JP6766832B2 - 製鋼スラグ路盤材の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、製鋼スラグを蒸気エージングして製造される製鋼スラグ路盤材の製造方法に関する。
製鋼スラグは、精錬で添加される石灰源やマグネシア源の一部が未溶融或いは他の成分と化合物を形成しないで遊離したまま残留している。このような遊離CaOや遊離MgOが水分と水和反応すると、体積が2倍以上に膨張して周囲の構造物を破壊するため、製鋼スラグを石材や道路路盤材として利用するには、使用前の段階で水和反応を促進して沈静化しておく必要がある。
製鋼スラグ中の遊離CaOや遊離MgOを水分と速やかに反応させるのに、昇温と水分供給を同時に行なう蒸気での反応促進(蒸気エージング)が一般的に実施されている。蒸気エージングには、常圧で行われるものと加圧状態で行われるもの(加圧蒸気エージング)があるが、常圧の蒸気エージングは、加圧蒸気エージングに較べて処理速度は小さいが、簡易な設備で大量処理が可能である利点がある(例えば、特許文献1)。
特開昭63−260842号公報
製鋼スラグを蒸気エージングするとスラグ粒子の一部は膨張反応で崩壊するため、粒度分布は細かい側に変化する。膨張を抑制しようとして、常圧での蒸気エージングの時間を長くすると、細粒化は進むが膨張性の安定化は鈍る。そうして、路盤材製品の膨張基準を満たすような安定した路盤材を製造するエージング処理の生産性が落ちる。
したがって本発明の目的は、製鋼スラグを常圧で蒸気エージングして製鋼スラグ路盤材を製造する方法において、膨張性が極めて低い製鋼スラグ路盤材を高い生産性で製造することができる製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕した後に常圧で蒸気エージングを施した製鋼スラグ(a)について、下記(i)又は(ii)の条件で細粒・微粉分を増減することにより、製鋼スラグ(a)の粒度分布をAndreazenの曲線式で近似した場合に、Fuller指数が0.4〜0.6となるように製鋼スラグ(a)の粒度分布を調整することを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
(i)製鋼スラグ(a)の一部について篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、製鋼スラグ(a)の残部と混合する。
(ii)以前に、粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕され且つ該破砕後に蒸気エージングが施された製鋼スラグを篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで得られている細粒・微粉分を、製鋼スラグ(a)に加えて混合する。
[2]上記[1]の製造方法において、製鋼スラグ(a)の少なくとも一部が、塩基度(但し、CaO/SiOの質量比)が3.3以上の製鋼スラグであることを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
[3]上記[1]又は[2]の製造方法において、製鋼スラグ(a)が同日に同じ精錬設備で発生した脱炭スラグであり、該製鋼スラグ(a)の一部について篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、製鋼スラグ(a)の残部と混合することにより、製鋼スラグ(a)の細粒・微粉分を減少させて粒度分布を調整することを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
[4]上記[1]又は[2]の製造方法において、製鋼スラグ(a)が2種以上の製鋼スラグからなり、そのなかの1種の製鋼スラグ(a1)の全部又は一部について篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、残りの1種以上の製鋼スラグ(a2)及び製鋼スラグ(a1)の残部(但し、製鋼スラグ(a1)の全部を上記分級した場合を除く。)と混合することにより、製鋼スラグ(a)の細粒・微粉分を減少させて粒度分布を調整することを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
[5]上記[4]の製造方法において、製鋼スラグ(a1)が同日に同じ精錬設備で発生した脱炭スラグであり、製鋼スラグ(a2)が脱炭スラグ以外の製鋼スラグであることを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかの製造方法において、篩(x)の篩目が4mm以上6mm以下であることを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかの製造方法において、粒度分布を調整した後の製鋼スラグ(a)の粒度が、JIS A5015(2013)に粒度範囲が定められているCS−40、CS−30、CS−20、MS−25、HMS−25のいずれかの粒度範囲を満足することを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
本発明によれば、適用したエージング条件で到達し得る最低レベルにまで膨張性を低減した製鋼スラグ路盤材を高い生産性で製造することできる。このため膨張性の製鋼スラグを従来と同じエージング条件や蒸気原単位で蒸気エージングした場合でも、より多くの膨張率合格品(路盤材製品)を得ることができる。また、本発明法で製造された製鋼スラグ路盤材は、膨張性が極めて低いだけでなく、密度が高いため締め固め性にも優れている。
標準92回/層×3層の突き固めを、46回/層×3層、92回/層×3層、184回/層×3層と変化させて製鋼スラグの突き固めを行った各供試体の乾燥密度を示すグラフ 図1に示す各供試体について、80℃に保持した水槽に浸漬した水浸試験での膨張率の推移を示すグラフ 図1及び図2の供試体が得られた3層の突き固めにおいて、1層だけ突き固めた時点で採取された試料の粒度分布を示すグラフ 常圧で蒸気エージングを施した供試体(製鋼スラグ)の乾燥密度と水浸膨張率との関係を示すグラフ Andreasenの曲線(積算分布)を示すグラフ 常圧で蒸気エージングを施した種々の製鋼スラグ試料の粒度分布をAndreasenの曲線式で近似した場合のFuller指数qと、各試料の突き固め時の乾燥密度(JIS A1210(2009)に定められたE−bの方法に従い標準92回/層×3層の突き固めを行って得られた乾燥密度)との関係を示すグラフ 常圧で蒸気エージングを施した製鋼スラグの水浸膨張率(80℃一定保持で4日後の膨張率)とFuller指数qとの関係を示すグラフ 塩基度3.3〜3.9の製鋼スラグを常圧で蒸気エージングした場合の粒度分布の変化(蒸気エージング前後での粒度分布の変化)を示すグラフ 常圧での蒸気エージング後の製鋼スラグについて、その粒度分布をAndreazenの曲線式で近似し、Fuller指数qを求めた結果の一例を示すグラフ
以下の説明において、「常圧の蒸気エージング」などという場合のほかに、単に「蒸気エージング」という場合も、特に断りがない限り、常圧(大気圧)で行われる蒸気エージングを意味するものとする。
本発明者は以下のような実験を行った。
路盤材の膨張性評価に用いられる突き固め試験では、条件により突き固め回数が決められている。JIS A1210(2009)に定められたE−bの方法では、内径150mmの円筒容器(CBR試験型枠)に1層につき4.5kgのランマを92回落下させて突き、これを3層で突いて高さ125mmに突き固める。突き固めた供試体の質量が分かれば、事前に調整した含水比を基にして、乾燥時の供試体質量および密度が求められる。
標準92回/層×3層の突き固めを、46回/層×3層、92回/層×3層、184回/層×3層と変化させて製鋼スラグの突き固めを行い、突き固めた各供試体の乾燥密度を測定した。その結果を図1に示すが、突き固め回数を増やすと乾燥密度は増大している。一方、突き固めた供試体を80℃に保持した水槽に浸漬して膨張の推移を計測した。図2に、この水浸試験での各供試体の膨張率の推移を示すが、膨張率は密度の小さい順に大きくなっている。すなわち、膨張率は46回/層>92回/層>184回/層となっている。上記3層の突き固めにおいて、1層だけ突き固めた時点の試料を採取し、粒度分布測定した結果を図3に示すが、突き固め回数が184回では粗粒が若干崩壊した様子が分かる。
以上の結果は、数多く突き固めて多少粒子が壊れたとしても、密度が高くなるように充填させた方が膨張は小さくなることを示している。
