JP6779349B1 - 滑りスラスト軸受装置および滑りスラスト軸受装置を用いたロータリワークヘッド - Google Patents

滑りスラスト軸受装置および滑りスラスト軸受装置を用いたロータリワークヘッド Download PDF

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【課題】制振性、静粛性、耐荷重性を高めた滑りスラスト軸受装置を提供すること。【解決手段】滑りスラスト軸受装置100が、軸線に垂直な平面を有する回転軸102と、回転軸の当接面108に対面する支承面112を有するベース部材110と、支承面に貼付され、回転軸の当接面との間で摺動面を構成する摺動部材10とを具備する。摺動部材は環状に形成され、軸受部材の平面と当接する複数の凸部16が形成され、かつ、各凸部の周囲を潤滑油が流動するように連通した潤滑油ポケット14を有し、潤滑油ポケットの内周部と外周部とに開口し、半径方向外側に溜まる潤滑油を半径方向内側へ帰還させる潤滑油帰還通路118が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばロータリーワークヘッド等の回転主軸を主軸ハウジングに回転可能に支持する滑りスラスト軸受装置に関する。本発明は、また、該滑りスラスト軸受装置を用いたロータリワークヘッドに関する。
回転主軸は、ラジアルボールベアリングやラジアルローラベアリングによって主軸ハウジング等に回転可能に支持される。こうしたラジアルベアリングは、軸方向の荷重に対して回転主軸を支持することができないので、転がりスラストベアリングと組み合わせたり、或いは、ボールベアリングに代えてクロスローラベアリングが用いられたりする。
特許文献1には、リニア(直動)ガイドであるが、移動体に摺動部材を貼付して、該摺動部材を支持体の案内面に接触させながら支持、案内する移動体の案内装置が記載されている。該案内装置は、摺動面に開口する潤滑油帰還通路と、潤滑油帰還通路にそれぞれ連通する、潤滑油供給通路と潤滑油排出通路とを移動体に設け、移動体の移動に伴い摺動面と潤滑油帰還通路との間で潤滑油を帰還させながら、潤滑油供給通路を介して潤滑油源から摺動面へ潤滑油を供給し、潤滑油排出通路を介して摺動面から外部へ潤滑油を排出するようになっている。
特開2013−091142号公報
転がりスラスト軸受やクロスローラベアリングは、摩擦が小さく、スラスト荷重に対して高い耐荷重性(高剛性)を示す一方で、減衰性が小さく振動を低減できなかったり、回転の真円精度が高くない問題がある。
また、従来の静圧滑りスラスト軸受では、耐荷重が小さく、直接接触すると圧痕が付き易い問題がある。また、静圧滑りスラスト軸受では、耐荷重性を高めるために潤滑油の供給圧力を高めると、潤滑油が漏洩する問題がある。
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを目的としており、転がりスラスト軸受の高剛性、低摩擦性を生かしながら、制振性や静粛性、回転精度、耐荷重性を一層高めた滑りスラスト軸受装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、回転軸体を軸受部材に対して軸線方向に支持する滑りスラスト軸受装置において、軸線に垂直な少なくとも1つの平面を有する回転軸体と、前記回転軸体の前記平面と対面する平面を有する軸受部材と、前記軸受部材の前記平面に貼付され、前記回転軸体の前記平面との間で摺動面を構成する摺動部材であって、前記摺動面に、前記軸受部材の前記平面と当接する複数の凸部が形成され、かつ、各凸部の周囲を潤滑油が流動するように連通した凹部が形成されている潤滑油ポケットを、前記軸線と同心の環状に形成した摺動部材と、前記軸受部材に形成され、前記潤滑油ポケットの半径方向内側位置と外側位置とに開口し、半径方向外側に溜まる潤滑油を半径方向内側へ帰還させる少なくとも1つの潤滑油帰還通路とを具備する滑りスラスト軸受装置が提供される。
更に、本発明によれば、工作機械のテーブルに載置され、加工するワークを回転可能に取付けるロータリワークヘッドにおいて、前記テーブルに固定される主軸ハウジングと、請求項1に記載の滑りスラスト軸受装置の前記回転軸体であり、前記主軸ハウジングに回転可能に支持される回転主軸と、前記主軸ハウジング内に配設され、前記回転主軸を回転駆動する主軸モータとを具備し、請求項1に記載の滑りスラスト軸受装置の前記軸受部材、前記摺動部材、および前記潤滑油帰還通路を有する前記主軸ハウジングによって、前記回転主軸が軸線方向にも支持されるようにしたロータリワークヘッドが提供される。
