JP6781439B1 - コンクリート締固め評価システム及び締固め評価方法 - Google Patents

コンクリート締固め評価システム及び締固め評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カメラ部の映像からバイブレータによる締固め位置及び時間を数値化し、その数値を基にコンクリート品質を評価することが可能なシステムを提供する。【解決手段】コンクリート締固め評価システムは、バイブレータとコンクリート打設領域Rとを連続して撮影するカメラ部3と、カメラ部3の撮影データから、バイブレータの3次元座標値を繰り返し取得する座標取得部6と、取得した座標値に基づいて締固め箇所を特定する特定部71と、バイブレータがコンクリート内に所定の深さ以上挿入されているかを繰り返し判定する判定部72と、バイブレータが所定の深さ以上挿入されている時間を計測することで締固め時間を求めるタイマ部73と、特定部71で特定された締固め箇所と、タイマ部73により求められた締固め時間を基に締固め箇所のコンクリート品質を評価する評価部74と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、バイブレータによるコンクリート締固めの評価システム及びコンクリート締固め評価方法に関する。
従来よりコンクリート打設後、空隙を無くすため、作業員が次々バイブレータの挿入箇所を50cm間隔で変えながら、打設されたコンクリートに振動を与えて締固めすることが行われている。そして、10秒程度バイブレータを挿入すると、挿入した箇所から直径30cmの範囲の空隙が無くなり、その箇所のコンクリート品質は良好となるが、このバイブレータによる締固め箇所・締固め時間は、作業者の経験と勘に頼っており、ばらつきがあった。そのため締固めが十分行われているか判別できず、締固め箇所のコンクリートの品質を評価することが困難であった。
そこで、締固め箇所をバイブレータに付けられたGPSセンサで測量し、締固め時間を油圧バイブレータの油圧を計測することによって、数値化し、この数値をもってコンクリート品質を評価することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−159939号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されるような締固め評価方法では、バイブレータによる締固め箇所・締固め時間を数値化するのに、GPSセンサや油圧センサ等複数のセンサ類が必要となる。それに加えて、異なる次元の数値(座標値及び油圧値)を扱うこととなるので、構成が複雑となり、かつ、容易にバイブレータによる締固め箇所・締固め時間を数値化することは困難である。
そこで本発明は、締固め箇所のコンクリート品質を簡易かつ容易に評価することが可能なシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明のコンクリート締固め評価システムは、バイブレータと締固めが行われるコンクリート打設領域とを連続して撮影するカメラ部と、前記カメラ部から送信される撮影データから、前記バイブレータの3次元座標値を繰り返し取得する座標取得部と、前記座標取得部により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータによる締固め箇所を特定する特定部と、前記座標取得部により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータがコンクリート内に所定の深さ以上挿入されているか繰り返し判定する判定部と、繰り返し判定する前記判定部の判定結果に基づき、前記バイブレータが所定の深さ以上挿入されていると判定される期間を算出することで、締固め時間を求めるタイマ部と、前記特定部で特定された締固め箇所と、前記タイマ部により算出された締固め時間を基に締固め箇所のコンクリート品質を評価する評価部と、を備え、前記バイブレータには認識体が装着され、前記座標取得部は、撮像データの画像の中から前記認識体を検出する物体検出部と、検出された前記認識体の2次元座標値から3次元座標値を計測する画像解析部とを備え、前記画像解析部は、前記認識体の2次元座標値からカメラ部の座標系の3次元座標値を求め、前記カメラ部の座標系の3次元座標値を前記コンクリート打設領域の一隅を原点とした座標系の座標値に座標変換する。
また、本発明のコンクリート締固め評価方法は、カメラ部によりバイブレータと締固めが行われるコンクリート打設領域を連続して撮影する工程と、前記カメラ部から送信される撮影データから、前記バイブレータの3次元座標値を繰り返し取得する座標取得工程と、前記座標取得工程により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータによる締固め箇所を特定する工程と、前記座標取得工程により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータがコンクリート内に所定の深さ以上挿入されているかを繰り返し判定する判定工程と、繰り返し判定する前記判定工程の判定結果に基づき、前記バイブレータが所定の深さ以上挿入されていると判定される期間を算出することで、締固め時間を求める算出工程と、前記特定された締固め箇所と、前記求められた締固め時間を基に締固め箇所のコンクリート品質を評価する工程と、を備え、前記バイブレータには認識体が装着され、前記座標取得工程は、撮像データの画像の中から前記認識体を検出し、検出された前記認識体の2次元座標値から3次元座標値を計測し、この3次元座標値の計測においては、前記認識体の2次元座標値からカメラ部の座標系の3次元座標値を求め、前記カメラ部の座標系の3次元座標値を前記コンクリート打設領域の一隅を原点とした座標系の座標値に座標変換する。
本発明のコンクリート締固め評価システム及び評価方法によれば、連続して撮影されるカメラ部の撮影データからバイブレータの3次元座標値を取得できるので、どこにバイブレータがあるのか、コンクリート内に所定の深さ以上に挿入されているか、及びどのくらいの時間締固めされているかをバイブレータの3次元座標値から計測することができる。その結果、簡易かつ容易に締固め箇所のコンクリート品質を評価することができる。さらには、座標取得部は、バイブレータを検出するのではなく、バイブレータに装着された認識体の3次元座標を座標変換にて取得するので、工事現場ごとに異なる形状のバイブレータを使用する場合にも、バイブレータの異なる形状毎にディープランニングでその形状を学習させる必要がなく、容易にシステムを適用することができる。
本発明の実施形態に係るコンクリート締固め評価システムの構成を示す図である。 同上システムにおけるバイブレータを示す図である。 同上システムにおける管理コンピュータを示すブロック図である。 (a)は管理コンピュータのディスプレイに表示される認識体の3次元座標値が表れた図、(b)はコンクリートに挿入されたバイブレータを示す図である。 同上システムにおける締固め品質MAPを示す図である。 同上システムの処理を示すフローチャートである。 同上システムにおけるバイブレータ座標値取得処理を示すフローチャートである。 (a)は同上システムにおける締固め品質MAP作成処理を示すフローチャート、(b)はバイブレータによる十分な締固めが行われるのに必要な深さを示す図、(c)は締固め品質MAP作成処理における締固め品質MAP出力処理を示すフローチャートである。 同上システムにおける複合現実映像作成処理を示すフローチャートである。 同上システムにおけるヘッドマウントディスプレイの画面に表示される複合現実映像を示す図である。 管理者が行う再締固め指示手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態に係るコンクリート締固め評価システム1を示す。このコンクリート締固め評価システム1は、コンクリート締固め評価方法を実施するためのシステムである。そして、このコンクリート締固め評価システム1は、コンクリート内に挿入されるバイブレータ2と、バイブレータ2とコンクリート打設領域R全体とを撮影するカメラ部3と、カメラ部3の撮影データを受信する管理コンピュータ4と、管理コンピュータ4のデータを加工して表示するヘッドマウントディスプレイ5と、を備えている。バイブレータ2は、作業者Wが把持して締固め作業を行うものである。管理コンピュータ4は、カメラ部3から撮影データを有線又は無線を介して受信する。ヘッドマウントディスプレイ5は、管理者Mに装着される。
コンクリート打設領域Rは、ミキサー車等によりコンクリートが打設された単位領域であって、バイブレータ2による締固めが行われる領域である。そしてこのコンクリート打設領域Rのコンクリート表面の四隅P1〜P4の3次元座標値が予め測量されている。この座標値はP1を原点(縦:0,横:0,高さ:0)とし、P2〜P4の座標値はP1か
らの距離に基づいて測量されている。なお、P1を原点とせず、工事が行われる領域の一点を原点とし、その点からP1〜P4の座標値を計測してもよい。即ち締固め作業は、コンクリートが打設された単位領域毎に行われるが、複数の単位領域にあるそれぞれのP1を原点とするのではなく、工事領域全体から1点を選び、そこから複数あるP1〜P4の座標値を測量してもよい。
バイブレータ2は、図2に示すように、円筒状の振動部21と、振動部21の基端に接続され、不図示の電源から振動部21に電力を供給するケーブル22とを備えている。この振動部21には、管理コンピュータ4で計測を容易にするために、3つの認識体i1〜i3が軸方向に沿って配置されている。これら認識体i1〜i3は、振動部21に巻きつけられた互いに異なる色(赤・黄・青)のテープで構成されており、巻きつけた後、認識体i1から認識体i2までの長さH1、認識体i2から認識体i3までの長さH2、認識体i3からバイブレータ2の先端Fまでの長さH3が予め計測されている。認識体i1〜i3は、3色のテープではなく、1色のテープ(例えば黄色)で構成されていてもよい。
