以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、「略**」との記載は、「略同一」を例に挙げて説明すると、全く同一はもとより、実質的に同一と認められるものを含む意図である。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
以下、本発明の実施の形態に係る光環境演出装置について説明する。
(実施の形態)
[構成]
まず、本実施の形態に係る光環境演出装置1の構成について図1〜図5を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係る光環境演出装置1を示す斜視図である。図2は、図1のII−II線における実施の形態に係る光環境演出装置1を示す断面図である。図3は、実施の形態に係る光環境演出装置1を示すブロック図である。図4は、実施の形態に係る光環境演出装置1及び筐体3を示す図である。図4の(a)は、光環境演出装置1の展開図である。図4の(b)は、光環境演出装置1の点灯時において、光環境演出装置1を斜めに仰ぎ見る場合に見える光の色合いを示す図である。図4の(c)は、光環境演出装置1の点灯時において、光環境演出装置1と向かい合うように見た場合に見える光の色合いを示す図である。図5は、実施の形態に係る光環境演出装置1の筐体3の光拡散面41の拡散反射率と、拡散板5の曇り度とを示す図である。
図1では、光環境演出装置1の厚み方向をY軸方向と規定し、発光モジュール6の延在方向をZ軸方向と規定し、Y軸方向及びZ軸方向と直交する方向をX軸方向と規定する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、図1に示す各方向に対応させて表示する。
図1に示すように、光環境演出装置1は、疑似的に屋外光を感じさせる演出を行うことができる装置である。光環境演出装置1は、例えば、窓の無い会議室、地下街、トンネル等の自然の採光を得難い施設の天井、壁等の造営材に設けられる。光環境演出装置1は、例えば、造営材に埋め込まれるように設けられていてもよい。
図2及び図3に示すように、光環境演出装置1は、筐体3と、枠部32と、拡散板5と、発光モジュール6と、制御部8と、電源部9とを備える。
筐体3は、扁平な箱体であり、直方体状である。なお、筐体3の形状は、平面視で略矩形状に限らず、円形状、多角形状、半円状等の形状でもよく、形状は特に限定されない。また、筐体3の立体形状は、球状体、多面体、円筒状等の形状でもよく、形状は特に限定されない。
筐体3は、少なくとも拡散板5及び発光モジュール6を収容している。筐体3には、光が通過する収容開口部3cが形成されている。収容開口部3cは、筐体3のY軸プラス方向側で開放されている。筐体3には、制御部8、電源部9が収容されていてもよく、制御部8、電源部9が筐体3の外側に設けられていてもよい。
図2に示すように、筐体3は、筐体3の内面に青色の非鏡面である光拡散面41を有する。本実施の形態では、筐体3の内面には、光を拡散する光拡散層40が積層されている。光拡散層40の内側の面が、光を拡散する光拡散面41である。光拡散面41は、筐体3と接触している面と反対側の面である。
光拡散面41は、青色を含む色で着色された非鏡面である。青色を含む色で着色とは、人が光拡散面41を見た場合に青色と認識できる色合いである。図5に示すように、光拡散面41の拡散反射率は、20%以上である。ここで拡散反射率とは、入射光に対して正反射した光以外の反射光の、入射光に対する割合を百分率換算した値である。
図2に示すように、光拡散層40は、複数の繊維を積層した積層体、化学繊維又はセルロース繊維を積層した紙状積層体等によって形成される。光拡散面41は、この積層体により形成される。
なお、光拡散層40は、入射した光を拡散するように、青色の非鏡面である光拡散面41を備えた材質であればよく、これらの積層体に限定されない。例えば、光拡散面41は、樹脂材料、金属材料等が筐体3の内面に塗装されて形成された面でもよく、スウェード調のような表面であってもよい。つまり、光拡散面41には、入射した光が拡散され易いような艶消しがなされている。言い換えれば、光拡散面41は、艶消しがなされた非光沢面である。
図2及び図4の(a)に示すように、筐体3は、略平板状の底壁部31aと、第1側壁部31bと、第2側壁部31cと、第3側壁部31dと、第4側壁部31eとを有する。図4の(a)において、手前とはY軸プラス方向側、奥とはY軸マイナス方向側である。
底壁部31aは、収容開口部3cと対向し、筐体3のY軸マイナス方向側の底壁であり、X軸方向及びZ軸方向で規定される平面に対して略平行である。底壁部31aのY軸プラス方向側の面には、光拡散層40が積層され、光拡散層40により青色の非鏡面である光拡散面41が形成される。
第1側壁部31bは、底壁部31aのZ軸プラス方向側の端縁に配置された側壁であり、X軸方向及びY軸方向で規定される平面に対して略平行である。第1側壁部31bのZ軸マイナス方向側の面には、光拡散層40が積層され、光拡散層40により青色の非鏡面である光拡散面41が形成される。
第2側壁部31cは、底壁部31aのZ軸マイナス方向側の端縁に、第1側壁部31bと対向配置された側壁であり、第1側壁部31bと略平行である。第2側壁部31cのZ軸プラス方向側の面には、光拡散層40が積層され、光拡散層40により青色の非鏡面である光拡散面41が形成される。
第3側壁部31dは、底壁部31aのX軸マイナス方向側の端縁に配置された側壁であり、Y軸方向及びZ軸方向で規定される平面に対して略平行である。第3側壁部31dのX軸プラス方向側の面には、光拡散層40が積層され、光拡散層40により青色の非鏡面である光拡散面41が形成される。
第4側壁部31eは、底壁部31aのX軸プラス方向側の端縁に第3側壁部31dと対向配置された側壁であり、第3側壁部31dと略平行である。第4側壁部31eのX軸マイナス方向側の面には、光拡散層40が積層され、光拡散層40により青色の非鏡面である光拡散面41が形成される。
底壁部31a、第1側壁部31b、第2側壁部31c、第3側壁部31d及び第4側壁部31eに積層される各々の光拡散層40で形成される各々の光拡散面41が、筐体3の内面を形成する。筐体3の内面は、収容開口部3cと対向する底壁部31aの光拡散面41と、底壁部31aの光拡散面41を囲む内周側面とを有する。第1側壁部31bの光拡散面41、第2側壁部31cの光拡散面41、第3側壁部31dの光拡散面41及び第4側壁部31eの光拡散面41が内周側面の一例であり、これらの光拡散面41に限定されない。
複数の光拡散面41からなる内周側面のうちの1以上の光拡散面41の色は、底壁部31aの光拡散面41の色よりも濃い又は淡い青色である。本実施の形態では、第2側壁部31cの光拡散面41が底壁部31aの光拡散面41よりも淡い青色である。また、第1側壁部31bの光拡散面41が底壁部31aの光拡散面41よりも濃い青色である。
筐体3の内面には、筐体3の所定位置から遠ざかるに従い、次第に青色の濃淡が淡くなるグラデーション模様が施されている。具体的には、筐体3における光拡散面41の色は、第1側壁部31bの所定位置から遠ざかるに従い青色が淡くなっている。第1側壁部31bの所定位置は、第1側壁部31bのY軸プラス方向側の端縁である。
枠部32は、例えば、平面視で略矩形状をなした環状の部材である。枠部32は、光環境演出装置1を平面視した場合に、光源60を覆うように設けられる。また、枠部32は、収容開口部3cを覆うように、筐体3におけるY軸プラス方向側の端縁に設けられる。言い換えれば、枠部32は、平面視で筐体3の外周側と重なるように、筐体3のY軸プラス方向側に設けられる。
なお、枠部32は、屋外光が差し込んでいるかのような感覚を得るように、窓枠を模したデザインであってもよい。また、枠部32の形状は、矩形状に限らず、円形状、多角形状、半円状等の形状でもよく、形状は特に限定されない。
枠部32は、枠本体部33と、遮光突出部34とを有する。
枠本体部33は、その中央部に略矩形状の開口部35を有する。開口部35は、光拡散面41で拡散した光が通過する。開口部35には、拡散板5が設けられる。枠本体部33が、筐体3のY軸プラス方向側の端縁に設けられる。
遮光突出部34は、光源60が出射する光の一部を遮光するように、筐体3の内部に突出する。本実施の形態では、遮光突出部34は、開口部35に沿って、開口部35から筐体3の内部に突出する立壁である。遮光突出部34は、発光モジュール6の光源60から出射する光が直接、拡散板5に入射しないように設けられている。遮光突出部34は、発光モジュール6の光源60と拡散板5とを結ぶ直線と交差する位置に配置される。つまり、遮光突出部34は、発光モジュール6の光源60から拡散板5に向かう光を遮っている。
枠部32の内周面32aは、光の反射を抑制する黒色又は青色である。例えば、内周面32aは、黒色又は青色に塗られ、光の反射を抑制するように艶消しがなされていてもよい。なお、枠部32が光の反射を抑制する黒色又は青色の材質であってもよい。内周面32aを黒色にした場合では、内周面32aが光を吸収し易くなる。また、内周面32aを青色とした場合では、筐体3の光拡散面41と同様の色となる。つまり、内周面32aで反射した光によって、拡散板5に生じる輝度斑及び色斑を抑制することができる。
拡散板5は、平面視で長方形状の板状の部材であり、光拡散面41で拡散した光を透過させるように枠部32に固定されている。拡散板5は、筐体3の底壁部31aと対向するように、収容開口部3cに配置されている。本実施の形態では、拡散板5は、筐体3の底壁部31aと対向し、かつ、X軸方向及びZ軸方向で規定される平面と略平行となるように、枠部32の開口部35に固定されている。なお、拡散板5は、収容開口部3cを覆うように配置されていてもよい。
拡散板5は、透光性、及び、光を拡散させる光拡散性を有している。拡散板5は、入射面5aと、出射面5bとを有する。入射面5aは、例えば、光拡散面41で拡散した光が入射する面である。出射面5bは、例えば、入射面5aから入射した光が拡散板5を透過して出射する面である。
図5に示すように、拡散板5は、筐体3内部の光拡散面41のテクスチャを視認することができない程度に、曇っていることが好ましい。拡散板5の曇り度は、5%以上80%以下であることが好ましい。曇り度とはヘーズ値とも言う。ここで、曇り度とは、(拡散透過率/全透過率)×100で定義される量を示す。拡散透過率とは、拡散板5に平行光を入射したときの全入射光量に対する、拡散板5から出射される光のうち、所定の射出角以上(例えば、平行光に対して±5°)の射出角を有する射出光の光量の比を示す。拡散板5の曇り度が所定値を超えると、光の拡散透過率が高くなるため、光環境演出装置1における自然に近い採光環境を演出することができ難くなる。
図2及び図4の(a)に示すように、拡散板5は、アクリル、PET(Poly Ethylene Terephthalate)等の樹脂材料、又はガラスを基材としている。拡散板5は、光拡散材が内部に分散された乳白色の拡散パネルであってもよい。このような拡散パネルは、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製してもよい。光拡散材としては、シリカ粒子等の光反射性微粒子を用いてもよい。
また、拡散板5としては、内部に光拡散材を分散させるのではなく、透明パネルの表面(内面又は外面)に光拡散材等を含む乳白色の光拡散膜を形成することによって構成されていてもよい。
さらに、拡散板5は、光拡散材を用いるのではなく、拡散加工を施すことによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。例えば、シボ加工等の表面処理を施すことによって透明パネルの表面に微小凹凸を形成したり、透明パネルの表面にドットパターンを印刷したりすることによって、光拡散性を有する拡散板5を構成してもよい。この場合、拡散板5では、微小凹凸のテクスチャを視認することができない大きさであることが好ましい。なお、拡散加工する場合であっても、光拡散性を高めるために、さらに光拡散材を拡散板5に含有させてもよい。
図1及び図2に示すように、発光モジュール6は、複数の互いに異なる発光色を有する。発光モジュール6は、光源60と、光源60が配置される配線基板63とを有するモジュールである。本実施の形態では、一対の発光モジュール6が枠部32の遮光突出部34に沿うように、枠本体部33のY軸マイナス方向側の面に配置されている。なお、発光モジュール6は、単色の発光色であってもよい。また、発光モジュール6は2つに限定されず、1でもよく、3つ以上でもよい。この場合、複数の発光モジュール6間では、発光色が互いに異なっていてもよく、同一の発光色であってもよい。
発光モジュール6は、光拡散面41に向けて光を出射する姿勢で筐体3に配置される。具体的には、発光モジュール6は、光源60の光軸Jが枠部32における底壁部31aの光拡散面41と交差する姿勢で、筐体3に配置されている。本実施の形態では、光源60の各々の光軸Jがこの底壁部31aにおける光拡散面41の略中央と交差している。言い換えれば、光源60の各々の光軸Jが光拡散面41の中央部分に向いている。ここでいう中央部分とは、光拡散面41の図心を含む領域である。なお、本実施の形態では、光源60の光軸Jが底壁部31aの光拡散面41と交差しているが、光源60の光軸Jが枠部32の第1側壁部31b、第2側壁部31c、第3側壁部31d及び第4側壁部31eにおける各々の光拡散面41と交差していてもよく、中央部分に限定されない。
光源60は、白色光を出射する白色光源及び青色光を出射する青色光源の少なくとも一方を有する。本実施の形態では、光源60は、複数の白色光源と、複数の青色光源とを有する。白色光源及び青色光源は、配線基板63の長手方向と略平行に配列されている。なお、白色光源及び青色光源は、配線基板63に交互に配列されていてもよく、複数個ずつ配線基板63に配列されていてもよい。
白色光源は、白色光を出射する。白色光とは、厳密な意味で白色を意味しているのではなく、通常、白色と見える光を意味している。青色光源は、青色光を出射する。青色光とは、厳密な意味で青色を意味しているのではなく、通常、青色と見える光を意味している。
図2及び図3に示すように、複数の白色光源及び複数の青色光源は、いわゆるSMD(Surface Mount Device)型のLED(Light Emitting Diode)素子であってもよい。SMD型のLED素子とは、具体的には、樹脂成型されたキャビティの中にLEDチップ(発光素子)が実装され、キャビティ内に蛍光体含有樹脂が封入されたパッケージ型のLED素子である。複数の白色光源及び複数の青色光源は、制御部8により制御されて点灯、調光(明るさの調節)、及び消灯を行う。また、複数の白色光源及び複数の青色光源は、制御部8が電源部9を制御して、調光制御及び調色制御が行われる。
制御部8は、使用者によるリモコン等を介した制御信号に従って、発光モジュール6の点灯、消灯、調光、調色等の動作を制御する。制御部8は、例えば、電源部9を制御して白色光源の明るさを大きくするととともに、電源部9を制御して青色光源の明るさを小さくするといった、白色光源及び青色光源の調光制御を行う。制御部8は、発光モジュール6等を制御するための回路等から構成されている。制御部8は、入力された信号に応じて発光モジュール6に供給する電流値等を制御するマイクロコンピュータ、プロセッサなど、または専用回路によってこれらの動作を実現する。
電源部9は、各々の発光モジュール6を発光させるための電力を生成する電源回路によって構成されている。電源部9は、例えば、電力系統から供給される電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力を発光モジュール6に供給する。なお、光環境演出装置1は、光源60に電力を供給する電源部と、青色光源に電力を供給する電源部とを有していてもよい。
電源部9は、制御部8により制御されることで、各発光モジュール6への電力供給をオン及びオフする。例えば、リモコン等の操作部を介して点灯の操作を受けた場合には、制御部8は、電源部9から電力を発光モジュール6に供給し、発光モジュール6の光源60を点灯させる。また、操作部が消灯の操作を受けた場合には、制御部8は、電源部9からの発光モジュール6への電力の供給を遮断することで、発光モジュール6の光源60を消灯する。
このような光環境演出装置1では、例えば、光源60から出射した光は、筐体3における底壁部31aの光拡散面41に入射して拡散される。光拡散面41は青色の非鏡面であるため、光拡散面41で拡散した光は、青色光を有する。底壁部31aの光拡散面41で拡散されたこの光の一部は、拡散板5の入射面5aに入射する。つまり、光源60が出射した光は、底壁部31aの光拡散面41を介して拡散板5に入射される。拡散板5の入射面5aに入射した光は、一部が拡散板5でさらに拡散されて拡散板5の出射面5bから出射し、一部が拡散板5の入射面5aで反射して底壁部31aに向かう。そして、底壁部31aに向かった光は、再度、光拡散面41で拡散される。
このように、拡散板5の出射面5bからは、青色の光拡散面41で拡散され、さらに、拡散板5で拡散された光が出射されるため、拡散板5と光源60とを遠く離す必要がない。つまり、底壁部31aの光拡散面41で拡散された光が、さらに拡散板5で拡散されて拡散板5の入射面5aで反射した光が、さらに光拡散面41で拡散されて拡散板5の入射面5aに入射することを繰り返す。このため、光環境演出装置1は、光源60を拡散板5から離間させなくても、奥行き感のある空を模した光を出射することができる。このため、光環境演出装置1の大型化が抑制されるとともに、光環境演出装置1から疑似的な屋外光が出射される。
また、使用者は、拡散板5の出射面5bから出射する光と、拡散板5の奥にある光拡散面41との2つの異なる発光面を重ねて視ることとなる。この場合、奥行き方向における出射面5bの位置及び光拡散面41の位置のそれぞれを把握することは、視覚的に困難となる。そのため、この光環境演出装置1では、光環境演出装置1を観察する使用者において、眼の焦点が光拡散面41よりも遠方で結ばれるため、光拡散面41よりも遠方に奥行きを感じさせることができる。すなわち、この光環境演出装置1では、出射面5bと光拡散面41とから青色光を含んだ光で現すことで、光拡散面41よりも遠方に無限の奥行きを感じさせることが可能となる。
図4の(b)に示すように、この光環境演出装置1が使用者の目線よりも高い位置にある壁に取付けられた場合、使用者が点灯している光環境演出装置1を仰ぎ見ると、拡散板5は、全体的に青色の濃淡が濃く見え、拡散板5のZ軸マイナス方向側が淡い青色に見え、拡散板5のZ軸プラス方向に向かうに従い青色が濃く見える。
図4の(c)に示すように、この点灯している光環境演出装置1と向かい合うように見ると、拡散板5は、拡散板5のZ軸マイナス方向側が淡い青色に見え、拡散板5のZ軸プラス方向に向かうに従い青色が濃くなるものの、光環境演出装置1を仰ぎ見た場合に比べて、全体的に青色の濃淡が淡く見える。図4の(c)では、図4の(c)に比べて青色の淡い光が多く見える。
これは、使用者が実際の空を見た場合でも同様であり、実際の空は、地平線に近いほど淡い青色に見え、天頂側に向かうに従って濃い青色に見える。光環境演出装置1は、この現象を再現している。図4の(b)及び図4の(c)は、本実施の形態における光環境演出装置1では、地平線側がZ軸マイナス方向側に対応し、天頂側がZ軸プラス方向側に対応している。
[作用効果]
次に、本実施の形態における光環境演出装置1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る光環境演出装置1は、光源60と、光が通過する収容開口部3cを有する筐体3と、透光性を有し、収容開口部3cに配置された拡散板5とを備える。また、筐体3は、筐体3の内面に青色の非鏡面である光拡散面41を有する。さらに、筐体3の内面は、収容開口部3cと対向する底壁部31aの光拡散面41と、底壁部31aの光拡散面41を囲む内周側面とを有する。また、底壁部31aの光拡散面41の色は、筐体3の内周側面の色よりも濃い又は淡い青色である。そして、光源60が出射した光は、底壁部31aの光拡散面41を介して拡散板5に入射される。
このように、光源60から出射した光が光拡散面41に入射して光拡散面41で拡散され、この拡散された光が拡散板5の入射面5aに入射するため、光源60を拡散板5の近くに配置することができる。
また、筐体3の内面は、青色の非鏡面である光拡散面41である。また、筐体3の内面における底壁部31aの光拡散面41の色は、底壁部31aの光拡散面41を囲む内周側面の色よりも濃い又は淡い青色である。このため、光拡散面41で拡散された光は、濃淡が生じた光となり、この光がさらに拡散板5で拡散されて、拡散板5から出射する。このため、拡散板5からは、筐体3の内面の色の濃淡に応じた光が出射される。つまり、筐体3の内面においては、場所によって青色の濃淡が異なっているため、拡散板5から出射する光は、使用者の観察角度によって色の濃淡が異なって見える。その結果、この光環境演出装置1では、窓の向こうには青空が広がり、窓から屋外光が差し込んでいるかのような演出をすることができる。
したがって、光環境演出装置1は、光環境演出装置1の大型化を抑制するとともに、疑似的に屋外光を出射することができる。
特に光環境演出装置1では、使用者は、拡散板5の出射面5bから出射する光と、拡散板5の奥にある光拡散面41との2つの異なる発光面を重ねて視ることとなる。このため、この光環境演出装置1では、光環境演出装置1を観察する使用者において、眼の焦点が光拡散面41よりも遠方で結ばれるため、光拡散面41よりも遠方に奥行きを感じさせることができる。すなわち、この光環境演出装置1では、出射面5bと光拡散面41とから青色光を含んだ光で現すことで、光拡散面41よりも遠方に無限の奥行きを感じさせることが可能となる。このため、光環境演出装置1では、自然に近い採光環境を提供することができる。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、筐体3の内面は、複数の繊維を積層した積層体によって形成される。また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、筐体3の内面は、化学繊維又はセルロース繊維を積層した紙状積層体によって形成される。
これらの構成によれば、汎用されている部材で光拡散面41を有する光拡散層40を容易に実現することができる。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1は、さらに、平面視した場合に、光源60を覆うように設けられる枠部32を備える。そして、枠部32は、光源60が出射する光の一部を遮光するように、筐体3の内部に突出する遮光突出部34を有する。
このように、光源60を覆うように設けられる枠部32の遮光突出部34は筐体3の内部に突出するため、光源60から拡散板5に向かって出射される光を遮ることができる。このため、光環境演出装置1では、拡散板5から出射する光に、光源60による不自然な輝度ムラ及び色ムラが生じ難くなる。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、光源60の光軸Jは、底壁部31aの光拡散面41と交差している。
この構成によれば、筐体3における底壁部31aの光拡散面41に光を照射するため、筐体3の内面の濃淡に対応した光を拡散板5の出射面5bから出射させることができる。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、内周側面は、複数の平面を有する。複数の平面のうちの1以上の平面の色は、底壁部31aの光拡散面41の色よりも濃い又は淡い青色である。
この構成によれば、例えば、光環境演出装置1を壁面に設置する場合、第1側壁部31bの光拡散面41の色を底壁部31aの光拡散面41の色よりも濃くしているため、拡散板5からは、実際の空のように、地平線に近いほど淡い青色の光が出射され、天頂側に向かうに従い濃い青色の光が出射される。このため、光環境演出装置1では、自然に近い採光環境を演出することができる。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、拡散板5の曇り度は、5%以上から80%以下である。
このように、曇り度が5%以上から80%以下の拡散板5を設けることで、発光モジュール6を点灯させていない場合でも、光環境演出装置1の内部構造であるテクスチャを視認し難い。このため、自然に近い採光環境を損ね難い。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、光拡散面41の拡散反射率は、20%以上である。
この構成によれば、光拡散面41では反射する光のうち20%以上もの光が拡散反射するため、自然に近い採光環境をより演出することができる。
また、本実施の形態に係る光環境演出装置1において、筐体3は、直方体状である。
この構成によれば、筐体3は汎用性のある形状であるため、筐体3を容易に製造することができる。
(実施の形態の変形例1)
本変形例に係る光環境演出装置100の構成について、図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態の変形例1に係る光環境演出装置100及び筐体103を示す図である。図6の(a)は、光環境演出装置100の展開図である。図6の(b)は、光環境演出装置100の点灯時において、光環境演出装置100の真下から見上げる場合に見える光の色合いを示す図である。図6の(c)は、光環境演出装置100の点灯時において、光環境演出装置100を斜めに仰ぎ見た場合に見える光の色合いを示す図である。
本変形例では、筐体103内の光拡散面141におけるグラデーション模様の施し方が、実施の形態と異なっている。
また、本変形例の光環境演出装置100は、特に明記しない場合、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
本変形例の光環境演出装置100は、主に天井に取付けられる。
図6の(a)に示すように、筐体103の内面には、筐体103の所定位置から遠ざかるに従い次第に青色の濃淡が淡くなるグラデーション模様が施されている。具体的には、筐体103の内周側面には、底壁部131aの光拡散面141の色よりも淡い青色の部分が存在する。そして、筐体103の内周側面の色は、底壁部131aの光拡散面141からY軸プラス方向側に近づくにつれて、次第に淡くなる。本変形例において、筐体103における底壁部131aの中央部分に基準位置を設定した場合、筐体103の内面は、基準位置から遠ざかるに従い青色の濃淡が淡くなっている。
図6の(b)に示すように、このような光環境演出装置100において、使用者が点灯している光環境演出装置100を真下から仰ぎ見た場合、拡散板5は、拡散板5の中央部分で濃い青色に見え、拡散板5の中央部分から遠ざかるに従って青色が淡く見える。
また、図6の(c)に示すように、この点灯している光環境演出装置100を斜めに仰ぎ見ると、拡散板5は、使用者側の拡散板5が濃い青色に見え、使用者側から遠ざかるに従って青色が淡く見える。図6の(c)では、図6の(c)に比べて青色の淡い光が多く見える。
これらは、使用者が実際の空を見た場合でも同様であり、実際の空は、地平線に近いほど淡い青色に見え、天頂側に向かうに従い濃い青色に見える。光環境演出装置100は、この現象を再現している。
このように、拡散板5から出射する光がグラデーション模様のように変化しているため、光環境演出装置100は、より自然に近い採光環境を演出することができる。
本変形例における光環境演出装置100の作用効果について説明する。
上述したように、本変形例に係る光環境演出装置100において、筐体103の内周側面には、底壁部131aの光拡散面141の色よりも淡い青色の部分が存在する。そして、筐体103の内周側面の色は、底壁部131aの光拡散面141から拡散板5側に近づくにつれて、次第に淡くなる。
この構成によれば、使用者が実際の空を見た場合と同様に、拡散板5からは、地平線に近いほど淡い青色の光が出射され、天頂側に向かうに従い濃い青色の光が出射される。このため、光環境演出装置100では、自然に近い採光環境を演出することができる。
本変形例における他の作用効果についても、実施の形態と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態の変形例2)
本変形例に係る光環境演出装置200の構成について、図7を用いて説明する。
図7は、実施の形態の変形例2に係る光環境演出装置200及び筐体103を示す展開図である。図7の(a)は、光環境演出装置200の展開図である。図7の(b)は、光環境演出装置200の点灯時において、光環境演出装置200を北側から南側に向かって見た場合に見える光の色合いを示す図である。図7の(c)は、光環境演出装置200の点灯時において、光環境演出装置200の南側から北側に向かって見た場合に見える光の色合いを示す図である。
本変形例では、筐体203内の光拡散面241におけるグラデーション模様の施し方が、実施の形態と異なっている。
また、本変形例の光環境演出装置200は、特に明記しない場合、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
本変形例の光環境演出装置200は、主に壁、天井に取付けられる。本変形例では、一例として光環境演出装置200が壁に取付けられた場合について説明する。
図7の(a)に示すように、光環境演出装置200は、X軸マイナス方向側が北側であり、X軸プラス方向側が南側であり、Z軸プラス方向側が上側であり、Z軸マイナス方向側が下側となるように壁に取付けられている。つまり、第1側壁部231bが上側に配置され、第2側壁部231cが下側に配置され、第3側壁部231dが北側に配置され、第4側壁部231eが南側に配置される。
筐体3の内周側面のうちの、第3側壁部231dの光拡散面241の色は、底壁部231aの光拡散面241の色よりも濃い青色である。また、第3側壁部231dの光拡散面241に対向する第4側壁部231eの光拡散面241には、底壁部231aの光拡散面241の色よりも淡い青色の部分が存在する。
具体的には、筐体203の内面には、第3側壁部231dの光拡散面241から第4側壁部231eの光拡散面241に向かうに従い次第に青色の濃淡が淡くなるグラデーション模様が施されている。つまり、筐体203の内面の色は、北側から南側に向かうに従い次第に青色の濃淡も淡くなる。第3側壁部231dの光拡散面241は、第1の面一例である。第4側壁部231eの光拡散面241は、第2の面の一例である。
図7の(b)に示すように、このような光環境演出装置200では、使用者が点灯している光環境演出装置200を南側から北側に向かって見た場合に、拡散板5は、南側が淡い青色に見え、南側から遠ざかるに従って青色が濃く見える。
一方、図7の(c)に示すように、使用者が点灯している光環境演出装置200を北側から見た場合に、拡散板5は、北側が濃い青色に見え、北側から遠ざかるに従って青色が淡く見える。図7の(c)では、図7の(c)に比べて青色の淡い光が多く見える。
これは、使用者が実際の空を見た場合でも同様であり、実際の空は、太陽の影響によって、南側の方が北側に比べて淡い青色に見える。光環境演出装置200は、この現象を再現している。
このように、拡散板5から出射する光がグラデーション模様のように変化しているため、光環境演出装置200は、より自然に近い採光環境を演出することができる。
次に、本変形例における光環境演出装置200の作用効果について説明する。
上述したように、本変形例に係る光環境演出装置200において、筐体203の内周側面のうちの第3側壁部231cの光拡散面241の色は、底壁部231aの光拡散面241の色よりも濃い青色である。そして、第3側壁部231cの光拡散面241に対向する第4側壁部231eの光拡散面241には、底壁部231aの光拡散面241の色よりも淡い青色の部分が存在する。
この構成によれば、使用者が実際の空を見た場合でも同様であり、拡散板5からは、南側の方が北側に比べて淡い青色の光が出射し、かつ、地平線側であるZ軸マイナス方向側の方がZ軸プラス方向側に比べて濃い青色の光が出射する。このため、光環境演出装置200では、自然に近い採光環境を演出することができる。
本変形例における他の作用効果についても、実施の形態と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態の変形例3)
本変形例に係る光環境演出装置300の構成について、図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態の変形例3に係る光環境演出装置300及び筐体303を示す図である。図8の(a)は、光環境演出装置300の展開図である。図8の(b)は、光環境演出装置300の点灯時において、光環境演出装置300を東側から西側に向かって見た場合に見える光の色合いを示す図である。図8の(c)は、光環境演出装置300の点灯時において、光環境演出装置300の西側から東側に向かって見た場合に見える光の色合いを示す図である。
本変形例では、筐体303内の光拡散面341におけるグラデーション模様の施し方が、実施の形態と異なっている。
また、本変形例の光環境演出装置300は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
図8の(a)に示すように、筐体303の内周側面のうちの1以上の光拡散面341には、筐体303の底壁部331aの光拡散面341の色よりも淡い青色の非鏡面である光拡散面341と、赤色の非鏡面である光拡散面341とが存在する。
筐体303の底壁部331aの光拡散面341の色よりも淡い青色が存在する光拡散面341の一部には、赤色の非鏡面である光拡散面341が存在する。本変形例では、第4側壁部331eのZ軸マイナス方向側かつY軸プラス方向側に赤色に着色されている。また、第2側壁部331cのX軸プラス方向側かつY軸プラス方向側も赤色に着色されている。
このような光環境演出装置300は、X軸マイナス方向側が東側であり、X軸プラス方向側が西側であり、Z軸プラス方向側が上側であり、Z軸マイナス方向側が下側となるように壁に取付けられている。つまり、第1側壁部331bが上側に配置され、第2側壁部331cが下側に配置され、第3側壁部331dが東側に配置され、第4側壁部331eが西側に配置される。
この場合、筐体203の内面には、第1側壁部331bの光拡散面341から第2側壁部331cの光拡散面341に向かうに従い次第に青色の濃淡が淡くなるグラデーション模様が施され、かつ、第2側壁部331c及び第4側壁部331eのそれぞれの一部に赤色の模様が施されている。
図8の(b)に示すように、このような光環境演出装置300では、使用者が点灯している光環境演出装置300を東側から西側に向かって見た場合に、拡散板5は、東側が青色に見え、西側に向かうに従い次第に濃い青色から淡い青色に見え、そして西側が淡い夕焼け色に見える。
一方、図8の(c)に示すように、使用者が点灯している光環境演出装置300を西側から東側に向かって見た場合に、拡散板5は、西側がほのかに夕焼け色に見え、東側に向かう従い淡い青色から濃い青色へと次第に変化して見える。図8の(c)では、図8の(b)に比べて夕焼け色が見える光が少なく見える。
これは、夕暮れ時に使用者が実際の空を見た場合でも同様であり、実際の空は、東側が濃い青色に見え、西に向かうに従い次第に淡い青色になり、西側で夕焼け色に見える。光環境演出装置300は、この現象を再現している。
このように、拡散板5から出射する光がグラデーション模様のように変化しているため、光環境演出装置300は、より自然に近い採光環境を演出することができる。
次に、本変形例における光環境演出装置300の作用効果について説明する。
上述したように、本変形例に係る光環境演出装置300において、筐体3の内周側面のうちの1以上の光拡散面341には、底壁部331aの光拡散面341の色よりも淡い青色の非鏡面と、赤色の非鏡面とが存在する。また、本変形例に係る光環境演出装置300において、底壁部331aの光拡散面341の色よりも淡い青色が存在する光拡散面341の一部には、赤色の非鏡面が存在する。
このように、青色の非鏡面である光拡散面341と、赤色の非鏡面である光拡散面341とが存在する。また、淡い青色の非鏡面である光拡散面341が存在する面の一部には、赤色の非鏡面である光拡散面341が存在するため、夕暮れ時を再現することができる。この光環境演出装置300では、より自然に近い採光環境を演出することができる。
本変形例における他の作用効果についても、実施の形態と同様の作用効果を奏する。
(その他変形例等)
以上、本発明について、実施の形態及び実施の形態の変形例1〜3に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態及び実施の形態の変形例1〜3に限定されない。
例えば、上記実施の形態及び実施の形態の変形例1〜3において、拡散板の一例として、入射した光がレイリー散乱を起こすレイリー拡散板を用いてもよい。レイリー拡散板は、透光性のあるアクリル等の樹脂を基材とし、内部にナノコンポジット材料を分散させた部材である。ナノコンポジット材料は、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニア等の酸化金属である。ナノコンポジット材料の粒子径が光の波長に比べ充分に小さい場合、拡散板に入射した光は、レイリー散乱を起こす。
また、図9に示すように、光環境演出装置401、402の筐体401a、402aは、側面視で角部が丸められていてもよい。図9は、変形例に係る光環境演出装置401、402を示す側面図である。図9の(a)は、筐体401aの角部が丸められた側面図である。図9の(b)は、筐体402aがドーム状である側面図である。この場合、底壁部、第1側壁部、第2側壁部、第3側壁部及び第4側壁部の各々の境界が拡散板に映りにくくなる。また、角部が角処理されているため、筐体401a、402aの内面をより滑らかにすることで、観察方向の変化に応じた滑らかなグラデーション模様を得ることができる。
また、上記実施の形態及び実施の形態の変形例1〜3において、光源は、このような構成に限定されるものではなく、配線基板上にLEDチップが直接的に実装されたCOB(Chip On Board)型のモジュールが用いられてもよい。また、光源が有する発光素子は、LEDに限定されるものではなく、例えば、半導体レーザ等の半導体発光素子、または、有機EL(Electro Luminescence)及び無機EL等のEL素子等その他の固体発光素子であってもよい。
また、上記実施の形態及び実施の形態の変形例1〜3において、制御部は、タイマー機能を有していてもよい。また、制御部は、例えば、所定の時刻になれば(所定の時間を経過すれば)、タイマー機能を用いて、光源の調光制御及び調色制御をしてもよい。
また、上記実施の形態及び実施の形態の変形例1〜3において、光環境演出装置には操作部が電気的に接続されているが、無線通信を行うリモコンにより光環境演出装置を操作(電源のオン、オフ等の操作)することができてもよい。無線通信は、リモコンと無線通信を行う通信部を光環境演出装置に設けることにより実現する。通信部は、例えば、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線機能を有する装置である。
その他、実施の形態、実施の形態の変形例1〜3及びその他変形例等に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態、実施の形態の変形例1〜3及びその他変形例等における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。