JP6766616B2 - 画像形成装置、画像読取装置、情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
形成装置、画像読取装置、情報処理装置およびプログラムに関する。
画像が異常であると判定された場合はヤレとされ、出力の停止やヤレ紙を通常とは異なる排出先への排紙などが行われる。
そこで、読取画像で異常が検出された場合に、読取画像の異常が読取部の汚れ等に起因するものなのかを判定する方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、読取画像に縦スジが含まれる場合、読取ガラスを移動して再度読取を行い、移動前後での読取画像における縦スジ位置の変化に基づいて縦スジの原因を解析している。
を防止することが可能な画像形成装置、画像読取装置、情報処理装置およびプログラムに
関する。
ジョブの印刷用画像データに基づいて画像を媒体上に形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記画像形成部及び画像読取部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記媒体上の画像を前記画像読取部で読み取った第1の読取結果を取得して画像を解析する機能を有し、
前記第1の読取結果に基づいて解析した画像に異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合、前記異常は前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定し、前記画像読取部における付着物を除去する処理を行い、除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得し、前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにすることを特徴とする。
前記制御部は、所定の異常処理として、媒体の排出先を不良排出先に切り替えて出力を行うことを特徴とする。
前記制御部は、読み取りで最終的に異常と判定されたページを前記記憶部に格納することを特徴とする。
印刷用画像データに基づいて媒体上に形成された画像を読み取って読取結果を取得する画像読取部と、
前記画像読取部を制御する読取制御部と、を有し、
前記読取制御部は、前記媒体上の画像を画像読取部で読み取った第1の読取結果を取得して画像を解析する機能を有し、
前記解析において読み取った画像に異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合、前記異常は前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定し、前記画像読取部における付着物を除去する処理を行い、除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得し、前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにすることを特徴とする。
前記情報処理制御部は、前記媒体上の画像を画像読取部で読み取った第1の読取結果を取得して画像を解析する機能を有し、前記解析において読み取った画像に異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合、前記異常は前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定し、前記画像読取部における付着物を除去する処理を行い、除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得し、前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにすることを特徴とする。
媒体上の画像を読み取った第1の読取結果を取得するステップと、
前記第1の読取結果に基づいて画像を解析するステップと、
前記解析において読み取った画像に異常があるかを判定するステップと、
異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合に、前記異常が前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであるか判定するステップと、
第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常が前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定された場合に、画像読取部における付着物を除去する処理を行うステップと、
除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得するステップと、
前記第2の読取結果に基づいて画像を解析するステップと、
前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにするステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
画像形成装置1は、図1に示すように、用紙の搬送方向上流側から順に、大容量給紙装置40、装置本体10、読取装置20、後処理装置30を有している。各装置は電気的および機械的に接続されており、装置間での用紙の搬送および通信が可能となっている。
