JP6776395B2 - 含フッ素共重合体含有コーティング組成物 - Google Patents
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Description
項1
(a)少なくとも、一般式A、CおよびFで表される(メタ)アクリレート化合物をモノマー単位として含む含フッ素共重合体であって、前記含フッ素共重合体は一般式(I)で表されるラジカル重合反応の連鎖移動剤の残基を含むことを特徴とする含フッ素共重合体:
項2
連鎖移動剤が下記一般式Dで表される、項1に記載の含フッ素共重合体:
項3
共重合体中のフッ素含有量が質量で1%〜15%であることを特徴とする、項1または項2に記載の含フッ素共重合体。
項4
(a)少なくとも、一般式A、CおよびFで表される(メタ)アクリレート化合物をモノマー単位として含む含フッ素共重合体、および
(b)脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体
を含有することを特徴とするコーティング組成物:
項5
前記含フッ素共重合体が一般式(I)で表されるラジカル重合反応の連鎖移動剤の残基を含むことを特徴とする、項4に記載のコーティング組成物:
項6
連鎖移動剤が下記一般式Dで表される、項5に記載のコーティング組成物:
[R 8 は炭素原子数が2〜10の二価または三価の炭化水素基である。Zは、COOHまたはOHを表し、xは1または2の整数である。]。
項7
共重合体中のフッ素含有量が質量で1%〜15%であることを特徴とする、項4〜項6いずれかに記載のコーティング組成物。
項8
前記含フッ素共重合体が、含フッ素共重合体中の水酸基に対して、一般式Eで表される末端にイソシアネート基を有する(メタ)アクリレート化合物を反応させた反応性含フッ素共重合体であることを特徴とする、項4〜7いずれかに記載のコーティング組成物:
[式中、R 9 は、炭素原子数が2〜10の二価または三価の飽和脂肪族炭化水素基(該飽和脂肪族炭化水素基は所望によりエーテル結合を有していてもよい。)である。R 10 はHまたはメチル基を示す。yは、1または2の整数である。]。
項9
脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体の脂環式炭化水素基がジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデカニル基、シクロペンチル基、イソボルニル基、イソホロニル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、シクロヘキシル基またはtert−ブチルシクロヘキシル基から選択される項4〜8のいずれかに記載のコーティング組成物。
項10
脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体において、脂環式炭化水素基を有するモノマー単位の割合が60質量%〜100質量%である項4〜9のいずれかに記載のコーティング組成物。
項11
ポリオレフィン基材上に、項4〜10のいずれかに記載のコーティング組成物の膜が形成されていることを特徴とするポリオレフィン材料成形品。
本発明の含フッ素共重合体は、一般式A及びC、またはA及びB、またはA及びB及びC、及びこれらに必要に応じてそれ以外の(メタ)アクリレート化合物(モノマー単位)を加えてラジカル重合することにより得ることができる。ラジカル重合反応の際に一般式Dで表される連鎖移動剤を使用するため、本発明の含フッ素共重合体は主鎖の末端にCOOH基又はOH基を有する。
−(CH2)n1− (n1=2〜50)
−X−Y-(CH2)n2− (n2=2〜43)
−X−(CH2)n3− (n3=1〜44)
−CH2CH2(OCH2CH2)n4− (n4=1〜24)
−XCO(OCH2CH2)n5− (n5=1〜21)
(式中、Xは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニレン、ビフェニレンもしくはナフチレンを示す。Yは、-O-CO-、-CO-O-、−CONH−または−NHCO−を示す。)
−(CH2)n6− (n6=2〜10)
−C6H4OCO(CH2)n7− (n7=2〜10)
−C6H4(CH2)n8− (n8=1〜10)
−CH2CH2(OCH2CH2)n9− (n9=1〜10)
−C6H4CO(OCH2CH2)n10− (n10=1〜10)
一般式Cで表される(メタ)アクリレート化合物におけるR5がHの場合の化合物を、一般式Cで表される(メタ)アクリレート化合物として使用する場合、一般式Eで表される(メタ)アクリレート化合物を使用することができる。
メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクレート、エチルアクリレート、ラウリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、ベンジルメタクリレート、2−メタクロイロキシエチルアシッドフォスフェート等、好ましくはメタクリル酸、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、2−メタクロイロキシエチルアシッドフォスフェート等、より好ましくはテトラヒドロフルフリルアクリレートが挙げられる。
化合物Fの使用量は、化合物A 1質量部に対して0.1〜4質量部の量を使用する。
−(CH2)n11− (n11=2〜6)。
化合物Dを用いることにより、本発明の共重合体の主鎖末端にCOOH基又は、OH基を導入することができる。化合物Dの量は、前記(メタ)アクリレート化合物の合計量を100質量部とした場合、0.5〜4.5質量部であり、好ましくは0.5〜4.0質量部である。
R9で表される炭素原子数が2〜10、好ましくは2〜4の二価または三価の飽和脂肪族炭化水素基としては、以下の基が挙げられ、それに対応する一般式Eの(メタ)アクリレート化合物を合わせて示す。
R9:
−(CH2)n12− (n12=2〜10)
−C6H12−(OCH2CH2)n13−(n13=1〜2)
−C(CH3)[(CH2)n14]2(n14=1〜4)
含フッ素共重合体を得るための(メタ)アクリレートの重合方法としては公知の重合方法を用いることができるが、原料モノマー、重合開始剤及び連鎖移動剤を重合溶媒に溶解した状態でラジカル共重合させることが好ましい。詳しくは、(メタ)アクリレートA、B、C及びFを所望の比率で混合し、適量の重合開始剤および連鎖移動剤としてDを加え、有機溶媒の存在下に室温から100℃程度の温度で1〜24時間程度反応させる。これにより反応は定量的に進む。(メタ)アクリレートA、B、C及びFの混合順序は特に限定されるものではない。
有機溶媒は、上記反応が進行すれば特に限定されないが、例えば、非プロトン性溶媒が挙げられる。非プロトン性溶媒としては、ジメトキシエタン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが好ましく例示される。該有機溶媒は、一種単独で使用しても良いし、二種以上を混合して使用しても良い。
本発明の脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体は、脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステルをモノマー単位として含む(メタ)アクリル酸エステルの重合体または共重合体である。
共重合可能なモノマーとして、極性基を有する(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルを使用してもよい。極性基としては、例えば水酸基、カルボキシル基、酸素原子(=O)を有する化合物であり、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、β−カルボキシエチルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルフタル酸を例示することができる。
アクリル系重合体は前記(メタ)アクリル酸エステルを公知の方法により重合して製造することもできるし、または市販品として入手することもできる。市販品としては新中村化学工業株式会社製光硬化性アクリルポリマー(バナレジンシリーズ)、東亜合成株式会社製アクリルポリマー(アロンタックシリーズ)、日本合成化学工業株式会社製アクリル系共重合樹脂(コーポニールシリーズ)等を挙げることができる。
本発明のコーティング組成物は、基材に塗布するための塗液として調製される。コーティング組成物(塗液)には、コーティング膜上に形成された上塗り層との密着性向上に寄与する成分として含フッ素共重合体を含み、及びポリオレフィン材料などの低極性基材との密着性向上に寄与する成分として、脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体を含み、主に樹脂膜として機能するエネルギー線硬化性樹脂モノマー又は樹脂オリゴマー、その他、重合開始剤、溶剤等が配合される。ただし、無溶剤系塗液とする場合には溶剤は配合せず、放射線硬化の場合は重合開始剤を必要としない。また、塗液には必要に応じてその他の成分を加えてもよい。
本発明のコーティング組成物は、含フッ素共重合体および脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体に加えて、樹脂硬化膜となるエネルギー線硬化性樹脂モノマー及び/又は樹脂オリゴマー(以下、樹脂モノマー、樹脂オリゴマーということがある)を含む。
当該樹脂モノマー及び樹脂オリゴマーとしては、例えば、各種アクリレートやアクリルウレタン等のアクリル系、ウレタン系、エポキシ系等の反応性化合物が挙げられ、好ましくはアクリル系樹脂が用いられる。特に、本発明のコーティング組成物は、硬化して膜形態で用いられるため、2官能以上の反応性官能基を有する樹脂モノマー及び/又は樹脂オリゴマーを用いることが好ましい。
本発明のコーティング組成物には、前記含フッ素共重合体、脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体、樹脂モノマー及び/又は樹脂オリゴマーに加えて、必要に応じて、重合開始剤成分を含んでいても良い。
本発明のコーティング組成物は、溶剤成分を含む必要はないが、必要に応じて溶剤成分を含んでいても良い。溶剤成分としては、従来公知の溶剤成分を使用すればよく、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル等、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジエチルエーテルなどのエーテル類、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのアルキレングリコールモノエーテル類、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのアルキレングリコールジエーテル類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンが挙げられる。これらの溶剤成分は1種類でも使用できるが、2種以上を任意の割合で配合して使用してもよい。
本発明のコーティング組成物は、硬化膜表面に形状を設けたり、その他の望む機能を付与するために、必要に応じて微粒子、フィラー等を配合してもよい。
本発明においては、コーティング組成物を塗液とし、該塗液を基材に塗布した後、光照射等を行うことにより硬化膜とすることができる。
冷却管を備えた三つ口フラスコ(50mL)内に、含フッ素アクリレート(A−1)1.00g、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(C−1:日油株式会社製PME−400)2.00g、ポリ(エチレンオキサイド)アクリレート(C−2)2.00g、酢酸エチル10.00g、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.065g、メルカプトプロピオン酸0.2gを入れた。反応溶液中に窒素ガスを導入し、反応容器内を窒素置換した。窒素置換後、反応溶液を撹拌しながら反応溶液を80℃まで加熱し反応を開始した。その後80℃で撹拌を14時間続行した。反応の終了を1H−NMRの、それぞれのアクリレート特有のピークの消失で確認した。目的の含フッ素オリゴマーが定量的(33質量%酢酸エチル溶液)に得られた。得られた含フッ素共重合体を固形分濃度30質量%になるように酢酸エチルを加え調製した。
得られた含フッ素共重合体に、水酸基含有アクリレート化合物(C−2)に対して0.3当量分の2−(イソシアネートエチル)アクリレート(E−1)及び0.01当量分の1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを入れ、50℃で反応溶液の攪拌を20時間続行した。反応の終了をFT−IRを用いて−N=C=O吸収(2275〜2250cm−1)の消失により確認した。目的の反応性含フッ素オリゴマーが定量的(33質量%酢酸エチル溶液)に得られた。
検出器:ACQUITY UPLC ELS検出(Waters)
カラム:TSKgel α−5000 (φ7.8mm×30cm)(東ソー)
ガードカラム:TSK guard α (φ6.0mm×4cm)(東ソー)
溶媒:テトラヒドロフラン(関東化学)
カラム温度:40℃
試料濃度:0.05〜0.1wt%
注入量:0.01ml
分子量校正:単分散ポリエチレングリコール(東ソー)
合成例1と同様の手順で、モノマーA、B、C、Fおよび化合物Dの割合を変更して含フッ素共重合体を合成し、続いて合成例1と同様の手順でモノマーEの割合を変更して反応性含フッ素オリゴマーを合成した。モノマー割合、モノマー種は表1に示したとおりである。表1においてカッコ内の数字は質量比を表す(モノマーEの欄を除く)。モノマーEのカッコ内の数字は含フッ素共重合体中の水酸基に対してのモノマーEの等量比を表す。
合成例1と同様の手順で、モノマーA、B、C、Fおよび化合物Dの割合を変更して含フッ素共重合体を合成した。
(B−1):4−ヒドロキシブチルアクリレート
(C−1):メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(日油株式会社製 ブレンマーPME−400、n≒9)
(C−2):ポリ(エチレンオキサイド)アクリレート
(日油株式会社製 ブレンマーAE−400、n≒10)
(C−3):メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(日油株式会社製 ブレンマーPME−200、n≒4)
(F−1):テトラヒドロフルフリルアクリレート
(D−1):メルカプトプロピオン酸
(D−2) :3−メルカプト-1,2-プロパンジオール
(E−1):2−(イソシアネートエチル)アクリレート(昭和電工株式会社製、カレンズAOI)
冷却管を備えた三つ口フラスコ(100mL)内に、ジシクロペンタニルメタクリレート10.00g、酢酸エチル40.00g、ジメチル−2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)0.10gを入れた。反応溶液中に窒素ガスを導入し、反応容器内を窒素置換した。窒素置換後、反応溶液を撹拌しながら反応溶液を80℃まで加熱し反応を開始した。その後80℃で撹拌を7時間続行した。反応の終了を1H−NMRの、それぞれのアクリレート特有のピークの消失で確認した。目的の重合体(b−1)が定量的(20質量%酢酸エチル溶液)に得られた。合成例6で得られた重合体の重量平均分子量は50000であった。
冷却管を備えた三つ口フラスコ(100mL)内に、ジシクロペンタニルメタクリレート8.00g、ブチルアクリレート2.00g、酢酸エチル40.00g、ジメチル−2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)0.12gを入れた。反応溶液中に窒素ガスを導入し、反応容器内を窒素置換した。窒素置換後、反応溶液を撹拌しながら反応溶液を80℃まで加熱し反応を開始した。その後80℃で撹拌を7時間続行した。反応の終了を1H−NMRの、それぞれのアクリレート特有のピークの消失で確認した。目的の重合体(b−2)が定量的(20質量%酢酸エチル溶液)に得られた。合成例7で得られた重合体の重量平均分子量は100000であった。
(コーティング剤および硬化膜の作製)
ポリ(ジシクロペンタニルメタクリレート)100質量部、及び30質量%溶液に調整した合成例1〜5の化合物を3.3質量部、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名:イルガキュア184)を2.0質量部、溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を500質量部、混合し、硬化性塗工液を作成した。これをNo.4のバーコーターでシクロオレフィンポリマーフィルム(日本ゼオン製、商品名:ゼオノアフィルム ZF−16)に塗り広げ、100℃に設定した乾燥機に1分間投入し、溶剤を揮発させた後、UV照射することで硬化膜を得た。評価結果を表2に示す。
(1)相溶性
硬化性塗工液の相溶性を目視で観察した。
評価基準 : 透明 = ○
白濁・沈殿物有 = ×
UV照射後の硬化膜表面を目視で観察した。
評価基準 : スジ、ハジキ等がない ○
スジ、ハジキ等がある ×
実施例1〜13と比較例1〜7で作製した硬化膜上に1mm間隔で素地に達する100個の碁盤目を作り、その上に粘着テープを密着させて180度方向に引き剥し、硬化膜の残存する程度で密着性を判定した。
硬化性樹脂モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亞合成株式会社製、商品名:M−402)50質量部またはウレタンアクリレート樹脂(日本合成化学株式会社製 商品名:UV7640B)50質量部、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名:イルガキュア184)を3.0質量部、溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を47質量部、混合し、硬化性塗工液を作成した。
これをNo.8のバーコーターで前記硬化膜上に塗り広げ、100℃に設定した乾燥機に1分間投入し、溶剤を揮発させた後、UV照射することで硬化膜を得た。評価結果を表2に示す。
上塗膜表面を目視で観察した。
評価基準 : スジ、ハジキ等がない ○
スジ、ハジキ等がある ×
上記のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートまたはウレタンアクリレート樹脂を上塗して作成した硬化膜上にそれぞれ1mm間隔で素地に達する100個の碁盤目を作り、その上に粘着テープを密着させて180度方向に引き剥し、硬化膜の残存する程度で評価した。
(b−2):(ジシクロペンタニルメタクリレート/ブチルアクリレート)コポリマー(質量比 4:1)
(b−3):ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(CW−1):PEG−10水添ヒマシ油(青木油脂工業(株)製 ブラウノンCW−10)
(XL−160):ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル(第一工業製薬(株)製 ノイゲンXL−160)
なお、比較例3ではコーティング剤がフィルム上ではじき、均一な膜とならなかったため、その後の評価を行わなかった。
Claims (11)
- (a)少なくとも、一般式A、CおよびFで表される(メタ)アクリレート化合物をモノマー単位として含む含フッ素共重合体であって、前記含フッ素共重合体は一般式(I)で表されるラジカル重合反応の連鎖移動剤の残基を含むことを特徴とする含フッ素共重合体:
- 共重合体中のフッ素含有量が質量で1%〜15%であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の含フッ素共重合体。
- (a)少なくとも、一般式A、CおよびFで表される(メタ)アクリレート化合物をモノマー単位として含む含フッ素共重合体、および
(b)脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体
を含有することを特徴とするコーティング組成物:
- 共重合体中のフッ素含有量が質量で1%〜15%であることを特徴とする、請求項4〜請求項6いずれかに記載のコーティング組成物。
- 脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体の脂環式炭化水素基がジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデカニル基、シクロペンチル基、イソボルニル基、イソホロニル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、シクロヘキシル基またはtert−ブチルシクロヘキシル基から選択される請求項4〜8のいずれかに記載のコーティング組成物。
- 脂環式炭化水素基を有するアクリル系重合体において、脂環式炭化水素基を有するモノマー単位の割合が60質量%〜100質量%である請求項4〜9のいずれかに記載のコーティング組成物。
- ポリオレフィン基材上に、請求項4〜10のいずれかに記載のコーティング組成物の膜が形成されていることを特徴とするポリオレフィン材料成形品。
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