JP6773285B2 - コンクリートバケット、及びこれを用いたコンクリート打設方法 - Google Patents
コンクリートバケット、及びこれを用いたコンクリート打設方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6773285B2 JP6773285B2 JP2016243733A JP2016243733A JP6773285B2 JP 6773285 B2 JP6773285 B2 JP 6773285B2 JP 2016243733 A JP2016243733 A JP 2016243733A JP 2016243733 A JP2016243733 A JP 2016243733A JP 6773285 B2 JP6773285 B2 JP 6773285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- bucket
- bucket body
- steel material
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Description
このようなコンクリートバケットとしては、一般的に耐久性、耐摩耗性、メンテナンス性を考慮して一般構造用圧延鋼材(通称SS材)を加工して製作している。
すなわち、クレーンの1回当たりの運搬量は揚重能力により限られ、また、従来のSS材により形成されるコンクリートバケットは大重量であった。そのため、一回にバケットに積載できるコンクリートの量が制限され、1回当たりのコンクリートの運搬量を少なくせざるを得なかった。その結果、コンクリート打設による生産性を向上するためには、コンクリートの打設間隔の圧縮や作業時間の延長等といった対策を行っていた。
しかも、本発明では、バケット本体、嵩上げ部及び補強部材が耐摩耗性を有する鋼材により形成されているので、従来の一般構造用圧延鋼材から形成されるコンクリートバケットに比べて摩耗が小さくなり、補修にかかる手間や時間を低減することができる。
なお、バケット本体2の容量は、コンクリートバケット1におけるコンクリートの積み込み可能容量となる。
さらに具体的には、例えば上述した嵩上げ筒3の場合には、HARDOX450で板厚3mmのものを使用できる。この場合の化学成分としては、C(炭素)が0.21%以下、Si(ケイ素)が0.7%以下、Mn(マンガン)が1.6%以下、P(リン)が0.025%以下、S(硫黄)が0.01%以下、Cr(クロム)が0.25%以下、Ni(ニッケル)が0.25%以下、Mo(モリブデン)が0.25%以下、B(ホウ素)が0.004%以下である。また、HARDOX450で板厚20mmの機械的特性として、引張試験による降伏強さが1200N/mm2、引張強さが1400N/mm2、伸び10%であり、シャルピー衝撃試験による吸収エネルギー40Jである。
本実施の形態のコンクリートバケット1を用いたコンクリート打設方法としては、図2に示すように、コンクリートバケット1の開閉ゲート21を閉じたバケット本体2にコンクリートを投入する投入し(投入工程)、コンクリートバケット1をケーブルクレーン等の揚重機械によって吊り上げて所定のコンクリート打設位置へ移動させ(移動工程)、図4に示すように、コンクリート打設位置で開閉ゲート21を開いてバケット本体2内のコンクリートを排出口22から排出させて打設する(打設工程)方法となる。
本実施例では、上述の実施の形態によるコンクリートバケット1(図1参照)を使用した実施例と、従来のコンクリートバケットを使用した比較例とをコンクリートダム現場においてコンクリート打設を実施し、実施例及び比較例のサイクルタイムや打設量を確認した。
比較例で使用するコンクリートバケットは、5m3の一般構造用圧延鋼材から形成され、バケット重量が3.2tのものである。
実施例で使用するコンクリートバケットは、5.5m3バケットでHARDOX450から形成され、図1に示す上述の実施の形態と同様に、バケット本体2の板厚を4mm、嵩上げ筒3の板厚を3mm、補強部材4の縦材41の板厚を4.5mmとした。バケット重量が1.95tであり、比較例のコンクリートバケットに比べて1.25tが軽量化されたものである。
例えば、本実施の形態では、バケット本体2、嵩上げ筒3及び補強部材4の縦材41の耐摩耗性を有する鋼材として、HARDOXを採用しているが、これに限定されることはなく、他の耐摩耗性を有する鋼材を採用することも可能である。例えば、ABREX(アブレックス)(登録商標、新日鐵住金社製)、EVERHARD(エバーハード)(登録商標、JFEスチール社製)、WELHARD(ウェルハード)(登録商標、新日鐵住金社製)、SUMIHARD(スミハード)(登録商標、新日鐵住金社製)等が挙げられる。
また、耐摩耗性を有する鋼材の種類や、使用目的に応じてバケット本体2、嵩上げ筒3及び補強部材4の縦材41の板厚を適宜変更することができる。
2 バケット本体
2a 上縁部
3 嵩上げ筒(嵩上げ部)
4 補強部材
5 トランスファーカ
21 開閉ゲート
22 排出口
41 縦材
41a 下端
42 環状部材
Claims (3)
- 下端に開閉ゲートを備えたバケット本体と、
前記バケット本体の上縁部から上方に延ばされた嵩上げ部と、
前記バケット本体の前記上縁部から下方に向けて延びるとともに、下端同士が円周方向に連結された補強部材と、を備え、
前記バケット本体、前記嵩上げ部、及び補強部材は、少なくとも一般構造用圧延鋼材よりも耐摩耗性を有する鋼材により形成され、
前記バケット本体は、上から下に向かうに従って先細る逆台形状部と、該逆台形状部の上端から径方向の外側に突出する前記上縁部と、を有し、
前記上縁部に前記補強部材と前記嵩上げ部が設けられ、前記嵩上げ部が前記逆台形状部の板厚よりも薄肉に形成されていることを特徴とするコンクリートバケット。 - 前記耐摩耗性の鋼材は、前記一般構造用圧延鋼材に比べて、強度が3倍以上、かつ耐摩耗性が7倍以上の材料特性を有することを特徴とする請求項1に記載のコンクリートバケット。
- 請求項1又は2に記載のコンクリートバケットを用いたコンクリート打設方法であって、
前記コンクリートバケットの前記開閉ゲートを閉じた前記バケット本体にコンクリートを投入する投入工程と、
前記コンクリートバケットを吊り上げて所定のコンクリート打設位置へ移動させる移動工程と、
前記コンクリート打設位置で、前記開閉ゲートを開いて前記バケット本体内のコンクリートを排出する打設工程と、
を有することを特徴とするコンクリートバケットを用いたコンクリート打設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016243733A JP6773285B2 (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | コンクリートバケット、及びこれを用いたコンクリート打設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016243733A JP6773285B2 (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | コンクリートバケット、及びこれを用いたコンクリート打設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018095453A JP2018095453A (ja) | 2018-06-21 |
JP6773285B2 true JP6773285B2 (ja) | 2020-10-21 |
Family
ID=62634362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016243733A Active JP6773285B2 (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | コンクリートバケット、及びこれを用いたコンクリート打設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6773285B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7428432B1 (ja) | 2022-12-09 | 2024-02-06 | 株式会社西原鉄工所 | コンクリート投入機 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005207014A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Yasunori Oka | 生コン打設用バケット装置 |
JP5217191B2 (ja) * | 2007-03-08 | 2013-06-19 | Jfeスチール株式会社 | 加工性に優れた耐磨耗鋼板およびその製造方法 |
JP2014141805A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Nishimuragumi:Kk | 薄層用幅広グラブバケット |
-
2016
- 2016-12-15 JP JP2016243733A patent/JP6773285B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018095453A (ja) | 2018-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6773285B2 (ja) | コンクリートバケット、及びこれを用いたコンクリート打設方法 | |
CN104233950B (zh) | 一种预制桥墩及其生产方法 | |
KR100938839B1 (ko) | 표면강화 조성물이 코팅된 굴삭기 버킷 | |
RU2612766C2 (ru) | Ковш карьерного экскаватора | |
CN105880544B (zh) | 鱼雷罐车铁水口防护罩装置 | |
RU2431020C1 (ru) | Ковш карьерного гидравлического экскаватора | |
CN103669894B (zh) | 一种钢筋砼筒仓内壁的加固方法及结构 | |
JP6012217B2 (ja) | 建設工事用の運搬容器、及びその補修方法 | |
AU2021218210B2 (en) | Dipper handle | |
US2314395A (en) | Clamshell bucket | |
CN211003055U (zh) | 一种旋转加料装置 | |
JP4122363B2 (ja) | 掛止部材及びそれを備えた粉粒体案内具 | |
CN219491138U (zh) | 一种具有起吊功能的装载机铲斗 | |
KR200472262Y1 (ko) | 버킷 어셈블리 | |
CN203754757U (zh) | 用于转炉的铁合金上料罐 | |
CN201785785U (zh) | 一种装卸粒料的斗子 | |
CN209618685U (zh) | 一种自动抓斗 | |
RU107192U1 (ru) | Ковш карьерного гидравлического экскаватора прямая лопата | |
CN104148621A (zh) | 一种双金属复合硬质合金颗粒熔铸工艺及其产品 | |
CN211012471U (zh) | 一种改进型铁合金加料溜管 | |
CN204149326U (zh) | 一种水泥搅拌机 | |
CN217755367U (zh) | 一种新型桥式刮板取料机刮板体 | |
CN207187870U (zh) | 全冶金结合复合磨辊 | |
JP2012132163A (ja) | 石材投入ホッパー | |
CN219098115U (zh) | 一种具有挡料功能的轮斗机 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181005 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190626 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200527 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200623 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200825 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200916 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6773285 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |