JP6768033B2 - 改良されたサプレッサ装置 - Google Patents

改良されたサプレッサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6768033B2
JP6768033B2 JP2018122915A JP2018122915A JP6768033B2 JP 6768033 B2 JP6768033 B2 JP 6768033B2 JP 2018122915 A JP2018122915 A JP 2018122915A JP 2018122915 A JP2018122915 A JP 2018122915A JP 6768033 B2 JP6768033 B2 JP 6768033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
eluent
regenerating agent
primary channel
suppressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018122915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018165723A (ja
Inventor
スリニヴァサン カンナン
スリニヴァサン カンナン
エム キューセ グレン
エム キューセ グレン
リン ロン
リン ロン
ブハルドワジ シータル
ブハルドワジ シータル
Original Assignee
ダイオネックス コーポレイション
ダイオネックス コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイオネックス コーポレイション, ダイオネックス コーポレイション filed Critical ダイオネックス コーポレイション
Publication of JP2018165723A publication Critical patent/JP2018165723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6768033B2 publication Critical patent/JP6768033B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/96Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation using ion-exchange
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/90Plate chromatography, e.g. thin layer or paper chromatography
    • G01N30/92Construction of the plate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D15/00Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/08Selective adsorption, e.g. chromatography
    • B01D15/26Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism
    • B01D15/36Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism involving ionic interaction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D15/00Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/08Selective adsorption, e.g. chromatography
    • B01D15/26Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism
    • B01D15/36Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism involving ionic interaction
    • B01D15/367Ion-suppression
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2071/00Use of polyethers, e.g. PEEK, i.e. polyether-etherketone or PEK, i.e. polyetherketone or derivatives thereof, as moulding material

Description

本発明は、一般に、クロマトグラフにおいてイオン種を分離する装置に関し、且つ、更に詳しくは、イオンクロマトグラフにおいてアニオン又はカチオンの分析に使用される溶離剤の抑制用のサプレッサに、又はクロマトグラフ分離の前に不要なアニオン又はカチオンを試料から除去する試料前処理装置に関する。
イオンクロマトグラフは、アニオン又はカチオンを含む試料の分析に広く使用されている。通常のプロセスは、導電性溶離剤の溶液中に試料を導入するステップよって開始され、且つ、次いで、溶離剤中の試料イオンをクロマトグラフ分離するステップ、溶離剤を抑制して試料イオンの電解質対イオンを除去するステップ、及び試料イオンを検出するステップを順番に経る。抑制の目的は、溶離剤のバックグラウンド導電率を低減すると共に検体の導電率を増大させ、これにより、後続の検出における応答を増大させるという点にある。
様々なサプレッサが、知られており、且つ、溶離剤を抑制するために使用可能である。例には、(特許文献1)、(特許文献2)、及び(特許文献3)に開示されているものが含まれる。これらのサプレッサにおいては、抑制は、溶離剤を溶離剤チャネルを通じて、且つ、再生剤を再生剤チャネルを通じて、流すことによって実現されており、この場合に、溶離剤チャネルは、帯電膜によって再生剤チャネルから分離されている。溶離剤チャネル及び再生剤チャネルは、ガスケットによって規定され、且つ、液体密の封止のためにガスケットに依存している。同様に、(特許文献4)も、ガスケットを有するスクリーン(gasketed screen)を使用した塩変換器装置を開示しており、且つ、(特許文献5)も、ガスケットを有するスクリーンを使用した水純化装置を開示している。ガスケットは、通常、プレス又はUV開始硬化プロセスによって定位置において硬化されたポリウレタン又は柔軟な液体シリコーンに基づいたゴムなどのエラストマ材料から製造されている。
極端な圧力又は温度などの特定の状況においては、或いは、長期にわたる使用の際には、ガスケットを使用して溶離剤チャネル及び再生剤チャネルを規定及び封止することにより、これらの装置の寿命に悪影響が及ぶことがあり、且つ、いくつかの例においては、背圧、ノイズ性能、及びピーク帯域分散などのクロマトグラフ性能に対して悪影響が及ぶことがある。例えば、エラストマガスケットが封止のために圧縮されるのに伴い、全体的な力により、時間と共に、ガスケットが、外向きに、例えば、溶離剤チャネル及び再生剤チャネルなどの空き領域内に圧搾されることになる。いくつかのケースにおいては、このような変化により、大きな背圧と、流体チャネル内における目詰まりとが生成され、且つ、漏洩が発生する。いくつかのケースにおいては、圧縮力によりガスケットが格段に薄くなり、これにより、適切な封止を実現するべく定位置においてガスケットが利用不能な状態となる。更には、ガスケット材料が圧縮されるのに伴って、単位面積当たりの力が時間と共に減少し、これにより、このような変化を克服するために大幅なトルクの最適化が必要となる。更には、相対的に高い温度への露出は、相対的に高いレベルの浸出物又はガスケットの溶解を結果的にもたらし、この結果、ノイズ性能又は流動特性に影響が及ぶと共に、いくつかのケースにおいては、サプレッサが不可逆的に損傷することもある。又、従来技術による装置は、スクリーンの一体的な部分としてガスケットを有しており(即ち、ガスケットを有するスクリーン)、この場合に、スクリーンエリアは、チャネルよりも少なくともわずかに大きく、且つ、部分的にガスケットに埋め込まれている。これは、拡散限界に起因し、スクリーンのいくつかのエリアに対する溶離剤のアクセスが低速であることを意味している。例えば、溶離剤チャネルの流体経路を規定するガスケットエッジ近傍のエリアが、この拡散限界を表している。この振る舞いの正味の効果は、スクリーンの形態が1つの形態から別のものに(例えば、ヒドロニウムの形態からナトリウムの形態に)変化した際に、ガスケットを有するスクリーン内からガスケットエッジから離れた空き領域への試薬の低速の拡散が存在するというものである。別の例においては、サプレッサに電源が印加されていない状態において、カチオン交換スクリーンガスケットが塩基溶離剤に露出した際に、スクリーンがナトリウムの形態に変換される。ガスケットエッジ近傍のガスケットの下方に配置されたスクリーンエリア内へのナトリウムの低速の拡散が存在する可能性がある。正常動作を再開した際に、ピークエリアは、すべてのナトリウムが溶離剤チャネルのガスケットを有する領域から外に拡散する時点まで、小さな状態に留まる。これは、低速のプロセスである。その他の例においては、高比率〜低比率の検体分析を遂行している際に、検体の低速の拡散により、ピーク形状問題が発生する可能性がある。上述の問題点の多くは、圧力、温度、濃度の観点において、狭い動作範囲において動作させることにより、回避することが可能であるが、この結果、動作の観点において制約が課されることになる。
従来のサプレッサは、その他の制限を有する場合がある。例えば、従来のサプレッサは、再生剤チャネル及び溶離剤チャネル用の異なるエリアを有する流体形状を内蔵しており、従って、チャネルに跨る封止が均一ではない。更には、従来のサプレッサは、溶離剤の流れを再生剤ガスケットを介して溶離剤チャネルにルーティングする流体経路設計を内蔵している。この結果、組立の際に溶離剤流のガスケットの流入口及び排出口を再生剤ガスケットのスルーホールとアライメントさせると共にこのアライメントを時間に伴って維持するというニーズが課されることになる。わずかなアライメントのずれが、大きな背圧と、不良なピーク形状と、を結果的にもたらす可能性がある。
米国特許第4,999,098号明細書 米国特許第6,328,885号明細書 米国特許第7,618,826号明細書 米国特許第6,752,927号明細書 米国特許第6,808,608号明細書 米国特許第5,352,360号明細書
上述の内容に鑑み、ガスケットを有するスクリーンを使用した装置の上述の問題点のうちの少なくともいくつかを克服する改良された装置を提供することが望ましい。
「背景技術」の節において開示されている情報は、本発明の全般的な背景の理解を促進するためのものに過ぎず、且つ、この情報が当業者に既知の従来技術を形成することの承認又はなんらかの形態の示唆であるものと解釈するべきではない。
本発明の様々な態様は、液体試料中の検体を検出する際に使用される装置を提供する。この装置は、イオン種が流れるプライマリチャネルであって、プライマリチャネル部材を通じて延在するプライマリチャネルと、再生剤が流れる第1再生剤チャネルであって、プライマリチャネルに隣接して延在すると共に第1ブロック内において形成される第1再生剤チャネルと、正又は負の1つの電荷のイオンのみを通過させると共にバルク液体流(bulk liquid flow)を遮断する能力を有する交換可能なイオンを有する第1帯電障壁であって、第1再生剤チャネルからプライマリチャネルを分離するためにプライマリチャネル部材と第1ブロックとの間に配設された第1帯電障壁と、プライマリチャネル部材及び第1再生剤チャネルのうちの少なくとも1つを封止するために第1帯電障壁に圧接した状態で配設された第1封止部材とを含んでもよい。
