JP6764301B2 - 多気筒エンジン冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多気筒エンジンを冷却する装置に関する。
多気筒エンジンは、複数のシリンダが形成されたエンジン本体を有する。そして、たとえば自動車といった車両において動力源として用いられる。多気筒エンジンでは、シリンダに燃料および空気を供給し、この混合気を圧縮燃焼させることによりピストンを押し下げ、動力を得る。シリンダに供給する燃料(または混合気)の量を増減することにより、エンジン出力を増減することができる。
ところで、近年、燃費性能の向上などを目的として、多気筒エンジンにおいて、複数のシリンダの中の一部を休止させて動作させる気筒停止技術が研究されている(特許文献1)。
また、特許文献1では、複数のシリンダを、休止可能気筒と連続作動気筒とに分けて、休止している休止可能気筒に対して冷却水を循環させないようにしている。
特開2013−087758号公報
しかしながら、このように予め複数のシリンダを休止可能気筒と連続作動気筒とに分けて、休止可能気筒への冷却水の循環を完全に止めてしまうと、多気筒エンジンの特性の劣化を招く可能性がある。
たとえば、休止し続けるシリンダは、燃焼が長期間行われないことにより温度が低下し得る。また、連続稼働し続けるシリンダとの間で大きな温度差を生じ得る。そして、たとえば稼働に適した温度以下まで冷えてしまうと、再稼働する際に、エンジンの熱効率が低下してしまう。また、連続稼働し続けるシリンダとの間でたとえばフリクションロスのアンバランスなどが生じ易い。アンバランスが生じると、ノッキングやエンジンの振動が大きくなる。また、エンジン寿命も短くなる可能性がある。
このように多気筒エンジン冷却装置では、一部の気筒を休止させた場合の特性の劣化を抑制することが求められている。
本発明に係る多気筒エンジン冷却装置は、複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第一グループのシリンダを稼働して前記第二グループのシリンダを休止する状況において、前記第二循環経路での循環を停止したまま前記連結冷却路を開き、前記第一循環経路で循環している冷却水を前記第二冷却路へ供給する
また、本発明に係る多気筒エンジン冷却装置は、複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第二グループのシリンダを休止させたまま前記第一グループのシリンダを稼働してエンジンを始動する場合、エンジン始動直後には、前記連結冷却路を閉じたまま前記第一循環経路で冷却水を循環させ、その後に、閉じていた前記第二循環経路での循環を停止したまま前記連結冷却路を開いて前記第一循環経路で循環している冷却水を前記第二冷却路へ供給する、としてもよい
さらに、本発明に係る多気筒エンジン冷却装置は、複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、を有し、熱交換器が、前記第一循環経路および前記第二循環経路の中の前記第一循環経路に設けられ、前記ラジエタは、前記第一循環経路および前記第二循環経路の中の前記第二循環経路に設けられる、としてもよい
さらに、本発明に係る多気筒エンジン冷却装置は、複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、を有し、前記連結冷却路に設けられ、前記第一冷却路と前記第二冷却路との間で冷却水を強制的に流すポンプ、を有する、としてもよい
本発明では、複数のシリンダを有する多気筒エンジンに対して、エンジン本体に設けられる複数のシリンダの中の一部である第一グループのシリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いる第一循環経路と、残りの一部または全部である第二グループのシリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いる第二循環経路と、の複数の冷却水の循環経路を用いる。これにより、複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働する場合に、稼働するシリンダを第一グループのものとするかまたは第二グループのものとすることにより、稼働しているシリンダを効率よく冷却することができる。すべてのシリンダを冷却した場合と比べて必要最小限の循環で効率よく冷却が可能となる。また、すべてのシリンダを冷却した場合には、休止しているシリンダが過度に冷却されてしまう可能性があるが、そのような事態の発生を効果的に抑制できる。
