JP6769162B2 - 電子機器、電子機器の制御方法およびプログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムに関する。
従来、コピー機能、プリンタ機能、ネットワークスキャナ機能、ファクス機能などを備えた画像形成装置(Multi Functional Peripheral)などの電子機器では、電源オフ時に、揮発性メモリのデータを不揮発性メモリに保存していた。
たとえば、特許文献1には、電源オフ後も保存すべきデータを記憶する不揮発性メモリと、不揮発性メモリに記憶されたデータが展開される揮発性のシステムメモリと、電源のオフの開始を検知した時に、システムメモリに記憶されたデータを不揮発性メモリに退避する制御部と、を備える情報処理装置が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、電源オフにかかる時間は、電子機器によって定められているため、退避するデータ量によってはデータの退避が間に合わないことがあった。つまり、揮発性のシステムメモリから不揮発性メモリへのデータの退避が保障されていないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電源オフ時の揮発性メモリから不揮発性メモリへのデータ退避を確実に実施することができる電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムを提供することを目的の1つとする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定のタイミングで揮発性記憶手段に記憶した情報を不揮発性記憶手段へと退避させる電子機器であって、当該電子機器の稼動状態を制御する第1の制御手段と、前記第1の制御手段によって制御される第2の制御手段と、を備え、前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段から電源遮断要求を受けた場合に、前記不揮発性記憶手段中の更新される予定の情報の量に基づいて前記退避にかかる退避時間を算出し、前記退避時間を前記第1の制御手段へ通知することを特徴とする。
本発明によれば、電源オフ時の揮発性メモリから不揮発性メモリへのデータ退避を確実に実施することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態による電子機器の機能構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態による電子機器のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図3は、第1の実施の形態による電子機器での処理手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施の形態によるタイムアウト時間算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、第2の実施の形態によるタイムアウト時間算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、第3の実施の形態による電子機器での処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第3の実施の形態によるタイムアウト時間算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、第4の実施の形態による電子機器の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図9は、第4の実施の形態による下位システムユニットの起動時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態による電子機器の機能構成を模式的に示すブロック図である。電子機器1は、上位システムユニット10と、第1の不揮発性記憶手段20と、下位システムユニット30と、を備える。
上位システムユニット10は、電子機器1の電源状態などを制御(管理)する。上位システムユニット10は、電子機器1の電源状態および稼働状態を制御(管理)する第1の制御手段11を備える。第1の制御手段11は、電源遮断要求を下位システムユニット30に送信し、下位システムユニット30からタイムアウト時間を受信すると、受信してからタイムアウト時間経過後に、下位システムユニット30の電源を遮断する。
第1の不揮発性記憶手段20は、電子機器1の動作に必要な設定情報を記憶する。設定情報は、電源が遮断された後においても保持したいデータである。設定情報は、電子機器1が稼働している間に更新されることがある。その場合には、更新されたデータが第1の不揮発性記憶手段20に保存されることになる。
下位システムユニット30は、電子機器1の電源状態などの管理以外のたとえば電子機器1に付された機能を実現する処理を制御する。たとえば、電子機器1が画像形成装置の場合には、下位システムユニット30は、転写紙などの記録媒体の搬送処理、電子写真方式による作像処理、トナー画像の記録媒体への定着処理などを制御し、記録媒体上への画像の形成を制御するエンジン部などである。また、下位システムユニット30は、上位システムユニット10に従属し、上位システムユニット10によって電源状態および稼働状態が管理される。