なお、画像形成装置1における装置の数や種類は上記構成に限定されず、他の装置が接続されていてもよく、また、装置本体10と読取装置20とによって画像形成装置1が構成されていてもよく、さらには装置本体10のみによって画像形成装置1が構成されていてもよい。上記装置の一部で画像形成装置が構成される場合、その他の装置と合わせて画像形成システムを構成するものであってもよい。
搬送路13の途中の周辺には画像形成部11が設けられている。画像形成部11は、各色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))用にそれぞれ感光体11aを有しており、各感光体11aの周囲には、図示しない帯電器、LD、現像器を有している。さらに、画像形成部11は、感光体11aの画像が転写される中間転写ベルト11b、および中間転写ベルト11bの画像を用紙に転写する二次転写部11cを有している。
上記した感光体11a、図示しない帯電器、LD、現像器、中間転写ベルト11b、二次転写部11c、定着器11dなどによって画像形成部11が構成されている。なお、画像形成部としては、単色で画像形成を行うものであってもよく、単色のみが印刷可能な画像形成部であってもよい。
用紙を反転して画像形成部11に環流する場合、反転搬送路13aから一旦退避搬送路13bに用紙を送った後、逆走させて下流側の反転搬送路13aに送り、画像形成部11の上流側で搬送路13に合流させて用紙の裏面側への画像形成を行う。
読取装置20は、搬送路23の途中付近に画像読取部24を備えている。画像読取部24はCMOSセンサーやCCDセンサー等によるラインセンサーによって構成され、搬送路23で搬送される用紙上の画像を読み取り、読取画像データを読み取り結果として制御部100へ送信することができる。
なお、本実施形態では、画像読取部を画像形成装置に含むものとして説明したが、画像形成装置外に画像読取部を有し、画像読取部の読取結果を画像形成装置で取得可能とするものであればよく、例えば、画像形成装置に画像読取装置をインラインで接続したり、画像読取部と画像形成装置とをネットワークなどで接続して読取結果を画像形成装置に送信可能としたりしてもよい。また、読取結果を取り外し可能な記録媒体に格納して画像形成装置に記録媒体を接続することで読取結果を取得可能とするものであってもよい。
さらに、画像読取部24を、用紙搬送面の表裏にそれぞれ配置して、用紙の反転を行うことなく、用紙の表面および裏面の画像を一度に読み込める構成としてもよい。
読取装置20の下流側には後処理装置30が接続されており、読取装置20に備える搬送路23の下流側は、後処理装置30の搬送路33に接続されている。
搬送路23で送られる用紙は、後処理装置30の搬送路33に送られて、後処理を行うことなく第1排紙部31へ排紙されるか、後処理部34で所定の後処理が行われて第2排紙部32に排紙される。後処理部34は複数の後処理を行うものであってもよい。
さらに、後処理装置30では、出力される用紙がヤレであるかによって排紙先を変えることができる。例えば、異常のない通常の用紙は第2排紙部32へ排紙し、ヤレ紙と検知された用紙は第1排紙部31へ排紙することができる。
図2は、本実施形態のデジタル複合機(コピア・プリンタ・スキャナー)として機能する画像形成装置1の回路ブロック図および画像形成システムを構成するネットワーク構成を示す図である。なお、図2では、装置本体10以外の制御構成は省略している。
したがって、この場合、情報処理制御部のハードウェアは、本発明のコンピュータに相当する。
なお、本発明のプログラムは、持ち運び可能な記憶部などに格納されて流通、移動するものであってもよく、また、ネットワークなどを通して外部装置制御部400の記憶部に格納されたものであってもよい。
さらに、DRAM制御IC111には、圧縮メモリー121とページメモリー122とからなる画像メモリー120が接続されている。圧縮メモリー121は、ジョブ管理情報や原稿などの圧縮画像データを格納するためのメモリーであり、ページメモリー122は、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリーである。
制御CPU113には、ROM114と不揮発メモリー115が接続されている。不揮発メモリー115には、制御CPU113で実行されるプログラムや画像形成装置における設定データ、画像形成条件を含むプロセス制御パラメータなどが格納されている。
ROM114には、上記制御CPU113で所定の動作を実行させるためのプログラムが読み出し可能に格納されている。なお、プログラムは、外部から提供されて不揮発メモリーやHDDなどに格納されるものであってもよい。なお、本発明のプログラムは、持ち運び可能な記憶部などに格納されて流通、移動するものであってもよく、また、ネットワークなどを通して外部装置制御部400の記憶部に格納されたものであってもよい。
制御CPU113は、画像データの取得や画像出力のための制御のほか、画像形成装置の調整を実施するための制御、画像形成装置の機内情報の取得等を行う。
さらに、制御CPU113にはIO128が接続されており、画像形成装置1内の各種センサーの信号が取得可能になっており、画像読取部24における画像の読み取り結果を、IO128を通じて取得することができる。
まず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
第1に、画像形成装置1において、スキャナー部130で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。
まず、制御CPU113は、操作部140における操作入力に基づいてスキャナー部130へ指令を発行する。スキャナー部130では、制御CPU113から指令を受けたスキャナー制御部132がCCD131の動作制御を行い、CCD131が原稿から画像を光学的に読み取る。この際には、原稿の読み取りは、自動原稿搬送装置(ADF)14によって行ってもよい。また、プラテンガラス上に原稿を置いて原稿の画像の読み取りを行ってもよい。
画像データは、LAN3を介して画像形成装置1に入力される。入力される画像データとしては、例えば外部装置4のアプリケーションプログラム等により生成されたものや、他の画像形成装置により生成されたものが挙げられる。画像データは、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160のLANインターフェース165で受信され、DRAM制御IC161によって画像メモリー(DRAM)162やHDD166に一旦格納される。一旦格納されたデータは、PCIバス112を介してコピア本体のDRAM制御IC111に転送され、その後、ページメモリー122に一旦格納される。ページメモリー122に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮IC118に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー121に格納される。圧縮処理されたデータをHDD127に格納する場合には、圧縮メモリー121に格納されたデータが、DRAM制御IC111を介してHDD127に格納される。
画像形成装置1で印刷を行う場合、圧縮メモリー121に格納された画像データが、DRAM制御IC111を介して伸長IC125に送出され、伸長IC125においてデータが伸長される。なお、HDD127に格納された画像データを画像出力する場合は、画像データは、DRAM制御IC111を介して一旦圧縮メモリー121に格納され、その後、画像データがDRAM制御IC111を介して伸長IC125に送出され、伸長IC125においてデータが伸長される。
また、画像データとしては、不揮発メモリー115やHDD127などの記憶部に予め格納されたものを用いることもできる。
センサーの清掃は、本発明の異常除去動作に相当する。なお、センサーの清掃方法は本発明としては特に限定されず、短時間で行うことが可能なものであれば所望の清掃方法を採用することができ、例えば、ブラシや気体の吹き付けなどによって行うことができる。
図3では、ジョブの実行に伴って、用紙P1、P2、P3、P4が順番に連続して搬送されており、用紙P1がラインセンサーを通過した後に、紙粉などのゴミGがセンサーに付着した状態を示している。この状態で用紙P2上の画像の読み取りを行うと読み取り画像にスジ状汚れLが含まれてしまう。なお、図3ではスジ状汚れLが用紙上に描かれているが、実際には用紙上の汚れは存在するものではなく、読み取り画像に用紙搬送方向に連続するスジ状汚れLが生じている。
なお、図3の例では、用紙P2上の読取結果は、本発明の第1の読取結果に相当し、用紙P3上の読取結果は本発明の第2の読取結果に相当する。
ジョブの印刷に伴ってヤレ解析を実施する(ステップs1)。ヤレ解析では、画像読取部で読み取った読取画像と、ジョブの印刷用画像データにおける印刷画像とを比較し、同一であるかによってヤレ判定を行う。前者は、本発明の第1の読取結果に相当する。両者が一致せず、ヤレを検知したかを判定する(ステップs2;以降同様である)。両者が同一でヤレが検知されなかった場合(ステップs2、No)、手順を終了する。
ステップs2でヤレを検知した場合(ステップs2、Yes)、ヤレがゴミ起因の可能性があるものかを判定する(ステップs3)。判定は、読取画像の汚れが用紙搬送方向に沿ったスジ状であるかによって行う。ヤレがゴミ起因の可能性でない場合(ステップs3、No)、現在のページをヤレであると判定し(ステップs9)、手順を終了する。上記手順をページ毎に繰り返すことができる。
一方、ヤレを検知した場合(ステップs6、Yes)、前のページと同位置の汚れを検知したかを判定する(ステップs7)。前ページと同位置の汚れであった場合(ステップs7、Yes)、前のページと現在のページとをヤレと判定し(ステップs8)、手順を終了する。前ページと同位置の汚れでなかった場合(ステップs7、No)、現在のページをヤレであると判定し(ステップs9)、手順を終了する。
上記実施形態では、ヤレの原因が画像読取部24の除去可能なゴミによるものであるかを判定したが、ヤレをリアルタイムで検知するシステムの場合、実施形態1の動作を行った後に、画像読取部24のセンサー上のゴミによる誤検知と判断した場合には出力処理を継続して実行し、センサー上のゴミによる誤検知でないと判断した場合には当該用紙をヤレと判定し、出力処理を中止し、警告や各部の清掃や点検を行うようユーザーに促す通知を行うようにしてもよい。ユーザーへの警告や通知は、操作部140や外部装置4の表示操作部410へのメッセージの表示によって行ってもよく、ネットワークなどを介して通信により他の装置に警告や通知するようにしてもよい。出力処理の中止やユーザーへの警告や通知は、本発明における所定の異常処理に相当する。
用紙上の画像を読み取った読み取り画像に基づいてヤレの解析を実施すると(ステップs11)、ヤレを検知したかを判定する(ステップs12)。ヤレを検知しなかった場合(ステップs12、No)、手順を終了する。
一方、ヤレを検知した場合(ステップs12、Yes)、ヤレがゴミ起因のヤレであるかを判定する(ステップs13)。判定は、読取画像の汚れがスジ状であるかなどに基づいて行う。ゴミ起因のヤレでない場合(ステップs13、No)、出力処理を停止し(ステップs20)、現在のページがヤレであるというメッセージを操作表示部140のパネル等に表示し(ステップs21)、処理を終了する。メッセージの表示場所は特に限定されない。
