JP2008198152A - 冗長構成を有するコンピュータシステム及びコンピュータシステムの系切り換え方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クラスタソフトが提供されていないOSについて、稼働系システムから待機系システムへ迅速かつ正確に切り換えを行う。
【解決手段】OS情報を記憶したOSマスタボリューム20と、OSマスタボリューム20に記憶されたOS情報21を参照してOSを起動する稼働系サーバ10と、OSマスタボリューム20をバックアップするためのOSバックアップボリューム40と、OSマスタボリューム20からOSバックアップボリューム40へOS情報21をバックアップするコピー処理部34と、OSバックアップボリューム40にバックアップされたOS情報41を参照してOSを起動する待機系サーバ30と、OS情報41に含まれる所定の定義ファイル中の、OSバックアップボリューム40に記憶されたOS情報41の格納位置に関するアドレスを書き換えるファイル管理部35とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】OS情報を記憶したOSマスタボリューム20と、OSマスタボリューム20に記憶されたOS情報21を参照してOSを起動する稼働系サーバ10と、OSマスタボリューム20をバックアップするためのOSバックアップボリューム40と、OSマスタボリューム20からOSバックアップボリューム40へOS情報21をバックアップするコピー処理部34と、OSバックアップボリューム40にバックアップされたOS情報41を参照してOSを起動する待機系サーバ30と、OS情報41に含まれる所定の定義ファイル中の、OSバックアップボリューム40に記憶されたOS情報41の格納位置に関するアドレスを書き換えるファイル管理部35とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、稼働系システムの障害発生時に、待機系システムへ迅速に切り換えて運用を継続する技術に関し、特に稼働系システムのOSの設定を待機系システムへ引き継いで迅速に切り換えを行う技術に関する。
従来、冗長構成のシステムとして、通常の運用を行う稼働系システムと、この稼働系システムをバックアップするための待機系システムを備えた構成が知られている(例えば特許文献1)。
この冗長構成のシステムにおいて、稼働系システムから待機系システムへ切り換えるときは、OSの設定などを含む種々の設定の引き継ぎを行わないと、待機系システムでの正常な動作が保証されない。
そこで、OSの切り換えに関しては、種々の設定の引き継ぎを行うためのクラスタソフトが、OSベンダによって提供されているときがある。このクラスタソフトを用いれば、通常、迅速かつ正確にOSの切り換えを行うことができる。
特開2001−275140号公報
しかしながら、フリーウェアであるLinuxなど、クラスタソフトが提供されていないOSについては、迅速かつ正確な切り換えができなかった。
そこで、本発明の目的は、クラスタソフトが提供されていないOSについて、稼働系システムから待機系システムへ迅速かつ正確に切り換えを行うことである。
本発明の一実施態様に従う冗長構成を有するコンピュータシステムは、OS(Operating System)が動作するために必要なOS情報を記憶した第1のボリュームと、前記第1のボリュームに記憶されたOS情報を参照してOSを起動する第1のコンピュータと、前記第1のボリュームをバックアップするための第2のボリュームと、前記第1のボリュームから前記第2のボリュームへ前記OS情報をバックアップする手段と、前記第2のボリュームにバックアップされたOS情報を参照してOSを起動する第2のコンピュータと、前記第2のボリュームに記憶されたOS情報に含まれる所定の定義ファイル中の、前記第2のボリュームに記憶されたOS情報の格納位置に関するアドレスを書き換える手段と、を備え、前記第2コンピュータは、前記書き換え手段によって書き換えられたアドレスに従って前記第2ボリュームからOS情報を読み出してOSを動作させる。
好適な実施形態では、前記第2のコンピュータが前記書き換え手段を備え、前記第2のコンピュータが前記第2のボリュームをマウントした後、前記書き換え手段が前記定義ファイルの書き換えを行い、当該書き換え後に前記第2のコンピュータが前記第2のボリュームをアンマウントするようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記OSはLinuxであり、前記書き換え手段は、前記第2のボリュームに記憶されている/etc/zipl.confファイル中におけるLinuxが起動時に読み出すアドレスの定義を、前記第2のボリュームに記憶されたOS情報の格納位置に関するアドレスに書き換えるようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記第1のコンピュータの動作状態を監視する監視手段をさらに備えてもよい。このとき、前記第2のコンピュータは、前記第1のコンピュータが動作しているときは待機していて、前記監視手段からの指示を受けると、前記書き換え手段によって書き換えられたアドレスに従って前記第2ボリュームからOS情報を読み出してOSを動作させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る、冗長構成を有するコンピュータシステムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。
本システムは、稼働系サーバ10と、稼働系サーバ10でOSを動作させるときに参照するOSマスタボリューム20と、待機系サーバと30と、待機系サーバ30でOSを動作させるときに参照するOSバックアップボリューム40と、稼働系サーバ10及び待機系サーバ30が参照するデータボリューム50と、稼働系サーバ10の動作状態を監視する監視装置7とを備える。そして、稼働系サーバ10及び待機系サーバ30が、ネットワーク8を介して複数の端末装置9と接続されている。
