JP6767175B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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<第1の態様>
前後方向中央よりも前側に延在する腹側部分と、前後方向中央よりも後側に延在する背側部分とを有し、
腹側部分から背側部分にかけて設けられた吸収要素と、この吸収要素の表面側を覆う液透過性のトップシートと、吸収要素の裏面側を覆う液不透過性シートとを備え、
前記背側部分は、前記吸収要素の幅方向一方側及び他方側にそれぞれ延在する一対のサイドフラップ部を有し、このサイドフラップ部は表面側に位置する表側シートと、この表側シートの裏面側に積層された裏側シートとを有しており、
前記背側部分の一対のサイドフラップ部には、当該サイドフラップ部の側方に突出する突出部分と、当該サイドフラップ部における前記表側シート及び裏側シートの間を通り当該サイドフラップ部の側縁から幅方向中央側に延びる内蔵部分とを有するファスニングテープがそれぞれ設けられており、
前記内蔵部分は、前記突出部分側における前記表側シート及び裏側シートの間に位置し、前記表側シート及び裏側シートの両者に固定されていない自由部分と、この自由部分の幅方向中央側に位置し、その表裏少なくとも一方側の部材に固定された固定部分とを有しており、
前記サイドフラップ部は、少なくとも前記自由部分を含む領域で前記表側シート及び前記裏側シートが接合されておらず、
前記ファスニングテープの表面に、腹側部分の外面及び前記表側シートの裏面に対して係止可能な係止部を有しており、
前記係止部は、基端側の端部が前記内蔵部分に位置するとともに前記表側シートの裏面に係止され、かつこれよりも先端側が前記突出部分に位置しており、
前記ファスニングテープにおける、前記係止部より基端側の少なくとも一部は幅方向に弾性伸縮可能である、
ことを特徴とする、使い捨ておむつ。
本発明では、ファスニングテープの係止部は、基端側の端部が内蔵部分に位置するとともに表側シートの裏面に係止されているため、ファスニングテープを取り付けるのと同時に係止部をサイドフラップ表側シートに仮止めすることができる。よって、ファスニングテープの向きが変化し、製品の見栄えが悪化したりするおそれがないものとなる。また、ファスニングテープの係止部は、基端側の端部のみが内蔵部分に位置している(これよりも先端側が突出部分に位置している)ため、特許文献2記載のもののように係止部の全体が内蔵部分に位置しているものと比べて、製品使用時のファスニングテープの取り出しが容易である。
前記サイドフラップ部における前記係止部よりも幅方向中央側の位置で、前記サイドフラップ部及びファスニングテープが幅方向中央側に折り返され、かつこの状態で前記係止部における前記突出部分に位置する部分が前記突出部分に対向する面に係止されている、第1の態様の使い捨ておむつ。
テープタイプの使い捨ておむつは、サイドフラップ部が幅方向中央側に折り返された後、前後方向に二つ折りされた折り畳み状態で包装袋内に多数重ねて詰め込まれ、販売されることが一般的である。このような場合、包装袋に詰め込むまでの過程で折り畳み状態がしっかりと維持されることが好ましい。特に、本発明のようにファスニングテープの内蔵部分に自由部分を設ける場合、表側シートにおける自由部分と重なる部分も裏側部分に対して移動可能となるため、この表側シートにおける移動可能な部分が捲れたり、しわがよったりするおそれがあるが、本第2の態様では、サイドフラップ部が折り返された状態で、係止部の内蔵部分に位置する部分が表側シートに係止されており、かつ係止部における突出部分に位置する部分が前記突出部分に対向する面に係止されているため、表側シートにおける移動可能な部分が捲れたり、しわがよったりするおそれが少ないものとなる。
前記ファスニングテープは、幅方向両側にわたり連続して背側部分の両側縁から突出する帯状シートにおける幅方向両側の部分であり、
この帯状シートの表面には、その幅方向両端からその幅方向中央側に延在するようにメカニカルファスナーのフック材が取り付けられており、このフック材は側方の端部が係止機能を有しないつまみ部としての非機能部分となっており、かつこの非機能部分より基端側が前記係止部となっている、
第1又は2の態様の使い捨ておむつ。
