JP6781644B2 - 固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、床パネル等の建材を梁等の被固定部材に固定するための金具に関するものである。
軽量気泡コンクリート板(ALC板)や合板等で構成される床パネルを梁等の被固定部材に固定するための固定金具としては、対向する二枚の側面部および中間面部により断面略コ字状に形成され、貫通孔が穿設される端面部を一端に備える長尺な金具本体と、この金具本体の他端近傍に回動可能に軸支されたフックと、前記金具本体の端面部の外方に頭部を配置し、該端面部の貫通孔に遊嵌されるボルトと、このボルトを遊嵌し得る貫通孔を有し、前記金具本体と該ボルトの頭部との間に配設されるプレートと、前記金具本体に構成され、または内部に装着された雌ネジ部とを備えた構成であった(特許文献1および2参照)。
特開2001−146807号公報 特開2010−84467号公報 特開2011−133077号公報
上記に示した固定金具は、ボルトの雄ネジに螺合する雌ネジ部を設けるために、金具本体の端面部にネジ孔を形成するが、または、端面部にナットを固着することにより、ボルトの螺進による回転時における共回りを防止するものであった。しかしながら、端面部に雌ネジを螺刻する構成にあっては、金具本体が板状部材によって形成されることから、端面部も比較的薄肉の部材で構成され、雌ネジを設ける範囲が非常に短いものとなっていた。他方、ナットを固着する構成にあっては、端面部に設けられる貫通孔に対し、ナットのネジ孔を一致させて固着させなければならず、製造上の制度が要求されるものであるとともに、溶接等の工程が必要なものとなっていた。
そこで、適度なネジ長を有する雌ネジ部を得るために、金具本体の側面部両側にナット取付孔を設けるとともに、この両側のナット取付孔に跨がる状態で挿通可能なナット板部材を配置する構成としたものが開発されている(特許文献3参照)。
ところが、固定金具による被固定部材の固定力(締着力)は、ナット板部材が装着されるナット取付孔の端縁と、プレートとの間によって作用するものであり、対向する二枚の側面部を貫通させた取付孔の端縁は、局所的にナット板部材の当接を受けるものであることから、その強度について懸念されるものであった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、共回りを防止しつつ十分な固定力を発揮させることができる固定金具を提供することである。
そこで、本発明は、対向する二枚の側面部および中間面部により断面略コ字状に形成され、貫通孔が穿設される端面部を一端に備える長尺な金具本体と、この金具本体の他端近傍に回動可能に軸支されたフックと、前記金具本体の端面部の外方に頭部を配置し、該端面部の貫通孔に遊嵌されるボルトと、このボルトを遊嵌し得る貫通孔を有し、前記金具本体と該ボルトの頭部との間に配設されるプレートと、前記金具本体の内部に装着された状態で前記ボルトに螺合する板状ナットとを備え、建材を被固定部材に固定するための固定金具において、前記金具本体は、前記端面部から所定の範囲において中間面部を切欠いてなる係止開口部を備え、前記板状ナットは、前記金具本体を形成する二枚の側面部によって回転が制限されるとともに、一部が前記係止開口部の内部に配置されており、その表面が前記端面部の内側面に当接可能であることを特徴とするものである。
上記構成によれば、板状ナットは、金具本体の二枚の側面部によって回転が制限され、共回りが防止される構成であり、しかも、端面部の内側面に当接することにより固定力(締着力)は、板状ナットを介して端面に作用することとなるから、強固な固定力を作用させることができる。また、板状ナットの一部が係止開口部の内側に配置されることから、ボルトが螺合した状態の板状ナットは、係止開口部によって移動が制限されることとなる。すなわち、板状ナットは金具本体から独立した部材であるため、配置された状態が不安定であるが、ボルトが螺合することにより、端面部の貫通孔に挿通されるボルトによって位置決めされることとなり、配置された状態が安定するのであり、その結果、板状ナットの一部が係止開口部の内側に存在した状態を維持させることができるのである。これにより、板状ナットは、金具本体の内部において固定的に一体化させることができる。
