JP6770706B2 - 燃焼装置およびこれを備えた温水装置 - Google Patents
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Description
同文献に記載の温水装置は、燃焼装置のバーナケース内が仕切り部によって仕切られ、前記バーナケース内が、第1および第2のバーナをそれぞれ収容した第1および第2の燃焼室に区画されている。これら第1および第2の燃焼室には、その下方側からファンを利用して燃焼用空気が供給される一方、第1および第2の燃焼室の上側には、湯水加熱用の第1および第2の熱交換器が配されている。
このような構成の温水装置においては、第1および第2の熱交換器の双方またはいずれかにフィン詰まりを生じることなどに起因し、排気閉塞が発生する虞がある。排気閉塞が発生した場合には、その旨を的確に検出し、温水装置を停止させるなどの対応措置を採ることが望まれる。
このような構成によれば、たとえば第2の熱交換器側において排気閉塞が発生すると、第2の燃焼室の燃焼ガスの多くが前記連通開口部を通過する現象を生じ、温度センサによる検出温度が上昇する。したがって、この温度上昇に基づき、第2の熱交換器側に排気閉塞が発生したことを検出することが可能である。第1の熱交換器側において排気閉塞が発生した場合にも、前記と同様な原理により、その旨を検出可能である。
すなわち、第1および第2の燃焼室のうち、温度センサが配置されている一方の燃焼室の燃焼ガス流れ方向下流域に排気閉塞が発生した場合には、前記一方の燃焼室の圧力が上昇する結果、前記一方の燃焼室の燃焼ガスが仕切り部の連通開口部を通過し、他方の燃焼室側に流れていく現象を生じる。その際、前記燃焼ガスは、温度センサに作用し、温度センサによって検出される温度が上昇するため、このことに基づいて前記排気閉塞が発生した旨を検出することが可能である。
ここで、前記温度センサは、第1および第2の燃焼室のうち、少なくとも一方の燃焼室に配されており、たとえば第1の燃焼室に配置されている場合には、仕切り部を介して第2の燃焼室とは隔離された状態、またはこれに近い状態にある。同様に、第2の燃焼室に設置されている場合には、仕切り部を介して第1の燃焼室とは隔離された状態、またはこれに近い状態にある。したがって、仕切り部に設けられた一対の連通開口部どうしの間に温度センサが配置されていた特許文献1とは異なり、温度センサが他方の燃焼室からの熱の影響を大きく受けることは適切に回避され、排気閉塞に起因して温度センサの設置箇所の温度が上昇する現象を精度よく、的確に検出することが可能となる。その結果、本発明によれば、排気閉塞の検出精度を高くすることができる。
さらにこのような構成によれば、仕切り部の複数のプレート状部材については、それらの相互間を通過する燃焼用空気を利用して冷却することが可能であり、高温の燃焼ガスに起因してそれらプレート状部材が熱損傷することを適切に防止することが可能である。また、仕切り部が複数のプレート状部材を用いて構成されているのに対し、連通開口部としては、前記した第1および第2の連通開口部が設けられているため、第1および第2の燃焼室どうしを適切に連通させることが可能である。
すなわち、排気閉塞が発生した際には、ファンの送風量が減少するのが一般的であり、ファンの送風量の変化に基づいて排気閉塞の有無を判断することが可能である。ただし、ファンから第2の燃焼室への送風量(燃焼用空気の供給量)が元々少なめである場合には、第2の燃焼室の燃焼ガス流れ方向下流域に排気閉塞が発生したとしても、その送風量の減少量は僅かであり、これを精度よく検出することは難しい。これに対し、前記構成によれば、第2の燃焼室の下流域の排気閉塞については、温度センサと連通開口部とを組み合
わせた構造を利用して検出させるようにしているため、その構成は合理的である。
すなわち、仕切り部の複数のプレート状部材の相互間に形成された隙間は、燃焼用空気が上下方向に通過する空気流路とされているため、この空気流路における空気流れは、本来的には、排気閉塞が発生した際に燃焼ガスが第1の連通開口部を通過して隙間に流れ込むことを妨げるように作用する。これに対し、前記構成においては、第1の連通開口部が上下高さ方向の幅が大きい縦長状とされているため、前記した空気流れによる影響を少なくし、燃焼ガスが第1の連通開口部を通過して隙間内に流れ込み易くすることが可能である。
口部を不当に通過し難くなる。第2の連通開口部が大きな開口面積に形成されている場合には、燃焼装置の通常運転時において、前記他方の燃焼室の燃焼ガスの多くが第2の連通開口部を通過して前記一方の燃焼室側に漏出する虞があるが、前記構成によれば、そのような虞を適切に防止することが可能である。
これら仕切り本体部材4Aおよび遮熱板4Bは、本発明でいうプレート状部材の具体例に相当し、いずれもステンレス製などの耐熱性に優れた材質とされている。仕切り本体部材4Aは、整流板8の上面またはその近傍の高さからバーナケース2内の最上部またはその近傍の高さに到るように起立しており、基本的には、第1および第2の燃焼室2A,2Bの相互間において燃焼ガスの流出入が生じないように設けられている。遮熱板4Bは、高温の燃焼ガスによって仕切り本体部材4Aが熱損傷を生じないように保護するための部材であり、図3に示すように、仕切り本体部材4Aのうち、第2の燃焼室2B側を向く片面の上部領域(少なくとも炎孔面52よりも上側の領域)を覆うように設けられている。遮熱板4Bと仕切り本体部材4Aとの相互間には、下部開口状の隙間40が形成されており、この隙間40には、その下方側から燃焼用空気の一部が進入するようになっている。
ただし、図6(b)に示す対比例も、本発明の実施形態に相当する。
ただし、図7(b)に示すように、遮熱板4Cに、連通開口部42aを設けた構成とすることも可能である。
本実施形態は、図1〜図6に示した先の実施形態と比較すると、仕切り部Pの構成が相違するものの、先の実施形態と同様な原理により、第2の燃焼室2Bの下流域に排気閉塞が発生した際に、温度センサSによる検出温度が上昇し、このことに基づいて排気閉塞が発生した旨を適切に検出することが可能である。
なお、本実施形態の構成において、第1の燃焼室2Aに隣接する側の仕切り本体部材4Aに、第2の連通開口部42とは別の開口部が設けられているなどして、隙間40が第1の燃焼室2Aと同圧または略同圧となる場合には、第2の連通開口部42を省略した構成とすることが可能である(この点は、図7(a)の場合と同様)。
B 燃焼装置
P 仕切り部
HE1 1次熱交換器
M モータ(ファンの)
S 温度センサ
2 バーナケース
2A,2B 第1および第2の燃焼室
30 ファン
4A 仕切り本体部材(プレート状部材)
4B,4C 遮熱板(プレート状部材)
40 隙間
41,42 第1および第2の連通開口部
5A,5B 第1および第2のバーナ
52 炎孔面
8 整流板
80 通気孔
Claims (9)
- 第1および第2のバーナを並んだ状態で収容するバーナケースと、
前記第1および第2のバーナに燃焼用空気を供給するファンと、
前記バーナケース内を前記第1および第2のバーナがそれぞれ個別に収容された第1および第2の燃焼室に仕切る仕切り部と、
この仕切り部に設けられ、かつ前記第1および第2の燃焼室を相互に連通させる連通開口部と、
燃焼ガスの温度検出用の温度センサと、
を備えている、燃焼装置であって、
前記温度センサは、前記第1および第2の燃焼室のうち、少なくとも一方の燃焼室に配され、かつ前記連通開口部に対向接近する配置とされており、
前記仕切り部は、前記第1および第2の燃焼室が並ぶ方向において互いに隙間を介して並んだ複数のプレート状部材を備え、かつ前記隙間は、前記ファンから吐出される燃焼用空気の一部が上下方向に通過する空気流路として形成されており、
前記連通開口部としては、前記温度センサが配置されている燃焼室と前記隙間とを連通させる第1の連通開口部、および前記隙間と前記温度センサが配置されている燃焼室とは反対側の燃焼室とを連通させる第2の連通開口部が設けられており、
前記温度センサは、前記第1の連通開口部に対向接近していることを特徴とする、燃焼装置。 - 請求項1に記載の燃焼装置であって、
前記温度センサは、前記第1および第2の燃焼室のうち、前記温度センサが配されている一方の燃焼室に収容されているバーナの炎孔面よりも上方であって、前記炎孔面の直上領域を避けた位置に設けられている、燃焼装置。 - 請求項1または2に記載の燃焼装置であって、
前記第2のバーナは、前記第1のバーナよりも最大燃焼火力が小さく、かつ前記第2の燃焼室は、前記第1の燃焼室よりも前記ファンからの燃焼用空気の供給量が少なくなるように構成されており、
前記温度センサは、前記第2の燃焼室に配され、かつ前記温度センサによる検出温度のデータに基づいて、前記第2の燃焼室の燃焼ガス流れ方向下流域における排気閉塞の有無を判断可能とされている、燃焼装置。 - 請求項3に記載の燃焼装置であって、
前記ファンの燃焼用空気の送風量の変化、または前記送風量に対応するパラメータの値の変化に基づいて、前記第1の燃焼室の燃焼ガス流れ方向下流域における排気閉塞の有無を判断可能とされている、燃焼装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の燃焼装置であって、
前記第2の連通開口部は、前記第1の連通開口部および前記温度センサの両者に対向した配置に設けられている、燃焼装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の燃焼装置であって、
前記第1の連通開口部は、上下高さ方向の幅が水平方向の幅よりも大きい縦長状の開口部とされている、燃焼装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の燃焼装置であって、
前記第2の連通開口部は、前記第1の連通開口部よりも開口面積が小さくされている、燃焼装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の燃焼装置であって、
前記バーナケース内のうち、前記第1および第2のバーナの下方には、前記ファンから吐出される燃焼用空気を上向きに通過させる複数の通気孔を有する整流板が設けられており、
前記仕切り部は、前記整流板の上面またはその近傍の高さから前記バーナケース内の最上部またはその近傍の高さに到るように起立した仕切り本体部材と、この仕切り本体部材に前記隙間を介して対面するように設けられた少なくとも1つの遮熱板と、が組み合わされて構成されており、
前記仕切り本体部材および前記遮熱板のそれぞれが、前記複数のプレート状部材である、燃焼装置。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載の燃焼装置と、
この燃焼装置における前記第1および第2の燃焼室のそれぞれの燃焼ガス流れ方向下流側に配された湯水加熱用の第1および第2の熱交換器と、
を備えていることを特徴とする、温水装置。
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