このような帯状シートにより一体的に左右のファスニングテープを構成すると製造が容易となる。すなわち、本第3の態様は、連続帯状の弾性伸縮シートを製造し、その連続方向に間隔を空けてフック材を貼り付けた後、係止部となる部分を残し、フック材の幅方向中間部におけるフックを溶融させて潰す等により非機能領域を形成し、これと同時又はその後に、当該非機能領域の連続方向中央で切断することにより、つまみ部としての非機能部分及び係止部を有する個々の帯状シートを形成し、この帯状シートを使い捨ておむつの組み立て工程に供給することにより製造することができる。
前記表側シートは、前記サイドフラップ部の側縁で裏側に折り返された折り返し部分と、この折り返し部分とその表側に対向する部分とが溶着された多数の溶着部を有する溶着領域とを有しており、この溶着領域が少なくとも前記係止部の基端側の端部と重なる位置に設けられている、
第1〜3のいずれか1つの態様の使い捨ておむつ。
このような折り返し部分及び溶着部を有すると、表側シートの剛性が向上してサイドフラップ部の型崩れを防止できるだけでなく、係止部の内蔵部分に位置する部分を表側シートから剥離する際、表側シートの痛みを防止することができる。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向LDの中央部がくびれた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、この他にも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートともいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部立体ギャザー60、60を設けるのは好ましい。
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
少なくとも背側部分Bのサイドフラップ部SFは表面側に位置する表側シートS1と、この表側シートS1の裏面側に貼り合わされた裏側シートS2とを有する部分となっており、この部分に当該サイドフラップ部SFの側方に突出する突出部分75と、当該サイドフラップ部SFにおける表側シートS1及び裏側シートS2の間を通り当該サイドフラップ部SFの側縁から幅方向WDの中央側に延びる内蔵部分76とを有するファスニングテープ70がそれぞれ設けられている。図示形態では、表側シートS1はギャザーシート62からなっており、裏側シートS2は外装シート12からなる部分と液不透過性シート11からなる部分とを有しているが、これに限定されず、表側シートS1がトップシート30からなる部分を有していたりする等、他のおむつの構成素材により表側シートS1及び裏側シートS2が構成されていてもよい。
腹側部分Fにおけるファスニングテープ70の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲットシート74を設けるのが好ましい。ターゲットシート74は、ファスニングテープ70の係止部73がフック材(面ファスナーの雄材)の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「展開状態」とは自然長の状態から、収縮や弛み無く完全に完全に平坦に伸ばし広げた状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAX ME−500)でゲル強度を測定する。
・「人工尿」は、尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%を混合したものであり、特に記載の無い限り、温度37度で使用される。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・吸水量は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・吸水速度は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
Claims (4)
- 前後方向中央よりも前側に延在する腹側部分と、前後方向中央よりも後側に延在する背側部分とを有し、
腹側部分から背側部分にかけて設けられた吸収要素と、この吸収要素の表面側を覆う液透過性のトップシートと、吸収要素の裏面側を覆う液不透過性シートとを備え、
前記背側部分は、前記吸収要素の幅方向一方側及び他方側にそれぞれ延在する一対のサイドフラップ部を有し、このサイドフラップ部は表面側に位置する表側シートと、この表側シートの裏面側に積層された裏側シートとを有しており、
