以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、回数券の発行のための第一媒体(例えば、カード)に表出している第一コード(例えば、バーコード)が読み取られた結果である第一識別子(例えば、JANコード)を受け付け、当該第一識別子に対応する第二コード(例えば、バーコード)であり、2以上の商品を引き換えるための第二コードが表出した第二媒体(例えば、レシート)を出力するための情報を出力する情報処理装置を具備する回数券運用システムについて説明する。なお、商品とは、販売対象のものであり、物品のみではなく、いわゆるサービスも含んでも良い。
また、本実施の形態において、第二媒体に表出する第二コードは、2以上である場合について説明する。
また、本実施の形態において、回数券である第二媒体を販売した場合の組織の収益金額の分配のための処理である分配処理を行う情報処理装置を具備する回数券運用システムについて説明する。
また、本実施の形態において、回数券である第二媒体を使用して、ユーザが商品を購入する場合の販売管理を行う情報処理装置を具備する回数券運用システムについて説明する。
また、本実施の形態において、回数券である第二媒体を使用して、ユーザが商品を購入する場合の課金処理の例について説明する。
さらに、本実施の形態において、回数券である第二媒体の不正使用を防止する仕組みについて説明する。
図1は、本実施の形態における回数券運用システムAの概念図である。回数券運用システムAは、1または2以上の第一媒体1、情報処理装置2、および1または2以上の第二媒体3を備える。
第一媒体1は、2個以上の商品と引き換えるための回数券を発行するための媒体である。第一媒体1には、第一コードが表出している。第一コードは、2個以上の商品に対応する識別子である第一識別子が埋め込まれたコードである。第一媒体1には、通常、一つの第一コードが表出している。ここで、2個以上の各商品は、通常、同一の商品であるが、異なる商品でも良い。2個以上の各商品が異なる場合、第一媒体1は、2種以上の商品をセットで購入するためのチケットと言える。なお、回数券は、ユーザに与える報酬に関する回数券である、と広く解しても良い。かかる場合、回数券は、商品を購入する場合の割引き券により構成されても良い。また、ユーザに与える報酬とは、ユーザに与える何らかのメリット、または何らかの利益である。ユーザに与える報酬は、例えば、商品、販売価格の割引き、販売時に付けるおまけ等である。ユーザに与える報酬の一例である商品は、回数券を発行する場合に購入する商品と同じ商品でも良いし、異なる商品でも良い。
なお、第一コード、後述する第二コード、後述する第三コード、後述する第四コードは、通常、二次元コードであるが、コードの種類は問わない。第一コード、後述する第二コード、後述する第三コード、後述する第四コードは、情報を特定できるものであれば良い、と考えても良い。また、第一コードから第四コードは、同じ種類のコードであることは好適であるが、異なる種類のコードでも良い。かかるコードは、例えば、バーコード、QRコード(登録商標)である。かかるコードは、例えば、JANコードである。ただし、かかるコードは、上記したもの以外でも良く、例えば、数字列、アルファベット列、文字列等でも良い。
また、第一媒体1の材質は、通常、紙である。ただし、媒体の材質は、樹脂、金属等でも良く、その材質は問わない。さらに、第一媒体1は、電子的な情報でも良い。第一媒体1が電子的な情報である場合、例えば、第一媒体1は、ユーザの図示しない端末装置に表示されている。また、第一媒体1が電子的な情報である場合、例えば、第一媒体1は、図示しないサーバ装置からユーザの図示しない端末装置に送信されても良い。なお、サーバ装置からユーザの図示しない端末装置への送信のトリガーは問わない。
また、第一媒体1は、カードの形状であることは好適であるが、カードに限定されるものではなく、形状は問わない。第一媒体1は、例えば、店舗のレジの横に設置されている立て札、看板等でも良い。また、第一媒体1は、例えば、店舗のレジスターマシンに表出していても良い。なお、第一コードの表出の実現方法は問わない。第一コードの表出の実現方法は、例えば、印刷による実現であるが、シールの貼付による実現、刻印やプレスによる実現等があり得、その実現方法は問わない。また、第一媒体1の形状は問わないことは言うまでもない。さらに、第一媒体1の設置場所は、回数券で引き換え可能な商品の商品棚、または当該商品の商品棚の近辺であることは好適であるが、店舗のレジの所等でも良い。つまり、第一媒体1の設置場所も問わない。
情報処理装置2は、第二媒体3を出力するための情報を出力する装置である。情報処理装置2は、例えば、POSレジスタ2a、およびサーバ装置2bを有する。ただし、情報処理装置2は、POSレジスタ2aから情報を受信する装置であり、サーバ装置2bのみで実現されても良い。また、情報処理装置2は、POSレジスタ2aのみで実現される、と考えても良い。かかる場合、POSレジスタ2aは、後述の情報処理装置2の機能を全て有する。
情報処理装置2は、例えば、いわゆるサーバにより実現され得る。情報処理装置2は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
第二媒体3は、2個以上の商品と引き換えるための回数券である。第二媒体3は、1または2以上の第二コードが表出した回数券である。第二媒体3には、引き換え可能な商品の数だけ第二コードが表出していることは好適である。第二媒体3には、ユーザに与える報酬の数だけ第二コードが表出していることは好適である。
第二媒体3に、2以上の第二コードが表出している場合、2以上の各第二コードは、通常、同じコードであるが、異なるコードでも良い。第二媒体3が、2個以上の同一の商品と引き換えるための回数券である場合であり、2以上の各第二コードが異なるコードである場合は、例えば、2以上の各第二コードには、当該同一商品を識別する識別子である第二識別子と、2以上の各券の識別子(例えば、「1」から「4」のいずれかの自然数)とが埋め込まれている。第二媒体3が、2個以上の同一の商品と引き換えるための回数券である場合であり、2以上の各第二コードが同一のコードである場合は、例えば、2以上の各第二コードには、当該同一商品を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれており、各券を識別する情報は埋め込まれていない。また、第二媒体3が、2個以上の異なる商品と引き換えるための回数券である場合は、例えば、2以上の各第二コードには、各商品を識別する識別子である異なる第二識別子が埋め込まれている。第二媒体3が、2個以上の同一の商品の割引きのための回数券である場合であり、2以上の各第二コードが異なるコードである場合は、例えば、2以上の各第二コードには、当該同一商品を識別する識別子である第二識別子と、2以上の各券の識別子(例えば、「1」から「4」のいずれかの自然数)とが埋め込まれている。また、第二媒体3が、2個以上の異なる商品の割引きのための回数券である場合は、例えば、2以上の各第二コードには、各商品を識別する識別子である異なる第二識別子が埋め込まれている。また、第二媒体3が、2個以上の異なる商品の割引きのための回数券である場合は、例えば、2以上の各第二コードには、回数券を識別する識別子(例えば、回数券の番号)が埋め込まれている。
また、第二媒体3の材質は、通常、紙である。第二媒体3の材質は、例えば、レジスターマシンから印刷される紙である。当該紙は、例えば、レジスタ用レシートである。ただし、第二媒体3の材質は、樹脂、金属等でも良く、問わない。また、第二媒体3における第二コードの表出の実現方法は、通常、印刷による実現であるが、シールの貼付による実現、刻印やプレスによる実現等があり得、その実現方法は問わない。また、第二媒体3は、電子的な情報でも良い。つまり、第二媒体3は、電子的な回数券でも良い。なお、第二媒体3は、通常、購入した顧客が持ち帰る媒体である。
図2は、本実施の形態における回数券運用システムAを構成する情報処理装置2のブロック図である。
情報処理装置2は、格納部21、受付部22、処理部23、および出力部24を備える。格納部21は、回数情報格納部211、第一金額情報格納部212、および分配情報格納部213を備える。処理部23は、第一識別子取得部231、第二コード取得部232、分配処理部233、識別子取得部234、使用可否判断部235、判断処理部236、販売情報取得部237、および課金処理部238を備える。出力部24は、第二媒体出力部241、および販売情報出力部242を備える。
情報処理装置2を構成する格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する回数情報、後述する第一金額情報、後述する分配情報である。
各種の情報とは、例えば、第二コード生成元情報である。第二コード生成元情報とは、第一識別子を用いて第二コードを生成するための情報である。第二コード生成元情報は、例えば、第一識別子と第二識別子との対の情報である。第二コード生成元情報は、例えば、第一識別子と第二コード(例えば、バーコードやQRコードの図柄)との対の情報である。
また、格納部21には、例えば、後述する第二識別子に対応する第二金額情報、後述する第三識別子に対応する第三金額情報が格納されている。
回数情報格納部211には、1または2以上の回数情報が格納される。回数情報は、回数券の使用状況を管理する情報である。回数情報は、商品が引き渡された回数に関する情報である。回数情報は、例えば、回数券が使用された回数を特定する情報、または回数券の残りの回数を特定する情報である。回数券が使用された回数とは、引き渡された商品の個数である。また、回数は、例えば、商品の数に対応する。2以上の各回数情報は、各々、異なる識別子である第四識別子に対応付けられている。第四識別子は、通常、第二識別子と同一であるが、第二識別子と異なる識別子でも良い。また、第四識別子は、通常、第一識別子と同一でも良い。第四識別子が第二識別子とも第一識別子とも異なる識別子である場合、通常、当該第四識別子は各第二媒体3を識別する情報である。
第一金額情報格納部212には、1または2以上の第一金額情報が格納される。第一金額情報は、回数券である第二媒体3を消費者に渡す場合の金額を特定する情報である。第一金額情報は、第二媒体3の販売価格を特定する情報である。
第一金額情報は、第一識別子に対応付いていることは好適である。つまり、第一金額情報は、商品により異なることがあり得る。
第二媒体3の販売価格は、例えば、当該第二媒体3によりN(Nは2以上の自然数)個の商品を購入できる場合、N×商品単価より低い価格である。また、第二媒体3の販売価格は、当該第二媒体3によりN(Nは2以上の自然数)個の商品を購入できる場合、(N−1)個の商品の価格の和であることは好適である。1以上の各第一金額情報は、第一識別子に対応付いていることは好適である。1以上の各第一金額情報は、第四識別子に対応付いていても良い。また、第二媒体3の販売価格は、例えば、当該第二媒体3によりN(Nは2以上の自然数)個の各商品の割引き額が「X円/個」である場合、「N×X円」より低い価格である。また、当該第二媒体3によりN(Nは2以上の自然数)個の各商品に対して割引き額「X円/個」が適用される場合、第二媒体3の販売価格は、「(N−1)×X円」であることは好適である。
分配情報格納部213には、分配情報が格納される。分配情報は、第一金額情報が特定する金額に対する2以上の組織の分配に関する情報である。分配情報は、一つの組織のみに第一金額情報が特定する金額が渡されることを示す情報でも良い。分配情報は、例えば、商品のメーカー、コンビニエンスストアの本部、コンビニエンスストアの加盟店(店舗)のうちの1または2以上の各組織に渡される金額を特定する情報である。分配情報は、例えば、組織を識別する組織識別子と金額を示す金額情報との対の情報である。分配情報は、例えば、組織を識別する組織識別子と分配金の割合を示す割合情報との対の情報である。分配金の割合は、第二媒体3の販売価格に対する割合いである。
分配情報は、第一識別子に対応付いていることは好適である。つまり、1以上の各分配情報は、商品により異なっても良い。
受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。ここでの受け付けとは、例えば、コードリーダーによる読み込みである。また、受け付けとは、例えば、受信である。受け付けとは、例えば、POSレジスタ2aからの受信である。
また、各種の情報や指示とは、例えば、第一コード、第一コードから取得された第一識別子、第二コード、第二コードから取得された第二識別子、第三コード、第三コードが読み取られた結果である第三識別子、第四コード、第四識別子である。
