JP6773628B2 - 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック - Google Patents

電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック Download PDF

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Description

本明細書によって開示される技術は、電気化学反応単位に関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の種類の1つとして、固体酸化物を含む電解質層を備える固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」ともいう)が知られている。SOFCの発電の最小単位である燃料電池発電単位(以下、単に「発電単位」ともいう)は、電解質層と電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む単セルと、単セルで発生した電力を集めるために単セルの空気極側および燃料極側のそれぞれに配置される導電性の集電部材とを備える。一般に、単セルの空気極側に配置される集電部材は、空気極に向けて突出する突出部を有する。空気極と集電部材の突出部とが導電性の接合部によって接合されることにより、空気極と集電部材とが電気的に接続される。
従来、接合部の第1の方向に直交する第2の方向の幅が、該接合部の第1の方向の全長にわたって比較的に狭い構成が知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、この接合部の幅が狭い構成では、突出部と接合部と空気極とを含む第1の方向に平行な断面において、接合部の第2の方向の幅が、突出部の第2の方向の幅より狭く、かつ、接合部における第2の方向の両端部が第1の方向に略平行である。また、従来、接合部の第2の方向の幅が、該接合部の第1の方向の全長にわたって比較的に広い構成が知られている(例えば特許文献2参照)。具体的には、この接合部の幅が広い構成では、突出部と接合部と空気極とを含む第1の方向に平行な断面において、接合部の第2の方向の幅が、突出部の第2の方向の幅より広く、かつ、空気極に向かうにつれて、接合部の第2の方向の幅が広くなっている。
国際公開第2016/152924号 特開2016−24996号公報
上述した接合部の幅が狭い構成では、突出部と接合部との接触面積が比較的に小さいため、突出部と接合部との接触箇所の特定部位に電流が集中的に流れることによって突出部が損傷するおそれがある。また、接合部の幅が広い構成では、突出部と接合部との接触面積が比較的に大きいため、電流集中による突出部の損傷を抑制できるが、接合部の幅が広い分だけ、空気極のうち空気室への露出部分の表面積が狭いため、該空気室に供給されたガスの空気極への供給効率が低下するおそれがある。
なお、このような問題は、単セルの燃料極側に配置される集電部材が有する突出部と燃料極とが導電性の接合部によって接合される構成にも共通の課題である。また、このような問題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」ともいう)の最小単位である電解セル単位にも共通の課題である。なお、本明細書では、発電単位と電解セル単位とをまとめて電気化学反応単位と呼ぶ。
本明細書では、上述した課題の少なくとも1つを解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応単位は、固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を含む単セルと、前記単セルの前記空気極および前記燃料極の一方の電極側に配置され、前記一方の電極に向けて突出する突出部を有する集電部材と、前記突出部と前記一方の電極とを接合する導電性の接合部と、を備える電気化学反応単位において、前記突出部と前記接合部と前記一方の電極とを含む前記第1の方向に平行な少なくとも1つの断面において、前記接合部のうち、前記一方の電極に接触する電極側接触線の両端のうちの少なくとも一方の端は、前記突出部を前記一方の電極上に投影した投影範囲内に含まれており、前記接合部のうち、前記突出部に接触する突出部側接触線は、前記突出部の角部まで延びており、かつ、前記突出部側接触線の長さは、前記電極側接触線の長さより長い。本電気化学反応単位では、突出部と接合部と一方の電極とを含む第1の方向に平行な少なくとも1つの断面において、接合部のうち、一方の電極に接触する電極側接触線の両端のうちの少なくとも一方の端は、突出部を一方の電極上に投影した投影範囲内に含まれている。このため、電極側接触線の両端が投影範囲外にはみ出している構成に比べて、電極のうち該電極に面するガス室への露出部分の表面積が広いため、該ガス室に供給されたガスの電極への供給効率の向上を図ることができる。また、本電気化学反応単位では、接合部のうち、突出部に接触する突出部側接触線は、前記突出部の角部まで延びており、突出部側接触線の長さは、電極側接触線の長さより長い。このため、突出部側接触線が突出部の角部まで延びていない構成や、突出部側接触線が電極側接触線より短い構成に比べて、突出部と接合部との接触箇所の電気抵抗が低いため、例えば、突出部と接合部との接触箇所の特定部位に電流が集中的に流れることによって突出部が損傷することを抑制することができる。すなわち、本電気化学反応単位によれば、ガス室に供給されたガスの電極への供給効率の向上を図るとともに、突出部と接合部との接触箇所の電気抵抗を低減することができる。
(2)上記電気化学反応単位において、前記少なくとも1つの断面において、前記接合部は、前記突出部側接触線の端から、前記突出部側接触線の中心に向かうにつれて、前記一方の電極と前記接合部との距離が短くなるように傾斜する傾斜部分を、少なくとも一部に含んでいる構成としてもよい。本電気化学反応単位では、接合部は、突出部側接触線の端から、該突出部側接触線の中心に向かうにつれて、電極と接合部との距離が短くなるように傾斜する傾斜部分を含んでいる。これにより、接合部が傾斜部分を含んでいない構成に比べて、傾斜部分に沿ってガスが電極に供給されやすくなるため、ガス室に供給されたガスの電極側への供給効率を向上させることができる。
