JP6763812B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機のステータに関する。
コイルエンドに粉体塗装を行う一例として、セグメントコイルの1本ずつに粉体塗装を行ってからステータコアに組み付ける技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−64989号公報
ところで、コイルエンドに粉体塗装を行う場合、効率上、特許文献1の技術に替えて、ステータコアにセグメントコイルを組み付けた後に、コイルエンドに粉体塗料を浸漬(ディップ)することで粉体塗装部を形成する方法が広く普及してきている。しかし、この方法では、粉体塗装部にクラックが発生して絶縁性が損なわれるおそれがあった。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、粉体塗装部にクラックが発生するのを防止することが可能な回転電機のステータを提供することを目的とする。
本発明は、ステータコアから突出したコイルエンドと、前記コイルエンドに形成され、絶縁材で被覆された被覆部と、前記コイルエンドに形成され、前記被覆部が取り除かれた剥き出し部と、前記ステータコアの外部から延びて前記剥き出し部と接続される接続コイルと、前記剥き出し部と前記接続コイルとを被覆して絶縁する粉体塗装部と、前記粉体塗装部から露出して前記接続コイルの絶縁材が除かれた領域の露出部と、前記露出部を覆う電気絶縁性を有するカバー部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、粉体塗装部にクラックが発生するのを防止することが可能な回転電機のステータを提供することができる。
第1実施形態の回転電機のステータを示す斜視図である。 図1のA部拡大図である。 粉体塗装の深さを本実施形態と比較例で示す側面図である。 粉体塗装膜にクラックが発生する原理を説明する図である。 (a)は共有固定部、(b)はカバー部材、(c)はカバー部材を共有固定部に取り付けた状態である。 図5の変形例を示し、(a)は共有固定部、(b)はカバー部材を共有固定部に取り付けた状態である。 図5の別の変形例を示し、(a)は共有固定部、(b)はカバー部材、(c)はカバー部材を共有固定部に取り付けた状態である。 第2実施形態の回転電機のステータを示す斜視図である。 第3実施形態の回転電機のステータを示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の回転電機のステータを示す斜視図である。なお、図1では、回転電機のステータ1Aの一部をオープン側から見た状態を示している。
図1に示すように、第1実施形態の回転電機のステータ(以下、ステータと略記する)1Aは、外部から供給される電気エネルギーを機械エネルギーに変換して回転運動を行う回転電機の固定子である。また、ステータ1Aは、外部から電気エネルギーが入力され、永久磁石を備えたロータ(回転子、図示省略)を回転運動させるための磁界を発生させる。また、ステータ1Aは、ステータコア10と、ステータコイル20と、を備えている。
ステータコア10は、ステータコイル20が装着されるコア部材である。また、ステータコア10は、円筒状に形成され、当該筒内に図示しないロータが配置される。また、ステータコア10は、例えば円環状の薄い電磁鋼板を回転電機の軸方向Xに積層して形成されている。また、ステータコア10の内周面には、複数のスロット(溝)11が周方向に等間隔で形成されている。
また、ステータコア10の外周面には、径方向に突出し且つ軸方向Xに延びる突条部12が形成されている。突条部12には、軸方向Xに貫通する貫通孔13が形成されている。また、貫通孔13が形成された突条部12は、周方向に間隔を置いて複数箇所に形成されている。貫通孔13は、ステータ1Aをモータハウジング(不図示)に締結する際のボルト締結用の孔である。
ステータコイル20は、スロット11に取り付けられる複数相(例えば、U相、V相およびW相)からなる複数のコイルセグメント21によって構成されている。各コイルセグメント21は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の線状部材(棒状部材)で構成されている。また、コイルセグメント21の外周面は、電気絶縁性を有する被覆部21a(絶縁材で被覆された被覆部)で覆われている。
また、ステータコイル20は、ステータコア10の軸方向Xの一端(図1の上方向)からステータコイル20の一部が突出するコイルエンド22を有している。また、ステータコイル20は、ステータコア10の軸方向Xの他端(図1の下方向)からステータコイル20の一部が突出するコイルエンド23を有している。
