以下、図面を用いながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図7を用いて、本発明の実施の形態1の情報処理方法及び表示装置について説明する。実施の形態1の情報処理方法は、実施の形態1の表示装置を含むコンテンツ視聴システムで実行されるステップを含む方法である。
[コンテンツ配信サービス、ユーザ認証、アカウント情報]
まず、以降の実施の形態の前提及び適用対象であるコンテンツ配信サービス、ユーザ認証、及びアカウント情報、等について説明する。コンテンツ配信サービスとして、IPTVサービス等がある。IPTVサービスは、インターネット上で、映像や音声や文字情報等を含む映画や動画配信番組等のコンテンツを、ユーザの機器に配信するサービスである。ユーザの機器は、コンテンツ再生装置であって、携帯端末や、テレビ受像機等の表示装置がある。
コンテンツ配信サービスを利用してコンテンツ視聴を可能とするためのアカウント情報を有する。サービス事業者のコンテンツ配信サーバに対し、ユーザが、アカウント情報等の登録により正規利用者として登録される。コンテンツ配信サーバは、サービス及びコンテンツの権限の制御のために、アカウント情報を用いて認証を行う。ユーザ及び機器は、サービスの利用及びコンテンツ視聴の際に、アカウント情報を用いた認証を受ける必要がある。認証を用いた権限の制御により、コンテンツに関する無断のコピーや移動や改変等の法令違反行為等が防止される。認証は、コンテンツ配信サービスへのログイン時に要求される場合もあるし、コンテンツ毎の再生の際に要求される場合もある。
例えば、コンテンツ配信サーバは、ユーザ認証を行う。コンテンツ配信サーバは、登録アカウント情報と、ユーザの機器から受け取ったアカウント情報とを比較照合してユーザ認証を行う。認証として、ユーザ認証の他に、機器認証が行われる場合もある。機器認証は、ユーザがコンテンツ視聴に使用する機器に関する認証である。機器認証では、許可される機器や推奨される機器であるかが確認される。
アカウント情報は、コンテンツ配信サービス毎にユーザに設定されるアカウントに関連付けられる情報である。アカウント情報は、例えばユーザIDとパスワードとの組合せの情報であるが、これに限らない。ユーザ認証としては、生体認証を含んでもよい。その場合、アカウント情報には、生体認証用の情報を含んでもよい。
アカウント情報や、配信されるコンテンツは、所定の保護のための手段、例えば暗号化等が施されてもよい。例えば、予めコンテンツが所定方式で暗号化され、復号のための鍵情報が別途やり取りされる。鍵情報は、コンテンツ再生条件と共に管理される。
コンテンツ配信サービスでは、サービス事業者により利用料の課金が行われることが多い。課金は、所定方式で行われ、課金情報が記録される。例えば、ユーザの機器でのデータ蓄積の際やコンテンツ視聴の際のカウントに基づいて料金が計算される。
コンテンツ配信サービスのコンテンツ再生は、同一のユーザ、同一の機器が基本であるが、所定条件で複数のユーザや複数の機器でのコンテンツ再生を許可するサービスもある。コンテンツ配信方式は、ストリーミング、ダウンロード、プログレッシブダウンロード等がある。コンテンツには、アプリケーションソフトウェア等のプログラムを伴う場合もある。ユーザの機器でコンテンツ再生の際にそのプログラムが動作する。
[携帯端末、表示装置、アカウント設定作業]
アカウント情報は、例えばユーザの機器である携帯端末に関連付けられて有する場合がある。即ち、携帯端末内の記憶手段にそのアカウント情報が記憶されている場合がある。例えば、ユーザは、携帯端末にそのアカウント情報を入力する。あるいは、サービス事業者や、ネットワーク上の装置は、携帯端末にそのアカウント情報を入力する。ユーザは、携帯端末で、そのアカウント情報を用いて、コンテンツ配信サービスの利用、即ちコンテンツ視聴が可能である。実施の形態は、携帯端末に関連付けられて有するアカウント情報を利用して宅内ネットワークの表示装置でもコンテンツ配信サービスを利用可能とする場合を考慮したものである。
実施の形態は、携帯端末にアカウント情報を有する状態が前提である。その状態から、ユーザの宅内ネットワークの表示装置でもそのアカウント情報を用いてコンテンツ配信サービスを利用できる状態にする。表示装置でのコンテンツ視聴のためのユーザ認証の際に、携帯端末に有するアカウント情報を利用する。
そのためには、従来、ユーザは、携帯端末に有するアカウント情報を、宅内ネットワークに接続されている各々の表示装置に設定する作業が必要である。全ての表示装置でコンテンツ視聴を可能とするためには、各々の表示装置に個別にアカウント情報を設定する必要がある。その設定を含む作業におけるユーザの手間が大きい。
そこで、実施の形態では、携帯端末に有するアカウント情報を宅内の複数の表示装置へ登録することを自動化する仕組み、宅内ネットワークの複数の表示装置で携帯端末のアカウント情報を共有する仕組みを提供する。この仕組みにより、携帯端末のアカウント情報を宅内の複数の表示装置で利用可能にする場合の利便性を向上させる。実施の形態では、この仕組みに対応したアカウント共有機能を提供する。
[コンテンツ視聴システム]
図1は、実施の形態1の表示装置を含むシステムであるコンテンツ視聴システムの構成を示す。コンテンツ視聴システムは、表示装置1、携帯端末2、宅内ネットワーク5、外部ネットワーク6、コンテンツ配信サーバ7、放送局8等を有する。
表示装置1は、テレビ受像機であって、コンテンツの受信及び再生が可能であるコンテンツ再生装置である。表示装置1は、放送番組やコンテンツを受信及び再生する機能として、そのコンテンツ等を画面に表示する表示機能等を有する機器である。表示装置1として、ユーザの宅内ネットワーク5に接続されている複数の表示装置1を有する。図1では、複数(n台)の表示装置1として、表示装置1a,表示装置1b,……,表示装置1nを有する。なお、各表示装置1に付与されている名称を「TV1」〜「TVn」で示す。
表示装置1は、液晶表示装置、投射型映像表示装置(プロジェクタ)、PC、モニタ装置、タブレット装置、レコーダー、セットトップボックス、ビデオゲーム機、等の各種の機器が適用可能である。レコーダーやセットトップボックス等の場合には、表示機能を備えないが、表示機能を備える他の機器と接続されて連携する形で適用可能である。
ユーザの宅内である家庭や店舗等において、宅内ネットワーク5が構成されている。宅内ネットワーク5に、複数の表示装置1である複数のテレビ受像機が接続されている。宅内ネットワーク5は、あるユーザ(U1とする)の管理下にあり、他のユーザが基本的には利用できないネットワークである。宅内ネットワーク5は、例えばルータやスイッチ等の機器及びケーブル等で構成されている。ユーザは、それらの機器を購入または賃貸して使用している。
宅内ネットワーク5は、Wi−Fi等の無線LANに対応した通信インタフェースに対応した通信網である。宅内ネットワーク5と表示装置1は、その通信インタフェースで接続されている。Wi−Fiは、IEEEの規格“IEEE 802.11a/IEEE 802.11b”で策定された無線LANの標準規格である。宅内ネットワーク5は、有線LANに対応した通信インタフェースに対応した通信網でもよい。宅内ネットワーク5は、インターネット等の外部ネットワーク6と接続可能である。宅内ネットワーク5は、外部ネットワーク6との通信インタフェース、例えば光通信インタフェースを有する。
コンテンツ配信サーバ7は、外部ネットワーク6に接続されている。コンテンツ配信サーバ7は、サービス事業者により管理され、所定のコンテンツ配信サービスを提供するサーバ装置である。コンテンツ配信サーバ7は、コンテンツを保持し管理している。コンテンツ配信サーバ7は、外部ネットワーク6を通じて接続される表示装置1からの要求に応じてコンテンツを配信する。
コンテンツは、映像や音声や文字情報等を含む映画や動画配信番組等である。コンテンツは、コンテンツデータとコンテンツ情報とを含む。コンテンツデータは、動画等のデータである。コンテンツ情報は、コンテンツに関する管理や制御用の情報、メタデータ等である。
放送局8は、放送波により放送番組等を提供する。表示装置1であるテレビ受像機は、放送波を受信して放送番組等を再生して画面に表示する機能を有する。
宅内ネットワーク5の複数の表示装置1における各機器は、宅内ネットワーク5及び外部ネットワーク6を通じて、コンテンツ配信サーバ7を含む外部のサーバ等との間で情報授受可能である。各機器は、アカウント情報を用いた認証を経ることで、コンテンツ配信サーバ7のコンテンツ配信サービスが利用可能であり、コンテンツを受信及び再生可能である。表示装置1は、ユーザ操作に基づいて、宅内ネットワーク5及び外部ネットワーク6経由でコンテンツ配信サーバ7と通信する。表示装置1は、コンテンツ配信サーバ7に、コンテンツ再生要求や、ユーザ認証のためのアカウント情報を含むユーザ認証情報を送信する。表示装置1は、ユーザ認証の成功後、コンテンツ配信サーバ7からコンテンツ等を受信し再生する。これにより、ユーザは、表示装置1でコンテンツを視聴可能である。
図1の複数の表示装置1の構成は同様とし、同じ機能を有する。これに限らず、複数の表示装置1は、必須要素以外、例えば表示方式や付属機能等については、異なっていてもよく、異なる型式の機器が混在していてもよい。図1では、最初の状態で、宅内ネットワーク5に複数(n台)の表示装置1が設置及び接続済みである。これに限らず、宅内ネットワーク5には、適宜、表示装置1の追加、撤去、交換等が発生してもよい。
ユーザの携帯端末2は、スマートフォンやタブレット等の他、各種の機器が適用可能である。携帯端末2は、無線通信機能等を含む公知の構成を有する。携帯端末2及び表示装置1は、宅内で両者が接続して通信するための通信インタフェースを有する。この通信インタフェースは、無線でも有線でもよいし、近距離通信インタフェースでもよい。
携帯端末2にはアカウント情報101を有する。携帯端末2内の記憶手段に、少なくとも一時的に、アカウント情報101が記憶されている。図1の例では、携帯端末2に、コンテンツ配信サーバ7のコンテンツ配信サービス(X1で示す)に関係付けられたユーザU1のアカウント情報(A1で示す)101を有する。このアカウント情報101が、表示装置1に設定する対象である。
携帯端末2は、表示装置1と連携するためのプログラム等を備えていてもよい。そのプログラムは、表示装置1のアカウント共有機能を利用するためのアプリでもよい。そのアプリは、アカウント共有機能により提供される画面を携帯端末2に表示してもよい。
また、表示装置1と連携するためのプログラムは、携帯端末2から表示装置1に指示を与えて表示装置1の機能を利用するためのアプリでもよい。即ち、そのアプリは、携帯端末2を表示装置1のリモコンとして使用するためのアプリでもよい。この場合、携帯端末2を表示装置1に対する入力手段として使用可能である。
携帯端末2は、表示装置1との通信接続状態で、ユーザ入力操作に基づいて、表示装置1に所定の制御操作のための指示を送信する。表示装置1は、携帯端末2からその指示を受信し、その指示に従い、所定の制御操作に対応する動作を実行する。
表示装置1は、構成要素である処理部として、コンテンツ再生部42、ユーザ認証部44、アカウント情報共有部45を含む。コンテンツ再生部42は、表示装置1でコンテンツを受信及び再生して画面に表示する処理を行う。ユーザ認証部44は、表示装置1でコンテンツ配信サーバ7からのユーザ認証に係わる処理を、アカウント情報を用いて行う。アカウント情報共有部45は、アカウント共有機能を実現する要素である。アカウント情報共有部45は、ユーザ認証部44と連携し、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1で携帯端末2のアカウント情報を共有させる処理を行う。各部の詳細については後述する。
[コンテンツ配信サーバ]
図2は、コンテンツ配信サーバ7のハードウェア及びソフトウェアの機能ブロック構成を示す。コンテンツ配信サーバ7は、通信インタフェース部50、制御部51、メモリ52、ストレージ53等を有し、それらがバス57を介して接続されている。
ストレージ53には、各種データ、アプリケーションプログラム等のプログラム、アプリケーションプログラムにより生成される各種情報、コンテンツ54、ユーザ管理情報55、機器情報56、等が格納されている。
制御部51は、コンテンツ配信サーバ7を制御する。制御部51は、ストレージ53からプログラムをメモリ52に展開して実行することにより、メモリ52に各種プログラム機能部を構成する。各種プログラム機能部によりコンテンツ配信サーバ7の各種機能が実現される。各種プログラム機能部は、ユーザ管理部31、コンテンツ管理部32、コンテンツ配信部33を含む。
通信インタフェース部50は、外部ネットワーク6に対する通信インタフェースを有し、外部ネットワーク6と接続し通信処理を行う。通信インタフェース部50は、外部ネットワーク6及び宅内ネットワーク5経由で表示装置1との間で情報を送受信する。
ユーザ管理部31は、ユーザ認証や機器認証を行う機能を含み、認証用の情報を、ストレージ53内のユーザ管理情報55や機器情報56に管理している。ユーザ管理部31は、アカウント情報を用いたユーザ認証により、表示装置1のユーザを区別する。
ユーザ管理情報55は、ユーザのアカウント情報を含むユーザ認証用の情報である。機器情報56は、機器認証用の情報である。ユーザ管理情報55には、例えばテーブル形式で、アカウント情報及びユーザ基本情報を含む情報が管理されている。ユーザ基本情報は、氏名、住所、連絡先等の情報である。ユーザ管理情報55には、鍵情報、レジューム情報、課金情報、等が管理されてもよい。レジューム情報は、ユーザの機器でのコンテンツ再生停止位置等の情報である。
コンテンツ管理部32は、配信対象のコンテンツを、ストレージ53内にコンテンツ54として蓄積し管理している。コンテンツ54は、コンテンツデータ及びコンテンツ情報を含む。コンテンツ54は、コンテンツ配信サーバ7の外部の装置、例えば外部ネットワーク6上のDBサーバ等に格納されていてもよい。コンテンツ54は、アプリケーション、付随情報、等を含んでもよい。このアプリケーションとは、例えばコンテンツデータと共に送信されて表示装置1でコンテンツを再生する際に使用されるプログラムである。
コンテンツ情報の例としては、コンテンツID、フォーマット、説明情報、サイズ、対象機器、料金情報、視聴期間、等がある。説明情報は、ジャンル、タイトル等を含む。対象機器は、コンテンツの表示やアプリケーションの実行に適する機器を示す情報である。料金情報は、コンテンツ配信サービスの利用料金を管理するための情報である。
コンテンツ配信部33は、コンテンツ54に基づいたコンテンツを、通信インタフェース部50を通じて、ユーザの機器である表示装置1や携帯端末2に配信する処理を行う。コンテンツ配信部33は、ユーザの機器の性能に合わせてコンテンツを配信する制御、例えば適した解像度のコンテンツデータを配信する処理を行う。
コンテンツ配信サーバ7は、ユーザの機器から、コンテンツ配信サービスへのログイン時、あるいはコンテンツ再生要求を受けた時に、ユーザ管理部31によりユーザ認証を行う。その際、ユーザ管理部31は、ユーザの機器から、アカウント情報を含むユーザ認証情報を受信する。また、ユーザ管理部31は、機器認証を行う場合には、ユーザの機器から機器情報、例えば表示装置1の機器IDを受信する。ユーザ管理部31は、ユーザ管理情報55内のアカウント情報を参照し、ユーザの機器からのアカウント情報と比較照合し、ユーザ認証の結果を判定する。ユーザ管理部31は、両者の情報が一致の場合、結果を成功とし、不一致の場合、結果を失敗とする。また、ユーザ管理部31は、コンテンツ配信サービスに応じた所定の条件を満たさない場合、結果を失敗にする。ユーザ管理部31は、認証の結果を表す応答をユーザの機器へ送信する。コンテンツ配信サーバ7は、ユーザ認証の結果が成功の場合、ユーザの機器でのコンテンツの受信及び再生を許可する。そして、コンテンツ配信部33により、コンテンツ54における指定されたコンテンツをユーザの機器に配信する。
コンテンツ配信サービスに応じるが、アカウントについては、1つの表示装置1または複数の表示装置1に対して、複数のアカウントの割り当ても可能である。また、アカウントについては、複数のアカウント間の従属関係の設定も可能である。
[表示装置のハードウェア構成]
図3は、実施の形態1の表示装置1であるテレビ受像機のハードウェア構成を示す。表示装置1は、アンテナ11に接続され、チューナ復調部12、選局制御部13、信号分離部14、音声復号部15、スピーカ16、音声出力部17、映像復号部18、重畳部19、表示部20、映像出力部21、通信インタフェース部22、入力手段23、制御部24、メモリ25、ストレージ26、デジタルインタフェース部27等を有する。各部はバス28を介して接続されている。
ストレージ26には、各種データ、アプリケーションプログラム等のプログラム、アプリケーションプログラムにより生成される各種情報、配信で受信したコンテンツ、等が格納されている。
制御部24は、表示装置1を制御する。制御部24は、ストレージ26からプログラムをメモリ25に展開して実行する。これにより、メモリ25に各種プログラム機能部が構成される。各種プログラム機能部により表示装置1の各種機能が実現される。
入力手段23は、表示装置1に対するユーザ入力操作を受け付ける入力デバイス及び入力インタフェース等であり、例えば、操作パネル、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネル等がある。ユーザは、入力手段23を用いて表示装置1に指示や設定ができる。制御部24は、入力手段23を通じてユーザ入力操作を受け、選局制御部13、信号分離部14、重畳部19、各種プログラム機能部、ストレージ26、通信インタフェース部22、等の各部を制御する。
チューナ復調部12は、選局制御部13により制御されて、所望のサービスのチャネルに同調する。チューナ復調部12は、アンテナ11を介して受信した放送局8からのデジタル放送信号を選局し、復調して、トランスポートストリームを生成する。選局制御部13は、入力手段23を介してサービス選局指示を受け、選局するチャネルを切り替えるようにチューナ復調部12を制御する。選局制御部13は、各種プログラム機能部からの指示により、現在放送中の番組等を放送しているサービスのチャネル番号等に切り替えるようにチューナ復調部12を制御する。
通信インタフェース部22は、宅内ネットワーク5との通信インタフェース、及び携帯端末2との通信インタフェースを有し、それぞれの通信処理を行う。通信インタフェース部22は、無線LAN等に対応した通信インタフェースで宅内ネットワーク5に接続される。通信インタフェース部22は、宅内ネットワーク5を介して外部ネットワーク6上の装置との間で通信処理を行う。通信インタフェース部22は、コンテンツ配信サーバ7からIPTVサービスのコンテンツとして、コンテンツストリームまたは映像音声ストリーム、あるいはアプリケーションプログラム等を受信可能である。通信インタフェース部22は、携帯端末2との間で、直接、または宅内ネットワーク5を介して、通信処理を行う。
通信インタフェース部22を通じて受信されたデータ及び情報は、ストレージ26等に格納される。通信インタフェース部22は、宅内ネットワーク5との通信機能に加えて、またはそれに替えて、所定の通信インタフェースで外部機器と直接通信する機能を有してもよい。その通信インタフェースは、Wi‐Fi等の無線LAN、IrDA(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等が可能である。
信号分離部14は、チューナ復調部12で得たトランスポートストリームや、通信インタフェース部22を通じて得たコンテンツのストリームについて、映像データ、音声データ、字幕文データ、番組情報、等の種類毎に分離する。信号分離部14は、番組情報を取得して他の処理部に送信する機能を有する。信号分離部14は、他の処理部からデータ送信要求があった場合、指定されたデータを要求元へ送信する。
音声復号部15は、信号分離部14で分離された音声データを復号する。音声復号部15で復号された音声情報は、スピーカ16から出力される。音声復号部15で復号された音声情報は、音声出力部17から外部機器へ出力されてもよい。映像復号部18は、信号分離部14で分離された映像データを復号する。映像復号部18で復号された映像情報は、重畳部19に送られる。
重畳部19は、映像復号部18からの復号映像情報に、各種プログラム機能部で作成されたEPG画像、OSD画像、信号分離部14で分離された各種情報から生成された画像、等を重畳する。各種情報は、字幕情報等がある。重畳部19は、後述するブラウザエンジンで作成されたブラウザ表示画面と映像信号との合成、またはそれらの選択切り替え等を行う。重畳部19を経た映像情報は、表示部20へ送られて表示部20で表示される。
表示部20は、例えば液晶パネルあるいは投射光学系等により構成される。表示部20は、映像情報を画面に表示する。映像情報は、チューナ復調部12を介した放送の映像、通信インタフェース部22を介した配信の映像、ユーザインタフェース情報、ブラウザ表示画面、ストレージ26内の画像、アプリケーションプログラムにより生成されたもの、等がある。重畳部19を経た映像情報は、映像出力部21から外部機器へ出力されてもよい。デジタルインタフェース部27は、信号分離部14で分離されたトランスポートストリームを、映像や音声の復号を介さずに、デジタルデータとして外部に出力する。
なお、表示装置1がレコーダーやセットトップボックス等の機器である場合、表示部20やスピーカ16等の要素を省略した構成を有する。そして、このレコーダー等の機器に対して外部接続されるテレビ受像機やモニタ装置やスピーカ等の機器を有する。レコーダー等の機器から外部機器へ映像や音声等を転送して外部機器で出力させる。表示装置1がPCやモニタ装置等である場合、放送波を受信する機能、即ちアンテナ11やチューナ復調部12等が省略された構成を有する。
[表示装置のソフトウェア構成]
図4は、図2の表示装置1のソフトウェア構成として、メモリ25及びストレージ26の構成を示す。ストレージ26には、各種データ501、プログラム、コンテンツ502、アカウント情報504を含むユーザ認証情報503、設定情報505、等が格納されている。プログラムは、ブラウザプログラム401、コンテンツ再生プログラム402、各種アプリケーションプログラム403、ユーザ認証プログラム404、アカウント情報共有プログラム405を含む。各プログラムは、メモリ25に展開されることで、ブラウザエンジン41、コンテンツ再生部42、各種アプリケーション部43、ユーザ認証部44、アカウント情報共有部45、ユーザ設定部46、等を構成する。
アカウント情報504は、ユーザ認証の際にユーザにより入力手段23を通じて入力されたユーザ入力情報、または後述の共有アカウント情報である。アカウント情報504は、例えばユーザIDとパスワードとの組合せの情報である。ユーザ認証情報503は、ストレージ26内に限らず、図示しない不揮発性メモリや外部記憶手段に格納されてもよい。ユーザ認証情報503内またはそれと並列で、機器認証が行われる場合の機器認証情報を含んでもよい。機器認証情報は、例えば携帯端末2や表示装置1の機器IDを含む。機器IDとしては、例えばMACアドレスや、製造時の固有IDがある。アカウント情報504を含むユーザ認証情報503は、ユーザが値を可変に設定できるものとしてもよいし、サービス事業者等により予め決定されたものとしてもよい。
ブラウザエンジン41は、HTMLパーサー、DB作成部、レンダリング部、画像処理部等の機能ブロックを含む。HTMLパーサーは、制御部24を介して取得したHTMLデータの論理的な構造を解析する。HTMLパーサーは、そのHTMLデータを解釈してテレビ受像機で使用する内部データへ変換可能である。DB作成部は、そのHTMLデータの構造に関するデータベースを生成する。レンダリング部は、そのデータベースに基づいて、各タグで決められた表現形式の情報を含むレイアウト構造を生成する。レンダリング部は、そのレイアウト構造に基づいて、大きさ、位置、画像を取り込んだデータの通りにブラウザ表示画面を生成する。画像処理部は、HTMLデータにおいて画像タグで指定された画像ファイル情報に基づいて、取得した画像ファイルを画像データに変換する。
コンテンツ再生部42は、通信インタフェース部22を通じてコンテンツ配信サーバ7からコンテンツを受信し、ストレージ26内にコンテンツ502として格納する。コンテンツ再生部42は、コンテンツ502を再生する処理、即ちコンテンツ502の映像を表示部20の画面に表示する処理等を行う。
ユーザ認証部44は、コンテンツ配信サーバ7からのユーザ認証の際、アカウント情報504を含むユーザ認証情報503を用いてユーザ認証に係わる処理を行う。ユーザ認証部44は、ユーザ認証の際、ユーザ認証情報504を、通信インタフェース部22を通じて、宅内ネットワーク5及び外部ネットワーク6経由で、コンテンツ配信サーバ7に送信する。ユーザ認証部44は、コンテンツ配信サーバ7からユーザ認証の結果を受信する。ユーザ認証部44は、ユーザ認証の際、表示部20の画面に、ユーザ認証情報やメッセージ等のユーザインタフェース情報を表示してもよい。
各種アプリケーション部43のアプリケーションは、ユーザが好みに合わせてコンテンツ配信サーバ7等からダウンロードしたアプリケーションを示す。各種アプリケーション部43は、そのアプリケーションに応じた処理を実行する。
アカウント情報共有部45は、ユーザ認証部44のユーザ認証に係わる処理と連携する。アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1でアカウント情報を共有するための処理を行う。アカウント情報共有部45は、携帯端末2に関連付けられて有するアカウント情報を、携帯端末2から直接または宅内ネットワーク5経由で入手する。アカウント情報共有部45は、そのアカウント情報を、ユーザ認証情報503内にアカウント情報504として登録する。アカウント情報共有部45は、そのアカウント情報を、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1の共有アカウント情報として設定する。アカウント情報共有部44は、そのアカウント情報を、複数の表示装置1でユーザ認証に共有利用できるように、表示装置1間での制御を行う。
アカウント情報共有部45は、そのアカウント情報を、ユーザ認証部44へのユーザ認証情報503の入力手段の1つとして用いるように制御する。即ち、アカウント情報共有部44は、入力手段23を通じたアカウント情報入力の代替手段を提供する。ユーザは、通常、表示装置1でのユーザ認証の際、入力手段23を通じてアカウント情報を入力する。これに対し、実施の形態では、アカウント情報共有部45によるアカウント共有機能を用いて、共有アカウント情報として登録されているアカウント情報504を、ユーザ認証部44のユーザ認証に係わる処理に用いらせる。これにより、ユーザは、アカウント情報入力操作を省略できる。その他、アカウント情報共有部45の詳細については後述する。
ユーザ設定部46は、表示装置1のユーザ設定機能を実現する。ユーザ設定部46は、ユーザ入力操作に基づいて、表示部20に設定画面を表示する。ユーザは、ユーザ入力操作に基づいて、設定画面で、表示装置1の全般的な設定を行うことができる。ユーザ設定部46は、設定状態を管理するための設定情報505を、ストレージ26または不揮発性メモリ等に管理する。他の処理部は、設定情報505の設定状態に従って動作を行う。
[ユーザ認証]
コンテンツ配信サービスのユーザ認証のタイミングや通信手順例について以下である。コンテンツ配信サービスへのログイン時にユーザ認証を行う場合には以下である。ユーザの表示装置1は、ユーザ操作に基づいて、コンテンツ配信サービスへログインのためにアクセスする。コンテンツ配信サーバ7は、ログイン時のユーザ認証のために、ユーザ認証情報要求を表示装置1へ送信する。表示装置1は、ユーザ認証情報要求を受信すると、アカウント情報を含むユーザ認証情報をコンテンツ配信サーバ7へ送信する。コンテンツ配信サーバ7は、ユーザ認証情報を受信すると、登録ユーザ認証情報と比較照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証の結果が成功の場合には、ログイン許可の旨を応答し、失敗の場合には、ログイン不許可の旨を応答する。
ユーザ認証された正規利用者であるユーザの機器には、コンテンツ視聴ポータル画面が提供される場合がある。表示装置1は、コンテンツ配信サーバ7との通信に基づいて、そのポータル画面を表示する。ポータル画面は、コンテンツ一覧情報等を含む。ユーザは、ポータル画面で、視聴対象コンテンツ等の選択や検索等が可能である。ユーザは、ログイン状態ではユーザ認証不要でコンテンツ視聴可能である。表示装置1は、ユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツIDを含むコンテンツ再生要求を、コンテンツ配信サーバ7に送信する。コンテンツ配信サーバ7は、コンテンツ再生要求を受信すると、指定されたコンテンツを配信する。
コンテンツ毎にユーザ認証を行う場合には以下である。ユーザの表示装置1は、ポータル画面等でユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツIDを含むコンテンツ再生要求を、コンテンツ配信サーバ7に送信する。コンテンツ配信サーバ7は、コンテンツ毎のユーザ認証のために、ユーザ認証情報要求を表示装置1へ送信する。表示装置1は、ユーザ認証情報要求を受信すると、アカウント情報を含むユーザ認証情報をコンテンツ配信サーバ7へ送信する。コンテンツ配信サーバ7は、同様にユーザ認証を行い、ユーザ認証の結果が成功の場合には、コンテンツ再生許可の旨を応答し、指定されたコンテンツを配信し、失敗の場合には、コンテンツ再生不許可の旨を応答する。コンテンツ再生要求とユーザ認証情報が一緒に送信される場合もある。
[初回設定]
図5等を用いて、実施の形態1における、アカウント情報に関する初回設定時の動作や処理について説明する。ここで、初回設定とは、ユーザが図1のシステムで表示装置1でのコンテンツ視聴を可能な状態にするために必要な設定である。
[動作シーケンス]
図5は、実施の形態1における初回設定時の機器間の動作シーケンス例を示す。図5で、複数の表示装置1は、アカウント情報共有部45を含む同じ機能を持つ。図5の例では、宅内ネットワーク5のうち、ある表示装置1aに、ユーザU1の携帯端末2を接続してそのアカウント情報101を転送して登録する。そして、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1a〜1nでそのアカウント情報101を共有して利用可能にする。図5の初回設定は、携帯端末2に有するアカウント情報101を、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1内に共有アカウント情報として登録するまでの動作を含む。図5でステップS1〜S9を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S1) 宅内ネットワーク5のいずれかの表示装置1、例えば表示装置1aに、ユーザU1の携帯端末2が無線接続等で接続される。このように携帯端末2が接続される表示装置1aを、説明上、「第1の機器」ともいう。
(S2) 第1の機器である表示装置1aのアカウント情報共有部45は、携帯端末2と通信し、携帯端末2内に有するアカウント情報101を、表示装置1aに転送させて取得する。この転送の際には、第1の機器から携帯端末2に要求して転送させてもよいし、携帯端末2から第1の機器に指示して転送するようにしてもよい。また、ユーザは、初回設定に対応した入力操作を携帯端末2または表示装置1に行ってもよい。携帯端末2または表示装置1は、その入力操作を受けてアカウント情報の転送を実行してもよい。
(S3) 第1の機器である表示装置1aのアカウント情報共有部45は、携帯端末2から取得したアカウント情報101を、自身のストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に、共有アカウント情報として登録する。
(S4) 一方、宅内ネットワーク5の他の表示装置1、例えば表示装置1bは、初回設定時、自身にはアカウント情報を保有していない。表示装置1b〜1nのような他の表示装置1を、説明上、「第2の機器」ともいう。第2の機器である表示装置1bのアカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の他の表示装置1、例えば表示装置1aに、アカウント情報に関する問合せを行う。この問合せは、アカウント情報を保有しているかどうかの問合せであり、保有している場合の転送依頼を含む問合せである。
(S5) 第1の機器である表示装置1aは、第2の機器である表示装置1bからの問合せを受信すると、応答を行う。第1の機器のアカウント情報共有部45は、自身のストレージ26内に共有アカウント情報として登録済みのアカウント情報を読み出し、そのアカウント情報を含む情報を、問合せ元の第2の機器である表示装置1bへ転送する。
(S6) 問合せ元の表示装置1bは、問合せ先の表示装置1aから応答として転送されたアカウント情報を含む情報を受信すると、そのアカウント情報を、自身のストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に、共有アカウント情報として登録する。これにより、表示装置1b内にもアカウント情報が保有された状態となる。他の表示装置1である表示装置1n等でも、上記動作が同様に行われ、それぞれの表示装置1に同じアカウント情報が保有された状態となる。これにより、初回設定が済んだ状態となる。上記動作は、複数の表示装置1のいずれが第1の機器や第2の機器になる場合でも同様である。例えば、最初に表示装置1bに携帯端末2が接続された場合には、表示装置1bが第1の機器、他の表示装置1が第2の機器となる。
(S7) その後、第1の機器である表示装置1aは、コンテンツ配信サーバ7との間でユーザ認証が行われる際には、ユーザ認証部44により、S3で自身に登録済みのアカウント情報を利用して、ユーザ認証に係わる処理を行うことができる。
(S8) また、その後、第2の機器である表示装置1bに、ユーザU1の携帯端末2が接続されたとする。この場合、表示装置1bにS6でアカウント情報が登録済みであるため、携帯端末2から表示装置1bにアカウント情報を転送する必要は無く、アカウント登録処理が不要である。
(S9) 第2の機器である表示装置1bでは、表示装置1aと同様に、コンテンツ配信サーバ7との間でユーザ認証が行われる際には、ユーザ認証部44により、S6で自身に登録済みのアカウント情報を利用して、ユーザ認証に係わる処理を行うことができる。
[処理フロー(1)]
図6は、実施の形態1の表示装置1における、初回設定時の処理フローを示す。図6の(A)は、図5の「第1の機器」に対応した第1の処理のフローを示す。図6の(B)は、図5の「第2の機器」に対応した第2の処理のフローを示す。図6の(A)でステップS101〜S105を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S101) 第1の機器は、携帯端末2と接続する。
(S102) アカウント情報共有部45は、携帯端末2に、携帯端末2に有するアカウント情報の転送を要求し、これにより、携帯端末2からアカウント情報を表示装置1へ転送させる。アカウント情報共有部45は、転送されたアカウント情報を受信して取得する。
(S103) アカウント情報共有部45は、S102で得たアカウント情報を、ストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に共有アカウント情報として登録する。なお、この際、アカウント情報共有部45からユーザ認証部44にアカウント情報を渡して、ユーザ認証部44によりアカウント情報を登録させるようにしてもよい。
(S104) アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の他の表示装置1である第2の機器からの問合せを待機している。アカウント情報共有部45は、第2の機器からの問合せを受けた場合(S104-Y)、S105へ進む。
(S105) アカウント情報共有部45は、第2の機器からの問合せに対し、その第2の機器へアカウント情報を提供しても問題無いか等を判断する。問題無いことを確認した後、アカウント情報共有部45は、ストレージ26内のアカウント情報504に保有されている共有アカウント情報を読み出し、そのアカウント情報を含む情報を、宅内ネットワーク5経由で問合せ元の第2の機器へ転送する。
図6の(B)でステップS111〜S115を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S111) 第2の機器のアカウント情報共有部45は、自身のストレージ26内のアカウント情報504に、アカウント情報を保有しているか、即ち共有アカウント情報が登録済みかを確認する。保有している場合(S111-Y)には初回設定の処理を終了し、保有していない場合(S111-N)にはS112へ進む。
(S112) アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5内に他の表示装置1が接続されているかを確認する。なお、予め接続及びその表示装置1がわかっている場合にはこのステップが省略可能である。他の表示装置1が接続されている場合(S112-Y)にはS113へ進み、接続されていない場合(S112-N)には処理を終了する。
(S113) アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5内の他の表示装置1に対して、宅内ネットワーク5経由でアカウント情報に関する問合せの情報を送信する。問合せ先の他の表示装置1は、第1の機器である場合と第2の機器である場合とがある。
(S114) アカウント情報共有部45は、第1の機器からの応答としてアカウント情報が転送されてきた場合(S114-Y)にはS115へ進む。転送されなかった場合には、問合せ先の他の表示装置1はアカウント情報を保有していない第2の機器である。アカウント情報共有部45は、他の表示装置1がある場合には同様に問合せを行い、いずれの表示装置1からもアカウント情報が転送されなかった場合(S114-N)には、処理を終了する。
(S115) アカウント情報共有部45は、第1の機器から受信したアカウント情報を、自身のストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に共有アカウント情報として登録する。これにより、初回設定の処理が終了する。
なお、変形例として、S113の問合せにおけるアカウント情報の保有確認と転送依頼とを、別の通信ステップとして分けてもよい。また、第2の機器は、問合せの際、宅内ネットワーク5の他の全ての表示装置1に同様に問合せを実行してもよいし、特定の表示装置1に問合せを実行してもよい。例えば、アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5内の第1の機器が予めわかっている場合、その第1の機器のみに転送依頼を送信してもよい。また、表示装置1間でのアカウント情報の転送の際には、アカウント情報に暗号化等が施されてもよい。
アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1におけるアカウント情報の保有及び共有の状態をテーブルに情報管理してもよい。例えば、アカウント情報毎に、テーブルに、各表示装置1の機器ID、アカウント情報保有有無、役割等の情報が管理されてもよい。役割は、第1の機器、第2の機器等である。
[効果等]
以上のように、実施の形態1のコンテンツ視聴システムによれば、アカウント情報を用いたコンテンツ視聴の権限の制御を前提として確保しつつ、ユーザがアカウント情報を宅内ネットワーク5の複数の表示装置1に設定する手間を削減でき、各種の環境及び状況で使い勝手が良く利便性を高くすることができる。
ユーザは、例えば、初回設定で、宅内ネットワーク5の1台の表示装置1である第1の機器に、携帯端末2に有するアカウント情報を登録する作業のみでよい。これにより、自動的に、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1でアカウント情報が登録されて共有利用可能な状態になる。宅内ネットワーク5の個別の表示装置1毎にアカウント情報を登録する作業は不要であり、ユーザの手間が小さい。
従来技術は、携帯端末と表示装置との連携が考慮された技術ではなく、携帯端末にアカウント情報を有している場合でも、そのアカウント情報を宅内ネットワークの複数の表示装置で共有させることは容易ではない。一方、実施の形態1によれば、そのような共有を簡単な操作で容易に実現できる。
実施の形態1の変形例として、以下が挙げられる。例えば、最初、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1として、第1のテレビ、第2のテレビがあるとする。第1のテレビには、携帯端末2のアカウント情報が登録済みであるとする。宅内に、新たに第3のテレビが追加されたとする。第3のテレビのアカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5に接続されると、自身の初期設定のため、宅内ネットワーク5の他の表示装置1、例えば第1のテレビに問合せを行う。問合せを受けた第1のテレビは、アカウント情報を、第3のテレビへ転送する。第3のテレビは、そのアカウント情報を自身に登録し、初期設定を終える。即ち、変形例におけるアカウント共有機能は、表示装置1が宅内ネットワーク5に接続された際に、アカウント情報の共有のための登録を行う機能を実現する。
変形例として、宅内ネットワーク5を介さずに、複数の表示装置1間で、及び、表示装置1と外部機器との間で通信可能とする宅内システムの形態でもよい。その場合、アカウント共有機能は、その宅内システムでアカウント情報を共有させる機能である。
[第1の変形例]
実施の形態1の第1の変形例として以下が可能である。表示装置1である第1の機器は、携帯端末2から取得したアカウント情報を、自身に登録すると共に、即時に、宅内ネットワーク5内の他の表示装置1である第2の機器へ転送する。即時転送されたアカウント情報を受信した第2の機器は、そのアカウント情報を自身に登録する。
図7は、実施の形態1の第1の変形例における初回設定時の機器間の動作シーケンス例を示す。図7でステップS11〜S16を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S11〜S13) S11で、宅内ネットワーク5のいずれかの表示装置1、例えば表示装置1aに、ユーザU1の携帯端末2が接続される。S12で、第1の機器である表示装置1aのアカウント情報共有部45は、携帯端末2に有するアカウント情報101を表示装置1aに転送させて取得する。S13で、アカウント情報共有部45は、携帯端末2から取得したアカウント情報101を、自身のユーザ認証情報503内に共有アカウント情報として登録する。
(S14) 更に、第1の機器である表示装置1aのアカウント情報共有部45は、S13のアカウント情報を含む情報を、即時に、宅内ネットワーク5内の他の表示装置1である各々の第2の機器へ転送する。この即時転送の情報は、第2の機器に対する登録指示でもある。この即時転送は、例えば、宅内ネットワーク5における他の表示装置1に対するブロードキャスト送信でもよいし、他の各々の表示装置1に対する所定順序での順次送信でもよい。
(S15) 一方、宅内ネットワーク5の他の表示装置1である各々の第2の機器、例えば表示装置1bは、S14の即時転送の情報を第1の機器から受信する。第2の機器は、そのアカウント情報を、自身のユーザ認証情報503内に共有アカウント情報として登録する。これにより、表示装置1b内にもアカウント情報が保有された状態となる。同様に、各表示装置1内でアカウント情報が保有された状態となる。これにより初回設定が済んだ状態となる。上記動作は、複数の表示装置1のいずれが第1の機器や第2の機器になる場合でも同様である。
(S16) その後、表示装置1aや表示装置1bは、コンテンツ配信サーバ7との間でユーザ認証が行われる際には、自身に登録済みのアカウント情報を利用して、ユーザ認証に係わる処理を行うことができる。
実施の形態1の第1の変形例では、前述の問合せが不要であり、即時転送を行うことにより、初回設定に要する時間を短縮できる。
(実施の形態2)
図8〜図9を用いて、本発明の実施の形態2の表示装置1等について説明する。実施の形態2における基本的な構成は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。実施の形態2は、実施の形態1と同様に宅内ネットワーク5でのアカウント情報共有を実現し、そのための処理方式が実施の形態1と一部異なる。
実施の形態2では、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1のうち、携帯端末2のアカウント情報が登録された表示装置1である第1の機器を「アカウントサーバ」にする。ここでいう「アカウントサーバ」は、宅内ネットワーク5内で代表的にアカウント情報を管理する機器及び役割を指している。宅内ネットワーク5内の他の表示装置1である第2の機器には、アカウント情報を登録しない。第2の機器は、ユーザ認証でアカウント情報が必要になった時に、都度、第1の機器であるアカウントサーバにアクセスしてそのアカウント情報を参照して利用する。
[動作シーケンス]
図8は、実施の形態2における初回設定時の機器間の動作シーケンス例を示す。図8でステップS21〜S28を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S21) 宅内ネットワーク5のいずれかの表示装置1、例えば表示装置1aに、ユーザU1の携帯端末2が接続される。
(S22) 第1の機器である表示装置1aのアカウント情報共有部45は、携帯端末2に有するアカウント情報101を表示装置1aに転送させて取得する。
(S23) アカウント情報共有部45は、携帯端末2から取得したアカウント情報101を、自身のストレージ26のユーザ認証情報503のアカウント情報504に共有アカウント情報として登録する。第1の機器である表示装置1aは、共有アカウント情報を管理するアカウントサーバになる。ここまでで初回設定は基本的に終了する。
なお、S23の後に、更に、第1の機器である表示装置1aから他の表示装置1である各々の第2の機器へ、表示装置1aがアカウントサーバになったことを通知するステップを設けてもよい。
(S24) 一方、宅内ネットワーク5の他の表示装置1である第2の機器は、アカウント情報を保有していない。第2の機器、例えば表示装置1bで、コンテンツ配信サーバ7とのユーザ認証が発生したとする。即ち、ユーザ認証のためにアカウント情報の必要性が発生したとする。
(S25) 第2の機器のアカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の第1の機器であるアカウントサーバに対して、アカウント情報の参照要求を送信する。
(S26) 第1の機器のアカウント情報共有部45は、第2の機器からの参照要求を受けた場合、応答として、S23で自身に登録済みのアカウント情報を、要求元の第2の機器へ送信する。
(S27) 第2の機器のアカウント情報共有部45は、第1の機器から受信したアカウント情報を、自身には登録せずに、ユーザ認証部44のユーザ認証に係わる処理に利用させる。
(S28) また、その後、アカウントサーバである表示装置1aについては、コンテンツ配信サーバ7との間でユーザ認証が行われる際には、自身に持つアカウント情報を利用して、ユーザ認証に係わる処理を行うことができる。
上記動作は、複数の表示装置1のいずれが第1の機器や第2の機器になる場合でも同様である。上記例では1台の表示装置1aのみをアカウントサーバとしたが、これに限らず、2台以上がアカウントサーバになってもよい。その場合、第2の機器は、いずれかのアカウントサーバにアクセスすればよい。
更に、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1のうち、特定の表示装置1のみがアカウントサーバになれるように設定されていてもよい。例えば、表示装置1のユーザ設定機能を用いて、表示装置1aのみがアカウントサーバになれるように設定される。その場合、表示装置1a以外の機器は、最初に携帯端末2が接続されたとしても、設定に基づいて、アカウントサーバにならないように制御される。
[処理フロー]
図9は、実施の形態2の表示装置1における初回設定時の処理フローを示す。図9の(A)は、第1の機器であるアカウントサーバに対応した第1の処理のフローを示す。図9の(B)は、第2の機器に対応した第2の処理のフローを示す。図9の(A)でステップS141〜S145を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S141〜S143) S141〜S143のステップは、実施の形態1のS101〜S103と同様である。
(S144,S145) S144で、アカウントサーバである第1の機器のアカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の他の表示装置1である第2の機器からのアカウント情報の参照要求を待機している。アカウント情報共有部45は、参照要求を受けた場合、(S144-Y)にはS145へ進む。S145で、アカウント情報共有部45は、参照要求に対する応答として、自身に持つアカウント情報を、第2の機器へ送信する。
図9の(B)でステップS151〜S155を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S151〜S153) S151で、第2の機器のアカウント情報共有部45は、ユーザ認証部44のユーザ認証、即ちアカウント情報の必要性が発生した場合(S151-Y)にはS152へ進む。S152で、アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5に第1の機器であるアカウントサーバが接続されているかを確認する。接続されている場合(S152Y)にはS152へ進む。S153で、アカウント情報共有部45は、第1の機器であるアカウントサーバへ、アカウント情報の参照要求を送信する。
(S154,S155) S154で、アカウント情報共有部45は、第1の機器であるアカウントサーバから、応答として転送されたアカウント情報を受信した場合(S154)、S155へ進む。S155で、アカウント情報共有部45は、S154で受信したアカウント情報を、ユーザ認証部44でのユーザ認証に利用させ、自身のストレージ26内には登録せずに終了する。
[効果等]
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、宅内ネットワーク5のアカウント情報共有を実現できる。実施の形態2では、ユーザ認証の際に第2の機器から第1の機器に参照を行うステップが必要になるが、第1の機器のみでアカウント情報をセキュアに保持すればよい利点がある。また、共有状態を解除するための設定変更を行う場合には、第1の機器のみで共有アカウント情報の削除等を行えばよい。
(実施の形態3)
図10〜図12を用いて、本発明の実施の形態3の表示装置1等について説明する。実施の形態3における基本的な構成は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態3における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。実施の形態3では、複数台の携帯端末2の複数のアカウント情報が宅内ネットワーク5の表示装置1に登録される場合に起こり得る状況を想定している。実施の形態3では、状況に応じて、設定変更として、表示装置1に登録されているアカウント情報を削除する機能を有する。
[コンテンツ視聴システム]
図10は、実施の形態3におけるコンテンツ視聴システム及び動作シーケンス例を示す。図10は、図1に対し異なる点として、ユーザU1の宅内に、ユーザU1の友達等のユーザU2が招かれている。ユーザU1は、自分用の携帯端末2aである「スマートフォンA」を所持しており、ユーザU2は、自分用の携帯端末2bである「スマートフォンB」を所持している。ユーザU1は、実施の形態1と同様に、携帯端末2aに、コンテンツ配信サービスX1に関するアカウント情報101を有する。また、ユーザU2は、携帯端末2bに、コンテンツ配信サービスX1に関するアカウント情報102(A2で示す)を有する。ユーザU2は、通常はユーザU2の自宅等において、自分の表示装置、携帯端末2b、及びそのアカウント情報102を用いて、コンテンツ配信サービスX1の利用が可能である。
図11の例では、ユーザU1の宅内に訪れたユーザU2が、ユーザU1の所有する表示装置1を一時的に利用させてもらい、携帯端末2bのアカウント情報102を用いてコンテンツ配信サービスX1を利用し、コンテンツを視聴する。その後、ユーザU2は、ユーザU1の宅内から出て帰宅する。ユーザU2は、例えば自宅の表示装置から同じコンテンツ配信サービスX1を利用する。実施の形態3では、このような状況でユーザU1の宅内の表示装置1の共有アカウント情報を制御する機能について示す。
[動作シーケンス]
図10を用いて、実施の形態3の動作シーケンス例を説明する。図10でステップS31〜S36を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S31) まず、ユーザU1の宅内での動作については、基本的に実施の形態1で説明した動作と同様である。即ち、携帯端末2aに有するアカウント情報101が例えば表示装置1aに共有アカウント情報として登録される。
(S32) ユーザU1の宅内に訪れたゲストであるユーザU2の携帯端末2bが、例えば表示装置1aに接続される。
(S33) 第1の機器である表示装置1aのアカウント情報共有部45は、携帯端末2bに有するアカウント情報102を、転送により取得する。表示装置1aは、そのアカウント情報102を、自身のストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に登録する。アカウント情報504には、ユーザU1のアカウント情報101及びユーザU2のアカウント情報102の2つを含む状態となる。
本例では、アカウント情報共有として、1台の表示装置1aのみに、ゲストのアカウント情報102を保有させるとする。これに限らず、実施の形態1等と同様に、アカウント共有機能により、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1でゲストのアカウント情報102を保有させることもできる。その場合、アカウント情報共有部45は、実施の形態1等と同様に、表示装置1間でアカウント情報の転送等を行う。これにより、ユーザU2は、各表示装置1でコンテンツ視聴が可能になる。また、宅内ネットワーク5のいずれの表示装置1にも、ゲストの携帯端末2bを接続してアカウント情報102を登録可能である。後述するが、表示装置1に、ゲストのアカウント情報を登録可能とするか否か等についてのユーザ設定も可能である。
(S34) 表示装置1aにユーザU2のアカウント情報102が登録された状態になった。よって、ユーザU2は、表示装置1aで、アカウント情報102を用いたユーザ認証を通じて、コンテンツ配信サービスX1のコンテンツを視聴することができる。
(S35) その後、ユーザU2は、コンテンツ視聴を終えて、ユーザU1の宅内から出て例えば帰宅する。状態1101は、ユーザU2の携帯端末2bが、ユーザU1の宅外、例えばユーザU2の自宅にある状態を示す。ユーザU2は、自宅の表示装置及び携帯端末2bを通じて、外部ネットワーク6経由でコンテンツ配信サーバ7からコンテンツ配信サービスX1を利用する。
このように最初ユーザU1の宅内にいて表示装置1aにアカウント情報102を登録した携帯端末2bが、宅外に出た状況になった場合、ユーザU2のアカウント情報102は、ユーザU1の宅内と、ユーザU1の宅外との両方に存在している。このような状況の場合、従来のシステムでは、コンテンツ配信サーバに対する要求として、ユーザU1の宅内からの要求と、ユーザU1の宅外からの要求とが発生し得る。その場合、コンテンツ配信サーバは、サービス設計にも依るが、異なる場所でのコンテンツ視聴を許可していない場合には、例えば一方の要求に対してユーザ認証の結果を失敗にして視聴を不許可にする。実施の形態3は、このような状況も想定した技術である。
(S35) 第1の機器である表示装置1aのアカウント共有部45は、アカウント情報を登録した携帯端末2、例えば携帯端末2bについて、例えば定期的に所在確認を行う。アカウント共有部45は、所在確認として、宅内ネットワーク5を通じて、登録元の携帯端末2が、ユーザU1の宅内ネットワーク5に関係付けられた宅内にいるかどうか、検出や判定を行う。この所在確認は、例えば以下のように実現される。
表示装置1は、携帯端末2が、宅内ネットワーク5に接続されているかどうかの判断によって、宅内にいるか宅外にいるかを検出及び判定してもよい。この接続判断は、表示装置1と携帯端末2との無線接続の有無の判断でもよいし、宅内ネットワーク5を介した表示装置1と携帯端末2との接続の判断でもよい。また、表示装置1は、携帯端末2と最初に無線接続した際の情報に基づいて、その携帯端末2に対して無線接続を試行し、その結果で判定してもよい。即ち、表示装置1は、携帯端末2との無線接続ができる場合や応答がある場合等には、宅内にいると判定し、無線接続できない場合や応答が無い場合等には、宅外にいると判定してもよい。表示装置1は、携帯端末2と最初に無線接続してから、その無線接続が切断された場合や、切断後に所定時間経過した場合等に、宅外にいると判定してもよい。
所在確認は、表示装置1あるいは宅内ネットワーク5を構成する機器と、携帯端末2との間における、近距離無線通信を利用して実現されてもよい。所在確認は、携帯端末2が発するビーコン等を利用してそのビーコン等を表示装置1により検知する方式を用いてもよい。即ち、表示装置1は、携帯端末2が、宅内に関係付けられた所定半径距離範囲内から出た場合に、宅外にいると判定してもよい。
S35で、表示装置1aは、ユーザU1の宅内にいた複数の携帯端末2のうち、アカウント情報を登録した特定の携帯端末2bが、宅内にいない、即ち宅外にいることを検出したとする。
(S36) 表示装置1aのアカウント情報共有部45は、S35の宅外検出に基づいて、自身に登録され保有しているその携帯端末2bのアカウント情報102を削除する。これにより、表示装置1aの設定状態を更新し、そのアカウント情報102がユーザ認証に利用できないように無効化する。これにより、ユーザU2がユーザU1の宅内の表示装置1でのコンテンツ視聴を利用し続けることができないようにされる。
[処理フロー]
図11は、実施の形態3の表示装置1における第1の機器としての処理フローを示す。図11でステップS161〜S165を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S161〜S163) S161で、第1の機器は、ゲストの携帯端末2、例えばユーザU2の携帯端末2bと接続する。S162で、第1の機器のアカウント情報共有部45は、ゲストの携帯端末2のアカウント情報を転送により取得する。S163で、アカウント情報共有部45は、ゲストのアカウント情報を自身のストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に登録する。
(S164,S165) S164で、アカウント情報共有部45は、S163のアカウント情報の登録元であるゲストの携帯端末2の所在確認を定期的に行う。アカウント情報共有部45は、ゲストの携帯端末2が宅内にいないこと、即ち宅外にいること、を検出及び判定した場合(S164-N)、S165へ進む。S165で、アカウント情報共有部45は、自身のストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に登録されているゲストの携帯端末2のアカウント情報を削除する。
[効果等]
以上のように、実施の形態3によれば、ユーザの宅内に来た友達等の人が一時的に宅内ネットワーク5の表示装置1を利用してコンテンツ視聴を行う場合にも、容易に設定を行うことができる。また、その場合に、宅内の表示装置1に登録されたゲストのアカウント情報について、そのゲストの携帯端末2が宅内から出た場合には削除される。これにより、そのアカウント情報が使用され続ける心配も無い。ゲストのユーザが宅外から表示装置1を利用してコンテンツ視聴すること等も防止される。
[第1の変形例]
実施の形態3の第1の変形例として以下が可能である。この第1の変形例では、ユーザ認証の結果に応じて、携帯端末2の所在確認及びアカウント情報削除を実行する。
図12は、実施の形態3の第1の変形例における表示装置1の第1の機器としての処理フローを示す。図12でステップS171〜S176を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S171) 実施の形態3と同様に、表示装置1にゲストの携帯端末2のアカウント情報が登録される。
(S172,S173) S172で、コンテンツ配信サーバ7とのユーザ認証が発生する。表示装置1は、ゲストのユーザの操作に基づいて、通常のコンテンツ視聴動作シーケンスに従い、コンテンツ配信サーバ7に、コンテンツ再生要求等を送信する。その際、ユーザ認証部44は、自身に登録済みのゲストのアカウント情報を用いて、そのアカウント情報を含むユーザ認証情報をコンテンツ配信サーバ7に送信する。ユーザ認証部44は、コンテンツ配信サーバ7からユーザ認証の結果を受信する。S173で、表示装置1は、ユーザ認証の結果が失敗である場合(S173-Y)、S174へ進む。
(S174,S175) S174で、表示装置1のアカウント情報共有部45は、アカウント情報の登録元であるゲストの携帯端末2の所在確認を行う。ゲストの携帯端末2が、宅内にいる場合(S174-Y)には、問題無いため、処理を終了する。宅内にいない場合(S174-N)にはS175へ進む。S175で、アカウント情報共有部45は、ユーザ認証部44と連携して、自身に登録されているゲストの携帯端末2のアカウント情報を削除する。
なお、第1の機器は、アカウント情報削除の際、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1に、そのアカウント情報が保有されている場合には、それら複数の表示装置1に保有されている複数のアカウント情報についても、同様に削除する。この場合、例えば、第1の機器は、宅内ネットワーク5の他の表示装置1である第2の機器へ、アカウント情報削除の指示を送信する。その指示を受信した第2の機器は、自身に登録されている該当するアカウント情報を削除する。
実施の形態3の第1の変形例では、前述のようにユーザU1の宅内と宅外とにアカウント情報がある状況で、ユーザ認証の結果が失敗になる場合に、アカウント情報を削除する。これにより、実施の形態3と同様の効果が得られる。なお、S174の所在確認のステップを省略し、ユーザ認証の結果が失敗である場合に即座にアカウント情報を削除する形態としてもよい。
(実施の形態4)
図13〜図16を用いて、本発明の実施の形態4の表示装置1等について説明する。実施の形態4における基本的な構成は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態4における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。実施の形態4では、アカウント共有機能に関して、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1で同じ動作及び設定とするのではなく、表示装置1毎に異なる動作及び設定を可能とする。実施の形態4では、アカウント共有機能に関して、表示装置1毎に制限を加える。実施の形態4では、個別の表示装置1毎に、アカウント共有機能の使用有無、即ちアカウント情報を共有するか否か等を設定可能とする。
実施の形態4の表示装置1では、アカウント共有機能に関する設定をユーザ設定として可能とするユーザ設定機能を提供する。このユーザ設定機能は、図4のユーザ設定部46を用いて実現される。ユーザ設定部46は、アカウント情報共有部45と連携する。ユーザ設定の状態は、設定情報505を用いて管理される。アカウント情報共有部45は、ユーザ設定部46の設定情報505に基づいて、表示装置1毎にアカウント情報を共有するか否か等を制御する。
実施の形態4の表示装置1では、アカウント共有機能に関するアカウント情報の初回設定の際には、アカウント登録画面を提供し、アカウント登録処理を行う。第1の機器は、アカウント登録画面を通じて、アカウント情報を登録する。
実施の形態4の表示装置1では、ユーザ設定機能を用いて、表示装置1に設定画面を表示する。ユーザは、その設定画面を見ながら、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1に関するアカウント共有機能に関する設定が可能である。
ユーザ設定機能を用いた設定に応じて、前述の実施の形態1〜3で示した各種の方式から、使用する方式を選択設定可能である。例えば、特定の表示装置1は、実施の形態1のように、第1の機器になることができ、特定の表示装置1は、第1の機器になることはできない、といった設定が可能である。また、特定の表示装置1は、実施の形態2のように、アカウントサーバになることができ、他の表示装置は、アカウントサーバになることができない、といった設定が可能である。また、特定の表示装置1は、実施の形態3のように、ゲストのアカウント情報を登録可能な第1の機器になることができる、といった設定が可能である。
実施の形態4では、アカウント共有機能に関する設定として以下も可能である。1つの携帯端末2に複数のアカウント情報を有する場合に、表示装置1に、それら複数の全てのアカウント情報を登録するのではなく、一部のアカウント情報を登録するように選択する設定が可能である。また、アカウント情報を有する複数の携帯端末2が存在する場合に、表示装置1に、それら複数の全ての携帯端末2のアカウント情報を登録するのではなく、一部の携帯端末2のアカウント情報を登録するように選択する設定が可能である。また、アカウント情報に関係付けられたコンテンツ配信サービスのコンテンツ群のうち、特定のコンテンツを視聴可、特定のコンテンツを視聴不可にする設定も可能である。
アカウント情報毎及び携帯端末2毎に、アカウント情報共有に関する設定が可能である。例えば、第1の携帯端末に、第1及び第2のアカウント情報を有するとする。ユーザ設定で、第1のアカウント情報を、宅内ネットワーク5の全ての表示装置で共有させ、第2のアカウント情報を、特定の表示装置1のみで保有させることができる。
ユーザ設定部46は、表示部20に設定画面を表示し、ユーザは、その設定画面を見ながら、表示装置1に対する入力手段23を通じた入力操作によって、ユーザ設定が可能である。また、前述のように、ユーザは、携帯端末2から表示装置1を操作してもよく、これにより同様にユーザ設定が可能である。その場合、ユーザ設定部46は、携帯端末2の画面に設定画面を表示してもよい。
ユーザ設定機能を用いてユーザ設定を行うタイミングについては以下が可能である。ユーザは、基本的に任意のタイミングで、表示装置1または携帯端末2に対する操作により、ユーザ設定機能による設定画面を呼び出して利用可能である。例えば、初回設定の前に、予めユーザ設定が可能である。また、初回設定の後にも、ユーザ設定が可能である。初回設定時には、アカウント登録画面を表示するが、その際にも設定画面に遷移可能である。
[コンテンツ視聴システム]
図13は、実施の形態3におけるコンテンツ視聴システム及び動作シーケンス例を示す。図13は、図1に対し異なる点として、ユーザU1の携帯端末2Aにアカウント情報111(A001で示す)を有し、別の携帯端末2Bに別のアカウント情報112(A002で示す)を有する。アカウント情報111は、コンテンツ配信サーバ7aのコンテンツ配信サービスX1用であり、アカウント情報112は、コンテンツ配信サーバ7bのコンテンツ配信サービスX2用である。
表示装置1aは、ユーザ設定部46により、初回設定時にアカウント登録画面を表示し、また、任意タイミングで設定画面を表示する。
[動作シーケンス]
図13を用いて、実施の形態4における初回設定時の動作シーケンス例を説明する。本例では、携帯端末2Aに有するアカウント情報111を表示装置1aに登録し、宅内ネットワーク5の全ての表示装置1で共有させる。携帯端末2Bに有するアカウント情報112については、ユーザ設定に基づいて特定の表示装置1のみに登録する。図13でステップS41〜S48を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S41) まず、アカウント情報111の登録について説明する。例えば、表示装置1aに携帯端末2Aが接続される。
(S42) 第1の機器である表示装置1aのユーザ設定部46は、初回設定時、アカウント登録画面(後述の図14)を、表示装置1aの表示部20の画面に表示する。ユーザは、アカウント登録画面を見て、携帯端末2Aに有するアカウント情報111を、表示装置1aを含む全ての表示装置1の共有アカウント情報として登録するか否かを確認する。ユーザは、登録する場合には、登録する旨の入力を行う。
(S43) ユーザ設定部46は、S42のアカウント登録画面を通じて、ユーザ確認入力に基づいて、アカウント登録処理を行い、表示装置1a内にアカウント情報111を登録する。この処理は、具体的には、S44〜S46を含む。
