JP6781449B2 - 表面処理装置 - Google Patents
表面処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6781449B2 JP6781449B2 JP2016130626A JP2016130626A JP6781449B2 JP 6781449 B2 JP6781449 B2 JP 6781449B2 JP 2016130626 A JP2016130626 A JP 2016130626A JP 2016130626 A JP2016130626 A JP 2016130626A JP 6781449 B2 JP6781449 B2 JP 6781449B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- replacement
- roller
- processing
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Plasma Technology (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
例えば、アースされた処理ローラに対向して処理チャンバが設けられ、この処理チャンバ内には放電電極が設けられるとともに、処理ローラと対向する天井面には置換ガスを供給するガス供給口が設けられているものが知られている(特許文献1(図1)参照)。このガス供給口から処理チャンバ内に置換ガスを供給して処理チャンバ内を置換してからガス置換放電を形成し、上記処理ローラに接触して搬送されるフィルムの表面を、ガス置換放電のエネルギーによって処理するようにしている。
しかし、移動するフィルムの表面には、処理チャンバの外部の大気などが付着して同伴流として処理チャンバ内に流入する可能性がある。処理チャンバ内に同伴流が流入すれば、置換度が下がって、ガス置換放電状態が不安定になってしまう可能性がある。
そこで、特許文献1の装置では、処理チャンバの一対の側壁と処理ローラとの間に、フィルム表面に接触するニップローラを設けている。そして、フィルムの移動方向を基準にして、上流側のニップローラが外気の同伴流を遮断し、下流側のニップローラが処理チャンバから流出する同伴流を遮断するようにしている。
一方で、放電電極の先端と処理ローラとの間の放電部に効率的に置換ガスを導くため、チャンバの側壁と処理ローラとの間に、ニップローラとともにガス供給路を設けたものが考えられていた(特許文献2(図9)参照)。しかし、チャンバの側壁と処理ローラとの間に、ニップローラとガス供給路とを同時に設けた装置では、処理チャンバの開口近傍の構造が複雑になるとともに、ガス供給路、ニップローラ、放電電極などの位置関係の調整が煩雑になってしまう。
この発明の目的は、構造を複雑化しなくても、置換ガスの消費量を抑えながら、安定したガス置換放電状態を維持して目的の処理が可能な表面処理装置を提供することである。
そして、第1の発明は、上記処理チャンバが、内部に設けられた放電電極と、上記処理対象の移動方向において上記放電電極を境に上流側及び下流側に設けられた一対の側壁と、上記側壁の端部と上記処理ローラとの間に設けられ、上記処理対象の表面に接触して回転する一対のガス噴射ローラとを備え、上記各ガス噴射ローラが、その表面から置換ガスを噴射するガス噴射手段を備え、上記処理対象の移動に伴って回転する上記ガス噴射ローラから噴射された置換ガスが上記処理チャンバ内に供給される構成にしたことを特徴とする。
このように、ガス噴射ローラが、置換ガスの供給機能と、同伴流の遮断機能とを兼ね備えているため、処理チャンバ及びその近傍の構造を複雑化することなく、放電部の置換度を保つことができる。その結果、目的の放電状態が維持され、目的の処理を実現できる。
上記処理ローラ1は図示しない駆動機構によって矢印x方向に回転し、フィルムFを矢印a方向に移動させる機能を備えている。
なお、以下の実施形態の説明において、上流側、下流側とは、特にことわらない限り、フィルムFの移動方向を基準としたものである。
上記処理ローラ1は、上記放電電極3に対する対向電極を構成するものであり、この第1実施形態ではアースに接続されているが、必ずしもアース電位でなくてもよい。
これらガス噴射ローラ9,10の詳細な構成については後で説明するが、いずれも、上記放電電極3と同様にフィルムFの幅をまたぐ長さを備え、その表面から置換ガスを噴射するものである。
多孔筒体11は、置換ガスの流通を許容する多孔質の円筒部材からなり、例えば、焼結セラミックや、連続気泡を備えた発泡樹脂などで形成することができる。
また、上記ガスチャンバ12aには、その周方向における特定の範囲内に複数の小孔12cが形成されている。
上記小孔12cが形成されている範囲は、図3に示すように、多孔筒体11の回転角度α分に対応する範囲である。
先ず、上記多孔筒体11内に上記中央筒体12を挿入し、多孔筒体11の軸方向両端から中央筒体12の支持軸12bを突出させる。次に、上記支持軸12bと上記多孔筒体11との間にベアリング13を嵌め込む。このとき、ベアリング13の内輪13aに上記支持軸12bが圧入されるとともに、ベアリング13の外輪13bが上記多孔円筒体11に圧入される寸法関係を備えている。
さらに、上記ベアリング13はシール付きベアリングで、上記多孔筒体11内の置換ガスがこのベアリング13を介して外部へ漏れ出ないようにしている。
この第1実施形態では、上記置換ガス供給源、上記配管14、上記中央筒体12、小孔12c及び多孔筒体11によって、この発明の置換ガス噴射機構を構成している。
また、上記多孔筒体11を、上記中央筒体12を中心にして自由回転可能な状態にしている。したがって、上記処理ローラ1が回転して上記フィルムFが移動すれば、その移動に応じて上記多孔筒体11は、処理ローラ1と反対のy方向に回転することになる(図1参照)。
そのため、多孔筒体11がフィルムFとともに回転したとしても、固定された中央筒体12に形成された小孔12cが、常時、処理チャンバ2内の放電部に対向することになる。