しかも、更に第一冷却路と第二冷却路との間を連結冷却路により連結し、制御部は、前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する。よって、たとえば第一グループのシリンダを稼働して第二グループのシリンダを休止する状況において、第二循環経路での循環を停止したまま連結冷却路を開くことにより、稼働しているシリンダを冷却する第一循環経路で循環している冷却水を第二冷却路へ供給することができる。この場合、第二グループのシリンダは、第一グループのシリンダにより加熱された冷却水が供給されることにより、暖められる。このように第一冷却路と第二冷却路との間を連結冷却路により連結して冷却水を行き来できるようにすることで、エンジン本体の温度バランスは改善され、休止している第二グループのシリンダは、稼働していた場合と同様の状態から再稼働することが可能になる。再稼働によるフリクションロスのアンバランスやノッキングの発生を抑制し、エンジン振動の増大を抑制できる。
図1は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジン冷却装置を用いた自動車の説明図である。 図2は、図1の多気筒エンジンの模式的な縦断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジン冷却装置の構成図である。 図4は、一部のシリンダを稼働させてエンジンを始動した直後での冷却水の循環経路の切り替え状態の説明図である。 図5は、図4の後に、エンジン始動後に冷却水が温まった状態での冷却水の循環経路の切り替え状態の説明図である。 図6は、図5の後に、すべてのシリンダを稼働させた状態での冷却水の循環経路の切り替え制御状態の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジン冷却装置20を用いた自動車1の説明図である。
図1の自動車1は、車体2を有する。車体2の車幅方向両側には、車輪3が配置される。また、車体2の前部には、多気筒エンジン4、ラジエタ27、などが配置される。
自動車1は、乗員室のシート6に着座した運転手による手動運転操作により、またはナビゲーション装置51の生成経路などに基づく自動運転装置52による自動運転制御により走行する。また、手動運手中には、自動運転装置52は、運転支援制御を実施する。
また、車体2の前面には、ラジエタ27を冷却する外気を取り込むための通気グリル7が形成される。また、通気グリル7を塞ぐように可動可能なシャッタ8が設けられる。
図2は、図1の多気筒エンジン4の模式的な縦断面図である。
図2の多気筒エンジン4は、エンジン本体11、エンジン本体11に一列に並べて形成される4つのシリンダ12、各シリンダ12内に配置される4つのピストン13、4つのフライホイール14を有する出力軸15、各ピストン13とフライホイール14とを連結する4つのコンロッド16、を有する。また、各シリンダ12の頭部の燃焼室には、インジェクタ17が配置される。各シリンダ12では、インジェクタ17が噴射した燃料と空気との混合気をピストン13の上昇で圧縮し、図示外のプラグで燃焼させ、燃焼気体の圧力によりピストン13を押し下げる。このピストン13を押し下げる力は、コンロッド16およびフライホイール14を通じて出力軸15を回転させる。そして、基本的には、インジェクタ17から噴射する燃料の量を増やすと出力軸15の回転トルクおよび回転速度が上昇し、減らすと出力軸15の回転トルクおよび回転速度が降下する。
エンジン制御部18は、インジェクタ17から噴射する燃料の量を制御することにより、エンジン出力を制御する。
また、エンジン制御部18は、4つのインジェクタ17から同じ量の燃料を噴射させるのではなく、4つのインジェクタ17から異なる量の燃料を噴射させることもできる。具体的にはたとえば、4つのインジェクタ17の一部から燃料を噴射させるとともに、残りのインジェクタ17からの燃料噴射を休止させる。このように複数のシリンダ12の一部を休止状態にしながら稼働することで、燃料の総噴出量を抑えて、燃費を向上させることができる。燃料を噴出しないインジェクタ17が設けられたシリンダ12は、燃焼をしない休止状態となる。これに対し、燃料が噴出されるインジェクタ17が設けられたシリンダ12は、燃焼をする連続稼働状態となる。
しかしながら、このように予め複数のシリンダ12を休止可能気筒と連続作動気筒とに分けて、休止可能気筒への冷却水の循環を完全に止めてしまうと、多気筒エンジン4の特性の劣化を招く可能性がある。