図1に示すカメラ部3は、ビデオカメラやIPカメラ等の動画等、連続して撮影可能な単一のカメラで構成されており、打設領域Rの四隅P1〜P4と、バイブレータ2の振動部21が映る位置に配置され、所定のフレームレートで撮影した映像を管理コンピュータ4に送信している。ヘッドマウントディスプレイ5は、例えば、マイクロソフト社製hololens(登録商標)を使用しており、現実世界の映像に3D画像を合成して得られる複合現実映像を見ることが可能となっている。
図3は、コンクリート締固め評価システム1における管理コンピュータ4を示す。この管理コンピュータ4は、CPU,GPU,メモリ,HDD等の不図示のハードウェアとともに、座標取得部6と締固め品質MAP作成部7と、を備えている。これら座標取得部6と締固め品質MAP作成部7は、管理コンピュータ4のハードウェアにインストールされたソフトウェア(演算プログラム)により実現される。また、管理コンピュータ4は、管理コンピュータ4の外部にあるLCD41,カメラ部3と接続されている。
管理コンピュータ4から送信されるデータは、WiFi等の無線通信技術を利用してクラウド42上に格納される。そして、ヘッドマウントディスプレイ5は、WiFi等の無線通信技術を利用してクラウド42から管理コンピュータ4のデータを受信している。
座標取得部6は、カメラ部3から受信した撮影データからバイブレータ2の3次元座標値を取得するものであって、撮影データの画像の中からバイブレータ2を検出する物体検出部61と、検出されたバイブレータ2の画像上の2次元座標値から3次元座標を計測する画像解析部62とで構成されている。
物体検出部61は、予め様々な場所や角度で認識体i1〜i3を大量に撮影しておき、カメラ部3の撮影データから認識体i1〜i3を検出できるようディープラーニングで学習させた学習済モデルを備えている。そして、この物体検出部61は、カメラ部3から受信する動画のフレーム画像が入力されると、認識体i1〜i3の存在とその位置を予測して認識体i1〜i3を検出している。
<バイブレータの3次元座標について>
図4(a)は、LCD41に表示される認識体i1〜i3の三次元座標値が表れた画像である。物体検出部61は、認識体i1〜i3を検出すると、認識体i1〜i3をそれぞれ囲むバウンディングボックスBB1,BB2,BB3の中心の2次元座標値(画像左上を規準とした座標値)とそれぞれの縦幅、横幅を出力する。図4(a)の画像右下には、バウンディングボックスBB1,BB2,BB3の2次元座標値がそれぞれ表示されてい
る。
画像解析部62は、例えば、株式会社アイティーティー社製「PhotoCalc シングルビュー3Dビデオシステム」を使用し、バウンディングボックスBB1,BB2,BB3の中心の2次元座標値を認識体i1〜i3の位置として、特許第5158386号に示すように、認識体i1〜i3間の長さH1,H2とバウンディングボックスBB1,BB2,BB3の中心の2次元座標値から、カメラ部3中心位置を原点とした認識体i1〜i3の3次元座標値を計算している。そして、カメラ座標系からコンクリート打設領域RのP1を原点とした座標系へと座標変換を行い、認識体i1〜i3のP1座標系の3次元座標値を取得している。図4(a)の画像左上には、動画のフレーム番号、撮影時間とともに、認識体i1〜i3のP1座標系の3次元座標値が表示されており、認識体i1の座標値をx1,y1,z1、認識体i2の座標をx2,y2,z2、認識体i3の座標をx3,y3,z3として表示している。
認識体i1〜i3のP1座標系の3次元座標値を取得すると、LCD41に表示するとともに、その座標値をCSVファイルとしてHDDに出力している。このCSVファイルには、出力時の時刻と認識体i1〜i3の3次元座標値が含まれている。
<締固め箇所及び締固め時間の計測、コンクリート品質の評価について>
締固め品質MAP作成部7は、座標取得部6より出力されたCSVファイルを読み込み、
CSVファイル内の認識体i1〜i3の3次元座標値から、各種計測を行い、この計測値から締固め箇所のコンクリート品質の評価を行っている。
この締固め品質MAP作成部7は、バイブレータ2による締固め箇所を特定する特定部71と、バイブレータ2の挿入深さが所定値以上であるかを繰り返し判定する判定部72と、締固め時間を算出するタイマ部73と、締固め時間に基づいて締固め箇所のコンクリート品質を評価する評価部74とを備える。