(S44〜S46) S44で、アカウント情報共有部45は、携帯端末2からアカウント情報111を転送により取得する。S45で、アカウント情報共有部45は、そのアカウント情報111を、ストレージ26内のユーザ認証情報503のアカウント情報504に共有アカウント情報として登録する。S46で、アカウント情報共有部45は、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1間で、アカウント情報111を共有する状態になるように、実施の形態1等と同様に転送等を行う。例えば、表示装置1nのアカウント情報共有部45は、表示装置1aから転送されたアカウント情報111を、自身に登録する。
(S47) その後、例えば、ユーザが携帯端末2Aを表示装置1nに接続し、表示装置1nからコンテンツ配信サービスX1を利用すること等ができる。この際には、アカウント情報111が共有アカウント情報として表示装置1nに登録済みであるため、表示装置1nは、アカウント登録画面を出力しない。表示装置1nは、ユーザ操作に基づいて、コンテンツ配信サーバ7aに対して例えばコンテンツC1の要求を行う。表示装置1nは、そのユーザ認証の際には、自身に保有されているアカウント情報111を用いてユーザ認証情報を作成し、コンテンツ配信サーバ7aに送信する。これにより、ユーザは、表示装置1nで、アカウント情報登録の手間無く、コンテンツ配信サーバ7aからのコンテンツC1を視聴することができる。
(S48) 携帯端末2Bに有するアカウント情報112の登録については以下である。ユーザU1は、いずれかの表示装置1、例えば表示装置1aに対する入力操作で、ユーザ設定機能を呼び出す。この際、ユーザU1は携帯端末2Bを表示装置1aに接続して入力操作を行ってもよい。ユーザ設定部46は、表示装置1aに設定画面(後述の図15)を表示する。設定画面では、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1について、表示装置1毎に、アカウント情報を共有するか否か等の設定項目を有する。ユーザU1は、アカウント情報112について、例えば表示装置1aのみに登録したい場合、設定画面で、表示装置1aのみに登録させる旨を選択設定する。ユーザ設定部46はその設定状態を設定情報505に保存する。ユーザU1は、続けて、アカウント情報112の登録を済ませる場合には、携帯端末2Bを例えば表示装置1aに接続する。表示装置1aのアカウント情報共有部45は、設定情報505に基づいて、自身のストレージ26内にアカウント情報112を登録し、他の表示装置1内には登録しないようにする。
[アカウント登録画面]
図14は、初回設定時に携帯端末1が接続された表示装置1により出力するアカウント登録画面の例を示す。このアカウント登録画面は、項目f1、項目f2、項目f3を含む。
項目f1では、登録確認のメッセージ等を表示する。本例では、項目f1で、「携帯端末に有するアカウント情報を、「TV1」を含む全TVでの共有アカウント情報として登録しますか?」と表示している。また、項目f1で、そのアカウント情報の内容を確認のために表示している。また、項目f1で、登録するか否かに対応する、はい、いいえボタンを表示している。ユーザは、項目f1で、登録するか否かを選択できる。登録する(はい)が選択された場合は、宅内ネットワーク5の全ての表示装置1でアカウント共有機能を使用するという設定に相当する。そして、実施の形態1等で示した動作シーケンスが自動的に実行される。
また、項目f1で登録しない(いいえ)が選択された場合等には、項目f2を表示してもよい。項目f2では、従来と同様に、1台の表示装置1のみにアカウント情報を登録させる場合に対応する項目である。本例では、項目f2で、「携帯端末に有するアカウント情報を、「TV1」のみにアカウント情報として登録しますか?」と表示している。登録する(はい)が選択された場合は、アカウント共有機能は適用されず、宅内ネットワーク5の他の表示装置1にはそのアカウント情報が登録されない。
また、項目f3では、アカウント共有機能に関するユーザ設定を可能とするボタンを表示している。この項目f3が選択された場合、図15のような設定画面に遷移する。
[設定画面]
図15は、ユーザ設定部46のユーザ設定機能により表示する設定画面の例を示す。この設定画面は、項目g1〜g5を含む。本例では、初回設定時の表示例を示す。
項目g1は、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1に関する、アカウント共有機能の使用有無を設定する項目である。ユーザは、使用有無を選択可能である。この項目g1で使用すると選択された場合、実施の形態1等で説明したアカウント共有機能が有効状態で適用され、項目g2以下で詳細を設定可能である。この項目g1で、使用しないと選択された場合、適用されず、従来と同様の動作になる。
項目g2は、機器毎の個別設定を行うか否かに関する設定項目である。ユーザは、個別設定を行うか否かを選択可能である。この項目g2で、個別設定を行うと設定された場合、項目g4でその内容の設定が可能である。
項目g3は、実施の形態3のようなゲストの携帯端末2に関するアカウント共有機能の適用可否の設定項目である。この項目g3で共有を行うと設定された場合、図示しない別の項目で同様に内容の設定が可能である。
項目g4は、機器毎の個別設定の項目である。本例では、項目g4で、設定のための表を表示している。ユーザ設定部46は、設定情報505に基づいて、現在の設定状態に対応した内容を持つ表を表示する。この表では、項目として、機器である表示装置1の名称や機器ID、アカウント共有可否、コンテンツ可否を有する。「アカウント共有可否」項目は、機器IDで示す表示装置1毎に、アカウント共有機能を適用するか否かを設定可能である。ユーザは、「アカウント共有可否」項目で、例えばチェックボタンの操作により、表示装置1毎の可否を設定できる。この項目で可と設定された表示装置1は、アカウント共有機能による動作を行う。この項目で不可と設定された表示装置1は、アカウント共有機能による動作を行わない。例えば、第4行の「TVn」で示す表示装置1nは、不可と設定され、前述の第1の機器及び第2の機器にならず、アカウント情報も保有しない。
項目g4は、アカウント情報登録前の初回設定時の表示例であり、個別のアカウント情報や携帯端末2に関する情報の項目は表示されていない。アカウント情報毎の個別設定や携帯端末2毎の個別設定を可能とする項目も同様に実現可能である。
また、「コンテンツ可否」項目は、機器IDで示す表示装置1におけるコンテンツ毎の視聴可否に関する設定項目である。「コンテンツ可否」項目の内容の設定に関しては、項目g5で可能である。項目g5は、コンテンツ毎の可否の設定項目である。項目g5では、アカウント情報に関係付けられたコンテンツ配信サービスのIDも選択可能である。項目g5では、アカウント情報及びコンテンツ配信サービス毎に、コンテンツ一覧を表示する。表示装置1は、コンテンツ配信サーバ7との通信に基づいてコンテンツ一覧情報を取得する。本例では、項目g5に、あるアカウント情報に対応したコンテンツの一覧を表で表示している。これに限らず、コンテンツ毎のアイコンを並べる形式等でもよい。一覧のコンテンツ毎に、図示しない説明情報や、視聴可否、等の項目を有する。ユーザは、「視聴可否」項目で、例えばチェックボタンの操作により、コンテンツ毎の可否を設定できる。なお、基本的に全コンテンツを共有としておき、非共有コンテンツを選択させる形式でもよいし、基本的に全コンテンツを非共有としておき、共有コンテンツを選択させる形式でもよい。
[設定情報]
図16は、ユーザ設定部46により管理する設定情報505のテーブルの構成例を示す。図16のテーブルは、列として、アカウント情報、携帯端末機器ID、表示装置機器ID、共有可否、コンテンツ可否を有する。第1列「アカウント情報」は、携帯端末2に有するアカウント情報を示す。第2列「携帯端末機器ID」は、携帯端末2の機器IDを示す。第3列「表示装置機器ID」は、表示装置1の機器ID、例えばMACアドレスを示す。第4列「共有可否」は、第3列の表示装置1で第1列のアカウント情報を保有して共有するか否かを示すフラグである。第5列「コンテンツ可否」は、コンテンツ毎の視聴可否に関する設定値を示す。例えば「ALL」は、アカウント情報に関係付けられたコンテンツ配信サービスの全コンテンツを視聴可にする設定値を示す。また、この列では個別のコンテンツIDが記述可能であり、視聴可にするコンテンツや、視聴不可にするコンテンツを設定可能である。
第1行〜第3行は、アカウント情報「A001」について、3台の表示装置1で、アカウント共有機能を使用して共有させる設定を示す。第4行〜第6行は、アカウント情報「A002」について、3台の表示装置1のうち表示装置1aのみに登録する設定を示す。アカウント情報「B001」については、表示装置1aに保有させるが、特定のコンテンツ「C00003」のみを視聴可能する設定を示す。
[効果等]
以上のように、実施の形態4によれば、アカウント共有機能に関するユーザ設定機能等を提供し、これにより、ユーザは、画面を見ながら、アカウント登録やユーザ設定を容易に行うことができる。設定操作は、表示装置1単体で直接行うこともできるし、携帯端末2から行うこともできる。ユーザは、ユーザ設定機能を用いて、表示装置1または携帯端末2の画面で、宅内ネットワーク5の複数の表示装置1に関するアカウント共有機能に関する全ての設定をわかりやすく行うことができる。そのため、従来技術のように、複数の機器に対して個別にアカウント情報を設定することと比べて、ユーザの手間が小さく、設定ミスも防止することができる。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。前述した複数の実施の形態の組合せ、構成要素の置換、追加及び削除等も可能である。各構成要素や手段は、ソフトウェアプログラム処理またはハードウェア回路等により実現可能である。装置内の各種のデータや情報、プログラムは、外部記録媒体に記録されているものや外部ネットワーク上の装置に記憶されているものを用いる形態でもよい。