JPWO2016143232A1 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

消費電力を低減するとともに待ち受けを適切に行う。情報処理装置は、制御部を具備する情報処理装置である。この制御部は、第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる制御を行うものである。このパケット検出条件は、通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値と、第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値とを切り替えることにより行われる。また、第1パケット検出閾値および第2パケット検出閾値は、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値である。

Description

本技術は、情報処理装置に関する。詳しくは、無線通信を利用して情報のやりとりを行う情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来、無線通信を利用して情報のやり取りを行う無線通信技術が存在する。例えば、無線LAN(Local Area Network)に関する標準規格IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11の普及が進んでいる。また、その機能を搭載する機器も多岐に渡り、有限の電源を備える機器への搭載を考慮して、消費電力の低減に関するIEEE802.11規格の拡張も続いている。
また、複数の無線機器がルータを介さずにP2P(Peer to Peer)により無線接続して直接データのやりとりを行うための標準規格(Wi−Fi Direct(Wi−Fi P2P Specification))が提案されている。
このWi−Fi Directでは、無線親機の役割を担う無線機器(GO(Group Owner)がスリープするためのプロトコルとしてNoA(Notice of Absence)が定義されている。具体的には、GOがビーコン等を用いて事前にスリープ開始時間、スリープ期間等をクライアントに通知してスリープを設定する。
NoAに関する技術として、例えば、NoAによる省電力モードを実行するポータブル端末が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−106348号公報
上述の従来技術では、親局がスリープ開始時間、スリープ期間等を子局に通知して省電力モードを設定することができる。
しかしながら、親局において省電力モードが設定されている間、子局はアップリンク送信を行うことができない。このため、子局に緊急度が高いデータが存在する場合でも、子局は、その緊急度が高いデータを親局にアップリンク送信することができないことも想定される。このように、親局において省電力モードが設定されている間、子局からの緊急性のあるアップリンク送信を遅延させてしまうおそれがある。そこで、親局は、消費電力を低減するとともに、子局からの待ち受けを適切に行うことが重要である。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、消費電力を低減するとともに待ち受けを適切に行うことを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値であって通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値と、上記第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値とを切り替えることによりパケット検出条件を変化させる制御を行う制御部を具備する情報処理装置およびその情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、第1の待ち受けモードが設定されている場合にパケット検出条件を変化させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1の待ち受けモードを、低消費電力待ち受けモードとするようにしてもよい。これにより、低消費電力待ち受けモードを設定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1の待ち受けモードを設定するタイミングで上記第2パケット検出閾値を他の情報処理装置に通知するようにしてもよい。これにより、第1の待ち受けモードを設定するタイミングで第2パケット検出閾値を他の情報処理装置に通知するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第1の待ち受けモードを設定するタイミングで上記第2パケット検出閾値を設定する期間を他の情報処理装置に通知するようにしてもよい。これにより、第1の待ち受けモードを設定するタイミングで第2パケット検出閾値を設定する期間を他の情報処理装置に通知するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出した場合には上記第1パケット検出閾値の使用に切り替えるようにしてもよい。これにより、第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出した場合には第1パケット検出閾値の使用に切り替えるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出し、かつ、当該検出されたパケットが上記第2パケット検出閾値の使用解除を要求する解除要求パケットである場合には、上記第1パケット検出閾値の使用に切り替えるようにしてもよい。これにより、検出されたパケットが解除要求パケットである場合には、第1パケット検出閾値の使用に切り替えるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、所定条件を満たす場合に上記第1の待ち受けモードを設定するようにしてもよい。これにより、所定条件を満たす場合に第1の待ち受けモードを設定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、バッテリ残量が第1閾値を基準として低下した場合、上記第1の待ち受けモードを設定するためのユーザ操作が受け付けられた場合、他の情報処理装置から送信される所望データ量が第2閾値を基準として少ない場合、または、他の情報処理装置による干渉データ量が第3閾値を基準として多い場合に、上記所定条件を満たすと判断するようにしてもよい。これにより、バッテリ残量が第1閾値を基準として低下した場合、第1の待ち受けモードを設定するためのユーザ操作が受け付けられた場合、他の情報処理装置から送信される所望データ量が第2閾値を基準として少ない場合、または、他の情報処理装置による干渉データ量が第3閾値を基準として多い場合に、所定条件を満たすと判断するという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる他の情報処理装置からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理を制御する制御部を具備する情報処理装置およびその情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、第1の待ち受けモードが設定されている場合にパケット検出条件を変化させる他の情報処理装置からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理パケットの送信タイミングおよび信号処理を制御するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記他の情報処理装置において通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値が上記パケット検出条件として使用されている間、上記パケットの送信を抑制するようにしてもよい。これにより、第2パケット検出閾値が使用されている間、パケットの送信を抑制するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記他の情報処理装置において通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値が上記パケット検出条件として使用されている間、上記他の情報処理装置に送信すべきパケットが存在するときには、上記第2パケット検出閾値の使用解除を要求するための解除要求パケットを上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、他の情報処理装置において第2パケット検出閾値が使用されている間、他の情報処理装置に送信すべきパケットが存在するときには、解除要求パケットを他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記第2パケット検出閾値が使用されている間に、上記他の情報処理装置において上記第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、上記解除要求パケットの送信電力を調整する処理を行って上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、第2パケット検出閾値が使用されている間に、他の情報処理装置において第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、解除要求パケットの送信電力を調整する処理を行って他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記送信電力に関する情報を上記解除要求パケットに含めて送信するようにしてもよい。これにより、送信電力に関する情報を解除要求パケットに含めて送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記第2パケット検出閾値が使用されている間に、上記他の情報処理装置において上記第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、ビームステアリング処理を行って上記解除要求パケットを上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、第2パケット検出閾値が使用されている間に、他の情報処理装置において第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、ビームステアリング処理を行って解除要求パケットを他の情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記ビームステアリング処理を行った送信であることを通知するための情報を上記解除要求パケットに含めて送信するようにしてもよい。これにより、ビームステアリング処理を行った送信であることを通知するための情報を解除要求パケットに含めて送信するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記第2パケット検出閾値が使用されている間、優先度が閾値を基準として高いパケットのみを上記他の情報処理装置に送信すべきパケットとするようにしてもよい。これにより、第2パケット検出閾値が使用されている間、優先度が閾値を基準として高いパケットのみを他の情報処理装置に送信すべきパケットとするという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記解除要求パケット内に、上記情報処理装置および上記他の情報処理装置の双方が属するネットワークを識別するためのネットワーク識別子と、上記情報処理装置を識別するための端末識別子とのうちの少なくとも1つを含めて送信するようにしてもよい。これにより、解除要求パケットにおける物理層に、情報処理装置および他の情報処理装置の双方が属するネットワークを識別するためのネットワーク識別子と、情報処理装置を識別するための端末識別子とのうちの少なくとも1つを含めて送信するという作用をもたらす。