たとえば、休止し続けるシリンダ12は、燃焼が長期間行われないことにより温度が低下し得る。また、連続稼働し続けるシリンダ12との間で大きな温度差を生じ得る。そして、たとえば稼働に適した温度以下まで冷えてしまうと、再稼働する際に、エンジンの熱効率が低下してしまう。また、連続稼働し続けるシリンダ12との間でたとえばフリクションロスのアンバランスなどが生じ易い。アンバランスが生じると、ノッキングやエンジンの振動が大きくなる。また、エンジン寿命も短くなる可能性がある。
このように多気筒エンジン4では、一部の気筒を休止させた場合の特性の劣化を抑制することが求められている。
図3は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジン冷却装置20の構成図である。
図3の多気筒エンジン冷却装置20は、複数のシリンダ12の一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体11に、熱交換器22およびラジエタ27との間で冷却水を循環させることにより、エンジン本体11を冷却する。
また、図3のエンジン本体11において、図示左側から番目のシリンダ12と番目のシリンダ12は、休止せずに連続的に稼動できる。番目のシリンダ12および番目のシリンダ12は、休止可能である。以下、連続稼働される複数のシリンダ12を第一グループとし、休止可能な複数のシリンダ12を第二グループとする。
そして、多気筒エンジン冷却装置20は、エンジン本体11の第一グループの複数のシリンダ12に冷却水を循環させる第一循環経路21と、第二グループの複数のシリンダ12に冷却水を循環させる第二循環経路26と、を有する。
第一循環経路21では、熱交換器22、第一ポンプ23、各シリンダ12の周囲に冷却水を流す複数の第一冷却路24、がその順番で環状に連結される。第一循環経路21は、エンジン本体11と熱交換器22との間で冷却水を循環させる。
第二循環経路26では、ラジエタ27、第二ポンプ28、各シリンダ12の周囲に冷却水を流す複数の第二冷却路29、がその順番で環状に連結される。第二循環経路26は、エンジン本体11とラジエタ27との間で冷却水を循環させる。
また、第一循環経路21と第二循環経路26とは、複数の連結冷却路31により連結される。各連結冷却路31は、第一冷却路24と第二冷却路29との間を連結する。各連結冷却路31の両端それぞれは、開閉バルブ32により、第一冷却路24または第二冷却路29の端部と連結される。
また、図3下側の連結冷却路31には、連結ポンプ33が設けられる。なお、連結ポンプ33は、図3上側の連結冷却路31にも設けられてよい。
第一冷却路24および第二冷却路29は、エンジン本体11においてシリンダ12毎に独立して分けて設けられる。第一冷却路24または第二冷却路29は、シリンダ12の外周に沿って形成される。
熱交換器22は、冷却水の熱を回収する。回収された熱は、乗員室の暖房やバッテリの保温に用いられる。
ラジエタ27は、図1に示すように、車体2の最前部に配置される。ラジエタ27は、外気により冷却水を冷却する。加熱されて気化している冷却水は、ラジエタ27において液化できる。
第一ポンプ23は、第一循環経路21において冷却水を循環させる。第二ポンプ28は、第二循環経路26において冷却水を循環させる。連結ポンプ33は、連結冷却路31において冷却水を強制的に流す。
開閉バルブ32は、開閉動作により冷却水の流れを許可したり止めたりする。
そして、第一冷却路24、第二冷却路29、連結冷却路31は、エンジン本体11の内部に形成され、エンジン本体11の内部で互いに連結される。
また、図3には、第一循環経路21、第二循環経路26および連結冷却路31での冷却水の流れを制御する冷却系制御部36が図示されている。
冷却系制御部36は、エンジン制御部18、ナビゲーション装置51、自動運転装置52、シリンダ別温度センサ53、冷却路別温度センサ54、タイマ55、が接続される。
そして、冷却系制御部36は、これら各部からの情報に基づいて、冷却水の流れを制御し、エンジン本体11の冷却を制御する。
シリンダ別温度センサ53は、多気筒エンジン4のエンジン本体11において、各シリンダ12の近くに配置される。これにより、シリンダ別温度センサ53は、シリンダ12毎の温度を検出する。
冷却路別温度センサ54は、第一冷却路24および第二冷却路29に個別に設けられる。これにより、冷却路別温度センサ54は、各々の冷却路に流れる冷却水の温度を検出する。
