JP6763151B2 - インク、及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インク、及びインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6763151B2 JP6763151B2 JP2016033621A JP2016033621A JP6763151B2 JP 6763151 B2 JP6763151 B2 JP 6763151B2 JP 2016033621 A JP2016033621 A JP 2016033621A JP 2016033621 A JP2016033621 A JP 2016033621A JP 6763151 B2 JP6763151 B2 JP 6763151B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin particles
- ink
- mass
- general formula
- examples
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
本発明のインクは、水、有機溶剤、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれか、並びに少なくとも2種の樹脂粒子を含有し、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有する。
前記一般式(1)及び前記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれかは、少なくとも2種の樹脂粒子を含有するインクを用いて画像を記録した際に、インクの乾燥工程において少なくとも2種の樹脂粒子が好適に混和した状態が得られ、その結果少なくとも2種の樹脂粒子の特性の相乗効果を引き出すことができる。
前記一般式(1)で表される化合物は、下記一般式(1)で表される。
前記炭素数1以上5以下のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基などが挙げられる。
前記一般式(2)で表される化合物は、下記一般式(2)で表される。
前記一般式(2)中のR5は、水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、シクロアルキル基、及びアリール基のいずれかを示し、水素原子が好ましい。
前記炭素数1以上8以下のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などが挙げられる。
前記樹脂粒子としては、少なくとも2種を用いる。
前記樹脂粒子としては、特に制限はないが、例えば、ポリエステル樹脂粒子;ポリウレタン樹脂粒子;エポキシ樹脂粒子;ポリアミド樹脂粒子;ポリエーテル樹脂粒子;アクリル樹脂粒子;アクリル−シリコーン樹脂粒子;フッ素系樹脂等の縮合系合成樹脂粒子;ポリオレフィン樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂粒子、ポリビニルアルコール系樹脂粒子、ポリビニルエステル系樹脂粒子、ポリアクリル酸系樹脂粒子、不飽和カルボン酸系樹脂等の付加系合成樹脂粒子;セルロース類、ロジン類、天然ゴム等の天然高分子などが挙げられる。これらは、2種以上を併用して用いる。
また、少なくとも2種の樹脂粒子のうちの2種としては、画像の耐擦過性及び高光沢性の点から、ポリウレタン樹脂粒子、並びに耐擦過性及び密着性の点から、ポリ塩化ビニル樹脂粒子の併用が好ましい。
よい。
前記ポリウレタン樹脂粒子としては、特に制限はなく、例えば、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて得られるポリウレタン樹脂粒子などが挙げられる。
前記ポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリオールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、活性水素原子を2個以上有する化合物の1種又は2種以上を出発原料として、アルキレンオキサイドを付加重合させたものなどが挙げられる。
また、前記ポリウレタン樹脂粒子の製造に使用できるポリカーボネートポリオールとしては、例えば、炭酸エステルとポリオールとを反応させて得られるもの、ホスゲンとビスフェノールA等とを反応させて得られるものなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリエステルポリオールとしては、例えば、低分子量のポリオールとポリカルボン酸とをエステル化反応して得られるもの、ε−カプロラクトン等の環状エステル化合物を開環重合反応して得られるポリエステル、これらの共重合ポリエステルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、これらの無水物又はエステル形成性誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリイソシアネートとしては、例えば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族又は脂環式ジイソシアネートなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、本発明のインクは、ポスターや看板などの屋外向けの用途としても用いられるため、非常に高い長期耐候性を持つ塗膜を必要としており、前記長期耐候性の点から、脂肪族又は脂環式ジイソシアネートが好ましい。
前記脂環式ジイソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
前記脂環式ジイソシアネートの含有量としては、イソシアネート化合物全量に対して、60質量%以上が好ましい。
本発明のインクに用いるポリウレタン樹脂粒子は、従来一般的に用いられている製造方法により得ることができ、例えば、次の方法などが挙げられる。
まず、無溶剤下又は有機溶剤の存在下で、前記ポリオールと前記ポリイソシアネートを、イソシアネート基が過剰になる当量比で反応させて、イソシアネート末端ウレタンプレポリマーを製造する。
次いで、前記イソシアネート末端ウレタンプレポリマー中のアニオン性基を必要に応じて中和剤により中和し、その後、鎖延長剤と反応させて、最後に必要に応じて系内の有機溶剤を除去することによって得ることができる。
前記鎖延長剤としては、例えば、ポリアミンやその他の活性水素基含有化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記塩化ビニル樹脂粒子としては、インク中に含まれる顔料や他の樹脂粒子との混和性を確保する点から、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体が好ましく、非極性基材に対する密着性に特に優れる点から、塩化ビニル−エチレン共重合体がより好ましい。
前記市販のポリ塩化ビニル樹脂エマルジョンとしては、例えば、日信化学工業株式会社製のビニブラン(登録商標)シリーズのうち品番985(固形分濃度:40質量%、アニオン性)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記市販の塩化ビニル−アクリル共重合体のエマルジョンとしては、例えば、日信化学工業株式会社製のビニブラン(登録商標)シリーズのうち品番278(固形分濃度:43質量%、アニオン性)、700(固形分濃度:30質量%、アニオン性)、701(固形分濃度:30質量%、アニオン性)、711(固形分濃度:50質量%、アニオン性)、721(固形分濃度:30質量%、アニオン性)、700FS(固形分濃度:30質量%、アニオン性)、701RL35(固形分濃度:30質量%、アニオン性)、701RL(固形分濃度:30質量%、アニオン性)、701RL65(固形分濃度:30質量%、アニオン性)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記市販の塩化ビニル−エチレン共重合体のエマルジョンとしては、例えば、住化ケムテックス株式会社製のスミエリート(登録商標)シリーズのうち品番1010(固形分濃度:50質量%±1質量%、アニオン性)、1210(固形分濃度:50質量%±1質量%、アニオン性)、1320(固形分濃度:50質量%±1質量%、アニオン性)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