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、第一識別子取得部231、第二コード取得部232、分配処理部233、識別子取得部234、使用可否判断部235、判断処理部236、販売情報取得部237、課金処理部238が行う処理である。
第一識別子取得部231は、第一媒体1に表出している第一コードから取得された第一識別子を取得する。
第一識別子取得部231は、例えば、第一媒体1に表出している第一コードを読み取り、第一識別子を取得しても良い。かかる場合、第一識別子取得部231は、コードリーダーにより実現され得る。なお、第一識別子取得部231は、ユーザの図示しない端末装置に表示されている第一媒体1に表出している第一コードを読み取り、第一識別子を取得しても良い。
また、第一識別子取得部231は、例えば、第一媒体1に表出している第一コードが読み取られた結果である第一識別子を受け付けても良い。なお、ここでの受け付けとは、例えば、コードリーダーからの取得、またはコードリーダーからの受信である。
第二コード取得部232は、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、商品を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。
第二コード取得部232は、例えば、格納部21に格納されている第二コード生成元情報を用いて、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する第二コードを取得する。
第二コード生成元情報が第一識別子と第二識別子との対の情報である場合、第二コード取得部232は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子と対になる第二識別子を格納部21に格納されている第二コード生成元情報から取得し、当該第二識別子を用いて、当該第二識別子が埋め込まれた第二コードを生成する。なお、埋め込まれる識別子が存在する場合に、当該識別子を埋め込んだコードを生成する技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
第二コード生成元情報が第一識別子と第二コードとの対の情報である場合、第二コード取得部232は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子と対になる第二コードを格納部21から読み出す。
分配処理部233は、分配情報格納部213の分配情報を用いて、第一金額情報が特定する金額を2以上の組織の分配するための分配処理を行う。
第二媒体出力部241における第二媒体3を出力するための情報の出力に応じて、通常、分配処理部233は、分配情報を用いて、第一金額情報が特定する金額を2以上の組織の分配するための分配処理を行う。つまり、分配処理部233は、通常、回数券が販売されたことに応じて、分配情報に従って、分配処理を行う。
分配情報が、例えば、「コンビニエンスストアの本部に第一金額情報が特定するすべての金額が渡ることを示す情報」である場合、分配処理部233は、コンビニエンスストアの本部に第一金額情報が特定するすべての金額が渡るための処理を行う。かかる処理は、例えば、コンビニエンスストアの本部を識別する組織識別子と第一金額情報とを図示しないサーバに送信する処理、コンビニエンスストアの本部を識別子する組織識別子と第一金額情報とを格納部21に蓄積する処理、コンビニエンスストアの本部のサーバに第一金額情報を含む回数券の売上情報を送信する処理等である。
分配情報が、例えば、「コンビニエンスストアの本部に第一金額情報のx%の金額が渡り、コンビニエンスストアの加盟店に(100−x)%の金額が渡ることを示す情報」である場合、分配処理部233は、かかる分配情報に従った処理を行う。かかる処理は、例えば、コンビニエンスストアの本部を識別する組織識別子と「第一金額情報×x/100」とを対応付けた情報、およびコンビニエンスストアの加盟店を識別する組織識別子と「第一金額情報×(100−x)/100」とを対応付けた情報を図示しないサーバに送信する処理、コンビニエンスストアの本部を識別する組織識別子と「第一金額情報×x/100」とを対応付けた情報、およびコンビニエンスストアの加盟店を識別する組織識別子と「第一金額情報×(100−x)/100」とを対応付けた情報を格納部21に蓄積する処理、コンビニエンスストアの本部のサーバに「第一金額情報×x/100」を含む回数券の売上情報を送信する処理等である。
識別子取得部234は、第二媒体3に表出した第二コードが読み取られた結果である第二識別子を取得し、かつ第一識別子に対応する商品に表出した第三コードが読み取られた結果である第三識別子を取得する。ここでの取得とは、例えば、第二識別子、第三識別子を連続して取得されることである。ここでの取得とは、例えば、第二識別子と第三識別子とが対応付けて取得されることである。また、第二識別子と第三識別子との取得順序は問わない。なお、第一識別子に対応する商品とは、第二識別子に対応する商品でもある。
識別子取得部234は、回数券である第二媒体3が使用される場合に、動作する。例えば、店員が、回数券である第二媒体3に表出した第二コードをコードリーダーで読み込み、かつ回数券で顧客が購入する商品に表出した第三コードをコードリーダーで読み込む。この場合、識別子取得部234は、コードリーダーから送付される第二識別子と第三識別子とを取得する。なお、第二コード、第三コードが読み取られる順序は問わない。
また、識別子取得部234は、コードリーダーを含んでも良い。かかる場合、識別子取得部234は、第二媒体3に表出した第二コードを読み取り、当該第二コードから第二識別子を取得する。また、識別子取得部234は、第一識別子に対応する商品に表出した第三コードを読み取り、当該第三コードから第三識別子を取得する。
使用可否判断部235は、第二コードが読み取られた場合に、当該第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する第四識別子に対応する回数情報を参照し、第二コードが使用可能か否かを判断する。ここで、第二識別子に対応する第四識別子とは、第二識別子と対になる第四識別子、または第四識別子である第二識別子である。つまり、第四識別子は第二識別子と同じであっても良い。なお、第二識別子と対になる第四識別子は、通常、格納部21に格納されている。
使用可否判断部235は、例えば、第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する第四識別子に対応する回数情報を回数情報格納部211から取得する。そして、使用可否判断部235は、例えば、当該回数情報が示す「回数券が使用された回数」が格納部21に格納されている最大回数情報が示す最大回数を超えているか否か(既に、回数券を使い果たしているか否か)を判断する。また、使用可否判断部235は、例えば、当該回数情報が示す「回数券の残りの回数」が0であるか否か(既に、回数券を使い果たしているか否か)を判断する。なお、例えば、使用可否判断部235は、既に、回数券を使い果たしている場合は使用不可能であると判断し、使用不可能を示すフラグを取得し、使用可否判断部235は、回数券を使い果たしていない場合は使用可能であると判断し、使用可能を示すフラグを取得する。
使用可否判断部235は、第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する第四識別子に対応する回数情報が回数情報格納部211に存在するか否かを判断しても良い。回数情報が回数情報格納部211に存在しない場合は、使用可否判断部235は、使用不可能であると判断し、使用不可能を示すフラグを取得する。かかる処理により、第二媒体3の偽造等の不正防止に寄与できる。
判断処理部236は、使用可否判断部235における判断結果に応じた処理を行う。
使用可否判断部235が使用不可能であると判断した場合、判断処理部236は、例えば、エラーメッセージを出力する。使用可否判断部235が使用不可能であると判断した場合、判断処理部236は、例えば、販売情報取得部237または課金処理部238を動作させないようにする。販売情報取得部237または課金処理部238を動作させないようにする処理は、例えば、販売情報取得部237または課金処理部238に対応する関数またはメソッド等を呼び出さないように、制御する処理である。
使用可否判断部235が使用可能であると判断した場合、判断処理部236は、例えば、正常な回数券である旨の情報を出力する。使用可否判断部235が使用可能であると判断した場合、判断処理部236は、例えば、販売情報取得部237または課金処理部238を動作させる。販売情報取得部237または課金処理部238を動作させる処理は、販売情報取得部237または課金処理部238に対応する関数またはメソッド等を実行する処理、販売情報取得部237または課金処理部238に対応する関数またはメソッド等に制御を渡す処理等である。
販売情報取得部237は、識別子取得部234が取得した第三識別子により識別される商品の販売に関する販売情報を取得する。販売情報は、例えば、第三識別子により識別される商品が販売されたことを示す情報である。販売情報は、例えば、第三識別子により識別される商品が販売された数を示す情報である。商品が販売されたことは、ここでは、通常、商品が顧客に渡されたことである。
販売情報取得部237は、例えば、第三識別子により識別される商品が販売されたことを示す販売情報であり、第三識別子を含む販売情報を取得する。
販売情報取得部237は、例えば、第三識別子と対になる販売情報であり、今までの販売数を示す販売情報と格納部21から取得し、当該販売情報に1を加え、新たな販売情報を取得する。
課金処理部238は、例えば、以下の第一課金処理、第二課金処理、および第三課金処理のうちのいずれか1以上の課金処理を行う。
(1)第一課金処理
第一の課金処理は、回数券の販売に対する課金処理である。課金処理部238は、第一識別子取得部231が第一識別子を取得したことに応じて、課金処理を行う。かかる場合の課金処理は、例えば、第一金額情報格納部212から第一識別子に対応する第一金額情報を読み出し、当該第一金額情報に対応する金額の課金のための処理である。かかる場合の課金処理は、例えば、第一金額情報格納部212から第一識別子に対応する第一金額情報を読み出し、当該第一金額情報が特定する金額のレシートを出力する処理である。
(2)第二課金処理
第二の課金処理は、回数券が使用された場合の課金処理である。つまり、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第二識別子に対応する金額を特定する第二金額情報を取得し、識別子取得部234が取得した第三識別子に対応する金額を特定する第三金額情報を取得し、かつ第二金額情報と第三金額情報とを用いて課金に関する課金処理を行う。
なお、例えば、第二識別子に対応する第二金額情報、第三識別子に対応する第三金額情報は、格納部21に格納されている。そして、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第二識別子に対応する第二金額情報を格納部21から取得し、当該第二金額情報を用いた課金処理を行う。第二金額情報を用いた課金処理とは、例えば、第二金額情報を出力する処理、第二金額情報を図示しないサーバに送信する処理等である。また、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第三識別子に対応する第三金額情報を格納部21から取得し、当該第三金額情報を用いた課金処理を行う。第三金額情報を用いた課金処理とは、例えば、第三金額情報を出力する処理、第三金額情報を図示しないサーバに送信する処理等である。
なお、第二金額情報と第三金額情報とを用いた課金処理とは、例えば、顧客に0円であることを明示するための処理、および第三識別子に対応する商品が販売されたことを管理するための処理である。第二金額情報と第三金額情報とを用いた課金処理とは、例えば、「第三金額情報+第二金額情報=0」の演算を行うことである。第二金額情報と第三金額情報とを用いた課金処理とは、例えば、「第三金額情報+第二金額情報=0」の演算を行い、かつ0円のレシートを出力する処理である。第二金額情報が割引き料を特定する割引料情報である場合、第二金額情報と第三金額情報とを用いた課金処理とは、例えば、「第三金額情報−第二金額情報」の演算を行い、かつ演算結果(割り引いた結果の販売価格)が印刷されたレシートを出力する処理である。
