JP6764763B2 - 硬貨識別搬送装置 - Google Patents
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また、容器内に硬貨が存在していることを検出するために、容器に搬送された硬貨が容器の壁に衝突したことによる振動を検出する衝撃センサが備えられている。
この衝撃センサにより振動が検出されている間は、原則として識別すべき硬貨がまだ容器内に存在しているものとして、搬送および識別する処理が継続される。
ただし、衝撃が所定の期間以上継続して検出されている場合は、硬貨詰まりなどの何らかの障害が発生したと判断し、搬送等の動作を停止し、障害が発生したことを報知していた。
今日、硬貨処理機が小型化されるに従って、衝撃センサが、容器内の搬送硬貨の振動以外に、他の可動部品の振動を検出してしまうことがある。
すなわち、容器内には搬送硬貨が残っていないにもかかわらず、衝撃センサが他の可動部品の振動を検出することによって、容器内に搬送硬貨が残留していると判断され、不要な逆転および正転動作を繰り返したり、硬貨詰まりでないにもかかわらず硬貨詰まりと判断して以後の動作を停止してしまったりする振動の誤検出と誤動作が発生することがあった。
これによれば、駆動部材停止部が、駆動部材の動作を停止させた後に、硬貨残留判定部が容器内に硬貨が残留していることを判定するので、硬貨の残留判定とは関係ない振動を排除して、確実に硬貨の残留判定をすることができ、硬貨の残留判定の精度を向上させることができる。
また、この場合、駆動部材の動作を停止させる前に検出されていた衝撃は、硬貨の残留判定とは関係ない駆動部材の動作による衝撃であると考えられ、硬貨の残留判定とは関係ない駆動部材の動作による衝撃を、容器内に硬貨が残留していることによる衝撃として誤検出することを防止でき、その結果、不要な動作停止や不要なメンテナンスを減らすことができる。
この発明の硬貨識別搬送装置は、硬貨投入口に投入された硬貨を所定の搬送路に導き、投入された硬貨が搬送路上を移動しているときに、硬貨の種類を識別し、複数の硬貨の種類ごとに所定の間隔をあけて異なる位置に配置された複数の収納庫のうち、識別された硬貨の種類に予め対応づけられた収納庫に、投入された硬貨を収納させるものである。
また、以下の実施例では、主として、日本国内で流通している6種類の日本国の硬貨を識別する対象として説明する。ただし、これに限るものではなく、たとえば、他国の硬貨、特定の店舗でのみ利用されている硬貨を、識別する対象としてもよい。
図1に、この発明の硬貨識別搬送装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
図1に示すように、この発明の硬貨識別搬送装置は、主として、制御部11、硬貨投入部12、硬貨搬送部13、硬貨収容送出部14、鑑別部15、硬貨振分部16、駆動部材停止部17、硬貨残留判定部18、紙幣処理部19、記憶部50を備える。
また、硬貨投入部12は、硬貨投入口31と硬貨投入検出部32を備える。硬貨搬送部13は、搬送ベルト33と搬送制御部34を備える。硬貨収容送出部14は、衝撃検出部35と硬貨送出制御部36を備える。鑑別部15は、撮影部37と硬貨識別部38を備える。硬貨振分部16は、収納庫39、収納ゲート40、硬貨振分制御部41を備える。
図2において、硬貨(c1からc9)は、左側から、右方向に、所定の搬送路Lの上を搬送されるものとする。ここでは、説明を容易にするために、搬送路Lを直線として図示しているが、搬送路Lは、直線に限定するものではない。
図2に示すように、左端の硬貨投入口31に硬貨が投入された後、投入された硬貨は、硬貨投入部12、硬貨搬送部13、硬貨収容送出部14、鑑別部15、および硬貨振分部16の構成を、この順に通過して、その硬貨の種類に対応した収納庫39に収納される。
硬貨投入口31は、自動販売機やPOS端末などに設けられているのと同様に、硬貨を入れる入口である。
硬貨投入検出部32は、上記した硬貨投入センサに相当し、硬貨投入口31から硬貨が投入されたことを検出する部分である。硬貨投入口31の直後に、硬貨投入口に投入された硬貨が、所定の位置を通過したことを検出するための通過検出センサあるいはスイッチを、硬貨投入検出部32として設ける。