本発明によれば、軸受部材において回転軸体の平面と対面する平面に摺動部材を貼付して、これを回転軸体が軸受部材に対して回転するときの摺動面としたので、転がりスラスト軸受の低摩擦性を生かしながら、制振性や静粛性、回転精度、耐荷重性を一層高めることが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による滑りスラスト軸受装置の分解斜視図である。 潤滑油供給装置と共に示す図1の滑りスラスト軸受装置の部分断面図である。 摺動部材の平面図である。 図3の摺動部材の凸部の拡大図である。 本発明の滑りスラスト軸受装置を用いたロータリワークヘッドの断面図である。 滑りラジアル軸受の一例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1〜4において、本発明の好ましい実施形態による滑りスラスト軸受装置100は、回転軸体としての回転軸102と、軸受部材としてのベース部材110と、該ベース部材110に貼付された底摩擦樹脂で成る摺動部材10とを備えている。
ベース部材110は、中空の円筒形状の部材であり、中心軸線Oに対して垂直な環状の一端面が、回転軸102を軸方向に支持する環状の支承面112となっている。ベース部材110は、支承面112と円筒形状の外側面との間に延びる第1と第2の通路114、116が形成されている。第1の通路114は、外側面から半径方向に延びる半径通路114aと、半径通路114aから軸方向に支承面112へ向けて延びる軸方向通路114bとを有している。第2の通路116は、側面から半径方向に延びる半径通路116aと、半径通路116aから軸方向に支承面112へ向けて延びる軸方向通路116bとを有している。
第1と第2の通路114、116の軸方向通路114b、116bは、好ましくは、第1の通路114の軸方向通路114bが、第2の通路116の軸方向通路116bよりも半径方向内側に支承面112に開口し、かつ、各開口部が半径方向に整列するように配置される。ベース部材110は、好ましくは、このように配置された第1と第2の通路114、116を1つの組として、周方向に等角度間隔で配置された複数組、本実施形態では、4組の第1と第2の通路114、116を備えている。
第1と第2の通路114、116の軸方向通路114b、116bの間に潤滑油帰還通路118が形成されている。潤滑油帰還通路118は、例えば、ベース部材110の円筒状の外側面から、第1と第2の通路114、116の軸方向通路114b、116bを貫通するように、ドリル等の切削工具(図示せず)で半径方向に穴を穿設した後に、埋め栓118aで開口部を閉塞することによって形成することができる。
回転軸102は、円筒状の本体部104と、本体部104の一端面から中心軸線Oに沿って突出した延長部106とを有している。回転軸102は、例えば工作機械のテーブルに取り付けるワークヘッドの回転主軸とすることをができる。延長部106は、円柱状または円筒状に形成され、ベース部材110の中空部分に挿入される。延長部106によって、本体部104の前記一端面には、ベース部材110の支承面112に対面する環状の当接面108が形成される。当接面108は、中心軸線Oに対して垂直な平面となっている。
ベース部材110の支承面112には、環状薄板状の低摩擦樹脂で成る摺動部材10が貼付されている。摺動部材10は、耐摩耗性が高くかつ摩擦係数の低い低摩擦樹脂材料、例えばフッ素樹脂から薄板状に形成され、ターカイトやベアリーの商品名で市販されているベアリング材料を用いることができる。摺動部材10は、所定寸法に裁断した薄板状のベアリング材料の一方の側面に、エンドミルのような回転工具を用いてマシニングセンタにより、ランド部と凸部とを残して、ベアリング部材の表面を削り取ることによって潤滑油ポケットを形成することで製造することができる。この摺動部材10の切削加工は、マシニングセンタのテーブルに真空チャックを用いて摺動部材10を固定して行う。
図3を参照すると、摺動部材10は、回転軸102の当接面108に対面する表面において、その外周および内周に沿って延びるランド部12a、12bと、ランド部12a、12bの間に画成される潤滑油ポケット14と、潤滑油ポケット14内に配置された多数の凸部16と、潤滑油ポケット14に開口する第1と第2のポート18a、18bが形成されている。なお、潤滑油ポケット14内に凸部16の表面の合計面積が、ランド部12a、12bの内側の面積の好ましくは15〜50%となるように、凸部16の個数および寸法が決定される。
