JP6779962B2 - 圧縮空気乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機から供給される圧縮空気を乾燥する圧縮空気乾燥装置に関する。
トラック、バス、建機等の車両は、内燃機関(以下、エンジン)と直結した圧縮機から送られる圧縮空気を利用してブレーキやサスペンション等のシステムを制御している。この圧縮空気には、大気中に含まれる水分や圧縮機内を潤滑する油分が含まれている。この水分や油分を含む圧縮空気が各システム内に侵入すると、錆の発生や、ゴム部材(Oリング等)の膨潤を招き作動不良の原因となる。このため、エア系統の圧縮機の下流には、圧縮空気から水分や油分を除去するための圧縮空気乾燥装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
上記圧縮空気乾燥装置は、支持ベースと、乾燥剤が充填された乾燥容器と、乾燥容器を覆いながら支持ベースに取り付けられる外ケースとを備えている。支持ベースには、圧縮機から供給された圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とが設けられている。
上記の圧縮空気乾燥装置では、乾燥容器のほかに、圧縮空気に含まれる油分を除去するためのフィルタエレメントが設けられている。フィルタエレメントは、例えば不織布等から構成されている。
特開2012−106155号公報
圧縮乾燥空気には、油分として粒径の異なるオイル粒子が含まれているが、従来のフィルタエレメントでは、粒径が比較的大きいオイル粒子しか捕捉することができず、乾燥剤とフィルタエレメントとを通過した圧縮空気には油分が少なからず残ってしまう。このため、圧縮空気に含まれる油分の除去率の向上が望まれている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮空気に含まれる油分の除去率を向上することができる圧縮空気乾燥装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する圧縮空気乾燥装置は、圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着される乾燥容器と、前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側、及び前記乾燥剤よりも前記出口側の少なくとも一方に設けられ、粒径が1μm未満のオイル粒子を中心に捕捉するガラス繊維フィルタと、前記流路のうち前記ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、前記ガラス繊維フィルタよりも大径のオイル粒子を中心に捕捉するオイル捕捉部と、アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口とを備え、ロード運転時には、前記圧縮空気が前記オイル捕捉部から前記ガラス繊維フィルタへ向かう方向に流れ、前記乾燥剤によって前記圧縮空
気に含まれる水分を捕捉するとともに、前記オイル捕捉部で大径のオイル粒子を捕捉した後に前記ガラス繊維フィルタで小径のオイル粒子を捕捉し、アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気が前記ガラス繊維フィルタから前記オイル捕捉部へ向かう方向に流れ、前記ガラス繊維フィルタによって捕捉された油分を除去した後に前記オイル捕捉部で捕捉された油分を除去し、当該油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出する。
上記構成によれば、ガラス繊維フィルタによって、圧縮空気に含まれる粒径(直径)が小さいオイル粒子が捕捉されやすくなる。このため、圧縮空気乾燥装置においては、乾燥剤によって圧縮空気内の水分を除去しつつ、圧縮空気の油分除去率を向上させることができる。
本発明によれば、圧縮空気に含まれるオイルの除去率を向上することができる。
第1の実施形態の圧縮空気乾燥装置の概略構成を示す半断面図。 同圧縮空気乾燥装置に収容された乾燥容器の断面図。 第2の実施形態の圧縮空気乾燥装置の正面図。 同圧縮空気乾燥装置の平面図。 同圧縮空気乾燥装置の断面図。 第3の実施形態の圧縮空気乾燥装置に設けられた乾燥容器の断面図。 変形例の圧縮空気乾燥装置に設けられた乾燥容器の断面図。 変形例の圧縮空気乾燥装置に設けられた乾燥容器の断面図。 変形例の圧縮空気乾燥装置に設けられた乾燥容器の断面図。
(第1の実施形態)
以下、図1及び図2を参照して、圧縮空気乾燥装置の第1の実施形態について説明する。
図1に示されるように、圧縮空気乾燥装置は、支持ベース11と、乾燥剤12が充填された有底円筒形状の乾燥容器13と、乾燥容器13を覆いながら支持ベース11に取り付けられ、開口部が支持ベース11側に位置する有底円筒形状のパージタンク14とを備えている。
