JP6761771B2 - 取引先名表示装置、取引先名表示方法及びプログラム - Google Patents

取引先名表示装置、取引先名表示方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子記録債権機関の記録請求を行なう際、取引先名を表示する取引先名表示装置、取引先名表示方法及びプログラムに関する。
近年、金融機関は、紛失及び盗難などのリスクを回避するため、従来の紙に対して債権内容を記載した債券に代えて、国から認可を受けた電子記録債権機関が運用する電子記録債権を用いている。債権の発生、譲渡及び分割の処理などは、電子記録債権を用いた場合、上記電子記録債権機関のコンピュータシステムにおける記録原簿に電子記録(登録)されることにより効力が発生する。このコンピュータシステムにおいては、電子記録債権に対して、記録番号、利用者番号、口座情報、債権者及び債務者である利用者の名称(後述する利用者名称)、支払金額、支払期日などが管理され、従来の紙の債券の場合と同様に、債権の譲渡や換金の処理が行なわれる。電子記録債権の記録原簿に電子記録を行なう請求である記録請求には、発生記録請求、譲渡記録請求及び分割記録請求の各々がある。
また、電子記録債権機関としては、銀行が独自に設立して認可を受けた機関と、複数の全国銀行銀行協会が設立して認可を受けた機関(でんさいネット(登録商標))との2種類が存在する。電子記録債権機関において、電子記録債権の発生、譲渡及び分割の状態を確認するための記録の照会が、電子記録債権機関に参加している金融機関の窓口(端末)を介してのみ利用可能な構成となっている。
記録請求の請求方式には、債権者側から電子記録債権の記録請求を行う債権者請求方式(債権者が取引先である債務者を指定する記録請求)と、債務者側から電子記録債権の記録請求を行う債務者請求方式(債務者が取引先である債権者を指定する記録請求)との2種類がある。
この債権者請求方式及び債務者請求方式のいずれの方式おいても、記録請求を行う利用者は、記録請求が正しい取引先利用者に対応しているか否かを判定するため、電子記録債権機関に対して記録請求を行う際、記録請求の対象となる取引先の利用者の利用者名称(債権者請求方式の場合においては債務者の利用者名称、一方、債務者請求方式の場合においては債権者の利用者名称)を確認することが必要となる。
電子記録債権機関の場合、利用者の利用者番号及び口座情報のいずれかあるいは双方からなる利用者識別情報により、取引先の利用者の名称(取引先名称)を含む利用者情報を照会(電子記録債権機関に登録した電子記録債権利用者情報の照会)することにより、この取引先の利用者の取引先名称を得て、取引先名称の確認が行える仕様となっている。しかしながら、利用者には、電子記録債権の記録請求に際して、請求を行なう電子記録債権の取引先を確認するため取引先の利用者の取引先名称を照会する必要があり、電子記録債権機関に対して利用者情報の照会を行ない、取引先名称の取得を行う必要があり、システムの運用における負担となっている。
また、利用者が金融機関を介して電子記録債権機関に対するアクセスを行なう際、金融機関が中継サービス事業者あるいは自身の中継装置を用いている場合、中継装置は、請求する記録請求における取引先が正しいか否かの判定を利用者に行わせるために、利用者の端末に対して確認画面を表示する。このとき、中継装置は、確認画面において、電子記録債権の記録請求における利用者識別情報のみ、すなわち利用者番号及び口座情報の各々を表示する。ここで、電子記録債権機関のコンピュータシステムの仕様において、記録請求に必要な電文項目において、取引先の利用者の取引先名称が必要でないため、利用者識別情報のみの表示となる。このため、利用者は、請求した取引先であるか否かを、利用者識別情報のみを用いて確認することになり、利用者番号及び口座情報により、取引先名称を画面上では視認せずに判別する必要がある。
上述した問題を解決するため、利用者から供給される記録請求に含まれる利用者情報により、電子記録債権機関にアクセスして、利用者情報の照会を行なうことにより、利用者情報を得て、利用者識別情報と取引先名称とを確認のための表示画面に表示させ、記録請求を行う相手先の利用者が正しいか否かを、記録請求を行う利用者に確認させるシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第5864636号公報
上述した特許文献1は、記録請求を行う際、電子記録債権機関のサービスの仕様として、1件毎に利用者情報の照会を行う。このため、1件の取引先の利用者の記録請求を行う場合には有効な構成である。
しかしながら、複数の記録請求を一括して行う一括記録請求を行う場合、特許文献1は一括記録請求の複数の記録請求における取引先利用者の全てを1件ずつ照会を行う必要があり、照会にかかる時間が長くなり、システムに対して非常な負荷となる。例えば、1000件の記録請求からなる一括記録請求においては、1000回の取引先利用者の利用者情報の照会を行う必要があり、1件ごとの記録請求に比較して時間がかかるため、一括して請求するという一括記録請求の利便性を低減させてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、利用者が記録請求の一括記録請求を行う際、取引先の取引先名称の確認を容易として確認に要する時間を短縮する取引先名表示装置、取引先名表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の取引先名表示装置は、利用者を識別する利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する取引先の利用者の名称である取引先名称とが、対応付けて記憶されている記憶部(例えば、実施形態における取引先名称管理データベース)と、複数の電子記録債権の記録請求を一括して行なう一括記録請求を入力する入力部と、前記電子記録債権毎の利用者識別情報の各々に対応する前記取引先名称を、前記記憶部から読出す読出部(例えば、実施形態における取引表示先サーバ)と、電子記録債権機関に対して前記一括記録請求を請求する利用者の前記利用者識別情報が表示された領域と、前記一括記録請求の前記記録請求毎の前記利用者識別情報、及び前記一括記録請求が入力された際に前記読出部によって前記記憶部から読み出された当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称が一覧表示された領域とを備える、前記取引先名称及び当該取引先名称に対応する前記利用者識別情報を確認する確認画面を生成して前記記録請求を行なった前記利用者の端末に対して出力する取引先表示部(例えば、実施形態における取引表示先サーバ)とを備えていることを特徴とする。