その他これまで、常圧の蒸気エージングの処理時間を48時間から96時間まで変化させた種々の条件で試験した水浸膨張試験供試体(製鋼スラグ)について乾燥密度と水浸膨張率(ここでは80℃一定保持で4日後の膨張率で比較)を調べた結果では、乾燥密度が小さい供試体ほど膨張性が大きい傾向があった。
図4は、蒸気エージング(処理時間:72±24時間)を施した供試体(製鋼スラグ)の乾燥密度(JIS A1210(2009)に定められたE−bの方法に従い標準92回/層×3層の突き固めを行って得られた乾燥密度)と水浸膨張率との関係を示しているが、上記と同様の傾向が見られる。
一つのスラグ粒子に注目した場合、充填性が高く周囲の粒子からの拘束が大きいと、粒子の亀裂内にある膨張源が反応して膨張し、粒子自体を膨張させようとしても、拘束されて自由には反応が進まない。膨張反応によって粒子をより破壊して亀裂を進展させれば、反応進行中の膨張源や進展した亀裂先端にある未反応膨張源に水分が到達する空間が広げられる。しかし、粒子周辺の拘束が強いと、水分を膨張源に供給するための空間を容易には広げられず、結果として、膨張反応が抑制される。
製鋼スラグの密度を高めるには、粗粒が密に配列し、粗粒間に生じる空隙を細粒が埋め、さらに微粉が細粒間に残る空隙を埋めていくのが望ましい。しかし、空隙を埋めるのに必要以上の細粒、微粉があれば、細粒どうしが接して小さな空隙を多数生じるために、結局、最密な充填からは離れていく。蒸気エージングを長くしても、細粒が必要以上に増えてしまえば、スラグ粒子のパッキングを悪化させて、膨張率の低減化を妨げる。
蒸気エージングを施した種々の製鋼スラグの粒度分布について調べたところ、粒度分布にかなりの差があることが判った。
連続粒度分布の表現についてAndreasenの曲線式があり、最大粒径(Dpmax)に対して各中間径(Dp)での通過質量分率についてFuller指数qを用いて下記(1)式のように表す。
U(Dp)=(Dp/Dpmax) …(1)
ここで、Dpは粒径、Dpmaxは最大粒径、U(Dp)は粒径Dpまでの通過質量分率である。(出典:例えば「三輪茂雄、粉体工学、日刊工業新聞社、1981年、p.42」)
このAndreasenの曲線は図5のような積算分布になり、細かい粒子が多いほどFuller指数qは小さい値となる。実験的には、疎充填ではq=1/2で、密充填ではq=1/3で、それぞれ最も密度が高くなるとされている。
最大粒径DpmaxとFuller指数qを変数として、蒸気エージングを施した種々の製鋼スラグ試料の粒度分布をAndreasenの曲線式で近似した。各試料の突き固め時の乾燥密度(JIS A1210(2009)に定められたE−bの方法に従い標準92回/層×3層の突き固めを行って得られた乾燥密度)とFuller指数qの関係を図6に示す。図6によれば、乾燥密度はqが0.4〜0.6で最大となり、その前後は小さくなる傾向がある。細粒・微粉が増えるとqは0.4を下回って、乾燥密度が小さくなる。逆にqが0.6を上回るのは細粒・微粉を試験的に低減した水準であるが、やはり乾燥密度が小さい。これはqに充填に最適な範囲があるということであり、Andreasenの曲線式の傾向にも合致している。
製鋼スラグの実際の破砕プラントにおいて、単純に破砕過程及び分級した粗粒の再破砕を経た製品では、細粒・微粉が例えば鉄鋼スラグ路盤材のJIS規格(JIS A5015)に照らして必要より少ないことはあまりなく、概ね細かく砕きすぎる場合が多いと考えられる。
さきに挙げた図4において乾燥密度が小さく、膨張が大きかった水準は殆んどqが0.4未満である。ちなみに常圧で蒸気エージングを施した製鋼スラグの水浸膨張率(80℃一定保持で4日後の膨張率)とFuller指数qとの関係をみると、図7に示すようにq=0.5に向かって水浸膨張率が低下している。
Fuller指数qが0.6より大きくなると、粗粒どうしが接触する頻度が高くなり、粗粒間の空隙を埋める細粒が不足して、充填性が低下する。この場合も粒子間の拘束が低くなり、膨張崩壊をより自由に進められる環境になる。さらに、粗粒ばかりの場合は、JIS A5015に規定された水浸膨張試験で、試料粒子を型枠の中に突き固める際に、ランマの衝撃を粗粒が直接受ける確率が増し、かつ粗粒に接触している粒子が低充填で少ないため、周囲に応力を分散できなくなって、衝撃を受けた粗粒が高頻度で崩壊する。そうすると、新しい破面に未反応の膨張源が出現するため、蒸気エージングしたにも拘わらず、水浸膨張試験前に多くの未反応膨張源が反応しやすい状況となって、水浸膨張率を上昇させることになる。したがって、粒度を単純に粗粒化すればよい訳でもない。