下位システムユニット30は、揮発性記憶手段31と、第2の制御手段32と、を備える。揮発性記憶手段31は、電子機器1の設定情報などを一時的に記憶する。電子機器1の設定情報は、電子機器1の起動時に、第1の不揮発性記憶手段20から読み出される。
第2の制御手段32は、電子機器1の起動時に、第1の不揮発性記憶手段20から設定情報を揮発性記憶手段31に読み出し、電子機器1の稼働中に、揮発性記憶手段31に記憶されている設定情報を読み出し、所定の処理を行う。また、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20に記憶されている設定情報と、揮発性記憶手段31に記憶されている設定情報とを照合し、第1の不揮発性記憶手段20の設定情報を更新する。つまり、第1の不揮発性記憶手段20に、最新の設定情報を退避する退避処理が行われる。退避処理は、電子機器1が稼働中の場合には所定のタイミングで行われる。また、退避処理は、上位システムユニット10から電源遮断要求を受けた場合にも行われる。
上位システムユニット10と下位システムユニット30とは、信号線41によって接続される。信号線41は、上位システムユニット10の第1の制御手段11と、下位システムユニット30の第2の制御手段32との間で相互通信を行う信号線として用いられる。下位システムユニット30の揮発性記憶手段31と第2の制御手段32とは、信号線42によって接続される。電子機器1が稼働している間などのデータの書き換えは、信号線42を介して行われる。第1の不揮発性記憶手段20と下位システムユニット30の第2の制御手段32とは、信号線43によって接続される。
第1の実施の形態では、第2の制御手段32は、上位システムユニット10から電源遮断要求を受けると、第1の不揮発性記憶手段20に記憶されるべき情報量に基づいて、揮発性記憶手段31に記憶されている情報の第1の不揮発性記憶手段20への退避にかかる退避時間であるタイムアウト時間を算出し、上位システムユニット10に通知する。なお、ここでは、信号線43を介して揮発性記憶手段31から第1の不揮発性記憶手段20へとデータの退避が行われる際に、通信失敗回数がない場合を例に挙げる。すなわち、稼働中に定期的に行われる退避処理では、揮発性記憶手段31内のデータが確実に第1の不揮発性記憶手段20へと保存されることを前提とする。
第2の制御手段32は、電源遮断要求を受けると、つぎの定期の通信タイミングで更新される予定だったデータの数Lをカウントし、更新対象のデータの数とする。そして、第2の制御手段32は、更新対象のデータの数と、1回のデータ更新に必要な時間Twriteとを用いて、次式(1)のように、更新対象のデータの数を退避させるのに必要なタイムアウト時間Toutを算出する。
Tout=L・Twrite ・・・(1)
図2は、第1の実施の形態による電子機器のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である。このような電子機器1として、画像形成装置を例示することができる。電子機器1は、上位システムユニット10としてのコントローラ部100と、第1の不揮発性記憶手段20としてのNV−RAM(Non-Volatile Random Access Memory)200と、下位システムユニット30としてのエンジン部300と、を備える。
コントローラ部100は、電子機器1の電源状態などを制御する制御モジュールであり、ここでは下位のエンジン部300を制御する。コントローラ部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM103と、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)104と、NV−RAM105と、外部I/F106と、を備える。
CPU101は、ROM102等に格納されたプログラムをRAM103上に展開して実行することによって、コントローラ部100の動作を制御する。ROM102は、不揮発性の半導体メモリであり、制御プログラムまたは各種データを記憶する。ROM102として、たとえばFROM(Flash ROM)などを用いることができる。RAM103は、ROM102に記憶された各種プログラムを実行する際に作業領域として機能する揮発性の半導体メモリである。RAM103として、たとえばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)などを用いることができる。
ASIC104は、たとえば圧縮/伸長等の各種画像処理、入出力(I/O)処理、コントローラ部100内の電源の制御などを行う。NV−RAM105は、機器に固有の条件等の設定データ、制御指令の生成、ネットワーク等との通信に必要な情報などを保存する不揮発性メモリである。外部I/F106は、パーソナルコンピュータ等の外部装置を接続可能なインタフェース装置である。
NV−RAM200は、エンジン部300に用いるデバイスに固有の特性値あるいは調整値等の設定情報を保存する不揮発性の半導体メモリである。NV−RAM200として、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、NAND型フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM)、MRAM(Magnetoresistive RAM)、PRAM(Phase-Change RAM)などを用いることができる。
エンジン部300は、転写紙などの記録媒体の搬送処理、電子写真方式による作像処理、トナー画像の記録媒体への定着処理などを制御し、記録媒体上への画像の形成を制御する制御モジュールである。エンジン部300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、を備える。
CPU301は、ROM302等に格納されたプログラムをRAM303上に展開して実行することによって、エンジン部300の動作を制御する。ROM302は、CPU301が使用する制御、処理等に用いるプログラムまたは制御用データの初期値等を保存する不揮発性の半導体メモリである。ROM302として、たとえばFROMなどを用いることができる。RAM303は、ROM302に記憶されたプログラムを実行する際に作業領域として機能する揮発性の半導体メモリである。RAM303として、たとえばSRAM、DRAMなどを用いることができる。
つぎに、この様な電子機器1における処理について説明する。図3は、第1の実施の形態による電子機器での処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、ユーザからの指示によって、電子機器1の電源がオンにされ(ステップS11)、電子機器1が稼働される。ついで、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、前回電源遮断時に、第1の不揮発性記憶手段20に退避されたデータ(設定情報)を揮発性記憶手段31内に展開する(ステップS12)。
下位システムユニット30の第2の制御手段32は、電子機器1の稼働中に揮発性記憶手段31内のデータの値を他の値に更新し、揮発性記憶手段31内の更新したデータを定期的に第1の不揮発性記憶手段20に退避させる(ステップS13)。なお、上記したように、第1の実施の形態では、データの退避中に、第2の制御手段32と第1の不揮発性記憶手段20との間の信号線43で通信異常が発生していないものとする。すなわち、データは、正常に第1の不揮発性記憶手段20に記憶されるものとする。
その後、ユーザによる電源のオフ等の指示を受けると、上位システムユニット10の第1の制御手段11は、下位システムユニット30の第2の制御手段32に電源遮断要求を送信する(ステップS14)。第2の制御手段32は、電源遮断要求を受信すると(ステップS15)、タイムアウト時間算出処理を実行する(ステップS16)。
図4は、第1の実施の形態によるタイムアウト時間算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。タイムアウト時間算出処理では、第2の制御手段32は、稼働中のステップS13の間に行われている定期的な退避に対し、つぎのタイミングで退避する予定だったデータの数Lを揮発性記憶手段31内からカウントする(ステップS31)。すなわち、第1の不揮発性記憶手段20への退避未完了のデータの数Lを取得する。
ついで、第2の制御手段32は、退避未完了のデータの数Lと、1回のデータ更新に必要な時間Twriteと、を用いて、退避未完了のデータの数を退避するのに必要なタイムアウト時間Toutを(1)式にしたがって算出する(ステップS32)。そして、処理が図3のフローチャートへと戻る。
タイムアウト時間算出処理が終了すると、第2の制御手段32は、算出したタイムアウト時間Toutを上位システムユニット10に通知する(ステップS17)。上位システムユニット10の第1の制御手段11は、タイムアウト時間Toutを受信すると(ステップS18)、計時を開始する(ステップS19)。また、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、タイムアウト時間Toutを通知した後、更新対象のデータ、すなわち退避が未完了のデータを第1の不揮発性記憶手段20に退避させる(ステップS20)。
その後、第1の制御手段11は、タイムアウト時間Toutが経過したかを判定する(ステップS21)。タイムアウト時間Toutが経過していない場合(ステップS21でNoの場合)には、タイムアウト時間Toutが経過するまで待ち状態となる。また、タイムアウト時間Toutが経過した場合(ステップS21でYesの場合)には、第1の制御手段11は、下位システムユニット30の電源をオフにし(ステップS22)、これによって下位システムユニット30の電源がオフにされる(ステップS23)。そして、第1の制御手段11は、電子機器1全体の電源をオフ状態へと移行させ(ステップS24)、処理が終了する。
第1の実施の形態では、第2の制御手段32は、電源遮断要求を受けた後、第1の不揮発性記憶手段20への退避が未完了のデータの数を取得し、この退避が未完了のデータの数を第1の不揮発性記憶手段20に書き込むのに要するタイムアウト時間を算出して、第1の制御手段11に通知した。また、第1の制御手段11は、通知を受信してからタイムアウト時間が経過した後に、下位システムユニット30の電源をオフにした。これによって、第2の制御手段32によるデータの退避が完了してから、電子機器1の電源がオフにされるので、電源オフ時の揮発性記憶手段31から第1の不揮発性記憶手段20へのデータ退避を確実に実施することができるという効果を有する。
一方、電源遮断要求を受けてから、退避するデータ量に関係なくある定まったタイムアウト時間が経過した後に下位システムユニット30の電源をオフにする場合には、データの退避にあたって問題が生じる場合がある。退避するデータ量が少ない場合には、退避処理が終了した後、電源がオフになるまでに待ち時間が発生する。逆に退避するデータ量が多い場合には、ある定まった時間では退避処理が終了せず、退避処理の途中で電源がオフされてしまう。そのため、退避する対象のデータに優先度を設定し、優先度の高いデータから退避を行い、優先度の低いデータの一部は退避されない場合がある。
