JP6770570B2 - 通信装置、通信装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信技術に関するものである。
従来より、無線LANシステムは通信ケーブルに拘束されない可搬性の優れたネットワークシステムとして利用されており、近年は特に、無線通信区間の伝送速度の向上や、無線通信装置の普及などにより、飛躍的な普及を見せている。
とりわけ、2.4GHzや5GHz帯の周波数帯域を用いた無線LANシステムとして、IEEE802.11規格群によって規定された無線LANシステムが一般的に普及している。
また、2.4GHz帯の周波数帯域を用いた近距離無線通信を目的として、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energy(以降、「BLE」)の規格が一般的に普及している。プリンタに関しても、他機器との接続性は重要な要素であり、複数の通信規格への対応が求められている。
特許文献1では、5GHz帯域での無線通信で、気象用レーダなどの各種レーダの電波を無線基地局で検出した際、所定時間通信を中断せざる得ない場合に、空いているチャンネルに自動的に変更する技術が示されている。この技術がDFS(Dynamic Frequency Selection)である。また、DFSのみならず、TPC(Transmit Power Control:送信電力制御)という電波干渉の回避機能もあるため同様に注意が必要である。5GHzの使用する帯域としては、W52、W53、W56、W58等があり、国や地域によって利用可能な帯域が法律で規制されている。このうち、DFSが実施される帯域は、W53とW56である。
例えば日本ではW52(5.2GHz帯(5150−5250MHz)、W53(5.3GHz帯(5250−5350MHz))、W56(5.6GHz帯(5470−5725MHz))が5GHz帯では利用可能な帯域として規定されている。その中で、DFSによる干渉波を受けない帯域はW52のみとなる。例えばW52は、36/40/44/48Chを使用する。
特開2010−278825号公報
印刷装置等の通信装置に関しても、他機器との接続性は重要な要素であり、5GHz帯域及び2.4GHz帯域の両方を使えることが好ましい。しかしながら、このような通信装置が、複数の無線通信モードを実行可能である場合、必要なスループット等を維持できない場合がある。本発明では、必要なスループットを維持した通信を実現するための技術を提供する。
本発明の一様態は、第1の周波数帯域を用いた無線通信と特定の周波数帯域を含む第2の周波数帯域を用いた無線通信とを実行可能な通信装置であって、
外部のアクセスポイントを介して情報処理装置と無線通信を可能とするための第1の通信モードと、前記外部のアクセスポイントを介さずに前記通信装置が親局として機能し、子局としての情報処理装置との無線通信を可能とするための第2の通信モードと、前記第1の通信モード及び前記第2の通信モードとは異なる規格の第3の通信モードと、を実行可能な通信手段と、
前記通信手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第1の通信モードにおいて使用される周波数帯域に基づいて、前記第2の通信モードと前記第3の通信モードとのうち通信を実行しない通信モードを判定する判定処理を実行し、
前記第2の通信モードと前記第3の通信モードとのうち、前記判定処理により通信を実行しない通信モードと判定された通信モードの通信を実行させないよう制御する
ことを特徴とする。
本発明の構成によれば、必要なスループットを維持した通信を実現することができる。
システムの構成例を示す図。 通信端末装置200の外観例を示す図。 MFP300の外観例を示す図。 MFPの操作表示部305における画面表示の一例を模式的に示した図。 通信端末装置200のハードウェア構成例を示すブロック図。 MFP300のハードウェア構成例を示すブロック図。 モードA(ソフトAPモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図。 モードB(WFDモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図。 モードC(無線インフラモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図。 モードD(BLEモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図。 モードE(BTモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図。 初期起動時のインターフェース選択画面を示す図。 初期起動時のインターフェース処理を示す図。 通信モードの設定について説明する図。 P2Pモード(WFDやソフトAPモード等)の無効から有効への設定切替えを示すフローチャート。 無線インフラモードの無効から有効への設定切替えを示すフローチャート。 BLEモードの無効から有効への設定切替えを示すフローチャート。 P2Pモード(WFDやソフトAPモード等)の有効から無効への設定切替えを示すフローチャート。 無線インフラモードの有効から無効への設定切替えを示すフローチャート。 BLEモードの有効から無効への設定切替えを示すフローチャート。 MFP300で実施する無線インフラの手動セットアップを示すフローチャート。 MFP300で実施する無線インフラの自動セットアップを示すフローチャート。 (a)は、MFP300で実施する無線インフラの5GHzのDFS利用バンドからのチャンネル変更を示すフローチャート、(b)は、MFP300で実施する無線インフラの5GHzのDFS利用バンドへのチャンネル変更を示すフローチャート。 条件付きBLEモード無効化実行処理のフローチャート。 条件付きP2Pモード無効化実行処理のフローチャート。 条件付きBLEモード有効化実行処理のフローチャート。 条件付きP2Pモード有効化実行処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施形態の1つである。
[第1の実施形態]
<システムの構成について>
先ず、本実施形態に係るシステムの構成例について、図1を用いて説明する。図1に示す如く、本実施形態に係るシステムは、携帯型の通信端末装置200、アクセスポイント(無線基地局)400、MFP(MultiFunction Peripheral)300、を有する。
通信端末装置200は、無線LAN(WLAN)を用いた通信を行うWLAN通信部と、Bluetooth(BT)を用いた通信を行うBT通信部と、を有する情報処理装置である。つまり通信端末装置200は、無線通信機能を有する装置である。通信端末装置200は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等の個人情報端末、携帯電話、デジタルカメラ等の装置である。
MFP300は、通信端末装置200と無線通信可能な装置であり、WLAN通信部を有する。MFP300は、紙などの印刷媒体に画像や文字を記録する印刷機能や、該印刷媒体に記録されている情報を読み取るスキャン機能を有する。MFP300はこの他にも、FAX機能や電話機能等を有していても良い。通信端末装置200と無線通信可能な装置であれば、MFP300に加えて、若しくは代えて他の装置をシステムに組み込んでも良い。例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、スキャナ装置、プロジェクタ、携帯端末、スマートフォン、ノートPC、タブレット端末、PDA、デジタルカメラ、音楽再生デバイス、テレビ等をシステムに組み込んでも良い。
アクセスポイント400は、WLAN通信部を有し、アクセスポイントへの接続を許可した装置同士の通信を中継することで無線インフラモードの通信を提供する。つまり、無線インフラモードの通信において、アクセスポイント400は親局として機能し、他の通信装置(子局)の使用する周波数の決定権を持つ。通信端末装置200およびMFP300は、各々が有するWLAN通信部によって、アクセスポイント400を介した無線インフラモード(無線インフラストラクチャモード)の無線通信を行っても良い。また通信端末装置200およびMFP300は、Wi−Fi Direct(登録商標)やソフトAPモードなどのP2P通信(ピア・ツー・ピア通信)を行うものとしても良い。また、通信端末装置200およびMFP300は、各々が有するBT通信部によってP2P通信を行っても良い。
これらの各モードについては図7〜図10を用いて詳細に後述する。なお、通信端末装置200およびMFP300は、後述するようにWLAN経由で複数の印刷サービスに対応した処理を実行可能である。
図2は通信端末装置200の外観例を示す図である。本実施形態では、通信端末装置200はスマートフォンであるものとして説明する。スマートフォンとは、携帯電話の機能の他に、カメラや、ウェブブラウザ、電子メール機能等を搭載した多機能型の携帯電話のことである。
WLANユニット201は、WLANで通信(無線通信)を行うための通信モジュール(通信チップ)である。WLANユニット201は、例えばIEEE802.11シリーズ(IEEE802.11a、IEEE802.11n(Wi−Fi 4)、IEEE802.11ac(Wi−Fi 5)、IEEE802.11ax(Wi−Fi 6)等)に準拠したWLANシステムにおけるデータ(パケット)通信が可能であるものとする。本実施形態では、WLANユニット201は、2.4GHz帯と5GHz帯の両方の帯域で通信が可能である。また、WLANユニット201を用いた無線通信では、Wi−Fi Direct(WFD)をベースにした通信、ソフトAPモードによる通信、無線インフラモードによる通信などが可能である。各モードについては、図7〜図9を用いて詳細に後述する。
BTユニット205は、IEEE802.15.1に準拠する無線通信を行うための通信モジュール(通信チップ)である。Bluetooth BR/EDR、Bluetooth+HS、Bluetooth Low EnergyなどBT1.1〜5.0で用いられる2.4GHz帯の通信が可能である。以降の説明においては、Bluetooth BR/EDR、Bluetooth+HS、Bluetooth Low Energyなどを含むBT1.1〜5.0の通信を、「BT」と称することがある。なお、BTの通信では、2.4GHz帯域内において、使用するチャンネルを次々に切り替えて通信を行う周波数ホッピングを行う。BTに関しては図10〜図11を用いて詳細に後述する。
表示部202は、例えば、LCD方式の表示機構を備えたディスプレイである。操作部203は、タッチパネル方式の操作機構を備えており、ユーザによる操作を検知する。代表的な操作方法には、表示部202がボタンアイコンやソフトウェアキーボードの表示を行い、ユーザがそれらの箇所に触れることによって操作イベントを検知するものがある。電源キー204は、通信端末装置200の電源のオン/オフを指示するためにユーザが操作するハードキーである。
図3はMFP300の外観例を示す図である。図3において、原稿台301は、スキャナ(読取部)で読み取らせる原稿を載置する台であり、蓋302は、原稿台301に載置した原稿を押さえたり、読取の際に原稿を照射する光源からの光が外部に漏れないようにしたりするための蓋である。印刷用紙挿入口303は、様々なサイズの用紙をセット可能な挿入口である。印刷用紙挿入口303にセットされた用紙は一枚ずつ印刷部に搬送され、印刷部で印刷を行って印刷用紙排出口304から排出される。操作表示部305は、文字入力キー、カーソルキー、決定キー、取り消しキー等のキーと、LED(発光ダイオード)やLCD(永気象ディスプレイ)などを有し、ユーザによってMFP300の各種機能の起動や各種設定を行うことができる。操作表示部305は、タッチパネルで構成されてもよい。
無線通信用モジュール306は、WLANやBTで通信するための通信モジュール(チップ)であり、MFP300内に設けられている。無線通信用モジュール306を用いて、WLANやBTでの2.4GHz帯や5GHz帯の帯域で通信が可能である。つまり、無線通信用モジュール306は、例えばIEEE802.11シリーズ(IEEE802.11a、IEEE802.11n(Wi−Fi 4)、IEEE802.11ac(Wi−Fi 5)、IEEE802.11ax(Wi−Fi 6)等)に準拠したWLANシステムにおけるデータ(パケット)通信が可能であるものとする。また、無線通信用モジュール306を用いた無線通信では、Wi−Fi Direct(WFD)をベースにした通信、ソフトAPモードによる通信、無線インフラモードによる通信などが可能である。各モードについては、図7〜図9を用いて詳細に後述する。
