JP6769217B2 - コンピュータプログラム - Google Patents

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本明細書に開示されている技術は、対象データのファイル形式を変換可能な端末装置のコンピュータプログラムに関する。
プリンタが端末装置から印刷対象のデータを受信して、当該データによって表わされる画像の印刷を実行する技術が知られている。データのファイル形式が、プリンタが処理不可能なファイル形式(例えばPDF形式)である場合に、端末装置は、データをプリンタに送信する前に、データのファイル形式を変換する。端末装置は、ファイル形式の変換方法として、複数の変換方法(端末装置が変換処理を実行する変換方法と、端末装置と通信可能なサーバが変換処理を実行する変換方法)を利用可能である。
上記の技術では、例えば、ユーザが複数の変換方法を利用可能であることを知らない場合に、適切な変換方法が端末装置に設定されない可能性がある。そのため、端末装置は、適切な変換方法を利用して変換処理を実行することができない可能性がある。本明細書では、対象データのファイル形式を変換するための変換方法を切り替え可能であることを適切に通知するための技術を開示する。
本明細書に記載のコンピュータプログラムは、端末装置のためのコンピュータプログラムであって、前記端末装置に搭載されるコンピュータを、第1変換方法がデフォルト変換方法として設定されている状態で、第1ファイル形式を有する対象データを、前記第1ファイル形式とは異なる第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換する第1変換部であって、前記第1変換方法は、前記端末装置が、前記対象データを前記変換済み対象データに変換する変換方法である、前記第1変換部と、第2変換方法が前記デフォルト変換方法として設定されている状態で、前記端末装置の通信インターフェースを介して、前記対象データをサーバに送信して変換させる第2変換部であって、前記第2変換方法は、前記端末装置が、前記通信インターフェースを介して、前記対象データを前記サーバに送信することによって、前記サーバに前記対象データを変換させ、前記通信インターフェースを介して、前記サーバから前記変換済み対象データを受信する変換方法である、前記第2変換部と、前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの一方が前記デフォルト変換方法として設定されている状態で、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方に代えて、前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの他方である代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するのか否かを判断する判断部と、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するためのメッセージを出力し、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定しないと判断する場合に、前記メッセージを出力しない出力部と、として機能させる。
本明細書に記載されているコンピュータプログラムによれば、端末装置は、デフォルト変換方法に設定されている第1変換方法及び第2変換方法のうちの一方に代えて、代替変換方法をデフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、代替変換方法をデフォルト変換方法として設定するためのメッセージを出力する。これにより、端末装置は、デフォルト変換方法を切り換えるべき場合に、デフォルト変換方法を切り替え可能であることを適切にユーザに適切に通知することができる。
上記の処理を実行する端末装置、及び、端末装置の制御方法も、新規で有用である。また、端末装置と上記のサーバとを備える通信システムも、新規で有用である。
以下に、開示例を列挙する。
[開示例1]
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置に搭載されるコンピュータを、
第1変換方法がデフォルト変換方法として設定されている状態で、第1ファイル形式を有する対象データを、前記第1ファイル形式とは異なる第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換する第1変換部であって、前記第1変換方法は、前記端末装置が、前記対象データを前記変換済み対象データに変換する変換方法である、前記第1変換部と、
第2変換方法が前記デフォルト変換方法として設定されている状態で、前記端末装置の通信インターフェースを介して、前記対象データをサーバに送信して変換させる第2変換部であって、前記第2変換方法は、前記端末装置が、前記通信インターフェースを介して、前記対象データを前記サーバに送信することによって、前記サーバに前記対象データを変換させ、前記通信インターフェースを介して、前記サーバから前記変換済み対象データを受信する変換方法である、前記第2変換部と、
前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの一方が前記デフォルト変換方法として設定されている状態で、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方に代えて、前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの他方である代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するのか否かを判断する判断部と、
前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するためのメッセージを出力し、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定しないと判断する場合に、前記メッセージを出力しない出力部と、
として機能させるコンピュータプログラム。
[開示例2]
前記出力部は、
前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、前記メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、
前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定しないと判断する場合に、前記メッセージを前記表示部に表示させない、開示例1に記載のコンピュータプログラム。
[開示例3]
前記コンピュータプログラムは、
前記コンピュータを、さらに、
前記メッセージが出力される場合に、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するための設定操作の入力を受け付ける受付部として機能させる開示例1又は2に記載のコンピュータプログラム。
[開示例4]
前記判断部は、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方に代えて、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するのか否かを判断し、
前記出力部は、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記メッセージを出力し、
前記対象データは、
前記代替変換方法が前記デフォルト変換方法としてユーザによって設定される場合に、前記代替変換方法によって前記変換済み対象データに変換され、
前記代替変換方法が前記デフォルト変換方法として前記ユーザによって設定されない場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方によって前記変換済み対象データに変換される、開示例1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
[開示例5]
前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記対象データにアクセスするためのパスワードが前記対象データに設定されている場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例4に記載のコンピュータプログラム。
[開示例6]
前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記端末装置が携帯電話回線ネットワークを介することによってのみ、前記サーバと通信可能である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例4又は5に記載のコンピュータプログラム。
[開示例7]
前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、前記対象データのサイズが所定サイズ以上である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例4から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
[開示例8]
前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記端末装置が前記サーバと通信不可能である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例4から7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
[開示例9]
前記判断部は、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換された後に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方に代えて、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するのか否かを判断する、開示例1から8のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
[開示例10]
前記コンピュータプログラムは、
前記コンピュータを、さらに、
前記対象データが前記変換済み対象データに変換された後に、前記変換済み対象データによって表わされる画像を含む印刷画面を前記端末装置の表示部に表示させる表示制御部であって、前記印刷画面は、さらに、前記画像の印刷を指示するための印刷ボタンと、前記画像の印刷をキャンセルするためのキャンセルボタンと、を含む、前記表示制御部として機能させ、
前記判断部は、前記第1変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記キャンセルボタンが選択された場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第2変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例9に記載のコンピュータプログラム。
[開示例11]
前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換されるのに一定時間以上を要した場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例9又は10に記載のコンピュータプログラム。
[開示例12]
前記コンピュータプログラムは、前記第1変換部を機能させるための変換プログラムを備え、
前記第1変換部は、前記変換プログラムを利用して、前記対象データから取得される複数個のコマンドに従って、前記対象データを前記変換済み対象データに変換し、
前記判断部は、前記第1変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記変換プログラムが前記複数個のコマンドのうちの少なくとも一部のコマンドを解読不能である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第2変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例9から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
[開示例13]
前記判断部は、前記第1変換方法が前記デフォルト変換方法として設定されており、かつ、前記変換済み対象データのサイズが下限サイズ以下である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第2変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、開示例9から12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
本実施形態に係るシステムの概略図 図2(A)は、複合機のブロック図であり、図2(B)は、端末装置のブロック図 端末装置によって実行される処理のフローチャート データ変換処理のフローチャート 図4の続きのフローチャート 図5の続きのフローチャート 図6の続きのフローチャート 端末装置に表示される第1メッセージ 端末装置に表示される第2メッセージ 端末装置に表示される印刷画面
