JP6764217B2 - 水稲の直播栽培用農薬組成物とその使用方法。 - Google Patents

水稲の直播栽培用農薬組成物とその使用方法。 Download PDF

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Description

本発明は、水稲の直播栽培用農薬組成物とその使用方法に関する。
稲籾を水田に直接播種する栽培方法(直播栽培)は、従来の苗を水田に移植する栽培方法(移植栽培)と比較して、省力化の観点から魅力的である。
効率的な病害虫の防除も水稲栽培の省力化において重要である。特開平5−124906及び特開平11−49603には、移植栽培において田植え時に苗条の側条に農薬を施用すことにより効率的に病害虫を防除する方法が記載されているが、直播栽培における播種時に農薬を施用する記載は無い。
移植栽培においては、イネの実生がある程度生長しており、病害虫への抵抗力があること及び農薬成分の根からの速やかな取り込みが期待されるが、直播栽培の場合、稲籾を直接田面に播種するため、農薬成分の根からの速やかな吸収も期待できず、発芽直後などの初期の病害虫による損傷による影響がイネの生育に大きく影響を与る。実際にイネミズゾウムシによる発芽直後の食害は致命的である。そのため、より効果の高い病害虫防除のための農薬組成物とそれの使用方法の確立が切望されている。
また、直播栽培において、酸素発生剤(カルパー)でコーティングされた催芽種子の場合、種子処理剤等の開発がなされ、一定の病害虫防除の方法が確立されているが、鉄コーティングされた催芽種子の場合、種子をコーティングする鉄粉の影響で種子処理剤の使用が妨げられ、効果的な病害虫防除の方法が確立されていない。
特開平5−124906号公報 特開平11−49603号公報
本発明の目的は、イネの直播栽培において稲籾の播種前または同時に処理が可能な農薬組成物およびその使用方法を提供し、本田でのイネの病害虫防除を可能にすることにある。
従って、本発明は、イネの直播栽培において稲籾の播種時前または同時に、稲籾の側条または真下に処理が可能な農薬組成物およびその使用方法を提供する。
(A):しかして、本発明の一つの形態は、殺虫剤及び/又は殺菌剤から選択される1種類又は2種類以上の農薬活性化合物を含むイネの直播栽培用農薬組成物を提供することである。
(B):また、本発明の一つの形態は、上記殺虫剤が(1)アセリルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、(4)ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬、(5)アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、(9)選択的摂食阻害薬、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、(16)キチン生合成阻害薬(タイプ1)及び(28)リアノジン受容体エフェクターの群から1種類又は2種類以上選択される上記(A)に記載の農薬組成物を提供することである。
(C):また、本発明の一つの形態は、上記殺虫剤がベンフラカルブ、カルボスルファン、BPMC、エチプロール、フィプロニル、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、イミダクロプリド、チアクロプリド、スピネトラム、スピノサド、チアメトキサム、エトフェンプロックス、ブプロフェジン、クロチアニジン、ジノテフラン、ピメトロジン、ベンスルタップ、カルタップ、メタアルデヒド及び[1−((6−クロロピリジンー3−イル)メチル)ピリジン−2(1H)−イリデン]−2,2,2−トリフルオロアセタミドの群から1種類又は二種類以上選択される上記(A)に記載の農薬組成物を提供することである。。
(D):また、本発明の一つの形態は、上記殺菌剤が(2)呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(3)呼吸鎖の複合体IIIに作用する呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(6)抵抗性誘導剤、(10)脂質および膜合成阻害薬及び(11)メラニン生合成阻害薬の群から1種類又は2種類以上選択される上記(A)に記載の農薬組成物を提供することである。。
(E):また、本発明の一つの形態は、上記殺菌剤がチフルザミド、ペンフルフェン、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、イソプロチオラン、フルトラニル、アゾキシストロビン、オリサストロビン、メトミノストロビン、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フラメトピル及びトルプロカルブの群から1種類又は2種類以上選択される上記(A)に記載の農薬組成物を提供することである。
(F):また、本発明の一つの形態は、(1)アセリルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、(4)ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬、(5)アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、(9)選択的摂食阻害薬、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、(16)キチン生合成阻害薬(タイプ1)及び(28)リアノジン受容体エフェクターの群から選択される1種類又は2種類以上の殺虫剤と、(2)呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(3)呼吸鎖の複合体IIIに作用する呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(6)抵抗性誘導剤、(10)脂質および膜合成阻害薬及び(11)メラニン生合成阻害薬の群から選択される1種類又は2種類の殺菌剤を含む上記(A)に記載の農薬組成物を提供することである。
(G):また、本発明の一つの形態は、ベンフラカルブ、カルボスルファン、BPMC、エチプロール、フィプロニル、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、イミダクロプリド、チアクロプリド、スピネトラム、スピノサド、チアメトキサム、エトフェンプロックス、ブプロフェジン、クロチアニジン、ジノテフラン、ピメトロジン、ベンスルタップ、カルタップ、メタアルデヒド及び[1−((6−クロロピリジンー3−イル)メチル)ピリジン−2(1H)−イリデン]−2,2,2−トリフルオロアセタミドからなる群から選択される1種類又は2種類以上の殺虫剤と、チフルザミド、ペンフルフェン、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、イソプロチオラン、フルトラニル、アゾキシストロビン、オリサストロビン、メトミノストロビン、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フラメトピル及びトルプロカルブからなる群から選択される1種類又は2種類の殺菌剤を含む上記(A)に記載の農薬組成物を提供することである。
