JP6762177B2 - 外板保持装置及び外板加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外板保持装置及びこれを用いた外板加工方法に関する。
例えば、特許文献1には、車体外壁を構成する外板と、外板の内面に取り付けられた骨部材と、を備えた鉄道車両構体が記載されている。特許文献1に記載の鉄道車両構体では、複数の板材の端面同士が溶接により接合されることによって外板が構成されている。
特開2006−224779号公報
上述したような外板の加工工程では、外板の内面側と外面側のそれぞれに所定の作業が施される。例えば、内面には溶接による骨部材の取付作業が施され、外面には板材間の溶接部の研磨作業やスポット溶接痕の電解作業等が施される。これらの作業を外板を立てた状態(作業面が横側を向いた状態)で行うと、作業面に対する作業装置の押当が困難になったり、裏面側への裏当装置の配置が困難になるおそれがある。一方、これらの作業を作業面が上方を向いた状態で行うためには、外板の向きを上下に反転させて作業面を切り替える工程が必要となる。この工程では、例えば人力やクレーンにより外板を反転させることが行われてきたが、外板は寸法が大きく重量も大きいことから、反転作業が難航し、外板の加工の作業性を向上することが困難であった。
そこで、本発明は、鉄道車両用の外板における加工の作業性を向上できる外板保持装置及び外板加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る外板保持装置は、鉄道車両用の外板の加工に用いられる外板保持装置であって、外板よりも大きい寸法を有する枠体と、枠体の枠内で外板を着脱自在に保持する保持機構と、枠体を水平な回転軸周りに回転させる回転機構と、を備える。
この外板保持装置では、保持機構によって枠体の枠内に外板を保持した状態で、回転機構によって枠体を水平な回転軸周りに回転させることにより、外板の向きを上下に反転させることができる。これにより、外板を安定的に保持した状態で外板の向きを反転させることができるため、反転作業を容易化でき、鉄道車両用の外板における加工の作業性を向上できる。
また、外板保持装置は、枠体を鉛直方向に昇降させる昇降機構を更に備えてもよい。この場合、回転機構による回転時に枠体が外板保持装置の設置面に対して非接触となるように枠体を上側の位置に配置できると共に、外板に対する作業時には作業を行い易いように枠体を回転時よりも下側の位置に配置できる。
また、保持機構は、外板の一方側を支持する一対の第1挟持部材と、外板の他方側を支持する一対の第2挟持部材と、を有していてもよい。この場合、外板をより安定的に保持できる。
また、第1挟持部材及び第2挟持部材のそれぞれは、外板の長手方向に沿って延びる棒状の挟持部分と、挟持部分を枠体に連結する複数の連結部分と、を有していてもよい。この場合、第1挟持部材及び第2挟持部材を簡易化及び軽量化できる。また、第1挟持部材及び第2挟持部材で挟持した状態において外板の作業面を広く露出させることが可能となる。
また、第1挟持部材の連結部分及び第2挟持部材の連結部分には、外板における回転軸と直交する方向の両端それぞれに当接する一対のストッパが設けられていてもよい。この場合、枠体の回転により外板が傾いたときに、重力によって外板の位置がずれてしまうことを抑制できる。また、枠体の枠内に外板を配置する際に、ストッパ同士の間に外板を配置することで、枠体に対して外板を容易に位置決めできる。
また、第1挟持部材及び第2挟持部材における外板との接触部分に緩衝材が設けられていてもよい。この場合、第1挟持部材及び第2挟持部材との接触に起因する外板の摩耗や損傷等を抑制できる。
また、第2挟持部材には、第2挟持部材による外板の挟持位置を第1挟持部材による外板の挟持位置に対して枠体の厚さ方向にオフセットさせるオフセット部材が着脱自在となっていてもよい。この場合、第2挟持部材に取り付けられるオフセット部材の形状を変更することで、一部が湾曲した形状の外板を外板保持装置で取り扱うことができる。
また、本発明に係る外板加工方法は、外板保持装置を用いた外板加工方法であって、外板の一方面が上方を向き、かつ他方面が下方を向くように保持機構によって外板を枠体の枠内に保持する保持ステップと、外板の一方面が下方を向き、かつ他方面が上方を向くように回転機構によって枠体を回転軸周りに回転させる回転ステップと、外板の他方面に加工を施す加工ステップと、を含む。
この外板加工方法では、外板の一方面が上方を向き、かつ他方面が下方を向くように保持機構によって外板を枠体の枠内に保持した状態から、外板の一方面が下方を向き、かつ他方面が上方を向くように回転機構によって枠体を回転軸周りに回転させ、その後、上方を向いた外板の他方面に加工を施す。これにより、外板保持装置によって外板を安定的に保持した状態で外板の向きを反転させ、上方を向いた外板の他方面に加工を施すことができるため、鉄道車両用の外板における加工の作業性を向上できる。
本発明によれば、鉄道車両用の外板の加工作業の作業性を向上できる。
本発明の一実施形態に係る外板保持装置の概略斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図1の外板保持装置を用いた外板の加工方法の一例を示すフローチャートである。 外板を枠体の枠内に配置する様子を示す概略斜視図である。 枠体を上昇させた状態を示す概略斜視図である。 枠体を回転させた状態を示す概略斜視図である。 枠体を下降させた状態を示す概略斜視図である。 外板に加工を施した状態を示す概略斜視図である。 外板保持装置の変形例を示す図であり、図2に対応する断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1に示される外板保持装置1は、鉄道車両用の外板2の加工に用いられる。外板2は、例えば、鉄道車両構体の側構体を構成する長方形状の金属板である。外板2は、例えば、2枚の板材の端面同士が溶接により接合されることによって構成され、外板2の中央部分には、窓枠となる略長方形状の開口3が形成されている。2枚の板材は、一方が幕部及び吹寄せ上部を構成すると共に、他方が腰部及び吹寄せ下部を構成しており、互いの間に開口3を形成するように互いの端面同士が突き合わせられている。2枚の板材間には、外板2の長手方向に沿って延びる溶接部Wが形成されている。
外板保持装置1は、枠体10と、保持機構20と、回転機構30と、昇降機構40と、を備えている。枠体10は、例えば、金属により長方形状に形成され、互いに対向する一対の長辺部11,11と、互いに対向する一対の短辺部12,12と、を有している。枠体10は、外板2よりも一回り大きい寸法を有しており、枠体10の長手方向と外板2の長手方向とが沿うように枠体10の枠内に外板2が配置される。
保持機構20は、枠体10の枠内で外板2を着脱自在に保持する。保持機構20は、外板2の短手方向の一方側(開口3を挟んで一方側)を支持する一対の第1挟持部材21,22と、外板2の短手方向の他方側(開口3を挟んで他方側)を支持する一対の第2挟持部材23,24と、を有している。第1挟持部材21,22は、外板2の長手方向に沿って延びる棒状の挟持部分21a,22aと、挟持部分21a,22aを枠体10の長辺部11に連結する複数(この例では9本)の連結部分21b,22bと、を有している。
挟持部分21a,22aの長さは、外板2の長手方向の長さよりも長くなっている。挟持部分22aの両端は、枠体10の一対の短辺部12,12にそれぞれ連結されている。一方、挟持部分21aの両端は、枠体10から遊離している。連結部分21b,22bは、例えば、棒状をなして挟持部分21a,22aと垂直に延在し、枠体10の長手方向に沿って等間隔に並んで配置されている。
第1挟持部材22は、枠体10に固定され、枠体10と平行な位置で不動となっている。一方、第1挟持部材21の各連結部分21bは、枠体10の長辺部11に軸支されており、第1挟持部材21は、長辺部11に沿った軸周りに回動自在となっている。一対の第1挟持部材21,22は、第1挟持部材21の回動により開閉自在となっている。一対の第1挟持部材21,22は、閉状態において、一方の第1挟持部材21と他方の第1挟持部材22との間で外板2の短手方向の一方側を挟持し、開状態において、外板2の一面側を開放する。開状態においては、例えば、連結部分21bと連結部分22bとが垂直になる(図4)。なお、開状態において連結部分21bと連結部分22bとの間のなす角が鈍角となっていてもよい。この場合、外板2を枠体10から取り出す作業を容易化できる。