本発明の取引先名表示装置は、前記取引先表示部が、前記一括記録請求が行なわれる前における利用者からの登録要求により、前記利用者識別情報と、当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称とを前記記憶部に対して書き込むことを特徴とする。
本発明の取引先名表示装置は、前記記憶部が、前記記録請求を行なう前記利用者毎に関連づけられて設けられていることを特徴とする。
本発明の取引先名表示装置は、前記記憶部には、前記利用者識別情報に対して、前記取引先名称に加えて、前記記録請求を行なう利用者が当該利用者識別情報に対して前記取引先名称と異なる名称として付与した登録名称を対応付けて記憶されていることを特徴とする。
本発明の取引先名表示装置は、前記記憶部には、前記取引先名称の示す取引先の属性情報によって、前記利用者の各々がグルーピングされていることを特徴とする。
本発明の取引先名表示方法は、取引先書込部が、利用者を識別する利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する取引先の利用者の名称である取引先名称とを、対応付けて記憶部に記憶させる過程と、入力部が、複数の電子記録債権の記録請求を一括して行なう一括記録請求を入力する過程と、読出部が、前記一括記録請求に含まれる前記電子記録債権の利用者識別情報の各々に対応する前記取引先名称を、前記記憶部から読み出す過程と、取引先表示部が、電子記録債権機関に対して前記一括記録請求を請求する利用者の前記利用者識別情報が表示された領域と、前記一括記録請求の前記記録請求毎の前記利用者識別情報、及び前記一括記録請求が入力された際に前記読出部によって前記記憶部から読み出された当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称が一覧表示された領域とを備える、前記取引先名称及び当該取引先名称に対応する前記利用者識別情報を確認する確認画面を生成して前記記録請求を行なった前記利用者の端末に対して出力する過程とを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを、利用者を識別する利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する取引先の利用者の名称である取引先名称とを、対応付けて記憶部に記憶させる手段、複数の電子記録債権の記録請求を一括して行なう一括記録請求を入力する手段、前記電子記録債権毎の利用者識別情報の各々に対応する前記取引先名称を、前記記憶部から読み出す読出手段、電子記録債権機関に対して前記一括記録請求を請求する利用者の前記利用者識別情報が表示された領域と、前記一括記録請求の前記記録請求毎の前記利用者識別情報、及び前記一括記録請求が入力された際に前記読出手段によって前記記憶部から読み出された当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称が一覧表示された領域とを備える、前記取引先名称及び当該取引先名称に対応する前記利用者識別情報を確認する確認画面を生成して前記記録請求を行なった前記利用者の端末に対して出力する取引先表示手段として機能させるためのプログラムである。
この発明によれば、利用者が記録請求の一括記録請求を行う際、取引先の取引先名称の確認を容易として確認に要する時間を短縮する取引先名表示装置、取引先名表示方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態による取引先表示サーバを用いた電子記録債権システムの構成例を示す図である。 利用者管理データベース13に書き込まれて記憶されている利用者属性テーブルの構成例を示す図である。 取引先名称管理データベース112に記憶されている取引先名称管理テーブルの構成例を示す図である。 電子記録債権の一括記録請求が行なわれた際における電子記録債権システムの動作例を示すシーケンス図である。 仮登録において利用者が取引先を確認する、取引先表示サーバ111が生成した示画面の一例を示す図である。 電子記録債権機関サーバ21からの一括記録請求の回答情報を利用者が確認する、債権管理中継サーバ12が生成した表示画面の一例を示す図である。 取引先名称管理データベース112に記憶されている取引先名称管理テーブルの他の構成例を示す図である。 本発明の実施形態による取引先表示システムを用いた電子記録債権システムの他の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態による取引先表示システム(取引先表示装置)を用いた電子記録債権システムの構成例を示す図である。図1において、本実施形態における電子記録債権システムは、電子記録債権対応サービス機関Aに設けられた電子記録債権中継システム1と、電子記録債権機関B(例えば、でんさいネット(登録商標)などの国から認可を受けた電子記録債権機関)に設けられた電子記録債権機関システム2と利用者端末3_1から利用者端末3_mの各々とを備えている。以下、利用者端末3_1から利用者端末3_mを総称して利用者端末3と記載する場合もある。
また、この図1における実施形態は、金融機関が電子記録債権対応サービス機関を兼ね備えている形態を示している。電子記録債権中継システム1、電子記録債権機関システム2及び利用者端末3の各々は、インターネットを含む情報通信回線100によって接続されている。また、以下の説明においては、債務者請求方式の場合、記録請求を実行するのは債務者となる利用者であり、取引先が債権者となる利用者である。一方、債権者請求方式の場合、記録請求を実行するのは債権者となる利用者であり、取引先が債務者となる利用者である。本実施形態における利用者は、金融機関を通じて電子記録債権機関に登録されている企業あるいは個人を示している。
電子記録債権中継システム1は、取引先表示システム11、債権管理中継サーバ12、利用者管理データベース13及び記憶部14の各々を有している。
債権管理中継サーバ12は、記録請求を行う利用者からの記録請求の要求に対応して、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関システム2にアクセスして記録請求を行い、電子記録債権機関システム2からの請求に対する回答を、請求した利用者端末3に対して行う。また、債権管理中継サーバ12は、取引先表示システム11の利用者情報の照会に対応して、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関システム2にアクセスして、利用者識別情報に基づいて記録原簿に登録された利用者情報の照会を行う。
ここで、上記記録請求は、電子記録債権機関Bの記録原簿に対する電子記録債権の発生、譲渡及び分割のいずれかの記録の請求を示している。利用者識別情報は、利用者を識別する情報であり、利用者番号及び口座情報のいずれかあるいは双方を含む情報である。利用者は、各金融機関を介して、電子記録債権機関Bの記録原簿に利用者(アカウント)登録を行っている。利用者番号は、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関システム2が、登録された利用者を特定するために、各利用者に対して採番する番号である。
また、利用者情報とは、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関システム2に登録されている登録情報であり、利用者の利用者番号、利用者名称、口座情報(銀行名、支店名、口座番号、口座種別)などの利用者の属性情報である。記録番号は、上記利用者情報に対応して、記録原簿に登録される電子記録債権に対して、電子記録債権機関システム2が電子記録債権を識別するために採番する番号である。登録情報は、電子記録債権個々の情報であり、記録番号に対応して、利用者情報、電子記録債権の金額(債権金額)、支払期日及び電子記録年月日などを含む情報である。
利用者管理データベース13は、電子記録債権対応サービス機関Aに登録している利用者の属性情報を関する利用者属性テーブルが記憶されている。
図2は、利用者管理データベース13に書き込まれて記憶されている利用者属性テーブルの構成例を示す図である。利用者属性情報テーブルは、利用者番号に対応したレコード毎に、利用者の属性情報として、利用者番号と、金融機関名、支店名及び口座番号を含む口座情報と、利用者の名称である利用者名称と、利用者の業種と、電子記録債権の支払期日となどが対応付けて記憶されている。
図1に戻り、記憶部14は、記録請求の仮登録の際、個別記録請求あるいは一括記録請求の請求情報が、債権管理中継サーバ12により書き込まれて記憶される。すなわち、記憶部14は、電子記録債権に関する記録を、電子記録債権機関Bの記録原簿に記録するように要求する記録請求に関する情報である請求情報(利用者端末3から供給される)が記録される。
取引先表示システム11は、取引先表示サーバ111、取引先名称管理データベース112_1から取引先名称管理データベース112_nの各々を有している。以下の説明において、取引先名称管理データベース112_1から取引先名称管理データベース112_nの全体を、取引先名称管理データベース112と称することもある。
取引先表示サーバ111は、一括記録請求の際、一括記録請求の請求情報における利用者識別情報に基づいて、取引先の利用者名称である取引先名称を、取引先名称管理データベース112から読み出し、この取引先名称が利用者識別情報とともに表示される名称確認表示画面を生成する。そして、取引先表示サーバ111は、生成した名称確認表示画面を利用者端末3に対して出力する。また、取引先名称管理データベース112_1から取引先名称管理データベース112_nの各々は、一つの記憶部に対して、取引先名称管理データベース112_1から取引先名称管理データベース112_nそれぞれに対応するデータテーブルとして書き込んで記憶させる構成としても良い。
取引先名称管理データベース112(取引先名称管理データベース112_1から取引先名称管理データベース112_n)の各々は、それぞれ電子記録債権対応サービス機関Aに登録している利用者毎に関連づけられて設けられている。この取引先名称管理データベース112は、記録請求を行う以前に、予め、電子記録債権対応サービス機関Aに登録している各利用者の要求に対応して作成される。この取引先名称管理データベース112の作成については後述する。
図3は、取引先名称管理データベース112に記憶されている取引先名称管理テーブルの構成例を示す図である。
取引先名称管理テーブルは、利用者識別情報に対応したレコード毎に、利用者番号、口座番号及び取引先名称の各々が対応付けて書き込まれて記憶されている。また、本実施形態においては、利用者識別情報として利用者情報及び口座情報の双方が用いられているが、利用者を識別できる情報であれば、利用者識別情報として利用者番号あるいは口座情報のいずれかを用いても良い。ここで、口座情報は、銀行名、支店名及び口座番号などである。
図1に戻り、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関システム2は、電子記録債権機関サーバ21及び電子記録債権原簿データべース22を備えている。
電子記録債権機関サーバ21は、電子記録債権機関Bにおける電子記録債権の記録原簿の管理を行なう。電子記録債権機関サーバ21は、利用者からの利用者端末3からの記録請求に対応して、記録原簿の更新、受付結果通知、記録結果通知などを行なう。また、電子記録債権機関サーバ21は、利用者からの利用者端末3からの利用者情報の照会に対応して、利用者情報の抽出及び回答を行なう。
電子記録債権原簿データベース22は、利用者情報及び電子記録債権の登録情報の各々が記録された記録原簿が格納されている。
利用者端末3_1から利用者端末3_mは、利用者である企業あるいは個人が有しているコンピュータあるいはサーバなどである。また、利用者端末3_1から利用者端末3_mの各々は、表示装置(例えば、液晶ディスプレイあるいはタッチパネル)として、それぞれ表示部31_1、…、表示部31_mを備えている。
次に、取引先名称管理データベース112における取引先名称管理テーブルの作成について説明する。取引先名称管理テーブルの作成は、すでに述べたように、利用者からの登録の要求に対応して作成される。
利用者は、電子記録債権対応サービス機関Aの電子記録債権中継システム1に対して、取引先名称管理テーブルに登録したい取引先の利用者番号及び口座情報を、利用者端末3の表示部31に表示される登録画面の入力欄に対し、図示しない入力手段(キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル)により入力する。
債権管理中継サーバ12は、取引先名称管理テーブルに対する取引先の利用者名称の登録を行う要求が利用者端末3から供給された場合、利用者名称の登録処理を取引先表示サーバ111に対して指令する。
取引先表示サーバ111は、取引先名称の事前登録において、利用者管理データベース13における利用者属性テーブルを参照し、登録要求に記載された利用者識別情報に対応する利用者番号、口座情報が検出された場合、この利用者番号、口座情報に対応して記憶されている利用者名称を、取引先名称として読み出す。
そして、取引先表示サーバ111は、読み出した取引先名称を、利用者番号、口座情報に対応させて、登録を要求した利用者に関連付けられた取引先名称管理テーブルに対して書き込んで記憶させる。
一方、取引先表示サーバ111は、取引先名称の事前登録において、利用者管理データベース13における利用者属性テーブルに、登録要求に記載された利用者識別情報に対応する利用者番号、口座情報が検出されない場合、電子記録債権機関Bに対して、利用者識別情報を用いた利用者情報の照会を行う。そして、取引先表示サーバ111は、電子記録債権機関サーバ21から照会の回答として利用者識別情報に対応した利用者名称を取得し、取引先名称とする。そして、取引先表示サーバ111は、電子記録債権機関サーバ21から照会の回答として得られた取引先名称を、利用者番号、口座情報に対応させて、登録を要求した利用者に関連付けられた取引先名称管理テーブルに対して書き込んで記憶させる。
上述したように、本実施形態において、電子記録債権対応サービス機関Aの取引先表示サーバ111は、電子記録債権対応サービス機関Aに登録している利用者が取引先名称の登録の要求した際、要求した利用者毎に、当該利用者(例えば、利用者番号)に関連づけられた取引先名称管理データベース112を作成する。そして、取引先表示サーバ111は、利用者に関連づけられた取引先名称管理データベース112の取引先名称管理テーブルに対して、当該利用者から要求された取引先の利用者の取引先名称を、それぞれの取引先名称に対応する利用者情報に対応付けて、書き込んで記憶させる。
上述した構成により、本実施形態においては、利用者が一括記録請求を行なう前に、予め、電子記録債権対応サービス機関Aの取引先名称管理データベース112が、登録を要求した利用毎に作成されているため、一括記録請求を行なう際、利用者識別情報に対応して、この利用者識別情報の示す取引先名称を、取引先名称管理テーブルから抽出するため、債権管理中継サーバ12及び電子記録債権機関サーバ21の各々に対して、利用者情報の照会を行なうことによる負荷を与えることなく、リアルタイムで利用者に確認させることが容易にできる。
次に、取引先表示サーバ111が行なう利用者識別情報に対応する取引先名称を利用者識別情報とともに、利用者に対して確認させる処理の説明を行なう。図4は、電子記録債権の一括記録請求が行なわれた際における電子記録債権システムの動作例を示すシーケンス図である。すでに述べたように、本実施形態においては、金融機関が電子記録債権対応サービス機関Aを含む構成としている。以下、電子記録債権の一括記録請求が行なわれた場合の電子記録債権システムの動作を説明する。
ステップF1:
利用者が利用者端末3を介して、金融機関のホームページから記録請求を行なうため、図示しない金融機関サーバが金融機関のホームページの記録請求のアプリケーションにおける利用者端末3の表示部31に対し、債権管理中継サーバ12にアクセスするインターフェース画面を表示する。そして、利用者が利用者端末3を介してインターフェース画面において、金融機関に登録してある利用者ID(identification)及びパスワードなどを用いたログイン処理を行なう。そして、債権管理中継サーバ12は、ログインが正しく行なわれた場合、個別記録請求及び一括記録請求のいずれかであるかを入力する画面表示を、利用者端末3を介して表示部31の画面に表示する。利用者は、表示部31において記録請求として一括記録請求を選択し、利用者端末3を介して記録請求する複数の利用者識別情報及び電子記録債権の一括記録請求の情報を、例えばCSV(comma-separated values)のファイル形式で電子記録債権対応サービス機関Aに対して出力する。ここで、電子記録債権対応サービス機関Aの仕様において、取引先の利用者の取引先名称が記録請求に必要な項目でないため、記録請求においては、取引先を特定する情報としては利用者識別情報のみが含まれる。
債権管理中継サーバ12は、仮登録として、利用者識別情報及び電子記録債権の一括記録請求の情報を記憶部14に一旦書き込んで記憶させる(仮登録)。
そして、債権管理中継サーバ12は、取引先表示サーバ111に対して、入力された一括記録請求の情報に、一括記録請求における利用者識別情報に対応した取引先名称を付加した表示画面の作成を依頼する。
これにより、取引先表示サーバ111は、債権管理中継サーバ12を介して、記憶部14から利用者識別情報及び電子記録債権の一括記録請求の情報を読み出す。
そして、取引先表示サーバ111は、一括記録請求を行なった利用者の識別情報に対応した取引先名称管理データベース112を選択し、選択した取引先名称管理データベース112を参照する。取引先表示サーバ111は、一括記録請求における記録請求毎の利用者識別情報に基づき、記録請求それぞれの取引先の取引先名称を、取引先名称管理データベース112から読み出す。取引先表示サーバ111は、仮登録における利用者に提供する確認の表示画面(仮登録確認画面)を作成し、記憶部14に対して書き込んで記憶させる。
図5は、仮登録において利用者が取引先を確認する、取引先表示サーバ111が生成した示画面の一例を示す図である。図5において、領域500には、一括記録請求を請求した利用者(請求利用者)の利用者情報、利用者番号、利用者名称及び口座情報が示されている。また、領域600には、取引先の利用者情報が示されている。利用者情報としては、通番のレコード単位に記録請求毎の利用者識別情報、取引先名称及び記録請求の情報が示されている。この一括記録請求は電子記録債権の発生に対する記録請求であるため、記録請求の情報として債権の金額及び支払期日が示されている。
ボタン701は、一括記録請求における全ての取引先が正しい場合に、一括記録請求を電子記録債権機関Bに対して請求を、債権管理中継サーバ12に対して実行させるために設けられている。ボタン702は、一括記録請求におけるいずれかの取引先が正しくない場合に、一括記録請求を一旦差し戻す処理、すなわち、一括記録請求を債権管理中継サーバ12に対して再び仮登録を行なう処理を行なうために備えられている。
また、譲渡及び分割の記録請求の各々の場合には、それぞれ図5と異なる記録請求の情報が示される。
通番の欄には、一括記録請求のファイルに記載された利用者識別情報の記載順番を示している。利用者番号/利用者名称の欄には、利用者番号と、この利用者番号に対応する利用者名称(取引先名称)との組み合わせを示している。金融機関名・支店名及び口座番号の欄には、請求した利用者の取引先である利用者が使用している金融機関名及び支店名と口座番号とが記載される。金額の欄には電子記録債権の金額が示され、支払期日の欄には電子記録債権の示す金額の支払いを行なう年月日が示されている。
ステップF2:
次に、取引先表示サーバ111は、債権管理中継サーバ12を介して、作成した仮登録確認画面を、仮登録確認情報として利用者端末3に対して出力する。
利用者端末3は、取引先表示サーバ111から供給される仮登録画面を表示部31に表示する。そして、利用者は、表示部31の表示画面に表示される仮登録画面を参照し、一括記録請求における記録請求の各々の取引先が正しいか否かの判定を、利用者番号に対応して表示されている利用者名称(取引先名称)を確認することにより行なう。
ステップF3:
利用者は、仮登録画面における記録請求の各々の取引先が正しいか否かの判定の結果において、一括記録請求における全ての記録請求の取引先が正しい場合に、表示部31の仮登録画面における承認ボタンをクリックする。一方、利用者は、一括記録請求におけるいずれかの記録請求の取引先が正しくない場合に、表示部31の仮登録画面における差し戻しボタンをクリックする。
ここで、利用者端末3は、表示部31の表示画面において、承認のボタン701が選択された場合、電子記録債権対応サービス機関Aに対して、利用者が承認したことを示す承認情報を出力する。一方、利用者端末3は、表示部31の表示画面において、差し戻しボタン702が選択された場合、電子記録債権対応サービス機関Aに対して、利用者が差し戻しを指示したことを示す差し戻し情報を出力する。
ステップF4:
債権管理中継サーバ12は、利用者端末3から承認情報が供給された場合、記憶部14に記憶されている一括記録請求の請求情報を、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関サーバ21に対応するフォーマットに変換する。そし、債権管理中継サーバ12は、フォーマット変換した一括記録請求の請求情報を、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関サーバ21に対して送信する(一括記録請求の要求)。
一方、利用者端末3から差し戻し情報が供給された場合、記憶部14に記憶されている一括記録請求の請求情報を読出し、記憶部14に記憶されている一括記録請求の請求情報を削除する。
ステップF5:
債権管理中継サーバ12は、利用者端末3から承認情報が供給され、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関サーバ21に対して一括記録請求が行なわれた場合、利用者端末3に対して一括記録請求の処理が終了したことを通知する。
一方、利用者端末3から差し戻し情報が供給され、記憶部14において一括記録請求の情報が削除された場合、削除する前に読み出した一括記録請求の情報を、利用者端末3に対して送信する(差し戻しを行なう)。
ステップF6:
電子記録債権機関サーバ21は、一括記録請求の情報を受け付け、一括記録請求における記録請求毎に電子記録債権としての記録番号を採番する。この時点においては、電子記録債権機関サーバ21は、電子記録債権原簿データベース22の記録原簿から、一括記録請求における記録請求毎の利用者識別情報に対応した利用者情報を検索し、記録請求それぞれにおける利用者名称(取引先名称)を読み出すことは行なわない。
そして、電子記録債権機関サーバ21は、一括記録請求の情報とともに、採番した記録番号を含む、一括記録請求を受け付けたことを示す通知として、債権管理中継サーバ12に対して、一括記録請求の受付結果通知を送信する(受領回答)。
ステップF7:
債権管理中継サーバ12は、電子記録債権機関サーバ21から供給された一括記録請求の回答情報を、電子記録債権機関サーバ21に対応するフォーマットから、利用者端末3で使用されるフォーマットに変換する。すなわち、債権管理中継サーバ12は、一括記録請求の回答情報から、図5に示す仮登録確認画面と同様の形態の回答確認画面を生成する。
そして、債権管理中継サーバ12は、生成した回答確認画面を、記憶部14に対して書き込んで記憶させるとともに、この回答確認画面を利用者端末3に対して出力する(受領回答)。
図6は、電子記録債権機関サーバ21からの一括記録請求の回答情報を利用者が確認する、債権管理中継サーバ12が生成した表示画面の一例を示す図である。図6において、領域550には、図5の領域500と同様に、一括記録請求を請求した利用者(請求利用者)の利用者情報、利用者番号、利用者名称及び口座情報が示されている。また、領域650には、取引先の利用者情報が示されている。利用者情報としては、通番のレコード単位に記録請求毎の利用者識別情報、取引先名称及び電子記録債権情報が示されている。
ここで、利用者番号/利用者名称の欄に記載されている取引先名称は、取引先表示サーバ111が取引先名称管理データベース112における取引先名称である。電子記録債権情報としては、一括記録請求における記録請求毎の電子記録債権の金額及び支払期日とともに、それぞれの記録番号と登録状況とが示されている。記録番号は、電子記録債権機関サーバ21により記録請求毎に採番された電子記録債権の記録原簿における番号である。登録状況としては、この受領回答の際には未確認となっている。この一括記録請求は電子記録債権の発生に対する記録請求であるため、電子記録債権情報において債権の金額、支払期日及び登録状況が示されている。
ステップF8:
電子記録債権機関サーバ21は、一括記録請求に対する登録の成立及び不成立に関する回答(記録結果通知)を、債権管理中継サーバ12に対して送信する。すなわち、電子記録債権機関サーバ21は、一括記録請求の記録請求毎に、取引先の利用者識別情報に対応した最新の利用者名称と、上述した図6の電子記録債権情報において登録状況の項目に代えて取引結果の項目とを付加し、この取引結果として記録が成立したか、あるいは記録が不成立となったかを示した一括記録請求回答の情報を、債権管理中継サーバ12に対して送信する。このとき、電子記録債権機関サーバ21は、電子記録債権原簿データベース22の記録原簿から、一括記録請求における記録請求毎の利用者識別情報に対応した利用者情報を検索し、記録請求それぞれにおける利用者名称(取引先名称)を読み出す。このため、記録結果通知において、利用者情報における利用者名称は、取引先表示サーバ111が取引先名称管理データベース112から抽出した取引先名称ではなく、電子記録債権機関サーバ21が電子記録債権原簿データベース22から、取引先の利用者識別情報により抽出した利用者情報における最新の利用者名称(最新の取引先名称)である。
ステップF9:
債権管理中継サーバ12は、電子記録債権機関サーバ21から一括記録請求回答の情報が供給された際、この情報に基づいて、記録確認画面として、図6に示す形態の表示画面を生成する。このとき、債権管理中継サーバ12は、記録確認画面における記録請求毎に、電子記録債権情報の欄において、電子記録債権の金額、支払期日及び記録番号とともに、登録状況の項目に代えた取引結果の項目に、取引結果として記録が成立したか、あるいは記録が不成立となったかを示す。
そして、債権管理中継サーバ12は、生成した記録確認画面を、利用者端末3に対して送信する。
利用者は、利用者端末3の表示部31に表示される、債権管理中継サーバ12から供給される記録確認画面を参照し、電子記録債権機関Bの記録原簿に対する一括記録請求における各記録請求の登録の成立及び不成立の確認を行なう。
上述したように、本実施形態においては、利用者が電子記録債権対応サービス機関Aに対して一括記録請求の仮登録を行なう際、仮登録した一括記録請求における記録請求毎に利用者識別情報だけでなく、予め取引先名称管理データベース112における取引先名称管理テーブルから、利用者識別情報に対応した取引先名称を読み出して、利用者識別情報とともに読み出した取引先名称を利用者に示すことが可能であるため、債権管理中継サーバ12における負荷を低減することで、利用者の確認に必要な確認画面の表示にかかる時間を低減させ、リアルタイムで利用者に利用者識別情報に対応した取引先名称を確認させることが容易にできる。
すなわち、本実施形態においては、利用者が記録請求の一括記録請求を行う際、記録請求毎の取引先の取引先名称の確認が容易に行え、かつ一括記録請求における取引先名称を複数まとめての取得の負荷を低減させ、一括記録請求の際の取引先の利用者の確認にかかる時間を短縮することで、利用者に対する一括記録請求の利便性を高めることができる。
また、本実施形態においては、電子記録債権対応サービス機関Aにおいて、利用者毎に取引先名称管理データベース112を関連づけて設けるため、他の利用者からのアクセスを防止することができるため、取引先などの情報の漏洩を防止することができ、利用者の秘密保持のセキュリティを向上させることができる。
また、上述した実施形態における図3に示す取引先名称管理データベース112の取引先名称管理テーブルを、図7に示す構成に代えても良い。図7は、取引先名称管理データベース112に記憶されている取引先名称管理テーブルの他の構成例を示す図である。図7においては、図6における取引先名称管理テーブルの利用者番号、口座情報及び取引先名称に加えて、登録名称が付加されている。登録名称は、取引先名称管理テーブルの登録を要求する利用者が自身の取引先の利用者に対して付与されており、取引先名称とは異なる名称であり、利用者が取引先名称に対して直感的に取引先を確認できる形態の名称である。
例えば、利用者が企業とした場合、利用者名称はこの企業の企業名となる。このため、取引先として、同一企業における異なる部署という場合があり、この場合に取引先名称のみでは企業の判別しかできず、記録請求における取引先が正しいか否かの判定が困難となる。
しかしながら、図7に示すように、登録名称として企業の各部署、例えば△△株式会社営業部などを登録名称として登録しておくことにより、仮登録の確認の際に、利用者識別情報に対応して取引先名称及び登録名称の各々を表示することにより、取引先を直感的に認識できるため、高速かつ正確に取引先を判別することができる。
この構成の場合、図5の領域600の利用者番号/利用者名称の欄が利用者番号/利用者名称/登録名称の欄となる。
取引先表示サーバ111は、債権管理中継サーバ12からの仮登録における利用者に提供する確認の表示画面(仮登録確認画面)を作成の依頼に対応して、一括記録請求における記録請求毎の利用者識別情報に基づき、記録請求それぞれの取引先の取引先名称及び登録名称の各々を、取引先名称管理データベース112の取引先名称管理テーブルから読み出す。そして、取引先表示サーバ111は、図5の領域600の利用者番号/利用者名称の欄を、利用者番号/利用者名称/登録名称の欄に代えた、仮登録における利用者に提供する仮登録確認画面を作成し、記憶部14に対して書き込んで記憶させる。
上述した図7に示す取引先名称管理データベース112における取引先名称管理テーブルの構成を用いることにより、利用者が一括記録請求の仮登録の確認を行なう際に、仮登録確認画面において、利用者識別情報に対応して取引先名称及び登録名称の各々を表示されるため、より詳細に取引先を判別することができる。
また、この他の構成の取引先名称管理テーブルにおいては、登録名称を取引先を利用者が直感的に判別できるように、正確な部署の名称ではなく取り扱う商品の名称などを登録名称として登録することにより、より判別が容易となる。
このとき、利用者は、電子記録債権対応サービス機関Aの電子記録債権中継システム1に対して、取引先名称管理テーブルに登録したい取引先の利用者番号、口座情報及び登録名称を、利用者端末3の表示部31に表示される登録画面の入力欄に対し、図示しない入力手段(キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル)により入力して、取引先名称管理テーブルへの登録を行う。
次に、図8は、本発明の実施形態による取引先表示システムを用いた電子記録債権システムの他の構成例を示す図である。
また、図8において、図1の構成に加えて、金融機関C_1から金融機関C_pが設けられている。以下、の説明において、金融機関C_1から金融機関C_pの全体を、金融機関Cと称することもある。図8における他の構成は、電子記録債権対応サービス機関Aが金融機関に備えられていた図1の構成と異り、電子記録債権対応サービス機関Aが金融機関に対して独立した機関として設けられ、金融機関Cと電子記録債権機関Bとの記録請求及び記録請求に対する回答などのデータの送受信の中継センターとなっている。
このため、利用者は、自身が登録している金融機関Cの金融機関サーバ4に、利用者端末3からアクセスして、金融機関Cの金融機関サーバ4に対するログインの処理を行なう。そして、金融機関Cの金融機関サーバ4へのログインが成功した後、利用者端末3は、金融機関Cのホームページ上のリンクを介して、電子記録債権対応サービス機関Aの電子記録債権対応サービス機関Aの電子記録債権中継システム1に接続され、第1の実施形態及び第2の実施形態における、電子記録債権機関Bの電子記録債権機関システム2に対する電子記録債権の記録請求(個別記録請求、一括記録請求)の処理を行う。
上述したように、電子記録債権対応サービス機関Aの電子記録債権中継システム1は、金融機関C_1から金融機関C_pの各々の金融機関サーバ4_1、…、金融機関サーバ4_pそれぞれを介して、各金融機関Cの顧客である利用者の利用者端末3と接続される。
利用者管理データベース13は、複数の分割データベースに、すなわち利用者管理分割データベースに分割されていても良い。この場合、利用者管理分割データベースの各々は、金融機関C毎に割り当てられている(対応付けられている)。そして、利用者管理分割データベースの各々には、割り当てられた金融機関Cの顧客(利用者)の属性を示す利用者属性テーブルがそれぞれ記憶される。
記憶部14は、利用者管理データベース13と同様に、記憶領域が複数の分割記憶領域に分割されており、それぞれの分割記憶領域が各金融機関Cに割り当てられている。そして、分割記憶領域の各々には、各金融機関Cの顧客の一括記録請求の情報などがそれぞれ記憶させる。
また、取引先名称管理データベース112の各々は、それぞれ金融機関C毎に割り当てられている。例えば、取引先名称管理データベース112_1は金融機関C_1に割り当てられ、取引先名称管理データベース112_nは金融機関C_pに割り当てられている。そして、取引先名称管理データベース112の各々は、複数の分割データベースに、すなわち取引先名称分割データベースに分割されている。この取引先名称分割データベースの各々には、それぞれ対応付けられた金融機関Cの顧客毎の取引先名称管理テーブルが記憶されている。
上述した構成により、電子記録債権対応サービス機関Aにおける電子記録債権中継システム1における利用者管理データベース13、記憶部14及び取引先名称管理データベース112の各々が金融機関毎に対応付けられるよう構成されているため、各金融機関のデータ管理のセキュリティを確保することができる。また、取引先名称管理データベース112においては、取引先名称分割データベースの各々にそれぞれ顧客毎の取引先名称管理テーブルが記憶されるため、金融機関Cの顧客毎のセキュリティも保つことができる。
また、取引先名称管理データベース112における取引先名称管理テーブルにおける取引先の各利用者が、利用者の属性情報(金融機関名、支店名及び口座番号を含む口座情報と、利用者の名称である利用者名称と、利用者の業種と、電子記録債権の支払期日など)でグルーピングされていても良い。
例えば、利用者の登録している金融機関毎のグループ、利用者の電子記録債権の支払期日毎のグループなどと1つの属性情報でグルーピングする。このとき、複数の異なる属性情報毎のグループが共在している構成としても良い。また、金融機関名と支払期日との複数の属性情報の組合せにより、利用者をグルーピングしても良い。
この構成により、一括記録請求の仮登録を行う際に、利用者が取引先表示サーバ111を介して取引先名称管理テーブルにおけるグループを呼び出すことにより、グループ単位の一括記録請求を容易に作成できる。例えば、毎月△日が支払期日のグループ、月末が支払日のグループを呼び出すことにより、これらグループのファイルを編集することにより、容易に一括記録請求の情報を作成することができる。
また、電子記録債権機関Bに登録した電子記録債権の登録情報を債権照会する際、例えば支払期日のチェックを行う際に、支払期日のグループを選択することにより、このグループに含まれる、すなわちその支払期日の電子記録債権の登録情報を容易に一括して債権照会することができる。
また、本実施形態においては、取引先表示サーバ111が、利用者に関連づけられた取引先名称管理データベース112の取引先名称管理テーブルに対する取引先名称の事前登録において、利用者管理データベース13における利用者属性テーブルを参照し、登録要求に記載された利用者識別情報に対応する利用者番号、口座情報が検出されない場合、電子記録債権機関Bに対する利用者識別情報を用いた利用者情報の照会を、事前登録を行なう際にリアルタイムに行なう構成として記載している。
しかしながら、取引先表示サーバ111は、利用者識別情報に対応する利用者番号、口座情報が検出されない場合、利用者番号及び口座情報が検出されない利用者識別情報を自身内部に一旦蓄積しておき、予め設定した時刻に、電子記録債権機関Bに対し、利用者番号及び口座情報が検出されない利用者識別情報に対する利用者情報の照会を行う構成としても良い。ここで、予め設定した時刻とは、例えば、電子記録債権機関Bに対する各照会のアクセスが少なく、電子記録債権機関Bに負荷が少ない時間帯(夜間など)である。
取引先表示サーバ111は、電子記録債権機関Bにおける負荷が少ない時間帯に、バッチ処理により、その日に蓄積された、利用者番号及び口座情報が検出されなかった全ての利用者識別情報に対する利用者情報の照会を行い、取引先名称を一括して取得する。
また、図1及び図8における電子記録債権システムにおける取引先表示システム11の各々機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、一括記録請求の仮登録における各記録請求の取引先の確認の際に、記録請求の取引先名称が利用者識別情報とともに示された仮登録確認画面を生成し、利用者端末の表示部に表示させる処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…電子記録債権中継システム
2…電子記録債権機関システム
3_1,3_m…利用者端末
4_1,4_p…金融機関サーバ
11…取引先表示システム
12…債権管理中継サーバ
13…利用者管理データベース
14…記憶部
21…電子記録債権機関サーバ
22…電子債権原簿データベース
31_1,31_m…表示部
111…取引先表示サーバ
112_1,112_n…取引先名称管理データベース
A…電子記録債権対応サービス機関
B…電子記録債権機関
C_1,C_p…金融機関

Claims (7)

  1. 利用者を識別する利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する取引先の利用者の名称である取引先名称とが、対応付けて記憶されている記憶部と、
    複数の電子記録債権の記録請求を一括して行なう一括記録請求を入力する入力部と、
    前記電子記録債権毎の利用者識別情報の各々に対応する前記取引先名称を、前記記憶部から読出す読出部と、
    電子記録債権機関に対して前記一括記録請求を請求する利用者の前記利用者識別情報が表示された領域と、前記一括記録請求の前記記録請求毎の前記利用者識別情報、及び前記一括記録請求が入力された際に前記読出部によって前記記憶部から読み出された当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称が一覧表示された領域とを備える、前記取引先名称及び当該取引先名称に対応する前記利用者識別情報を確認する確認画面を生成して前記記録請求を行なった前記利用者の端末に対して出力する取引先表示部と
    を備えていることを特徴とする取引先名表示装置。
  2. 前記取引先表示部が、前記一括記録請求が行なわれる前における利用者からの登録要求により、前記利用者識別情報と、当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称とを前記記憶部に対して書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の取引先名表示装置。
  3. 前記記憶部が、前記記録請求を行なう前記利用者毎に関連づけられて設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の取引先名表示装置。
  4. 前記記憶部には、前記利用者識別情報に対して、前記取引先名称に加えて、前記記録請求を行なう利用者が当該利用者識別情報に対して前記取引先名称と異なる名称として付与
    した登録名称を対応付けて記憶されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の取引先名表示装置。
  5. 前記記憶部には、前記取引先名称の示す取引先の属性情報によって、前記利用者の各々がグルーピングされている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の取引先名表示装置。
  6. 取引先書込部が、利用者を識別する利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する取引先の利用者の名称である取引先名称とを、対応付けて記憶部に記憶させる過程と、
    入力部が、複数の電子記録債権の記録請求を一括して行なう一括記録請求を入力する過程と、
    読出部が、前記一括記録請求に含まれる前記電子記録債権毎の利用者識別情報の各々に対応する前記取引先名称を、前記記憶部から読み出す過程と、
    取引先表示部が、電子記録債権機関に対して前記一括記録請求を請求する利用者の前記利用者識別情報が表示された領域と、前記一括記録請求の前記記録請求毎の前記利用者識別情報、及び前記一括記録請求が入力された際に前記読出部によって前記記憶部から読み出された当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称が一覧表示された領域とを備える、前記取引先名称及び当該取引先名称に対応する前記利用者識別情報を確認する確認画面を生成して前記記録請求を行なった前記利用者の端末に対して出力する過程と
    を含むことを特徴とする取引先名表示方法。
  7. コンピュータを、
    利用者を識別する利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する取引先の利用者の名称である取引先名称とを、対応付けて記憶部に記憶させる手段、
    複数の電子記録債権の記録請求を一括して行なう一括記録請求を入力する手段、
    前記電子記録債権毎の利用者識別情報の各々に対応する前記取引先名称を、前記記憶部から読出す読出手段、
    電子記録債権機関に対して前記一括記録請求を請求する利用者の前記利用者識別情報が表示された領域と、前記一括記録請求の前記記録請求毎の前記利用者識別情報、及び前記一括記録請求が入力された際に前記読出手段によって前記記憶部から読み出された当該利用者識別情報に対応する前記取引先名称が一覧表示された領域とを備える、前記取引先名称及び当該取引先名称に対応する前記利用者識別情報を確認する確認画面を生成して前記記録請求を行なった前記利用者の端末に対して出力する手段
    として機能させるためのプログラム。
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