プライマリチャネル部材は、プレート又はシートであってもよい。プライマリチャネル部材は、好ましくは、ポリエーテルエーテルケトン(PolyEther Ether Ketone:PEEK)から形成してもよい。
第1ブロックは、第1ブロック上において第1封止部材を位置決めするための棚部を含んでもよく、且つ、第1封止部材は、第1再生剤チャネルの周囲形状を規定してもよい。棚部は、第1封止部材をその内部に受け入れるための溝を部分的に規定してもよい。
第1ブロックは、ポリマーから形成してもよい。第1ブロックは、好ましくは、PEEKから形成してもよい。
第1封止部材は、エチレンプロピレンジエンモノマー(Ethylene Propylene Diene Monomer:EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマ、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PolyTetraFluoroEthylene:PTFE)、及びこれらの組合せからなる群から選択される材料から形成してもよい。
第1再生剤チャネルは、実質的に六角形の形状を有するように構成してもよい。第1再生剤チャネルは、プライマリチャネルの流体エリアに実質的に整合した流体エリアを含むように構成してもよい。
溶離剤のイオン種は、大きなイオン強度を有する分子のイオン又は化合物を含む。
溶離剤は、第1方向においてプライマリチャネルを通じて流れてもよく、且つ、再生剤は、第1方向とは実質的に反対の第2方向において第1再生剤チャネルを通じて流れてもよい。プライマリチャネル部材、第1帯電障壁、及び第1ブロックは、再生剤チャネルに対する第1帯電障壁のアライメントを促進する同軸孔を含んでもよい。
装置は、イオン交換及び/又は混合を増進するための第1スクリーンを更に含んでもよく、第1スクリーンは、第1再生剤チャネル内に配設される。装置は、プライマリチャネルに隣接して延在すると共に第2ブロック内において形成される第2再生剤チャネルと、正又は負の1つの電荷のイオンのみを通過させると共にバルク液体流を遮断する能力を有する交換可能なイオンを有する第2帯電障壁であって、プライマリチャネルを第2再生剤チャネルから分離するためにプライマリチャネル部材と第2ブロックとの間に配設された第2帯電障壁と、プライマリチャネル部材及び第2再生剤チャネルのうちの少なくとも1つを封止するために第2帯電障壁に圧接した状態で配設された第2封止部材と、を更に含んでもよい。
プライマリチャネルは、一端において溶離剤流入口を、且つ、その他端において溶離剤排出口を含んでもよく、第1再生剤チャネルは、一端において第1再生剤流入口を、且つ、その他端において第1再生剤排出口を含む。第2再生剤チャネルは、一端において第2再生剤流入口を、且つ、その他端において第2再生剤排出口を含んでもよい。溶離剤流入口及び溶離剤排出口は、第1再生剤流入口及び第1再生剤排出口から、且つ、第2再生剤流入口及び第2再生剤排出口から、独立していてもよい。独立した流動イオン種は、第1又は第2ブロックに接触することなしに、溶離剤流入口及び排出口を通じて流れる。
装置は、プライマリチャネルと再生剤チャネルとの間のイオン搬送を増進するために、それぞれ、第1再生剤チャネル及び第2再生剤チャネルとの電気通信状態にある第1及び第2電極を更に含んでもよい。装置は、装置を構造的に支持するための第1及び第2外部ブロックを更に含んでもよい。
本発明のその他の態様は、液体試料中の検体を検出するイオンクロマトグラフシステムを提供する。このイオンクロマトグラフシステムは、分離カラムと、溶離された液体を分離カラムから受け取るべく分離カラムと流体連通状態にある装置と、装置からの溶離された流体中の所望のイオンを検出するべく装置との流体連通状態にある検出器とを含んでもよい。イオンクロマトグラフシステムは、液体をリザーバから移動させるためのポンプと、試料を溶離剤に導入するための試料注入装置と、を更に含んでもよく、この場合に、試料注入装置は、試料を有する溶離剤を分離カラムに供給するべく分離カラムとの流体連通状態にある。
本発明の方法及び装置は、本発明の特定の原理を説明するように共に機能する本明細書に含まれた添付図面及び以下の詳細な説明から明らかとなる又はこれらにおいて更に詳細に示されているその他の特徴及び利点をも有する。
本出願による例示用のサプレッサが使用されるイオンクロマトグラフを実行するシステムを示す。 本出願による例示用のサプレッサの分解斜視図を示す。 本出願による第1ブロックと第1帯電障壁との間に位置した第1封止部材及び第2ブロックと第2帯電障壁との間の第2封止部材の配置の概略図を示す。 本出願による第1帯電障壁とプライマリチャネル部材との間に位置した第1封止部材及び第2帯電障壁とプライマリチャネル部材との間の第2封止部材の配置の概略図を示す。 本出願による定位置に形成された例示用の溶離剤チャネルを示す。 本出願によるサプレッサの例示用の第1ブロックの部分拡大図を示す。 本出願によるサプレッサの例示用の第1ブロックの部分拡大図を示す。 本出願によるサプレッサの例示用の第1ブロックの部分拡大図を示す。 本出願による例示用のサプレッサの流れ図である。 従来のサプレッサの流れ図である。 本出願による例示用のサプレッサの使用を示す実験結果のチャートである。 本発明に従って組み立てられた4mmのASRSサプレッサによって得られた例示用のアニオンクロマトグラムである。 本発明に従って組み立てられた2mmのASRSサプレッサによって得られた例示用のアニオンクロマトグラムである。 本発明に従って組み立てられた4mmのCSRSサプレッサによって得られた例示用のカチオンクロマトグラムである。 本発明に従って組み立てられた4mmのASRSサプレッサ及び従来技術による4mmのASRS300サプレッサによって得られたアニオン分析における比較例である。 本発明に従って組み立てられた2mmのCSRSサプレッサ及び従来技術による2mmのCSRS300サプレッサによって得られたカチオン分析における比較例である。 本発明に従って組み立てられた2mmのCSRSサプレッサによって得られたカチオン分析における第1ランと第100ランの比較例である。 本発明に従って組み立てられると共に30及び40℃のカラム温度において試験された2mmのASRSサプレッサによって得られたアニオン分析における比較例である。 本発明に従って組み立てられると共に30、40、及び60℃のカラム温度において試験された4mmのCSRSサプレッサによって得られたカチオン分析における比較例である。
同一の参照符号は、添付図面のうちのいくつかの図の全体を通じて、対応する部分を示している。
以下、1つ又は複数の本発明の様々な実施形態を詳細に参照することとするが、これらの実施形態の例は、添付図面に示されており、且つ、後述される。1つ又は複数の本発明については、例示用の実施形態との関連において説明することとするが、この説明は、1つ又は複数の本発明を、これらの例示用の実施形態に限定することを意図したものではないことを理解されたい。逆に、1つ又は複数の本発明は、例示用の実施形態のみならず、添付の請求項によって規定されている本発明の精神及び範囲に含まれ得る様々な代替肢、変更、均等物、及びその他の実施形態をも含むものと解釈されたい。
図1を参照すれば、イオンクロマトグラフにおけるアニオン又はカチオン分析用のイオンクロマトグラフ(Ion Chromatography:IC)システム10が示されており、これは、判定対象の種が単にアニオンであるか又は単にカチオンである限り、多数のイオン種を判定するために有用である。本明細書においては、「イオン種」という用語は、本システムの条件下においてイオン化可能である高イオン強度を有する分子のイオンの形態の種及び構成要素を意味する。又、溶離剤は、メタノール、アセトニトリル、イロプロパノール、及びこれらに類似したものなどの溶媒を有することもできる。システム10は、一般に、溶離剤生成、試料注入、イオン交換分離、抑制、又はイオン検出用のコンポーネントを含む。又、システム10は、データ取得又は制御装置を含んでもよい。
一例として、図1は、ポンプ12によって引き込まれ且つ溶離剤生成器14に供給された脱イオン水からの溶離剤生成を示している。溶離剤生成器14は、EGC、EG40、及びEG50などのThermo Scientific(Sunnyvale, California, USA)が製造しているものを含む任意の適切なタイプであってもよい。溶離剤生成器14は、Dionexが製造しているCR−TC(Continuously Regenerated Trap Column)又は高圧脱ガス組立体などのその他のコンポーネントとの組合せにおいて使用してもよい。生成された溶離剤は、導電性を有する。CR−TCカラム又は脱ガス組立体の存在により、生成された溶離剤は、CR−TCカラムを通じて、且つ、高圧脱ガス組立体に流入する。或いは、この代わりに、溶離剤は、手作業で調製してもよく、且つ、高圧ポンプ12を使用することにより、溶離剤リザーバ(図示せず)から引き込んでもよい。このケースにおいては、溶離剤生成器14は不要である。
次いで、適切な試料が、例えば、試料注入弁16を通じて、導入され、且つ、溶離剤の溶液中において、クロマトグラム分離手段に流入するが、このクロマトグラフ分離手段は、通常、クロマトグラフ分離媒体が充填されたクロマトグラムカラム18の形態を有する。分離媒体は、永久的に装着されたイオン交換サイトを基本的に有していないイオン交換樹脂、モノリシックな疎水性クロマトグラフ樹脂、又は多孔質の疎水性クロマトグラフ樹脂の形態であってもよい。
カラム18を離脱した溶液は、通常は、カラム18と直列に配置されたサプレッサ20の形態を有する抑制手段に送られる。サプレッサ20は、カラム18からの溶離剤の電解質の導電率を抑制するが、分離されたイオンの導電率は、抑制しない。分離されたイオンの導電率は、通常、抑制プロセスにおいて増進される。例えば、例示用のアニオンCl-は、HClという酸の形態に変換することにより、増進することができる。サプレッサ20を通過した後に、溶離剤を中和させることにより、その弱くイオン化された形態を生成する。例えば、例示用の溶離剤OH-は、ヒドロニウムイオンと反応させて水を形成することにより、中和させることができる。通常、サプレッサ20は、イオン種が流れるプライマリチャネルと、再生剤が流れる再生剤チャネルとを含む。装置は、IC抑制のみならず、試料の前処理及びその他の使用法に使用してもよく、且つ、従って、プライマリチャネルは、イオン種の流れを有する溶離剤を送付してもよく、或いは、その代わりに、イオン種を含む液体を単に送付してもよいことが理解されよう。サプレッサ20については、詳細に後述することとする。
次いで、抑制された溶離剤は、分解されたイオン種を検出するべく、通常は導電率セル22の形態を有する検出手段に送られる。導電率セル22内においては、イオン種の存在により、イオン材料の量に比例した電気信号が生成される。このような信号は、通常、セル22から導電率計に送られ、これにより、分離されたイオン種の濃度の検出が可能となる。導電率セル22は、データを取得及び処理するか又はシステムを制御するために、コンピュータ又はデータ取得システムなどの装置に電気的に接続してもよい。