さらに、無線通信用モジュール306は、IEEE802.15.1に準拠する無線通信を行うことが可能である。つまり、Bluetooth BR/EDR、Bluetooth+HS、Bluetooth Low EnergyなどBT1.1〜5.0で用いられる2.4GHz帯の通信が可能である。なお、BTの通信では、2.4GHz帯域内において、使用するチャンネルを次々に切り替えて通信を行う周波数ホッピングを行う。BTに関しては図10〜図11を用いて詳細に後述する。
図4は、MFPの操作表示部305における画面表示の一例を模式的に示した図である。図4(a)はMFP300におけるホーム画面を示しており、例えば、MFP300の電源がオンの状態であって、MFP300が印刷やスキャン等の動作を行っていない状態(アイドル状態)において操作表示部305に表示される画面である。
このホーム画面では、コピーの実行やコピーに係る各種の設定を指示するためのアイコン(左端のアイコン)、スキャンの実行やスキャンに係る各種の設定を指示するためのアイコン(中央のアイコン)が表示されている。また、このホーム画面では、インターネット通信を利用したクラウド機能の実行や該クラウド機能に係る各種の設定を指示するためのアイコン(右端のアイコン)が表示されている。ユーザはキー操作やタッチパネルの操作により所望のアイコンをタッチすることで、対応する処理をMFP300に指示することができる。
図4(a)のホーム画面からキー操作やタッチパネルの操作によってシームレスに図4(a)とは異なる画面を操作表示部305に表示させることができる。図4(b)は、その一例であり、プリントやフォト機能の実行、通信設定(LAN設定)、を指示するための画面である。図4(c)は、図4(b)の画面において左端のアイコン(「LAN設定」のアイコン)をユーザがタッチした場合に操作表示部305に表示される通信設定画面である。この通信設定画面を用いて、無線インフラモードの有効/無効の設定、WFDやソフトAPモード等のP2Pモードの有効/無効の設定など各種のLAN設定、そしてBTの有効/無効の設定をはじめとしたBT設定を行うことができる。この通信設定画面では、無線LANの周波数帯域やチャンネルを設定したり、BTのペアリング用のコードを設定したりすることもできる。
以下では、無線インフラモードを第1の通信モード、WFDやソフトAPモード等のP2P方式を第2の通信モード、BLEモード及びBT Classicモード等のBTを用いたP2P方式を第3の通信モード、と称する場合がある。
● 通信端末装置200のハードウェア構成例
通信端末装置200のハードウェア構成例について、図5のブロック図を用いて説明する。図5に示す如く、通信端末装置200は、通信端末装置200自身のメイン制御を行うメインボード501と、WLAN通信を行うWLANユニット201と、BT通信を行うBTユニット205と、を有する。
先ず、メインボード501について説明する。中央演算処理部(CPU)502は、システム制御部であり、ROM503、RAM504、画像メモリ505、不揮発性メモリ512、データ蓄積部513などに格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU502は、通信端末装置200全体の動作制御を行うと共に、通信端末装置200が行うものとして説明する各処理を実行若しくは制御する。
ROM503は、CPU502が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等を記憶する。本実施形態では、ROM503に記憶されている制御プログラムは、ROM503に記憶されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウェア制御を行う。
RAM504は、SRAM(Static RAM)等で構成されている。RAM504は、ROM503、不揮発性メモリ512等からロードされたコンピュータプログラムやデータ、WLANユニット201やBTユニット205により外部から受信したコンピュータプログラムやデータ、を格納するためのエリアを有する。またRAM504は、CPU502が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM504は、各種のエリアを適宜提供することができる。
画像メモリ505は、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリで構成され、WLANユニット201やBTユニット205により外部から受信した画像や、データ蓄積部513から読み出した画像を、CPU502が処理するために一時的に記憶する。
データ変換部506は、通信端末装置200が送信するデータ/受信したデータを、目的に応じて適宜変換する。例えばデータ変換部506は、種々の形式のデータの解析や、色変換、画像変換等のデータ変換を行う。
電話部507は、電話回線の制御を行い、スピーカ部514を介して入出力される音声のデータを処理することで電話による通信を実現している。スピーカ部514は、電話機能のための音声の入力機能だけでなく、音声の出力機能や、その他、アラーム通知等の機能を実現する。
GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)509は、周知の位置計測技術でもって、通信端末装置200の現在の緯度や経度等の位置情報を取得する。
カメラ部511は、レンズを介して入力された画像を符号化してデータ蓄積部513に保存する。なお、カメラ部511により生成された符号化済みの画像の保存先はデータ蓄積部513に限らず、例えば、不揮発性メモリ512であっても良い。また、入力された画像は符号化せずに保存しても良い。
不揮発性メモリ512は、フラッシュメモリ(flash memory)等のメモリで構成され、通信端末装置200の電源がオフになっても情報を記憶し続ける。なお、通信端末装置200が有するメモリは図5に示したメモリに限らない。例えば、画像メモリ505とRAM504とを同じメモリで構成しても良いし、データ蓄積部513にデータのバックアップ等を行ってもよい。また、本実施形態では、画像メモリ505にDRAMを用いているが、ハードディスクや不揮発性メモリ等の他のメモリ装置を画像メモリ505に適用しても良い。
電源部515は、携帯可能な電池であり、通信端末装置200への電力供給制御を行う。電源状態には、電池に残量が無い電池切れ状態、電源キー204を操作して電源をオフにした電源オフ状態、通常起動している起動状態、起動しているが省電力になっている省電力状態、等がある。
上記の通り、通信端末装置200は、WLANユニット201やBTユニット205により、WLANやBTで無線通信することができる。つまり、WLANユニット201は、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信が可能である。また、BTユニット205は、IEEE802.15.1に準拠する無線通信が可能である。これにより、通信端末装置200は、MFP300等の他のデバイスとのデータ通信を行う。WLANユニット201およびBTユニット205は、データ送信を行う場合には、送信対象のデータをパケットに変換して他デバイスにパケット送信を行う。逆に、WLANユニット201やBTユニット205は、データ受信を行う場合には、外部の他デバイスからのパケットを元データに復元する。WLANユニット201およびBTユニット205は、規格に準拠した通信を実現するためのユニットである。
WLANユニット201は、第1の通信モードとして、例えば無線インフラモード、第2の通信モードとしてP2Pモード(WFDやソフトAPモード等)の2つの通信モードを並行して実行可能である。BTユニット205は、第3の通信モードとしてBT1.1〜5.0に準拠した通信モードを提供できる。但し、これらの通信モードで使用する周波数帯域については、ハードウェアの機能あるいは性能から制限されていることもある。メインボード501内の各機能部は、CPU502が管理するシステムバス518を介して、相互に接続されている。
● MFP300のハードウェア構成例
MFP300のハードウェア構成例について、図6のブロック図を用いて説明する。MFP300は、MFP300自身のメイン制御を行うメインボード601と、WLAN通信及びBT通信を1つのモジュールで行う無線コンボユニット616と、を有する。
先ず、メインボード601について説明する。中央演算処理部(CPU)602は、システム制御部であり、ROM603、RAM604、不揮発性メモリ605、画像メモリ606などに格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU602は、MFP300全体の動作制御を行うと共に、MFP300が行うものとして説明する各処理を実行若しくは制御する。
ROM603は、CPU602が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等を記憶する。本実施形態では、ROM603に記憶されている制御プログラムは、ROM603に記憶されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウェア制御を行う。
RAM604は、SRAM(Static RAM)等で構成されている。RAM604は、ROM603、不揮発性メモリ605等からロードされたコンピュータプログラムやデータ、無線コンボユニット616により外部から受信したコンピュータプログラムやデータ、を格納するためのエリアを有する。またRAM604は、CPU602が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM604は、各種のエリアを適宜提供することができる。
不揮発性メモリ605は、フラッシュメモリ(flash memory)等のメモリで構成され、MFP300の電源がオフになっても情報を記憶し続ける。なお、MFP300が有するメモリは図6に示したメモリに限らない。
画像メモリ606は、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリで構成され、無線コンボユニット616により外部から受信した画像や、符号復号化処理部611により処理された画像を記憶する。
読取制御部607は、読取部609(例えば、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ))を制御して、原稿上の情報を光学的に読み取り、読み取った結果を画像に変換して出力する。なお、読取制御部607は、画像に対して2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施してから出力するようにしても良い。
データ変換部608は、MFP300が送信するデータ/受信したデータを、目的に応じて適宜変換する。例えばデータ変換部608は、種々の形式のデータの解析や、画像のデータを印刷データに変換する処理等を行う。
符号復号化処理部611は、MFP300で扱う画像について、JPEG、PNG等に準拠した符号化/復号を行ったり、拡大縮小処理を行う。
印刷部612は、例えば、インクタンクから供給されるインクをプリントヘッドから吐出させて画像や文字を印刷媒体に記録するものであり、例えば、インクジェットプリンタである。
給紙部613は、印刷部612に供給する印刷媒体を保持する。印刷制御部614による制御によって給紙部613に保持されている印刷媒体が印刷部612に供給され、印刷部612は、該供給された印刷媒体に画像や文字を記録して出力する。
給紙部613は、複数種類の印刷媒体を一つの装置に保持するために、複数の給紙部を用意することができる。そして、印刷制御部614により、どの給紙部から給紙を行うかの制御を行うことができる。
印刷制御部614は、印刷媒体に記録される画像等に対し、スムージング処理や印刷濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施してから印刷部612に出力する。また印刷制御部614は、印刷部612の情報を定期的に読みだしてRAM604の情報を更新する役割も果たす。具体的には、RAM604に保持されている「印刷部612の情報(インクタンクの残量やプリントヘッドの状態等のステータス情報)」を、新たに読み出したステータス情報に更新する。メインボード601内の各機能部は、CPU602が管理するシステムバス620を介して、相互に接続されている。FAX制御部617は、外部の機器との間のファクシミリ通信に係る様々な制御処理を行う。
また、MFP300には、通信端末装置200に設けられているWLANユニット201とBTユニット205の両方の機能を有する無線コンボユニット616が搭載されている。つまり、無線コンボユニット616は、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信と、IEEE802.15.1に準拠した無線通信が可能である。なお、無線コンボユニット616は、図3における無線通信用モジュール306に対応する。無線コンボユニット616はバスケーブル615を介してメインボード601に接続されている。また、モデム619もバスケーブル618を介してメインボード601に接続されている。なお、通信端末装置200およびMFP300はWFDをベースにした通信が可能であり、ソフトウェアアクセスポイント(ソフトAP)機能を有している。
<P2P(ピア・ツー・ピア:Peer to Peer)方式について>
WLANにおける通信においてP2P(外部アクセスポイントを介さずに装置同士がダイレクトに無線で通信する方式)を実現する方式として、複数のモードが考えられる。それぞれのモードでは、探索側の機器が同一の機器探索リクエスト(例えば、Probe RequestフレームやBeacon)を使用して通信相手となる機器(通信相手装置または対向機という)を探索して発見する。MFP300をP2P方式で起動する場合、5GHz帯域と2.4GHz帯域の周波数帯域を用いることが可能である。
例えば、MFP300が、WLANのP2P方式を実行する場合、2.4GHzのみの帯域を有効に設定した場合、通信端末装置200などの探索側の機器が、5GHz帯域で探索コマンドを送信してもMFP300は応答しない。また、MFP300が、BT通信(2.4GHz帯域のみ使用可能)のみを有効に設定した場合、通信端末装置200などの探索機器が、WLAN通信により、2.4GHz帯域もしくは5GHz帯域で探索コマンドを送信してもMFP300は応答しない。なお、P2P方式として、以下の4つのモードが考えられる。
・ モードA(ソフトAPモード)
・ モードB(Wi−Fi Direct(WFD)モード)
・ モードD(Bluetooth Low Energy(BLE)モード)
・ モードE(Bluetooth Classic(BT Classic)モード)
ソフトAPモードとWFDモードでは、MFP300が親局として機能し、通信相手の通信端末装置200が子局として機能する。具体的には、ソフトAPモードでは、MFP300がアクセスポイント機能を実行することにより親局として機能する。そして、通信端末装置200が子局としてMFP300に接続することにより、各種サービスを依頼するクライアントの役割を果たす。WFDモードでは、MFP300がWFDのGroup Ownerとして機能することにより親局として機能する。そして、通信端末装置200が子局としてMFP300に接続することにより、各種サービスを依頼するWFDのクライアントの役割を果たす。
また、BLEモードとBT Classicモードでは、MFP300がスレーブとして機能し、通信端末装置200がマスターとして機能する。なお、BT Classicモードを示す「Bluetooth Classic」は、BLEの規格(Bluetooth4.0)より前の規格のBTを意味する。
上記4つのモードのそれぞれは、対応している機器と対応していない機器とがあり、また、アプリケーションについても、それぞれのモードで異なることがある。以下、各モードにおける無線の機器の探索シーケンスについて、図7、図8、図10、図11を用いて説明する。なお、Wi−Fi DirectやBluetoothによる通信機能を有する機器では、該機器が有する操作部から、その通信機能を実現する専用のアプリケーションを呼び出す。そして、Wi−Fi Direct機器やBluetooth機器はそのアプリケーションによって提供されるUI(ユーザインターフェース)の画面操作に基づいて、Wi−Fi Direct通信やBluetooth(BT)通信を実行することができる。
以降の説明では、便宜上、ソフトAPモードおよびWFDモードを含むP2P方式を「P2Pモード」と称し、BLEモードおよびBT Classicモードを含むBTを用いたP2P方式を「BTモード」と称する。
● ソフトAPモードの機器探索シーケンス
図7は、モードA(ソフトAPモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図である。ソフトAPモードでは、通信を行う機器(例えば、通信端末装置200)が、各種のサービスを依頼する役割を果たすクライアントとなる。そしてもう一方の機器が、WLANにおけるアクセスポイント機能をソフトウェアによる設定により実現するAP(例えば、MFP300)となる。
ソフトAPモードでは、クライアントは、機器探索リクエスト701によりソフトAPとなる機器を探索する。機器探索リクエスト701を受信したソフトAPは、機器探索応答702で返信する。このやり取りによって、クライアント側でソフトAPであるMFP300が発見される。なお、クライアントとソフトAPとの間で無線接続を実現する場合に送受信されるコマンドやパラメータについては、Wi−Fi規格で規定されているものを用いればよく、これに係る説明は省略する。
● WFDモードの機器探索シーケンス
図8はモードB(WFDモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図である。WFDモードでは、機器探索リクエスト801により通信相手となる機器が探索される。機器探索リクエスト801はWFD属性を有しており、探索の対象がWFDモードの通信機器であることを特定できる。クライアント(通信端末装置200)から送信された機器探索リクエスト801を受信したMFP300が機器探索応答802を返信すると、クライアント側で、P2Pの通信相手であるMFP300が検出される。P2Pのグループオーナーと、P2Pのクライアントの役割を決定したうえで、残りの無線接続の処理を行うことになる。この役割決定は、例えばP2Pでは、Go Negotiationに対応する。しかし、後述する、無線インフラモードとWFDモードとが同時に並行動作する場合の周波数帯域について無線チップセットの制約がある場合は、2つのモードのチャンネルを合わせる必要がある。したがって、MFP300はWFDモードの親局(Autonomous Group Owner)として固定的に起動することが望ましい。その場合は、役割を決定するためにGo Negotiationの通信は不要である。MFP300自らが親局として周波数帯とチャンネルを決定するため、5GHzおよび2.4GHzの何れかの周波数帯帯域及びチャンネルを選択して用いることが可能である。ソフトAPモードおよびWFDモードのようなP2Pモードを、本実施形態では第2の無線インターフェースまたは第2の通信モードと称する場合がある。
● BLEモードの機器探索シーケンス
図10はモードD(BLEモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図である。BLEモードでは、アドバタイズ信号1001を出力することにより、通信相手の機器に自身の存在を知らせる。例えば、MFP300がこのアドバタイズ信号1001を出力するペリフェラルとして機能する。アドバタイズ信号1001を受けた機器(例えば、通信端末装置200)は、アドバタイズ信号1001を受信した後、P2PでMFP300と接続するやり取りを行うセントラルとして機能する。セントラルからペリフェラルに対して接続要求がされた後、MFP300は、ペリフェラルからスレーブの機能になり、通信端末装置200は、セントラルからマスターの機能になる。なお、接続のやり取りに用いるコマンドやパラメータについては、BT4.1などの規格で規定されているものを用いればよく、これに係る説明は省略する。
● BT Classicモードの機器探索シーケンス
図11はモードE(BT Classicモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図である。BT Classicモードでは、通信を行う機器(例えば、通信端末装置200)が、BT機器を探索するマスターとなる。そしてもう一方の機器が、BTにおけるスレーブとなる。
マスターの機器探索リクエスト1101により通信相手となる機器が探索される。この機器探索リクエストを受けた機器(例えば、MFP300)は機器探索応答1102を返信する。機器探索リクエスト1101と機器探索応答1102を含め、BT1.1やそのバリエーションの規格で規定されているコマンドやパラメータで接続や送受信を行っているため、これに係る説明は省略する。BLEモードおよびBT Classicモードのように、BTを用いたP2P方式を、本実施形態では第3の無線インターフェースまたは第3の通信モードと称する場合がある。
<無線インフラモードについて>
図9はモードC(無線インフラモード)の無線の機器探索シーケンスを示す図である。無線インフラモードでは、通信を行う機器(例えば、通信端末装置200とMFP300)を、ネットワークを統括する外部の「アクセスポイント」(例えば、アクセスポイント400)と接続し、機器同士が外部のアクセスポイントを介して通信する。言い換えると、無線インフラモードは、外部のアクセスポイントが親局として機能し、この外部のアクセスポイントが構築したネットワークを介して、子局である機器同士が通信する形態である。無線インフラモードでは、通信端末装置200は、機器探索リクエスト901によりアクセスポイント400を探索する。アクセスポイント400が機器探索応答902を返信すると、アクセスポイント400が発見される。同様に、MFP300は、機器探索リクエスト903によりアクセスポイント400を探索する。アクセスポイント400が機器探索応答904を返信すると、アクセスポイント400が発見される。通信端末装置200とMFP300がそれぞれアクセスポイント400を発見すると、接続する。接続後、アクセスポイント400を中継して機器間の通信に送受信されるコマンドやパラメータについては、Wi−Fi規格で規定されているものを用いればよい。そのため、これに係る説明は省略する。無線インフラモードを、本実施形態では第1の無線インターフェースまたは第1の通信モードと称する場合がある。
<周波数帯域の制約とセットアップ方法>
1台の無線通信デバイスで複数の無線インターフェースが同時並行して動作可能である場合、機能上、性能上の制約がある場合でも、ユーザの利便性を損なわずに無線を利用するための方法を詳細に説明する。なお、以下の説明の前に、本実施形態の前提となる制約について説明する。
「無線チップセットが利用するCPUやアンテナが1つしか採用できない」、「複数の無線インターフェースを同時に動作させるとファームウェアが複雑化する」、といったことに起因してこれらの無線通信の利用上の制約が生ずることがある。すなわち、1台の装置内で複数の通信モードが同時並行して動作する場合には、無線チップセットの制約により、通信速度などが限定されることがある。
第1の制約として、複数の無線通信規格による複数の無線インターフェースが同時並行して動作する場合は、利用する周波数帯(利用周波数帯域)の数に制限がある。これは、使用する無線コンボユニット616が、1つのCPU、1つのアンテナで動作しているため、必要とするスループットを満足するためには、2チャンネル分までしか同時に使用できない場合があることに起因する。なお、必要とするスループットは、ユーザの求める速度を考慮したうえで、製品のスペックに応じて設定される。本発明者の検討の結果、1つのCPU、1つのアンテナで動作する無線コンボユニットの場合、従来までのスループットを満足するためには、2チャンネル分までしか同時に通信の待ち受け状態にできない場合があったため、以降の説明ではこの制約を第1の制約として説明する。
すなわち、無線チップセットに第1の制約がある場合、各無線インターフェースの設定(例えば単独インターフェース/複数インターフェース)状態によって、通信間隔や通信速度が限定されてしまうことがある。安定した通信と、複数インターフェースの同時利用についてはトレードオフの関係がある。よって、本実施形態では、この制約を無線通信デバイス内の制御によって回避することで、無線通信デバイスのユーザ利便性を損なわずに利用することができる。
本実施形態では、第1の制約を回避するために、複数の無線通信規格による複数の無線インターフェースが動作しているときに、いずれかの通信モードを無効に切替えるように制御する。