特定部71は、図4(b)に示した、認識体i1と認識体i3の2つの3次元座標値と、認識体i1〜i3間の長さH1,H2及び認識体i3からバイブレータ2の先端Fまでの長さH3を基に外分して、バイブレータ2の先端Fの座標値(x4,y4,z4)を求めている。この求められたバイブレータ2の先端Fの座標値(x4,y4,z4)のうち、水平方向の2次元座標値(x4,y4)をバイブレータ2による締固め箇所として特定している。
判定部72は、コンクリート表面Suの四隅P1〜P4の3次元座標値から求められるコンクリート表面Suの平面方程式と、認識体i1と認識体i3の3次元座標値から求められるバイブレータ2の軸方向の直線方程式とを用いて、直線と平面の交点Uの座標値(x5,y5,z5)を求めている。そして、バイブレータ2の先端Fの座標値と交点Uの座標値から、バイブレータ2のコンクリート内挿入深さH4を求めている。このコンクリート内挿入深さH4が求められると、判定部72は、コンクリート内挿入深さH4が所定の深さ以上バイブレータ2が挿入されているか判定する。
タイマ部73は、繰り返し判定する判定部72の判定結果に基づき、バイブレータ2が所定の深さ以上挿入されていると判定部72で判定されている期間を算出することで締固め時間を求めている。具体的には、バイブレータ2が所定の深さ以上挿入されていると判定されると、1秒加算し、所定の深さ以上挿入されていると繰り返し判定されている間、1秒加算を繰り返す。バイブレータ2が所定の深さ未満と判定されると、加算を終えて、加算された時間を締固め時間するものである。
評価部74は、締固め時間に基づいて締固め箇所のコンクリート品質を評価し、評価が完了すると、図5に示すような、締固め箇所のコンクリート品質を可視化した締固め品質MAP8を作成する。図5は、作成された締固め品質MAP8の例を示している。図5において、締固め箇所は、格子状に区分けされたMAPの対応位置に黒点Kで表示されており、コンクリート品質は、締固め時間に基づいて、その黒点Kを中心とした所定の直径D1〜D3の円C1〜C3を所定の色で描いて表示されている。
本実施形態では、バイブレータ2を検出するのではなく、バイブレータ2にセットした認識体i1〜i3を検出しているので、工事現場ごとに異なる形状のバイブレータを使用する場合にも、容易に適用することができる。なぜならば、バイブレータの異なる形状毎に、ディープラーニングでその形状を学習させる必要が無いからである。
上記本実施形態とは異なり、時間とコストが大幅に掛かるが、様々な形状のバイブレータを学習させておいて、バイブレータ自体を検出してもよい。バイブレータ自体を検出する場合において、バイブレータ2の先端Fの座標値を求めて、締固め箇所と締固め時間を計測するには、認識体i1〜i3を使用する方法と、認識体i1〜i3を使用しない方法がある。
認識体i1〜i3を使用する方法は、例えば、バイブレータ2の振動部21の形状をディープラーニングで学習させ、振動部21を認識可能な学習済モデルを作成する。この学習済モデルを使用した物体検出部61によって、振動部21がバウンディングボックスに囲まれることとなる。
そして、バウンディングボックスで囲まれる範囲内にある認識体i1〜i3の色がある箇所を、認識体i1〜i3の存在する場所として、画像解析部62は、認識体i1〜i3の存在する場所の画面上の2次元座標値を求め、その2次元座標値を3次元座標値に変換して、締固め箇所と締固め時間を計測するというものである。
認識体i1〜i3を使用しない方法は、例えば、バイブレータ2の振動部21を検出し、バイブレータ2は、通常、鉛直方向下側に向かって挿入されるので、画像解析部62は、バイブレータ2の傾きは誤差として無視し、バウンディングボックスの中心位置座標値と縦幅・横幅からバウンディングボックスの左上、上中央、右上の2次元座標値を取得する。バイブレータ2の直径の長さは予め判明しているので、この直径の長さと、バウンディングボックスの座標値をバイブレータ2の基端左隅、基端中央、基端右隅の座標値としてP1座標系の3次元座標値に変換する。バウンディングボックスの中心位置座標値もP1座標系の3次元座標値に変換しておく。続いて、特定部71で、中心位置と基端中央の座標値から振動部21の軸方向を向く直線の方程式を求め、この直線の方程式と、基端中央の座標値と、予め計測されている振動部21の基端から先端までの長さから振動部21の先端Fの座標値(x4,y4,z4)を求める。その先端Fの座標値から締固め時間を計測するというものである。
<本システムの処理動作>
図6は、コンクリート締固め評価システム1で実行される締固め評価処理を示す。この締固め評価処理では、まず、座標取得部6によるコンクリート打設領域Rにあるバイブレータ2の座標値を取得する座標取得処理ST1が実行される。次に、締固め品質MAP作成部7による締固め品質MAP作成処理ST2が実行される。この締固め品質MAP作成処理ST2では、座標取得処理ST1で取得された座標値を基にバイブレータ2の締固め箇所と締固め時間が計測され、その計測結果を基に、締固め箇所のコンクリート品質を評価した締固め品質MAP8が作成される。