支持ベース11の側面には、圧縮機(図示略)から送られた圧縮空気が流入する入口15と、圧縮乾燥空気を、圧縮空気乾燥装置に接続されたエアタンク(図示略)に排出する出口20とが設けられている。入口15は支持ベース11の正面側に設けられ、出口20が支持ベース11の背面側に設けられている。また、支持ベース11の内部には、下部が開口した円柱形状の収容部21が形成されている。収容部21の上部には、ドレン排出装置25が設けられている。収容部21のドレン排出装置25の下部には、円筒状の排気管17が取り付けられている。排気管17の出口であるドレン排出口19は、大気に開放されている。
ドレン排出装置25には、ドレンを排出するためのドレン弁26とピストン27とを備えている。ドレン弁26は、アンロード動作時に外気へドレンを排出する開放弁を兼ねている。ドレン弁26は、圧縮空気から水分を除去するロード動作時には閉じている。上記エアタンク内の圧力が所定値に達すると、支持ベース11に設けられたガバナ28から、支持ベース11内の空間である制御室29に空気が供給されることによって、ピストン27が下げられてドレン弁26が開く。ドレン弁26が開くと、水分やオイルを含むドレンは圧縮空気と共に勢いよく外部へ排出される。
排気管17には、フィルタ31が設けられている。フィルタ31は、クラッシュドアルミであって、ドレン排出に伴う騒音を低減させるサイレンサとして機能する。
支持ベース11には、ガバナ28の排気をガバナ排気通路36に通過させるガバナ排気口通路37が設けられている。ガバナ排気口通路37は、収容部21の内壁と排気管17の外壁とによって形成される空間であって、複数設けられている。ガバナ排気口通路37の開口部であるガバナ排気口38は、大気に開放している。
パージタンク14は、乾燥容器13を覆い、支持ベース11の上端部にボルト24によって取り付けられる。パージタンク14の内壁と乾燥容器13の外壁とによって形成される空間は、除湿した圧縮乾燥空気を溜めるタンク16として機能する。
乾燥容器13内には、下部プレート45と上部プレート46とに上下方向において挟まれた状態で粒状の乾燥剤12が充填されている。乾燥容器13の下部には、衝突材としてのオイルセパレートフィルタ44が設けられている。オイルセパレートフィルタ44は、例えばクラッシュドアルミなどの空気が通過する多数の孔を有する金属材である。オイルセパレートフィルタ44は、内部で圧縮空気の流れを細かく変えることにより、圧縮空気の流れにのったオイル粒子を慣性力によりアルミ表面に衝突させて捕捉するものである。
図2に示されるように、下部プレート45及び上部プレート46には、複数の貫通孔が形成されている。下部プレート45の上面には、第1のガラス繊維フィルタ51が設けられている。また、上部プレート46の下面には、乾燥剤12を保持するための第2のガラス繊維フィルタ52が設けられている。これらのガラス繊維フィルタ51,52は、ガラス繊維を略円盤状に形成したものであり、乾燥容器13の内径とほぼ同じ直径を有している。またガラス繊維フィルタ51,52は、乾燥剤12を保持するとともに、圧縮空気内のオイルを除去する機能を有する。本実施の形態では、これらのガラス繊維フィルタ51,52は等しい厚さを有している。
即ち、圧縮空気の速度にもよるが、例えば粒径が1μm以上である比較的粒径が大きいオイル粒子は、オイルセパレートフィルタ44への衝突による捕捉が最も効率がよい。一方、圧縮空気に含有される微小なオイル粒子の個数は、大径のオイル粒子よりも多い。微小なオイル粒子は、圧縮空気中の気体分子と衝突することで、圧縮空気の流れとは関係のない不規則な運動(ブラウン運動)をする。この不規則な運動をするオイル粒子の粒径は1μm未満であるが、目の粗いオイルセパレートフィルタ44ではこの粒径のオイル粒子を捕捉しにくく、ガラス繊維フィルタ51,52ではこの粒径のオイル粒子を捕捉しやすい。
粒子径が1μm未満のオイル粒子を捕捉するため、ガラス繊維フィルタ51,52に具備されるガラス繊維の直径(繊維径)は、0.1μm以上10μm以下であって、当該ガラス繊維の繊維間距離は、1μm以上100μm以下となっている。繊維径及び繊維間距離を上記範囲にすることによって、粒径1μm未満の微小なオイル粒子は、ガラス繊維との衝突、接触付着、ブラウン運動に伴うガラス繊維への付着などによって捕捉されやすくなる。このようにガラス繊維フィルタ51,52のオイル粒子の捕捉性能を向上することによって、オイル捕捉量が同じであって繊維径及び繊維間距離が異なる他のガラス繊維フィルタに比べ、ガラス繊維フィルタ51,52を薄くすることが可能である。
繊維径は、たとえば、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡による観察から得た画像を基にガラス繊維の直径を目視的に採寸することや、レーザー走査型顕微鏡によって画像解析処理すること等で測定することができるが、JISR3420に準拠する方法などでも測定することができる。また、繊維間距離は、例えば、所定の大きさにカットしたガラス繊維フィルタを走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡による観察から得た画像を基に目視的に採寸することや、レーザー走査型顕微鏡によって画像解析処理すること等で測定することができる。