しかし、第1の実施の形態では、退避対象の全てのデータを退避することができるようにタイムアウト時間を第2の制御手段32で計算し、第1の制御手段11へと通知している。そのため、退避するデータ量が少ない時に退避が終了してから電源がオフになるまでに待ち時間が発生したり、退避するデータ量が多い時に退避できないデータが発生したりしてしまうことを防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、第2の制御手段と第1の不揮発性記憶手段との間の通信が正常である場合を前提としていたので、退避対象のデータは、揮発性記憶手段内の退避未完了のデータのみであった。電子機器の稼働中に定期的に行われる揮発性記憶手段から第1の不揮発性記憶手段へのデータの退避は、電子機器の内外問わず与えられるノイズなどの影響によって、失敗となることがある。たとえば意図しない領域にデータが退避されてしまう場合などがある。そこで、第2の実施の形態では、第1の不揮発性記憶手段に既に退避されたデータのうち、退避に失敗したデータがある場合の電源遮断時のデータ退避について説明する。
第2の実施の形態の電子機器1は、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成を有する。ただし、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、電源遮断要求を受けた後、退避が未完了のデータの数Lと退避に失敗したデータの数Mとから更新対象のデータの数を算出し、更新対象のデータの数を用いてタイムアウト時間Toutを算出する。具体的には、第1の不揮発性記憶手段20内の設定情報を読み出し、第1の不揮発性記憶手段20に記憶されている設定情報と、揮発性記憶手段31に記憶されている設定情報とを照合し、退避に失敗した設定情報の数Mを取得する機能をさらに有する。また、更新対象のデータの数として、退避が未完了のデータの数Lと退避に失敗したデータの数Mとの和を算出し、更新対象のデータの数から、タイムアウト時間Toutを次式(2)によって求める。
Tout=(L+M)・Twrite ・・・(2)
図5は、第2の実施の形態によるタイムアウト時間算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、図4のステップS31と同様に、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20への退避未完了のデータの数Lを取得する(ステップS51)。ついで、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20内のデータをすべて読み出し(ステップS52)、揮発性記憶手段31内で適宜変更されたデータと、読み出した第1の不揮発性記憶手段20内のデータと、を比較する(ステップS53)。そして、第2の制御手段32は、稼働中に定期的に行っていた通信時に退避させていたデータの中で、退避に失敗していたデータの数Mを取得する(ステップS54)。これは、定期的に行われる通信で第1の不揮発性記憶手段20に退避されたデータが正しく書き込まれたか、すなわちデータの確からしさを確認するものである。
その後、第2の制御手段32は、退避が未完了のデータの数Lと退避に失敗したデータの数Mとの和である更新対象のデータの数L+Mを算出する(ステップS55)。ついで、第2の制御手段32は、更新対象のデータの数L+Mと、1回のデータ更新に必要な時間Twriteと、を用いて、更新対象のデータの数を退避するのに必要なタイムアウト時間Toutを(2)式にしたがって算出する(ステップS56)。そして、処理が終了する。
第2の実施の形態では、第2の制御手段32が、退避が未完了のデータの数Lと退避に失敗したデータの数Mとの和を更新対象のデータの数として、タイムアウト時間を算出した。これによって、電子機器1の稼働中に定期的なデータの退避がノイズなどの影響によって書き込みに失敗したデータが存在する場合にも、失敗したデータの再度の書き込み処理を考慮したタイムアウト時間Toutの設定を行うことができるという効果を第1の実施の形態の効果に加えて得ることができる。
(第3の実施の形態)
第1と第2の実施の形態では、下位システムユニットの第2の制御手段と第1の不揮発性記憶手段との間の通信状態は考慮されていなかった。第3の実施の形態では、この通信状態を考慮して更新対象のデータの退避時間を算出する場合について説明する。
第3の実施の形態の電子機器1は、第1と第2の実施の形態で説明したものと同様の構成を有する。ただし、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、稼働中に定期的に行われる通信についての通信失敗割合Pを算出し、通信失敗割合Pに基づいてタイムアウト時間Toutの算出方法を変更する。ここで、定期的に行われる通信とは、稼働中に行われる揮発性記憶手段31内の更新されたデータを第1の不揮発性記憶手段20へと退避することである。
具体的なタイムアウト時間Toutの算出について説明する。まず、通信失敗割合Pの算出は、稼働中における全通信回数Oと、通信失敗回数Nと、を計数することによって、次式(3)によって求められる。
