JP6772825B2 - ラインパイプ用鋼材及びその製造方法 - Google Patents
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0.30≦C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/3+Nb/3≦0.35 (1)
ここで、式(1)の各元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
0.30≦C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/3+Nb/3≦0.35 (1)
ここで、式(1)の各元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
本実施形態のラインパイプ用鋼材は、ラインパイプ用熱延鋼板、又は、ラインパイプ用電縫鋼管である。ラインパイプ用鋼材の化学組成は、次の元素を含有する。
炭素(C)は、鋼の強度を高める。C含有量が低すぎれば、この効果が得られない。一方、C含有量が高すぎれば、炭化物が生成し、鋼の低温靭性及び延性が低下する。C含有量が高すぎればさらに、溶接性が低下する。したがって、C含有量は0.01〜0.06%未満である。C含有量の好ましい下限は0.015%であり、さらに好ましくは0.02%である。C含有量の好ましい上限は、0.05%であり、さらに好ましくは0.048%である。
シリコン(Si)は、鋼を脱酸する。Si含有量が低すぎれば、この効果が得られない。一方、Si含有量が高すぎれば、鋼の低温靭性が低下する。したがって、Si含有量は0.05〜0.2%である。Si含有量の好ましい下限は、0.07%であり、さらに好ましくは0.1%である。Si含有量の好ましい上限は0.195%であり、さらに好ましくは0.19%である。
マンガン(Mn)は、鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。Mn含有量が低すぎれば、この効果が得られない。一方、Mn含有量が高すぎれば、鋼の強度が高くなりすぎ、鋼の低温靭性が低下する。したがって、Mn含有量は、0.5〜2%である。Mn含有量の好ましい下限は、0.7%であり、さらに好ましくは1.0%である。Mn含有量の好ましい上限は1.8%であり、さらに好ましくは1.5%である。
燐(P)は不純物である。Pは、鋼の低温靭性を低下する。したがって、P含有量は0.03%以下である。P含有量の好ましい上限は0.015%であり、さらに好ましくは0.01%である。P含有量はなるべく低い方が好ましい。
硫黄(S)は不純物である。Sは、Mnと結合してMn系硫化物を形成する。そのため、鋼の低温靭性及び耐SSC性が低下する。したがって、S含有量は0.01%以下である。S含有量の好ましい上限は0.001%であり、さらに好ましくは0.0005%である。S含有量はなるべく低い方が好ましい。
アルミニウム(Al)は、鋼を脱酸する。Al含有量が低すぎれば、この効果が得られない。一方、Al含有量が高すぎれば、Al窒化物が粗大化し、鋼の低温靭性が低下する。したがって、Al含有量は、0.01〜0.035%である。Al含有量の好ましい下限は0.012%であり、さらに好ましくは0.015%である。Al含有量の好ましい上限は0.017%であり、さらに好ましくは0.016%である。本明細書において、Al含有量は鋼中の全Al含有量を意味する。
窒素(N)は、窒化物を形成して、加熱工程中のオーステナイト粒の粗大化を抑制する。この場合、圧延工程においてオーステナイト粒が微細化し、変態後の結晶粒が微細になる。その結果、鋼の低温靭性が高まる。Nはさらに、固溶強化により鋼の強度を高める。N含有量が低すぎれば、これらの効果が得られない。一方、N含有量が高すぎれば、炭窒化物を粗大化し、鋼の低温靭性を低下する。したがって、N含有量は0.001〜0.008%である。N含有量の好ましい下限は、0.002%であり、さらに好ましくは0.003%である。N含有量の好ましい上限は0.006%であり、さらに好ましくは0.005%である。
ニオブ(Nb)は、鋼中のCやNと結合して微細なNb炭窒化物を形成する。Nb炭窒化物により、結晶粒の粗大化が抑制され平均結晶粒径が小さくなる。そのため、鋼の低温靭性を高める。さらに、微細なNb炭窒化物は、分散強化により鋼の強度を高める。Nb含有量が低すぎれば、これらの効果が得られない。一方、Nb含有量が高すぎれば、Nb炭窒化物が粗大化し、鋼の低温靭性が低下する。したがって、Nb含有量は0.01〜0.25%である。Nb含有量の好ましい下限は、0.012%であり、さらに好ましくは0.02%である。Nb含有量の好ましい上限は0.08%であり、さらに好ましくは0.07%である。