なお、ガラス繊維フィルタ51,52は、効率は低下するものの、粒径1μm以上のオイル粒子も捕捉することは可能である。また、オイルセパレートフィルタ44も、効率は低下するものの、粒径1μm未満のオイル粒子を捕捉することが可能である。
上部プレート46と蓋材41との間には、コイルばね42が設置されている。コイルばね42は、蓋材41が乾燥容器13に固定されることで付勢力が発生して、上部プレート46を下方へ押圧する。これにより、ガラス繊維フィルタ51,52、乾燥剤12、オイルセパレートフィルタ44はコイルばね42によって付勢された状態となっている。
また蓋材41には、第1の貫通孔47と第2の貫通孔48とが設けられている。第1の貫通孔47は、乾燥容器13の内部から外部へ向かう空気の流れのみを許容する逆止弁39が設けられている。
次に、図1及び図2を参照して、前述のように構成された圧縮空気乾燥装置の動作について説明する。
まず図1を参照して、ロード運転時の動作について説明する。上記圧縮機から入口15を介して流入する圧縮空気は、乾燥容器13内に入り、オイルセパレートフィルタ44を通過する。オイルセパレートフィルタ44では、圧縮空気に含有されるダストのほか、大径のオイル粒子が捕捉されやすい。大径のオイル粒子は、例えば、粒径が1μm以上のオイル粒子である。
図2に示されるように、オイルセパレートフィルタ44を通過した圧縮空気は、乾燥容器13の底部に形成された孔13a及び下部プレート45の貫通孔を通過して、第1のガラス繊維フィルタ51を通過する。第1のガラス繊維フィルタ51では、小径のオイル粒子が捕捉されやすい。小径のオイル粒子は、例えば、粒径が1μm未満のオイル粒子である。こうしてオイル含有率が低下した圧縮空気は、乾燥剤12の中を通過することで水分が除去される。このとき、乾燥剤12を通過する前の段階でオイルがオイルセパレートフィルタ44及びガラス繊維フィルタ51によって捕捉されているため、乾燥剤12の目詰まりが抑制される。
乾燥剤12を通過して乾燥された圧縮乾燥空気は、第2のガラス繊維フィルタ52を通過するため、圧縮乾燥空気に残留していたオイル粒子が除去される。さらに、圧縮乾燥空気は、上部プレート46の貫通孔、蓋材41に形成された第1の貫通孔47を通過して、パージタンク14内のタンク16に一旦溜められる。そして、タンク16に導入された圧縮乾燥空気は、一部を残して出口20を通過して外部のエアタンク内に溜められる。エアタンク内の圧縮空気は例えばエアブレーキ系統の各機器の作動に利用される。
次にアンロード運転時の動作について説明する。
図1に示されるように、圧縮空気乾燥装置は、上記エアタンクの気圧が上限に達したタイミングで、ガバナ28の作用によって乾燥剤を再生させるアンロード運転に移行する。ガバナ28は、上記エアタンク内の圧力が所定値に達すると、ドレン弁26を駆動する制御室29に空気を供給して、ピストン27を移動させることでドレン弁26を開弁させる。ドレン排出装置25のドレン弁26が開弁されると、パージタンク14内に溜まった圧縮乾燥空気が乾燥容器13を上方から下方へ向かって流れ、ドレン排出通路18のドレン排出口19から圧縮空気とともに油水分が排出される。即ち、タンク16に溜まっていた圧縮乾燥空気は、蓋材41の第2の貫通孔48を介して、上部プレート46の貫通孔及び第2のガラス繊維フィルタ52を通り、乾燥容器13内に流入する。この際、第2のガラス繊維フィルタ52に捕捉されたオイルの少なくとも一部も除去される。そして圧縮乾燥空気は、乾燥剤12と接触することで乾燥剤12を再生させる。乾燥剤12の中を通過し水分等を含んだ圧縮空気は、第1のガラス繊維フィルタ51及び下部プレート45の貫通孔を通過して、オイルセパレートフィルタ44を通過する。この際、第1のガラス繊維フィルタ51に捕捉されたオイルの少なくとも一部も除去される。そして、圧縮空気は、ドレン排出装置25内を通過して、排気管17のフィルタ31を通過して外部にドレンとともに排出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)前記ガラス繊維フィルタ51,52に具備されるガラス繊維の直径は、0.1μm以上10μm以下であって、当該ガラス繊維の繊維間距離は、1μm以上100μm以下であるため、圧縮空気に含まれる粒径が小さいオイル粒子(例えば1μm未満のオイル粒子)が捕捉されやすくなる。このため、圧縮空気乾燥装置においては、乾燥剤12によって圧縮空気内の水分を除去しつつ、圧縮空気の油分除去率を向上させることができる。
