JP6770246B2 - 電子機器及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電子機器及び画像形成装置に関する。
従来、複数の基板を有する画像形成装置等の電子機器において、ハーネスやコネクタにより接続された複数の基板間の接続を検知する技術が知られている。
例えば特許文献1には、複数の基板間の接続を検知する目的で、接続検知専用の信号線を複数の基板を接続する各コネクタに直列に接続して、その各コネクタ間の信号線に接続された複数の抵抗の合成抵抗に応じて検出される電圧が、各コネクタの接続状態によって変化することによって、各コネクタの接続の状態を判定する構成が開示されている。
しかしながら、このような従来の電子機器における基板間の接続を検知するための構成では、専用の信号線が必要になるため、接続する信号線の本数が増加してしまうという問題があった。
この発明は、この問題を解決するためになされたものであり、接続検知専用の信号線を設けることなく、複数の基板間の接続状態を検知できるようにすることを目的とする。
この発明による電子機器は上記の目的を達成するため、第1の基板及び第2の基板と、それぞれ上記第1の基板と第2の基板を接続する第1の信号線及び第2の信号線と、上記第1の基板上に設けられ、上記第1の信号線に高周波信号の接続検知信号を出力する制御部と、上記第2の基板上に、上記第1の信号線と第2の信号線との間に接続されて設けられ、上記高周波信号のみを通す第1のフィルタと、上記第1の基板上に、上記第2の信号線と上記制御部との間に並んで接続されて設けられた、上記高周波信号のみを通す第2のフィルタと上記低周波信号のみを通す第3のフィルタとを備え、
上記制御部には上記第3のフィルタを介して上記第2の信号線から上記低周波信号を受け取りながら上記第1及び第2のフィルタを通過した上記接続検知信号が入力され、その制御部はその入力された接続検知信号に基づいて上記第1の基板と第2の基板との接続状態を検知することを特徴とする。
この発明による電子機器は、接続検知専用の信号線を設けることなく、複数の基板間の接続状態を検知することができる。
この発明による電子機器の基本的な実施形態の構成を示すブロック図である。 この発明による電子機器の具体的な実施形態の構成を示すブロック図である。 この発明による電子機器の他の実施形態の構成を示すブロック図である。 この発明を適用する画像形成装置の構成例を示すブロック図である。 図4に示したCPU20が実行するこの発明に係わる処理の流れを示すフローチャートである。 図5における「通知処理」のサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。 接続検知信号の出力から検知までを説明するための波形図である。 センサ信号変化時の高周波発生による接続検知信号への干渉を説明するための波形図である。 この発明による電子機器の誤検知防止機能を有する実施形態における制御基板の制御部の内部構成を示す機能ブロック図である。 図9に示した制御部40が実行するこの発明に係わる処理のフローチャートである。 図10におけるステップS21のサブルーチンの詳細な処理例を示すフローチャートである。 図11に示した「接続状態検知」のサブルーチンの処理を実行するために、図10におけるステップS1の「初期化処理、断線検知タスク起動」の処理に追加する処理を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明による電子機器の基本的な実施形態の構成を示すブロック図である。
この図1に示す電子機器は、第1の基板である制御基板1と第2の基板である中継基板2を有しており、その制御基板1と中継基板2がコネクタ13,14と信号線15,16によって接続されている。その信号線15が第1の信号線、信号線16が第2の信号線である。
制御基板1には制御部3を備え、その制御部3と信号線15に接続される信号線15aとの間に、ハイパスフィルタ(以下「HPF」と略称する)4とローパスフィルタ(以下「LPF」と略称する)7とが接続されている。また、制御部3と信号線16に接続される信号線16aとの間に、HPF6とLPF8とが接続されている。
コネクタ13は、信号線15,16と制御基板1側の信号線15a,16aとをそれぞれ接続するコネクタである。
中継基板2には、信号線15に接続される信号線15bと信号線16に接続される信号線16bとの間にHPF5が接続されている。
信号線15bにはLPF9が接続され、そのLPF9が外部のセンサ11に接続されている。また、信号線16bにはLPF10が接続され、そのLPF10が外部のセンサ12に接続されている。
コネクタ14は、信号線15,16と中継基板2側の信号線15b,16bとをそれぞれ接続するコネクタである。
制御部3は、低周波信号である制御信号と高周波信号である接続検知信号の入出力を行う。
センサ11は、中継基板2のLPF9及び制御基板1のLPF7を介して、低周波信号であるセンサ信号を制御部3へ出力する。センサ12は、中継基板2のLPF10及び制御基板1のLPF8を介して、低周波信号であるセンサ信号を制御部3へ出力する。
制御部3が出力する接続検知信号はHPF4を通り、センサ11のセンサ信号と重畳され、信号線15を介して中継基板2へ送られる。
HPF5は、センサ11からのセンサ信号は通さず、高周波信号である接続検知信号のみを通し、その接続検知信号はセンサ12からのセンサ信号と重畳され、信号線16を介して制御基板1へ帰還される。
HPF6は、センサ12からのセンサ信号に重畳された高周波信号である接続検知信号のみを通して、制御部3へ入力させる。
信号線15でセンサ信号に重畳される接続検知信号は、LPF9によって遮断され、センサ11には到達しない。
HPF5経由で信号線16でセンサ信号に重畳される接続検知信号は、LPF10によって遮断され、センサ12には到達しない。
このように、接続検知信号と制御信号又はセンサ信号を同じ信号線に重畳して伝達することによって、信号線の増加を防ぐことができる。
センサ11,12としては、光電式のフォトインタラプタやメカ式のスイッチ等の他、アナログセンサである温度センサや湿度センサなども一般的に使用される。
一般的なフォトインタラプタの応答周波数は数kHzと低周波であるのに対して、接続検知信号として数MHz以上の高周波信号を重畳させる。
図1における破線の矢印線は接続検知信号が流れる経路を示している。