締固め作業が終了すると、現実空間に締固め品質MAP8の投影画像を合成した複合現実映像作成処理ST3が実行される。複合現実映像作成処理ST3で作成された複合現実映像を見ることにより再締固めが必要な箇所に、管理者Mは、再締固めを作業者Wに指示することとなる。
<3次元座標取得処理>
図7は、バイブレータ2の3次元座標値を取得する座標取得処理ST1を示す。座標取得処理ST1では、まず打設領域Rのコンクリート表面の四隅P1〜P4の3次元座標値がP1を原点(0,0,0)として測量される(ST11)。そして、このP1〜P4の3次元座標値を座標取得部6に入力し、カメラ座標系とP1座標系の座標変換式を求めている(ST12)。続いて認識体i1〜i3をバイブレータ2にセットし(ST13)、認識体i1〜i3間の長さH1,H2及び認識体i3からバイブレータ2の先端Fまでの長さH3を測量し(ST14)、これら長さH1〜H3の測量値を座標取得部6に入力する(ST15)。その後、カメラ部3の撮影がスタートし、作業者Wによるコンクリート締固めが開始される(ST16)。
管理コンピュータ4にカメラ部3から、バイブレータ2とコンクリート打設領域R全体の映像が受信されると、物体検出部61は、動画の各フレーム画像から認識体i1〜i3を検出する。そして、その検出された認識体i1〜i3を囲むバウンディングボックスBB1〜BB3の画像上の2次元座標値を出力する(ST17)。
画像解析部62は、物体検出部61から出力されるバウンディングボックスBB1〜BB3の2次元座標値を認識体i1〜i3の2次元座標値として用い、認識体i1〜i3の3次元座標値を取得し、その3次元座標値をCSVファイルとして出力する(ST18)。
具体的には、認識体i1〜i3の2次元座標値からカメラ部3の座標系の3次元座標値を求め、カメラ部3の座標系の3次元座標値を、P1を原点とした座標系の座標値へと座標変換を行う。上記処理によって画像解析部62は、認識体i1〜i3の3次元座標値を取得し、その3次元座標値をn秒間隔(例えば1秒間隔)でCSVファイルとしてHDDに出力する。なお、このCSVファイルには、出力時の時刻と認識体i1〜i3の3次元座標値が含まれている。
ST17,ST18の処理の処理が完了すると、締固め作業が終了しているか判定し(ST19)、締固め作業が終了していない場合は、ST17〜ST19の処理を繰り返す。作業員Wの締固め作業が終了すると、座標取得処理ST1を終える。
なお、ST18の処理では、n秒間隔の合間で認識体i1〜i3の3次元座標値を取得したときは、CSVファイルを出力せず、ST19の処理へと移行してもよい。さらに、n秒間隔でCSVファイルを出力しているが、間隔を設けず、認識体i1〜i3の3次元座標値を取得すると即座にCSVファイルを出力してもよい。
<締固め品質MAP作成処理>
図8は、締固め品質MAP作成処理ST2を示す。締固め品質MAP作成処理ST2では、まず、締固め品質MAP作成部7に各種パラメータが入力される(ST21)。このパラメータ入力処理ST21では、打設領域Rの範囲を締固め品質MAP8に割り当てるためのコンクリート表面の四隅P1〜P4の3次元座標値と、品質評価用の時間T1〜T3にT1=3秒、T2=6秒、T3=10秒の値と、締固め品質MAP8で描かれる円C1〜C3の直径D1〜D3に、D1=10cm、D2=20cm、D3=30cmと、図
8(b)に示す挿入判定用深さHaと、が入力される。
品質評価用の時間T1〜T3は、バイブレータ2による締固め時間Tを評価するための時間であって、これらT1〜T3とバイブレータ2の締固め時間Tを比較することによって、コンクリート品質を評価することとなる。D1〜D3は締固め時間に対応してコンクリート内の空隙が埋まる範囲を示す円の直径である。品質評価用の時間T1〜T3及び円C1〜C3の直径D1〜D3は、この数値に限定されず、打設されるコンクリートの性状に基づいて、適宜決定してよい。
挿入判定用深さHaは、図8(b)に示すように、コンクリートに挿入されたバイブレータ2の先端Fからコンクリート表面Suまでの深さであって、バイブレータ2による十分な締固めが行われるのに必要な深さである。
続いて、作業員Wによる締固め作業が開始されると、まず締固め品質MAP作成部7は、締固め時間Tに0(秒)を代入し(ST22)、管理コンピュータ4のHDDに保存された最新のCSVファイルを読み込む(ST23)。このCSVファイルの認識体i1〜i3の3次元座標値と、コンクリート表面の四隅P1〜P4の座標値から、特定部71は、バイブレータ2の先端Fの3次元座標値(x4,y4,z4)を計算する。そして得られたバイブレータ2の先端Fの3次元座標値(x4,y4,z4)のうち、高さ方向の座標値(z4)を除く水平方向の2次元座標値(x4,y4)を締固め箇所として特定する(ST24)。
