JP6779213B2 - 尿路感染症の治療におけるフィナフロキサシンの使用 - Google Patents

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Description

本発明は、単純性および複雑性尿路感染症(UTI)および腎盂腎炎の治療のための、フィナフロキサシンの改善された投薬処方の使用に関する。
フィナフロキサシンは新規なフルオロキノロンであり、細菌感染症を首尾よく治療するのに必要な本質的な特徴:グラム陽性、グラム陰性、および嫌気性病原菌に対する良好な活性を併せ持っている。フィナフロキサシン(INNすなわち国際一般名)は、キノロンカルボン酸類の抗生物質であり、式は:(−)−8−シアノ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−[(4aS,7aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]−1,4−オキサジン−6(2H)−イル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸である。フィナフロキサシンは、ヘリコバクターピロリ菌感染症の治療(欧州特許公開第0946176号)または目、耳、もしくは鼻の感染症の治療(米国特許第8,536,167号)に有用なものとして記述されてきた。フィナフロキサシンおよびその誘導体は、マツケ(Matzke)らによる国際公開第WO98/26779号に記載された方法に従って合成可能であり、この特許の内容はその全部を、参照によってここに取り入れるものとする。
インビトロおよびインビボでの微生物学的評価によれば、フィナフロキサシンが動物感染モデルに有効であることが示されている。それによれば、感染部位におけるフィナフロキサシンの高い活性は、部分的には、中性未満のpH値における、その固有の増大した抗菌活性に起因する。
酸性環境におけるフィナフロキサシンの活性の増大は、これまでの市販の全てのキノロンが、こうした条件の下では実質的に活性が低下するのと、まさに正反対であることが見出された。したがってフィナフロキサシンは、低pH環境に関連する全ての症状について、優れた薬剤であると考えられる。フィナフロキサシンの抗菌活性の薬効範囲は、UTI、腹腔内感染、皮膚感染、および他の症状において主因となる病原菌の、圧倒的多数をカバーする。
欧州泌尿器学会は、種々の態様のUTIの治療について、特定の治療処方を勧めている。急性単純性UTIの軽症および中等度症例について、欧州泌尿器学会ガイドライン(2014)は、各種抗生物質を3〜7日間用いる経口療法を推奨しており、その中にはフルオロキノロンを3日間用いる投薬処方がある。急性単純性腎盂腎炎の軽症および中等度症例については、異なる抗生物質を5〜14日間用いる経口療法が推奨されており、その中にはフルオロキノロンを7〜10日間用いる投薬処方がある。複雑性UTIについてガイドラインは、入院患者に対して当初は非経口療法を行い、その後経口治療に切り替えることのできる、7〜21日間の治療を推奨している。
院内環境に暴露された病原菌は、使用された抗生物質、または消毒薬による選択的な作用に基づく変異を介して耐性を発現し、第一線の専門家をして、院内UTIは恐らく、院内の抗生物質耐性病原菌の最大の組織的保菌者を構成すると言わしめている。UTIは、外来患者および入院患者中で最も有病率の高い感染症の一つであり、社会に対して相当の財政的負担となっている。最大で女性の40%が、一生の間に少なくとも一度はUTIを発症し、そのうち相当数が再発する。米国においては、UTIの治療は全ての地域で処方される抗生物質の約15%を占め、そして毎年、UTIは100,000を超える入院数を招来している。UTIはまた、全ての院内感染の少なくとも40%の原因となっていると考えられており、その殆どがカテーテルに関連したものである。
したがって医学的に望ましいことは、UTIに罹患している患者の病院での処置を回避し、あるいは少なくとも病院滞在日数を低減させることであり、それゆえ、医師に対してその可能性を与える薬剤が必要である。
そこで、抗生物質の投薬による選択的な作用に基づいて耐性が発現される可能性を最小限とするために、治療期間が低減された治療投薬処方が必要である。入院が必要な場合には、病院滞在が短ければ、院内感染のリスク、および長期の治療を通じて薬剤耐性菌を生じるリスクは低くなる。理想的には、入院患者のための非経口療法は回避すべきである。したがって、単純性UTIの場合には、推奨されている3〜7日間よりも短い治療期間が有益である。複雑性UTIおよび腎盂腎炎の場合には、7日間よりも少ない短期治療期間が明らかな利点を有するであろう。とりわけ、非経口療法の必要のない治療投薬処方が好ましいが、それは、院内感染のリスクのある入院を回避できるからである。