(2)乾燥剤12に対してロード運転時における上流側及び下流側に第1のガラス繊維フィルタ51及び第2のガラス繊維フィルタ52が設けられたので、これらによって圧縮空気内の粒径の小さいオイル粒子を捕捉することができる。このため、乾燥剤12によって圧縮空気内の水分を除去しつつ、圧縮空気のオイル除去率を向上させることができる。また乾燥剤12を保持するフィルタを、各ガラス繊維フィルタ51,52から構成したため、圧縮空気の流路内にフィルタを配設するスペースを新たに確保せずに、オイル捕捉性能を有するフィルタを設けることができる。
(3)各ガラス繊維フィルタ51,52は、オイルセパレートフィルタ44よりも、ロード運転時における下流側に設けたので、オイルセパレートフィルタ44によって比較的大径のオイル粒子を予め捕捉することができる。また各ガラス繊維フィルタ51,52には、大きな粒径のオイル粒子の多くが除去された圧縮空気が流れるので、ガラス繊維フィルタによって捕捉されたオイルの量が、フィルタの容量を短時間で超えることがない。
(第2の実施形態)
次に、図3〜図5を参照して、圧縮空気乾燥装置の第2の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施の形態にかかる圧縮空気乾燥装置は、乾燥容器を含めたパージタンクを交換可能なカートリッジタイプである点において第1の実施形態と異なっている。また図面において第1の実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
図3に示されるように、圧縮空気乾燥装置は、有底円筒形状の外ケース55と、外ケース55を支持する支持ベース56とを備えている。外ケース55は、支持ベース56に対して着脱可能である。
図4に示されるように、支持ベース56の側部には、図示しない圧縮機から供給された圧縮空気が流入する入口57と、圧縮乾燥空気を図示しないエアタンクに供給する出口58とが同方向に指向して設けられている。出口58には、図示しない逆止弁が設けられている。逆止弁は、ロード運転時には出口58を開いて、アンロード運転時には出口58を閉じる。出口58には、プロテクションバルブ60を取り付けるためのフランジ58aが設けられている。
プロテクションバルブ60は、図示しない各エアタンク(ブレーキ回路)にそれぞれ対応する複数の圧力保護弁を一体に備え、各エアタンクを含む系を独立させている。このため、プロテクションバルブ60は、いずれかのエアタンク内の圧縮空気の圧力が低下(欠陥)した場合には、当該エアタンクに対応する圧力保護弁(図示略)を閉じることにより、他の欠陥していないエアタンク(ブレーキ回路)を保護するように機能する。
また図3に示されるように、支持ベース56には、プレッシャガバナ62が設けられている。支持ベース56の底部の中央には、アンロード運転時にドレンを排出するドレン排出口61が設けられている。
図5に示されるように、支持ベース56の上側中央には、円筒形状の内側円筒部65が形成されている。内側円筒部65の上側外周には、雄螺子65aが形成されている。支持ベース56の上側外縁部には、円筒形状の外側円筒部66が形成されている。内側円筒部65と外側円筒部66との間の空間は、入口57から流入した圧縮空気を溜める第1タンク67として機能する。ドレン排出口61には、ドレン排出口61を開閉するドレンバルブ装置80が設けられている。ドレン排出口61には、排気管68が露出して取り付けられている。支持ベース56の中央には、空間71が形成されている。プレッシャガバナ62は、連通路69を介して空間71に圧縮空気を供給することが可能となっている。
ドレンバルブ装置80は、ドレン排出口61を開閉するための弁体81と、弁体81を移動させるピストン82とを備えている。弁体81は、ピストン82と一体に移動するとともに、ドレンバルブ装置80の弁座83に着座するように設置されている。ピストン82は、支持ベース56に形成された空間71を閉蓋する状態で設置されるとともに、付勢ばね84によって上方に付勢されている。プレッシャガバナ62から空間71に圧縮空気が供給されると、ピストン82が押し下げられる。ピストン82とともに弁体81が押し下げられると、弁体81が弁座83から離間してドレン排出口61が開く。一方、空間71から空気が排出されると、ピストン82が付勢ばね84によって押し上げられる。ピストン82とともに弁体81が押し上げられると、弁体81が弁座83に着座し、これによってドレン排出口61が閉じられる。
ドレンバルブ装置80は、ロード運転時には閉じている。上記エアタンク内の圧力が上昇して最大所定値に達すると、ドレンバルブ装置80は、プレッシャガバナ62から空間71に圧縮空気が供給されることによってドレン排出口61を開く。その結果、開かれたドレン排出口61から油水分を含むドレンが外ケース55内の圧縮空気(パージエア)によって勢いよく外部へ排出される。そして、ドレン排出口61からの圧縮空気の排出によって外ケース55内の圧力が低下して最小所定値に達すると、空間71への圧縮空気の供給が停止されてピストン82の押し下げがなくなり、付勢ばね84の付勢力によってドレン排出口61が閉じられる。
外ケース55は、支持ベース56に向かって開口する開口部を有する有底円筒形状の外側ケース85と、外側ケース85の開口部を閉蓋するとともに、支持ベース56に装着される取付板86と、外側ケース85に取付板86を固定する固定部材87と、を備えている。外側ケース85の内部には、乾燥剤12が充填された円筒形状の乾燥容器90が収納されている。乾燥容器90は、外側ケース85の内径にほぼ等しい外径を有する大径部90aと、外側ケース85の内径の半分ほどの外径を有する小径部90bとが連結部90cによって連接されている。
取付板86の中央には、支持ベース56の内側円筒部65の雄螺子65aに螺合する雌螺子部86aが設けられている。取付板86の雌螺子部86aが内側円筒部65に螺着されることによって、外ケース55は支持ベース56に装着される。取付板86は、固定部材87の外縁部が外側ケース85の開口端に巻回され、固定部材87の掛止片87aが取付板86の孔86hに掛止されることによって、固定部材87に固定されている。固定部材87の下部には、支持ベース56の上端部と密着して密閉空間を作るシール部材88が取り付けられている。
乾燥容器90内に充填された粒状の乾燥剤12は、第1のガラス繊維フィルタ51及び第2のガラス繊維フィルタ52を介して、上部プレート91と下部プレート92とに上下方向において挟まれている。外側ケース85の内部には、付勢ばね93が設置されている。付勢ばね93は、上部プレート91のばね受部91aに設置され、上部プレート91を下部プレート92へ向けて付勢している。上部プレート91及び下部プレート92には、複数の貫通孔91h、92hが形成されている。また上部プレート91には、ばね受部91aから放射状に延びる溝部が形成されている。またガラス繊維フィルタ51,52は、第1実施形態と同じ形状を有する。
また外側ケース85の内部空間のうち下部プレート92の下方には、オイル吸着材95が収容されている。オイル吸着材95は、略円環状をなし、外側ケース85の内壁面と乾燥容器90の連結部90c及び小径部90bとの間に形成された空間に配置されている。オイル吸着材95は、耐油性、耐熱性、及び耐湿性を有するスポンジからなる。このオイル吸着材95は、静電気力によって、小径のオイル粒子の中でも比較的大きめの粒径のもの、及びその粒径のオイル粒子に加え大径のオイル粒子が捕捉されやすい。オイル吸着材95によって主に捕捉されるオイル粒子の粒径は、ガラス繊維フィルタ51,52によって主に捕捉されるオイル粒子に比べ大きい。オイル吸着材95によって捕捉されやすいオイル粒子の粒径は、例えば300nm以上のオイル粒子である。一方、ガラス繊維フィルタ51,52では、例えば300nm未満のオイル粒子の捕捉効率も高い。
次に図5を参照して、圧縮空気乾燥装置の動作について説明する。
ロード運転は、外ケース55内の圧力が最小所定値となった際に開始して、上記エアタンク内の圧力が最大所定値となった際に終了する。ロード運転時には、入口57(図3参照)と出口58(図4参照)とが開かれるとともに、ドレン排出口61が閉じられる。また、アンロード運転は、上記エアタンク内の圧力が最大所定値となった際に開始して、外ケース55内の圧力が最小所定値となった際に終了する。アンロード運転時には、入口57と出口58とが閉じられるとともに、ドレン排出口61が開かれる。
ロード運転時は、圧縮機(図示せず)から入口57を介して流入した圧縮空気は、第1タンク67内に導入される。この圧縮空気は、取付板86に形成された孔86hから、オイル吸着材95に流入する。圧縮空気に含まれるオイル粒子は、オイル粒子及びオイル吸着材95との間に発生する静電気力によって、オイル吸着材95に捕捉される。
オイル吸着材95を通過した圧縮空気は、外ケース55と大径部90aとの間の隙間を経由し、上部プレート91の貫通孔91hを通じて、第1のガラス繊維フィルタ51に流入する。このガラス繊維フィルタ51では、オイル吸着材95によって捕捉されたオイル粒子よりも、さらに粒径が小さいオイル粒子が捕捉される。この際、オイル吸着材95によって大径のオイル粒子(例えば300nm以上の粒径)の多くが予め除去されているため、ガラス繊維フィルタ51では、それよりも小径のオイル粒子の除去率が高められる。オイル粒子の多くが取り除かれた圧縮空気は、乾燥剤12に送られる。圧縮空気は乾燥剤12と接触することにより水分が除去されて、乾燥容器90の小径部90bに送られるとともに、出口58から排出される。
次にアンロード運転について説明する。アンロード運転時には、第1の実施形態と同様に、入口57及び出口58が閉じられ、ドレン排出口61が開かれる。ドレン排出口61が開かれると、外側ケース85内の圧縮乾燥空気によって、油水分を含むドレンが勢いよく外部へ放出される。
即ち外側ケース85に溜まっていた圧縮乾燥空気は、下部プレート92の貫通孔92hを介して第2のガラス繊維フィルタ52を通り、乾燥剤12に送られる。圧縮乾燥空気は、乾燥剤12と接触することで乾燥剤12を再生させる。乾燥剤12を通過した圧縮空気は、第1のガラス繊維フィルタ51及び上部プレート91の貫通孔91hを通過し、外ケース55と大径部90aとの間の隙間を経由して、オイル吸着材95を通過する。このとき、乾燥剤12の水分だけでなく、第2のガラス繊維フィルタ52、第1のガラス繊維フィルタ51、及びオイル吸着材95により捕捉されたオイルの一部も除去される。