第2の制約として、複数の無線インターフェースを持つ機器(例えばMFP300)が、5GHz帯域のうちの気象レーダ等で指定されたレーダ波の使用帯域を使用する場合、DFS(Dynamic Frequency Selection)機能を実行する必要がある。この場合、無線基地局としてDFS機能が必要な帯域で動作すると、常に気象レーダで指定されたレーダ波の使用帯域を監視して検知し、かつ検知された場合は即座にチャンネルを移動せねばならない。つまり、MFP300がP2Pモードの親局として動作し、且つ、気象レーダ等で指定されたレーダ波の使用帯域を使用する場合、DFS機能により、レーダ波の帯域を周期的に監視する必要があり、処理負荷が生じる。
よって、本実施形態では、第2の制約を回避するために、あえて、P2Pモードでは、DFS機能が必要な帯域を使用しないよう制御する。さらに、本実施形態では、通信モードの有効(オン)/無効(オフ)の切替え制御では、複数の無線インターフェースを持つ機器(例えばMFP300)の各無線インターフェースが使用している周波数帯域の組み合わせに応じて切替えを行うように制御する。
なお、例えば、日本ではW52(5.2GHz帯(5150−5250MHz)、W53(5.3GHz帯(5250−5350MHz))、W56(5.6GHz帯(5470−5725MHz))が5GHz帯では利用可能な帯域として規定されている。その中で、DFS機能が必要な帯域は、W53(5.3GHz帯(5250−5350MHz))、W56(5.6GHz帯(5470−5725MHz))である。また、DFS機能が不要な帯域はW52である。以降の説明において、DFS機能が必要な帯域をDFS帯域、DFS機能が不要な帯域を非DFS帯域と称することもある。
動作状態による通信モードの有効/無効の切替え制御は、初期セットアップ、LAN設定によるインターフェースの有効/無効の切替え、無線の手動セットアップ、無線の自動セットアップ、無線インフラのチャンネル変更等に起因する。通信モードの有効/無効の切替え制御の詳細については、以下に順に説明する。なお、以下の説明では、BTモードの説明として、BLEモードを例に説明するが、本実施系例ではBT Classicモードでも適用可能である。
<初期セットアップ>
MFP300は、本体を購入したユーザが初めて電源を投入した際に、工場出荷状態(着荷状態)から初期設定を行うため、通常とは異なる初期起動時専用の処理シーケンス(初期セットアップ)を起動するように構成されている。
例えば、MFP300は、印刷部612にインクタンクやプリントヘッド等が装着されていない状態で工場から出荷されている。従って、ユーザが初めて操作する初期起動直後に、同梱されたインクタンクやプリントヘッド等を装着する作業をユーザに促すなど、MFP300を使用可能なように準備する必要がある。
工場出荷状態のままであることを示す初期起動状態であるかどうかは、不揮発性メモリ605に保存されるフラグ(初期起動フラグ)を用いて制御されている。ユーザにより使用するための準備が完了すると、初期起動フラグの状態が変わり、以後、初期起動時専用の処理シーケンスは起動しないように構成されている。本実施形態では、MFP300で初期起動時に特有の処理を行っていることに着目し、初期起動時の処理に、無線インターフェースの設定を含める。
MFP300の初期起動時のインターフェース処理シーケンスについて図12及び図13を用いて説明する。なお、初期起動時には、インターフェース設定以外の初期セットアップのシーケンスも処理されるが、本実施形態に直接関連しないシーケンスについてはここでは図示していない。
ステップS1301では、CPU602は、電源が投入されると、不揮発性メモリ605に保存されている初期起動フラグを参照し該初期起動フラグが「初期起動状態である」をことを示しているか否かを判断する。この判断の結果、初期起動フラグが「初期起動状態である」をことを示している場合には、処理はステップS1302に進み、初期起動フラグが「初期起動状態である」をことを示していない場合には、処理はステップS1313に進む。初期起動フラグは、MFP300の工場出荷時に特定の値(例えば「初期起動状態である」をことを示す値)にあらかじめセットされている。
ステップS1313では、CPU602は、不揮発性メモリ605に保存されている「インターフェースの有効/無効設定」に従ってインターフェースの有効化を行う。インターフェースの有効化では、図19のステップS1901〜1903に示すような処理を実行し、図17のステップS1701〜1703に示すような処理を実行した後、図15のステップS1501〜1503に示すような処理を実行する。
ステップS1314では、CPU602は、図4(a)に例示したホーム画面を操作表示部305の画面に表示してユーザからの操作入力を受け付ける。ステップS1313およびステップS1314は、ユーザの通常使用時の起動処理に相当するシーケンスである。一方、ステップS1302〜S1312、S1315が、ユーザが初めてMFP300を起動させたときの処理シーケンスとなっている。
ステップS1302では、CPU602は、BLEモードを有効化(ON)する(BLEモードが有効に設定されたとして、不揮発性メモリ605に、その設定を保存(更新)する)。
ステップS1303では、CPU602は、図4(c)に例示した通信設定画面を操作表示部305の画面に表示する。ユーザは、この通信設定画面が表示された場面で、自身が使用する予定のインターフェースを画面に表示された項目から選択する。
ステップS1304では、CPU602は、通信設定画面においてユーザ操作により無線LANが選択されたか否かを判断する。この判断の結果、無線LANが選択されていない場合には、処理はステップS1311に進み、無線LANが選択されている場合には、処理はステップS1305に進む。
ステップS1311では、CPU602は、通信設定画面においてユーザ操作により有線LANが選択されたか否かを判断する。この判断の結果、有線LANが選択されていない場合には、処理はステップS1315に進む。一方、有線LANが選択されている場合には、処理はステップS1312に進む。処理がステップS1315に進むケースは、無線LANも有線LANも選択されず、BLEとUSBが選択されたケースとなる。
ステップS1315では、CPU602は、USBを有効化し、初期起動時のインターフェース設定処理を終える。なお、ここでは図示していないが、インターフェース選択を含む着荷処理シーケンスを全て終えると、不揮発性メモリ605に保存されている初期起動フラグの値を、初期起動状態から非初期起動状態へと変更する。そして以後、初期起動処理シーケンスは起動しないようになる。
ステップS1312では、CPU602は、有線LANを有効化する(有線LANが有効に設定されたとして、不揮発性メモリ605に、その設定を保存し、通常起動時に、有効化するインターフェースとして参照される)。
ステップS1305では、CPU602は、ケーブルレスセットアップモードを起動する。ケーブルレスセットアップモードは、ケーブルを用いずに無線インフラの設定が可能な専用モードである。ケーブルレスセットアップモードのMFP300は、ソフトAPモードとして起動する。そのため、パソコンやスマートフォン、タブレット等の外部機器は、クライアント(子機)としてMFP300と簡単にダイレクト接続することができ、通信することが可能である。このケーブルレスセットアップでは、2.4GHz帯域を使用するとよい。ただし、5GHz帯域のうち非DFS帯域を使用することも可能である。なお、ケーブルレスセットアップモードでは、ソフトAPモードに限らずWFDモードを使用することもできる。ただし、WFDの場合、標準規格上、無線パラメータであるSSIDにランダム生成値の文字列を含ませる必要があり、ソフトAPの方が予約済みSSIDを使用するケーブルレスセットアップには好ましい。パソコンや、スマートフォン、タブレット等の外部機器上で、動作するLAN設定専用アプリケーションによって、LANに関する知識のあまりないユーザでも、容易にMFP300に接続できるよう構成されている。LAN設定専用アプリケーションによって、設定内容の詳細を知ることなく、アクセスポイントの特定に必要な情報や、接続のためのセキュリティ情報がソフトAPであるMFP300に送られるように構成されている。
ケーブルレスセットアップモードでは、ステップS1306においてCPU602は、主に無線インフラモードの接続に必要な設定を受け付ける。パソコンやスマートフォン、タブレット等の外部機器は、MFP300と接続後、無線インフラの設定情報(無線設定情報)を同アプリケーションによってMFP300へ送信するので、CPU602は、該無線設定情報を受信してRAM604等に取得する。無線設定情報は参加したいネットワークを構築している外部アクセスポイントのSSID、外部アクセスポイントで使用している周波数帯域の情報(5GHz帯域と2.4GHz帯域のうちの何れかを示す情報)、暗号方式、認証方式等を含む。なお、無線設定情報として取得する周波数帯域の情報は、周波数帯域に関連する無線チャンネル値でも良い。無線設定情報を受け取ったMFP300は、その後、ソフトAPモードを停止し、無線インフラモードの無線設定処理を実行する。
ステップS1306において無線設定情報を受信すると、ステップS1307ではCPU602は、ケーブルレスセットアップモードを終了する。そして、ステップS1308では、CPU602は、ステップS1306で受信した無線設定情報に従って、無線インフラモードによる通信を起動し、外部のアクセスポイント400への接続処理を行う。そしてCPU602は、無線インフラモードが有効に設定されたとして、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。
ステップS1309では、CPU602は、P2Pモードを有効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。P2Pモードを有効化し、MFP300をP2Pモードの親局として起動することにより、ビーコンを発信し、ホスト側の通信端末装置200から検出が可能となる。
なお、本実施形態のMFP300は、無線インフラモードとP2Pモードとの同時動作が可能であり、初期起動時のセットアップフロー内において、ユーザが無線インフラモード単体を選択した場合は、機器の自主判断によりP2Pモードも有効化する。このように、自動的に無線インフラモードとP2Pモードが有効状態にセットアップされるとよい。つまり、P2Pモードを有効化して設定を保存する処理は、P2Pモードを有効化する設定を受信しているかどうかに関わらず行なわれる。
なお、無線インフラモードとP2Pモードとが同時動作する場合において、P2Pモードにおいて設定される周波数帯域(使用チャネル)は、無線インフラモードの使用周波数帯域がDFS帯域である場合と、それ以外(2.4GHz帯域又は5GHzのうちの非DFS帯域)とで異なる。つまり、無線インフラモードの使用周波数帯域がDFS帯域である場合、P2Pモードにおいて設定される周波数帯域は、2.4GHz帯域と、5GHzの非DFS帯域と、のうちいずれかの帯域が設定される。一方、無線インフラモードの使用周波数帯域が5GHzの非DFS帯域もしくは2.4GHzである場合、P2Pモードにおいて設定される周波数帯域は、無線インフラモードの使用周波数帯域と同じ帯域(同一のチャネル)が設定され得る。
ステップS1310では、CPU602は、図24のステップS2401〜ステップS2407に示すような処理を実行する。図24のフローチャートに従った処理は、条件付きBLEモード無効化実行処理を示す。条件付きBLEモード無効化実行処理は、無線インフラモードとBLEモードが有効に設定されている状態において、P2Pモードを有効設定に切替えた場合、BLEモードの通信を実行可能にするかどうかを判定する。そして、該判定の結果に応じてBLEモードの通信を実行可能にするかどうかを切替える処理である。
ステップS2401では、CPU602は、無線インフラモードの設定が有効か否かを判断する。この判断の結果、無線インフラモードが有効ではないと判断した場合は、処理はステップS2407に進み、無線インフラモードの設定が有効であると判断した場合は、処理はステップS2402に進む。
ステップS2407では、CPU602は、P2Pモード優先設定もしくはBLEモード優先設定が設定可能な通信モード優先設定に、P2Pモード優先を設定することを不揮発性メモリ605に保存する。
ステップS2402では、CPU602は、BLEモードが有効か否かを判断する。この判断の結果、BLEモードが有効ではないと判断した場合は、処理はステップS2407に進み、BLEモードが有効であると判断した場合は、処理はステップS2403に進む。
