JP6774122B1 - 3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法 - Google Patents

3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6774122B1
JP6774122B1 JP2019172195A JP2019172195A JP6774122B1 JP 6774122 B1 JP6774122 B1 JP 6774122B1 JP 2019172195 A JP2019172195 A JP 2019172195A JP 2019172195 A JP2019172195 A JP 2019172195A JP 6774122 B1 JP6774122 B1 JP 6774122B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
model
post
modeling
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019172195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020183106A (ja
Inventor
元彦 伊福
元彦 伊福
Original Assignee
伊福精密株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 伊福精密株式会社 filed Critical 伊福精密株式会社
Application granted granted Critical
Publication of JP6774122B1 publication Critical patent/JP6774122B1/ja
Publication of JP2020183106A publication Critical patent/JP2020183106A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】製品の要求精度を考慮し、3Dプリンタでの造形の範囲を定めることにより、3Dプリンタで中間造形物を製造する工程を入れて3次元造形物の最終造形物を製造することができる3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の3次元造形物関連データの作成方法は、3次元モデルデータを生成し、3次元モデルデータに基づき、最終造形物を作成する際に、最終造形物に至る前段階の中間造形物を作成するための中間造形物データを作成し、3次元モデルデータと中間造形物データが対応づけられた3次元造形物関連データを作成することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法に関し、詳しくは製品の要求精度を考慮し、3Dプリンタでの造形の範囲を定めることにより、3Dプリンタで中間造形物を製造する工程を入れて3次元造形物の最終造形物を製造することができる3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法に関する。
近年、3Dプリンタと呼ばれる3次元造形物出力装置の技術開発が進み、オリジナルの製品を高精度で再現可能になってきた。
この3次元造形物出力装置では、3次元造形物を造形するために、3次元造形物のデータを準備する必要がある。
ここで、レーザースキャナ等で3次元の物体の形状を測定し、測定したデータに基づいて3Dプリンタにより3次元造形物を造形するためのデータを生成する方法が提案されている(特許文献1)。
また、3次元物体の形状等を3Dスキャナ等でスキャニング後、3次元物体のデータに変換した上でデータベースに保管する3次元物体のデータの管理方法が提案されている(特許文献2)。
特開2016−224674号 特開2016−170488号
ここで、特許文献1及び特許文献2で作成される3次元物体の造形データは、3Dプリンタ(3次元造形装置)において最終完成品を出力することを念頭にデータ化されたものである。
しかし、最終完成品を出力することを念頭にデータ化されたデータを用いて3Dプリンタにより造形を行った最終造形物は、製品の要求精度を満足していない場合があった。
そこで、本発明の課題は、製品の要求精度を考慮し、3Dプリンタでの造形の範囲を定めることにより、3Dプリンタで中間造形物を製造する工程を入れて3次元造形物の最終造形物を製造することができる3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
本発明の3次元造形物関連データの作成方法は、
3次元モデルデータを生成し、
前記3次元モデルデータに基づき、最終造形物を作成する際に、
前記最終造形物に至る前段階の中間造形物を作成するための中間造形物データを作成し、
前記3次元モデルデータと前記中間造形物データが対応づけられた3次元造形物関連データを作成することを特徴とする。
また本発明の3次元造形物関連データの作成方法の好ましい態様としては、前記中間造形物データは、前記3次元モデルデータの一部で、3Dプリンタによる造形に寄与しない部位である修正データが加味(付加、以下同じ)されていることである。
本発明の3次元最終造形物の製造方法は、上記の3次元造形物関連データの作成方法において作成された前記修正データが加味された中間造形物データに基づき、中間造形物を製造する過程を経ることを特徴とする。
また3次元最終造形物の製造方法は、中間造形物を3Dプリンタにより製造し、その後、該3Dプリンタ以外の電気加工、切削加工、研磨加工の何れか1種又は2種以上の加工によって、最終造形物を製造することを特徴とする。
本発明の中間造形物の製造方法は、上記の3次元造形物関連データの作成方法において作成された前記中間造形物データに基づき、中間造形物を製造することを特徴とする。
本発明によれば、製品の要求精度を考慮し、3Dプリンタでの造形の範囲を定めることにより、3Dプリンタで中間造形物を製造する工程を入れて3次元造形物の最終造形物を製造することができる3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法を提供することができる。
3次元造形物関連データの作成処理の一例を示すフロー図 3次元造形物データ生成処理の一例を示すフロー図 後加工箇所データの一例を示す図 3次元造形物関連データの作成処理の他の一例を示すフロー図 3次元造形処理の一例を示すフロー図 装置設定データの一例を示す図 3次元造形物関連データの作成処理の他の一例を示すフロー図 保管されるデータの一例を示す図であり、(A)図は保管データ1を示す図であり、(B)は保管データ2を示す図である 3次元造形物関連データを作成するデータ作成装置の概要の一例を示す図
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は3次元造形物関連データの作成処理の一例を示すフロー図であり、該フロー図を用いて、かかる3次元造形物関連データの作成方法の処理例について説明する。
最初に、3次元モデルデータを生成する(S1)。3次元モデルデータとしては、入力によって生成されたデータ、スキャニングにより得られたスキャニングデータから生成されたデータが挙げられる。例えば、製品の図面等があれば、図面等を参照して3次元CADによる3次元CADデータを生成し、3次元CADデータに基づいて3次元モデルデータを生成してもよい。また、金型の3次元形状をスキャニングしたスキャニングデータに基づいて3次元モデルデータを生成することもできる。
次いで、3次元造形物データ生成処理を実行する(S2)。実行される3次元造形物データ生成処理のシステムフローを、図2に基づいて説明する。
まず、S1で生成された3次元モデルデータを取得する(S21)。
次いで、取得された3次元モデルデータに基づき、後加工箇所があるか否かを判断する(S22)。
本発明では、最終造形物を製造する場合、金属3Dプリンタ(以下、3Dプリンタと称する。)により中間造形物を製造し、残りを3Dプリンタ以外の電気・切削・研削加工によって最終造形物を製造する。すなわち、本発明では、製品の要求精度をあげるために、3Dプリンタでの造形の範囲を定め、3Dプリンタで中間造形物を製造する工程を採用することにより、後加工箇所に、電気加工(例えば放電、ワイヤーなど)、切削加工、研磨加工を行って、3次元造形物の最終造形物を製造することができる。従って、この態様では、後加工箇所は、3Dプリンタによる造形が終わった後、電気加工、切削加工、研磨加工によって、より精度の高い造形を施すことになる。
本発明では、3Dプリンタによる造形により、最終造形物に至る前段階の中間造形物を製造するための中間造形物データを作成する。この中間造形物データが、3Dプリンタによる造形のためのデータである。
つまり、3Dプリンタによる造形のためのデータであるがゆえに、電気・切削・研削加工によって、後加工して、最終造形物を製造するのであるから、後加工箇所の部位の3次元モデルデータは、詳細である必要はない。従って、後加工箇所が、微細な繊細な形状であっても、修正データに書き換えられる。
3次元モデルデータの中に、3Dプリンタによる造形により、最終造形物に至る前段階の中間造形物を製造するための中間造形物データを作成する。
その中間造形物データは、3次元モデルデータの一部で、3Dプリンタによる造形に寄与しない部位である修正データが加味されている。3Dプリンタによる造形は、その修正データに基づいて造形される。
本実施形態において、後加工箇所があるか否かの判断は、機械的に判断してもよいが、目測で判断してもよい。機械的な判断をする際には、主に後加工に必要な加工項目等を予め記憶しておき、加工項目に該当する部分が3次元モデルデータから発見された場合には、後加工箇所有りと判断する。また、目視による場合は、3次元モデルデータをソフトウェア等で、立体的形状が可視化された状態にすることにより、後加工箇所の有無を目測で判断することができる。
後加工箇所があると判断した場合(S22のYES)には、後加工箇所データを生成すると同時に、該後加工箇所データに基づき修正データを取得する(S23)。修正データは、3次元モデルデータの一部で、3Dプリンタによる造形に寄与しない部位のデータであり、中間造形物データには、その修正データが加味されている。
ここで、3次元モデルデータから、目測により後加工箇所があると判断された場合には、目測者が、後加工形状、位置、寸法等に基づき、後加工箇所データを入力により生成することもできる。
後加工箇所データは、例えば、後加工箇所と判断された箇所に後加工箇所No.を割り振り、後加工箇所No.に対応して、取得した3次元モデルデータにおける後加工形状の3次元座標の座標位置データ(X座標,Y座標,Z座標)、寸法データ等を取得することにより生成される。
後加工箇所データは、更に、後加工の内容、一例としては、ネジを形成するか、嵌合部(インロー)を形成するか等の情報を含むことが好ましい。ここで、ネジ、嵌合部は、相手部品と合せる必要がある箇所の例示要素である。これらの例示要素は、顧客の要求精度に応じて加工が必要になる箇所であるため、これらを後加工箇所データとして生成することが好ましい。
後加工箇所データの内容の一例を、図3に基づいて説明する。図示の例において、後加工箇所No.1は、後加工形状のネジ穴に関する後加工箇所データの一例である。この後加工箇所No.1には、位置座標データ及び寸法データが含まれると共に、ネジサイズと下穴処理の有無についてのデータが含まれている。したがって、後加工箇所データに基づいて、後述する後加工時に、指定された位置に後加工形状のネジ穴の追加工が可能となる。
図示に示すように、取得した3次元モデルデータに基づき、後加工箇所が複数ある場合には、各々後加工箇所No(No1、No2、No3、・・・)を割り振り、これに必要なデータを対応させて取得することができる。
該後加工箇所データに基づき、取得される修正データについては、次のステップで詳述する。
取得した3次元モデルデータに、生成された後加工箇所データに対応する修正データを付加する(S24)。3次元モデルデータは、修正データを付加されると修正3次元モデルデータとなる。修正3次元モデルについては後述する。生成された後加工箇所データに対応する修正データの付加の一例を説明する。
ここで、修正データとは、前述のように、後加工前の形状データであり、3Dプリンタ装置で、後加工箇所が後加工された形状に形成されないように、3次元モデルデータを修正する修正データである。
前記中間造形物データは、前記3次元モデルデータの一部で、3Dプリンタによる造形に寄与しない部位である修正データが加味(付加)されている。
例えば、図3に示す後加工箇所No.1に対応する座標位置データ、寸法データは後加工をする座標位置、深さ等が分かるデータである。
そして、後加工をするデータだけでは、3次元モデルデータに、何ら修正変更が加えられて折らず、3Dプリンタで、後加工箇所に後加工の形状が造形されてしまう。
しかし、この3次元モデルデータのまま3Dプリンタで造形すると、最終的に製品の要求精度が満たされない場合がある。
だとすると、3次元モデルデータにおける後加工箇所に該当する箇所は、3Dプリンタによる造形で、形状が形成されないようにする必要がある。そこで、本発明では、3Dプリンタによる造形により、前記最終造形物に至る前段階の中間造形物を製造するための中間造形物データを作成している。
3次元モデルデータの後加工箇所に該当する箇所のデータを、加工前状態の形状データに置き換えるデータを付加して、修正3次元モデルデータを生成することで、後加工箇所の部分を、後加工をするための状態にすることができる。
すなわち、後加工箇所データの生成と、後加工箇所データに基づく修正データを有することにより、3Dプリンタと後加工(機械加工)との適切な選択を実現することができる。尚、加工前状態の形状データに置き換える前、つまり修正データの付加前の3次元モデルデータを残しておいてもよい。
これにより、3次元モデルデータの、後加工箇所データの座標位置データ及び寸法データに対応する箇所に対して、修正データを付加することで、当該箇所は、後加工された形状にならず、後加工前の状態に造形される箇所になる。
図3に示す後加工箇所No.1は、ネジ穴用の後加工箇所のデータであり、ネジ穴用の修正データが付加された修正3次元モデルデータは、ネジ穴が機械加工により後加工される選択がなされ、3次元造形時には、ネジ穴を造形しないデータに置き換えた状態になるのである。
本実施形態においては、上記の態様に限定されず、下穴を造形する修正データを付加してもよい。つまり、後加工の内容に応じて、後加工しやすいような形状に加工する修正データを付加してもよい。更に、後加工箇所の位置決めの目印になる修正データを付加してもよい。
本実施形態において、修正データは、後加工箇所データに基づいて生成してもよい。一例として、後加工箇所データの後加工内容が、ネジ穴であった場合には、そのネジの種類、ネジサイズ等に対応した修正データを予め作成しておき、予め作成された修正データを記憶しておくこともできる。この場合、修正データは、後加工箇所データが生成されると、後加工箇所データに基づいて、適切な修正データを呼び出し、且つ、後加工箇所データの座標位置データ、及び寸法に合せる様に修正データを付加できる状態にして、3次元モデルデータに付加し、修正3次元モデルデータを生成する。
次いで、修正3次元モデルデータに基づいて、3次元造形物データを生成する(S25)。
一方で、後加工箇所がないと判断した場合(S22のNO)には、3次元モデルデータに基づいて、3次元造形物データ生成される(S25)。
以上のようにして3次元造形物データを生成したら、3次元造形物関連データの作成処理を終了する。3次元造形物関連データは、少なくとも3次元造形物データを備えている。
以上説明したように、本実施形態の3次元造形物関連データには、少なくとも修正3次元モデルデータ、及び後加工箇所データを含む3次元造形物データを備えていればよく、3次元造形物関連データは3次元造形物データを備えていることにより、製品の要求精度を考慮し、3Dプリンタでの造形の範囲を定めることにより、中間造形物データを作成する工程を入れて、機械加工との住み分けを適切に選択することができる。
以下に、3次元造形物関連データの作成処理には、以下の処理を追加することも好ましい。追加した処理の例を図4に基づいて説明する。
図4において、3次元造形物関連データの作成処理において、S1及びS2の処理は、図1の処理と同様であるため、その説明を援用して、ここでの説明を省略する。
図4の例では、3次元造形物関連データの作成処理において、S2の後に、3次元造形処理を実行する(S3)。
以下に、3次元造形処理を図5に基づいて説明する。図5は、3次元造形処理の一例を示すフロー図である。
まず、生成された3次元造形物データを取得する(S31)。
取得された3次元造形物データにおいて、基準となる造形姿勢データを取得する(S32)。造形姿勢データは、造形角度を含み、例えば、基準となる造形姿勢が、積層方向の場合は、X0Y0Z90となり、積層方向に直行する水平方向の場合は、X0Y0Z0となる。ここで、XはX軸方向、YはY軸方向、ZはZ軸方向であり、それぞれの数値は角度である。この角度は、−180〜180に設定することができる。例えば、水平方向を基準にして、X軸方向に15度を傾けて造形する場合は、X15Y0Z0という造形姿勢データを設定する。更に、X軸方向に15度、Y軸方向に−10度傾ける場合は、X15Y−10Z0というデータが設定される。
次いで、取得した造形姿勢データ、及び取得した3次元造形物データに基づき、複数のスライスデータを生成する(S33)。スライスデータは、3次元造形物データを積層方向に積層ピッチサイズに応じた寸法毎に区切った断面形状のデータであり、造形物の積層方向に区切った数量分存在する。したがって、スライスデータを順次番号等を割り振っていくことにより、複数のスライスデータを生成することが好ましい。
次いで、造形姿勢の変更が必要か否かを判断する(S34)。具体的には、生成された複数のスライスデータに基づき、所定の基準を満たすか否か判断する。
所定の基準には、例えば、各スライスデータの面積、造形時間が挙げられる。
各スライスデータの面積は、スライスデータ生成後、生成された複数のスライスデータにおいて、各スライスデータの面積を取得し、取得した面積から、面積が最小となるスライスデータが、積層方向において上方に位置しているか判断する。
また、造形時間が、所定時間以上であるか否か判断して、造形時間が所定時間以内になるように造形姿勢データを修正変更することもできる。この造形時間は、スライスデータの数に比例して増加するため、造形時間はできるだけ短くするには、スライスデータの数は少ない方がよい。しかし、最終製品の品質やコストを考慮すると、造形時間は変動させる必要がある。
したがって、造形時間は、最終製品の品質やコストを考慮して、所定の基準である基準造形時間として設定できるようにし、生成される複数のスライスデータに要する造形時間が、基準造形時間を越えるか否かを判断して、造形姿勢データの変更が必要か否かを判断する。
次いで、造形姿勢の変更が必要であると判断した場合には(S34のYES)、造形姿勢データの修正変更する(S35)。本実施形態においては、例えば、40枚のスライスデータが生成され、積層方向の下方から5番目のスライスデータが、最小面積となっていた場合には、5番目のスライスデータが上方にくるように、造形姿勢データのY軸のデータを180度若しくは−180度に設定できる。
この造形姿勢の変更は、粉末焼結積層造形が、金属粉末を溶融させて積層させる方法であるため、スライスデータにおいて断面の面積が小さい部分が積層方向下方側に位置した場合、面積が小さい部分の上方に位置する金属粉末を溶融させた際、面積が小さい部分にも熱が伝わり、形状等が崩れる場合がある。したがって、上記面積が小さい部分が積層方向上方側に位置していない場合、3次元造形物の造形姿勢の修正変更を行うことが好ましい。また、複数のスライスデータと、3次元造形物データとに基づき、微細な造形を必要とする部分を特定して、微細な造形部分を積層方向の上方にくるように造形姿勢を修正変更するようにしてもよい。
造形姿勢データを修正変更したら、再度、S32に戻って、修正変更された造形姿勢データを取得し、修正変更後の造形姿勢データが加味された3次元造形物データから、再度複数のスライスデータを生成することができる。
造形姿勢の変更が必要なくなった場合には(S34のNO)、サポートの設定を実行する(S36)。サポートの設定には、3次元造形物をサポートするサポート材の数、サポート材の位置、サポート材の長さ等の設定を含まれる。
次いで、設定されたサポートを後加工、又は仕上げ加工時に除去可能か否か判断する(S37)。設定されたサポートの位置においてサポート材が後加工で除去可能でない場合、具体的には、サポート材が後加工で除去しきれずに残ってしまう状態や、サポートが設定された位置ではサポート材の後加工除去が行えない状態がある。この場合には、除去不可能であると判断する。
本実施形態においては、例えば、後加工及び仕上げ加工をする加工装置の工具パスを少なくとも含む工具データを予め記憶しておき、この工具データを呼び出し、サポートの位置に対して、工具データの工具パスが3次元造形物に干渉するか否か判断する。
次いで、除去不可能であると判断した場合には(S37のNO)、サポート設定の修正変更をする(S38)。ここで、サポート設定の修正変更には、少なくとも、サポート材の数、サポート材の位置、サポート材の長さ等の修正変更を一つ又は複数を組み合わせて行うことが含まれる。
本実施形態においては、サポート除去が可能と判断されるまで(S37のYESになるまで)、サポート設定の修正変更を繰り返す。尚、サポート設定の修正変更には、このサポート設定の修正に伴って、造形姿勢の微調整が含まれていてもよい。
次いで、除去可能であると判断した場合には(S37のYES)、除去可能と判断されたサポート設定と、S34のNOにおいて姿勢変更が必要でないと判断された造形姿勢データとを含む修正スライスデータを生成し(S39)、3次元造形を行う(S40)。本実施形態において、前記修正スライスデータを3次元造形物関連データに含め記憶させておくことが好ましい。尚、サポート設定の修正に伴って造形姿勢の微調整を行った場合には、設定変更後のサポート設定と、微調整を行った造形姿勢とを含む前記修正スライスデータを3次元造形物関連データに含め記憶させておくことが好ましい。
更に、本実施形態では、3次元造形時に、図6に示す装置設定データの生成しておくことが好ましい。装置設定データとしては、素材情報、設備情報、レーザー照射条件、造形エリア内での位置情報、加工テーブルの位置情報等を含むことが好ましい。装置設定データは3次元造形物の造形装置等の設定データとして使用される。本実施形態においては、前記装置設定データも3次元造形物関連データに含め、記憶させておくことが好ましい。
本実施形態においては、3次元造形物が造形された場合、3次元造形物が所定の形状、寸法及び幾何公差に従って造形されているかを確認するための3次元造形物測定データを取得することも好ましい。ここで、3次元造形物の形状、寸法、幾何公差が所定の精度を満足していない場合には、3次元造形物データの不具合個所におけるデータの補正を行い、再度3次元造形を行うこともできる。本実施形態においては、3次元造形物測定データも3次元造形物関連データに含め、記憶させておくことが好ましい。
以上のようにして3次元造形が終わったら、3次元造形処理を終了する。
本実施形態においては、3次元造形物関連データに、上述した3次元造形物データ、適切な造形姿勢データ、適切なサポート設定データを含めて、3次元造形物関連データを生成することにより、製品の要求精度を満たす上に、造形時間を短縮することができる3次元造形物データを造形することができる。
以下に、3次元造形物関連データの作成処理には、更に以下の処理を追加することも好ましい。追加した処理の例を図7に基づいて説明する。
図7において、3次元造形物関連データの作成処理において、S1〜S3の処理は、図1及び図4の処理と同様であるため、その説明を援用して、ここでの説明を省略する。
図7の例では、3次元造形物関連データの作成処理において、S3の後に、データ保管をしておくことが好ましい(S4)。これにより、造形時間の短縮を図れると共に、各段階で生成等されたデータを保管しておけるため、造形物の仕様変更等に早急に対応が可能になる。
図8は、3次元造形物関連データに含まれる各種のデータが対応して保管されている保管データの一例であり、図8(A)は、3次元造形物関連データに含まれるデータが対応して保管されている保管データの一例を示す図であり、図8(B)は、3次元造形物関連データの一部が、更に対応されて保管されている保管データの一例を示す図である。
図8(A)の保管データは、保管データ1として示されており、保管データ1としては、3次元モデルデータ、後加工箇所データ、3次元造形物データ、修正スライスデータ(スライスデータ群を一つのファイル)、が管理番号に対応して保管されている。ここで、管理番号は、造形する3次元造形物の数に対応して付与される図示しないデータベース上のユニーク番号である。該管理番号に対応して、上述した各種データが保管されている。つまり、管理番号に対応して、3次元造形物関連データに含まれる各種のデータが保管されている。
図8(B)の保管データは、図8(A)に加えて、更に、3次元造形物関連データに含まれる各種のデータが保管データ2として保管されている例が示されており、保管データ2としては、装置設定データ、仕上げ加工データ、3次元造形物測定データが、管理番号に対応して保管されている例が示されている。
保管される3次元造形物関連データとしては、図8(A)に示す3次元モデルデータ及び後加工箇所データが対応されて作成され、保管されていればよい。これにより、3Dプリンタに関連する部分と関連しない部分とを適切に仕分けすることできる。
図8(A)に示す3次元造形物データを、更に対応させて保管することが好ましい。この場合、3次元モデルデータは対応させて保管させなくてもよい。
また、図8(A)に示す修正スライスデータを、更に対応させて保管することが好ましい。このとき、修正スライスデータは、上述したように、所定の基準を満たした造形姿勢データと、除去可能と判断されたサポート設定のデータとを含み、3次元造形物関連データに対応している。
図示の例のようにすることにより、造形時間の短縮を図れると共に、各段階で生成等されたデータを保管しておけるため、造形物の仕様変更等に早急に対応が可能になり、更に、ユニークな管理番号に対応させて3次元造形物関連データが保管されることで、造形物に必要なデータを適切に保管でき、顧客等の注文があった際にも早期に対応が可能となる。
図9は、3次元造形物関連データの作成方法を実現する3次元造形物関連データの作成装置の一例を示す図である。
図中、1は3次元造形物関連データを作成するデータ作成装置であり、測定部11、入出力部12、データ生成部13、記憶部14、データ保管部15、及び制御部16を少なくとも備えている。データ作成装置1は、更に造形部17を備えていてもよい。
測定部11は、3次元造形物の形状や寸法等の測定をするように構成され、例えば3次元形状測定機、レーザースキャナ、接触式スキャナ等が挙げられる。測定部11は、これに限定されず、測定対象物の形状、寸法、幾何公差を測定するように構成されていればよい。測定部11は、スキャニングにより金型の3次元形状のスキャニングデータや造形された3次元造形物の測定データを取得する機能を有する。測定部11により取得されたスキャニングデータや、3次元造形物測定データは、データ保管部15に保管される。
入出力部12は、装置内部だけでなく装置外部ともデータの入出力を行うことができる。
データ生成部13は、測定部11で取得したスキャニングデータ、3DCADデータ等に基づいて3次元モデルデータ、後加工箇所データ、及び3次元造形物データを少なくとも生成する。更に、データ生成部13は、修正スライスデータ、装置設定データ、及び仕上げ処理データを生成することが好ましい。データ生成部13は、これら種々のデータの付加、生成、補正をするように構成されていることが好ましい。
記憶部14は、一次記憶部として構成され、測定部11や造形部17で使用されるプログラムを記憶している。例えば、記憶部14としては、これらプログラムは、必要に応じて記憶部14から読みだされ、当該プログラムを実行することにより測定部11及び造形部17を動作させる。
データ保管部15は、例えば、データベースが挙げられ、データ生成部13において生成される3次元モデルデータ、後加工箇所データ、及び3次元造形物データを少なくとも保管する。更に、データ保管部15は、データ生成部13において生成される修正スライスデータ、装置設定データ、及び仕上げ処理データを保管することが好ましい。加えて、データ保管部15は、測定部11から送信されたスキャニングデータや3次元造形物測定データを保管することが好ましい。
制御部16は、測定部11、入出力部12、データ生成部13、記憶部14、データ保管部15及び造形部17を制御可能に構成されている。
造形部17は、データ生成部13で生成された3次元造形物データに基づいて3次元造形物を造形する機能を有する。具体的には、データ生成部13で生成された3次元造形物データ、あるいはデータ保管部15に保管された3次元造形物データを造形部17に送信し、造形部17は、送信された3次元造形物データに基づいて3次元造形物の造形を行う。造形部17としては、例えば、金属3Dプリンタ装置が挙げられる。
1 3次元造形物データ作成システム
11 測定部
12 入出力部
13 データ生成部
14 記憶部
15 データ保管部
16 制御部
17 造形部

Claims (1)

  1. 3次元モデルデータを生成し、
    生成された前記3次元モデルデータに基づき、該3次元モデルデータに表れる相手部材と合せる必要がある箇所であって、顧客の要求精度に応じて、後加工箇所でないと判断した場合には、後加工の形状の少なくとも位置、寸法及び後加工内容が含まれた後加工箇所の後加工箇所データを取得せず、前記後加工箇所であると判断した場合には、前記後加工箇所データを取得し、
    該後加工箇所データに基づき、前記3次元モデルデータに付加するための、後加工の形状が形成されないように後加工前の形状データに置き換える修正データを作成し、
    該修正データを、前記3次元モデルデータに付加して、金属3Dプリンタによって造形される中間造形物の形状データとなる中間造形物データを作成し、
    前記3次元モデルデータ、前記中間造形物データ及び前記後加工箇所データが対応付けられた3次元造形物関連データを作成することを特徴とする3次元造形物関連データの作成方法。
JP2019172195A 2019-04-26 2019-09-20 3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法 Active JP6774122B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019086674 2019-04-26
JP2019086674 2019-04-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6774122B1 true JP6774122B1 (ja) 2020-10-21
JP2020183106A JP2020183106A (ja) 2020-11-12

Family

ID=72830789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019172195A Active JP6774122B1 (ja) 2019-04-26 2019-09-20 3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6774122B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7527448B1 (ja) 2023-09-19 2024-08-02 白銅株式会社 プログラム、見積り提示方法及び見積り提示システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024495A (ja) * 1996-07-09 1998-01-27 Shonan Design Kk 光造形品の制作法
JP4131230B2 (ja) * 2003-11-25 2008-08-13 松下電工株式会社 光造形物としての金型
JP6359316B2 (ja) * 2014-03-31 2018-07-18 三菱重工業株式会社 三次元積層装置及び三次元積層方法
JP2017077683A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 ローランドディー.ジー.株式会社 3次元造形システムおよび3次元造形物の製造方法
JP2017087459A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 株式会社リコー 三次元造形装置
JP6624907B2 (ja) * 2015-11-30 2019-12-25 ローランドディー.ジー.株式会社 三次元データ作成装置および三次元造形システム
JP6691429B2 (ja) * 2016-05-12 2020-04-28 株式会社エンプラス ハイブリッド造形物の製造方法及びハイブリッド造形物
JP2018183903A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 三菱電機株式会社 鋳型模型、鋳型模型の製造方法および固定方法
