JP6779962B2 - 圧縮空気乾燥装置 - Google Patents
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Description
上記課題を解決する圧縮空気乾燥装置は、圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着される乾燥容器と、前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側、及び前記乾燥剤よりも前記出口側の少なくとも一方に設けられ、粒径が1μm未満のオイル粒子を中心に捕捉するガラス繊維フィルタと、前記流路のうち前記ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、前記ガラス繊維フィルタよりも大径のオイル粒子を中心に捕捉するオイル捕捉部と、アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口とを備え、ロード運転時には、前記圧縮空気が前記オイル捕捉部から前記ガラス繊維フィルタへ向かう方向に流れ、前記乾燥剤によって前記圧縮空
気に含まれる水分を捕捉するとともに、前記オイル捕捉部で大径のオイル粒子を捕捉した後に前記ガラス繊維フィルタで小径のオイル粒子を捕捉し、アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気が前記ガラス繊維フィルタから前記オイル捕捉部へ向かう方向に流れ、前記ガラス繊維フィルタによって捕捉された油分を除去した後に前記オイル捕捉部で捕捉された油分を除去し、当該油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出する。
以下、図1及び図2を参照して、圧縮空気乾燥装置の第1の実施形態について説明する。
支持ベース11には、ガバナ28の排気をガバナ排気通路36に通過させるガバナ排気口通路37が設けられている。ガバナ排気口通路37は、収容部21の内壁と排気管17の外壁とによって形成される空間であって、複数設けられている。ガバナ排気口通路37の開口部であるガバナ排気口38は、大気に開放している。
まず図1を参照して、ロード運転時の動作について説明する。上記圧縮機から入口15を介して流入する圧縮空気は、乾燥容器13内に入り、オイルセパレートフィルタ44を通過する。オイルセパレートフィルタ44では、圧縮空気に含有されるダストのほか、大径のオイル粒子が捕捉されやすい。大径のオイル粒子は、例えば、粒径が1μm以上のオイル粒子である。
図1に示されるように、圧縮空気乾燥装置は、上記エアタンクの気圧が上限に達したタイミングで、ガバナ28の作用によって乾燥剤を再生させるアンロード運転に移行する。ガバナ28は、上記エアタンク内の圧力が所定値に達すると、ドレン弁26を駆動する制御室29に空気を供給して、ピストン27を移動させることでドレン弁26を開弁させる。ドレン排出装置25のドレン弁26が開弁されると、パージタンク14内に溜まった圧縮乾燥空気が乾燥容器13を上方から下方へ向かって流れ、ドレン排出通路18のドレン排出口19から圧縮空気とともに油水分が排出される。即ち、タンク16に溜まっていた圧縮乾燥空気は、蓋材41の第2の貫通孔48を介して、上部プレート46の貫通孔及び第2のガラス繊維フィルタ52を通り、乾燥容器13内に流入する。この際、第2のガラス繊維フィルタ52に捕捉されたオイルの少なくとも一部も除去される。そして圧縮乾燥空気は、乾燥剤12と接触することで乾燥剤12を再生させる。乾燥剤12の中を通過し水分等を含んだ圧縮空気は、第1のガラス繊維フィルタ51及び下部プレート45の貫通孔を通過して、オイルセパレートフィルタ44を通過する。この際、第1のガラス繊維フィルタ51に捕捉されたオイルの少なくとも一部も除去される。そして、圧縮空気は、ドレン排出装置25内を通過して、排気管17のフィルタ31を通過して外部にドレンとともに排出される。
(1)前記ガラス繊維フィルタ51,52に具備されるガラス繊維の直径は、0.1μm以上10μm以下であって、当該ガラス繊維の繊維間距離は、1μm以上100μm以下であるため、圧縮空気に含まれる粒径が小さいオイル粒子(例えば1μm未満のオイル粒子)が捕捉されやすくなる。このため、圧縮空気乾燥装置においては、乾燥剤12によって圧縮空気内の水分を除去しつつ、圧縮空気の油分除去率を向上させることができる。
次に、図3〜図5を参照して、圧縮空気乾燥装置の第2の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施の形態にかかる圧縮空気乾燥装置は、乾燥容器を含めたパージタンクを交換可能なカートリッジタイプである点において第1の実施形態と異なっている。また図面において第1の実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
ロード運転は、外ケース55内の圧力が最小所定値となった際に開始して、上記エアタンク内の圧力が最大所定値となった際に終了する。ロード運転時には、入口57(図3参照)と出口58(図4参照)とが開かれるとともに、ドレン排出口61が閉じられる。また、アンロード運転は、上記エアタンク内の圧力が最大所定値となった際に開始して、外ケース55内の圧力が最小所定値となった際に終了する。アンロード運転時には、入口57と出口58とが閉じられるとともに、ドレン排出口61が開かれる。
ドレン排出口61から圧縮空気とドレンとが排出され、外ケース55内の圧力が大気圧に近くなると、圧縮空気とドレンとの排出が止まる。外ケース55内の圧力が最小所定圧力に達すると、プレッシャガバナ62からの圧縮空気の供給が停止されることで空間71から空気が排出され、ドレンバルブ装置80は、付勢ばね84の付勢力によってドレン排出口61を閉じる。そして圧縮空気乾燥装置は、アンロード運転からロード運転に移行する。
(4)各ガラス繊維フィルタ51,52は、オイル吸着材95よりもロード運転時の下流側に設けたので、オイル吸着材95で発生する静電気力によって比較的大径のオイル粒子を予め捕捉することができる。また各ガラス繊維フィルタ51,52には、大きな粒径のオイル粒子の多くが除去された圧縮空気が流れるので、ガラス繊維フィルタ51,52によって捕捉されたオイルの量が、その容量を短時間で超えることがない。
次に、図6を参照して、圧縮空気乾燥装置の第3の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施の形態にかかる圧縮空気乾燥装置は、ガラス繊維フィルタの構成において第1の実施形態と異なっている。また図面において第1の実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
(5)アンロード運転時に圧縮空気とともに乾燥剤から排出された水は、ロード運転時における上流側のガラス繊維フィルタ51を通過する際に、当該ガラス繊維フィルタ51に吸収される。上記構成によれば、ロード運転時における上流側のガラス繊維フィルタ51の厚さは、下流側の第2のガラス繊維フィルタ52の厚さに比べ薄く、水分が排出されやすい。このため、アンロード運転が繰り返されることによる、ガラス繊維フィルタ51のオイル捕捉性能の低下を抑制することができる。