以上のことから、本発明者は、蒸気エージングを施した製鋼スラグの水浸膨張は粒度分布によっても影響を受けており、粒度分布が不適切であるためにスラグ粒子の充填性が低下すると、水浸膨張が増大していることを見出した。したがって、望まれる蒸気エージングを実施しても、粒度分布が不適切であることによって膨張性が不合格判定になることが相当数起こっているものと考えられる。また、塩基度が高い製鋼スラグの場合、膨張源の遊離CaOがスラグ内に広範に分布しているため、どの破面にも膨張源が現れることとなり、膨張崩壊の連鎖はさらに強くなる。このような現象は、特に塩基度(但し、CaO/SiOの質量比。以下同様)が3.3以上の製鋼スラグで顕著になる。これは、スラグが凝結する高温段階で鉱物相中に3CaO・SiO(トリカルシウムシリケート)が現れるが、それが1250℃を下回るとCaOと2CaO・SiOに分解してフリーのCaOを生成するため、膨張源がスラグ組織に広範に分散してしまうためである。
本発明者は、上記知見に基づきさらに検討を進めた結果、蒸気エージングを施した製鋼スラグに対して、所定の条件で細粒・微粉分を増減することにより、適用したエージング条件で到達し得る最小の膨張率の路盤材が得られることが判った。また、特に塩基度が高い製鋼スラグの場合には、蒸気エージングを施すとスラグ粒度が細粒化してしまうが、このような蒸気エージング後の製鋼スラグでも、上記のように所定の条件で細粒・微粉分を増減することにより、同様に最小の膨張率の路盤材が得られることが判った。具体的には、Fuller指数qが0.4〜0.6となるように粒度分布を調整することが望ましいことが判った。この方法によれば、蒸気エージング後の製鋼スラグの細粒・微粉分を増減するだけでよいため、膨張性が極めて低い製鋼スラグ路盤材を高い生産性で製造することができ、また、製造される製鋼スラグ路盤材は、密度が高いため締め固め性にも優れている。
このため本発明では、粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕した後に常圧で蒸気エージングを施した製鋼スラグ(以下、説明の便宜上「製鋼スラグa」という)について、下記(i)又は(ii)の条件で細粒・微粉分を増減することにより、製鋼スラグaの粒度分布をAndreazenの曲線式で近似した場合に、Fuller指数が0.4〜0.6となるように製鋼スラグaの粒度分布を調整する。なお、粒径40mm以下とは篩目が40mm(呼び径)の篩を通過する粒径である。
(i)製鋼スラグaの一部について篩目が10mm以下の篩(以下、説明の便宜上「篩x」という)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、製鋼スラグaの残部(有姿粒度の製鋼スラグa)と混合する。
(ii)以前に、粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕され且つ該破砕後に蒸気エージング(常圧での蒸気エージング又は加圧蒸気エージング)が施された製鋼スラグを篩目が10mm以下の篩xで分級することで得られている細粒・微粉分を、製鋼スラグa(有姿粒度の製鋼スラグa)に加えて混合する。
なお、上記(ii)の「以前に・・得られている細粒・微粉分」とは、以前に行われた分級において得られ、ストックされている細粒・微粒分のことである。
製鋼スラグは、鉄鋼製造プロセスの製鋼工程で発生するスラグであり、脱炭スラグ(転炉脱炭スラグ)、溶銑予備処理スラグ(脱珪スラグ、脱燐スラグなど)、造塊スラグ、溶融還元スラグ、電気炉スラグなどがあり、これらの1種以上を用いることができる。なかでも脱炭スラグは一般に塩基度が高いので、製鋼スラグaの一部又は全部が脱炭スラグである場合には、本発明の有用性は特に高いと言える
本発明において、蒸気エージング前の製鋼スラグaについて、その80mass%以上を占めるスラグの最大粒径を40mmとしたのは、それより大きい径では内部に残留する膨張源が増加するため、蒸気エージングを施しても水浸膨張率のバラツキが大きくなり、膨張性が安定化しないためである。
Andreazenの曲線式で積算篩下の曲線が大きく変化するのは、Fuller指数qが1より小さい領域では粒径が最大粒径の20%以下の部分と考えられる。篩目40mmで80mass%以上通過する粒度分布であれば、最大粒径の20%の粒径は実質的に10mmとなり、それ以下の細粒・微粉分の粒子量を調整することが望ましい。このため本発明では、上記(i)、(ii)のように篩目が10mm以下の篩xで分級することを通じて細粒・微粉分を増減し、粒度分布を調整する。
また、望まれるFuller指数qの1/2近傍では、積算篩下(粒径Dpまでの通過質量分率)の変化が大きいのは粒径が最大粒径の約10%以下(すなわち約4〜6mm以下)の部分であり、直接的に4〜6mm以下の粒子を増減することが粒度分布を操作しやすい。このため本発明では、上記(i)、(ii)の篩xの篩目を4〜6mmとし、その篩目を通過する粒径4〜6mm以下の細粒・微粉分の増減を行うことが好ましい。例えば、篩xの篩目を5mm(呼び径)とし、その篩目を通過する粒径5mm以下の細粒・微粉分の増減を行うものである(なお、以下の説明において「粒径5mm以下」、「−5mm」とは篩目5mm(呼び径)を通過する粒径のことである。)。すなわち、上記(i)のように細粒・微粉分を減じる場合には、例えば、対象となる製鋼スラグaの山(同日に同じ精錬設備で発生し、粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕した後に蒸気エージングを施した製鋼スラグ)の一部だけ篩目が5mm(呼び径)の篩xで分級することで粒径5mm以下の粒子を分離し、残りの山の部分(製鋼スラグaの残部)は分級することなく有姿粒度のままとし、分級した製鋼スラグaと分級しない有姿粒度のままの製鋼スラグaを混合する。この場合、篩目が5mmの篩xで分級する製鋼スラグaの割合を変えることで、全体での粒径5mm以下の細粒・微粉分の割合を調整できる。一方、5mm以下の粒子が不足し、上記(ii)のように不足する細粒・微粉分を増やす場合には、それ以前の分級で篩い出したストックの−5mm分(粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕され且つ該破砕後に蒸気エージング(常圧での蒸気エージング又は加圧蒸気エージング)が施された製鋼スラグを篩目が5mm(呼び径)の篩xで分級することで得られている細粒・微粉分)を必要なだけ加え、混合する。そして、以上のような粒度分布の調整により、Fuller指数qが0.4〜0.6となるようにする。
製鋼スラグ路盤材には2種以上の製鋼スラグを混合して用いることも可能である。このように製鋼スラグaが2種以上の製鋼スラグからなる場合には、そのうちの1種の製鋼スラグa1(粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕した後に蒸気エージングを施した製鋼スラグ)の全部又は一部について篩目が10mm以下の篩x(例えば、篩目が呼び径5mmの篩x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、分級しない有姿粒度のままの残りの1種以上の製鋼スラグa2(粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕した後に蒸気エージングを施した製鋼スラグ)及び製鋼スラグa1の残部(但し、製鋼スラグa1の全部を上記分級した場合を除く。)と混合することにより粒度分布を調整するようにしてもよい。この場合、(1)篩目が10mm以下の篩x(例えば、篩目が呼び径5mmの篩x)で分級する製鋼スラグa1の割合を変えること、(2)製鋼スラグa1と製鋼スラグa2の量比を変えること、のいずれか又は両方により、全体での粒径5mm以下の細粒・微粉分の割合を調整できる。そして、以上のような粒度分布の調整により、Fuller指数qが0.4〜0.6となるようにする。
上記のように製鋼スラグ路盤材に2種以上の製鋼スラグを混合して用いる場合の代表例は、製鋼スラグa1が同日に同じ精錬設備で発生した脱炭スラグであり、製鋼スラグa2が脱炭スラグ以外の製鋼スラグである場合である。製鋼スラグa1である脱炭スラグは一般に塩基度が高く、塩基度が3.3以上である場合が多い。一方、製鋼スラグa2である脱炭スラグ以外の製鋼スラグは、その種類により種々の塩基度を有する。