保持機構20は、第1挟持部材21を回動させる複数(この例では3つ)のエアシリンダ25を有している。エアシリンダ25は、枠体10の長辺部11に軸支されている。エアシリンダ25のロッドの先端は、連結部分21bに固定されたリンク部材26に軸支されており、エアシリンダ25は、ロッドを進退させることにより第1挟持部材21を開状態の位置と閉状態の位置との間で回動させる。
エアシリンダ25の動作は、図示しない制御装置により制御される。この制御装置は、例えば、CPU等の演算部及びRAM又はROM等の記憶部を含むコンピュータにより構成され、外板保持装置1の近傍に配置された操作盤(不図示)内に格納されている。また、この制御装置は、操作盤上に設けられた操作ボタン等の入力部より受け付けた操作入力に従って、外板保持装置1の各部を制御する。
第2挟持部材23,24は、枠体10の厚さ方向から見て、枠体10の幅方向の中心線に関して第1挟持部材21,22と略線対称になるように設けられている。すなわち、各第2挟持部材23,24は、外板2の長手方向に沿って延びる棒状の挟持部分23a,24aと、挟持部分23a,24aを枠体10の長辺部11に連結する複数(この例では9本)の連結部分23b,24bと、を有している。
挟持部分23a,24aの長さは、外板2の長手方向の長さよりも長くなっている。挟持部分24aの両端は、枠体10の一対の短辺部12,12にそれぞれに接続されている。一方、挟持部分23aの両端は、枠体10から遊離している。連結部分23b,24bは、例えば、棒状をなして挟持部分23a,24aと垂直に延在し、枠体10の長手方向に沿って等間隔に並んで配置されている。
第2挟持部材24は、枠体10に固定され、枠体10と平行な位置で不動となっている。一方、第2挟持部材23の各連結部分23bは、枠体10の長辺部11に固定された固定部材27に対して軸支されており、第2挟持部材23は、長辺部11に沿った軸周りに回動自在となっている。一対の第2挟持部材23,24は、第2挟持部材23の回動により開閉自在となっている。
一対の第2挟持部材23,24は、閉状態において、一方の第2挟持部材23と他方の第2挟持部材24との間で外板2の短手方向の他方側を挟持し、開状態において、外板2の一面側を開放する。第1挟持部材21,22と第2挟持部材23,24とは、開状態において外板2の同一面側を開放する。開状態においては、例えば、連結部分23bと連結部分24bとが垂直になる(図3)。第2挟持部材23は、第1挟持部材21と同様に、エアシリンダ25及びリンク部材26によって開状態の位置と閉状態の位置との間で回動する。第2挟持部材23側のエアシリンダ25は、固定部材27に軸支されている。
また、図1及び図2に示されるように、第2挟持部材23には、第2挟持部材23,24による外板2の挟持位置を第1挟持部材21,22による外板2の挟持位置に対して枠体10の厚さ方向にオフセットさせるオフセット部材28が着脱自在となっている。なお、図2では、一部の部材を省略して示している。
オフセット部材28は、例えば、ボルト締結により、第2挟持部材23の各連結部分23bに対して着脱自在に取り付けられている。オフセット部材28は、例えば、長方形枠状に形成され、連結部分23bにおける挟持部分23a側に配置されている。第2挟持部材23,24は、オフセット部材28を介して外板2を挟持する。第2挟持部材23の各連結部分23bが固定部材27を介して枠体10の長辺部11に固定されていることにより、一対の第2挟持部材23,24の間にオフセット部材28の配置スペースが形成されている。
図2では、オフセット量が値0である場合が示されているが、例えば、外板2の短手方向の他方側が湾曲している場合、オフセット部材28に換えて、外板2の短手方向の他方側の形状に対応した形状の他のオフセット部材28を第2挟持部材23に取り付けることで、外板2の短手方向の他方側の形状に対応するように、第2挟持部材23,24による外板2の挟持位置を第1挟持部材21,22による外板2の挟持位置に対して枠体10の厚さ方向にオフセットさせることができる。なお、オフセット部材28は、任意の形状であってよく、外板2の形状のバリエーションに応じて予め複数用意されていてもよい。
