JP6764184B2 - 事務機器のヒンジ装置並びに事務機器 - Google Patents

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Description

本発明は、とくに複写機、複合機(複写機にファクシミリやプリンター機能を搭載させたもの)、印刷機、ファクシミリ、スキャナー等の原稿圧着板(以下蓋体という。)を有する事務機器に用いて好適な事務機器のヒンジ装置並びにこの事務機器のヒンジ装置を単体或は一対用いた事務機器に関するものである。
上記のような事務機器に用いるヒンジ装置としては、下記特許文献1に記載されているように、事務機器の機器本体側へ取り付けられる例えば導電性を有するSUSのような金属プレートをプレス加工して製造した取付部材と、蓋体側へ取り付けられる同じくSUSのような導電性の金属プレートをプレス加工して製造した支持部材を、同じく導電性を有するヒンジシャフトで回転可能に連結したものが公知である。このようなヒンジ装置の場合には、取付部材、支持部材及びヒンジシャフトがすべて導電性部材であるので、とくに蓋体と機器本体との間のアース接続に工夫を凝らす必要性が小さいのが普通である。強いて言えば、特許文献2に記載されているように、取付部材と支持部材の各側板の間にヒンジシャフトを環巻きさせて導電性材質のコイルスプリングを弾設するようにしていた。
しかるに、取付部材と支持部材のいずれか一方、或は双方を例えばABS樹脂等の非導電性材質の合成樹脂材料を成型加工したもので構成した場合には、機器本体と蓋体との間をアース接続させるための工夫が必要である。
特開2000−180993号公報 特開平09−179218号公報
そこで、本発明の目的は、取付部材と支持部材の双方を非導電性の合成樹脂の成型品で構成した場合において、簡単な構成で取付部材と支持部材の間をアース接続できるように構成した事務機器のヒンジ装置並びにこの事務機器のヒンジ装置を単体或は一対用いた事務機器を提供せんとするにある。
上述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係る事務機器のヒンジ装置は、機器本体側に取り付けられる非導電性材質の取付部材と、蓋体側へ取り付けられるところの同じく非導電性材質の支持部材と、をヒンジシャフトを介して回転可能に連結して成るヒンジ装置でおいて、前記取付部材と前記支持部材をアース接続するに当たり、前記取付部材の表面に露出させて第1導電部材を設けると共に、前記支持部材の表面に露出させて第2導電部材を設け、前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成することにより、前記第2導電部材から前記第1導電部材へ直に電路が形成されるように成したことを特徴とする。
次に、本発明の請求項2に係る事務機器のヒンジ装置は、機器本体側に取り付けられる非導電性材質の取付部材と、この取付部材のケース部内にスライダーと共に収容される弾性部材と、蓋体側へ取り付けられるところの非導電性材質のもので構成し前記スライダーと圧接するカム部を有する支持部材と、この支持部材と前記取付部材を回転可能に連結して成るヒンジシャフトと、を有するヒンジ装置において、前記取付部材と前記支持部材をアース接続するに当たり、前記取付部材の表面に露出させて第1導電部材を設けると共に、前記支持部材の表面に露出させて第2導電部材を設け、前記第1導電部材と前記第2導電部材とが常時直接に接触した状態で介在するように構成することにより、前記第2導電部材から前記第1導電部材へ直に電路が形成されるように成したことを特徴とする。
次に、本発明の請求項3に係る事務機器のヒンジ装置は、請求項1と2のいずれか1項に記載のヒンジ装置において、前記第2導電部材から前記第1導電部材へ直に電路を形成するに当たり、前記ヒンジシャフトに絶縁カラーを被覆させ、この絶縁カラーで覆われた部分で前記第1導電部材の第1接触端子部と前記第2導電部材の第2接触端子部のそれぞれの円形挿通孔を挿通させて互いが接触するように成したことを特徴とする。
次に、本発明の請求項4に係る事務機器のヒンジ装置は、機器本体側に取り付けられる非導電性材質の取付部材と、前記取付部材のケ−ス部内に収容された導電性材質の板金ケースと、この板金ケース内にスライダーと共に収容された弾性部材と、蓋体側へ取り付けられる非導電性材質のもので構成し前記スライダーと圧接するカム部を有する支持部材と、この支持部材と前記取付部材を回転可能に連結するヒンジシャフトとを有するヒンジ装置において、前記取付部材と前記支持部材をアース接続するに当たり、前記取付部材の表面に露出させて第1導電部材を設けると共に、前記支持部材の表面に露出させて第2導電部材を設け、さらに前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に前記板金ケースの側板が常時直接に接触した状態で介在するように構成することにより、前記第2導電部材から前記板金ケースの側板を介して前記第1導電部材へ直に電路が形成されるように成したことを特徴とする。
次に、請求項5に係る事務機器のヒンジ装置は、請求項4に係るヒンジ装置において、前記第2導電部材から前記板金ケースの側板を介して前記第1導電部材へ直に電路を形成するに当たり、前記ヒンジシャフトに絶縁カラーを被覆させ、この絶縁カラーで覆われた部分で前記第2導電部材の第2接触端子部と前記板金ケースの側板及び前記第1導電部材の第1接触端子部がそれぞれの円形挿通孔を挿通させて前記板金ケースの前記側板が互いが接触するように成したことを特徴とする。
次に、本発明の請求項6に係る事務機器のヒンジ装置は、上記請求項1〜5の各発明の前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部にヒンジシャフトを挿通させた第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に設けた絶縁筒部を通した第2接触端子部を設けたことを特徴とする。
次に、本発明の請求項7に係る事務機器のヒンジ装置は、上記請求項1〜5の各発明の前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部に第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に添って前記第1接触端子部と接触する第2接触端子部を設け、前記第1接触端子部と前記第2接触端子部がそれぞれ設けた挿通孔へ前記支持部材の側部に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
次に、本発明の請求項8に係る事務機器のヒンジ装置は、上記請求項1〜5の各発明の前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部に第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に添って前記第1接触端子部と接触する第2接触端子部を設け、前記第1接触端子部と前記第2接触端子部がそれぞれ設けた挿通孔へ前記取付部材の側板に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させたことを特徴とする。
次に、本発明の請求項9に係る事務機器のヒンジ装置は、上記請求項1〜5の各発明の前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部に第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に添って前記第1接触端子部と接触する第2接触端子部を設け、前記第1接触端子部に設けた挿通孔へ前記取付部材の側板に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させると共に、前記第2接触端子部に設けた挿通孔へ前記支持部材の側部に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させたことを特徴とする。
次に、本発明の請求項10に係る発明は、事務機器を、上記請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒンジ装置を介して、機器本体に対して蓋体を開閉可能に取り付けたことを特徴とする。
そして、本発明の請求項11に係る発明は、機器本体に対して蓋体を開閉可能に取り付けるヒンジ装置を左右一対のもので構成した事務機器において、前記ヒンジ装置の双方を、前記機器本体側に取り付けられる非導電性材質の各取付部材と、前記蓋体側に取り付けられる非導電性材質の各支持部材で構成し、前記各取付部材と前記各支持部材をそれぞれヒンジシャフトを介して回転可能に連結したもので構成すると共に、前記各取付部材側には第1導電部材を取り付け、前記各支持部材側には第2導電部材を取り付け、前記各第1導電部材と前記各第2導電部材が直に接触するように構成することにより、前記各第2導電部材から前記各第1導電部材への電路が形成されるように成したことを特徴とする。
本発明は上記のように構成することにより、簡単な構成で、ヒンジシャフトを介して互いに回転可能に連結させた取付部材と支持部材を非導電性材質の合成樹脂で構成しても、互いに常時接触している第1導電部材と第2導電部材を介して機器本体と蓋体との間のアース接続をすることができるヒンジ装置、並びにこのヒンジ装置を単体或は一対用いた事務機器を提供できるものである。
本発明の係るヒンジ装置を用いた事務機器の一例としての複写機の斜視図である。 図1に示した事務機器の右側に位置する本発明に係る事務機器のヒンジ装置を示し、(a)は斜め後方から見た斜視図、(b)はその要部を示す斜視図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置の分解斜視図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置の支持部材を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置の支持部材において第2導電部材の取付状態を説明する説明図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置のヒンジシャフトの斜視図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置を機器本体側と蓋体側との間に取り付けた状態を示す縦断面図である。 図7に示した事務機器のヒンジ装置の第1導電板と第2導電板の接触状態を示す拡大断面図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置の動作を説明するための縦断面図であり、機器本体に対し蓋体を閉じた状態を示している。 図2に示した事務機器のヒンジ装置の動作を説明するための縦断面図であり、機器本体に対し蓋体を開いた状態を示している。 図2に示した事務機器のヒンジ装置のアース接続手段の部分の他の実施例を示す断面図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置のアース接続手段の部分のさらに他の実施例を示す断面図である。 図2に示した事務機器のヒンジ装置のアース接続手段の部分のさらに他の実施例を示す断面図である。 図13に示したヒンジ装置のヒンジシャフトと絶縁カラーの部分の分解斜視図である。 図1に示した事務機器の左側に位置する本発明に係るヒンジ装置の一実施の外観図であり、(a)は斜め後方から見た斜視図、(b)はその要部を示す斜視図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置の分解斜視図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置の支持部材を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置の支持部材において第2導電板の取付状態を説明する説明図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置のヒンジシャフトの斜視図である。 図19に示した事務機器のヒンジ装置を機器本体側と蓋体側へ取り付けた場合の一例を示す縦断面図である。 図19に示した事務機器のヒンジ装置の第1導電部材と第2導電部材の接触状態を示す拡大断面図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置の動作を説明するための縦断面図であり、機器本体に対し蓋体を閉じた状態を示している。 図15に示した事務機器のヒンジ装置の動作を説明するための縦断面図であり、機器本体に対し蓋体を開いた状態を示している。 図15に示した事務機器のヒンジ装置のアース接続手段の部分の他の実施例を示す断面図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置のアース接続手段の部分のさらに他の実施例を示す断面図である。 図15に示した事務機器のヒンジ装置のアース接続手段の部分のさらに他の実施例を示す断面図である。 図26に示したヒンジ装置のヒンジシャフトと絶縁カラーの部分の分解斜視図である。
以下、本発明に係る事務機器のヒンジ装置と、そのヒンジ装置を備えた事務機器を添付図面に基づいて詳述する。尚、添付の各図において、同一の指示記号を付したものは、同一または同等の構成及び機能を有する部材等を示している。また、本発明は、図示した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲内における各種の変更実施例を包摂するものである。
図1は本発明に係るヒンジ装置を備えた事務機器1の一例としての複写機を示す図である。図面に示したように、事務機器1は、機器本体11とこの機器本体11の上面に設けたコンタクトガラス13上に載置した原稿などを当該コンタクトガラス13側へ圧着させる状態を作り出す蓋体12と、この蓋体12を機器本体11に対して開閉可能に連結するヒンジ装置2及び3とで構成されている。事務機器1の種類はとくに限定されず、例えば、複写機、印刷機、ファクシミリ、スキャナー等が挙げられ、とくに複写機が好ましいものとして挙げられるが、ここではそれに限定せずに説明する。また、図示したようにヒンジ装置は通常一対用いられ、原稿自動送り装置12aが付属した蓋体(以下、単に「蓋体」と言う。)12を開閉するものにおいては、向かって左側の原稿自動送り装置12aが取り付けられた重量のある側と、右側の重量の少ない側とでは、左右のそれぞれに構成が異なったヒンジ装置2、3が用いられるのが通常である。本発明においては、ヒンジ装置2と3共にこのヒンジ装置2と3を構成する取付部材と支持部材に非導電性の合成樹脂製のものを用いており、両ヒンジ装置2と3共にアース接続手段28を有している。本明細書では、以下まず左側のヒンジ装置2について説明し、次いで右側のヒンジ装置3について説明するが、アース接続手段38の部分は共に実質的には同じ構成である。
図2〜図8には、本発明に係るヒンジ装置2の一実施例が示されており、図示された実施例におけるヒンジ装置2は、事務機器1の機器本体11側に取り付けられる非導電性材質の例えばABS樹脂などの合成樹脂製である取付部材21と、機器本体11へ開閉可能に取り付けられる蓋体12側へ取り付けられる同じく非導電性材質のABS樹脂などの合成樹脂製である支持部材22と、この支持部材22と取付部材21を互いに回転可能に連結するヒンジシャフト23を備えている。取付部材21と支持部材22をアース接続手段28でアース接続するに当たり、取付部材21の表面に添わせて第1導電部材26を設けると共に、同じく支持部材22の表面に添わせて第2導電部材27を設け、さらに第1導電部材26と第2導電部材27が蓋体12の開閉操作時に常時直接に圧接するように構成することにより、第2導電部材27から第1導電部材26へ電路が形成されるようになっている。
取付部材21の構成は、図示(図2、3、9等参照)したように、上部開放した底部21b付きの角筒状を呈したケース部21aと、このケース部21aの両側から上方へ所定間隔を空けて突設させられた一対の側板21c、21dとで構成され、ケース部21aの外周の中央部からやや上部に位置してフランジ部21eが周設されると共に、各側板21c、21dには後述するヒンジシャフト23の変形連結孔21fと円形連結孔21gが軸心を共通にして設けられている。尚、変形連結孔21fは、とくに図8に示したように、途中で円形連結孔21oになっている。この取付部材21は、とくに図7に示したように、ケース部21aの部分を機器本体11の上面後部に上下方向に設けた取付孔部11aに挿入して着脱可能に取り付けられる構成である。もっとも、この取付部材21の構成は、実施例のものに限定されない。ケース部21aの後部下端部側に設けられた抜止め突起21hは、本などの厚物原稿をコンタクトガラス13上に載置して複写する際に、ヒンジ装置2全体が上方へ持ち上げられて、厚物原稿の上部を水平に覆うことができるようにすることが必要であるが、その際に取付部材21が取付孔部11aから抜け出してしまうのを防止するストッパーの役割を果たす。指示記号11fは抜止め突起21hのガイド溝、11gはストッパー部である。
支持部材22の構成は、図示(図2、3、4等参照)したように、主体部22aと、この主体部22aの両側から水平方向に突設された一対の取付部22b、22bとから成り、主体部22aの下面側にはカム部22cが突設されている。取付部材21と支持部材22は、取付部材21の各側板21c、21dに設けられた変形連結孔21fと円形連結孔21gと、支持部材22の主体部22aに設けられた円形連結孔22dにヒンジシャフト23を通すことによって互いに回転可能に連結されている。ケース部21a内には圧縮コイルスプリングから成る弾性部材25が収装され、この弾性部材25に被せた筒状のスライダー24の上部が支持部材22のカム部22cと常時圧接状態にある。尚、指示記号22nのものは、支持部材22の取付部22b、22bを蓋体12へ取り付ける場合の取付孔である。