かかる場合、例えば、店員が第二媒体3に表出した第二コードをコードリーダーで読み込み、かつ店員が回数券で購入する商品に表出した第三コードをコードリーダーで読み込んだ場合の課金処理部238の処理である。
課金処理部238は、識別子取得部234が第二識別子を取得したことに応じて、第二の課金処理を行っても良い。かかる場合、例えば、店員が第二媒体3に表出した第二コードをコードリーダーで読み込んだ場合の課金処理部238の処理である。かかる場合、店員は、回数券で購入する商品に表出した第三コードをコードリーダーで読み込まない。
(3)第三課金処理
第三課金処理は、回数券に関する購入ではなく、通常の商品の購入の場合の課金処理である。課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第三識別子に対応する金額を特定する第三金額情報を取得し、当該第三金額情報を用いて課金処理を行う。
なお、第三金額情報を用いた課金処理とは、例えば、第三金額情報を出力する処理、第三金額情報を図示しないサーバに送信する処理等である。
出力部24は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、第二媒体3、販売情報である。
ここで、出力とは、例えば、印刷、外部の装置への送信等であるが、例えば、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
第二媒体出力部241は、第二コード取得部232が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する。なお、第二媒体3を出力するための情報とは、例えば、1または2以上の第二コードが表出した回数券の画像である。また、ここで、出力とは、通常、印刷、外部装置への送信である。ただし、出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。つまり、第二媒体出力部241は、第二媒体3を出力するための情報を、図示しないサーバまたは図示しないユーザの端末に送信しても良い。かかる場合、出力される第二媒体3は、電子的な回数券でも良い。
第二媒体出力部241は、第二コード取得部232が取得した第二コードが、2以上表出した第二媒体3を出力するための情報を出力することは好適である。第二媒体3に2以上の第二コードが表出している場合、かかる2以上の各第二コードは、購入できる商品の数に対応していることは好適である。
第二媒体出力部241は、第二コード取得部232が取得した1または2以上の第二コードが表出した第二媒体3を印刷することは好適である。
販売情報出力部242は、販売情報取得部237が取得した販売情報を出力する。ここで、出力とは、通常、格納部21への蓄積、外部装置への送信である。ただし、出力とは、例えば、印刷、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
格納部21、回数情報格納部211、第一金額情報格納部212、および分配情報格納部213は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部21等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部21等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部21等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部21等で記憶されるようになってもよい。
受付部22は、例えば、コードリーダーにより実現される。コードリーダーは、例えば、バーコードリーダー、QRコードリーダーである。
処理部23、第一識別子取得部231、第二コード取得部232、分配処理部233、識別子取得部234、使用可否判断部235、判断処理部236、販売情報取得部237、および課金処理部238は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部23等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部24、第二媒体出力部241、および販売情報出力部242は、プリンタや通信デバイス等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部24等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、回数券運用システムAを構成する情報処理装置2の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部22は、第一コードを読み込んだか否かを判断する。第一コードを読み込んだ場合はステップS302に行き、第一コードを読み込まなかった場合はステップS308に行く。
(ステップS302)第一識別子取得部231は、ステップS301で読み込まれた第一コードから第一識別子を取得する。
(ステップS303)第二コード取得部232は、ステップS302で取得された第一識別子に対応する第二コードを取得する。
(ステップS304)第二コード取得部232は、ステップS303で取得した第二コードを1以上有する情報であり、第二媒体3を出力するための情報を構成する。
(ステップS305)第二媒体出力部241は、ステップS304で構成された情報を用いて、第二媒体3を出力する。
(ステップS306)分配処理部233は、第一識別子に対応する第一金額情報を第一金額情報格納部212から取得する。また、分配処理部233は、第一識別子に対応する分配情報を分配情報格納部213から取得する。次に、分配処理部233は、第一識別子に対応する分配情報に従って、1以上の各組織に対応する分配の金額を示す情報であり、第一金額情報が特定する金額の分配を示す情報を取得する。分配処理部233は、1以上の各組織に対応する分配の金額を示す情報を出力する。
(ステップS307)課金処理部238は、上述した第一課金処理を行う。ステップS301に戻る。
(ステップS308)受付部22は、第二コードを読み込んだか否かを判断する。第二コードを読み込んだ場合はステップS309に行き、第二コードを読み込まなかった場合はステップS318に行く。
(ステップS309)識別子取得部234は、ステップS308で読み込まれた第二コードから第二識別子を取得する。
(ステップS310)受付部22は、第三コードを読み込んだか否かを判断する。第三コードを読み込んだ場合はステップS311に行き、第三コードを読み込まなかった場合はステップS310に戻る。
(ステップS311)識別子取得部234は、ステップS310で読み込まれた第三コードから第三識別子を取得する。
(ステップS312)使用可否判断部235は、回数券である第二媒体3の使用可否の判断を行う。かかる判断処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS313)判断処理部236は、ステップS312における判断の結果が「正当」であったか、「不当」であったかを判断する。「正当」である場合はステップS314に行き、「不当」である場合は、ステップS317に行く。
(ステップS314)課金処理部238は、上述した第二課金処理を行う。
(ステップS315)販売情報取得部237は、ステップS311で取得された第三識別子により識別される商品の販売情報を取得する。
(ステップS316)販売情報出力部242は、ステップS315で取得された販売情報を出力する。ステップS301に戻る。
(ステップS317)判断処理部236は、第二媒体3が使用できない旨のエラーメッセージを出力する。ステップS301に戻る。
(ステップS318)受付部22は、第三コードを読み込んだか否かを判断する。第三コードを読み込んだ場合はステップS319に行き、第三コードを読み込まなかった場合はステップS301に戻る。
(ステップS319)識別子取得部234は、ステップS318で読み込まれた第三コードから第三識別子を取得する。
(ステップS320)課金処理部238は、上述した第三課金処理を行う。
(ステップS321)販売情報取得部237は、ステップS319で取得された第三識別子により識別される商品の販売情報を取得する。
(ステップS322)販売情報出力部242は、ステップS321で取得された販売情報を出力する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS312の判断処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)使用可否判断部235は、取得された第二識別子に対応する第四識別子に対応する回数情報を回数情報格納部211から取得する。
(ステップS402)使用可否判断部235は、ステップS401で回数情報を取得できたか否かを判断する。取得できた場合はステップS403に行き、取得できなかった場合はステップS406に行く。
(ステップS403)使用可否判断部235は、取得した回数情報が示す情報が、回数券が使用可能であることを示す情報であるか否かを判断する。回数券が使用可能であることを示す情報である場合はステップS404に行き、回数券が使用不可能であることを示す情報である場合はステップS4046に行く。
(ステップS404)使用可否判断部235は、変数「判断結果」に値「正当」(例えば、「1」)を代入する。
(ステップS405)使用可否判断部235は、第二識別子に対応する第四識別子に対応する回数情報を、1回分、使用したことを示す情報に変更する。上位処理にリターンする。
(ステップS406)使用可否判断部235は、変数「判断結果」に値「不当」(例えば、「0」)を代入する。上位処理にリターンする。
以下、本実施の形態における回数券運用システムAの具体的な動作について説明する。回数券運用システムAの概念図は図1である。
今、情報処理装置2の第一金額情報格納部212には、図5に示す第一金額情報管理表が格納されている。この第一金額情報管理表は、回数券の金額である第一金額情報を管理する表である。第一金額情報管理表は、「ID」「第一識別子」「第一金額情報」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「第一識別子」は、ここでは、JANコードの識別子である。JANコードの識別子は13桁の数値であるが、ここでは、省略記載している。「第一識別子」の「XXX」は6桁の数字列が入るとする。「第一金額情報」は回数券の価格である。また、ここでの回数券は、例えば、4個の商品を、3個の商品の価格で購入できる券である、とする。
また、分配情報格納部213には、図6に示す分配情報管理表が格納されている。この分配情報管理表は、分配情報を管理するための表である。分配情報管理表は、「ID」「第一識別子」「分配情報」を有する複数のレコードが格納されている。「分配情報」は、ここでは「組織識別子」「金額情報」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「第一識別子」は、ここでは、JANコードの識別子である。「組織識別子」は、ここでは、コンビニエンスストアの本部である「本部」(例えば、値「1」)、コンビニエンスストアの加盟店(店舗)(例えば、値「2」)である「加盟店」、または商品のメーカーである「メーカー」(例えば、値「3」)のうちのいずれかを採り得る、とする。「金額情報」は、対応する組織識別子で識別される組織が得られる金額を示す。なお、組織が得られる金額が「0円」である場合、当該情報は分配情報管理表に存在しても存在しなくても良い。
また、格納部21には、図7に示す第二コード生成元情報管理表が格納されている、とする。第二コード生成元情報管理表は、「ID」「第一識別子」「第二識別子」「回数券割引金額情報」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「回数券割引金額情報」は、回数券を使用した場合に、顧客に課金しないための割引き金額を特定する情報である。「回数券割引金額情報」は、「第一識別子」に対応する商品の金額の負の値である。なお、「回数券割引金額情報」は、回数券を用いた場合の割引料を決定するための割引料情報の一例である。また、割引料情報は、商品の全額でなくても良いことは言うまでもない。割引料情報は、割引き金額を示す情報(例えば、50円、−123円)でも良いし、割引き率を示す情報(例えば、3割、20%等)でも良い。