(通信システムの構成;図1、図2)
図1は、本実施形態に係るシステム100の概略図である。図1に示されるシステム100は、複合機10と、端末装置50と、サーバ80とで構成される。複合機10、端末装置50、及びサーバ80は、通信ネットワークを介して相互に通信可能とされている。
複合機10及び端末装置50は、無線LAN102に属している。すなわち、複合機10及び端末装置50は、無線LAN102の不図示のアクセスポイントを経由して、相互に通信することができる。また、無線LAN102内にルータ102Aが設置されている場合では、無線LAN102は、ルータ102Aを通じてインターネット101に接続されている。さらに、サーバ80は、インターネット101に接続されている。すなわち、複合機10及び端末装置50は、ルータ102Aからインターネット101を経由して、サーバ80と通信することができる。
端末装置50は、さらに、基地局103に接続されている場合に、基地局103を介して、インターネット101に接続されている。
複合機10は、図2(A)に示されるように、プリンタ11と、スキャナ12と、FAX部13と、ディスプレイ23と、入力I/F24と、LAN_I/F25と、CPU31と、メモリ32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。
プリンタ11は、画像データで示される画像をシートに記録するプリント動作を実行する。プリンタ11の記録方式としては、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。スキャナ12は、原稿に記録されている画像を読み取って画像データを生成するスキャン動作を実行する。FAX部13は、FAXプロトコルに準拠した方式で画像データを送受信するFAX送信動作及びFAX受信動作を実行する。
ディスプレイ23は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、各種情報を表示する表示面を備える。
入力I/F24は、ユーザによる入力操作を受け付けるユーザインタフェースである。具体的には、入力I/F24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、入力I/F24は、ディスプレイ23の表示面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。
タッチセンサとして実現される入力I/F24は、ユーザがタッチした表示面上の位置を示す位置情報を出力する。なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示面に接触させる操作全般を含む。また、入力媒体が表示面に触れていなくても、表示面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させる「ホバー」或いは「フローティングタッチ」を、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。
LAN_I/F25は、通信ネットワークを通じて外部装置と通信可能なインタフェースである。すなわち、複合機10は、LAN_I/F25を通じて外部装置に各種情報を送信し、LAN_I/F25を通じて外部装置から各種情報を受信する。LAN_I/F25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(Wi-Fi Allianceの登録商標)を採用することができる。また、複合機10及び端末装置50がUSBケーブルで接続される場合のLAN_I/F25は、USBケーブルが着脱されるUSBインタフェースであってもよい。
CPU31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、入力I/F24から出力される各種情報、LAN_I/F25を通じて外部装置から受信した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムをメモリ32から取得して実行する。
メモリ32は、OS34と、装置プログラム35とを記憶している。装置プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。また、メモリ32は、装置プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報等を記憶する。メモリ32は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD、複合機10に着脱されるUSBメモリ等の可搬記憶媒体、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
メモリ32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット101上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。後述する端末装置50のメモリ62についても同様である。
端末装置50は、図2(B)に示されるように、ディスプレイ53と、入力I/F54と、LAN_I/F55と、セルラーI/F56と、CPU61と、メモリ62と、通信バス63とを主に備える。端末装置50に含まれるディスプレイ53、入力I/F54、LAN_I/F55、CPU61、メモリ62、及び通信バス63は、複合機10に含まれるディスプレイ23、入力I/F24、LAN_I/F25、CPU31、メモリ32、及び通信バス33と同様の構成であるので、説明は省略する。セルラーI/F56は、携帯電話回線ネットワーク(例えば、3G(3rd Generation)ネットワーク、4G(4th Generation)ネットワーク等)を利用した通信を実行するためのI/Fである。セルラーI/F56は、基地局103を介して、インターネット上のサーバ80と通信可能である。
端末装置50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、或いはタブレット端末、或いはPC等である。より詳細には、端末装置50のディスプレイ53は、表示画面のサイズが12インチ以下、より好ましくは8インチ以下であるのが望ましい。また、端末装置50の入力I/F54は、ディスプレイ53の表示画面に重ねられたタッチセンサであるのが望ましい。
メモリ62は、OS64と、印刷プログラム65とを記憶している。OS64は、例えば、Android(Google inc.の登録商標) OS、iOS(Cisco Systems,Inc.の登録商標)、Windows Phone(Microsoft Corporationの登録商標) Operating System等であってもよい。
印刷プログラム65は、複合機10のベンダによって提供され、複合機10に印刷を実行させるためのプログラムである。印刷プログラム65は、複合機10と共に出荷されるメディアから端末装置50にインストールされてもよいし、複合機10のベンダによって提供されるインターネット上のサーバから複合機10にインストールされてもよい。
印刷プログラム65は、変換プログラム66を備える。変換プログラム66は、第1ファイル形式を有するコンテンツデータを、第1ファイル形式とは異なる第2ファイル形式を有する変換済みコンテンツデータに変換するためのプログラムである。第1ファイル形式とは、複合機10が出力動作を実行できない形式である。ここでいう出力とは、印刷等を指す。第1ファイル形式は、例えば、PDF(Portable Document Formatの略)のデータ形式(拡張子は“.pdf”)、ワープロソフトで用いられるデータ形式(拡張子は“.txt”(Textの略)、“.doc”(Documentの略))、表計算ソフトで用いられるデータ形式(拡張子は“.xls”(eXceL Sheetの略))、プレゼンテーション用ソフトで用いられるデータ形式(拡張子は“.ppt”(PowerPointの略))である。第2ファイル形式とは、複合機10が出力動作を実行できる形式である。第2ファイル形式は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Groupの略)方式による画像ファイル形式(拡張子は“.jpg”)、ビットマップ方式による画像ファイル形式(拡張子は“.bmp”(BitMaPの略))である。なお、第1ファイル形式及び第2ファイル形式は、複合機10毎に異なっていてもよい。そして、変換プログラム66は、第1ファイル形式及び第2ファイル形式を示す情報を、複合機10から受信してもよいし、複合機10のモデル名に対応付けて記憶する不図示のサーバから受信してもよい。以下では、変換プログラム66によって実行されるファイル形式の変換を「ローカル変換」と呼ぶ。
また、端末装置50は、LAN_I/F55又はセルラーI/F56を介して、第1ファイル形式を有するコンテンツデータをサーバ80に送信することによって、サーバ80に、第1ファイル形式を有するコンテンツデータを、第2ファイル形式を有するコンテンツデータに変換させることができる。そして、端末装置50は、LAN_I/F55又はセルラーI/F56を介して、サーバ80から第2ファイル形式を有するコンテンツデータを受信することができる。以下では、サーバ80によって実行されるファイル形式の変換を「サーバ変換」と呼ぶ。端末装置50には、ローカル変換及びサーバ変換のうちの一方がデフォルト変換方法として設定されている。端末装置50は、コンテンツデータを変換する際に、デフォルト変換方法として設定されている変換方法を利用する。
サーバ80は、第1ファイル形式を有するコンテンツデータを、第2ファイル形式を有するコンテンツデータに変換することができる。より詳細には、サーバ80は、端末装置50から第1ファイル形式を有するコンテンツデータを受信し、第1ファイル形式を有するコンテンツデータを、第2ファイル形式を有するコンテンツデータに変換し、第2ファイル形式を有するコンテンツデータを端末装置50に送信する。なお、端末装置50の変換プログラム66及びサーバ80によって実行される変換処理は、同一のアルゴリズムで実現されてもよいし、異なるアルゴリズムで実現されてもよい。
(端末装置50によって実行される処理;図3〜図7)
図3〜図7を参照して、印刷プログラム65に従って実行される端末装置50のCPU61の動作を説明する。
S11では、CPU61は、例えば、入力I/F54を通じたユーザ操作によって起動されたことに応じて、データ選択画面を、ディスプレイ53に表示させる。データ選択画面は、出力動作の対象となる対象データの指定を促す画面である。なお、データ選択画面の表示は、印刷プログラム65が起動された直後に限定されず、データ選択画面の表示を指示するユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたタイミングであってもよい。
S12では、CPU61は、データ選択画面に対するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付けたか否かを判断する。データ選択画面は、データフォルダに記憶されたコンテンツデータに対応するデータアイコンを含む。各データアイコンは、対応するコンテンツデータのファイル形式を示す形式画像(例えば、“PDF”、“DOCX”等を含む画像)と、対応するコンテンツデータのデータ識別情報とを含む。印刷プログラム65は、1個のデータアイコンの指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S12:Y)、当該データアイコンに対応するコンテンツデータを対象データに決定する。より詳細には、印刷プログラム65は、対象データのデータ識別情報をメモリ62に一時記憶させる。CPU61は、S12で肯定判断する場合に、S13に進む。
S13では、印刷プログラム65は、データ変換処理を実行する。データ変換処理は、第1ファイル形式を有する対象データを、第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換する処理である。なお、S12で第2ファイル形式のコンテンツデータが対象データに決定された場合、データ変換処理は省略される。
S20では、CPU61は、データ変換処理によって取得された変換済み対象データを含むプリント指示をLAN_I/F55を介して複合機10に送信する。これにより、複合機10は、端末装置50からプリント指示を受信して、プリント指示に含まれる変換済み対象データによって表わされる画像の印刷を実行する。
図4〜図7を参照して、データ変換処理の詳細を説明する。S100では、CPU61は、サーバ変換がデフォルト変換方法として設定されているのか否かを判断する。CPU61は、S100で肯定判断する場合に、S105に進み、S100で否定判断する場合に、S135に進む。
S105では、CPU61は、対象データにアクセスするためのパスワードが設定されているのか否かを判断する。CPU61は、S105で肯定判断する場合に、S120に進み、S105で否定判断する場合に、S110に進む。
S110では、CPU61は、携帯電話回線ネットワークを介することによってのみ、サーバ80と通信可能であるのか否かを判断する。具体的には、CPU61は、セルラーI/F56を介してサーバ80と通信可能であり、かつ、LAN_I/F55を介してサーバ80と通信不可能である場合に、S110で肯定判断し、S120に進む。一方、CPU61は、LAN_I/F55を介してサーバ80と通信可能である場合、及び/又は、セルラーI/F56を介してサーバ80と通信不可能である場合に、S110で否定判断し、S115に進む。
S115では、CPU61は、対象データのサイズが所定サイズ以上であるのか否かを判断する。CPU61は、S115で肯定判断する場合に、S120に進み、S115で否定判断する場合に、図5のS220に進む。
一方、S120では、CPU61は、サーバ変換に代えて、ローカル変換をデフォルト変換方法として設定すると判断し、図8の第1メッセージ201をディスプレイ53に表示させる。第1メッセージ201は、サーバ変換に代えて、ローカル変換をデフォルト変換方法として設定するためのメッセージである。第1メッセージ201は、ローカル変換の設定を指示するためのOKボタンB1と、ローカル変換の設定をキャンセルするためのCancelボタンB2と、を含む。なお、S105〜S115の全てで否定判断される場合に、CPU61は、第1メッセージ201をディスプレイ53に表示させない。
S125では、CPU61は、ローカル変換をデフォルト変換方法として設定するための設定操作の入力を受け付けたのか否かを判断する。CPU61は、第1メッセージ201においてOKボタンB1が選択された場合(S125:Y)に、S130に進む。一方、CPU61は、第1メッセージ201においてCancelボタンB2が選択された場合(S125:N)に、S220に進む。
S130では、CPU61は、サーバ変換に代えて、ローカル変換をデフォルト変換方法として設定する。
S135では、CPU61は、ローカル変換を実行する。即ち、CPU61は、変換プログラム66を利用して、対象データから取得される複数個のコマンドに従って、第1ファイル形式を有する対象データを、第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換する。即ち、複数個のコマンドは、対象データの変換を指示するコマンドである。
図5のS220に進む場合では、サーバ変換がデフォルト変換方法として設定されている(S100:Y)。S220では、CPU61は、サーバ80と通信可能であるのか否かを判断する。具体的には、CPU61は、LAN_I/F55及びセルラーI/F56を介して、確認信号をサーバ80に送信し、LAN_I/F55及び/又はセルラーI/F56を介して、サーバ80から確認信号に対する応答信号を受信するのか否かを判断する。CPU61は、サーバ80から応答信号を受信する場合に、S220で肯定判断し、S225に進む。一方、サーバ80から応答信号を受信しない場合に、S220で否定判断し、S235に進む。
S225では、CPU61は、LAN_I/F55又はセルラーI/F56を介して、対象データをサーバ80に送信する。これにより、サーバ80は、端末装置50から対象データを受信し、第1ファイル形式を有する対象データを、第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換する。
S230では、CPU61は、メモリ62内のタイマ(図示省略)をスタートさせて、時間計測を開始する。
S235では、CPU61は、サーバ80と通信不可能であることを示すエラー画面(図示省略)をディスプレイ53に表示させる。
S240では、CPU61は、図8の第1メッセージ201をディスプレイ53に表示させる。なお、S220で肯定判断される場合に、CPU61は、第1メッセージ201をディスプレイ53に表示させない。
S245は、図4のS125と同様である。CPU61は、S245で肯定判断する場合に、S250に進み、S245で否定判断する場合に、データ変換処理を終了する。S250、S255は、図4のS130、S135と同様である。
図6のS310では、CPU61は、予め決められた第1期間が経過したのか否かを判断する。CPU61は、S310で肯定判断する場合に、S315に進み、S310で否定判断する場合に、S320に進む。
S315は、S120と同様である。なお、S310で否定判断される場合に、CPU61は、第1メッセージ201をディスプレイ53に表示させない。
S320では、CPU61は、LAN_I/F55又はセルラーI/F56を介して、第2ファイル形式を有する変換済み対象データをサーバ80から受信したのか否かを判断する。CPU61は、S320で肯定判断する場合に、S355に進み、S320で否定判断する場合に、S325に進む。
S325では、CPU61は、S315で表示された第1メッセージにおいて、OKボタンB1が選択された場合(S325:Y)に、S330に進む。一方、CPU61は、第1メッセージ201においてCancelボタンB2が選択された場合、又は、いずれのボタンも操作されない場合(S325:N)に、S320に戻る。
S330では、CPU61は、LAN_I/F55又はセルラーI/F56を介して、対象データの変換の中止を指示するための変換中止指示をサーバ80に送信する。サーバ80は、端末装置50から変換中止指示を受信すると、対象データの変換を中止する。S335、S340は、それぞれ、図4のS130、S135と同様である。
S350は、S320と同様である。S355では、CPU61は、タイマをストップして、時間計測を終了する。これにより、対象データがサーバ80に送信されてから、変換済み対象データがサーバ80から受信されるまでの時間が計測される。
S360では、CPU61は、計測された時間が予め決められた第2期間以上であるのか否かを判断する。CPU61は、S360で肯定判断する場合に、S365に進む。この場合、CPU61は、サーバ変換によって対象データが変換済みデータに変換されるのに第2期間以上を要したと判断している。一方、CPU61は、S360で否定判断する場合に、図7のS405に進む。
S365は、図4のS120と同様である。なお、S360で否定判断される場合に、CPU61は、第1メッセージ201をディスプレイ53に表示させない。S370、S375は、図4のS125、S130と同様である。
S405では、CPU61は、図10の印刷画面205をディスプレイ53に表示させる。印刷画面205は、変換済み対象データによって表わされるプレビュー画像207と、プレビュー画像207の印刷を指示するための印刷ボタンB5と、プレビュー画像207の印刷をキャンセルするためのCancelボタンB6と、を含む。
S410では、CPU61は、印刷画面205においてCancelボタンB6が選択されたのか否かを判断する。CPU61は、CancelボタンB6が選択された場合(S410:Y)に、S415に進み、印刷ボタンB5が選択された場合(S410:N)に、データ変換処理を終了する。
S415では、CPU61は、変換エラーが生じたのか否かを判断する。具体的には、CPU61は、対象データから取得される複数個のコマンドの少なくとも一部のコマンドを解読不能である場合に、S415で肯定判断し、S420に進む。また、CPU61は、変換済み対象データのサイズが予め決められた下限サイズ(例えば10kB)以下である場合に、S415で肯定判断し、S420に進む。一方、CPU61は、対象データから取得される複数個のコマンドの全てが解読可能であり、かつ、変換済み対象データのサイズが下限サイズよりも大きい場合に、S415で否定判断し、データ変換処理を終了する。
S420は、図4のS100と同様である。CPU61は、S420で肯定判断する場合に、S425に進み、S420で否定判断する場合に、S440に進む。S425〜S435は、それぞれ、図4のS120〜S130と同様である。
S440では、CPU61は、ローカル変換に代えて、サーバ変換をデフォルト変換方法として設定すると判断し、図9の第2メッセージ203をディスプレイ53に表示させる。第2メッセージ203は、ローカル変換に代えて、サーバ変換をフォルト変換方法として設定するためのメッセージである。第2メッセージ203は、サーバ変換の設定を指示するためのOKボタンB3と、サーバ変換の設定をキャンセルするためのCancelボタンB4と、を含む。なお、S410又はS415で否定判断される場合に、CPU61は、第2メッセージ203をディスプレイ53に表示させない。
S445では、CPU61は、サーバ変換をデフォルト変換方法として設定するための設定操作の入力を受け付けたのか否かを判断する。CPU61は、第2メッセージ203においてOKボタンB3が選択された場合(S445:Y)に、S450に進む。一方、CPU61は、第2メッセージ203においてCancelボタンB4が選択された場合(S445:N)に、データ変換処理を終了する。
S450では、CPU61は、ローカル変換に代えて、サーバ変換をデフォルト変換方法として設定する。S450が終了すると、データ変換処理が終了する。
(実施例の効果)
端末装置50は、適切な変換方法を利用するために、変換方法を切り替え可能であることをユーザに通知する必要がある。しかし、ユーザがデータの変換と関係のない操作を実行している際に通知がされる場合、ユーザ操作が妨げられることがある。例えば、ユーザがファイルを選択している最中に、変換方法が切り替え可能であることをポップアップウインドウ等で通知すると、表示画面がポップアップウインドウで隠されてしまい、ファイルの選択が妨げられる。
一方、本実施例によると、端末装置50は、デフォルト変換方法を変更する必要があると判断する場合(図4のS105:Y等)に、デフォルト変換方法を変更するためのメッセージ201、203を表示する(図4のS120等)。このように、端末装置50は、通知が必要なときのみメッセージ201、203を表示することによって、ユーザ操作を妨げることなく、変換方法が切り替え可能であることを通知できる。また、ユーザは、メッセージ201、203を見ることによって、ローカル変換及びサーバ変換のうちのいずれを利用可能であることを知ることができる。
ユーザは、デフォルト変換方法を変更したい場合に、デフォルト変換方法を変更することができ(図4のS125:Y等)、デフォルト変換方法を変更したくない場合に、現在設定されているデフォルト変換方法を維持することができる(図4のS125:N等)。その結果、端末装置50は、適切な変換方法を利用して、第1ファイル形式を有する対象データを、第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換することができる(図4のS135等)。
端末装置50は、対象データの変換が実行される前に、メッセージ201、203を表示する(図4のS120、図5のS240、図6のS315)。これにより、端末装置50は、ユーザが適切な変換方法を選択した後に、対象データの変換を実行することができる(図4のS135、図5のS255、図6のS340)。即ち、ユーザの意図しない変換方法で対象データが変換される事態の発生を防止することができる。
端末装置50は、対象データにアクセスするためのパスワードが設定されている場合(図4のS105:Y)に、デフォルト変換方法をサーバ変換からローカル変換に変更すると判断する(S120)。これは、パスワードが設定されている対象データは、機密性の高いデータである可能性が高いためである。機密性の高いデータは、セキュリティの観点から、外部装置であるサーバ80に送信されない方がよい。この場合に、端末装置50は、ローカル変換を利用することによって(S135)、対象データのセキュリティを確保することができる。
端末装置50は、携帯電話回線ネットワークを介することによってのみ、サーバ80と通信可能である場合(図4のS110:Y)に、デフォルト変換方法をサーバ変換からローカル変換に変更すると判断する(S120)。これは、公衆無線LANなどの無料のネットワークが利用できずに、携帯電話回線ネットワークしか利用できない場合には、サーバ変換を利用すると、携帯電話回線ネットワークの利用料金が発生してしまう。従って、端末装置50は、対象データの通信が不要なローカル変換を利用することによって、携帯電話回線ネットワークの利用料金の発生を防止することができる。
端末装置50は、対象データのサイズが所定サイズ以上である場合(図4のS115:Y)に、デフォルト変換方法をサーバ変換からローカル変換に変更すると判断する(S120)。この場合、仮にサーバ変換を利用すると、対象データのサイズが大きいために、対象データの通信に時間を要したり、高額な通信料が発生したりする可能性がある。従って、端末装置50は、対象データの通信が不要なローカル変換を利用することによって、処理時間を短縮したり、通信料の発生を防止したりすることができる。
端末装置50は、サーバ80と通信不可能である場合(図5のS220:N)に、デフォルト変換方法をサーバ変換からローカル変換に変更すると判断する(S240)。これにより、端末装置50は、サーバ80と通信不可能であっても、ローカル変換を利用して対象データの変換を実行することができる。
端末装置50は、デフォルト変換方法がローカル変換であり、かつ、印刷画面205においてCancelボタンB6が選択される場合(図7のS410:Y、S420:N)に、変換方法を変更すると判断する(S440)。これは、印刷キャンセルが行われた場合には、印刷画面205内のプレビュー画像207の態様に問題(例えば、画像の一部が欠けている等)があるとユーザが判断した可能性があるためである。端末装置50は、ローカル変換によって上記の問題が発生した場合に、サーバ変換を利用して変換を実行することによって、上記の問題を解消することができる可能性がある。なぜなら、サーバ80は、変換プログラム66よりも新しいバージョンの変換プログラムを利用している場合があるからである。
端末装置50は、サーバ変換によって対象データが変換されるのに第2期間以上を要した場合(図6のS360:Y)に、デフォルト変換方法をサーバ変換からローカル変換に変更すると判断する(S365)。これは、端末装置50とサーバ80との間の通信速度が遅いため、対象データの変換に長時間を要した可能性があるためである。従って、端末装置50は、対象データの通信が不要なローカル変換を利用して、対象データの変換を実行することによって、変換に要する時間を短縮し得る。
端末装置50は、少なくとも一部のコマンドを解読不能である場合(図7のS415:Y)に、ローカル変換からサーバ変換に変更すると判断する(S425)。コマンドを解読不能である原因として、変換プログラム66のバージョンが古いことが考えられる。ローカル変換では、変換プログラムのバージョンが古いという事態が発生しうる。これは、ローカル変換では、ユーザが変換プログラムのアップデートをする必要があるが、ユーザがアップデートを怠る場合があるためである。一方、サーバ変換では、変換プログラムのバージョンが古いという事態は発生しにくい。サーバ管理者が常に変換プログラムのバージョンを最新状態に維持するためである。従って、端末装置50は、デフォルト変換方法をローカル変換からサーバ変換に変更することによって、上記の原因を解消することができ、サーバ変換を利用して、対象データを適切に変換することができる。
端末装置50は、変換済み対象データのサイズが下限サイズ以下である場合(S415:Y)に、デフォルト変換方法をローカル変換からサーバ変換に変更すると判断する(S425)。これは、下限サイズ以下の変換済み対象データが表わす画像は、適切でない画像(例えば真っ白な画像)である可能性があるためである。この場合に、端末装置50は、デフォルト変換方法をローカル変換からサーバ変換に変更することによって、サーバ変換を利用して、対象データを適切に変換し得る。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。以下に変形例を説明する。
(変形例)
端末装置50は、図4のS120等において、第1メッセージ201を表示することに代えて、サーバ変換に代えて、ローカル変換をデフォルト変換方法として設定することを意味する音声を出力してもよい。同様に、端末装置50は、図7のS440において、第2メッセージ203を表示することに代えて、ローカル変換に代えて、サーバ変換をデフォルト変換方法として設定することを意味する音声を出力してもよい。一般的に言うと、「出力部」は、どのような態様でメッセージを出力してもよい。
端末装置50は、メッセージ201、203を表示した後(図4のS120等)に、設定操作を受け付けなくても(S125等)、デフォルト変換方法を変更してもよい。即ち、「受付部」は、省略可能である。
端末装置50は、ローカル変換をデフォルト変換方法として設定し(図4の130、図5のS250、図6のS335)、ローカル変換を実行した後に(図4の135、図5のS255、図6のS340)、サーバ変換をデフォルト変換方法として再設定してもよい。即ち、デフォルト変換方法の変更は、対象データの変換が完了するまで間の一時的な変更であってもよい。
ローカル変換は、第1変換方法の一例である。サーバ変換は、第2変換方法の一例である。第1メッセージ及び第2メッセージは、メッセージの一例である。ディスプレイ53は、表示部の一例である。第2期間は、一定時間の一例である。印刷プログラム65は、コンピュータプログラムの一例である。
図4のS135、図5のS255、図6のS340は、第1変換部によって実行される処理の一例である。図5のS225は、第2変換部によって実行される処理の一例である。図4のS105、S110、S115、図5のS220、図6のS310、S360、図7のS410、S415は、判断部によって実行される処理の一例である。図4のS120、図5のS240、図6のS315、S365、図7のS425、S440は、出力部によって実行される処理の一例である。図4のS125、図5のS245、図6のS325、S370、図7のS430、S445は、受付部によって実行される処理の一例である。図7のS405は、表示制御部によって実行される処理の一例である。
10:複合機、11:プリンタ、12:スキャナ、13:FAX部、23、53:ディスプレイ、24、54:入力I/F、25、55:LAN_I/F、31、61:CPU、32、62:メモリ、33、63:通信バス、34、64:OS、35:装置プログラム、50:端末装置、56:セルラーI/F、65:印刷プログラム、66:変換プログラム、80:サーバ、100:システム、101:インターネット、102:無線LAN、102A:ルータ、103:基地局、201:第1メッセージ、203:第2メッセージ、205:印刷画面、207:画像、B1、B3:OKボタン、B2、B4、B6:Cancelボタン、B5:印刷ボタン

Claims (12)

  1. 端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記端末装置に搭載されるコンピュータを、
    第1変換方法がデフォルト変換方法として設定されている状態で、第1ファイル形式を有する対象データを、前記第1ファイル形式とは異なる第2ファイル形式を有する変換済み対象データに変換する第1変換部であって、前記第1変換方法は、前記端末装置が、前記対象データを前記変換済み対象データに変換する変換方法である、前記第1変換部と、
    第2変換方法が前記デフォルト変換方法として設定されている状態で、前記端末装置の通信インターフェースを介して、前記対象データをサーバに送信して変換させる第2変換部であって、前記第2変換方法は、前記端末装置が、前記通信インターフェースを介して、前記対象データを前記サーバに送信することによって、前記サーバに前記対象データを変換させ、前記通信インターフェースを介して、前記サーバから前記変換済み対象データを受信する変換方法である、前記第2変換部と、
    前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの一方が前記デフォルト変換方法として設定されている状態で、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方に代えて、前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの他方である代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するのか否かを判断する判断部と、