したがって、全体が多孔質で形成されている多孔筒体11においても、上記回転角度αに相当する置換ガス噴射範囲からのみ置換ガスが放出されることになる。
すなわち、フィルムFの移動方向において放電電極3の上流側に位置するガス噴射ローラ9は、その上流側からの外気の同伴流、例えば波線の矢印bをフィルムFとの接触部P1で遮断して処理チャンバ2内に流入することを防止できる。
また、下流側のガス噴射ローラ10は、フィルムFとの接触部P2において、処理チャンバ2から流出する置換ガスの同伴流を遮断する。
しかも、上記ガス噴射ローラ9,10から置換ガスを処理チャンバ2内へ供給するようにしているので、ガス噴射ローラ9,10とは別に置換ガスの供給路を設ける必要がなく、処理チャンバ2及びその近傍の構成が複雑化することもない。
なお、上記ガス噴射ローラ9,10の上記中央筒体12と多孔筒体11との間には隙間があるので、この隙間に流れ込んだ置換ガスが、上記ガス噴射範囲以外の部分からも多少漏れ出る可能性はある。置換ガスが、上記ガス噴射範囲以外の部分からも、多少漏れ出ることがあったとしても、ガス噴射ローラの全周から均等に噴射される場合と比べれば、放電部の置換は効率的である。
そして、置換ガスの指向性が高ければ、置換ガスを、放電部に向けて集中的に噴射させて、放電部の置換をより効率的に行なうことができる。
この第2実施形態のガス噴射ローラ15,16は、図5に示すように、中心のガス供給管17の外周に多孔層18を備えている。また、上記ガス供給管17の側壁には複数の小孔17aが形成され、ガス供給管17の端部には、図示しない置換ガス供給源が接続されている。
なお、上記多孔質の多孔層18は、上記第1実施形態の多孔筒体11と同様に形成される。
この第2実施形態の装置でも、処理ローラ1がx方向に回転すると、上記ガス噴射ローラ15,16は、処理ローラ1の回転方向xとは反対のy方向に回転しながら、その外周から矢印で示す置換ガスを外部に向かって噴射する。
このように、上記ガス噴射ローラ15,16は、フィルムFに接触して回転するので、上流側のガス噴射ローラ15とフィルムFとの接触部P1において外部からの同伴流の流入を遮断することができ、下流側のガス噴射ローラ16とフィルムFとの接触部P2においてチャンバ内の置換ガスの流出を防止できる。
ただし、この第2実施形態では、上記ガス噴射ローラ15,16が、上記小孔17aが形成されたガス供給管17が多孔層18と一体となって回転するので、上記小孔17aが移動し置換ガスの噴射方向が変化することになるが、ガス噴射範囲が特定の方向に限定されることはない。したがって、置換ガスは、上記ローラ15,16の外周面全体から放出されることになる。
ただし、処理チャンバ2の外部で、上流側のガス噴射ローラ15からフィルムFに向かって噴射される置換ガスは、外気の同伴流の勢いを弱めて同伴流の処理チャンバ2への流入をより確実に防止する機能を発揮する。
また、処理チャンバの側壁7,8とガス噴射ローラ15,16との間の隙間s1,s2内で置換ガスが噴射することによって、このすき間s1,s2を介して外気が流入することを防止できる。
なお、この第2実施形態で、ガス供給管17の小孔17aの開口面積や数、及び位置を調整することによって、置換ガスの噴射速度や方向を調整することができる。また、筒状の多孔層18のみで上記ローラ15,16を構成すれば、全側面から均一に置換ガスを噴射させることもできる。
なお、上記ガス噴射ローラ9,10,15,16は、処理チャンバ2の側壁7,8に所定の隙間s1、s2を保って連結してもよいし、処理チャンバ2とは別のベース部材に取り付けるようにしてもよい。
また、図1,4では、処理チャンバ2を処理ローラ1の上方に設けているが、処理チャンバ2と処理ローラ1との位置関係は、図示のものに限定されない。
1 処理ローラ
2 処理チャンバ
3 放電電極
7,8 側壁
9,10 ガス噴出ローラ
11 多孔筒体
12 中央筒体
12c 小孔
15,16 ガス噴出ローラ
17 ガス供給管
17a 小孔
P1,P2 接触部
Claims (3)
- 処理ローラと、
この処理ローラに対向し、内部に置換ガスを供給してガス置換放電を形成する処理チャンバとが設けられ、
上記処理ローラに接触し、この処理ローラの回転に伴って移動する帯状の処理対象を上記ガス置換放電のエネルギーで改質する表面処理装置において、
上記処理チャンバは、
内部に設けられた放電電極と、
上記処理対象の移動方向において上記放電電極を境に上流側及び下流側に設けられた一対の側壁と、
上記一対の側壁の端部と上記処理ローラとの間に設けられ、上記処理対象の表面に接触して回転する一対のガス噴射ローラとを備え、
上記各ガス噴射ローラは、その表面から置換ガスを噴射するガス噴射手段を備え、
上記処理対象の移動に伴って回転する上記ガス噴射ローラから噴射された置換ガスが、上記処理チャンバ内に供給される構成にした表面処理装置。 - 上記ガス噴射ローラは、
特定の回転角度範囲に対応した噴射範囲から置換ガスを噴射させる構成を備え、
この噴射範囲を、ガス噴射ローラと上記処理対象との接触部より上記放電電極側に位置させた請求項1に記載の表面処理装置。 - 上記噴射範囲を、上記ガス置換放電が形成される放電部に対向させ、上記放電部に向かって置換ガスが噴射される構成にした請求項2に記載の表面処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016130626A JP6781449B2 (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 表面処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016130626A JP6781449B2 (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 表面処理装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018001084A JP2018001084A (ja) | 2018-01-11 |
