JP6760088B2 - 電子キーシステム、および車載機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両で用いられる車載機とユーザが携帯する電子キーとの間で無線通信を行うことで車載機が電子キーを認証する電子キーシステムに関し、特に複数の電子キーを用いる電子キーシステムと、その電子キーシステムが備える車載機に関する。
特許文献1には、複数の車両アクセス機能を利用可能な第1のモードと、第1のモードよりも利用可能な車両アクセス機能が少ない第2のモードで動作する車両アクセスシステムが開示されている。車両の主なユーザである主ユーザは、例えば、第2のモードでのみ車両アクセスシステムを動作させることが可能なサブキーを、主ユーザ以外のユーザである副ユーザに貸し出すことで、副ユーザに、車両アクセス機能を制限した第2のモードで車両を利用させることが可能となる。
特表2003−511588号公報
特許文献1に記載の車両アクセスシステムでは、サブキーを貸し出す副ユーザとして、バレットサービス係員やメンテナンス作業者を想定している。このような第三者にサブキーを貸し出した場合には、主ユーザは、その第三者が車両の利用を終了した後、サブキーを返却してもらう必要がある。
しかし、副ユーザが家族や知人などである場合には、主ユーザは、車両の利用が終了する都度、サブキーを返却してもらうと手間がかかるなどの理由から、サブキーを預けたままにしておくことも想定される。ただし、この場合、サブキーを所持する副ユーザが、いつでも車両の利用が可能であると、主ユーザが意図していない状況で、勝手に車両が使用されてしまうことが懸念される。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、副ユーザに、車両の利用が終了する都度、サブキーを返却してもらわずとも、該当車両が主ユーザの意図しない状況で使用されることを防止することが可能な電子キーシステム、及びその電子キーシステムに利用される車載機を提供することを目的とする。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、車両(10)で用いられる車載機(100)と、マスターキー(200)と、マスターキーとは異なるサブキー(300)とを備え、車載機は、サブキーとの間で無線通信を行うことによりサブキーの認証を行い、認証が成立することに基づいて、サブキーの携帯者が行う所定の操作によって要求される制御を実行する電子キーシステム(1)であって、車載機は、マスターキーが、車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲内に位置する場合、サブキーの携帯者による所定の操作に対応した制御の実行を許可する許可モードを設定し、マスターキーが、範囲内に位置しない場合、サブキーの携帯者によって所定の操作が行われても、その所定の操作に対応した制御の実行を許可しない不許可モードを設定する許可判断部と、許可判断部が許可モードを設定し、かつサブキーの認証が成立しているときに、サブキーの携帯者によって所定の操作が行われると、その所定の操作に対応した制御を実行し、許可判断部が不許可モードを設定しているときには、サブキーの認証が成立していても、所定の操作に対応した制御を実行しない制御実行部(112)とを備える。
以上の構成によれば、許可判断部は、マスターキーが、車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲に位置すると判断した場合は、操作によって要求された制御を実行することを許可する許可モードを設定し、マスターキーが範囲に位置しないと判断した場合には、操作によって要求された制御の実行を許可しない不許可モードを設定する。制御実行部は、許可モードが設定されている場合には、サブキーの認証が成立していることを条件に、所定の操作によって制御が要求されると制御を実行する。一方、不許可モードが設定されている場合には、サブキーの認証が成立し、所定の操作によって制御が要求されても、制御を実行しない。
このように、電子キーシステムは、マスターキーが車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲に位置しない場合には、サブキーの認証が成立した場合であっても、所定の操作によって要求される制御を実行しない。このため、マスターキーが車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲に位置しない場合、サブキーを携帯する副ユーザは、所定の操作を行うことによって制御を実行させることができず、車両を利用することができない状態となる。
マスターキーを携帯する主ユーザは、車両から遠ざかるほど車両の状況を認識することが困難となる。そのため、マスターキーが車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲に位置しない状況においては、サブキーを保持する副ユーザによる車両の利用を意図しない状況となる場合がある。従って、マスターキーが範囲内に位置しない場合に、副ユーザが車両を利用できない状態とすることにより、サブキーを返却してもらわずとも、主ユーザが意図しない状況で車両を利用されることを防止することが可能となる。
また、上記目的を達成するための車載機にかかる発明は、本発明の電子キーシステムに用いる車載機に係る発明である。すなわち、上記目的を達成するための車載機に係る発明は、車両(10)で用いられ、マスターキーとは異なるサブキーとの間で無線通信を行うことによりサブキーの認証を行い、認証が成立することに基づいて、所定の操作によって要求される制御を実行する車載機であって、マスターキーが、車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲内に位置する場合、サブキーの携帯者による所定の操作に対応した制御の実行を許可する許可モードを設定し、マスターキーが、範囲内に位置しない場合、サブキーの携帯者によって所定の操作が行われても、その所定の操作に対応した制御の実行を許可しない不許可モードを設定する許可判断部と、許可判断部が許可モードを設定し、かつサブキーの認証が成立しているときに、サブキーの携帯者によって所定の操作が行われると、その所定の操作に対応した制御を実行し、許可判断部が不許可モードを設定しているときには、サブキーの認証が成立していても、所定の操作に対応した制御を実行しない制御実行部(112)とを備える。
第1の実施形態としての電子キーシステム1の概要を示す図である。 電子キーシステム1が備える車載機100の構成を示す図である。 LF送信部103が信号を送信する範囲を示す図である。 制御実行部112が判断する距離範囲を示す図である。 電子キーシステム1が備えるマスターキー200の構成を示す図である。 電子キーシステム1が備えるサブキー300の構成を示す図である。 車載機100の作動を示すフローチャートである。 マスターキー200の作動を示すフローチャートである。 変形例5の電子キーシステムが備える車載機100aの構成を示す図である。 変形例5の電子キーシステムが備えるマスターキー200aの構成を示す図である。
[作動概略]
以下、本発明の実施形態としての電子キーシステム1を図面に基づいて説明する。電子キーシステム1の構成および詳細な説明に入る前に、電子キーシステム1の作動概略を図1に沿って説明する。