チタン(Ti)は、鋼中のNと結合してTiNを形成し、固溶したNによる鋼の低温靭性の低下を抑制する。さらに、微細なTiNが分散析出することにより、結晶粒の粗大化を抑制する。これにより、鋼の低温靭性が高まる。Ti含有量が低すぎれば、これらの効果が得られない。一方、Ti含有量が高すぎれば、TiNが粗大化したり、粗大なTiCが生成する。この場合、鋼の低温靭性が低下する。したがって、Ti含有量は0.005〜0.03%である。Ti含有量の好ましい下限は、0.008%であり、さらに好ましくは0.01%である。Ti含有量の好ましい上限は0.02%であり、さらに好ましくは0.015%である。
ニッケル(Ni)は、鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。Ni含有量が低すぎれば、この効果が得られない。一方、Ni含有量が高すぎれば、この効果が飽和する。したがって、Ni含有量は0.001〜0.2%である。Ni含有量の好ましい下限は、0.05%であり、さらに好ましくは0.08%である。Ni含有量の好ましい上限は0.15%であり、さらに好ましくは0.012%である。
モリブデン(Mo)は、鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。Moはさらに、オーステナイト粒を微細化し、鋼の低温靭性を高める。Mo含有量が低すぎれば、これらの効果が得られない。一方、Mo含有量が高すぎれば、鋼の現地溶接性が低下する。したがって、Mo含有量は0.1〜0.2%である。Mo含有量の好ましい下限は、0.12%であり、さらに好ましくは0.15%である。Mo含有量の好ましい上限は0.2%未満であり、さらに好ましくは0.19%である。
バナジウム(V)は、巻取り工程において鋼中のCやNと結合して微細な炭窒化物を形成し、鋼の強度を高める。微細なV炭窒化物はさらに、結晶粒の粗大化を抑制して鋼の低温靭性を高める。V含有量が低すぎれば、これらの効果が得られない。一方、V含有量が高すぎれば、V炭窒化物が粗大化し、鋼の低温靭性が低下する。したがって、V含有量は、0.001〜0.01%である。V含有量の好ましい下限は、0.002%であり、さらに好ましくは0.005%である。V含有量の好ましい上限は0.008%であり、さらに好ましくは0.007%である。
酸素(O)は不純物である。Oは酸化物を形成して、鋼の耐水素誘起割れ性を低下する。Oはさらに、鋼の低温靭性を低下する。したがって、O含有量は0.003%以下である。O含有量の好ましい上限は0.0025%であり、さらに好ましくは0.002%である。O含有量はなるべく低い方が好ましい。
上述のラインパイプ用鋼材の化学組成はさらに、Feの一部に代えて、Caを含有してもよい。
カルシウム(Ca)は、任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Caは、MnSの形態を制御して、球状化する。この場合、鋼の低温靭性が高まる。しかしながら、Ca含有量が高すぎれば、粗大な酸化物系介在物が形成される。したがって、Ca含有量は0〜0.0030%である。Ca含有量の好ましい下限は、0.0002%であり、さらに好ましくは0.0005%である。Ca含有量の好ましい上限は0.0025%であり、さらに好ましくは0.0020%である。
クロム(Cr)は、任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Crは鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。しかしながら、Cr含有量が高すぎれば、焼入れ性が高くなりすぎて鋼の低温靭性が低下する。したがって、Cr含有量は0〜0.3%である。Cr含有量の好ましい下限は、0.05%であり、さらに好ましくは0.06%である。Cr含有量の好ましい上限は0.25%であり、さらに好ましくは0.2%である。
銅(Cu)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Cuは鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。しかしながら、Cu含有量が高すぎれば、焼入れ性が高くなりすぎて靭性が低下する。したがって、Cu含有量は0〜0.3%である。Cu含有量の好ましい下限は、0.05%であり、さらに好ましくは0.07%である。Cu含有量の好ましい上限は0.25%であり、さらに好ましくは0.20%である。
ボロン(B)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Bは焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。しかしながら、B含有量が高すぎれば、粗大な窒化物が生成して鋼の低温靭性が低下する。したがって、B含有量は0〜0.003%である。B含有量の好ましい下限は、0.0002%であり、さらに好ましくは0.00025%である。B含有量の好ましい上限は0.0030%未満であり、さらに好ましくは0.0028%である。
上記化学組成はさらに、式(1)を満たす。