次に、判定部72は、バイブレータ2の挿入深さH4を計算し(ST25)、バイブレータ2の挿入深さH4が挿入判定用深さHa以上長いか判定する(ST26)。バイブレータ2の挿入深さH4がHa以上長い場合は、十分な締固めが行われる深さ以上バイブレータ2が挿入されていることとなる。そして、バイブレータ2の挿入深さH4がHa以上長い場合は、タイマ部73により締固め時間Tに1(秒)をインクリメントされ(ST27)、1秒間待機後、ST23の処理に戻る。ST26でバイブレータ2の挿入深さH4がHaより短いと判定されると、バイブレータ2が挿入されていない、又は締固め作業が完了しバイブレータを引き上げたとして、締固め品質MAP出力処理(ST28)に移行する。
タイマ部73は、1秒ずつインクリメントすることで締固め時間Tを求めているが、インクリメントを行わず、CSVファイルに記録された時刻を基に締固め時間Tを求めてもよい。この場合、タイマ部73は、ST23の処理でコンクリート内への挿入が開始されたときのCSVファイルの時刻を保存しておく。そして、ST26の処理とST28の処理との間で、最新のCSVファイルに記録された時刻から保存した挿入開始時の時刻を減算して、締固め時間Tを求めることとなる。
評価部74で行われる締固め品質MAP出力処理(ST28)では、図8(c)に示すように、まずタイマ部73で求められた締固め時間Tが品質評価用の時間T1より長いか判定され(ST281)、短い場合は、締固めが行われていないとして締固め品質MAP出力処理を終了する。締固め時間Tが品質評価用の時間T1より長い場合は、品質評価用の時間T2より長いか判定され(ST282)、品質評価用の時間T2より長い場合は、品質評価用の時間T3より長いか判定される(ST283)。ST282の処理で品質評価用の時間T2以下と判定された場合は、評価部74は、コンクリート品質が不十分と評価して、直径D1(10cm)赤色で着色の指示がされ(ST284)、ST283の処理で品質評価用の時間T3以下と判定された場合は、評価部74は、コンクリート品質が普通であると評価して、直径D2(20cm)黄色で着色の指示がされ(ST285)、ST283の処理で品質評価用の時間T3より長いと判定された場合は、評価部74は、
コンクリート品質が良好であると評価して、直径D3(30cm)緑色で着色の指示がされる(ST286)。
続いて、評価部74は、特定部71で特定した締固め箇所の2次元座標値(x4,y4)と、ST284〜286の評価処理で得られた直径D1〜D3及びコンクリート品質を示す色(赤,黄,緑)を、打設領域Rが割り当てられた締固め品質MAP8の対応する座標位置に入力し、締固め品質MAP8を作成する(ST287)。
ST287の処理が完了すると、図8(a)に示す、締固め作業が終了しているか判定し(ST29)、締固め作業が終了していない場合は、ST22の処理へ戻り、ST22〜ST29の処理を繰り返す。作業員Wの締固め作業が終了すると、締固め品質MAP作成処理を終える。
締固め品質MAP作成処理が完了したときの締固め品質MAP8について、再び図5を用いて説明する。この図に示すように、締固め品質MAP8は、コンクリート品質が良好な箇所を径大の緑色円C3で、不十分な箇所を径小の赤色円C1で、品質が普通な箇所を中間の長さの径の黄色円C2で表示している。図はグレースケール画像であるため、コンクリート品質が良好な箇所は濃い灰色となり、不十分な箇所は薄い灰色となり、品質が普通な箇所は中間の灰色となっている。黒点Kは、締固め箇所を示しており、この黒点Kを中心として円が描かれている。なお、図5では理解を容易とするため、コンクリート表面の四隅P1〜P4も描いている。締固め品質MAP8では、締固め時間Tに従って円の直径と色を変えているが、同色で円の大きさのみ異なる場合や、直径を同一にして円の色のみを変えてもよい。
上記のように、締固め時間Tの長短に基づいて、締固め箇所毎のコンクリート品質を評価した締固め品質MAP8が作成されるので、コンクリート品質が良好な箇所、普通の箇所、不十分な箇所や、締固めされていない箇所が、締固め品質MAP8を一見しただけで理解することができる。そして、この締固め品質MAP8を見ながら、不十分な箇所や、締固めされていない箇所に締固め作業を行うことで、コンクリート打設領域R全体のコンクリート品質を良好にできる。
締固め品質MAP8を見ながら、不十分な箇所や、締固めされていない箇所に締固め作業を行う他に、締固め品質MAP8を投影画像へと変換して、現実空間に締固め品質MAP8の投影画像を合成した複合現実映像をヘッドマウントディスプレイ5で見ながら、締固め作業を行うこともできる。
<複合現実映像作成処理>
図9は、ヘッドマウントディスプレイ5を使用した、複合現実映像作成処理ST3を示す。複合現実映像作成処理ST3では、例えば、株式会社インフォマティクス社のシステムを使用し、特許第6438995号に示すように、ヘッドマウントディスプレイ5に、コンクリート表面の四隅P1〜P4の座標値を入力する。また、ヘッドマウントディスプレイ5に周囲の現実空間をスキャンさせ空間形状を認識させる(ST31)。
次に、予め管理コンピュータ4の通信モジュールを用いてクラウド上に格納された締固め品質MAP8を、ヘッドマウントディスプレイ5にダウンロードさせ読み込む(ST32)。読み込んだ締固め品質MAP8から、締固め箇所の2次元座標値(x4,y4)とその座標値における色データを取り出し、投影画像を作成する(ST33)。この投影画像は、コンクリート表面Suに対し画像を投影することとなるので、締固め箇所の高さ方向の座標値はz4=0としている。また、破線を用い50cm間隔でセルを作成し、締固め箇所が位置するセルに対し、色データに従い着色を行い、締固めが行われていない箇所
のセルは、黒色で着色を行っている。
そして、P1〜P4の座標値を用い、投影画像の縮尺を、ヘッドマウントディスプレイ5が認識した空間と等倍になるようにスケーリングを行い(ST34)、投影画像を現実空間にマッピングし(ST35)、現実世界の映像に投影画像を合成した複合現実映像をヘッドマウントディスプレイ5を装着した管理者Mに見せる。
図10は、ヘッドマウントディスプレイ5に表示される複合現実映像9を示す。複合現実映像9は、コンクリート打設領域Rを50cm間隔毎にグリッド線を破線で描くことで作成されたセルS11〜Sijをコンクリート品質に対応して緑、黄、赤、黒色G1〜G4で色分けして表示している。図はグレースケール画像であるため、コンクリート品質が良好な緑色G1のセルは薄い灰色となり、品質が不十分な赤色G3のセルは濃い灰色となり、品質が普通な黄色G2のセルは中間の灰色となり、締固めが行われていない黒色G4のセルは、そのまま黒色で表している。なお、図10では理解を容易とするため、コンクリート表面の四隅P1〜P4も描いている。
<再締固め指示手順>
図11は、ヘッドマウントディスプレイ5を装着した管理者Mが行う再締固め指示手順ST4を示す。まず、管理者Mは、上記図10に示したようなヘッドマウントディスプレイ5に表示される複合現実映像9から、各セルS11〜Sij毎に色判定を行う(ST41)。ST41の色判定で、例えば、セルS52、S33等、黒色G4及び赤色G3で着色されたセルが存在した場合、そのセルの場所と、これから行う締固め時間を、声で作業者Wに知らせ、バイブレータによる再締固めを指示する(ST42)。再締固めの指示が行われると、作業者Wによって再度、バイブレータ2による締固め作業が開始され、管理コンピュータ4によるST1〜ST2の処理と、ヘッドマウントディスプレイ5によるST3の処理が実行される。
次に、ST41の色判定で、セルS11、S63等の緑色G1又は黄色G2で着色されたセルであった場合、全てのセルS11〜Sijの色判定が完了したか管理者Mは判定し(ST43)、完了していない場合は、ST41の色判定に戻り次のセルの色判定を行う。全てのセルの色判定が完了すると、再締固め指示手順ST4を終了する。
管理者Mの作業者Wへの再締固め指示は、黒色G4及び赤色G3のセルに対し行っているが、黄色G2のセルに対しても再締固め指示を行ってもよい。この場合、全てのセルが緑色G1となり、コンクリート打設領域R全域のコンクリート品質が良好となる。また、セル毎に再締固め指示を行っているが、複数のセルに対してまとめて再締固め指示を行ってもよい。
なお、管理者Mがヘッドマウントディスプレイ5を装着するので、作業者Wは、センサ類を作業服やヘルメットに付けたり、ヘッドマウントディスプレイ5を装着する必要がなく、負担が少なくなり、締固め作業に集中できることとなる。なお、管理者Mではなく作業者Wがヘッドマウントディスプレイ5を装着してもよい。この場合、管理者Mの指示を待つことなく締固め作業を行うことができるので、迅速に作業を行うことができる。
本実施形態のコンクリート締固め評価システムによれば、カメラ部3に映るバイブレータ2を検出して、その位置座標を取得するだけで、締固め箇所と締固め時間を計測することが可能であるので、複数のセンサ類は必要なく、簡易な構成で締固め箇所と締固め時間を数値化することが可能である。また、カメラ部3を現場に設置するのみで、バイブレータ2の締固め箇所と締固め時間を計測することが可能であるので、容易に様々な現場で使用することができる。更に、単一のカメラ部の撮影データのみで、バイブレータ2の3次
元座標値を取得できるので、複数台のカメラ部を必要とせず、カメラ部を設置する場所が限定された現場であっても、締固め箇所と締固め時間を計測することが可能である。
また、図5に示したようなコンクリート締固め状況が可視化された締固め品質MAPが作成されるので、この締固め品質MAPを属性情報としてCIMモデルに付与し、将来のコンクリート維持管理業務に役立たせることができる。
1 コンクリート締固め評価システム
2 バイブレータ
21 振動部
22 ケーブル