P=N/O ・・・(3)
第2の制御手段32は、電源遮断要求を受けると、通信失敗割合Pが0であるか、通信状態良好範囲内か、あるいは通信状態劣悪範囲内かを判定する。通信状態良好範囲は、通信状態が良好とされる範囲を定めたものである。たとえば、通信状態良好範囲として、0<P<0.2とすることができる。また、通信状態劣悪範囲は、書き込みが失敗するような通信状態が劣悪となる範囲を定めたものである。たとえば、通信状態劣悪範囲として、0.2<P<1とすることができる。なお、これらの範囲は任意に設定することができる。また、境界となる値、上記の例ではP=0.2、については、通信状態良好範囲に含めてもよいし、通信状態劣悪範囲に含めてもよい。
第2の制御手段32は、通信失敗割合Pが0である場合、すなわち通信失敗がなく、データの退避がすべて正常に行われている場合には、揮発性記憶手段31内のデータと第1の不揮発性記憶手段20内のデータとの照合は不要となり、第1の実施の形態で説明した方法でタイムアウト時間Toutを算出する。また、通信失敗割合Pが通信状態良好範囲にある場合には、第2の実施の形態で説明した方法で、タイムアウト時間Toutを算出する。さらに、通信失敗割合Pが通信状態劣悪範囲にある場合には、退避が未完了のデータの退避と誤った書込データの修正とに要する時間は、単位時間1回に加えて、通信失敗割合Pに応じた余剰時間を付与して、次式(4)に示されるように算出する。
Tout=(L+M)・Twrite+P・(L+M)・Twrite
=(1+P)・(L+M)・Twrite ・・・(4)
図6は、第3の実施の形態による電子機器での処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、第1の実施の形態の図3のフローチャートと異なる部分について説明する。
ステップS13で、下位システムユニット30の揮発性記憶手段31内のデータを更新し、定期的に更新したデータを第1の不揮発性記憶手段20に退避した後、全通信回数Oを計数する(ステップS71)。全通信回数Oは、電子機器1の電源がオンにされた後、定期的に行われる退避処理の回数である。たとえば、全通信回数Oは揮発性記憶手段31に記憶されており、通信が行われる度に、記憶されていた全通信回数Oに1を加えたものが新たな全通信回数Oとして揮発性記憶手段31に記憶される。
ついで、第2の制御手段32は、通信、すなわちデータの退避が正常に行われたかを判定する(ステップS72)。通信が正常に行われたかについては、たとえば第1の不揮発性記憶手段20に退避されたデータが正確に書き込みされたか、あるいは正常な記憶位置に保存されたかをその都度値を読み返して参照することによって判定することができる。
通信が正常に行われなかった場合(ステップS72でNoの場合)には、第2の制御手段32は、通信失敗回数Nを計数する(ステップS73)。たとえば、通信失敗回数Nは揮発性記憶手段31に記憶されており、通信が正常に行われなかった場合に、記憶されていた通信失敗回数Nに1を加えたものが新たな通信失敗回数Nとして揮発性記憶手段31に記憶される。
その後、またはステップS72で通信が正常に行われた場合(ステップS72でYesの場合)には、第2の制御手段32は、上位システムユニット10から電源遮断要求を受信したかを判定する(ステップS74)。電源遮断要求を受信していない場合(ステップS74でNoの場合)には、ステップS13に処理が戻る。また、電源遮断要求を受信した場合(ステップS74でYesの場合)には、ステップS15へと処理が移る。このように、第3の実施の形態では、定期的に行われるデータ退避処理の際に、全通信回数Oと通信失敗回数Nとを記録するようにしている。
図7は、第3の実施の形態によるタイムアウト時間算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、第2の実施の形態の図5のフローチャートと異なる部分について説明する。
まず、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、ステップS51で退避が未完了のデータの数Lを取得した後、図6のフローチャートのステップS71で計数した全通信回数OとステップS73で計数した通信失敗回数Nとを用いて、(3)式によって通信失敗割合Pを算出する(ステップS91)。
ついで、第2の制御手段32は、通信失敗割合Pが0であるかを判定する(ステップS92)。通信失敗割合Pが0である場合(ステップS92でYesの場合)には、揮発性記憶手段31から第1の不揮発性記憶手段20への退避はすべて正常に行われているので、揮発性記憶手段31内のデータと第1の不揮発性記憶手段20内のデータとの照合は不要となる。そのため、第2の制御手段32は、退避未完了のデータの数Lを退避するのに必要なタイムアウト時間Toutを(1)式にしたがって算出する(ステップS93)。そして、処理が終了する。一方、通信失敗割合Pが0でない場合(ステップS92でNoの場合)には、ステップS52へと処理が移る。
また、ステップS55で更新対象のデータの数L+Mを算出した後、第2の制御手段32は、通信失敗割合Pは通信状態良好範囲内にあるかを判定する(ステップS94)。通信失敗割合Pが通信状態良好範囲内にある場合(ステップS94でYesの場合)には、ステップS56へと処理が移る。一方、通信失敗割合Pが通信状態良好範囲内にない場合(ステップS94でNoの場合)、すなわち通信失敗割合Pが通信状態劣悪範囲内にある場合には、第2の制御手段32は、更新対象のデータの数L+Mを、通信失敗割合Pの下で退避するのに必要なタイムアウト時間Toutを(4)式にしたがって算出する(ステップS95)。そして、処理が終了する。