0.30≦C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/3+Nb/3≦0.35 (1)
ここで、式(1)の各元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。また、式(1)中の元素記号に対応する元素が含有されていない場合、式(1)中の対応する元素記号には「0」が代入される。
本実施形態によるラインパイプ用鋼材の厚さ中央部の組織は、フェライト及び硬質相からなり、残部は、ベイニッティックフェライト及びウィドマンステッテンフェライトからなる群から選択される1種以上からなる。ここで、厚さ中央部とは、板厚又は肉厚をtmmとした場合、板厚中央又は肉厚中央から、板厚方向又は肉厚方向に±20%tの範囲(つまり、表面から板厚方向又は肉厚方向に30〜70%tの範囲)を意味する。
本実施形態のラインパイプ用鋼材ではさらに、ラインパイプ用鋼材の厚さ中央部での平均結晶粒径が15μm以下である。平均結晶粒径が大きすぎれば、鋼の低温靭性が低下する。本実施形態では、上述の平均結晶粒径が15μm以下であるため、優れた低温靭性が得られる。平均結晶粒径の好ましい上限は、13μmであり、さらに好ましくは10μmである。
上述のEBSP−OIM測定において、ラインパイプ用鋼材の厚さ中央部での結晶粒径が20μm以上の結晶粒の面積率を「粗大結晶粒率」と定義する。結晶粒が粗大である場合、鋼の低温靭性が低下する。粗大結晶粒率が20%以下であれば、優れた低温靭性が得られる。粗大結晶粒率の好ましい上限は、18%であり、さらに好ましくは15%である。粗大結晶粒率は低い程好ましい。
粗大結晶粒率(%)=(n/N)×100 (2)
上述のとおり、硬質相分率は10〜20%である。硬質相はパーライト、ベイナイト、島状マルテンサイト及びMAからなる群から選択される1種又は2種以上を含有する。この場合、鋼の強度が高まる。硬質相分率の好ましい上限は15%である。
本実施形態のラインパイプ用鋼材ではさらに、ラインパイプ用鋼材の厚さ中央部での硬質相のサイズが6.0μm以下である。硬質相のサイズが大きすぎれば、鋼の低温靭性が低下する。本実施形態では、上述の硬質相のサイズが6.0μm以下であるため、優れた低温靭性が得られる。硬質相のサイズの好ましい下限は、2.5μmであり、硬質相のサイズの好ましい上限は5.5μmである。
上述のラインパイプ用鋼材の製造方法の一例を説明する。図2は、ラインパイプ用鋼材製造方法の一例を示すフロー図である。
上述の化学組成を有する素材を準備する。具体的には、上述の化学組成を有する溶鋼を製造する。溶鋼を用いて、素材(スラブ)を製造する。連続鋳造法により鋳片(スラブ)を製造してもよい。溶鋼を用いてインゴットを製造し、インゴットを分塊圧延して素材(スラブ)を製造してもよい。
加熱工程(S1)では、製造されたスラブを加熱炉で加熱する。加熱炉でのスラブの加熱温度は1060〜1150℃である。加熱温度が高すぎれば、結晶粒(オーステナイト粒)が粗大化し、低温靭性が低下する。一方、加熱温度が低すぎれば、圧延中の結晶粒の微細化及び圧延後の析出強化が得られず、強度が低下する。したがって、加熱温度は1060〜1150℃である。
圧延工程(S2)では、加熱工程(S1)で加熱されたスラブを、粗圧延機及び仕上げ圧延機を用いて熱間圧延して、鋼板にする。粗圧延機及び仕上げ圧延機ともに、一列に並んだ複数の圧延スタンドを備え、各圧延スタンドはロール対を備える。
ROT(ランアウトテーブル)冷却工程(S3)では、圧延工程(S2)で製造された鋼板を冷却する。ROT冷却工程(S3)は、強冷却工程(S31)、徐冷却工程(S32)及び強冷却工程(S33)を備える。
初めに、鋼板を強冷却する。強冷却はたとえば、水冷装置による水冷である。水冷直前の鋼板の表面温度は特に限定しないが、Ar3変態点以上であるのが好ましい。水冷直前の鋼板の表面温度がAr3変態点以上であれば、粒成長して結晶粒が粗大化することによる強度の低下を防止できる。
強冷却工程(S31)で強冷却した鋼板に対して、徐冷却を実施する。
徐冷却工程(S32)で徐冷却した鋼板に対して、強冷却を実施する。
巻取り工程(S4)では、ROT冷却工程(S3)により冷却された鋼板を巻取り、コイル状のラインパイプ用熱延鋼板にする。
コイル状のラインパイプ用熱延鋼板を巻き戻しながら、周知の方法により、ラインパイプ用電縫鋼管を製造する。具体的には、ラインパイプ用熱延鋼板を連続した成形ロールによる曲げ加工により筒状(オープンパイプ)にする。続いて、オープンパイプの継ぎ目部、つまりラインパイプ用熱延鋼板の長手方向の両端面を電縫溶接法により溶接する。以上の工程により、ラインパイプ用電縫鋼管を製造する。
[ミクロ組織]
上述の方法に基づいて、EBSP−OIMを用いて、平均結晶粒径、粗大結晶粒率、フェライト分率、硬質相分率、及び硬質相のサイズを上述の試験法のとおり、測定した。平均結晶粒径測定でのEBSP−OIMの測定条件は倍率:400倍、視野面積:200μm×500μm、測定ステップ:0.3μmとした。硬質相分率及び硬質相のサイズ測定でのSEMの測定条件は倍率:1000〜3000倍、視野面積45μm×60μmとした。硬質相については、上述のとおりマイクロビッカース硬度試験も実施した。試験条件は、試験温度を常温(25℃)とし、試験力を25gfとした。マイクロビッカース硬度は、すべての試験番号において200Hv以上であった。