3 カメラ部
4 管理コンピュータ
41 LCD
42 クラウド
5 ヘッドマウントディスプレイ
6 座標取得部
61 物体検出部
62 画像解析部
7 締固め品質MAP作成部
71 特定部
72 判定部
73 タイマ部
74 評価部
8 締固め品質MAP
9 複合現実映像
BB1〜BB3 バウンディングボックス
C1〜C3 円
D1〜D3 直径
F バイブレータの先端
G1〜G4 セルの色
H1,H2 認識体間の長さ
H3 認識体からバイブレータ先端までの長さ
H4 コンクリート内挿入深さ
Ha 挿入判定用深さ
i1〜i3 認識体
K 黒点
M 管理者
P1〜P4 コンクリート表面の四隅
R コンクリート打設領域
11〜Sij セル
Su コンクリート表面
T 締固め時間
T1〜T3 品質評価用の時間
U 交点
W 作業員
x1,y1,z1 i1の座標値
x2,y2,z2 i2の座標値
x3,y3,z3 i3の座標値
x4,y4,z4 バイブレータの先端の座標値
x5,y5,z5 交点の座標値

Claims (4)

  1. バイブレータと締固めが行われるコンクリート打設領域とを連続して撮影するカメラ部と、
    前記カメラ部から送信される撮影データから、前記バイブレータの3次元座標値を繰り返し取得する座標取得部と、
    前記座標取得部により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータによる締固め箇所を特定する特定部と、
    前記座標取得部により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータがコンクリート内に所定の深さ以上挿入されているか繰り返し判定する判定部と、
    繰り返し判定する前記判定部の判定結果に基づき、前記バイブレータが所定の深さ以上挿入されていると判定される期間を算出することで、締固め時間を求めるタイマ部と、
    前記特定部で特定された締固め箇所と、前記タイマ部により算出された締固め時間を基に締固め箇所のコンクリート品質を評価する評価部と、
    を備え
    前記バイブレータには認識体が装着され、
    前記座標取得部は、撮像データの画像の中から前記認識体を検出する物体検出部と、検出された前記認識体の2次元座標値から3次元座標値を計測する画像解析部とを備え、
    前記画像解析部は、前記認識体の2次元座標値からカメラ部の座標系の3次元座標値を求め、前記カメラ部の座標系の3次元座標値を前記コンクリート打設領域の一隅を原点とした座標系の座標値に座標変換することを特徴とするコンクリート締固め評価システム。
  2. 前記評価部は、予め設定された締固め時間に対する、前記タイマ部により算出された締固め時間の長短に基づいて、締固め箇所毎に色分けして表示する締固め品質MAPを出力することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート締固め評価システム。
  3. 前記締固め時間が短いと着色された前記締固め箇所に対し再締固めを指示するため、現実のコンクリート打設領域の画像に、前記締固め品質MAP作成部の締固め品質MAPを合成して複合現実映像として表示するヘッドマウントディスプレイを更に備えることを特徴とする請求項2に記載のコンクリート締固め評価システム。
  4. カメラ部によりバイブレータと締固めが行われるコンクリート打設領域を連続して撮影する工程と、
    前記カメラ部から送信される撮影データから、前記バイブレータの3次元座標値を繰り返し取得する座標取得工程と、
    前記座標取得工程により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータによる締固め箇所を特定する工程と、
    前記座標取得工程により取得した座標値に基づいて、前記バイブレータがコンクリート内に所定の深さ以上挿入されているかを繰り返し判定する判定工程と、
    繰り返し判定する前記判定工程の判定結果に基づき、前記バイブレータが所定の深さ以上挿入されていると判定される期間を算出することで、締固め時間を求める算出工程と、
    前記特定された締固め箇所と、前記求められた締固め時間を基に締固め箇所のコンクリート品質を評価する工程と、を備え
    前記バイブレータには認識体が装着され、
    前記座標取得工程は、撮像データの画像の中から前記認識体を検出し、検出された前記認識体の2次元座標値から3次元座標値を計測し、この3次元座標値の計測においては、前記認識体の2次元座標値からカメラ部の座標系の3次元座標値を求め、前記カメラ部の座標系の3次元座標値を前記コンクリート打設領域の一隅を原点とした座標系の座標値に座標変換するコンクリート締固め評価方法。
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