導電率セル22を通過した後に、溶離剤は、(特許文献6)に記述されているものと同様に、サプレッサ20上の再生剤チャネルに再度送られ、これにより、サプレッサ20に対する水の供給源を提供すると共に水の外部供給源に対するニーズを除去してもよく、この文献の内容は、引用により、すべての目的のために、そのすべてが本明細書に包含される。抑制された溶離剤は、水を供給するか又はガスなどの成分を除去するべく、廃棄口又はその他の装置に送付してもよい。導電率セル22内の溶離剤がガス抜けすることを防止するために、システム10は、1つ又は複数の背圧コイル24を含んでもよく、溶離剤は、サプレッサ20上の再生剤チャネルに再度送られる前に、これらの背圧コイル24を通じて流れる。1つ又は複数の背圧コイル24は、抑制の際に生成されたガスがガス抜けすることを防止すると共に導電率セル22内における泡の形成を防止し、これにより、ノイズを低減すると共に検出の精度を改善するのに有用である。
次に、図2を参照すれば、プライマリ又は溶離剤チャネル26と、第1再生剤チャネル28と、第1帯電障壁30と、第1封止部材32とを含む分解された例示用のサプレッサ20が示されている。溶離剤チャネル及び再生剤チャネルが、ガスケットを有するスクリーンによって規定及び封止されている従来のサプレッサとは異なり、本出願の溶離剤チャネル26は、第1溶離剤チャネル部材34内において形成されており、且つ、第1再生剤チャネル28は、溶離剤チャネル部材34の一側部に通常は配設される第1ブロック44上に形成されている。第1帯電障壁30は、溶離剤チャネル部材34と第1ブロック44との間に配設され、且つ、第1再生剤チャネル28から溶離剤チャネル26を分離している。第1封止部材32は、溶離剤チャネル部材34及び第1再生剤チャネル28のうちの1つを封止するべく、第1帯電障壁30に圧接した状態で配設することができる。図2に示されているように、第1封止部材32は、第1再生剤チャネル28に対する封止を直接的に形成すると共に、第1帯電障壁30を溶離剤チャネル部材34に対して押圧することにより、溶離剤チャネル26に対する封止を間接的に形成している。第1封止部材32は、第1帯電障壁30と第1ブロック44との間に配設される。第1封止部材32は、第1再生剤チャネル28を部分的に規定すると共に、溶離剤チャネル26及び第1再生剤チャネル28に対する液体密の封止を提供している。様々な実施形態においては、サプレッサは、帯電障壁と溶離剤チャネルプレートとの間に溶離剤チャネルを形成するために利用される封止部材と、第1ブロック内のコンパートメントによって規定されると共に第1帯電障壁の他側によって封入された再生剤チャネルと、を有するように構成してもよいことが理解されよう。封止部材の機能は、第1帯電障壁を介して溶離剤チャネル部材と第1ブロックとの間を封止するというものである。
図3Aは、第1封止部材32が第1ブロック44と第1帯電障壁30との間にあり、且つ、第2封止部材70が第2ブロック72と第2帯電障壁68との間にある概略側面図を示している。この構成においては、封止部材32及び70は、それぞれ、第1及び第2ブロック44及び72内において第1及び第2再生剤チャネルに対する封止を直接的に形成すると共に、第1及び第2帯電障壁30及び68を溶離剤チャネル部材34に対して押圧することにより、溶離剤チャネル26に対する封止を間接的に形成しており、これは、図2の構成によるものである。
図3Bは、第1封止部材32が溶離剤チャネル部材34と第1帯電障壁30との間にあり、且つ、第2封止部材70が溶離剤チャネル部材34と第2帯電障壁68との間にある概略側面図を示している。この構成においては、封止部材32及び70は、溶離剤チャネル部材34に対する封止を直接的に形成すると共に、それぞれ、第1及び第2帯電障壁30及び68を第1及び第2再生剤チャネルに押圧することにより、それぞれ、第1及び第2ブロック44及び72内において第1及び第2再生剤チャネルに対する封止を間接的に形成している。溶離剤チャネル部材34の流入口及び排出口近傍の第1及び第2封止部材の各部分は、流体が溶離剤チャネルを通じて流れることができるように、ディテール(detail)、切欠き、又は凹部を有してもよいことに留意されたい。一実施形態においては、溶離剤チャネル部材は、第1及び第2封止部材のアライメント及び着座を支援するために、両側に溝を有してもよい。別の実施形態においては、第1及び第2封止部材は、手作業によってアライメントしてもよく、且つ、次いで、組立が完了したサンドイッチ構造を形成するのに使用される力により、定位置において保持してもよい。従って、図3A及び図3Bに示されているように、それぞれの封止部材は、本発明に従って2つのチャネルを封止するのに有用である。
更に別の構成(図示せず)においては、封止部材32及び70は、溶離剤チャネル部材34内に配設された単一の封止部材によって置換することができる。この封止部材は、溶離剤チャネルの境界線に沿って配置される。この封止部材は、溶離剤チャネル部材よりも大きな高さを有しており、且つ、従って、第1及び第2帯電障壁に接触するように、外向きに突出している。第1及び第2帯電障壁30及び68を第1及び第2再生剤チャネル28及び66に押圧することにより、封止が形成される。上述の構成においては、1つの封止部材を使用して3つのチャネルを封止している。
更に別の構成(図示せず)においては、封止部材32及び70は、溶離剤チャネル部材34及び2つの封止部材を1つに統合するモノリシックな部分によって置換することができる。モノリシックな部分は、溶離剤チャネル部材34の形状を有するように形成され、その上部には、2つの封止部材が既に固定されている。この設計によれば、組立プロセスが2つの封止部材の製造配置及びアライメントを必要としていないという点において、相対的に単純な設計が得られる。上述の実施形態と同様に、溶離剤チャネル部材34の流入口及び排出口近傍の封止部材の各部分は、流体が溶離剤チャネルを通じて流れることができるように、ディテール、切欠き、又は凹部を有してもよい。
溶離剤チャネル26は、通常はプレート又はシートの形態を有する溶離剤チャネル部材34を通じて延在してもよく、且つ、溶離剤チャネル26の一端において溶離剤流入口36を、且つ、他端において溶離剤排出口38を有してもよい。図4には、プレート34内に形成された例示用の溶離剤チャネルが示されている。プレート34は、第1端部エッジ及び第2端部エッジという2つの側部エッジを含むことができる。2つの側部エッジは、溶離剤チャネルの流れに対して略平行に延在している。又、図4に示されているように、プレート34は、上部及び下部表面を含むことも可能であり、この場合に、チャネルエリア26は、上部表面から下部表面までプレートを通じて横断している。溶離剤流入口36及び溶離剤排出口38は、実質的に円筒形の形状を有するポートであってもよく、且つ、溶離剤チャネル部材34と結合してもよく、或いは、これを有するようにモノリシックに形成してもよい。溶離剤流入口36は、溶離剤チャネル26に橋絡するプレート34の第1端部エッジ内に穿孔された孔(図示せず)により、少なくとも部分的に形成してもよい。端部エッジにおける穿孔された孔は、溶離剤チャネル26に対して実質的に平行に軸に沿って延在することに留意されたい。同様に、溶離剤排出口38は、溶離剤チャネル26に橋絡するプレート34の第2端部エッジ内に穿孔された孔(図示せず)により、少なくとも部分的に形成してもよい。図4に示されているように、第1端部エッジ及び第2端部エッジは、それぞれ、溶離剤流入口36及び溶離剤排出口38近傍のプレート34の実質的に反対側の端部上に配設されている。一実施形態においては、プレート34は、0.01インチの高さを有してもよく、両端部エッジにおける穿孔された孔は、0.005インチの直径を有する。従って、流体は、第1及び第2ブロックに接触することなしに、溶離剤流入口及び排出口を通じて独立的に流れることができる。又、チューブをチャネル部材34に装着することも可能であり、この場合に、チューブは、溶離剤チャネル26に対する溶離剤流入口及び排出口を部分的に規定する。このケースにおいては、図4に示されているように、溶離剤チャネル部材に装着される円筒形ハウジングアダプタを除去することができる。様々な実施形態においては、溶離剤チャネル26は、溶離剤の流れの方向に沿って細長く延在させてもよく、且つ、ピーク帯域分散を極小化するべく、死空間(dead volume)を低減又は除去するように最適化してもよい。様々な実施形態においては、流入口は、チャネル又はコンジットを介して流体経路又は空き空間26に連通するポート面上に位置している。例示を目的として、図4は、単一のプレート又はシートを有する第1溶離剤チャネル部材34を示している。第1溶離剤チャネル部材34は、溶離剤チャネル26の形成を集合的に提供する複数のプレート又はシートを有してもよいことに留意されたい。システム10内において使用された際に、溶離剤流入口36は、カラム18と流体的に結合され、且つ、溶離剤排出口38は、導電率セル22と流体的に結合される。導電率セル22の代わりに、その他の検出器/検出器セルを使用することもできよう。継手又はその他の流体コネクタを使用することにより、それぞれ、カラム18との間の溶離剤流入口36の、且つ、導電率セル22との間の溶離剤排出口38の、流体結合を円滑に実行してもよい。溶離剤チャネル部材34は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)又はPVC(PolyVinylChloride)又はPVDF(PolyVinylidene Fluoride)及びこれらに類似したものなどのポリマー材料から製造してもよい。
溶離剤チャネル部材34と第1ブロック44との間に配設された第1帯電障壁30は、溶離剤チャネル26を第1再生剤チャネル28から分離している。通常、第1帯電障壁30は、交換可能なイオンを有するイオン交換膜シートの形態を有し、且つ、正又は負の1つの電荷のイオンのみを通過させると共にバルク液体流を遮断する能力を有する。第1帯電障壁30は、(特許文献1)に開示されているものなどのタイプであってもよく、この開示内容は、引用により、本明細書に包含される。具体的には、このようなシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ビニルアセテートに基づいた基材を有するカチオン交換膜又はアニオン交換膜であってもよい。その他の適切な基材には、ポリ塩化ビニル又はポリフッ化炭素に基づいた材料を含む。基材ポリマーは、有機溶媒であり、且つ、酸又は塩基耐性を有する。このような基材は、まず、適切なモノマーによってグラフトした後に、機能化される。適用可能なモノマーは、4−メチルスチレン、ビニルベンジルクロリド又はビニルスルホネート、ビニルピリジン、及びアルキルビニルピリジンなどのスチレン及びアルキルスチレンを含む。一例として、カチオン交換膜を形成するために、スチレンモノマーによってグラフトされたシートは、クロロスルホン酸、硫酸、又はその他のSO2又はSO3供給源により、適切に機能化される。アニオン交換膜を形成するためには、ビニルベンジルクロリドモノマーによってグラフトされたシートは、トリメチルアミンなどのアルキル第3級アミン又はジメチルエタノールアミンなどの第3級アルカノールアミンによって機能化される。特に効果的な膜は、厚さが20ミル以下であり、且つ、好ましくは、湿潤状態において4〜10ミル以下である。上述のタイプの適切な膜は、Hauppauge, N.Y.に所在するRAI Research Corp.によって提供されている(R5010という名称で提供されるカチオン交換膜(厚さが0.008インチ)及びR4015という名称のアニオン交換膜(厚さが0.004インチ))。適切な障壁には、Nafion(登録商標)という商標で販売されているイオン交換膜が含まれる。又、膜は、適切なモノマーを使用した放射グラフトプロセス及びこれに後続する機能化によって製造することもできる。又、帯電膜は、バイポーラタイプであってもよいことにも留意されたい。1つ又は複数の膜によって本発明の帯電障壁を形成することができよう。