図2は、図1のA部拡大図である。
図2に示すように、コイルセグメント21A(21)は、スロット11(ステータコア10、図1参照)から突出している。またコイルセグメント21A(21)は、ステータコア10の周方向且つステータコア10から徐々に離れるように折り曲げられた傾斜部21bを有している。この傾斜部21bの全体は、被覆部21a(絶縁材で被覆された被覆部)で覆われている。
また、コイルセグメント21Aの先端部分は、軸方向X且つステータコア10から離れる方向に折り曲げられた垂直部21cを有している。また、垂直部21cの上部(先端)は、被覆部21aが取り除かれた剥き出し部21dが形成されている。また、垂直部21cの下部は、剥き出し部21dよりも短く形成され、傾斜部21bと同様に被覆部21aで覆われている。
また、コイルセグメント21B(21)は、スロット11(ステータコア10、図1参照)から突出している。また、コイルセグメント21Bは、ステータコア10の周方向に、前記コイルセグメント21Aとは逆方向に折り曲げられた傾斜部21eを有している。この傾斜部21eの全体は、被覆部21a(絶縁材で被覆された被覆部)で覆われている。
また、コイルセグメント21Bの先端部分は、軸方向X且つステータコア10から離れる方向に折り曲げられた垂直部21fを有している。また、垂直部21fの上部(先端)は、被覆部21aが取り除かれた剥き出し部21gが形成されている。また、垂直部21fの下部は、剥き出し部21gよりも短く形成され、傾斜部21eと同様に被覆部21aで覆われている。
コイルセグメント21A,21Bは、垂直部21cと垂直部21fとが径方向Dにおいて互いに重なるように交互に配置されている。また、対応する剥き出し部21dと剥き出し部21gとが溶接などにより接合されて接合部21hが形成されている。そして、剥き出し部21d,21gの全体と、この剥き出し部21d,21g近傍の被覆部21aとは、接合部21hと共に粉体塗装部24によって被覆されて絶縁されている。このように、粉体塗装部24は、ステータコア10の軸方向Xの外側から内側に向けて剥き出し部21d,21gを覆っている。なお、図2では、粉体塗装部24が、1箇所のみに図示されているが、その他接合部においても同様に粉体塗装部で被覆されて絶縁されている。
このように、コイルセグメント21A,21Bは、剥き出し部21d,21gが発生しないように粉体塗装部24によって覆われて絶縁されている。なお、前記した説明では、一部のコイルセグメント21A,21Bに符号を付して説明したが、その他のコイルセグメントについても同様に構成されている。
なお、粉体塗装は、コイルエンド22が突出するステータコア10の端面を下方に向け、不図示の容器内に貯留されている粉体の絶縁樹脂内に剥き出し部21d,21gを含む接合部21hを挿入すること(ディップすること)で塗布される。ステータコイル20の剥き出し部21d,21gの全体が粉体塗装部24で被覆されて絶縁される。
図1に戻って、ステータ1Aは、ステータコイル20に電力を供給するための動力線ユニット(不図示)を接続するための接続コイル31a,31b,31c,32a,32b,32cを備えている。これらの接続コイル31a〜31c,32a〜32cは、例えば、ステータコイル20(コイルセグメント21)と同様の材料で線状に形成されている。また、接続コイル31a〜31c,32a〜32cは、導体の外周面が電気絶縁性を有する被覆部33a(接続コイル31a〜31cのみ図示)で覆われている。また、接続コイル31a〜31c,32a〜32cの先端は、被覆部33aが取り除かれて、導体部が露出した剥離部33bが形成されている。
接続コイル31aの剥離部33bは、コイルセグメント21Aの剥き出し部21dと溶接などで接合されている。なお、接続コイル31c,32bは、接続コイル31aと同様に構成されている。接続コイル31bの剥き出し部33bは、コイルセグメント21Bの剥き出し部21gと溶接などで接合されている。なお、接続コイル32a,32cは、接続コイル31bと同様に構成されている。
また、ステータ1Aは、接続コイル31a〜31c,32a〜32cが集合部35にまとめられている。集合部35では、各相毎に接続コイル31a,32a(31b,32b/31c,32c)がまとめられている。
また、接続コイル31a〜31cは、ステータコイル20と接続される途中において、樹脂製の保持部材34aに挿通されて保持されている。また、接続コイル31b,31cは、樹脂製の保持部材34cに挿通されて保持されている。また、ステータコア10の上面には、剛性を有する部材(樹脂または金属)で形成された共有固定部36が固定されている。この共有固定部36は、保持部材34aと保持部材34cとの間において、接続コイル31a〜31cが挿通されて保持する保持部36sが形成されている。
ところで、図3に示すように、設計上、接続コイル31aの剥離部33bの位置が、コイルセグメント21Aの剥き出し部21d(図2参照)の位置よりも図示下側に下がる場合がある。図3は、粉体塗装の深さを本実施形態と比較例で示す側面図である。この場合において、接続コイル31aの剥離部33bの全体が覆われる位置(深さ)まで粉体塗装が行われると、以下に示すように、粉体塗装にクラックが発生するおそれがある。つまり、図3のラインD2の深さまで粉体塗装すると、図3の破線で囲む領域Rまで粉体塗装が行われる。つまり、異相間のワイヤが径方向に重なる領域が粉体で被覆されることになる。
これにより、図4に示すように、例えば、コイルセグメント21のU相とV相の間(ワイヤ相間)に粉体塗装の粉体が入り込み、異相間接着される。図4は、粉体塗装膜にクラックが発生する原理を説明する図である。また、U相の剥き出し部が接続コイル31と接続されている場合、粉体塗装の形成時における温度変化や使用環境における温度変化によって軸方向(配線方向)の変形量が大きくなる。また、接続コイル31が金属体であることによって、軸方向(配線方向)の変形量が大きくなる。これにより、図4の矢印F1で示すように、粉体の異相間接着による荷重の伝達、また図4の矢印F2で示すように、熱応力による変位荷重によって、異相間接着された部分にクラックCが発生するおそれがある。
このようなクラックCの発生を防止する対策として、例えば、接続コイル31の熱変位を抑制することが挙げられる。しかし、レイアウトの制約上、接続コイル31の形状を変更することは困難である。また、その他の対策として、粉体塗装の耐力を向上させることが挙げられるが、粉体に耐力を求める開発は難易度が高くなる。そこで、本実施形態では、図3のラインD1で示す位置まで粉体塗装を行い、異相間接着しないように(ワイヤ相間に粉体を入れないように)して対策したものである。すなわち、接続コイル31aの露出部33b1が粉体塗装部24よりもステータコア10側に位置している。
図5(a)は共有固定部、(b)はカバー部材、(c)はカバー部材を共有固定部に取り付けた状態である。
図5(a)に示すように、共有固定部36は、ステータコア10(図1参照)の上面に固定され、合成樹脂または金属(非磁性)などで略四角柱状に形成された固定部36aを有している。この固定部36aには、接続コイル31a〜31cが保持される保持部36sが一体に形成されている。また、固定部36aは、剛性を有し、円形の貫通孔36cが形成された板部36bが一体に形成されている。貫通孔36cは、径方向に貫通して形成されている。
図5(b)に示すように、カバー部材(カバー手段)40Aは、電気絶縁材料で形成され、取付基部(基部)41と、露出部33b1(図2参照)を覆うカバー部42と、を有している。なお、カバー部材40Aの材質としては、耐熱性や耐ATF性の点において、PA(polyamide)やPPS(Poly PhenyleneSulfide Resin)などが好適である。
取付基部41は、四角板状のベース41aを有している。このベース41aには、共有固定部36側の面の下部に、抜け止め用の突起41bが形成されている。この突起41bは、先端部が大径に形成され、基端が板部36b(図5(a)参照)の厚み分、先端部よりも小径に形成されている。また、ベース41aには、突起41bより上部に、角型の突起41cが形成されている。
カバー部42は、ベース41aから露出部33b1(図2参照)に向けて延びる腕部42aと、露出部33b1を覆う覆い部42bと、を有している。腕部42aは、細長い板状に形成され、ベース41aの側面の上端から水平方向に延びて形成されている。また、腕部42aは、ベース41aの面に対して傾斜する方向に延びている。
覆い部42bは、半円筒状に形成され、凹状の面が露出部33b1(図2参照)側に向けられている。また、覆い部42bは、露出部33b1(図2参照)の外側に露出する全体を覆うことができる形状および面積を有している。
図5(c)に示すように、カバー部材40Aは、共有固定部36の外側から板部36bに対して装着される。なお、図5(c)は、図2とは反対側で、露出部33b1の側から見たときを示している。すなわち、カバー部材40Aの突起41bが共有固定部36の貫通孔36cに外側から圧入されることにより、突起41bの先端が弾性変形し、突起41bの先端部が貫通孔36cを抜け出る。これにより、ベース41aの内側の面が、板部36bの外面に当接した状態で固定される。
また、このとき角型の突起41cの下面部分が、板部36bの上面36dに接している。これにより、共有固定部36に対してカバー部材40AがW方向に回転する動作が規制される。その結果、カバー部材40Aの覆い部42bが、露出部33b1(図2参照)から外れた位置に移動することがないので、覆い部42bで露出部33b1を安定的に保護することができる。
以上説明したように、第1実施形態のステータ1Aは、ステータコア10から突出したコイルエンド22を備えている。コイルエンド22は、絶縁材で被覆された被覆部21aと、被覆部21aが取り除かれた剥き出し部21dと、を備えている。また、ステータ1Aは、ステータコア10の外部から延びて剥き出し部21dと接続される接続コイル31aと、剥き出し部21dと接続コイル31aとを被覆して絶縁する粉体塗装部24と、を備えている。接続コイル31aは、粉体塗装部24から露出して接続コイル31aの絶縁材が取り除かれた露出部33b1を備えている。また、ステータ1Aは、露出部33b1を覆う電気絶縁性を有するカバー部材40Aを備えている。これによれば、粉体塗装部24が相間接着されない深さ(ラインD1、図3参照)に設定することができ、接続コイル31aの露出部33b1が剥き出しになったとしても、その露出部33b1をカバー部材40Aで覆うことができる。その結果、粉体塗装部24に対するクラック発生防止と露出部(活線部)33b1の保護を同時に達成することができる。
また、第1実施形態は、粉体塗装部24がステータコア10の軸方向Xの外側から内側に向けて剥き出し部21dを覆い、露出部33b1が粉体塗装部24よりもステータコア10側に位置している。これによれば、コイルエンド22を、図2を上下逆さにした状態で、各剥き出し部21d,21g、接合部21hを、粉体塗装部24で被覆することができる。
また、第1実施形態は、カバー部材40Aが、ステータコア10側に固定される取付基部41と、露出部33b1を覆うカバー部42と、を有して構成されている。これによれば、カバー部材40Aの取付基部41をステータコア10の側に取り付けることで、カバー部材40Aをステータコア10にしっかりと取り付けることができる。よって、カバー部材40Aの覆い部42bが位置ずれするのを抑えられるので、露出部33b1を安定的に保護することが可能になる。
また、第1実施形態は、カバー部材40Aが、接続コイル31aをまとめて固定する共有固定部36に連結して固定されている。共有固定部36は、接続コイル31a,31b,31cをまとめる部材で構成され、剛性が高くなるように形成されている。このような共有固定部36にカバー部材40Aを固定することで、カバー部材40Aをステータコア10にしっかりと固定することができる。よって、カバー部材40Aの覆い部42bが位置ずれすることが一層抑えられるので、露出部33b1をさらに安定的に保護することが可能になる。
また、第1実施形態では、カバー部材40Aの覆い部42bが、略半円筒状で露出部33b1を保持しない形状であるので、接続コイル31aに無理な力が作用するのを防止できる。
図6は、図5の変形例を示し、(a)は共有固定部、(b)はカバー部材を共有固定部に取り付けた状態である。なお、図6の変形例では、カバー部材40Aは、図5に示す実施形態と同様である。
図6(a)に示すように、共有固定部36Aは、合成樹脂または金属(非磁性)などで略四角柱状に形成された固定部36eを有している。この固定部36aには、接続コイル31a〜31cが保持される保持部36sが一体に形成されている。また、固定部36eは、剛性を有し、円形の貫通孔36cと矩形の貫通孔36gが形成された板部36fが一体に形成されている。貫通孔36gは、貫通孔36cよりも上部に形成されている。なお、貫通孔36gは、貫通する構成に限定されず、貫通しない構成であってもよい。
図6(b)に示すように、カバー部材40Aは、共有固定部36Aの外側から板部36fに対して装着される。すなわち、カバー部材40Aの突起41bが貫通孔36cに外側から圧入されることで、カバー部材40Aが共有固定部36Aに固定される。また、このとき、突起41cが貫通孔36gに嵌合する。これにより、共有固定部36Aに対してカバー部材40AがW方向に回転する動作が規制される。その結果、カバー部材40Aの覆い部42bが、露出部33b1(図2参照)から外れた位置に移動することがないので、覆い部42bで露出部33b1を安定的に保護することができる。
図7は、図5の別の変形例を示し、(a)は共有固定部、(b)はカバー部材、(c)はカバー部材を共有固定部に取り付けた状態である。なお、図7(a)および図7(c)は、それぞれ外側から見た状態を示している。
図7(a)に示すように、共有固定部36Bは、合成樹脂または金属(非磁性)などで略四角柱状に形成された固定部36aを有している。この固定部36aには、接続コイル31a〜31cが保持される保持部36sが一体に形成されている。また、固定部36aは、剛性を有し、円形の貫通孔36cが形成された板部36hが一体に形成されている。この板部36hには、貫通孔36cを含む領域が矩形状に切り欠かれた凹み部36iが形成されている。
図7(b)に示すように、カバー部材(カバー手段)40Bは、電気絶縁材料で形成され、取付基部41のベース41aに抜け止め用の突起41bが形成されている。
図7(c)に示すように、カバー部材40Bは、共有固定部36の外側から板部36hに対して装着される。すなわち、カバー部材40Bの突起41bが貫通孔36cに外側から圧入されることで、カバー部材40Bが共有固定部36Bに固定される。このとき、カバー部材40Bのベース41aの一部が凹み部36iに嵌り、ベース41aの下面41eと側面41fが、凹み部36iの段差部36m,36nに当接する。これにより、共有固定部36Bに対してカバー部材40BがW方向に回転する動作が規制される。その結果、カバー部材40Bの覆い部42bが露出部33b1(図2参照)から外れた位置に移動することがないので、覆い部42b(カバー部材40B)で露出部33b1を安定的に保護することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の回転電機のステータを示す斜視図である。
第2実施形態のステータ1Bは、第1実施形態のステータ1Aのカバー部材40Aに替えてカバー部材50を備えたものである。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、第2実施形態では、接続コイル31a〜31cを保持する部材として、第1実施形態の共有固定部36に替えて保持部材34bにしたものである。保持部材34bは、保持部材34cと同様に構成されたものである。
図8に示すように、カバー部材50は、電気絶縁材料で形成され、取付基部(基部)51と、露出部33b1(図2参照)を覆うカバー部52と、を有している。なお、カバー部材50の材質としては、第1実施形態と同様に耐熱性や耐ATF性の点において、PA(polyamide)やPPS(Poly PhenyleneSulfide Resin)などが好適である。
取付基部51は、四角板状の座部51aを有し、貫通孔13と重なる位置に設けられている。貫通孔13は、ステータコア10の外部(モータハウジング)との締結に用いられる。この座部51aは、ステータコア10から外側に突出しないように、ステータコア10(突条部12)の外周面に沿った形状を有している。また、座部51aは、突条部12からコイルエンド22側(接続コイル31a〜31c側)に向けて延びている。
座部51aには、軸方向X(図1参照)に貫通するとともに貫通孔13と連通する貫通孔51bが形成されている。
カバー部52は、座部51aから露出部33b1に向けて延びる腕部52aと、露出部33b1を覆う覆い部52bと、を有している。腕部52aは、細長い板状に形成され、座部51aのコイルエンド22(接続コイル31a〜31c)に近い側から上方に延びて形成されている。また、腕部52aは、図示上下方向(軸方向X、図1参照)の途中において、露出部33b1に向けて屈曲している。
覆い部52bは、第1実施形態と同様に、半円筒状に形成され、凹状の面が露出部33b1(図2参照)側を向くように構成されている。また、覆い部52bは、露出部33b1の外側に露出する全体を覆うことができる形状および面積を有している。
このように構成されたカバー部材50は、取付基部51の貫通孔51bと、突条部12の貫通孔13とが重なる位置に位置決めされる。そして、二点鎖線で示すボルトB(締結手段)を軸方向X(図1参照)の上方から貫通孔51b,13に挿通した後に、ボルトBをナット(不図示)に螺合して、カバー部材50をステータコア10の上面に固定する。なお、カバー部材50をボルトBで締結する前に、座部51aをステータコア10の上面に接着材などで仮固定してもよい。
これにより、粉体塗装部24よりステータコア10側に露出する露出部33b1が、カバー部材50の覆い部52bによって覆われることで、露出部33b1が保護される。このように、カバー部材50は、ステータコア10とともに、モータハウジング(不図示)に共締めされている。
第2実施形態では、ステータコア10の外部(モータハウジング)との締結に用いられるボルトBおよびナット(不図示)によって、カバー部材50がステータコア10と一体となるように固定されている。これによれば、ステータコア10をモータハウジングに固定する部位に、カバー部材50を固定するので、カバー部材50をしっかりと固定することが可能になる。その結果、カバー部材40Bの覆い部42bが露出部33b1(図2参照)から外れた位置に移動することがないので、覆い部42b(カバー部材40B)で露出部33b1を安定的に保護することができる。
また、第2実施形態では、カバー部材50がステータコア10の突条部12に形成されているので、取付基部51の座部51aの設置面積を広くすることができる。これにより、カバー部材50をステータコア10に安定して固定することができる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態の回転電機のステータを示す斜視図である。
第3実施形態のステータ1Cは、第1実施形態のカバー部材40Aに替えてカバー部材60としたものである。
図9に示すように、カバー部材60は、略筒状に形成された管部61aを有し、管部61aに接続コイル31aの軸方向に沿って切り欠かれた切欠部61bが形成されている。この切欠部61bは、外側(径方向外側)を向いている。また、カバー部材60は、ステータコア10の上面に平行に延びる水平部61cと、軸方向X(図1参照)に延びる垂直部61dと、を有し、側面視においてL字状に形成されている。なお、カバー部材60の材質としては、粉体塗装の前後どちらでも可能であるが、粉体塗装部24を形成する前に取り付ける場合も考慮した場合、作業性(クリップ性)を考えると、靭性の点においてPA(polyamide)が好適である。
第3実施形態では、カバー部材60が露出部33b1に嵌め合わせて固定されている。これによれば、カバー部材60を露出部33b1に取り付けることが容易になる。また、第1実施形態や第2実施形態のように、カバー部材60を固定する基部を設ける必要がないので、構造が簡単になる。
また、第3実施形態では、カバー部材60がL字状に形成されているので、カバー部材60が軸方向にずれることがないので、露出部33b1を安定して保護することができる。
なお、第3実施形態では、カバー部材60を接続コイル31aに取り付けたときの切欠部61bが径方向外側を向くように構成されているが、切欠部61bが径方向の内側を向くように取り付けてもよい。
1A,1B,1C ステータ(回転電機のステータ)
10 ステータコア
13 貫通孔
20 ステータコイル
21,21A,21B コイルセグメント
21a 被覆部
21d 剥き出し部(被覆部が取り除かれた剥き出し部)
22 コイルエンド
24 粉体塗装部
31a 接続コイル
33b 剥離部
33b1 露出部
36 共有固定部
40A,40B,40C,50,60 カバー部材
41,51 取付基部(基部)
41a ベース
41b 突起(抜け止め用の突起)
41c 突起
42 カバー部
42a 腕部
42b 覆い部
51a 座部
52 カバー部
52a 腕部
52b 覆い部
B ボルト(締結手段)
D 径方向
X 軸方向

Claims (6)

  1. ステータコアから突出したコイルエンドと、
    前記コイルエンドに形成され、絶縁材で被覆された被覆部と、
    前記コイルエンドに形成され、前記被覆部が取り除かれた剥き出し部と、
    前記ステータコアの外部から延びて前記剥き出し部と接続される接続コイルと、
    前記剥き出し部と前記接続コイルとを被覆して絶縁する粉体塗装部と、
    前記粉体塗装部から露出して前記接続コイルの絶縁材が除かれた領域の露出部と、
    前記露出部を覆う電気絶縁性を有するカバー部材と、を備えることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記粉体塗装部は、前記ステータコアの軸方向外側から内側に向けて前記剥き出し部を覆い、
    前記露出部は、前記粉体塗装部よりも前記ステータコア側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記カバー部材は、前記ステータコア側に固定される基部と、前記露出部を覆うカバー部と、を有して構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記カバー部材は、前記接続コイルをまとめて固定する共有固定部に連結して固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記カバー部材は、前記ステータコアの外部との締結に用いられる締結手段に一体となるようにして固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータ。
  6. 前記カバー部材は、前記露出部に嵌め合わせて固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータ。
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