また、図2に示されるように、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24における外板2との接触部分には、緩衝材29が設けられている。この例では、緩衝材29は、オフセット部材28における外板2との対向面の全面、第1挟持部材22の各連結部分22bにおける挟持部分22a側の部分、及び第2挟持部材23,24の各連結部分23b,24bにおける挟持部分23a,24a側の部分に配置されている。緩衝材29の材料の例としては、例えばナイロン樹脂が挙げられる。
また、図2に示されるように、第1挟持部材22の連結部分22b及び第2挟持部材24の連結部分24bには、一対のストッパSが設けられている。一対のストッパSは、外板2の短手方向(回転機構30の回転軸X(図1)と直交する方向)において外板2を挟んで互いに対向するように配置され、外板2における短手方向の両端それぞれに当接している。なお、ストッパSは、例えば連結部分22b又は連結部分24b上において外板2の短手方向に沿ってスライド自在となっていてもよい。この場合、外板2の寸法に応じてストッパSの位置を調整できる。また、一対のストッパSは、外板2の長手方向に沿って複数対設けられていてもよい。
図1に示されるように、回転機構30は、枠体10を水平な回転軸X周りに回転自在に軸支する一対の支持部31,31を有し、図示しないモータの駆動力によって枠体10を回転軸X周りに回転させる。回転軸Xは、例えば、枠体10の長手方向から見た場合の枠体10の中心線と一致している。支持部31,31は、回転軸Xを挟んで互いに対向するように、枠体10に対して枠体10の長手方向の一方側と他方側とに配置されている。モータの動作は、上述した制御装置により制御される。
昇降機構40は、枠体10を鉛直方向に昇降させる。昇降機構40は、枠体10に対して枠体10の長手方向の一方側と他方側とに配置された一対の昇降部41,41を有している。各昇降部41は、回転機構30の支持部31に固定された固定部42と、固定部42を外板保持装置1の設置面に対して鉛直方向に移動させる一対の可動部43,43と、可動部43による固定部42の移動をガイドする一対のガイド部44,44と、を有している。
固定部42は、例えば、棒状をなして水平方向に延在し、中間部において回転機構30の支持部31に固定されている。可動部43は、例えば、棒状をなして鉛直方向に延在し、台座部45に対して固定部42を支持している。可動部43は、例えば、図示しないタンクからのエアーにより伸縮する空圧式の伸縮ポールである。可動部43の動作は、上述した制御装置により制御される。ガイド部44は、例えば、棒状をなして台座部45から鉛直方向に延在し、固定部42に挿通されている。
昇降機構40は、例えば、溶接部Wの研磨作業が行われる下側位置(図1)と、下側位置よりも上側の上側位置(図4)との間で枠体10を昇降させる。下側位置は、枠体10が設置面に対して非接触となる位置に設定されている。上側位置は、回転機構30により枠体10が回転したとしても枠体10が設置面に対して非接触となる位置に設定されている。
また、外板保持装置1には、外板2が水平で、かつ枠体10が下側位置に位置する場合に枠体10の下面に当接する複数(この例では4つ)のストッパ5が備えられている。各ストッパ5は、設置面に立設されている。また、外板保持装置1には、外板2が水平で、かつ枠体10が下側位置に位置する場合に外板2の溶接部Wの下面を支持する裏当装置(不図示)が備えられている。裏当装置は、例えば、溶接部Wに対する位置を調整可能となるようにレール(不図示)上に設置され、水平方向に移動自在となっている。
続いて、図3〜図8を参照しつつ、外板保持装置1を用いた外板2の加工方法を説明する。まず、図4に示されるように、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24の双方を開状態とし、外板2の一方面2aが上方を向き、かつ他方面2bが下方を向くように外板2を枠体10の枠内に配置する。このとき、枠体10は、昇降機構40によって下側位置に位置付けられている。また、このとき、ストッパS同士の間に外板2を配置することで、枠体10に対して外板2が位置決めされる。枠体10の枠内への外板2の配置は、例えば、人力により行われてもよいし、装置を用いて行われてもよい。
続いて、図1に示されるように、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24の双方を閉状態とし、保持機構20によって外板2を枠体10の枠内に保持する(ステップS1、保持ステップ)。続いて、図5に示されるように、昇降機構40によって枠体10を下側位置から上側位置まで上昇させる(ステップS2)。続いて、図5及び図6に示されるように、外板2の一方面2aが下方を向き、かつ他方面2bが上方を向くように回転機構30によって枠体10を回転軸X周りに回転させる(ステップS3、回転ステップ)。図5では、回転中の枠体10が二点鎖線で示されている。続いて、図7に示されるように、昇降機構40よって枠体10を上側位置から下側位置まで下降させる(ステップS4)。
続いて、図8に示されるように、外板2の他方面2bに加工を施す(ステップS5、加工ステップ)。例えば、外板2の他方面2bにおける溶接部Wに研磨作業を施す。この研磨作業は、例えば、作業者により研磨機を用いて行われる。外板2の他方面2bは、例えば、車体外面を構成する面であり、外観向上のために溶接部Wの研磨作業が施される。図8では、研磨作業の完了後の溶接部Wが示されている。
研磨作業が完了した後、昇降機構40によって枠体10を下側位置から上側位置まで上昇させる(ステップS6)。続いて、外板2の一方面2aが上方を向き、かつ他方面2bが下方を向くように回転機構30によって枠体10を回転軸X周りに回転させる(ステップS7)。続いて、昇降機構40よって枠体10を上側位置から下側位置まで下降させる(ステップS8)。続いて、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24の双方を開状態とし、外板2を枠体10から取り出す。枠体10からの外板2の取出は、例えば、人力により行われてもよいし、装置を用いて行われてもよい。
続いて、外板2の一方面2aに加工を施す。例えば、外板2の一方面2aに強度向上のための骨部材を取り付ける。より詳細には、例えば、枠体10から取り出された外板2を、一方面2aが上方を向き、かつ他方面2bが下方を向いた状態のままで骨部材の取付作業の実施場所へと搬送し、外板2の一方面2aに溶接により骨部材を取り付ける。
以上説明した外板保持装置1では、保持機構20によって枠体10の枠内に外板2を保持した状態で、回転機構30によって枠体10を水平な回転軸X周りに回転させることにより、外板2の向きを上下に反転させることができる。これにより、外板2を安定的に保持した状態で外板2の向きを反転させることができるため、反転作業を容易化でき、鉄道車両用の外板2における加工の作業性を向上できる。
また、外板保持装置1は、枠体10を鉛直方向に昇降させる昇降機構40を更に備えている。これにより、回転機構30による回転時に枠体10が外板保持装置1の設置面に対して非接触となるように枠体10を上側位置に配置できると共に、外板2に対する作業時には作業を行い易いように枠体10を上側位置よりも下側の下側位置に配置できる。
また、保持機構20は、外板2の一方側を支持する一対の第1挟持部材21,22と、外板2の他方側を支持する一対の第2挟持部材23,24と、を有している。これにより、外板2をより安定的に保持できる。
また、第1挟持部材21,22は、外板2の長手方向に沿って延びる棒状の挟持部分21a,22aと、挟持部分21a,22aを枠体10に連結する複数の連結部分21b,22bと、を有し、第2挟持部材23,24は、外板2の長手方向に沿って延びる棒状の挟持部分23a,24aと、挟持部分23a,24aを枠体10に連結する複数の連結部分23b,24bと、を有している。これにより、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24を簡易化及び軽量化できる。また、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24で挟持した状態において外板2の作業面を広く露出させることが可能となる。