本発明は、上記構成の係止開口部について、前記板状ナットを遊嵌できる程度の開口幅とする構成とすることが好ましい。
上記構成によれば、端面部に形成される貫通孔の位置と、板状ナットの配置される位置の精度が要求されることなく、当該貫通孔を挿通したボルトが螺合できる位置において板状ナットを配置することができる。なお、開口幅が過度に大きい場合は、板状ナットの移動を許容することとなるため、遊びを有して挿通できる程度が好ましい。
また、本発明は、上記各構成における板状ナットが、表面の形状が略長方形であり、該長方形の二つの長辺が前記側面部に対向して配置されるとともに、該長方形の一つの短辺側が部分的に前記係止開口部に遊挿されるように構成することができる。
上記構成によれば、略長方形状の板状ナットの長辺が金具本体の側面部に当接するようになることから、板状ナットの共回りを効果的に防止できる。すなわち、ボルトの螺入に際して発生させる回転力は、板状ナットの雌ネジとの摩擦力によって板状ナットを回転させるように作用する(共回りする)こととなるが、板状ナットの長辺は、回転軸(ボルトの軸心または板状ナットの雌ネジ中央)から先端までの距離が長いため、この長辺が金具本体の側面部に当接することにより、側面部に対して作用する回転力を低減させ、側面部による抵抗力を容易に得ることができる。なお、板状ナットの短辺側が係止開口部に遊嵌されることにより、しかも、この遊嵌状態においてボルトが螺合され、かつ軸回りの回転が制限されることにより、当該係止開口部に遊嵌された短辺側の一部は、当該係止開口部から脱することができず、金具本体に設けられた当該板状ナットの位置を安定させることとなる。
さらに、本発明は、上記構成におけるプレートが、前記ボルトが遊嵌される貫通孔に連続して貫設された切欠き部を備え、また、中間面部が、前記金具本体の長手方向に長溝を備えており、さらに、前記長溝に沿って摺動自在なスライド突起と、前記ボルトを挿通する円環部と、前記スライド突起と円環部とを連続する連続部とで構成される連接金具を備え、前記連接金具の連続部を前記プレートの切欠き部に挿通させ、かつ、前記円環部に前記ボルトを挿通することにより、プレートの回転を抑止させるものである。
上記構成によれば、連接金具の一端に形成される円環部は、プレートの切欠き部を挿通してボルトによって支持された状態となり、連接金具の他端に形成されるスライド突起は、金具本体の長溝に係入した状態となることから、この連接金具は、金具本体を基準に当該金具本体の長手方向への摺動のみが可能となっている。プレートの切欠き部を挿通した状態で連接金具がボルトによって支持されることで、プレートの回転を抑止させることができる。
また、本発明は、上記構成におけるプレートが、回転を抑止された状態において、所定方向を示す目印が付されており、該目印は、該プレートに対する表面視において、前記フックが回動するときの該フックの先端の移動方向に一致させているように構成することができる。
上記構成によれば、プレートは回転が抑止されていることから、プレートの向きを予め所定方向に合わせておくことにより、プレートの向きによって金具本体の状態を検知することができる。すなわち、床パネル等の建材を梁等の被固定部材に固定する場合は、固定のためのボルトの締着作業によることとなるため、固定すべき床パネル等の存在により、その反対側に位置する金具本体の状態やフックの状態を覚知することができないが、ボルトの締着作業を行う側において、プレートの向きを確認することによって、容易に金具本体の状態(フックの回動方向)を知ることが可能となる。
本発明によれば、フックを被固定部材に係止させ、ボルトの締着によってプレートを床パネル等の建材に当接させることによって、当該建材を被固定部材に固定することができる。このとき、板状ナットの共回りを防止することができるため、ボルトの締着操作を容易とし、また、板状ナットの表面が金具本体の端面部の内側面に当接した状態でボルトが螺合されることから、ボルトによる締着力は金具本体に無駄なく伝達でき、十分な固定力を発揮させることができる。
本発明の実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 板状ナットの装着状態を示す説明図である。 金具本体の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の使用態様を示す説明図である。 本発明の実施形態の使用態様を示す説明図である。 実施形態の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の固定金具Aを構成する各部材を分解した状態を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の固定金具Aは、長尺な金具本体1と、この金具本体1の下端の近傍において軸支されるフック2と、金具本体1の内方に螺入されるボルト3と、金具本体1とボルト3の頭部31との間に配置されるプレート4と、金具本体1の内側に配置される板状ナット5とを備える構成となっている。
金具本体1は、対向する二枚の側面部11,12と、これを同じ端縁において連結する中間面部13とで、断面形状をコ字状とするものである。この金具本体1の長手方向一端(上端)には、対向する二枚の側面部11,12に跨がった状態で、かつこれらの側面部11,12に連続する端面部14が設けられている。
フック2は、板状部材を断面コ字状に折曲してなり、対向する二つの片部21,22を有している。このフック2の基端側20aの近傍において、両片部21,22には、同一軸線上に設けられた貫通孔23,24を有しており、金具本体1の内側において、枢軸(リベット等)6によって軸支できるようになっている。この枢軸6による軸支によって、当該枢軸6を中心に回動自在となっている。また、このフック2の自由端側20bから適宜な範囲には、比較的柔軟な素材(合成ゴムまたはウレタン等)による弾性部材25が、二つの片部21,22によって形成される溝状部分に圧入または固着されており、当該弾性部材25の一部端面がフック2から突出するように設けられている。
プレート4は、全体形状の概略が円形板状であり、そのほぼ中央には、ボルト3の軸部32を挿通できる貫通孔41が穿設されている。また、このプレート4の外周の一部は、径方向に向かって僅かに膨出させた形状の膨出部42を有しており、当該膨出部42の端縁中央には、矩形の切欠き部43を設けている。さらに、この矩形の切欠き部43に対して、貫通孔41の反対側に位置し、当該貫通孔41に連続するように、同種の矩形の切欠き部44を設けている。これらの切欠き部43,44の機能の詳細は後述するが、ここでは、貫通孔41に連続する切欠き部44は、長尺な連接金具7を挿通可能とするものである。なお、連接金具7は、一端に円環部71が、他端にスライド突起72が、それぞれ設けられものであり、円環部71は、プレート4の上面においてボルト3の軸部32が挿通されるものであり、スライド突起72は、金具本体1の中間面部13に設けられるスリット状の長溝17に挿通されるものである。
板状ナット5は、略長方形の板状部材の略中央に貫通する雌ネジ51が刻設されたものであり、この雌ネジ51は、前述のボルト3の軸部32に刻設される雄ネジに螺合するものである。また、この板状ナット5の略長方形状は、金具本体1の両側面部11,12および中間面部13で構成される略コ字状に合わせて、当該金具本体1の内部に挿入できる構成としている。
ここで、金具本体1の端面部14には、貫通孔15が設けられ、ボルト3の軸部32を挿通することができるように構成されており、この貫通孔15を挿通させた軸部32が、金具本体1の内側において、板状ナット5の雌ネジ51と螺着することができる。また、金具本体1の中間面部13には、係止開口部16が設けられている。この係止開口部16は、中間面部13を切欠いて構成されたものであり、金具本体1の端面部14から適宜な開口幅を形成する範囲に設けられている。この適宜な開口幅とは、板状ナット5の肉厚よりも僅かに大きい幅であり、当該板状ナット5を遊嵌できる程度である。このような開口幅による係止開口部16の構成により、金具本体1の内側に配置した板状ナット5は、その一部が係止開口部16から部分的に突出でき、当該係止開口部16の端縁に当接可能としている。そして、この板状ナット5の一部が係止開口部16に挿通し、端面部14の裏面(下面)と、係止開口部16の端面との間に位置することにより、緩やかに係止された状態となるのである。