その他の市販品としては、塩化ビニル樹脂にヒドロキシル成分を導入したWacker Chemie AG社製のVINNOLシリーズのうち品番E15/48A(固形分濃度:50質量%、アニオン性)、E22/48A(固形分濃度:30質量%、アニオン性)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリエステル樹脂粒子としては、画像の耐水性を得るために、乳化剤やスルホン酸塩など乾燥後の被膜に残存する親水性成分を含有しないものが好ましい。
前記アクリル樹脂粒子としては、インク中の顔料粒子や、被記録材料との親和性を考慮し、他モノマーとの共重合体として用いたり、変性アクリル樹脂を用いることが好ましい。
前記自己乳化型の樹脂粒子のアニオン性基の酸価としては、水分散性、耐擦性、及び耐薬品性の点から、5mgKOH/g以上100mgKOH/g以下が好ましく、5mgKOH/mg以上50mgKOH/mg以下がより好ましい。
前記塩基性化合物としては、例えば、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジン、モルホリン等の有機アミン;モノエタノールアミン等のアルカノールアミン;Na、K、Li、Ca等を含む金属塩基化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記強制乳化型の樹脂粒子を用いて水分散体を製造する方法としては、例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤等の界面活性剤を用いることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、耐水性の点から、ノニオン性界面活性剤が好ましい。
前記体積平均粒径が、10nm以上1,000nm以下の樹脂粒子を用いることにより、水溶性有機溶剤と樹脂粒子表面との接触部位が増加し、樹脂粒子の造膜性が高まり、強靭な樹脂の連続被膜が形成されるため、高い画像硬度を得ることができる。
なお、前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(マイクロトラック MODEL UPA9340、日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
前記少なくとも2種の樹脂粒子のうち、最も含有量が多い樹脂粒子のインク中の固形分濃度A(質量%)と、前記最も含有量が多い樹脂粒子以外の樹脂粒子のインク中の総固形分濃度B(質量%)との質量比(B/A)が、0.01以上0.4以下が好ましく、0.05以上0.3以下がより好ましい。前記質量比(B/A)が、0.01以上であると、最も含有量の多い樹脂粒子の特性のみならず、最も含有量の多い樹脂粒子以外の樹脂粒子の特性も発現することができ、0.4以下であると、インク乾燥時において最も含有量の多い樹脂粒子による連続相が好適に形成され、樹脂粒子が複数添加されたことによる相乗効果が得ることができる。
[参考文献1]
「プラスチック材料の各動特性の試験法と評価結果(22);安田武夫著、プラスチックス:日本プラスチック工業連盟誌/「プラスチックス」編集委員会編」
樹脂粒子の持っている各種の官能基の吸収波長を測定し、既知の樹脂粒子のIRスペクトルと比較することによる樹脂粒子の定性分析を行うことができる。また、各樹脂粒子の官能基の吸収の吸光度を比較することにより、数種類のモノマーや樹脂粒子の相対量の比較を行うことができる。
示差走査型熱量分析(DSC)や示差熱分析(DTA)を用いて樹脂粒子の融点、ガラス転移点等を測定することによりポリマーを同定することができる。
熱分解生成物をガスクロマトグラフィにより分離し、組成分析や構造解析を行うことができる。
なお、PyGCに質量分析計を直結し、熱分解により生成した分解生成物を同定しておくとより正確な分析を行うことができる。
既知の樹脂粒子のスペクトルと比較して、樹脂粒子の同定、及び確認を行うことができる。未知樹脂粒子の場合は分子構造の推定を行うことができる。さらに共重合体や複数のポリマーのブレンド物の組成比やブレンド比の定量分析を行うことができる。
また、樹脂の粒子径の制御によっても変化するため、これらの制御因子により樹脂の最低造膜温度を狙いの値とすることが可能である。
インク中の前記一般式(1)及び前記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれかの含有量S(質量%)と、インク中の前記樹脂粒子の総固形分濃度C(質量%)との質量比(S/C)としては、0.1以上2以下が好ましく、0.3以上1.5以下がより好ましい。前記質量比(S/C)が、0.1以上2以下であると、画像形成において複数使用した樹脂粒子を良好に混和させることができ、かつ吐出安定性を確保でき、さらに形成された画像の乾燥性も良好である。
前記有機溶剤としては、特に制限はなく、例えば、水溶性有機溶剤などが挙げられる。
前記水溶性有機溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物;プロピレンカーボネイト;炭酸エチレンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、高光沢性、及び粒子の凝集の防止の点から、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましい。また、高い耐擦過性、耐溶剤性、及び樹脂の造膜を促進する点から、沸点が200℃未満である、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオールが好ましい。
前記界面活性剤は、記録媒体への濡れ性を確保するために含有することができる。
前記シリコーン界面活性剤としては、前記インク中に少なくとも2種含有することが好ましい。
前記親水性の基や親水性ポリマー鎖としては、例えば、ポリエーテル結合(ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキンドやこれらの共重合体等)、ポリグリセリン(C3Η6O(CH2CH(OH)CH2O)n−H等)、ピロリドン、ベタイン(C3Η6N+Me2−CH2COO−等)、硫酸塩(C3H6O(C2H4O)n−SO3Na等)、リン酸塩(C3Η6O(C2H4O)n−P(=O)OHONa等)、4級塩(C3H6N+Me3Cl−等)などが挙げられる。なお、上記化学式中のnは、1以上の整数を表わす。
これらの中でも、ポリシロキサン部を有する化合物に親水性ポリマー鎖を有する化合物が好ましく、前記親水性ポリマー鎖としては、ポリエーテル結合を含有するものが好ましい。
前記インク中に、さらに、HLB値が8以上であるシリコーン界面活性剤を併用することが好ましい。前記HLB値が8.0以下であるシリコーン界面活性剤、及びHLB値が8.0以上であるシリコーン界面活性剤を併用すると、インクの基材への密着性や塗膜の耐溶剤性等の堅牢性を向上できる。
また、前記シリコーン界面活性剤が、HLB値が4未満であるシリコーン界面活性剤、及びHLB値が8以上であるシリコーン界面活性剤の併用がより好ましい。