本技術によれば、消費電力を低減するとともに待ち受けを適切に行うことができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の動作モードの遷移例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200から送信されるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による省電力モード移行判断処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100および200による省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による省電力待ち受け処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200から送信されるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200から送信される状態移行通知フレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200による省電力待ち受け処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第4の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第5の実施の形態における情報処理装置200から送信されるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。 本技術の第5の実施の形態における情報処理装置100および200による省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第5の実施の形態における情報処理装置200による省電力待ち受け処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第5の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第5の実施の形態における情報処理装置200から送信される状態移行通知フレームのフォーマット例を示す図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(親局が省電力待ち受けモードにおいてAwake状態およびLPL状態を切り替える例)
2.第2の実施の形態(省電力待ち受けモードにおけるAwake状態およびLPL状態の切り替えの1セットの単位をビーコンインターバルとは異なる単位とする例、ウェイクアップフレームの他の送信例)
3.第3の実施の形態(省電力待ち受けモードにおけるAwake状態およびLPL状態の切り替えを親局が判断して子局に通知する例)
4.第4の実施の形態(ウェイクアップフレームの送信を省略する例)
5.第5の実施の形態(省電力待ち受けモードを常時LPL状態とする例)
6.応用例
<1.第1の実施の形態>
[通信システムの構成例]
図1および図2は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。通信システム10は、例えば、ランダムアクセス型の無線システムとすることができる。
通信システム10は、情報処理装置(子局)100乃至103、情報処理装置(親局)200、201により構成される。なお、これ以降では、子局および親局の表記については、適宜省略して示す。
また、図1および図2では、情報処理装置100、101と、情報処理装置200との接続が確立され、情報処理装置102、103と、情報処理装置201との接続が確立されているものとする。
また、点線の円11、13は、子局(情報処理装置100、101)の送信電力が与えられたときの親局(情報処理装置200)の信号検出範囲を模式的に示すものである。また、点線の円12、14は、子局(情報処理装置102、103)の送信電力が与えられたときの親局(情報処理装置201)の信号検出範囲を模式的に示すものである。
具体的には、図1には、親局(情報処理装置200、201)がAwake状態である場合の信号検出範囲11、12を示す。また、図2には、親局(情報処理装置200、201)がLPL(Low Power Listen)状態である場合の信号検出範囲13、14を示す。なお、Awake状態およびLPL状態については、図4を参照して詳細に説明する。
情報処理装置100乃至103は、例えば、無線通信機能を備える携帯型の情報処理装置(無線通信装置)である。また、情報処理装置200、201は、例えば、無線通信機能を備える固定型または携帯型の情報処理装置(無線通信装置)である。
ここで、携帯型の情報処理装置は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の情報処理装置である。また、固定型の情報処理装置は、例えば、アクセスポイント、基地局等の情報処理装置である。
また、情報処理装置100乃至103、200、201は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11の無線LAN(Local Area Network)規格に準拠した通信機能を備えるものとする。この無線LANとして、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、Wi−Fi Direct、Wi−Fi CERTIFIED Miracast仕様(技術仕様書名:Wi−Fi Display)を用いることができる。また、他の通信方式を利用した無線通信を行うようにしてもよい。
また、情報処理装置200、201は、親局(親機)として機能し、情報処理装置100乃至103は、子局(子機)として機能するものとする。また、情報処理装置200、201は、アクセスポイントとして機能し、情報処理装置100乃至103は、そのアクセスポイントの配下装置として機能するものとする。すなわち、図1では、2つの無線親局(情報処理装置200、201)が存在し、各機器に対して2つの無線子局(情報処理装置100乃至103)が接続されている例を示す。なお、本技術の実施の形態で対象となるシステム構成は、これらに限定されない。また、図1では、2つの無線親局と4つの無線子局とにより構成される通信システムの例を示すが、無線親局および無線子局の数については、これらに限定されない。例えば、3以上の無線親局(情報処理装置)により構成される通信システムについても、本技術の実施の形態を適用することができる。また、例えば、3、または、5以上の無線子局(情報処理装置)により構成される通信システムについても、本技術の実施の形態を適用することができる。
また、通信を行う2つの情報処理装置間の関係は、何れか一方を親局とし、他方を子局とするようにしてもよい。また、2つの情報処理装置間の接続を子局同士の直接通信の接続とするようにしてもよい。
[情報処理装置(親局)の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。なお、情報処理装置100乃至103、201の機能構成(無線通信に関する機能構成)については、情報処理装置200と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
情報処理装置200は、データ処理部210と、通信部220と、アンテナ231、232と、記憶部240と、制御部250と、UI(user interface)部260とを備える。なお、図2では、情報処理装置200が2組の無線インターフェース部222、223およびアンテナ231、232を備える例を示すが、1、または、3組以上の無線インターフェース部およびアンテナを備えるようにしてもよい。
データ処理部210は、制御部250の制御に基づいて、各種データを処理するものである。例えば、データ処理部210は、上位層から入力されたデータが存在する場合の送信時には、そのデータに対してヘッダの付加や誤り検出符号の付加等の処理を行うことにより無線送信のためのパケットを生成する。そして、データ処理部210は、その生成されたパケットを通信部220に供給する。また、例えば、データ処理部210は、通信部220からの入力がある受信時の場合には、ヘッダの解析、パケット誤りの検出、リオーダー処理等を行い、処理後のデータをデータ処理部210のプロトコル上位層に供給する。
通信部220は、信号処理部221と、無線インターフェース部222、223と、チャネル推定部224とを備える。
信号処理部221は、制御部250の制御に基づいて、各種信号処理をするものである。例えば、信号処理部221は、送信時には、データ処理部210からの入力データに対し、制御部250により設定されたコーディングおよび変調スキームに基づいて、エンコード、インターリーブ、変調等の信号処理等を行う。また、例えば、信号処理部221は、必要に応じて、ビームステアリングまたはビームフォーミングに供される複素アンテナ重みを算出する信号処理を行う。また、例えば、信号処理部221は、必要に応じて、プリアンブル信号の生成と付加を行う。そして、信号処理部221は、その信号処理により得られた送信シンボル列および複素アンテナ重みをそれぞれの無線インターフェース部222、223に供給する。
また、例えば、信号処理部221は、受信時には、無線インターフェース部222から入力された受信シンボル列に対して、送信時とそれぞれ逆の処理を行い、その処理後のデータをデータ処理部210に供給する。また、例えば、信号処理部221は、無線インターフェース部222、223からの入力に対して、パケットの検出を判定するパケット検出判定処理を行う。具体的には、予め規格で定められた手順に従った相関演算の出力レベルが一定の閾値を超えているか否かに基づいて、パケットの検出を判定することができる。この閾値を以降では「パケット検出閾値」と呼ぶことにする。
無線インターフェース部222、223は、他の情報処理装置と接続して各種情報を送受信するためのインターフェースである。例えば、送信時には、無線インターフェース部222、223は、信号処理部221からの入力について、アナログ信号へのコンバート、増幅、フィルタリングおよび周波数アップコンバートを行い、アンテナ231、232に送出する。
また、図3に示すように、複数の無線インターフェース部222、223が存在する場合には、必要に応じて、信号処理部221からの入力に対して複素アンテナ重みを乗算する処理を行う。これにより、特定の方向に対してゲインを増加させるビームステアリング(または、特定の位置に対してゲインを増加させるビームフォーミング)を実現することができる。
また、例えば、受信時には、無線インターフェース部222、223は、アンテナ231、232からの入力に対して逆の処理を行い、その処理結果を信号処理部221およびチャネル推定部224に供給する。
チャネル推定部224は、無線インターフェース部222、223からの入力信号のうち、プリアンブル部分やトレーニング信号部分から伝搬路の複素チャネル利得情報を算出するものである。その算出された複素チャネル利得情報は、制御部250を介して信号処理部221での復調や、必要に応じて信号処理部221での複素アンテナ重みの算出に利用される。
記憶部240は、制御部250によるデータ処理の作業領域としての役割や、各種データを保持する記憶媒体としての機能を有する。記憶部240として、例えば、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の記憶媒体を用いることができる。なお、不揮発性メモリとして、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)を用いることができる。また、磁気ディスクとして、例えば、ハードディスク、円盤型磁性体ディスクを用いることができる。また、光ディスクとして、例えば、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)、BD(Blu-Ray Disc(登録商標))を用いることができる。
制御部250は、データ処理部210および通信部220の各々の受信動作および送信動作を制御するものである。例えば、制御部250は、各部間の情報の受け渡しや通信パラメータの設定、データ処理部210におけるパケットのスケジューリングを行う。
例えば、制御部250は、省電力待ち受けモード(低消費電力待ち受けモード)が設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる制御を行う。なお、省電力待ち受けモードは、請求の範囲に記載の第1の待ち受けモードの一例である。例えば、制御部250は、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値を、そのパケット検出条件として変化させることができる。また、例えば、制御部250は、通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値(Awake状態のパケット検出閾値)と、この閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値(LPL状態のパケット検出閾値)とを切り替える。この切り替える例については、図4を参照して詳細に説明する。