この破線の矢印線で示すように、制御基板1から送出されて帰還した信号を、高周波信号のみを通すHPF6と低周波信号のみを通すLPF8によって、接続検知信号とセンサ信号とを分離して制御部3に入力させる。そのため、制御部3が制御動作中でも中継基板2の接続検知を行うことが可能である。
接続検知信号とセンサ信号とを重畳させる2本の信号線15,16をそれぞれ、コネクタ13,14の両端に配置することにより、コネクタの斜め挿しによる嵌合不良の検知にも有用である。
コネクタ13,14の信号線15と16の間には、制御基板1と中継基板2間のその他の信号を送受するための複数の信号線を設けてもよい。
ところで、HPFとしてコンデンサを用いる場合、重畳された信号の電位変動によりマイナス電圧や過電圧が発生することがある。
センサ11,12がサーミスタ等の場合には問題とならないが、電子式のセンサでは故障の原因となる。また、センサがメカ式のスイッチ等の場合はチャタリングが発生することがあり、そのチャタリングが接続検知信号と干渉することによって誤検知の原因となる。
センサの出力経路に低周波信号のみを通すLPF9,10を設けて高周波信号を遮断することによって、上記電位変動からセンサを保護すると同時に、チャタリングと接続検知信号の干渉を防ぐことによって、接続検知の精度向上を可能にする。
この実施形態においては、HPF5が第1のフィルタ、HPF6が第2のフィルタ、LPF8が第3のフィルタである。さらに、LPF9が第4のフィルタ、LPF10が第5のフィルタ、HPF4が第6のフィルタ、LPF7が第7のフィルタである。
図2は、この発明による電子機器の具体的な実施形態の構成を示すブロック図である。
この実施形態は、図1に示した電子機器と同じ構成であるが、制御部3とHPF4〜6及びLPF7〜10の構成例を具体的に示したものである。
制御部3は、接続検知信号となる高周波信号を出力する発振器3aと信号の入出力を制御するIO部3bによって構成されている。
IO部3bによって、接続検知信号の出力タイミングの制御や、センサ11,12からのセンサ信号及び接続検知信号の入力を行う。
発振器3aとしては、高周波信号を出力するので、IO部3bでの処理の軽減やEMI対策のため、正弦波信号を出力する発振子にオペアンプ等の増幅回路を組み合わせたものを用いるとよい。また、帰還した接続検知信号をアナログ信号として検知することによって、接点不良などによるインピーダンス変化を検知することも可能になる。
HPF4,5,6はコンデンサC1と抵抗R1によって、LPF7,8,9,10は、コンデンサC2と抵抗R2によってそれぞれ構成される。但し、同じ符号(C1又はC2)のコンデンサは全て同じ容量のコンデンサに限るものではなく、同じ符号(R1又はR2)の抵抗も全て同じ抵抗値の抵抗に限るものではない。
各信号線15a,16aと電源間にそれぞれ接続された抵抗R4はプルアップ抵抗であり、各信号線に信号が流れていないときには、そのレベルを電源電圧Vccレベルにする。
HPF6とIO部3bとの間の信号線と電源との間にも抵抗R5が接続されており、その信号線に接続検知信号がないときには、その信号線のレベルが電源電圧Vccを抵抗R5とHPF6の抵抗R1とで分圧した中間レベルになる。そして、ここに帰還される接続検知信号は電源電圧Vccとグラウンドレベルとの間で振動する波形になる。
この実施形態の他に、フィルタとしてコイルやオペアンプ等による構成も一般的である。
HPFに代えて、接続検知信号の周波数帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ(BPF)を用いてもよい。
また、センサ11,12に代えて、各種の動作部(駆動部、処理部、操作部、表示部等の機器やユニットなど)を設けてもよい。
図3は、この発明による電子機器の他の実施形態の構成を示すブロック図である。この実施形態は、接続検知対象の第2の基板としてサーミスタ基板17を用いている。
サーミスタ基板17では、図1におけるLPF9,10は設けず、信号線15に接続する信号線15bと信号線16に接続する信号線16bとの間に、HPF5と並列にセンサとしてサーミスタ18を接続している。外付けのセンサ11,12は接続しない。
また、制御基板1内には、電源Vccと抵抗19を設けている。そして、電源Vccからの電圧をLPF7を通して信号線15aでHPF4からの接続検知信号を重畳させて、信号線15と15bを介してサーミスタ18の一端に印加する。そのサーミスタ18の他端を、信号線16b,16,16aとLPF8を介して、抵抗19によってアースに接続する。
そのLPF8と制御部3との間の信号線と抵抗19との接続点(分圧点)dに発生する分圧電圧Vdを制御部3に入力させて、サーミスタ18の断線を検知することができる。サーミスタ18の抵抗値をR18、抵抗19の抵抗値をR19とすると、分圧電圧Vdは次式で求められる。
Vd=Vcc・R19/(R18+R19)
図3に破線の矢印線で示したように接続検知信号が正常に帰還して、制御基板1とサーミスタ基板17とが正しく接続されていると判断される状態で、分圧電圧Vdが予め設定した所定値以下であれば、サーミスタ18の断線と判断することができる。
その他の構成は図1に示した実施形態と同様であるから、図1と同じ符号を付してあり、それらの説明は省略する。
一般的にサーミスタは、温度によって抵抗値が変化する特性を持っている。しかし、その抵抗値を検知して、それを基にサーミスタが正常に接続されているか否かを判断することが困難な場合がある。
NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタと固定抵抗による分圧電圧により温度検知を行う回路において、温度が低い時はサーミスタの抵抗値が分圧電圧に対して大きくなる。それによって分圧電圧が非常に小さくなるため、断線された状態と値が変わらなくなる。そのため、断線かどうかの判断がより困難となる問題がある。そこで、ヒータ等の加熱装置によって加熱を行い、その後サーミスタによる検知温度の変化によって断線検知を行う方式がある(例えば、特開平11−161102号公報参照)。
しかし、サーミスタが断線した状態でヒータを点灯した場合、無駄な電力を消費してしまうだけでなく、異常加熱等により発火や発煙などが発生する危険がある。
この発明では、サーミスタ信号や制御信号等の低周波信号に高周波の接続検知信号を重畳することによって、ヒータを点灯することなくサーミスタ18の接続を確認できるので、安全且つ無駄な電力を消費することがない。
その理由は、電源電圧Vcc及びサーミスタ18の抵抗値によらず、重畳された信号には上記二つの信号を合わせた電圧が発生する。そして、サーミスタ18の抵抗値が高く、上記分圧電圧Vdが略グラウンド(GND)の場合の電圧振幅は、GND±(Vcc/2)となる。サーミスタ18の抵抗値が低く、上記分圧電圧Vdが略電源電圧Vccの場合の電圧振幅は、Vcc±(Vcc/2)となる。
また、重畳された信号をLPF8とHPF6によって、元のサーミスタ信号と接続検知信号に戻すことによって、それぞれの信号を検知可能にしている。
この実施形態においては、HPF5が第1のフィルタ、HPF6が第2のフィルタ、LPF8が第3のフィルタであり、HPF4が第6のフィルタ、LPF7が第7のフィルタである。なお、第4、第5のフィルタは設けていない。
図4は、この発明を適用する画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置は、制御基板51に、エンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54を接続している。その第1の基板である制御基板51と第2の基板(中継基板)である他の基板との接続は、白抜き矢印で示している。しかし、実際には、例えば図1に示した実施形態と同様に、各基板側のコネクタとその両端部に配置された第1、第2の信号線を含む2本以上の信号線によって接続される。
この画像形成装置は、少なくとも複写機能とプリンタ機能を有するデジタル複合機(「MFP」とも称される)を想定しているが、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の単機能の画像形成装置であってもよい。
制御基板51には、制御部として機能するマイクロコンピュータを構成するCPU20とROM21及びRAM22と、入出力インタフェース部としてエンジンI/F23、画像処理I/F24、および操作部I/F25が設けられている。マイクロコンピュータを構成する制御部は、この発明による断線を検知するための制御部と、この画像形成装置の各部を制御する制御部とを兼ねている。
エンジン基板52には、原稿搬送部26、原稿読取部27、印刷部28、および用紙搬送部29をそれぞれ駆動制御するための回路等が設けられている。原稿搬送部26、原稿読取部27、印刷部28、および用紙搬送部29は、必ずしもエンジン基板52自体に設けられているとは限らず、エンジン基板52に接続され、それによって駆動制御されるものを含む。また、各部ごとに個々に、あるいは複数の部ごとに第2の基板を構成してもよい。
メモリ制御基板53は、ハードディスク装置等のデータ蓄積部30を搭載あるいは接続し、それを駆動制御して、データの蓄積及び読み出しを行う回路を有する。
操作部基板54は、操作キー31、操作パネル32、スピーカ33、および振動発生器34を搭載あるいは接続し、それらの動作を制御する。
これらのエンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54は、図1に示した実施形態における中継基板2に相当する。
制御基板51におけるCPU(Central Processing Unit)20は、この画像形成装置全体を制御する中央処理装置である。そして、このCPU20は、ROM(Read Only Memory)21に格納されている制御プログラムに従って論理演算を行う。その際CPU20は、RAM(Random Access Memory)22に対して、プログラムの論理演算で用いる変数データのリード及びライトを行う。
RAM22は揮発性のメモリと不揮発性のメモリであるNVRAM(Non-Volatile RAM)を含む構成から成る。
エンジンI/F23は、エンジン基板52との間で、原稿搬送部26の原稿挿入センサによる原稿挿入検知信号と、原稿サイズセンサによる原稿の主走査幅検知信号を入力し、CPU20が原稿の読み取りタイミングの判定を行う。そして、原稿挿入から原稿排紙するまでの原稿搬送を行う原稿搬送部26を、エンジン基板52が駆動制御するためのインタフェース処理を行う。
また、変倍率と解像度に従った原稿送り速度により、原稿読取部27に原稿の画像を主走査方向にデジタルデータとして読み取らせる制御を、エンジン基板52に行わせるためのインタフェース処理を行う。
さらに、印刷開始指示により、原稿読取部27で読み取った原稿の画像データを、印刷部28によって用紙上に転写させる制御を、エンジン基板52に行わせるためのインタフェース処理を行う。印刷部28は、感光体ドラムの周囲に、帯電、露光、現像、転写等を行うユニットを配置した作像部とそこで作成されて用紙に転写されたトナー画像を定着する定着装置等からなる。この印刷部28は、モノクロ印刷用でも、タンデム型等によるカラー印刷用のものでもよい。
その際、用紙搬送部29によって、用紙を所定のタイミングと速度で搬送し、ロール紙の場合は所定の長さでカットする制御を、エンジン基板52に行わせるためのインタフェース処理も行う。
画像処理I/F24は、エンジン基板52側の原稿読取部27によってデジタルデータとして読み取った原稿の画像データを、データ蓄積部30に書き込ませ、あるいはそのデータの読み出しをメモリ制御基板53に行わせるためのインタフェース処理を行う。
操作部I/F25は、操作部基板54との間で、操作キー31のキー操作信号を入力し、操作パネル32に情報を表示させ、スピーカ33及び振動発生器34に音や振動での通知を行わせるためのインタフェース処理を行う。
操作部基板54における操作キー31は、オペレータが操作するためのテンキーや機能選択キー等であり、操作パネル32のディスプレイ上に重ねて設けたタッチパネル上のキーも含む。
操作パネル32は、画像形成装置の状態通知や設定状態などの情報を表示して、オペレータに通知するための液晶ディスプレイ(LCD)やLEDデバイスである。
スピーカ33は、音声やブザー音でオペレータにガイダンスや警告等の通知を行う。振動発生器34は、画像形成装置の状態を振動でオペレータに通知する。
この操作部基板54に代えて、操作キー31、操作パネル32、スピーカ33、および振動発生器34ごとに個々に、あるいはそれらを複数のグループに分けて、そのグループごとに第2の基板を設けてもよい。
この画像形成装置においても、制御基板51とエンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54との間を、それぞれ図1に示した実施形態と同様に、各基板側のコネクタと2本の接続検知用を兼ねた信号線15,16を含む信号線によって接続する。