稼働系サーバ10及び待機系サーバ30は、いずれも例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する各サーバ10,30内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
稼働系サーバ10は、OSマスタボリューム20を参照して起動した稼働系OS11と、所定のAP12が動作している。
AP12は、所定の処理を行うアプリケーションソフトウェアである。
OSマスタボリューム20には、OSのプログラムや種々の設定を含むOS情報21が記憶されている。稼働系OS11は、稼働系サーバ10がOS情報21を読み込んで実行することにより起動される。
そして、本システムでの通常運用を行う稼働系システムは、稼働系サーバ10とOSマスタボリューム20とデータボリューム50で構成される。つまり、稼働系サーバ10がOSマスタボリューム20を参照して稼働系OS11を起動させると、AP12がデータボリューム50のデータを利用して、端末装置9からのリクエストに対して所定の処理を実行する。
待機系サーバ30は、稼働系システムが正常に動作しているときは、稼働系サーバ10のバックアップとして待機している。待機中は、待機系サーバ30では作業用OS33が起動している。待機系サーバ30には、さらに、作業用OS33の配下でコピー処理部34と、ファイル管理部35とが動作する。
コピー処理部34は、OSマスタボリューム20に記憶されているOS情報21を、OSバックアップボリューム40へコピーして、OS情報をバックアップする。コピー処理部34は、例えば、周期的にOS情報21をOSバックアップボリューム40へコピーするようにしてもよい。
ファイル管理部35は、OSバックアップボリューム40をマウントして、OS情報41の内容を書き換える。この書き換え処理が終了すると、ファイル管理部35は、OSバックアップボリューム40をアンマウントする。
たとえば、ファイル管理部35は、コピー処理部34から、OS情報41のコピー完了の通知を受けると、OSバックアップボリューム40をマウントして、以下の書き換え処理を行う。すなわち、稼働系OS11及び待機系OS31がLinuxであるときは、ファイル管理部35は、OS情報41に含まれている所定の設定ファイル(/etc/zipl.conf)の中の、OSバックアップボリューム40上のOS情報41の記憶位置に関する情報を書き換える。
次に説明するように、待機系サーバ30で待機系OS31を起動させるときは、OS情報41を参照する。OS情報41は、OS情報21をコピーしたものだから、稼働系システムにおけるOSの設定は継承されている。しかしながら、OS情報21を単純にコピーしただけでは、OS情報41として不適切な場合がある。例えば、OS情報41が記憶されているOSバックアップボリューム40上の記憶位置は、改めて設定し直す必要がある。そこで、上述したように、ファイル管理部35がOSバックアップボリューム40上のOS情報41の記憶位置に関する情報を書き換える。
待機系サーバ30が稼働系サーバ10から切り換わって動作するときは、上記のようにして記憶位置情報が書き換えられたOS情報41を読み込んで、待機系OS31が起動する。そして、待機系OS31の配下で、AP12と同等のAP32が動作する。
AP32は、所定の処理を行うアプリケーションソフトウェアである。
監視装置7は、稼働系サーバ10の動作状態を監視し、所定の以上を検知すると待機系サーバ30へ起動指示を行う。監視装置7は、稼働系サーバ10で致命的なエラーなどが発生する前にそれを予測して、待機系サーバ30へ起動指示をしてもよい。なお、監視装置7は、稼働系サーバ10内の機能として実現してもよいし、待機系サーバ30内の機能として実現してもよい。
次に、上述のような構成を有する冗長構成のシステムにおける処理手順について、フローチャートを用いて説明する。
図2は、OS情報のバックアップ手順を示すフローチャートである。
まず、コピー処理部34は、所定のスケジュールに従い、バックアップ時刻が到来したか否かを判定する(S11)。
バックアップ時刻が到来すると(S11:Yes)、コピー処理部34は、OSマスタボリューム20のOS情報21をOSバックアップボリューム40へコピーする(S12)。
OS情報のコピーが完了すると、ファイル管理部35がOSバックアップボリューム40をマウントする(S13)。
ここでファイル管理部35は、OSバックアップボリューム40に記憶されているOS情報41の設定ファイル(/etc/zipl.conf)中の、OSバックアップボリューム40上のOS情報41の記憶位置に関する情報を書き換える(S14)。
この書き換えが終わると、ファイル管理部35がOSバックアップボリューム40をアンマウントする(S15)。
この処理により、待機系OS31を稼働系OS11と同一の設定で稼働させるためのバックアップを確保できた。
次に、図3のフローチャートを用いて、上記処理により確保したバックアップを用いて待機系OS31を起動し、待機系システムを稼働させる処理手順について説明する。
稼働系サーバ10でトラブルが発生すると(S21:Yes)、待機系サーバ30は、OSバックアップボリューム40に記憶されているOS情報41を読み込んで待機系OS31を起動させる(S22)。
待機系OS31が起動すると、AP32が動作可能となって、待機系システムが稼働する(S23)。
これにより、待機系OS31は、稼働系OS11の設定情報などを引き継いだバックアップに基づいて起動されるので、待機系サーバ30では稼働系サーバ10と同じ環境が実現する。つまり、クラスタソフトを用いなくても、迅速かつ正確に待機系システムに切り換えることができる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
10 稼働系サーバ
11 稼働系OS
20 OSマスタボリューム
21、41 OS情報
30 待機系サーバ
31 待機系OS
40 OSバックアップボリューム
11 稼働系OS
20 OSマスタボリューム
21、41 OS情報
30 待機系サーバ
31 待機系OS
40 OSバックアップボリューム
Claims (6)
- OS(Operating System)が動作するために必要なOS情報を記憶した第1のボリュームと、
前記第1のボリュームに記憶されたOS情報を参照してOSを起動する第1のコンピュータと、
前記第1のボリュームをバックアップするための第2のボリュームと、
前記第1のボリュームから前記第2のボリュームへ前記OS情報をバックアップする手段と、
前記第2のボリュームにバックアップされたOS情報を参照してOSを起動する第2のコンピュータと、
前記第2のボリュームに記憶されたOS情報に含まれる所定の定義ファイル中の、前記第2のボリュームに記憶されたOS情報の格納位置に関するアドレスを書き換える手段と、を備え、
前記第2コンピュータは、前記書き換え手段によって書き換えられたアドレスに従って前記第2ボリュームからOS情報を読み出してOSを動作させることを特徴とする冗長構成を有するコンピュータシステム。 - 前記第2のコンピュータが前記書き換え手段を備え、
前記第2のコンピュータが前記第2のボリュームをマウントした後、前記書き換え手段が前記定義ファイルの書き換えを行い、当該書き換え後に前記第2のコンピュータが前記第2のボリュームをアンマウントすることを特徴とする請求項1記載の冗長構成を有するコンピュータシステム。 - 前記OSはLinuxであり、
前記書き換え手段は、前記第2のボリュームに記憶されている/etc/zipl.confファイル中におけるLinuxが起動時に読み出すアドレスの定義を、前記第2のボリュームに記憶されたOS情報の格納位置に関するアドレスに書き換えることを特徴とする請求項1記載の冗長構成を有するコンピュータシステム。 - 前記第1のコンピュータの動作状態を監視する監視手段をさらに備え、
前記第2のコンピュータは、前記第1のコンピュータが動作しているときは待機していて、前記監視手段からの指示を受けると、前記書き換え手段によって書き換えられたアドレスに従って前記第2ボリュームからOS情報を読み出してOSを動作させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。 - 第1のコンピュータが第1のボリュームに記憶されたOS(Operating System)が動作するために必要なOS情報を参照してOSを起動するステップと、
前記第1のボリュームに記憶されたOS情報を、第2のボリュームにバックアップするステップと、
前記第2のボリュームにバックアップされたOS情報に含まれる所定の定義ファイル中の、前記第2のボリュームに記憶された当該OS情報の格納位置に関するアドレスを書き換えるステップと、
第2のコンピュータが前記第2のボリュームにバックアップされたOS情報を参照してOSを起動するステップと、を行うコンピュータシステムの系切り換え方法。 - コンピュータシステムの系切り換えのためのコンピュータプログラムであって、
第1のコンピュータが第1のボリュームに記憶されたOS(Operating System)が動作するために必要なOS情報を参照してOSを起動するステップと、
前記第1のボリュームに記憶されたOS情報を、第2のボリュームにバックアップするステップと、
前記第2のボリュームにバックアップされたOS情報に含まれる所定の定義ファイル中の、前記第2のボリュームに記憶された当該OS情報の格納位置に関するアドレスを書き換えるステップと、
第2のコンピュータが前記第2のボリュームにバックアップされたOS情報を参照してOSを起動するステップと、を行うコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007035630A JP2008198152A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 冗長構成を有するコンピュータシステム及びコンピュータシステムの系切り換え方法 |
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JP2007035630A JP2008198152A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 冗長構成を有するコンピュータシステム及びコンピュータシステムの系切り換え方法 |
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JP2007035630A Pending JP2008198152A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 冗長構成を有するコンピュータシステム及びコンピュータシステムの系切り換え方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012128573A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 二重化システムおよびそのシステムを用いたビル管理システム |
JP2012178014A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Hitachi Ltd | 故障予測・対策方法及びクライアントサーバシステム |
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2007
- 2007-02-16 JP JP2007035630A patent/JP2008198152A/ja active Pending
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