HLB=20×(親水部の式量の総和/分子量)
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水;超純水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分としては、例えば、顔料;防腐防黴剤;防錆剤;pH調整剤;ヒンダードフェノールやヒンダードフェノールアミンのようなゴム及びプラスチックス用無色老化防止剤などが挙げられる。
前記顔料としては、例えば、無機顔料、有機顔料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料(例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等を含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
これらの顔料のうち、溶媒と親和性のよいものが好ましく用いられる。
また、カラー用としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155;C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51;C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219;C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63;C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、顔料をマイクロカプセルに包含させ、前記顔料を水中に分散可能なもの、すなわち、顔料粒子を含有させた樹脂粒子であってもよい。
この場合、インクに含有される顔料としては、すべて樹脂粒子に封入または吸着されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、前記顔料がインク中に分散していてもよい。
前記数平均粒径は、例えば、粒度分析装置(マイクロトラック MODEL UPA9340、日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
前記防腐防黴剤としては、例えば、1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、ぺンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリト−ル、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、インクに悪影響を及ぼさずにpHを所望の値に調整できるものであれば任意の物質を使用することができ、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;第4級アンモニウム水酸化物やジエタノールアミン、トリエタノ−ルアミン等のアミン;水酸化アンモニウム;第4級ホスホニウム水酸化物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記インクの製造方法としては、例えば、水、有機溶剤、樹脂粒子、及び必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、適宜撹拌混合して製造することができる。前記撹拌混合としては、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシェイカー、超音波分散機、通常の撹拌羽を用いた撹拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機などを用いることができる。
前記インクの粘度としては、記録媒体に記録した場合の文字品位等の画像品質の点から、25℃にて、2mPa・s以上が好ましく、3mPa・s以上20mPa・s以下がより好ましい。 前記粘度が、2mPa・s以上であると、吐出安定性を向上できる。
前記記録媒体としては、例えば、浸透性基材、非浸透性基材などが挙げられる。
前記インクカートリッジは、ブラックインクを容器中に収容するインクカートリッジと、カラーインクを容器中に収容するインクカートリッジとを含む。
前記インクカートリッジとしては、前記インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材などを有する。
本発明のインクジェット記録方法は、刺激を印加し、前記インクを飛翔させて記録媒体に画像を記録するインク飛翔工程を含み、更に必要に応じて、加熱工程を含むことが好ましく、その他の工程を含む。
前記インク飛翔工程は、前記インクに、刺激を印加し、前記インクを飛翔させて画像を記録する工程である。
前記加熱工程は、画像を記録した前記記録媒体を加熱する工程である。
前記インクジェット記録方法としては、前記非浸透性基材に高画像品質な記録ができるが、より一層高画質で耐擦性、及び密着性の高い画像の形成、並びに高速の記録条件にも対応できるようにするために、記録後に前記非浸透性基材を加熱することが好ましい。記録後に加熱工程を含むと、インク中に含有される樹脂の造膜が促進されるため、記録物の画像硬度を向上させることができる。
前記加熱温度としては、インク中に含まれる水溶性有機溶媒の種類や量、及び添加する樹脂エマルジョンの最低造膜温度に応じて変更することができ、さらに印刷する基材の種類に応じても変更することができる。
前記加熱温度としては、乾燥性、及び造膜温度の点から、高いことが好ましく、40℃以上120℃以下がより好ましく、50℃以上90℃以下が特に好ましい。前記加熱温度が、40℃以上120℃以下であると、印刷する非浸透性基材の熱によるダメージを防止し、インクヘッドが温まることによる不吐出が生じることを抑制することができる。
実施態様の一例として、前記ホワイトインクを記録媒体の全面に塗布する場合は、インクジェット記録方法以外の塗工方法で塗工し、ホワイト以外の色のインクで記録する場合は、インクジェット記録方法で記録する態様が可能である。
別の実施態様として、ホワイトインクを用いた記録も、ホワイト以外の色のインクを用いた記録も、インクジェット記録方法で記録する態様が可能である。
ホワイトインクの代わりにクリアインクを用いた場合も同様である。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド134の複数のインク吐出口を、主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135)を搭載している。サブタンク135には、インク供給チューブ(不図示)を介して、インクカートリッジ装填部104に装填された本発明のインクカートリッジ201から、前記インクが供給されて補充される。
前記給紙部から給紙された基材142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、基材142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる基材142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる基材142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられ、また、搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156が備えられている。