UI部260は、情報処理装置200およびユーザ間での情報をやりとりするためのインターフェースである。例えば、UI部260は、ユーザが操作入力をするための操作部と、ユーザに情報を提示するための出力部(例えば、表示部、音声出力部)とにより構成される。例えば、UI部260は、スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材により実現される。
なお、以下では、主に、親局として情報処理装置200を例にして説明し、子局として情報処理装置100を例にして説明する。
[親局における動作モードの遷移例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の動作モードの遷移例を示す図である。なお、図4において、横軸は、時間軸である。図4のaには、通常モード500および省電力待ち受けモード510の遷移例を示す。図4のbには、省電力待ち受けモード510における状態(Awake状態およびLPL(Low Power Listen)状態)の遷移例を示す。
ここで、親局の待ち受け状態として、Awake状態およびLPL状態の2種類の状態を定義する。Awake状態およびLPL状態のそれぞれにおいて、親局におけるアナログ回路およびプリアンブル相関器はともに動作する。ただし、Awake状態およびLPL状態では、パケット検出扱いとするための信号レベルが異なる。具体的には、LPL状態では、Awake状態よりも検出条件が厳しいパケット検出閾値が適用される。例えば、LPL状態のパケット検出閾値を−62dBmとし、Awake状態のパケット検出閾値を−82dBmとすることができる。また、ここでは、Awake状態のパケット検出閾値とLPL状態のパケット検出閾値とをそれぞれ固定値とする例を示した。ただし、例えば、Awake状態のパケット検出閾値をある範囲の中で変動させるようにしてもよい。また、その変動に対してオフセットを与える形で、LPL状態のパケット検出閾値についても、ある範囲の中で変動させるようにしてもよい。
また、通常モード500は、常時Awake状態となる待ち受けモードである。これに対して、省電力待ち受けモード510は、Awake状態およびLPL状態を交互に遷移させる待ち受けモードである。
図4のaに示すように、情報処理装置200において通常モード500および省電力待ち受けモード510の何れかが設定される。例えば、通常モード500が設定されている場合に、モード変更トリガ520が出力されると、省電力待ち受けモード510が設定される。また、何らかの条件(設定時間、モード変更トリガ)を満たす場合に、省電力待ち受けモード510から通常モードに切り替えられる。
また、図4のbに示すように、省電力待ち受けモード510の設定時には、省電力待ち受けパラメータ決定処理(図6に示す)により決定されたスケジュールに従って、Awake状態511、513、515およびLPL状態512、514が交互に切り替わる。
この場合に、Awake状態511では、パケット検出閾値が比較的低いため、到来する干渉フレーム531、532を検出して受信動作が行われる。しかしながら、LPL状態512では、パケット検出閾値が比較的高いため、到来する干渉フレーム533、534を検出する確率を低減させることができる。これにより、LPL状態512では、到来する干渉フレーム533、534を検出して受信動作に入る確率を低減させることができる。なお、図4のbでは、パケットが検出された状態を点線の矩形535、536、542、544で示し、パケットが検出されない状態を×537、538で示す。
ここで、LPL状態516となっている期間中に、ウェイクアップフレーム541が検出された場合には、LPL状態516からAwake状態517へと遷移する。このAwake状態517において、ウェイクアップフレーム541を送信した子局から送信されるデータ543を受信する。また、ウェイクアップフレーム541を送信した子局からのデータ543の送信が終了した場合には、Awake状態517からLPL状態518へと遷移する。これ以降は、新たなウェイクアップフレームが検出されるまでは、省電力待ち受けパラメータ決定処理(図6に示す)により決定されたスケジュールに従って、Awake状態519およびLPL状態518が交互に切り替わる。
このように、LPL状態となっている時間帯では、到来する干渉を検出して受信動作に入る確率を減らすことができる。このため、LPL状態となっている時間帯では、受信処理にかかる消費電力をAwake状態と比較して抑えることができる。また、例えば、多数の干渉が到来する環境下においても、LPL状態となっている時間帯では、到来する干渉を検出して受信動作に入る確率を減らすことができ、受信処理にかかる消費電力をAwake状態と比較して抑えることができる。
上述したように、図1には、親局(情報処理装置200、201)がAwake状態である場合の信号検出範囲11、12を示す。また、図2には、親局(情報処理装置200、201)がLPL状態である場合の信号検出範囲13、14を示す。
図2に示すように、親局(情報処理装置200、201)がLPL状態である場合の信号検出範囲13、14は、図1に示す信号検出範囲11、12よりも狭い。このため、親局(情報処理装置200、201)は、他方のBSS(Basic Service Set)からの送信を検出する確率を低減させることができる。しかしながら、親局(情報処理装置200、201)は、自BSSからの送信を検出することができなくなる可能性がある。例えば、図2に示す例では、情報処理装置101、103が信号検出範囲外となってしまう。このため、情報処理装置101、103が、必要な通信を行う状況を維持することが重要である。そこで、本技術の実施の形態では、親局が、消費電力を低減するとともに、子局からの待ち受けを適切に行うことができる例を示す。
[ビーコンフレームのフォーマット例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200から送信されるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。
ビーコンフレームは、PLCP(Physical Layer Convergence Protocol) Header401と、MAC(Media Access Control) Header402と、Payload403と、FCS(Frame Check Sequence)404とにより構成される。
Payload403は、TX Power info410およびLow Power Listen420を含む。
TX Power info410は、Element ID411と、Length412と、TX Power413とを含む。また、Tx Power info410は、常時設けられるフィールドである。
Element ID411は、ビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報が格納されていることを示す要素IDを格納するフィールドである。
Length412は、ビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報の要素の長さを格納するフィールドである。
TX Power413は、ビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報を格納するフィールドである。
Low Power Listen420は、Element ID421と、Length422と、Awake Duration423と、Signal Detection Threshold in Low Power Listen Phase424とを含む。また、Low Power Listen420は、親局が省電力待ち受けモードが設定されるタイミングに付加されるフィールドである。
Element ID421は、省電力待ち受けモードに関する情報が格納されていることを示す要素IDを格納するフィールドである。
Length422は、省電力待ち受けモードに関する情報の要素の長さを格納するフィールドである。
Awake Duration423は、省電力待ち受けモードが設定されている場合におけるスケジュール(Awake状態およびLPL状態のスケジュール)に関する情報を格納するフィールドである。スケジュールに関する情報として、例えば、Awake時間長を格納することができる。
Signal Detection Threshold in Low Power Listen Phase424は、省電力待ち受けモードが設定されている場合におけるパケット検出条件に関する情報を格納するフィールドである。パケット検出条件に関する情報として、例えば、LPL状態のパケット検出閾値を格納することができる。
このように、親局は、省電力待ち受けパラメータ決定処理(図6に示す)により決定されたパラメータ(例えば、省電力待ち受けモード中における、LPL状態のパケット検出閾値、Awake時間長)をビーコンフレームに含めて配下子局に報知する。また、親局は、そのビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報も含めて報知する。
ビーコンフレームを受信した子局は、ビーコンフレームに含まれるLow Power Listen420に基づいて、親局が省電力待ち受けモードに遷移することを把握することができる。そして、子局は、省電力待ち受けモード時のLPL状態のパケット検出閾値と、Awake時間長とを取得して内部に保持する。
[通信例]
図6は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。図6には、本技術の第1乃至第4の実施の形態に共通する処理の流れを示す。
また、図6では、情報処理装置100および情報処理装置200間で行われる各処理を4フェーズに分けて説明する。すなわち、省電力待ち受けモード移行判断処理、省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理、省電力待ち受け処理、送信処理の4フェーズに分けて説明する。なお、本技術の各実施の形態では、それぞれのフェーズについて説明するが、各フェーズの組み合わせについては、本技術の各実施の形態を跨いだ組み合わせとする場合であっても適用が可能である。
なお、図6では、親局および子局間の関係として、情報処理装置100および情報処理装置200間の関係のみを示すが、他の情報処理装置間の関係についても同様である。
最初に、情報処理装置200は、省電力待ち受けモード移行判断処理を行う(301)。この省電力待ち受けモード移行判断処理については、図7を参照して詳細に説明する。
続いて、情報処理装置200および情報処理装置100間で省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理が行われる(302)。この省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理については、図8を参照して詳細に説明する。
続いて、情報処理装置200は、省電力待ち受け処理を行う(303)。この省電力待ち受け処理については、図9を参照して詳細に説明する。
続いて、情報処理装置100は、送信処理を行う(304)。この送信処理については、図10を参照して詳細に説明する。
[省電力モード移行判断処理の動作例]
図4に示すように、親局は、省電力待ち受けモードおよび通常モードの切り替え判断を行う。そこで、ここでは、その判断基準の一例については説明する
図7は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による省電力モード移行判断処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、情報処理装置200の制御部250は、情報処理装置200において通常モードが設定されているか否かを判断する(ステップS701)。
通常モードが設定されている場合には(ステップS701)、制御部250は、情報処理装置200のバッテリ残量が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS702)。この閾値として、例えば、満充電の30%程度の値を設定することができる。情報処理装置200のバッテリ残量が閾値未満である場合には(ステップS702)、制御部250は、動作モードを省電力待ち受けモードに変更すると判断する(ステップS706)。