(H):また、本発明の一つの形態は、上記(A)から(G)のいずれかに記載の農薬組成物を、稲籾を播種する場所の側条又は真下に筋状に連続的に施用するか、又は株間には施用せずに間隔をあけて稲籾を播種する場所の側又は真下に施用することにより行われる当該農薬組成物の使用方法を提供することである。
(I):また、本発明の一つの形態は、側又は側条が播種された稲籾から側方に1センチメートルから10センチメートル、又は2センチメートルから5センチメートルであることを特徴とする上記(H)に記載の方法を提供することである。
(J):また、本発明の一つの形態は、真下が、播種される稲籾の直下0センチメートルから深さ10センチメートル、好ましくは0センチメートルから5センチメートル、より好ましくは0センチメートルから深さ3センチメートルであり、また真下が、播種される稲籾の両側3センチメートル以内、好ましくは2センチメートル以内、より好ましくは1センチメートル以内であり、直下0センチメートルより深い場合には農薬組成物が施用されたところを覆土した後に稲籾を播種する、ことを特徴とする上記(H)または(I)に記載の方法を提供することである。
(K):また、本発明の一つの形態は、稲籾が鉄コーティングされた催芽種子である上記(H)または(I)に記載の方法を提供することである。
本発明の農薬組成物は、適切な殺虫剤及び/又は殺菌剤等から選択される1種類又は2種類以上の農薬活性化合物からなる農薬組成物である。
本発明の農薬組成物は二種以上の農薬活性化合物を組み合わせることによって、相乗効果を生じることが可能である。即ち、当該混合物の活性は、個々の成分の活性に基づいて期待された活性よりも大きい。一般に、当該組合せは、プレミックス又は既製混合物において使用することが可能である。
それぞれの農薬活性化合物は、広い範囲で、任意の比率で、他の農薬活性化合物と混合させることができる。
農薬活性化合物は、例えば、以下に挙げられているものであるが、これに限定されない。
殺虫剤:
本明細書中において一般名で識別されている活性化合物は、既知であり、そして、例えば、農薬ハンドブック(“The Pesticide Manual” 14th Ed., British Crop Protection Council 2006)に記載されているか、又は、インターネット上で見いだすことができる(例えば、「http://www.alanwood.net/pesticides)。
(1) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬、例えば、
カーバメート系、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ(BPMC)、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、及び、キシリルカルブ;又は、
有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル,−エチル)、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル)、クマホス、シアノホス、ジメトン−S−メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イソフェンホス、O−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン−メチル、パラチオン(−メチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス(−メチル)、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、及び、バミドチオン;
(2) GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、例えば、
有機塩素系、例えば、クロルダン、及び、エンドスルファン(アルファー−);又は、
フィプロール系(フェニルピラゾール系)、例えば、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、及び、ピリプロール;
(3) ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、
ピレスロイド系、例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス,d−トランス)、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン−S−シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(ベータ−)、シハロトリン(ガンマ−,ラムダ−)、シペルメトリン(アルファ−,ベータ−,シータ−,ゼータ−)、シフェノトリン[(1R)−トランス−異性体]、デルタメトリン、ジメフルトリン、エムペントリン[(EZ)−(1R)−異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(タウ−)、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)−トランス−異性体)]、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン(除虫菊(pyrethrum))、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン[(1R)−異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、及び、ZXI 8901;又は、
DDT;又は、メトキシクロル;
(4) ニコチン性(nicotinergic)アセチルコリン受容体作動薬、例えば、
ネオニコチノイド系、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム;又は、
ニコチン;
(5) アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、例えば、
スピノシン系、例えば、スピネトラム、及び、スピノサド;
(6) 塩化物チャンネル活性化薬、例えば、
アベルメクチン系/ミルベマイシン系、例えば、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、及び、ミルベメクチン;
(7) 幼若ホルモン類似体、例えば、
ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン;又は、フェノキシカルブ;ピリプロキシフェン;
(8) 作用機序が知られていないか又は非特異的である活性化合物、例えば、
燻蒸剤、例えば、臭化メチル及び別のハロゲン化アルキル;又は、
クロロピクリン;フッ化スルフリル;ホウ砂;吐酒石;
(9) 選択的摂食阻害薬、例えば、
ピメトロジン;又は、フロニカミド;
(10) ダニ成長阻害薬、例えば、
クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール;
(11) 昆虫消化管膜の微生物ディスラプター、例えば、
バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バシルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)、及び、BT植物タンパク質:例えば、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1;
(12) 酸化的リン酸化阻害薬、ATPディスラプター、例えば、
ジアフェンチウロン;又は、
有機スズ化合物、例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ;又は、
プロパルギット;テトラジホン;
(13) Hプロトン勾配を遮断することにより作用する酸化的リン酸化デカップラー、例えば、
クロルフェナピル、及び、DNOC;
(14) ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、例えば、
ベンスルタップ、カルタップ(塩酸塩)、チオシクラム、及び、チオスルタップ(ナトリウム);
(15) キチン生合成阻害薬(タイプ0)、例えば、
ベンゾイル尿素系、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、及び、トリフルムロン;
(16) キチン生合成阻害薬(タイプ1)、例えば、
ブプロフェジン;
(17) 脱皮撹乱剤(moulting disruptors)、例えば、
シロマジン;
(18) エクジソン作動薬/ディスラプター、例えば、
ジアシルヒドラジン系、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、及び、テブフェノジド;
(19) オクトパミン作動薬、例えば、
アミトラズ;
(20) 複合体−III電子伝達阻害薬、例えば、
ヒドラメチルノン;アセキノシル;フルアクリピリム;フロメトキン
(21) 複合体−I電子伝達阻害薬、例えば、
METI殺ダニ剤の群に属するもの、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド;又は、
ロテノン(Derris);
(22) 電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、
インドキサカルブ;メタフルミゾン;
(23) アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬、例えば、
テトロン酸誘導体、例えば、スピロジクロフェン、及び、スピロメシフェン;又は、
テトラミン酸誘導体、例えば、スピロテトラマト;
(24) 複合体−IV電子伝達阻害薬、例えば、
ホスフィン系、例えば、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛;又は、シアン化物;
(25) 複合体−II電子伝達阻害薬、例えば、
シエノピラフェン;シフルメトフェン;ピフルブミド
(28) リアノジン受容体エフェクター、例えば、
ジアミド系、例えば、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール(リナキシピル)、シアントラニリプロール(シアジピル)、及び、さらに、3−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−クロロ−6−[(1−シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO 2005/077934から知られている)、又は、2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−ジメチルヒドラジンカルボン酸メチル(WO 2007/043677から知られている)。 作用機序が知られていないさらなる活性化合物、例えば、メタアルデヒド、アザジラクチン、アミドフルメト、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、キノメチオネート、氷晶石(cryolite)、、ジコホル、フルエンスルホン(fluensulfone)(5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロブタ−3−エン−1−イル)スルホニル]−1,3−チアゾール)、フルフェネリム、フルオピラム、ピリダリル、及び、ピリフルキナゾン;並びに、さらに、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)に基づく製品(I−1582, BioNeem, Votivo)、及び、さらに、以下の既知活性化合物:
4−{[(6−ブロモピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−フルオロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(5,6−ジクロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115646から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/149134から既知)、[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/149134から既知)及びそのジアステレオマー(A)及び(B)
Figure 0006764217