前記インクジェット記録装置においては、給紙部から基材142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された基材142は、ガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ152との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド153で案内されて先端加圧コロ155で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、基材142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。
そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している基材142にインク滴を吐出して1行分を記録し、基材142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は基材142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、基材142を、排紙トレイ103に排紙する。
前記記録物は、記録媒体上に、前記インクにより記録された画像を有する。
前記記録媒体としては特に制限はなく、普通紙、光沢紙、特殊紙、布などを用いることもできるが、本発明のインクは、非透過性基材に適用されるときにも良好な発色を備えた画像を提供することができる。
前記非浸透性基材とは、水透過性、吸収性及び/又は吸着性が低い表面を有する基材をいい、内部に多数の空洞があっても外部に開口していない材質も含まれ、より定量的には、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である基材をいう。
前記非浸透性基材としては、例えば、塩化ビニル樹脂フィルム、PETフィルム、ポリカーボネートフィルムなどのプラスチックフィルムが好適であるが、その他の非浸透性基材及び普通紙や無機物コート浸透性媒体などの従来用いられてきた浸透性媒体に対しても十分な性能を示す。
前記着色記録媒体としては、着色された紙や前記フィルム、生地、衣服、セラミックなどが代表例である。
実施例により限定されるものではない。
<<ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンの調製例1>>
撹拌機、還流冷却管及び温度計を挿入した反応容器に、ポリカーボネートジオール(1,6−ヘキサンジオールとジメチルカーボネートの反応生成物(数平均分子量(Mn):1200)1,500g、2,2−ジメチロールプロピオン酸(以下、「DMPA」とも称することがある)220g、及びN−メチルピロリドン(以下、「NMP」とも称することがある)1,347gを窒素気流下で仕込み、60℃に加熱してDMPAを溶解させた。
次いで、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート1,445g、ジブチルスズジラウリレート(触媒)2.6gを加えて90℃まで加熱し、5時間かけてウレタン化反応を行い、イソシアネート末端ウレタンプレポリマーを得た。この反応混合物を80℃まで冷却し、これにトリエチルアミン149gを添加・混合したものの中から4,340gを抜き出して、強撹拌下、水5,400g及びトリエチルアミン15gの混合溶液の中に加えた。次いで、氷1,500gを投入し、35質量%の2−メチル−1,5−ペンタンジアミン水溶液626gを加えて鎖延長反応を行い、固形分濃度が30質量%となるように溶媒を留去し、ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンを得た。
前記ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンを用いて、「造膜温度試験装置」(株式会社井元製作所製)で測定した最低造膜温度は55℃であった。
温度計、窒素ガス導入管、撹拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリエーテルポリオール(「PTMG1000」三菱化学株式会社製、平均分子量:1,000)100.2質量部、2,2―ジメチロールプロピオン酸15.7質量部、イソホロンジイソシアネート48.0質量部、有機溶剤としてメチルエチルケトン77.1質量部、及び触媒としてジブチルスズジレウレート(以下、「DMTDL」とも称することがある)0.06質量部を使用し反応させた。
前記反応を4時間継続した後、希釈溶剤としてメチルエチルケトン30.7質量部を供給し、更に反応を継続した。
前記反応物の平均分子量が20,000以上60,000以下の範囲に達した時点で、メタノール1.4質量部を投入し、前記反応を終了することによって、ウレタン樹脂の有機溶剤溶液を得た。
前記ウレタン樹脂の有機溶剤溶液に48質量%水酸化カリウム水溶液を13.4質量部加えることにより前記ウレタン樹脂が有するカルボキシル基を中和し、次いで、水715.3質量部を加え十分に撹拌した後、エージング及び脱溶剤することによって、固形分濃度30質量%のポリエーテル系ウレタン樹脂エマルジョンを得た。
前記ポリエーテル系ウレタン樹脂エマルジョンについて、前記ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンの調製例1と同様にして「造膜温度試験装置」(株式会社井元製作所製)で測定した最低造膜温度は43℃であった。
ポリエーテルポリオール(「PTMG1000」三菱化学株式会社製、平均分子量:1,000)を、ポリエステルポリオール(「ポリライトOD−X−2251」DIC株式会社製、平均分子量:2,000)に変更した以外は、前記ポリエーテル系ウレタン樹脂エマルジョンの調製例2と同様にして、固形分濃度30質量%のポリエステル系ウレタン樹脂エマルジョンを得た。
前記ポリエステル系ウレタン樹脂エマルジョンについて、前記ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンの調製例1と同様にして「造膜温度試験装置」(株式会社井元製作所製)で測定した最低造膜温度は74℃であった。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900g、及びラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン615g、ブチルアクリレート30g、及びメタクリル酸350gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の反応させ、水性エマルジョンを得た。
得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水及び水酸化ナトリウム水溶液を添加して固形分濃度30質量%、pH8のアクリル樹脂エマルジョンを得た。
前記アクリル樹脂エマルジョンについて、前記ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンの調製例1と同様にして、「造膜温度試験装置」(株式会社井元製作所製)で測定した最低造膜温度は53℃であった。
<<ブラック顔料分散液の調製例1>>
以下の処方混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:直径0.3mmジルコニアボール使用)で7時間循環分散してブラック顔料分散液を得た。
カーボンブラック顔料(商品名:Monarch800、キャボット社製)15質量部
アニオン性界面活性剤(パイオニンA−51−B、竹本油脂株式会社製)・・2質量部
イオン交換水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83質量部
カーボンブラック顔料を、ピグメントブルー15:3(商品名:LIONOL BLUE FG−7351、東洋インキ株式会社製)に変更した以外は、ブラック顔料分散液の調製例1と同様にして、シアン顔料分散液を得た。