一方、前のページと同じ位置の汚れでない場合(ステップs18、No)、現ページがヤレであるというメッセージをパネルに表示し(ステップs21)、手順を終了する。メッセージの表示場所は特に限定されず、表示は操作表示部140において行っても良く、外部装置4の表示操作部410において行ってもよい。
ヤレをリアルタイムで検知して、ヤレと判定された場合に排紙トレイを切り替えて出力するシステムの場合は、ヤレがセンサー上のゴミに起因する誤検知であるかに応じて出力先を変更するようにしてもよい。例えば、上記実施形態に基づいて、検知されたヤレがセンサー上のゴミによる誤検知であるかを判定した後、センサー上のゴミによる誤検知と判断された場合には通常通りに出力処理を継続して実行し、センサー上のゴミによる誤検知ではないと判断され、かつ、画像読取装置と排紙トレイとの間にある搬送路で出力先を切り替えることが可能な構成である場合は、用紙をヤレ用出力トレイに出力するように制御する。例えば、誤検知の場合は通常通り第2排紙部32へ排紙し、誤検知でない場合は第1排紙部へ排紙する。
なお、画像読取部の先で出力先を切り替えることが不可能な構成の場合には実施形態2と同様の処理を行う。
まず、画像読取部よりも下流側で出力先の切り替えが可能であるかを判定する(ステップs31)。
出力先の切り替えが不可である場合(ステップs31、No)、図5のフローを実施する。出力先の切り替えが可能である場合(ステップs31、Yes)、ヤレの解析を実施し(ステップs32)、ヤレを検知したかを判定する(ステップs33)。この実施形態では、後処理部30において用紙の排出先を第1排紙部と第2排紙部とで切り替えることができる。
ヤレの検知は、入力画像データと読取画像データとを比較することにより行う。ヤレが検知されなかった場合(ステップs33、No)、手順を終了する。
ステップs33でヤレを検知した場合(ステップs33、Yes)、ヤレがゴミ起因の可能性があるものかを判定する(ステップs34)。判定は読取画像の汚れがスジ状であるかなどによって行う。ヤレがゴミ起因のものでない場合(ステップs34、No)、現在のページの出力先をヤレ用トレイに切り替え(ステップs41)、手順を終了する。
その後、次のページでヤレが検知されたかを判定する(ステップs37)。ヤレを検知しなかった場合(ステップs37、No)、処理を終了する。この場合、前ページはヤレでないと判断され、通常の出力先へ排紙される。
一方、次ページでヤレを検知した場合(ステップs37、Yes)、出力処理を停止し(ステップs38)、前のページと同位置の汚れを検知したかを判定する(ステップs39)。前ページと同位置の汚れであった場合(ステップs39、Yes)、前ページと現在のページがヤレであると判定し、前のページと現在のページの出力先をヤレ用トレイに切り替える(ステップs40)。一方、前ページと同位置の汚れでない場合(ステップs39、No)、前ページはヤレでないが現在のページがヤレであると判断し、現在のページの出力先をヤレ用トレイに切り替え(ステップs41)、手順を終了する。
実施形態1〜3では枚葉紙を想定していたが、ロール紙等の連続紙で同様の問題が発生した場合、各ページの間隔が枚葉紙と比べて短く、画像と画像との間でセンサーの清掃を行うのが通常は困難である。また、機械を止めてしまうとロール紙の断裁が必要になり、不要なヤレ紙を発生させてしまい、また搬送の再開が面倒であるなどの問題がある。
画像読取部24のラインセンサーでロール紙RP上の画像I1を読み取った後に、紙粉などのゴミGがセンサーに付着したため、画像I2以降で読み取り画像にラインLが現れる。
この実施形態では、ロール紙を扱う機械で画像読取装置による読み取り画像にスジ状の汚れが検知された場合、次のページの読み取りを行わず、その間にセンサーの清掃を実施することができる。その後、その次のページで読み取りを再開し、スジ状汚れの検知を行う。スジ状汚れが検知されなければ、センサーに付着したゴミによる誤検知として処理を継続する。スジ状汚れが検知された場合は出力処理を中止し、各部の清掃や点検を行うようユーザーに促すなどの異常処理を行う。
用紙上の画像を読み取った読み取り画像に基づいてヤレの解析を実施し(ステップs51)、ヤレを検知したかを判定する(ステップs52)。ヤレを検知していない場合(ステップs52、No)、フローを終了する。
ヤレを検知した場合(ステップs52、Yes)、センサーに付着したゴミに起因するヤレの可能性があるかを判定する(ステップs53)。判定は、読取画像の汚れがスジ状であるかなどによって行う。ゴミに起因するヤレの可能性がないと判定した場合(ステップs53、No)、出力処理を停止し(ステップs61)、現ページがヤレであるというメッセージをパネルに表示する(ステップs62)。
センサーの簡易清掃後、次々ページのヤレ解析を実施し(ステップs56)、ヤレを検知したかを判定する(ステップs57)。ヤレを検知しなかった場合(ステップs57、No)、前々ページはヤレでないと判断し、フローを終了する。一方、ヤレを検知した場合(ステップs57、Yes)、出力処理を停止し、(ステップs58)、前々ページと同じ位置の汚れを検知したかを判定する(ステップs59)。前々ページと同じ位置の汚れを検知した場合(ステップs59、Yes)、センサーの清掃を促すメッセージをパネルに表示し(ステップs60)、フローを終了する。一方、前々ページと異なる位置の汚れを検知した場合(ステップs59、No)、現ページがヤレであるというメッセージをパネルに表示し(ステップs62)、フローを終了する。
実施形態4では、スジ状汚れの検知直後のページでは読み取りを行わず、その間にセンサーの清掃を行っていたが、読み取りを行わなかったページがヤレであった場合を考慮して、ジョブの末尾後に読み取りを行わなかったページの追加印刷を行うようにして解析を行うようにしてもよい。この場合、追加印刷を行ったことをユーザーに通知するようにしてもよい。これにより、全ページに対してヤレの判定を行うことが可能となる。
まず、用紙上の画像を読み取った読み取り画像に基づいてヤレの解析を実施し(ステップs71)、ヤレを検知したかを判定する(ステップs72)。ヤレを検知していない場合(ステップs72、No)、フローを終了する。
一方、ヤレを検知した場合(ステップs72、Yes)、センサーに付着したゴミに起因するヤレの可能性があるかを判定する(ステップs73)。判定は、読取画像の汚れがスジ状であるかなどに基づいて行う。センサーのゴミに起因するヤレの可能性がないと判定した場合(ステップs73、No)、出力処理を停止し(ステップs81)、現ページがヤレであるというメッセージをパネルに表示する(ステップs82)
一方、ステップs77においてヤレを検知した場合(ステップs77、Yes)、出力処理を停止し、(ステップs78)、前々ページと同じ位置の汚れを検知したかを判定する(ステップs79)。前々ページと同じ位置の汚れを検知した場合(ステップs79、Yes)、センサーの清掃を促すメッセージをパネルに表示し(ステップs80)、フローを終了する。一方、前々ページと異なる位置の汚れを検知した場合(ステップs79、No)、現ページがヤレであるというメッセージをパネルに表示し(ステップs82)、フローを終了する。
3 LAN
4 外部装置
10 装置本体
11 画像形成部
20 読取装置
24 画像読取部
30 後処理装置
34 後処理部
100 制御部
113 制御CPU
115 不揮発メモリー
127 HDD
400 外部装置制御部
G ゴミ
P1、P2、P3、P4 用紙
I1、I2、I3、I4 画像
RP ロール紙
Claims (21)
- ジョブの印刷用画像データに基づいて画像を媒体上に形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記画像形成部及び画像読取部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記媒体上の画像を前記画像読取部で読み取った第1の読取結果を取得して画像を解析する機能を有し、
前記第1の読取結果に基づいて解析した画像に異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合、前記異常は前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定し、前記画像読取部における付着物を除去する処理を行い、除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得し、前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにすることを特徴とする画像形成装置。 - 付着物を除去する前記処理は、前記画像読取部の読取り経路における付着物の除去に関するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記付着物が媒体屑であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、付着物を除去する前記処理をページ間で行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれ1項に記載の画像形成装置。
- 媒体上において、第1の読取結果で画像に所定の異常があった場合、その後の画像では、読取結果の解析を行うことなく付着物を除去する前記処理を行い、前記処理後の画像において読み取りを行って第2の読取結果を得ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記媒体が連続媒体であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、読取結果の解析を行っていない画像について報知を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記報知では、解析を行っていない画像を前記ジョブの末尾後に出力することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記第1の読取結果と前記第2の読取結果の双方で異常があると判定した場合、所定の異常処理を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、第1の読取結果における異常が前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるもの以外の異常である場合、所定の異常処理を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記所定の異常処理として、ジョブの出力を停止することを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記所定の異常処理として、媒体をヤレと判定することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記所定の異常処理として、ユーザーへの報知を行うことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記報知では、画像読取部の清掃または/および点検を促すことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