(3)上記電気化学反応単位において、前記少なくとも1つの断面において、前記接合部の厚さは、前記突出部側接触線の端から、前記突出部側接触線の中心に向かうにつれて厚くなっている構成としてもよい。本電気化学反応単位では、傾斜部分における接合部の厚さは、突出部側接触線の端から該突出部側接触線の中心に向かうにつれて厚くなっている。つまり、接合部における電極側の部分の第1の方向に直交する方向(以下、「横方向」という)の幅は、突出部側の部分の横方向の幅よりも狭くなっている。これにより、傾斜部分における接合部の厚さが突出部側接触線の端から略均一である構成に比べて、電極のうちの該電極に面するガス室への露出部分の表面積が広いため、ガス室に供給されたガスの電極への供給効率をさらに向上させることができる。
(4)上記電気化学反応単位において、前記少なくとも1つの断面において、前記接合部は、前記投影範囲内に含まれる前記電極側接触線の前記少なくとも一方の端と、前記突出部側接触線との間に位置する外周線を含んでおり、前記外周線上の第1の位置における第1の接線の前記一方の電極に対する第1の傾斜角度と、前記外周線上の前記第1の位置と前記電極側接触線との間の第2の位置における第2の接線の前記一方の電極に対する第2の傾斜角度と、前記外周線上の前記第1の位置と前記第2の位置との間の第3の位置における第3の接線の前記一方の電極に対する第3の傾斜角度との大小関係は、前記第3の傾斜角度<前記第1の傾斜角度、および、前記第3の傾斜角度<前記第2の傾斜角度、の両方を満たす構成としてもよい。本電気化学反応単位では、外周線上の第3の位置における第3の接線の電極に対する第3の傾斜角度は、外周線の第1の位置における第1の接線の電極に対する第1の傾斜角度より小さい。これにより、第3の傾斜角度が第1の傾斜角度以上である構成に比べて、外周線に沿ってガスが電極に供給されやすくなるため、ガス室に供給されたガスの電極側への供給効率を向上させることができる。また、第3の傾斜角度は、外周線の第2の位置における第2の接線の電極に対する第2の傾斜角度より小さい。これにより、第3の傾斜角度が第2の傾斜角度以上である構成に比べて、電極側接触線が短くなるため、電極の露出部分の面積を広く確保できる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池発電単位、複数の燃料電池発電単位を備える燃料電池スタック、燃料電池スタックを備える発電モジュール、発電モジュールを備える燃料電池システム、電解セル単位、複数の電解セル単位を備える電解セルスタック、電解セルスタックを備える水素生成モジュール、水素生成モジュールを備える水素生成システム等の形態で実現することが可能である。
実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図である。 発電単位102の構成を概略的に示す説明図(XZ断面図)である。 発電単位102の構成を概略的に示す説明図(YZ断面図)である。 発電単位102の構成を概略的に示す説明図(XY断面図)である。 発電単位102の構成を概略的に示す説明図(XY断面図)である。 図3におけるX1部分(集電体要素135、接合層138および空気極114)の構成を拡大して示す説明図である。 性能評価結果を示す説明図である。 実施例3における集電体要素135X、接合層138Xおよび空気極114の構成を拡大して示す説明図である。 実施例4における集電体要素135Y、接合層138Yおよび空気極114の構成を拡大して示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の構成を概略的に示す外観斜視図である。図1には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸を示している。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100がそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図2以降についても同様である。
燃料電池スタック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置された複数(本実施形態では7つ)発電単位102と、7つの発電単位102を上下から挟むように配置された一対のエンドプレート104,106とを備える。図1に示す燃料電池スタック100に含まれる発電単位102の個数は、あくまで一例であり、発電単位102の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。
燃料電池スタック100のZ方向回りの周縁部には、上側のエンドプレート104から下側のエンドプレート106にわたって上下方向に延びる複数の(本実施形態では8つの)貫通孔108が形成されている。各貫通孔108に挿入されたボルト22とボルト22にはめられたナット24とによって、燃料電池スタック100を構成する各層は締め付けられて固定されている。
各ボルト22の軸部の外径は各貫通孔108の内径より小さい。そのため、各ボルト22の軸部の外周面と各貫通孔108の内周面との間には、空間が確保されている。燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22A)と貫通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22B)と貫通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する(図2参照)。また、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における他の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22D)と貫通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102に供給する燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22E)と貫通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する燃料ガス排出マニホールド172として機能する(図3参照)。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして例えば空気が使用され、燃料ガスFGとして例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
(発電単位102の構成)
図2から図5は、発電単位102の構成を概略的に示す説明図である。図2には、図1、図4および図5のII−IIの位置における発電単位102の断面構成を示しており、図3には、図1、図4および図5のIII−IIIの位置における発電単位102の断面構成を示しており、図4には、図2のIV−IVの位置における発電単位102の断面構成を示しており、図5には、図2のV−Vの位置における発電単位102の断面構成を示している。
図2および図3に示すように、発電の最小単位である発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ方向回りの周縁部には、上述したボルト22が挿入される貫通孔108に対応する孔が形成されている。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで上下方向(発電単位102が並ぶ配列方向)に互いに対向する空気極(カソード)114および燃料極(アノード)116とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で電解質層112および空気極114を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、少なくともZrを含んでおり、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、CaSZ(カルシア安定化ジルコニア)等の固体酸化物により形成されている。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)、LSM(ランタンストロンチウムマンガン酸化物)、LNF(ランタンニッケル鉄))により形成されている。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。このように、本実施形態の単セル110(発電単位102)は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、電解質層112(単セル110)と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。なお、セパレータ120が接合された単セル110をセパレータ付き単セルともいう。
図2から図4に示すように、空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における電解質層112に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
図2、図3および図5に示すように、燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における電解質層112に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
図2、図3および図5に示すように、燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、複数の電極対向部145と、各電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。具体的には、燃料極側集電体144は、方形の平板形部材に切り込みを入れ、複数の方形部分を曲げ起こすように加工することにより製造される。曲げ起こされた方形部分が電極対向部145となり、曲げ起こされた部分以外の穴あき状態の平板部分がインターコネクタ対向部146となり、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ部分が連接部147となる。なお、図5における部分拡大図では、燃料極側集電体144の製造方法を示すため、複数の方形部分の一部の曲げ起こし加工が完了する前の状態を示している。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)との電気的接続が良好に維持される。
図2から図4に示すように、空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素135から構成されており、例えばフェライト系ステンレス等のCr(クロム)を含む金属により形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。なお、空気極側集電体134とインターコネクタ150とが一体の部材として形成されていてもよい。本実施形態では、空気極114は、特許請求の範囲における一方の電極に相当し、空気極側集電体134は、特許請求の範囲における集電部材に相当し、集電体要素135は、特許請求の範囲における突出部に相当する。
図2および図3に示すように、空気極側集電体134の表面は、導電性のコート136によって覆われている。コート136は、Zn(亜鉛)とMn(マンガン)とCo(コバルト)とCu(銅)との少なくとも1つを含むスピネル型酸化物(例えば、Mn1.5Co1.5やMnCo、ZnCo、ZnMnCoO、CuMn)により形成されている。空気極側集電体134の表面へのコート136の形成は、例えば、スプレーコート、インクジェット印刷、スピンコート、ディップコート、めっき、スパッタリング、溶射等の周知の方法で実行される。なお、上述したように、本実施形態では、空気極側集電体134とインターコネクタ150とは一体の部材として形成されている。そのため、実際には、空気極側集電体134の表面の内、インターコネクタ150との境界面はコート136により覆われていない一方、インターコネクタ150の表面の内、少なくとも酸化剤ガスの流路に面する表面(すなわち、インターコネクタ150における空気極114側の表面や酸化剤ガス導入マニホールド161および酸化剤ガス排出マニホールド162を構成する貫通孔108に面した表面等)はコート136により覆われている。また、空気極側集電体134に対する熱処理によって酸化クロムの被膜ができることがあるが、その場合には、コート136は、当該被膜ではなく、当該被膜が形成された空気極側集電体134を覆うように形成された層である。以下の説明では、特記しない限り、空気極側集電体134(または集電体要素135)は「コート136に覆われた空気極側集電体134(または集電体要素135)」を意味する。
空気極114と空気極側集電体134とは、導電性の接合層138により接合されている。接合層138は、コート136と同様に、ZnとMnとCoとCuとの少なくとも1つを含むスピネル型酸化物(例えば、Mn1.5Co1.5やMnCo、ZnCo、ZnMnCoO、CuMn)により形成されている。なお、本実施形態では、コート136と接合層138とは、主成分元素が互いに同一であるスピネル型酸化物により形成されている。ここでいう主成分元素とは、スピネル型酸化物を構成する金属元素のことをいう。また、スピネル型酸化物の同定は、X線回折と元素分析を行うことで実現できる。接合層138は、例えば、接合層用のペーストが空気極114の表面の内、空気極側集電体134を構成する各集電体要素135の先端部と対向する部分に印刷され、各集電体要素135の先端部がペーストに押し付けられた状態で所定の条件で焼成されることにより形成される。接合層138により、空気極114と空気極側集電体134とが電気的に接続される。先に、空気極側集電体134は空気極114の表面と接触していると述べたが、正確には、(コート136に覆われた)空気極側集電体134と空気極114との間には接合層138が介在している。なお、接合層138の気孔率は、20%以上、35%以下であることが好ましく、また、接合層138は、気孔径が0.1μm以上、4μm以下である気孔を有することが好ましい。接合層138は、特許請求の範囲における接合部に相当する。集電体要素135(空気極側集電体134)および接合層138の詳細構成は後述する。
A−2.燃料電池スタック100における発電動作:
図2に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161に酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を経て、空気室166に供給される。また、図3に示すように、燃料ガス導入マニホールド171に燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を経て、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134(およびコート136、接合層138)を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば摂氏700度から1000度)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器により加熱されてもよい。
酸化剤オフガスOOG(各発電単位102において発電反応に利用されなかった酸化剤ガス)は、図2に示すように、空気室166から酸化剤ガス排出連通孔133、酸化剤ガス排出マニホールド162を経て、燃料電池スタック100の外部に排出される。また、燃料オフガスFOG(各発電単位102において発電反応に利用されなかった燃料ガス)は、図3に示すように、燃料室176から燃料ガス排出連通孔143、燃料ガス排出マニホールド172を経て、燃料電池スタック100の外部に排出される。
A−3.集電体要素135および接合層138の詳細構成:
図6は、図3におけるX1部分(集電体要素135、接合層138および空気極114)の構成を拡大して示す説明図である。図6に示すように、空気極側集電体134を構成する各集電体要素135の上下方向に平行な断面(YZ断面)において、集電体要素135の一対の角部135Aは、集電体要素135の上下方向に直交する横方向(Y軸方向)の中心に向かうにつれて、空気極114に近づくように傾斜する傾斜面とされている。
また、空気極側集電体134を構成する各集電体要素135の上下方向に平行な断面(YZ断面)において、接合層138は、下記の第1の要件および第2の要件の両方を満たす。
第1の要件:「電極側接触線L1の両端のうちの少なくとも一方の端は、投影範囲H内に含まれている。」
電極側接触線L1は、接合層138と空気極114との接触部分における空気極114の外周線分である。なお、接合層138と空気極114との間に空隙が存在することによって、接合層138と空気極114との接触部分が複数存在する場合がある。この場合には、電極側接触線L1は、複数の接触部分全体における、上記横方向(Y軸方向)の両端同士を結ぶ空気極114の外周線分である。この場合、電極側接触線L1の全長に対する複数の接触部分の合計長さの割合は80%以上であることが好ましい。
投影範囲Hは、集電体要素135を上下方向(Z軸方向)において空気極114上に投影した範囲に位置する空気極114の外周線分である。具体的には、集電体要素135の横方向の両端をそれぞれ通過し、かつ、上下方向に平行な2本の垂線のそれぞれと、空気極114との交点同士を結ぶ空気極114の外周線分である。なお、ここでいう「集電体要素135の横方向の両端のそれぞれ」の位置は、集電体要素135のうちの空気極114に最も近い部位(図6における集電体要素135の最下部位)から、空気極114とは反対側(Z軸正方向)に、集電体要素135の上下方向の全長の25%〜55%の距離だけ離れた所定範囲内に位置する横方向に平行な任意の仮想直線と、集電体要素135の外周線との交点であって、かつ、該交点における集電体要素135の接線の上記横方向に対する傾斜角度が80度以上である交点が好ましい。なお、図6のように、集電体要素135の角度部分が傾斜している構成では、傾斜角度は、90度以下であることが好ましい。また、上記所定範囲は、空気極114とは反対側に、集電体要素135の最下部位から集電体要素135の上下方向の全長の30%〜55%の距離だけ離れた範囲であることが好ましい。
第2の要件:「突出部側接触線L2は、集電体要素135の角部135Aまで延びており、かつ、突出部側接触線L2の長さは、電極側接触線L1の長さより長い。」
突出部側接触線L2は、接合層138と集電体要素135との接触部分における集電体要素135の外周線である。なお、接合層138と集電体要素135との間に空隙が存在することによって、接合層138と集電体要素135との接触部分が複数存在する場合がある。この場合には、電極側接触線L1は、複数の接触部分全体における上記横方向の両端同士を結ぶ集電体要素135の外周線分である。
さらに、各集電体要素135の上下方向に平行な断面(YZ断面)において、接合層138は、下記の第3の要件を満たす。
第3の要件:「傾斜部分138Aを、少なくとも一部に含んでいる。」
傾斜部分138Aは、突出部側接触線L2の端から、突出部側接触線L2の中心に向かうにつれて、空気極114と接合層138との距離が短くなるように傾斜する部分である。
さらに、各集電体要素135の上下方向に平行な断面(YZ断面)において、接合層138は、下記の第4の要件を満たす。
第4の要件:「傾斜部分138Aにおける接合層138の厚さは、突出部側接触線L2の端から、突出部側接触線L2の中心に向かうにつれて厚くなっている。」
接合層138の厚さは、接合層138の延びる方向に略直交する方向における接合層138の幅である。
さらに、各集電体要素135の上下方向に平行な断面(YZ断面)において、接合層138は、下記の第5の要件を満たす。
第5の要件:「接合層138の横側外周線分上に、集電体要素135側から順に並ぶ第1の位置と第3の位置と第2の位置とのそれぞれにおける第1の傾斜角度θ1と第3の傾斜角度θ3と第2の傾斜角度θ2との大小関係は、
第3の傾斜角度θ3<第1の傾斜角度θ1、および、第3の傾斜角度θ3<第2の傾斜角度θ2、である。」
第1の傾斜角度θ1は、第1の位置における第1の接線SL1の空気極114の表面に対する傾斜角度であり、第3の傾斜角度θ3は、第3の位置における第3の接線SL3の空気極114の表面に対する傾斜角度であり、第2の傾斜角度θ2は、第2の位置における第2の接線SL2の空気極114の表面に対する傾斜角度である。なお、集電体要素135の上下方向に平行な断面(YZ断面)を、走査型電子顕微鏡(SEM)にて30倍〜100倍で撮影したときのSEM画像にて各接線を特定することが好ましい。
また、第5の要件を満たす接合層138を形成する方法は、次の通りである。接合層138を形成する際には、集電体要素135の角部135Aまで覆うように、集電体要素135にマスクをして接合層形成材料を塗布する。ここで、集電体要素135の角部135Aが傾斜を持つ場合は接合層形成材料の粘性に応じて接合層138が集電体要素135の形状に沿うように形成できる。また、集電体要素135に接合層形成材料を複数回、互いに異なるサイズのマスクを用いて塗布することで集電体要素135から空気極114に向かって傾斜を有する接合層138を形成することができる。
A−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の単セル110では、接合層138は、上記YZ断面において、上述の第1の要件「電極側接触線L1の両端のうちの少なくとも一方の端は、投影範囲H内に含まれている」を満たす。このため、電極側接触線L1の両端が投影範囲H外にはみ出している構成(例えば、後述の比較例2)に比べて、空気極114における空気室166への露出部分の表面積が広いため、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114への供給効率の向上を図ることができる。しかも、本実施形態の単セル110では、電極側接触線L1の両端が投影範囲H内に含まれている。このため、電極側接触線L1の両端の一方だけが投影範囲H内に含まれている構成に比べて、空気極114における空気室166への露出部分の表面積がより広いため、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114への供給効率の向上をより効果的に図ることができる。
また、本実施形態の単セル110では、上記YZ断面において、接合層138は、上述の第2の要件「突出部側接触線L2は、集電体要素135の角部135Aまで延びており、かつ、突出部側接触線L2の長さは、電極側接触線L1の長さより長い。」を満たす。このため、突出部側接触線L2が集電体要素135の角部135Aまで延びていない構成や、突出部側接触線L2が電極側接触線L1より短い構成(例えば、後述の比較例1)に比べて、集電体要素135と接合層138との接触箇所における電気抵抗が低いため、例えば、集電体要素135と接合層138との接触箇所の特定部位に電流が集中的に流れることによって集電体要素135が損傷することを抑制することができる。すなわち、本実施形態の単セル110によれば、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114への供給効率の向上を図るとともに、集電体要素135と接合層138との接触箇所の電気抵抗を低減することができる。
また、本実施形態の単セル110では、上記YZ断面において、接合層138は、上述の第3の要件「傾斜部分138Aを、少なくとも一部に含んでいる。」を満たす。このため、接合層138が傾斜部分138Aを含んでいない構成(例えば、後述の比較例1,2)に比べて、傾斜部分138Aに沿って酸化剤ガスOGが空気極114に供給されやすくなるため、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114側への供給効率を向上させることができる。
また、本実施形態の単セル110では、上記YZ断面において、接合層138は、上述の第4の要件「傾斜部分138Aにおける接合層138の厚さは、突出部側接触線L2の端から、突出部側接触線L2の中心に向かうにつれて厚くなっている。」を満たす。このため、傾斜部分138Aにおける接合層138の厚さが突出部側接触線L2の端から略均一である構成(例えば、後述の実施例4)に比べて、空気極114の露出部分の表面積が広いため、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114側への供給効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の単セル110では、上記YZ断面において、接合層138は、上述の第5の要件「接合層138の横側外周線分上に、集電体要素135側から順に並ぶ第1の位置と第3の位置と第2の位置とのそれぞれにおける第1の傾斜角度θ1と第3の傾斜角度θ3と第2の傾斜角度θ2との大小関係は、第3の傾斜角度θ3<第1の傾斜角度θ1、および、第3の傾斜角度θ3<第2の傾斜角度θ2、である。」を満たす。このため、第3の傾斜角度θ3が第1の傾斜角度θ1以上である構成(例えば、後述の実施例1,4)に比べて、接合層138の横側外周線分に沿って酸化剤ガスOGが空気極114に供給されやすくなるため、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114側への供給効率を向上させることができる。空気極114の露出部分の面積を広く確保しつつ、突出部側接触線L2を長く確保して集電体要素135と接合層138との接触箇所の電気抵抗を低減することができる。また、第3の傾斜角度θ3が第2の傾斜角度θ2以上である構成(例えば、後述の実施例1,4)に比べて、電極側接触線L1が短くなるため、空気極114の露出部分の面積を大きく確保できる。
A−5.性能評価:
複数の単セルのサンプルを作製し、作製された複数の単セルのサンプルを用いて性能評価を行った。図7は、性能評価結果を示す説明図である。以下、この性能評価について説明する。なお、図7中の各要件欄の「○」は、各要件を満たすことを意味し、「×」は、同要件を満たさないことを意味する。また、図7中の「圧損」は、空気極114への酸化剤ガスOGの供給量が所定量である場合に発生する圧力損失を意味し、接合層138と空気極114との間の電極側接触線が短いほど、圧損が小さいと評価した。「圧損」欄の「◎」は、燃料極116側に露出する空気極114の表面積(以下、「露出面積」という)が、比較例1と同等であることを意味し、「○」は、空気極114の露出面積が比較例1に比べて小さいことを意味し、「×」は、空気極114の露出面積が比較例1に比べて大幅に小さいことを意味する。また、図7中の「電気抵抗」は、集電体要素135と接合層138との間の電気抵抗を意味し、集電体要素135と接合層138との間の突出部側接触線の長さが長いほど、同電気抵抗は小さいと評価した。「電気抵抗」欄の「○」は、突出部側接触線の長さが比較例2と同等であることを意味し、「×」は、突出部側接触線の長さが比較例2に比べて短いことを意味する。
また、図7中の「発電特性」は、上記圧損と電気抵抗との総合評価を意味し、「発電特性」欄の「◎」は、圧損の評価が「◎」で、かつ、電気抵抗の評価が「○」であることを意味し、「○」は、圧損の評価と電気抵抗の評価との両方が「○」であることを意味し、「×」は、圧損の評価と電気抵抗の評価との少なくとも一方が「×」であることを意味する。また、図7中の「接触圧力」は、接合層138と空気極114との間の接触部分における圧力を意味し、突出部側接触線の長さが長いほど、接触圧力が小さいために接合層138と空気極114との間で剥離が生じやすいと評価した。「接触圧力」欄の「○」は、接触圧力が比較例1と同等であることを意味し、「×」は、接触圧力が比較例1に比べて小さいことを意味する。
A−5−1.各サンプルについて:
図7に示すように、単セルの性能評価は、比較例1,2および実施例1〜4を対象として行った。比較例1は、上述の接合部の幅が狭い従来の構成に相当し、第1の要件を満たすが、第2の要件から第5の要件のいずれも満たさない。比較例2は、上述の接合部の幅が広い構成に相当し、第2の要件を満たすが、第1の要件と第3の要件から第5の要件とのいずれも満たさない。
実施例1〜4は、いずれも、第1の要件と第2の要件との両方を満たす。実施例2は、図6の構成に相当し、第1の要件から第5の要件の全てを満たす。実施例1は、実施例2において、第3の要件および第4の要件を満たすが、第5の要件を満たさないような形態としたものである。具体的には、実施例1は、接合層138の横側外周線全体が、接合層138の横方向の中心に向かうにつれて、空気極114に近づくように傾斜しており、横側外周線上の3つの位置のそれぞれにおける第1の傾斜角度と第3の傾斜角度と第2の傾斜角度とが互いに略同一になっている。
図8は、実施例3における集電体要素135X、接合層138Xおよび空気極114の構成を拡大して示す説明図である。図8に示すように、集電体要素135Xの上下方向に平行な断面(YZ断面)において、集電体要素135Xの横方向(Y軸方向)の幅は、集電体要素135Xの上下方向(Z軸方向)の全長にわたって略同一とされている。すなわち、集電体要素135Xは、図6に示す集電体要素135とは異なり、傾斜面を有しない。なお、集電体要素135Xの表面は、導電性のコート136Xに覆われている。接合層138Xは、図6に示す接合層138とは異なり、傾斜部分を有しないため、第3の要件を満たさない。具体的には、接合層138Xの横側外周線分は、空気極114側が集電体要素135X側より一段、接合層138Xの横方向の中心寄りに位置している段付形状になっている。換言すれば、接合層138Xにおける空気極114側の部分の横方向の幅は、集電体要素135X側の部分の横方向の幅より狭くなっており、第4の要件を満たしている。また、電極側接触線L1Xの両端は、投影範囲HX内に含まれており、かつ、突出部側接触線L2Xの長さは、電極側接触線L1Xの長さより長い。
図9は、実施例4における集電体要素135Y、接合層138Yおよび空気極114の構成を拡大して示す説明図である。図9に示すように、集電体要素135Yの上下方向に平行な断面(YZ断面)において、集電体要素135Yの形状は、図6に示す集電体要素135の形状と略同一とされている。接合層138Yは、傾斜部分138AYを有する。ただし、傾斜部分138AYにおける接合層138Yの厚さは略均一であるため、上述の第4の要件を満たさない。なお、傾斜部分138AYの厚さは、該傾斜部分138AYの全長にわたって略均一とされている。
A−5−2.評価結果:
図7に示すように、比較例1,2では、いずれも、発電特性の評価において不良(×)であると判定された。これに対して、実施例1〜4では、いずれも、発電特性の評価において良好(○)以上であると判定された。この評価結果からも、第1の要件と第2の要件との両方を満たすことによって、酸化剤ガスOGの空気極114への供給効率の向上と、集電体要素135と接合層138との接触箇所の電気抵抗の低減との両立を図ることができることが分かる。また、比較例2のみ、接触圧力の評価において不良(×)であると判定された。これは、比較例2のみ、第1の要件を満たしておらず、空気極114の露出面積が他のサンプルに比べて特に小さいからである。
また、実施例2では、発電特性の評価において最良(◎)であると判定された。実施例2では、さらに、第3の要件と第5の要件とを満たすことによって、酸化剤ガスOGを接合層の傾斜部分に沿って円滑に空気極114へと導くことができるとともに、空気極114の露出面積を大きく確保することができ、その結果、「圧損」の評価が高くなったと考えられるからである。実施例3では、接合層138Xは、傾斜部分を有しないが、第4の要件と第5の要件とを満たすことによって、酸化剤ガスOGを接合層138Xに沿って円滑に空気極114へと導くことができるとともに、空気極114の露出面積を大きく確保することができ、その結果、「圧損」の評価が高くなったと考えられる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態の単セル110では、電極側接触線L1の両端が投影範囲H内に含まれていたが、電極側接触線L1の両端の一方だけが投影範囲H内に含まれていてもよい。
上記実施形態では、空気極側集電体134を構成する全ての集電体要素135について、第1の要件から第5の要件を満たすとしたが、これに限らず、少なくとも1つの集電体要素135について、第1の要件および第2の要件を満たせばよい。また、上記実施形態では、集電体要素135の上下方向に平行な全ての断面(YZ断面)において、第1の要件および第2の要件を満たすとしたが、これに限らず、集電体要素135の上下方向に平行な少なくとも1つの断面(YZ断面またはXZ断面)において、第1の要件および第2の要件を満たせばよい。また、第1の要件から第5の要件は、集電体要素135の上下方向に平行な複数の断面(YZ断面またはXZ断面)のうち、共通断面について満たすとしてもよいし、互いに異なる断面においてそれぞれ満たすとしてもよい。
また、上記実施形態では、突出部側接触線L2は、集電体要素135の一対の角部135Aのそれぞれまで延びているとしたが、集電体要素135の一対の角部135Aの一方まで延びており、他方までは延びていないとしてもよい。また、上記実施形態では、突出部側接触線L2は、集電体要素135の角部135Aの全体を覆うように延びているとしたが、突出部側接触線L2は、集電体要素135の角部135Aの少なくとも一部分を覆うように延びていればよい。
また、上記実施形態では、単セルの空気極側に配置される集電部材が有する突出部と空気極とが導電性の接合部によって接合される構成に本発明を適用した例を説明したが、単セルの燃料極側に配置される集電部材が有する突出部と燃料極とが導電性の接合部によって接合される構成に本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態では、コート136および接合層138は、主成分元素が互いに同一であるスピネル型酸化物により形成されているが、主成分元素が互いに異なるスピネル型酸化物により形成されていてもよい。また、上記各実施形態では、コート136および接合層138は、ZnとMnとCoとCuとの少なくとも1つを含むスピネル型酸化物により形成されているが、これらの元素を含まないスピネル型酸化物により形成されていてもよい。また、上記各実施形態では、コート136および接合層138は、スピネル型酸化物により形成されているが、ペロブスカイト型酸化物等の他の材料により形成されていてもよい。また、上記実施形態において、集電体要素135がコート136に覆われていないとしてもよい。
また、上記各実施形態において、電解質層112は固体酸化物により形成されているとしているが、電解質層112は固体酸化物の他に他の物質を含んでいてもよい。また、上記各実施形態における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。例えば、上記各実施形態では、空気極側集電体134は、Crを含む金属により形成されているが、空気極側集電体134は、コート136により覆われていれば他の材料により形成されていてもよい。また、空気極側集電体134を構成する各集電体要素135の形状は、四角柱状に限らず、インターコネクタ150側から空気極114側に突出するような形状であれば他の形状であってもよい。
また、上記各実施形態において、電解質層112と空気極114との間に、例えばセリアを含む反応防止層を設け、電解質層112内のジルコニウム等と空気極114内のストロンチウム等とが反応することによる電解質層112と空気極114との間の電気抵抗の増大を抑制するとしてもよい。また、上記各実施形態において、空気極側集電体134と、隣接するインターコネクタ150とが別部材であってもよい。また、燃料極側集電体144は、空気極側集電体134と同様の構成であってもよく、燃料極側集電体144と、隣接するインターコネクタ150とが一体部材であってもよい。また、空気極側フレーム130ではなく燃料極側フレーム140が絶縁体であってもよい。また、空気極側フレーム130や燃料極側フレーム140は、多層構成であってもよい。
また、上記実施形態では、燃料電池スタック100に含まれるすべての発電単位102について、集電体要素135は第1の要件および第2の要件を満たすとしたが、燃料電池スタック100に含まれる少なくとも1つの発電単位102について、そのような構成となっていれば、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114への供給効率の向上を図るとともに、集電体要素135と接合層138との接触箇所の電気抵抗を低減することができるという効果を奏する。
また、上記実施形態では、燃料電池スタック100は複数の平板形の単セル110が積層された構成であるが、本発明は、他の構成、例えば国際公開第2012/165409号に記載されているように、複数の略円筒形の燃料電池単セルが直列に接続された構成にも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本発明は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(SOEC)の最小単位である電解セル単位や、複数の電解セル単位を備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016−81813号公報に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、貫通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、貫通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解セル単位および電解セルスタックにおいても、上記実施形態と同様に、集電体要素135は第1の要件および第2の要件を満たすという構成を採用すれば、空気室166に供給された酸化剤ガスOGの空気極114への供給効率の向上を図るとともに、集電体要素135と接合層138との接触箇所の電気抵抗を低減することができるという効果を奏する。
22:ボルト 24:ナット 100:燃料電池スタック 102:発電単位 104,106:エンドプレート 108:貫通孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121:孔 124:接合部 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 135,135X,135Y:集電体要素 135A:角部 136,136X:コート 138A,138AY:傾斜部分 138,138X,138Y:接合層 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス H,HX:投影範囲 L1,L1X:電極側接触線 L2,L2X:突出部側接触線 OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス SL1:第1の接線 SL2:第2の接線 SL3:第3の接線 θ1:第1の傾斜角度 θ2:第2の傾斜角度 θ3:第3の傾斜角度

Claims (5)

  1. 固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極と、を含む単セルと、
    前記単セルの前記空気極および前記燃料極の一方の電極側に配置され、前記一方の電極に向けて突出する突出部を有する集電部材と、
    前記突出部と前記一方の電極とを接合する導電性の接合部と、を備える電気化学反応単位において、
    前記突出部と前記接合部と前記一方の電極とを含む前記第1の方向に平行な少なくとも1つの断面において、
    前記接合部のうち、前記一方の電極に接触する電極側接触線の両端のうちの少なくとも一方の端は、前記突出部を前記一方の電極上に投影した投影範囲内に含まれており、
    前記接合部のうち、前記突出部に接触する突出部側接触線は、前記突出部の角部まで延びており、
    かつ、前記突出部側接触線の長さは、前記電極側接触線の長さより長いことを特徴とする、電気化学反応単位。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応単位において、
    前記少なくとも1つの断面において、
    前記接合部は、前記突出部側接触線の端から、前記突出部側接触線の中心に向かうにつれて、前記一方の電極と前記接合部との距離が短くなるように傾斜する傾斜部分を、少なくとも一部に含んでいることを特徴とする、電気化学反応単位。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気化学反応単位において、
    前記少なくとも1つの断面において、
    前記接合部の厚さは、前記突出部側接触線の端から、前記突出部側接触線の中心に向かうにつれて厚くなっていることを特徴とする、電気化学反応単位。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電気化学反応単位において、
    前記少なくとも1つの断面において、
    前記接合部は、前記投影範囲内に含まれる前記電極側接触線の前記少なくとも一方の端と、前記突出部側接触線との間に位置する外周線を含んでおり、
    前記外周線上の第1の位置における第1の接線の前記一方の電極に対する第1の傾斜角度と、前記外周線上の前記第1の位置と前記電極側接触線との間の第2の位置における第2の接線の前記一方の電極に対する第2の傾斜角度と、前記外周線上の前記第1の位置と前記第2の位置との間の第3の位置における第3の接線の前記一方の電極に対する第3の傾斜角度との大小関係は、
    前記第3の傾斜角度<前記第1の傾斜角度、および、前記第3の傾斜角度<前記第2の傾斜角度、の両方を満たす
    ことを特徴とする、電気化学反応単位。
  5. 複数の電気化学反応単位を備える電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記複数の電気化学反応単位の少なくとも1つは、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電気化学反応単位であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
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