US11772329B2 (en) * 2017-09-28 2023-10-03 Hitachi, Ltd. Input data creation device for powder additive manufacturing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020183106A (ja) 2020-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mahmood et al. Taguchi based process optimization for dimension and tolerance control for fused deposition modelling
US10112260B2 (en) Aligning lasers of laser additive manufacturing system
Tong et al. Parametric error modeling and software error compensation for rapid prototyping
US11524364B2 (en) Overlapping border and internal sections of object formed by different am melting beam sources in overlapping field region
JP2018531815A (ja) 工作物の製造における、付加製造機械を含む機械のチェーンの制御の改善、またはそれに関する改善
CN102105908A (zh) 用于制造母型模具的方法和装置
JP2020534191A (ja) 積層造形を用いて物体を製造する装置の調整方法
JP6774122B1 (ja) 3次元造形物関連データの作成方法及び3次元造形物の製造方法
JP2020001302A (ja) 造形予測システム、造形予測表示システム、情報処理装置およびプログラム
JP2016175404A (ja) 積層造形装置を用いた積層造形方法
JP6735367B2 (ja) 成形型の修正方法
JP6719632B1 (ja) 3次元造形物情報保管システム
US20230236567A1 (en) Post-processor, machining program generation method, cnc machining system, and program for generating machining program
CN113939782A (zh) 制造工序设计方法及制造工序设计系统
Grazia Violante et al. Design and production of fixtures for free‐form components using selective laser sintering
CN111655461A (zh) 增材制造过程的验证
JP2007168424A (ja) 金型修正システム、方法、及びプログラム
Ituarte et al. Post-processing opportunities of professional and consumer grade 3D printing equipment: a comparative study
JP2011145876A (ja) 金型作製方法及び金型加工データの作成方法
CN115470597A (zh) 夹具自动装配程序设计方法、电子设备和存储介质
JP2004272837A (ja) 中間体形状データ作成装置および工具軌跡作成装置および最終体製作用データ作成システム
KR101484721B1 (ko) 정도계측포인트 자동 설정방법 및 정도계측도 문서 작성 시스템
JP2009104584A (ja) 金型生成システム、有形物生成システム、3次元形状有形物生成方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP5311965B2 (ja) 加工システム
JP6834198B2 (ja) 造形装置、造形方法、及び、造形処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191015

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191015

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200409

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200821

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200821

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200827

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6774122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250