前記背側部分の一対のサイドフラップ部には、当該サイドフラップ部の側方に突出する突出部分と、当該サイドフラップ部における前記表側シート及び裏側シートの間を通り当該サイドフラップ部の側縁から幅方向中央側に延びる内蔵部分とを有するファスニングテープがそれぞれ設けられており、
前記内蔵部分は、前記突出部分側における前記表側シート及び裏側シートの間に位置し、前記表側シート及び裏側シートの両者に固定されていない自由部分と、この自由部分の幅方向中央側に位置し、その表裏少なくとも一方側の部材に固定された固定部分とを有しており、
前記サイドフラップ部は、少なくとも前記自由部分を含む領域で前記表側シート及び前記裏側シートが接合されておらず、
前記ファスニングテープの表面に、腹側部分の外面及び前記表側シートの裏面に対して係止可能な係止部を有しており、
前記係止部は、基端側の端部が前記内蔵部分に位置するとともに前記表側シートの裏面に係止され、かつこれよりも先端側が前記突出部分に位置しており、
前記ファスニングテープは、幅方向両側にわたり連続して背側部分の両側縁から突出する帯状シートにおける幅方向両側の部分であり、
前記固定部分は、前記帯状シートにおける前記吸収要素の幅方向一方側に位置する部分から他方側に位置する部分にかけて延在する部分であり、
前記帯状シートにおける、左右の前記係止部の間の全体が幅方向に弾性伸縮可能である、
ことを特徴とする、使い捨ておむつ。 - 前記サイドフラップ部における前記係止部よりも幅方向中央側の位置で、前記サイドフラップ部及びファスニングテープが幅方向中央側に折り返され、かつこの状態で前記係止部における前記突出部分に位置する部分が前記突出部分に対向する面に係止されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
- この帯状シートの表面には、その幅方向両端からその幅方向中央側に延在するようにメカニカルファスナーのフック材が取り付けられており、このフック材は側方の端部が係止機能を有しないつまみ部としての非機能部分となっており、かつこの非機能部分より基端側が前記係止部となっている、
請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。 - 前後方向中央よりも前側に延在する腹側部分と、前後方向中央よりも後側に延在する背側部分とを有し、
腹側部分から背側部分にかけて設けられた吸収要素と、この吸収要素の表面側を覆う液透過性のトップシートと、吸収要素の裏面側を覆う液不透過性シートとを備え、
前記背側部分は、前記吸収要素の幅方向一方側及び他方側にそれぞれ延在する一対のサイドフラップ部を有し、このサイドフラップ部は表面側に位置する表側シートと、この表側シートの裏面側に積層された裏側シートとを有しており、
前記背側部分の一対のサイドフラップ部には、当該サイドフラップ部の側方に突出する突出部分と、当該サイドフラップ部における前記表側シート及び裏側シートの間を通り当該サイドフラップ部の側縁から幅方向中央側に延びる内蔵部分とを有するファスニングテープがそれぞれ設けられており、
前記内蔵部分は、前記突出部分側における前記表側シート及び裏側シートの間に位置し、前記表側シート及び裏側シートの両者に固定されていない自由部分と、この自由部分の幅方向中央側に位置し、その表裏少なくとも一方側の部材に固定された固定部分とを有しており、
前記サイドフラップ部は、少なくとも前記自由部分を含む領域で前記表側シート及び前記裏側シートが接合されておらず、
前記ファスニングテープの表面に、腹側部分の外面及び前記表側シートの裏面に対して係止可能な係止部が設けられており、
前記係止部は、基端側の端部が前記内蔵部分に位置するとともに前記表側シートの裏面に係止され、かつこれよりも先端側が前記突出部分に位置しており、
前記ファスニングテープにおける、前記係止部より基端側の少なくとも一部は幅方向に弾性伸縮可能であり、
前記係止部は、前記ファスニングテープの表面に取り付けられたメカニカルファスナーのフック材であり、
前記表側シートは、前記サイドフラップ部の側縁で裏側に折り返された折り返し部分と、この折り返し部分とその表側に対向する部分とが溶着された多数の溶着部を有する溶着領域とを有しており、前記ファスニングテープは前記折り返し部分と前記裏側シートとの間に通されており、前記溶着領域が少なくとも前記係止部の基端側の端部と重なる位置に設けられている、
ことを特徴とする、使い捨ておむつ。
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