従来の膜サプレッサ内のガスケットを有するスクリーン材料によって規定された再生剤チャネルとは異なり、本出願の第1再生剤チャネル28は、通常、PEEKなどの硬質ポリマー材料から製造された第1ブロック44内に形成されている。第1ブロック44は、溶離剤チャネル部材34の一側部に配設されており、且つ、図5A〜図5Cには、その例示用の構成が示されている。
図示のように、第1ブロック44は、溶離剤チャネル部材34に対向する平らな表面54と、実質的に第1ブロック44の中央部分内に形成されたコンパートメント56と、を有する。コンパートメント56内においては、棚部又は突出部58が、コンパートメント56の底部から、且つ、コンパートメント56の境界線に実質的に沿って、突出している。コンパートメント56の周壁と共に、棚部又は突出部58は、第1封止部材32を受け入れる溝60を形成している。第1封止部材32は、任意の適切な材料から製造されたOリング又は様々なプロファイルのその他の閉じたループ封止材の形態を有してもよい。
例えば、第1封止部材32は、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマ、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、及びこれらの組合せからなる群から選択される材料から形成してもよい。様々な実施形態において、封止部材は、Oリングなどの円形断面を有してもよいが、例えば、平らな、三角形の、矩形の、正方形の、六角形の、又はその他の適切に成形された断面などのその他の適切な断面を利用してもよいことを理解されたい。第1封止部材32は、ポリマー材料の平らなシートから打抜きすることもできよう。このケースにおいては、封止部材の断面は、正方形又は矩形である。
第1封止部材32は、第1ブロック44上における第1再生剤チャネル28の周囲形状を規定している。様々な実施形態においては、第1ブロック44及びその関連する形状は、構築された第1再生剤チャネル28が再生剤の流れの方向に沿って方向付けされると共に溶離剤チャネル26の流体エリアに基本的に整合した流体エリアを有するように、構成されている。本明細書においては、第1再生剤チャネル28の流体エリアとは、溶離剤チャネル26に対向している第1再生剤チャネル28の表面エリアを意味しており、且つ、溶離剤チャネル26の流体エリアとは、第1再生剤チャネル28に対向している溶離剤チャネル26の表面エリアを意味している。換言すれば、第1封止部材及び溶離剤チャネル部材によって形成される幾何学的なエリア及び形状は、実質的に略同一である。溶離剤チャネル26及び第1再生剤チャネル28内における整合した流体エリアは、いくつかの利点を有しており、これらについては、後述することとする。第1再生剤チャネル28内における再生剤液体の良好な掃出しを促進するために、構築された第1再生剤チャネル28は、両端部にピーク又はV字形状を有してもよい。即ち、第1再生剤チャネル28の流体エリアは、実質的に六角形であってもよい。
第1再生剤チャネル28は、第1再生剤チャネル28の一端において再生剤流入口46と、他端において再生剤排出口48と、を有する。様々な実施形態においては、再生剤流入口46及び再生剤排出口48は、再生剤が溶離剤の流れとは逆に流れるように、構成されている。即ち、溶離剤は、第1方向において溶離剤チャネルを通じて流れ、且つ、再生剤は、第1方向とは実質的に反対の第2方向において第1再生剤チャネルを通じて流れる。システム10において使用された際には、再生剤流入口46は、再生剤リザーバ又は背圧コイル24と流体的に結合され、且つ、再生剤排出口48は、廃棄口、溶離剤生成器、又は再生剤ストリームを使用するその他の装置に対して流体的に結合される。このような流入口46及び再生剤排出口48の流体結合は、継手により、或いは、その他の適切な流体コネクタ(図示せず)により、促進してもよい。再生剤の流れは、逐次流(sequential flow)又は分割流(split flow)設計を提供するためのハードウェアを通じてルーティングすることができることに留意されたい。逐次流においては、再生剤の流れは、1つの再生剤チャネルから別のものに送られる。このモードにおいては、再生剤は、リサイクルモードにおいて、溶離剤と同一の流量で流れる。分割流設計においては、再生剤の流れは、再生剤チャネルを流れている流体が互いに独立したものになるように、分割される。又、ハイブリッド動作モードを使用することも考えられ、この場合には、リサイクルされた流体が、一方の再生剤チャネルに送られ、外部供給源が他方の再生剤チャネルに対して供給される。いくつかの用途においては、(特許文献4)における塩変換器用途などのように、再生剤の並流(concurrent flow)を採用してもよい。
従来の膜サプレッサは、封止について、ガスケットを有するスクリーン材料に依存しているが、本出願のサプレッサ20は、溝60内において位置決め又は収容された第1封止部材32によって封止されている。上述のように、溝60は、コンパートメント56の周壁及び棚部又は突出部58によって構築されている。棚部又は突出部58の高さは、所望の封止圧力、帯域分散、又はその他のパラメータに応じて変化してもよい。様々な実施形態においては、棚部又は突出部58は、凹んだコンパートメント56の周壁と実質的に同じ高さを有しており、或いは、凹んだコンパートメント56の周壁よりもわずかに低い。最も基本的な形態においては、チャンバが存在しており、このチャンバは、チャンバの境界線に沿って溝を含む。この溝は、エラストマ封止材を収容する。溝は、小さな突出部を有してもよく、且つ、この突出部の高さは、チャンバに類似したものであってもよく、或いは、更に好ましくは、チャンバの高さを下回ってもよい。突出部の内側境界線は、スクリーン、電極、樹脂などの適切な材料を配置することができる再生剤チャネルエリアを規定している。本発明の重要な特徴は、イオン交換スクリーン材料を封止材料から切り離しているという点にある。従来の装置においては、イオン交換スクリーンは、ガスケットを有しており、且つ、従って、ガスケット材料に伴うあらゆる問題点が装置の漏洩又はクロマトグラフ性能に対して直接的に影響を与えていた。封止の問題をイオン交換スクリーンから切り離すことにより、本発明においては、クロマトグラフ性能が保たれている。
帯電スクリーン62は、(特許文献1)に開示されているものと同様又は同一の方式によって形成してもよく、この文献の内容は、引用により、その全体が本明細書に包含される。
図5B及び図5Cは、異なる高さの棚部又は突出部58を有する2つの例を示している。凹んだコンパートメント56の周壁と実質的に同一の又はこれをわずかに下回る高さにより、図5Cに示されている棚部又は突出部58は、第1封止部材32が時間に伴って第1再生剤チャネル28内に圧搾されることを事実上防止し、これにより、第1再生剤チャネル28の潜在的な目詰まり又は遮断を低減又は除去することになろう。図5Bの構成は、帯域分散が懸念事項である際に選択されるが、その理由は、封止部材と第1障壁との間に掃引されない遅延容積又はエリアが存在していないためである。図5Cの構成は、帯域分散が重要ではなく、且つ、相対的に均一な封止及び大きな圧力弾性が望ましい際に、選択される。いずれの例においても、突出部の高さは、封止部材がチャネル28内に移動し、そこで、装置の封止及び性能に対して悪影響を与えることを回避するべく、封止部材が、コンパートメントの境界線に沿って定位置に存在するように、選択してもよい。本出願の第1封止部材32は、溝60内に受け入れられ、且つ、基本的に溝60によって閉じ込められているため、その場所に留まり、これにより、封止を提供することになる。従来技術によるガスケットとは異なり、封止部材は、圧縮された際に、少なくとも大幅に薄くなることがなく、且つ、従って、適切な且つ実質的に均一な封止をサプレッサに提供する。更には、第1封止部材32は、従来のサプレッサにおいて使用されているガスケットと比べた場合に、相対的に小さな封止エリア(即ち、第1ブロック及び第1帯電障壁との接触状態にある封止部材のエリア)を有する。従って、第1封止部材32に対して単位面積当たりに印加される力は、同一の印加トルクの場合に、ガスケットに対して印加されるものよりも格段に大きくなり、これにより、本サプレッサは、相対的に大きな圧力弾性を結果的に有することになる。更には、溶離剤チャネル26及び第1再生剤チャネル28は、対称的な方式によって互いに実質的に整合するように構成されている。この結果、第1封止部材32は、両方のチャネル内において流体経路の周りの封止を提供することも可能であり、且つ、これらのチャネルの外側に流体の流れが存在しないことを保証することができる。更には、溶離剤チャネル部材34及び第1ブロック44は、硬質ポリマー材料から製造してもよい。この結果、溶離剤チャネル26及び第1再生剤チャネル28は、第1封止部材32がサプレッサ20の適切な封止を維持した状態において、圧縮下において、或いは、時間に伴って、変形又は変化しない。溶離剤チャネル部材34及び第1ブロック44を製造するための材料は、同一である必要はない。これらの改良点は、良好な封止及び漏洩のない性能を提供することにより、究極的には、サプレッサの寿命を延長させ、且つ、背圧、ノイズ性能、及びピーク帯域分散を含むクロマトグラフ性能を増進させる本出願人によるサプレッサ20は、相対的に高い圧力において連続的に動作させることができる。この特徴により、本発明のサプレッサは、本質的に高い内部背圧定格を有するその他の検出器との関連において動作させることができる。
再度図2を参照すれば、溶離剤チャネル部材34、第1帯電障壁30、及び第1ブロック44のそれぞれは、これらのコンポーネントのアライメントを促進するべく、複数の孔の形態を有するアライメント形状64を含んでもよい。1つのコンポーネント内の孔は、別のコンポーネント内の孔と同軸であってもよい。それぞれのコンポーネント上の孔のサイズ、形状、場所、及び数、並びに、その他の構成パラメータを含むこれらの孔の構成は、容易に変化することができることが理解されよう。又、1つのコンポーネント内の孔の構成は、別のコンポーネント内のものと必ずしも同一ではないことも理解されよう。
様々な実施形態においては、本出願によるサプレッサ20は、第2再生剤チャネル66と、第2帯電障壁68と、第2封止部材70と、を更に含んでもよく、これらは、第1再生剤チャネル28、第1帯電障壁30、及び第1封止部材32と類似の又は実質的に同一の方式によって形成してもよい。例えば、第2再生剤チャネル66は、第1ブロック44とは反対側の溶離剤チャネル部材34の他側に通常は配設される第2ブロック72上に形成してもよい。第2封止部材70は、溶離剤チャネル部材34及び第2再生剤チャネル66のうちの1つを封止するために第2帯電障壁68に圧接した状態で配設することができる。図2に示されているように、第2封止部材70は、第2再生剤チャネル66に対する封止を直接的に形成し、且つ、溶離剤チャネル部材34に対して第2帯電障壁68を押圧することにより、溶離剤チャネル26に対する封止を間接的に形成している。第2帯電障壁68は、溶離剤チャネル部材34と第2ブロック72との間に配設してもよく、且つ、溶離剤チャネル26を第2再生剤チャネル66から分離している。第1封止部材32と同様に、第2封止部材70は、第2ブロック72内に構築された溝内に受け入れられ、第2再生剤チャネル66を部分的に規定し、且つ、液体密の封止を溶離剤チャネル26及び第2再生剤チャネル66に提供している。第2再生剤チャネル66は、一端において、再生剤リザーバ又は背圧コイルとの流体連通状態にあってよい再生剤流入口74を有し、且つ、他端においては、廃棄口、溶離剤生成器、又はその他の装置との流体連通状態にあってよい再生剤排出口76を有する。継手又はその他の流体コネクタを使用し、流体連通を促進してもよい。第2帯電障壁は、第1帯電障壁と同一の電荷の交換可能なイオンを有してもよく、或いは、いくつかの用途においては、第1帯電障壁とは反対の電荷を有することになることに留意されたい。
