JP6773490B2 - 医療用ガウン - Google Patents

医療用ガウン Download PDF

Info

Publication number
JP6773490B2
JP6773490B2 JP2016173386A JP2016173386A JP6773490B2 JP 6773490 B2 JP6773490 B2 JP 6773490B2 JP 2016173386 A JP2016173386 A JP 2016173386A JP 2016173386 A JP2016173386 A JP 2016173386A JP 6773490 B2 JP6773490 B2 JP 6773490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wearer
sleeve
medical gown
medical
finger bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016173386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018040072A (ja
Inventor
久美子 陶守
久美子 陶守
知仁 宇田
知仁 宇田
了介 廣瀬
了介 廣瀬
耕二 内谷
耕二 内谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Livedo Corp
Original Assignee
Livedo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Livedo Corp filed Critical Livedo Corp
Priority to JP2016173386A priority Critical patent/JP6773490B2/ja
Publication of JP2018040072A publication Critical patent/JP2018040072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6773490B2 publication Critical patent/JP6773490B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、医療用ガウンに関する。
従来、外科手術等の際には、手術に携わる医師および看護師等の医療者は、滅菌された医療用ガウンを着用する(特許文献1参照)。医療者が医療用ガウンを着用することにより、易感染状態の患者を感染源から守り、また、患者の血液や体液等が医療者の肌に付着することを防止することができる。
このような医療用ガウンを着用する際には、後身頃の右側の部位と左側の部位とを着用者の背面側にて接続する。このとき、着用者の手や前腕部が背面側に回って不潔状態になることを防止するために、介助者により後身頃の左右両側の部位を閉じて互いに固定してもらう。そして、前身頃から延びる紐を着用者が介助者に手渡し、介助者が当該紐を着用者の背面側を通して再度着用者に渡し、着用者が当該紐と他の紐とを腰部近傍にて括ることにより、医療用ガウンを着用者の身体にフィットさせる。
特開2014−163022号公報
ところで、このような医療用ガウンを着用する際には、着用者は、上述の紐等に手が直接的に触れることを防止するために、手を袖部の先端開口から出さず、袖部の内部から袖部の生地を介して紐等を把持して介助者に渡している。また、紐を括る際にも、袖部の内側から2本の紐を把持し、これらを括っている。しかしながら、袖部の内部では指を自由に動かすことができないため、医療用ガウンの着用に手間がかかる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、医療用ガウンの着用作業を容易に行うことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、後閉じタイプの医療用ガウンであって、連続する1枚のシート状の部位であり、着用者の前面を覆う前面部と、前記前面部の左右方向の一方側および他方側からそれぞれ広がる内背面部および外背面部を有し、前記着用者の背面を覆う背面部と、前記前面部および前記背面部の左右方向の両側に繋がり、前記着用者の両腕が挿入される一対の袖部とを備え、各袖部が、先端開口から肘部側に延びる伸縮性を有する筒状の先端伸縮部と、前記先端伸縮部から前記肘部側に延びる筒状の前腕被覆部と、前記前腕被覆部から側方に突出するとともに、前記着用者の指が挿入される内部空間が前記前腕被覆部の内部空間と連通する指袋部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医療用ガウンであって、前記指袋部が、前記着用者の親指挿入用である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の医療用ガウンであって、前記各袖部の前記前腕被覆部が、着用者の前腕部に接する不織布製の内面を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用ガウンであって、前記各袖部の前記指袋部よりも先端側に、前記各袖部の内面同士が仮止着される仮止着部が設けられる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用ガウンであって、前記前腕被覆部が、第1部位と、前記第1部位と前記先端伸縮部との間に位置し、前記第1部位よりも袖幅が大きい第2部位とを含み、前記指袋部が、前記第2部位から側方に突出する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用ガウンであって、前記着用者の手が前記各袖部の前記先端開口から外側に出されて医療用手袋に挿入された状態で、前記指袋部が前記医療用手袋により被覆される。
本発明では、医療用ガウンの着用作業を容易に行うことができる。
一の実施の形態に係る医療用ガウンを広げた状態で示す図である。 着用者が着用した状態の医療用ガウンの正面図である。 袖部の縦断面図である。 袖部の指袋部およびその近傍を示す斜視図である。 袖部の他の例を示す図である。 袖部の他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る医療用ガウン1を示す図である。医療用ガウン1は、外科手術等の際に医師および看護師等が着用する使い捨てのガウンである。図1は、着用前の医療用ガウン1を広げた状態で示す正面図である。図1では、医療用ガウン1の着用者に接する内面とは反対側の外面を手前にして医療用ガウン1を描いている。図2は、着用者が着用した状態の医療用ガウン1の前面側を示す正面図である。
医療用ガウン1は、着用者の後側で左右の部位を閉じる後閉じタイプのガウンである。医療用ガウン1は、前面部2と、背面部3と、一対の袖部4とを備える。前面部2は、着用者の前面を覆う。背面部3は、着用者の背面を覆う。一対の袖部4は、前面部2および背面部3の左右方向の両側に繋がる筒状の部位である。一対の袖部4には、着用者の両腕が挿入される。各袖部4は、着用者の腕のうち肩部から手首に至る部位を覆う。
前面部2は、連続する1枚のシート状の部位である。前面部2は、着用者の喉元(すなわち、首と胸部との間の部位)、胸部、腹部、腰部前面および両脚の前面を覆う。図2に示す例では、前面部2は、着用者の喉元の略全体、胸部の略全体、腹部の略全体、腰部前面の略全体、および、両脚の前面のうち脚の付け根部から膝下に至る部位を覆う。
背面部3は、内背面部31と、外背面部32とを備える。内背面部31は、前面部2の左右方向の一方側から着用者の背面に広がり、着用者の背面を覆う。外背面部32は、前面部2の左右方向の他方側から着用者の背面に広がる。換言すれば、外背面部32は、前面部2の左右両側の端部のうち、内背面部31が繋がる側とは反対側に繋がる。外背面部32は、内背面部31の後側にて内背面部31に重なるとともに着用者の背面を覆う。図1に示す例では、内背面部31は、着用者の左側(図1中の右側)において前面部2に繋がり、外背面部32は、着用者の右側において前面部2に繋がる。
背面部3は、着用者の背部、腰部背面(臀部を含む。)および両脚の背面を覆う。具体的には、背面部3は、着用者の背部の略全体、腰部背面の略全体、および、両脚の背面のうち脚の付け根部から膝下に至る部位を覆う。
各袖部4は、先端伸縮部41と、前腕被覆部42と、上腕被覆部43とを備える。先端伸縮部41、前腕被覆部42および上腕被覆部43は、袖部4の先端から肩部に向かって、この順で連続する。先端伸縮部41は、袖部4の先端開口44から肘部側に延びる筒状の部位である。先端伸縮部41は、着用者の手首を被覆する。袖部4の長手方向における先端伸縮部41の長さ(すなわち、先端開口44から先端伸縮部41と前腕被覆部42との境界までの距離)は、例えば、3cm以上かつ7cm以下である。先端伸縮部41は、少なくとも周方向において伸縮性を有しており、着用者の手首に密着する。先端伸縮部41は、例えば、ポリプロピレン等により形成される。
前腕被覆部42は、先端伸縮部41の肘部側の端部から肘部側に延びる筒状の部位である。図1では、前腕被覆部42と先端伸縮部41との境界を実線にて示す。前腕被覆部42は、着用者の手首から肘部に至る前腕部を被覆する。上腕被覆部43は、前腕被覆部42の肩部側の端部から肩部側に延びる筒状の部位である。上腕被覆部43は、着用者の肘部から肩部に至る上腕部を被覆する。前腕被覆部42の袖幅、および、上腕被覆部43の袖幅は、先端伸縮部41に近づくに従って漸次減少する。前腕被覆部42の袖幅、および、上腕被覆部43の袖幅は、長手方向の略全長に亘っておよそ一定であってもよい。
前腕被覆部42および上腕被覆部43は、例えば、単層構造または積層構造を有する不織布により形成される一繋がりの部材である。前腕被覆部42では、例えば、当該不織布の外側(すなわち、着用者とは反対側)に樹脂フィルムが積層されてもよい。これにより、血液や体液等に対する前腕被覆部42の防護性能が向上される。前腕被覆部42は、好ましくは、着用者の前腕部に接する不織布製の内面を備える。これにより、前腕被覆部42の肌触りを良くすることができ、医療用ガウン1の着用感を向上することができる。上腕被覆部43においても、前腕被覆部42と同様の構造とされてよい。
図1に示すように、各袖部4は、指袋部45をさらに備える。指袋部45は、前腕被覆部42から側方に突出する袋状の部位である。換言すれば、指袋部45は、先端が閉塞された筒状の部位であり、前腕被覆部42から上記長手方向に対して傾斜する方向に突出する。指袋部45は、先端部を除き、略円筒状である。指袋部45の直径は、例えば、1cm以上かつ2.5cm以下である。指袋部45は、例えば、天然ゴムまたは合成ゴム等の弾性を有する樹脂製である。指袋部45は、例えば半透明である。指袋部45は、指サックとも呼ばれる。指袋部45の形状は、例えば、指袋部45の内部空間に指が挿入されていない状態であってもある程度維持される。袖部4の長手方向において、先端伸縮部41と前腕被覆部42との境界から指袋部45までの最短距離は、例えば、2.5cm以上かつ7.5cm以下である。
図3は、一方の袖部4の縦断面図である。図3では、指袋部45の中心軸を含む断面を示す。また、図3では、当該断面よりも奥側の構造の一部を細線にて示す。医療用ガウン1では、他方の袖部4の構造も、図3に示す構造と同様である。図3に示す例では、指袋部45は、袖部4の前腕被覆部42に設けられた貫通孔を介して、袖部4の内側から外側へと突出する。各袖部4では、指袋部45の内部空間は、前腕被覆部42の内部空間と連通する。
図3に示す例では、指袋部45の根元部(すなわち、前腕被覆部42に近く、開口している端部)には、指袋部45から周囲に広がる環状の固定部46が連続している。固定部46は、前腕被覆部42の内部に位置し、当該貫通孔の周囲において前腕被覆部42の内面に接合される。固定部46と前腕被覆部42との接合は、例えば、接着剤による接着、熱融着接合、または、超音波接合等により行われる。固定部46は、上記貫通孔の周囲(すなわち、指袋部45の周囲)の全周に亘って前腕被覆部42の内面に接合される。固定部46と前腕被覆部42との接合部は、液体および気体が通過不能とされる。これにより、前腕被覆部42の当該貫通孔が封止される。
図1において平行斜線を付して示すように、各袖部4の指袋部45よりも先端側には、袖部4の内面同士が仮止着される仮止着部47が設けられる。仮止着部47は、指袋部45と先端伸縮部41との間に配置される。仮止着部47は、袖部4の長手方向に略垂直な方向に延びる略帯状の部位である。図1に示す例では、仮止着部47は、先端伸縮部41と前腕被覆部42との境界近傍にて当該境界に沿って延びる。仮止着部47では、袖部4の内面同士が、例えば、ホットメルト接着剤等により仮止着される。この場合、ホットメルト接着剤は、例えば、袖部4の周方向に間欠的に設けられる。仮止着部47における仮止着とは、袖部4の内面同士の止着を解除する際に、仮止着部47およびその周囲の部位において医療用ガウン1を破損することなく容易に解除可能な状態で、袖部4の内面同士を止着することを意味する。
医療用ガウン1が着用される際には、まず、着用者の両腕が一対の袖部4に挿入される。着用者の手は、各袖部4の仮止着部47よりも手前側(すなわち、肘部側)にて、前腕被覆部42の内部に位置する。このとき、仮止着部47における袖部4の内面同士の仮止着は維持されている。そして、着用者の指が、袖部4の指袋部45に挿入される。図4に示す例では、指袋部45には着用者の親指が挿入される。これにより、着用者の手の位置が、前腕被覆部42の内部にておよそ固定され、手が先端開口44へと近づくことが防止または抑制される。
続いて、図1に示す内背面部31および外背面部32を着用者の背面に重ねる。そして、予め内背面部31および外背面部32等に設けられている紐等により、内背面部31と外背面部32とが固定される。さらに、着用者の右側にて前面部2の腰部近傍に設けられている紐71が、着用者により把持されて介助者に手渡される。そして、介助者が紐71を着用者の背面側を通して再度着用者に手渡し、着用者が、紐71と着用者の左側にて前面部2の腰部近傍に設けられている紐72とを括ることにより、図2に示すように、医療用ガウン1を着用者の身体にフィットさせる。このとき、着用者の手は、上述のように袖部4の内部に位置しており(図4参照)、着用者は、袖部4の生地を介して紐71,72を把持する。このため、着用者の手が紐71,72または介助者等に直接的に接触することが防止される。
このように、医療用ガウン1の着用が終了すると、着用者の親指が図4に示す指袋部45から抜かれる。換言すれば、着用者の親指は、指袋部45の内部空間から前腕被覆部42の内部空間へと移動する。続いて、着用者が腕を伸ばすことにより、着用者の指先が仮止着部47に当接し、仮止着部47を袖部4の先端側に向けて押圧する。これにより、仮止着部47における袖部4の内面同士の仮止着が解除される。そして、着用者の両手が、一対の袖部4の先端伸縮部41を通過し、先端開口44から袖部4の外側へと出る。
その後、図2に示すように、着用者の両手が医療用手袋6に挿入される。これにより、医療用ガウン1の各袖部4の先端伸縮部41(図1参照)および前腕被覆部42の一部が、医療用手袋6により被覆される。このとき、各袖部4の指袋部45(図1参照)も、医療用手袋6により被覆される。指袋部45は、医療用手袋6と前腕被覆部42との間にて、前腕被覆部42の外面および医療用手袋6の内面に沿って位置する。
以上に説明したように、医療用ガウン1は、前面部2と、背面部3と、一対の袖部4とを備える。前面部2は、着用者の前面を覆う。背面部3は、着用者の背面を覆う。一対の袖部4は、前面部2および背面部3の左右方向の両側に繋がる。一対の袖部4には、着用者の両腕が挿入される。各袖部4は、先端伸縮部41と、前腕被覆部42と、指袋部45とを備える。先端伸縮部41は、伸縮性を有する筒状の部位であり、先端開口44から肘部側に延びる。前腕被覆部42は、先端伸縮部41から肘部側に延びる筒状の部位である。指袋部45は、前腕被覆部42から側方に突出する。指袋部45の内部空間は、前腕被覆部42の内部空間と連通する。指袋部45の内部空間には、着用者の指が挿入される。
医療用ガウン1の着用途上の着用者は、指袋部45の内部空間に挿入した指を、前腕被覆部42の生地により動きを制限されることなく、前腕被覆部42の内部空間に位置する他の指から独立して比較的自由に動かすことができる。これにより、着用者の手を袖部4の内部に位置させた状態で、医療用ガウン1の着用作業(例えば、紐71と紐72とを結ぶ動作)を容易に行うことができる。
また、指袋部45に指を挿入することにより、上述のように、着用者の手の位置が、前腕被覆部42の内部にておよそ固定され、手が袖部4の先端開口44へと近づくことが防止または抑制される。これにより、着用者の手が、意図に反して袖部4の先端開口44から外側に出ることを防止または抑制することができる。さらに、手が先端開口44から出ないように着用者が気遣いする必要がないため、医療用ガウン1の着用作業を、より一層容易に行うことができる。なお、医療用ガウン1の着用作業には、上述の紐71と紐72とを結ぶ動作以外の様々な作業(例えば、面ファスナを被止着部に止着する動作)が含まれてよい。
医療用ガウン1では、袖部4の長手方向において、先端伸縮部41と前腕被覆部42との境界から指袋部45までの最短距離は2.5cm以上である。これにより、指袋部45に指を挿入した状態で、前腕被覆部42の内部空間に位置する他の指を比較的自由に動かすことができる。また、袖部4の長手方向において、先端伸縮部41と前腕被覆部42との境界から指袋部45までの最短距離は7.5cm以下である。これにより、指袋部45に指を挿入した状態で、袖部4の内部において着用者の肘を大きく曲げておく必要がなく、腕を比較的自由に動かすことができる。その結果、医療用ガウン1の着用作業をさらに容易に行うことができる。
上述のように、指袋部45は、着用者の親指挿入用である。着用者が紐等を把持する際には、通常、親指と他の指との間に紐等を挟む。このため、親指を指袋部45に挿入し、前腕被覆部42の内部空間に位置する他の指から独立して比較的自由に動かすことにより、医療用ガウン1の着用作業をさらに容易に行うことができる。
医療用ガウン1では、各袖部4の指袋部45よりも先端側に、各袖部4の内面同士が仮止着される仮止着部47が設けられる。これにより、医療用ガウン1の着用途上において、着用者の手が意図に反して袖部4の先端開口44から外側に出ることを防止または抑制することができる。具体的には、例えば、指袋部45に着用者の指を挿入する際に、または、指袋部45に指を挿入している状態で、着用者の手が意図に反して袖部4の先端開口44から外側に出ることを防止または抑制することができる。
上述のように、着用者の手が各袖部4の先端開口44から外側に出されて医療用手袋6に挿入された状態で、指袋部45は医療用手袋6により被覆される。これにより、医療用ガウン1の着用完了後に、指袋部45により着用者の作業等が阻害されることを防止することができる。なお、必ずしも指袋部45全体が医療用手袋6により被覆される必要はなく、指袋部45の少なくとも一部が医療用手袋6により被覆されていればよい。これにより、指袋部45により着用者の作業等が阻害されることを防止または抑制することができる。
図5および図6は、図1と同様に、医療用ガウン1を広げた状態で示す図である。図5および図6では、袖部4の他の好ましい例を示す。図5および図6に示す例では、各袖部4の前腕被覆部42が、第1部位421と、第1部位421と先端伸縮部41との間に位置する第2部位422とを含む。第2部位422は、第1部位421よりも袖幅が大きい。指袋部45は、第2部位422から側方に突出する。これにより、指袋部45に指を挿入した状態で、前腕被覆部42の内部空間に位置する他の指を比較的自由に動かすことができる。その結果、着用者の手を袖部4の内部に位置させた状態で、医療用ガウン1の着用作業をさらに容易に行うことができる。
図5および図6に示す例では、第1部位421は、前腕被覆部42の長手方向中央部よりも肩部側の部位であり、第2部位422は、前腕被覆部42の長手方向中央部よりも先端側(すなわち、先端伸縮部41に近い側)の部位である。図5に示す例では、第2部位422において、袖部4の袖幅が先端伸縮部41に近づくに従って漸次大きくなる。図6に示す例では、前腕被覆部42の長手方向中央部において袖部4の袖幅が大きくなり、第2部位422における袖幅はおよそ一定である。いずれの場合も、前腕被覆部42の袖幅が過剰に大きくなることを防止または抑制することができる。
上述の医療用ガウン1では、様々な変更が可能である。
例えば、袖部4および指袋部45の材料は、様々に変更されてよい。また、指袋部45と前腕被覆部42との境界部において液体および気体が通過不能とされるのであれば、指袋部45の前腕被覆部42に対する固定は、様々な構造および方法により行われてよい。例えば、不織布製の指袋部45が、不織布製の前腕被覆部42に縫合等により固定されてもよい。
上述の例では、指袋部45には、着用者の親指のみが挿入されるが、これには限定されない。指袋部45には、例えば、親指以外の1本または複数本の指が挿入されてもよく、親指を含む複数本の指が挿入されてもよい。
袖部4では、必ずしも袖部4の内面同士は仮止着される必要はなく、仮止着部47は省略されてもよい。
医療用ガウン1は、上述の構成以外に様々な構成を備えていてもよい。例えば、医療用ガウン1は、着用者の喉元に位置する前面部2の上端縁から上方に広がって着用者の顔の下半分を覆うマスク部を備えていてもよい。
本発明に関連する技術では、上述の医療用ガウン1の指袋部45は、着用者の前側で左右の部位を閉じる前閉じタイプの医療用ガウンに設けられてもよい。当該医療用ガウンは、例えば、連続する1枚のシート状の背面部と、当該背面部の左右両側から着用者の前面に広がる前面部(すなわち、着用者の前面にて互いに固定される内前面部および外前面部)と、前面部および背面部の左右方向の両側に繋がる一対の袖部とを備える。この場合であっても、各袖部の前腕被覆部に上記と同様の指袋部が設けられることにより、着用者の手を袖部の内部に位置させた状態で、医療用ガウンの着用作業を容易に行うことができる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 医療用ガウン
2 前面部
3 背面部
4 袖部
6 医療用手袋
41 先端伸縮部
42 前腕被覆部
44 先端開口
45 指袋部
47 仮止着部
421 第1部位
422 第2部位

Claims (6)

  1. 後閉じタイプの医療用ガウンであって、
    連続する1枚のシート状の部位であり、着用者の前面を覆う前面部と、
    前記前面部の左右方向の一方側および他方側からそれぞれ広がる内背面部および外背面部を有し、前記着用者の背面を覆う背面部と、
    前記前面部および前記背面部の左右方向の両側に繋がり、前記着用者の両腕が挿入される一対の袖部と、
    を備え、
    各袖部が、
    先端開口から肘部側に延びる伸縮性を有する筒状の先端伸縮部と、
    前記先端伸縮部から前記肘部側に延びる筒状の前腕被覆部と、
    前記前腕被覆部から側方に突出するとともに、前記着用者の指が挿入される内部空間が前記前腕被覆部の内部空間と連通する指袋部と、
    を備えることを特徴とする医療用ガウン。
  2. 請求項1に記載の医療用ガウンであって、
    前記指袋部が、前記着用者の親指挿入用であることを特徴とする医療用ガウン。
  3. 請求項1または2に記載の医療用ガウンであって、
    前記各袖部の前記前腕被覆部が、着用者の前腕部に接する不織布製の内面を備えることを特徴とする医療用ガウン。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用ガウンであって、
    前記各袖部の前記指袋部よりも先端側に、前記各袖部の内面同士が仮止着される仮止着部が設けられることを特徴とする医療用ガウン。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用ガウンであって、
    前記前腕被覆部が、
    第1部位と、
    前記第1部位と前記先端伸縮部との間に位置し、前記第1部位よりも袖幅が大きい第2部位と、
    を含み、
    前記指袋部が、前記第2部位から側方に突出することを特徴とする医療用ガウン。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用ガウンであって、
    前記着用者の手が前記各袖部の前記先端開口から外側に出されて医療用手袋に挿入された状態で、前記指袋部が前記医療用手袋により被覆されることを特徴とする医療用ガウン。
JP2016173386A 2016-09-06 2016-09-06 医療用ガウン Active JP6773490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016173386A JP6773490B2 (ja) 2016-09-06 2016-09-06 医療用ガウン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016173386A JP6773490B2 (ja) 2016-09-06 2016-09-06 医療用ガウン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018040072A JP2018040072A (ja) 2018-03-15
JP6773490B2 true JP6773490B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=61625146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016173386A Active JP6773490B2 (ja) 2016-09-06 2016-09-06 医療用ガウン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6773490B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD1010980S1 (en) 2021-08-06 2024-01-16 Les Vêtements Wazana Inc. Protective gown

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD1010980S1 (en) 2021-08-06 2024-01-16 Les Vêtements Wazana Inc. Protective gown

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018040072A (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6261009B2 (ja) 滅菌ガウン
US6941579B2 (en) Elastic flap with sleeve and glove for liquid impervious seal
US5734992A (en) Protective hand and arm covering article
US3218649A (en) Protective gown
US7246382B2 (en) Handwear that improves protective apparel doffing
US5572743A (en) Surgical gown
KR101365593B1 (ko) 착용이 용이한 수술가운
US20180192713A1 (en) Gown and Method of Constructing the Same
US9498010B2 (en) Apparatus for providing watertight protection to an appendage
JP6773490B2 (ja) 医療用ガウン
KR102267758B1 (ko) 의료용 가운
US20180092412A1 (en) Gown with Concentric Sleeves and Corresponding Methods
JP2019031748A (ja) 防護服、およびシューカバー
JP2017214667A (ja) 医療用ガウン
US20180271187A1 (en) A device
JP2019119972A (ja) 医療用ミトン型手袋
JP2017214666A (ja) 医療用ガウン
US20120124711A1 (en) Covering for Providing Watertight Protection to an Appendage
KR102092176B1 (ko) 일회용 환자복 상의
JP3185003U (ja) 膝痛緩和膝当て
JP2017214665A (ja) 医療用ガウン
JP7146365B2 (ja) 補助カード
JP3230599U (ja) 脱衣容易なアイソレーションガウン等の衣服
JP6139095B2 (ja) エプロン
JP3215770U (ja) 医療用腕カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6773490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250