カーボンブラック顔料を、ピグメントレッド122(商品名:トナーマゼンタEO02、クラリアントジャパン株式会社製)に変更した以外は、ブラック顔料分散液の調製例1と同様にして、マゼンタ顔料分散液を得た。
カーボンブラック顔料を、ピグメントイエロー74(商品名:ファーストイエロー531、大日精化工業株式会社製)に変更した以外は、ブラック顔料分散液の調製例1と同様にして、イエロー顔料分散液を得た。
酸化チタン(商品名:STR−100W、堺化学工業株式会社製)25質量部、顔料分散剤(商品名:TEGO Dispers651、エボニック社製)5質量部、水70質量部を混合し、ビーズミル(商品名:リサーチラボ、株式会社シンマルエンタープライゼス製)にて、0.直径3mmのジルコニアビーズを充填率60%、8m/sにて5分間分散し、ホワイト顔料分散液を得た。
<インク1の調製>
ブラック顔料分散液20質量%、ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョン(固形分濃度:10質量%)33.33質量%、塩化ビニル樹脂粒子(商品名:VINNOL E15/48A、Wacker Chemie AG社製、固形分濃度:50%)1質量%、1,2−プロパンジオール12質量%、1,2−ブタンジオール10質量%、2−メチル−2,4−ペンタンジオール3質量%、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド(商品名:エクアミドM−100、出光興産株式会社製)5質量%、防腐剤として商品名:プロキセルLV(アビシア株式会社製)0.1質量%、界面活性剤(アルコールエトキシレート界面活性剤、商品名:ソフタノールEP−5035、株式会社日本触媒製)0.01質量%、及び高純水15.56質量%を混合撹拌し、平均孔径0.2μmポリプロピレンフィルターにて濾過することによりインク1を作製した。
実施例2〜21、及び比較例1〜5について、表1〜4に記載のインクの組成、及びに含有量に変更した以外は、実施例1と同様にして、インク2〜26を作製した。表1〜4に実施例1〜21及び比較例1〜5の組成及び含有量を示す。
・塩化ビニル−エチレン共重合体:住化ケムテックス株式会社製、商品名:スミエリート1210、固形分濃度:50質量%±1質量%
・塩化ビニル−アクリル共重合体:日信化学工業株式会社製、商品名:ビニブラン711、固形分濃度:50質量%
・ポリエステルエマルジョン:高松油脂株式会社製、商品名:ペスレジンA−124GP、固形分濃度:30質量%
・3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド:出光興産株式会社製、商品名:エクアミドB−100
・3−メチル−3−オキセタンメタノール:東京化成工業株式会社製、商品名:3−メチル−3−オキセタンメタノール
・3−エチル−3−オキセタンメタノール:東京化成工業株式会社製、商品名:3−エチル−3−オキセタンメタノール
・シリコーン界面活性剤1:東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名:FZ2110、HLB値:1
・シリコーン界面活性剤2:信越化学工業株式会社製、商品名:KF−353、HLB値:10
PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材に作製した画像のそれぞれのベタ部に対し、布粘着テープ(商品名:123LW−50、ニチバン株式会社製)を使用した碁盤目剥離試験により、試験マス目100個の残存マス数をカウントし、下記評価基準に基づいて、基材への「密着性」を評価した。前記評価がB以上であることが実使用上望ましい。
−評価基準−
AA:残存マス数が98以上であった
A:残存マス数が90以上98未満であった
B:残存マス数が70以上90未満であった
C:残存マス数が70未満であった
PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材に作製した画像のベタ部を乾いた木綿(カナキン3号)で400gの荷重をかけて擦過し、画像の状態を目視で観察し、下記評価基準に基づき、「耐擦過性」を評価した。前記評価がB以上であることが実使用上望ましい。なお、PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材の評価結果は同一であった。
−評価基準−
AA:50回以上擦っても画像が変化しなかった
A:50回擦った段階で多少の傷が残るが画像濃度には影響しなかった
B:31回以上50回以下擦過する間に画像濃度が低下した
C:30回以下の擦過で画像濃度が低下した
PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材に作製した画像のベタ部を60質量%エタノール水溶液に常温24時間浸漬させて、その後室温で24時間自然乾燥させ、X−Rite938(X−Rite社製)を用いて、画像の濃度値を測定し、前記浸漬前の初期濃度値に対する浸漬後の濃度値の減少率を求め、下記評価基準に基づき、「耐溶剤性」を評価した。前記評価がB以上であることが実使用上望ましい。なお、PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材の評価結果は同一であった。
−評価基準−
AA:濃度値の減少率が10%未満であった
A:濃度値の減少率が10%以上20%未満であった
B:濃度値の減少率が20%以上30%未満であった
C:濃度値の減少率が30%以上であった
インクジェットプリンター(IPSiO GXe5500改造機、株式会社リコー製)により、PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材に作製したベタ画像各2枚を3cm×3cmのサイズに切り取り、2枚のベタ画像同士が接するように重ね、その上からハンドプレス機(装置名:FCH−200、富士コントロールズ株式会社製)で1.0MPaの圧力を10秒間かけた。その後、2枚の評価サンプルを剥がし、このときの剥がれやすさ及び剥がした後の画像の損傷を目視で観察し、下記評価基準に基づいて、「非転写性」を評価した。前記評価がB以上であることが実使用上望ましい。なお、PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材の評価結果は同一であった。また、前記GXe5500改造機は、GXe5500機を記録中に基材を加熱できるように改造したものである。
−評価基準−
A:2枚のベタ画像を剥がすときに、貼り付き感がなく自然に剥がれ、互いの基材への色移りも見られなかった
B:2枚のベタ画像を剥がすときにわずかな貼り付き感があるものの、画像の損傷は見られなかった
C:2枚のベタ画像を剥がすときに貼り付き感があり、画像の損傷がわずかに見られた
D:2枚のベタ画像を剥がすときの貼り付き感が強く、画像の損傷が顕著であった
JIS K5600−5−4に準じて硬度試験を行い、下記評価基準に基づいて、「画像硬度」を評価した。前記評価がB以上であることが実使用上望ましい。なお、PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材の評価結果は同一であった。
A:硬度試験結果がH以上であった
B:硬度試験結果がH未満B以上であった
C:硬度試験結果がB未満であった
PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材に作製した画像のベタ部の60°光沢度を光沢度計(商品名:4501、BYK Gardener社製)により4回測定し、平均値を求め、下記評価基準に基づいて、「高光沢性」を評価した。
前記評価がB以上であることが実使用上望ましい。なお、PVCフィルム、PETフィルム、及びPEフィルムの3種類の基材の評価結果は同一であった。
