JP6767821B2 - 操作装置及び軸受部製造方法 - Google Patents
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Description
当該軸受部は、例えば、金属等を用いてダイキャスト鋳造で成形されている。
従来では、軸受部をダイキャスト鋳造で成形する際に、金型が形成するキャビティ内で、挿通部が成形される領域(位置)から離れた位置に、溶湯が供給されるゲート部と、溶湯が流出されるオーバフロー部が位置している。
近年、電気部品の小型化進展によってダイキャスト部分の肉厚も薄くなっており、気泡が内部に残留してしまうと、当該操作装置を機器に実装する際のリフローによる半田付け工程等の高温環境で、挿通部内に残留した気泡が膨張し、操作部が挿通される挿通部の変形に応じてその内径が変化してしまう。そのため、操作部と挿通部との間のクリアランスが変化して操作性が損なわれてしまうという問題がある。
そのため、操作装置を機器に実装する際に挿通部がリフローによる半田付け工程等の高温環境に置かれた場合でも、操作部が挿通される挿通部が変形することはなく、操作部と挿通部との間のクリアランス変化を抑制し、高い操作性を実現できる。
そのため、操作装置を機器に実装する際に挿通部がリフローによる半田付け工程等の高温環境に置かれた場合でも、操作部が挿通される挿通部が変形することはなく、操作部と挿通部との間のクリアランス変化を抑制し、高い操作性を実現できる。
図1は本発明の実施形態に係る回転操作装置1の外観斜視図、図2は図1に示す回転操作装置1の分解斜視図、図3は図1に示す軸受部の拡大斜視図、図4は図3に示す軸受部の正面図である。
固定部11は、軸受部13の一端側を固定する。
軸受部13は、後述するように、亜鉛等の金属材料を用いてダイキャスト鋳造により製造される。
操作部15は、一端が固定部11に軸支されており、一端側が挿通部21内に位置し、他端側が挿通部21の外部に位置している。操作部15の他端には操作ノブ(図示せず)が固定される。操作部15は、操作者による操作ノブの回転操作に応じて回転する。また、操作部15は、操作者による操作ノブへの押圧操作によって回転操作時の回転軸方向に直線移動する。
この構成によれば、軸受部13をダイキャスト鋳造で成形する場合に、ゲート部71とオーバーフロー部73とを対向する位置に設けることができ、溶湯の流れを軸受部13の周囲で均等にすることがでる。
この構成によれば、軸受部13を成形する後処理等で、切断痕25a,25bの切断跡のバリを除去しなくても、挿通部21の外周面23が他の部材に触れることを回避できる。これにより、製造工程を簡単化し、コストを削減できる。
なお、以下、真空装置を用いた製造方法を例示するが、真空装置を使用しない場合にも本発明は適用可能である。
図5は、軸受部13の製造に用いるダイカスト鋳造装置の金型51の外観斜視図である。図6は図5に示すA−A断面線における断面図、図7は図5に示すB−B断面線における断面図である。図8は、図7に示すC−C断面線における断面図である。図9は、図8に示すゲート部71及びオーバーフロー部73付近の拡大図である。
金型51は、例えば、固定型部53と可動型部55とを有する。
図6に示すように、固定型部53及び可動型部55には、軸受部13を成形するための溶湯が流入するキャビティ61が形成されている。
溶湯収容部81は、吸引管83を介してスリーブ63に連通している。
スリーブ63には、射出ピストン85が進退移動可能に挿入されており、スリーブ63と吸引管83との連結部部分よりも金型51から遠ざかった位置(後退位置)にある時に、スリーブ63と吸引管83とが連通した開状態となる。
なお、射出ピストン85がスリーブ63と吸引管83との連結部分より前に移動することにより、吸引管83はスリーブ63に対し閉じられた閉状態となる。
スリーブ65とキャビティ61とが連通するオーバーフロー部73は、キャビティ61内で挿通部21の外周面23を形成する金型51の位置に設けられている。
真空バルブ87が開状態で、真空ポンプ89からの吸引力がスリーブ65とキャビティ61との連結部分に位置するオーバーフロー部73を通じて、キャビティ61内に伝達される。
あ
図10は、図1に示す軸受部の製造方法を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
射出ピストン85が、スリーブ63と吸引管83との連結部部分よりも金型51から遠ざかった位置(後退位置)にあり、スリーブ63と吸引管83とが連通した開状態となる。
スリーブ63と吸引管83とが連通した開状態において、真空バルブ87が開かれることで、真空ポンプ89によって金型51のキャビティ61と共に、スリーブ63内が真空吸引される。そして、この真空吸引による差圧に基づき、溶湯収容部81から吸引管83を通じて所定量の溶湯がスリーブ63内に移動して保持される。このとき、スリーブ63内に溶湯が充填される所定時間が計測され、当該所定時間だけ真空バルブ87が開状態となる。
上記所定時間が経過した後に、真空バルブ87を閉状態にすると共に、射出ピストン85をキャビティ61に向けて前進移動して、射出動作を開始する。
凝固時間が経過(保圧処理)してから、固定型部53と可動型部55とを離す型開きを行い、その後に射出ピストン85を後退させる。
当該型開き時に、挿通部21の外周に位置する平坦面24a,24bとなる部分が、金型51のゲート部71及びオーバーフロー部73から切断されて軸受部13が製造される。このとき、図3及び図4に示すように、軸受部13の外周面23の平坦面24a,24bに切断痕25a,25bが生じる。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
11…固定部
13…軸受部
15…操作部
21…挿通部
23…外周面
24a,24b…平坦面
25a,25b…切断痕
27…基部
51…金型
51a,51b…平坦面
53…固定型部
55…可動型部
61…キャビティ
51a,51b…平坦面
71…ゲート部
73…オーバーフロー部
81…溶湯収容部
83…吸引管
85…射出ピストン
87…真空バルブ
89…真空ポンプ
Claims (7)
- 操作に応じて回転あるいは直線移動する操作部と、
前記操作部が回転あるいは移動可能に挿通された挿通部を備えた軸受部と
を有し、
前記軸受部の前記操作部が位置する部分の外面に、ダイキャスト成形による第1の切断跡とダイキャスト成形による第2の切断跡とが対向する位置に形成されており、
前記軸受部の中心軸に直交する断面において、前記外面が前記中心軸を中心とした円に沿った部分と前記円より内側に位置する部分とを含み、
前記第1の切断跡と前記第2の切断跡とが、前記円より内側に位置する前記部分に位置しており、
前記断面において、前記第1の切断跡と前記第2の切断跡とが、前記円より内側に位置し、
前記軸受部は、ダイキャストで成形された操作装置。 - 前記外面は円周面であり、
前記外面には、前記軸受部の中心軸との距離が、前記外面の径より短い平坦部が設けられ、
前記第1の切断跡と前記第2の切断跡とは前記平坦部に設けられている
請求項1に記載の操作装置。 - 前記操作部の回転あるいは移動に応じた電気信号を出力する信号検出部
をさらに有する請求項1または2に記載の操作装置。 - 前記操作部の一端を支持し、前記信号検出部を収容する固定部
を有し、
前記軸受部の一端には、前記固定部に固定される基部が設けられている
請求項3に記載の操作装置。 - 操作に応じて回転あるいは直線移動する操作部が回転あるいは移動可能に挿通される挿通部を備えた軸受部を製造する軸受部製造方法であって、
金型を構成する固定型と可動型とを型締めして形成されるキャビティ内に溶湯を供給して前記軸受部をダイカスト鋳造する際に、
前記キャビティ内の前記挿通部の外面を形成する位置に設けられた前記金型のゲート部から、前記溶湯を前記キャビティ内に流入する第1の工程と、
前記キャビティ内の前記溶湯を凝固させた後に、前記固定型と前記可動型とを離す第2の工程と
有し、
前記第1の工程は、前記挿通部の前記外面を形成する位置に設けられた前記金型のオーバーフロー部から、前記キャビティ内の溶湯を流出し、
前記軸受部製造方法が、前記挿通部の前記外面を前記ゲート部及び前記オーバーフロー部から切断する切断工程をさらに含み、
前記軸受部の中心軸に直交する断面において、前記外面が前記中心軸を中心とした円に沿った部分と前記円より内側に位置する部分とを含むように、前記金型が形成されており、
前記切断工程により形成される切断跡が前記円より内側に位置する前記部分に位置するように、前記金型における前記ゲート部及び前記オーバーフロー部が形成されており、
前記切断工程において、前記断面において前記切断跡が前記円より内側に位置するように、前記挿通部の前記外面が前記ゲート部及び前記オーバーフロー部から切断される、
軸受部製造方法。 - 前記ゲート部及び前記オーバーフロー部は、前記軸受部の前記中心軸を中心として対向する位置に設けられている
請求項5に記載の軸受部製造方法。 - 前記外面は円周面であり、
前記外面には、前記軸受部の前記中心軸との距離が、前記外面の径より短い平坦部が設けられ、
前記ゲート部及び前記オーバーフロー部は前記平坦部に設けられている
請求項5に記載の軸受部製造方法。
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