そして、その制御基板51側のコネクタ13の各信号線15,16の端子と接続するエンジンI/F23、画像処理I/F24、および操作部I/F25内に、それぞれHPF4,6及びLPF7,8に相当するフィルタを設ける。
また、エンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54側のコネクタ14の各信号線15,16の端子との間に、HPF5に相当する、接続検知信号を通すフイルタを接続する。さらに、必要に応じて各基板に搭載又は接続された各部との間にLPF9,10に相当する、接続検知信号を通さないフィルタを介挿する。
それによって、接続検知用を兼ねた信号線15,16に本来の信号に図1に示したように高周波信号の接続検知信号を重畳させて帰還させるようにし、その帰還される接続検知信号の有無等によって、制御基板51と他の基板との接続状態を判別することができる。
その判別は、制御基板51内のCPU20が行う。本来の信号とは、各種の制御信号やセンサ信号等の低周波信号である。
そのCPU20が実行するこの発明に係わる処理を図5によって説明する。図5は、図4に示したCPU20が実行するこの発明に係わる処理の流れを示すフローチャートであり、図6はその「通知処理」のサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
画像形成装置の電源がONになると、CPU20が図5に示す処理を開始し、ステップS1で初期化処理と同時に断線検知タスクを起動する。
その断線検知タスクの起動によって、電源ON直後の断線検知確認処理を行う。それは、CPU20の指示により、図4の制御基板51と、中継基板に相当するエンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54とをそれぞれ接続する各第1の信号線(図1の信号線15に相当する)に接続検知信号を出力して重畳させる。
その接続検知信号が、エンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54上の各HPF(図1のHPF5に相当する)を経由し、各第2の信号線(図1の信号線16に相当する)に重畳して制御基板51に帰還するはずである。そのため、CPU20は図5のステップS2で、その接続検知信号の帰還の有無を検知することによって断線の有無を判断する。その後のステップS7,S10,S12でも同様に断線の有無を判断する。これらの各ステップに網点を施して示している。
図4における制御基板51と、中継基板に相当するエンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54とが、それぞれコネクタと第1、第2の信号線で確実に接続されていれば、接続検知信号が正常に帰還される。それをCPU20が検知して「断線なし」と判断する。しかし、接続回路のどこかに断線(接触不良も含む)があれば、接続検知信号が正常に帰還されないため、CPU20が接続検知信号を正常に検知できず、「断線あり」と判断する。
このステップS2における断線検知は、制御基板51に接続している中継基板に相当するエンジン基板52、メモリ制御基板53、および操作部基板54ごとに行う。そして、CPU20は接続検知信号の出力を停止させる。
この断線の判断に際し、出力した接続検知信号の周波数と帰還した信号の周波数とを比較することによって、検知精度の向上を図ることができる。
CPU20はこのステップS2で、いずれかの基板との間に「断線あり」と判断すると、ステップS3に進んで通知処理を実行した後、このフローチャートの処理を終了する。
この通知処理では、そのサブルーチンの詳細を図6に示すように、オペレータに断線を通知するステップS31と、断線履歴を図4のRAM22に保存するステップS32を実行する。その詳細は後述する。
CPU20がこのステップS2でいずれの基板との間にも「断線なし」と判断すると、初期化動作後に待機中となり、ステップS4で現在の選択が手動検知モードであるか否かを判断(確認)する。
CPU20がステップS4で、手動検知モードが選択されていると判断した場合、ステップS5で検知開始が指示されるまで、ステップS4とS5の判断を繰り返して待つ。
CPU20がステップS5で、検知開始が指示されたと判断すると、ステップS6で断線検知タスクを起動し、前述したように図4の制御基板51と中継基板に相当する各基板とを接続している第1の信号線に接続検知信号を出力する。中継基板に相当する各基板は、エンジン基板52とメモリ制御基板53及び操作部基板54である。
そして、CPU20はステップS7で前述したステップS2と同様に、制御基板51と中継基板に相当する各基板とを接続している各第2の信号線を通して帰還する接続検知信号を検知して断線の有無を判断し、接続検知信号の出力を停止する。
そこでCPU20が「断線あり」と判断した場合は、前述と同じステップS3に進んで通知処理を実行した後、このフローチャートの処理を終了する。
CPU20はステップS7で「断線なし」と判断した場合は、本体の電源がOFFされるまで、ステップS4,S5又はS4〜S7の判断・処理をループして、検知開始が指示される度に断線の有無をチェックする。
ステップS4で手動検知モードが選択されていなければ、CPU20は自動検知モードに移行し、ステップS8でエンジンの状態すなわちエンジン待機中か否かを判断(確認)する。ここで、「エンジン」とは、図4におけるエンジン基板52に搭載あるいは接続された原稿搬送部26、原稿読取部27、印刷部28及び用紙搬送部29等のことである。
ステップS8での判断の結果、エンジン待機中であれば、CPU20はステップS9で断線検知タスクを起動し、前述したように図4の制御基板51と中継基板に相当する各基板とを接続している第1の信号線に接続検知信号を出力する。
そして、CPU20はステップS10で前述したステップS2と同様に、制御基板51と中継基板に相当する各基板とを接続している各第2の信号線を通して帰還する接続検知信号を検知して断線の有無を判断し、接続検知信号の出力を停止する。
そこでCPU20が「断線あり」と判断した場合は、前述と同じステップS3に進んで通知処理を実行した後、このフローチャートの処理を終了する。
CPU20はステップS10で「断線なし」と判断した場合は、本体の電源がOFFされるまで、ステップS4,S8〜S10の判断・処理をループして、エンジン待機中における基板間の断線を常時監視する。