ヒンジシャフト23は、とくに図3と図6に示した如く構成され、円形軸部23aと、この円形軸部23aに続いて設けられた変形軸部23bと、この変形軸部23bに続いて設けられた頭部23cとで構成されており、取付部材21の各側板21c、21dに設けられた変形連結孔21fと円形連結孔21g及び支持部材22の主体部22aの円形連結孔22dに円形軸部23aと変形軸部23bを通し、円形軸部23aの端部を加締めることにより軸方向へ抜け出ないようになっている。尚、ヒンジシャフト23の変形軸部23bと取付部材21の側板21cの一方に設けられた変形連結孔21fとは、互いに係合関係にあって、支持部材22の回転動作に伴いヒンジシャフト23は回転しない構成である。
次に、ヒンジ装置2のアース接続手段28について説明する。このアース接続手段28は、取付部材21の表面に取り付けた第1導電部材26と、支持部材22の表面に取り付けられた第2導電部材27から成り、ヒンジシャフト23の片側の周り、即ち、側板21cと主体部22aの側部との間で第1接触端子部26dと第2接触端子部27bが互いに圧接し、電路が第1接触端子部26dから第2接触端子部27bへと直に形成されるように構成されている。即ち、第1導電部材26は、ステンレスプレート、或は銅板等の薄い導電性プレートをプレス加工して作ったもので、側面ジグザグ状を呈し、その上部に取付部材21の側板21cを挟む屈曲部26aが設けられ、この屈曲部26aにヒンジシャフト23の変形軸部23bを挿通させる変形挿通孔26bと、ヒンジシャフト23の円形軸部23aを挿通させる円形挿通孔26cが設けられた第1接触端子部26dが設けられている。第1導電部材26は、屈曲部26aから下方へ伸びたところに第1折曲部26eが形成され、この第1折曲部26eからヒンジ装置2の前方へ水平に伸びた部分に第2折曲部26fが形成され、この第2折曲部26fから下方へ第1導電片26gが垂設されている。この第1導電部材26は、図2と図7、8に示したように、取付部材21の側板21cの上端部を屈曲部26aで挟み込み、変形挿通孔26bにヒンジシャフト23の変形軸部23bを挿通させ、円形挿通孔26cにヒンジシャフトの23の円形軸部23aを挿通させると共に、第1折曲部26eをフランジ部21eの上縁に当接させながら、当該フランジ部21eに設けた挿通孔21kを通して下方へ第1導電片26gがケース部21aに添って垂下されている。
第2導電部材27は、支持部材22の主体部22aに設けた溝部22fに装着された平坦部27aと、この平坦部27aより主体部22aの一側部に沿って折り曲げられた第2接触端子部27bと、平坦部27aから支持部材22の主体部22aの前側に沿って折り曲げられた垂下部27cと、さらにこの垂下部27cより平坦部27aの下面側に折り込まれ、取付部22bの一方に向けて伸びている第2導電片27dとで構成され、第2接触端子部27bには、第1接触端子部26dに対する接触を確実するための弾性接触片27hが設けられている。第2接触端子部27bには、支持部材22の主体部22aの側部に設けたところのヒンジシャフト23の円形軸部23aを挿通させた凸部22iに設けた絶縁筒部22jを挿通させる円形挿通孔27fが設けられると共に、第2導電片27dの先端には一方の取付部22bを蓋体12に取り付ける際に用いる取付ビス12bを挿通させる挿通孔27gが設けられている。挿通孔27gには、取付ビス12bとの接触を確実にする接触片27iが設けられている。さらに、もう一方の凸部は、主体部22aの右側にも指示記号22kで示したように突設されている。これは取付部材21と支持部材22との間の摩擦抵抗を軽減させる意味を有している。
この第1導電部材26と機器本体11との間を電気的に接続させる構成は、とくに図7に示したように、機器本体11側に設けた取付孔部11aの側壁11dに設けた窓部11eからその一部を露出させた弾性を有するアース部材29で構成され、このアース部材29に第1導電部材26の第1導電片26gが接触し、アース部材29に取り付けられたリード線29aが機器本体11側へ接続されることによってアース接続されている。第2導電部材27と蓋体12との間を電気的に接触させる構成は、支持部材22の一方の取付部22bを蓋体12へ取り付ける際に用いる取付ビス12bを第2導電片27dと共に挿通孔27gを介して蓋体12側へ取り付けることによって構成されている。
もっともこの電気的な接続は、上記したものに限定されるものではなく、第2導電部材27にあっては、平坦部27aを蓋体12に接触させるように構成しても良い。そして、とくに図2と図7、8に示したように、第1導電部材26の第1接触端子部26dと第2導電部材27の第2接触端子部27bが互いに接触状態にあるために、電路が蓋体12から第2導電部材27−第1導電部材26−機器本体11というように形成され、事務機器1の使用時に発生する静電気は蓋体12から機器本体11へ流れてアースされることになる。
ヒンジ装置2は、とくに図9に示したように、機器本体11に対して蓋体12を閉じた状態においては、当該蓋体12の重量によってヒンジシャフト23の回りに発生する回転トルクにより、支持部材22のカム部22cがスライダー24を介して弾性部材25を圧縮した状態にあるが、蓋体12を開いて行くにしたがって、弾性部材25の弾力により、支持部材22を介して蓋体12を開成方向へ付勢するので、蓋体12の重量が減殺されて比較的軽い力で開くことができ、所定の開成角度から弾性部材25の弾力が勝ることから蓋体12は自動的に開かれ、図10に示したように、支持部材22の後端部が取付部材21のケース部21aの上縁に設けたストッパー部21nに当接することによって停止される構成である。開いた蓋体12を閉じる際には、弾性部材25の弾力によって蓋体12が急激に閉じられることを緩衝することができるものである。この部分のヒンジ装置2の動作は、従来公知のものと同じである。
図11は、アース接続手段の他の実施例を示す。図面によれば、この実施例に係るアース接続手段30Aは、第2導電部材27の第2接触端子部27bを取り付けたところのヒンジシャフト23を挿通させて成る絶縁筒部22mに、第1導電部材26の第1接触端子部26dに設けた円形挿通孔26cが嵌めこまれており、第1接触端子部26dが第2接触端子部27bと共にこの個所で直に接触し、ヒンジシャフト23には接触しないように構成されている。
図12は、アース接続手段のさらに他の実施例を示す。図面によれば、この実施例に係るアース接続手段30Bは、ヒンジシャフト23を挿通させた絶縁筒部21mが取付部材21の一方の側板21c側から突設され、第1接触端子部26dと第2接触端子部27bが共にその各円形挿通孔26c、27fへこの絶縁筒部21mを挿通させることによって構成されている。尚、絶縁筒部は、側板31c側と主体部32a側からそれぞれ突設し、前者に第1接触端子部26dが、後者に第2接触端子部27bが取り付けられるように構成しても良い。また、第1接触端子部26dと第2接触端子部27bの間の接触を確実にするために、スプリングワッシャーを用いても良い。
図13乃至図14は、アース接続手段の他の実施例を示す。図面によれば、この実施例に係るアース接続手段30Cは、ヒンジシャフト53に筒状の絶縁カラーAが被せられており、支持部材22はこの絶縁カラーAと共に取付部材21にヒンジシャフト53を介して連結されている。この絶縁カラーAには、円形筒部A1、フランジ部A2が設けられており、図示したように、第1導電部材26と第2導電部材27の第1接続端子部26dと第2接続端子部27bは、その円形挿通孔26cと27fに絶縁カラーAの円形筒部A1を通すことにより、共にヒンジシャフト53に対して絶縁されている。図示してないが、屈曲部26aに設けられるヒンジシャフト53の円形軸部53aを絶縁カラーAと共に通す孔は共に円形挿通孔である。さらに、第1導電部材26の屈曲部26aの取付部材21の側板21cの外側部分も絶縁カラーAのフランジ部A2によってヒンジシャフト53の頭部53bに接触していない。勿論、この部分はヒンジシャフト53の頭部53bと接触するように構成することは任意である。尚、図示してはないが、ヒンジシャフト53に実施例1のもののように変形軸部を設けた場合には、絶縁カラーの側にも変形筒部を設けることになる。このように実施すると、第1導電部材26及び第2導電部材27とヒンジシャフト53との間の絶縁がより確実になる上に、構成がより簡単となるという利点がある。
図15から図23は、右側のヒンジ装置3を示す。このヒンジ装置3は、弾性部材35を2本用いる点と第2導電部材37の構成がヒンジ装置2のものと異なっている上に、弾性部材35を2本用いることから、使用中に取付部材31のケース部31aが破裂しないように補強する板金ケース43を用いている点でヒンジ装置2と異なっているが、他の構成は形態は異なっても実質的に同じである。
即ち、図示された実施例におけるヒンジ装置3は、事務機器1の機器本体11側に取り付けられる非導電性材質の例えばABS樹脂などの合成樹脂製である取付部材31と、機器本体11へ開閉可能に取り付けられる蓋体12側へ取り付けられる同じく非導電性材質のABS樹脂などの合成樹脂製である支持部材32と、取付部材31のケース部31a内に収容固定された板金ケース43と、支持部材32と取付部材31とを板金ケース43と共に互いに回転可能に連結するヒンジシャフト33を備えている。取付部材31と支持部材32をアース接続手段38でアース接続するに当たり、取付部材31の表面に添わせて第1導電部材36を設けると共に、同じく支持部材32の表面に添わせて第2導電部材37を設け、さらに第1導電部材36と第2導電部材37が板金ケース43の一方の側板43bを挟んで蓋体12の開閉操作時に常時直接に圧接するように構成することにより、第2導電部材37から板金ケース43の一方の側板43bを介して第1導電部材36へ電路が形成されるようになっている。
取付部材31の構成は、とくに図3と図7に示したように、上部開放した底部31b付きの角筒状を呈したケース部31aと、このケース部31aの両側から上方へ所定間隔を空けて突設させられた一対の側板31c、31dとで構成され、ケース部31aの外周の中央部からやや上部に位置してフランジ部31eが周設されると共に、各側板31c、31dには、後述するヒンジシャフト33を挿通させる変形連結孔31fと円形連結孔31gが軸心を共通にして設けられている。この取付部材31は、とくに図7に示したように、ケース部31aの部分を機器本体11の上面後部に上下方向に設けた取付孔部11aに挿入して着脱可能に取り付けられる構成である。もっとも、この取付部材31の構成は、実施例のものに限定されない。ケース部31aの後部下端部側に設けられた抜止め突起31hは、本などの厚物原稿をコンタクトガラス13上に載置して複写する際に、ヒンジ装置3全体が上方へ持ち上げられて、厚物原稿の上部を水平に覆うことができるようにすることが必要であるが、その際に取付部材31が取付孔部11bから抜け出してしまうのを防止するストッパーの役割を果たす。
支持部材32の構成は、図示(図16と図20等参照)したように、主体部32aと、この主体部32aの両側から水平方向に突設された一対の取付部32b、32bとから成り、主体部32aの下面側にはカム部32cが突設されている。取付部材31と支持部材32は、取付部材31の各側板31c、31dに設けられた変形連結孔31fと円形連結孔31gと、支持部材32の主体部32aに設けられた円形連結孔32dにヒンジシャフト33を通すことによって互いに回転可能に連結されている。ケース部31a内には圧縮コイルスプリングから成る弾性部材35が収装され、この弾性部材35に被せた筒状のスライダー34の上部が支持部材32のカム部32cと常時圧接状態にある。尚、指示記号32nのものは、支持部材32の取付部32b、32bを蓋体12へ取り付ける場合の取付孔である。
ヒンジシャフト33は、とくに図3と図5に示した如く構成され、円形軸部33aと、この円形軸部33aに続いて設けられた変形軸部33bと、この変形軸部33bに続いて設けられた頭部33cとで構成されており、取付部材31の各側板31c、31dに設けられた変形連結孔31fと円形連結孔31g及び支持部材32の主体部32aの円形連結孔32dに円形軸部33aと変形軸部33bを通し、円形軸部33aの端部をかしめることにより軸方向へ抜け出ないようになっている。尚、ヒンジシャフト33の変形軸部33bと取付部材31の一方の側板31cに設けられた変形連結孔31fとは、互いに係合関係にあって、支持部材32の回転動作に伴いヒンジシャフト33は回転しない構成である。
板金ケース43は、例えばSUSのような金属プレートをプレス加工して作ったもので、底板部43aと、この底板部43aの両側から上方へ折り曲げて形成させた一対の側板43b、43bと、この各側板43b、43bの両側からそれぞれ内側へ抱持片43c、43c・43d、43dを設けて成るものであり、取付部材31のケース部31a内に収容され、側板43b、43bの上部に設けた連結孔43e、43eへヒンジシャフト33を通すことにより、ケース部31a内に固定されている。この板金ケース43内に圧縮コイルスプリングから成る一対の弾性部材35、35と、この弾性部材35、35に被せたスライダー34が収容され、このスライダー34は支持部材32のカム部32cと常時圧接状態にある。
次に、ヒンジ装置3のアース接続手段38について説明する。このアース接続手段38は、取付部材31の表面に取り付けた第1導電部材36と、支持部材32の表面に取り付けられた第2導電部材37から成り、ヒンジシャフト33の片側の周り、即ち、側板31cと主体部32aの側部32gとの間で第1接触端子部36dと第2接触端子部37bが互いに板金ケース43の側板43bの一方に圧接し、電路が第1接触端子部36dから側板43bさらに第2接触端子部37bへと直に形成されるように構成されている。即ち、第1導電部材36は、ステンレスプレート、或は銅板等の薄い導電性プレートをプレス加工して作ったもので、側面ジグザグ状を呈し、その上部に取付部材31の側板31cを挟む屈曲部36aが設けられ、この屈曲部36aにヒンジシャフト33の変形軸部33bを挿通させる変形挿通孔36bと、ヒンジシャフト33の円形軸部33aを挿通させる円形挿通孔36cが設けられた第1接触端子部36dが設けられている。第1導電部材36は、屈曲部36aから下方へ伸びたところに第1折曲部36eが形成され、この第1折曲部36eからヒンジ装置3の前方へ水平に伸びた部分に第2折曲部36fが形成され、この第2折曲部36fから下方へ第1導電片36gが垂設されている。この第1導電部材36は、図15と図20、21に示したように、取付部材31の側板31cの上端部を屈曲部36aで挟み込み、変形挿通孔36bにヒンジシャフト33の変形軸部33bを挿通させ、円形挿通孔36cにヒンジシャフト33の円形軸部33aを挿通させると共に、第1折曲部36eをフランジ部31eの上縁に当接させながら、当該フランジ部31eに設けた挿通孔31kを通して下方へ第1導電片36gがケース部31aに添って垂下されている。
第2導電部材37は、支持部材32の主体部32aに設けた溝部32fに装着された平面矩形状を呈した平坦部37aと、この平坦部37aより主体部32aの一側部に沿って折り曲げられた幅の狭い第2接触端子部37bと、平坦部37aから支持部材32の主体部32aの前側に沿って折り曲げられた同じく幅の狭い垂下部37cと、さらにこの垂下部37cより平坦部37aの下面側に折り込まれ、取付部32b、32bの一方に向けて伸びている同じく幅の狭い第2導電片37dとで構成されている。第2接触端子部37bの先端には接触片37jが設けられている。平坦部37aには、4個の取付孔37hが設けられ、蓋体12に取り付ける際に、当該蓋体12へ図示してない取付ビスで固定させる構成であるが、この取り付け方に限定されない。第2接触端子部37bには、支持部材32の主体部32aの側部に設けたところのヒンジシャフト33の円形軸部33aを挿通させた凸部32iに設けた絶縁筒部32jを挿通させる円形挿通孔37fが設けられると共に、第2導電片37dの先端には一方の取付部32bを蓋体12に取り付ける際に用いる取付ビス12bを挿通させる挿通孔37gが設けられている。挿通孔37gには、取付ビス12bとの接触を確実にする接触片37iが設けられている。
第1導電部材36と機器本体11との間を電気的に接続させる構成は、とくに図20に示したように、機器本体11側に設けた取付孔部11bの側壁11dに設けた窓部11eからその一部を露出させた弾性を有するアース部材39で構成され、このアース部材39に第1導電部材36の第1導電片36gが接触し、アース部材39に取り付けられたリード線39aが機器本体11側へ接続されることによってアース接続されている。第2導電部材37と蓋体12との間を電気的に接触させる構成は、支持部材32の一方の取付部32bを蓋体12へ取り付ける際に用いる取付ビス12bを第2導電片37dと共に挿通孔37gを介して蓋体12側へ取り付けることによって構成されている。ここのところは、上記したように、平坦部37aも同時に蓋体12へ電路が形成されるように取り付けても良い。
そして、とくに図15と図20、21に示したように、第1導電部材36の第1接触端子部36dと第2導電部材37の第2接触端子部37bが互いに接触状態にあるために、電路が蓋体12から第2導電部材37−第1導電部材36−機器本体11というように形成され、事務機器1の使用時に発生する静電気は蓋体12から機器本体11へ流れてアースされることになる。
ヒンジ装置3の動作は、とくに図22に示したように、機器本体11に対して蓋体12を閉じた状態においては、当該蓋体12の重量によってヒンジシャフト33の回りに発生する回転トルクにより、支持部材32のカム部32cがスライダー34を介して弾性部材35を圧縮した状態にあるが、蓋体12を開いて行くにしたがって、弾性部材35の弾力により、支持部材32を介して蓋体12を開成方向へ付勢するので、蓋体12の重量が減殺されて比較的軽い力で開くことができ、所定の開成角度から弾性部材35の弾力が勝ることから蓋体12は自動的に開かれ、図23に示したように、支持部材32に設けたストッパー部32hが取付部材31のケース部31aの上縁31nに当接することによって停止される構成である。開いた蓋体12を閉じる際には、弾性部材35の弾力によって蓋体12が急激に閉じられることを緩衝することができるものである。この部分のヒンジ装置3の動作は、従来公知のものと同じである。
図24は、アース接続手段の他の実施例を示す。図面によれば、この実施例に係るアース接続手段40Aは、第2導電部材37の第2接触端子部37bを取り付けたところのヒンジシャフト33を挿通させて成る絶縁筒部32jに、第1導電部材36の第1接触端子部36dに設けた円形挿通孔36cが嵌めこまれており、第1接触端子部36dが第2接触端子部37bと共にこの個所で直に接触し、ヒンジシャフト33には接触しないように構成されている。さらに、凸部は、支持部材32の主体部32aの右側にも指示記号32kで示したように突設されている。これは取付部材31支持部材32の間の摩擦抵抗を軽減させる効果を有している。
図25は、アース接続手段のさらに他の実施例を示す。図面によれば、この実施例に係るアース接続手段40Bは、ヒンジシャフト33を挿通させた絶縁筒部31mが取付部材31の一方の側板31c側から突設され、第1接触端子部36dと第2接触端子部37bが共にその各円形挿通孔36c、37fをこの絶縁筒部31mへ挿通させることによって構成されている。尚、絶縁筒部は、側板31c側と主体部32a側からそれぞれ突設し、前者に第1接触端子部36dが、後者に第2接触端子部37bが取り付けられるように構成しても良い。また、第1接触端子部36dと第2接触端子部37bの間の接触を確実にするために、スプリングワッシャーを用いても良い。
図26乃至図27は、アース接続手段の他の実施例を示す。図面によれば、この実施例に係るアース接続手段40Cは、ヒンジシャフト63に筒状の絶縁カラーBが被せられており、支持部材32はこの絶縁カラーBと共に取付部材31にヒンジシャフト63を介して連結されている。この絶縁カラーBには、円形筒部B1、フランジ部B2が設けられており、図示したように、第1導電部材36と第2導電部材37の第1接触端子部36dと第2接触端子部37bは、その円形挿通孔36cと37fに絶縁カラーBの円形筒部B1を通すことにより、共にヒンジシャフト63に対して絶縁されている。図示してないが、屈曲部36aに設けられるヒンジシャフト63の円形軸部63aを絶縁カラーBと共に通す孔は共に円形挿通孔である。さらに、第1導電部材36の屈曲部36aの取付部材31の側板31cの外側部分も絶縁カラーBのフランジ部B2によってヒンジシャフト63の頭部63bに接触していない。勿論、この部分はヒンジシャフト63の頭部63bと接触するように構成することは任意である。尚、図示してはないが、ヒンジシャフト63に実施例2のもののように変形軸部を設けた場合には、絶縁カラーBの側にも変形筒部を設けることになる。以上のように実施すると、第1導電部材36と第2導電部材37とヒンジシャフト63との間の絶縁がより確実になる上に、構成がより簡単となるという利点がある。
本発明は上記構成を有することにより、簡単な構成で、互いに非導電性材質の取付部材と支持部材をヒンジシャフトを介して回転可能に連結しても、アース接続ができる事務機器のヒンジ装置として、並びにこのヒンジ装置を単体或は一対用いた事務機器として好適に用いられるものである。
A、B 絶縁カラー
1 事務機器
2 ヒンジ装置
3 ヒンジ装置
11 機器本体
13 コンタクトガラス
21 取付部材
21m 絶縁筒部
22 支持部材
22j 絶縁筒部
22m 絶縁筒部
23 ヒンジシャフト
24 スライダー
25 弾性部材
26 第1導電部材
26d 第1接触端子部
27 第2導電部材
27b 第2接触端子部
28 アース接続手段
30A、30B、30C アース接続手段
31 取付部材
31m 絶縁筒部
32 支持部材
32j 絶縁筒部
33 ヒンジシャフト
34 スライダー
35 弾性部材
36 第1導電部材
36d 第1接触端子部
37 第2導電部材
37b 第2接触端子部
38 アース接続手段
39 アース部材
39a リード線
40A、40B、40C アース接続手段
43 板金ケース
53 ヒンジシャフト
63 ヒンジシャフト

Claims (11)

  1. 機器本体側に取り付けられる非導電性材質の取付部材と、蓋体側へ取り付けられるところの同じく非導電性材質の支持部材と、をヒンジシャフトを介して回転可能に連結して成るヒンジ装置でおいて、前記取付部材と前記支持部材をアース接続するに当たり、前記取付部材の表面に露出させて第1導電部材を設けると共に、前記支持部材の表面に露出させて第2導電部材を設け、前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成することにより、前記第2導電部材から前記第1導電部材へ直に電路が形成されるように成したことを特徴とする、事務機器のヒンジ装置。
  2. 機器本体側に取り付けられる非導電性材質の取付部材と、この取付部材のケース部内にスライダーと共に収容される弾性部材と、蓋体側へ取り付けられるところの非導電性材質のもので構成し前記スライダーと圧接するカム部を有する支持部材と、この支持部材と前記取付部材を回転可能に連結して成るヒンジシャフトと、を有するヒンジ装置において、前記取付部材と前記支持部材をアース接続するに当たり、前記取付部材の表面に露出させて第1導電部材を設けると共に、前記支持部材の表面に露出させて第2導電部材を設け、前記第1導電部材と前記第2導電部材とが常時直接に接触した状態で介在するように構成することにより、前記第2導電部材から前記第1導電部材へ直に電路が形成されるように成したことを特徴とする、事務機器のヒンジ装置。
  3. 前記第2導電部材から前記第1導電部材へ直に電路を形成するに当たり、前記ヒンジシャフトに絶縁カラーを被覆させ、この絶縁カラーで覆われた部分で前記第1導電部材の第1接触端子部と前記第2導電部材の第2接触端子部のそれぞれの円形挿通孔を挿通させて互いが接触するように成したことを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の事務機器のヒンジ装置。
  4. 機器本体側に取り付けられる非導電性材質の取付部材と、前記取付部材のケース部内に収容された導電性材質の板金ケースと、この板金ケース内にスライダーと共に収容された弾性部材と、蓋体側へ取り付けられる非導電性材質のもので構成し前記スライダーと圧接するカム部を有する支持部材と、この支持部材と前記取付部材を回転可能に連結するヒンジシャフトとを有するヒンジ装置において、前記取付部材と前記支持部材をアース接続するに当たり、前記取付部材の表面に露出させて第1導電部材を設けると共に、前記支持部材の表面に露出させて第2導電部材を設け、さらに前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に前記板金ケースの側板が常時直接に接触した状態で介在するように構成することにより、前記第2導電部材から前記板金ケースの前記側板を介して前記第1導電部材へ直に電路が形成されるように成したことを特徴とする、事務機器のヒンジ装置。
  5. 前記第2導電部材から前記板金ケースの前記側板を介して前記第1導電部材へ直に電路を形成するに当たり、前記ヒンジシャフトに絶縁カラーを被覆させ、この絶縁カラーで覆われた部分で前記第2導電部材の第2接触端子部と前記板金ケースの前記側板及び前記第1導電部材の第1接触端子部がそれぞれの円形挿通孔を挿通させて前記板金ケースの前記側板が互いが接触するように成したことを特徴とする、請求項4に記載の事務機器のヒンジ装置。
  6. 前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部にヒンジシャフトを挿通させた第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に設けた絶縁筒部を通した第2接触端子部を設けたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の事務機器のヒンジ装置。
  7. 前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部に第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に添って前記第1接触端子部と接触する第2接触端子部を設け、前記第1接触端子部と前記第2接触端子部がそれぞれ設けた挿通孔へ前記支持部材の側部に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の事務機器のヒンジ装置。
  8. 前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部に第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に添って前記第1接触端子部と接触する第2接触端子部を設け、前記第1接触端子部と前記第2接触端子部がそれぞれ設けた挿通孔へ前記取付部材の側板に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の事務機器のヒンジ装置。
  9. 前記第1導電部材と前記第2導電部材が常時直接に接触するように構成するに当たり、前記第1導電部材に前記取付部材の側板の一方を挟む屈曲部を設け、この屈曲部に第1接触端子部を設けると共に、前記第2導電部材に前記支持部材の側部に添って前記第1接触端子部と接触する第2接触端子部を設け、前記第1接触端子部に設けた挿通孔へ前記取付部材の側板に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させると共に、前記第2接触端子部に設けた挿通孔へ前記支持部材の側部に前記ヒンジシャフトを通して設けた絶縁筒部を挿通させたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の事務機器のヒンジ装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の事務機器のヒンジ装置を介して、機器本体に対して蓋体を開閉可能に取り付けたことを特徴とする、事務機器。
  11. 機器本体に対して蓋体を開閉可能に取り付けるヒンジ装置を左右一対のもので構成した事務機器において、前記ヒンジ装置の双方を、前記機器本体側に取り付けられる非導電性材質の各取付部材と、前記蓋体側に取り付けられる非導電性材質の各支持部材で構成し、前記各取付部材と前記各支持部材をそれぞれヒンジシャフトを介して回転可能に連結したもので構成すると共に、前記各取付部材側には第1導電部材を取り付け、前記各支持部材側には第2導電部材を取り付け、前記各第1導電部材と前記各第2導電部材が直に接触するように構成することにより、前記各第2導電部材から前記各第1導電部材への電路が形成されるように成したことを特徴とする、事務機器。
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