電子キーシステム1は、自動車10で用いられる車載機100と、自動車10の主ユーザに携帯されるためのマスターキー200と、主ユーザ以外のユーザである副ユーザに携帯されるためのサブキー300とを備える。自動車10は請求項の車両に相当する。なお、主ユーザとは、自動車10のオーナーなど、自動車10を主として利用するユーザである。また、副ユーザとは、主ユーザによって自動車10を利用することを許可された人物であり、例えば、主ユーザの家族や友人である。これ以降、主ユーザと副ユーザに共通する説明を行う場合、ユーザと総称する。また、マスターキー200とサブキー300に共通する説明を行う場合、キーと総称する。
車載機100は、キーとの間の無線通信に従って車載機100に対応するキーの認証を行う。車載機100は、キーの認証が成立することに基づいて、ユーザが実行する所定の操作に対応した制御を実行する。所定の操作は、当該操作に対応した制御を実行することを車載機100に対して要求するための操作であり、キーを携帯するユーザが実行した場合のみ、操作によって要求する制御が実行される。
本実施形態における所定の操作には、例えば、ドアロックを開錠する制御を要求するドアロック開錠操作、アクセサリ装置に電力を供給することを要求するアクセサリオン操作、エンジンを始動することを要求するエンジン始動操作、トランクを開けることを要求するトランク開操作などの複数の操作が含まれる。車載機100は、これらの操作について、キーの認証が成立した場合に、操作に対応した制御を実行する。
マスターキー200は、自動車10の主ユーザに携帯されるための無線通信機であり、マスターキー200を特定するキーIDであるID1を送信することで車載機100に認証される。認証が成立することにより、車載機100は主ユーザが実行した操作に対応した制御を実行する。従って、マスターキー200は自動車10を利用することが可能な鍵として機能する。
サブキー300は、副ユーザに携帯されるための無線通信機であり、サブキー300を特定するキーIDであるID2を送信することで車載機100に認証される。認証が成立することにより、車載機100は副ユーザが実行した操作に対応した制御を実行する。従って、サブキー300は自動車10を利用することが可能な鍵として機能する。
ただし、車載機100によるサブキー300の認証が成立しても、自動車10に対するマスターキー200の位置によって、所定の操作に対応する制御が実行されない場合がある。車載機100は、主ユーザが、所定の操作を副ユーザに対して許可する範囲である範囲A内にマスターキーが位置するか否かを判定する。範囲Aは、自動車10からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲である。
車載機100は、サブキー300の認証が成立することに加えて、範囲A内にマスターキー200が位置すると判断した場合に、所定の操作に対応する制御を実行する。一方、サブキー300の認証が成立した場合であっても、範囲A内にマスターキーが位置しないと判断した場合、車載機100は所定の操作に対応する制御を実行しない。従って、サブキー300は、マスターキー200が範囲内に位置する場合にのみ、自動車10を利用することが可能な鍵として機能する。
[車載機100の構成]
図2を用いて車載機100の構成を説明する。車載機100は、車載機制御部101と、RF通信部102と、LF送信部103とを備える。車載機制御部101は、CPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶されているプログラムを実行する。非遷移的実体的記録媒体は、ROMやRAMなどの半導体メモリや、磁気ディスクなどの磁気記憶媒体などを用いて実現することができる。CPUがプログラムを実行することにより、車載機制御部101は、認証部110と、許可判断部111と、制御実行部112と、モード情報送信部113と、認証成立送信部114と、制御実行送信部115と、切替受信部116と、許可切替部117としての作動を行う。また、車載機制御部101が備えるROMには、車載機100に対応するマスターキー200およびサブキー300を特定するキーIDであるID1およびID2がそれぞれ記憶されている。
RF通信部102は、後述するマスターキー200のRF通信部202およびサブキー300のRF送信部302と、RF帯で無線通信する無線通信機である。本実施形態におけるRF帯は、300MHz〜3GHz帯とする。なお、RF通信部102は、RF通信部202との間では相互に通信を行い、RF送信部302との間ではRF送信部302が送信する信号の受信のみを行う。
また、本実施形態では、RF通信部102とマスターキー200のRF通信部202とが通信可能である場合に、車載機100は、ドアロック開錠操作を許可する範囲にマスターキー200が位置すると判断する。例えば、自動車10からの距離が50〜60m以内となる範囲をドアロック開錠操作を許可する範囲とするために、RF通信部102とRF通信部202とが50〜60m以内の距離で通信可能となるように構成することができる。
LF送信部103は、LF帯の信号を送信する無線通信機であり、例えば135kHzで信号を送信する。なお、本実施形態のLF帯は長波もしくは超長波を意味する。LF送信部103は、自動車10のドアハンドルや車室内などに設けられたアンテナから信号を送信する。
本実施形態のLF送信部103が信号を送信する範囲を図3に沿って説明する。LF送信部103は、信号を送信するアンテナとして、車室内送信アンテナ1041と、ドア送信アンテナ1042b、1042c、1042d、1042eを備える。これ以降、これらのアンテナを区別しない場合は送信アンテナ104と総称する。また、車室内送信アンテナ1041を除き、ドア送信アンテナ1042b、1042c、1042d、1042eを区別しない場合には、ドア送信アンテナ1042と総称する。車室内送信アンテナ1041は、自動車10の車室内に設けられ、車室内に位置するマスターキー200およびサブキー300が受信可能となるように信号を送信する。すなわち、車室内送信アンテナ1041は、図3に示すように、車室内にLF受信エリアB1を形成する。ドア送信アンテナ1042b、1042c、1042d、1042eは、それぞれ自動車10の右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアのドアハンドル内に設けられ、車外に信号を送信する。ドア送信アンテナ1042は、ドア送信アンテナ1042から0.5〜1m以内に位置するキーが信号を受信可能となるように信号を送信する。すなわち、ドア送信アンテナ1042は、図3に示すように、各ドアの周辺にLF受信エリアB2、B3、B4、B5を形成する。
なお、LF送信部103は、信号を送信するにあたり、複数の送信アンテナ104から同時に信号を送信するのではなく、各送信アンテナ104から所定の順序で信号を送信するか、もしくは送信アンテナ104を特定するIDを付加して送信する。これにより、車載機100は、信号を送信した送信アンテナ104を識別することが可能になる。従って、信号を受信したキーがいずれの送信アンテナ104に対応するLF受信エリアに位置するか否かを判断することが可能となる。
説明を図2に戻す。認証部110は、RF通信部102およびLF送信部103を用いてキーと無線通信を行い、キーを認証する。具体的には、認証部110は、LF送信部103にリクエスト信号を送信させる。なお、リクエスト信号は、キーに対して、キーを特定するキーIDを含むレスポンス信号の送信を要求する信号である。キーはリクエスト信号を受信するとRF帯でレスポンス信号を送信する。このレスポンス信号をRF通信部102が受信すると、認証部110は、レスポンス信号に含まれるキーIDが、車載機制御部101が備えるROMに記憶されたキーIDと一致するか否かを判断する。レスポンス信号に含まれるキーIDがID1と一致した場合にはマスターキー200の認証が成立したと判断する。レスポンス信号に含まれるキーIDがID2と一致した場合はサブキー300の認証が成立したと判断する。
なお、LF送信部103は、リクエスト信号を送信するにあたり、上述した手法によりリクエスト信号を送信した送信アンテナ104を識別可能に送信する。これにより、認証部110は、認証が成立したキーが、どの送信アンテナ104に対応するLF受信エリアに位置するかを特定することが可能となる。例えば、車室内送信アンテナ1041から送信されたリクエスト信号をキーが受信し、そのキーからレスポンス信号が返送されて認証が成立した場合、キーはLF受信エリアB1、すなわち車室内に位置すると判断することができる。
なお、各LF受信エリアには、当該LF受信エリアにキーが位置する場合に実行が可能となる制御が対応付けられている。LF受信エリアB2、B3、B4、B5に対応する制御はドアロックを開錠する制御である。LF受信エリアB1に対応する制御はアクセサリ装置に電力を供給する制御およびエンジンを始動する制御である。
マスターキー200の認証が成立した場合、後述の制御実行部112は、マスターキー200が位置するLF受信エリアに対応する制御のみ、実行することが可能である。サブキー300の認証が成立した場合、制御実行部112は、サブキー300が位置するLF受信エリアに対応する制御のみ、制御が許可される許可レベルであると後述の許可判断部111によって決定されていれば、実行することが可能である。
さらに、認証部110は、マスターキー200がLF受信エリアに位置せず、かつRF通信部102とRF通信部202とが通信可能である場合には、RF通信部102とRF通信部202との通信によってマスターキー200の認証を行う。具体的には、LF送信部103にかえてRF通信部102にリクエスト信号を送信させ、RF通信部102が受信したレスポンス信号がID1を含む場合に、マスターキー200の認証が成立したと判断する。
許可判断部111は、自動車10からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲にマスターキー200が位置する場合に、所定の操作によって要求される制御を実行することを許可する許可モードを設定する。また、その範囲にマスターキー200が位置しない場合には、制御の実行を許可しない不許可モードを設定する。
制御を実行することを許可してもよい範囲は、ユーザによって異なると考えられる。従って、許可モードを設定する範囲(以下、許可範囲)および許可範囲内を細分化した複数の細分化範囲は、主ユーザが自由に設定可能となるよう構成することが好ましい。また、許可判断部111が、マスターキー200が許可範囲に位置するか否か、およびどの細分化範囲に位置するかを判断する手法は、周知の手法を利用することができる。例えば、RF通信部102とRF通信部202とで通信し、RF通信部202が信号を受信する際の受信信号強度を測定して、信号の減衰率から距離を求めることによって判断すればよい。あるいは、自動車10の位置とマスターキー200の位置とを衛星測位などによって取得し、取得した位置を比較して距離を求めることによって判断してもよい。以下に示す説明は、主ユーザによって設定される許可範囲および複数の細分化範囲と、マスターキーが範囲に位置するか否かを判断する手法の一例である。
ドアロックを開錠する制御の実行を許可する範囲は、自動車10からの距離が50〜60m以内となる範囲である。許可判断部111は、RF通信部102と、RF通信部202とが通信可能な場合に、マスターキー200がドアロックを開錠する制御を許可する範囲に位置すると判断して、ドアロックを開錠する制御の許可を決定する。
アクセサリ装置に電力を供給する制御の実行を許可する許可範囲は、自動車10からの距離が20m以下となる範囲である。自動車10からの距離が20m以下であるか否かの判断は、周知の手法を用いて距離を求めることによって行えばよい。許可判断部111は、求めた距離が20m以内である場合に、マスターキー200がアクセサリ装置に電力を供給する制御の実行を許可する範囲に位置していると判断して、アクセサリ装置に電力を供給する制御の許可を決定する。
エンジンを始動する制御の実行を許可する範囲は、ドア送信アンテナ1042からの距離が0.5〜1.0m以下となる範囲および車室内である。許可判断部111は、リクエスト信号をマスターキー200が受信してレスポンス信号を送信し、マスターキー200の認証が成立した場合に、マスターキー200がエンジンを始動する制御の実行を許可する範囲に位置すると判断して、エンジンを始動する制御の許可を決定する。
以上のように制御を許可する範囲を決定した場合における、マスターキー200の位置と、許可判断部111が許可モードとして設定する許可レベルとの関係を図4に沿って説明する。許可判断部111は、マスターキー200の位置が、範囲E、範囲D、範囲C、範囲Bのいずれの範囲内であるかに従って、許可モードおよび不許可モードを設定する。
範囲Eは、自動車10からの距離が50〜60m以上となる範囲である。許可判断部111は、RF通信部102と、RF通信部202とが通信不可能な場合に、マスターキー200が範囲Eに位置すると判断する。範囲Eは、ドアロックを開錠する制御と、アクセサリ装置の電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御との全てについて許可されない範囲である。従って、範囲Eにマスターキー200が位置する場合、ドアロックを開錠する制御と、アクセサリ装置の電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御との全てが許可されない。これ以降、この状態を不許可モードとする。
範囲Dは、自動車10からの距離が、20m以上かつ50〜60m以下となる範囲である。許可判断部111は、RF通信部102と、RF通信部202とが通信可能であり、かつ自動車10からの距離が20m以上と判断された場合に、マスターキー200が範囲Dに位置すると判断する。範囲Dは、ドアロックを開錠する制御については許可される範囲である。しかし、アクセサリ装置に電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御について許可される範囲ではない。従って、範囲Dにマスターキー200が位置する場合、ドアロックを開錠する制御が許可されるが、アクセサリ装置に電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御が許可されない。これ以降、この状態を、許可モードとして定められた許可レベルがレベルL2であると表現する。
範囲Cは、送信アンテナ104からの距離が0.5〜1.0m以上であるとともに、自動車10からの距離が20m以下となる範囲である。許可判断部111は、マスターキー200が、LF送信部103が送信するリクエスト信号を受信しておらず、かつRF通信部102と、RF通信部202とが通信可能であり、さらに自動車10からの距離が20m以下であると判断した場合に、マスターキー200が範囲Cに位置すると判断する。範囲Cは、ドアロックを開錠する制御と、アクセサリ装置に電力を供給する制御については許可される範囲である。しかし、エンジンを始動する制御について許可される範囲ではない。従って、範囲Cにマスターキー200が位置する場合、サブキー300はドアロックを開錠する制御に加えてアクセサリ装置に電力を供給する制御が許可されるが、エンジンを始動する制御は許可されない許可レベルとなる。これ以降、この状態を、許可モードとして定められた許可レベルがレベルL1であると表現する。
範囲Bは、ドア送信アンテナ1042からの距離が0.5〜1.0m以下となる範囲および車室内、すなわちLF受信エリアである。許可判断部111は、LF送信部103が送信するリクエスト信号をマスターキー200が受信してレスポンス信号を送信し、マスターキー200の認証が成立した場合に、マスターキー200が範囲Bに位置すると判断する。範囲Bは、ドアロックを開錠する制御と、アクセサリ装置に電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御との全てについて許可される範囲である。従って、範囲Bにマスターキー200が位置する場合、ドアロックを開錠する制御と、アクセサリ装置に電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御との全てが許可される。これ以降、この状態を、許可モードとして定められた許可レベルがレベルL0であると表現する。
範囲D、範囲C、範囲Bを合わせた範囲が、所定の距離閾値以下となる範囲に相当する。また、範囲D、範囲C、範囲Bが、それぞれ細分化範囲に相当する。
なお、許可判断部111はマスターキー200の位置に応じて許可レベルを決定するが、後述する許可切替部117によって、マスターキー200の位置に応じて決定される許可レベルとは異なる許可レベルに切り替えられる場合がある。
説明を図2に戻す。制御実行部112は、認証部110によるキーの認証が成立し、認証が成立したキーが位置するLF受信エリアに対応した操作が実行されることに基づいて、操作が要求する制御を実行する。マスターキー200の認証が成立した場合においては、マスターキー200が位置するLF受信エリアに対応する操作が実行されると、操作が要求する制御を実行する。サブキー300の認証が成立した場合においては、サブキー300が位置するLF受信エリアに対応する操作が実行されると、実行された操作が要求する制御が許可される許可レベルであると許可判断部111によって決定されていれば、操作が要求する制御を実行する。
ドアロック開錠操作は、ドアハンドルに設けられたタッチセンサ11に触れる操作である。ドアロックを開錠する制御は、ボデーECU12に、図示しないドアロックモータに対して開錠信号を送信させる制御である。ドアロックモータはボデーECU12が送信する信号に応じてドアロックを施錠および開錠する作動を行うモータであり、開錠信号を受信して作動することによりドアロックを開錠する。
例えば、右前ドアに設けられたドア送信アンテナ1042bが形成するLF受信エリアB2に認証が成立したマスターキー200が位置している場合、右前ドアのドアハンドルに設けられたタッチセンサ11にユーザが触れたと判断されると、ドアロックモータが作動してドアロックが開錠されることとなる。
なお、ドアロックを開錠する制御は、ドアロック開錠操作を実行したドアのみドアロックを開錠するとしてもよいし、全てのドアについてドアロックを開錠するとしてもよい。
アクセサリオン操作およびエンジン始動操作は、自動車10の電力供給状態を切り替えるためのプッシュスイッチであるエンジンスイッチ14を用いる操作である。自動車10の電力供給状態は、アクセサリ装置およびエンジン点火装置のいずれにも電力が供給されていない電力オフ状態と、アクセサリ装置に電力を供給されているアクセサリオン状態と、エンジンが作動しているエンジン作動状態が存在する。
電力供給状態が電力オフ状態である場合にエンジンスイッチ14を押す操作が、アクセサリオン操作である。アクセサリ装置に電力を供給する制御は、ボデーECU12に、図示しないアクセサリ装置に対して電力を供給させ、電力供給状態をアクセサリオン状態に変更させる制御である。
電力供給状態がエンジン作動状態でない状態で、ブレーキペダルを踏み込みながらエンジンスイッチ14を押す操作が、エンジン始動操作である。エンジン始動操作によって要求されるエンジンを始動させる制御は、エンジンの制御を行うエンジンECU13に、図示しないエンジンを始動させ、電力供給状態をエンジン作動状態に変化させる制御である。
モード情報送信部113は、RF通信部102に、許可判断部111が許可モードを設定した旨を示すモード情報信号をマスターキー200に対して送信させる。本実施形態では、許可モードとして設定した許可レベルを、モード情報信号として送信する。また、後述の許可切替部117が、設定された許可モードおよび不許可モードや、許可モードとして設定された許可レベルを切り替えた場合は、切り替えた後の許可モードおよび不許可モードや、許可モードとして設定された許可レベルをモード情報信号として送信する。
認証成立送信部114は、認証部110がサブキー300の認証が成立したと判断した場合、RF通信部102に、サブキー300の認証が成立した旨を示す認証成立信号を、マスターキー200に対して送信させる。
制御実行送信部115は、サブキーを保持する副ユーザが所定の操作を実行し、操作が要求する制御を制御実行部112が実行した場合に、RF通信部102に、操作が要求する制御が実行された旨を示す制御実行信号をマスターキー200に対して送信させる。
切替受信部116は、マスターキー200から送信され、RF通信部102が受信した、許可レベルの切替を要求する切替信号を取得する。許可切替部117は、切替受信部116が切替信号を取得することに基づいて、許可判断部111が設定した許可モードを不許可モードに切り替えさせる。本実施形態では、許可判断部111が設定した、許可モードおよび不許可モードや、許可モードとして設定された許可レベルを、切替受信部116が取得した切替信号が切り替えるよう要求する状態に変更させる。なお、取得した切替信号が複数ある場合は、直近に取得した切替信号が要求する状態に切り替えさせる。また、切替受信部116が切替信号を取得した時刻から所定の期間、許可レベルを切替信号が要求する許可レベルに切り替えた状態で維持させる。所定の期間は、主ユーザが副ユーザに対して一時的に自動車10の利用を許可する、もしくは一時的に利用を禁止する期間であり、本実施形態では2分とする。
[マスターキー200の構成]
図5を用いてマスターキー200の構成を説明する。マスターキー200は、マスターキー制御部201と、RF通信部202と、LF受信部203と、報知装置204と、切替操作部205とを備える。マスターキー制御部201は、CPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行する。非遷移的実体的記録媒体は、ROMやRAMなどの半導体メモリや、磁気ディスクなどの磁気記憶媒体などを用いて実現することができる。CPUがプログラムを実行することにより、マスターキー制御部201は、通信制御部210と、モード情報受信部211と、モード情報報知部212と、認証成立受信部213と、認証成立報知部214と、制御実行受信部215と、制御実行報知部216と、切替送信部217としての機能を発揮する。また、マスターキー制御部201が備えるROMには、マスターキー200を特定するキーIDであるID1が記憶されている。
RF通信部202は、RF通信部102とRF帯で通信する無線通信機である。LF受信部203は、LF送信部103がLF帯で送信する信号を受信する無線通信機である。
通信制御部210は、LF受信部203もしくはRF通信部202がリクエスト信号を受信すると、マスターキー制御部201が備えるROMに記憶されたID1を含むレスポンス信号をRF通信部202に送信させる。
報知装置204は、マスターキー200を携帯する主ユーザに対して報知を行うための装置であり、ディスプレイやスピーカ、ランプなどを用いることができる。本実施形態では、ディスプレイを報知装置204として用いている。
切替操作部205は、許可モードを不許可モードに切り替えるための操作を行う操作部である。本実施形態では切替操作部205としてプッシュスイッチを用い、許可モードを不許可モードに切り替えるための操作に加え、許可モードとして設定される許可レベルを切り替えるための操作を行うことができる。プッシュスイッチを操作することにより、許可モードとして設定されている許可レベルがレベルL0である場合はレベルL1に切り替えさせる。同様に、レベルL1である場合にはレベルL2に切り替えさせる。レベルL2である場合は、不許可モードに切り替えさせる。不許可モードである場合には、許可モードに切り替えさせるとともに、許可モードとして設定される許可レベルをレベルL0とする。その他の例として、切替操作部205としてスライドスイッチを設け、スライドスイッチの位置に対応して、許可モードとして設定する許可レベルや不許可モードを選択し、選択した状態に切り替えさせてもよい。
モード情報受信部211は、RF通信部202が受信したモード情報信号を取得する。モード情報報知部212は、モード情報受信部211が取得したモード情報信号が示す、許可判断部111が設定している許可モードおよび不許可モードや、許可モードとして設定された許可レベルを報知装置204に報知させる。例えば、許可レベルがレベルL2であると報知された場合、主ユーザは、ドアロックを開錠する制御が許可されている旨と、アクセサリ装置に電力を供給する制御およびエンジンを始動する制御が許可されていない旨を認識することが可能となる。
認証成立受信部213は、RF通信部202が受信した認証成立信号を取得する。認証成立報知部214は、サブキー300の認証が成立した旨を、報知装置204に報知させる。これにより、主ユーザは、副ユーザがサブキー300を携帯して自動車10に接近し、自動車10を利用しようとしている旨を認識することが可能となる。また、認証が成立した状態から成立していない状態に変化した旨を認識することが可能となることで、副ユーザが自動車10の利用を終了し、自動車10から離れた旨を認識することが可能となる。
さらに、モード情報報知部212による、許可レベルの報知と照らし合わせることにより、現在副ユーザが車載機100に制御を実行させることが可能である旨を認識することが可能となる。
制御実行受信部215は、RF通信部202が受信した制御実行信号を取得する。制御実行報知部216は、制御実行受信部215が取得した制御実行信号が示す、実行された制御を報知装置204に報知させる。これにより、主ユーザは、副ユーザが車載機100に実行させた制御を認識することが可能となる。従って、主ユーザは、意図していない制御を副ユーザが実行させた場合に、その旨を認識することが可能となる。
切替送信部217は、切替操作部205が操作されることに基づいて、RF通信部202に、許可レベルを切り替えるよう要求する切替信号を送信させる。本実施形態では、切替操作部205が操作された場合に、モード情報受信部211が取得したモード情報信号が示す許可レベルとは別の許可レベルに切り替えるよう要求する切替信号を送信する。
これにより、主ユーザは、例えば実行されることを意図していない制御が許可される許可レベルとなっている場合に切替操作部205を操作することにより、制御を許可されない許可レベルに切り替えさせ、制御が実行されることを停止させることが可能となる。また、実行されてもよい制御が許可されない許可レベルとなっている場合に切替操作部205を操作することにより、制御を許可する許可レベルに切り替えさせ、副ユーザが制御を実行させることが可能となるようにすることができる。
[サブキー300の構成]
図6を用いてサブキー300の構成を説明する。サブキー300は、LF受信部301と、RF送信部302と、サブキー制御部303とを備える。LF受信部301は、LF送信部103が送信する信号を受信可能な無線通信機である。RF送信部302は、RF帯で信号を送信する無線通信機である。
サブキー制御部303は、CPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、ROMにはサブキー300を特定するキーIDであるID2が記憶されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行する。非遷移的実体的記録媒体は、ROMやRAMなどの半導体メモリや、磁気ディスクなどの磁気記憶媒体などを用いて実現することができる。CPUがプログラムを実行することにより、LF受信部301がリクエスト信号を受信すると、ROMに記憶されたID2を含むレスポンス信号をRF送信部302に送信させる。
[車載機100の作動]
車載機100の作動を、図7のフローチャートに沿って説明する。車載機制御部101は、図7に示す処理をS1から周期的に実行する。実行する周期は、例えば100ミリ秒周期とすればよい。
S1では、LF送信部103にリクエスト信号を送信させる。S2では、車載機制御部101が備えるROMに記憶されたID1もしくはID2を含むレスポンス信号をRF通信部102が受信することにより、キーの認証が成立したか否かを判断する。キーの認証が成立した場合はS3に進み、成立していない場合はS5に進む。S1およびS2は認証部110としての処理である。
S3では、S2でマスターキー200の認証が成立したか否かを判断する。マスターキー200の認証が成立したと判断した場合はS4に進み、マスターキー200の認証が成立していない、すなわちサブキー300の認証が成立したのみであると判断した場合はS5に進む。S4では、マスターキー200が範囲Bに位置するとして、許可モードとして設定する許可レベルをレベルL0と決定する。
S5では、マスターキー200との間でRF通信が可能であるか否かを判断する。すなわち、RF通信部102が送信したリクエスト信号に応じてマスターキー200が返送したレスポンス信号を受信することによって、マスターキー200の認証が成立したか否かを判断する。通信可能であると判断した場合はS7に進み、通信可能でないと判断した場合はS6に進む。S6では、マスターキー200が範囲Eに位置するとして不許可モードを設定する。
S7では、自動車10とマスターキー200の距離を推定してマスターキー200が範囲Dと範囲Cのいずれに位置するかを判断することにより、許可モードとして設定する許可レベルをレベルL1とすべきかレベルL2とすべきかを判断する。自動車10とマスターキー200の距離が20m以上であると推定されれば、範囲Dであるとして許可レベルをレベルL2と決定する。自動車10とマスターキー200の距離が20m以下であると推定されれば、範囲Cであるとして許可レベルをレベルL1と決定する。S3からS7の処理は許可判断部111としての処理である。
S8では、許可モードもしくは不許可モードのいずれが設定されているかを、モード情報信号としてRF通信部102に送信させる。許可モードが設定されている場合は、許可モードとして設定された許可レベルをモード情報信号に含ませて送信させる。S8はモード情報送信部113としての処理である。
S9では、RF通信部102が、所定の期間に切替信号を受信していたか否かを判断する。所定の期間は、自動車10の主ユーザが切替操作部205を操作して切り替えた許可レベルを維持する時間に応じて決定される。本実施形態では、切替操作部205が操作されてから2分間切り替えられた状態を維持するとしているため、S9の処理を実行する時刻から2分前までの期間を所定の期間とする。ただし、S9は切替受信部116としての処理である。
S10では、設定されている許可モードもしくは不許可モードを、S9で受信したと判断した切替信号が要求する状態に変更する。なお、2分間前までの期間に受信していた切替信号が複数存在する場合には、直近に受信した切替信号が要求する許可レベルに変更する。S10は許可切替部117としての処理である。
S11では、S10の処理で切り替えたことによって設定されている許可モードもしくは不許可モードを示すモード情報信号を、RF通信部102に送信させる。S11はモード情報送信部113としての処理である。
S12では、S2の処理でキーの認証が成立していると判断されていたか否かを判断する。認証が成立したと判断されていた場合はS13の処理に進み、成立していないと判断されていた場合は図7に示す処理を終了する。
S13では、S2の処理において、サブキー300の認証が成立していたか否かを判断する。成立していたと判断した場合はS14に進み、成立していないと判断した場合はS15に進む。
S14では、サブキー300の処理が成立した旨を示す認証成立信号を、RF通信部102に送信させる。S14は認証成立送信部114としての処理である。S15では、認証が成立したキーの位置に対応する所定の操作が実行されることにより、許可状態である制御の実行が要求されたか否かを判断する。許可状態である制御が要求されたと判断した場合はS16に進み、要求されていないと判断した場合は図7に示す処理を終了する。
S16では、S15の処理で要求された制御を実行する。S15およびS16は制御実行部112としての処理である。S17では、S16の処理で、要求された制御を実行した旨を示す制御実行信号をRF通信部102に送信させ、図7に示す処理を終了する。S17は、制御実行送信部115としての処理である。
[マスターキー200の作動]
マスターキー200の作動を図8のフローチャートに沿って説明する。マスターキー制御部201は、図8に示す処理をS101から周期的に実行する。実行する周期は、例えば100ミリ秒周期とすればよい。
S101では、LF受信部203がリクエスト信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合はS102に進み、受信していないと判断した場合はS103に進む。S2では、マスターキー制御部201が備えるROMに記憶されたID1を含むレスポンス信号をRF通信部202に送信させる。S101およびS102は通信制御部210としての処理である。
S103では、RF通信部202がモード情報信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合はS104に進み、受信してないと判断した場合は図8に示す処理を終了する。S103はモード情報受信部211としての処理である。S104では、報知装置204に、S103で受信したモード情報信号が示す、許可レベルを報知させる。S104は、モード情報報知部212としての処理である。
S105では、切替操作部205が操作されているか否かを判断する。操作されていると判断された場合はS106に進み、操作されていないと判断された場合はS107に進む。S106では、RF通信部202に、許可レベルの切り替えを要求する切替信号を車載機100に対して送信させる。S105およびS106は切替送信部217としての処理である。
S107では、RF通信部202が認証成立信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合はS108に進み、受信してないと判断した場合はS109に進む。S107は認証成立受信部213としての処理である。S108では、報知装置204に、S107で受信した認証成立信号が示す、サブキー300の認証が成立している旨を報知させる。S108は、認証成立報知部214としての処理である。
S109では、RF通信部202が制御実行信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合はS110に進み、受信してないと判断した場合は図8に示す処理を終了する。S109は制御実行受信部215としての処理である。S110では、報知装置204に、S109で受信した制御実行信号が示す、制御実行部112が要求された制御を実行した旨を報知させる。S110は、制御実行報知部216としての処理である。
[実施形態のまとめ]
以上、説明した実施形態によれば、許可判断部111は、マスターキー200の位置する範囲に基づいて、ドアロックを開錠する制御と、アクセサリ装置に電力を供給する制御と、エンジンを始動する制御とについて、許可状態であるか不許可状態であるかを判断する。
制御実行部112は、認証部110によってサブキー300の認証が成立したと判断されると、許可状態である制御が所定の操作によって要求された場合には、要求された制御を実行する。しかし、サブキー300の認証が成立したと判断されていても、不許可状態である制御が所定の操作によって要求された場合には、制御実行部112は要求された制御を実行しない。
ここで、主ユーザがマスターキー200を携帯し、副ユーザがサブキー300を携帯すると、主ユーザが自動車10を離れ、マスターキー200の位置が許可範囲外となる場合、サブキー300の認証が成立しても、所定の操作によって要求される制御が実行されることが許可されない。従って、マスターキー200の位置が許可範囲外となる場合、主ユーザは、副ユーザにサブキー300を返却させることなく、所定の操作によって要求される制御が実行されることを停止させることが可能となる。従って、マスターキーが範囲内に位置しない場合に、副ユーザが車両を利用できない状態とすることにより、サブキーを返却してもらわずとも、主ユーザが意図しない状況で車両を利用されることを防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。なお、以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
<変形例1>
実施形態において、サブキー300が1つ用いられている場合を説明したが、サブキー300は複数用いられてもよい。複数のサブキー300を用いる場合、サブキー300ごとに異なるキーIDを車載機100に送信することで、いずれのサブキー300の認証が成立したかを判別可能である。
いずれのサブキー300の認証が成立したかを主ユーザに報知することにより、主ユーザは、そのサブキー300を携帯する副ユーザに応じて、許可レベルの設定などを決定することが可能となる。
また、マスターキー200の位置が同一の範囲内であっても、いずれのサブキー300の認証が成立したかに応じて許可判断部111が許可する制御が異なるように構成してもよい。これにより、そのサブキー300を携帯する副ユーザに応じて、許可レベルの設定などが自動で決定される。
例えば、マスターキー200が範囲Cに位置する状況で許可判断部111が設定する許可レベルを、キーIDがID2であるサブキー300の認証が成立した場合はレベルL1とし、キーIDがID3である別のサブキー300の認証が成立した場合はレベルL2とすればよい。
このように、いずれのサブキー300の認証が成立したかを判別可能であれば、サブキー300を携帯するユーザに応じて、サブキー300で許可される制御を変更することが可能となる。一例として、運転免許を有するユーザが携帯するサブキー300はエンジンを始動する制御を許可されるが、運転免許を有さないユーザが携帯するサブキーはエンジンを始動する制御を許可されないように設定することが可能となる。
もちろん、マスターキー200の位置が同一の許可範囲内であれば、認証が成立したサブキー300が異なっていても、許可判断部111が許可する制御が同一となるよう設定してもよい。
<変形例2>
実施形態として、マスターキー200の位置が、車載機100と通信可能でない範囲である範囲Eにある場合、すなわち不許可モードとなる場合、サブキー300の認証が成立しても、所定の操作によって要求される制御がすべて許可されない例を説明した。しかし、マスターキー200の位置に関わらず、サブキー300の認証が成立した場合に許可される制御が存在してもよい。例えば、マスターキー200の位置が範囲Eであっても、ドアロックを開錠させる制御は許可されてもよい。
また、ドアロックを施錠する制御や、電力供給状態を電源オフ状態に変更する制御など、自動車10の利用を終了し、自動車10から離れるための制御が許可されない状態となると、副ユーザが自動車10の利用を終了することが不可能となる。従って、これらの制御は、マスターキー200の位置にかかわらず許可されるようにすると良い。
<変形例3>
実施形態では、認証成立送信部114は、車載機100とマスターキー200とがRF帯で通信可能な状態でサブキー300の認証が成立した場合に、認証成立信号を送信していた。しかし、車載機100とマスターキー200とがRF帯で通信可能でない状態でサブキー300の認証が成立した場合にも、それ以降に車載機100とマスターキー200とがRF帯で通信可能となった際に認証成立信号を送信し、認証が成立していた旨を報知させてもよい。
<変形例4>
実施形態において、車載機100とマスターキー200との通信は、RF帯での近距離通信で行うとしていた。しかし、車載機100とマスターキー200との通信方法はこれに限られない。例えば、基地局を介した広域通信回線を通じて通信を行ってもよい。
<変形例5>
実施形態は、副ユーザとして家族や友人を想定していた。しかし、サブキー300を貸し出す副ユーザとして、家族や友人に加えて、バレットサービス係員やメンテナンス作業者も想定することができる。この場合、許可判断部111が許可モードとして設定する許可パターンとして、想定される副ユーザなどの状況に対応した複数の許可パターンを定め、マスターキーが範囲内に位置する場合に許可モードとして設定する許可パターンを切り替え可能に構成すればよい。
例えば、家族などにサブキーを貸し出す場合に設定される、家族用許可パターンと、バレットサービス係員やメンテナンス作業者にサブキー300を貸し出す場合に設定される作業用許可パターンとを定めることができる。
例えば、家族用許可パターンが許可モードとして設定された場合、実施形態に示した、許可判断部111が許可範囲内のマスターキー200の位置に応じて決定した許可レベルを許可モードとして設定し、設定された許可レベルで許可される制御を許可する。作業用許可パターンが許可モードとして設定された場合、許可範囲内のマスターキー200の位置にかかわらず、ドアロックの開錠やエンジンを始動する制御を許可する。しかし、所定の速度以上の加速、カーナビやオーディオなどのアクセサリ装置の利用、グローブボックスやトランクなど収納部の開閉といった制御は許可しない。
家族用許可パターンと作業用許可パターンとの切り替えが可能な電子キーシステムが備える車載機100aの構成を図9に沿って説明する。車載機100aが備える車載機制御部101aは、車載機制御部101の機能に加えて、パターン要求送信部118と、パターン受信部119としての機能を備える。
パターン要求送信部118は、認証部110がサブキーの認証が成立したと判断した場合に、許可パターンの選択を要求するパターン要求信号をRF通信部102に送信させる。
パターン受信部119は、RF通信部102が受信した、後述のパターン選択信号を取得する。許可判断部111は、マスターキー200が範囲内に位置する場合、パターン受信部119が取得したパターン選択信号が示す許可パターンを、許可モードとして設定する。
制御実行部112は、許可判断部111が許可パターンを設定し、かつサブキー300の認証が成立しているときに、許可モードとして設定された許可パターンが許可する所定の操作が実行されると、操作に対応した制御を実行する。一方、許可判断部111が許可モードを設定し、かつサブキー300の認証が成立しているときに、許可モードとして設定された許可パターンが許可すると定めていない所定の操作が行われても、その所定の操作に対応した制御を実行しない。
家族用許可パターンと作業用許可パターンとの切り替えが可能な電子キーシステムが備えるマスターキー200aの構成を図10に沿って説明する。マスターキー200aは、マスターキー200の構成に加えて、許可パターンを選択する操作を行うパターン選択部206を備える。また、マスターキー制御部201aは、マスターキー200の機能に加えて、パターン要求受信部218と、パターン要求報知部219と、パターン送信部220としての機能を備える。
パターン選択部206は、許可パターンを選択する操作を行う操作部である。例えば、家族用許可パターンに対応する位置と、作業用許可パターンに対応する位置の2つの位置を切り替え可能なスライドスイッチを用いればよい。
パターン要求受信部218は、RF通信部202が受信したパターン要求信号を取得する。パターン要求報知部219は、RF通信部202がパターン要求信号を取得すると、許可パターンの選択が要求されている旨と、パターン選択部206が選択している許可パターンとを報知する。
パターン送信部220は、モード情報受信部211がパターン要求信号を受信した場合に、パターン選択部206によって選択される許可パターンを、パターン選択信号としてRF通信部202に送信させる。
このような電子キーシステムによれば、主ユーザは、バレットサービス係員やメンテナンス作業者にサブキーを貸し出す際に、パターン選択部206を操作して作業用許可パターンを選択し、許可モードとして作業用許可パターンを設定させることができる。これにより、バレットサービス係員やメンテナンス作業者は、作業用許可パターンで許可される制御のみ実行させることが可能となる。また、
すなわち、バレットサービス係員やメンテナンス作業者は、所定の速度以上に加速する制御や、カーナビやオーディオなどのアクセサリ装置の利用、グローブボックスやトランクなど収納部の開閉といった制御を実行させることができない。従って、バレットサービス係員やメンテナンス作業者によって乱暴な運転がされることや、カーナビやオーディオの利用、グローブボックスやトランクの開閉といった作業に不必要な制御が実行されることが抑制される。
また、サブキー300の認証が成立した場合に、パターン要求報知部219が、許可パターンの選択が要求されている旨を報知する。これにより、自動車10を利用しようとしている副ユーザに対して許可されることを主ユーザが意図していない許可パターンが選択されている場合に、その旨を主ユーザが認識することが可能となる。
1:電子キーシステム 10:自動車 11:タッチセンサ 12:ボデーECU 13:エンジンECU 14:エンジンスイッチ 100:車載機 101:車載機制御部 102:RF通信部 103:LF送信部 104:送信アンテナ 110:認証部 111:許可判断部 112:制御実行部 113:モード情報送信部 114:認証成立送信部 115:制御実行送信部 116:切替受信部 117:許可切替部 118:パターン要求送信部 119:パターン受信部 200:マスターキー 201:マスターキー制御部 202:RF通信部 203:LF受信部 204:報知装置 205:切替操作部 206:パターン選択部 210:通信制御部 211:モード情報受信部 212:モード情報報知部 213:認証成立受信部 214:認証成立報知部 215:制御実行受信部 216:制御実行報知部 217:切替送信部 218:パターン要求受信部 219:パターン要求報知部 220:パターン送信部 300:サブキー 301:LF受信部 302:RF送信部 303:サブキー制御部

Claims (9)

  1. 車両(10)で用いられる車載機(100)と、マスターキー(200)と、前記マスターキーとは異なるサブキー(300)とを備え、
    前記車載機は、前記サブキーとの間で無線通信を行うことにより前記サブキーの認証を行い、認証が成立することに基づいて、前記サブキーの携帯者が行う所定の操作によって要求される制御を実行する電子キーシステム(1)であって、
    前記車載機は、
    前記マスターキーが、前記車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲内に位置する場合、前記サブキーの携帯者による前記所定の操作に対応した前記制御の実行を許可する許可モードを設定し、前記マスターキーが、前記範囲内に位置しない場合、前記サブキーの携帯者によって前記所定の操作が行われても、その所定の操作に対応した前記制御の実行を許可しない不許可モードを設定する許可判断部と、
    前記許可判断部が前記許可モードを設定し、かつ前記サブキーの認証が成立しているときに、前記サブキーの携帯者によって前記所定の操作が行われると、その所定の操作に対応した前記制御を実行し、前記許可判断部が前記不許可モードを設定しているときには、前記サブキーの認証が成立していても、前記所定の操作に対応した前記制御を実行しない制御実行部(112)とを備える電子キーシステム。
  2. 請求項1において、
    前記車載機は、
    前記許可判断部によって前記許可モードが設定されたとき、前記許可モードが設定されたことを示すモード情報信号を送信するモード情報送信部(113)をさらに備え、
    前記マスターキーは、
    前記モード情報信号を受信するモード情報受信部(211)と、
    前記モード情報受信部が受信した前記モード情報信号に基づき、前記サブキーに前記許可モードが設定されたことを報知するモード情報報知部(212)とをさらに備える電子キーシステム。
  3. 請求項2において、
    前記マスターキーは、
    前記許可モードを前記不許可モードに切り替えるための操作がなされる切替操作部(205)と、
    前記切替操作部が操作された場合に、前記許可モードを前記不許可モードに切り替えるための切替信号を送信する切替送信部(217)とを備え、
    前記車載機は、
    前記切替送信部が送信した前記切替信号を受信する切替受信部(116)と、
    前記切替受信部が、前記切替信号を受信することに基づいて、前記許可モードを前記不許可モードに切り替える許可切替部(117)をさらに備える電子キーシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記車載機は、
    前記サブキーの認証が成立した場合に、前記サブキーの認証が成立した旨を示す認証成立信号を前記マスターキーに送信する認証成立送信部(114)をさらに備え、
    前記マスターキーは、
    前記認証成立送信部が送信した、前記認証成立信号を受信する認証成立受信部(213)と、
    前記認証成立受信部が前記認証成立信号を受信した場合に、前記サブキーの認証が成立した旨を報知する認証成立報知部(214)をさらに備える電子キーシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記車載機は、
    前記制御実行部が前記制御を実行した場合に、前記制御実行部が前記制御を実行した旨を示す制御実行信号を前記マスターキーに送信する制御実行送信部(115)をさらに備え、
    前記マスターキーは、
    前記制御実行送信部が送信した、前記制御実行信号を受信する制御実行受信部(215)と、
    前記制御実行受信部が前記制御実行信号を受信した場合に、前記制御実行部が前記制御を実行した旨を報知する制御実行報知部(216)をさらに備える電子キーシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記所定の操作は複数定められており、
    前記範囲内において、前記範囲内を距離閾値によって細分化した複数の細分化範囲が定められており、
    前記許可判断部は、前記マスターキーが位置する前記細分化範囲に対応する許可レベルを、前記許可モードとして設定するものであり、その設定される前記許可レベルは、前記マスターキーが前記車両に近い前記細分化範囲に属する場合に設定される前記許可レベルほど、当該許可レベルが前記許可モードとして設定された場合に許可される前記所定の操作の数が増えるように定められている電子キーシステム。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記所定の操作は複数定められており、
    前記許可モードとして複数の許可パターンが定められており、
    各前記許可パターンは、複数の前記所定の操作の少なくとも一部を、当該許可パターンが設定された場合に許可される前記所定の操作として定めており、各前記許可パターンが定める前記所定の操作は、当該許可パターンとは異なる各前記許可パターンが定める前記所定の操作と少なくとも一部が異なるものであり、
    前記マスターキーは、
    複数の前記許可パターンのうち、いずれかの前記許可パターンを選択する操作がなされるパターン選択部(206)と、
    前記パターン選択部によって選択された前記許可パターンを示すパターン選択信号を送信するパターン送信部(220)とをさらに備え、
    前記車載機は、
    前記パターン選択信号を受信するパターン受信部(119)をさらに備え、
    前記許可判断部は、前記マスターキーが前記範囲内に位置する場合、前記パターン受信部が受信した前記パターン選択信号が示す前記許可パターンを前記許可モードとして設定し、
    前記制御実行部は、前記許可判断部が前記許可モードを設定し、かつ前記サブキーの認証が成立しているときに、前記サブキーの携帯者によって、前記許可モードとして設定された前記許可パターンが許可すると定めた前記所定の操作が行われると、その所定の操作に対応した前記制御を実行し、前記許可判断部が前記許可モードを設定し、かつ前記サブキーの認証が成立しているときに、前記許可モードとして設定された前記許可パターンが許可すると定めていない前記所定の操作が行われると、その所定の操作に対応した前記制御を実行しない電子キーシステム。
  8. 請求項7において、
    前記車載機は、
    前記サブキーの認証が成立した場合に、前記許可パターンの選択を要求するパターン要求信号を前記マスターキーに送信するパターン要求送信部(118)をさらに備え、
    前記マスターキーは、前記パターン要求信号を受信するパターン要求受信部(218)と、
    前記パターン要求受信部が前記パターン要求信号を受信した場合に、前記パターン選択部が選択している前記許可パターンと、前記許可パターンの選択が要求されている旨とを報知するパターン要求報知部(219)とをさらに備える電子キーシステム。
  9. 車両(10)で用いられ、マスターキーとは異なるサブキーとの間で無線通信を行うことにより前記サブキーの認証を行い、認証が成立することに基づいて、前記サブキーの携帯者が行う所定の操作によって要求される制御を実行する車載機であって、
    前記マスターキーが前記車両からの距離が所定の距離閾値以下となる範囲内に位置する場合、前記サブキーの携帯者による前記所定の操作に対応した前記制御の実行を許可する許可モードを設定し、前記マスターキーが、前記範囲内に位置しない場合、前記サブキーの携帯者によって前記所定の操作が行われても、その所定の操作に対応した前記制御の実行を許可しない不許可モードを設定する許可判断部(111)と、
    前記許可判断部が許可モードを設定し、かつ前記サブキーの認証が成立しているときに、前記サブキーの携帯者によって前記所定の操作が行われると、その所定の操作に対応した前記制御を実行し、前記許可判断部が不許可モードを設定しているときには、前記サブキーの認証が成立していても、前記所定の操作に対応した前記制御を実行しない制御実行部(112)とを備える車載機。
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