JP6773455B2 - 流量調整弁及び弁構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、流量調整弁及び流量調整弁を備える弁構造体に関する。
油圧装置は、油圧発生装置、油圧駆動装置及び油圧制御装置が目的に応じて組み合わされて構成され、小型の機器から大型の機器まで幅広い分野で使われており、例えば油圧ショベルなどの掘削機械やその他の建設機械に適用されている。
油圧駆動装置への作動油の供給をコントロールする油圧制御装置として、一般に、圧力制御弁、流量制御弁及び方向制御弁が利用されている。典型的には、圧力制御弁としてリリーフ弁、減圧弁及びアンロード弁等が知られており、流量制御弁として絞り弁が知られており、方向制御弁として逆止弁や方向切換弁が知られている。別個に設けられるこれらの制御弁が適宜組み合わされることで、油圧駆動装置への作動油の供給を適切にコントロール可能な油圧制御装置を構成することができる。
例えば特許文献1は、アクチュエータ作動時のショックを防ぎつつアクチュエータを停止状態に保持することを目的とした油圧制御装置を開示する。この油圧制御装置は、アクチュエータの負荷圧に一定の圧力を加えたポンプ吐出圧となるように流量を制御する可変吐出ポンプと、この可変吐出ポンプからの流量を制御する切換弁と、この切換弁とアクチュエータとの間に設けられる圧力補償弁と、この圧力補償弁とアクチュエータとの間に設けられる逆流防止弁とを備える。圧力補償弁と逆流防止弁とは別個に設けられており、可変吐出ポンプから吐出された圧油(作動油)は、供給ポートに導かれ、供給ポート内の圧油の作用によって圧力補償弁が開く。圧力補償弁が開くと、圧油は、連絡通路、逆流防止弁、ブリッジ通路、第1環状溝及びアクチュエータポートを介してアクチュエータに供給される。
特開2004−204923号公報
上述のように従来の油圧制御装置では、作動油の流量をコントロールする流量制御弁(特許文献1の「圧力補償弁」参照)と、作動油の逆流を防ぎつつアクチュエータに供給される作動油の圧力を保持するためのロードホールドチェック弁(特許文献1の「逆流防止弁」参照)とが、別個に設けられている。
したがって油圧制御装置を構成する弁構造体の本体には、流量制御弁及びロードホールドチェック弁の各々を設置するためのスペースを確保するとともに、流量制御弁及びロードホールドチェック弁を適切に連関させるための流路を形成する必要があった。
そのため従来の油圧制御装置は、弁構造体の本体が大型化し、流量制御弁及びロードホールドチェック弁を適切に連関させるための流路を弁構造体の本体に形成する必要があり、弁構造体の小型化及び簡素化を進める観点からは必ずしも望ましくはなかった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、流量制御弁及びロードホールドチェック弁の両機能を適切に果たすことができる一体構成の流量調整弁、及びそのような流量調整弁を備える弁構造体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1接続流路に接続される第1開口部と第2接続流路に接続される第2開口部とを含む案内流路を有する可動弁本体であって、第1接続流路の作動油の圧力及び第2接続流路の作動油の圧力に応じて配置位置が変動する可動弁本体と、可動弁本体の配置位置に応じて、作動油が通過可能な第2開口部の開口面積を変える開口面積調整体と、第1接続流路の作動油の圧力及び第2接続流路の作動油の圧力に応じて配置位置が変動する可動シール部と、を備え、開口面積調整体は、第1接続流路の作動油の圧力が第2接続流路の作動油の圧力よりも大きく且つ第1接続流路の作動油の圧力と第2接続流路の作動油の圧力との差が第1の圧力差よりも大きい場合には、第1接続流路の作動油の圧力と第2接続流路の作動油の圧力との差が第1の圧力差以下の場合よりも、作動油が通過可能な第2開口部の開口面積を小さくし、可動シール部は、第1接続流路の作動油の圧力及び第2接続流路の作動油の圧力に応じて、案内流路を遮断する位置に配置可能であるとともに案内流路を遮断しない位置に配置可能である流量調整弁に関する。
開口面積調整体は、第1の筒状部によって構成され、可動弁本体は、第1の筒状部の内側に配置される第2の筒状部を有し、第2の筒状部には、第2開口部が形成され、第1の筒状部は、可動弁本体の配置位置に応じて、第2開口部を覆う範囲を変えて、作動油が通過可能な第2開口部の開口面積を変えてもよい。
流量調整弁は、第1接続流路からの作動油によって可動弁本体に加えられる力の方向と対向する方向へ、可動弁本体に弾性力を付与する弾性力付与部を更に備えてもよい。
可動弁本体は、第1の方向へ第1接続流路の作動油によって加えられる力と、第1の方向と対向する第2の方向へ、第1接続流路から第2接続流路に流入する作動油によって加えられる力及び弾性力付与部によって加えられる力とに基づいて配置位置が決められてもよい。
可動シール部は、第2接続流路の作動油の圧力が第1接続流路の作動油の圧力よりも大きい場合には、第1開口部を形成する第1開口形成部に当接する位置に配置されて、第1開口部を塞ぎ、第2接続流路の作動油の圧力が第1接続流路の作動油の圧力よりも小さい場合には、第1開口形成部から離間した位置に配置されてもよい。
可動弁本体内には、可動シール部よりも大きな空間によって形成され、可動シール部が移動可能に配置される弁体収容部が設けられ、案内流路は、第1開口部、弁体収容部及び第2開口部を含み、可動シール部は球形状を有し、第1開口部は、可動シール部の径よりも小さい円形断面を有してもよい。
本発明の他の態様は、第1接続流路及び第2接続流路を有する本体部と、上記の流量調整弁と、を備える弁構造体に関する。
本体部は、第1接続流路及び第2接続流路に連通する挿入孔部を有し、流量調整弁は、挿入孔部に配置されてもよい。
流量調整弁は、挿入孔部に着脱可能に配置されてもよい。
挿入孔部は、第1接続流路と第2接続流路との間に配置される第1挿入部と、第2接続流路に連通する第2挿入部と、を有し、第1挿入部には、可動弁本体の先端部が進退自在に配置され、本体部のうちの第1挿入部を形成する部分と可動弁本体の先端部との間はシールされていてもよい。
挿入孔部のうち第1挿入部と第2挿入部との間の部分は、第2接続流路の一部によって形成されてもよい。
第1接続流路は油圧源に連通され、第2接続流路はアクチュエータに連通されてもよい。
本発明によれば、可動弁本体が有する第2開口部の開口面積が、第1接続流路の作動油の圧力及び第2接続流路の作動油の圧力に応じて、開口面積調整体によって調整される。また案内流路の遮断の有無が、第1接続流路の作動油の圧力及び第2接続流路の作動油の圧力に応じて、可動シール部によって調整される。このように、流量制御弁及びロードホールドチェック弁の両機能を適切に果たすことができる一体構成の流量調整弁、及びそのような流量調整弁を備える弁構造体を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る流量調整弁の断面図である。 図2は、図1に示す流量調整弁の機能を概略的に示した回路図である。 図3は、流量調整弁の流量制御部としての機能を説明するための図である。 図4は、流量調整弁の流量制御部としての機能を説明するための図である。 図5は、流量調整弁の流量制御部としての機能を説明するための図である。 図6は、第1接続流路と第2接続流路との間における作動油の圧力差(X軸)と、流量調整弁(案内流路)の流量(Y軸)との関係例を示す図である。 図7は、流量調整弁を備える弁構造体の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面には、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある箇所が含まれているが、当業者であれば明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面の記述に基づいて本発明の内容を明確に理解することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る流量調整弁10の断面図である。図1には、後述のように可動シール部14が移動して絞り部25に当接し、第1開口部21が可動シール部14によって塞がれている状態が示されている。
流量調整弁10は、可動弁本体12、可動シール部14、及びプラグ17を備える。
可動弁本体12は、全体として筒状の形状を有し、作動油の流通が可能な案内流路18を有する。可動弁本体12の中間部分には、流路を絞って流路面積を局所的に小さくする絞り部25が設けられている。「絞り部25により形成される流路」及び「絞り部25よりも先端側(すなわち後述の第1接続流路41側)に設けられる流路」によって第1開口部21が構成されており、絞り部25は、第1開口部21を形成する第1開口形成部の一部として機能する。絞り部25よりもプラグ17側に設けられる可動弁本体12の胴体部(後述の第2の筒状部29)には第2開口部22が形成され、可動弁本体12の胴体部(第2の筒状部29)は、第2開口部22を形成する第2開口形成部として機能する。可動弁本体12内における第1開口部21と第2開口部22との間の空間(すなわち後述の弁体収容部24)は、案内流路18の中間流路を形成する。
このように作動油の案内流路18は、弁構造体(本実施形態では方向切換弁)の本体部51に形成された第1接続流路41に接続される第1開口部21と、本体部51に形成された第2接続流路42に接続される第2開口部22と、中間流路(弁体収容部24)とを含む。第1接続流路41から送られてくる作動油は、案内流路18を通って第2接続流路42に流入することができる。なお第1接続流路41は油圧源(後述の図7の符号「69」参照)に連通され、第2接続流路42はアクチュエータ(後述の図7の符号「67」参照)に連通されている。
可動弁本体12内(本実施形態では第2の筒状部29内)には、可動シール部14よりも大きな空間によって形成される弁体収容部24が設けられ、この弁体収容部24には可動シール部14が移動可能に配置される。弁体収容部24は、絞り部25、第2の筒状部29及びばね座16によって区画され、第2の筒状部29が可動シール部14の移動をガイドする役割を果たし、絞り部25及びばね座16は、可動シール部14の移動を規制する着座部を構成する。なお第2の筒状部29の内径は可動シール部14の径よりも大きく、第2の筒状部29と可動シール部14との間を作動油は流れることができる。なお図示の例では、可動シール部14とばね座16との間に可動シール部14のばね座16に向かう動きを規制する部材は配置されていないが、ばね等の任意の規制部材(例えば弾性部材)が弁体収容部24においてばね座16と可動シール部14との間に設けられてもよい。
可動弁本体12は、第1接続流路41の作動油の圧力及び第2接続流路42の作動油の圧力に応じて、スライド移動し、本体部51における配置位置が変動する。すなわち弁構造体の本体部51は、第1接続流路41及び第2接続流路42に連通する挿入孔部53を有し、流量調整弁10は挿入孔部53に着脱可能に配置される。流量調整弁10の可動弁本体12は、本体部51に設けられる挿入孔部53内においてスライド移動可能に配置され、第1接続流路41から第2接続流路42に向かう方向(第1の方向D1)及び第2接続流路42から第1接続流路41に向かう方向(第2の方向D2)へ移動することができる。
挿入孔部53は、第1接続流路41と第2接続流路42との間に配置され第1接続流路41及び第2接続流路42に連通する第1挿入部54と、第2接続流路42に連通する第2挿入部55とを有する。第1挿入部54には、可動弁本体12の先端部26が進退自在に配置され、本体部51のうちの第1挿入部54を形成する部分と可動弁本体12の先端部26との間はシールされている。すなわち絞り部25よりも先端側に設けられる可動弁本体12の外周部と本体部51との間には、可動弁本体12をスライド可能にする非常に小さな隙間が設けられ、作動油は、絞り部25よりも先端側に設けられる可動弁本体12の外周部と本体部51との間を流れない。一方、第2挿入部55には、可動弁本体12の第2の筒状部29の一部が進退自在に配置されている。図示の例では、第1挿入部54及び第2挿入部55の各々が第2接続流路42に連通し、挿入孔部53のうち第1挿入部54と第2挿入部55との間の部分は、第2接続流路42の一部によって形成され、第1挿入部54、第2挿入部55及び第2接続流路42の一部によって挿入孔部53が構成されている。第1挿入部54に挿入可能な可動弁本体12の先端部26は、絞り部25の一部と、絞り部25よりも先端側に設けられる可動弁本体12とによって構成されている。
絞り部25は、絞り部25よりも先端側に設けられる可動弁本体12の径よりも大きい外径を有し第1接続流路41に向けて先細りする突出部を含み、この突出部は、絞り部25よりも先端側に設けられる可動弁本体12の外周よりも突出する。この絞り部25の突出部は、可動弁本体12の第1接続流路41側(第2の方向D2)への移動を規制するストッパーとして機能し、絞り部25の突出部が本体部51に当接して着座する場合に、可動弁本体12は第1接続流路41に最も近接した位置に配置される。なお、絞り部25の突出部が本体部51に当接して着座することにより、可動弁本体12の外周部と本体部51との間の作動油の流れを確実に遮断することができる。
プラグ17は、一体的に構成されるプラグ基部27及び第1の筒状部28を有し、第1の筒状部28は、全体として筒状の形状を有する。第1の筒状部28の外周には雄ネジが形成され、当該雄ネジが本体部51の第2挿入部55の内周に形成された雌ネジと螺合することで、プラグ17が本体部51に固定される。なお、当該雄ネジ及び雌ネジによって構成される螺合部とプラグ基部27との間にはOリング13が配置され、当該Oリング13によってプラグ17と本体部51との間がシールされて作動油の流通が遮断されている。本実施形態では第1の筒状部28が「可動弁本体12の配置位置に応じて、作動油が通過可能な第2開口部22の開口面積を変える開口面積調整体」として働く。
すなわち可動弁本体12及びプラグ17は入れ子状に配置され、プラグ17の先端を構成する第1の筒状部28の内側に、可動弁本体12が有する第2の筒状部29が配置される。第2の筒状部29には第2開口部22が形成され、可動弁本体12がプラグ17(特に第1の筒状部28)に対して相対的に移動する際には、第1の筒状部28の内周面上を第2の筒状部29の外周面が摺動する。したがってプラグ17の第1の筒状部28は、可動弁本体12の配置位置に応じて、第2開口部22を覆う範囲を変え、作動油が通過可能な第2開口部22の開口面積を変える。例えば可動弁本体12が第1接続流路41に最も近づいた位置に配置される場合、第1の筒状部28は第2開口部22を覆わない。一方、可動弁本体12が第1接続流路41から最も遠い位置に配置される場合、第1の筒状部28は第2開口部22を完全に覆って塞ぐ。
プラグ基部27及び第1の筒状部28の内側に形成される弾性体収容部19には、ばね座16と、ばね座16を介して可動弁本体12の第2の筒状部29とは反対側に配置される弾性力付与部15とが設けられる。弾性力付与部15は、ばね座16、第1の筒状部28及びプラグ基部27によって区画される弾性体収容部19において、弾性的に伸縮可能に配置されている。本実施形態の弾性力付与部15は、スプリングとして構成され、一方の端部側が第1の筒状部28の内側に配置され、他方の端部側はプラグ基部27によって被覆されている。なお、プラグ17の第1の筒状部28の一部周囲に設けられるOリング13は、弁構造体の本体部51に形成される挿入孔部53(第2挿入部55)に圧入されて本体部51に密着し、プラグ17と本体部51との間からは作動油が漏出しない。このようにプラグ17は本体部51に対して固定的に設けられるため、弾性力付与部15の伸縮動に応じてばね座16の位置及び可動弁本体12の位置が変動する。
弾性力付与部15はプラグ17(特にプラグ基部27)とばね座16との間において圧縮されており、ばね座16は弾性力付与部15から力を受けて付勢され第2の筒状部29の先端に当接する。したがって弾性力付与部15は、第1接続流路41からの作動油によって可動弁本体12に加えられる力の方向(第1の方向D1)と対向する方向(第2の方向D2)へ、ばね座16を介して可動弁本体12に弾性力を付与し、第1接続流路41における作動油から可動弁本体12が受ける力に応じて可動弁本体12(特に第2開口部22)の位置を定める役割を果たす。すなわち可動弁本体12は、「可動弁本体12のスライド移動可能方向のうちの一方の方向である第1の方向D1」へ第1接続流路41の作動油によって加えられる力と、「第1の方向D1と対向する第2の方向D2」へ、第1接続流路41から絞り部25を経て第2接続流路42に流入する作動油によって加えられる力及び弾性力付与部15によって加えられる力とに基づいて、配置位置が決められる。
可動シール部14は、主として、第1開口部21の向きと同じ方向へ移動可能に設けられ、図1に示す例では、可動弁本体12のスライド移動可能方向と一致する第1の方向D1及び第2の方向D2へ移動自在に弁体収容部24内に配置されている。
可動シール部14が球形状を有する一方で、絞り部25に形成された第1開口部21は、可動シール部14の径よりも小さい円形断面を有する。そのため絞り部25に対して可動シール部14が当接すると、可動シール部14は絞り部25の縁部に密着して第1開口部21を塞ぎ、案内流路18は可動シール部14によって遮断され、作動油は可動シール部14と絞り部25との間を流れることができない。
このような可動シール部14の配置位置は、第1接続流路41の作動油の圧力及び第2接続流路42の作動油の圧力に応じて変動する。すなわち弁体収容部24に配置される球状の可動シール部14は、第1接続流路41及び/又は第2接続流路42から弁体収容部24に流入する作動油によって力が加えられ、作動油の流れに応じた挙動及び配置を示す。
例えば、第1接続流路41を流れる作動油の方が第2接続流路42を流れる作動油よりも圧力が大きい場合(すなわち第2接続流路42の作動油の圧力が第1接続流路41の作動油の圧力よりも小さい場合)、作動油は、第1接続流路41から第1開口部21を経て弁体収容部24に流入し、弁体収容部24から第2開口部22を経て第2接続流路42に流出する。この場合、第1接続流路41からの作動油によって可動シール部14に加えられる力の方が、第2接続流路42からの作動油によって可動シール部14に加えられる力よりも大きい。そのため可動シール部14は、第1開口部21を介して弁体収容部24に流入する作動油の影響によって、絞り部25から遠ざかる方向(第1の方向D1)へ作動油から力を受けて移動し、絞り部25から離間した位置に配置される。これにより可動弁本体12には、第1接続流路41と第2接続流路42とを連通する案内流路18が形成され、第1接続流路41から第2接続流路42への作動油の流路が確保される。
一方、第2接続流路42を流れる作動油の圧力の方が第1接続流路41を流れる作動油の圧力よりも大きい場合(すなわち第1接続流路41の作動油の圧力が第2接続流路42の作動油の圧力よりも小さい場合)、作動油は、第2接続流路42から第2開口部22を経て弁体収容部24に流入し、可動シール部14と第2の筒状部29との間を通って、可動シール部14よりもばね座16側の空間にも回り込む。この場合、第2接続流路42からの作動油によって可動シール部14に加えられる力の方が、第1接続流路41からの作動油によって可動シール部14に加えられる力よりも大きい。そのため可動シール部14は、第2開口部22から第1開口部21に向かう作動油の影響によって、絞り部25に近づく方向(第2の方向D2)へ作動油から力を受けて移動し、絞り部25に当接する位置に配置される。これにより可動シール部14は、絞り部25に形成された第1開口部21を塞ぎ、案内流路18を遮断して、第1接続流路41と第2接続流路42とは非連通状態に置かれる。
図2は、図1に示す流量調整弁10の機能を概略的に示した回路図である。なお、図2に示す回路図には、図1に示す流量調整弁10の機能が必ずしも完全には表されていないが、流量調整弁10の機能を理解するのに有用な図である。
本実施形態の流量調整弁10は、流量制御部30としての機能とロードホールドチェック弁部31としての機能を併せ持つ。すなわち流量調整弁10は、第1接続流路41から第2接続流路42への作動油の流量をコントロールする流量制御部30として機能しつつ、第2接続流路42から第1接続流路41への作動油の流入を防ぐロードホールドチェック弁部31として機能する。
上述のように第1の方向D1へ流量調整弁10に加えられる力は、主として第1接続流路41からの作動油(特に絞り部25を通過する前の作動油)によってもたらされる力である。一方、第1の方向D1と対向する第2の方向D2へ流量調整弁10に加えられる力は、主として第1接続流路41から流出して絞り部25を通過した後の作動油(すなわち第2接続流路42に流入する作動油)による力と弾性力付与部15による力の合力である。したがって「絞り部25を通過する前の第1接続流路41からの作動油の第1の方向D1への力」と「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」との関係に応じて、流量調整弁10は案内流路18の状態を決定する。
例えば「第1接続流路41からの作動油が可動シール部14に対して第1の方向D1へ加える力が、第2接続流路42からの作動油が可動シール部14に対して第2の方向D2へ加える力よりも大きく」且つ「絞り部25を通過する前の第1接続流路41からの作動油の第1の方向D1への力」が「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」よりも小さい場合には、流量調整弁10は第1接続流路41から第2接続流路42に向かう作動油の流れを許容する(図2の符号「30」の下側ブロック参照)。一方、「第1接続流路41からの作動油が可動シール部14に対して第1の方向D1へ加える力が、第2接続流路42からの作動油が可動シール部14に対して第2の方向D2へ加える力よりも大きく」且つ「絞り部25を通過する前の第1接続流路41からの作動油の第1の方向D1への力」が「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」よりも大きい場合、流量調整弁10は案内流路18を制限して(最終的には遮断して)第1接続流路41と第2接続流路42との間における作動油の流れを規制する(図2の符号「30」の上側ブロック参照)。
なお、第1接続流路41からの作動油が可動シール部14に対して第1の方向D1へ加える力が、第2接続流路42からの作動油が可動シール部14に対して第2の方向D2へ加える力よりも小さい場合には、上述のように可動シール部14によって案内流路18が遮断され(図2の符号「31」参照)、第1接続流路41と第2接続流路42との間では作動油が流れない。
このように図1に示す流量調整弁10によれば、ロードホールドチェック弁部31としての機能だけではなく流量制御部30としての機能も、単一の弁体によって実現することができる。
なお、上述の図2の説明における「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油」は、図1に示す弁体収容部24、第2開口部22及び第2接続流路42に順次流れ込む作動油に相当し、その圧力は第1接続流路41を流れる作動油と第2接続流路42を流れる作動油との差圧に依存する。したがって、可動弁本体12の配置位置は、第1接続流路41の作動油の圧力及び第2接続流路42の作動油の圧力に応じて変動することになる。
図3〜図5は、流量調整弁10の流量制御部30としての機能を説明するための図であり、第1接続流路41の作動油の圧力が第2接続流路42の作動油の圧力よりも大きい状態を示す。図3は第1接続流路41の作動油と第2接続流路42の作動油との間の圧力差ΔP1が比較的小さい場合を示し、図4は第1接続流路41の作動油と第2接続流路42の作動油との間の圧力差ΔP2が図3の場合の圧力差ΔP1よりも大きい場合を示す。図5は第1接続流路41と第2接続流路42との間が遮断された状態を示す図である。
図6は、第1接続流路41と第2接続流路42との間における作動油の圧力差(X軸)と、流量調整弁10(案内流路18)の流量(Y軸)との関係例を示す図である。
第1接続流路41の作動油の圧力が第2接続流路42の作動油の圧力よりも大きい状態で、且つ「絞り部25を通過する前の第1接続流路41からの作動油の第1の方向D1への力」が「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油(すなわち第2接続流路42に流入する作動油)及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」以下の場合には、図3に示すように、可動シール部14が絞り部25から離間してばね座16に当接する位置に配置される一方で、絞り部25の突出部が本体部51に当接して可動弁本体12が最も第1接続流路41に近接した位置に配置される。この場合、開口面積調整体として機能する第1の筒状部28は第2開口部22を覆わない位置に配置され、案内流路18の流路面積(特に第2開口部22の流路面積)は最大となる。
一般に、オリフィスを流れる流量(流速)「Q」は、流量係数(Coefficient of discharge)を「C」で表し、オリフィス(流路)の断面積を「A」で表し、オリフィスの前後の作動油の差圧を「ΔP」で表した場合、「Q=CA√(ΔP)」によって表される。図3に示す状態に置かれている間は、案内流路18の断面積(特に第2開口部22の断面積)は不変であるため、第1接続流路41の作動油と第2接続流路42の作動油との差圧が大きくなるに従って、第1接続流路41から第2接続流路42に流れ込む作動油の流量は比例的に増大する(図6の「ΔP1」で示される範囲参照)。
一方、第1接続流路41の作動油の圧力が第2接続流路42の作動油の圧力よりも大きい状態で、且つ「絞り部25を通過する前の第1接続流路41からの作動油の第1の方向D1への力」が「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油(すなわち第2接続流路42に流入する作動油)及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」よりも大きくなった場合には、図4に示すように、可動シール部14がばね座16に当接する位置に配置される一方で、絞り部25の突出部が本体部51から離間して可動弁本体12が第1接続流路41から離れる方向(第1の方向D1)へ移動する。可動弁本体12の第1の方向D1への移動に伴って、第2の筒状部29に形成された第2開口部22が第1の筒状部28(開口面積調整体)によって徐々に覆われ、案内流路18の流路面積(特に第2開口部22の流路面積)は徐々に減少する。そのため、第1接続流路41から第2接続流路42に流れ込む作動油の流量の増加率は徐々に鈍くなる(図6の「ΔP2」で示される範囲参照)。
この場合、「可動弁本体12に第1の方向D1へ加えられる力(第1接続流路41の作動油からの力)」と「可動弁本体12に第2の方向D2へ加えられる力(第1接続流路41から弁体収容部24を経て第2接続流路42に流入する作動油からの力及び弾性力付与部15からの力)」とが釣り合う位置に、可動弁本体12は配置される。そして可動弁本体12が第1接続流路41から離れる方向(第1の方向D1)へ移動して第2の筒状部29に形成された第2開口部22が第1の筒状部28(開口面積調整体)によって完全に覆われると(図5参照)、案内流路18が第1の筒状部28(開口面積調整体)によって遮断され、第1接続流路41から第2接続流路42に流れ込む作動油の流量はゼロ(0)になる。
このように第1の筒状部28(開口面積調整体)は、第1接続流路41の作動油の圧力が第2接続流路42の作動油の圧力よりも大きく且つ第1接続流路41の作動油の圧力と第2接続流路42の作動油の圧力との差が第1の圧力差よりも大きい場合には、第1接続流路41の作動油の圧力と第2接続流路42の作動油の圧力との差が第1の圧力差以下の場合よりも、作動油が通過可能な第2開口部22の開口面積を小さくする。そのため第1接続流路41の作動油と第2接続流路42の作動油との間の差圧が大きくなって「絞り部25を通過する前の第1接続流路41の作動油の第1の方向D1への力」が「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」よりも大きくなるに従って、流量調整弁10(案内流路18)における流量も増大するが、その流量の増大率は徐々に低減する(図6の「ΔP1」〜「ΔP2」で示される範囲参照)。また、本実施形態の流量調整弁10(案内流路18)における流量には最大値Rmaxが設定されることになる。
したがって、作動油の流量に最大値Rmaxが設定されることが求められている弁構造体に対して、本実施形態の流量調整弁10は好適に適用できる。
なお、上述のように「絞り部25を通過する前の第1接続流路41からの作動油の第1の方向D1への力」が「絞り部25を通過した後の第1接続流路41からの作動油及び弾性力付与部15の第2の方向D2への合力」以下の場合には可動弁本体12が動かない。可動弁本体12が動かない状態における第1接続流路41の作動油の圧力と第2接続流路42の作動油の圧力との差の上限値を上記の「第1の圧力差」が示す場合、この「第1の圧力差」は弾性力付与部15の第2の方向D2への力に基づいて定められる。すなわち、上記の「第1の圧力差」に基づいて可動弁本体12に第1の方向D1へ相対的に加えられる力は、弾性力付与部15によって可動弁本体12に第2の方向D2へ加えられる力の大きさよりも大きくなる。なお弾性力付与部15によって可動弁本体12に加えられる力は、弾性力付与部15の弾性係数に基づいて決められるため、上記の「第1の圧力差」は弾性力付与部15の弾性係数に基づいて定められることになる。また第2開口部22が第1の筒状部28によって完全に覆われた後は、第2開口部22の開口面積は変化しない。そのため、上記の「第1の圧力差」は、第2開口部22が第1の筒状部28によって完全に覆われた際の「第1接続流路41の作動油の圧力と第2接続流路42の作動油の圧力との差」よりも小さい値に設定される。
一方、可動シール部14は、第1接続流路41の作動油の圧力及び第2接続流路42の作動油の圧力に応じて、案内流路18を遮断する位置に配置可能であるとともに案内流路18を遮断しない位置に配置可能である。本例の図示の可動シール部14は、第2接続流路42の作動油の圧力が第1接続流路41の作動油の圧力よりも大きい場合には案内流路18を遮断する位置に配置され、第2接続流路42の作動油の圧力が第1接続流路41の作動油の圧力よりも小さい場合には案内流路18を遮断しない位置に配置される。なお、第2接続流路42の作動油の圧力が第1接続流路41の作動油の圧力と等しい場合、可動シール部14は移動せずに停止する。
次に、上述の流量調整弁10を適用可能な弁構造体の一例について説明する。そのような弁構造体は特に限定されず、例えばスプール弁を備える方向切換弁において上述の流量調整弁10を好適に使用することができる。
図7は、流量調整弁10を備える弁構造体60の一例を示す断面図である。
図7に示す弁構造体60は、油圧源69からアクチュエータ67への作動油の供給をコントロールする方向切換弁として構成される。この弁構造体60は、スプール63が配置されるスプール収容孔64が形成された本体部51を備える。スプール63には複数の切欠部が形成され、切欠部間にはスプール収容孔64の径とほぼ同じ径を持つランド部が設けられている。スプール収容孔64には、第2接続流路42を介して第1接続流路41が接続され、またアクチュエータ通路66を介してアクチュエータ67が接続されている。
本例の弁構造体60は、油圧源69から2つの第1接続流路41に作動油が供給され、弁構造体60の本体部51において各第1接続流路41が第2接続流路42に接続されている。
弁構造体60の本体部51には、更に電磁比例弁61、リリーフ弁65及び圧力室68が設けられるとともに、タンク通路62が形成されている。圧力室68は2つ設けられており、スプール63の両端部が配置される。電磁比例弁61は、圧力室68に対応するようにして2つ設けられており、圧力室68に対する制御油(圧油)の供給及び排出を行って、スプール収容孔64におけるスプール63の移動及び配置をコントロールする。リリーフ弁65は2つ設けられ、それぞれがアクチュエータ通路66及びタンク通路62に接続している。アクチュエータ通路66の作動油が所定の圧力以上を示す場合、各リリーフ弁65は、アクチュエータ通路66とタンク通路62を連通して、アクチュエータ通路66からタンク通路62に作動油を逃がし、アクチュエータ通路66の作動油の圧力を下げる。
第1接続流路41から第2接続流路42に供給される作動油のアクチュエータ67への供給は、スプール収容孔64におけるスプール63の配置位置によってコントロールされる。アクチュエータ67に作動油を供給する場合には、スプール63に形成される切欠部が第2接続流路42とアクチュエータ通路66との間に配置され、当該切欠部を介して第2接続流路42とアクチュエータ通路66とが連通され、アクチュエータ67に対する作動油の供給及び排出が行われる。一方、アクチュエータ67に作動油を供給しない場合には、スプール63の切欠部間のランド部が第2接続流路42とアクチュエータ通路66との間に配置され、当該ランド部によって第2接続流路42とアクチュエータ通路66との間の連通が遮断され、アクチュエータ67に対する作動油の供給及び排出が行われない。
上述の構造を有する弁構造体60において、流量調整弁10の案内流路18(図1等参照)が各第1接続流路41と第2接続流路42との間に配置されるように、流量調整弁10は、弁構造体60の本体部51に形成される挿入孔部53に対して着脱可能に取り付けられる。これにより、第1接続流路41と第2接続流路42との間における作動油の流れが流量調整弁10によって調整され、各流量調整弁10によって、第1接続流路41から第2接続流路42に供給される作動油の流量(特に最大流量)を的確にコントロールしつつ、第2接続流路42から第1接続流路41への作動油の流入(逆流)を確実に防ぐことが可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、アクチュエータ67に供給される負荷圧を保持するロードホールドチェック弁と、絞りを具備しその絞りの入口圧と出口圧との差圧に応じて一定流量を流す流量制御弁とを、一体的な構造を有する単一の弁体(流量調整弁10)によって実現することができる。これにより、弁構造体60の大型化及び複雑化を防ぎつつ高機能化することができ、作動油の意図しない逆流を防いでアクチュエータ67に流れ込む作動油の流量をコントロールすることができる。このように流量制御弁及びロードホールドチェック弁の両機能を適切に果たすことができる一体構成の流量調整弁10、及びそのような流量調整弁10を備える弁構造体60を提供することで、弁構造体60の小型化及び簡素化を図りつつ、アクチュエータ67に流れ込む作動油の最大流量を規制することができる。
また上述の弁構造体(方向切換弁)60のように流量調整弁10を着脱可能に設けることによって、流量調整弁10のメンテナンスや修理を簡単に行うことができるだけではなく、他の機能を発揮する弁を流量調整弁10の代わりに装着することも可能である。
例えば、一つの装着部(すなわち一つの挿入孔部53)に対し、ロードホールドチェック弁及び流量制御弁のうちのいずれか一方のみが装着される方向切換弁(弁構造体)が従来より知られており、ロードホールドチェック弁及び流量制御弁のうちの一方のみが設けられている低価格仕様の方向切換弁も多い。そのような低価格仕様の方向切換弁において、既存の装着弁を、ロードホールドチェック弁及び流量制御弁の両機能を併せ持つ上述の流量調整弁10に変更するだけで、機能アップした高機能な方向切換弁を実現することが可能である。また弁構造体の装着部(挿入孔部53)に対して着脱可能に装着することができるロードホールドチェック弁、流量制御弁及び上述の流量調整弁10を予め準備しておき、これらの弁の中から必要に応じた適切な弁を装着部に装着することで、一つの弁構造体60によって様々な機能を奏することが可能になる。
本発明は、上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形が加えられた各種態様も含みうるものであり、本発明によって奏される効果も上述の事項に限定されない。したがって、本発明の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲及び明細書に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
例えば、上述の実施形態では開口面積調整体がプラグ17のプラグ基部27と一体的に構成された第1の筒状部28によって構成されているが、プラグ基部27と分離した第1の筒状部28によって開口面積調整体が構成されてもよいし、プラグ17とは別個の部材によって開口面積調整体が構成されてもよい。
10 流量調整弁
12 可動弁本体
13 Oリング
14 可動シール部
15 弾性力付与部
16 ばね座
16a ばね座貫通孔
17 プラグ
18 案内流路
19 弾性体収容部
21 第1開口部
22 第2開口部
24 弁体収容部
25 絞り部
26 先端部
27 プラグ基部
28 第1の筒状部
29 第2の筒状部
30 流量制御部
31 ロードホールドチェック弁部
41 第1接続流路
42 第2接続流路
51 本体部
53 挿入孔部
54 第1挿入部
55 第2挿入部
60 弁構造体
61 電磁比例弁
62 タンク通路
63 スプール
64 スプール収容孔
65 リリーフ弁
66 アクチュエータ通路
67 アクチュエータ
68 圧力室
69 油圧源
D1 第1の方向
D2 第2の方向

Claims (11)

  1. 第1接続流路に接続される第1開口部と第2接続流路に接続される第2開口部とを含む案内流路を有する可動弁本体であって、前記第1接続流路の作動油の圧力及び前記第2接続流路の作動油の圧力に応じて配置位置が変動する可動弁本体と、
    前記可動弁本体の配置位置に応じて、作動油が通過可能な前記第2開口部の開口面積を変える開口面積調整体と、
    前記第1接続流路の作動油の圧力及び前記第2接続流路の作動油の圧力に応じて配置位置が変動する可動シール部と、を備え、
    前記開口面積調整体は、前記第1接続流路の作動油の圧力が前記第2接続流路の作動油の圧力よりも大きく且つ前記第1接続流路の作動油の圧力と前記第2接続流路の作動油の圧力との差が第1の圧力差よりも大きい場合には、前記第1接続流路の作動油の圧力と前記第2接続流路の作動油の圧力との差が前記第1の圧力差以下の場合よりも、作動油が通過可能な前記第2開口部の開口面積を小さくし、
    前記可動シール部は、前記第1接続流路の作動油の圧力及び前記第2接続流路の作動油の圧力に応じて、前記案内流路を遮断する位置に配置可能であるとともに前記案内流路を遮断しない位置に配置可能であり、
    前記可動シール部は、
    前記第2接続流路の作動油の圧力が前記第1接続流路の作動油の圧力よりも大きい場合には、前記第1開口部を形成する第1開口形成部に当接する位置に配置されて、前記第1開口部を塞ぎ、
    前記第2接続流路の作動油の圧力が前記第1接続流路の作動油の圧力よりも小さい場合には、前記第1開口形成部から離間した位置に配置される流量調整弁。
  2. 第1接続流路に接続される第1開口部と第2接続流路に接続される第2開口部とを含む案内流路を有する可動弁本体であって、前記第1接続流路の作動油の圧力及び前記第2接続流路の作動油の圧力に応じて配置位置が変動する可動弁本体と、
    前記可動弁本体の配置位置に応じて、作動油が通過可能な前記第2開口部の開口面積を変える開口面積調整体と、
    前記第1接続流路の作動油の圧力及び前記第2接続流路の作動油の圧力に応じて配置位置が変動する可動シール部と、を備え、
    前記開口面積調整体は、前記第1接続流路の作動油の圧力が前記第2接続流路の作動油の圧力よりも大きく且つ前記第1接続流路の作動油の圧力と前記第2接続流路の作動油の圧力との差が第1の圧力差よりも大きい場合には、前記第1接続流路の作動油の圧力と前記第2接続流路の作動油の圧力との差が前記第1の圧力差以下の場合よりも、作動油が通過可能な前記第2開口部の開口面積を小さくし、
    前記可動シール部は、前記第1接続流路の作動油の圧力及び前記第2接続流路の作動油の圧力に応じて、前記案内流路を遮断する位置に配置可能であるとともに前記案内流路を遮断しない位置に配置可能であり、
    前記開口面積調整体は、プラグの先端を構成する第1の筒状部によって構成され、
    前記可動弁本体は、前記第1の筒状部の内側に配置される第2の筒状部を有し、
    前記可動弁本体のうち前記第2の筒状部よりも前記プラグとは反対側に設けられる先端部は、前記第1接続流路と前記第2接続流路との間に配置され前記第1接続流路及び前記第2接続流路に連通する第1挿入部に、進退自在に配置され、
    前記第2の筒状部は、前記第2接続流路に連通する第2挿入部に進退自在に配置され、
    前記第2の筒状部には、前記第2開口部が形成され、
    前記第1の筒状部は、前記可動弁本体の配置位置に応じて、前記第2開口部を覆う範囲を変えて、作動油が通過可能な前記第2開口部の開口面積を変える流量調整弁。
  3. 前記第1接続流路からの作動油によって前記可動弁本体に加えられる力の方向と対向する方向へ、前記可動弁本体に弾性力を付与する弾性力付与部を更に備える請求項1又は2に記載の流量調整弁。
  4. 前記可動弁本体は、第1の方向へ前記第1接続流路の作動油によって加えられる力と、第1の方向と対向する第2の方向へ、前記第1接続流路から前記第2接続流路に流入する作動油によって加えられる力及び前記弾性力付与部によって加えられる力とに基づいて配置位置が決められる請求項3に記載の流量調整弁。
  5. 前記可動弁本体内には、前記可動シール部よりも大きな空間によって形成され、前記可動シール部が移動可能に配置される弁体収容部が設けられ、
    前記案内流路は、前記第1開口部、前記弁体収容部及び前記第2開口部を含み、
    前記可動シール部は球形状を有し、
    前記第1開口部は、前記可動シール部の径よりも小さい円形断面を有する請求項1〜のいずれか一項に記載の流量調整弁。
  6. 前記第1接続流路及び前記第2接続流路を有する本体部と、
    請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の流量調整弁と、を備える弁構造体。
  7. 前記本体部は、前記第1接続流路及び前記第2接続流路に連通する挿入孔部を有し、
    前記流量調整弁は、前記挿入孔部に配置される請求項に記載の弁構造体。
  8. 前記流量調整弁は、前記挿入孔部に着脱可能に配置される請求項に記載の弁構造体。
  9. 前記挿入孔部は、前記第1接続流路と前記第2接続流路との間に配置される第1挿入部と、前記第2接続流路に連通する第2挿入部と、を有し、
    前記第1挿入部には、前記可動弁本体の先端部が進退自在に配置され、前記本体部のうちの前記第1挿入部を形成する部分と前記可動弁本体の前記先端部との間はシールされている請求項又はのいずれか一項に記載の弁構造体。
  10. 前記挿入孔部のうち前記第1挿入部と前記第2挿入部との間の部分は、前記第2接続流路の一部によって形成される請求項に記載の弁構造体。
  11. 前記第1接続流路は油圧源に連通され、
    前記第2接続流路はアクチュエータに連通される請求項10のいずれか一項に記載の弁構造体。
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