上述のように、再生剤流入口46、74及び排出口48、76は、第1ブロック44及び第2ブロック72内において形成されており、溶離剤流入口36及び排出口38は、分離された溶離剤チャネル部材34内において独立的に形成されている。独立的とは、溶離剤チャネルを通じた流体的経路が、第1又は第2ブロックを通じて流れないことを意味している。このような構成によれば、溶離剤及び再生剤用の独立した流路を形成することができる。この構成に対応する流れ図が図6Aに示されており、且つ、比較を目的として、従来のサプレッサのうちの1つに対応する流れ図が図6Bに示されている。図6Bに示されているように、従来のサプレッサは、再生剤チャネル部材94内のスルーホールの結合を介して且つ中央溶離剤ガスケット90内の溶離剤チャネルを通じて溶離剤の流れを送付している。この結果、組立の際に中央溶離剤ガスケットの流入口及び排出口を再生剤チャネル部材のスルーホールとアライメントさせると共にこのアライメントを時間に伴って維持するというニーズが課されることになる。組立の際のわずかなアライメントのずれが、大きな背圧を結果的にもたらす可能性があり、これが従来のサプレッサのクロマトグラフ性能に対して悪影響を及ぼす。対照的に、本出願による溶離剤流入口36及び排出口38は、再生剤流入口46及び排出口48から、且つ、再生剤流入口74及び排出口76から、独立している。このような構成によれば、従来のサプレッサにおけるようなガスケットを介して流れを分割する又は流れを転換するニーズが除去される。又、この結果、サプレッサのアライメント及び組立が容易になり、且つ、時間に伴ってアライメントが維持されることにより、溶離剤は、なんらの追加背圧をも伴うことなしに、サプレッサに進入及び排出することができる。
様々な実施形態においては、本出願によるサプレッサ20は、第1及び/又は第2ブロック内において取付又は埋込み可能な平らなプレートの形態を有するものなどの離隔電極を更に含んでもよい。例示を目的として、図5B及び図5Cは、第1ブロック44内において、且つ、帯電スクリーン62の背後において、棚部又は突出部58上に取り付けられた電極82を示している。いくつかの実施形態においては、帯電スクリーン62は、再生剤チャネル内において自由浮遊している。同様に、別の電極84も、第2ブロック72内において取り付けられている。電極82、84は、サプレッサを通過した溶液に対して不活性である高度な導電性を有する材料から形成されている。この目的のためには、プラチナが好適な材料であるが、その他の適切な材料を利用してもよいことを理解されたい。任意の適切な直流源から、電極82、84の間に電位を印加する。電気コネクタ52、88を使用して電極82、84と電源との間の電気的通信を促進してもよい。約1.5ボルトの電圧を超過した際に、水分解反応から、アノードは、ヒドロニウムイオン及び酸素ガスを生成し、カソードは、水酸化物及び水素ガスを生成する。電極の間の電位により、実質的に均一な電界が、溶離剤チャネルに跨って確立され、且つ、これが実質的に流体エリアの全体をカバーすることにより、帯電障壁に跨るイオンの移動度が増大する。これにより、究極的に、容量及び抑制効率が増大し、且つ、商用の自己再生型サプレッサ(Self Regenerating Suppressor:SRS)と同様に、サプレッサの再生が可能となる。本発明の装置は、再生剤チャネルエリアと整合した溶離剤チャネルエリアを有しているため、本設計においては、相対的に均一な場及び高速の再生が期待される。再生は、電気分解によって生成されるイオンによって実現される。いくつかの用途においては、電気分解と化学的再生の組合せを適用することもできる。商用のマイクロ膜サプレッサ(Micro Membrane Suppressor:MMS)と同様に、化学的再生用のバージョンの装置においては、電極を省略してもよい。任意選択により、又はこれに加えて、本出願によるサプレッサ20は、サプレッサ20の残りの部分のために構造的な支持を提供するべく剛性材料から形成された外部支持ブロック(図示せず)を含んでもよい。様々な実施形態においては、材料は、ポリメチルメタクリレートなどの非電導性材料であるが、ステンレス鋼などの様々な適切な材料を利用してもよいことを理解されたい。外部支持ブロックは、流体継手及び/又は電気コネクタを収容するための、且つ/又は、サプレッサ20のコンポーネントに圧力を印加して液体密の封止を形成するように機能するボルト用の、アライメントのための適切な孔を含んでもよい。
上述の説明は、2チャネル及び3チャネル装置に関するものであるが、同一の封止概念は、本発明によるマルチチャネル装置に適用することもできることに留意されたい。
実施例1
この例においては、図2の例示用のサプレッサは、カチオン交換材料(膜及びスクリーン材料は、Sunnyvale, CAに所在するThermo Scientificによって製造された市販されているAnion Self−Regenerating Suppressor(ASRS)に類似している)を有するように、且つ、EPDMの「O」リング(32及び70)を使用することにより、組み立てられており、且つ、IonPac AS15カラム及び1.2mL/分の38mMのKOHを使用することにより、クロマトグラフ性能について試験した。DC電源を使用することにより、114mAにおいてサプレッサ20に電力供給した。フッ化物0.2ppm(ピーク1)、塩化物0.3ppm(ピーク2)、亜硝酸塩(ピーク3)、1ppmの臭化物(ピーク4)及び硫酸塩(ピーク5)、1.5ppmの硝酸塩(ピーク6)及び燐酸塩(ピーク7)という7種のアニオンの混合物を有する試験混合物を分析した。クロマトグラムが図7に示されている。
又、ピーク効率及び非対称性の観点において、サプレッサ性能を、ガスケットを有するスクリーン材料を有するように製造された市販のASRS(ASRS300 PN064554)サプレッサの性能と比較し、且つ、その実験結果が図6の表に示されている。図示のように、本出願のサプレッサは、増進された機能、特に、Oリング封止機能により、両方のカテゴリーにおいて市販のASRS300サプレッサを凌駕している。
実施例2
この例においては、本出願のサプレッサ20を一晩にわたって1000ポンド/平方インチ(psi)の背圧によって試験したが、漏洩は観察されなかった。サプレッサ性能は、1000psiの背圧においてさえも維持された。市販のASRS300サプレッサは、一晩にわたる稼働において、圧力が150psiを超過した際に、漏洩した。この試験は、本発明のサプレッサ20の優れた漏洩性能を示している。従って、本サプレッサ20は、その他の検出器と直列において容易にインターフェイスさせることができる。
実施例3
この例においては、4つの異なるフォーマットについて、本封止部材(Oリング)の封止エリアを市販のSRS300サプレッサのガスケットエリアと比較した。CSRSとは、カチオン自己再生型サプレッサ(Cation Self−Regenerating Suppressor)を表していることに留意されたい。ASRS及びCSRSの寸法は、分離カラムの内径を、或いは、更に一般的には、4mmカラムの場合には標準ボアとして且つ2mmカラムの場合にはマイクロボアとして通常は表記されるクロマトグラフの動作フォーマットを意味している。以下の表に示されている結果は、市販のSRS300サプレッサのガスケットエリアは、本封止部材の封止エリアよりも、約4.5〜6.5だけ大きいことを示している。これは、市販のサプレッサ内におけるトルク印加及び封止ステップにおける単位面積当たりの印加力が、本サプレッサ20の封止部材に印加されるものよりも格段に小さいことを意味している。
実施例4
サプレッサ20をアニオンを抑制するように構成すると共に標準ボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を、図8に示されているように、5種類のアニオン、即ち、フッ化物(2ppm)(ピーク1)、塩化物(3ppm)(ピーク2)、炭酸塩(ピーク3)、硫酸塩(10ppm)(ピーク4)、硝酸塩(15ppm)(ピーク5)、及び燐酸塩(15ppm)(ピーク6)を有する試料試験混合物の25μL注入によって試験した。カラムは、IonPac AS15(4×250mm)であり、これを30℃の設定温度及び1.2mL/分の流量において38mMのKOHの溶離剤濃度によって試験した。サプレッサに印加された電流は113mAであった。結果は、約1.0μS/cmのバックグラウンド及び0.34nS/cmのピークツーピークノイズによって証明される良好な抑制を示し、これにより、本発明のサプレッサの優れた性能を示している。
良好な分解能及びピーク形状を有する5種類のアニオンの分離を示すクロマトグラムが図8に示されている。
実施例5
サプレッサ20をアニオンを抑制するように構成すると共にマイクロボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を、図9に示されているように、5種類のアニオン、即ち、フッ化物(2ppm)(ピーク1)、塩化物(3ppm)(ピーク2)、炭酸塩(ピーク3)、硫酸塩(10ppm)(ピーク4)、硝酸塩(15ppm)(ピーク5)、及び燐酸塩(15ppm)(ピーク6)を有する試料試験混合物の5μL注入によって試験した。カラムは、IonPac AS15(2×250mm)であり、これを30℃の設定温度及び0.3mL/分の流量において38mMのKOHの溶離剤濃度によって試験した。サプレッサに印加された電流は29mAであった。結果は、約0.27μS/cmのバックグラウンド及び0.29nS/cmのピークツーピークノイズによって証明される良好な抑制を示し、これにより、本発明のサプレッサの優れた性能を示している。良好な分解能及びピーク形状を有する5種類のアニオンの分離を示すクロマトグラムが図9に示されている。
実施例6
サプレッサ20をカチオンを抑制するように構成すると共に標準ボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を、図10に示されているように、6種類のカチオン、即ち、リチウム(0.5ppm)(ピーク1)、ナトリウム(2ppm)(ピーク2)、アンモニウム(2.5ppm)(ピーク3)、カリウム(5ppm)(ピーク4)、マグネシウム(2.5ppm)(ピーク5)、及びカルシウム(5ppm)(ピーク6)を有する試料試験混合物の25μL注入によって試験した。カラムは、IonPac CA12A(4×250mm)であり、これを30℃の設定温度及び1.0mL/分の流量において20mMのメタンスルホン酸の溶離剤濃度によって試験した。サプレッサに印加された電流は59mAであった。結果は、約0.5μS/cmのバックグランド及び0.12nS/cmのピークツーピークノイズによって証明される良好な抑制を示しており、これにより、本発明のサプレッサの優れた性能を示している。良好な分解能及びピーク形状を有する6種類のカチオンの分離を示すクロマトグラムが図10に示されている。
実施例7
サプレッサ20のクロマトグラフ性能をアニオンを抑制するように構成すると共に標準ボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を市販の4mmのASRS300サプレッサの性能と比較した。本発明(11A)のサプレッサ20は、エラストマOリング封止材を有するように製造されており、市販のサプレッサは、Thermo Scientificによって販売されているASRS300(11B)と呼ばれる商用製品であった。図11A及び図11Bに示されている結果は、クロマトグラフ効率、良好な非対称性の数値によって証明されるピーク形状、良好な応答値、及び良好なノイズ性能の観点における本発明のサプレッサ20の優れた性能を明らかに示している。具体的には、本発明のサプレッサ20のノイズ性能は、約2分の1に減少しており、これは、検体の検出限度を増進する際に重要な要因である。
実施例8
サプレッサ20のクロマトグラフ性能をカチオンを抑制するように構成すると共にマイクロボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を市販の2mmのCSRS300サプレッサの性能と比較した。本発明(12A)のサプレッサ20は、エラストマOリング封止材を有するように製造されており、市販のサプレッサは、CSRS300(12B)と呼ばれるThermo Scientificによって販売されている商用製品であった。図12A及び図12Bに示されている結果は、クロマトグラフ効率、良好な非対称性の数値によって証明されるピーク形状、良好な応答値、及び良好なノイズ性能の観点において、本発明のサプレッサ20の優れた性能を明瞭に示している。具体的には、本発明のサプレッサ20のノイズ性能は、約3分の1に減少しており、これは、検体の検出限度を増進する際に重要な要因である。
実施例9
サプレッサ20のクロマトグラフ性能をカチオンを抑制するように構成すると共にマイクロボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を2mmのCS12Aカラムを使用して約100ランにわたって試験し、且つ、第1ラン(図13A)と第100ラン(図13B)との間において比較を行った。結果は、一貫性のあるピーク形状によって証明される本発明のサプレッサ20の優れた性能を示している。ノイズ性能は、図13Bに示されている第100ランにおいて観察される相対的に低いバックグラウンドノイズによって証明されているように、時間と共にわずかに増進している。
実施例10
サプレッサ20のクロマトグラフ性能をアニオンを抑制するように構成すると共にマイクロボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を2mmのAS15カラムを使用して30℃(図14A)又は40℃(図14B)において試験した。これらの図面における試料試験混合物及び溶離順序は、例5に類似している。結果は、優れたピーク形状及び良好なノイズ性能によって証明される本発明のサプレッサの優れた性能を示している。
実施例11
サプレッサ20のクロマトグラフ性能をカチオンを抑制するように構成すると共に標準ボア動作フォーマット用に適合させた。このサプレッサ20を4mmのCS12Aカラムを使用して30℃(図15A)、40℃(図15B)、及び60℃(図15C)において試験した。サプレッサ20を先程列挙した温度においてクロマトグラフ熱コンパートメント内に配置した。前述の図面における試料試験混合物及び溶離順序は、図6に類似している。結果は、優れたピーク形状及び良好なノイズ性能によって証明される本発明のサプレッサの優れた性能を示している。市販のCSRS300サプレッサは、クロマトグラフ熱コンパートメント内に配置された際に、40℃超において動作させることができないことに留意されたい。
本発明の特定の例示用の実施形態に関する以上の説明は、例示及び説明を目的として提示したものである。これらは、本発明のすべてを網羅したり、或いは、本発明を開示された形態そのままに限定することを意図したものではなく、且つ、上述の教示内容に鑑み、多数の変更及び変形が可能であることは明らかである。例示用の実施形態は、本発明の特定の原理及びそれらの実際の用途を説明することにより、当業者が本発明の様々な例示用の実施形態、並びに、その様々な代替肢及び変更を実施及び利用できるようにするべく、選択及び説明したものである。本発明は、添付の請求項及びその均等物によって規定されるものと解釈されたい。
10 イオンクロマトグラフシステム
12 ポンプ
14 溶離剤生成器
16 試料注入弁
18 カラム
20 サプレッサ
22 導電率セル
24 背圧コイル
26 溶離剤チャネル
28 第1再生剤チャネル
30 第1帯電障壁
32 第1封止部材
34 チャネル部材
36 溶離剤流入口
38 溶離剤排出口
44 第1ブロック
46 再生剤流入口
48 再生剤排出口
52 電気コネクタ
54 表面
56 コンパートメント
58 突出部
60 溝
62 帯電スクリーン
64 アライメント形状
66 第2再生剤チャネル
68 第2帯電障壁
70 第2封止部材
72 第2ブロック
74 再生剤流入口
76 再生剤排出口
82 電極
84 電極
88 電気コネクタ
90 中央溶離剤ガスケット
94 再生剤チャネル部材

Claims (15)

  1. 液体試料中の検体を検出する際に使用される装置であって、
    プライマリチャネル部材であって、プライマリチャネル部材を通じて延在し、イオン種を含む溶離剤が流れるプライマリチャネルを含み、前記溶離剤が前記プライマリチャネルが延びる方向に沿って前記プライマリチャネルに流入出するように溶離剤流入口及び溶離剤排出口を含む、前記プライマリチャネル部材と、
    前記プライマリチャネル部材の第1の側に配置され、前記プライマリチャネルに面する第1の平らな表面を含み、第1のコンパートメントが前記第1の平らな表面内に規定され、前記第1のコンパートメントが前記プライマリチャネルに向けて開口している第1ブロックと、
    正又は負の1つの電荷のイオンのみを通過させると共にバルク液体流を遮断する能力を有する交換可能なイオンを有する第1帯電障壁であって、前記プライマリチャネル部材と前記第1ブロックとの間に配設される第1帯電障壁と、
    前記第1のコンパートメント内に配置され、前記第1のコンパートメントの周囲に延びている第1のOリングであって、前記装置が組み立てられた状態で前記第1帯電障壁を封止し、前記第1帯電障壁と前記第1ブロックとの間で再生剤が流れる第1再生剤チャネルの周囲形状を規定し、前記第1再生剤チャネルが前記プライマリチャネルに隣接して延在する、前記第1のOリングと、
    前記プライマリチャネル部材の第2の側に配置され、前記プライマリチャネルに面する第2の平らな表面を含み、第2のコンパートメントが前記第2の平らな表面内に規定され、前記第2のコンパートメントが前記プライマリチャネルに向けて開口している第2ブロックと、
    正又は負の1つの電荷のイオンのみを通過させると共にバルク液体流を遮断する能力を有する交換可能なイオンを有する第2帯電障壁であって、前記第2帯電障壁の前記交換可能なイオンは、前記第1帯電障壁の前記交換可能なイオンと同じ電荷であり、前記プライマリチャネル部材と前記第2ブロックとの間に配設される第2帯電障壁と、
    前記第2のコンパートメント内に配置され、前記第2のコンパートメントの周囲に延びている第2のOリングであって、前記装置が組み立てられた状態で前記第2帯電障壁を封止し、前記第2帯電障壁と前記第2ブロックとの間で再生剤が流れる第2再生剤チャネルの周囲形状を規定し、前記第2再生剤チャネルが前記プライマリチャネルに隣接して延在する、前記第2のOリングと、
    を有し、
    前記第1のOリングは、前記装置が組み立てられた状態で前記第1帯電障壁を前記プライマリチャネル部材に対して押圧することにより、前記プライマリチャネル部材の第1の面を間接的に封止し、前記第2のOリングは、前記装置が組み立てられた状態で前記第2帯電障壁を前記プライマリチャネル部材に対して押圧することにより、前記プライマリチャネル部材の第2の面を間接的に封止する、装置。
  2. イオン交換を増進するための第1スクリーンを更に有し、前記第1スクリーンは、前記第1再生剤チャネル内に配設され、前記第1のOリングとは一体的に形成されていない請求項1に記載の装置。
  3. 前記プライマリチャネル部材は、プレートである請求項1に記載の装置。
  4. 前記プライマリチャネル部材は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から形成される請求項3に記載の装置。
  5. 前記第1ブロックは、ポリマーから形成される請求項1に記載の装置。
  6. 前記第1ブロックは、PEEKから形成される請求項1に記載の装置。
  7. 前記第1のOリングは、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマ、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、及びこれらの組合せからなる群から選択される材料から形成される請求項1に記載の装置。
  8. 前記第1再生剤チャネルは、実質的に六角形の形状を有するように構成される請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1再生剤チャネルは、前記プライマリチャネルの流体エリアに実質的に整合した流体エリアを含むように構成される請求項1に記載の装置。
  10. 溶離剤は、第1方向において前記プライマリチャネルを通じて流れ、且つ、再生剤は、前記第1方向とは実質的に反対の第2方向において前記第1再生剤チャネルを通じて流れる請求項1に記載の装置。
  11. 前記プライマリチャネル部材、前記第1帯電障壁、及び前記第1ブロックは、前記再生剤チャネルに対する前記第1帯電障壁のアライメントを促進するための同軸孔を含む請求項1に記載の装置。
  12. 前記プライマリチャネルは、一端において前記溶離剤流入口を、且つ、その他端において前記溶離剤排出口を含み、
    前記第1再生剤チャネルは、一端において第1再生剤流入口を、且つ、その他端において第1再生剤排出口を含み、
    前記第2再生剤チャネルは、一端において第2再生剤流入口を、且つ、その他端において第2再生剤排出口を含み、
    前記溶離剤流入口及び前記溶離剤排出口は、前記第1再生剤流入口及び前記第1再生剤排出口から、且つ、前記第2再生剤流入口及び前記第2再生剤排出口から独立している、請求項1に記載の装置。
  13. 前記プライマリチャネルと前記再生剤チャネルとの間におけるイオン搬送を増進するために、それぞれ、前記第1再生剤チャネル及び前記第2再生剤チャネルとの電気通信状態にある第1及び第2電極を更に有する請求項1に記載の装置。
  14. イオンクロマトグラフシステムであって、
    分離カラムと、
    請求項1に記載の装置であって、溶離された液体を前記分離カラムから受け取るように前記分離カラムとの流体連通状態にある装置と、
    前記装置からの前記溶離された液体中の所望のイオンを検出するように前記装置との流体連通状態にある検出器と、
    を有するシステム。
  15. リザーバから液体を移動させるためのポンプと、
    試料を前記液体中に導入するための試料注入装置と、
    を更に有し、
    前記試料注入装置は、前記試料を有する前記液体を前記分離カラムに供給するために前記分離カラムとの流体連通状態にある請求項14に記載のイオンクロマトグラフシステム。