JP2018001084A5 JP2018001084A5 (ja) | 2019-07-18 |
JP6781449B2 true JP6781449B2 (ja) | 2020-11-04 |
Family
ID=60947153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016130626A Active JP6781449B2 (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 表面処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6781449B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000044706A (ja) * | 1998-05-29 | 2000-02-15 | Toray Ind Inc | プラズマ処理シ―トの製造装置および方法 |
GB0410749D0 (en) * | 2004-05-14 | 2004-06-16 | Dow Corning Ireland Ltd | Coating apparatus |
JP2007144301A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Konica Minolta Opto Inc | 紫外線硬化樹脂層の硬化方法及び紫外線照射装置 |
JP6653828B2 (ja) * | 2016-05-24 | 2020-02-26 | 春日電機株式会社 | 表面処理装置 |
JP6594263B2 (ja) * | 2016-05-31 | 2019-10-23 | 春日電機株式会社 | 表面処理装置 |
-
2016
- 2016-06-30 JP JP2016130626A patent/JP6781449B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018001084A (ja) | 2018-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010219125A5 (ja) | ||
JP6781449B2 (ja) | 表面処理装置 | |
US9771977B2 (en) | Gas bearing and an associated method thereof | |
JP4871343B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
RU2346787C2 (ru) | Механизм для направления литейных лент машин для непрерывного литья металлов, оснащенный невращающимся полуцилиндрическим подъемным опорным устройством для ленты | |
JP2016175007A (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
JP6594263B2 (ja) | 表面処理装置 | |
CA2719893A1 (en) | Drying apparatus for manufacturing pressure-sensitive adhesive tape | |
ES2254529T3 (es) | Dispositivo de extrusion para fabricar un producto a base de una mezcla de caucho. | |
KR101410756B1 (ko) | 버블발생기 | |
JP2018053953A (ja) | ガス流通ローラ | |
JP2007283432A (ja) | 線材のシェービング方法 | |
JP3950040B2 (ja) | サクションロール装置 | |
KR101152392B1 (ko) | 유체 분사 롤러 유닛 | |
TWI670304B (zh) | 表面改質裝置 | |
JP6938223B2 (ja) | ワーク冷却装置 | |
JPH08332569A (ja) | 肉盛溶接用トーチの支持装置 | |
JP6908429B2 (ja) | ウエブの冷却ロール | |
JP2017210530A (ja) | 表面処理装置 | |
JP7366644B2 (ja) | バルブ装置 | |
JP2015183739A (ja) | 軸受装置の冷却構造 | |
KR20160144144A (ko) | 기판건조용 에어나이프 모듈 및 이를 포함하는 기판건조장치 | |
JP7131278B2 (ja) | 軸封装置及び軸封システム | |
KR101737676B1 (ko) | 코팅 장치 | |
JP2010019306A (ja) | シール装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190611 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200407 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20200430 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200915 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6781449 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |