JP6779237B2 - 改善された放電効率を含むアルカリセル - Google Patents

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Description

本技術は、一般に、電気化学セル用の亜鉛負極の分野に関する。詳細には、本技術は、改善された信頼性及び放電性能を含む亜鉛負極に関する。
アルカリ電池の負極放電効率は、負極反応部位の十分な利用可能性に依存する。これは、より多くの亜鉛微粒子を使用することによって、または亜鉛系粒子の見かけ密度を低下させることによって、亜鉛の単位重量当たりの表面積を増加させることによって達成することができる。しかしながら、亜鉛微粒子の添加による亜鉛表面積の正味の増加は、高いセルガス発生をもたらし、高温貯蔵条件下での電池容量の減少及びアルカリ電池の早期漏れをもたらし得る。電池の性能に悪影響を及ぼすことなく、ガス発生関連の問題を相殺するための新たな改善方法が必要とされている。
1つの態様では、アルカリ電池用のゲル状負極が提供され、当該アルカリ電池用のゲル状負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、ならびに、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含む。
別の態様では、アルカリ電気化学セルが提供され、当該アルカリ電気化学セルは、正極集電体、正極集電体に接触する負極、ゲル状負極、正極と負極との間のセパレータ、ならびに負極に電気的に接触する負集電体を含む。ゲル状負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、ならびにアルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含む。
1つの態様では、負極の亜鉛系粒子は亜鉛合金を含む。亜鉛合金は、ビスマス及びインジウムの各々を200ppm含む。亜鉛合金は、亜鉛合金の全重量に対して約20重量%〜約50重量%が約75マイクロメートルより小さい粒径を有する粒径分布を有する。
さらに別の態様では、ガス発生に影響を受ける電気化学セルのガス発生を低減する方法が提供され、その方法は、当該セルの活性負極として、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、ならびに、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含むゲル状負極を含む。
スズ粉末の添加物を単独でまたは水酸化リチウムと結合して含むANSIのLR6セルの性能の相互作用グラフを示す。 図1に記載されたLR6セルのDSC性能を示すグラフである。 スズ粉末の添加物を単独でまたは水酸化リチウムと結合して含むセルの部分放電(PD)のガス発生特性を示すグラフである。 スズ粉末の添加物を単独でまたは水酸化リチウムと結合して含むセルの無放電(UD)のガス発生特性を示すグラフである。 酸化セリウムを単独でまたは水酸化リチウムと結合して含むLR6セルのANSI性能を示す図である。 酸化セリウムを単独でまたは水酸化リチウムと結合して含むLR6セルの3ヶ月貯蔵後のDSC性能を示す図である。 種々の添加物を含むLR6セルの無放電(UD)のガス発生特性を示すグラフで、その性能は図5及び6で示されている。 図5及び6に示されるように、種々の添加物を含むLR6セルの部分放電(PD)のガス発生特性を示すグラフである。 水酸化リチウムの添加物によって低減されたセルガス発生の影響を示すLR6セルの部分放電のセルガス発生を示すグラフである。 図9に示されるように、LR6セルの対応するDSC性能を表す図である。 他の添加物としてRhodafac(登録商標)RM−510またはCrodafos(登録商標)SG−LQを含む水酸化リチウムを含むLR20セルの遅延なしのANSI性能を表す図である。 LR20セルの無放電のセルガス発生を示すグラフであり、その性能は図11に記載されている。 LR20セルの部分放電のセルガス発生を示すグラフであり、その性能は図11に示されている。 無放電LR6セルの閉回路電圧に与える水酸化リチウムの影響を示す図である。 無放電LR6セルの電流値に与える水酸化リチウムの添加物の影響を示す図である。 無放電LR6セルのインピーダンスに与える水酸化リチウムの添加物の影響を示す図である。 本開示の実施形態の電気化学セルを示す概略断面図である。 Rhodafac(登録商標)RM−510及び200Bi−200In HF Zn合金粒子を含む水酸化リチウムを含む遅延なしのANSIを示すグラフである。 3ヶ月間室温で貯蔵した後の玩具試験及び重工業用懐中電灯試験(HIFT)におけるLR20セルの放電性能のグラフである。 71.1℃、54.4℃、及び54.4℃でそれぞれ2週間貯蔵した後の重工業用懐中電灯試験(HIFT)、玩具試験及び大型ラジカセ試験におけるLR20セルの放電性能のグラフである。 LR20セルの無放電のセルガス発生を示すグラフであり、その性能は図18に示されている。 LR20セルの部分放電のセルガス発生を示すグラフであり、その性能は図18に示されている。 Rhodafac(登録商標)RM−510、及び200Bi−200In STDまたは200Bi−200In HF Zn合金粒子を含む水酸化リチウムを含む32% KOHを含むLR20セルのポストドロップアンプデータを示す図である。 Rhodafac(登録商標)RM−510、及び200Bi−200In STDまたは200Bi−200In HF Zn合金粒子を含む水酸化リチウムを含む30% KOHを含むLR20セルのポストドロップアンプデータを示す図である。
これらの特徴に提示された成分の配合または構成は、基準ではなく、及び/または単に説明の目的を意図する。したがって、成分の配合または構成は、本開示の意図した範囲を逸脱することなく、本明細書に記載された以外であってもよい。したがって、これらの特徴は、限定的な意味で見るべきではない。
種々の実施形態が、以下に記載される。特定の実施形態は、網羅的な記載、または本明細書において説明される幅広い態様に対する限定を意図するものではないことが留意されるべきである。特定の実施形態に関して記載された一態様は、その実施形態に限定される必要はなく、任意の他の実施形態によって実施されてもよい。
本明細書において使用される、「約」は、当業者によって理解され、それが使用される文脈に応じてある程度、変化することになる。その用語の使用が、それが使用されるある文脈において当業者に明白でない場合、「約」は、特定条件のプラスマイナス10%までを意味することになる。
「a」及び「an」及び「the」の用語、ならびに要素を記載する文脈における(特に以下の請求項の文脈における)類似の参照の使用は、本明細書において特に示されない、または文脈によって明確に否定されない限り、単数及び複数の両方を包含するように解釈される。本明細書において値の範囲の列挙は、本明細書において特に示されない限り、範囲内にある各々の個々の値を個別に参照する簡略表記方法として提示されることが単に意図され、各々の個々の値は、本明細書において個々に列挙されるように明細書に組み込まれる。本明細書において記載される全ての方法は、本明細書において特に示されない、または文脈において特に明確に否定されない限り、任意の適切な順番において実施可能である。任意及び全ての実施例の使用、または本明細書に提供される代表的な言い回し(例えば、「のような」)は、単に実施形態をより明らかにすることが意図され、特に述べられない限り、請求項の範囲における限定を持ち出すものではない。本明細書における言い回しは、本質的に任意の請求懈怠を示すものとして解釈されるべきではない。
比率、濃度、量、及び他の数値データが、本明細書において範囲形式で提示され得る。この範囲形式は、単に便宜及び簡潔さのために使用され、範囲の限定として明白に列挙される数値を含むのみならず、各数値及び部分範囲が明白に列挙されるように、その範囲に包含される全ての個々の数値または部分範囲を含むように柔軟に解釈されるべきである。例えば、5〜40モル%は、明白に列挙された5〜40モル%の限定を含むのみならず、10モル%〜30モル%、7モル%〜25モル%などのような部分範囲、ならびに、例えば、15.5モル%、29.1モル%、及び12.9モル%のような特定された範囲内の端数を含む個々の量を含むように解釈されるべきである。
本明細書において使用される、「亜鉛負極」の用語は、負極活性材料として亜鉛を含む負極を意味する。
本明細書において使用される、「微粒子」は、通常のふるい分け処理(つまり、手作業によって揺動される、ふるい分け)において標準200メッシュスクリーンを通過する粒子である。「粉塵」は、通常のふるい分け処理において標準325メッシュスクリーンを通過する粒子からなる。「粗粒子」は、通常のふるい分け処理において標準100メッシュスクリーンを通過しない粒子からなる。本明細書で記載されるメッシュサイズ及び対応する粒径は、ASTM B214に記載される金属粉末のふるい分け分析用の標準試験方法を適用する。
本明細書において使用される、「アスペクト比」は、粒子の最長寸法の長さと粒子の相対幅との間の比率によって特定される寸法を意味する。
アルカリ電池は放電能力を向上させ、信頼性を向上させるために長年にわたって改善されてきた。しかしながら、この技術の進歩に伴い、セルガス発生が促進されている。アルカリ電気化学セルの亜鉛負極ゲルは、亜鉛負極の腐食のために電池セルが放電されていない状態または部分放電の状態で貯蔵された場合、電気化学的腐食反応を起こしやすい。ガス発生を減少させ、電池の放電を改善し、電池の信頼性を管理する有効な添加物が望まれている。
今日では、ゲル状負極に特定の添加物を含めると、ゲル状負極を含む電池の信頼性及び放電性能が改善されることが見出されている。この効果は、貯蔵中の電池の腐食及びガス発生を低減することによってもたらされると考えられている。負極機能のさらなる改善は、負極ゲルにおける亜鉛粒子径分布及び水酸化カリウム(KOH)濃度などの負極パラメータを最適化することによって達成することができる。これらの負極の強化は、改善された電池目標、セルガス発生の低減、及び酷使試験に対する耐性の向上などの改善された特性をもたらすことが分かっている。
1つの態様では、アルカリの電気化学セル用のゲル状負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、及び添加物を含む負極によって提供される。添加物は、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択され得る。
開示された実施形態のゲル状負極は、電池などの従来の電気化学セルに構成要素として含まれ得る。例えばこれらは、アルカリ円筒形セル、例えば亜鉛金属酸化物セル、ならびに金属空気セル、例えば亜鉛空気セルなどにおけるガルバニックセルを含む。例えば、負極は、平坦な電極、曲がった電極、または円筒形の電極を用いて、アルカリ円筒形セル、ボタンセル、及び任意の金属空気セルに適用することができる。円筒形金属である金属酸化物セル及び金属空気セルの中で、負極材料は、AA、AAA、AAAA、C、またはDセルの形状のものに適用できる。他の形態の電気化学セルの構成要素としての負極材料の使用も考えられる。
1つの態様では、アルカリ電気化学セルは、正極集電体、正極集電体に接触する負極、負集電体、負集電体に接触する負極を含むいずれかで提供され、負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、及び2つ以上の添加物を含む。添加物は、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択され得る。
適切なアルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、及び水酸化セシウムを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、アルカリ金属水酸化物は水酸化リチウムである。
適切な有機リン酸エステル界面活性剤は、エトキシル化を伴う及び伴わないアルキル及びアリールリン酸エステルを含むことができる。例示の有機リン酸エステル界面活性剤は、米国特許第4,195,120号においてRosslerらによって開示されたエチレンオキシド付加物、または米国特許第4,777,100号においてChalilpoyilらによって開示された有機リン酸エステル界面活性剤を含む界面活性ヘテロ極性エチレンオキシド添加物、ならびに市販の界面活性剤、例えば有機リン酸エステル、例えば、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)、−α−(ジノニルフェニル)−ω−ヒドロキシ−、リン酸塩(例えば、SolvayからRhodafac(登録商標)RM−510として入手可能)、ポリオキシエチレントリデシルエーテルリン酸塩(例えば、SolvayからRhodafac(登録商標)RS−610として入手可能)、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)、−α−ヒドロ−ω−ヒドロキシ−、C8-10−アルキルエーテルリン酸塩(例えば、SolvayからRhodafac(登録商標)RA−600として入手可能)、ポリオキシエチレントリデシルエステルリン酸塩またはトリデセス−6リン酸塩(例えば、CrodaからCrodafos(登録商標)T6Aとして入手可能)、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンセチルエーテルまたはPPG−5−セテス−10リン酸塩(例えば、CrodaからCrodafos(登録商標)SG−LQまたはCrodafos(登録商標)C10/5Aとして入手可能)、C10-14アルコールエトキシレートリン酸エステル(例えば、AkzonobelからPhospholan(登録商標)PS−220として入手可能)、トリデシルアルコールエトキシレートリン酸エステル(例えば、AkzonobelからPhospholan(登録商標)PS−131として入手可能)、ノニルフェノールエトキシレートリン酸エステル(例えば、AkzonobelからPhospholan(登録商標)CS−141として入手可能)、硫酸化または硫酸化タイプの有機酸型の有機界面活性剤、例えば硫酸化オレイン酸のナトリウム塩(例えば、AkzoNobelからWitconate(登録商標)1840Xとして入手可能)、もしくは両性界面活性剤、例えばアミンカルボン酸塩(例えば、BASF CorporationからMafo(登録商標)13 MODIとして入手可能)、またはそれらの2つ以上の組み合わせ、を含む。いくつかの実施形態では、有機リン酸エステル界面活性剤は、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)、−a−(ジノニルフェニル)−w−ヒドロキシ−、リン酸塩を含む。いくつかの実施形態では、有機リン酸エステル界面活性剤は、Rhodafac(登録商標)RM−510を含む。
適切な金属酸化物は、制限されないが、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化ビスマス、酸化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化ガリウム、酸化シリコン、酸化リチウム、リチウム酸化アルミニウム、酸化モリブデン、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化チタン、及び酸化ランタンまたは2つ以上の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、金属酸化物は、酸化セリウムを含む。
いくつかの実施形態では、ゲル状負極は、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズから選択される2つ以上の添加物を含む。いくつかの実施例では、ゲル状負極は、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズから選択される2つ以上の添加物を含む。いくつかの実施例では、ゲル状負極は、アルカリ金属水酸化物、金属酸化物、及びスズから選択される2つ以上の添加物を含む。いくつかの実施例では、ゲル状負極は、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、及び金属酸化物から選択される2つ以上の添加物を含む。いくつかの実施例では、ゲル状負極は、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、及びスズから選択される2つ以上の添加物を含む。いくつかの実施形態では、添加物は、水酸化リチウム及びリン酸エステル界面活性剤を含む。
使用される場合、ゲル状負極の中にある添加物の量は、ゲル状負極の性能を最適化するために決定されまたは選択され得る。例えば、各添加物は、負極の約0.0001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。これは、負極の重量に対して、約0.005重量%〜約5重量%、約0.001重量%〜約1重量%、約0.005重量%〜約0.1重量%、または約0.01重量%〜約0.5重量%を含み、かつ、これらの値の任意の2つの間の範囲またはこれらの値の任意の1つより小さい範囲である。いくつかの実施形態では、添加物の総量は、負極の約0.001重量%〜約0.04重量%の範囲であり得る。添加物の総量は、負極の約0.0001重量%〜約20重量%の範囲であり得る。
アルカリ金属水酸化物の添加物の濃度は、負極の重量に対して約0.0001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。これは、負極の重量に対して、約0.005重量%〜約5重量%、約0.001重量%〜約1重量%、約0.005重量%〜約0.15重量%、約0.02重量%〜約0.2重量%、または約0.01重量%〜約0.1重量%を含み、かつ、これらの値の任意の2つの間の範囲またはこれらの値の任意の1つより小さい範囲である。いくつかの実施形態では、アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウムであり、かつ、それはゲル状負極混合物の総重量に対して約0.02重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する。
金属酸化物の添加物の濃度は、負極の重量に対して約0.0001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。これは、負極の重量に対して、約0.005重量%〜約5重量%、約0.001重量%〜約1重量%、約0.005重量%〜約0.15重量%、約0.05重量%〜約0.2重量%、または約0.01重量%〜約0.1重量%を含み、かつ、これらの値の任意の2つの間の範囲またはこれらの値の任意の1つより小さい範囲である。いくつかの実施形態では、金属酸化物は、酸化セリウムであり、かつ、それはゲル状負極混合物の総重量に対して約0.05重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する。
有機リン酸エステル界面活性剤の濃度は、負極の重量に対して約0.0001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。これは、負極の重量に対して、約0.005重量%〜約5重量%、約0.004重量%〜約1重量%、約0.003重量%〜約0.01重量%、約0.002重量%〜約0.005重量%、約0.001重量%〜約0.015重量%、約0.001重量%〜約0.008重量%、または約0.01重量%〜約0.1重量%を含み、かつ、これらの値の任意の2つの間の範囲またはこれらの値の任意の1つより小さい範囲である。いくつかの実施形態では、有機リン酸エステル界面活性剤は、ゲル状負極混合物の総重量に対して約0.001重量%〜約0.015重量%の濃度で存在する。
金属の添加物の濃度は、負極の重量に対して約0.0001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。これは、負極の重量に対して、約0.005重量%〜約5重量%、約0.001重量%〜約1重量%、約0.005重量%〜約0.15重量%、約0.05重量%〜約0.2重量%、または約0.01重量%〜約0.1重量%を含み、かつ、これらの値の任意の2つの間の範囲またはこれらの値の任意の1つより小さい範囲である。いくつかの実施形態では、金属は、スズであり、かつ、それはゲル状負極混合物の総重量に対して約0.05重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する。
亜鉛系粒子は亜鉛合金粒子であり得る。亜鉛合金粒子は、正極部位での水素の形成を最小限に抑えるために水素発生のための過剰電位を上昇させることを意図した合金元素を含むことができる。いくつかの実施形態では、亜鉛は、インジウム、ビスマス、カルシウム、アルミニウム、鉛、及びリンから選択される1つ以上の金属で合金することができる。いくつかの実施形態では、合金にする金属はビスマスである。いくつかの実施形態では、亜鉛合金は、亜鉛、ビスマス、及びインジウムを含む。いくつかの実施形態では、亜鉛合金は、亜鉛、ビスマス、インジウム、及びアルミニウムを含む。亜鉛と合金された金属の濃度は、約20ppm〜約750ppmの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、合金にする金属は、約50ppm〜550ppmの濃度で存在する。他の実施形態では、合金にする金属は、約150ppm〜250ppmの濃度で存在する。通常、合金材料は、約0.01重量%〜約0.5重量%の合金材を単独で、または約0.005重量%〜約0.2重量%の第2の合金材、例えばリチウム、カルシウム、アルミニウムなどを組み合わせて含むことができる。いくつかの実施形態では、亜鉛合金は、主な合金化元素としてビスマス及びインジウムを含む。いくつかの実施形態では、亜鉛合金は、主な合金化元素としてビスマス及びインジウムをそれぞれ約200ppmの濃度で含む。
亜鉛系粒子は、粗粒子、微粉、もしくは粉塵の形態、例えば、またはこれらの形態の組み合わせで、負極中に存在することができる。亜鉛系粒子は、約70マイクロメートル〜約175マイクロメートルの平均粒径を有することができる。これは、約75マイクロメートル、約80マイクロメートル、約85マイクロメートル、約90マイクロメートル、約100マイクロメートル、約110マイクロメートル、約120マイクロメートル、約130マイクロメートル、約140マイクロメートル、または約150マイクロメートルの平均粒径を含む。いくつかの実施形態では、亜鉛合金粒子は、約100マイクロメートル〜約170マイクロメートルの平均粒径を有する。いくつかの実施形態では、亜鉛系粒子は、約120マイクロメートルの平均粒径を含む亜鉛合金粒子である。
従来から、亜鉛系粒子の粒径分布を調整すること、すなわち、粗粒子(>150μm)、粉塵粒子(<45μm)及び微粉粒子(<75μm)の濃度を最適化することによって、電気化学セルにおけるガス発生の抑制が達成されている。電気化学セルで従来使用されている標準的な亜鉛系粒子(STD)は、約0.5%〜約2.0%の粉塵、約5%〜約25%の微粒子及び約25%〜約60%の粗粒子の粒径分布を有する。本明細書に記載された添加物を含むことにより、セルガス発生を同時に増加させることなく、細かい亜鉛負極粒子、すなわち200メッシュのスクリーンサイズ(75μm)を通過する粒子の含有量を増加することができる。したがって、いくつかの実施形態では、負極は、従来の標準亜鉛粉末よりも微粉含有量が高く、粗い含有量が低い高微粉(HF)亜鉛系粒子を含む。いくつかの実施形態では、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して15重量%を超えるものが、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する。これは、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して、約20重量%を超えるもの、約25重量%を超えるもの、約30重量%を超えるもの、または約35重量%を超えるものが、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する実施形態を含む。いくつかの実施形態では、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して、15重量%〜60重量%が、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する。これは、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して、約15重量%〜約55重量%、約20重量%〜約50重量%、約25重量%〜約45重量%、または約35重量%〜約40重量%、及びこれらの値のいずれか2つの間の範囲またはこれらの値のいずれかより小さい範囲が、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する実施形態を含む。いくつかの実施形態では、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して、約30重量%が、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する。いくつかの実施形態では、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して、約35重量%が、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する。いくつかの実施形態では、電極中の亜鉛系粒子の総重量に対して、約40重量%が、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する。いくつかの実施形態では、亜鉛系粒子は、ビスマス及びインジウムの各々が200ppmである亜鉛合金を含む。いくつかの実施形態では、亜鉛合金の総重量に対して、約20重量%〜約50重量%が、約75マイクロメートルより小さい粒径を有する。
いくつかの実施形態では、負極は、電極中の全亜鉛に対して、亜鉛系粒子の約2重量%〜約10重量%が、約45マイクロメートルより小さい粒径を有する。いくつかの実施形態では、負極は、電極中の全亜鉛に対して、亜鉛系粒子の約8重量%〜約20重量%が、約150マイクロメートルを超える粒径を有する。上記したように、標準亜鉛における粉塵の量の範囲は約0.5%〜約2%であり、標準亜鉛における粗い粒子の量の範囲は約25%〜約60%である。いくつかの実施形態では、亜鉛系粒子は、ビスマス及びインジウムの各々が200ppmである亜鉛合金を含む。いくつかの実施形態では、亜鉛合金の総量に対して、約20重量%〜約40重量%は約75マイクロメートルより小さい粒径を有し、全亜鉛合金に対して、約8重量%〜約20重量%は約150マイクロメートル超の粒径を有する。
適正な亜鉛粒径分布は、粒子の少なくとも70%が100ミクロンサイズ範囲内で標準的なメッシュでふるい分けされた粒径を有するもの、及び分布のモードが約100〜約300ミクロンの間であるものの1つであり得る。1つの実施形態では、適正な亜鉛粒径分布は、上記の試験に適合し、かつ100ミクロン、150ミクロン、または200ミクロンで各々がプラスマイナスゼロ10%のモードであることを含む。1つの実施形態では、粒子の70%は、約100ミクロンより細い範囲の粒径分布、例えば約50ミクロン、または約40ミクロン、またはさらに小さい範囲に分布する。
本技術は、約500N/m2より大きい降伏応力を含むゲル状負極を提供する。これは、約500N/m2〜約4000N/m2、約600N/m2〜約3500N/m2、約1000N/m2〜約2500N/m2、または約1500N/m2〜約2000N/m2、及び任意の2つのこれらの値の間の範囲、もしくは任意の1つのこれらの値未満を含む。いくつかの実施形態において、ゲル状負極は、約600N/m2〜約3500N/m2の降伏応力値を含む。
ゲル状負極材料は、向上したセル放電性能を提供するために必要とされる適切な粘度を有する。例えば、粘度は、約25℃において、約10,000cps〜約200,000cps、約25,000cps〜約150,000cps、または約50,000cps〜約100,000cps、及び任意の2つのこれらの値の間の範囲、もしくは任意の1つのこれらの値未満であり得る。いくつかの実施形態において、ゲル状負極材料は、25℃において約25,000〜150,000cpsの粘度を有する。
開示された実施形態のゲル状負極は、電池などの従来の電気化学セルにおける構成要素として含まれ得る。これらは、例えば、酸化亜鉛金属セルなどのアルカリ円筒形セル、ならびに、亜鉛空気セルなどの金属空気セルのようなガルバニックセルを含む。円筒形金属の金属酸化物セル及び金属空気セルの中では、負極材料は、AA、AAA、AAAA、C、またはDセル用に成形されたものに適用可能である。本明細書に記載の負極を含む金属空気セルは、補聴器電池、腕時計、置時計、タイマ、計算機、レーザーポインタ、玩具、及び他の小物品のような様々な用途のボタン電池として有用に構成することができる。また、負極は、平坦な電極、曲がった電極、または円筒形の電極を使用して、任意の金属空気セルに適用され得る。他の形態の電気化学セルの構成要素としての負極材料の使用も考えられる。
したがって、1つの態様では、正集電体、正集電体に接触する正極、ゲル状負極、正極と負極との間のセパレータ、ならびに負極に電気的に接触する負集電体を備えるアルカリ電気化学セルが提供される。アルカリ電気化学セルのいくつかの実施形態では、ゲル状負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、ならびにアルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含む。いくつかの実施形態では、アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウムである。いくつかの実施形態では、有機リン酸エステル界面活性剤は、Rhodafac(登録商標)RM−510またはCrodafos(登録商標)SG−LQである。いくつかの実施形態では、金属酸化物は、酸化セリウムである。いくつかの実施形態では、添加物は、水酸化リチウム及び酸化リチウムを含む。いくつかの実施形態では、添加物は、水酸化リチウム及びスズを含む。いくつかの実施形態では、添加物は、水酸化リチウム、酸化セリウム、及びスズを含む。
アルカリ電気化学セルの例示的な実施形態を図17に示すが、他の設計はそのように制限されるべきではない。最初に図17を参照すると、軸方向に延びる円筒形セル18は、正極端子21、負極端子23、及び円筒形の鉄製容器20の形態の正集電体を有する。容器20は、当業者によって理解されるように、容器の負端子がかしめられてセル18を閉じ込めるために、正極端子21の近傍の正端子25で最初に閉じられ、かつ負極端子23の近傍の端部では開いている。
少なくとも1つ以上の円筒状の環状正極リング24は、外周側壁の外径が正集電体20の内径よりわずかに大きいように形成されているので、正集電体の中に押し込まれる。被覆22は、好ましくはカーボンであり、容器20の半径方向の内部表面に貼ることができ、正極リング24と容器との間の電気的接触を強化する。さらに、缶及びカーボン被覆の間にあるニッケル板材料は、缶表面を腐食から保護するために存在する。正極リング24の装着は、被膜22に圧力接触を形成する。正極24は、負極26がその中に配置された円筒形セル内に中心形状の空隙28を画定する内部表面27をさらに提示する。
セパレータ32は、負極26と正極24との間に配置される。負極26は、正極リング24の内部に位置し、ほぼ円筒形の形状であり、かつ、セパレータ32の内部表面に結合する外周面を有し、本発明の少なくとも1つの態様に対応するゲル状亜鉛を含む。セパレータは、正極24と負極26との間の内壁27に隣接して配置される。アルカリ性水性電解質は、水酸化カリウムならびに負極26、正極リング24及びセパレータ32を少なくとも部分的に湿らせる水を含むことができる。
ビード30は、封止ディスク34を指示するために負端部41の近傍で容器に巻き込まれる。封止ディスク34は、そこを通って延びる負集電体36を含み、容器20の開口端部内に位置し、ビード30と接触する。容器20の負開口端部41は、封止ディスク34を越えてカールされ、したがって、セルを閉じて封止するためにカール部とビード30との間でそれを圧縮する。中心孔を含む絶縁ワッシャ38が、負集電体36の端部が孔を貫通するように、セルのカールされた端部の上に位置する。接触バネ40が、負集電体36の端部に固定される。負端子キャップ42及び正端子キャップ44が、それぞれ、接触バネ40及び正集電体20に接触するように位置し、絶縁管46及び鉄製外殻48が、セル18の周囲に位置し、端子キャップを決まった位置に保持するために、それらの端部においてカールされ得る。鉄製外殻48及び絶縁管46が、有効成分によって占有され得るセルの内部容量を増大するために除かれてもよいことが認められるべきである。そのような配置は、米国特許第5,814,419号に開示されている。
アルカリ電解質は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物の水溶液を含むことができ、また、当業者に既知の他の電解質を含むこともできる。水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムに加えて、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、及び水酸化バリウムのような他の材料を用いて電解質を形成することができる。1つの実施形態では、アルカリ電解液は、水酸化カリウム(KOH)を含む。電解質濃度は、60%より小さく、例えば50%より小さく、45%より小さく、40%未より小さく、35%より小さく、または30%より小さくできる。いくつかの実施形態では、電解質は、約40%より小さい濃度のKOHを含むことができる。いくつかの実施形態では、電解質は、約32%より小さい濃度のKOHを含むことができる。いくつかの実施形態では、電解質は、約30%より小さい濃度のKOHを含むことができる。いくつかの実施形態では、電解質は、約25%〜約32%の濃度のKOHを含むことができる。いくつかの実施形態では、電解質は、約28%〜約31%の濃度のKOHを含むことができる。いくつかの実施形態では、電解質は、約32%の濃度のKOHを含むことができる。いくつかの実施形態では、電解質は、約30.5%の濃度のKOHを含むことができる。
電気化学セルの正極は、アルカリ電気化学セルにおける使用に対して当分野で一般に認知された任意の正極活性材料を含み得る。正極活性材料は、非結晶もしくは結晶、または非結晶及び結晶の混合物でもよい。例えば、正極活性材料は、銅の酸化物、電解質として化成もしくは天然形式のマンガンの酸化物(例えば、EMD、CMD、NMD、または任意の2つ以上のこれらの混合物)、銀の酸化物、及び/またはニッケルの酸化物もしくは水酸化物、ならびにこれらの酸化物もしくは水酸化物の2つ以上の混合物を含み得る。正電極材料の適切な例は、限定されるものではないが、MnO2(EMD、CMD、NMD、及びこれらの混合物)、NiO、NiOOH、Cu(OH)2、酸化コバルト、PbO2、AgO、Ag2O、Ag2Cu23、CuAgO2、CuMnO2、CuMn24、Cu2MnO4、Cu3-xMnx3、Cu1-xMnx2、Cu2-xMnx2(x<2)、Cu3-xMnx4(x<3)、Cu2Ag24、または任意の2つ以上のこれらの組み合わせを含む。
電気化学セルは、正極と亜鉛負極との間にセパレータを含むことができ、セパレータは2つの電極との間の短絡回路を防止するように設計される。一般的に、アルカリ電気化学セルの中で、かつ本明細書中の上記の正極材料及び/または負極材料を有する使用に適した任意のセパレータ材料及び/または構成は、本開示に従って使用され得る。1つの実施形態では、電気化学セルは、ここに記載されたタイプのゲル状負極と正極との間に配置された密封セパレータシステムを含む。セパレータは、ポリビニルアルコール、Tencel(登録商標)(リヨセル)、シルケット加工された木材パルプ、ポリプロピレン、ポリエチレン、セロファン、及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない任意のアルカリ耐性材料で作製され得る。いくつかの実施形態では、セパレータはポリプロピレンを含む。
別の実施形態において、電気化学は、結果物であるセルが、本明細書に提示された開示と矛盾しない限り、当分野において既知の任意の手段によって調製され得る。したがって、本開示は、本開示の全体を通して説明された成分及びそのそれぞれの濃度を含む電気化学セルを調製する方法を含む。
本明細書に記載のアルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含むことは、高速放電性能、落下試験の失敗の低減、電池のアンペア数、閉回路電圧、及びセルインピーダンスの低下の改善を同時に強化しながら、例えば、セル信頼性の維持またはセルガス発生の抑制のようないくつかの利点をもたらす。
1つの態様では、ガス発生の対象となる電気化学セルのガス発生を低減する方法を提供する。その方法は、このセルの活性負極として、電極中の全亜鉛の総重量に対して20重量%未満の亜鉛系粒子が約150マイクロメートルより大きい粒径を有するゲル状負極を提供することを含む。いくつかの実施形態では、その方法は、セルの活性負極として、電極中の全亜鉛の総重量に対して亜鉛系粒子の約10重量%〜約20重量%が約150マイクロメートルより大きい粒径を有する亜鉛系粒子を含むゲル状負極を提供する亜鉛負極を含む。いくつかの実施形態では、その方法は、セルの活性負極として、電極中の全亜鉛の総重量に対して約4重量%〜約9重量%の亜鉛系粒子が約150マイクロメートルより大きい粒径を有する亜鉛系粒子を含むゲル状負極を提供することを含む。いくつかの実施形態では、ガス発生は、約10%〜約50%低減される。これは、約10%〜約45%、約15%〜約40%、約20%〜約40%、または約30%〜約40%、及びこれらの値の任意の2つの間の範囲またはこれらの値の任意の1つより小さい範囲のガス発生の低減を含む。いくつかの実施形態では、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属水酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含む電池セルにおいて、ガス発生は約10%〜約60%低減される。
このように概して記載された本技術は、例示によって提供され、本技術の限定を意図するものではない、以下の実施例の参照によって、より容易に理解されるであろう。
下記の実施例では、DSC性能、部分放電のセルガス発生、無放電のセルガス発生及び貯蔵後の条件について電気化学セルを試験した。ゲル化負極は、本開示の改善に応じて調製された。
ゲル粘度は、Brookfieldデジタル粘度計及びテフロン(登録商標)被覆スピンドル#06を使用して4rpmで測定される。測定時、粘度値を記録する前に読み取りに5分超安定化することを許容する。
降伏応力値測定のために、ゲル粘度値を1.0rpm(R1)及び0.5rpm(R2)のそれぞれにおいて測定し、降伏応力値を次式、降伏応力値=(R2−R1)/100を使用して計算した。
電気化学セルは、American National Standards Institute(ANSI)の方法に従って試験することができる。例えば、図1及び図5にグラフ化されたANSIデータは、ANSI C18.1M、パート1−2009に従って行われたテストに対応し、図11及び図18にグラフ化されたANSIデータは、ANSI C18.1M、パート1−2015に従って行われたテストに対応する。これらの試験は、とりわけ、セルパルス放電、間欠セル放電、またはデジタルスチルカメラ、DSC(すなわち、電圧が1.05Vの終点電圧に達するまで、毎時間5分の間2秒間に1500mW及び28秒間に650mWの印加を繰り返す)試験の様々な放電モード下でのセル性能/寿命を判定することを含む。試験はまた、玩具、大型ラジカセ及び重工業用懐中電灯(HIF)のような様々な装置においてセルを放電することによるセル性能/寿命を判定することを含む。AAセルに適用されるANSI C18.1Mパート1−2009試験は、既知の(対照)負極調製法を含むセルの性能に対して、定義された負極調製法を含む少なくとも4個のセルに対する試験から平均放電性能を測定することによって実行される9つのANSI試験を含む。次に、ANSI平均は、相対値として100%で記載された既知の負極調製法で対照セルの値に正規化される。したがって、DSC性能などのセル放電性能は、LiOH及びスズのような添加物の変化量に対してグラフ化される。C18.1Mパート1−2015では、AA ANSI試験は7つの試験で構成される。例示的な試験条件を以下の表に列挙し、本開示のセルの様々な試験の結果を以下に詳述する。

図1に記載のLR6セルの負極ゲルは、28%のゲルKOH濃度を含み、かつゲルの重量に対して、対応する亜鉛負荷量は67.5%であった。亜鉛粉末は、主合金元素としてビスマス及びインジウムをそれぞれ約200ppm及び200ppmの濃度で含んでいた。LiOH・H2Oとして添加された約500ppm及び1000ppmの濃度で水酸化リチウム(LiOH)を試験して、性能及び信頼性へのその影響を判定した。水酸化リチウムとともに、0ppm、1000ppm、及び1500ppmの濃度でスズ粉末を第2の添加物として添加した。水酸化リチウムの添加は、水酸化リチウムの性能効果を打ち消すために、セルガス発生及びスズの添加を抑制することを意図している。図1に示すように、LiOHの存在の下では、スズ粉末の添加物が1000ppm及び1500ppmのセルのANSI性能は、スズ粉末の添加物が0ppmのセルに対して増加した。図1は、スズなしでは、LiOHの存在の下でANSI性能が抑制されるが、LiOHの存在の下での性能は、スズの添加量が増加するにつれて増加することを示している。LiOH及びスズの存在に起因するDSC性能の傾向を図2に示す。図1に示されたANSI性能で観察される傾向に似ている。図1のデータは、水酸化リチウムと組み合わせてスズのレベルを増加させると、スズを添加物として含まないセルと比較してANSI性能が改善する傾向があることを示している。
上記の性能が記載されているセルに対応するセルガス発生の結果を図3及び図4に示す。図3は、部分放電及び71.1℃で1週間の乾燥オーブン中での貯蔵後の上記のLR6(AA)アルカリセルからのセルガス発生データを示す。このセルサイズの部分放電は、250mAの定電流で1.80時間行った。対応する無放電のセルガス発生の結果を図4に示す。この場合、セルガス発生は、無放電のセルを乾燥オーブンにおいて71.1℃で1週間貯蔵した後のものである。部分放電及び無放電の両方のセルガス発生は、500ppm及び1000ppmのレベルの水酸化リチウムの添加によって抑制される。
図5及び図6は、負極ゲル中に水酸化リチウムを含むかまたは含まない酸化セリウム(CeO2)を添加したLR6セルの室温での3ヶ月の貯蔵後の遅延なし(ND)及びDSC性能におけるANSI性能をそれぞれ示す。図7及び図8は、図5及び図6に記載のLR6セルから測定した、それぞれ無放電(UD)のセルガス発生及び部分放電(PD)のセルガス発生を示している。それぞれのゲルKOH濃度は29%であり、亜鉛負荷は69%であった。亜鉛合金粒子は120ppmのビスマスと120ppmのインジウムを含んでいた。CeO2及び水酸化リチウムの添加の影響を、亜鉛見掛け密度AD−1、AD−2及びAD−3を含む3つの亜鉛粉末、すなわち2.50、2.70、及び2.90g/ccでそれぞれ試験した。負極ゲルへの添加物は、600ppmの濃度の水酸化リチウム及び750ppmの濃度のCeO2(添加物2)を含んでいた。図5は、2.70及び2.90g/ccの見掛け密度の粉末に750ppmの酸化セリウムを添加することで、LR6性能が改善されることを示す。2.50g/ccの見掛け密度の粉末では、利得は見られなかった。添加物が存在しない場合、約2.50g/ccの見掛け密度の亜鉛粉末を含むセルの性能は、2.70及び2.90g/ccの密度の粉末で製造されたセルの性能と比較して最も良好であった。しかしながら、3ヶ月間保存した後、2.70g/ccの見かけ密度及び750ppmのCeO2を単独で含むか、または750ppmのLiOHを含む亜鉛を有するセルの性能は、添加物を含まないセルと比較して改善した。DSCの改善は、2.90g/ccの見かけ密度及び750ppmのCeO2を含む亜鉛を有するセルにおいても見られる。したがって、2.70g/ccの見掛け密度の亜鉛粉末を有するセルは、図6に見られるように、貯蔵後に最も改善された。
図7は、図5及び図6に従って記載されたセルの無放電のセルガス発生を表示する。有意な因子は観察されず、かつセルガス発生は、亜鉛の見掛け密度または酸化セリウムもしくは水酸化リチウムの添加に関わらず、0.22〜0.28ccの範囲である。図8は、対応する部分放電のセルガス発生を示す。図8は、最も低い見掛け密度の亜鉛粉末で部分放電のセルガス発生が最も高いことを示している。PDのセルガス発生は、酸化セリウムの存在によっては有意に影響を受けなかった。減少した部分放電のセルガス発生の傾向は、水酸化リチウムの存在下で、特に低い見掛け密度の粉末を含むセルでわずかに見られる。
図9は、160°Fで1週間貯蔵したLR6セルから測定した部分放電(PD)のセルガス発生を提供する。それぞれのゲルKOH濃度は26.5%であり、亜鉛負荷は71%であった。セルは、2.77及び2.79g/ccの見掛け密度の亜鉛粉末で作製した。この図は、35ppmのRhodafac(登録商標)RM−510を750ppmの水酸化リチウムと組み合わせたセルが、部分放電のセルガス発生の抑制を実現することを示している。亜鉛粉末または添加物の存在にかかわらず、無放電のセルガス発生に有意な影響は観察されなかった。図10は、3ヶ月間貯蔵した後の図9に記載されたセルの対応するDSC性能を示す。水酸化リチウムの存在下でのDSC性能は、水酸化リチウムを添加していないセルの性能と少なくとも同等である。
LR20セルの負極ゲルは、そのANSI性能を図11に示すが、150ppmのビスマス及び150ppmのインジウムを含み、かつゲルの重量に対して64%の亜鉛負荷がある亜鉛合金を含んでいた。LiOH・H2Oとして2000ppmの水酸化リチウム(LiOH)を含んでいるLR20セルと比較して、従来のLR20セルは添加物を含んでいなかった。対照阻害剤(CTRL)は、ゲルの重量で60ppmのRhodafac(登録商標)RM−510であり、かつ代替阻害剤は80ppmのCrodafos(登録商標)SG−LQであった。図11は、水酸化リチウムの添加による性能がRhodafac(登録商標)RM−510にほとんど影響されなかったが、代替の阻害剤が水酸化リチウムと併用された場合には1%未満に抑制されたことを示す。
図12及び図13は、図11に記載されたように、水酸化リチウム添加の影響を阻害するLR20セルの無放電及び部分放電のセルガス発生を示す。図12及び図13のデータは、Crodafos(登録商標)SG−LQ(代替阻害剤)及び水酸化リチウムを含むセルの部分放電後に最も顕著な、水酸化リチウムの添加によるセルガス発生のいくらかの減少を示す。
無放電セルの閉回路電圧(「CCV」、V)、アンペア数(A)、及びインピーダンス(オーム)におけるLR6セルへの水酸化リチウムの添加の影響を図14、図15、及び図16にそれぞれ示す。対応するLR6ゲルは、26.5%のKOH及び2%のZnO溶液で作製し、亜鉛負荷は、70%のZnとした。ゲルのバリエーションは、Rhodafac(登録商標)RM−510阻害剤、Crodafos(登録商標)SG−LQ阻害剤、Rhodafac(登録商標)RM−510と組み合わせた水酸化リチウム、及び阻害剤のない水酸化リチウムを添加したゲルを含んでいた。阻害剤は、負極ゲルの35ppmの濃度で使用した。水酸化リチウムを含むセルは、この添加物の500または750ppm含有していた。図14は、水酸化リチウムをRhodafac(登録商標)RM−510と結合してまたは単独で添加するとCCV電圧が増加することを示している。図15は、水酸化リチウムの添加もアンペア数のわずかな増加を誘導することを示している。水酸化リチウムを添加する別の特質は、図16に見られるように、この添加物を含有していないセルと比べてセルインピーダンスの低下もあった。
図18に記載されたLR20セルの負極ゲルは、ゲルの重量に対して63%の亜鉛負荷であった。亜鉛粉末は、主要な合金元素としてビスマス及びインジウムを約200ppm及び200ppmの濃度でそれぞれ含有していた。ゲルKOH濃度を30.5%及び32%で試験した。水酸化リチウムを約0ppm及び1142ppmの濃度で試験し、対応するRhodafac(登録商標)RM−510濃度を性能及び信頼性への影響を判定するために60ppmで試験した。200Bi−200InのSTD(標準)亜鉛として標識された、従来の粉末の微粒子含有率より高い200Bi−200InのHF(高微粒子)として標識された亜鉛系粒子のタイプも試験した。両方の亜鉛粉末のインジウム及びビスマス含有量は、それぞれ200ppmであった。図18に見られるように、LiOHの存在の下では、1142ppmのLiOHを含むセルのANSI性能は、LiOHを含まないセルと比較して増加した。図18はまた、32%のKOH及び30.5%のKOHで性能がほぼ同じレベルであることを示している。さらに、HF Znを含むセルのANSI性能は、STD亜鉛を含むセルと比較して増加した。図18のデータは、水酸化リチウムと組み合わせたSTD亜鉛またはHF亜鉛の存在が改善されたANSI性能を実現する傾向があることを示している。したがって、標準またはHF亜鉛及び水酸化リチウムの最適化されたレベルで改善されたANSI性能が期待される。
LR20電池は、1.5オーム、15分のうち4分、8時間/日のASTM重工業の懐中電灯試験(HIFT)で放電された。電池はまた、2.2オーム、4時間/日の玩具タイプの試験で放電された。KOH濃度の変動ならびにLiOH及びHF Znの存在に起因して、室温(21℃)で3ヶ月後の玩具及びHIFTにおけるLR20電池の性能を図19に示す。図18に記載されたANSI性能で観察された傾向に似ている。図20は、HIFT(71.1℃で1週間及び54.4℃で2週間)、玩具(54.4℃で2週間)、ならびに大型ラジカセ(54.4℃で2週間)で試験した場合、様々なKOH濃度ならびにLiOH及びHF Znの存在の下でのLR20電池の性能への影響を示す。図19及び図20は、室温及び高温の両方で、HF亜鉛及びLiOHによって性能が優位であることを示唆している。
上記の性能のセルに対応するセルガス発生の結果を図21及び図22に示す。図21は、乾燥オーブンにおいて160°Fで1週間貯蔵した後の無放電セルについての上記のLR20アルカリセルからのセルガス発生データを示す。対応する部分的なセルガス発生の結果を図22に示す。このセルサイズの部分放電を600mAの定電流で11時間行った。部分放電セル及び無放電セルの両方は、LiOHの使用によりならびにHF亜鉛の使用により、低いp値によって示されるように、0.050より低いp値を有する両方の要因で、統計的に減少したセルガス発生を示す。
図23は、STD及びHF亜鉛で製造された32%のKOHを含有するLR20セルのポストドロップアンプデータを示す。負極ゲルへの1140ppmのLiOHの添加は、Ppk値の増加によって見られるように、特にHF亜鉛の存在の下でのセルポストドロップアンペア数分布の改善を誘導することが観察される。[Ppkは、全体標準偏差(δ)に基づくデータセットの統計的処理能力である。値が高いほど、分布は良好である。すなわち、Ppk=PPL=[(μ−LSL/3δ overall)]。図24は、30.5%のKOHで製造されたLR20セルにLiOHを添加すると、アンペア数分布がより高い値に改善され、したがって、32%のKOHで示される結果と一致して、落下試験失敗に対する耐性を向上する。図23及び24は、落下試験に合格するために3Aの低仕様限界(LSL)を基準として表示する。
本技術は、アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される1つ、2つ、またはそれ以上の添加物を使用することにより、セル電流、閉回路電圧が向上し、ならびにセルインピーダンスが低下する。また、部分放電後のような低減されたセルガス発生は、単独の水酸化リチウム、またはRhodafac(登録商標)RM−510もしくはSG−LQ阻害剤と結合した添加物によって見られる。理論に縛られることなく、水酸化リチウムは、亜鉛粒子表面上の不動態化層の組成を変え、アルカリ電池環境において、より良好な保護と亜鉛の腐食低減を生じさせると考えられている。しかしながら、水酸化リチウムを単独で使用すると、小さいセル(LR6)における高速性能(DSC)の効果が抑制される。これらの高速(DSC)性能は、酸化セリウム、スズ金属、または有機リン酸エステル界面活性剤などの他の添加物をゲル状負極に添加することによって改善することができる。これらの添加物は、放電中のゲル状負極における粒子接触に対する亜鉛粒子対をセルガス発生に悪影響を与えることなく改善することができる。これらの添加物、例えば酸化セリウム及び水酸化リチウムまたはスズ及び水酸化リチウムの組み合わせを負極ゲル中に添加することにより、これらの添加物を含まない対照セルと比較してセルガス発生がさらに抑制され、高温貯蔵期間のセルの信頼性を改善するように導き、かつ高速のDSC性能が維持される。
本発明は、下記の実施形態によってさらに画定される。
実施形態A. アルカリ電気化学セル用ゲル状負極であって、当該負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、ならびにアルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル系界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含む、ゲル状負極。
実施形態B. 当該アルカリ金属水酸化物を含み、当該アルカリ金属水酸化物が水酸化リチウムである、実施形態Aに記載のゲル状負極。
実施形態C. 当該アルカリ金属酸化物を含み、当該金属酸化物が酸化セリウムである、実施形態A〜Bのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態D. 当該添加物は、水酸化リチウム及びリン酸エステル界面活性剤を含む、実施形態A〜Cのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態E. 当該添加物は、水酸化リチウム及び酸化セリウムを含む、実施形態A〜Dのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態F. 当該添加物は、水酸化リチウム及びスズを含む、実施形態A〜Eのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態G. 当該添加物は、水酸化リチウム、酸化セリウム、及びスズを含む、実施形態A〜Fのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態H. 当該有機リン酸エステル界面活性剤は、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)、−a−(ジノニルフェニル)−w−ヒドロキシ−、リン酸塩、ポリオキシエチレントリデシルエーテルリン酸塩、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)、−a−ヒドロ−w−ヒドロキシ−、C8-10−アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンイソトリデシルリン酸塩、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンセチルエーテル、C10-14アルコールエトキシレートリン酸エステル、トリデシルアルコールエトキシレートリン酸エステル、及びノニルフェノールエトキシレートリン酸エステルからなる群から選択される、実施形態F〜Gのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態I. 当該水酸化リチウムは、ゲル状負極混合物の総重量に対して約0.02重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する、実施形態F〜Hのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態J. 当該酸化セリウムは、ゲル状負極混合物の総重量に対して約0.05重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する、実施形態A〜Iのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態K. 当該有機リン酸エステル界面活性剤は、ゲル状負極混合物の総重量に対して約0.001重量%〜約0.015重量%の濃度で存在する、実施形態A〜Jのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態L. スズは、ゲル状負極混合物の総重量に対して約0.05重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する、実施形態A〜Kのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態M. 当該亜鉛系粒子は、亜鉛合金粒子である、実施形態A〜Lのいずれか1つに記載のゲル状負極。
実施形態N. 当該亜鉛合金は、約100ppm〜約280ppmのビスマス、及び約100ppm〜約280ppmのインジウムを含む、実施形態Mに記載のゲル状負極。
実施形態O. 亜鉛合金の総重量に対して約20重量%〜約50重量%が、約75マイクロメートルよりも小さい粒径を有する、実施形態MまたはNに記載のゲル状負極。
実施形態P. 当該亜鉛合金の総重量に対して約20重量%〜約40重量%が、約75ミクロンより小さい粒径を有し、当該亜鉛合金の総重量に対して約8重量%〜約20重量%が、150マイクロメートルより大きい粒径を有する、実施形態Oに記載のゲル状負極。
実施形態Q. アルカリ電気化学セルであって、正集電体と、当該正集電体と接触する正極と、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤、ならびにアルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を含むゲル状負極と、当該正極と当該負極との間のセパレータと、当該負極に電気的に接触する負集電体と、を備える、アルカリ電気化学セル。
実施形態R. 当該アルカリ電解質は、水酸化カリウムを含む、実施形態Qに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態S. 当該アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウムである、実施形態QまたはRに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態T. 当該酸化金属は、酸化セリウムである、実施形態Q〜Sのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態T’. 当該添加物は、水酸化リチウム及びリン酸エステル界面活性剤を含む、実施形態Q〜T’のいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態U. 当該添加物は、水酸化リチウム及び酸化セリウムを含む、実施形態Q〜Tのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態V. 当該添加物は、水酸化リチウム及びスズを含む、請求項Q〜Uのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態W. 当該添加物は、水酸化リチウム、酸化セリウム、及びスズを含む、請求項Q〜Vのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態X. 当該リン酸エステル界面活性剤は、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)、−a−(ジノニルフェニル)−w−ヒドロキシ−、リン酸塩である、請求項Q〜Wのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態Y. アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を前記ゲル状負極の中に有しないアルカリ電気化学セルと比較して、約10%〜約60%のガス発生の減少を示す、実施形態Q〜Xのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態Z. 当該亜鉛系粒子は、亜鉛合金粒子である、実施形態Q〜Yのいずれか1つに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態AA. 当該亜鉛合金は、約100ppm〜約280ppmのビスマス、及び約100ppm〜約280ppmのインジウムを含む、実施形態Zに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態BB. 亜鉛合金の総重量に対して約20重量%〜約50重量%が、約75マイクロメートルよりも小さい粒径を有する、実施形態AAに記載のアルカリ電気化学セル。
実施形態CC. 亜鉛合金の総重量に対して約20重量%〜約40重量%が、約75ミクロンよりも小さい粒径を有し、かつ亜鉛合金の総重量に対して約8重量%〜約20重量%が、約150マイクロメートルよりも大きい粒径を有する、実施形態BBに記載のアルカリ電気化学セル。
特定の実施形態を図示して記載してきたが、下記の特許請求の範囲に定義されているような広範な態様の技術から逸脱することなく、当業者によってこの明細書の中に変更及び修正を加えることができることを理解されたい。
本明細書に例示的に記載された実施形態は、本明細書に明確に開示されていない、任意の単一要素または複数要素の欠落、単一の限定及び複数の限定において適切に実施され得る。したがって、例えば、「備える」、「含む」、「含有する」等の用語は、広く、非限定的に読み取られるべきである。さらに、本明細書に用いられる用語及び表現は、説明の用語として使用され、限定に使用されるものではなく、図示され記載された特徴、またはその部分の任意の同等物を除外することを、この用語及び表現の使用において意図するものではなく、種々の変形が、特許請求された技術の範囲内で可能であることが認識される。さらに、「実質的になる」の句は、明確に列挙された要素を含むと共に、特許請求された技術の基本的及び新規の特徴に重大な影響を及ぼさない追加の要素を含むように理解されるであろう。「なる」の句は、明記されていない、あらゆる要素を除外する。
本開示は、本出願に記載の特定の実施形態に関して限定されるものではない。当業者には明らかであるように、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が可能である。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び構成は、前述の記載から当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲内に含まれる。本開示は、添付の特許請求の範囲、及びそのような特許請求の範囲が権利を与えられるものと等価な全範囲によってのみ限定されるべきである。この開示は特定の方法、試薬、化合物組成物または生物学的系に限定されず、当然のことながら変化し得ることが理解されるべきである。本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
さらに、本開示の特徴または態様は、マーカッシュグループの用語において記載されており、当業者は、本開示が、これによって、マーカッシュグループの任意の個々の部材または部材のサブグループの用語において記載されることを認識するであろう。
当業者には理解されるように、任意の及び全ての目的のために、特に書面による説明を提供する観点から、本明細書に開示される全ての範囲は、その可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせをも包含する。列挙された範囲は、十分に記述されており、同じ範囲を少なくとも半分、三分の一、四分の一、五分の一、十分の一などに分解できると容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で説明する各範囲は、下三分の一、中三分の一及び上三分の一などに容易に分解することができる。当業者であれば理解するように、「〜まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」などの全ての言葉は列挙された数字を含み、その後、上述のように部分範囲に分解される範囲を指す。結局、当業者には理解されるように、範囲は各個々の部材を含む。
本明細書において参照される全ての刊行物、特許出願、発行済み特許、及び他の文献は、各々の個々の刊行物、特許出願、発行済み特許、または他の文献が、明示的及び個別的にその全体において参照によって組み込まれることを示されるように、参照によって本明細書に組み込まれる。参照によって組み込まれる文書に含有される定義は、本開示における定義と矛盾する範囲に対して除外される。
他の実施形態は、以下の請求項において記載される。

Claims (9)

  1. アルカリ電気化学セルであって、
    正集電体と、
    前記正集電体と接触する正極と、
    亜鉛系粒子と、アルカリ電解質と、ゲル化剤と、2つ以上の添加物とを含むゲル状負極であって、前記2つ以上の添加物が、水酸化リチウム及びリン酸エステル界面活性剤;水酸化リチウム及び酸化セリウム;水酸化リチウム及びスズ;並びに、水酸化リチウム、酸化セリウム及びスズ;からなる群から選択される、ゲル状負極と、
    前記正極と前記負極との間のセパレータと、
    前記負極に電気的に接触する負集電体と、を備える、アルカリ電気化学セル。
  2. 前記アルカリ電解質は、水酸化カリウムを含む、請求項1に記載のアルカリ電気化学セル。
  3. 前記ゲル状負極が、水酸化リチウム及び酸化セリウムを含む、請求項1に記載のアルカリ電気化学セル。
  4. 前記リン酸エステル界面活性剤は、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)α−(ジノニルフェニル)−ω−ヒドロキシ−ホスフェート、ポリオキシエチレントリデシルエーテルホスフェート、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−α−ヒドロ−ω−ヒドロキシ−C8-10−アルキルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンイソトリデシルホスフェート、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンセチルエーテル、C10-14アルコールエトキシレートリン酸エステル、トリデシルアルコールエトキシレートリン酸エステル、及びノニルフェノールエトキシレートリン酸エステルからなる群から選択される、請求項1に記載のアルカリ電気化学セル。
  5. アルカリ金属水酸化物、有機リン酸エステル界面活性剤、金属酸化物、及びスズからなる群から選択される2つ以上の添加物を前記ゲル状負極の中に有しないアルカリ電気化学セルと比較して、0%〜0%のガス発生の減少を示す、請求項1に記載のアルカリ電気化学セル。
  6. 前記亜鉛系粒子は、亜鉛合金粒子であり、前記亜鉛合金粒子は、00ppm〜80ppmのビスマス、及び00ppm〜80ppmのインジウムを含み、亜鉛合金の総重量に対して0重量%〜0重量%が、5マイクロメートルよりも小さい粒径を有する、請求項1記載のアルカリ電気化学セル。
  7. アルカリ電気化学セル用のゲル状負極であって、前記負極は、亜鉛系粒子、アルカリ電解質、ゲル化剤水酸化リチウム及びリン酸エステル界面活性剤;水酸化リチウム及び酸化セリウム;水酸化リチウム及びスズ;並びに、水酸化リチウム、酸化セリウム及びスズ;からなる群から選択される加物と、を含む、ゲル状負極。
  8. 水酸化リチウム及び酸化セリウムを含む、請求項に記載のゲル状負極。
  9. ゲル状負極混合物の総重量に対して、前記水酸化リチウムは.02重量%〜.2重量%の濃度で存在し、前記酸化セリウムは.05重量%〜.2重量%の濃度で存在し、前記有機リン酸エステル界面活性剤は.001重量%〜.015重量%の濃度で存在し、スズは、.05重量%〜.2重量%の濃度で存在する、請求項に記載のゲル状負極。
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