このように、板状ナット5の一部が金具本体1の端面部14と係止開口部16とで緩やかに係止される状態においては、後述のように、板状ナット5は、略長方形状の表面を有し、金具本体1の内部で回動が制限されるものである。しかも、ボルト3の軸部32が金具本体1の内部において板状ナット5の雌ネジに螺入することにより、ボルト3の軸部32は、金具本体1の端面部14(貫通孔15)と、板状ナット5(雌ネジ)との二箇所で支持され、ボルト3は安定的に立設状態を維持することができる。また、同時に、板状ナット5は、ボルト3の螺入により、自由度が制限される結果となり、金具本体1の内部において所定の位置において安定的な装着状態が維持される。つまり、金具本体1の端面部14と係止開口部16による係止の状態が維持されるのである。従って、板状ナット5との螺着により支持されるボルト3の位置も安定的に維持されることとなる。
図2は、本実施形態の固定金具Aを構成する各部材を組付けた状態を示す斜視図である。
なお、図2のうち、(a)は、金具本体1の断面コ字状の開口側からの方向を見やすく示したものであり、(b)は、中間面部13の方向から見やすく示したものである。これらの図に示されているように、金属金具1は断面コ字状であり、内部は中空となっている。また、金具本体1の一端(上端)は、貫通孔15を有する端面部14が設けられ、前記中空部分はこの端面部14によって閉塞されつつ、貫通孔15において開口している。金具本体1の他端には、フック2の基端側20aが、側面部11,12に懸架される枢軸6によって両側面部11,12の間に軸支され、当該フック2を回動自在に軸支している。なお、フック2の基端側20aの一部端縁(二つの片部21,22の端縁)は、金具本体1の中間面部13の下端縁に当接できる構成となっており、この当接の範囲で回動が許容されている。すなわち、基端側20aの端縁が中間面部13の下端縁に当接した状態で、フック2は開放状態となり、金具本体1とフック2とで略L字形状を形成できるようになっている。さらに、フック2を立設方向に回動させることにより、フック2の全体が金具本体1の内部(コ字状を形成する両側面部11,12の間)に収納することができるものである。
また、各部材を組付けた状態において、連接金具7が、金具本体1とプレート4との間に懸架され、両者を連接している。具体的には、連接金具7の本体部分70は、幅狭な薄肉の板状部材によって長尺に構成されており、これをプレート4の切欠き部44に挿通されており、その上端の円環部71は、プレート4の上面側においてボルト3の軸部32が挿通されている。このとき、ボルト3の軸部32は、プレート4の貫通孔41を同時に挿通しており、円環部71の内径は、プレート4の貫通孔41の内径と同程度であるが、外径は、貫通孔41の内径よりも大きい径としており、円環部71はプレート4の上面側に留まることができるものとなっている。また、連接金具7の本体部分70のうち、円環部71の近傍は、ボルト3の軸部32から離間する方向へ斜状に折曲してなる支持領域73が構成されている(図1参照)。この支持領域73は、円環部71とともにプレート4にボルト3を挿通した状態において、斜状に折曲された部分がプレート4の下面側に配置されるものであり、プレート4の下面側において、当該下面に当接することで、プレート4を支持できるものである。
プレート4の切欠き部44は、連接金具7の本体部分70の幅寸法よりも僅かに大きい幅で構成されており、当該本体部分70は遊挿可能であるが、本体部分70(特に支持領域73)が挿通された状態において、向きが固定されるものである。すなわち、連接金具7の本体部分70(特に支持領域73)は、切欠き部44の内部で軸回りに回転できる程度の遊びを有しておらず、プレート4は、支持領域73によって支持された状態が維持されるのである。
そこで、プレート4の外周の一部に目印(切欠き部)43を設けることにより、プレート4の向きによって金具本体1の向きを把握できるようにしている。すなわち、連接金具7により、プレート4は、その回転(ボルト3の軸部32を中心とする軸回りへの変化)ができない状態となっており、金具本体1の下端においてフック2が突出する向き(金具本体1の向き)は、プレート4との相対的な関係は一定となる。そのため、金具本体1に対して連接金具7が装着される位置に応じて、プレート4の向きが決定し、そのプレート4の向きによって必然的に金具本体1の向きを把握し得ることとなる。このときの把握を明確にするために、目印として切欠き部43を設けているのである。なお、切欠き部43を目立つように大きく構成し、かつ強度不足を補うために、切欠き部43は、プレート4の外周の一部を径方向に膨出させた膨出部42に形成しているのである。
