JP6772960B2 - 容器蓋用ポリエチレン組成物 - Google Patents
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Description
さらに、射出成形品においては、上記の特性のみならず、繰返しの折曲げに耐え得る特性及び薄肉部が引裂き易い特性の両者を具備する製品も求められることもある。
例えば、食品容器等の容器蓋において、容器口部に固定される本体と開閉自在に設けられた上蓋とを結合するヒンジ部を有し、かつ開口部を形成するために引裂くための薄肉部(スコア部)を有する形態(ヒンジ部とスコア部とが一体化された所謂ワンピース構造の製品)が存在する。具体的には、醤油、タレなどの食品調味料容器等の蓋にこの形態が見られる。
このような蓋において、ヒンジ部には繰返しの折曲げ性に耐え得るポリプロピレン(PP)が適し、一方、スコア部には引裂き性の良い低密度ポリエチレン(LDPE)が一般に適している。
しかも、容器の内容物の衛生性を確保するべく、その内容物と容器の殺菌目的のため、高温状態で充填することが多く、充填する際の温度が高くなる傾向にあり、材料がその温度によって変形せず、冷却しても内容物が漏れないようにすることが望まれる場合もある。
しかし、この材料は、シクロペンタジエニル系の配位子を有する触媒を用いて得られる2種類の重合体及び高圧ラジカル法低密度ポリエチレンとからなる広範な用途向けの組成物であり、薄肉部の易引裂性、係合力長期維持性、高温充填時の形状保持性や嵌合力の維持性等、いずれも兼ね備えたバランスの良い材料に到達しているとは必ずしも言えない。
しかし、この材料は、密度が高く、MFRが小さいため、高流動性、成形性、薄肉部の易引裂性等においてバランスの良い材料に到達しているとは必ずしも言えない。
しかし、ポリエチレン樹脂としての密度が必ずしも十分ではなく、高温状態での充填適性に関わる緩和弾性率の測定温度が実際の高温充填条件に対して必ずしも十分ではなく、容器蓋としての剛性や高温充填時の形状保持性や嵌合力の維持性が不足する場合がある。
成分(A):温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が1.0〜100g/10分、密度が0.865〜0.929g/cm3のエチレン系重合体
成分(B):温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が1.0〜100g/10分、密度が0.929超〜0.970g/cm3のエチレン系重合体
(a)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分
(b)密度が0.925〜0.950g/cm3
(c)JIS K7139:2009 タイプ1A試験片を90℃で引張呼びひずみ5%まで50mm/minで引張後、ひずみ5%のまま3分保持した後の応力(90℃緩和後応力)が0.7MPa以上
(d)JIS K6922−2:2010により測定される引張衝撃強さが100〜170kJ/m2
T≧1000×D−836 式(1)
即ち、本発明によれば、高流動性、成形性、剛性、耐衝撃性、繰返しの耐折曲げ性、薄肉部の易引裂性、係合力長期維持性のバランスが良好であり、かつ食品衛生性に優れた組成物及び成形品を提供することができる。また、かかるポリエチレン組成物を用いた容器蓋は、高温充填時の形状保持、嵌合力の維持性、開栓時のスコア切れ性やヒンジキャップの繰り返し開閉における耐久性に優れ、内容物が比較的高温で充填される容器のヒンジ付蓋として好適な容器蓋である。
本発明の容器蓋用ポリエチレン組成物は、下記の成分(A)及び成分(B)を含有する。
成分(A):温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が1.0〜100g/10分、密度が0.865〜0.929g/cm3のエチレン系重合体
成分(B):温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が1.0〜100g/10分、密度が0.929超〜0.970g/cm3のエチレン系重合体
重合触媒としては、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒が挙げられる。
成分(A)のエチレン系重合体のMFRは、エチレン重合温度や連鎖移動剤の使用等により調整することができ、所望のものを得ることができる。即ち、エチレンとα−オレフィンとの重合温度を上げることにより、分子量を下げた結果として、MFRを大きくすることができ、重合温度を下げることにより、分子量を上げた結果として、MFRを小さくすることができる。また、エチレンとα−オレフィンとの共重合反応において、共存させる水素量(連鎖移動剤量)を増加させることにより、分子量を下げた結果として、MFRを大きくすることができ、共存させる水素量(連鎖移動剤量)を減少させることにより、分子量を上げた結果として、MFRを小さくすることができる。
成分(A)のエチレン系重合体の密度は、エチレンと共重合させるコモノマーの種類や量を変化させることにより、所望のものを得ることができる。
成分(A)のエチレン系重合体のビカット軟化点は、成分(A)のMFRや密度、コモノマーの種類、重合触媒等を変化させることにより、所望のものを得ることができる。