−評価基準−
AA:光沢値が100以上であった
A:光沢値が90以上100未満であった
B:光沢値が80以上90未満であった
C:光沢値が80未満であった
実施例3は、一般式(1)で表される化合物がやや少なかった例であり、使用した2種類の樹脂粒子の混和性に若干劣り、実施例2に比べ堅牢性や高光沢性が劣る結果となった。
実施例4は、2種含有された樹脂粒子のうち、最も含有量の多い樹脂粒子に対して、最も含有量の多い樹脂粒子以外の樹脂粒子がやや少なかった例であり、実施例2に比べ2種の樹脂の併用による相乗効果が若干弱くなっている。
実施例5は、2種含有された樹脂のうち、最も含有量の多い樹脂粒子に対して、最も含有量の多い樹脂粒子以外の樹脂粒子がやや多かった例であり、実施例2に比べ2種の樹脂の併用による相乗効果が若干弱くなっている。
実施例6〜8は一般式(1)又は一般式(2)で表される化合物のうち、最も好適である3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドを選択しなかった例であり、実施例2に比べ若干画像品位(画像硬度、及び高光沢)、及び基材への密着性が劣っている。
実施例9〜12は、最も含有量の多い樹脂粒子にポリウレタン樹脂粒子を、最も含有量の多い樹脂粒子以外の樹脂粒子にポリエステル樹脂を使用した例であり、実施例2のポリウレタン樹脂とポリ塩化ビニル樹脂との組み合わせに比べ若干画像品質や基材への密着性が劣っている。
実施例13〜15は、最も含有量の多い樹脂粒子にポリウレタン樹脂を、最も含有量の多い樹脂粒子以外の樹脂粒子にアクリル樹脂を使用した例であり、実施例2のポリウレタン樹脂とポリ塩化ビニル樹脂との組み合わせに比べ若干画像品質や基材への密着性が劣っている。
実施例16〜18は、ポリウレタン樹脂粒子を使用していない例であり、実施例2のポリウレタン樹脂とポリ塩化ビニル樹脂との組み合わせに比べ若干画像品質や堅牢性が劣っている。
実施例19は、白色インク上に画像を記録した例であり、実施例2と同様に堅牢性及び画像品位に優れていた。
実施例20は、シリコーン界面活性剤を1種使用した例であり、密着性をはじめ優れた特性が得られた。
実施例21は、シリコーン界面活性剤を2種使用した例であり、PVCへの密着性など実施例20に比べてさらに優れた特性が得られた。
実施例22は、記録後に加熱工程を含まないため、実施例2に比べて非転写性や画像硬度が劣るが、使用可能なレベルである。
比較例2〜5は、樹脂を1種しか用いなかった例であり、実施例1に比べ密着性、堅牢性、及び画像品位が劣っている。
また、非浸透性基材は非常に光沢があるものが多く、記録した際に記録部が非記録部に対して違和感のない光沢でないと、記録物としての一体感が損なわれてしまうため、高光沢性が得られるインクが求められるが、溶剤系インクジェットインクは樹脂が系中に溶解しているため、乾燥後に平滑な膜となるため、高光沢性が得られるが、水性インクは樹脂粒子の融着によりインク膜を形成しているために、前記溶剤系インクジェットインクよりも光沢度が低下しやすくなるという問題がある。
さらに、屋外用途を想定した場合、記録物の耐擦過性についても、屋内向けとは比べ物にならない強靭な耐擦過性、耐溶剤性、画像硬度などの性質が求められている。しかし、水性インクでは溶剤系インクジェットインクに匹敵する十分な前記性質が得られていないという問題がある。
またさらに、画像同士を重ね合せた際の画像の色移りや損傷を防止する非転写性についても改良が必要である。
<1> 水、有機溶剤、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれか、並びに少なくとも2種の樹脂粒子を含有することを特徴とするインクである。
<2> 前記少なくとも2種の樹脂粒子のうち、最も含有量が多い樹脂粒子のインク中の固形分濃度A(質量%)と、前記最も含有量が多い樹脂粒子以外の樹脂粒子のインク中の総固形分濃度B(質量%)との質量比(B/A)が、0.05以上0.3以下である前記<1>に記載のインクである。
<3> 前記インク中の前記一般式(1)及び前記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれかの含有量S(質量%)と、前記インク中の前記樹脂粒子の総固形分濃度C(質量%)との質量比(S/C)が、0.3以上1.5以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクである。
<4> 前記一般式(1)及び前記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれかが、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドである前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクである。
<5> 前記少なくとも2種の樹脂粒子のうちの1種が、ポリウレタン樹脂粒子である前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクである。
<6> 前記少なくとも2種の樹脂粒子のうちの2種が、ポリウレタン樹脂粒子及びポリ塩化ビニル樹脂であるである前記<1>から<5>のいずれかに記載のインクである。
<7> 前記有機溶剤が、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、及びジプロピレングリコールモノメチルエーテルから選択される少なくとも1種である前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクである。
<8> 界面活性剤をさらに含有し、
前記界面活性剤が、シリコーン界面活性剤を含有する前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクである。
<9> 前記シリコーン界面活性剤が、少なくとも2種のシリコーン界面活性剤を含有する前記<8>に記載のインクである。
<10> 前記少なくとも2種のシリコーン界面活性剤が、HLB値が4未満であるシリコーン界面活性剤、及びHLB値が8以上であるシリコーン界面活性剤を含有する前記<9>に記載のインクである。
<11> 前記一般式(1)及び前記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれかの含有量が、5質量%以上55質量%以下である前記<1>から<10>のいずれかに記載のインクである。
<12> 前記一般式(1)及び前記一般式(2)で表される化合物の少なくともいずれかの含有量が、10質量%以上45質量%以下である前記<1>から<11>のいずれかに記載のインクである。
<13> 前記樹脂粒子の体積平均粒径が、10nm以上1,000nm以下である前記<1>から<12>のいずれかに記載のインクである。
<14> 前記樹脂粒子の体積平均粒径が、10nm以上200nm以下である前記<1>から<13>のいずれかに記載のインクである。
<15> 前記有機溶剤の含有量が、20質量%以上70質量%以下である前記<1>から<14>のいずれかに記載のインクである。
<16> 前記界面活性剤の含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である前記<8>から<15>のいずれかに記載のインクである。
<17> 前記シリコーン界面活性剤の含有量としては、インク全量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である前記<8>から<16>のいずれかに記載のインクである。