また、スイッチは、投入された硬貨が通過するときに接点が閉じるように配置すればよく、接点が一定時間閉じられた場合に、硬貨が投入されたと判断する。
硬貨投入口31に投入された硬貨は、搬送路L上に導かれ、硬貨搬送部13の方に移動させられる。
搬送ベルト33は、硬貨を移動させる部材であり、搬送制御部34は、搬送ベルト33を駆動するモータである。
搬送ベルト33は、一定速度で、モータ34によって一方向に駆動され、搬送ベルト上に搭載された硬貨を、所定の搬送方向に移動させる。
硬貨を搬送する搬送路Lは、図2のように、直線でもよいが、必ずしも直線でなくてもよい。むしろ装置の小型化のためには、曲線のほうが好ましい。
たとえば、一部に曲線部分を持つ搬送路でも、蛇行する搬送路でもよい。
搬送ベルト33によって、硬貨c3は、硬貨収容送出部14の方に移動させられる。
この発明では、硬貨の残留検知の誤認防止のために、搬送ベルト33やモータ34などの駆動部材の動作を一時停止させた後、衝撃センサ35による硬貨の残留判定を行う。
硬貨収容送出部14は、主として、硬貨搬送部13によって搬送された投入硬貨を収容する容器であるホッパー42と、容器に発生する衝撃や振動を検出する衝撃検出部35と、硬貨送出制御部36とを含む。
搬送ベルト33によって搬送されてきた硬貨c3は、図示しない導入口から、ホッパー内に導かれ、回転板36の上に収容される。
回転板36が回転すると、遠心力により、硬貨c4は回転させられ、ホッパー42の側面の壁に衝突しながら、図示しない排出口の方に導かれ、1枚ずつ、排出口から排出される。排出口から排出された硬貨c5は、搬送ベルト33により、搬送路L上を搬送され、鑑別部15の方に送られる。
衝撃センサ35としては、たとえば、振動を検出する加速度センサ、音を検出するマイクロフォンなどが用いられる。
また、衝撃センサ35は、たとえば、ホッパー42の側面の壁に衝突する硬貨の衝撃を検出しやすい位置に、密着配置される。
衝撃検出部35からは、検出した振動または音の大きさに対応した信号(残留検知信号)が出力され、この信号が硬貨残留判定部18に与えられ、ホッパー42内の硬貨の残留の有無が判定される。
しかし、上記したように、搬送ベルト33やモータの動作による振動がホッパー42に伝達する場合もあるので、この振動を衝撃センサ35が検出してしまう可能性があるが、この振動を硬貨の残留として判定しないようにするために、搬送ベルト33やモータなどの駆動部材を一時停止させ、再度残留判定を行う。振動を発生させる駆動部材の動作を停止した状態で、衝撃が検出された場合は、硬貨の残留有りと判定される。
撮影部37は、搬送路Lのうち、所定の種類識別領域Rを撮影するCIS(Contact Image Sensor) またはカメラである。
また、CIS37は複数台備えてもよいが、装置の小型化と、製品価格などの抑制の観点から、1台のCISで、上記種類識別領域Rを撮影するものとする。
CIS37は、種類識別領域Rを含む搬送路Lを撮影することのできる位置に配置される。
また、CIS37としては、所定の時間間隔(たとえば、100ミリ秒)で連続撮影が可能な静止画撮影用のCIS、あるいは動画を撮影することが可能なビデオ用CISを用いることが好ましい。
CIS37で撮影された画像データは、主として、固体撮影素子でデジタル化され、記憶部50に記憶される。
硬貨が搬送されていない場合は、撮影された画像データには搬送路と移動する搬送ベルトが撮っているだけであるが、投入された硬貨が円形であったとすると、種類識別領域Rに硬貨が搬送中は、画像データの中に円形状の物体があることが認識される。
たとえば、撮影された種類識別領域Rの画像データから硬貨の識別用画像を取得し、記憶部50に予め記憶された複数の硬貨の基準画像または硬貨判定用データ(硬貨判定情報51)のうち、取得された硬貨の識別用画像と一致するものがあった場合は、取得された硬貨の識別用画像と一致可能な基準画像に対応する硬貨の種類を、搬送されてきた硬貨の種類と判断する。