本発明において、Fuller指数qが0.4〜0.6となるように粒度分布を調整するのは、蒸気エージング後の製鋼スラグaである。製鋼スラグに蒸気エージングを施すとスラグが細粒化するが、塩基度が高い製鋼スラグ、特に塩基度が3.3以上の製鋼スラグは膨張源の遊離CaOがスラグ内に広範に分布しているため、膨張崩壊の連鎖を生じる傾向が強く、蒸気エージングを施すことにより細粒・微粉化を生じやすい。図8に、塩基度3.3〜3.9の製鋼スラグを蒸気エージングした場合の粒度分布の変化(蒸気エージング前後での粒度分布の変化)を示す。図8に示されるように、製鋼スラグの塩基度が高いほど、蒸気エージング後の細粒・微粉が増加するため、粒度分布の変化が大きくなる。また、精錬各チャージの塩基度自体のバラツキ範囲も拡大し、蒸気エージング後の粒度変化が予測しにくくなる。このため、所望のFuller指数qに調整するには、蒸気エージング後の粒度分布を測定してから粒度調整を行うことが好ましく、これによりFuller指数qを0.4〜0.6の範囲に確実に入れることができる。
また、上記の点からして、本発明法は、製鋼スラグaの一部又は全部が塩基度3.3以上の製鋼スラグである場合に、特に有用性が高いと言える。
蒸気エージングの処理時間は24〜144時間程度が適当である。ここで、処理時間とは、山積みされたスラグベッドの昇温期間(測温している温度計がほぼ100℃に達するまで)が終わってからの約100℃での保温時間をいう。処理時間の望ましい上限を144時間としたのは、処理時間が長すぎると生産性が低下するからである。また、処理時間の望ましい下限を24時間としたのは、蒸気が吹き込まれた山積みスラグが均一に昇温して反応促進するには、最低でも24時間は必要だからである。
本発明法において、粒度分布を調整した後の製鋼スラグの粒度は、JIS A5015(2013)に粒度範囲が定められているCS−40、CS−30、CS−20、MS−25、HMS−25のいずれかの粒度範囲を満足することが好ましい。これらは道路用鉄鋼スラグの粒度を含めた物性を規定したものであり、規格名の数字は概ねの最大粒径を示している。実用上はこの粒度を満たすものが道路舗装工事に用いられるため、路盤材用途の販売にはこの規格に合格する必要がある。
以上のような本発明法で製造される製鋼スラグ路盤材は、粒度分布をAndreazenの曲線式で近似した場合に、Fuller指数が0.4〜0.6となる粒度分布を有することが好ましい。
本発明により製造された製鋼スラグ路盤材は、単独で使用(施工)してもよいし、他の路盤材料(例えば、他のスラグ路盤材や砕石など)と混合して使用(施工)してもよい。
原料となる製鋼スラグは、脱炭スラグと造塊スラグであり、いずれも粒径40mm以下に破砕されたもの(篩目40mm(呼び径)の篩を通過したもの)である。脱炭スラグは、遊離CaO含有量が4.9〜6.1mass%、塩基度が3.3〜4.3であり、造塊スラグは、遊離CaO含有量が1.3mass%、塩基度が2.7〜2.9であった。実施例1及び実施例2では、脱炭スラグとして、未処理状態の有姿粒度のスラグAを常圧で蒸気エージングしたスラグB(粒度0−40mm)と、このスラグBから篩目が5mm(呼び径)の篩で−5mmの粒子を分級・排除したスラグC(粒度5−40mm)を用いた。スラグBとスラグCは同日に同じ精錬設備で発生したスラグである。また、実施例2では、造塊スラグとして、分級されていない有姿粒度であって常圧で蒸気エージングしたスラグD(粒度0−40mm)を用いた。また、実施例3では、脱炭スラグとして、分級されていない有姿粒度であって常圧で蒸気エージングしたスラグE(粒度0−40mm)と、以前に、粒径40mm以下に破砕され且つ該破砕後に常圧で蒸気エージングが施された脱炭スラグを篩目が5mm(呼び径)の篩で分級した際に篩下となり、ストックされていたスラグF(粒度0−5mm)を用いた。なお、スラグEは粒度0−40mmであるが、全体的に粒度が粗く、細粒分が少ない粒度分布のスラグである。
スラグA〜Fの粒度分布を測定するとともに、スラグA〜EについてAndreasenの曲線式におけるFuller指数qをグラフソフトの回帰機能を用いて求めた。その一例を図9に示す。その際、通過質量分率100mass%、すなわち全通となる篩目の通過質量分率はデータとせず、通過質量分率100mass%未満の篩目での通過質量分率のみをデータとして近似した。また、スラグA〜Eについて、JIS A5015(2013)附属書2に定めた水浸膨張試験を行い、乾燥密度と水浸膨張率を測定した。
スラグB〜Fのうちの2つのスラグを混合する際には、スラグの混合にホイルローダー等の重機を用い、切り返しを数度繰り返すことで混合を均一化した。
スラグの通過質量分率(粒度分布)を測定するのに、37.5mm(呼び径40mm)、31.5mm、26.5mm、19.0mm、13.0mm、9.5mm(呼び径10mm)、4.75mm(呼び径5mm)、2.36mm、1.18mm、0.6mm、0.425mm、0.3mm、0.15mm、0.075mmの篩を用いた。この篩系列は、骨材粒度を測定する篩系列とスラグ路盤材の粒度を測定する篩系列の折衷となっている。これは、スラグ路盤材の篩系列よりも細粒側の分布を精密に測定するためである。JIS A5015(2013)道路用鉄鋼スラグでは水浸膨張率を1.5%以下と規定しているが、実操業では製品中のバラツキがあることを考慮して、より小さな膨張率にまで安定化することがよく行われる。本実施例では、蒸気エージング後のスラグ単味で水浸膨張率を0.5%以下にまで低減することを目安とした。
蒸気エージングは、1.5m層厚で山積みしたスラグの下方から蒸気を吹き込んで昇温するエージング設備で約100℃に達してから72時間保持する条件で実施した。
[実施例1]
比較例3を除き、−5mmの細粒分を分級・排除したスラグC(脱炭スラグ、粒度5−40mm)と、−5mmの細粒分を分級・排除していない有姿粒度のスラグB(脱炭スラグ、粒度0−40mm)を混合し、所定の粒度分布を有する発明例1〜3及び比較例1、2のスラグ(試料)とした。なお、比較例3は、有姿粒度のスラグB(脱炭スラグ、粒度0−40mm)のみからなるスラグ(試料)である。各スラグについて、上述した方法で粒度分布測定とFuller指数qの算出を行った。また、各スラグについて、JIS A5015(2013)附属書2に定めた水浸膨張試験を行い、乾燥密度と水浸膨張率を測定した。
それらの結果を、スラグA〜C単味での粒度分布、Fuller指数q、水浸膨張率及び乾燥密度とともに表1及び表2に示す。これによれば、Fuller指数qが0.4〜0.6の範囲にある発明例1〜3は、比較例と較べて乾燥密度が高く、水浸膨張率は低い。これに対して、Fuller指数qが0.4よりも小さい比較例2、3と、Fuller指数qが0.6よりも大きい比較例1では、発明例と同じ由来のスラグであるにも関わらず乾燥密度が低く、水浸膨張率は高い。
Figure 0006766832
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[実施例2]
−5mmの細粒分を分級・排除したスラグC(脱炭スラグ、粒度5−40mm)と、−5mmの細粒分を分級・排除していない有姿粒度のスラグD(造塊スラグ、粒度0−40mm)を混合し、所定の粒度分布を有する発明例4及び比較例4のスラグ(試料)とした。各スラグについて、上述した方法で粒度分布測定とFuller指数qの算出を行った。また、各スラグについて、JIS A5015(2013)附属書2に定めた水浸膨張試験を行い、乾燥密度と水浸膨張率を測定した。
それらの結果を、スラグC、D単味での粒度分布、Fuller指数q、水浸膨張率及び乾燥密度とともに表3及び表4に示す。これによれば、スラグC(脱炭スラグ、粒度5−40mm)とスラグD(造塊スラグ、粒度0−40mm)を0.75:0.25の割合(質量比)で混合した比較例4は、Fuller指数qが0.6よりも大きい。一方、スラグCとスラグDを0.4:0.6の割合(質量比)で混合した発明例4は、Fuller指数qが0.4〜0.6の範囲内にある。ここで、スラグC、Dをそれぞれ単味で使用した場合をみると、Fuller指数qはともに0.4〜0.6の範囲から外れているが、造塊スラグであるスラグDは遊離CaO量が少ないために、膨張安定化が速やかに起こり、蒸気エージング後の水浸膨張率は0.29%と低い。一方、脱炭スラグであるスラグCは、遊離CaO量がスラグDよりも多く、乾燥密度が低く、水浸膨張率は1.02%と高い。発明例4の場合、乾燥密度が高くなり、水浸膨張率はスラグCとスラグDの重み付けの水浸膨張率平均より低い値となっており、粒度分布の調整による効果が現れている。
Figure 0006766832
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[実施例3]
−5mmの細粒分を分級・排除していない有姿粒度のスラグE(脱炭スラグ、粒度0−40mm)と篩目5mmの篩下のスラグF(脱炭スラグ、粒度0−5mm)を混合し、所定の粒度分布を有する発明例5のスラグ(試料)とした。このスラグについて、上述した方法で粒度分布測定とFuller指数qの算出を行った。また、同スラグについて、JIS A5015(2013)附属書2に定めた水浸膨張試験を行い、乾燥密度と水浸膨張率を測定した。
その結果を、スラグF単味での粒度分布、スラグE単味での粒度分布、Fuller指数q、水浸膨張率及び乾燥密度とともに表5及び表6に示す。これによれば、細粒分がやや少ない有姿粒度のスラグE(脱炭スラグ、粒度0−40mm)はFuller指数qが0.6より大きい。これに対して、有姿粒度のスラグEに細粒のスラグF(脱炭スラグ、粒度0−5mm)を86:14の割合(質量比)で混合した発明例5は、Fuller指数qが0.4〜0.6の範囲内にある。また、発明例5は、スラグEに較べて乾燥密度が高く、水浸膨張率は0.5%を下回っている。
Figure 0006766832
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Claims (7)

  1. 粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕した後に常圧で蒸気エージングを施した製鋼スラグ(a)について、下記(i)又は(ii)の条件で細粒・微粉分を増減することにより、製鋼スラグ(a)の粒度分布をAndreazenの曲線式で近似した場合に、Fuller指数が0.4〜0.6となるように製鋼スラグ(a)の粒度分布を調整することを特徴とする製鋼スラグ路盤材の製造方法。
    (i)製鋼スラグ(a)の一部について篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、製鋼スラグ(a)の残部と混合する。
    (ii)以前に、粒径40mm以下の割合が80mass%以上となる粒度に破砕され且つ該破砕後に蒸気エージングが施された製鋼スラグを篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで得られている細粒・微粉分を、製鋼スラグ(a)に加えて混合する。
  2. 製鋼スラグ(a)の少なくとも一部が、塩基度(但し、CaO/SiOの質量比)が3.3以上の製鋼スラグであることを特徴とする請求項1に記載の製鋼スラグ路盤材の製造方法。
  3. 製鋼スラグ(a)が同日に同じ精錬設備で発生した脱炭スラグであり、該製鋼スラグ(a)の一部について篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、製鋼スラグ(a)の残部と混合することにより、製鋼スラグ(a)の細粒・微粉分を減少させて粒度分布を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の製鋼スラグ路盤材の製造方法。
  4. 製鋼スラグ(a)が2種以上の製鋼スラグからなり、そのなかの1種の製鋼スラグ(a1)の全部又は一部について篩目が10mm以下の篩(x)で分級することで細粒・微粉分を減じた後、残りの1種以上の製鋼スラグ(a2)及び製鋼スラグ(a1)の残部(但し、製鋼スラグ(a1)の全部を上記分級した場合を除く。)と混合することにより、製鋼スラグ(a)の細粒・微粉分を減少させて粒度分布を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の製鋼スラグ路盤材の製造方法。
  5. 製鋼スラグ(a1)が同日に同じ精錬設備で発生した脱炭スラグであり、製鋼スラグ(a2)が脱炭スラグ以外の製鋼スラグであることを特徴とする請求項4に記載の製鋼スラグ路盤材の製造方法。
  6. 篩(x)の篩目が4mm以上6mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の製鋼スラグ路盤材の製造方法。
  7. 粒度分布を調整した後の製鋼スラグ(a)の粒度が、JIS A5015(2013)に粒度範囲が定められているCS−40、CS−30、CS−20、MS−25、HMS−25のいずれかの粒度範囲を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の製鋼スラグ路盤材の製造方法。
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