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・図7に示すように、第2の実施形態におけるカートリッジタイプの外ケース55を有する圧縮空気乾燥装置において、その内部に設けられるガラス繊維フィルタ51,52の厚さを異ならせてもよい。この場合も、第3の実施形態と同様に、ロード運転時に上流側となる第1のガラス繊維フィルタ51の厚さを、第2のガラス繊維フィルタ52の厚さに比べ薄くする。この場合にも、第1のガラス繊維フィルタ51の水分の排出性を高めることで、アンロード運転時に乾燥剤12から排出された水に曝されても、吸収した水を排出しやすくすることができる。
Claims (5)
- 圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、
乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着されカバーによって覆われた乾燥容器と、
前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側に設けられ油分を捕捉する第1ガラス繊維フィルタ、及び前記乾燥剤よりも前記出口側に設けられ油分を捕捉する第2ガラス繊維フィルタと、
前記流路のうち前記第1ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、多数の孔を有する金属材、スポンジ又は邪魔板からなり油分を捕捉するオイル捕捉部と、
アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口と、
前記圧縮空気から水分を除去するロード運転時に前記排出口を閉じ、前記アンロード運転時に前記排出口を開くドレン排出装置とを備え、
前記ロード運転時には、前記圧縮空気を、前記オイル捕捉部、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第2ガラス繊維フィルタの順に通過させ、
前記アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気を、前記第2ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記オイル捕捉部の順に通過させ、捕捉された油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出し、
前記第1ガラス繊維フィルタの厚みは、前記第2ガラス繊維フィルタの厚みよりも薄い
圧縮空気乾燥装置。 - 圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、
乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着されカバーによって覆われた乾燥容器と、
前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側に設けられ油分を捕捉する第1ガラス繊維フィルタ、及び前記乾燥剤よりも前記出口側に設けられ油分を捕捉する第2ガラス繊維フィルタと、
前記流路のうち前記第1ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、多数の孔を有する金属材、スポンジ又は邪魔板からなり油分を捕捉するオイル捕捉部と、
アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口と、
前記圧縮空気から水分を除去するロード運転時に前記排出口を閉じ、前記アンロード運
転時に前記排出口を開くドレン排出装置とを備え、
前記ロード運転時には、前記圧縮空気を、前記オイル捕捉部、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第2ガラス繊維フィルタの順に通過させ、
前記アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気を、前記第2ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記オイル捕捉部の順に通過させ、捕捉された油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出し、
前記第1ガラス繊維フィルタの密度は、前記第2ガラス繊維フィルタの密度よりも小さい
圧縮空気乾燥装置。 - 圧縮機からの圧縮空気が流入する入口と、圧縮乾燥空気を排出する出口とを有する支持ベースと、
乾燥剤が充填されて前記支持ベースに装着されカバーによって覆われた乾燥容器と、
前記入口から前記出口までの前記圧縮空気の流路であって、前記乾燥剤よりも前記入口側に設けられ油分を捕捉する第1ガラス繊維フィルタ、及び前記乾燥剤よりも前記出口側に設けられ油分を捕捉する第2ガラス繊維フィルタと、
前記流路のうち前記第1ガラス繊維フィルタよりも前記入口側に設けられ、多数の孔を有する金属材、スポンジ又は邪魔板からなり油分を捕捉するオイル捕捉部と、
前記第1ガラス繊維フィルタ及び前記第2ガラス繊維フィルタよりも水分の排出性の高いフィルタと、
アンロード運転時に油分及び水分を含むドレンを排出する排出口と、
前記圧縮空気から水分を除去するロード運転時に前記排出口を閉じ、前記アンロード運転時に前記排出口を開くドレン排出装置とを備え、
前記ロード運転時には、前記圧縮空気を、前記オイル捕捉部、前記フィルタ、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第2ガラス繊維フィルタの順に通過させ、
前記アンロード運転時には、前記圧縮乾燥空気を、前記第2ガラス繊維フィルタ、前記乾燥剤、前記第1ガラス繊維フィルタ、前記フィルタ、前記オイル捕捉部の順に通過させ、捕捉された油分を、前記乾燥剤によって捕捉された水分とともに前記排出口から排出する
圧縮空気乾燥装置。 - 空気を通過させつつガラス繊維の飛散を抑制する基布をさらに備え、
前記基布は、前記第1ガラス繊維フィルタと前記乾燥剤との間、及び前記第2ガラス繊維フィルタと前記乾燥剤との間の少なくとも一方に設けられる
請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮空気乾燥装置。 - 空気を通過させつつガラス繊維の飛散を抑制する基布をさらに備え、
前記基布は、前記第1ガラス繊維フィルタの前記乾燥剤側の面に対して反対側の面、及び前記第2ガラス繊維フィルタの前記乾燥剤側の面に対して反対側の面の少なくとも一方に接する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮空気乾燥装置。
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JP2018227235A JP6779962B2 (ja) | 2018-12-04 | 2018-12-04 | 圧縮空気乾燥装置 |
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