種類が識別された硬貨c6は、硬貨振分部16に搬送される。
硬貨振分部16は、主として、複数の収納庫39と、各収納庫に開閉可能に設けられる収納ゲート40と、硬貨振分制御部41とを備える。
硬貨振分制御部41は、収納ゲート40を開閉させる部分である。
各収納庫39の上には、開閉可能な収納ゲート40が設けられ、硬貨が投入されていないときなど、通常時は、すべての収納ゲート40を閉鎖状態とする。
収納ゲート40が開放された状態で、振分確認位置にあった硬貨がさらに搬送されると、その硬貨c9は収納ゲート40が開いた位置の収納庫39に収納される。
また、硬貨の収納が終了すると、一定時間が経過した後に、収納ゲート40を閉鎖する。
振動を発生させる駆動部材は、1つとは限らないので、駆動部材停止部17は、1つ又は複数の駆動部材の動作を停止させる。
また、駆動部材が動作することによって、その振動が、衝撃検出部35により検出される可能性のある駆動部材の動作を停止させればよい。
この発明の硬貨識別搬送装置には、駆動部材停止部17が停止させる駆動部材であって、振動を発生させる駆動部材としては、たとえば、硬貨搬送部13の硬貨を搬送させる搬送ベルト33、鑑別部15の硬貨を搬送させる搬送ベルト33、搬送ベルトを駆動させるモータ、硬貨収容送出部14の回転板、収納ゲートを開閉させる部材、紙幣の搬送部材、紙幣の収納部材、その他のモータやソレノイド(電磁石応用作動機構)などの部材が含まれる。
駆動部材停止部17は、この停止駆動部材情報57に記憶されている駆動部材が、硬貨の残留判定をする時に動作している場合に、その駆動部材の動作を停止させればよい。
たとえば、出力された残留検知信号の大きさと、記憶部に予め設定された判定基準情報とを比較し、残留検知信号の大きさが、判定基準情報よりも大きい場合は、所定の衝撃が検出されたので、ホッパー42内に硬貨が残留していると判定する。
逆に、残留検知信号の大きさが、判定基準情報以下の場合は、所定の衝撃が検出されなかったので、ホッパー42内に硬貨が残留していないと判定する。
また、取り扱う硬貨が、日本円の硬貨でない場合もあるので、判定基準情報を、取り扱う硬貨の種類に対応させて、変更できるようにすることが好ましい。
たとえば、まず、硬貨投入検出部(硬貨投入センサ)32が硬貨を検出しない状態が所定時間継続した後、硬貨残留判定部18によって容器内に硬貨が残留しているか否かを判定する。これにより、硬貨が残留していると判定した場合、衝撃検出部35によって振動が検出されている状態において、駆動部材停止部17が、駆動部材の動作を一旦停止させた後、さらに硬貨残留判定部18が、容器内に硬貨が残留しているか否かを判定する。
ここで、衝撃検出部35によって衝撃が検出されない場合は、容器内に硬貨が残留していないと判定する。
紙幣処理部19を備えている場合、紙幣の搬送や、収納庫への収納をするために、振動を発生するモータやベルトなどの駆動部材が搭載される。このような紙幣用の駆動部材が動作することにより、その振動がホッパー42に伝達され、硬貨の残留判定に影響を与え、誤検出の原因となる場合もある。
そこで、もし、硬貨の残留判定をする時に、振動が硬貨の残留判定に影響を与えるおそれのある紙幣用の駆動部材が動作している場合は、駆動部材停止部17が、その紙幣用の駆動部材の動作を停止させる。
記憶部50には、たとえば、硬貨判定情報51、入力画像データ52、硬貨識別情報53、衝撃検出情報54、残留判定比較数55、衝撃検出数56、停止駆動部材情報57などが記憶される。
日本円の場合、6種類の硬貨について、それぞれ、基準画像となるファイルを予め記憶しておく。
たとえば、1円硬貨であれば、1円の表面の画像による硬貨判定用データと、1円の裏面の画像による硬貨判定用データを、基準画像ファイルとして記憶する。
また、基準画像51としては、このような6種類の硬貨だけでなく、利用される店舗や使用状況に応じて、他の硬貨(他国の硬貨、特定の店舗でのみ使用される専用硬貨など)の硬貨判定用データを記憶してもよい。
上記したように、この入力画像データ52は、種類識別領域Rの中を撮影したものであり、種類識別領域Rの中に硬貨が入った時の画像データが、硬貨の識別に利用される。
