JP5990956B2 - サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ - Google Patents

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Description

本発明は、サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフに関し、特に、電気透析式のサプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフに関する。
イオンクロマトグラフでは、試料を分離カラムに導入して成分イオンに分離させた後、分離カラムからの溶離液を電気伝導率計のセルに導いて電気伝導度を検出することにより成分イオンの検出を行なう。その際、分離カラムからの溶離液中の不要なイオンを除去することにより溶離液の電気伝導率を下げて高感度測定を行なえるようにするために、分離カラムと検出器との間にサプレッサが配置される。そのようなサプレッサとして電気透析式のサプレッサがある(例えば特許文献1を参照。)。
図6は従来のサプレッサを説明するための平面図及び断面図である。
サプレッサ100は、陽極支持体101、再生液流路支持体103、イオン交換膜105、溶離液流路支持体107、イオン交換膜109、再生液流路支持体111及び陰極支持体113が積層されて形成されている。
陽極支持体101の再生液流路支持体103側の面に陽極115が配置されている。再生液流路支持体103にメッシュ状の再生液流路103aが形成されている。溶離液流路支持体107にメッシュ状の溶離液流路107aが形成されている。再生液流路支持体111にメッシュ状の再生液流路111aが形成されている。陰極支持体113の再生液流路支持体111側の面に陰極117が配置されている。
溶離液流路107aの一端に溶離液導入口119が接続されている。溶離液流路107aの他端に溶離液排出口121が接続されている。溶離液導入口119及び溶離液排出口121は、イオン交換膜109、再生液流路支持体111及び陰極支持体113に設けられた貫通孔によって形成されている。
再生液流路103aの一端に再生液導入口123が接続されている。再生液流路103aの他端に再生液排出口125が接続されている。再生液導入口123及び再生液排出口125は陽極支持体101に設けられた貫通孔によって形成されている。
再生液流路111aの一端に再生液導入口127が接続されている。再生液流路111aの他端に再生液排出口129が接続されている。再生液導入口127及び再生液排出口129は陰極支持体113に設けられた貫通孔によって形成されている。
従来の電気透析式のサプレッサにおいて、電極115,117として平板状のものやメッシュ状のものが用いられている。また、再生液流路103a,111aは、電極115,117とイオン交換膜105,109との接触を防止するために、メッシュ状の流路で形成されている。メッシュに替えてビーズが充填された再生液流路も知られている。
特開2002−535618号公報
従来の電気透析式のサプレッサにおいて、再生液流路は電極(電極支持体)、再生液流路支持体、イオン交換膜の3層構造で形成されている。この3層構造を形成する際、これらの層の間をパラフィンシートなどのシール材によってシールする必要があるので、サプレッサの組立てが煩雑であった。
本発明は、サプレッサの組立てを容易にすることを目的とする。
本発明にかかるサプレッサは、第1電極と、上記第1電極に対向して配置された第1イオン交換膜と、上記第1電極と上記第1イオン交換膜との間の空間に形成された第1再生液流路と、上記第1再生液流路とは反対側で上記第1イオン交換膜に対向して配置された第2イオン交換膜と、上記第1イオン交換膜と上記第2イオン交換膜との間の空間に形成された溶離液流路と、上記溶離液流路とは反対側で上記第2イオン交換膜に対向して配置された第2電極と、上記第2イオン交換膜と上記第2電極との間の空間に形成された第2再生液流路と、を備えている。上記第1電極は上記第1イオン交換膜に対向する面に複数の第1電極凸部を備えている。上記第1電極凸部の端面に上記第1電極の材料よりも柔らかい材料からなる第1樹脂層が形成されている。上記第1電極の上記第1電極凸部が形成されている面、上記第1電極凸部の側面、上記第1樹脂層の側面及び上記第1イオン交換膜で囲まれた空間は上記第1再生液流路を構成している。