各試験番号のラインパイプ用電縫鋼管から引張試験片を採取した。具体的には、ラインパイプ用電縫鋼管を軸方向に見てラインパイプ用電縫鋼管の溶接部から90°の位置(溶接部と背向する位置)から全厚の引張試験片を採取した。引張試験片の横断面は弧状であり、引張試験片の長手方向は、鋼管の長手方向と平行であった。引張試験片のサイズは図3に示すとおりであり、平行部の長さは50.8mm、平行部の幅は38.1mmであった。図3中の数値は、試験片の対応する部位の寸法(単位はmm)を示す。引張試験片を用いて、API規格の5CTの規定に準拠して、常温にて引張試験を実施した。試験結果に基づいて、ラインパイプ用電縫鋼管の降伏強度YS(MPa)及び引張強度TS(MPa)を求めた。
各試験番号のラインパイプ用電縫鋼管からDWTT試験片を採取した。採取位置は引張り試験片と同じ(溶接部と背向する位置)であった。DWTT試験片のサイズは図4に示すとおりであった。採取位置から採取された円弧状の部材を展開して平板状とし、180°位置にノッチを加工した。図4中の数値は、試験片の対応する部位の寸法(単位はmm)を示す。tは肉厚(単位はmm)を示す。DWTT試験片の長手方向は、ラインパイプ用電縫鋼管の円周方向に相当した。DWTT試験片をASTM E 436の規定に準拠して、DWTT試験を行い、延性破面率が85%となる最低温度(DWTT保証温度)を求めた。DWTT保証温度が、−35℃以下の場合、低温靭性が高いと評価した。
表3に試験結果を示す。
Claims (6)
- 質量%で、
C:0.01〜0.06%未満、
Si:0.05〜0.2%、
Mn:0.5〜2%、
P:0.03%以下、
S:0.01%以下、
Al:0.01〜0.035%、
N:0.001〜0.008%、
Nb:0.01〜0.25%、
Ti:0.005〜0.03%、
Ni:0.001〜0.2%、
Mo:0.1〜0.2%、
V:0.001〜0.01%、
O:0.003%以下、
Ca:0〜0.0030%、
Cr:0〜0.3%、
Cu:0〜0.3%、及び、
B:0〜0.003%を含有し、残部がFe及び不純物からなり、式(1)を満たす化学組成を有し、
厚さ中央部の組織において、平均結晶粒径が15μm以下、及び、結晶粒径が20μm以上の結晶粒の面積率である粗大結晶粒率が20%以下であり、フェライト分率が65%以上及び硬質相分率が10〜20%であり、
硬質相のサイズは6.0μm以下である、ラインパイプ用鋼材。
0.30≦C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/3+Nb/3≦0.35 (1)
ここで、式(1)の各元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。 - 請求項1に記載のラインパイプ用鋼材であって、
前記化学組成は、質量%で、
Ca:0.0002〜0.0030%、を含有する、ラインパイプ用鋼材。 - 請求項1又は2に記載のラインパイプ用鋼材であって、
前記化学組成は、質量%で、
Cr:0.05〜0.3%、
Cu:0.05〜0.3%、及び、
B:0.0002〜0.003%、からなる群から選択される1種以上を含有する、ラインパイプ用鋼材。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のラインパイプ用鋼材であって、
前記ラインパイプ用鋼材は、ラインパイプ用熱延鋼板である、ラインパイプ用鋼材。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のラインパイプ用鋼材であって、
前記ラインパイプ用鋼材は、ラインパイプ用電縫鋼管である、ラインパイプ用鋼材。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の化学組成を有する素材を1060〜1150℃で加熱する工程と、
加熱された前記素材に対して粗圧延及び仕上げ圧延を実施して鋼板とする工程と、
前記仕上げ圧延後の前記鋼板に対して、870〜750℃の温度範囲を板厚中心が10
〜50℃/sの冷却速度で強冷却する工程と、
強冷却された前記鋼板に対して、750〜650℃の温度範囲を板厚中心が2〜5℃/sの冷却速度で徐冷却する工程と、
徐冷却された前記鋼板に対して、650〜500℃の温度範囲を板厚中心が5〜10℃/sの冷却速度で強冷却する工程と、
強冷却された前記鋼板を500〜580℃で巻取る工程とを備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のラインパイプ用鋼材の製造方法。
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