(同様に、WO 2007/149134から既知)、[(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/095229から既知)、スルホキサフロル(同様に、WO 2007/149134から既知)、11−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−12−ヒドロキシ−1,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ−11−エン−10−オン(WO 2006/089633から既知)、3−(4’−フルオロ−2,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン(WO 2008/067911から既知)、1−[2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(WO 2006/043635から既知)、[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−6,12−ジヒドロキシ−4,12b−ジメチル−11−オキシ−9−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−2H,11H−ベンゾ[f]ピラノ[4,3−b]クロメン−4−イル]メチル シクロプロパンカルボキシレート(WO 2006/129714から既知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(WO 2006/056433から既知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド(WO 2006/100288から既知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−エチルベンゼンスルホンアミド(WO 2005/035486から既知)、4−(ジフルオロメトキシ)−N−エチル−N−メチル−1,2−ベンゾチアゾール−3−アミン 1,1−ジオキシド(WO 2007/057407から既知)、及び、N−[1−(2,3−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−アミン(WO 2008/104503から既知)、N−[1−((6−クロロピリジンー3−イル)メチル)ピリジン−2(1H)−イリデン]−2,2,2−トリフルオロアセタミド(WO2012/029672から既知)、1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩、1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(2−フルオロフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩、1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(2−フルオロフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩、1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩、8−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−7−ヒドロキシ−5−オキソ−6−(2−フルオロフェニル)−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジニウム分子内塩及び8−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−7−ヒドロキシ−5−オキソ−6−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジニウム分子内塩(WO2009/099929から既知)。
好ましい農薬活性化合物は、(1)アセリルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、(4)ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬、(5)アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、(9)選択的摂食阻害薬、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、(16)キチン生合成阻害薬(タイプ1)及び(28)リアノジン受容体エフェクターの何れかから1種類又は2種類以上選択される。
好ましい農薬活性化合物は、ベンフラカルブ、カルボスルファン、BPMC、エチプロール、フィプロニル、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、イミダクロプリド、チアクロプリド、スピネトラム、スピノサド、チアメトキサム、エトフェンプロックス、ブプロフェジン、クロチアニジン、ジノテフラン、ピメトロジン、ベンスルタップ、カルタップ、メタアルデヒド及び[1−((6−クロロピリジンー3−イル)メチル)ピリジン−2(1H)−イリデン]−2,2,2−トリフルオロアセタミドなどがあげられるが、この限りではない。
殺菌剤:
(1)エルゴステロール生合成阻害薬、例えば、アルジモルフ、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ナフチフィン、ヌアリモール、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ピペラリン、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、キンコナゾール、シメコナゾール、スピロキサミン、テブコナゾール、テルビナフィン、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ウニコナゾール−p、ビニコナゾール、ボリコナゾール、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル、N′−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−エチル−N−メチル−N′−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミドおよびO−[1−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]−1H−イミダゾール−1−カルボチオエート。
(2)呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、例えばビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、ジフルメトリム、フェンフラム、フルオピラム、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、フルメシクロックス、シン−エピマー性ラセミ体1RS,4SR,9RSとアンチ−エピマー性ラセミ体1RS,4SR,9SRのイソピラザム混合物、イソピラザム(アンチ−エピマー性ラセミ体)、イソピラザム(アンチ−エピマー性エナンチオマー1R,4S,9S)、イソピラザム(アンチ−エピマー性エナンチオマー1S,4R,9R)、イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ体1RS,4SR,9RS)、イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー1R,4S,9R)、イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー1S,4R,9S)、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、チフルザミド、1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドおよびN−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
(3)呼吸鎖の複合体IIIに作用する呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、例えばアメトクトラジン、アミスルブロム、アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロブリン(enestroburin)、ファモキサドン、フェンアミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストリビン(pyrametostrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブト−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、(2E)−2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メトキシプロプ−2−エン酸メチル、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド、2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミドおよび(2R)−2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド。
(4)有糸分裂および細胞分裂の阻害薬、例えば、ベノミル、カルベンダジム、クロルフェナゾール、ジエトフェンカルブ、エタボキサム、フルオピコリド、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、チオファネート、ゾキサミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンおよび3−クロロ−5−(6−クロロピリジン−3−イル)−6−メチル−4−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピリダジン。
(5)多部位活性を有する化合物、例えばボルドー液、カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、水酸化銅、ナフテン酸銅、酸化銅、塩基性塩化銅、硫酸銅などの銅製剤、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、ファーバム、フルオロホルペット、ホルペット、グアザチン、酢酸グアザチン、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、マンカッパー、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、メチラム−亜鉛、オキシン−銅、プロパミジン(propamidine)、プロピネブ、硫黄および硫黄剤、例えば、多硫化カルシウム、チウラム、トリルフルアニド、ジネブおよびジラム。
(6)抵抗性誘導剤、例えばアシベンゾラル−S−メチル、イソチアニル、プロベナゾールおよびチアジニル。
(7)アミノ酸およびタンパク質生合成阻害薬、例えばアンドプリム(andoprim)、ブラストサイジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリムおよびピリメタニル。
(8)ATP産生阻害薬、例えば酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチンおよびシルチオファム(silthiofan)。
(9)細胞壁合成阻害薬、例えばベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、ポリオキシン類、ポリオキソリム(polyoxorim)、バリダマイシンAおよびバリフェナレート。
(10)脂質および膜合成阻害薬、例えばビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、エジフェンホス、エトリジアゾール、ヨードカルブ(iodocarb)、イプロベンホス、イソプロチオラン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロチオカルブ、ピラゾホス、キントゼン、テクナゼンおよびトルクロホス−メチル。
(11)メラニン生合成阻害薬、例えばカルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フタリド、ピロキロンおよびトリシクラゾール。
(12)核酸合成阻害薬、例えばベナラキシル、ベナラキシルM(キララキシル(kiralaxyl))、ブピリメート、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メタラキシル、メタラキシル−M(メフェノキサム)、オフラセ、オキサジキシル、オキソリン酸。
(13)シグナル伝達阻害薬、例えばクロゾリネート、フェンピクロニル、フルジオキソニル、イプロジオン、プロシミドン、キノキシフェンおよびビンクロゾリン。
(14)脱共役剤、例えばビナパクリル、ジノカップ、フェリムゾン、フルアジナムおよびメプチルジノカップ。
(15)さらに別の化合物、例えばベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン、カルボン、キノメチオネート、クラザフェノン(chlazafenon)、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロスルファミド、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジフェンゾクアート、ジフェンゾクアートメチルスルフェート、ジフェニルアミン、エコマット、フェンピラザミン、フルメトベル、フルオロミド、フルスルファミド、フルチアニル、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−カルシウム、ホセチル−ナトリウム、ヘキサクロロベンゼン、イルママイシン、メタスルフォカルブ、メチルイソチオシアネート、メトラフェノン、ミルジオマイシン、ナタマイシン、ジメチルジチオカーバメート、ニトロタール−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ、オキシフェンチイン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フェノトリン、リン酸およびその塩、プロパモカルブ−フォセチレート、プロパノシン−ナトリウム、プロキナジド、ピロールニトリン、テブフロキン、テクロフタラム、トルニファニド、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリラミド、1−(4−{4−[(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[(5S)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1H−イミダゾール−1−カルボン酸1−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5S)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−{4−[4−(5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−1−イル}エタノン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、2−クロロ−5−[2−クロロ−1−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、2−フェニルフェノールおよびそれの塩、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチル−1,2−オキサゾリジン−3−イル]ピリジン、3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、5−クロロ−N′−フェニル−N′−(プロプ−2−イン−1−イル)チオフェン−2−スルホノヒドラジド、5−メチル−6−オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロプ−2−エン酸エチル、N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキサミド、N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、ペンチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カーバメート、フェナジン−1−カルボン酸、キノリン−8−オールおよびキノリン−8−オールサルフェート(2:1)。
(16)さらに別の化合物、例えば1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−[2′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4′−クロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2′,4′−ジクロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2′,5′−ジフルオロビフェニル−2−イル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、4−(ジフルオロメチル)−2−メチル−N−[4′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4′−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノンおよびN−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N2−(メチルスルホニル)バリンアミド。
好ましい農薬活性化合物は、(2)呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(3)呼吸鎖の複合体IIIに作用する呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(6)抵抗性誘導剤、(10)脂質および膜合成阻害薬及び(11)メラニン生合成阻害薬の何れかから1種類又は2種類以上選択される。
好ましい農薬活性化合物は、チフルザミド、ペンフルフェン、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、イソプロチオラン、フルトラニル、アゾキシストロビン、オリサストロビン、メトミノストロビン、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フラメトピル及びトルプロカルブなどがあるが、この限りではない。
本発明の好ましい農薬組成物は、殺虫剤として(1)アセリルコリンエステラーゼ阻害剤、(2)GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、(4)ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬、(5)アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、(9)選択的摂食阻害薬、(14)ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、(16)キチン生合成阻害薬(タイプ1)及び(28)リアノジン受容体エフェクターの何れかから選択される1種類又は2種類以上の農薬活性化合物と、殺菌剤として(2)呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(3)呼吸鎖の複合体IIIに作用する呼吸阻害薬(呼吸鎖阻害薬)、(6)抵抗性誘導剤、(10)脂質および膜合成阻害薬及び(11)メラニン生合成阻害薬の何れかから選択される1種類又は2種類の農薬活性化合物を含む農薬組成物である。
本発明の好ましい農薬組成物は、殺虫剤としてベンフラカルブ、カルボスルファン、BPMC、エチプロール、フィプロニル、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、イミダクロプリド、チアクロプリド、スピネトラム、スピノサド、チアメトキサム、エトフェンプロックス、ブプロフェジン、クロチアニジン、ジノテフラン、ピメトロジン、ベンスルタップ、カルタップ、メタアルデヒド及びME−5382からなる群から選択される1種類又は2種類以上の農薬活性化合物と、殺菌剤としてチフルザミド、ペンフルフェン、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、イソプロチオラン、フルトラニル、アゾキシストロビン、オリサストロビン、メトミノストロビン、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フラメトピル及びトルプロカルブからなる群から選択される1種類又は2種類の農薬活性化合物を含む農薬組成物である。
本発明の農薬組成物は、さらに殺細菌剤、殺微生物剤、誘引剤、不妊剤、共力剤、薬害軽減剤及び/又は情報化学物質を混合することができる。それらは公知のものである。
薬害軽減剤
AD−67、BAS−145138、ベノキサコル、クロキントセット−メキシル、シオメトリニル、2,4−D、DKA−24、ジクロルミッド、ダイムロン、フェンクロリム、フェンクロラゾール−エチル、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、MG−191、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、PPG−1292、及びR−29148。その他、除草薬害軽減剤は、Pesticide Manual,British Crop Protect Council(2000)にも開示されている。
殺細菌剤
ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及び他の銅剤。
誘引剤
誘引剤には、摂食刺激物質、パラフェロモン及び/または性フェロモンが含まれ、例えば動物タンパク質及び植物タンパク質(肉粉、魚粉または血粉、昆虫部分、コオロギ粉、卵黄)から;動物及び/または植物起源の油脂、或いはモノ−、オリゴ−またはポリオルガノサッカライド、特にスクロース、ラクトース、フルクトース、デキストロース、グルコース、デンプン、ペクチン、或いは糖蜜または蜂蜜から;塩(例えば、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウムまたは酢酸アンモニウム)から選択される摂食刺激物質。フェロモンがより昆虫特異的であることは知られている。具体的なフェロモンは文献に記載されており、当業者に公知である。
共力剤
ピペロニル ブトキサイド、 セサメックス、N−(2−エチルへキシル)−8,9,10−トリノルボルン−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(MGK 264)、WARF−アンチレジスタント、ジエチルマレエートが挙げられる。
本発明の農薬組成物として、イネの根部より吸収することが可能な農薬活性化合物が好ましい。
本発明の特に好ましい農薬組成物の具体例を以下に示すが、本発明の農薬組成物はこれに限定されない。
Figure 0006764217

Figure 0006764217

Figure 0006764217

本発明の農薬組成物は、適切な補助剤、溶媒、担体、界面活性剤又は増量剤を含んでいる組成物である。
本発明によれば、担体は、本発明の使用法に関して、適用性を良好にするために、農薬活性成分と混合させるか又は合する天然又は合成の有機物質又は無機物質である。このような担体は、固体であるが、一般に、不活性であり、そして、農業において使用するのに適しているものである。
有用な固体の担体としては、以下のものなどがある:例えば、アンモニウム塩、並びに、天然岩粉、例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイ藻土、並びに、合成岩粉、例えば、微粉化シリカ、アルミナ及び天然又は合成のシリケート、樹脂、蝋、固形肥料、水、アルコール、特に、ブタノール、有機溶媒、鉱油及び植物油、並びに、それらの誘導体。そのような担体の混合物も使用し得る。粒剤に有用な固体担体としては、以下のものなどがある:例えば、粉砕して分別した天然石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、苦灰岩、並びに、無機及び有機の粗挽き粉からなる合成顆粒、並びに、さらに、有機材料、例えば、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの葉柄などからなる顆粒などである。
上記製剤において、粘着付与剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、並びに、粉末又は顆粒又はラテックスの形態にある天然ポリマー及び合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は、天然のリン脂質、例えば、セファリン及びレシチン、及び、合成リン脂質などを使用することができる。さらなる添加剤は、鉱油及び植物油であり得る。
水及び有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。有用な液体溶媒は、本質的に、以下のものである:芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物及び塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又はジクロロメタン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、鉱油留分、鉱油及び植物油、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド、及び、さらに、水。
本発明の組成物には、付加的に、さらなる成分(例えば、界面活性剤など)も含有させることができる。有用な界面活性剤は、イオン特性若しくは非イオン特性を有する乳化剤及び/若しくは泡形成剤、分散剤又は湿潤剤であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物である。これらの例は、以下のものである:ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸若しくはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(好ましくは、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは、アルキルタウレート)、ポリエトキシル化アルコールのリン酸エステル若しくはポリエトキシル化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン及びリン酸アニオンを含んでいる該化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、タンパク質加水分解物、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなど。該活性成分のうちの1種類及び/又は該不活性担体のうちの1種類が水不溶性であり且つ施用が水で行われる場合は、界面活性剤を存在させることが必要である。界面活性剤の割合は、本発明組成物の1重量%〜40重量%である。
着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー(Prussian Blue)、並びに、有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などを使用することができる。
適切な場合には、付加的な別の成分、例えば、保護コロイド、結合剤、粘着剤、増粘剤、揺変性物質、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤なども存在させることができる。一般的に、本発明の農薬組成物には、製剤目的で一般的に使用される固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
上記製剤は、一般に、0.01〜30重量%の農薬活性化合物、好ましくは、0.1〜25重量%の農薬活性化合物を含有する。
本発明の使用方法において、既存の潅水散布剤及び苗箱処理剤を使用することができ、苗箱処理剤が好適である。つまり、農薬組成物中に含まれる農薬活性化合物の種類によっては、薬害を起こす可能性もあるので、製剤上の工夫として、農薬活性化合物の溶出を制御できる農薬製剤が好ましい。
本発明の使用方法は、以下の方法で行う。
本発明の使用方法は、本発明の農薬組成物を、稲籾を播種する場所の側条又は真下に筋状に連続的に施用するか、又は株間には施用せずに間隔をあけて稲籾を播種する場所の側又は真下に施用することにより行われる。
本発明の使用方法において、側又は側条は播種された稲籾から側方に1センチメートルから10センチメートル、好ましくは2センチメートルから5センチメートルを意味し、土表面からの深さ0センチメートルから10センチメートル、好ましくは1センチメートルから5センチメートルを意味する。
本発明の使用方法において、真下とは、播種される稲籾の直下0センチメートルから深さ10センチメートルに、好ましくは0センチメートルから5センチメートルに、より好ましくは0センチメートルから深さ3センチメートルを意味する。
また真下とは、播種される稲籾条の両側3センチメートル以内、好ましくは2センチメートル以内、より好ましくは1センチメートル以内を意味する。
本発明の使用方法は、農薬組成物が稲籾の直下0センチメートルに施用される場合、農薬組成物が施用されたところに稲籾を直接播種することにより行われる。
本発明の使用方法は、農薬組成物が稲籾の直下0センチメートルより深い位置に施用される場合、農薬組成物が施用されたところを覆土した後、稲籾を播種することにより行われる。
本発明の使用方法において使用される稲籾は、催芽処理された稲籾(催芽種子)であり、酸素発生剤(カルパー)でコーティングされた催芽種子(稲籾)又は鉄コーティングされた催芽種子であっても良く、好ましくは鉄コーティングされた催芽種子(稲籾)である。
鉄コーティングされた催芽種子の調整方法及びその栽培方法は、特許第4441645号及び後述の「鉄コーティング湛水直播マニュアル2010」に記載されている。
下記生物学的実施例によって本発明について例証するが、本発明がそれら生物学的実施例に限定されることはない。
生物学的実施例1
長辺約80cm、短辺約50cmのプラスチック製コンテナに水田土壌を深さ12cmになるように充填し、代かき、落水をした。播種位置の側方30mm深さ30mmまたは播種位置直下深さ5mmの土壌中に水稲殺虫殺菌剤ルーチントレス箱粒剤(イミダクロプリド2%、クロラントラニリプロール0.75%、イソチアニル2%)1kg/10アール(a)相当をすじ状に施用し、直後に覆土した。あらかじめ作成した鉄コーティング種子(品種:ヒノヒカリ)を手蒔きにより条間30cm、株間8cmになるように点播した。その後「鉄コーティング湛水直播マニュアル2010」(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター)に準じて栽培管理を行った。
鉄コーティング種子播種17日後に各処理区より任意の3株の茎葉部をハサミで切断し、稲体に含まれるイミダクロプリドの濃度を分析して無処理と比較した。
Figure 0006764217

本発明の農薬組成物を本発明の使用方法により施用した場合(直下に農薬組成物を施用する)、側条に農薬組成物を施用する方法と比較して、当該農薬組成物に含有される農薬活性化合物のひとつであるイミダクロプリドのイネ体内への取り込みが10倍以上であることが判明した。
本発明の農薬組成物を本発明の方法により施用することにより、直播栽培における稲の病害虫に対する防除が効果的に行われることが可能となった。
生物学的実施例2
長辺約80cm、短辺約50cmのプラスチック製コンテナに水田土壌を深さ12cmになるように充填し、代かき、落水をした。播種位置直下深さ10mmの土壌中に殺虫殺アドマイヤー1粒剤(イミダクロプリド1%)2kg/10a相当をすじ状に施用し、直後に覆土した。あらかじめ作成した鉄コーティング種子(品種:コシヒカリ)を手蒔きにより条間30cm、株間8cmになるように点播した。その後「鉄コーティング湛水直播マニュアル2010」(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター)に準じて栽培管理を行った。
処理7日後に株あたり2頭のイネミズゾウムシ成虫を接種し、接種株ごとに網ケージを被せた。処理12日後に被害株率を調査し、無処理と比較した。なお、2mm以下のわずかな食害の株は健全株とした。
Figure 0006764217

本発明の農薬組成物を本発明の使用方法により施用した場合(直下に農薬組成物を施用する)、イネミズゾウムシによる食害に対して高い防止効果があることが判明した。
本発明の農薬組成物を本発明の方法により施用することにより、直播栽培における稲の病害虫に対する防除が効果的に行われることが可能となった。

Claims (1)

  1. ベンフラカルブ、カルボスルファン、エチプロール、フィプロニル、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、イミダクロプリド、チアクロプリド、スピネトラム、スピノサド、チアメトキサム、クロチアニジン、ジノテフラン、ピメトロジン、チフルザミド、ペンフルフェン、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、イソプロチオラン、フルトラニル、アゾキシストロビン、オリサストロビン、メトミノストロビン、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フラメトピル及びトルプロカルブからなる群から選択される少なくとも1つの農薬活性化合物を含む農薬組成物を、鉄コーティング種子である稲籾を水田に播種する場所の下0.5cm〜2cmに筋状に連続的に施用するか、又は株間には施用せずに間隔をあけて稲籾を播種する場所の下0.5cm〜2cmに施用することにより行われる、イネの病害虫防除のための当該農薬組成物の使用方法であって、農薬組成物が、播種される稲籾条播種位置直下に施用されたところを覆土した後に稲籾を播種することを特徴とし、農薬組成物を水田土壌の全面に処理する方法(全面処理)、稲籾の播種と農薬組成物の施用を溝内にする方法(播溝処理)及び表面に処理した後に水田土壌中に混和する方法を除く、前記方法。
JP2013159436A 2013-07-31 2013-07-31 水稲の直播栽培用農薬組成物とその使用方法。 Active JP6764217B2 (ja)

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