本発明のサプレッサにおいて、上記第2電極は上記第2イオン交換膜に対向する面に複数の第2電極凸部を備え、上記第2電極凸部の端面に上記第2電極の材料よりも柔らかい材料からなる第2樹脂層が形成されており、上記第2電極の上記第2電極凸部が形成されている面、上記第2電極凸部の側面、上記第2樹脂層の側面及び上記第2イオン空間膜で囲まれた空間は上記第2再生液流路を構成しているようにしてもよい。
また、上記樹脂層は耐熱温度が40℃以上の材料によって形成されている例を挙げることができる。ただし、上記樹脂層は耐熱温度が40℃未満の材料によって形成されていてもよい。
また、上記樹脂層は、導電性ポリマーによって形成されている例を挙げることができる。ただし、上記樹脂層は導電性ポリマー以外の樹脂材料によって形成されていてもよい。
本発明にかかるイオンクロマトグラフは、分離カラムと、上記分離カラムに溶離液を供給する溶離液供給流路と、上記溶離液供給流路に試料を注入する試料注入器と、上記分離カラムから排出された溶離液が上記溶離液流路に導入される請求項1から5のいずれか一項に記載のサプレッサと、上記サプレッサの上記溶離液流路から排出された溶離液の電気伝導率を測定する検出器と、を備えたものである。
本発明のサプレッサにおいて、第1電極は第1イオン交換膜に対向する面に複数の第1電極凸部を備えている。そして、第1電極凸部の端面に第1電極の材料よりも柔らかい材料からなる第1樹脂層が形成されている。第1電極の第1電極凸部が形成されている面、第1電極凸部の側面、第1樹脂層の側面及び第1イオン交換膜で囲まれた空間は第1再生液流路を構成する。本発明のサプレッサは、従来技術のようには第1再生液流路を形成するための再生液流路支持体を必要としないので、サプレッサの組立てが従来技術に比べて容易になる。
サプレッサの一実施例を説明するための概略的な平面図及び断面図である。 イオンクロマトグラフの一実施例を説明するための概略的な構成図である。 図1及び図2の実施例を用い、サプレッサ再生液の廃液を別途設けられた図1に示された構造のサプレッサを用いて電気透析して精製循環させたときの検出器のベースラインノイズを示すクロマトグラムである。 図1及び図2の実施例を用い、サプレッサ再生液の廃液を別途設けられた図1に示された構造の精製用サプレッサを用いて電気透析して精製循環させて陰イオン標準サンプルを検出したときの結果を示すクロマトグラムである。 サプレッサの他の実施例を説明するための概略的な平面図及び断面図である。 従来のサプレッサを説明するための平面図及び断面図である。
図1は、サプレッサの一実施例を説明するための概略的な平面図及び断面図である。
サプレッサ1は、陽極支持体3、第1イオン交換膜5、溶離液流路支持体7、第2イオン交換膜9及び陰極支持体11が積層されて形成されている。
陽極支持体3の第1イオン交換膜5側の面に陽極(第1電極)13が配置されている。陽極13は、陽極支持体3に形成された凹部に収容されて固定されている。陽極13は、第1イオン交換膜5に対向する面に複数の第1電極凸部13aを備えている。
電極凸部13aの端面に陽極13の材料よりも柔らかい材料からなる第1樹脂層15が形成されている。樹脂層15の端面の高さ位置は陽極支持体3の面とほぼ一致している。陽極13の電極凸部13aが形成されている面、電極凸部13aの側面、樹脂層15の側面及びイオン交換膜5で囲まれた空間は、第1再生液流路3aを構成している。
溶離液流路支持体7にメッシュ状の溶離液流路7aが形成されている。溶離液流路7aは第1イオン交換膜5と第2イオン交換膜9との間の空間に形成されている。
陰極支持体11のイオン交換膜9側の面に陰極(第2電極)17が配置されている。陰極17は、陰極支持体11に形成された凹部に収容されて固定されている。陰極17は、イオン交換膜9に対向する面に複数の第2電極凸部17aを備えている。
電極凸部17aの端面に陰極17の材料よりも柔らかい材料からなる第2樹脂層19が形成されている。樹脂層19の端面の高さ位置は陰極支持体11の面とほぼ一致している。陰極17の電極凸部17aが形成されている面、電極凸部17aの側面、樹脂層19の側面及びイオン交換膜9で囲まれた空間は、第2再生液流路11aを構成している。
溶離液流路7aの一端に溶離液導入口21が接続されている。溶離液流路7aの他端に溶離液排出口23が接続されている。溶離液導入口21及び溶離液排出口23は、イオン交換膜9及び陰極支持体11に設けられた貫通孔によって形成されている。
再生液流路3aの一端に再生液導入口25が接続されている。再生液流路3aの他端に再生液排出口27が接続されている。再生液導入口25及び再生液排出口27は陽極支持体3に設けられた貫通孔によって形成されている。
再生液流路11aの一端に再生液導入口29が接続されている。再生液流路11aの他端に再生液排出口31が接続されている。再生液導入口29及び再生液排出口31は陰極支持体11に設けられた貫通孔によって形成されている。
次に材料及び寸法の例について説明する。ただし、各構成部材は以下に説明される材料及び寸法に限定されるものではない。
陽極13は例えばTi(チタン)、Pt(白金)又はIr(イリジウム)によって形成されている。陰極17は例えばSUS(ステンレス鋼)によって形成されている。ただし、陽極13及び陰極17の材料は通常電極材料に用いられるものであればどのような材料であってもよい。例えば、上記金属のほか、Au(金)、Pd(パラジウム)、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Ag(銀)又はそれらの合金が用いられる。
陽極13及び陰極17の厚みは、電極として動作する厚み、例えば500〜2000μm(マイクロメートル)である。電極凸部13a,17aの高さは例えば70〜200μmである。電極凸部13a,17aの幅は例えば50〜100μmである。隣り合う電極凸部13a,13aの間隔及び電極凸部17a,17aの間隔は例えば50〜100μmである。この間隔は、電極凸部13a,17aの幅に対して、同じ寸法であってもよいし、異なる寸法であってもよい。陽極13及び陰極17はマイクロ加工機で作製することも可能であるが、市販品であってもよい。
樹脂層15,19は例えばナフィオン(登録商標)によって形成されている。例えば、樹脂層15,19は、5wt%(重量パーセント)のナフィオン水溶液が電極凸部13a,17aの端面に塗布され、室温で5分間の風乾処理が施されることによって形成される。樹脂層15,19の厚みは例えば50〜200μmである。
陽極支持体3及び陰極支持体11は例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK(登録商標))によって形成されている。イオン交換膜5,9は例えばナフィオンによって形成されている。溶離液流路支持体7はテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)によって形成されている。
サプレッサ1において、樹脂層15によって陽極13とイオン交換膜5の接触が防止されている。また、樹脂層19によって陰極17とイオン交換膜9の接触が防止されている。これにより、イオン交換膜5と陽極13との接触又はイオン交換膜9と陰極17との接触に起因するイオン交換膜5,9の劣化が防止される。
また、サプレッサ1では、第1再生液流路3aは、陽極13の電極凸部13aが形成されている面、電極凸部13aの側面、樹脂層15の側面及びイオン交換膜5で囲まれた空間によって形成されている。したがって、サプレッサ1は図6に示された再生液流路103aを形成するための再生液流路支持体105を必要としないので、サプレッサ1の組立てが従来技術に比べて容易になる。
さらに、サプレッサ1では、第2再生液流路11aは、陰極17の電極凸部17aが形成されている面、電極凸部17aの側面、樹脂層19の側面及びイオン交換膜9で囲まれた空間によって形成されている。したがって、サプレッサ1は図6に示された再生液流路111aを形成するための再生液流路支持体111を必要としないので、サプレッサ1の組立てが従来技術に比べて容易になる。
また、サプレッサ1は、図6に示された再生液流路支持体105,111をシールするためのシール材(耐熱温度が40℃未満)を必要としない。さらに、樹脂層15,19を形成しているナフィオンの耐熱温度は80〜100℃程度である。したがって、サプレッサ1は従来技術に比べて耐熱性が向上している。
図2は、イオンクロマトグラフの一実施例を説明するための概略的な構成図である。
溶離液容器33に溶離液が収容されている。溶離液容器33に収容された溶離液は、溶離液供給流路35に設けられたポンプ37と試料注入器39を介して分離カラム41に送られる。試料注入器39は溶離液供給流路35に所定量の試料を注入するためのものである。
分離カラム41から排出された溶離液はサプレッサ1の溶離液導入口21から溶離液流路7aへ導入される(図1も参照。)。サプレッサ1の溶離液流路7aの溶離液排出口29から排出された溶離液は、検出器43で電気伝導率が測定される。検出器43を通過した溶離液は廃液容器45に収容される。
サプレッサ1では、再生液流路3a,11aに再生液が流される(図1を参照。)。これにより、溶離液流路7aを流れる溶離液から一部の陽イオンがイオン交換膜9を介して再生液流路11aに移動されて溶離液の電気伝導率が低減される。
また、再生液排出口27,31から排出された再生液の廃液は、別途設けられた、図1に示されたサプレッサ1と同一構造の精製用サプレッサ(図示は省略)の溶離液導入口21から溶離液流路7aに導入され、電気透析されて循環される。このように、サプレッサ1は再生液を精製する機能も有する。
図3は、図1及び図2の実施例を用い、サプレッサ1からの再生液の廃液を別途設けられた図1に示された構造の精製用サプレッサを用いて電気透析して精製循環させたときの検出器のベースラインノイズを示すクロマトグラムである。図3において、縦軸は電気伝導率、横軸は時間を示す。
サプレッサ1に供給する再生液として、濃度が6.25mM(ミリモル)の硫酸溶液が用いられた。再生液の流量は1.6mL/min(ミリリットル/分)であった。溶離液として、12mMの炭酸水素ナトリウム/0.6mM炭酸ナトリウム溶液が用いられた。溶離液の流量は1mL/minであった。分離カラム41として、内径が4.0mm(ミリメートル)、長さが250mmのShim−pack IC−SA2(株式会社島津製作所の製品)が用いられた。精製用のサプレッサ1への電圧の印加は、11.8V(ボルト)、300mA(ミリアンペア)の定電流モードで行なわれた。
図3からわかるように、ベースラインノイズは1nS/cm(ナノジーメンス/センチメートル)以下であり、良好な結果が示された。
図4は、図1及び図2の実施例を用い、サプレッサ1からの再生液の廃液を別途設けられた図1に示された構造の精製用サプレッサを用いて電気透析して精製循環させて陰イオン標準サンプルを検出したときの結果を示すクロマトグラムである。図4において、縦軸は導電率、横軸は時間を示す。測定条件は図3のベースラインノイズ測定のときと同じである。
陰イオン標準サンプルとして、7種類の陰イオン(F-、Cl-、NO2 -、Br-、NO3 -、PO4 3-、SO4 2-)が1ppm(パートパーミリオン)の濃度でそれぞれ含まれたものが用いられた。20μL(マイクロリットル)の標準サンプルが試料注入器39から注入された。
図4からわかるように、各陰イオンについて、良好な検出結果が示された。
サプレッサ1では、陽極13が陰極として用いられ、陰極17が陽極として用いられてもよい。
また、サプレッサ1では、陽極13は電極凸部13aを備え、陰極17は電極凸部17aを備えているが、本発明のサプレッサは電極13,17のうちいずれか一方のみが電極凸部を備えている構成であってもよい。
図5は、サプレッサの他の実施例を説明するための概略的な平面図及び断面図である。図1と同じ部分には同じ符号が付され、それらの部分の説明は省略される。
サプレッサ49は、図1に示されたサプレッサ1の陰極支持体11及び電極17に替えて、再生液流路支持体51、陰極支持体53及び電極55を備えている。
再生液流路支持体51にメッシュ状の第2再生液流路51aが形成されている。陰極支持体53の再生液流路51a側の面に陰極55が配置されている。陰極55は例えば平板状のもの又はメッシュ状のものである。なお、サプレッサ49において、陽極13が陰極として用いられ、陰極55が陽極として用いられてもよい。
サプレッサ49において、第2再生液流路51aは従来技術と同様に再生液流路支持体51を用いて形成されているが、第1再生液流路3aは、陽極13の電極凸部13aが形成されている面、電極凸部13aの側面、樹脂層15の側面及びイオン交換膜5で囲まれた空間によって形成されている。したがって、サプレッサ1は図6に示された再生液流路103aを形成するための再生液流路支持体105を必要としないので、サプレッサ1の組立てが従来技術に比べて容易になる。
さらに、サプレッサ49は、図6に示された再生液流路支持体105をシールするためのシール材を必要としないので、従来技術に比べて耐熱性が向上している。
上記のサプレッサの実施例では、樹脂層15,19の材料としてナフィオンが用いられているが、本発明のサプレッサはこれに限定されない。例えば、本発明のサプレッサにおいて、電極凸部の端面に形成される樹脂層は導電性ポリマーによって形成されているようにしてもよい。導電性ポリマーとしては、ポリチオフェン系導電性ポリマー(例えばSEPLEGYDA(登録商標)、信越ポリマー株式会社の製品)が用いられる。ただし、本発明のサプレッサで用いられる導電性ポリマーはこれに限定されない。
電極凸部の端面に形成される樹脂層が導電性ポリマーで形成されているようにすれば、電極での電流の流れをよくして電圧を下げる効果が得られる。
以上、本発明の実施例を説明したが、実施例における材料、寸法、配置等は一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記サプレッサの実施例では、電極凸部13a,17aは凸条に形成されているが、本発明のサプレッサにおいて、電極凸部は島状に形成されていてもよい。
1,49 サプレッサ
3a 第1再生液流路
5 第1イオン交換膜
7a 溶離液流路
9 第2イオン交換膜
11a 第2再生液流路
13 陽極(第1電極)
13a 第1電極凸部
15 第1樹脂層
17 陰極(第2電極)
17a 第2電極凸部
19 第2樹脂層
35 溶離液供給流路
39 試料注入器
41 分離カラム
43 検出器

Claims (7)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極に対向して配置された第1イオン交換膜と、
    前記第1電極と前記第1イオン交換膜との間の空間に形成された第1再生液流路と、
    前記第1再生液流路とは反対側で前記第1イオン交換膜に対向して配置された第2イオン交換膜と、
    前記第1イオン交換膜と前記第2イオン交換膜との間の空間に形成された溶離液流路と、
    前記溶離液流路とは反対側で前記第2イオン交換膜に対向して配置された第2電極と、
    前記第2イオン交換膜と前記第2電極との間の空間に形成された第2再生液流路と、を備え、
    前記第1電極は前記第1イオン交換膜に対向する面に複数の第1電極凸部を備え、
    前記第1電極凸部の端面に前記第1電極の材料よりも柔らかい材料からなる第1樹脂層が形成されており、
    前記第1電極の前記第1電極凸部が形成されている面、前記第1電極凸部の側面、前記第1樹脂層の側面及び前記第1イオン交換膜で囲まれた空間は前記第1再生液流路を構成しているサプレッサ。
  2. 前記第1電極凸部は前記端面及び前記側面で囲まれた内部領域も電極材料からなる請求項1に記載のサプレッサ。
  3. 前記第2電極は前記第2イオン交換膜に対向する面に複数の第2電極凸部を備え、
    前記第2電極凸部の端面に前記第2電極の材料よりも柔らかい材料からなる第2樹脂層が形成されており、
    前記第2電極の前記第2電極凸部が形成されている面、前記第2電極凸部の側面、前記第2樹脂層の側面及び前記第2イオン空間膜で囲まれた空間は前記第2再生液流路を構成している請求項1又は2に記載のサプレッサ。
  4. 前記第2電極凸部は前記端面及び前記側面で囲まれた内部領域も電極材料からなる請求項3に記載のサプレッサ。
  5. 前記樹脂層は耐熱温度が40℃以上の材料によって形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のサプレッサ。
  6. 前記樹脂層は導電性ポリマーによって形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載のサプレッサ。
  7. 分離カラムと、
    前記分離カラムに溶離液を供給する溶離液供給流路と、
    前記溶離液供給流路に試料を注入する試料注入器と、
    前記分離カラムから排出された溶離液が前記溶離液流路に導入される請求項1から6のいずれか一項に記載のサプレッサと、
    前記サプレッサの前記溶離液流路から排出された溶離液の電気伝導率を測定する検出器と、を備えたイオンクロマトグラフ。
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