また、入力画像データ52は、所定時間間隔で連続撮影された静止画でもよく、あるいは、動画でもよい。
少なくとも、最初の硬貨が投入された後に、入力画像データ52の記憶を開始し、その後一定期間(たとえば、10秒間)が経過するまで、入力画像データ52を記憶しつづけるようにする。あるいは、収納庫への硬貨の収納が終了するまで、入力画像データ52を記憶する。
また、つり銭の支払処理のような特定のイベント処理が終了した後、記憶されていた入力画像データ33を消去してもよい。
上記したように、硬貨残留判定部18が、この衝撃検出情報54と、予め記憶された判定基準情報とを比較することにより、衝撃の有無を判断し、硬貨の残留判定を行う。
たとえば、取得された残留検知信号の大きさが、判定基準情報よりも大きい場合に、硬貨がホッパーの壁に衝突することによる衝撃が発生したと判断する。衝撃が発生したと判断した場合は、衝撃検出数56に、1を加算する。
また、取得された残留検知信号の大きさが、判定基準情報よりも小さい場合は、検出した衝撃は誤差と考えて、硬貨がホッパーの壁に衝突したことによる衝撃ではないと判断する。
一定時間内の衝撃検出数56が、残留判定比較数55よりも大きい場合は、ホッパー内に、硬貨が残留していると判定する。
ただし、一定時間内の衝撃検出数56が、たとえゼロでなくても、残留判定比較数55以下の場合は、その衝撃はホッパー内に硬貨が残留していることによるものではないと判定して、たとえば、再度、衝撃の有無を確認しに行く。
たとえば、ホッパーなどの装置内部において、硬貨の搬送に故障が発生したことや、収納庫などにトラブルが発生したことや、その他の何らかの動作異常や不具合が発生したことを、装置の利用者や、メンテナンスの管理会社に通知する故障通知部(エラー通知部)を備えてもよい。故障などが発生したこと通知するために、表示機能、音声報知機能、ブザー(警告音)機能、ネットワークを介した情報の通信機能などを備えてもよい。
図3に、この発明の硬貨識別搬送装置において、硬貨投入処理から振分処理までの一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、硬貨投入処理から振分処理までの一連の処理のうち、この発明の特徴となる硬貨の残留判定に関する部分を詳しく説明する。
特に、所定の投入タイマーの設定時間以上の時間が経過した後に、硬貨の投入も鑑別処理もされていないのに、ホッパー内で所定数以上の衝撃が検出されている場合、所定の駆動部材の動作を停止させて、再度、衝撃の有無を確認するようにして、残留硬貨による衝撃ではない振動を、硬貨残留による振動として検出しないようにする。
ステップS2において、硬貨の投入がある場合は、ステップS3に進み、そうでない場合は、ステップS1に戻り、硬貨投入検出処理を継続する。
たとえば、搬送制御部34によって搬送ベルト33を駆動させ、CIS37による撮影を開始させ、回転板36の回転を開始させる。
また、硬貨投入後の時間を計測するタイマー(投入タイマーと呼ぶ)T1を起動させる。投入タイマーT1は、投入された硬貨が収納庫に収納された後、新たな硬貨の投入から収納までの処理が行われないことを確認するタイマーである。このタイマーに予め設定された時間が経過した場合は、たとえば、新たな硬貨の投入もなく、ホッパー内での硬貨の衝突による衝撃の検出もなく、硬貨の鑑定も行われなくなった状態であることを意味する。
投入タイマーT1に設定される時間は、一意的に設定されるものではなく、たとえば、10秒から、数十秒程度の値を設定すればよく、必要に応じて、設定値を変更できるようにしてもよい。
硬貨搬送部13が動作すると、投入硬貨は、搬送ベルト33によって、硬貨収容送出部14の方向に送られ、硬貨収容送出部14のホッパー42に収容される。さらに、硬貨収容送出部14の回転板36が回転することにより、収容された硬貨は、しだいにホッパー42の排出口の方に移動させられ、1枚ずつ、排出口から送出される。硬貨がホッパー42の中を移動している状態では、硬貨は遠心力によりホッパー42の壁に衝突するので、衝撃検出部35によって、その衝撃音または振動が検出される。