他方、連接金具7の下端には、スライド突起72が設けられ、このスライド突起72を金具本体1の長溝17に挿通することにより、当該長溝17に沿って摺動可能な状態で装着できるものである。スライド突起72は、先端の幅が本体部分70と同程度であるとともに、その近傍の幅を狭くした括れ部74を設ける構成としている。括れ部74は、ほぼ垂直に折曲しており、先端の幅広部分が、長溝17から金具本体1の内側に配置できるように構成されている。そのため、幅広部分を長溝17に挿通させる際には、幅方向を長溝17の長手方向に向け(本体部分70を傾倒させ)、その後、通常の状態に戻すことにより、抜け出ることを防止し得るものである。
次に、板状ナット5の装着状態について詳述する。図3は、金具本体1の端面部14の近傍に設置した板状ナット5の状態を示す図である。図3(a)および(b)に示されているように、板状ナット5は、表面形状を概略長方形とする板状の部材で構成され、そのほぼ中央に雌ネジ51が刻設されるものである。金具本体1の上端面を構成する端面部14も概略長方形状に形成されており、双方の長方形の向きを合わせた状態で、端面部14の裏面(下面)に板状ナット5の上面を当接することにより、二枚の側面部11,12に対し、それぞれ板状ナット5の長方形状の長辺50a,50bを当接可能な状態で配置させることができるのである。なお、板状ナット5の短辺50c,50dの長さは、金具本体1の二枚の側面部11,12の間隔よりも僅かに短く構成されており、端面部14の長方形と同じ向きで装着するときには、側面部11,12と長辺50a,50bとの間に遊びを有した状態としている。
このように、板状ナット5の長辺50a,50bが、側面部11,12に当接可能な状態で装着されることにより、両者間には僅か遊びを有するものではあるが、両者が相互に当接することによって、板状ナット5は、雌ネジ51の軸回りの回転が許容されないものとなっている。この軸回りの回転が許容されないことにより、ボルト3(図2(a)参照)を回転させて進退させる際に、板状ナット5の共回りが防止されるのである。
金具本体1の対向する二枚の側面部11,12に当接させ得る状態で、当該金具本体1の内部に挿入するのである。
また、図3(b)および(c)に示されているように、板状ナット5の一方の短辺50cの端縁は、金具本体1の係止開口部16を介して、金具本体1の内部から突出させて配置できるものである。この係止開口部16は、中間面部13の上端部を切欠くのみならず、両側面部11,12の一部も切欠いて構成したものであり、両側面部11,12に遊挿される板状ナット5は、係止開口部16に対しても遊挿可能な状態となっている。そして、板状ナット5の長辺50a,50bを適当な長さに(端面部14の長辺よりも長く)設けることにより、当該短辺50cから適度な範囲が係止開口部16の内部に侵入できるものである。そして、このような状態で板状ナット5を装着することにより、板状ナット5の上面は、端面部14の裏面(下面)に当接し(当接可能であり)、短辺50cの適度な範囲における下面は、係止開口部16によって形成される中間面部13の上端縁13aに当接する(当接可能である)ことから、板状ナット5の上下両面が金具本体1によって挟まれることにより、係止された状態とすることができるのである。
なお、既に説明したが、上記係止状態は暫定的であり、板状ナット5の雌ネジ51にボルト3の雄ネジを螺合させることにより、その係止状態を安定したものとすることができる。また、板状ナット2の係止状態の安定と同時に、ボルト3については、金具本体1の端面部14に設けられた貫通孔15と、板状ナット5の雌ネジ51との二箇所で支持されることから、その立設状態が維持されるものである(図2参照)。
上記のように、共回りできない板状ナット5の安定的な係止と、ボルト3の立設状態の維持により、ボルト3は、板状ナット5に対する螺進状態に応じて、その位置(頭部31の高さ)が決定されることとなる。これに対し、プレート4は、ボルト3の軸部32を支柱として、回転不可の状態となるが、昇降は自在な状態で装着されることとなる。
ところで、端面部14を有しつつ、上述の板状ナット5を遊嵌し得る係止開口部16を有する金具本体1は、図4に示すように、一枚の板状部材を折曲することによって設けることができる。すなわち、一枚の板状部材は、図4(a)に示すように、型抜きにより、所定の外形を有する板状部材に加工される。このとき、板状部材は、側面部構成領域11X,12X、中間面部構成領域13Xa,13Xbおよび端面部構成領域14Xを形成するのである。それぞれの各部構成領域が形成されることにより、打ち抜かれて欠損した領域の一部が係止開口部構成部16Xa,16Xbとなるものである。この型抜き加工に際しては、同時に穿孔(パンチング)も行われ、フック2を軸支するための貫通孔10a,10bおよび端面部14に設けられる貫通孔15を予め設けられるものである。
そして、まず、中間面部構成領域13Xa,13Xbを長手方向の折り曲げ線Yに沿って折曲することにより、側面部構成領域11X,12Xに対して直交方向の平面を有する領域を構成する。図4(b)は、この状態を示している。さらに、図4(b)に示されるように、端面部構成領域14Xの両側における短尺方向の折り曲げ線Z1,Z2に沿って折曲することにより、中間面部構成領域13Xa,13Xbの端縁を密着させることにより、単一の中間面部13を形成させ、これにより前述のような断面コ字状の金具本体1とすることができるのである。
このように、板状部材を予め所定の外形に型抜きすることにより、三つの平面部(側面部11,12および中間面部13)を構成させた状態で、端面部14のみならず、係止開口部16を同時に構成することができる。
本発明の実施形態について、その使用方法を説明する。図5および図6は、その使用方法を示す図である。本実施形態は、床パネル等の建材を梁等の被固定部材に固定するための金具であり、図は、その例示として、軽量気泡コンクリート(ALC)による床パネル(建材)100をH形鋼による梁材(被固定部材)200に固定する場合を示している。
これらの図に示されているように、床パネル100には、固定金具Aを使用するための貫通孔101と、締着のための座掘部102が設けられ、この貫通孔101に固定金具Aを挿入した状態において、座掘部102にプレート4を当接させ、下位の梁材200のフランジ部201にフック2を引っ掛けることで、固定する構成となっている。
そこで、まず、図5(a)に示すように、フック2を立設方向へ回動することにより、金具本体1の内部に収納させた状態とし、固定金具Aを下端(フック2の軸支側)から床パネル100の貫通孔101に挿入する。フック2が回動自在となっているのは、この挿入時にフック2が邪魔にならないためである。また、フック2は、後において開放させ、梁材200のフランジ部201に係止させることから、その開放方向を調整している。フック2の開放方向の調整は、プレート4の向きで行われる。前述のとおり、プレート4は、金具本体1に対して相対的に回転しない構成となっているため、プレート4の膨出部42または切欠き部43の向きによって、フック2の開放方向(金具本体1の向き)を確認することができる。
図5(b)に示すように、金具本体1が床パネル100の貫通孔101に対し、十分な深さまで挿入すると、フック2を立設させている領域が、床パネル100よりも下位まで下降することとなる。当然のことではあるが、固定金具Aの挿入時においては、ボルト3の螺入状態を僅かな程度としており、この状態で、軸部32は、金具本体1の上方において長尺に露出した状態となっている。つまり、この軸部32の長さによって、プレート4が床パネル100の座掘部102に当接した状態で、金具本体1の下端(フック2)の位置が決定することとなり、フック2を床パネル100の下位まで下降させるために、プレート4が座掘部102に当接したとき、プレート4からフック2までの距離を十分に確保しているのである。
上記のように、フック2が床パネル100の下位まで下降されると、フック2は自重により、枢軸6を中心に回動して開放状態となる。自重により開放させるため、枢軸6は、フック2の重心から偏った位置においてフック2を軸支している。このようにしてフック2が開放した状態を図6(a)に示す。