重合触媒としては、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒が挙げられ、メタロセン触媒としては、例えば特許第3686725号公報に好ましい触媒として例示された触媒が挙げられる。
成分(B)のエチレン系重合体のMFRは、エチレン重合温度や連鎖移動剤の使用等により調整することができ、所望のものを得ることができる。即ち、エチレンとα−オレフィンとの重合温度を上げることにより、分子量を下げた結果として、MFRを大きくすることができ、重合温度を下げることにより、分子量を上げた結果として、MFRを小さくすることができる。また、エチレンとα−オレフィンとの共重合反応において、共存させる水素量(連鎖移動剤量)を増加させることにより、分子量を下げた結果として、MFRを大きくすることができ、共存させる水素量(連鎖移動剤量)を減少させることにより、分子量を上げた結果として、MFRを小さくすることができる。
成分(B)のエチレン系重合体の密度は、エチレンと共重合させるコモノマーの種類や量を変化させることにより、所望のものを得ることができる。
ここでいうショルダーとは、溶出温度−溶出量曲線において、上に凸の変曲点を示す部分を言う。
これらのピークとショルダーが共に存在することにより、融点が高くなりまた結晶化度が上昇し成形体の耐熱性および剛性が向上する。
図1に本発明の成分(B)の溶出温度−溶出量曲線の一例を示す。
(a)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分
(b)密度が0.925〜0.950g/cm3
(c)JIS K7139:2009 タイプ1A試験片を90℃で引張呼びひずみ5%まで50mm/分で引張後、ひずみ5%のまま3分保持した後の応力(90℃緩和後応力)が0.7MPa以上
(d)JIS K6922−2:2010により測定される引張衝撃強さが100〜170kJ/m2
MFRが10g/10分未満の場合、成形時に十分な流動性を得ることが困難であり、一方、MFRが100g/10分を超える場合、耐衝撃性が低下する傾向がある。ここで、MFRは、JIS K6922−2:2010に準拠して測定する値である。
MFRは、成分(A)、(B)の個々のMFRを変化させたり、或いは成分(A)、(B)2成分の配合割合を変化させることにより、調整することができる。
密度が0.925g/cm3未満の場合、剛性や、高温充填時の形状保持、嵌合力の維持性等が低下し、一方、密度が0.950g/cm3を超える場合、開栓時のスコア切れ性やヒンジ付蓋の繰り返し開閉におけるヒンジ部耐久性等が悪化する傾向がある。ここで、密度は、JIS K6922−2:2010に準拠して測定する値である。
密度は、成分(A)、(B)の個々の密度を変化させたり、(A)、(B)2成分の配合割合を変化させることで、調整することができる。
90℃緩和後応力が0.7MPaを下回る場合、高温充填時の形状保持、嵌合力の維持性等が低下する傾向がある。90℃緩和後応力が5MPa以上の場合、キャップの開封性が低下する傾向がある。
90℃緩和後応力は、成分(B)の密度を高くする、成分(B)の配合割合を増やす等の方法で、高くすることができる。
引張衝撃強さが100kJ/m2未満の場合、容器蓋の耐衝撃性やヒンジ付蓋の繰り返し開閉におけるヒンジ部耐久性等が悪化する傾向がある。引張衝撃強さが170kJ/m2を超える場合、開栓時のスコア切れ性が悪化する傾向がある。
引張衝撃強さは、成分(A)、(B)の個々のMFRや密度を変化させたり、(A)、(B)2成分の配合割合を変化させることで、調整することができる。
T≧1000×D−836 式(1)
T≧1000×D−833 式(2)
T≧1000×D−832 式(3)
また、本発明のポリエチレン組成物は、ビカット軟化点が93℃以上、かつ組成物の密度(D、単位:g/cm3)と組成物のビカット軟化点(T、単位:℃)の関係が下記の式(4)を満たすことが好ましい。
T≧2000×D−1759 式(4)
ポリエチレン組成物のビカット軟化点の上限は特に規定されるものではないが、通常130℃未満であり、好ましくは下記の式(5)を満たすことが好ましく、下記の式(6)を満たすことがより好ましい。
T≦1000×D−805 式(5)
T≦1000×D−820 式(6)
ポリエチレン組成物の密度とビカット軟化点は、成分(A)、(B)の個々のMFRや密度、コモノマーの種類、重合触媒等を変化させたり、(A)、(B)2成分の配合割合を変化させることで、調整することができる。
また、上記の方法により得られる容器蓋用ポリエチレン組成物には、性能を損なわない範囲で、常法に従い、他のオレフィン系重合体やゴム等のほか、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、加工助剤、着色顔料、架橋剤、発泡剤、無機又は有機充填剤、難燃剤等の公知の添加剤を配合することができる。
本発明のポリエチレン組成物は、各種特性を満足するものであるので、高温充填時の形状保持、嵌合力の維持性、耐衝撃性に優れる。従って、このような特性を必要とする容器などの用途に好適である。
特に、本発明のポリエチレン組成物は、内容物が比較的高温で充填される容器の蓋として好適である。
(1)MFR:JIS−K6922−2:2010に準拠して測定した。
(2)密度:JIS−K6922−1:1997、JIS−K6922−2:2010に準拠して測定した。
(3)引張衝撃強さ:JIS−K6922−1:1997、JIS−K6922−2:2010に準拠して測定した。
(4)90℃緩和後応力:JIS−K6922に準拠してJIS K7139:2009 タイプ1A試験片を作成後、得られた試験片を東洋精機製作所社製のストログラフT−Dを用いて90℃雰囲気下で50mm/分の速度で引張り、引張呼びひずみ5%で引張を停止してひずみを保持した。引張停止時点を0秒として、3分保持を続け、その間荷重を記録した。3分後の荷重とあらかじめ室温で測定した試験片中央部の厚みと幅から、応力値を計算し、90℃緩和後応力とした。
(5)曲げ弾性率:射出成形にてJIS−K7152−1:1999のタイプA金型にて210℃で成形し10×80×4mmの試験片を作製し、JIS−K6922−2:2010に準拠して測定した。
(6)引張降伏応力:JIS−K6922−2:2010に準拠して測定した。
(7)引張破壊呼びひずみ:JIS−K6922−2:2010に準拠して測定した。
(8)ビカット軟化点:射出成形にてJIS−K7152−1:1999のタイプA金型にて210℃で成形し10×80×4mmの試験片を作製し、JIS−K7206:1999に準拠して測定した。
(9)キャップ引裂き強度:ファナック社製ROBOSHOT S−2000i 100B射出成形機を用い、設定温度170℃、金型温度20℃、射出速度50mm/秒、冷却時間20秒、保圧切替え位置3.2mmの条件で、繰返しの折曲げに耐え得る構造(ヒンジ)及び薄肉部を引裂いて開口部を形成し易い構造(スコア)、スコアを引張により引裂くためのプルリングを具備する、直径約36mm、高さ約19mmの容器蓋を成形した。成形したヒンジ付容器蓋を、TOYOBALDWIN CO.,LTD製TENSILON/UTM−III−100にて、クロスヘッドスピード200mm/分でプルリングを引張り、得られた変位荷重曲線の1つめのピーク(最大ピーク)の荷重を一次強度、2つめのピーク(スコア部が完全に破断する際のピーク)の荷重を二次強度とした。
(10)繰り返しヒンジ強度:ファナック社製ROBOSHOT S−2000i 100B射出成形機を用い、設定温度170℃、金型温度20℃、射出速度50mm/秒、冷却時間20秒、保圧切替え位置3.2mmの条件で、繰返しの折曲げに耐え得る構造(ヒンジ)及び薄肉部を引裂いて開口部を形成し易い構造(スコア)、スコアを引張により引裂くためのプルリングを具備する、直径約36mm、高さ約19mmの容器蓋を成形した。成形した容器蓋を、テスター産業社製ヒンジテスターにてヒンジ部の繰り返し耐折試験を行い、ヒンジ部が破断するまでの回数を繰り返しヒンジ強度とした。
(11)高温充填適性判定:JIS K7139:2009 タイプ1A試験片を90℃で引張呼びひずみ5%まで50mm/分で引張後、ひずみ5%のまま3分保持した後の応力の測定値が0.7MPa以上であるものを○、0.7MPa未満であるものを×とした。
(12)易引裂き性判定:キャップ引裂き強度の一次強度の測定値が50N未満であるものを○、50N以上であるものを×とした。
(13)ヒンジ耐久性判定:繰り返しヒンジ強度の測定値が25回以上であるものを○、25回未満であるものを×とした。
(14)総合評価判定:高温充填適性判定、易引裂き性判定、ヒンジ耐久性判定のすべての評価結果が○であるものを○、いずれかの評価結果に×があるものを×とした。
A−1:チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが30g/10分、密度が0.923g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体
A−2:高圧法により重合された、MFRが60g/10分、密度が0.923g/cm3のエチレン系重合体
A−3:メタロセン触媒を用いて重合された、MFRが12g/10分、密度が0.910g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体
B−1:メタロセン触媒を用いて重合された、MFRが4.5g/10分、密度が0.937g/cm3のエチレン・1−ヘキセン共重合体
B−2:チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが35g/10分、密度が0.937g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体
B−3:チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが11g/10分、密度が0.960g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体
B−4:チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが20g/10分、密度が0.955g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体
B−5:チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが40g/10分、密度が0.960g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体
表1に示す成分(A)、成分(B)を、ユニオン・プラスチック社製V.USV50−28型押出機を使用してブレンドし、ペレタイザーで造粒した後、その物性を評価した。得られたポリエチレン組成物は、表1に示されるように、キャップ引裂き強度、繰り返しヒンジ強度に優れ、かつ高温充填適性に優れる材料であった。
比較例1として、チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが20g/10分、密度が0.925g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体を用いた。
表1に示されるようにキャップ引裂き強度、繰り返しヒンジ強度は十分であるが、90℃緩和後応力が低く、高温充填適性に劣る材料であった。
比較例2として、チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが50g/10分、密度が0.928g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体を用いた。
表1に示されるようにキャップ引裂き強度は十分であるが、繰り返しヒンジ強度が低く、ヒンジ適性に劣る材料であった。
比較例3として、チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが48g/10分、密度が0.925g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体を用いた。
表1に示されるように、繰り返しヒンジ強度が低く、さらに90℃緩和後応力も低く、ヒンジ適性と高温充填適性に劣る材料であった。
比較例4として、チーグラー・ナッタ触媒を用いて重合された、MFRが50g/10分、密度が0.930g/cm3のエチレン・1−ブテン共重合体を用いた。
表1に示されるように、繰り返しヒンジ強度が低く、ヒンジ適性に劣る材料であった。
Claims (8)
- 下記の成分(A)を5〜95重量%及び成分(B)を95〜5重量%含有し、以下の(a)〜(d)の性状を有することを特徴とする容器蓋用ポリエチレン組成物。
成分(A):温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が1.0〜100g/10分、密度が0.865〜0.929g/cm3のエチレン系重合体
成分(B):温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が1.0〜100g/10分、密度が0.929超〜0.970g/cm3のエチレン系重合体
(a)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分
(b)密度が0.925〜0.950g/cm3
(c)JIS K7139:2009 タイプ1A試験片を90℃で引張呼びひずみ5%まで50mm/minで引張後、ひずみ5%のまま3分保持した後の応力(90℃緩和後応力)が0.7MPa以上
(d)JIS K6922−2:2010により測定される引張衝撃強さが100〜170kJ/m2 - 成分(A)のビカット軟化点が88℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の容器用ポリエチレン組成物。
- 成分(A)の温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が5〜90g/10分、密度が0.900〜0.929g/cm3であることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器蓋用ポリエチレン組成物。
- 成分(B)の温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)が3〜50g/10分、密度が0.935超〜0.965g/cm3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器蓋用ポリエチレン組成物。
- 成分(B)が、連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度−溶出量曲線において、単一のピークを持ち、かつピークの低温側にピーク高さの40%以上の高さのショルダーを持つことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器蓋用ポリエチレン組成物。
- 前記連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度−溶出量曲線のピークが85〜100℃の範囲にあることを特徴とする請求項5に記載の容器蓋用ポリエチレン組成物。
- 前記連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度−溶出量曲線のピークの低温側に存在するショルダーの頂点の温度がピークの温度−10℃以内の範囲にあることを特徴とする請求項5又は6に記載の容器蓋用ポリエチレン組成物。
- 組成物のビカット軟化点が90℃以上であり、組成物の密度(D、単位:g/cm3)と組成物のビカット軟化点(T、単位:℃)の関係が以下の式(1)を満たすことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の容器蓋用ポリエチレン組成物。
T≧1000×D−836 式(1)
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