さらに、格納部21には、図8に示す商品情報管理表が格納されている、とする。商品情報管理表は、商品に関する情報である商品情報を管理する表である。商品情報管理表は、「ID」「第三識別子」「第三金額情報」「商品名」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「第三識別子」は、商品の容器に付されている第三コードに埋め込まれている識別子である。「第三金額情報」は、商品の価格である。「商品名」は、商品の名称である。
かかる状況において、以下、4つの具体例について説明する。具体例1は、顧客が回数券を購入する場合の処理例である。具体例2は、顧客が回数券を使用する場合であり、不正な回数券使用の判断処理を行わない場合である。具体例3、具体例4は、顧客が回数券を使用する場合であり、不正な回数券使用の判断処理を行う場合である。具体例3、具体例4は、使用される第二媒体3、回数情報が異なる。
(具体例1)
ここでは、顧客が回数券を購入する場合について説明する。
第一媒体1が、例えば、コンビニエンスストアの商品棚に配置されている、とする。なお、第一媒体1は、商品棚のレールの領域に設置されていることは好適であるが、設置場所は問わないことは言うまでもない。また、第一媒体1は、ここでは、紙のカードであるが、材質や形状は問わない。
次に、顧客は、コンビニエンスストアの商品棚から第一媒体1を店舗のレジまで持っていき、回数券を購入した、とする。なお、当該第一媒体1には、第一識別子「123XXX567」が埋め込まれた第一コード(ここでは、バーコード)が印刷されている、とする。
次に、コンビニエンスストアの店員は、レジにあるバーコードリーダー(例えば、図1の2a1)に、第一媒体1の第一コード(例えば、図1の1a)を読み取らせた、とする。
すると、バーコードリーダーは、第一媒体1の第一コードを読み取る。次に、情報処理装置2の第一識別子取得部231は、バーコードリーダーが読み取った第一コードに埋め込まれた第一識別子「123XXX567」を取得する。
次に、第二コード取得部232は、第一識別子「123XXX567」に対応する第二コードを取得する。なお、第二コードには、第二識別子が埋め込まれている。
次に、第二コード取得部232は、ステップS403で取得した第二コードを1以上有する情報であり、第二媒体3を出力するための情報を構成する。ここで、第二媒体3には、4つの第二コードが印刷される、とする。また、4つの各第二コードは、一つの商品の引き換えのために使用される。
次に、第二媒体出力部241は、構成された情報を用いて、第二媒体3を印刷する。かかる第二媒体3は、図9である。図9の901が第二コードである。そして、第二コードには、第二識別子「987XXX543」が埋め込まれている。
次に、分配処理部233は、第一識別子「123XXX567」に対応する第一金額情報「300円」を図5の第一金額情報管理表から取得する。次に、分配処理部233は、第一識別子「123XXX567」に対応する分配情報「「本部」300円」を図6の分配情報管理表から取得する。次に、分配処理部233は、「「本部」300円」を格納部21に蓄積する。また、分配処理部233は、「「本部」300円」を含む情報を本部の図示しないサーバに送信する。
(具体例2)
ここでは、顧客が回数券を使用して、商品を得る場合について、図10のイメージ図を用いて説明する。
顧客は、図9の回数券と、当該回数券で引き換える商品とを、店舗のレジに持っていき、回数券を商品に引き換えようとする、とする。
次に、店員は、商品名「コーヒーC」の商品に表出している第三コード(図10のJAN(6),1001)をコードリーダーで読み取り、かつ回数券に表出している第二コード(1002)をコードリーダーで読み取った、とする。なお、第三コード1001は、コーヒーCの容器の表面に表出している。
すると、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第三コード(1001)から第三識別子「234XXX678」を取得する。また、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第二コードから第二識別子「987XXX543」を取得する。
次に、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第三識別子「234XXX678」に対応する第三金額情報「123円」を図8の商品情報管理表から取得する。
次に、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第二識別子「987XXX543」に対応する第二金額情報「−123円」を格納部21から取得する。なお、第二金額情報「−123円」は、値引きする金額に関する情報である。
次に、課金処理部238は、第二金額情報「−123円」と第三金額情報「123円」とを加算し、顧客に課金する金額「0円」を得る。そして、課金処理部238は、金額「0円」を格納部21に蓄積する。また、処理部23は、当該、金額「0円」を有するレシートを印刷する。
次に、販売情報取得部237は取得された第三識別子「234XXX678」により識別される商品「コーヒーC」の販売情報(例えば、「<第三識別子>234XXX678,<販売個数>1,<日時>2019年4月2日17時15分・・・」を取得する。なお、「<日時>2019年4月2日17時15分」は、販売情報取得部237が図示しない時計から取得した情報である。
次に、販売情報出力部242は、取得された販売情報を格納部21に蓄積する。また、販売情報出力部242は、取得された販売情報を図示しない販売管理を行うサーバに送信する。
以上により、回数券を用いた決済処理が行われると共に、回数券を用いて顧客に商品を渡したことに関する販売管理も可能となる。
(具体例3)
ここでも、顧客が回数券を使用して、商品を得る場合について、図10のイメージ図を用いて説明する。
また、具体例3において、図11に示す回数券管理表が格納されている、とする。回数券管理表は、1以上の各第二媒体3の使用状況を管理する表である。回数券管理表は、「ID」「第二識別子」「回数情報」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「回数情報」は、ここでは、残りの回数券の数(購入できる商品の数)を示す情報である。
かかる場合に、顧客は、図9の回数券と、当該回数券に対応する商品とを、店舗のレジに持っていき、回数券を商品に引き換えようとする、とする。
次に、店員は、商品名「コーヒーC」の商品に表出している第三コード(図10のJAN(6),1001)をコードリーダーで読み取り、かつ回数券に表出している第二コード(1002)をコードリーダーで読み取った、とする。
すると、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第三コード(1001)から第三識別子「234XXX678」を取得する。また、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第二コードから第二識別子「987XXX543」を取得する。
次に、使用可否判断部235は、以下のように、回数券である第二媒体3の使用可否の判断を行う。
まず、使用可否判断部235は、第二識別子「987XXX543」である第四識別子に対応する回数情報「4」を回数情報格納部211から取得する。なお、ここでは、第二識別子と第四識別子とは同じ情報である、とする。
次に、使用可否判断部235は、取得した回数情報「4」が1以上であるので、回数券が使用可能である、と判断する。
次に、使用可否判断部235は、変数「判断結果」に値「正当」(例えば、「1」)を代入する。
次に、課金処理部238は、第二課金処理を行う。つまり、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第三識別子「234XXX678」に対応する第三金額情報「123円」を図8の商品情報管理表から取得する。
次に、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第二識別子「987XXX543」に対応する第二金額情報「−123円」を格納部21から取得する。なお、第二金額情報「−123円」は、値引きする金額に関する情報である。
次に、課金処理部238は、第二金額情報「−123円」と第三金額情報「123円」とを加算し、顧客に課金する金額「0円」を得る。そして、課金処理部238は、金額「0円」を格納部21に蓄積する。また、課金処理部238は、当該、金額「0円」を有するレシートを印刷する。
次に、販売情報取得部237は取得された第三識別子「234XXX678」により識別される商品「コーヒーC」の販売情報(例えば、「<第三識別子>234XXX678,<販売個数>1,<日時>2019年4月2日17時15分・・・」を取得する。なお、「<日時>2019年4月2日17時15分」は、販売情報取得部237が図示しない時計から取得した情報である。
次に、販売情報出力部242は、取得された販売情報を格納部21に蓄積する。また、販売情報出力部242は、取得された販売情報を図示しない販売管理を行うサーバに送信する。
そして、図10に示すように、店員は、第二媒体3の中の使用された第二コード(1002)を切り取り、回収する。
以上により、回数券の正当性を検査した上で、回数券を用いた決済処理が行われると共に、回数券を用いて顧客に商品を渡したことに関する販売管理も可能となる。
(具体例4)
具体例4において、顧客が使用する第二媒体3の例を図12に示す。ここでの第二媒体3は、一つの第四コード(1201)と2以上の第二コード(1202)とが表出している。第四コードは、回数券の使用状況の管理のためのコードである。第四コードには、第四識別子が埋め込まれている。第二コードは、回数券の利用のためのコードである。
また、具体例4において、図13に示す回数券管理表が格納されている、とする。回数券管理表は、1以上の各第二媒体3の使用状況を管理する表である。回数券管理表は、「ID」「第四識別子」「回数情報」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「回数情報」は、ここでは、回数券の過去の使用数(購入した商品の数)を示す情報である。
かかる場合に、顧客は、図12の回数券と、当該回数券に対応する商品とを、店舗のレジに持っていき、回数券を商品に引き換えようとする、とする。
次に、店員は、商品名「コーヒーC」の商品に表出している第三コードをコードリーダーで読み取り、かつ回数券に表出している第四コード(1201)と第二コード(1202)とをコードリーダーで読み取った、とする。
すると、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第三コードから第三識別子「234XXX678」を取得する。また、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第四コードから第四識別子「666XXX123」を取得する。さらに、また、識別子取得部234は、コードリーダーにより読み込まれた第二コードから第二識別子「987XXX543」を取得する。
次に、使用可否判断部235は、以下のように、回数券である第二媒体3の使用可否の判断を行う。
まず、使用可否判断部235は、第四識別子「666XXX123」に対応する回数情報「0」を回数情報格納部211から取得する。
次に、使用可否判断部235は、取得した回数情報「0」が最大数「4」未満であるので、回数券が使用可能である、と判断する。なお、回数券の最大数「4」は、格納部21に格納されている、とする。
次に、使用可否判断部235は、変数「判断結果」に値「正当」(例えば、「1」)を代入する。
次に、課金処理部238は、第二課金処理を行う。つまり、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第三識別子「234XXX678」に対応する第三金額情報「123円」を図8の商品情報管理表から取得する。
次に、課金処理部238は、識別子取得部234が取得した第二識別子「987XXX543」に対応する第二金額情報「−123円」を格納部21から取得する。なお、第二金額情報「−123円」は、値引きする金額に関する情報である。
次に、課金処理部238は、第二金額情報「−123円」と第三金額情報「123円」とを加算し、顧客に課金する金額「0円」を得る。そして、課金処理部238は、金額「0円」を格納部21に蓄積する。また、課金処理部238は、当該、金額「0円」を有するレシートを印刷する。
次に、販売情報取得部237は取得された第三識別子「234XXX678」により識別される商品「コーヒーC」の販売情報(例えば、「<第三識別子>234XXX678,<販売個数>1,<日時>2019年4月2日17時15分・・・」を取得する。なお、「<日時>2019年4月2日17時15分」は、販売情報取得部237が図示しない時計から取得した情報である。
次に、販売情報出力部242は、取得された販売情報を格納部21に蓄積する。また、販売情報出力部242は、取得された販売情報を図示しない販売管理を行うサーバに送信する。
そして、店員は、第二媒体3の中の使用された第二コードを切り取り、回収することは好適である。
以上により、回数券の正当性を検査した上で、回数券を用いた決済処理が行われると共に、回数券を用いて顧客に商品を渡したことに関する販売管理も可能となる。
以上、本実施の形態によれば、回数券を発行するための第一媒体を用いて、回数券である第二媒体3の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば、2以上の第二コードが表出した使いやすい回数券である第二媒体3の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば第二コードが表出した回数券である第二媒体3を印刷できる。
また、本実施の形態によれば回数券である第二媒体3の発行に応じて、消費者から頂く金額を適切に分配する仕組みを提供できる。
また、本実施の形態によれば回数券である第二媒体3に表出した第二コードの利用に対して、商品の販売管理が可能となる。
また、本実施の形態によれば回数券である第二媒体3の発行に応じて発生する費用の金額を、適切に分配する仕組みを提供できる。
さらに、本実施の形態によれ回数券の使用の不正を防止できる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置2を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2個以上の商品と引き換えるための回数券を発行するための第一媒体に表出しているコードであり、前記商品に対応する識別子である第一識別子が埋め込まれたコードである第一コードから取得された前記第一識別子を取得する第一識別子取得部と、前記第一識別子取得部が取得した第一識別子に対応するコードであり、2個以上の商品と引き換えるためのコードであり、前記商品を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する第二コード取得部と、前記第二コード取得部が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体を出力するための情報を出力する第二媒体出力部として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態における情報処理装置2を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザに与える報酬の回数券を発行するためのコードであり、第一識別子が埋め込まれたコードである第一コードから取得された前記第一識別子を取得する第一識別子取得部と、前記第一識別子取得部が取得した第一識別子に対応するコードであり、前記報酬を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する第二コード取得部と、前記第二コード取得部が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体を出力するための情報を出力する第二媒体出力部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1との相違は、情報処理装置がPOSレジ等の外部の装置からコードに対応する識別子を受け付ける点である。
図14は、本実施の形態における回数券運用システムBを構成する情報処理装置4のブロック図である。なお、回数券運用システムBは、1または2以上の第一媒体1、情報処理装置4、および1または2以上の第二媒体3を備える。ここでは、例えば、情報処理装置4は、例えば、図示しないPOSレジスタから情報を受信し、回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する処理を行う。
情報処理装置4は、POSレジ等の外部の装置から第一コードに対応する第一識別子を受け付け、第一コードに対応する回数券である第二媒体3を出力する装置である。ここで、情報処理装置4は、回数券発行装置と言っても良い。
情報処理装置4は、格納部41、受付部42、処理部43、および出力部44を備える。処理部43は、第一識別子取得部231、および第二コード取得部232を備える。出力部44は、第二媒体出力部241を備える。
格納部41には、例えば、回数情報、第一金額情報、分配情報が格納される。
受付部42は、外部の装置から第一識別子を受け付ける。ここで、受け付けとは、通常、受信であるが、読み取り等でも良い。
処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、第一識別子取得部231、第二コード取得部232が行う処理である。なお、処理部43は、分配処理部233、識別子取得部234、使用可否判断部235、判断処理部236、販売情報取得部237、課金処理部238を含んでも良い。
出力部44は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、第二媒体3である。出力部44は、第二媒体3を印刷することは好適である。ただし、出力部44は、第二媒体3を出力するための情報を外部の装置(通常、印刷装置)に送信する等しても良い。
格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部41に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部41で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部41で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部41で記憶されるようになってもよい。
受付部42は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
処理部43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部43の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部44は、プリンタやディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部44は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報処理装置4の動作例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1501)受付部42は、第一識別子を受け付けたか否かを判断する。第一識別子を受け付けた場合はステップS1502に行き、第一識別子を受け付けなかった場合はステップS1501に戻る。
(ステップS1502)第一識別子取得部231は、ステップS1501で受け付けられた第一識別子を取得する。
(ステップS1503)第二コード取得部232は、ステップS1502で取得された第一識別子に対応する第二コードを取得する。
(ステップS1504)第二コード取得部232は、ステップS1503で取得した第二コードを1以上有する情報であり、第二媒体3を出力するための情報を構成する。
(ステップS1505)第二媒体出力部241は、ステップS1504で構成された情報を用いて、第二媒体3を出力する。ステップS1501に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以上、本実施の形態によれば、回数券を発行するための第一媒体1を用いて、回数券である第二媒体3の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば、第二コードが表出した回数券である第二媒体3を印刷できる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置4を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2個以上の商品と引き換えるための回数券を発行するための第一媒体に表出しているコードであり、前記商品に対応する識別子である第一識別子が埋め込まれたコードである第一コードから取得された前記第一識別子を取得する第一識別子取得部と、前記第一識別子取得部が取得した第一識別子に対応するコードであり、2個以上の商品と引き換えるためのコードであり、前記商品を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する第二コード取得部と、前記第二コード取得部が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体を出力するための情報を出力する第二媒体出力部として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態における情報処理装置4を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザに与える報酬の回数券を発行するためのコードであり、第一識別子が埋め込まれたコードである第一コードから取得された前記第一識別子を取得する第一識別子取得部と、前記第一識別子取得部が取得した第一識別子に対応するコードであり、前記報酬を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する第二コード取得部と、前記第二コード取得部が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体を出力するための情報を出力する第二媒体出力部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態3)
本実施の形態において、第一コードは、販売対象の商品に表出されたコードである場合について説明する。なお、第一識別子は、例えば、JANコードである。また、実施の形態1、2において説明した通り、第一コードは、第一媒体1に表出していても良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態において、第一識別子または第二識別子に応じて、割引額が異なる場合について説明する。この場合、情報処理装置は、2種類以上の割引額を管理する必要がある。
また、本実施の形態において、第一識別子または第二識別子に応じて、回数券の枚数が異なる場合について説明する。この場合、情報処理装置は、2種類以上の回数券の枚数を管理する必要がある。
また、本実施の形態において、回数券を使用できる期間を管理する場合について説明する。この場合、情報処理装置は、第一識別子または第二識別子に応じて、使用可能な期間を管理する必要がある。
本実施の形態における回数券運用システムCの概念図は、図16である。回数券運用システムCの概念図は、情報処理装置5、および1または2以上の第二媒体3を備える。なお、情報処理装置5は、回数券発行装置と言っても良い。
情報処理装置5は、第二媒体3を出力するための情報を出力する装置である。情報処理装置2は、例えば、POSレジスタ5a、およびサーバ装置5bを有し、POSレジスタ5aは、ここでは、コードリーダー5a1を有する(図16参照)。ただし、情報処理装置5は、POSレジスタ5aから情報を受信する装置であり、サーバ装置5bのみで実現されても良い。また、情報処理装置5は、POSレジスタ5aのみで実現される、と考えても良い。かかる場合、POSレジスタ5aは、後述の情報処理装置5の機能を全て有する。
また、図16の回数券運用システムCにおいて、第一コードは、購入対象の商品(ここでは、例えば、コーヒーC)の表面に表れている。
情報処理装置5は、例えば、いわゆるサーバにより実現され得る。情報処理装置5は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
第二媒体3は、ユーザに報酬を与えるための回数券である。報酬は、例えば、商品、割引き、おまけ等である。第二媒体3は、1または2以上の第二コードが表出した回数券である。なお、複数回、商品を頂ける回数券を商品回数券と言っても良い。複数回、割引きを行ってもらえる回数券を割引回数券と言っても良い。また、複数回、おまけを頂ける回数券をおまけ回数券と言っても良い。第二媒体3には、ユーザに与えることができる報酬の数だけ第二コードが表出していることは好適である。なお、第二媒体3の詳細は上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。
図17は、本実施の形態における回数券運用システムCを構成する情報処理装置5のブロック図である。
情報処理装置5は、格納部51、受付部22、処理部53、および出力部54を備える。格納部51は、回数情報格納部211、第一金額情報格納部212、分配情報格納部213、および回数券情報格納部511を備える。処理部53は、第一識別子取得部231、割引料情報取得部531、券数情報取得部532、期間情報取得部533、発行日情報取得部534、第二コード取得部535、分配処理部233、識別子取得部234、使用可否判断部536、判断処理部236、販売情報取得部237、および課金処理部538を備える。出力部54は、第二媒体出力部541、および販売情報出力部242を備える。
情報処理装置5を構成する格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、回数情報、第一金額情報、分配情報、後述する回数券情報である。
また、各種の情報とは、例えば、第二コード生成元情報である。第二コード生成元情報とは、第一識別子を用いて第二コードを生成するための情報である。第二コード生成元情報の詳細については、上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。
回数券情報格納部511には、1または2以上の回数券情報が格納される。回数券情報とは、発行する回数券に関する情報である。回数券情報は、回数券を使用する場合の条件に関する情報を含む。条件に関する情報は、例えば、後述する券数情報、後述する期間情報、後述する割引対象商品識別子である。回数券情報は、通常、第一識別子または第二識別子に対応付けられている。つまり、回数券情報は、例えば、第一識別子または第二識別子ごとに存在する。
回数券情報は、例えば、割引料情報、券数情報、期間情報のうちのいずれか1以上の情報を含むことは好適である。
割引料情報とは、回数券を用いた場合の割引料を決定するための情報である。割引料情報は、例えば、割引き額を特定する情報である。割引料情報は、例えば、割引き率を特定する情報である。
券数情報とは、回数券の中の第二コードの数を特定する情報である。券数情報は、通常、数値(例えば、「10」「5」「4」「3」)等である。
期間情報とは、回数券の使用可能期間を特定する情報である。期間情報は、例えば、日を特定する情報(例えば、2019/12/31)である。また、期間情報は、例えば、回数券の発行日からの経過期間を特定する情報(例えば、90日、2ヶ月、1年)である。
処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、第一識別子取得部231、割引料情報取得部531、券数情報取得部532、期間情報取得部533、第二コード取得部232、分配処理部233、識別子取得部234、使用可否判断部536、判断処理部236、販売情報取得部237、課金処理部538が行う処理である。
割引料情報取得部531は、第一識別子または第二識別子に対応する割引料情報を、回数券情報格納部511から取得する。割引料情報取得部531は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する割引料情報を、回数券情報格納部511から取得する。また、割引料情報取得部531は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子と対になる第二識別子を格納部51に格納されている第二コード生成元情報から取得し、当該第二識別子に対応する割引料情報を、回数券情報格納部511から取得する。
券数情報取得部532は、第一識別子または第一識別子に対応する第二識別子に対応する券数情報を、回数券情報格納部511から取得する。券数情報取得部532は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する券数情報を、回数券情報格納部511から取得する。また、券数情報取得部532は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子と対になる第二識別子を格納部51に格納されている第二コード生成元情報から取得し、当該第二識別子に対応する券数情報を、回数券情報格納部511から取得する。
期間情報取得部533は、第一識別子または第二識別子に対応する期間情報を、回数券情報格納部511から取得する。期間情報取得部533は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する期間情報を、回数券情報格納部511から取得する。また、期間情報取得部533は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子と対になる第二識別子を格納部51に格納されている第二コード生成元情報から取得し、当該第二識別子に対応する期間情報を、回数券情報格納部511から取得する。
発行日情報取得部534は、回数券の発行日を特定する発行日情報を取得する。発行日情報取得部534は、例えば、図示しない時計から、本日の日付を特定する発行日情報を取得する。
第二コード取得部535は、第二コードを取得する。
第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。なお、報償の対象は、例えば、ユーザに与える商品、割引対象の商品、おまけ等である。
第二コード取得部535は、例えば、格納部51に格納されている第二コード生成元情報を用いて、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する第二コードを取得する。
第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する第二識別子を格納部51の第二コード生成元情報から取得し、当該第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。
第二コード取得部535は、例えば、割引料情報取得部531が取得した割引料情報が埋め込まれた第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、割引料情報取得部531が取得した割引料情報が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、割引料情報取得部531が取得した割引料情報、および報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、割引料情報取得部531が取得した割引料情報が埋め込まれたコードであり、報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。なお、第二コード取得部535は、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する識別子を格納部51の第二コード生成元情報から取得し、当該識別子と割引料情報とを用いて構成される第二識別子が埋め込まれた第二コードを取得しても良い。
第二コード取得部535は、例えば、券数情報取得部532が取得した券数情報が埋め込まれた第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、券数情報取得部532が取得した券数情報が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、券数情報取得部532が取得した券数情報、および報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、券数情報取得部532が取得した券数情報が埋め込まれたコードであり、報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。なお、第二コード取得部535は、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する識別子を格納部51の第二コード生成元情報から取得し、当該識別子と券数情報とを用いて構成される第二識別子が埋め込まれた第二コードを取得しても良い。
第二コード取得部535は、例えば、期間情報取得部533が取得した期間情報が埋め込まれた第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、期間情報取得部533が取得した期間情報が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、期間情報取得部533が取得した期間情報、および報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。第二コード取得部535は、例えば、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応するコードであり、期間情報取得部533が取得した期間情報が埋め込まれたコードであり、報償の対象を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する。なお、第二コード取得部535は、第一識別子取得部231が取得した第一識別子に対応する識別子を格納部51の第二コード生成元情報から取得し、当該識別子と期間情報とを用いて構成される第二識別子が埋め込まれた第二コードを取得しても良い。
第二コード取得部535は、例えば、割引料情報取得部531が取得した割引料情報、券数情報取得部532が取得した券数情報、期間情報取得部533が取得した期間情報のうちの2種類以上の情報が埋め込まれた第二コードを取得しても良い。
第二コード取得部535は、例えば、発行日情報取得部534が取得した発行日情報が埋め込まれた第二コードを取得する。
使用可否判断部536は、第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する条件を満たすか否かを判断する。第二識別子に対応する条件は、例えば、券数情報に関する条件、期間情報に関する条件、割引対象商品識別子に関する条件である。券数情報に関する条件は、回数券の数より多い回数、回数券が使用されていないことである。期間情報に関する条件は、回数券の使用した時(例えば、日)が、期間情報が示す期間内であることである。割引対象商品識別子に関する条件は、回数券を用いて割引きする対象の商品が対象商品であることである。割引対象商品識別子に関する条件は、商品識別子を特定できる情報であれば何でも良い。割引対象商品識別子に関する条件は、例えば、割引きの対象になる商品の商品識別子、割引きの対象になる商品の商品識別子の検索条件等である。
使用可否判断部536は、例えば、第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する券数情報を回数券情報格納部511から取得し、今回の回数券の使用が当該券数情報の回数の範囲以内か否かを判断する。使用可否判断部536は、範囲以内であれば回数券が使用可能であると判断し、範囲以内でなければ当該回数券が使用可能でないと判断する。
使用可否判断部536は、例えば、第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する期間情報を回数券情報格納部511から取得し、当該期間情報が特定する期間が使用可能期間であるか否かを判断する。使用可否判断部536は、使用可能期間であれば当該回数券が使用可能であると判断し、使用可能期間でなければ当該回数券が使用可能でないと判断する。
使用可否判断部536は、例えば、第二コードが読み取られた結果である第二識別子に対応する割引対象商品識別子を回数券情報格納部511から取得し、別途、取得された商品識別子がる第二識別子に対応する割引対象商品識別子に合致するか否かを判断する。使用可否判断部536は、合致する場合は当該回数券が使用可能であると判断し、合致しない場合は当該回数券が使用可能でないと判断する。
課金処理部538は、課金処理部538と同様の処理を行う。また、 課金処理部538は、第四課金処理を行う。
第四課金処理は、例えば、通常の商品の購入の場合当該商品の金額を特定する情報(第三金額情報)を取得し、当該第三金額情報に、割引料情報が特定する金額を減算した金額の情報を取得する処理を含む。なお、割引料情報は、割引料情報取得部531が取得した情報である。割引料情報は、第一識別子または第二識別子に対応付けて格納部51に格納されている。なお、課金処理部538は、取得した金額の情報を出力しても良いし、取得した金額の情報を図示しないサーバに送信しも良い。なお、取得した金額の情報は、ユーザが支払う金額を特定する情報である。
また、回数券が使用できないと、使用可否判断部536が判断した場合、課金処理部538は、当該回数券に対応する割引きを行わずに、第三金額情報を用いて課金の処理を行う。なお、課金処理部238も課金処理部538と同様の処理を行うことは好適である。
出力部54は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、第二媒体3、販売情報、使用可否判断部536における判断結果(例えば、「回数券が使用不可である旨」)である。
ここで、出力とは、例えば、印刷、外部の装置への送信等であるが、例えば、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
第二媒体出力部541は、第二コード取得部535が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する。なお、第二媒体3を出力するための情報とは、例えば、1または2以上の第二コードが表出した回数券の画像である。
第二媒体出力部541は、例えば、第二コード取得部535が取得した第二コードであり、割引料情報取得部531が取得した割引料情報により特定される割引料の割引を行える第二コードが表出した回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する。なお、第二コードには、割引料情報が埋め込まれていても、埋め込まれていなくても良い。第二コードに割引料情報が埋め込まれていない場合、第二識別子に対応づく形態で、通常、割引料情報が管理されている。なお、ある情報Aにある情報Bが対応づくことは、情報Aと情報Bとが直接的に対応づくだけではなく、間接的に対応づくことでも良い。
第二媒体出力部541は、例えば、第二コード取得部535が取得した第二コードであり、券数情報取得部532が取得した券数情報により特定される数の第二コードが表出した回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する。なお、第二コードには、券数情報が埋め込まれていても、埋め込まれていなくても良い。第二コードに券数情報が埋め込まれていない場合、第二識別子に対応づく形態で、通常、券数情報が管理されている。
第二媒体出力部541は、例えば、第二コード取得部535が取得した第二コードであり、期間情報取得部533が取得した期間情報により特定される期間のみ使用可能な第二コードが表出した回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する。なお、第二コードには、期間情報が埋め込まれていても、埋め込まれていなくても良い。第二コードに期間情報が埋め込まれていない場合、第二識別子に対応づく形態で、通常、期間情報が管理されている。
第二媒体出力部541は、例えば、発行日情報取得部534が取得した発行日情報が埋め込まれた第二コードが表出した回数券である第二媒体3を出力するための情報を出力する。
第二媒体出力部541は、例えば、第二コード取得部535が取得した第二コードが、2以上表出した第二媒体3を出力するための情報を出力する。
第二媒体出力部541は、例えば、第二コード取得部535が取得した第二コードが表出した第二媒体3を印刷する。
格納部51、および回数券情報格納部511は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部51等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部51等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部51等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部51等で記憶されるようになってもよい。
処理部53、割引料情報取得部531、券数情報取得部532、期間情報取得部533、および第二コード取得部535は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部53等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部54、および第二媒体出力部541は、プリンタや通信デバイス等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部54等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、回数券運用システムCを構成する情報処理装置5の動作例について、図18のフローチャートを用いて説明する。図18のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップS1801)処理部53は、ステップS302で取得された第一識別子を用いて、第二媒体を構成する処理を行う。かかる第二媒体構成処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1802)第二媒体出力部541は、ステップS1801で構成された情報を用いて、第二媒体3を出力する。
(ステップS1803)課金処理部538は、第四課金処理を行う。ステップS301に戻る。なお、第四課金処理は、上述した第三課金処理と同じでも良い。
なお、図18のフローチャートにおいて、ステップS308において、Noであれば、ステップS301に戻る。
なお、図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS1801の第二媒体構成処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1901)処理部53は、第一識別子に対応する商品が販売されたことによる情報であり、レシートに記載する情報を取得する。かかる処理は、公知技術であるので詳細な説明を省略する。
(ステップS1902)第二コード取得部535は、ステップS302で取得された第一識別子を用いて、回数券を発行するか否かを判断する。回数券を発行すると判断した場合はステップS1903に行き、回数券を発行しないと判断した場合はステップS1907に行く。なお、第二コード取得部535は、例えば、第一識別子に対応する第二コード生成元情報が格納部51に格納されている場合は回数券を発行すると判断し、第一識別子に対応する第二コード生成元情報が格納部51に格納されていない場合は回数券を発行しないと判断する。また、第二コード取得部535は、例えば、第一識別子に対応する回数券発行フラグが格納部51に格納されている場合は回数券を発行すると判断し、第一識別子に対応する回数券発行フラグが格納部51に格納されていない場合は回数券を発行しないと判断する。なお、回数券発行フラグとは、回数券を発行することを示すフラグである。その他、第二コード取得部535が回数券を発行するか否かを判断する方法は問わない。
(ステップS1903)第二コード取得部535は、ステップS302で取得された第一識別子に対応する第二識別子を取得する。
第二コード取得部535は、例えば、第一識別子に対応する第二識別子を格納部51から取得する。
また、割引料情報取得部531は、第一識別子に対応する割引料情報を、回数券情報格納部511から取得する。そして、第二コード取得部535は、例えば、当該割引料情報を用いて、当該割引料情報を取出可能な第二識別子を構成する。割引料情報を取出可能な第二識別子とは、例えば、割引料情報を含む第二識別子、第二識別子をパラメータとする所定の演算により割引料情報を取得できる第二識別子である。
また、券数情報取得部532は、第一識別子に対応する第二識別子に対応する券数情報を、回数券情報格納部511から取得する。そして、第二コード取得部535は、例えば、当該券数情報を用いて、当該券数情報を取出可能な第二識別子を構成する。券数情報を取出可能な第二識別子とは、例えば、券数情報を含む第二識別子、第二識別子をパラメータとする所定の演算により券数情報を取得できる第二識別子である。
また、期間情報取得部533は、第一識別子に対応する期間情報を、回数券情報格納部511から取得する。そして、第二コード取得部535は、例えば、当該期間情報を用いて、当該期間情報を取出可能な第二識別子を構成する。期間情報を取出可能な第二識別子とは、例えば、期間情報を含む第二識別子、第二識別子をパラメータとする所定の演算により期間情報を取得できる第二識別子である。
(ステップS1904)券数情報取得部532は、第一識別子に対応する第二識別子に対応する券数情報を、回数券情報格納部511から取得する。なお、券数情報取得部532は、デフォルトの券数情報を格納部51から取得しても良い。また、ステップS1903で、既に券数情報が取得されている場合、ステップS1904は不要である。
(ステップS1905)第二コード取得部535は、ステップS1904で取得した第二識別子が埋め込まれた第二コードを、ステップS1904で取得された券数情報により特定される数だけ表出した情報を生成する。なお、かかる情報は、例えば、画像であるが、そのデータタイプや構造は問わないことは言うまでもない。
(ステップS1906)第二コード取得部535は、ステップS1901で取得されたレシートに記載する情報、およびステップS1905で生成した第二コードを含む情報であり、第二媒体を出力するための情報を構成する。上位処理にリターンする。
(ステップS1907)第二コード取得部535は、ステップS1901で取得されたレシートに記載する情報を含む情報であり、第二媒体を出力するための情報を構成する。上位処理にリターンする。
なお、図19において、第二コード取得部535は、レシートの情報と第二コードとを含む情報を構成したが、構成する情報は第二コードを含む情報のみでも良い。また、第二コード取得部535は、レシートの情報と第二コードとを、別々に構成しても良い。
以下、本実施の形態における回数券運用システムCの具体的な動作例について、図16を用いて説明する。
今、情報処理装置5の格納部51には、図20に示す商品情報管理表が格納されている、とする。商品情報管理表は、商品に関する情報である商品情報を管理する表である。商品情報管理表は、「ID」「第一識別子」「第三金額情報」「商品名」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「第一識別子」は、ここでは、商品の容器に付されている第一コードに埋め込まれている識別子である。「第三金額情報」は、商品の価格である。「商品名」は、商品の名称である。
また、情報処理装置5の格納部51には、図21に示す第二コード生成元情報管理表が格納されている、とする。第二コード生成元情報管理表は、「ID」「第一識別子」「第二識別子」を有する複数のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。
さらに、回数券情報格納部511には、図22に示す回数券情報管理表が格納されている、とする。回数券情報管理表は、1または2以上の回数券情報のレコードを有する。回数券情報は、「ID」「第二識別子」「割引対象商品識別子」「割引料情報」「券数情報」「期間情報」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「割引対象商品識別子」は、割引対象の商品の商品識別子である。「割引対象商品識別子」は、第一識別子のいずれかである。また、一の「第二識別子」に対して、2以上の「割引対象商品識別子」が対応付いていても良い。かかる場合、一の割引券に対して、例えば、2以上の商品が割引きになることを示す。ただし、一の「第二識別子」に対して、2以上の「割引対象商品識別子」が対応付いている場合、一の割引券に対して、例えば、2以上の割引対象商品識別子のすべての割引対象商品識別子で識別される2以上の商品のずべてが割引きになっても良いし、2以上の割引対象商品識別子のうちのいずれかの割引対象商品識別子で識別される商品のみが割引きになっても良い。
かかる状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1は、回数券が出力される場合である。具体例2と具体例3とは、正常に回数券が使用できる場合である。なお、具体例3は、一つの回数券で2つの商品の割引きの報酬を享受できる場合である。具体例4は、回数券が使用できない場合である。
(具体例1)
ユーザがコーヒーCを購入しようと、コーヒーCをレジに持っていった、とする。すると、店舗の店員は、コーヒーCの表面に表出している第一コードをコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、コーヒーCの第一コードから第一識別子「123XXX567」を取得する。そして、POSレジスタ5aは、第一識別子「123XXX567」を情報処理装置5に送信する。
次に、情報処理装置5の受付部22は、第一コードを受信する。そして、第一識別子取得部231は、受信された第一識別子「123XXX567」を取得する。
次に、処理部53は、第一識別子「123XXX567」を用いて、以下のように第二媒体を構成する処理を行う。
まず、処理部53は、第一識別子「123XXX567」と対になる第三金額情報「123円」、商品名「コーヒーC」を図20の商品情報管理表から取得する。そして、処理部53は、第三金額情報「123円」、商品名「コーヒーC」を用いて、レシートに印刷する情報の一部を構成する。
次に、第二コード取得部535は、第一識別子「123XXX567」と対になる第二識別子「987XXX543」を図21に示す第二コード生成元情報管理表から取得する。ここで、第二コード取得部535は、回数券を発行するための処理に分岐する。つまり、第二コード取得部535は、回数券を発行する、と判断したこととなる。
次に、券数情報取得部532は、第二識別子「987XXX543」と対になる券数情報「5」を回数券情報管理表(図22)から取得する。
次に、第二コード取得部535は、取得した第二識別子「987XXX543」が埋め込まれた第二コードを、取得された券数情報「5」の分だけ含む情報を生成する。
次に、第二コード取得部535は、取得されたレシートに記載する情報、および生成した5つの第二コードを含む情報であり、第二媒体を出力するための情報を構成する。
次に、第二媒体出力部541は、構成された情報を用いて、第二媒体3をPOSレジスタ5aに送信する。そして、POSレジスタ5aは、かかる情報(レシートの情報)を受信し、印刷する。かかる印刷されたレシートの例は、図16の第二媒体3である。なお、第二媒体3は、回数券の部分3aとレシートの部分3bとを有する。
また、課金処理部538は、上述した第四課金処理を行う。
具体例1において、ユーザが、第一識別子「123XXX567」が埋め込まれた第一コードが表出したコーヒーCを購入した場合について説明した。
ただし、ユーザが、第一識別子「222XXX321」が埋め込まれた第一コードが表出したお茶Tを購入する場合でも、第一識別子「567XXX111」が埋め込まれた第一コードが表出した水Wを購入する場合でも、上記の処理と同様に、回数券付きのレシートが出力される。
(具体例2)
次に、ユーザは、第一識別子「555XXX444」が埋め込まれた第三コードが付されたお弁当を購入しようと、お弁当をレジに持っていった、とする。また、ユーザは、第二識別子「987XXX543」が埋め込まれた第二コードの回数券を含む第二媒体3(例えば、図16の3)を店員に渡した、とする。
そして、店員は、第二媒体3から回数券を一枚切り取り、当該回数券の第二コード(ここでは、バーコード)をコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、当該回数券の第二コードから第二識別子「987XXX543」を取得する。
次に、店員は、お弁当に付された第三コード)をコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、当該お弁当の第三コードから第一識別子「555XXX444」を取得する。そして、使用可否判断部536は、回数券である第二媒体3の使用可否の判断を行い、ここでは、「使用可」であった、とする。
次に、課金処理部538は、お弁当の第一識別子「555XXX444」と対になる第三金額情報「500円」を図20の商品情報管理表から取得する。また、課金処理部538は、第二識別子「987XXX543」と対になる割引対象商品識別子「−」(限定なし)を取得し、お弁当の第一識別子「555XXX444」が合致する、と判断する。そして、課金処理部538は、第二識別子「987XXX543」と対になる割引料情報「30円」を取得する。そして、課金処理部538は、第三金額情報「500円」から割引料情報「30円」を減算し、課金する金額「470円」を算出する。そして、課金処理部538は、課金する金額「470円」を用いた課金処理を行う。
また、販売情報取得部237は、取得された第三識別子により識別されるお弁当の販売情報を取得する。そして、販売情報出力部242は、取得された販売情報を出力する。
(具体例3)
次に、第一識別子「222XXX321」が埋め込まれた第三コードが付されたお茶T、および第一識別子「555XXX444」が埋め込まれた第三コードが付されたお弁当を購入しようと、お茶Tと弁当とをレジに持っていった、とする。また、ユーザは、第二識別子「888XXX789」が埋め込まれた第二コードの回数券を含む第二媒体3を店員に渡した、とする。
そして、店員は、第二媒体3から回数券を一枚切り取り、当該回数券の第二コード(ここでは、バーコード)をコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、当該回数券の第二コードから第二識別子「888XXX789」を取得する。
次に、店員は、お茶Tに付された第三コード、およびお弁当に付された第三コードをコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、当該お茶Tの第三コードから第一識別子「222XXX321」を取得する。また、コードリーダー5a1は、当該お弁当の第三コードから第一識別子「555XXX444」を取得する。
次に、課金処理部538は、お茶Tの第一識別子「222XXX321」と対になる第三金額情報「246円」、およびお弁当の第一識別子「555XXX444」と対になる第三金額情報「500円」を図20の商品情報管理表から取得する。
また、使用可否判断部536は、第二識別子「888XXX789」と対になる割引対象商品識別子「222XXX321」「555XXX444」を取得する。そして、使用可否判断部536は、取得した割引対象商品識別子が、お茶Tの第一識別子「222XXX321」とお弁当の第一識別子「555XXX444」とに合致する、と判断する。また、使用可否判断部536は、第二識別子「888XXX789」と対になる期間情報「2019/12/31」を取得する。そして、使用可否判断部536は、図示しない時計から本日日付「2019/9/15」を取得する。そして、使用可否判断部536は、本日日付「2019/9/15」が期間情報「2019/12/31」が示す期限を越えていないので、当該回数券が使用可能期間である、と判断する。以上より、使用可否判断部536は、かかるお茶Tとお弁当とに対して、回数券を使用できる、と判断する。
そして、課金処理部538は、第二識別子「888XXX789」および割引対象商品識別子「222XXX321」と対になる割引料情報「20%」を取得する。そして、課金処理部538は、お茶Tの第三金額情報「246円」を取得する。そして、課金処理部538は、第三金額情報「246円」から20%割引きした金額「197円」を算出する。
また、課金処理部538は、第二識別子「888XXX789」および割引対象商品識別子「555XXX444」と対になる割引料情報「10%」を取得する。そして、課金処理部538は、お弁当の第三金額情報「500円」を取得する。そして、課金処理部538は、第三金額情報「500円」から10%割引きした金額「450円」を算出する。
そして、課金処理部538は、課金する金額「197円」と「450円」とを加算し、「647円」を算出する。そして、課金処理部538は、「647円」を用いた課金処理を行う。
また、販売情報取得部237は、取得された第三識別子により識別されるお弁当の販売情報を取得する。そして、販売情報出力部242は、取得された販売情報を出力する。
(具体例4)
次に、ユーザは、第一識別子「222XXX321」が埋め込まれた第三コードが付されたお茶Tを購入しようと、お茶Tと弁当とをレジに持っていった、とする。また、ユーザは、第二識別子「543XXX999」が埋め込まれた第二コードの回数券を含む第二媒体3を店員に渡した、とする。
そして、店員は、第二媒体3から回数券を一枚切り取り、当該回数券の第二コード(ここでは、バーコード)をコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、当該回数券の第二コードから第二識別子「543XXX999」を取得する。
次に、店員は、お茶Tに付された第三コードをコードリーダー5a1で読み取った、とする。すると、コードリーダー5a1は、当該お茶Tの第三コードから第一識別子「222XXX321」を取得する。
次に、使用可否判断部536は、以下のように、回数券である第二媒体3の使用可否の判断を行う、とする。つまり、使用可否判断部536は、第二識別子「543XXX999」と対になる割引対象商品識別子「567XXX111」を図22の表から取得する。そして、使用可否判断部536は、お茶Tの第一識別子「222XXX321」が割引対象商品識別子「567XXX111」を満たさないと判断する。そして、出力部54は、回数券を使用できない旨の情報をPOSレジスタ5aに送信する。そして、POSレジスタ5aが回数券を使用できない旨の情報を受信し、出力する。
次に、課金処理部538は、お茶Tの第一識別子「222XXX321」と対になる第三金額情報「246円」を図20の商品情報管理表から取得する。
そして、課金処理部538は、第三金額情報「246円」を用いた課金処理を行う。
また、販売情報取得部237は、取得された第三識別子により識別されるお弁当の販売情報を取得する。そして、販売情報出力部242は、取得された販売情報を出力する。
以上、本実施の形態によれば、ユーザに報酬を与えるための回数券である第二媒体の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば、回数券である第二媒体に表出した第二コードの利用に対して、商品の販売管理が可能となる。
また、本実施の形態によれば、回数券である第二媒体の発行に応じて発生する費用の金額を、適切に分配する仕組みを提供できる。
また、本実施の形態によれば、回数券の使用の不正を防止できる。
また、本実施の形態によれば、販売対象の商品に表出された第一コードの読み込みに基づいて、ユーザに報酬を与えるための回数券である第二媒体の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば、商品を購入する際に使用できる割引券の回数券である第二媒体の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば、管理されている割引料の情報に基づいて、割引券の回数券である第二媒体の作成を支援できる。
また、本実施の形態によれば、管理されている枚数の情報に基づいて、回数券である第二媒体の作成を支援できる。
さらに、本実施の形態によれば、管理されている使用期限の情報に基づく回数券である第二媒体の作成を支援できる。
なお、本実施の形態によれば、本実施の形態における情報処理装置5を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザに与える報酬の回数券を発行するためのコードであり、第一識別子が埋め込まれたコードである第一コードから取得された前記第一識別子を取得する第一識別子取得部と、前記第一識別子取得部が取得した第一識別子に対応するコードであり、前記報酬を識別する識別子である第二識別子が埋め込まれたコードである第二コードを取得する第二コード取得部と、前記第二コード取得部が取得した第二コードが表出した回数券である第二媒体を出力するための情報を出力する第二媒体出力部として機能させるためのプログラムである。
また、図23は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図23は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図24は、システム300のブロック図である。
図23において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図24において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置2等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。