図6(a)に示されているように、フック2が開放した状態においては、フック2と梁材200のフランジ部201との間には、大きく距離があり、梁材200との固定はされていない。そこで、ボルト3を回転させ、板状ナット5に対する螺進状態を進めることにより、この板状ナット5を介して(さらに端面部14を介して)金具本体1を全体的に上昇させることができるのである。
このボルト3による螺進の結果、図6(b)に示されるように、開放状態となっているフック2の上部端縁(詳細にはフック2の自由端側に設置した弾性部材25)が梁材200のフランジ部201に当接し、プレート4による座掘部102の当接によって、床プレート100と梁材200との間を挟持することができる。なお、ボルト3の螺進操作においては、ボルト3による締着力が作用することに伴って、固定金具Aが全体として回転することもあり得るが、そのような場合には、プレート4の向き(切欠き部43(図1)の向き)によって、金具本体1の向き(フック2の位置)を確認することができ、梁材100のフランジ部201に向けてフック2が開放した状態を維持しつつ挟持を完了させることができる。
以上のように、本実施形態は、金具本体1の内部に遊挿された板状ナット5に対し、ボルト3が螺合することにより、当該板状ナット5は共回りせず、しかも、金具本体1の端面部14に当接可能な状態で留めることができる。すなわち、板状ナット5は、その長辺50a,50bが両側の側面部11,12に当接することにより回転が制限されるものであるから、板状ナット5に作用する回転力に対して強い抵抗力を発揮させ、ボルト3の螺入操作を容易にしている。また、板状ナット5は、端面部14に当接可能な状態で留まることから、板状ナット5が、金具本体1の内部を移動することがないうえ、ボルト3による締着力は、板状ナット5が当接する端面部14に作用し、面接触によって伝達することができることから、端面部14を介して金具本体1の全体に対する締着力の有効な伝達を可能とするものである。
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、この実施形態は本発明の一例を示すものであって、本発明が上記実施形態に限定される趣旨ではない。従って、実施形態における構成については、本発明の趣旨の範囲において適宜変更することが可能である。
例えば、実施形態において、板状ナット5の表面の形状を概略長方形としているが、必ずしも長方形に限定されるべきものではない。板状ナット5の対向する二つの端辺が、金具本体1の側面部11,12に当接できる構造であれば、共回りを防止することができることから、対向する二つの端辺を有する形状であれば、その周辺形状を円形とし、または多角形としてもよい。また、共回りに対する抵抗力を十分に得るためには、長い辺において両側の側面部11,12に当接することが好ましいが、これは、板状ナット5に作用する負荷を低減させるためであり、短尺な範囲で当接させる場合であっても共回りの防止効果を得ることができる。なお、長方形状の板状ナットの場合には、長辺側を側面部11,12に当接させるのは、係止開口部16に遊挿される部分を短辺側とすべき必然性からである。そこで、例えば、図7(a)に示すように、概略五角形として、その一角を係止開口部16に遊挿させてもよい。この場合、五角形の一角の周辺下面側を中間面部13の上端縁13aに当接させることができ、他の対向する二つの端辺を側面部11,12に当接させた状態によって、配置することが可能となる。
また、長方形の板状ナット5を使用する場合には、その中央に雌ネジ51を設けることにより、板状ナット5を金具本体1に装着する際、いずれか一方の短辺側から係止開口部16に向かう状態とすればよく、その向きは特段制限されることはないが、この雌ネジ51の位置を偏らせることにより、特定の向きに遊挿させる構成としてもよい。
さらに、係止開口部16は、中間面部13のみならず、両側の側面部11,12に至る範囲を切欠いて構成しているが、中間面部13のみの切欠きによって構成してもよい。また、図7(b)に示すように、板状ナット5の下面の一部が中間面部13の上端縁13aに容易に当接できるように、中間面部13の上端縁13aに当接面部13bを付加的に設けてもよい。ここで、当接面部13bは、中間面部13の表面に直交する表面を有する板状部材によって構成することができ、当該板状部材を金具本体1の内方に向かって突出させる状態とすることにより、板状ナット5を容易に中間面部13の上端縁(当接面部13bの上面)の位置に配置することが可能となる。
このような当接面部13bを設ける構成の場合には、係止開口部16の形成にともなう中間面部13の上端縁13aの面積を拡大させるものであり、板状ナット5の一部が中間面部13の上端縁13a(当接面部13bの上面)に当接することにより、板状ナット5の一部が必然的に係止開口部16に遊挿されることと同じ状態となり得る。すなわち、当接面部13bの上面を含めた領域が係止開口部16として機能するのである。そして、このような構成の場合には、板状ナット5の形状的な制限は大きく緩和され、二つの対向する端辺を有する形状であれば自在に構成することが可能となる。
なお、本実施形態は、プレート4の回転を抑止するための連接金具7を有する形態のみを示しているが、板状ナット5の共回りを制限することのみを得るためには、連接金具7を使用しない態様があり得る。また、プレート4の向きを把握するための目印として、膨出部42および切欠き部43を形成しているが、これに限定されるものではない。僅かな切欠きを設けるか、プレート表面に印刷したものであってもよい。
1 金具本体
2 フック
3 ボルト
4 プレート
5 板状ナット
6 枢軸
7 連接金具
11,12 側面部
13 中間面部
13a 中間面部の上端縁
13b 当接面部
14 端面部
15 貫通孔
16 係止開口部
17 長溝
20a フックの基端側
20b フックの自由端側
21,22 フックの片部
23,24 貫通孔
25 弾性部材
31 ボルトの頭部
32 ボルトの軸部
41 貫通孔
42 膨出部
43 切欠き部
44 切欠き部
50a,50b 板状ナットの長辺
50c,50d 板状ナットの短辺
51 板状ナットの雌ネジ
70 連接金具の本体部分
71 連接金具の円環部
72 連接金具のスライド突起
73 連接金具の支持領域
74 連接金具の括れ部
100 床パネル(建材)
101 貫通孔
102 座掘部
200 梁材(被固定部材)
201 フランジ部
A 固定金具

Claims (5)

  1. 対向する二枚の側面部および中間面部により断面略コ字状に形成され、貫通孔が穿設される端面部を一端に備える長尺な金具本体と、この金具本体の他端近傍に回動可能に軸支されたフックと、前記金具本体の端面部の外方に頭部を配置し、該端面部の貫通孔に遊嵌されるボルトと、このボルトを遊嵌し得る貫通孔を有し、前記金具本体と該ボルトの頭部との間に配設されるプレートと、前記金具本体の内部に装着された状態で前記ボルトに螺合する板状ナットとを備え、建材を被固定部材に固定するための固定金具において、
    前記金具本体は、前記端面部から所定の範囲において中間面部を切欠いてなる係止開口部を備え、
    前記板状ナットは、前記金具本体を形成する二枚の側面部によって回転が制限されるとともに、一部が前記係止開口部の内部に配置されており、その表面が前記端面部の内側面に当接可能であることを特徴とする固定金具。
  2. 前記係止開口部は、前記板状ナットを遊嵌できる程度の開口幅である請求項1に記載の固定金具。
  3. 前記板状ナットは、表面の形状が略長方形であり、該長方形の二つの長辺が前記側面部に対向して配置されるとともに、該長方形の一つの短辺側が部分的に前記係止開口部に遊挿されている請求項1または2に記載の固定金具。
  4. 前記プレートは、前記ボルトが遊嵌される貫通孔に連続して貫設された切欠き部を備え、前記中間面部は、前記金具本体の長手方向に長溝を備えており、
    前記長溝に沿って摺動自在なスライド突起と、前記ボルトを挿通する円環部と、前記スライド突起と円環部とを連続する連続部とで構成される連接金具を備え、
    前記連接金具の連続部を前記プレートの切欠き部に挿通させ、かつ、前記円環部に前記ボルトを挿通することにより、プレートの回転を抑止させるものである請求項1ないし3のいずれかに記載の固定金具。
  5. 前記プレートは、回転を抑止された状態において、所定方向を示す目印が付されており、該目印は、該プレートに対する表面視において、前記フックが回動するときの該フックの先端の移動方向に一致させているものである請求項4に記載の固定金具。
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