- 媒体の排出先を、通常排出先と不良排出先とに切り替え可能な排出切替部を有し、
前記制御部は、所定の異常処理として、媒体の排出先を不良排出先に切り替えて出力を行うことを特徴とする請求項9〜14のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - データを読み出し可能に格納する記憶部を有し、前記制御部は、読み取りで最終的に異常と判定されたページを前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像の解析が、ヤレ検知のためであることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、ヤレ検知の解析において、前記画像読取部で読み取った読取結果と、前記ジョブの印刷用画像データにおける印刷画像とを比較して、異常の有無を判定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
- 印刷用画像データに基づいて媒体上に形成された画像を読み取って読取結果を取得する画像読取部と、
前記画像読取部を制御する読取制御部と、を有し、
前記読取制御部は、前記媒体上の画像を画像読取部で読み取った第1の読取結果を取得して画像を解析する機能を有し、
前記解析において読み取った画像に異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合、前記異常は前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定し、前記画像読取部における付着物を除去する処理を行い、除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得し、前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにすることを特徴とする画像読取装置。 - 印刷用画像データに基づいて媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部を制御する情報処理制御部を有する情報処理装置であって、
前記情報処理制御部は、前記媒体上の画像を画像読取部で読み取った第1の読取結果を取得して画像を解析する機能を有し、前記解析において読み取った画像に異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合、前記異常は前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定し、前記画像読取部における付着物を除去する処理を行い、除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得し、前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにすることを特徴とする情報処理装置。 - 印刷用画像データに基づいて媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部を制御するコンピュータで実行されるプログラムであって、
媒体上の画像を読み取った第1の読取結果を取得するステップと、
前記第1の読取結果に基づいて画像を解析するステップと、
前記解析において読み取った画像に異常があるかを判定するステップと、
異常があり、当該異常が印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する画像である場合に、前記異常が前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであるか判定するステップと、
第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常が前記画像読取部の付着物に起因する可能性があるものであると判定された場合に、画像読取部における付着物を除去する処理を行うステップと、
除去処理後の前記画像読取部によって媒体上の画像を読み取った第2の読取結果を取得するステップと、
前記第2の読取結果に基づいて画像を解析するステップと、
前記第2の読取結果に基づいて解析した画像において、第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常と同じ位置に印刷用画像データに基づかない、媒体搬送方向に連続する異常が検出されなかった場合、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像の異常は前記画像読取部の付着物に起因する誤検知であり、第1の読取結果の対象となった媒体上の画像は異常でないと判定し、当該判定がジョブの出力中に行われたのであれば出力動作を継続し、当該判定がジョブの出力後であれば、前記第1の読取結果に基づいて解析した画像を異常として記憶しないようにするステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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