    前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するためのメッセージを出力し、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定しないと判断する場合に、前記メッセージを出力しない出力部と、
    として機能させるコンピュータプログラム。
  2. 前記出力部は、
    前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する場合に、前記メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、
    前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定しないと判断する場合に、前記メッセージを前記表示部に表示させない、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記コンピュータプログラムは、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記メッセージが出力される場合に、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するための設定操作の入力を受け付ける受付部として機能させる請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記対象データにアクセスするためのパスワードが前記対象データに設定されている場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記端末装置が携帯電話回線ネットワークを介することによってのみ、前記サーバと通信可能である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項4に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、前記対象データのサイズが所定サイズ以上である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換される前に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項4または5に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記端末装置が前記サーバと通信不可能である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項4からのいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記判断部は、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換された後に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法及び前記第2変換方法のうちの前記一方に代えて、前記代替変換方法を前記デフォルト変換方法として設定するのか否かを判断する、請求項1からのいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記コンピュータプログラムは、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記対象データが前記変換済み対象データに変換された後に、前記変換済み対象データによって表わされる画像を含む印刷画面を前記端末装置の表示部に表示させる表示制御部であって、前記印刷画面は、さらに、前記画像の印刷を指示するための印刷ボタンと、前記画像の印刷をキャンセルするためのキャンセルボタンと、を含む、前記表示制御部として機能させ、
    前記判断部は、前記第1変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記キャンセルボタンが選択された場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第2変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項に記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記判断部は、前記第2変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法によって前記対象データが前記変換済み対象データに変換されるのに一定時間以上を要した場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第2変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第1変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項8又は9に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記コンピュータプログラムは、前記第1変換部を機能させるための変換プログラムを備え、
    前記第1変換部は、前記変換プログラムを利用して、前記対象データから取得される複数個のコマンドに従って、前記対象データを前記変換済み対象データに変換し、
    前記判断部は、前記第1変換方法が前記デフォルト変換方法に設定されており、かつ、前記変換プログラムが前記複数個のコマンドのうちの少なくとも一部のコマンドを解読不能である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第2変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項8から10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記判断部は、前記第1変換方法が前記デフォルト変換方法として設定されており、かつ、前記変換済み対象データのサイズが下限サイズ以下である場合に、前記デフォルト変換方法に設定されている前記第1変換方法に代えて、前記代替変換方法である前記第2変換方法を前記デフォルト変換方法として設定すると判断する、請求項8から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
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