タイマ55は、たとえば経過期間などの時間を計測する。
図4から図6は、冷却水の循環経路の切り替え制御の一例の説明図である。
図4は、一部のシリンダ12を稼働させてエンジンを始動した直後での冷却水の循環経路の切り替え状態の説明図である。
図5は、図4の後に、エンジン始動後に冷却水が温まった状態での冷却水の循環経路の切り替え状態の説明図である。
図6は、図5の後に、すべてのシリンダ12を稼働させた状態での冷却水の循環経路の切り替え制御状態の説明図である。
なお、図4から図6では、冷却水が循環している流路を実線で示し、循環していない流路を破線で示している。
エンジンを始動した直後では、図4に示すように、第一グループの図の左側から一番目と三番目のシリンダ12が稼働し、第二グループの二番目と四番目のシリンダ12は休止している。
そして、冷却系制御部36は、エンジン始動直後には、開閉バルブ32によりすべての連結冷却路31を閉じたまま、第一循環経路21で冷却水を循環させる。第二循環経路26では、冷却水を循環させない。
これにより、第一循環経路21内の冷却水は、第一循環経路21内で順願する。可動しているシリンダ12を冷却水で冷却できる。また、必要に応じて、熱交換器22は冷却水から熱を回収する。
また、冷却系制御部36は、ラジエタ27が設けられる第二循環経路26で冷却水を循環しないので、シャッタ8を可動させて車体2の前面に開設された通気グリル7を塞ぐ。これにより、エンジン本体11の熱が外気により奪われ難くなる。また、車体2の空力性能も向上する。
エンジン始動後に第一循環経路21内の冷却水が温まってくると、図5に示すように、冷却系制御部36は、第二循環経路26での循環を停止したまま、連結冷却路31を開く。また、冷却系制御部36は、第一冷却路24を通過して暖められた冷却水を連結冷却路31へ引き込んで、第二冷却路29に流すように、連結ポンプ33を動作させてよい。これにより、第一循環経路21で循環している冷却水の一部は、第一冷却路24を通過して暖められた状態で、第二冷却路29を流れ、再び第一冷却路24へ戻される。その結果、休止している第二グループの二番目と四番目のシリンダ12は、加熱されて暖められる。
なお、エンジン本体11の全体に冷却水を循環させるために、図5に破線で示すように、連結冷却路31の間を連結する追加冷却路39を設けてもよい。これにより、冷却水を、エンジン本体11内で、エンジン本体11の全体で循環させることができる。
また、たとえばエンジンの出力増加が必要になると予想される場合、図5に示すように、冷却系制御部36は、休止している第二グループのシリンダ12が稼働し始める前に、第二循環経路26での冷却水の循環を開始する。この際、第一循環経路21内の冷却水の温度が所定値以上に上昇した状態を維持して、エンジン本体11の全体が好適な温度になっていることを、循環開始の条件に加えてもよい。
これにより、第一グループのシリンダ12および第二グループのシリンダ12を含むすべてのシリンダ12が稼働している場合には、第一循環経路21、第二循環経路26および連結冷却路31の全体において、冷却水が循環する。第一循環経路21で循環する冷却水の一部は、連結冷却路31を通じて第二循環経路26に流れる。また、第二循環経路26で循環する冷却水の一部は、連結冷却路31を通じて第一循環経路21に流れる。エンジン本体11で発生する熱は、冷却水によりラジエタ27および熱交換器22へ伝達され、外部へ放出される。エンジンがフル稼働している場合でも、好適な温度範囲に収まるように、エンジン本体11の全体を冷却できる。
以上のように、本実施形態では、複数のシリンダ12を有する多気筒エンジン4に対して、エンジン本体11に設けられる複数のシリンダ12の中の一部である第一グループのシリンダ12の周囲に冷却水を流す第一冷却路24を用いる第一循環経路21と、残りの一部または全部である第二グループのシリンダ12の周囲に冷却水を流す第二冷却路29を用いる第二循環経路26と、の複数の冷却水の循環経路を用いる。これにより、複数のシリンダ12の一部を休止状態にしながら稼働する場合に、稼働するシリンダ12を第一グループのもとするかまたは第二グループのもとすることにより、稼働しているシリンダ12を効率よく冷却することができる。すべてのシリンダ12を冷却した場合と比べて必要最小限の循環で効率よく冷却が可能となる。また、すべてのシリンダ12を冷却した場合には、休止しているシリンダ12が過度に冷却されてしまう可能性があるが、そのような事態の発生を効果的に抑制できる。
しかも、更に第一冷却路24と第二冷却路29との間を連結冷却路31により連結し、冷却系制御部36は、第一グループのシリンダ12を稼働して第二グループのシリンダ12を休止する状況において、第二循環経路26での循環を停止したまま連結冷却路31を開く。これにより、稼働しているシリンダ12を冷却する第一循環経路21で循環している冷却水を第二冷却路29へ供給することができる。第二グループのシリンダ12は、第一グループのシリンダ12により加熱された冷却水が供給されることにより、暖められる。その結果、エンジン本体11の温度バランスは改善され、休止している第二グループのシリンダ12は、稼働していた場合と同様の状態から再稼働することが可能になる。再稼働によるフリクションロスのアンバランスやノッキングの発生を抑制し、エンジン振動の増大を抑制できる。
本実施形態では、第二グループのシリンダ12を休止させたまま第一グループのシリンダ12を稼働してエンジンを始動する場合、冷却系制御部36は、エンジン始動直後には、連結冷却路31を閉じたまま第一循環経路21で冷却水を循環させ、その後に、閉じていた第二循環経路26での循環を停止したまま連結冷却路31を開いて第一循環経路21で循環している冷却水を第二冷却路29へ供給する。よって、エンジン始動直後には、第一循環経路21で循環している冷却水を第二冷却路29へ供給しないようにできる。その結果、第一循環経路21で循環している冷却水は効率よく短時間で適切な温度まで暖められる。エンジンの動作は、短時間で安定した状態にできる。
本実施形態では、エンジン始動後に冷却水の温度が上昇した場合に、または休止している第二グループのシリンダ12が稼働し始める前に、閉じていた連結冷却路31を開く。よって、冷却水の温度が上昇してから、休止している第二グループのシリンダ12を暖め始めることができる。または、休止している第二グループのシリンダ12が稼働し始める前に暖め始めることができる。
本実施形態では、第一グループのシリンダ12および第二グループのシリンダ12がともに稼働している場合、連結冷却路31を開いて第一循環経路21、第二循環経路26および連結冷却路31の全体で冷却水を循環させる。よって、冷却性能をすべて使用して、エンジン全体をラジエタ27で効率よく冷却することができる。また、エンジン全体の熱を、熱交換器22で効率よく利用することもできる。
本実施形態では、熱交換器22は、第一循環経路21および第二循環経路26の中の第一循環経路21に設けられる。よって、第一グループのシリンダ12を稼働させてエンジンを始動する場合に、その熱を熱交換器22で利用できる。また、第二グループのシリンダ12を稼働させてエンジンを始動する場合に、その熱をラジエタ27で放出することができる。また、連結冷却路31により第一冷却路24と第二冷却路29との間を連結することにより、エンジン本体11全体の熱を熱交換器22およびラジエタ27へ供給することができる。
本実施形態では、連結冷却路31がエンジン本体11内に設けられ、エンジン本体11内で第一冷却路24と第二冷却路29との間を連結する。よって、連結冷却路31を用いて第一冷却路24と第二冷却路29との間で循環される冷却水は、エンジン本体11の外へ出て冷却されることなく、エンジン本体11を加熱するために利用できる。エンジン本体11全体を効率よく短時間で加熱することができる。
本実施形態では、連結冷却路31にポンプを設け、第一冷却路24と第二冷却路29との間で冷却水を強制的に流す。よって、各々の循環経路の状態にかかわらず、第一冷却路24と第二冷却路29との間で冷却水を受け渡させることができる。
本実施形態では、エンジン本体11が搭載される車体2の前面に設けられた通気グリル7を塞ぐシャッタ8を有し、冷却系制御部36は、ラジエタ27が設けられる第二循環経路26で冷却水を循環していない場合、シャッタ8により通気グリル7を塞ぐ。これにより、冷却水をラジエタ27において外気で冷却する必要がない場合には、車体2の前面の通気グリル7を塞いで、車体2の空力特性を改善できる。その結果、燃費が向上し得る。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
1…自動車(車両)
2…車体
3…車輪
4…多気筒エンジン
6…シート
7…通気グリル
8…シャッタ
11…エンジン本体
12…シリンダ
13…ピストン
14…フライホイール
15…出力軸
16…コンロッド
17…インジェクタ
18…エンジン制御部
20…多気筒エンジン冷却装置
21…第一循環経路
22…熱交換器
23…第一ポンプ
24…第一冷却路
26…第二循環経路
27…ラジエタ
28…第二ポンプ
29…第二冷却路
31…連結冷却路
32…開閉バルブ
33…連結ポンプ
36…冷却系制御部
39…追加冷却路
51…ナビゲーション装置
52…自動運転装置
53…シリンダ別温度センサ
54…冷却路別温度センサ
55…タイマ

Claims (4)

  1. 複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、
    前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、
    前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、
    前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、
    前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第一グループのシリンダを稼働して前記第二グループのシリンダを休止する状況において、前記第二循環経路での循環を停止したまま前記連結冷却路を開き、前記第一循環経路で循環している冷却水を前記第二冷却路へ供給する、
    気筒エンジン冷却装置。
  2. 複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、
    前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、
    前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、
    前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、
    前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第二グループのシリンダを休止させたまま前記第一グループのシリンダを稼働してエンジンを始動する場合、
    エンジン始動直後には、前記連結冷却路を閉じたまま前記第一循環経路で冷却水を循環させ、
    その後に、閉じていた前記第二循環経路での循環を停止したまま前記連結冷却路を開いて前記第一循環経路で循環している冷却水を前記第二冷却路へ供給する、
    気筒エンジン冷却装置。
  3. 複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、
    前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、
    前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、
    前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、
    前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、
    を有し、
    熱交換器が、前記第一循環経路および前記第二循環経路の中の前記第一循環経路に設けられ、
    前記ラジエタは、前記第一循環経路および前記第二循環経路の中の前記第二循環経路に設けられる、
    気筒エンジン冷却装置。
  4. 複数のシリンダの一部を休止状態にしながら稼働可能なエンジン本体とラジエタとの間で冷却水を循環させて前記エンジン本体を冷却する多気筒エンジン冷却装置であって、
    前記エンジン本体において一部である第一グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第一冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第一循環経路と、
    前記エンジン本体において残りの一部または全部である第二グループの前記シリンダの周囲に冷却水を流す第二冷却路を用いて、前記エンジン本体に冷却水を循環させる第二循環経路と、
    前記第一冷却路と前記第二冷却路との間を連結する連結冷却路と、
    前記第一循環経路、前記第二循環経路および前記連結冷却路での冷却水の流れを制御する制御部と、
    を有し、
    前記連結冷却路に設けられ、前記第一冷却路と前記第二冷却路との間で冷却水を強制的に流すポンプ、を有する、
    気筒エンジン冷却装置。
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