排出口から送出された硬貨は、搬送ベルトによって、鑑別部15の方向に送られる。
種類が識別された投入硬貨は、硬貨振分部16の収納庫のある方向に移動させられる。硬貨が硬貨振分部16の所定の地点を通過した場合、硬貨振分制御部41が、硬貨識別情報53に記憶された硬貨の種類に対応する収納庫の収納ゲート40を開放する。その後も、硬貨は収納庫の方向に移動され続けるので、収納ゲート40が開放された収納庫39に、その硬貨が収納される。これにより、1枚の投入硬貨の収納庫への収納か終了する。
ステップS7において、硬貨の投入が検出されず、かつ硬貨の識別も行われていない場合、ステップS9に進み、そうでない場合は、ステップS8に進む。
ステップS8において、投入タイマーT1を再起動させ、再度設定時間の経過のカウントを開始する。
ステップS10に進む場合は、硬貨投入部12から硬貨が投入されておらず、鑑別部15によって硬貨の識別がされていない状態が所定時間以上継続した後である。
ステップS10において、衝撃回数をカウントする衝撃検出数56を、ゼロに設定する。
ここで、回転板36を一定時間だけ逆回転させる動作は、ホッパー42内に硬貨が残留していれば、その硬貨をホッパー42の導入口の方向に戻す動作である。再開される硬貨送出処理での通常回転の動作は、硬貨をホッパー42の排出口の方向に移動させる動作である。
ステップS13において、衝撃が検出されている場合は、ステップS14に進み、衝撃が検出されない場合は、ステップS21に進む。
その後、ステップS1に戻る。
これにより、硬貨の残留もなく、硬貨の投入から収納までの一連の処理が終了したので、次の硬貨の投入に備える。
ステップS15において、記憶部に予め記憶されている残留判定比較数55と、衝撃検出数56とを比較する。
ステップS16において、現在の衝撃検出数56が、残留判定比較数55よりも大きくなった場合(衝撃検出数56>残留判定比較数55)、ステップS17に進み、そうでない場合は、ステップS11に戻り、ステップS11以降の処理を繰り返す。
すなわち、ステップS17において、駆動部材停止部17が、停止駆動部材情報57に記憶された所定の駆動部材の動作を停止させる。ただし、硬貨収容送出部14の回転板36の動作は停止させることなく動作させたままとする。
ここでは、すでに、誤検出の原因となり得る駆動部材の動作を停止させているので、もし衝撃が検出されている場合は、その衝撃は、駆動部材の動作によるものではなく、ホッパー内部から生じる衝撃によるものと判断できる。
ここで検出された衝撃は、たとえば、本来ホッパーから送出されるべき硬貨が何らかの原因でホッパー内に残留したか、あるいは、本来投入されるべきでない異質の硬貨や物体がホッパー内に残留しているために、発生していると考えられ、この残留検出は、異常な状態であると判断される。
一方、衝撃が検出されなかった場合は、ホッパー内部には、硬貨が残留していないと判断される。
ステップS20において、衝撃が検出されたことは、上記したように、異常な状態であるので、故障通知部が、硬貨残留エラーが発生していることを報知する。たとえば、装置内部で硬貨の搬送などに故障が発生していることや現在装置を利用することができないことを、所定の表示装置に表示したり、音声で通知したり、光の点滅で報知する。また、故障が発生したことを示す情報や、修理が必要なことを、ネットワークを介して別の店内にあるPOSに通知したり、メンテナンスを行う管理会社等に、送信する。
(その他の実施形態1)
上記実施例では、日本国の6種類の硬貨を識別対象として説明したが、これに限るものではない。
たとえば、他国の硬貨、特定の店舗でのみ用いられる硬貨、遊戯コインなどを、識別対象としてもよい。
また、識別対象としては、硬貨のほかに、紙幣や商品券、チケットでもよく、CISによって撮影された画像データによって種類を識別することのできる物体でもよい。また、この発明は、ある製品についての良品と不良品とを外観によって区別する装置にも利用でき、さらに、搬送される物体上のある特定の情報を読み取って仕分けする装置などに、この発明の装置を利用してもよい。
上記図3に示したフローチャートのステップS16において、硬貨残留判定部18の判定処理を、衝撃検出数と残留判定比較数との比較によって行っていたが、これに限るものではない。たとえば、判定時間をカウントするタイマーを設けて、タイムアウトした場合に、ステップS17に進むという時間管理による判定をしてもよい。
上記図3に示したフローチャートのステップS17において、駆動部材停止部が、駆動部材の動作を停止させて、再度衝撃の有無を確認しているが、衝撃を与える部材が複数個存在する場合は、それらの複数個の部材が与える衝撃(振動)の大きさを考慮して、与える衝撃の大きさが大きい駆動部材の順に、駆動部材を停止して、1つの駆動部材を停止するごとに、衝撃の有無を確認するようにしてもよい。
上記図3に示したフローチャートのステップS18において、駆動部材の動作を停止させた後に、再度衝撃の有無を確認しているが、この確認処理においても、ステップS16のような衝撃検出数を用いた残留判定や、あるいは、衝撃検出タイマーを設けて時間管理による残留判定を行ってもよい。
これにより、より確実に硬貨の残留を検出することができ、誤検出を減らすことができる。
Claims (6)
- 硬貨を投入する硬貨投入部と、
前記硬貨投入部に硬貨が投入されたことを検出する硬貨投入センサと、
投入された硬貨を所定の搬送路に導き前記搬送路上を搬送させる硬貨搬送部と、
前記硬貨搬送部によって搬送された投入硬貨を収容する容器と、
前記容器に発生する衝撃を検出する衝撃検出部と、
前記容器に収容された硬貨を1枚ずつ送出する硬貨送出制御部と、
前記衝撃検出部から出力される衝撃検知信号を利用して、前記容器内に硬貨が残留しているか否かを判定する硬貨残留判定部と、
前記容器および前記硬貨送出制御部以外に備えられた衝撃を発生させる駆動部材の動作を停止させる駆動部材停止部とを備え、
前記硬貨投入センサが硬貨を検出しない状態が所定時間継続した後、前記硬貨残留判定部によって前記容器内に硬貨が残留しているか否かを判定し、硬貨が残留していると判定した場合、前記駆動部材停止部が、前記駆動部材の動作を一旦停止させ、さらに前記硬貨残留判定部によって前記容器内に硬貨が残留しているか否かを判定することを特徴とする硬貨識別搬送装置。 - エラー通知部をさらに備え、
前記駆動部材停止部が前記駆動部材の動作を一旦停止させた後に、前記硬貨残留判定部が、前記容器内に硬貨が残留していると判定した場合、前記エラー通知部が、硬貨の搬送に不具合が発生したことを通知することを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別搬送装置。 - 前記容器から送出された硬貨の種類を識別する鑑別部をさらに備え、
前記硬貨投入センサが硬貨を検出しない状態と、前記鑑別部によって硬貨の識別がされていない状態が所定時間以上継続した後において、前記硬貨送出制御部による硬貨の送出処理を逆転させた後、硬貨の送出処理を再開し、前記衝撃検出部によって衝撃が検出されている場合、
前記駆動部材停止部が、前記駆動部材の動作を停止させた後、前記硬貨残留判定部が、前記容器内に硬貨が残留しているか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨識別搬送装置。 - 前記衝撃検出部が、前記容器に発生する音を検出するマイク、または前記容器の壁に硬貨が衝突することによって発生する振動を検出する加速度センサからなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の硬貨識別搬送装置。
- 前記駆動部材停止部が停止させる駆動部材には、前記硬貨搬送部の硬貨を搬送させる搬送ベルトが含まれることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の硬貨識別搬送装置。
- 前記駆動部材停止部は、1つ又は複数の駆動部材の動作を停止させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の硬貨識別搬送装置。
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