図4を参照すると、凸部16は、長径Ajと短径Anとを有する細長い形状を有している。凸部16は、長径Ajに沿った両端部が、中央部よりも幅広に形成されている。好ましくは、凸部16は、短径Anを横断する両側部が半径R1を有する円弧状に凹んでいる。また、凸部16は、長径Aj方向の両端部が半径R2を有する円弧状に膨出している。
また、凸部16は、長径Ajが、中心軸線O周りの接線方向DTに対してして所定の角度α、−α(図4では角度αのみが示されている)を以て傾斜するように形成される。より詳細には、凸部16は、接線方向DTに対する長径Ajの傾斜角度α、−αが交互に入れ替わるように規則正しく機械加工される。接線方向DTに対する長径Ajの傾斜角度αは、回転軸102の移動速度や、使用する潤滑油の粘性等に応じて適宜選択することができる。
図3、4の例では、凸部16の傾斜角度α=45°となっているが、回転軸102の回転速度や、潤滑油の粘性等によって、α=60°または30°のように、接線方向DTに対する凸部16の傾斜角度を変更することができる。例えば、回転軸102が、より高速で回転する場合には、α=30°のように、接線方向DTに対する傾斜角度αを緩やかにして、潤滑油の流動により生じる遠心力によって半径方向外側に輸送される潤滑油の流量を低減するようにできる。
このように、回転軸102の接線方向DTに対して傾斜角度α、−αが交互に入れ替わるように凸部16を配置することによって、回転軸102が回転する間、潤滑油ポケット14内の潤滑油は、その粘性によって、回転軸102の表面に引きずられて、回転軸102の接線方向DTと同じ方向に流動するとともに、凸部16に当たったときに、遠心力に対向して、回転軸102の中心軸線Oへ向かう方向へも流動するようになる。
第1のポート18aおよび第2のポート18bは、ベース部材110(支承面112)の半径方向に互いに離間させて摺動部材10の内周部と外周部に配置されており、摺動部材10の背面から厚さ方向に潤滑油ポケット14内に開口するように形成されている。また、ランド部12a、12bは、潤滑油ポケット14内の凸部16と略同一の高さに形成され、ランド部12a、12bおよび凸部16の表面は、回転軸102の当接面108外周面と直接接触しながら、回転軸102に対して相対的に滑動する。
図示する実施形態では、ベース部材110の支承面112には、1枚の環状の摺動部材10が貼付されているが、複数の摺動部材(図示せず)を貼付することができる。この場合、摺動部材は、平面視において、共通の中心を有した異なる半径の2つの円弧と、該2つの円弧の間で半径方向に延びる2本の線分から成るセクタ形状とすることができる。
図2を参照すると、滑りスラスト軸受装置100は潤滑油供給装置320に接続することができる。潤滑油は、潤滑油供給装置320から潤滑油供給管路322を介して第1の通路114に供給され、第2の通路116から潤滑油排出管路324を介して潤滑油供給装置320に回収される。
潤滑油供給装置320は、第2の通路116および潤滑油排出管路324を介して滑りスラスト軸受装置100から回収した潤滑油を貯留する潤滑油タンク326、潤滑油を冷却して温度を一定に制御するための潤滑油温度制御装置328、潤滑油タンク326から潤滑油を吸引し潤滑油供給管路322を介して第1の通路114へ潤滑油を圧送するポンプ330、ポンプ330の吐出側に設けられポンプ330により潤滑油中に発生する脈動を除去するアキュムレータ332を具備する。
脈動の少ないポンプを用いたり、脈動の影響が問題とならない場合は、アキュムレータ332を省略してもよい。潤滑油温度制御装置328およびポンプ330は潤滑油制御装置340によって制御される。潤滑油制御装置340は、例えば、滑りスラスト軸受装置100を適用する機械、例えば工作機械の機械制御装置(図示せず)の一部、或いは、NC装置の一部として構成することができる。
また、潤滑油タンク326は、仕切り壁326cによって内部空間を受入側タンク326aと供給側タンク326bとに分割し、新しい潤滑油および潤滑油排出管路324からの潤滑油を受入側タンク326aに貯留し、該受入側タンク326aに貯留されている潤滑油を潤滑油温度制御装置328によって温度調整して供給側タンク326bに貯留し、該供給側タンク326bから潤滑油をポンプ330によって滑りスラスト軸受装置100へ供給するようにできる。
回転軸102が回転すると、潤滑油ポケット14内の潤滑油は、その粘性により回転軸102の当接面108に引きずられて、摺動部材10に対して周方向に流動する。このとき潤滑油には遠心力が作用し、潤滑油は、周方向に流動しながら半径方向外側へ流動し、潤滑油ポケット14内では、第2のポート18bが設けられている外周部が相対的に高圧になり、第1のポート18aが設けられている内周部が低圧となる。
こうして、潤滑油ポケット14内の潤滑油は、周方向に流動しつつ遠心力によって外周へ流動して、第2のポート18bから第2の通路116の軸方向通路116bに排出される。第2の通路116の軸方向通路116b内の潤滑油の一部は、潤滑油帰還通路118内に流入し、残りの部分は、第2の通路116の軸方向通路116bおよび半径通路116a内を流通し、次いで、潤滑油排出管路324を介して潤滑油供給装置320へ回収される。
潤滑油供給装置320から潤滑油供給管路322を介して第1の通路114へ供給された低温の潤滑油は、軸方向通路114b内で潤滑油帰還通路304からの昇温した潤滑油と合流して、第1のポート18aから潤滑油ポケット14内に流入する。潤滑油ポケット14内に流入した潤滑油は、周方向に流動すると共に、第2のポート18b側へ向けて潤滑油ポケット14内を流通する。こうして、潤滑油の入替り作用によって、摺動部材10および回転軸102が冷却される。
本実施の形態によれば、摺動部材10と回転軸102の外表面との間の潤滑油を直接冷却可能となり、摺動部材10および回転軸102の当接面108の発熱領域を直接冷却可能となる。また、摺動部材10に形成されたランド部12a、12bに包囲された潤滑油ポケット14に潤滑油が供給されるので、摺動部材10と回転軸102の当接面108との間から漏洩する潤滑油量が低減される。更に、潤滑油ポケット14に供給する潤滑油の圧力を調節することにより、滑りスラスト軸受装置100の軸線方向の耐荷重を増減することができる。
また、上述のように、潤滑油ポケット14内の潤滑油は遠心力により外周部に集まり、外周部の圧力が内周部よりも高くなる。潤滑油ポケット14内の外周部に集まった潤滑油は、第2のポート18bから排出できるが、排出された潤滑油量に見合う量の潤滑油は、第1のポート18aから潤滑油ポケット14内に供給しなければならない。潤滑油帰還通路304を備えていなくとも、潤滑油ポケット14内に新たな潤滑油を供給することは可能であるが、本実施形態のように、潤滑油帰還通路304を設けて潤滑油の一部を循環させることによって、潤滑油供給装置320から供給する潤滑の量を低減しながら、潤滑油ポケット14内の潤滑油の圧力の偏りを低減することが可能となる。
次に、図5、6を参照して、本発明の滑りスラスト軸受装置を用いたロータリワークヘッドを説明する。
図5を参照すると、ロータリワークヘッド600は、工作機械のテーブル624に載置、固定され、加工するワークWを回転可能に取付ける装置である。ロータリワークヘッド600は、テーブル624に固定される中空円筒状の主軸ハウジング612と、主軸ハウジング612に回転可能に支持される回転主軸606とを有している。主軸ハウジング612は、後端側の開口部が後エンドプレート602により閉塞され、前側の開口部が前エンドプレート604により閉塞される。
回転主軸606は、後側ラジアル軸受620、主ラジアル軸受630および滑りスラスト軸受640によって主軸ハウジング612に回転可能に支持されている。後側ラジアル軸受620は、例えば、上述した滑りスラスト軸受に類似する滑りラジアル軸受によって形成することができる。該滑りラジアル軸受は、後エンドプレート602の中心開口部602aに嵌合する軸受リング622を有し、該軸受リング622の内周面に摺動部材20(図6)が貼付されている。
摺動部材20は、耐摩耗性が高くかつ摩擦係数の低い低摩擦樹脂材料、例えばフッ素樹脂で成る薄板状の円筒部材から形成され、該円筒部材の内周面に、摺動部材10と同様のランド部22、潤滑油ポケット24および凸部26が形成される。但し、潤滑油ポケット24内を流動する潤滑油には、摺動部材10の場合のような遠心力が作用しないので、第1と第2のポート28a、28bは、円筒部材の直径方向反対側に形成されている。
軸受リング622には、摺動部材10の第1と第2のポート18a、18bに連通する第1と第2のポート624a、624bが径方向に形成され、後エンドプレート602には、第1と第2のポート624a、624bに連通する第1と第2の通路626a、626が径方向に形成されている。
主ラジアル軸受630は、後側ラジアル軸受620と同様に形成されており、主軸ハウジング612の内周面に貼付された摺動部材20を有し、主軸ハウジング612には、摺動部材20の第1と第2のポート28a、28bに連通する第1と第2の通路636a、636bが径方向に形成されている。
滑りスラスト軸受640は、既述した滑りスラスト軸受装置100によって形成され、回転主軸606を軸線ORW方向に主軸ハウジング612に支持している。回転主軸606は、図1〜図4の滑りスラスト軸受10の回転軸102の支承面112を形成するフランジ部606aを有している。
前エンドプレート604と主軸ハウジング612との間にスペーサ642とフランジ部606aが挟持される。主軸ハウジング612においてフランジ部606aに対面する端面、および、前エンドプレート604においてフランジ部606aに対面する端面にそれぞれ摺動部材10が貼付される。本例では、フランジ部606aが、図1、2の回転軸102の当接面108を提供し、主軸ハウジング612および前エンドプレート604においてフランジ部606aに対面する端面が、図1、2の支承面112を提供する。スペーサ642の厚さによって、摺動部材10に印加される面圧を調節することが可能となる。
回転主軸606の先端には、面板618が固定されており、該面板618にワークWが取り付けられる。回転主軸606の後端側の外周面にはロータ608が固定されている。主軸ハウジング612の内周面には、ロータ608に対面するようにステータ610が固定されている。ロータ608とステータ610は、ロータリワークヘッド600のビルトインモータを形成している。
10 摺動部材
12a ランド部
12b ランド部
14 潤滑油ポケット
16 凸部
18a 第1のポート
18b 第2のポート
100 滑りスラスト軸受装置
102 回転軸
114 第1の通路
116 第2の通路
118 潤滑油帰還通路
320 潤滑油供給装置

Claims (4)

  1. 回転軸体を軸受部材に対して軸線方向に支持する滑りスラスト軸受装置において、
    軸線に垂直な少なくとも1つの平面を有する回転軸体と、
    前記回転軸体の前記平面と対面する平面を有する軸受部材と、
    前記軸受部材の前記平面に貼付され、前記回転軸体の前記平面との間で摺動面を構成する摺動部材であって、前記摺動面に、前記軸受部材の前記平面と当接する複数の凸部が形成され、かつ、各凸部の周囲を潤滑油が流動するように連通した凹部が形成されている潤滑油ポケットを、前記軸線と同心の環状に形成した摺動部材と、
    前記軸受部材に形成され、前記潤滑油ポケットの半径方向内側位置と外側位置とに開口し、半径方向外側に溜まる潤滑油を半径方向内側へ帰還させる少なくとも1つの潤滑油帰還通路と、
    を具備することを特徴とした滑りスラスト軸受装置。
  2. 前記摺動部材は、低摩擦樹脂で成る薄板状の環状部材より成り、内周部と外周部とをランド部によって包囲された凹所より成る潤滑油ポケットと、該潤滑油ポケット内に形成された複数の凸部とを有しており、前記摺動部材の潤滑油ポケット内において、半径方向に互いに離間させて内周部に配置された第1のポートと、外周部に配置された第2のポートが前記潤滑油帰還通路に連通するように形成されている請求項1に記載の滑りスラスト軸受装置。
  3. 前記第1のポートに連通する前記潤滑油帰還通路に連結される第1の通路と、前記第2のポートに連通する前記潤滑油帰還通路に連結される第2の通路とを更に具備し、潤滑油供給装置から前記第1の通路に潤滑油が供給され、前記第2の通路から前記潤滑油供給装置へ潤滑油が回収される請求項2に記載の滑りスラスト軸受装置。
  4. 工作機械のテーブルに載置され、加工するワークを回転可能に取付けるロータリワークヘッドにおいて、
    前記テーブルに固定される主軸ハウジングと、
    請求項1に記載の滑りスラスト軸受装置の前記回転軸体であり、前記主軸ハウジングに回転可能に支持される回転主軸と、
    前記主軸ハウジング内に配設され、前記回転主軸を回転駆動する主軸モータと、
    を具備し、請求項1に記載の滑りスラスト軸受装置の前記軸受部材、前記摺動部材、および前記潤滑油帰還通路を有する前記主軸ハウジングによって、前記回転主軸が軸線方向にも支持されることを特徴としたロータリワークヘッド。
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