なお、図7のフローチャートのステップS51で退避が未完了のデータの数Lが0であり、かつステップS92で通信失敗割合Pが0である場合は、ステップS93で算出されるタイムアウト時間Toutは0となる。この場合には、ステップS52〜S55での揮発性記憶手段31内のデータと第1の不揮発性記憶手段20内のデータを照合することは不要となり、さらに退避すべきデータがない。そのため、最も短い時間で電子機器1の電源をオフにするシーケンスを終えることができる。
第3の実施の形態では、定期的な退避処理での通信失敗割合Pを記録し、電源遮断要求を受けた後に、通信失敗割合Pに応じてタイムアウト時間Toutの算出を変化させた。具体的には、通信失敗割合Pが通信状態良好範囲内にある場合には、更新対象のデータの退避を、1個のデータの数当たり、1回の書き込みで終了させることができる。また、通信失敗割合Pが0の場合には、退避がすべて正常に行われているとして、揮発性記憶手段31内のデータと第1の不揮発性記憶手段20内のデータとの照合を不要として、電源遮断の時間を短縮することができる。さらに、通信失敗割合Pが通信状態劣悪範囲内にある場合には、更新対象のデータの退避を、1個のデータの数当たり、1回の書き込みと通信失敗割合Pに応じた書き込み回数とによって行われるとして、タイムアウト時間Toutを算出した。これによって、更新対象のデータの更新の際に失敗時の補填時間が考慮されるため、通信状態の劣悪な環境での更新における精度を向上させることができるという効果を有する。
(第4の実施の形態)
第1〜第3の実施の形態では、使用環境などが悪く通信が正常に行われる確率が非常に低い場合、すなわち通信失敗割合が極めて高い場合については考慮していない。第4の実施形態では、通信失敗割合が極めて高い場合について説明する。
図8は、第4の実施の形態による電子機器の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。電子機器1は、下位システムユニット30が第1の実施の形態の図1で説明した構造とは異なる。すなわち、下位システムユニット30は、揮発性記憶手段31と第2の制御手段32に加えて、第2の不揮発性記憶手段33と、第3の不揮発性記憶手段34と、をさらに備える。第2の不揮発性記憶手段33は、下位システムユニット30で使用される設定情報の初期値(初期設定情報)を保存する。第2の不揮発性記憶手段33として、FROMなどを用いることができる。第3の不揮発性記憶手段34は、電源遮断前の第2の制御手段32と第1の不揮発性記憶手段20との間の通信状態を示す通信状態情報を保存する。通信状態情報として、たとえば第1の不揮発性記憶手段20における退避に失敗したデータ数などを例に挙げることができる。第3の不揮発性記憶手段34として、FROM、EEPROMなどを用いることができる。
また、第2の制御手段32は、電源遮断要求を受けた後に、更新対象のデータを第1の不揮発性記憶手段20に退避した後、通信状態情報を取得し、第1の不揮発性記憶手段20と第3の不揮発性記憶手段34とに保存する。そして、つぎに電源がオンされた時に、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20中の通信状態情報と、第3の不揮発性記憶手段34中の通信状態情報と、を読み出して比較し、両者が大きく異なる場合には、第2の不揮発性記憶手段33から設定情報を読み出して、揮発性記憶手段31に展開する。大きく異なる場合とは、たとえば両者の違いが誤差の範囲を超えている場合などである。このような第3の不揮発性記憶手段34中の通信状態情報と、第1の不揮発性記憶手段20中の通信状態情報と、が大きく異なる場合は、通信失敗割合Pが0.9<P<1.0である場合のように非常に通信状態が悪い場合であることが多い。
また、第1の不揮発性記憶手段20には、通信状態情報が保存される。なお、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
第4の実施の形態による電子機器1のハードウェア構成は、第1の実施の形態の図2で示したものと同様の構成を有する。図2のエンジン部300のROM302が、上記した第2の不揮発性記憶手段33と第3の不揮発性記憶手段34の役割を有している。
図9は、第4の実施の形態による下位システムユニットの起動時の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、上位システムユニット10からの指示によって下位システムユニット30の電源がオンにされると、下位システムユニット30の第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20から通信状態情報を読み出し(ステップS111)、また第3の不揮発性記憶手段34からも通信状態情報を読み出す(ステップS112)。
ついで、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20内の通信状態情報と第3の不揮発性記憶手段34内の通信状態情報とを比較し(ステップS113)、両者が大きく異なるかを判定する(ステップS114)。両者が大きく異ならない場合(ステップS114でNoの場合)には、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20内のデータを揮発性記憶手段31内に展開し(ステップS115)、起動時の処理が終了する。その後は、図3または図6のステップS13以降の処理が行われる。
また、両者が大きく異なる場合(ステップS114でYesの場合)には、第2の制御手段32は、第2の不揮発性記憶手段33内の設定情報の初期値を揮発性記憶手段31内に展開し(ステップS116)、処理が終了する。その後は、揮発性記憶手段31内の初期値に対して更新が行われることになる。
たとえば、電子機器1が画像形成装置であり、下位システムユニット30でコピー枚数のカウントを行っている場合を考える。第1の不揮発性記憶手段20には、電源がオフにされるたびにコピー枚数の累積値が更新されていく。電源がオフにされる時に、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20における書き込みが失敗したデータの数をカウントし、第1の不揮発性記憶手段20と第3の不揮発性記憶手段34とにその値を通信状態情報として保存する。
つぎに電源がオンにされた時に、第2の制御手段32は、第1の不揮発性記憶手段20内と第3の不揮発性記憶手段34内の書き込みが失敗したデータの数を通信状態情報として読み出し、両者を比較する。第3の不揮発性記憶手段34内の書き込みが失敗したデータの数がたとえば「10」であるのに対して、第1の不揮発性記憶手段20内の書き込みが失敗したデータの数が「1000」であるような場合には、第1の不揮発性記憶手段20内に保存されたデータの信頼性は非常に低く、このデータに基づいて電子機器1を動作させると不都合が生じる。そのため、第4の実施の形態では、第2の不揮発性記憶手段33に保存された初期値データを揮発性記憶手段31に読み出して処理を行うようにしている。
第4の実施の形態では、第1の不揮発性記憶手段20内の通信状態情報が第3の不揮発性記憶手段34内の通信状態情報と大きく異なる場合には、電子機器1の起動時に第1の不揮発性記憶手段20内のデータを読み出さずに、第2の不揮発性記憶手段33内の初期値データを揮発性記憶手段31に展開して、更新を行うようにした。これによって、誤って書き込まれたデータが多く存在する第1の不揮発性記憶手段20からのデータ読み込みによる電子機器1の誤動作を防止することができるという効果を有する。
なお、第1〜第4の実施の形態で、EEPROMのようにライト動作時に一定の待ち時間が発生するようなメモリが第1の不揮発性記憶手段20として用いられる場合もある。EEPROMの場合には、書き込みを行う場合には、ブロックという単位でデータをたとえば揮発性記憶手段31に読み出し、揮発性記憶手段31に読み出したデータを更新した後、ブロックよりも小さい書込単位で揮発性記憶手段31からEEPROMに書き込みを行う。この一連の処理が、1回の書き込み処理となる。
そのため、同じブロック内の異なるアドレスに、退避が未完了のデータまたは退避に失敗したデータが存在する場合には、これらのデータについては1回の書き込み処理で退避処理を行うことができる。つまり、第1の不揮発性記憶手段20がEEPROMである場合には、退避が未完了であるデータの数Lは、退避が未完了であるデータが含まれるブロックの数となり、退避に失敗したデータの数Mは、退避に失敗したデータが含まれるブロックの数となる。
なお、本実施の形態の電子機器1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施の形態の電子機器1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成されてもよい。
また、本実施の形態の電子機器1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の電子機器1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態の電子機器1の上位システムユニット10で実行されるプログラムは、上述した各部(第1の制御手段11)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、第1の制御手段11が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本実施の形態の電子機器1の下位システムユニット30で実行されるプログラムは、上述した各部(第2の制御手段32)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、第2の制御手段32が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記した実施の形態では、電子機器1が、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能を有する画像形成装置である場合を例に挙げて説明した。しかし、電子機器1として、上記の機能のうち1以上の機能を有する画像形成装置であってもよい。
1 電子機器
10 上位システムユニット
11 第1の制御手段
20 第1の不揮発性記憶手段
30 下位システムユニット
31 揮発性記憶手段
32 第2の制御手段
33 第2の不揮発性記憶手段
34 第3の不揮発性記憶手段
41〜43 信号線
特許第4235920号公報

Claims (11)

  1. 所定のタイミングで揮発性記憶手段に記憶した情報を第1の不揮発性記憶手段へと退避させる電子機器であって、
    当該電子機器の稼動状態を制御する第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段によって制御される第2の制御手段と、
    を備え、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段から電源遮断要求を受けた場合に、前記第1の不揮発性記憶手段中の更新される予定の情報の量に基づいて前記退避にかかる退避時間を算出し、前記退避時間を前記第1の制御手段へ通知することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段から前記退避時間の通知を受けると、前記通知を受けてから前記退避時間が経過した後に、前記第2の制御手段への電源をオフにすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2の制御手段は、前記退避時間を、前記更新される予定の情報の量と、1回の退避に必要な時間と、の積によって算出することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記第2の制御手段は、前記電源遮断要求を受けた時に、前記第1の不揮発性記憶手段への退避が未完了の情報の量を取得し、前記更新される予定の情報の量とすることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第2の制御手段は、前記電源遮断要求を受けた後に、前記第1の不揮発性記憶手段に保存されている情報と前記揮発性記憶手段に保存されている情報とを照合し、退避に失敗した情報の量を取得し、前記退避が未完了の情報の量と前記退避に失敗した情報の量とを合わせたものを前記更新される予定の情報の量とすることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記第2の制御手段は、前記第2の制御手段と前記第1の不揮発性記憶手段との間の信号線を用いた通信による退避の失敗の割合である通信失敗割合に基づいて、前記退避時間の長さを変更することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  7. 前記第2の制御手段は、前記通信失敗割合が0であり、前記更新される予定の情報の量が0である場合に、前記退避時間を0とすることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記第2の制御手段で使用される設定情報の初期値を格納する第2の不揮発性記憶手段と、
    電源遮断前の前記第2の制御手段と前記第1の不揮発性記憶手段との間の通信状態を示す通信状態情報を記憶する第3の不揮発性記憶手段と、
    をさらに備え、
    前記第2の制御手段は、電源遮断前に前記通信状態情報を前記第1の不揮発性記憶手段と前記第3の不揮発性記憶手段とに保存し、つぎに電源が供給された時に、前記第1の不揮発性記憶手段に保存された前記通信状態情報と前記第3の不揮発性記憶手段に保存された前記通信状態情報とが異なる場合に、前記第1の不揮発性記憶手段から前記情報の読み込みを行わず、前記第2の不揮発性記憶手段から前記設定情報の初期値を前記揮発性記憶手段に読み出すことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  9. 前記第1の不揮発性記憶手段は、データをブロックの単位で消去され、前記ブロックの単位よりも小さい単位でデータを書き込みされ、
    前記第2の制御手段は、前記更新される予定の情報が含まれる前記ブロックの数を、前記更新される予定の情報の量とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の電子機器。
  10. 電子機器の稼動状態を制御する第1の制御手段と、前記第1の制御手段によって制御される第2の制御手段と、を備え、前記第2の制御手段が所定のタイミングで揮発性記憶手段に記憶した情報を不揮発性記憶手段へと退避させる電子機器の制御方法であって、
    前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段へと電源遮断要求を通知する工程と、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段から前記電源遮断要求を受けた場合に、前記不揮発性記憶手段中の更新される予定の情報の量に基づいて前記退避にかかる退避時間を算出する工程と、
    前記第2の制御手段は、前記退避時間を前記第1の制御手段へ通知する工程と、
    を含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
  11. コンピュータに、
    所定のタイミングで揮発性記憶手段に記憶した情報を不揮発性記憶手段へと退避させるステップと、
    当該コンピュータに接続され、当該コンピュータを制御する制御手段から電源遮断要求を受けた場合に、前記不揮発性記憶手段中の更新される予定の情報の量に基づいて、前記退避にかかる退避時間を算出するステップと、
    前記退避時間を前記制御手段へ通知するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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