本発明は一般に、UTIおよび腎盂腎炎の治療に用いられるフィナフロキサシンに関する。驚くべきことに、フィナフロキサシンは、これらの患者の治療に通常使用される他のフルオロキノロンよりずっと迅速に、患者から病原菌を根絶することが見出された。フィナフロキサシンのこの優れた薬効は、一般により短い治療期間を可能にする。こうした短い治療期間は特に、フィナフロキサシンの一日の投与量を増大させることなく達成機能である。
本発明は特に、複雑性UTIおよび腎盂腎炎の治療のための、新規な治療投薬処方に関する。かかる新規な治療投薬処方は、フィナフロキサシンの一日の投与量を増大させることなく、2〜5日間の経口投与または1〜5日間の非経口投与のために、フィナフロキサシンを調剤することを含む。これは、複雑性UTIの治療については、かなり短くした期間である。従来、フィナフロキサシンの短期間の非経口投与と、経口投与との組み合わせは、重度の感染の場合に投与される場合がありえた。そのような場合、本発明の実施形態は、1〜2日間の経口投与を行うに先立って、静脈内投与を1〜3日間行うことを示唆する。本発明はさらに、単純性UTIの治療のための新規な治療投薬処方に関し、それによればフィナフロキサシンは、経口投与または非経口投与の形態において、1日または2日間の治療のための投薬処方で調剤される。単純性UTIの患者を有効に治療するためには、単一の経口フィナフロキサシン投与量が十分であると考えられ、よって特に好ましい。
本発明は、フィナフロキサシンまたはその薬学的に許容される塩、誘導体、エナンチオマー、または水和物を含む。フィナフロキサシン(INNすなわち国際一般名)は、以下の式:(−)−8−シアノ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−[(4aS,7aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]−1,4−オキサジン−6(2H)−イル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸を有する、キノロンカルボン酸類の抗生物質である。
本発明の実施形態における好ましい塩は、フィナフロキサシンモノヒドロクロリドである。ジアステレオマー的およびエナンチオマー的に純粋なフィナフロキサシンもまた、本発明の実施形態において使用するのに好ましい。本願で使用するとき、「フィナフロキサシン」という用語は、フィナフロキサシンおよびその薬学的に許容される塩、誘導体、エナンチオマー、または水和物、ならびにフィナフロキサシンを含む薬学的に許容される組成物を包含することを意図している。「薬学的に許容される」という表現は、本技術分野において承認されており、過剰の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題点や合併症なしに、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適した、本技術分野の当業者によって決定される合理的なリスク対効果比に見合った、塩、組成物、ポリマー、および他の物質、および/または剤形を参照している。
本発明は、複雑性UTIまたは腎盂腎炎の治療に使用するフィナフロキサシンに関する。この新規な治療投薬処方は、1〜5日間の経口投与をもたらす。正確な日数、すなわち1日、2日、3日、4日または5日が、UTIまたは腎盂腎炎の重篤度に応じて示されねばならない。こうした短い培養時間は、驚くほど速く有効な病原菌の根絶によって可能になる。非臨床的および臨床的な例が示すところでは、フィナフロキサシンのそうした短期間の治療投薬処方であっても、複雑性UTIまたは腎盂腎炎の患者を治癒させるために、成功裏に使用することができる。
僅か1〜5日間の経口投与を含む本発明の治療投薬処方によれば、多くの場合に入院はもはや必要とされない。かくして病原菌の院内環境に対する暴露を回避することが可能であり、したがってまた使用される抗生物質、または消毒薬による選択的な作用に基づく変異を介した耐性の一般的な発現も回避できる。入院の必要性のない経口投与はまた、当初は病院で非経口療法を行う7〜21日間の治療を勧める、複雑性UTIについて一般的に用いられる治療投薬処方と比較して、患者自身にとっても明らかに有利である。
ある実施形態においては、本発明は3日間の治療期間をもたらすが、これは少なくとも7日間という推奨された治療期間に対して、相当の短縮である。こうした短縮された投与期間は、抗生物質投与による選択的な作用に基づく耐性発現の可能性を最小限とするのに役立ちうる。
重篤な複雑性UTIであるため入院が必要とされる場合においては、病院滞在期間が短ければ、長期の治療による院内感染のリスクおよび薬剤耐性菌発生のリスクは小さくなるはずである。したがって本発明はまた、1〜5日間の短期非経口投与にも関する。本発明のさらなる実施形態によれば、非経口投与はまた、経口投与と組み合わされてよい。
本発明の好ましい実施形態は、1〜4日間の非経口投与、例えば3日間の非経口投与と、それに続く1〜4日間の経口投与、例えば2日間の経口投与の組み合わせからなる、5日間の治療投薬処方である。より長い治療期間がより良い臨床的成果に帰着するというものではない。この成果は、フィナフロキサシンの同じ一日の投与量でもって達成された。すなわち短期治療投薬処方の投与量は、より長い治療期間についてのフィナフロキサシンの一日の投与量と同じである。
一日の投与量800mgでフィナフロキサシンの静脈内投与を3日間行い、続いて一日の投与量800mgで2日間経口投与を行う、5日間の治療投薬処方は、一日の投与量800mgでフィナフロキサシンの静脈内投与を3日間行い、続いて一日の投与量800mgで7日間経口投与を行う、10日間の治療投薬処方と類似した、または僅かに良好な治療成果を示した。治療成果は、臨床反応と微生物学的反応の組み合わせとして定義される。臨床反応は、治験開始時に存在していた複雑性UTIまたは腎盂腎炎の症状が解消し、新たな症状が何も発現しないこととして定義される。微生物学的反応は、尿中の病原菌濃度が力価で≦10に除去または低減されることとして定義される。臨床的成果は、米国保健福祉省食品医薬品局医薬品評価研究センター(CDER)によって2012年2月に公開された「複雑性尿路感染症の産業ガイダンス:治療用薬剤の開発」によって推奨されるように、最後に薬剤の摂取終了から一週間後に検査を行うことによって判断した。
複雑性UTIの治療のためのガイドラインにしたがう、10日間というより長期のフィナフロキサシン治療は、驚くべきことに、新規な5日間の治療投薬処方より良好な臨床的成果を生ずることはない。他方、フィナフロキサシン治療投薬処方で獲得された臨床的成果(5日間の投薬処方で70.3%;10日間の投薬処方で67.6%)は、シプロフロキサシンで10日間治療された(800mgの静脈内シプロフロキサシン(400mgの投与量を一日二回)を3日間、続いて500mgの経口投与(250mgの錠剤二錠を一日二回)を7日間)患者について達成された臨床的成果(57.4%)よりも良好であった。
本発明はまた、非複雑性UTIの治療に用いるフィナフロキサシンにも関する。新規な1日または2日間の治療投薬処方は、経口投与または非経口投与の形態で適用してよい。さらなる実施形態においては、本発明は非複雑性UTIの治療に用いるフィナフロキサシンおよび1日治療投薬処方のための単一回の投与に関する。推奨されているフルオロキノロンでの3日間の経口療法と比較して短期間であるこの治療は、フィナフロキサシンの経口製剤の摂取後2時間以内に、非複雑性UTIを患っている患者の尿から病原菌が根絶されるという、驚くべき知見に基づいて開発されている。
本発明による治療投薬処方において使用されるフィナフロキサシンの一日の投与量は、50〜2000mg、好ましくは200〜1000mg、最も好ましくは300mgから800mgと可変であってよい。例えば800mgのフィナフロキサシンという一日の投与量は、塩化ナトリウム、トリス、塩酸およびpH調節のための水酸化ナトリウムおよび注入のための水に800mgのフィナフロキサシンを含む組成物によって代表されてよい。
適用可能な一日の投与量は、一日一回で投与可能である。この一日一回という用法は特に、非経口投与について好ましい。しかしながら、フィナフロキサシンは、一日二回、一日三回その他といった、任意の他の投与頻度で投与してよい。フィナフロキサシンを複雑性UTIまたは腎盂腎炎の治療に使用する場合には、一日の投与量は好ましくは、800mgのフィナフロキサシンを経口または非経口投与で一日一回である。フィナフロキサシンを非複雑性UTIの治療に使用する場合には、用いられる一日の投与量は好ましくは、300〜800mgのフィナフロキサシンを経口投与で一日一回である。
本発明のさらなる実施形態においては、フィナフロキサシンは、尿のpHが7未満である患者に投与される。この患者群は、フィナフロキサシンでの治療から特に恩恵を受けることができるが、それは酸性尿環境におけるフィナフロキサシンの抗菌活性が、7を超えるpH値におけるその抗菌活性に匹敵するからである。したがって尿のpHが7未満である患者にとって、フィナフロキサシンでの治療は、古典的なフルオロキノロン類似のシプロフロキサシンでの治療と比較して、明らかに有利である。さらに、フィナフロキサシンでの治癒率は全体として、シプロフロキサシンでの治癒率よりも高い。本発明による短縮された治療期間と相俟って、尿のpHが7より低い患者群は、フィナフロキサシンでの治療から明らかに利益を得る。この臨床例が示しているのは、酸性尿pHについて患者を事前にスクリーニングすることは、他の薬剤での治療が失敗するリスクが高い感染症の患者を識別するためにうまく利用することができ、彼らをフィナフロキサシンで治癒可能であることである。
本発明による治療投薬処方は、フィナフロキサシンを含む組成物を投与することを包含する。そうした組成物は、経口製剤、静注液、または一般的には、非経口用途のための薬学的に許容される組成物であってよい。非経口用途のための薬学的に許容される組成物として適切なものは、何ら限定されるものではないが例えば、1から6g/lのフィナフロキサシン、7から8g/lのNaCl、および1から2g/lのトリスを含む。本発明による具体的な組成物は例えば、3.2g/lのフィナフロキサシン、7.8g/lのNaCl、および1.21g/lのトリスを含む組成物である。トリスは、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオールまたはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの略称である。化学式は(HOCHCNHである。トリスは、生化学および分子生物学において最も一般的に使用されるバッファーの一つとして知られている。
しかしながら、トリスは本願では溶解度向上剤として使用されている。フィナフロキサシンは、トリスの存在下に高い溶解度を有することが見出されている。こうした溶解度は、バッファーとして典型的に使用される他の物質(例えばリン酸塩バッファー)の存在下におけるものよりも、著しく高い。トリスを含む組成物において観察される、フィナフロキサシンの溶解度の著しい増大には、さらに有利にも、そうした溶液が長期安定性を有することが伴っている。これら両者の効果は、全く予期しない結果を導く。トリスはしたがって、溶液中のフィナフロキサシンの溶解度を大きく向上させる特別の手段と考えられる。トリスを含む組成物を製剤することによって、その組成物をUTIの治療のための非経口組成物として有効に使用可能とする量でもって、フィナフロキサシンを組成物中に安定に溶解させることが可能になる。
本発明のさらなる実施形態は、複雑性UTIまたは腎盂腎炎の治療のためにフィナフロキサシンを使用することを含み、そこにおいてフィナフロキサシンは上記に記載し定義したように製剤および投与され、また複雑性UTIまたは腎盂腎炎の治療のための薬剤の製造のためにフィナフロキサシンを使用することを含み、そこにおいてその薬剤は、上記に記載し定義したようにフィナフロキサシンを投与するために設計される。
本発明のさらに別の実施形態は、非複雑性UTIの治療のためにフィナフロキサシンを使用することを含み、そこにおいてフィナフロキサシンは上記に記載し定義したように製剤および投与され、また非複雑性UTIの治療のための薬剤の製造のためにフィナフロキサシンを使用することを含み、そこにおいてその薬剤は、上記に記載し定義したようにフィナフロキサシンを投与するために設計される。
実施例1
異なるpH値に調節された異なる病原菌の、ブロス1ml当たりのコロニー形成単位が10である一晩接種物を、フィナフロキサシンに暴露した。細菌の増殖は、培養(低温放置)前および培養後1時間で判定した。
Stenotrophomonas maltophilia臨床分離株については、培地中の生菌数は、pH5.2では87.4%だけ、pH6.2では99.6%だけ、そしてpH7.2では99.8%だけ減少した。Pseudomonas aeruginosaについては、培地中の生菌数は、pH5.2では98.6%だけ、pH6.2では99.3%だけ、そしてpH7.2では99.9%だけ減少した。
フィナフロキサシンは、培地中における生存病原菌の効果的な減少を生じさせた。培養から1時間後に測定した減少は、pH7.2において、少なくとも87.4%から99%超までであった。フィナフロキサシンは非常に広範な活性範囲を示し、感染に関連した条件、すなわち中性未満のpHレベルにおいて、著しい抗菌活性を示す。
これらの結果は、フィナフロキサシンが、短い培養期間で細菌を非常に迅速に殺す可能性を有する、有力な抗生物質であることを示している。
実施例2
非複雑性UTIの患者を経口投与量300mgのフィナフロキサシンまたは250mgのシプロフロキサシンで治療し、尿中のフルオロキノロン感受性病原菌の濃度を、薬剤摂取前、および摂取後2時間、4時間および8時間において求めた(−は10未満の細菌力価)。
Figure 0006779213
フィナフロキサシンは、非複雑性UTIの患者から病原菌を、シプロフロキサシンよりも迅速に根絶させる。高い投与前初期濃度を有する患者の尿において、フィナフロキサシンの摂取後2時間で、細菌力価は分析した全ての試料において10未満であったが、シプロフロキサシンの摂取後2時間および4時間においても、10を超える細菌力価が測定された。
非複雑性UTIの患者を治療するためには、単一の経口フィナフロキサシン投与量が十分であると考えられる。これは欧州泌尿器学会のガイドラインによる推奨された経口療法(フルオロキノロンで3日間)と比較して、大きな利点である。
実施例3:
複雑性UTIまたは腎盂腎炎を患っている患者について、フィナフロキサシン組成物の薬効をシプロフロキサシン組成物に対して、二重盲検ランダム化臨床試験で比較した。
193名の患者が、米国保健福祉省食品医薬品局医薬品評価研究センター(CDER)によって2012年2月に公開された「複雑性尿路感染症の産業ガイダンス:治療用薬剤の開発」に特定された試験対象患者基準に合致した。
複雑性UTIおよび腎盂腎炎の132名の患者が、塩化ナトリウム、トリス(溶解度向上剤)、塩酸およびpH調節のための水酸化ナトリウムおよび注入のための水に800mgという、フィナフロキサシンの静注投与量で、一日一回治療された。
複雑性UTIおよび腎盂腎炎の61名の患者が、塩化ナトリウム、硫酸およびpH調節のための水酸化ナトリウムおよび注入のための水に400mgとして一日二回与えられた、静注投与量800mgのシプロフロキサシンで治療された。
治療開始から3日目に微生物学的治癒が判定された。薬効のこの早期判定は、尿路から病原菌が根絶される速度を求めるために選択された。「微生物学的治癒」は、尿中の病原菌が力価で≦10の濃度に減少することと定義される。
この治験の結果は以下の表に示される。フィナフロキサシン組成物は、シプロフロキサシン組成物と比較して、患者の尿からの病原菌のより効果的な根絶を生じさせる。
Figure 0006779213
実施例4
複雑性UTIまたは腎盂腎炎を患っている患者について、フィナフロキサシン組成物での治療による患者の治療効率を、異なる治療期間について、二重盲検ランダム化臨床試験で評価した。
193名の患者が、米国保健福祉省食品医薬品局医薬品評価研究センター(CDER)によって2012年2月に公開された「複雑性尿路感染症の産業ガイダンス:治療用薬剤の開発」に特定された複雑性UTIまたは腎盂腎炎の患者についての試験対象基準に合致した。
グループ1の64名の患者は、最初は一日当たりの静脈内投与量が塩化ナトリウム、トリス(溶解度向上剤)、塩酸およびpH調節のための水酸化ナトリウムおよび注入のための水に800mgのフィナフロキサシンで治療され、その3日後からは一日の投与量800mgの経口投与(200mgの錠剤4つ)で治療された。全体の治療期間は5日間であった。
グループ2の68名の患者は、最初は一日当たりの静脈内投与量が塩化ナトリウム、トリス(溶解度向上剤)、塩酸およびpH調節のための水酸化ナトリウムおよび注入のための水に800mgのフィナフロキサシンで治療され、その3日後からは一日の投与量800mgの経口投与(200mgの錠剤4つ)で治療された。全体の治療期間は10日間であった。
グループ3の61名の患者は、最初は一日当たりの静脈内投与量が塩化ナトリウム、硫酸およびpH調節のための水酸化ナトリウムおよび注入のための水に800mgのシプロフロキサシンで治療され(400mgの投与量を一日二回与えた)、その3日後からは一日の投与量500mgの経口投与(250mgの錠剤2つを一日二回与えた)で治療された。全体の治療期間は10日間であった。
治療開始から17日後に、治療成果、すなわち臨床反応と微生物学的反応の組み合わせを判断した。臨床反応は、治験開始時に存在していた複雑性UTIまたは腎盂腎炎の症状が解消し、新たな症状が何も発現しないこととして定義される。微生物学的反応は、尿中の病原菌濃度が力価で≦10に除去または低減されることとして定義される。
フィナフロキサシン組成物で5日間治療されたグループ1の患者の治療成果は70.3%であった。フィナフロキサシン組成物で10日間治療されたグループ2の患者の治療成果は67.6%であった。シプロフロキサシン組成物で10日間治療されたグループ3の患者の治療成果は57.4%であった。
この実施例は、フィナフロキサシンでの短縮された治療期間(5日間)での治療が、より長期間(10日間)の治療と同程度に有効であることを示している。また高い単一回日量(800mg)のフィナフロキサシンでの5日間の治療投薬処方が、欧州標準のシプロフロキサシンでの10日間の治療投薬処方よりも有効であることをも示している。この治療成果におけるより良好な薬効は、治療開始から24日後の患者の最後の診察まで継続して観察された。フィナフロキサシン組成物で5日間治療した患者の治療成果は73.34%であった。シプロフロキサシン組成物で10日間治療した患者の治療成果は55.7%であった。
実施例5
複雑性UTIまたは腎盂腎炎の患者の尿のpHをモニターし、尿のpHが7未満の患者群の治療開始から3日後の微生物学的治癒率を、フィナフロキサシン組成物およびシプロフロキサシン組成物について比較した。尿のpHは、一般的なpH試験紙を用いて簡単に求めることができる。
Figure 0006779213
古典的なフルオロキノロンと対照的に、酸性尿環境におけるフィナフロキサシンの抗菌活性は非常に良好である。したがってフィナフロキサシンでの治療は、シプロフロキサシンのような古典的なフルオロキノロンでの治療と比較して、尿のpHが7未満である患者にとって、明らかな利点を有する。さらに、フィナフロキサシンの全体的な治癒率は、シプロフロキサシンの治癒率よりも高い。短縮された治療期間(実施例4)と相俟って、尿のpHが7またはそれ未満である患者群は明らかに、フィナフロキサシンでの治療から利益を得る。

Claims (9)

  1. 1、2、または3日間の治療期間に一日当たりフィナフロキサシン300mgから800mgの投与処方における複雑性尿路感染症または腎盂腎炎治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物
  2. 投与処方が、3日間の治療期間を含む、請求項1に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎を治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物
  3. 経口投与の剤形中に存在する、請求項1または2に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物
  4. 非経口投与の剤形中に存在する、請求項1または2に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物
  5. 投与処方が一日当たり800mgのフィナフロキサシンを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎を治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物
  6. 尿のpHが7未満の患者に投与される、請求項1からのいずれか一項に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎を治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物
  7. 製剤組成物が、さらにトリスを溶解度向上剤として0.001Mから0.1Mの濃度で含む、請求項1、2及び4から6のいずれか一項に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎を治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物。
  8. 製剤組成物が、1から6g/Lのフィナフロキサシン、7.8g/Lの塩化ナトリウム、及び1.21g/Lのトリスを含む、請求項1、2及び4から7のいずれか一項に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎を治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物。
  9. 製剤組成物が、3.2g/Lのフィナフロキサシン、7.8g/Lの塩化ナトリウム、及び1.21g/Lのトリスを含む、請求項1、2及び4から8のいずれか一項に記載の複雑性尿路感染症または腎盂腎炎を治療するための、フィナフロキサシンを含む製剤組成物。
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