オイル吸着材95を通過した圧縮空気は、第1タンク67内を介して、ドレンバルブ装置80内を通過し、排気管68を通過して外部にドレンとともに排出される。
ドレン排出口61から圧縮空気とドレンとが排出され、外ケース55内の圧力が大気圧に近くなると、圧縮空気とドレンとの排出が止まる。外ケース55内の圧力が最小所定圧力に達すると、プレッシャガバナ62からの圧縮空気の供給が停止されることで空間71から空気が排出され、ドレンバルブ装置80は、付勢ばね84の付勢力によってドレン排出口61を閉じる。そして圧縮空気乾燥装置は、アンロード運転からロード運転に移行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記(1)及び(2)の効果が得られるとともに、さらに以下の効果が得られるようになる。
(4)各ガラス繊維フィルタ51,52は、オイル吸着材95よりもロード運転時の下流側に設けたので、オイル吸着材95で発生する静電気力によって比較的大径のオイル粒子を予め捕捉することができる。また各ガラス繊維フィルタ51,52には、大きな粒径のオイル粒子の多くが除去された圧縮空気が流れるので、ガラス繊維フィルタ51,52によって捕捉されたオイルの量が、その容量を短時間で超えることがない。
(第3の実施形態)
次に、図6を参照して、圧縮空気乾燥装置の第3の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施の形態にかかる圧縮空気乾燥装置は、ガラス繊維フィルタの構成において第1の実施形態と異なっている。また図面において第1の実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
図6に示されるように、本実施の形態における第1のガラス繊維フィルタ51は、第2のガラス繊維フィルタ52と同じ材料からなるが、第2のガラス繊維フィルタ52よりも薄い。本実施の形態では、第1のガラス繊維フィルタ51は1枚のフィルタからなり、第2のガラス繊維フィルタ52は、第1のガラス繊維フィルタ51と同じフィルタを2枚、又は3枚重ねることによって構成されている。このため、第1のガラス繊維フィルタ51は、水分を吸収しても、その水分を排出しやすい。
アンロード運転時には、第2のガラス繊維フィルタ52は、乾燥剤12から排出された水分に曝されない。一方、第1のガラス繊維フィルタ51は、乾燥剤12から排出された水分に曝されるが、薄いために水分を排出しやすい。このため、オイル除去性能が低下しにくい。従って、ロード運転を再開した後も、第1のガラス繊維フィルタ51によってオイルを捕捉することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記(1)〜(3)の効果が得られるとともに、さらに以下の効果が得られるようになる。
(5)アンロード運転時に圧縮空気とともに乾燥剤から排出された水は、ロード運転時における上流側のガラス繊維フィルタ51を通過する際に、当該ガラス繊維フィルタ51に吸収される。上記構成によれば、ロード運転時における上流側のガラス繊維フィルタ51の厚さは、下流側の第2のガラス繊維フィルタ52の厚さに比べ薄く、水分が排出されやすい。このため、アンロード運転が繰り返されることによる、ガラス繊維フィルタ51のオイル捕捉性能の低下を抑制することができる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・図7に示すように、第2の実施形態におけるカートリッジタイプの外ケース55を有する圧縮空気乾燥装置において、その内部に設けられるガラス繊維フィルタ51,52の厚さを異ならせてもよい。この場合も、第3の実施形態と同様に、ロード運転時に上流側となる第1のガラス繊維フィルタ51の厚さを、第2のガラス繊維フィルタ52の厚さに比べ薄くする。この場合にも、第1のガラス繊維フィルタ51の水分の排出性を高めることで、アンロード運転時に乾燥剤12から排出された水に曝されても、吸収した水を排出しやすくすることができる。
・図8に示すように、第2の実施形態におけるオイル吸着材95は、帯電性スポンジの替りに、邪魔板100を設けるようにしてもよい。この邪魔板100に圧縮空気を当てることによって、圧縮空気に含まれるオイル粒子を邪魔板100に衝突させて捕捉することができる。
・図9に示すように、各ガラス繊維フィルタ51,52のうち、乾燥剤12に対してロード運転時に上流側に配置される第1のガラス繊維フィルタ51を、ガラス繊維フィルタよりも水分の排出性が高い他のフィルタ101に変えてもよい。例えば、合成樹脂繊維からなるフィルタ等を用いてもよい。