ステップS8でエンジン待機中でなければエンジン動作中であり、この場合もCPU20はステップS11で断線検知タスクを起動し、前述したように図4の制御基板51と中継基板に相当する各基板とを接続している第1の信号線に接続検知信号を出力する。
そして、CPU20はステップS12で前述したステップS2と同様に、制御基板51と中継基板に相当する各基板とを接続している各第2の信号線を通して帰還する接続検知信号を検知して断線の有無を判断し、接続検知信号の出力を停止する。
CPU20はステップS12で「断線なし」と判断した場合は、本体の電源がOFFされるまで、ステップS8,S11,S12の判断・処理をループして、エンジン動作中における基板間の断線を常時監視する。
CPU20がステップS12で「断線あり」と判断した場合異常状態であるので、ステップS13でエンジンを停止させる。さらに、ステップS14で実行中のジョブを削除し、前述と同じステップS3に進んで通知処理を実行した後、このフローチャートの処理を終了する。ここで「ジョブ」とは、画像読み取りによって画像情報を確保し、その画像を出力するまで保持しているエンジン情報や動作情報のことを云う。
なお、図5においてステップS3とその処理後のエンド端子を便宜上4箇所に記載しているが、CPU20はいずれも同じ通知処理を行った後処理を終了するので、1ケ所にまとめて記載してもよい。
ここで、ステップS3における通知処理の詳細を、図6に示すサブルーチンによって説明する。
図6のステップS31では、図4におけるCPU20が、例えば操作部I/F25を通じて操作パネル32のLCDに断線情報を表示するか、操作パネル32上のLEDを点灯してオペレータに断線を通知する。あるいは、振動発生器34による振動や、スピーカ33による音声ガイダンス又はブザー音によって、オペレータに断線したことを通知する。
この通知は、エラーあるいは異常の発生を通知するものでもよい。
制御基板51と操作部基板54間の接続に断線が発生したような場合には、操作パネル32等によって、オペレータに断線を通知することができなくなる。そのような場合には、CPU20がROM21の制御プログラムにより、エンジンI/F23を通して印刷部28及び用紙搬送部29を動作させて、断線情報を印刷出力してオペレータに通知することができる。操作パネル32等によって、オペレータに断線を通知することができる場合でも、断線情報を印刷出力してオペレータに通知してもよい。
これらの通知によって、断線したことを確実にオペレータに伝えることができる。
ステップS32では、断線履歴データすなわち断線した日時や断線箇所等の情報を、不揮発性のRAM(図4ではRAM22に含めている)に移して保存する。
こうすることによって、オペレータあるいはサービスマン等が、CPU20にそのRAMから断線履歴データを読み出させて表示あるいは印刷させることにより、断線履歴を確認して断線した原因解析を行うことができ、迅速かつ的確な修理が可能になる。
上述した実施形態によれば、接続検知信号を高周波の信号として、既存の制御信号の伝送に用いている信号線に重畳して送受信を行い、フィルタを用いて接続検知信号と制御信号とを分離することによって接続検知を可能にしている。したがって、接続検知専用の信号線を設けずに済むため、基板間の接続線の本数を増加することなく、任意のタイミングで接続及び断線の検知が行え、制御の信頼性向上を図ることができる。
要するに、制御に使用している信号線に接続検知信号として高周波信号を重畳して送受信することによって、新たに接続検知用信号線を追加することなく、接続検知を行うことができる。
また、接続検知信号の高周波信号と、センサ信号等の低周波の制御信号とを周波数分波器(フィルタ)にて振り分けるので、制御動作時でも断線検知を行うことができる。
上述した実施形態のように、画像形成装置の電源を入れたときに接続検知を行えば、システムのパーホーマンスを落とすことなく、断線をチェックすることができる。また、電源を入れた直後に定着部のサーミスタの断線を検知した場合は、ヒータを点灯しないようにして、無駄な電力の消費を抑えることもできる。
さらに、画像形成装置の操作者(オペレータ)が、任意のタイミングで接続検知を行えるようにすれば、画像形成を行う前に接続状態をチェックして、断線していないことを保障できる。
また、センサの状態が変化した場合に接続検知を行うようにすれば、常時、接続検知を行う必要がなくなり、システムのパホーマンスを落とすことなく、断線をチェックすることができる。さらに、センサの状態の変化が断線によるものか否かを確認することも可能である。
次に、画像形成装置等の電子機器におけるこのような基板間の接続検知における誤検知の発生原因と、誤検知を防止するようにした実施形態について説明する。
図7は、接続検知信号の出力から検知までを説明するための波形図である。
接続検知信号は図示のように所定の周期で立ち上がり及び立ち下がる高周波信号であり、通常は制御基板の制御部から出力された後、各HPFや信号線を経由し、入力信号として制御基板へ帰還して制御部に検知される。
図7には、制御部から出力された接続検知信号を「接続検知出力信号」とし、帰還して制御部に入力する接続検知信号を「接続検知入力信号」として示している。
そして、帰還された接続検知入力信号の電圧が規定電圧Vh以上となった時に、接続検知レベルをH(ハイ)にし、規定電圧Vl以下となった時に接続検知レベルをL(ロー)にする。
一般的にセンサ信号は、信号変化時に発生するチャタリング等による誤検知を防ぐため、時間を置いて数回に亘ってそのレベルを読取り、誤検知を防止するようにしている。
しかし、接続検知信号は高周波信号であるため、時間を置いて複数回そのレベルを検知することが困難である。
そのため、接続検知信号の変化である立ち上がりエッジの周期及び回数を測定する。接続検知信号の周期T1は、接続検知信号1周期分の時間とする。
1MHzの接続検知信号の場合の周期T1は、1÷1MHz=1μs となる。
接続検知信号の連続検知回数は、1周期以上の任意の回数Nとする。接続検知信号は、図7に示すように連続検知回数(N回)出力後一旦停止し、一定時間(間隔T2)後に再び出力する。
図8は、センサ信号変化時の高周波発生による接続検知信号への干渉を説明するための波形図である。
センサ検知時の急峻な信号変化やチャタリング等によって高周波が発生することがある。
この高周波が、HPFを通って接続検知信号に干渉して変化させることがある。図8はその場合の例を示している。すなわち、センサ信号の変化時にチャタリング等によって発生した高周波が、接続検知入力信号に重畳している。
この場合も、帰還された接続検知入力信号の電圧が、規定電圧Vh以上となった場合に、接続検知レベルがH、規定電圧Vl以下となった場合に接続検知レベルがLと検知してしまい、接続検知異常と判断されることになる。
図8では、接続検知信号を連続N回検知した後、次の接続検知信号を検知するまでの時間である間隔T2の測定時に、センサ信号の変化によりその間隔T2が短くなっている様子を示している。しかし、センサ信号が変化しているので、センサ信号変化時のチャタリング等の影響と推定され、接続異常とはいえない。
図9は、この発明による電子機器の誤検知防止機能を有する実施形態における制御基板の制御部の内部構成を示す機能ブロック図である。
この制御部40は、図1〜図3における制御部3又は図4におけるCPU20等に相当し、接続検知信号出力部41、センサ信号入力部42、接続検知信号入力部43、および断線判断部44の機能を備えている。
接続検知信号出力部41は、接続検知信号として高周波信号を出力し、接続検知信号を通す第6のフィルタを通して第1の信号線に送出する。その第6のフィルタと第1の信号線は、図1〜図3におけるHPF4と信号線15に相当する。
センサ信号入力部42は、第2の基板に接続されたセンサからのセンサ信号を、第2の信号線及び接続検知信号を通さない第3のフィルタを通して入力する。そのセンサは、例えば図1、図2におけるセンサ12又は図3におけるサーミスタ18に相当し、第2の信号線は信号線16に、第3のフィルタはLPF8に相当する。
接続検知信号入力部43は、第2の基板に設けられた接続検知信号を通す第1のフィルタと、第2の信号線、および第1の基板に設けられた接続検知信号を通す第2のフィルタを通して帰還される接続検知信号を入力する。その第1のフィルタは図1〜図3におけるHPF5に、第2の信号線は信号線16に、第2のフィルタはHPF6に相当する。
そして、この接続検知信号入力部43は、接続検知信号の電圧が規定電圧Vh以上となった時にH、規定電圧Vl以下となった時にLと、接続検知レベルを判断する。
断線判断部44は、接続検知信号出力部41に接続検知信号の出力を指示する。断線判断部44にはまた、接続検知信号入力部43によって検知された接続検知レベルが入力され、センサ信号入力部42からセンサ信号が入力される。図3に示したサーミスタ信号もセンサ信号の一種である。
そして、断線判断部44は、入力される接続検知信号の周期、連続入力回数又は入力間隔のいずれか、あるいはそれらの組み合わせと、入力されるセンサ信号の変化の有無とに基づいて、第1の基板と第2の基板との接続状態を検知する。
上記入力間隔とは、接続検知信号が所定の周期で連続して所定回数入力した後、次に入力するまでの時間の間隔をいう。
図10は、図9に示した制御部40が実行するこの発明に係わる処理のフローチャートである。この図10に示すフローチャートは、前述した実施形態における図5に示したフローチャートの一部を変更したものである。この場合の制御部40はCPUである。
すなわち、図5で網点を施して示したステップS2,S7,S10,S12(「断線有り」の判断)を、図10ではいずれもステップS21(「接続状態検知」のサブルーチン)及びそれに続くステップS22(「接続異常?」の判断)に置き換えている。それによって、制御部40が最適な断線判断を行う。
図10においての、この各断線確認のためのステップS21,S22に網点を施して示している。
制御部40は、ステップS21の「接続状態検知」で得た断線ステータスの情報から、ステップS22で接続異常の有無を判断することによって、基板間の接続異常の有無を確実に判断する。
そのステップS21の「接続状態検知」のサブルーチンの詳細を、図11によって説明する。図11は、図10におけるステップS21のサブルーチンの詳細な処理例を示すフローチャートである。これは、図10における4箇所のステップS21において全て同じである。
図11に示す「接続状態検知」のサブルーチンは、大きく分けて「周期T1チェック」と、「間隔T2チェック」と、「断線ステータス記憶」の3つのモジュールで構成されている。
制御部40は、図10におけるステップS1で初期化処理後の断線検知タスク起動、あるいはステップS6,S9,S11の断線検知タスク起動によって、接続検知信号を第1の信号線に出力した後、ステップS21に進む。すなわち、図11に示す「接続状態検知」のサブルーチンの処理を開始する。
そして、制御部40は、まず「周期T1チェック」モジュールの処理を実行し、ステップS211でT1タイマをスタートして、周期T1の時間計測を開始をする。
その後、制御部40はステップS212で接続検知信号の受信(立ち上がりエッジ入力)を待ち、受信したタイミングでステップS213に進んでT1タイマをクリアする。そして、制御部40はステップS214で、その時のT1タイマの計測値である周期T1を目標時間Taと比較する。
その結果、周期T1が目標時間Taに満たない(T1<Ta)と判断した場合は、制御部40は「間隔T2チェック」を行うことなく、「断線ステータス記憶」モジュールのステップS222へ処理を進める。制御部40がノイズを受信すると、それを接続検知信号の立ち上がりエッジとして誤検出することがある。そのような場合に、周期T1が短くなって目標時間Taに満たなくなる。
制御部40は、ステップS214の判断で、周期T1が目標時間Ta以上(ここではT1=Ta)であれば正常周期と判断し、ステップS215で接続検知信号の連続受信回数をカウントするT1カウンタを加算(+1)する。
その後、制御部40はステップS216で、T1カウンタが連続回数カウント済であるかを判断し、接続検知信号の周期T1を所定の連続回数カウント済になると、次の「間隔T2チェック」のモジュールへ処理を進める。しかし、T1カウンタがまだ所定の連続回数カウント未満の場合は、制御部40はステップS212へ戻って次の接続検知信号受信を待ち、上述の処理を繰り返す。
制御部40はステップS212で接続検知信号を受信していない場合は、ステップS217でT1タイマの計測時間がタイムオーバ(設定時間以上)か否かを判断し、タイムオーバでなければステップS212へ戻って接続検知信号の受信を待つ。しかし、いつまで経っても接続検知信号が受信されないか、受信までに時間がかかりすぎると、制御部40はステップS217でT1タイムオーバ、すなわち接続検知信号無しと判断する。
その場合、制御部40は「間隔T2チェック」を行うことなく、「断線ステータス記憶」モジュールのステップS224へ処理を進める。
次に、「間隔T2チェック」モジュールでは、制御部40がステップS216でT1カウンタが所定の連続回数カウント済と判断した場合に、ステップS218へ処理を進めて、間隔T2を計測するためのT2タイマをスタートする。
その後、制御部40がステップS219で接続検知信号受信(立ち上がりエッジ入力)ありと判断すると、ステップS220で接続検知信号受信までにかかった間隔T2の計測値を設定時間Tbと比較する。
その結果、間隔T2が設定時間Tb未満(T2<Tb)であれば、制御部40は「断線ステータス記憶」モジュールのステップS222へ処理を進める。
制御部40がノイズを受信すると、図8で説明したように接続検知信号の立ち上がりエッジとして誤検出する場合がある。そのような場合に間隔T2の計測値が設定時間Tbに満たなくなる。
制御部40が、ステップS220で間隔T2が設定時間Tb以上(T2≧Tb)であると判断した場合は、間隔T2が正常であるとして「断線ステータス記憶」モジュールのステップS223へ処理を進める。
制御部40が、ステップS219で接続検知信号を受信していないと判断した場合は、ステップS221でT2タイマの計測時間がタイムオーバ(設定時間以上)か否かを判断し、タイムオーバでなければステップS219へ戻って接続検知信号受信を待つ。
しかし、接続検知信号がいつまで経っても受信されないか、受信まで時間がかかりすぎている場合は、制御部40はステップS221でT2タイムオーバ、すなわち接続検知信号無しと判断する。そして、「断線ステータス記憶」モジュールのステップS225へ処理を進める。
最後に、「断線ステータス記憶」モジュールでは、制御部40は「周期T1チェック」又は「間隔T2チェック」のモジュールで、周期T1又は間隔T2の計測値がタイムオーバとなった場合を「接続異常」とする。そして、ステップS224又はS225で断線ステータスに「接続異常」の識別情報を格納する。
「間隔T2チェック」モジュールのステップS220の判断で、制御部40が間隔T2が正常であると判断した場合は、「断線ステータス記憶」モジュールでは「接続正常」として、ステップS223で断線ステータスに「接続正常」の識別情報を格納する。
制御部40が、「周期T1のチェック」モジュールのステップS214でT1<Taと判断したか、「間隔T2のチェック」モジュールのステップS220でT2<Tbと判断した場合は、「断線ステータス記憶」モジュールではステップS222の判断を行う。
すなわち、接続検知信号の2発目以降の周期が短い場合、もしくは、接続検知信号を所定回数連続受信した後、次の接続検知信号を受信するまでの時間の間隔T2が設定時間より短かかった場合には、ステップS222でセンサ信号の変化の有無を判断する。
その結果、センサ信号の変化がある場合は、センサ信号変化のチャタリングの影響であるため、制御部40は「接続正常」と判断して、ステップS223で断線ステータスに「接続正常」の識別情報を格納する。センサ信号の変化がなかった場合は、制御部40は「接続異常」と判断して、ステップS224で断線ステータスに「接続異常」の識別情報を格納する。
制御部40は、この「断線ステータス記憶」モジュールの処理をした後、ステップS226で使用した各タイマ(T1,T2)をクリアし、ステップS227で接続検知信号をOFFにする。そして、制御部40は図10のメインルーチンへ処理をリターンして、次のステップS22で接続異常の判断を行う。
制御部40は、ステップS22の接続異常の判断では、断線ステータスの識別情報をチェックして、「接続異常」が格納されていれば接続異常(Y)と判断し、「接続正常」が格納されていれば接続異常ではない(N)と判断する。
制御部40によるステップS22の判断結果に応じたその後の各処理は、図5のフローチャートで説明したのと同様である。
図12は、上述した実施形態の図11に示した「接続状態検知」のサブルーチンの処理を実行するために、図10におけるステップS1の「初期化処理、断線検知タスク起動」の処理に追加する処理を示すフローチャートである。
すなわち、制御部40は、図10におけるステップS1において初期化処理を行った後、図12に示す「接続検知入力信号周期T1のタイマ確保」及び「接続検知入力信号間隔T2のタイマ確保」を行う。制御部40はさらに、「接続検知入力信号連続回数のカウンタ確保」及び「断線ステータス格納領域の確保」を行ってから、他の処理(断線検知タスク起動等)を行う。
図12に示す各処理の順序はこれに限るものではなく、どのような順番で行ってもよい。
すなわち、T1タイマとして使用するメモリ領域、T2タイマとして使用するメモリ領域、T1カウンタとして使用するメモリ領域、および断線ステータスの格納に使用するメモリ領域を、それぞれRAM等のメモリに確保すればよい。
制御部40による図10におけるその他の処理・判断は、図5のフローチャートで説明した処理・判断と同じであるから説明を省略する。
上述した実施形態の電子機器においては、第2の基板上又はその基板外にセンサが設けられ、そのセンサが少なくとも第2の信号線に接続されている。
そして、図9に示した制御部40は、第2のフィルタを通過して入力される接続検知信号と、上記センサから第2の信号線と第3のフィルタとを通過して入力されるセンサ信号の変化の有無とに基づいて、前記第1の基板と前記第2の基板との接続状態を検知する。
より詳細には、制御部40は、入力される接続検知信号の周期T1と、接続検知信号が所定の周期で連続して所定回数入力した後次に入力するまでの時間間隔T2と、入力するセンサ信号の変化の有無とに基づいて、接続状態を検知している。
しかし、この実施形態を簡略化して、図9に示した制御部40は、第2のフィルタを通過して入力される接続検知信号の周期を計測し、その周期に基づいて第1の基板と第2の基板との接続状態を検知することもできる。
あるいは、制御部40は、第2のフィルタを通過して入力される接続検知信号が、所定の周期で連続して入力した回数をカウントし、その回数に基づいて第lの基板と第2の基板との接続状態を検知することもできる。
しかし、制御部40は、第2のフィルタを通過して入力される接続検知信号の周期と、接続検知信号が所定の周期で連続して所定回数入力した後次に入力するまでの時間間隔とに基づいて、第1の基板と第2の基板との接続状態を検知するのが望ましい。
また、これらの実施形態の電子機器が、図4に示したような画像形成装置であってもよい。その場合、図9に示した制御部40は第1の基板である制御基板51に設けられ、画像形成装置の各部を制御する制御部を兼ねることができる。また、第2の基板が、原稿搬送部26、原稿読取部27、印刷部28、および用紙搬送部29のうちの少なくとも一つを制御するエンジン基板52を含むことになる。
第2の基板として、少なくとも操作パネル32を制御する操作部基板54も有することができる。その場合、制御部40が断線を検知したとき、操作パネル32にその断線情報を表示させることができる。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成や処理の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能である。
1:制御基板(第1の基板) 2:中継基板(第2の基板) 3:制御部
3a:発振器 3b:IO部 4,5,6:ハイパスフィルタ(HPF)
7〜10:ローパスフィルタ(LPF) 11,12:センサ
13,14:コネクタ 15:信号線(第1の信号線)
16:信号線(第2の信号線) 17:サーミスタ基板(第2の基板)
18:サーミスタ 19:抵抗 20:CPU 21:ROM
22:RAM 23:エンジンI/F 24:画像処理I/F
25:操作部I/F 26:原稿搬送部 27:原稿読取部 28:印刷部
29:用紙搬送部 30:データ蓄積部 31:操作キー
32:操作パネル 33:スピーカ 34:振動発生器
40:制御部 41:接続検知信号出力部 42:センサ信号入力部
43:接続検知信号入力部 51:制御基板 52:エンジン基板
53:メモリ制御基板 54:操作部基板
特開2009−37300号公報

Claims (10)

  1. 第1の基板及び第2の基板と、
    それぞれ前記第1の基板と第2の基板を接続する第1の信号線及び第2の信号線と、
    前記第1の基板上に設けられ、前記第1の信号線に高周波信号の接続検知信号を出力する制御部と、
    前記第2の基板上に、前記第1の信号線と前記第2の信号線との間に接続されて設けられ、前記高周波信号のみを通す第1のフィルタと、
    前記第1の基板上に、前記第2の信号線と前記制御部との間に並んで接続されて設けられた、前記高周波信号のみを通す第2のフィルタと低周波信号のみを通す第3のフィルタと、
    を備え、
    前記制御部には前記第3のフィルタを介して前記第2の信号線から前記低周波信号を受け取りながら前記第1及び第2のフィルタを通過した前記接続検知信号が入力され、該制御部は該入力された接続検知信号に基づいて前記第1の基板と前記第2の基板との接続状態を検知することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の信号線及び第2の信号線は、前記第1の基板と第2の基板との間で、センサ信号又は制御信号を含む低周波信号に前記接続検知信号を重畳させて伝達する信号線であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1のフィルタ及び第2のフィルタが、ハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタであり、前記第3のフィルタがローパスフィルタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記第1の基板が前記制御部を備えた制御基板であり、前記第2の基板が、前記第1の基板と第1、第2のセンサ又は動作部との間を中継する中継基板であり、
    該中継基板上に、前記第1の信号線と前記第1のフィルタとの接続点と前記第1のセンサ又は動作部との間に接続されて設けられ、前記低周波信号のみを通す第4のフィルタと、前記第2の信号線と前記第1のフィルタとの接続点と前記第2のセンサ又は動作部との間に接続されて設けられ、前記低周波信号のみを通す第5のフィルタとを備え、
    前記第1の基板上に、前記制御部と前記第1の信号線との間に並んで接続されて設けられた、前記高周波信号のみを通す第6のフィルタと前記低周波信号のみを通す第7のフィルタとを備えた、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記第4、第5、第7のフィルタがローパスフィルタであり、前記第6のフィルタがハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記第1の基板が前記制御部を備えた制御基板であり、前記第2の基板が、前記第1の信号線と前記第2の信号線との間に前記第1のフィルタと並列にサーミスタを接続して備えたサーミスタ基板であり、
    前記第1の基板上に、前記制御部と前記第1の信号線との間に接続されて設けられ、前記高周波信号のみを通す第6のフィルタと、電源と、該電源と前記第1の信号線との間に接続して設けられ、前記低周波信号のみを通す第7のフィルタと、前記第3のフィルタと前記制御部との間の信号線とアースとの間に接続された抵抗とを備えた、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記第6のフィルタがハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタであり、前記第7のフィルタがローパスフィルタであることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記制御部が前記第1の信号線に出力する接続検知信号は、所定の周期で立ち上がり及び立ち下がる高周波信号であり、
    前記制御部は、前記第2のフィルタを通過して入力される接続検知信号の立ち上がりもしくは立ち下がりエッジの周期及び連続検知回数を計測し、該計測結果に基づいて前記第1の基板と前記第2の基板との接続状態を検知することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の電子機器が画像形成装置であり、
    前記第1の基板の前記制御部が当該画像形成装置の各部を制御する制御部を兼ねており、前記第2の基板が、原稿搬送部、原稿読取部、印刷部、および用紙搬送部のうちの少なくとも一つを制御するエンジン基板を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記第2の基板として、少なくとも操作パネルを制御する操作部基板も有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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