情報処理装置200のバッテリ残量が閾値以上である場合には(ステップS702)、制御部250は、動作モードを変更するための要求があったか否かを判断する(ステップS703)。例えば、UI部260において、動作モードを変更するための操作(モード変更を要求する明示的なUI操作)が行われたか否かが判断される。動作モードを変更するための要求があった場合には(ステップS703)、制御部250は、動作モードを省電力待ち受けモードに変更すると判断する(ステップS706)。
動作モードを変更するための要求がない場合には(ステップS703)。制御部250は、単位時間内に検出された配下子局からのアップリンクパケットの量(アップリンクトラフィック量)が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS704)。そのアップリンクパケットの量が閾値未満である場合には(ステップS704)、制御部250は、動作モードを省電力待ち受けモードに変更すると判断する(ステップS706)。
そのアップリンクパケットの量が閾値以上である場合には(ステップS704)、制御部250は、単位時間内に検出されたOBSSから送信されたパケットの量(干渉トラフィック量)が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS705)。なお、OBSSは、オーバーラップするBSSを意味する。そのパケットの量が閾値以上である場合には(ステップS705)、制御部250は、動作モードを省電力待ち受けモードに変更すると判断する(ステップS706)。また、そのパケットの量が閾値未満である場合には(ステップS705)、ステップS701に戻る。
省電力待ち受けモードが設定されている場合には(ステップS701)、制御部250は、ステップS707に進み、上述した各判断基準と同一の判断基準に基づいて、動作モードを通常モードに変更するか否かを判断する(ステップS707乃至S711)。
このように、親局は、各判断基準に基づいて、動作モードを変更するか否かを常に判断する。なお、図7では、4つの判断基準に基づいて、動作モードを変更するか否かを判断する例を示したが、これらのうちの一部を用いるようにしてもよく、他の判断基準を用いるようにしてもよい。
このように、制御部250は、所定条件を満たす場合に、省電力待ち受けモードを設定することができる。
[省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の動作例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100および200による省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図8では、情報処理装置200において省電力待ち受けモードに変更することが決定された後に、省電力待ち受けモードに関する各パラメータを決定する例を示す。具体的には、省電力待ち受けモードに関する各パラメータとして、LPL状態のパケット検出閾値およびLPL状態スケジュール(Awake状態およびLPL状態のスケジュール)を決定する例を示す。
最初に、情報処理装置200の制御部250は、LPL状態のパケット検出閾値およびLPL状態スケジュールを決定する(ステップS721)。具体的には、制御部250は、情報処理装置200における各情報に基づいて、省電力待ち受けモード時における受信状態の時間率が閾値以下になるように各パラメータを決定する。例えば、過去の通信のRSSI(Received Signal Strength Indicator)記録等に基づいて、各パラメータを決定することができる。例えば、LPL状態のパケット検出閾値を上昇させることにより、受信状態の時間率を低下させることができる。また、LPL状態の時間を増やすことにより、受信状態の時間率を低下させるができる。
次に、各パラメータの具体的な算出例について説明する。
例えば、情報処理装置200の制御部250は、過去の検出パケットのRSSI情報を事前に収集しておく。そして、制御部250は、その記録を参照して、各RSSIの発生頻度のサンプルに基づいて、RSSIの累積確率分布C(p)を得る。ここで、C(p)は、RSSIがp以上のレベルになる確率を表すものとする。
次に、制御部250は、省電力待ち受けモード時にターゲットとしたい受信時間率R_Rxを決定する。例えば、情報処理装置200のバッテリ残量と、情報処理装置200を駆動させたい時間長とに基づいて、それらを満たすための平均消費電力を求めることができる。この平均消費電力と、情報処理装置200の受信状態と待ち受け状態の消費電力に関する情報とを組み合わせることにより、情報処理装置200が受信状態にいることができる時間率の許容値が得られる。
例えば、受信状態時間率を20%にしたい場合には、R_Rx=0.2とする。そして、R_Rxが次の式1を満たすように、LPL状態時間率L(0乃至1の間の値)と、LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLとを決定する。
R_Rx=(1−L)×C(Th_Awake)+L×C(Th_LPL) …式1
ここで、Th_Awakeは、Awake状態のパケット検出閾値である。また、Awake状態のパケット検出閾値Th_Awakeは、通常モードにおいて使用されているパケット検出閾値と同様とすることができる。なお、通常モードにおいて使用されているパケット検出閾値は、例えば、一般に−82dBm(20MHzあたり)の値が参照値として使用されている。
本技術の第1の実施の形態では、Awake状態およびLPL状態の状態切り替えの1セットの単位をビーコンインターバルに等しいものとして制御する例を示す。ビーコンインターバル内におけるAwake時間長は、LPL状態時間率Lおよびビーコンインターバルに基づいて導出される。
続いて、情報処理装置200の制御部250は、決定した各パラメータ(LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLおよびAwake時間長)をビーコンフレームに格納して配下子局に報知する(ステップS722)。この場合に、制御部250は、そのビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報(送信電力情報)を格納して報知する(ステップS722)。例えば、図5に示すビーコンフレームにおいて、TX Power413に送信電力情報を格納し、Awake Duration423にAwake時間長を格納する。同様に、図5に示すビーコンフレームにおいて、Signal Detection Threshold in Low Power Listen Phase424に、LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLを格納する。
また、情報処理装置200の制御部250は、決定した各パラメータ(LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLおよびAwake時間長)を記憶部240に記録する。
また、情報処理装置100は、情報処理装置200から送信されたビーコンフレームを受信する(ステップS723)。この場合に、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームにLow Power Listen420(図5に示す)が存在するか否かに基づいて、情報処理装置200が省電力待ち受けモードに遷移したか否かを判断することができる。
図8では、情報処理装置200がビーコンフレームにLow Power Listen420(図5に示す)を含めて送信する例を示す。このため、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームに基づいて、情報処理装置200が省電力待ち受けモードに遷移したことを把握することができる。
そして、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームに含まれる各パラメータ(LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLおよびAwake時間長)を取得して記憶部に記録する(ステップS724)。また、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームの受信強度(受信レベル)と、そのビーコンフレームのTx Power413(図5に示す)に格納されている送信電力情報とに基づいて、伝搬減衰を推定する。そして、情報処理装置100の制御部は、その推定した伝搬減衰を記憶部に記録する。
このように、情報処理装置200の制御部250は、省電力待ち受けモードを設定するタイミングで、第2パケット検出閾値(LPL状態のパケット検出閾値)を情報処理装置100に通知する。また、情報処理装置200の制御部250は、省電力待ち受けモードを設定するタイミングで、第2パケット検出閾値(LPL状態のパケット検出閾値)を設定する期間に関する情報(Awake時間長)を情報処理装置100に通知する。
なお、図8では、決定した各パラメータ(LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLおよびAwake時間長)、送信電力情報をビーコンフレームに含めて送信する例を示すが、他の種類のフレームを用いて配下子局に通知するようにしてもよい。また、図8では、Awake状態およびLPL状態のスケジュールに関する情報として、Awake時間長を送信する例を示したが、Awake状態およびLPL状態のスケジュールを特定することができる情報であれば、他の情報を送信するようにしてもよい。
また、上述した式1においてL=1とする場合には、ビーコンフレームにおけるLow Power Listen420のAwake Duration423を省略することができる。この例については、本技術の第5の実施の形態で示す。
[省電力待ち受け処理の動作例(親局)]
図9は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による省電力待ち受け処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図9では、情報処理装置200において、省電力待ち受けモードが設定された場合における動作例を示す。
ここで、図4に示すように、情報処理装置200において省電力待ち受けモードが設定された場合には、情報処理装置200は、予め決められたスケジュールに従って、Awake情報およびLPL状態を切り替え、パケット検出閾値を切り替える。また、上述したように、本技術の第1の実施の形態では、Awake状態およびLPL状態の切り替えの1セットの単位をビーコンインターバルとする。また、省電力待ち受けモードの設定時におけるAwake状態は、ビーコンを受信した直後から開始されるものとする。
最初に、情報処理装置200の制御部250は、記憶部240に記憶されているLPL状態スケジュールに基づいて、LPL状態への移行時刻になったか否かを判断する(ステップS731)。LPL状態への移行時刻になっていない場合には(ステップS731)、監視を継続して行う。
LPL状態への移行時刻になった場合には(ステップS731)、制御部250は、パケット検出閾値を、Awake状態のパケット検出閾値からLPL状態のパケット検出閾値へと変更する(ステップS732)。
続いて、制御部250は、ウェイクアップフレームを受信したか否かを判断する(ステップS733)。ウェイクアップフレームを受信していない場合には(ステップS733)、ステップS738に進む。
ウェイクアップフレームを受信した場合には(ステップS733)、制御部250は、そのウェイクアップフレームが配下子局から送信されたものであるか否かを判断する(ステップS734)。そのウェイクアップフレームが配下子局から送信されたものでない場合には(ステップS734)、ステップS738に進む。
ここで、ウェイクアップ(Wake up)フレームは、送信元が配下子局であることを判定することができるフレームである。例えば、フレームにおけるMACヘッダやPLCPヘッダ情報に基づいて、送信元が配下子局であるか否かを判定することができる。例えば、MACヘッダにおけるTransmitter Addressが配下子局のものであるか否か、または、MACヘッダにおけるBSSIDフィールドが自セルのものであるか否かに基づいて、送信元が配下子局であるか否かを判定することができる。また、例えば、PLCPヘッダに子局識別情報やBSS識別情報が存在するか否かに基づいて、送信元が配下子局であるか否かを判定することができる。
また、図9では、送信元が配下子局であるフレームをウェイクアップフレームの検出対象とする例を示したが、少し精度が落ちるものの処理を簡略化できるように、任意のフレームをウェイクアップフレームの検出対象とするようにしてもよい。
そのウェイクアップフレームが配下子局から送信されたものである場合には(ステップS734)、制御部250は、パケット検出閾値を、LPL状態のパケット検出閾値からAwake状態のパケット検出閾値へと一時的に変更する(ステップS735)。このように、親局は、LPL状態中にウェイクアップフレームを検出すると、一時的にAwake状態に移行する。
このように、一時的にAwake状態に移行した後は、制御部250は、ウェイクアップフレームを受信してから、Frame ControlフィールドのMore dataビットが0であるフレームを受信するまでの間、Awake状態を維持する。すなわち、Awake状態のパケット検出閾値が設定された状態で、データの受信を継続して行う。
そして、制御部250は、Frame ControlフィールドのMore dataビットが0であるフレームを受信したか否かを判断する(ステップS736)。More dataビットが0であるフレームを受信していない場合には(ステップS736)、監視を継続して行う。
More dataビットが0であるフレームを受信した場合には(ステップS736)、制御部250は、パケット検出閾値を、Awake状態のパケット検出閾値からLPL状態のパケット検出閾値へと戻す(ステップS737)。すなわち、More dataビットが0であるフレームを受信した場合には、再度LPL状態に遷移する。
続いて、制御部250は、記憶部240に記憶されているLPL状態スケジュールに基づいて、Awake状態への移行時刻になったか否かを判断する(ステップS738)。Awake状態への移行時刻になっていない場合には(ステップS738)、ステップS733に戻る。
Awake状態への移行時刻になった場合には(ステップS738)、制御部250は、パケット検出閾値を、LPL状態のパケット検出閾値からAwake状態のパケット検出閾値へと変更する(ステップS739)。
続いて、制御部250は、通常モードが設定されたか否かを判断する(ステップS740)。そして、通常モードが設定された場合には(ステップS740)、省電力待ち受け処理の動作を終了する。一方、通常モードが設定されていない場合には(ステップS740)、ステップS731に戻る。なお、ステップS731乃至S740は、請求の範囲に記載のパケット検出条件を変化させる制御の一例である。
このように、制御部250は、LPL状態のパケット検出閾値(第2パケット検出閾値)が使用されているときに、他の情報処理装置からのパケットを検出した場合には、第1パケット検出閾値(Awake状態のパケット検出閾値)の使用に切り替える。ただし、制御部250は、その検出されたパケットがLPL状態のパケット検出閾値の使用解除(LPL状態の解除)を要求する解除要求パケット(ウェイクアップフレーム)でない場合には、LPL状態のパケット検出閾値の使用を継続する。
[送信処理の動作例(子局)]
図10は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、情報処理装置100の制御部は、アップリンクの送信要求が発生し、かつ、送信権を獲得しているか否かを判断する(ステップS741)。ここで、送信権を獲得している状態は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)アルゴリズムのIFS(Inter Frame Space)待ち時間と、その後に続くランダムバックオフ時間とが満了してパケットの送信が可能となる状態を意味する。
アップリンクの送信要求が発生していない場合、または、アップリンクの送信要求が発生しているが送信権を獲得していない場合には(ステップS741)、監視を継続して行う。
アップリンクの送信要求が発生し、かつ、送信権を獲得している場合には(ステップS741)、情報処理装置100の制御部は、親局がLPL状態であるか否かを判断する(ステップS742)。例えば、情報処理装置100の制御部は、記憶部に記憶されているAwake状態およびLPL状態のスケジュールに関する情報(Awake時間長)に基づいて、LPL状態のスケジュールを参照し、親局がLPL状態であるか否かを判断することができる。
親局がLPL状態でない場合(親局がAwake状態である場合)には(ステップS742)、情報処理装置100の制御部は、アップリンクの送信要求が発生したフレーム(アップリンクフレーム)を送信する(ステップS743)。
親局がLPL状態である場合には(ステップS742)、情報処理装置100の制御部は、アップリンクフレームの優先度に基づいて、アップリンクフレームの送信を遅延させるか否かを判断する(ステップS744)。
ここで、アップリンクフレームの優先度として、IEEE802.11のAccess Categoryラベル(AC)の種類やIEEE802.1DのUser Priority(UP)の値を用いることができる。例えば、ACがAC_VOまたはAC_VIである場合に、アップリンクフレームの優先度が高いと判断することができる。また、例えば、UPが4以上である場合に、アップリンクフレームの優先度が高いと判断することができる。また、例えば、アップリンクフレームの種類に基づいて、アップリンクフレームの優先度が高いか否かを判断することができる。例えば、アップリンクフレームがマネジメントフレームである場合には、アップリンクフレームの優先度が高いと判断することができる。
アップリンクフレームの優先度が閾値よりも高い場合には(ステップS744)、情報処理装置100の制御部は、ウェイクアップフレームを生成する(ステップS745)。続いて、情報処理装置100の制御部は、親局のLPL状態のパケット検出閾値を超えるように送信電力を上乗せしてウェイクアップフレームを送信する(ステップS746)。
ここで、ウェイクアップフレームは、LPL状態でパケット検出閾値が上がっている親局が受信することができるように、親局での受信レベルが上乗せされるように処理してから送信されるフレームである。本技術の第1の実施の形態では、LPL状態のパケット検出閾値を超えるように送信電力を上昇させたフレームをウェイクアップフレームとして送信する。
具体的には、情報処理装置100の制御部は、記憶部に記憶されている伝搬減衰(推定値)およびLPL状態のパケット検出閾値Th_LPLに基づいて、親局が検出できるような送信電力のレベルを判断する。そして、情報処理装置100の制御部は、親局が検出できるような送信電力のレベルとしてウェイクアップフレームを送信する。
ここで、ウェイクアップフレームは、専用のフレームとするようにしてもよく、他のフレーム(例えば、RTS(Request to Send)フレーム)を用いるようにしてもよい。また、ウェイクアップフレームは、親局をAwake状態に戻すことが主な目的であるため、短いフレームであることが望ましい。
なお、ウェイクアップフレームにおけるPLCP層にBSS識別情報や子局識別情報を格納する場合には、親局の受信レベルの上乗せ(送信電力の調整)を行う範囲をPLCPプリアンブル部のみに限定するようにしてもよい。
また、ウェイクアップフレームであることをより明示的に親局に示すため、上乗せ後の送信電力の値をウェイクアップフレーム内に格納するようにしてもよい。
このように、ウェイクアップフレームを送信した後は、親局がAwake状態に戻っていることが期待される。このため、情報処理装置100の制御部は、送信電力を通常時の設定に戻してアップリンクフレームの送信を行う(ステップS747)。この場合に、情報処理装置100の制御部は、後続のアップリンクフレームが控えている場合には、Frame ControlフィールドのMore dataビットを1にして送信する。一方、情報処理装置100の制御部は、送信が控えている最後のアップリンクフレームの送信時には、More dataビットを0にして送信する。
アップリンクフレームの優先度が閾値よりも低い場合には(ステップS744)、情報処理装置100の制御部は、親局がAwake状態となる時間帯までウェイクアップフレームの送信を遅延させる(ステップS748)。なお、ステップS741乃至S748は、請求の範囲に記載のパケットの送信に係る処理を制御する一例である。
このように、情報処理装置100の制御部は、省電力待ち受けモードが設定されている場合にパケット検出条件を変化させる親局からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理(例えば、パケットの送信タイミング、信号処理、送信電力)を制御する。例えば、情報処理装置100の制御部は、第2パケット検出閾値(LPL状態のパケット検出閾値)が使用されている間、パケットの送信を抑制する。ただし、情報処理装置100の制御部は、親局においてLPL状態のパケット検出閾値が使用されている間、親局に送信すべきパケットが存在するときには、LPL状態のパケット検出閾値の使用解除を要求するための解除要求パケット(ウェイクアップフレーム)を親局に送信する。この場合に、情報処理装置100の制御部は、LPL状態のパケット検出閾値が使用されている間、優先度が閾値を基準として高いパケットのみを親局に送信する。
例えば、情報処理装置100の制御部は、LPL状態のパケット検出閾値が使用されている間に親局が検出できるように、ウェイクアップフレームを調整して親局に送信する。すなわち、情報処理装置100の制御部は、LPL状態のパケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、ウェイクアップフレームの送信電力を調整して親局に送信する。この場合に、情報処理装置100の制御部は、その送信電力に関する情報をウェイクアップフレームに含めて送信するようにしてもよい。また、情報処理装置100の制御部は、ウェイクアップフレーム内(例えば、物理層、データリンク層)に、自装置および親局の双方が属するネットワークのネットワーク識別子と、自装置の端末識別子とのうちの少なくとも1つを含めて送信するようにしてもよい。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、親局は、消費電力を低減するとともに、子局からの待ち受けを適切に行うことが重要である。すなわち、親局および子局間で消費電力を低減しつつ、必要なアップリンク通信を適切に行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、省電力待ち受けモードにおけるAwake状態およびLPL状態の切り替えの1セットの単位をビーコンインターバルとする例を示した。本技術の第2の実施の形態では、その単位(LPL状態の制御単位)をビーコンインターバルとは異なる単位とする例を示す。
また、本技術の第1の実施の形態では、ウェイクアップフレームを送信する場合に送信電力を増加させて受信レベルを上乗せする例を示した。本技術の第2の実施の形態では、ウェイクアップフレームの他の送信例を示す。
なお、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[ビーコンフレームのフォーマット例]
図11は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200から送信されるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。なお、図11に示すビーコンフレームは、図5に示すビーコンフレームの一部を変形したものである。このため、図5に示すビーコンフレームと共通する部分については、図5と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
Payload403は、TX Power info410およびLow Power Listen430を含む。
Low Power Listen430は、Element ID431と、Length432と、LPL Superframe Duration433と、Awake Duration434と、Signal Detection Threshold in Low Power Listen Phase435とを含む。また、Low Power Listen430は、親局が省電力待ち受けモードが設定された場合にのみ付加されるフィールドである。
なお、Element ID431、Length432、Awake Duration434およびSignal Detection Threshold in Low Power Listen Phase435については、図5と同様である。
LPL Superframe Duration433は、Awake状態およびLPL状態の切り替えの1セットの単位に関する情報(LPL Superframe長)を格納するフィールドである。
[省電力モード移行判断処理例]
本技術の第2の実施の形態における省電力モード移行判断処理については、本技術の第1の実施の形態と同様である。このため、ここでの説明を省略する。
[省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の動作例]
本技術の第2の実施の形態における省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理については、本技術の第1の実施の形態と略同様である。ただし、図11に示すように、ビーコンフレームにより通知する内容とフォーマットが異なる。そこで、本技術の第1の実施の形態と異なる点について、図8および図11を参照して説明する。
LPL状態時間率L(0乃至1の間の値)と、LPL状態のパケット検出閾値Th_LPLとを決定するまでの処理については、本技術の第1の実施の形態と同様である。
上述したように、本技術の第2の実施の形態では、Awake状態およびLPL状態の切り替えの1セットの単位を、ビーコンインターバルとは異なるように設定する。このため、情報処理装置200の制御部250は、Awake状態およびLPL状態の切り替えの1セットの単位(LPL Superframe)をビーコンフレームにより子局に通知するようにする(ステップS722)。また、情報処理装置200の制御部250は、LPL状態時間率Lと、LPL Superframe長とに基づいて、Awake時間長を導出する。
また、情報処理装置200の制御部250は、省電力待ち受けパラメータ決定処理により決定された他のパラメータ(LPL状態のパケット検出閾値、Awake時間長)もビーコンフレームに入れて配下子局に送信する(ステップS722)。また、親局は、そのビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報も含めて報知する(ステップS722)。
また、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームに含まれる各パラメータを取得して記憶部に記録する(ステップSS724)。
なお、本技術の第2の実施の形態では、各パラメータをビーコンフレームに入れて配下子局に送信する例を示すが、各パラメータを他の種類のフレームにより配下子局に通知するようにしてもよい。
[省電力待ち受け処理例(親局)]
本技術の第2の実施の形態における省電力待ち受け処理(親局)については、本技術の第1の実施の形態と同じである。このため、ここでの説明を省略する。
[送信処理の動作例(子局)]
図12は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図12は、図10の変形例である。このため、図10に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図12に示す処理手順(ステップS751乃至S755、S757、S758)は、図10に示す処理手順(ステップS741乃至S745、S747、S748)に対応する。
アップリンクフレームの優先度が閾値よりも高い場合には(ステップS754)、情報処理装置100の制御部は、ウェイクアップフレームを生成し(ステップS755)、そのウェイクアップフレームを送信する(ステップS756)。
ここで、本技術の第2の実施の形態では、受信レベルを上乗せするための処理として、送信電力増加ではなく、複数アンテナによるビームステアリングの利得を利用して親局側での受信レベルを上乗せするようにする(ステップS756)。また、ビームステアリングに利用するアンテナ重みは、過去の親局からの受信(例えば、ビーコンフレームの受信)を利用して求めることができる。
なお、ウェイクアップフレームにおけるPLCP層にBSS識別情報や子局識別情報を格納する場合には、親局側の受信レベルの上乗せを行う範囲(ビームステアリングを施す範囲)をPLCPプリアンブル部のみに限定するようにしてもよい。この場合には、親局側で受信レベルがフレーム途中で変化することがわかるように、ビームステアリングを行っていることをフレーム内に格納するようにしてもよい。
このように、情報処理装置100の制御部は、LPL状態のパケット検出閾値を超えるようにビームステアリングにより利得を上乗せしてウェイクアップフレームを親局に送信することができる。この場合に、情報処理装置100の制御部は、ビームステアリングによる送信であることを通知するための情報をウェイクアップフレームに含めて送信するようにしてもよい。
また、本技術の第1の実施の形態に示す送信電力による調整と、本技術の第2の実施の形態に示すビームステアリングによる調整とを併用して用いるようにしてもよい。
<3.第3の実施の形態>
本技術の第1および第2の実施の形態では、省電力待ち受けモードにおけるAwake状態およびLPL状態の切り替えを周期的に行う例を示した。本技術の第3の実施の形態では、その切り替えを親局が判断して子局に通知する例を示す。
なお、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[状態移行通知フレームのフォーマット例]
図13は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200から送信される状態移行通知フレームのフォーマット例を示す図である。
状態移行通知フレームは、PLCP Header441と、MAC Header442と、Payload443と、FCS(Frame Check Sequence)444とにより構成される。
Payload443は、Category451と、Action452と、LPL Start Time453と、LPL Duration454と、Signal Detection Threshold in Low Power Listen Phase455と、TX Power456とを含む。
Category451は、状態移行通知フレームである旨を格納するフィールドである。
Action452は、LPL状態に移行するための通知である旨を格納するフィールドである。
LPL Start Time453は、LPL状態の開始時刻を格納するフィールドである。なお、状態移行通知フレームを送信する時刻を、LPL状態の開始時刻とすることができる場合には、LPL Start Time453を省略することができる。
LPL Duration454は、LPL状態の継続時間長を格納するフィールドである。
Signal Detection Threshold in Low Power Listen Phase455は、省電力待ち受けモードが設定されている場合におけるLPL状態のパケット検出閾値を格納するフィールドである。
TX Power456は、状態移行通知フレームの送信に使用している送信電力に関する情報を格納するフィールドである。なお、TX Power456については、省略するようにしてもよい。
[省電力モード移行判断処理例]
本技術の第3の実施の形態における省電力モード移行判断処理については、本技術の第1の実施の形態と同様である。このため、ここでの説明を省略する。
[省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理例]
本技術の第3の実施の形態における省電力待ち受けパラメータ決定処理については、本技術の第1の実施の形態と略同様である。ただし、省電力待ち受けパラメータ決定処理により決定された各パラメータについては、図5に示すビーコンフレームでは子局に送信しない。なお、図5に示すビーコンフレームにおけるTx Power info410については、子局に通知するようにしてもよい。この場合には、図5に示すビーコンフレームにおけるLow Power Listen420は付加されない。
また、親局は、省電力待ち受けパラメータ決定処理により決定されたLPL状態のスケジュール情報を、内部の記憶部に保持する。
[省電力待ち受け処理の動作例(親局)]
図14は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200による省電力待ち受け処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図14は、図9の変形例である。このため、図9に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図14に示す処理手順(ステップS761、S763乃至S771)は、図9に示す処理手順(ステップS731乃至S740)に対応する。
LPL状態への移行時刻になった場合には(ステップS761)、情報処理装置200の制御部250は、状態移行通知フレームを配下子局に送信する(ステップS762)。例えば、図13に示す状態移行通知フレームを送信する。このように、親局は、LPL状態に遷移する前に状態移行通知フレームを配下子局に送信する。そして、親局は、状態移行通知フレームを送信した後にLPL状態に遷移する。
[送信処理の動作例(子局)]
図15は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図15は、図10の変形例である。このため、図10に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図15に示す処理手順(ステップS781、S783乃至S788)は、図10に示す処理手順(ステップS741、S743乃至S748)に対応する。
アップリンクの送信要求が発生し、かつ、送信権を獲得している場合には(ステップS781)、情報処理装置100の制御部は、親局から状態移行通知フレームを受信しており、かつ、親局がLPL状態であるか否かを判断する(ステップS782)。例えば、情報処理装置100の制御部は、状態移行通知フレームに含まれる各情報に基づいて、親局がLPL状態であるか否かを判断することができる。例えば、状態移行通知フレームに含まれるLPL状態の開始時刻(LPL Start Time453)およびLPL状態の継続時間長(LPL Duration454)に基づいて、親局がLPL状態であるか否かを判断することができる。
このように、本技術の第3の実施の形態では、親局がLPL状態の時間帯であるか否かを判断するための情報を得る手段が本技術の第1の実施の形態とは異なる。また、送信に関する処理については、本技術の第1の実施の形態と同様とすることができる。また、送信に関する処理については、本技術の第2の実施の形態を適用するようにしてもよい。
このように、本技術の第3の実施の形態では、親局におけるAwake状態およびLPL状態の切り替えを周期的に行うのではなく、親局の判断に基づいて、異なる長さで各状態を遷移させる。
<4.第4の実施の形態>
本技術の第1乃至第3の実施の形態では、親局がLPL状態である場合には、ウェイクアップフレームを送信してアップリンクフレームを送信する例を示した。本技術の第4の実施の形態では、ウェイクアップフレームの送信を省略する例を示す。
なお、本技術の第4の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
なお、本技術の第4の実施の形態における省電力モード移行判断処理、省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理、省電力待ち受け処理(親局)については、本技術の第1の実施の形態と同様である。このため、ここでの説明を省略する。
[送信処理の動作例(子局)]
図16は、本技術の第4の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図16は、図10の変形例である。このため、図10に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図16に示す処理手順(ステップS791乃至S794、S796)は、図10に示す処理手順(ステップS741乃至S744、S748)に対応する。
アップリンクフレームの優先度が閾値よりも高い場合には(ステップS794)、情報処理装置100の制御部は、アップリンクフレームを送信する(ステップS795)。この場合に、情報処理装置100の制御部は、親局のLPL状態のパケット検出閾値を超えるように送信電力を上乗せしてアップリンクフレームを送信する(ステップS795)。
なお、複数のアップリンクフレームが存在する場合には、2つ目以降のアップリンクフレームについては、通常の送信電力に戻して送信するようにしてもよい。また、親局での受信レベルを上乗せする方法については、本技術の第2の実施の形態に示すように、ビームステアリングに関する処理を適用するようにしてもよい。
このように、本技術の第4の実施の形態では、LPL状態中の子局側からのアップリンク送信は、ウェイクアップフレームの送信を省略し、アップリンクフレーム自体をウェイクアップフレームとして送信する。これにより、子局側の処理を簡略化することができる。
<5.第5の実施の形態>
本技術の第1乃至第4の実施の形態では、省電力待ち受けモードにおいてAwake状態およびLPL状態を切り替える例を示した。本技術の第5の実施の形態では、省電力待ち受けモードを常時LPL状態とする例を示す。
なお、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置の構成については、図1等に示す情報処理装置100乃至103、200、201と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[ビーコンフレームのフォーマット例]
図17は、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置200から送信されるビーコンフレームのフォーマット例を示す図である。
なお、図17に示すビーコンフレームは、図5に示すビーコンフレームの一部を省略したものである。具体的には、図5に示すLow Power Listen420におけるAwake Duration423を省略したものである。このため、図5に示すビーコンフレームと共通する部分については、図5と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[省電力モード移行判断処理例]
本技術の第5の実施の形態における省電力モード移行判断処理については、本技術の第1の実施の形態と同様である。このため、ここでの説明を省略する。
[省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の動作例]
図18は、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置100および200による省電力待ち受けパラメータ決定処理および通知処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図18は、図8の変形例である。このため、図8に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図18では、情報処理装置(親局)200において省電力待ち受けモードに変更することが決定された後に、省電力待ち受けモードに関する各パラメータを決定する例を示す。具体的には、省電力待ち受けモードに関する各パラメータとして、LPL状態のパケット検出閾値のみを決定する例を示す。
最初に、情報処理装置200の制御部250は、LPL状態のパケット検出閾値を決定する(ステップS801)。ここで、省電力待ち受けモードを常時LPL状態とする場合は、上述した式1において、L=1とする場合に相当する。この場合には、親局から子局への通知内容を簡略化することができる。
すなわち、情報処理装置200の制御部250は、決定した各パラメータ(LPL状態のパケット検出閾値Th_LPL)をビーコンフレームに格納して配下子局に報知する(ステップS802)。この場合に、制御部250は、そのビーコンフレームの送信に使用している送信電力に関する情報を格納して報知する(ステップS802)。例えば、図17に示すように、ビーコンフレームには、送信電力情報、LPL状態のパケット検出閾値を格納するが、Awake状態およびLPL状態のスケジュールに関する情報を省略することができる。
また、情報処理装置100は、情報処理装置200から送信されたビーコンフレームを受信する(ステップS803)。この場合に、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームにLow Power Listen460(図17に示す)が存在するか否かに基づいて、情報処理装置200が省電力待ち受けモードに遷移したか否かを判断することができる。
図18では、情報処理装置200がビーコンフレームにLow Power Listen460(図17に示す)を含めて送信する例を示す。このため、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームに基づいて、情報処理装置200が省電力待ち受けモードに遷移したことを把握することができる。また、情報処理装置100の制御部は、その省電力待ち受けモードへの遷移を検出した後は、Low Power Listen460が含まれないビーコンフレームを受信するまでの間、情報処理装置200が常時LPL状態であると判断する。
そして、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームに含まれる各パラメータ(LPL状態のパケット検出閾値Th_LPL)を取得して記憶部に記録する(ステップSS804)。また、情報処理装置100の制御部は、受信したビーコンフレームの受信強度(受信レベル)と、そのビーコンフレームのTx Power413(図17に示す)に格納されている送信電力情報とに基づいて、伝搬減衰を推定する。そして、情報処理装置100の制御部は、その推定した伝搬減衰を記憶部に記録する。
なお、本技術の第1の実施の形態と同様に、使用するフレームは、ビーコンフレームに限定されず、他のフレームを使用して各情報を通知するようにしてもよい。
[省電力待ち受け処理の動作例(親局)]
図19は、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置200による省電力待ち受け処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図19は、図9の変形例である。このため、図9に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図19に示す処理手順(ステップS811乃至S817)は、図9に示す処理手順(ステップS732乃至S737、S740)に対応する。
このように、本技術の第5の実施の形態では、ウェイクアップフレームを受信して一時的にAwake状態に移行する場合を除き、常にLPL状態を維持する。
[送信処理の動作例(子局)]
図20は、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置100による送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図20は、図10の変形例である。このため、図10に示す例と共通する部分についての説明の一部を省略する。
図19に示す処理手順(ステップS821乃至S824)は、図10に示す処理手順(ステップS741、S745乃至S747)に対応する。
このように、子局は、アップリンク送信要求が発生し、かつ、送信権を獲得した場合には、親局の状態のスケジュールを意識することなく、ウェイクアップフレームの送信に続いてアップリンクフレームを送信する。
なお、ウェイクアップフレームの送信方法については、本技術の第2の実施の形態に示すように、ビームステアリングを使用する方法を用いるようにしてもよい。また、本技術の第4の実施の形態に示すように、アップリンクフレーム自体をウェイクアップフレームとするようにしてもよい。
また、本技術の第3の実施の形態に示すように、ビーコンフレームによる子局への通知を省略し、LPL状態に遷移する瞬間に、状態移行通知フレームを送信することにより子局に通知をするようにしてもよい。この状態移行通知フレームのフォーマット例を図21に示す。
[状態移行通知フレームのフォーマット例]
図21は、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置200から送信される状態移行通知フレームのフォーマット例を示す図である。
なお、図21に示す状態移行通知フレームは、図13に示す状態移行通知フレームの一部を省略したものである。具体的には、図13に示すLPL Start Time453およびLPL Duration454を省略したものである。このため、図13に示す状態移行通知フレームと共通する部分については、図13と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
このように、本技術の第5の実施の形態では、状態移行通知フレームに格納する情報を簡略化することができる。
ここで、従来は、子局がスリープ動作に入る仕組みに関する規格の拡張は進んでいるが、配下子局からのアップリンク送信を常に待ち受ける必要のある親局は、基本的にスリープに入ることができなかった。特に、多くの干渉のある密集環境においては、待ち受け状態にいる親局は、自セル内の通信が少なくても、オーバーラップするBSS(OBSS)からの多くの到来パケットによって頻繁に受信状態になり、強制的に受信のための電力を消費させられてしまう。例えば、受信状態は、待ち受け状態の約2倍程度の消費電力を必要とすることが多い。また、近年では、モバイルAP(Access Point)の利用が増えており、親局の省電力化をすることが重要である。
また、Wi−Fi P2P規格では、予め定められたスケジュールとルールに従って親局がスリープモードに入ることが可能である。しかしながら、親局は、スリープ中、一切の受信を行えないため、その機能に対応している子局でもそのスリープ中に送信をすることができない。このように、親局がスリープモードに入っている間、一切のアップリンク送信を行うことができなくなり、緊急性のあるアップリンク送信が遅延させられてしまうおそれがある。
これに対して、本技術の第1乃至第5の実施の形態では、親局は、上位層からの省電力の要求に応じて、動作モードを通常モードから省電力待ち受けモードに切り替える。そして、省電力待ち受けモードでは、パケット検出閾値を上昇させ、パケット検出をし難くさせて受信電力を低減する。また、親局は、LPL状態のスケジュール情報およびパケット検出閾値を配下子局に通知する。また、配下子局は、それらの情報に基づいて信号処理を行うことにより、親局のLPL状態の時間帯に緊急のアップリンク送信を行うことができる。これにより、親局の省電力化と、子局からのアップリンク送信タイミングの自由度とを両立させることができる。
すなわち、本技術の第1乃至第5の実施の形態では、IEEE802.11axの親局において、電池残量等の所定条件に応じてパケット検出閾値を調整する省電力待ち受けモードを設定し、LPL状態を実現するための信号処理を子局に提供することができる。
このように、本技術の実施の形態によれば、ランダムアクセス型の通信システムにおいて、親局は、動作時の消費電力を低減させることができ、かつ、子局からの重要なパケットを待ち受けることができる。
また、本技術の第1乃至第5の実施の形態で示した親局における各処理(動作時の消費電力を低減させるための各処理)については、子局に適用するようにしてもよい。すなわち、親局における各処理(動作時の消費電力を低減させるための各処理)を、子局が動作時の消費電力を低減させる目的で使用するようにしてもよい。これにより、子局においても、親局と同様に省電力待ち受けモードを設定することができる。
このように、本技術の第1乃至第5の実施の形態を子局に適用する場合には、通知にビーコンフレームを使用する代わりに、通知に他のフレーム(例えば、ユニキャストのマネジメントフレーム)を使用するようにする。また、本技術の第1乃至第5の実施の形態で示した親局および子局間のやりとりについては、アップリンクおよびダウンリンクを入れ替えることにより実現が可能である。
また、本技術の第1乃至第5の実施の形態では、親局側の省電力化(パワーセーブ)に関する部分のみについて説明したたが、従来規格にあるような子局側の省電力化の仕組みを同時に実施するようにしてもよい。