<18> 前記<1>から<17>のいずれかに記載のインクに、刺激を印加し、前記インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<19> 記録後に加熱工程を含む前記<18>に記載のインクジェット記録方法である。
<20> 前記<1>から<17>のいずれかに記載のインクにより記録された画像を有することを特徴とする記録物である。
Claims (10)
- 水、有機溶剤、下記一般式(1)で表される化合物、顔料粒子、及び2種の樹脂粒子を含有し、
前記2種の樹脂粒子が、ポリカーボネート系ウレタン樹脂粒子、ポリエーテル系ウレタン樹脂粒子、ポリエステル系ウレタン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体、ポリエステル樹脂粒子、及びポリ塩化ビニル樹脂粒子のいずれかであり、
前記2種の樹脂粒子のうち、最も含有量が多い樹脂粒子のインク中の固形分濃度A(質量%)と、前記最も含有量が多い樹脂粒子以外の樹脂粒子のインク中の総固形分濃度B(質量%)との質量比(B/A)が、0.05以上0.3以下であることを特徴とするインク。
- 前記インク中の前記一般式(1)で表される化合物の含有量S(質量%)と、前記インク中の前記樹脂粒子の総固形分濃度C(質量%)との質量比(S/C)が、0.3以上1.5以下である請求項1に記載のインク。
- 前記一般式(1)で表される化合物が、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドである請求項1から2のいずれかに記載のインク。
- 前記2種の樹脂粒子のうちの1種が、ポリカーボネート系ウレタン樹脂粒子、ポリエーテル系ウレタン樹脂粒子、及びポリエステル系ウレタン樹脂粒子のいずれかのポリウレタン樹脂粒子である請求項1から3のいずれかに記載のインク。
- 前記2種の樹脂粒子のうちの2種が、ポリカーボネート系ウレタン樹脂粒子、ポリエーテル系ウレタン樹脂粒子、及びポリエステル系ウレタン樹脂粒子のいずれかのポリウレタン樹脂粒子、並びにポリ塩化ビニル樹脂粒子である請求項1から4のいずれかに記載のインク。
- 前記有機溶剤が、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、及びジプロピレングリコールモノメチルエーテルから選択される少なくとも1種である請求項1から5のいずれかに記載のインク。
- 界面活性剤をさらに含有し、
前記界面活性剤が、シリコーン界面活性剤を含有する請求項1から6のいずれかに記載のインク。 - 前記シリコーン界面活性剤が、少なくとも2種のシリコーン界面活性剤を含有する請求項7に記載のインク。
- 前記少なくとも2種のシリコーン界面活性剤が、HLB値が4未満であるシリコーン界面活性剤、及びHLB値が8以上であるシリコーン界面活性剤を含有する請求項8に記載のインク。
- 請求項1から9のいずれかに記載のインクに、刺激を印加し、前記インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US15/062,300 US20160264808A1 (en) | 2015-03-09 | 2016-03-07 | Ink, ink-jetting recording method, and record thereof |
US16/708,578 US20200115579A1 (en) | 2015-03-09 | 2019-12-10 | Ink, ink-jetting recording method, and record thereof |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015045895 | 2015-03-09 | ||
JP2015045895 | 2015-03-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016169370A JP2016169370A (ja) | 2016-09-23 |
JP6763151B2 true JP6763151B2 (ja) | 2020-09-30 |
Family
ID=56982198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016033621A Active JP6763151B2 (ja) | 2015-03-09 | 2016-02-24 | インク、及びインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6763151B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016190981A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 日信化学工業株式会社 | インク組成物 |
JP6645201B2 (ja) | 2015-06-10 | 2020-02-14 | 株式会社リコー | インク、並びにインクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物 |
EP3406678B1 (en) | 2016-01-22 | 2021-03-03 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, set of ink and substrate, ink-jet printing method, ink-jet printer, and print |
EP3246369B1 (en) | 2016-05-20 | 2019-12-18 | Ricoh Company, Ltd. | White ink, ink set, recording method, ink container, and inkjet recording device |
JP6866597B2 (ja) * | 2016-09-29 | 2021-04-28 | セイコーエプソン株式会社 | 反応液及びインクジェット記録方法 |
JP6737114B2 (ja) * | 2016-10-04 | 2020-08-05 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、インクと記録媒体のセット、印刷方法、印刷装置、及び印刷物 |
JP7114879B2 (ja) * | 2016-12-15 | 2022-08-09 | 株式会社リコー | 洗浄液、収容容器、インクジェット印刷方法、インクジェット印刷装置並びにインクと洗浄液のセット |
JP7258285B2 (ja) * | 2019-06-11 | 2023-04-17 | 株式会社リコー | 印刷方法及び印刷装置 |
JP7395867B2 (ja) * | 2019-08-07 | 2023-12-12 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、記録装置、記録方法、及び記録物 |
JP2022175250A (ja) * | 2021-05-13 | 2022-11-25 | 株式会社リコー | クリアインク、印刷方法、及びインクジェット印刷装置 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08333537A (ja) * | 1995-06-06 | 1996-12-17 | Canon Inc | インクジェット用水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
JPH11323179A (ja) * | 1998-05-18 | 1999-11-26 | Minolta Co Ltd | カーボンブラック及び記録用インク |
US7160933B2 (en) * | 2003-03-20 | 2007-01-09 | Eastman Kodak Company | Stable ink jet ink composition and printing method |
JP4729417B2 (ja) * | 2005-03-08 | 2011-07-20 | 花王株式会社 | インクジェット記録用水系インク |
JP5097395B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-12-12 | 株式会社リコー | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
JP2010111741A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性インキ組成物 |
JP5761503B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2015-08-12 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インクセット、記録装置および記録物 |
JP2012246460A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Seiko Epson Corp | インク組成物およびインクジェット記録方法 |
JP5817446B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2015-11-18 | セイコーエプソン株式会社 | インク組成物及びインクジェット記録方法 |
JP2013139524A (ja) * | 2012-01-05 | 2013-07-18 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク |
JP6051530B2 (ja) * | 2012-02-01 | 2016-12-27 | 株式会社リコー | インクジェット記録方法 |
JP6291841B2 (ja) * | 2013-01-30 | 2018-03-14 | 株式会社リコー | インクジェット用水性インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物 |
JP6292027B2 (ja) * | 2013-07-25 | 2018-03-14 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインク記録物の製造方法 |
JP2016166274A (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 株式会社リコー | インク、インクジェット記録方法、及び記録物 |
-
2016
- 2016-02-24 JP JP2016033621A patent/JP6763151B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016169370A (ja) | 2016-09-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6958609B2 (ja) | インク、並びにインクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP6763151B2 (ja) | インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP6696136B2 (ja) | インクセット、及びインクジェット記録方法 | |
JP6550792B2 (ja) | インク、インクジェット記録方法、記録物 | |
JP6291841B2 (ja) | インクジェット用水性インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物 | |
JP6295825B2 (ja) | インクジェット用水性インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物の製造方法及びインクジェット記録装置 | |
JP6638232B2 (ja) | インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及び記録物 | |
US20200115579A1 (en) | Ink, ink-jetting recording method, and record thereof | |
JP6696513B2 (ja) | インク、インクと基材のセット、インクジェット印刷方法、インクジェット印刷装置、及び印刷物 | |
JP7114879B2 (ja) | 洗浄液、収容容器、インクジェット印刷方法、インクジェット印刷装置並びにインクと洗浄液のセット | |
JP6221722B2 (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 | |
JP6123507B2 (ja) | インクジェット用水性インク、インクジェット記録物、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2015034283A (ja) | 水性インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物 | |
JP6673040B2 (ja) | インクセット、印刷物、印刷方法、及び印刷装置 | |
JP6776648B2 (ja) | インク、インクセット、インク収容容器、インクジェット記録方法、記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物 | |
JP7019960B2 (ja) | 印刷装置、プログラム、及び印刷方法 | |
JP6870402B2 (ja) | インクセット、イエローインク、インク収容容器、インクジェット印刷装置、インクジェット印刷方法 | |
JP2016166274A (ja) | インク、インクジェット記録方法、及び記録物 | |
JP2017019972A (ja) | インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物 | |
JP6864860B2 (ja) | インク、インクジェット印刷装置、インクジェット印刷方法 | |
JP6740808B2 (ja) | インク、インクジェット記録方法、及び記録物 | |
JP6740792B2 (ja) | インク、インクジェット印刷方法及び印刷物 | |
WO2016199391A1 (en) | Ink, inkjet recording method, inkjet recording apparatus, and recorded matter | |
JP6358464B2 (ja) | インクジェット記録方法およびインクジェット記録物の製造方法 | |
JP2017002217A (ja) | インク、インクジェット記録方法、記録物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191112 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200811 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200824 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6763151 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |