JP6760063B2 - 情報処理装置、通信システムおよび情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、通信システムおよび情報処理方法 Download PDF

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Description

本技術は、情報処理装置に関する。詳しくは、無線通信を利用して情報のやりとりを行う情報処理装置、通信システムおよび情報処理方法に関する。
従来、無線通信を利用して情報のやり取りを行う無線通信技術が存在する。例えば、無線LANを利用して各情報処理装置間で情報のやり取りを行う通信方法が提案されている。
また、このように無線通信を行う場合に、FCS(Frame Check Sequence )を利用して、受信したフレームのデータに誤りがあるか否かを検出する誤り検出方法が提案されている。この誤り検出方法により、受信したフレームについて誤りが検出された場合には、そのフレームを破棄する。一方、受信したフレームについて誤りが検出されない場合には、MAC(Media Access Control)ヘッダを読み取り、そのフレームが自装置宛であるか否かを判断する。そのフレームが自装置宛でない場合には、そのフレームの内容が正しくとも受信したフレームを破棄する。
この誤り検出方法では、MACヘッダだけでなく、フレームの最後尾までの全てを復調し、その値から生成されるチェックサムと、FCSとを比較する必要がある。このため、フレームを最後まで受信した後に、そのデータに誤りがあるか否かを判断することになる。このため、例えば、MACヘッダの時点で誤りがある場合や、MACヘッダの時点では誤りはないが、フレームが自装置宛てではない場合についても、フレームを全て受信するまで判断することができない。
そこで、例えば、パケット内の物理層よりも上位層のプロトコル用のヘッダの末尾にそのヘッダに対するエラー検出コードを格納するためのフィールドを新たに設けた無線パケット通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−261462号公報
上述の従来技術では、物理層よりも上位層のプロトコルがヘッダ内にあるアドレスおよび制御情報を検査する。そして、ヘッダが無効であることを確認した場合やエラー検出コードによりアドレスおよび制御情報が有効であることを確認し、かつ、アドレスが自分宛で無い場合や自分に受け入れ可能な制御情報でない場合には、物理層に対して受信中止の指示を送る。
しかしながら、上述の従来技術では、エラー検出コードを格納するために新たに設けられたフィールドを認識することができない無線通信装置は、受信したフレームの復調を正しく行うことができないおそれがある。そこで、後方互換性を考慮して受信中のフレームの受信を適切に打ち切ることが重要である。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、フレームの受信を適切に打ち切ることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、フレームを受信した他の情報処理装置が上記フレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する信号を上記他の情報処理装置に送信する制御を行う制御部を具備する情報処理装置および情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、フレームを受信した他の情報処理装置がフレームの受信を打ち切る指標となる信号(後方互換性を有する信号)を他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、MACヘッダを用いた演算結果に基づく情報を上記指標とするようにしてもよい。これにより、MACヘッダを用いた演算結果に基づく情報をその指標とするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記演算結果に基づく情報を上記フレームにおける物理層のヘッダ内に格納して上記信号とするようにしてもよい。これにより、その演算結果に基づく情報をフレームにおける物理層のヘッダ内に格納してその信号とするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、複数のフレームが連結された連結フレームにおける当該複数のフレームのうちの1つのフレームを上記指標とするようにしてもよい。これにより、連結フレームにおける複数のフレームのうちの1つのフレームをその指標とするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記指標となる情報として送信元のアドレスもしくは送信先のアドレスを指標として、上記フレームにおける物理層のヘッダ内に格納するようにしてもよい。これにより、その指標となる情報として送信元のアドレスもしくは送信先のアドレスを指標として、フレームにおける物理層のヘッダ内に格納するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、基地局からの情報と、無線子機からの情報と、送信対象となるフレームの長さと、複数の周波数を束ねた送信を行うか否かとのうちの少なくとも1つに基づいて、上記信号を送信するか否かを判断するようにしてもよい。これにより、基地局からの情報と、無線子機からの情報と、送信対象となるフレームの長さと、複数の周波数を束ねた送信を行うか否かとのうちの少なくとも1つに基づいて、その信号を送信するか否かを判断するという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、他の情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、上記フレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する信号により特定される指標に基づいて、上記フレームの受信を打ち切る制御を行う制御部を具備する情報処理装置および情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、他の情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、そのフレームの受信を打ち切る指標(後方互換性を有する信号により特定される指標)に基づいて、そのフレームの受信を打ち切るという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記指標は、上記信号に含まれるMACヘッダのFCSを含み、上記制御部は、上記FCSと、上記MACヘッダに基づいて算出されるチェックサムとの比較結果に基づいて、上記MACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断するようにしてもよい。これにより、FCSと、MACヘッダに基づいて算出されるチェックサムとの比較結果に基づいて、MACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記指標を、複数のフレームが連結された連結フレームにおける当該複数のフレームのうちの1つのフレームに格納するようにしてもよい。これにより、連結フレームにおける複数のフレームのうちの1つのフレームに指標を格納するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記指標を、物理層のヘッダ内に格納するようにしてもよい。これにより、物理層のヘッダ内に指標を格納するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記指標に基づいて、上記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断し、上記MACヘッダのデータに誤りがある場合には、上記フレームの受信を打ち切る制御を行うようにしてもよい。これにより、指標に基づいて、フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断し、そのMACヘッダのデータに誤りがある場合には、そのフレームの受信を打ち切る制御を行うという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがない場合において、上記フレームがユニキャスト送信であり、かつ、上記フレームの送信先が自装置宛てでない場合と、上記フレームがマルチキャスト送信であり、かつ、上記フレームの送信先が自装置が属するマルチキャストグループ宛でない場合とに、上記フレームの受信を打ち切ると判断するようにしてもよい。これにより、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、フレームがユニキャスト送信であり、かつ、そのフレームの送信先が自装置宛てでない場合と、フレームがマルチキャスト送信であり、かつ、そのフレームの送信先が自装置が属するマルチキャストグループ宛でない場合とに、フレームの受信を打ち切ると判断するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがない場合において、上記フレームがブロードキャスト送信であり、かつ、上記フレームの送信先が自装置が接続されている情報処理装置でない場合に、上記フレームの受信を打ち切ると判断するようにしてもよい。これにより、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、フレームがブロードキャスト送信であり、かつ、そのフレームの送信先が自装置が接続されている情報処理装置でない場合に、そのフレームの受信を打ち切ると判断するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがない場合において、上記受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行うようにしてもよい。これにより、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行うという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記受信を打ち切ったフレームの受信終了タイミングまでの間、送信抑制を設定する制御を行うようにしてもよい。これにより、受信を打ち切ったフレームの受信終了タイミングまでの間、送信抑制を設定するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記送信抑制が設定されている場合において、自装置宛てのフレームを受信し、かつ、上記自装置宛てのフレームのうちの少なくとも一つのフレームを正しく受信でき、かつ、上記自装置宛てのフレームの送信元に確認応答を送信する必要がある場合には、上記確認応答を送信する制御を行うようにしてもよい。これにより、送信抑制が設定されている場合において、自装置宛てのフレームを受信し、かつ、自装置宛てのフレームのうちの少なくとも一つのフレームを正しく受信でき、かつ、自装置宛てのフレームの送信元に確認応答を送信する必要がある場合には、確認応答を送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、上記受信を打ち切ったフレームに格納されている情報に基づいて決定される送信抑制期間、上記送信抑制を設定する制御を行うようにしてもよい。これにより、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、受信を打ち切ったフレームに格納されている情報に基づいて決定される送信抑制期間、送信抑制を設定するという作用をもたらす。
また、本技術の第3の側面は、フレームを受信した第2情報処理装置が上記フレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する信号を上記第2情報処理装置に送信する制御を行う第1情報処理装置と、上記第1情報処理装置から送信された上記フレームを受信した場合に、上記信号に基づいて、上記フレームの受信を打ち切る制御を行う第2情報処理装置とを具備する通信システムおよびその情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、第1情報処理装置は、フレームを受信した第2情報処理装置がフレームの受信を打ち切る指標となる信号(後方互換性を有する信号)を第2情報処理装置に送信し、第2情報処理装置は、第1情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、その信号に基づいて、そのフレームの受信を打ち切るという作用をもたらす。
本技術によれば、フレームの受信を適切に打ち切ることができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100の内部構成例を示すブロック図である。 本技術の基礎となるIEEE802.11のMACのフレームフォーマットの構成例を示す図である。 本技術の基礎となるフレームの受信タイミングの一例を模式的に示す図である。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置間でやりとりされるPLCPヘッダの構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信可否判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信可否判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちの受信打ち切り判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちのフレーム受信打ち切り処理を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置間でやりとりされるA−MPDUのフレームフォーマットの構成例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちの受信打ち切り判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちのフレーム受信打ち切り処理を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信可否判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置間でやりとりされるHE−SIG−Aの構成例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちの受信打ち切り判断処理を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちのフレーム受信打ち切り処理を示すフローチャートである。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(受信を打ち切る指標となる情報をPLCPヘッダのSERVICEに格納する例)
2.第2の実施の形態(A−MPDUの先頭フレームを受信打ち切り信号とする例)
3.第3の実施の形態(IEEE802.11ax用のSIG(HE−SIG−A)を用いて受信打ち切り信号を生成する例)
4.応用例
<1.第1の実施の形態>
[通信システムの構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。
通信システム10は、情報処理装置100と、情報処理装置200乃至204とを備える。なお、情報処理装置100は、請求の範囲に記載の第1情報処理装置の一例である。また、情報処理装置200乃至204は、請求の範囲に記載の第2情報処理装置の一例である。
情報処理装置100は、無線ネットワークの中心となる情報処理装置である。ここで、通信方式として、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11の無線LAN(Local Area Network)規格に準拠した通信方式を利用することができる。この無線LANとして、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、Wi−Fi Direct、Wi−Fi CERTIFIED Miracast仕様(技術仕様書名:Wi−Fi Display)用いることができる。また、他の通信方式を利用した無線通信を行うようにしてもよい。
例えば、情報処理装置100は、無線LANを利用して各情報処理装置と接続し、各情報のやりとりを行うアクセスポイント(Access Point)や基地局により実現される。なお、情報処理装置100は、例えば、インターネット等の外部ネットワークと有線または無線回線を介して接続するようにしてもよい。
情報処理装置200乃至204は、情報処理装置100と無線接続される情報処理装置である。図1では、情報処理装置100と、情報処理装置200乃至204との接続関係を、点線で模式的に示す。また、例えば、通信方式として無線LANを利用する場合には、情報処理装置200乃至204は、Stationに相当する。
例えば、情報処理装置100は、無線通信機能を備える固定型の情報処理装置とすることができる。また、情報処理装置200乃至204を、例えば、無線通信機能を備える携帯型の情報処理装置とすることができる。
ここで、携帯型の情報処理装置は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の情報処理装置である。また、固定型の情報処理装置は、例えば、基地局、アクセスポイント、プリンタ、パーソナルコンピュータ、家電製品等の情報処理装置である。
また、本技術の第1の実施の形態では、通信システム10において、ブロードキャスト伝送、ユニキャスト伝送、マルチキャスト伝送を行う例を示す。ここで、ブロードキャスト伝送は、ネットワーク内で、不特定多数の情報処理装置にデータを送信する伝送方式である。すなわち、ブロードキャスト伝送は、宛先を決めずに周囲の情報処理装置にデータを送信する伝送方式である。また、ユニキャスト伝送は、ネットワーク内で、1つの情報処理装置を指定してその情報処理装置にデータを送信する伝送方式である。また、マルチキャスト伝送は、ネットワーク内で、複数の情報処理装置を指定してこれらの各情報処理装置にデータを送信する伝送方式である。例えば、マルチキャスト伝送では、グループ内の各情報処理装置にデータを同時に送信することができる。
[情報処理装置の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100の内部構成例を示すブロック図である。なお、情報処理装置200乃至204の内部構成については、情報処理装置100と略同一であるため、ここでは、情報処理装置100についてのみ説明し、他の機器の説明を省略する。
情報処理装置100は、アンテナ110と、通信部120と、制御部130と、記憶部140とを備える。
通信部120は、アンテナ110を介して、電波を送受信するもの(例えば、無線LANモデム)である。通信部120は、上述した通信方式のうちの少なくとも1つにより無線通信を行うものとする。
制御部130は、制御プログラムに基づいて情報処理装置100の各部を制御するものである。例えば、制御部130は、送受信した情報の信号処理を行う。また、例えば、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)により実現される。
例えば、無線通信を利用して通信部120によりデータを送信する場合には、制御部130は、送信対象とする情報を処理し、実際に送信するデータの塊(送信パケット)を生成する。続いて、制御部130は、その生成された送信パケットを通信部120に出力する。また、通信部120は、その送信パケットを、実際に伝送するための通信方式のフォーマット等に変換した後に、変換後の送信パケットをアンテナ110から外部に送信する。
また、例えば、無線通信を利用して通信部120によりデータを受信する場合には、通信部120は、アンテナ110を介して受信した電波信号を、通信部120内の受信機が行う信号処理により受信パケットを抽出する。そして、制御部130は、その抽出された受信パケットを解釈する。この解釈の結果、保持すべきデータであると判断された場合には、制御部130は、そのデータを記憶部140に記録させる。
また、例えば、制御部130は、フレームを受信した他の情報処理装置(例えば、情報処理装置200乃至204)がそのフレームの受信を打ち切る指標となる信号(後方互換性を有する信号)を他の情報処理装置に送信する制御を行う。この場合に、制御部130は、MAC(Media Access Control)ヘッダを用いた演算結果に基づく情報(例えば、MACヘッダまでのFCS(Frame Check Sequence))を指標とすることができる。ここで、その演算結果に基づく情報は、例えば、MACヘッダまでのFCS(Frame Check Sequence )とすることができる。また、制御部130は、その演算結果に基づく情報をそのフレームにおける物理層のヘッダ内に格納して、フレームの受信を打ち切る指標となる信号とすることができる。ここで、物理層のヘッダは、例えば、PLCP(Physical Layer Convergence Procedure)ヘッダである。
また、例えば、情報処理装置200の制御部(制御部130に相当する)は、情報処理装置100から送信されたフレームを受信した場合に、そのフレームの受信を打ち切る制御を行う。例えば、情報処理装置200の制御部は、そのフレームの受信を打ち切る指標(後方互換性を有する信号により特定される指標((例えば、MACヘッダまでのFCS)))に基づいて、そのフレームの受信を打ち切る制御を行うことができる。
記憶部140は、制御部130によるデータ処理の作業領域としての役割や、各種データを保持する記憶媒体としての機能を有する。記憶部140として、例えば、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の記憶媒体を用いることができる。なお、不揮発性メモリとして、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)を用いることができる。また、磁気ディスクとして、例えば、ハードディスク、円盤型磁性体ディスクを用いることができる。また、光ディスクとして、例えば、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)、BD(Blu-Ray Disc(登録商標))を用いることができる。
ここで、上述したように、無線LANにおいて、受信したフレームのデータに誤りがあるか否かを検出する誤り検出方法が存在する。例えば、送信機が、送信したデータのチェックサムを、FCS(Frame Check Sequence )と呼ばれるビット列として予めフレーム内に格納しておく誤り検出方法が知られている。この誤り検出方法では、受信機が、受信したデータから生成するチェックサムと、FCSの値とを比較することにより、誤りを検出することができる。
例えば、受信したフレームから生成したチェックサムの値と、FCSの値とが異なる場合には、そのフレームを受信した情報処理装置は、受信したフレームには誤りがあると判断し、そのフレームを破棄する。
一方、受信したフレームから生成したチェックサムの値と、FCSの値とが等しい場合には、そのフレームを受信した情報処理装置は、その受信したフレームには誤りがないと判断する。そして、情報処理装置は、MAC(Media Access Control)ヘッダの読み取りを行う。
ここで、MACヘッダには、送信元のMACアドレスと、送信先のMACアドレスと、送信抑制時間とが格納されている。なお、送信元のMACアドレスは、TA(Transmission Address)と称される。また、送信先のMACアドレスは、RA(Received Address)と称される。また、送信抑制時間は、NAV(Network Allocation Vector)と称される。
例えば、受信したフレームのRAが自装置のMACアドレスと異なる場合には、情報処理装置は、その受信したフレームの内容が正しくとも受信したフレームを破棄する。このように、フレームを破棄した情報処理装置は、NAV中に送信を行わない。
一方、受信したフレームに誤りがないと判断し、かつ、RAが自装置のMACアドレスと一致した情報処理装置は、MACのペイロード部分を上位層へ伝達する。
このように、誤り検出を行う場合には、MACヘッダ内の情報を用いてデータが自装置宛てか否かを判断することができる。
[MACのフレームフォーマット例]
図3は、本技術の基礎となるIEEE802.11のMACのフレームフォーマットの構成例を示す図である。MACのフレームフォーマットは、MACヘッダ301と、Frame Body302と、FCS303とで構成される。
ここで、IEEE802.11のMACのフレームフォーマットを用いて、誤り検出を行う場合を想定する。この場合には、図3に示すIEEE802.11のMACのフレームフォーマットについて、MACヘッダ301だけでなく、フレームの最後尾までの全てを復調し、その値から生成されるチェックサムと、FCSとを比べる必要がある。そして、データに誤りがある否かを判断するためには、フレームの受信を最後まで行わなければならない。
このため、例えば、MACヘッダの時点で誤りが検出されるような場合や、誤りは検出されていないが、フレームが自装置宛てではない場合についても、フレームの受信を終えるまで判断することができない。
「フレームの受信タイミング例」
図4は、本技術の基礎となるフレームの受信タイミングの一例を模式的に示す図である。図4において、横軸は、時間軸を示す。また、図4では、2つのフレーム21、22の受信タイミングを比較して説明する。
図4に示すように、フレーム21を情報処理装置が受信している場合を想定する。例えば、フレーム21は、RAが自装置のMACアドレスとは異なるため、正常に受信することができても破棄するパケットであるものとする。
フレーム21を受信中である情報処理装置は、フレーム21の最後尾を受信するまでの間、自装置宛てのフレームであるか否かを判断することができない。
このような状況の時に、フレーム21を完全に受信する前に、自装置宛てのフレーム22が到来したとする。この場合に、フレーム21を受信中の情報処理装置は、フレーム22に切り替えて受信を開始することができない。このため、フレーム21の受信が完了し、自装置宛てのフレームでないと判断した後には(矢印23で示す位置)、フレーム22は既に途中まで到来してしまい、受信不可能な状態となる。
このように、自装置宛てでない、または、誤りのあるフレームの受信中に自装置宛てのフレームが新たに届いたとしても、自装置宛てのフレームの受信を開始することができず、受信機会を損失してしまうおそれがある。
そこで、本技術の実施の形態では、フレームのフォーマットを変更することなく、フレーム(例えば、MACヘッダ)の誤り検出を行う例を示す。これにより、受信中のフレームの受信を打ち切るか否かを適切に判断することができ、フレームの受信機会を向上させることができる。
[PLCPヘッダの構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置間でやりとりされるPLCPヘッダの構成例を示す図である。
PLCPヘッダは、物理層のヘッダを意味する。また、図5では、IEEE802.11仕様のPLCPヘッダを示す。また、PLCPヘッダは、RATE311と、Reserved312と、LENGTH313と、Parity314と、Tail315と、SERVICE316とにより構成される。
SERVICE316は、受信機のデスクランブラを同期するために使用されるフィールドとして用意されている。ただし、IEEE802.11の仕様では、予約されているのみで未使用のRESERVE領域が存在する。また、フレームの受信を打ち切る機能に非対応の情報処理装置は、そのRESERVE領域に記述されているデータを使用することはない。このため、フレームの受信を打ち切る機能に非対応の情報処理装置は、その機能を使用せずに、通常の受信処理を行うことができる。
そこで、本技術の第1の実施の形態では、受信を打ち切る指標となる情報を、そのRESERVE領域に記述することにより、後方互換性を担保することができる。
すなわち、情報処理装置100の制御部130は、受信を打ち切る指標となる情報として、MACヘッダまでのFCSを算出し、この算出されたFCSを、PLCPヘッダを構成するSERVICE316のフィールドのRESERVE領域に格納する。
また、情報処理装置200乃至204についても同様に、受信を打ち切る指標となる信号として、MACヘッダまでのFCSを、PLCPヘッダを構成するSERVICE316のフィールドのRESERVE領域に格納することができる。
ここで、フレームの受信を打ち切る機能は、本技術の第1乃至第3の実施の形態で示す各機能を意味するものとする。また、受信打ち切り信号は、受信を打ち切る指標となる信号を意味するものとする。
[送信側の情報処理装置の動作例]
図6は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図6では、情報処理装置100が送信側の情報処理装置となる場合を例にして説明する。
最初に、受信打ち切り信号送信可否判断処理が行われる(ステップS720)。この受信打ち切り信号送信可否判断処理については、図8を参照して詳細に説明する。
続いて、制御部130は、受信打ち切り信号送信可否判断処理の結果、受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを判断する(ステップS701)。受信打ち切り信号の送信が不可能である場合には(ステップS701)、制御部130は、受信を打ち切る指標となる情報(例えば、MACヘッダまでのFCS)を格納せずに、フレームを送信する(ステップS702)。
受信打ち切り信号の送信が可能である場合には(ステップS701)、受信打ち切り信号送信判断処理が行われる(ステップS740)。この受信打ち切り信号送信判断処理については、図10を参照して詳細に説明する。
続いて、制御部130は、受信を打ち切る指標となる情報が格納されたフレーム、または、受信を打ち切る指標となる情報が格納されていないフレームを送信する(ステップS702)。なお、ステップS701、S702、S720、S740は、請求の範囲に記載の送信する手順の一例である。
[受信側の情報処理装置の動作例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7では、情報処理装置200が受信側の情報処理装置となる場合を例にして説明する。
最初に、受信打ち切り判断処理が行われる(ステップS750)。この受信打ち切り判断処理については、図11を参照して詳細に説明する。
続いて、情報処理装置200の制御部(図2に示す制御部130に相当)は、受信打ち切り判断処理の結果、受信中のフレームの受信を打ち切るか否かを判断する(ステップS711)。受信中のフレームの受信を打ち切る場合には(ステップS711)、フレーム受信打ち切り処理が行われる(ステップS760)。このフレーム受信打ち切り処理については、図12を参照して詳細に説明する。
受信中のフレームの受信を打ち切らない場合には(ステップS711)、フレームの受信が継続して行われる(ステップS712)。
[受信打ち切り信号送信可否判断処理の動作例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信可否判断処理(図6に示すステップS720の処理手順)を示すフローチャートである。
この受信打ち切り信号送信可否判断処理は、受信打ち切り信号(受信を打ち切る指標となる信号)を送信する情報処理装置100が、所定の信号を他の情報処理装置から受信した際に生じる処理である。また、Association RequestフレームおよびProbe Requestフレームのうちの少なくとも一方の情報と、情報処理装置100に関するエレメント情報とに基づいて、受信打ち切り信号の送信が可能か否かの判断を行う。
制御部130は、Association RequestフレームおよびProbe Requestフレームのうちの少なくとも1つを受信したか否かを判断する(ステップS721)。なお、これらの各フレームは、他の情報処理装置(例えば、情報処理装置200乃至204)から送信される。
また、Association Requestフレームは、他の情報処理装置(例えば、情報処理装置200乃至204)が、情報処理装置100と接続を確立するときに用いるフレームである。また、Probe Requestは、他の情報処理装置(例えば、情報処理装置200乃至204)が情報処理装置100をスキャンするときに用いるフレームである。
Association RequestフレームおよびProbe Requestフレームの何れも受信していない場合には(ステップS721)、監視を継続して行う。
Association RequestフレームおよびProbe Requestフレームのうちの少なくとも1つを受信した場合には(ステップS721)、制御部130は、受信したフレームのエレメント情報を確認する。このフレームのエレメント情報には、受信打ち切り信号の受信が可能かどうかの情報が格納されている。
受信打ち切り信号の送信が可能か否かを示す情報は、例えば、IEEE802.11axに対応する情報処理装置であるか否かを特定することができる情報を意味する。そして、IEEE802.11axに対応する情報処理装置である場合には、受信打ち切りに対応する情報処理装置(受信打ち切り信号の受信が可能な情報処理装置)であると判断することができる。
制御部130は、受信したフレームの送信元が、受信打ち切りに対応する情報処理装置であるか否かを判断する(ステップS722)。受信したフレームの送信元が、受信打ち切りに対応する情報処理装置である場合には(ステップS722)、制御部130は、自装置に関するエレメント情報を確認する。そして、制御部130は、自装置に関するエレメント情報のうち、受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを示す情報に基づいて、受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを判断する(ステップS723)。すなわち、制御部130は、自装置(情報処理装置100)が、受信打ち切りに対応する情報処理装置(受信打ち切り信号の送信が可能な情報処理装置)であるか否かを判断する(ステップS723)。
ここで、受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを示す情報は、例えば、IEEE802.11axに対応する情報処理装置であるか否かを特定することができる情報を意味する。
自装置(情報処理装置100)が、受信打ち切りに対応する情報処理装置である場合には(ステップS723)、制御部130は、受信打ち切り信号を送信可能であると判断する(ステップS724)。すなわち、制御部130は、自装置(情報処理装置100)が、受信打ち切り信号の送信が可能であり、かつ、フレームの送信元が受信打ち切り信号の受信が可能である場合に、受信打ち切り信号の送信が可能であると判断する。
自装置(情報処理装置100)が、受信打ち切りに対応していない情報処理装置である場合には(ステップS723)、制御部130は、受信打ち切り信号の送信が不可能であると判断する(ステップS726)。
受信したフレームの送信元が、受信打ち切りに対応していない情報処理装置である場合には(ステップS722)、制御部130は、情報処理装置100に既に接続されている他の各情報処理装置(接続先の各情報処理装置)を確認する。そして、制御部130は、接続先の各情報処理装置のうち、受信打ち切りに対応する情報処理装置が1つ以上存在するか否かを判断する(ステップS725)。
接続先の各情報処理装置のうち、受信打ち切りに対応する情報処理装置が1つ以上存在する場合には(ステップS725)、ステップS724に進む。一方、接続先の各情報処理装置のうち、受信打ち切りに対応する情報処理装置が1つも存在しない場合には(ステップS725)、ステップS726に進む。
図9は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信可否判断処理(図6に示すステップS720の処理手順)を示すフローチャートである。
図9では、情報処理装置200が送信側の情報処理装置となる場合における受信打ち切り信号送信可否判断処理の例を示す。なお、この受信打ち切り信号送信可否判断処理は、情報処理装置100が送信側の情報処理装置である場合とほぼ同様であるが、使用可否を判断する際に用いるフレームの種類が異なる。
すなわち、情報処理装置200は、BeaconフレームおよびProbe Responseフレームのうちの少なくとも一方の情報と、情報処理装置200のエレメント情報とに基づいて、受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かの判断を行う。なお、図9では、BeaconフレームおよびProbe Responseフレームは、情報処理装置100から送信される例を示す。
ここで、Beaconフレームは、情報処理装置100が、自装置の情報を報知する際に用いるフレームである。また、Probe Responseは、情報処理装置200が送信したProbe Requestに対する応答であり、情報処理装置100に関する各情報が格納されているフレームを意味する。
制御部130は、BeaconフレームおよびProbe Responseフレームのうちの少なくとも1つを受信したか否かを判断する(ステップS731)。なお、これらの各フレームは、情報処理装置100から送信される。
BeaconフレームおよびProbe Responseフレームの何れも受信していない場合には(ステップS731)、監視を継続して行う。また、BeaconフレームおよびProbe Responseフレームのうちの少なくとも1つを受信した場合には(ステップS731)、ステップS732に進む。なお、これ以降の各処理(ステップS732乃至S736)は、図8に示す各処理(ステップS722乃至S726)に対応する。このため、ここでの説明を省略する。
[受信打ち切り信号送信判断処理の動作例]
図10は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信判断処理(図6に示すステップS740の処理手順)を示すフローチャートである。
制御部130は、送信対象となるフレームの長さに基づいて、受信打ち切り信号を送信するか否かを判断する(ステップS741)。例えば、制御部130は、アグリゲーションフレームの長さに基づいて、受信打ち切り信号を送信するか否かを判断する(ステップS741)。この場合には、制御部130は、アグリゲーションフレームの長さが閾値以上であるか否かを判断する(ステップS741)。
ここで、アグリゲーションは、複数のフレームを束ね、一つのフレームとして送信を行う技術である。また、アグリゲーションフレームは、複数のフレームが束ねられて一つのフレームとして送信されるフレームを意味する。言い換えると、複数のフレームが連結されて一つのフレームとして送信されるフレームを意味する。
また、例えば、フレームの長さが閾値未満であるような短いフレームの場合には、その全部を解釈しても、その解釈の時間が短いと想定される。そこで、本技術の第1の実施の形態では、フレームの長さが閾値以上である場合に、受信打ち切り信号を送信するようにする。
また、例えば、受信打ち切り信号を送信するか否かの基準として、フレームの種類がデータフレームであるか否かを基準としてもよい。例えば、フレームの種類がマネジメントフレームやコントロールフレームの場合、接続が完了していない宛先に対して送信が行われる場合が考えられる。このような場合は、受信側で当該フレームを打ち切られないようにするために、受信打ち切り信号を送信しないようにする。逆に、フレームの種類がデータフレームの場合は、受信打ち切り信号を送信するようにする。
アグリゲーションフレームの長さが閾値未満である場合には(ステップS741)、制御部130は、受信打ち切り信号を送信しないと判断する(ステップS744)。
アグリゲーションフレームの長さが閾値以上である場合には(ステップS741)、制御部130は、チャネルボンディングを用いて送信するか否かに基づいて、受信打ち切り信号を送信するか否かを判断する(ステップS742)。
ここで、チャネルボンディングは、複数のチャネルを束ねて送信を行う技術である。また、複数のチャネルを使用する場合には、通信資源を多く使用するが、1つ(または少数)のチャネルを使用する場合には、通信資源を多く使用しないことが想定される。そこで、本技術の第1の実施の形態では、チャネルボンディングを用いて送信する場合に、受信打ち切り信号を送信するようにする。
チャネルボンディングを用いて送信する場合には(ステップS742)、制御部130は、受信打ち切り信号を送信すると判断する(ステップS743)。この場合には、制御部130は、受信を打ち切る指標となる情報(例えば、MACヘッダまでのFCS)をフレームに格納し、その指標となる情報が格納されたフレームを送信する(ステップS743)。具体的には、制御部130は、図5に示すSERVICE316のRESERVE領域に、受信を打ち切る指標となる情報(例えば、MACヘッダまでのFCS)を格納する。
チャネルボンディングを用いた送信を行わない場合には(ステップS742)、制御部130は、受信打ち切り信号を送信しないと判断する(ステップS744)。この場合には、制御部130は、受信を打ち切る指標となる情報を格納せずにフレームを送信する(ステップS744)。
このように、制御部130は、送信対象となるフレームの長さと、複数の周波数を束ねた送信を行うか否かとのうちの少なくとも1つに基づいて、受信を打ち切る指標となる信号を送信するか否かを判断することができる。また、制御部130は、基地局からの情報と、無線子機からの情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、受信を打ち切る指標となる信号を送信するか否かを判断することができる。また、制御部130は、これらのうちの少なくとも1つに基づいて、受信を打ち切る指標となる信号を送信するか否かを判断することができる。
[受信打ち切り判断処理の動作例]
図11は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちの受信打ち切り判断処理(図7に示すステップS750の処理手順)を示すフローチャートである。
情報処理装置200は、情報処理装置100から送信されたフレームを受信する。このように、情報処理装置100から送信されたフレームのうち、MACヘッダの受信までが完了すると、情報処理装置200の制御部は、PLCPヘッダのServiceフィールド内に格納されているMACヘッダのFCSを確認する。このFCSは、例えば、図5に示すSERVICE316のRESERVE領域に格納されている。
そして、情報処理装置200の制御部は、受信したMACヘッダから算出されるチェックサムと、MACヘッダのFCSの値とが一致するか否かを判断する(ステップS751)。そして、それらの値が一致しない場合には(ステップS751)、情報処理装置200の制御部は、フレームに誤りがあると判断し、フレームの受信を打ち切ると判断する(ステップS758)。これにより、フレームの受信が中止される(ステップS758)。
それらの値が一致する場合には(ステップS751)、情報処理装置200の制御部は、その受信したフレームが、ユニキャスト送信されたフレームであるか否かを判断する(ステップS752)。
その受信したフレームが、ユニキャスト送信されたフレームである場合には(ステップS752)、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダに格納されているRA(送信先のMACアドレス)を確認する(ステップS75)。そして、RAが自装置のアドレスである場合には(ステップS753)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を継続するように制御を行う(ステップS754)。
また、RAが自装置のアドレスでない場合には(ステップS753)、情報処理装置200の制御部は、自装置宛のフレームではないと判断し、フレームの受信を打ち切ると判断する(ステップS758)。これにより、フレームの受信が中止され、そのフレームが破棄される(ステップS758)。
その受信したフレームが、ユニキャスト送信されたフレームでない場合には(ステップS752)、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダに格納されているTA(送信元のMACアドレス)を確認する(ステップS755)。そして、TAが接続先のAP(情報処理装置100)のアドレスである場合には(ステップS755)、情報処理装置200の制御部は、その受信したフレームが、ブロードキャスト送信されたフレームであるか否かを判断する(ステップS756)。
その受信したフレームが、ブロードキャスト送信されたフレームである場合には(ステップS756)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を継続するように制御を行う(ステップS754)。
TAが接続先のAP(情報処理装置100)のアドレスでない場合には(ステップS755)、情報処理装置200の制御部は、接続先のAP(情報処理装置100)からのフレームではないと判断し、フレームの受信を打ち切ると判断する(ステップS758)。これにより、フレームの受信が中止され、そのフレームが破棄される(ステップS758)。
その受信したフレームが、ブロードキャスト送信されたフレームでない場合には(ステップS756)、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダに格納されているRA(送信先のMACアドレス)を確認する(ステップS757)。そして、RAが、自装置が属するグループのアドレスである場合には(ステップS757)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を継続するように制御を行う(ステップS754)。
RAが、自装置が属するグループのアドレスでない場合には(ステップS757)、情報処理装置200の制御部は、自装置が属するグループへのフレームではないと判断し、フレームの受信を打ち切ると判断する(ステップS758)。これにより、フレームの受信が中止され、そのフレームが破棄される(ステップS758)。
このように、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を打ち切る指標(MACヘッダまでのFCS)に基づいて、そのフレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断することができる。具体的には、情報処理装置200の制御部は、そのMACヘッダのFCSと、MACヘッダに基づいて算出されるチェックサムとの比較結果に基づいて、MACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断する。そして、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダのデータに誤りがある場合には、そのフレームの受信を打ち切る制御を行う。
また、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、フレームがユニキャスト送信であるか否かとそのフレームの送信先が自装置宛てであるか否かとに基づいてそのフレームの受信を打ち切るか否かを判断することができる。具体的には、情報処理装置200の制御部は、フレームがユニキャスト送信であり、かつ、そのフレームの送信先が自装置宛てでない場合に、そのフレームの受信を打ち切ると判断する。
また、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、フレームがブロードキャスト送信であるか否かと、そのフレームの送信先が自装置の接続先であるか否かとに基づいて、その受信を打ち切るか否かを判断することができる。具体的には、情報処理装置200の制御部は、フレームがブロードキャスト送信であり、かつ、そのフレームの送信先が自装置の接続先でない場合に、そのフレームの受信を打ち切ると判断する。
[フレーム受信打ち切り処理の動作例]
図12は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちのフレーム受信打ち切り処理(図7に示すステップS760の処理手順)を示すフローチャートである。
最初に、情報処理装置200の制御部は、受信したMACヘッダから算出されるチェックサムと、PLCPヘッダ内に格納されているMACヘッダのFCSの値とが一致するか否かを判断する(ステップS761)。これらの値が一致する場合には(ステップS761)、情報処理装置200の制御部は、PLCPヘッダ内に格納されているLENGTHおよびRATEに基づいて、受信フレームの終了時刻を算出する(ステップS762)。なお、PLCPヘッダ内に格納されているLENGTHは、図5に示すLENGTH313に対応し、RATEは、図5に示すRATE311に対応する。また、それらの値が一致する場合には、送信抑制時間(NAV)を取得することができる。
そして、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダに格納されている送信抑制時間(NAV)と、算出された受信フレームの終了時刻とを合計した時間だけ送信を行わないように送信抑制を設定する(ステップS762)。
このようにすることにより、不必要な送信を減らすことができる。また、情報処理装置200は、電力を削減することができるだけでなく、フレーム同士の衝突機会を減らし、システムスループットを向上させることができる。
続いて、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダに格納されているTA(送信元のMACアドレス)およびRA(送信先のMACアドレス)を確認する(ステップS763)。そして、TAまたはRAが接続先以外のAP(情報処理装置200以外)のアドレスであるか否かを判断する(ステップS763)。
TAまたはRAが接続先以外のAP(情報処理装置100以外)のアドレスである場合には(ステップS763)、送信抑制を解除し、CCAスレッショルドの値を増加させ、送信を行えるようにする。このため、情報処理装置200の制御部は、キャリアセンスレベルを変更する(ステップS764)。例えば、キャリアセンスレベルのデフォルト値が−82dBmである場合には、−82dBmから−62dBmに変更することができる。なお、この変更は、一例であり、他の値に変更するようにしてもよい。
ここで、CCAスレッショルドは、チャネルアクセスを行うときに、チャネルがアイドル状態であると判定する際に用いる閾値である。また、その閾値を上昇させると、複数の情報処理装置(子局)が同時に送信を行うことができるため、システムスループットを増大させることができる。
続いて、情報処理装置200の制御部は、DSC中であるか否かを判断する(ステップS765)。ここで、DSCは、キャリアセンスレベルの変更期間であることを意味する。DSC中でない場合には(ステップS765)、情報処理装置200の制御部は、キャリアセンスレベルをデフォルトに戻す設定を行う(ステップS770)。
DSC中である場合には(ステップS765)、情報処理装置200の制御部は、DSC中に、新たなフレームを受信し、かつ、そのフレームは確認応答の送信が必要なフレームであるか否かを判断する(ステップS766)。すなわち、情報処理装置200の制御部は、DSC中に新たなフレームを受信してそのフレーム末尾のFCSが誤りを検出せず、かつ、そのフレームが自装置宛てであるとともにそのフレームが確認応答の送信が必要であるか否かを判断する(ステップS766)。
DSC中に、新たなフレームを受信し、かつ、そのフレームは確認応答の送信が必要なフレームである場合には(ステップS766)、情報処理装置200の制御部は、その確認応答をフレームの送信元に対して送信する(ステップS769)。
同様に、情報処理装置200の制御部は、DSC中に新たなアグリゲーションフレームを受信して少なくとも一つのフレームの末尾のFCSが誤りを検出せず、かつ、自装置宛てでありブロック確認応答の送信が必要であるか否かを判断する(ステップS766)。DSC中に、新たなアグリゲーションフレームを受信し、かつ、そのフレームはブロック確認応答の送信が必要なフレームである場合には(ステップS766)、そのブロック確認応答をフレームの送信元に対して送信する(ステップS769)。
DSC中に、新たなフレームの受信がない場合、または、受信したフレームが確認応答の送信が必要なフレームでない場合には(ステップS766)、情報処理装置200の制御部は、送信するデータが存在するか否かを判断する(ステップS767)。送信するデータが存在しない場合には(ステップS767)、ステップS765に戻る。
送信するデータが存在する場合には(ステップS767)、DSCによるデータ送信処理を開始し(ステップS768)、ステップS765に戻る。
また、受信したMACヘッダから算出されるチェックサムと、PLCPヘッダ内に格納されているMACヘッダのFCSの値とが一致しない場合には(ステップS761)、情報処理装置200の制御部は、受信フレームの終了時刻を算出する(ステップS771)。情報処理装置200の制御部は、上述したように、PLCPヘッダ内に格納されているLENGTHおよびRATEに基づいて、受信フレームの終了時刻を算出する。ただし、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダに格納されている送信抑制時間(NAV)を読み出すことはできないため、送信抑制時間(NAV)を特定することはできない。
そして、情報処理装置200の制御部は、算出された受信フレームの終了時刻まで送信を行わないように送信抑制を設定する(ステップS771)。
続いて、情報処理装置200の制御部は、送信抑制の期間中であるか否かを判断する(ステップS772)。送信抑制の期間中でない場合には(ステップS772)、情報処理装置200の制御部は、送信抑制を解除する(ステップS775)。
送信抑制の期間中である場合には(ステップS772)、情報処理装置200の制御部は、新たなフレームを受信し、かつ、そのフレームは確認応答の送信が必要なフレームであるか否かを判断する(ステップS773)。
そして、新たなフレームを受信し、かつ、そのフレームは確認応答の送信が必要なフレームである場合には(ステップS773)、情報処理装置200の制御部は、その確認応答をフレームの送信元に対して送信する(ステップS774)。なお、これらの各処理(ステップS773、S774)は、上述した各処理(ステップS766、S769)に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
このように、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、受信を打ち切ったフレームの受信終了タイミングまでの期間と、そのフレームに格納されている送信抑制期間との合計期間、送信抑制を設定する制御を行う。
また、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置の接続先でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行う。
また、情報処理装置200の制御部は、MACヘッダのデータに誤りがある場合には、フレームの受信を打ち切り、フレームの受信終了タイミングまでの間、送信抑制を設定する制御を行う。
また、情報処理装置200の制御部は、送信抑制が設定されている場合において、所定条件を満たす場合には、確認応答を送信する制御を行う。ここで、所定条件は、自装置宛てのフレームを受信し、かつ、自装置宛てのフレームのうちの少なくとも一つのフレームを正しく受信でき、かつ、自装置宛てのフレームの送信元に確認応答を送信する必要がある場合である。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、後方互換性を考慮して、受信を開始したフレームの受信を適切に打ち切ることができる。
<2.第2の実施の形態>
本技術の第2の実施の形態では、A−MPDU(Aggregated MAC Protocol Data Unit)フレームを受信打ち切り信号とする例を示す。具体的には、A−MPDUフレームの先頭のサブフレームのMACペイロードを0とし、この先頭のサブフレームを受信打ち切り信号とする。すなわち、MACヘッダおよびFCSのみで構成されるフレーム(MACペイロードは0)を、受信打ち切り信号として送信する。
なお、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100、200乃至204と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
また、本技術の第2の実施の形態における各処理についても、本技術の第1の実施の形態と共通する部分がある。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[A−MPDUのフレームフォーマット例]
図13は、本技術の第2の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置間でやりとりされるA−MPDUのフレームフォーマットの構成例を示す図である。
A−MPDUフレームは、無線LANで一般に使用されているアグリゲーションフレームのフォーマットである。
また、A−MPDUは、複数のA−MPDUサブフレーム320乃至322で構成されている。また、各A−MPDUサブフレーム320乃至322には、MACヘッダおよびFCSが存在する。例えば、A−MPDUサブフレーム320には、MACヘッダ331およびFCS333が存在する。なお、アグリゲーションフレームは、上述したように、複数のフレームが連結されて一つのフレームとして送信されるフレームを意味する。また、サブフレームは、複数のフレームが連結された連結フレーム(アグリゲーションフレーム)における複数のフレームのうちの1つのフレームを意味する。
ここで、本技術の第2の実施の形態では、上述したように、A−MPDUフレームの先頭のサブフレーム320のMACペイロード(Frame Body332)を0とする。すなわち、本技術の第2の実施の形態では、Frame Body332を0とするサブフレームを先頭に1つ追加することにより、受信打ち切り信号とする。
また、送信側の情報処理装置が受信打ち切り信号を送信する場合には、A−MPDUの先頭に新たなサブフレームを追加し、このサブフレームのMACペイロード長を0とする。これにより、受信打ち切り信号を送信することができる。すなわち、制御部130は、アグリゲーションフレームの先頭のサブフレームを、受信を打ち切る指標とすることができる。
なお、例えば、A−MPDUの個々のサブフレームは、宛先が異なる場合があり得る。このように、A−MPDUの個々のサブフレームの宛先が異なる場合には、先頭のサブフレームに格納する宛先アドレスとして、それらの宛先が自装置宛てであると判断することができる情報(例えば、グループの識別子)を用いるようにしてもよい。この場合には、送信先の各機器は、先頭のサブフレームに格納されるその情報(例えば、グループの識別子)に基づいて、自装置宛のフレームであるか否かを判断することができる。
なお、受信打ち切り信号送信可否判断処理(図6に示すステップS720)、受信打ち切り信号送信判断処理(図6に示すステップS740)については、本技術の第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
このように、現在のIEEE802.11の仕様を一切変更することなく、受信打ち切り信号の送信を実現することができるため、後方互換性を担保することができる。
[受信打ち切り判断処理の動作例]
図14は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちの受信打ち切り判断処理(図7に示すステップS750の処理手順)を示すフローチャートである。なお、図14は、図11の一部を変形したものである。このため、図11と共通する部分については、図11と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
ここで、本技術の第1の実施の形態では、MACヘッダ用のFCSを新たに追加し、このFCSを確認する例を示した。これに対して、本技術の第2の実施の形態では、既存のFCSを使用し、このFCSを確認する(ステップS781)。
具体的には、情報処理装置200の制御部は、A−MPDUフレームの先頭のサブフレームのFCSを確認する(ステップS781)。このFCSは、例えば、図13に示すA−MPDUフレームの先頭のサブフレーム320のFCS333である。
そして、情報処理装置200の制御部は、受信したA−MPDUフレームの先頭のサブフレームから算出されるチェックサムと、その先頭のサブフレームのFCSの値とが一致するか否かを判断する(ステップS781)。そして、それらの値が一致しない場合には(ステップS781)、ステップS758に進む。また、それらの値が一致する場合には(ステップS781)、ステップS752に進む。
[フレーム受信打ち切り処理の動作例]
図15は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちのフレーム受信打ち切り処理(図7に示すステップS760の処理手順)を示すフローチャートである。なお、図15は、図12の一部を変形したものである。このため、図12と共通する部分については、図12と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
ここで、本技術の第1の実施の形態では、MACヘッダ用のFCSを新たに追加し、このFCSを確認する例を示した。これに対して、本技術の第2の実施の形態では、既存のFCSを使用し、このFCSを確認する(ステップS791)。
具体的には、情報処理装置200の制御部は、A−MPDUフレームの先頭のサブフレームのFCSを確認する(ステップS791)。このFCSは、例えば、図13に示すA−MPDUフレームの先頭のサブフレーム320のFCS333である。
そして、情報処理装置200の制御部は、受信したA−MPDUフレームの先頭のサブフレームから算出されるチェックサムと、その先頭のサブフレームのFCSの値とが一致するか否かを判断する(ステップS791)。そして、それらの値が一致しない場合には(ステップS791)、ステップS771に進む。また、それらの値が一致する場合には(ステップS791)、ステップS762に進む。
<3.第3の実施の形態>
本技術の第3の実施の形態では、IEEE802.11ax用のSIG(HE−SIG(High Efficiency SIGNAL)−A)を用いて受信打ち切り信号を生成する例を示す。
なお、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100、200乃至204と略同一である。このため、本技術の第1および第2の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1および第2の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
また、本技術の第3の実施の形態における各処理についても、本技術の第1および第2の実施の形態と共通する部分がある。このため、本技術の第1および第2の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1および第2の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[受信打ち切り信号送信可否判断処理の動作例]
図16は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信可否判断処理(図6に示すステップS720の処理手順)を示すフローチャートである。
図16では、送信側の情報処理装置が情報処理装置100である場合の例を示す。また、図16では、本技術の第1および第2の実施の形態における各処理とともに、情報処理装置100の周りに存在する他の情報処理装置の全てが、受信打ち切りに対応する情報処理装置であるか否かを判断する判断処理を行う例を示す。ここで、受信打ち切りに対応する情報処理装置は、受信打ち切り信号の受信が可能な情報処理装置である。
制御部130は、Association RequestフレームおよびProbe Requestフレームのうちの少なくとも1つを受信したか否かを判断する(ステップS801)。
Association RequestフレームおよびProbe Requestフレームの何れも受信していない場合には(ステップS801)、監視を継続して行う。
それらのフレームのうちの少なくとも1つを受信した場合には(ステップS801)、制御部130は、受信したフレームの送信元が、受信打ち切りに対応する情報処理装置であるか否かを判断する(ステップS802)。
受信したフレームの送信元が、受信打ち切りに対応する情報処理装置である場合には(ステップS802)、制御部130は、自装置(情報処理装置100)が受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを判断する(ステップS803)。
自装置が受信打ち切り信号の送信が可能である場合には(ステップS803)、制御部130は、自装置(情報処理装置100)に接続されている全ての情報処理装置(子局)が受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを判断する(ステップS804)。
自装置に接続されている全ての情報処理装置(子局)が受信打ち切り信号の送信が可能である場合には(ステップS804)、制御部130は、ビーコンを受信することができた他の情報処理装置(親局)が存在するか否かを判断する(ステップS805)。
ビーコンを受信することができた他の情報処理装置(親局)が存在しない場合には(ステップS805)、制御部130は、受信打ち切り信号を送信可能であると判断する(ステップS806)。
ビーコンを受信することができた他の情報処理装置(親局)が存在する場合には(ステップS805)、制御部130は、それらの全ての情報処理装置(親局)が受信打ち切り信号の送信が可能であるか否かを判断する(ステップS807)。
それらの全ての情報処理装置(親局)が受信打ち切り信号の送信が可能である場合には(ステップS807)、制御部130は、受信打ち切り信号を送信可能であると判断する(ステップS806)。それらの全ての情報処理装置(親局)が受信打ち切り信号の送信が可能でない場合には(ステップS807)、制御部130は、受信打ち切り信号の送信が不可能であると判断する(ステップS808)。
また、受信したフレームの送信元が、受信打ち切りに対応する情報処理装置でない場合には(ステップS802)、ステップS808に進む。また、自装置が受信打ち切り信号の送信が可能でない場合には(ステップS803)、ステップS808に進む。また、自装置に接続されている全ての情報処理装置(子局)が受信打ち切り信号の送信が可能でない場合には(ステップS804)、ステップS808に進む。
ここで、受信打ち切り機能に非対応の情報処理装置は、受信打ち切り信号を含むフレームを受信してもデータを復調することができない。このため、受信打ち切り機能に非対応の情報処理装置には、受信打ち切り信号を送信しないようにする。
ただし、例えば、受信打ち切り信号の送信を、受信打ち切り機能に非対応の情報処理装置が受信した場合には、この非対応の情報処理装置は、不明なフォーマットのものを受信したと捉え、この信号を受信している期間、送信を行わない。この場合でも、フォーマットの違いによって、上位層におかしなパケットを伝達してしまうといった問題を起こすことはない。このため、後方互換性を担保することができる。すなわち、本技術の第3の実施の形態は、受信打ち切り機能に対応の情報処理装置のみで構成されるような場合に限定されるものではない。
[HE−SIG−Aの構成例]
図17は、本技術の第3の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置間でやりとりされるHE−SIG(High Efficiency SIGNAL)−Aの構成例を示す図である。
図17では、IEEE802.11ax用のSIGとして、HE−SIG−A 341を示す。
また、図17では、IEEE802.11のL−STF(Legacy Short Training Field)、L−LTF(Legacy Long Training Field)、L−SIG(Legacy SIGNAL)、HE−SIG−A 341、HE−STF(High Efficiency Short Training Field)、HE−LTF(High Efficiency Long Training Field)、HE−SIG−B、Dataにより構成されるフォーマット例を示す。
[受信打ち切り信号送信判断処理の動作例]
図18は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるフレーム送信処理のうちの受信打ち切り信号送信判断処理(図6に示すステップS740の処理手順)を示すフローチャートである。
制御部130は、送信対象となるフレームが、ユニキャスト送信、または、マルチキャスト送信されるか否かを判断する(ステップS811)。
送信対象となるフレームが、ユニキャスト送信、または、マルチキャスト送信される場合には(ステップS811)、制御部130は、IEEE802.11ax用のSIG部にRAを格納することにより、受信打ち切り信号とする(ステップS812)。すなわち、RA(送信先のアドレス)がIEEE802.11ax用のSIG部に格納される。
ここで、ユニキャスト送信、または、マルチキャスト送信は、宛先を指定して情報処理装置に送信を行う方式である。このため、受信したフレームに含まれるRAが異なる場合には、自装置宛てではないと、そのフレームを受信した情報処理装置が判断することができる。
また、IEEE802.11ax用のSIG(図17に示すHE−SIG−A 341)は、IEEE802.11axに対応する情報処理装置のみが復調可能なビット列である。そこで、そのSIGに、受信を打ち切る指標となる情報を格納することにより、IEEE802.11axに対応する情報処理装置は、受信を打ち切ることができる。
また、IEEE802.11axに対応していない情報処理装置にとっては、IEEE802.11ax用のSIGを読み取ることはできないが、不明なフォーマットとして復調を行わないため、後方互換性を担保することができる。
送信対象となるフレームが、ブロードキャスト送信される場合には(ステップS811)、IEEE802.11ax用のSIG部にTA(自装置のアドレス)を格納することにより、受信打ち切り信号とする(ステップS813)。
ここで、ブロードキャスト送信は、フレームを受信することができる全ての情報処理装置を宛先として送信を行う場合に使用される方式である。また、TAが自装置が接続している情報処理装置100と異なる場合には、そのフレームが自装置宛てではないと、そのフレームを受信した情報処理装置が判断することができる。
このように、制御部130は、IEEE802.11ax用のSIGに、受信を打ち切る指標となる情報(RAまたはTA)を格納することにより、受信打ち切り信号とすることができる。これにより、そのフレームを受信した情報処理装置は、IEEE802.11ax用のSIG部に格納されているアドレスに基づいて、フレーム受信を打ち切るか否かを判断することができる。すなわち、その情報処理装置は、そのSIG部に格納されているアドレスが自装置のアドレスと異なる場合、または、自装置が接続している情報処理装置100のアドレスと異なる場合、そのフレームの受信を打ち切り、そのフレームを破棄することができる。
ここで、例えば、子局が親局にユニキャスト送信を行う場合には、子局は、HE−SIG−Aに親局の情報(親局のアドレス)をRAとして格納する。この場合に、その親局に接続している他の子局がその信号を受信したときには、HE−SIG−Aに格納されている親局の情報が、TAであるかRAであるかを判別することができない。このため、その親局に接続している他の子局がその信号を受信したときには、自装置宛ての信号でないにも関わらず、受信を継続してしまう。そこで、RAおよびTAのうちの何れかを格納したかを特定するための識別子を含めることにより、子局は正しく判断することが可能となる。すなわち、制御部130は、RAおよびTAのうちの何れかを格納したかを特定するための識別子を、IEEE802.11ax用のSIGに含めて送信することができる。
また、受信側の機器は、受信したフレームにおけるIEEE802.11ax用のSIGに含まれる、受信を打ち切る指標となる情報(RAまたはTA)と、識別子(RAおよびTAのうちの何れかを格納したかを特定するための識別子)とを取得することができる。そして、受信側の機器は、その識別子を用いて、受信を打ち切る指標となる情報(RAまたはTA)を正しく用いることができる。
このように、識別子として格納される値は、RAまたはTAのアドレスそのものであってもよく、RAまたはTAのアドレスから一意に導くことのできる圧縮された値であってもよい。
[受信打ち切り判断処理の動作例]
図19は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちの受信打ち切り判断処理(図7に示すステップS750の処理手順)を示すフローチャートである。
情報処理装置200の制御部は、受信したフレームにおけるIEEE802.11ax用のSIG部に格納されているアドレスを確認して、受信打ち切り判断用のアドレスが格納されているか否かを判断する(ステップS821)。
そのSIG部に受信打ち切り判断用のアドレスが格納されていない場合には(ステップS821)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を継続するように制御を行う(ステップS823)。
そのSIG部に受信打ち切り判断用のアドレスが格納されている場合には(ステップS821)、情報処理装置200の制御部は、そのアドレスが、自装置のアドレス、または、自装置が属するグループのアドレスと一致するか否かを判断する(ステップS822)。
そのアドレスが、自装置のアドレス、または、自装置が属するグループのアドレスと一致する場合には(ステップS822)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を継続するように制御を行う(ステップS823)。
そのアドレスが、自装置のアドレス、および、自装置が属するグループのアドレスの何れとも一致しない場合には(ステップS822)、情報処理装置200の制御部は、そのアドレスが、接続先と一致するか否かを判断する(ステップS824)。
そのアドレスが、接続先と一致する場合には(ステップS824)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を継続するように制御を行う(ステップS823)。
そのアドレスが、接続先と一致しない場合には(ステップS824)、情報処理装置200の制御部は、フレームの受信を打ち切ると判断する(ステップS825)。これにより、フレームの受信が中止され、そのフレームが破棄される(ステップS825)。
[フレーム受信打ち切り処理の動作例]
図20は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200によるフレーム受信処理のうちのフレーム受信打ち切り処理(図7に示すステップS760の処理手順)を示すフローチャートである。
最初に、情報処理装置200の制御部は、PLCPヘッダ内に格納されているLENGTHおよびRATEに基づいて、受信フレームの終了時刻を算出する(ステップS831)。そして、情報処理装置200の制御部は、算出された受信フレームの終了時刻まで送信を行わないように送信抑制を設定する(ステップS831)。
このようにすることにより、不必要な送信を減らすことができる。また、情報処理装置200は、電力を削減することができるだけでなく、フレーム同士の衝突機会を減らし、システムスループットを向上させることができる。
続いて、情報処理装置200の制御部は、送信抑制中であるか否か(算出された受信フレームの終了時刻に達したか否か)を判断する(ステップS832)。送信抑制中でない場合(算出された受信フレームの終了時刻に達した場合)には、(ステップS832)、情報処理装置200の制御部は、送信抑制を解除する(ステップS835)。
送信抑制中である場合には、(ステップS832)、情報処理装置200の制御部は、新たなフレームを受信し、かつ、そのフレームは確認応答の送信が必要なフレームであるか否かを判断する(ステップS833)。
新たなフレームを受信し、かつ、そのフレームは確認応答の送信が必要なフレームである場合には(ステップS833)、情報処理装置200の制御部は、その確認応答をフレームの送信元に対して送信し(ステップS834)、ステップS832に戻る。一方、新たなフレームを受信していない場合、または、受信したフレームが確認応答の送信が不要なフレームである場合には(ステップS833)、ステップS832に戻る。
このように、本技術の第1乃至第3の実施の形態では、フレームのフォーマットを変更することなく、フレーム(例えば、MACヘッダ)の誤り検出を行うことができる。これにより、後方互換性を考慮して、受信中のフレームの受信を適切に打ち切ることができ、フレームの受信機会を向上させることができる。
なお、本技術の第1乃至第3の実施の形態において、親局(情報処理装置100)が子局(情報処理装置200乃至204)に対して送信を行い、子局(情報処理装置200乃至204)がその信号を受信する場合の例について説明した。ただし、子局(情報処理装置200乃至204)が親局(情報処理装置100)に対して送信を行い、親局(情報処理装置100)がその信号を受信する場合についても同様に、本技術の第1乃至第3の実施の形態を適用することができる。また、子局間における通信についても同様に、本技術の第1乃至第3の実施の形態を適用することができる。
<4.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、情報処理装置100、情報処理装置201乃至204は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、情報処理装置100、情報処理装置201乃至204は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、情報処理装置100、情報処理装置201乃至204は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、情報処理装置100は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、情報処理装置100は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、情報処理装置100は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[4−1.第1の応用例]
図21は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図21の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図21に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図21に示したスマートフォン900において、図2を用いて説明した通信部120及び制御部130は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。例えば、グループ化による無線資源の効率利用により、バッテリー918の電力消費を低減することができる。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[4−2.第2の応用例]
図22は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図22の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図22に示したカーナビゲーション装置920において、図2を用いて説明した通信部120及び制御部130は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、無線通信インタフェース933は、上述した情報処理装置100として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[4−3.第3の応用例]
図23は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図23に示した無線アクセスポイント950において、図2を用いて説明した通信部120及び制御部130は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
フレームを受信した他の情報処理装置が前記フレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する信号を前記他の情報処理装置に送信する制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(2)
前記制御部は、MACヘッダを用いた演算結果に基づく情報を前記指標とする前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記演算結果に基づく情報を前記フレームにおける物理層のヘッダ内に格納して前記信号とする前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、複数のフレームが連結された連結フレームにおける当該複数のフレームのうちの1つのフレームを前記指標とする前記(1)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記指標となる情報として送信元のアドレスもしくは送信先のアドレスを指標として、前記フレームにおける物理層のヘッダ内に格納する前記(1)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、基地局からの情報と、無線子機からの情報と、送信対象となるフレームの長さと、複数の周波数を束ねた送信を行うか否かとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記信号を送信するか否かを判断する前記(1)から(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
他の情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、前記フレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する信号により特定される指標に基づいて、前記フレームの受信を打ち切る制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(8)
前記指標は、前記信号に含まれるMACヘッダのFCSを含み、
前記制御部は、前記FCSと、前記MACヘッダに基づいて算出されるチェックサムとの比較結果に基づいて、前記MACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断する
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記指標は、複数のフレームが連結された連結フレームにおける当該複数のフレームのうちの1つのフレームに格納される前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記指標は、物理層のヘッダ内に格納される前記(8)に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記指標に基づいて、前記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断し、前記MACヘッダのデータに誤りがある場合には、前記フレームの受信を打ち切る制御を行う前記(7)から(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、前記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記フレームがユニキャスト送信であり、かつ、前記フレームの送信先が自装置宛てでない場合と、前記フレームがマルチキャスト送信であり、かつ、前記フレームの送信先が自装置が属するマルチキャストグループ宛でない場合とに、前記フレームの受信を打ち切ると判断する前記(7)から(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、前記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記フレームがブロードキャスト送信であり、かつ、前記フレームの送信先が自装置が接続されている情報処理装置でない場合に、前記フレームの受信を打ち切ると判断する前記(7)から(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、前記フレームにおけるMACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行う前記(7)から(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記受信を打ち切ったフレームの受信終了タイミングまでの間、送信抑制を設定する制御を行う前記(7)から(14)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記送信抑制が設定されている場合において、自装置宛てのフレームを受信し、かつ、前記自装置宛てのフレームのうちの少なくとも一つのフレームを正しく受信でき、かつ、前記自装置宛てのフレームの送信元に確認応答を送信する必要がある場合には、前記確認応答を送信する制御を行う前記(15)に記載の情報処理装置。
(17)
前記制御部は、MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切ったフレームに格納されている情報に基づいて決定される送信抑制期間、前記送信抑制を設定する制御を行う前記(15)または(16)に記載の情報処理装置。
(18)
フレームを受信した第2情報処理装置が前記フレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する信号を前記第2情報処理装置に送信する制御を行う第1情報処理装置と、
前記第1情報処理装置から送信された前記フレームを受信した場合に、前記信号に基づいて、前記フレームの受信を打ち切る制御を行う第2情報処理装置と
を具備する通信システム。
(19)
フレームを受信した他の情報処理装置が前記フレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する信号を前記他の情報処理装置に送信する情報処理方法。
(20)
他の情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、前記フレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する信号により特定される指標に基づいて、前記フレームの受信を打ち切る情報処理方法。
10 通信システム
100、200〜204 情報処理装置
110 アンテナ
120 通信部
130 制御部
140 記憶部
900 スマートフォン
901 プロセッサ
902 メモリ
903 ストレージ
904 外部接続インタフェース
906 カメラ
907 センサ
908 マイクロフォン
909 入力デバイス
910 表示デバイス
911 スピーカ
913 無線通信インタフェース
914 アンテナスイッチ
915 アンテナ
917 バス
918 バッテリー
919 補助コントローラ
920 カーナビゲーション装置
921 プロセッサ
922 メモリ
924 GPSモジュール
925 センサ
926 データインタフェース
927 コンテンツプレーヤ
928 記憶媒体インタフェース
929 入力デバイス
930 表示デバイス
931 スピーカ
933 無線通信インタフェース
934 アンテナスイッチ
935 アンテナ
938 バッテリー
941 車載ネットワーク
942 車両側モジュール
950 無線アクセスポイント
951 コントローラ
952 メモリ
954 入力デバイス
955 表示デバイス
957 ネットワークインタフェース
958 有線通信ネットワーク
963 無線通信インタフェース
964 アンテナスイッチ
965 アンテナ

Claims (19)

  1. 第1のフレームを受信した他の情報処理装置が前記第1のフレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する第1の信号を前記他の情報処理装置に送信する制御と他の情報処理装置から送信された第2のフレームを受信した場合に、前記第2のフレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する第2の信号により特定される指標に基づいて、前記第2のフレームのMACヘッダを受信してから前記第2のフレームの受信を打ち切る制御とを行う制御部を具備し、
    前記制御部は、前記送信された第2のフレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切った第2のフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行う
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第1のフレームにおけるMACヘッダを用いた演算結果に基づく情報を前記指標とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記演算結果に基づく情報を前記第1のフレームにおける物理層のヘッダ内に格納して前記信号とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、複数のフレームが連結された連結フレームにおける当該複数のフレームのうちの1つのフレームを前記指標とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記指標となる情報として送信元のアドレスもしくは送信先のアドレスを指標として、前記第1のフレームにおける物理層のヘッダ内に格納する請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、基地局からの情報と、無線子機からの情報と、送信対象となるフレームの長さと、複数の周波数を束ねた送信を行うか否かとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の信号を送信するか否かを判断する請求項1記載の情報処理装置。
  7. 他の情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、前記フレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する信号により特定される指標に基づいて、前記フレームのMACヘッダを受信してから前記フレームの受信を打ち切る制御を行う制御部を具備し、
    前記制御部は、前記フレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行う
    情報処理装置。
  8. 前記指標は、前記信号に含まれる前記MACヘッダのFCSを含み、
    前記制御部は、前記FCSと、前記MACヘッダに基づいて算出されるチェックサムとの比較結果に基づいて、前記MACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断する
    請求項7記載の情報処理装置。
  9. 前記指標は、複数のフレームが連結された連結フレームにおける当該複数のフレームのうちの1つのフレームに格納される請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記指標は、物理層のヘッダ内に格納される請求項8記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、前記指標に基づいて、前記フレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがあるか否かを判断し、前記MACヘッダのデータに誤りがある場合には、前記フレームの受信を打ち切る制御を行う請求項7から10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記フレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記フレームがユニキャスト送信であり、かつ、前記フレームの送信先が自装置宛てでない場合と、前記フレームがマルチキャスト送信であり、かつ、前記フレームの送信先が自装置が属するマルチキャストグループ宛でない場合とに、前記フレームの受信を打ち切ると判断する請求項7から11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、前記フレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記フレームがブロードキャスト送信であり、かつ、前記フレームの送信先が自装置が接続されている情報処理装置でない場合に、前記フレームの受信を打ち切ると判断する請求項7から11のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 前記制御部は、前記受信を打ち切ったフレームの受信終了タイミングまでの間、送信抑制を設定する制御を行う請求項7から13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. 前記制御部は、前記送信抑制が設定されている場合において、自装置宛てのフレームを受信し、かつ、前記自装置宛てのフレームのうちの少なくとも一つのフレームを正しく受信でき、かつ、前記自装置宛てのフレームの送信元に確認応答を送信する必要がある場合には、前記確認応答を送信する制御を行う請求項14記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切ったフレームに格納されている情報に基づいて決定される送信抑制期間、前記送信抑制を設定する制御を行う請求項14または15に記載の情報処理装置。
  17. フレームを受信した第2情報処理装置が前記フレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する信号を前記第2情報処理装置に送信する制御を行う第1情報処理装置と、
    前記第1情報処理装置から送信された前記フレームを受信した場合に、前記信号に基づいて、前記フレームのMACヘッダを受信してから前記フレームの受信を打ち切る制御を行う第2情報処理装置と
    を具備し、
    前記第2情報処理装置は、前記フレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する制御を行う
    通信システム。
  18. 第1のフレームを受信した他の情報処理装置が前記第1のフレームの受信を打ち切る指標となる信号であって後方互換性を有する第1の信号を前記他の情報処理装置に送信する制御と他の情報処理装置から送信された第2のフレームを受信した場合に、前記第2のフレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する第2の信号により特定される指標に基づいて、前記第2のフレームのMACヘッダを受信してから前記第2のフレームの受信を打ち切る制御とを行う情報処理方法であって、
    前記送信された第2のフレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切った第2のフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する
    情報処理方法。
  19. 他の情報処理装置から送信されたフレームを受信した場合に、前記フレームの受信を打ち切る指標であって後方互換性を有する信号により特定される指標に基づいて、前記フレームのMACヘッダを受信してから前記フレームの受信を打ち切る情報処理方法であって、
    前記フレームにおける前記MACヘッダのデータに誤りがない場合において、前記受信を打ち切ったフレームの送信先または送信元が、自装置が接続されている情報処理装置でない場合には、キャリアセンスレベルを変更する
    情報処理方法。
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