ステップS2403では、CPU602は、5GHzのDFS利用バンド(DFS帯域)を用いて外部アクセスポイントに接続したか否かを判断する。この判断の結果、5GHzのDFS利用バンドで外部アクセスポイントに接続していると判断した場合、処理はステップS2404に進み、5GHzのDFS利用バンドで外部アクセスポイントに接続していないと判断した場合、処理はステップS2406に進む。
ステップS2406では、CPU602は、無線インフラモードが利用しているチャンネルとP2Pモードが利用しているチャンネルとが同一か否かを判断する。つまり、無線インフラモードが利用している周波数帯域とP2Pモードが利用している周波数帯域とが同一か否かを判断する。この判断の結果、無線インフラモードが利用しているチャンネルとP2Pモードが利用しているチャンネルとが同一であると判断した場合は、処理はステップS2407に進む。一方、無線インフラモードが利用しているチャンネルとP2Pモードが利用しているチャンネルとが同一ではないと判断した場合は、処理はステップS2404に進む。
ステップS2404では、CPU602は、操作表示部305の画面に警告を表す通知(画像や文字)を表示する。警告を表す通知とは、BLEモードを停止することをユーザに伝えるための通知である。ステップS2405では、CPU602は、BLEモードの通信が実行できないように制御する。具体的には、CPU602は、BLEモードでの、デバイス検知・発見・データ送受信を不可にし、BLEモードでアンテナを使用しない状態に遷移させるとよい。もしくは、CPU602は、BLEモードの無効化設定にするため、不揮発性メモリ605に、無効を示す設定値を保存してもよい。
なお、上述のフローでは、ステップS2404において警告を通知した後に、ステップS2405にてBLEモードの通信を停止したいが、本実施形態では、ステップS2404をスキップしてステップS2405を実行してもよい。つまりステップS2404における警告を表す通知を表示せずに、BLEモードの通信を実行できないよう制御する処理を実行してもよい。
その後、有線LANが選択されたケースも、無線LANが選択されたケースも、どちらの場合も、ステップS1315においてUSBインターフェースを有効化し、初期起動時のインターフェース設定処理を終える。
初期起動時にユーザが操作表示部305を操作してWLANが選択された場合、無線インフラモードで5GHz帯域内のDFS帯域を使用せずに外部アクセスポイントに接続し、無線インフラモードとP2Pモードが同一チャンネルで動作している場合がある。つまり、無線インフラモードにおいて2.4GHz帯域又は5GHz帯域のうちの非DFS帯域を使用して外部アクセスポイントに接続し、無線インフラモードとP2Pモードが同一チャンネルで動作している場合がある。その場合、無線インフラモードによる通信とP2Pモードによる通信とBLEモードによる通信との3つのインターフェースによる同時通信が実行できる処理フローとなっている。
また、5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続している場合、または無線インフラモードとP2Pモードが同一チャンネルで動作していない場合もある。その場合、無線インフラモードによる通信とP2Pモードによる通信との2つのインターフェースによる同時通信が実行でき、BLEモードによる通信を実行できない状態とする処理フローとなっている。
これによって、上述した2つの制約を考慮した制御を可能とする。つまり、本実施形態のMFP300は、無線インフラモードにおいて、DFS帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、第2の制約を考慮して、P2PモードではDFS帯域を使用しないよう制御を行う。すなわち、無線インフラモードとP2Pモードとは、互いに異なる周波数帯域(チャネル)を使用する。この場合、無線インフラモードとP2Pモードとで2チャネル分が使用されてしまうため、MFP300は、第1の制約を考慮し、BLEモードの通信は実行できないように制御する。
一方、本実施形態のMFP300は、無線インフラモードにおいて、2.4GHz帯域と、5GHzの非DFS帯域と、のうちいずれかが使用周波数帯域として設定されている場合、P2Pモードでは無線インフラモードと同じ周波数帯域(チャネル)を使用周波数帯域として設定することが可能となる。この場合、使用可能なチャネルが1チャネル分だけ残っているため、そのチャネルをBLEモードの通信に使用することができる。
このように、本実施形態では、複数の通信モードを実行する場合であっても、必要なスループットを維持することが可能となる。また、上記の2つの制約に即した設定が、MFPの使用開始する初期セットアップ時に可能となる。
なお、上述の例では、無線インフラモードにおいて、DFS帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、BLEモードの通信を実行できないよう制御した。このように、BLEモードよりもP2Pモードを優先している理由としては、ケーブルレスセットアップを行うユーザは、通信端末装置200のWi−Fi設定を有効(ON)にしている場合が多く、BLEモードよりもP2Pモードを利用する可能性が高いと考えられるためである。ただし、本実施形態はこれに限定されない。つまり、BLEモードではなく、P2Pモードの通信を実行できないように制御してもよい。具体的には、無線インフラモードにおいて、DFS帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、P2Pモードの通信を実行できないよう制御してもよい。
また、上述の例では、無線インフラモードにおいて、DFS帯域が使用周波数帯域として設定されているか否か、で処理を切り替えたが本実施形態はこれに限定されない。上述の例では、図24のステップS2403において、CPU602は、DFS帯域を用いて外部アクセスポイントに接続したか否か判定し、次に進むステップを切り替えている。しかしながら、本実施形態では、ステップS2403において、CPU602は、5GHz帯域を用いて外部アクセスポイントに接続したか否かを判定し、次に進むステップを切り替えてもよい。つまり、無線インフラモードがDFS帯域かそれ以外かによって処理を変えるのではなく、無線インフラモードが5GHzか2.4GHzかによって処理を変えてもよい。より具体的には、MFP300は、無線インフラモードにおいて5GHz帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、P2Pモードでは2.4GHzの周波数帯域を使用し、BLEモードを実行できないように制御する。一方、無線インフラモードにおいて2.4GHz帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、MFP300は、P2Pモードでは無線インフラモードと同じ周波数帯域(チャネル)を使用周波数帯域として設定し、残りの1チャネルをBLEモード用に設定する。このように、MFP300は、P2Pモードでは、5GHz帯域はいずれの帯域であっても使用しない設定にすることにより、処理をシンプルにすることが可能である。
<LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替え>
次に、インターフェースの有効/無効切替え時における、無線インフラモード/P2Pモード/BLEモードの各通信モードの有効/無効の切替え設定方法について説明する。操作表示部305は、図4(c)の通信設定画面あるいはケーブルレスセットアップ経由で、使用するインターフェースの有効/無効を設定可能なように構成されている。なお、以下の説明では、BTモードの説明として、BLEモードを例に説明するが、本実施形態ではBT Classicモードでも適用可能である。
本実施形態では、有線LANと無線LANの仕様は排他的であり、有線LANを有効にした状態で、同時に無線LANを有効にすることはできない。また逆に、無線LANを有効にした状態で、同時に有線LANを有効にすることもできない。有線LANと無線LANとを同時に無効に設定することは可能である。Bluetoothの設定は無線コンボユニット616に無線LANと共にインターフェースとして内蔵されているため、有線LANとは無線LANと同様の排他な設定となる。今回BluetoothはBLEモードを記載しているが、別のBluetoothの規格も考えられる。USBインターフェースは、ユーザによる設定で無効にはできないが、起動時に常に有効化され、有線LAN、無線LAN、BLEのいずれかと同時に使用可能な構成となっている。
無線LANには、P2Pモードと無線インフラモードの設定があり、個別に独立して有効/無効が設定できるようになっている。P2Pモードと無線インフラモードを同時に有効に設定することが可能である。また、BLEモードは、P2Pモードと無線インフラモードのいずれとも独立して、有効/無効が設定できるようになっている。このとき、BLEモードは、P2Pモードと無線インフラモードと同時に有効に設定することが可能である。その際にMFP300は、P2Pによる通信と無線インフラによる通信、そしてBLEによる通信を同時に行うことが出来るようになる。
しかし、複数の無線通信モードを同時並行して動作する場合は、上述した2つの制約が存在する。つまり、利用するチャネルの数に制限がある第1の制約と、P2PモードにおいてDFS機能を使用すると処理負荷が増える可能性があるという第2の制約である。そのため、各通信モードの有効/無効を切替えることにより制約に即した設定を行う。
各通信モードの有効/無効の状態、通信モード優先設定、は不揮発性メモリ605に保存され、次回の起動時にも参照されて、保存された情報に基づき各インターフェースが有効化される。本体のLAN設定項目を初期化した際には、P2Pモードと無線インフラモードは無効、BLEモードは有効となり、通信モード優先設定はP2Pモード優先が設定される。また、有線LANも無効となり、有線も無線もLANは使用しない状態となる。LAN設定を初期化したユーザは、所望のインターフェースを個別に有効に設定変更して使用することが可能である。
図14を用いて、通信モードの設定について説明する。図14は、通信モードと周波数帯域との設定可能な組み合わせを示すテーブルの構成例を示す図である。図14のテーブルによれば、通信モード設定の組み合わせには7通りの組み合わせがあるが、使用する周波数帯域の設定をさらに組み合わせると、通信モード設定1から通信モード設定15まで、15通りの設定があり得る。なお、図14において、「有効」とは、対象の通信モードの通信が実行可能である状態を示す。具体的には、不揮発性メモリ605にその通信モードが有効であることを示す設定値が保存された状態であり、且つ、通信モードでアンテナを使用可能な状態を示す。一方、図14において「無効」とは、対象の通信モードの通信が実行できない状態を示す。具体的には、不揮発性メモリ605にその通信モードが無効であることを示す設定値が保存された状態を示す。もしくは、不揮発性メモリ605にその通信モードが有効であることを示す設定値が保存された状態であっても、その通信モードでアンテナを使用できない状態であることを示す。
● P2Pモードの有効化
無線チップセットの制約が、インターフェース切替えの障壁になるパターンとして、図14の通信モード設定3から別の通信モード設定への切替えがある。図14の通信モード設定3の状態は、無線インフラモードにおいて5GHz帯域内のDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続しており、BLEモードが有効な状態である。この状態で、図4(c)の通信設定画面で、ユーザがP2Pモードを無効設定から有効設定に切替えると、無線チップセットの第1の制約と第2の制約が障壁となる。すなわち第1の制約により、3つの通信モードを同時並行で動作させるためには、無線インフラモードとP2Pモードのチャンネルが同一でなければならない。しかしながら、第2の制約により、P2PモードにおいてDFS機能を使わない制御を行う。そのため無線インフラモードにおいて、5GHzのDFS利用バンドを用いて外部のアクセスポイントに接続している場合は、無線インフラモードとP2Pモードのチャンネルは異なってしまう。そのため、3つの通信モードが同時並行すると、通信速度が限定されてしまいスループットが低下する可能性がある。そこで、上記制約を回避したうえで、P2Pモードが使える図14の通信モード設定14に切替える処理のフローチャートを図15に示す。
ステップS1501では、CPU602は、図4(c)の通信設定画面に対するユーザ操作(P2Pモードを無効設定から有効設定に切替えるユーザ操作)を受けて、P2Pモードを無効設定から有効設定に切替える。
ステップS1502では、CPU602は、P2P設定を有効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。そしてステップS1503では、CPU602は、初期セットアップについて説明した上記のステップS2401〜S2407に示すような条件付きBLEモード無効化実行処理を実行する。
このような処理により、無線インフラモードとBLEモードの無線インターフェースが同時並行して動作している状態で、P2Pモードを有効化する場合、第1の制約及び第2の制約の両方を満たしたうえで、P2Pモードの通信を開始することができる。
● 無線インフラモードの有効化
無線チップセットの制約が、インターフェース切替えの障壁になるパターンとして、図14の通信モード設定4から別の通信モード設定への切替えがある。図14の通信モード設定4の状態は、P2Pモードの使用帯域として2.4GHz帯域を用いて有効に設定された状態であり、BLEモードが有効な状態である。この状態で、図4(c)の通信設定画面で、ユーザが無線インフラモードを無効設定から有効設定に切替え、さらに、5GHzのDFS帯域を用いて外部アクセスポイントに接続した場合に無線チップセットの第1の制約と第2の制約が障壁となる。すなわち、第1の制約により、3つのモードを同時並行で動作させるためには、無線インフラモードとP2Pモードのチャンネルが同一でなければならない。しかしながら、第2の制約により、P2PモードはDFS機能を使用しない制御を行う。そのため無線インフラモードにおいて5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続している場合は、無線インフラモードとP2Pモードのチャンネルは異なってしまう。そのため、3つの通信モードが同時並行する場合に通信速度が限定されてしまうことがある。上記制約を回避したうえで、無線インフラモードが使える図14の通信モード設定3または通信モード設定14に切替える処理のフローチャートを図16に示す。
ステップS1601では、CPU602は、図4(c)の通信設定画面に対するユーザ操作(無線インフラモードを無効設定から有効設定に切替えるユーザ操作)を受けて、無線インフラモードを無効設定から有効設定に切替える。
ステップS1602では、CPU602は、無線インフラ設定を有効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。そしてステップS1603では、CPU602は、不揮発性メモリ605に保存されている通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されているか否かを判断する。
この判断の結果、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されていると判断した場合は、処理はステップS1604に進む。ステップS1604では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替え、で説明した図24のステップS2401〜S2407に示すような条件付きBLEモード無効化実行処理を実行する。一方、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されていないと判断した場合は、処理はステップS1605に進む。
ステップS1605では、CPU602は、図25に示すフローチャートに従った処理を実行する。図25は、条件付きP2Pモード無効化実行処理のフローチャートである。P2PモードとBLEモードの両方が有効設定になっており、且つ、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されている状態において、無線インフラモードを有効に切替える場合、BLEモードを無効に切替えるか否かを判定する。そして、該判定の結果に応じてBLEモードを無効にするか否かを切替える。
ステップS2501では、CPU602は、無線インフラモードが有効か否か判断する。この判断の結果、無線インフラモードが有効ではないと判断した場合は、処理はステップS2507に進む。ステップS2507では、CPU602は、通信モード優先設定にBLEモード優先を設定することを不揮発性メモリ605に保存する。
一方、ステップS2501で無線インフラモードが有効と判断した場合は、処理はステップS2502に進む。ステップS2502では、CPU602は、P2Pモードが有効か否かを判断する。
この判断の結果、ステップS2502でP2Pモードが有効ではないと判断した場合は、処理はステップS2507に進み、ステップS2502でP2Pモードが有効であると判断した場合は、処理はステップS2503に進む。
ステップS2503では、CPU602は、5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続したか否かを判断する。ステップS2503で5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続していると判断した場合は、処理はステップS2504に進む。一方、ステップS2503で5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続していないと判断した場合は、処理はステップS2506に進む。
ステップS2506では、CPU602は、無線インフラモードが利用しているチャンネルとP2Pモードが利用しているチャンネルが同一か否かを判断する。ステップS2506で無線インフラモードが利用しているチャンネルとP2Pモードが利用しているチャンネルが同一であると判断した場合は、処理はステップS2507に進む。一方、ステップS2506で無線インフラモードが利用しているチャンネルとP2Pモードが利用しているチャンネルが同一でないと判断した場合は、処理はステップS2504に進む。
ステップS2504では、CPU602は、警告を表す通知(画像や文字)を操作表示部305に表示させる。警告を表す通知とは、P2Pモードを停止することをユーザに伝えるための通知である。ステップS2505ではCPU602は、P2Pモードの通信が実行できないように制御する。具体的には、CPU602は、P2Pモードの通信が実行できないように制御する。具体的には、CPU602は、P2Pモードでの、デバイス検知・発見・データ送受信を不可にし、P2Pモードでアンテナを使用しない状態に遷移させるとよい。もしくは、CPU602は、P2Pモードの無効化設定にするため、不揮発性メモリ605に、無効を示す設定値を保存してもよい。
また、本実施形態では、ステップS2504にて警告通知を実行した後にステップS2505を実行したが、ステップS2504をスキップしてステップS2505を実行してもよい。つまりステップS2504における警告を表す通知を表示せずに、P2Pモードの通信を実行できないよう制御する処理を実行してもよい。
このような処理により、P2PモードとBLEモードの無線インターフェースが同時並行して動作している状態で、無線インフラモードを有効化する場合、第1の制約及び第2の制約を満たしたうえで、無線インフラモードの通信を開始することができる。
● BLEモードの有効化
無線チップセットの制約が、インターフェース切替えの障壁になるパターンとして、図14の通信モード設定14から別の通信モード設定への切替えがある。図14の通信モード設定14の状態は、無線インフラモードにおいて5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続しており、P2Pモードが2.4GHzで有効な状態である。この状態で、図4(c)の通信設定画面で、BLEモードを無効設定から有効設定に切替えると、無線チップセットの第1の制約と第2の制約が障壁となる。すなわち第1の制約により、3つのモードを同時並行で動作させるためには、無線インフラモードとP2Pモードのチャンネルが同一でなければならない。しかしながら、第2の制約により、P2PモードはDFS機能を使わない制御を行う。そのため無線インフラモードにおいて5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続している場合は、無線インフラモードとP2Pモードのチャンネルは異なってしまう。そのため、通信速度が限定されてしまいスループットが低下する可能性がある。そこで、上記制約を回避したうえで、BLEモードが使える図14の通信モード設定3に切替える処理のフローチャートを図17に示す。
ステップS1701では、CPU602は、図4(c)の通信設定画面に対するユーザ操作(BLEモードを無効設定から有効設定に切替えるユーザ操作)を受けて、BLEモードを無効設定から有効設定に切替える。
ステップS1702では、CPU602は、BLE設定を有効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。そしてステップS1703では、CPU602は、無線インフラモードの有効化、で説明した図25のステップS2501〜2507に示すような条件付きP2Pモード無効化実行処理を実行する。
このような処理により、無線インフラモードとP2Pモードの無線インターフェースが同時並行して動作している状態で、BLEモードを有効化する場合、第1の制約及び第2の制約を満たしたうえで、BLEモードの通信を開始することができる。
このように、本実施形態では、複数の通信モードを実行する場合であっても、必要なスループットを維持することが可能となる。また、上述の例では、無線インフラモードの使用帯域がDFS帯域か否かで処理を切り替えたが本実施形態はこれに限定されない。つまり、上述の例では、図25のステップS2503において、CPU602は、DFS帯域を用いて外部アクセスポイントに接続したか否か判定し、次のステップを切り替えている。しかしながら、本実施形態のステップS2503では、CPU602は、5GHz帯域を用いて外部アクセスポイントに接続したか否かを判定し、次のステップを切り替えてもよい。つまり、無線インフラモードの使用周波数帯域がDFS帯域かそれ以外かによって処理を変えるのではなく、無線インフラモードの使用周波数帯域が5GHzか2.4GHzかによって処理を変えてもよい。より具体的には、MFP300は、無線インフラモードにおいて5GHz帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、P2Pモードの通信を実行できないよう制御する。一方、無線インフラモードにおいて2.4GHz帯域が使用周波数帯域として設定されている場合、MFP300は、P2Pモードでは無線インフラモードと同じ周波数帯域(チャネル)を使用周波数帯域として設定する。このように、MFP300は、P2Pモードでは、5GHz帯域はいずれの帯域であっても使用しない設定にすることにより、処理をシンプルにすることが可能である。
● P2Pモードの無効化
無線チップセットの制約を回避するために無効化された通信モードを自律的に有効化するパターンとして、図14の通信モード設定14から別の通信モード設定への切替えがある。図14の通信モード設定14の状態は、無線インフラモードにおいて、5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続しており、P2Pモードが2.4GHzで有効な状態である。さらに、この状態において、無線チップセットの制約を回避するためにBLEモードは無効設定に切替えられた状態を例として説明する。本実施形態では、この状態で、図4(c)の通信設定画面で、ユーザがP2Pモードを有効設定から無効設定に切替えると、MFP300は、BLEモードを自律的に有効化する。BLEモードが使える図14の通信モード設定3に切替える処理のフローチャートを図18に示す。
ステップS1801では、CPU602は、図4(c)の通信設定画面におけるユーザ操作(P2Pモードを有効設定から無効設定に切替える)を受けて、P2Pモードを有効設定から無効設定に切替える。
ステップS1802では、CPU602は、P2P設定を無効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。そしてステップS1803では、CPU602は、図26のフローチャートに従った処理を行う。
図26は、条件付きBLEモード有効化実行処理のフローチャートであり、図24の条件付きBLEモード無効化実行処理にて停止されたBLEモードを、有効に切替える処理を示すフローチャートである。
ステップS2601では、CPU602は、BLEモードの通信が実行できる状態か否かを判断する。ここで、BLEモードの通信が実行できる状態とは、BLEモードでの、デバイス検知・発見・データ送受信が可能であり、BLEモードでアンテナを使用できる状態であることを示す。ステップS2601でBLEモードが通信できる状態であると判断した場合は、図26のフローチャートに従った処理は終了する。一方、ステップS2601でBLEモードの通信が実行できる状態ではないと判断した場合は、処理はステップS2602に進む。
ステップS2602では、CPU602は、不揮発性メモリ605の保存領域に保存されているBLEモードの設定値が有効か否かを判断する。つまり、BLEモードの設定状態が有効になっているか否かを判定する。ステップS2602で、不揮発性メモリ605の保存領域に保存されているBLEモードの設定が有効であると判断した場合は、処理はステップS2603に進む。一方、ステップS2602で、不揮発性メモリ605の保存領域に保存されているBLEモードの設定値が有効を示す設定値でないと判断した場合は、図26のフローチャートに従った処理は終了する。ステップS2603では、CPU602は、BLEモードの設定状態を有効化し、その設定値を不揮発性メモリ605に保存する。このような処理により、無線チップセットの制約を回避するために無効化されたBLEモードを、自律的に有効化することができる。よって、BLEモードの通信が実行可能になる。
● 無線インフラモードの無効化
無線チップセットの制約を回避するために無効化された通信モードを自律的に有効化するパターンとして、図14の通信モード設定14から別の通信モード設定への切替えがある。図14の通信モード設定14の状態は、無線インフラモードにおいて5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続しており、P2Pモードが2.4GHzで有効な状態である。さらに、この状態において、無線チップセットの制約を回避するためにBLEモードが無効設定に切替えられた状態を例として説明する。本実施形態では、この状態で、図4(c)の通信設定画面で、無線インフラモードを有効設定から無効設定に切替えると、MFP300は、BLEモードを自律的に有効化する。BLEモードが使える図14の通信モード設定4に切替える処理のフローチャートを図19に示す。
ステップS1901では、CPU602は、図4(c)の通信設定画面に対するユーザ操作(無線インフラモードを有効設定から無効設定に切替えるユーザ操作)を受けて、無線インフラモードを有効設定から無効設定に切替える。
ステップS1902では、CPU602は、無線インフラ設定を無効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。そしてステップS1903では、CPU602は、図27のフローチャートに従った処理を実行する。
図27は、条件付きP2Pモード有効化実行処理のフローチャートであり、図25の条件付きP2Pモード無効化実行処理にて停止されたP2Pモードを、有効に切替える処理を示すフローチャートである。
ステップS2701では、CPU602は、P2Pモードの通信が実行できる状態か否かを判断する。ここで、P2Pモードの通信が実行できる状態とは、P2Pモードでの、デバイス検知・発見・データ送受信が可能であり、P2Pモードでアンテナを使用できる状態であることを示す。ステップS2701でP2Pモードの通信が実行できる状態であると判断した場合は、図27のフローチャートに従った処理は終了する。一方、ステップS2701でP2Pモードの通信が実行できる状態ではないと判断した場合は、処理はステップS2702に進む。
ステップS2702では、CPU602は、不揮発性メモリ605の保存領域に保存されているP2Pモード設定が有効か否かを判断する。つまり、P2Pモードの設定状態が有効になっているか否かを判定する。ステップS2702で、不揮発性メモリ605の保存領域に保存されているP2Pモードの設定値が有効を示す設定値であると判断した場合は、ステップS2703に進む。一方、ステップS2702で、不揮発性メモリ605の保存領域に保存されているP2Pモードの設定が有効でないと判断した場合は、図27のフローチャートに従った処理は終了する。ステップS2703では、CPU602は、P2Pモードの設定状態を有効化し、その設定値を不揮発性メモリ605に保存する。よって、P2Pモードの通信が実行可能になる。
図19に戻って、次に、ステップS1904では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替えのP2Pモードの無効化、で説明した図26の条件付きBLEモード有効化実行処理を実行する。このような処理により、無線チップセットの制約を回避するために無効化された通信モードを自律的に有効化することができる。
● BLEモードの無効化
無線チップセットの制約を回避するために無効化された通信モードを自律的に有効化するパターンとして、図14の通信モード設定3から別の通信モード設定への切替えがある。図14の通信モード設定3の状態は、無線インフラモードで5GHzのDFS利用バンドを用いて外部アクセスポイントに接続しており、BLEモードが有効な状態である。さらに、P2Pモードが無効設定に切替えられた状態を例として説明する。本実施形態では、この状態で、図4(c)の通信設定画面で、ユーザがBLEモードを有効設定から無効設定に切替えると、P2Pモードを自律的に有効化する。P2Pモードが使える図14の通信モード設定14に切替える処理のフローチャートを図20に示す。
ステップS2001では、CPU602は、図4(c)の通信設定画面に対するユーザ操作(BLEモードを有効設定から無効設定に切替えるユーザ操作)を受けて、BLEモードを有効設定から無効設定に切替える。
ステップS2002では、CPU602は、BLE設定を無効化し、不揮発性メモリ605に、その設定を保存する。そしてステップS2003では、CPU602は、上述の無線インフラモードの無効化、で説明した図27の条件付きP2Pモード有効化実行処理を実行する。このような処理により、無線チップセットの制約を回避するために無効化された通信モードを、自律的に有効化することができる。
<無線の手動セットアップ>
次に、無線の手動セットアップ時における、無線インフラモード/P2Pモード/BLEモードの各通信モードの有効/無効の切替え設定方法について説明する。図21は、MFP300で実施する無線インフラの手動セットアップを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、BTモードの説明として、BLEモードを例に説明するが、本実施形態ではBT Classicモードでも適用可能である。
ステップS2101〜S2105の処理は、手動セットアップを示す。手動セットアップ処理では、無線インフラモードが有効化されることにより(ステップS2102)、ユーザ指示により周囲の外部アクセスポイントが検索される(ステップS2103)。そして、検索した周囲の外部アクセスポイントの一覧がMFP300の操作表示部305に表示される(ステップS2104)。ユーザは表示された一覧から所望の外部アクセスポイントを手動で選択することができ、CPU602は、選択されたアクセスポイントにMFP300を接続するための処理を行う(ステップS2105)。手動セットアップにて、外部アクセスポイントに接続した後はステップS2106に進む。
ステップS2106では、CPU602は、不揮発性メモリ605に保存されている通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されているか否かを判断する。ステップS2106で、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されていると判断した場合は、処理はステップS2107に進む。ステップS2107では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替え、で説明した図24の条件付きBLEモード無効化実行処理を実行する。
一方、ステップS2106で、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されていないと判断した場合は、処理はステップS2108に進む。ステップS2108では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替えのインフラストラクチャモードの有効化、で説明した図25の条件付きP2Pモード無効化実行処理を実行する。
上述したとおり、本実施形態では、複数の無線通信規格による複数の無線インターフェースが同時並行して動作する場合、第1の制約と第2の制約がある。そのため、ステップS2107またはステップS2108の処理にて、BLEモードまたはP2Pモードの設定(有効(ON)/無効(OFF))を切り替えることにより、制約を考慮した制御を行う。
以上のように、P2PモードとBTモードの複数の無線インターフェースが同時並行して動作している状態で、手動セットアップにて無線インフラモードが有効化される場合がある。無線インフラモードとP2Pモードが同一チャンネルで動作しているならば、無線インフラモードによる通信とP2Pモードによる通信とBLEモードによる通信との3つのインターフェースによる同時通信が有効となる処理フローとなっている。一方、5GHzのDFS利用バンドで外部アクセスポイントに接続している、または無線インフラモードとP2Pモードが同一チャンネルで動作していない場合がある。この場合、無線インフラモードによる通信とP2Pモードによる通信との2つのインターフェースによる同時通信を有効とし、BLEモードによる通信を実行できない制御を行う処理フローとなる。または、無線インフラモードによる通信とBLEモードによる通信との2つのインターフェースによる同時通信を有効とし、P2Pモードによる通信を実行できない制御を行う処理フローとなっている。これによって、第1の制約及び第2の制約を考慮したうえで、スループットを維持しつつ、無線インフラモードの通信を開始することができる。
<無線の自動セットアップ>
次に、無線の自動セットアップ時における、無線インフラモード/P2Pモード/BLEモードの各通信モードの有効/無効の切替え設定方法について説明する。自動セットアップは、接続先の外部アクセスポイントをプッシュボタンやPINコード方式で自動で選択できるため、自動セットアップと呼んでいる。具体的には、WPS(Wi−Fi Protected Setup)(登録商標)、AOSS(AirStation One−Touch Secure System)(登録商標)、らくらく無線スタート(登録商標)等の方法がある。無線の自動セットアップ時には、外部アクセスポイントから取得した無線パラメータの周波数情報から、2.4GHz帯域と5GHz帯域のうちいずれかを優先した順番で接続を試みる。図22は、MFP300で実施する無線インフラの自動セットアップを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、BTモードの説明として、BLEモードを例に説明するが、本実施形態ではBT Classicモードでも適用可能である。
ステップS2201では、CPU602は、操作表示部305に対するユーザ操作などにより無線インフラモードの自動セットアップモード移行の要求を受け、処理はステップS2202に進む。
ステップS2202では、CPU602は、無線インフラモードの自動セットアップモードに移行する。そしてステップS2203では、CPU602は、無線インフラモードの自動セットアップ中の外部のアクセスポイント400と接続する。接続後は、ステップS2204でCPU602は、アクセスポイント400から無線接続プロファイルを受信する。1つの無線接続プロファイルは、「SSID」、「周波数」、「認証方式」、「暗号方式」、「パスフレーズ」を含む。
ステップS2205では、CPU602は、ステップS2204で受信した無線接続プロファイルに基づいて、無線インフラモードの接続処理を実施する。自動セットアップにて外部アクセスポイントへ接続した後は、処理はステップS2206に進む。ステップS2206〜S2208はそれぞれ、上記のステップS2106〜S2108と同様であるため、その説明は省略する。このように、無線の手動セットアップと同様に、第1の制約及び第2の制約を考慮したうえで、スループットを維持しつつ、無線インフラモードの通信を開始することができる。
<無線インフラのチャンネル変更>
次に、無線インフラのチャンネル変更時における、無線インフラモード/P2Pモード/BLEモードの各通信モードの有効/無効の設定切替え方法について説明する。なお、以下の説明では、BTモードの説明として、BLEモードを例に説明するが、本実施形態ではBT Classicモードでも適用可能である。図23(a)は、MFP300で実施する無線インフラの5GHzのDFS利用バンドからのチャンネル変更を示すフローチャートである。
ステップS2301では、CPU602は、無線インフラのチャンネル変更により、DFS利用バンドで接続していた外部アクセスポイントからの切断処理を行い、処理はステップS2302に進む。
ステップS2302では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替えのインフラストラクチャモードの無効化、で説明した図27の条件付きP2Pモード有効化実行処理を実行する。
ステップS2303では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替えのP2Pモードの無効化、で説明した図26の条件付きBLEモード有効化実行処理を実行する。
このような処理により、無線チップセットの制約を回避するために無効化された通信モードを自律的に有効化することができる。
図23(b)は、MFP300で実施する無線インフラの5GHzのDFS利用バンドへのチャンネル変更を示すフローチャートである。
ステップS2304では、CPU602は、無線インフラのチャンネル変更により、DFS利用バンドで外部アクセスポイントへの接続処理を行い、処理はステップS2305に進む。
ステップS3205では、CPU602は、不揮発性メモリ605に保存されている通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されているか否かを判断する。ステップS2305で、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されていると判断した場合は、処理はステップS2306に進む。ステップS2306では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替え、で説明した図24の条件付きBLEモード無効化実行処理を実行する。
一方、ステップS2305で、通信モード優先設定にP2Pモード優先が設定されていないと判断した場合は、処理はステップS2307に進む。ステップS2307では、CPU602は、LAN設定によるインターフェースの有効/無効切替えのインフラストラクチャモードの有効化、で説明した図25の条件付きP2Pモード無効化実行処理を実行する。このような処理により、無線の手動セットアップと同様に、第1の制約及び第2の制約を考慮したうえで、スループットを維持しつつ、無線インフラモードの通信を開始することができる。
本実施形態によると、複数の通信規格の通信モードを同時に動作させることが可能な場合であり、上記2つの制約が存在する場合に、各無線インターフェースが使用している周波数帯域の組み合わせに応じて通信モードの有効/無効状態の切替えを行う。このような制御により、スループットを維持できる通信モードでの接続を実現する。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、使用する通信インターフェースの例として、無線LANやBluetoothの規格を例に挙げて説明したが、他の無線通信規格を使用することもできる。例えば、無線LAN通信の規格の追加・変更や、新規の無線通信規格が使用可能となった場合にも第1の実施形態は適用可能である。
また、使用する周波数帯の例として、2.4GHz帯域と5GHz帯域の例を挙げて説明しているが、前述の通り無線通信規格の追加・変更によって新規の周波数帯域が使用可能となった場合にも第1の実施形態は適用可能である。さらに、特定の周波数帯域の例として、DFS帯域の例を説明したが、他の周波数帯域を適用することが可能である。
また、第1の実施形態では、無線LAN通信の規格の無線インフラモードと、WFDやソフトAPモード等のP2Pモードと、Bluetoothの規格のBTモードと、が並行動作可能な通信装置を例に挙げて説明した。しかしながら、2つの通信規格(Wi−FiとBT)における3つの通信モードの並行動作可能な通信装置だけでなく、2つの通信規格における2つの通信モードの並行動作可能な通信装置にも適用可能である。
また、第1の実施形態では、1つのCPU、1つのアンテナで動作する無線コンボユニットの場合、従来までのスループットを満足するためには、2チャンネル分までしか同時に通信の待ち受け状態にできない場合を想定して説明した。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、3チャンネル分まで同時に使用できる場合であって、4つの通信モードを実行する場合には、無線インフラモード以外のいずれかの通信モードを停止させる処理を実行してもよい。
また、第1の実施形態において説明した各種の画面の構成やその操作方法は上記の例に限らない。また、上記の説明において使用した各種の数値は具体的な説明を行うために一例として使用したものであって、第1の実施形態がこれらの数値に限定されることを意図したものではない。
また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を適宜組み合わせて使用しても構わない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を選択的に使用しても構わない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
601:メインボード 602:CPU 603:ROM 604:RAM 605:不揮発性メモリ 606:画像メモリ 607:読取制御部 608:データ変換部 609:読取部 611:符号復号化処理部 612:印刷部 613:給紙部 614:印刷制御部 615:バスケーブル 616:無線コンボユニット 617:FAX制御部 618:バスケーブル 619:モデム 620:システムバス

Claims (16)

  1. 第1の周波数帯域を用いた無線通信と特定の周波数帯域を含む第2の周波数帯域を用いた無線通信とを実行可能な通信装置であって、
    外部のアクセスポイントを介して情報処理装置と無線通信を可能とするための第1の通信モードと、前記外部のアクセスポイントを介さずに前記通信装置が親局として機能し、子局としての情報処理装置との無線通信を可能とするための第2の通信モードと、前記第1の通信モード及び前記第2の通信モードとは異なる規格の第3の通信モードと、を実行可能な通信手段と、
    前記通信手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の通信モードにおいて使用される周波数帯域に基づいて、前記第2の通信モードと前記第3の通信モードとのうち通信を実行しない通信モードを判定する判定処理を実行し、
    前記第2の通信モードと前記第3の通信モードとのうち、前記判定処理により通信を実行しない通信モードと判定された通信モードの通信を実行させないよう制御する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1の通信モードでは、前記制御手段は、前記通信手段が通信に用いる周波数帯域として、前記第1の周波数帯域と、前記特定の周波数帯域を含む前記第2の周波数帯域と、のうちいずれの周波数帯域も設定可能であり、
    前記第2の通信モードでは、前記制御手段は、前記通信手段が通信に用いる周波数帯域として、前記第2の周波数帯域を設定可能であり、前記特定の周波数帯域は設定しないことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の周波数帯域は2.4GHzの周波数帯域であり、前記第2の周波数帯域は5GHzの周波数帯域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記通信手段は、前記第2の通信モードでは、前記特定の周波数帯域を除く5GHzの周波数帯域を用いて通信可能であることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記第1の通信モードの周波数帯域が前記特定の周波数帯域に設定されている場合、前記制御手段は、前記第2の通信モードの周波数帯域を、前記特定の周波数帯域とは異なる周波数帯域に設定し、前記第3の通信モードの通信を実行させないよう制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記第1の通信モードの周波数帯域が前記特定の周波数帯域を除く5GHzの周波数帯域に設定されている場合、前記制御手段は、前記第2の通信モードの周波数帯域を、前記第1の通信モードの周波数帯域と同じ周波数帯域に設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記第1の通信モードの周波数帯域が2.4GHzの周波数帯域に設定されている場合、前記制御手段は、前記第2の通信モードの周波数帯域を、前記第1の通信モードの周波数帯域と同じ周波数帯域に設定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記第1の通信モードの周波数帯域が5GHzの周波数帯域に設定されている場合、前記制御手段は、前記第2の通信モードの周波数帯域を、2.4GHzの周波数帯域に設定し、前記第3の通信モードの通信を実行させないよう制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記第1の通信モードの周波数帯域が前記特定の周波数帯域に設定されている場合、前記制御手段は、前記第2の通信モードの通信を実行させないよう制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記第1の通信モードの周波数帯域が5GHzの周波数帯域に設定されている場合、前記制御手段は、前記第2の通信モードの通信を実行させないよう制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記特定の周波数帯域は、5GHzの周波数帯域のうちDFS(Dynamic Frequency Selection)機能を適用する必要がある周波数帯域であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記特定の周波数帯域は、5.3GHz帯と5.6GHz帯を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 前記通信手段は、IEEE802.11シリーズに準拠した通信により、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとを実行し、IEEE802.15.1に準拠した通信により、前記第3の通信モードを実行することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の通信装置。
  14. 前記通信手段による無線通信により、前記情報処理装置から送信されたデータを受信して印刷を実行させる印刷制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の通信装置。
  15. コンピュータを、請求項1から14のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  16. 第1の周波数帯域を用いた無線通信と特定の周波数帯域を含む第2の周波数帯域を用いた無線通信とを実行可能な通信装置の制御方法であって、
    外部のアクセスポイントを介して情報処理装置と無線通信を可能とするための第1の通信モードと、前記外部のアクセスポイントを介さずに前記通信装置が親局として機能し、子局としての情報処理装置との無線通信を可能とするための第2の通信モードと、前記第1の通信モード及び前記第2の通信モードとは異なる規格の第3の通信モードと、を通信手段に実行させるステップを備え、
    前記第1の通信モードにおいて使用される周波数帯域に基づいて、前記第2の通信モードと前記第3の通信モードとのうち通信を実行しない通信モードを判定する判定処理を実行し、
    前記第2の通信モードと前記第3の通信モードとのうち、前記判定処理により通信を実行しない通信モードと判定された通信モードの通信を実行させないよう制御する
    ことを特徴とする制御方法。
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