また、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24における外板2との接触部分に緩衝材29が設けられている。これにより、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24との接触に起因する外板2の摩耗や損傷等を抑制できる。
また、第2挟持部材23には、第2挟持部材23,24による外板2の挟持位置を第1挟持部材21,22による外板2の挟持位置に対して枠体10の厚さ方向にオフセットさせるオフセット部材28が着脱自在となっている。これにより、オフセット部材28の形状を変更することで、一部が湾曲した形状の外板2を外板保持装置1で取り扱うことができる。
例えば、図9に示されるようなオフセット部材28Aが用いられてもよい。この変形例では、外板2の短手方向の他端側が第2挟持部材23側に向かって湾曲している。オフセット部材28Aは、第2挟持部材23,24のそれぞれに着脱自在に取り付けられ、外板2の短手方向の他端側を挟持している。一対のオフセット部材28Aのそれぞれは、外板2の短手方向の他端側の湾曲形状に対応した形状をなしている。第2挟持部材24側のオフセット部材28Aには、ストッパSが設けられている。この変形例では、外板2の短手方向の他方側の湾曲形状に対応するように、第2挟持部材23,24による外板2の挟持位置を第1挟持部材21,22による外板2の挟持位置に対して枠体10の厚さ方向にオフセットさせることができる。
また、第1挟持部材22の連結部分22b及び第2挟持部材24の連結部分24bには、外板2における回転軸Xと直交する方向の両端それぞれに当接する一対のストッパSが設けられている。これにより、枠体10の回転により外板2が傾いたときに、重力によって外板2の位置がずれてしまうことを抑制できる。また、枠体10の枠内に外板2を配置する際に、ストッパS同士の間に外板2を配置することで、枠体10に対して外板2を容易に位置決めできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、ステップS5において外板2の他方面2bに施す加工の例として溶接部Wの研磨を例示したが、これに代えて又は加えて、スポット溶接痕の電解作業を施してもよく、或いは、その他の加工を施してもよい。また、外板2の一方面2aに施す加工の例として骨部材の取付を例示したが、これに代えて又は加えて、その他の加工を施してもよい。また、外板2の一方面2aの加工を行わず、他方面2bの加工のみを行ってもよい。また、外板2は、予め一体に形成された1枚の板材により構成されてもよい。
また、上記実施形態において、第1挟持部材22及び第2挟持部材24が第1挟持部材21及び第2挟持部材23と同様に回動自在となっていてもよい。例えば、第1挟持部材22の各連結部分22b及び第2挟持部材24の各連結部分24bが枠体10の長辺部11に軸支され、第1挟持部材22及び第2挟持部材24が長辺部11に沿った軸周りに回動自在となっていてもよい。この場合、例えば、ステップS5で外板2の他方面2bに研磨作業を施した後に、第1挟持部材22及び第2挟持部材24を回動させて外板2の他方面2b側を開放して、他方面2b上に表面保護のために貼り付けられている保護フィルムを剥がす作業を実施できる。この保護フィルムを剥がす作業が完了した後には、第1挟持部材22及び第2挟持部材24を回動させて外板2の他方面2b側を閉じ、上記実施形態の場合と同様に、昇降機構40によって枠体10を下側位置から上側位置まで上昇させればよい(ステップS6)。
また、外板2は、枠体10の厚さ方向から見た場合に枠体10の枠内に位置していればよく、必ずしも枠体10の面内方向に沿った方向から見た場合に枠体10の枠内に位置していなくてもよい。すなわち、枠体10の面内方向に沿った方向から見た場合に、外板2の一部が枠体10の枠外に位置していてもよい。また、第1挟持部材21及び第2挟持部材23は、エアシリンダ25以外の駆動手段により回動されてもよく、回転機構30は、モータ以外の駆動手段により枠体10を回転させてもよい。また、昇降機構40の可動部43は、空圧式の伸縮ポール以外の駆動手段により固定部42を移動させてもよい。
また、緩衝材29は、第1挟持部材21,22及び第2挟持部材23,24における外板2との接触部分の少なくとも一部に設けられていればよく、上記実施形態のように接触部分の一部に設けられてもよいし、或いは、接触部分の全体にわたって設けられてもよい。また、オフセット部材28は、例えば仮止め溶接等のボルト締結以外の手段により第2挟持部材23に対して着脱自在となっていてもよい。仮止め溶接とは、所定量以上の荷重をかけることによって取り外し可能となるように、点溶接等により部材同士を仮止めすることをいう。また、必ずしも第2挟持部材23にオフセット部材28が着脱自在となっていなくてもよい。この場合、例えば、閉状態において第2挟持部材23が第1挟持部材21と同一の水平面内に位置し、第2挟持部材23,24が第1挟持部材21,22と同様に外板2を直接挟持する。また、ストッパSは、第1挟持部材21の連結部分21b又は第2挟持部材23の連結部分23bに設けられてもよい。
1…外板保持装置、2…外板、2a…一方面、2b…他方面、10…枠体、20…保持機構、21,22…第1挟持部材、21a,22a…挟持部分、21b,22b…連結部分、23,24…第2挟持部材、23a,24a…挟持部分、23b,24b…連結部分、28…オフセット部材、29…緩衝材、30…回転機構、40…昇降機構。

Claims (7)

  1. 鉄道車両用の外板の加工に用いられる外板保持装置であって、
    前記外板よりも大きい寸法を有する枠体と、
    前記枠体の枠内で前記外板を着脱自在に保持する保持機構と、
    前記枠体を水平な回転軸周りに回転させる回転機構と、を備え
    前記保持機構は、前記外板の一方側を支持する一対の第1挟持部材と、前記外板の他方側を支持する一対の第2挟持部材と、を有し、
    前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれは、前記外板の長手方向に沿って延びる棒状の挟持部分と、前記挟持部分を前記枠体に連結する複数の連結部分と、を有している、外板保持装置。
  2. 前記枠体を鉛直方向に昇降させる昇降機構を更に備えた、請求項1に記載の外板保持装置。
  3. 前記第1挟持部材の前記連結部分及び前記第2挟持部材の前記連結部分には、前記外板における前記回転軸と直交する方向の両端それぞれに当接する一対のストッパが設けられている、請求項1又は2に記載の外板保持装置。
  4. 前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材における前記外板との接触部分に緩衝材が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外板保持装置。
  5. 前記第2挟持部材には、前記第2挟持部材による前記外板の挟持位置を前記第1挟持部材による前記外板の挟持位置に対して前記枠体の厚さ方向にオフセットさせるオフセット部材が着脱自在となっている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外板保持装置。
  6. 鉄道車両用の外板の加工に用いられる外板保持装置であって、
    前記外板よりも大きい寸法を有する枠体と、
    前記枠体の枠内で前記外板を着脱自在に保持する保持機構と、
    前記枠体を水平な回転軸周りに回転させる回転機構と、を備え、
    前記保持機構は、前記外板の一方側を支持する一対の第1挟持部材と、前記外板の他方側を支持する一対の第2挟持部材と、を有し
    前記第2挟持部材には、前記第2挟持部材による前記外板の挟持位置を前記第1挟持部材による前記外板の挟持位置に対して前記枠体の厚さ方向にオフセットさせるオフセット部材が着脱自在となっている、外板保持装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の外板保持装置を用いた外板加工方法であって、
    前記外板の一方面が上方を向き、かつ他方面が下方を向くように前記保持機構によって前記外板を前記枠体の枠内に保持する保持ステップと、
    前記外板の一方面が下方を向き、かつ他方面が上方を向くように前記回転機構によって前記枠体を前記回転軸周りに回転させる回転ステップと、
    前記外板の他方面に加工を施す加工ステップと、を含む外板加工方法。
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