JP2018122915A 2012-11-12 2018-06-28 改良されたサプレッサ装置 Active JP6768033B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/674,738 US10048233B2 (en) 2012-11-12 2012-11-12 Suppressor device
US13/674,738 2012-11-12

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013228451A Division JP6363339B2 (ja) 2012-11-12 2013-11-01 改良されたサプレッサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018165723A JP2018165723A (ja) 2018-10-25
JP6768033B2 true JP6768033B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=49515297

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013228451A Active JP6363339B2 (ja) 2012-11-12 2013-11-01 改良されたサプレッサ装置
JP2018122915A Active JP6768033B2 (ja) 2012-11-12 2018-06-28 改良されたサプレッサ装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013228451A Active JP6363339B2 (ja) 2012-11-12 2013-11-01 改良されたサプレッサ装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US10048233B2 (ja)
EP (1) EP2730921B1 (ja)
JP (2) JP6363339B2 (ja)
CN (2) CN103808833B (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10048233B2 (en) 2012-11-12 2018-08-14 Dionex Corporation Suppressor device
US9914651B2 (en) 2013-05-08 2018-03-13 Dionex Corporation Current efficient electrolytic device and method
US9400268B2 (en) * 2014-08-08 2016-07-26 Dionex Corporation Method for reducing suppressor noise
CN104531525A (zh) * 2014-12-30 2015-04-22 江苏天琦生物科技有限公司 一种油脂饼粕功能多肽的生产系统
US10175211B2 (en) 2014-12-31 2019-01-08 Dionex Corporation Current-efficient suppressor and pretreatment device and method
CN106932507B (zh) * 2016-08-31 2023-10-03 青岛仪趣分析仪器有限公司 微型离子交换膜隔离密封耐高压离子色谱抑制器
US10948466B2 (en) * 2017-03-03 2021-03-16 Dionex Corporation Flow control in an electrolytic reagent concentrator for ion chromatography
USD840255S1 (en) * 2017-03-31 2019-02-12 Dionex Corporation Eluent plate for a suppressor
CN108645954A (zh) * 2018-06-07 2018-10-12 青岛市计量技术研究院 一种易维护树脂填充型电化学抑制器
US11243194B2 (en) * 2019-01-25 2022-02-08 Dionex Corporation Suppressors with eluent screens for use in ion chromatography
WO2020194607A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社島津製作所 イオンサプレッサ
CN111214848B (zh) * 2020-01-20 2020-11-20 青岛盛瀚色谱技术有限公司 一种离子色谱抑制器
CN111426782B (zh) * 2020-04-29 2023-01-31 青岛普仁仪器有限公司 离子色谱自再生抑制器及其组装方法
CN111426783B (zh) * 2020-04-29 2023-02-07 青岛普仁仪器有限公司 抑制器
US11890580B2 (en) * 2020-11-02 2024-02-06 Wyatt Technology, Llc Field flow fractionator
US20230184728A1 (en) * 2021-12-09 2023-06-15 Dionex Corporation Suppressor
US11860143B2 (en) * 2021-12-21 2024-01-02 Dionex Corporation Method and system for self-regulating a suppressor

Family Cites Families (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1162416A (en) 1980-01-16 1984-02-21 Timothy S. Stevens Ion analysis method and apparatus
US4474664A (en) 1980-01-16 1984-10-02 The Dow Chemical Company Ion analysis method and apparatus
US4290775A (en) 1980-01-28 1981-09-22 The Dow Chemical Co. Analytical method for determining acid/salt and base/salt species concentration in solution
US4265634A (en) 1980-03-10 1981-05-05 Dionex Corporation Chromatographic separation and quantitative analysis of ionic species
AU587988B2 (en) * 1984-10-04 1989-09-07 Dionex Corporation Modified membrane suppressor and method of use
US4999098A (en) * 1984-10-04 1991-03-12 Dionex Corporation Modified membrane suppressor and method for use
CN1003142B (zh) * 1985-04-01 1989-01-25 厦门大学 离子色谱抑制柱
US4751189A (en) 1986-03-11 1988-06-14 Dionex Corporation Method for balancing background conductivity for ion chromatography
US5045204A (en) * 1990-02-13 1991-09-03 Dionex Corporation Method and apparatus for generating a high purity chromatography eluent
US5518622A (en) 1992-02-10 1996-05-21 Dionex Corporation Electrochemical pretreatment system for liquid sample analysis
US5248426A (en) 1992-02-10 1993-09-28 Dionex Corporation Ion chromatography system using electrochemical suppression and detector effluent recycle
CA2087481C (en) * 1992-02-10 2001-09-04 John R. Stillian Ion chromatography system using electrochemical suppression and detector effluent recycle
US5248246A (en) 1992-02-24 1993-09-28 Lew Hyok S Orbiting ball meter-motor-pump
DE69418303T3 (de) 1993-08-27 2002-07-04 Dionex Corp Ionenchromatographie unter benutzung häufiger regeneration eines chargenartigen unterdrückers
US5584981A (en) * 1994-05-06 1996-12-17 United Kingdom Atomic Energy Authority Electrochemical deionization
US5569365A (en) 1995-03-03 1996-10-29 Dionex Corporation Intermittent electrolytic membrane suppressor regeneration for ion chromatography
US5935443A (en) 1995-03-03 1999-08-10 Alltech Associates, Inc. Electrochemically regenerated ion neutralization and concentration devices and systems
US5633171A (en) 1995-03-03 1997-05-27 Dionex Corporation Intermittent electrolytic packed bed suppressor regeneration for ion chromatography
US5788826A (en) 1997-01-28 1998-08-04 Pionetics Corporation Electrochemically assisted ion exchange
CA2272562A1 (en) 1997-09-22 1999-04-01 Organo Corporation Chromatographic separation process and separator
JPH11137907A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Moore Kk 脱気装置
US6610546B1 (en) 1998-02-26 2003-08-26 Dionex Corporation Continuous electrolytically regenerated packed suppressor for ion chromatography
US6325976B1 (en) 1998-02-26 2001-12-04 Dionex Corporation Continuous electrolytically regenerated packed bed suppressor for ion chromatography
US6077434A (en) 1999-01-15 2000-06-20 Dionex Corporation Current-efficient suppressors and method of use
US6425284B1 (en) 2000-03-08 2002-07-30 Dionex Corporation Method and apparatus for gas-assisted suppressed chromatography
US6436719B1 (en) 2000-03-08 2002-08-20 Dionex Corporation Displacement chemical regeneration method and apparatus
JP4277433B2 (ja) * 2000-08-02 2009-06-10 東ソー株式会社 サプレッサ内のイオン交換材を交換するイオンクロマトグラフシステム及びサプレッサ手段
JP2002228645A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Shimadzu Corp サプレッサイオンクロマトグラフ用のサプレッサカートリッジ
US6752927B2 (en) 2001-03-01 2004-06-22 Dionex Corporation Suppressed chromatography and salt conversion system
US6808608B2 (en) 2002-03-13 2004-10-26 Dionex Corporation Water purifier and method
CN1170158C (zh) 2002-09-03 2004-10-06 厦门大学 电极电解液室一体化的电化学离子色谱抑制器
US7402283B2 (en) * 2002-09-11 2008-07-22 Dionex Corporation Electrolytic eluent generator and method of use
JP2005539141A (ja) 2002-09-12 2005-12-22 アイオニクス インコーポレイテッド 疎ら媒体の電気式脱イオン水製造装置及び方法
US7517696B2 (en) 2003-01-30 2009-04-14 Dionex Corporation Chemical suppressors and method of use
JP2004264045A (ja) 2003-02-03 2004-09-24 Japan Organo Co Ltd イオンクロマトグラフィー装置用カラム、サプレッサー及びイオンクロマトグラフィー装置
US7179363B2 (en) 2003-08-12 2007-02-20 Halox Technologies, Inc. Electrolytic process for generating chlorine dioxide
EP1766651A2 (en) 2004-05-21 2007-03-28 Craig M. Whitehouse Charged droplet sprayers
US7399415B2 (en) 2004-09-02 2008-07-15 Dionex Corporation Parking a sample stream and suppressing the sample
US8216515B2 (en) 2004-09-16 2012-07-10 Dionex Corporation Capillary ion chromatography
US7329346B2 (en) 2005-02-23 2008-02-12 Dionex Corporation Ion chromatography system using catalytic gas elimination
US7872225B2 (en) 2006-08-25 2011-01-18 Perkinelmer Health Sciences, Inc. Sample component trapping, release, and separation with membrane assemblies interfaced to electrospray mass spectrometry
US7473354B2 (en) * 2005-09-16 2009-01-06 Dionex Corporation Recycled suppressor regenerants
EP1948677A4 (en) 2005-11-18 2011-06-01 Ge Healthcare Bio Sciences Ab PROCESS FOR PREFRACTIONING COMPLEX SAMPLES
EP1870494A1 (en) 2006-06-23 2007-12-26 ETH Zürich, ETH Transfer Electrochemical reactor
JP2010502960A (ja) 2006-08-29 2010-01-28 クライオバイオフィジカ,インコーポレイテッド 液体クロマトグラフィー用の多成分、同時、独立多勾配システム
US7618826B2 (en) 2006-09-19 2009-11-17 Dionex Corporation Membrane suppressor with an outlet substantially non-retentive for ionic species
US7632404B2 (en) 2007-11-15 2009-12-15 Dionex Corporation Barrier with a seated ion exchange bead and method
ATE556319T1 (de) 2008-02-21 2012-05-15 Shimadzu Corp Suppressor mit nutzung eines mikroionenaustauschröhrchens und ionenchromatograph mit nutzung davon
US8163182B2 (en) 2010-05-28 2012-04-24 Wyatt Technology Corporation Compartmentalized field flow fractionation
GB2485838A (en) 2010-11-29 2012-05-30 Ge Healthcare Bio Sciences Ab Chromatography column
US20130306565A1 (en) 2011-11-10 2013-11-21 Jake Davis Electrochemical Ion Exchange Water Treatment
JP5990956B2 (ja) 2012-03-21 2016-09-14 株式会社島津製作所 サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ
CN102735792B (zh) * 2012-07-13 2014-08-13 青岛盛瀚色谱技术有限公司 树脂填充式离子色谱电解自再生抑制器
US10048233B2 (en) 2012-11-12 2018-08-14 Dionex Corporation Suppressor device
US9914651B2 (en) 2013-05-08 2018-03-13 Dionex Corporation Current efficient electrolytic device and method
CN103969378A (zh) 2014-04-14 2014-08-06 北京工业大学 一种离子色谱检测常规离子的方法
JP2018510611A (ja) 2015-03-30 2018-04-19 ロイヤル・カリデア・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーRoyal Caridea LLC 多段階集積超集中型エビ養殖システム

Also Published As

Publication number Publication date
US10571439B2 (en) 2020-02-25
EP2730921A1 (en) 2014-05-14
EP2730921B1 (en) 2019-04-10
JP6363339B2 (ja) 2018-07-25
CN109975472A (zh) 2019-07-05
JP2018165723A (ja) 2018-10-25
US10048233B2 (en) 2018-08-14
US20180321197A1 (en) 2018-11-08
CN103808833B (zh) 2019-04-23
CN103808833A (zh) 2014-05-21
US20140134050A1 (en) 2014-05-15
JP2014095701A (ja) 2014-05-22
CN109975472B (zh) 2021-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6768033B2 (ja) 改良されたサプレッサ装置
US5352360A (en) Ion chromatography system using electrochemical suppression and detector effluent recycle
EP0555962B1 (en) Ion chromatography system using electrochemical suppression and detector effluent recycle
KR100423660B1 (ko) 연속적인 전해에 의하여 재생되는, 이온 크로마토그래피용 충전 베드 서프레서
US6328885B1 (en) Current-efficient suppressors
US8636963B2 (en) Chemical suppressors and method of use
AU2001285169B2 (en) Continuous electrolytically regenerated packed suppressor for ion chromatography
US11531010B2 (en) Ion suppressor and ion chromatograph
US11332391B2 (en) Ion exchange based volatile component removal device for ion chromatography
CN111487362B (zh) 用于离子色谱的带有洗脱液屏障的抑制器
JP7193758B2 (ja) イオンサプレッサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190522

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200108

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6768033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250