・第1のガラス繊維フィルタ51のロード運転時の上流側の面及び下流側の面、第2のガラス繊維フィルタ52のロード運転時の上流側の面及び下流側の面のうち、少なくとも一つの面に、空気を通過させつつガラス繊維の飛散を抑制する基布を設けるようにしてもよい。基布は、例えば不織布など、繊維屑が出にくい材料からなる。例えば、第1のガラス繊維フィルタ51の上流側の面に基布を設けると、コンプレッサ側の通路へガラス繊維が混入することを抑制することができる。また、第1のガラス繊維フィルタ51の下流側の面に基布を設けると、乾燥剤12にガラス繊維が混入することを抑制することができる。第2のガラス繊維フィルタ52の上流側の面に基布を設けると、アンロード運転時などに乾燥剤12にガラス繊維が混入することを抑制することができる。また、第2のガラス繊維フィルタ52の下流側の面に基布を設けると、エアドライヤの下流に設けられた外部のエアタンク側の通路にガラス繊維が混入することを抑制することができる。
・上記各実施形態では、第1のガラス繊維フィルタ51と第2のガラス繊維フィルタ52とを同じ材料から構成したが、第1のガラス繊維フィルタ51の繊維径、空孔径、及び奥行方向密度を、第2のガラス繊維フィルタ52と異ならせてもよい。例えば、繊維径及び空孔径を大きくすれば、水の排出性が高められる。
・第3の実施形態では、第1のガラス繊維フィルタを単層とし、第2のガラス繊維フィルタ52は、1層のガラス繊維フィルタを2枚又は3枚重ねたものとしたが、第2のガラス繊維フィルタ52の積層枚数は複数であればよい。また第1のガラス繊維フィルタ51を、単層のフィルタを複数枚重ねたものとし、第2のガラス繊維フィルタ52の積層枚数を、第1のガラス繊維フィルタ51の積層枚数よりも多い枚数にしてもよい。
・第1のガラス繊維フィルタ51及び第2のガラス繊維フィルタ52の少なくとも一方に、例えばスポンジや不織布等、ガラス繊維以外の材料からなるフィルタを積層して、乾燥剤12の上流側及び下流側に設けられるフィルタを積層構造にしてもよい。
・ガラス繊維フィルタ51,52は、円盤状に形成したが、圧縮空気の流路の途中に設けられ、圧縮空気が通過できる形状であれば、その他の形状でもよい。例えば、その中央部と外縁部とで厚さを変更した形状としてもよい。
・ガラス繊維フィルタ51,52は、ガラス繊維を成型したものとしたが、例えば、機材にガラス繊維を担持させたもの、又は、他の材料とガラス繊維とを混合したもの等、ガラス繊維とそれ以外の材料とからなるフィルタであってもよい。
・ガラス繊維フィルタ51,52は、圧縮空気乾燥装置の入口から出口までの圧縮空気の流路であって、乾燥容器よりも入口側、及び乾燥容器よりも出口側のいずれか一方に設けられていてもよい。
・圧縮乾燥装置の構成は、圧縮空気の流路内において、乾燥剤の上流側及び下流側にガラス繊維フィルタが搭載可能なものであれば、上記各実施形態以外の構成であってもよい。
15,57…入口、20,58…出口、25…ドレン排出装置、19,61…ドレン排出口、11,56…支持ベース、12…乾燥剤、13,90…乾燥容器、44…衝突材としてのオイルセパレートフィルタ、51,52…ガラス繊維フィルタ、95…オイル吸着材、100…衝突材としての邪魔板、101…フィルタ。

Claims (5)

  1. 圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、
    乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着されカバーによって覆われた乾燥容器と、
    前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側に設けられ油分を捕捉する第1ガラス繊維フィルタ、及び前記乾燥剤よりも前記出口側に設けられ油分を捕捉する第2ガラス繊維フィルタと、
    前記流路のうち前記第1ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、多数の孔を有する金属材、スポンジ又は邪魔板からなり油分を捕捉するオイル捕捉部と、
    アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口と、
    前記圧縮空気から水分を除去するロード運転時に前記排出口を閉じ、前記アンロード運転時に前記排出口を開くドレン排出装置とを備え、
    前記ロード運転時には、前記圧縮空気を、前記オイル捕捉部、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第2ガラス繊維フィルタの順に通過させ、
    前記アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気を、前記第2ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記オイル捕捉部の順に通過させ、捕捉された油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出し、
    前記第1ガラス繊維フィルタの厚みは、前記第2ガラス繊維フィルタの厚みよりも薄い
    圧縮空気乾燥装置。
  2. 圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、
    乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着されカバーによって覆われた乾燥容器と、
    前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側に設けられ油分を捕捉する第1ガラス繊維フィルタ、及び前記乾燥剤よりも前記出口側に設けられ油分を捕捉する第2ガラス繊維フィルタと、
    前記流路のうち前記第1ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、多数の孔を有する金属材、スポンジ又は邪魔板からなり油分を捕捉するオイル捕捉部と、
    アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口と、
    前記圧縮空気から水分を除去するロード運転時に前記排出口を閉じ、前記アンロード運
    転時に前記排出口を開くドレン排出装置とを備え、
    前記ロード運転時には、前記圧縮空気を、前記オイル捕捉部、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第2ガラス繊維フィルタの順に通過させ、
    前記アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気を、前記第2ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記オイル捕捉部の順に通過させ、捕捉された油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出し、
    前記第1ガラス繊維フィルタの密度は、前記第2ガラス繊維フィルタの密度よりも小さい
    圧縮空気乾燥装置。
  3. 圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、
    乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着されカバーによって覆われた乾燥容器と、
    前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側に設けられ油分を捕捉する第1ガラス繊維フィルタ、及び前記乾燥剤よりも前記出口側に設けられ油分を捕捉する第2ガラス繊維フィルタと、
    前記流路のうち前記第1ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、多数の孔を有する金属材、スポンジ又は邪魔板からなり油分を捕捉するオイル捕捉部と、
    前記第1ガラス繊維フィルタ及び前記第2ガラス繊維フィルタよりも水分の排出性の高いフィルタと、
    アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口と、
    前記圧縮空気から水分を除去するロード運転時に前記排出口を閉じ、前記アンロード運転時に前記排出口を開くドレン排出装置とを備え、
    前記ロード運転時には、前記圧縮空気を、前記オイル捕捉部、前記フィルタ、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第2ガラス繊維フィルタの順に通過させ、
    前記アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気を、前記第2ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記フィルタ、前記オイル捕捉部の順に通過させ、捕捉された油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出する
    圧縮空気乾燥装置。
  4. 空気を通過させつつガラス繊維の飛散を抑制する基布をさらに備え、
    前記基布は、前記第1ガラス繊維フィルタと前記乾燥剤との間、及び前記第2ガラス繊維フィルタと前記乾燥剤との間の少なくとも一方に設けられる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮空気乾燥装置。
  5. 空気を通過させつつガラス繊維の飛散を抑制する基布をさらに備え、
    前記基布は、前記第1ガラス繊維フィルタの前記乾燥剤側の面に対して反対側の面、及び前記第2ガラス繊維フィルタの前記乾燥剤側の面に対して反対側の面の少なくとも一方に接する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮空気乾燥装置。
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