また、本技術の各実施の形態では、主従関係がある複数の情報処理装置の例を示したが、メッシュネットワークのように、複数の情報処理装置が対等な関係にあるような接続についても本技術の各実施の形態を適用することができる。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、情報処理装置100乃至103、200、201は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、情報処理装置100乃至103、200、201は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、情報処理装置100乃至103、200、201は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、情報処理装置200、201は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、情報処理装置200、201は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、情報処理装置200、201は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[6−1.第1の応用例]
図22は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図22の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図22に示したスマートフォン900において、図3を用いて説明した制御部250は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[6−2.第2の応用例]
図23は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図23の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図23に示したカーナビゲーション装置920において、図3を用いて説明した制御部250は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、無線通信インタフェース933は、上述した情報処理装置200、201として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[6−3.第3の応用例]
図24は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図24に示した無線アクセスポイント950において、図3を用いて説明した制御部250は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値であって通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値と、前記第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値とを切り替えることによりパケット検出条件を変化させる制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(2)
前記第1の待ち受けモードは、低消費電力待ち受けモードである前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記第1の待ち受けモードを設定するタイミングで前記第2パケット検出閾値を他の情報処理装置に通知する前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記第1の待ち受けモードを設定するタイミングで前記第2パケット検出閾値を設定する期間を他の情報処理装置に通知する前記(1)から(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出した場合には前記第1パケット検出閾値の使用に切り替える前記(1)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出し、かつ、当該検出されたパケットが前記第2パケット検出閾値の使用解除を要求する解除要求パケットである場合には、前記第1パケット検出閾値の使用に切り替える前記(1)から(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、所定条件を満たす場合に前記第1の待ち受けモードを設定する前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、バッテリ残量が第1閾値を基準として低下した場合、前記第1の待ち受けモードを設定するためのユーザ操作が受け付けられた場合、他の情報処理装置から送信される所望データ量が第2閾値を基準として少ない場合、または、他の情報処理装置による干渉データ量が第3閾値を基準として多い場合に、前記所定条件を満たすと判断する前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる他の情報処理装置からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理を制御する制御部を具備する情報処理装置。
(10)
前記制御部は、前記他の情報処理装置において通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値が前記パケット検出条件として使用されている間、前記パケットの送信を抑制する前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記他の情報処理装置において通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値が前記パケット検出条件として使用されている間、前記他の情報処理装置に送信すべきパケットが存在するときには、前記第2パケット検出閾値の使用解除を要求するための解除要求パケットを前記他の情報処理装置に送信する前記(9)に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されている間に、前記他の情報処理装置において前記第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、前記解除要求パケットの送信電力を調整する処理を行って前記他の情報処理装置に送信する前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、前記送信電力に関する情報を前記解除要求パケットに含めて送信する前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されている間に、前記他の情報処理装置において前記第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、ビームステアリング処理を行って前記解除要求パケットを前記他の情報処理装置に送信する前記(11)に記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記ビームステアリング処理を行った送信であることを通知するための情報を前記解除要求パケットに含めて送信する前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されている間、優先度が閾値を基準として高いパケットのみを前記他の情報処理装置に送信すべきパケットとする前記(11)から(15)のいずれかに記載の情報処理装置。
(17)
前記制御部は、前記解除要求パケット内に、前記情報処理装置および前記他の情報処理装置の双方が属するネットワークを識別するためのネットワーク識別子と、前記情報処理装置を識別するための端末識別子とのうちの少なくとも1つを含めて送信する前記(11)から(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18)
第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値であって通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値と、前記第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値とを切り替えることによりパケット検出条件を変化させる制御を行う情報処理方法。
(19)
第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる他の情報処理装置からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理を制御する情報処理方法。
10 通信システム
100〜103 情報処理装置(子局)
200、201 情報処理装置(親局)
210 データ処理部
220 通信部
221 信号処理部
222、223 無線インターフェース部
224 チャネル推定部
231、232 アンテナ
240 記憶部
250 制御部
260 UI部
900 スマートフォン
901 プロセッサ
902 メモリ
903 ストレージ
904 外部接続インタフェース
906 カメラ
907 センサ
908 マイクロフォン
909 入力デバイス
910 表示デバイス
911 スピーカ
913 無線通信インタフェース
914 アンテナスイッチ
915 アンテナ
917 バス
918 バッテリー
919 補助コントローラ
920 カーナビゲーション装置
921 プロセッサ
922 メモリ
924 GPSモジュール
925 センサ
926 データインタフェース
927 コンテンツプレーヤ
928 記憶媒体インタフェース
929 入力デバイス
930 表示デバイス
931 スピーカ
933 無線通信インタフェース
934 アンテナスイッチ
935 アンテナ
938 バッテリー
941 車載ネットワーク
942 車両側モジュール
950 無線アクセスポイント
951 コントローラ
952 メモリ
954 入力デバイス
955 表示デバイス
957 ネットワークインタフェース
958 有線通信ネットワーク
963 無線通信インタフェース
964 アンテナスイッチ
965 アンテナ

Claims (19)

  1. 第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値であって通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値と、前記第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値とを切り替えることによりパケット検出条件を変化させる制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
  2. 前記第1の待ち受けモードは、低消費電力待ち受けモードである請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の待ち受けモードを設定するタイミングで前記第2パケット検出閾値を他の情報処理装置に通知する請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の待ち受けモードを設定するタイミングで前記第2パケット検出閾値を設定する期間を他の情報処理装置に通知する請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出した場合には前記第1パケット検出閾値の使用に切り替える請求項1記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されているときに他の情報処理装置からのパケットを検出し、かつ、当該検出されたパケットが前記第2パケット検出閾値の使用解除を要求する解除要求パケットである場合には、前記第1パケット検出閾値の使用に切り替える請求項1記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、所定条件を満たす場合に前記第1の待ち受けモードを設定する請求項1記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、バッテリ残量が第1閾値を基準として低下した場合、前記第1の待ち受けモードを設定するためのユーザ操作が受け付けられた場合、他の情報処理装置から送信される所望データ量が第2閾値を基準として少ない場合、または、他の情報処理装置による干渉データ量が第3閾値を基準として多い場合に、前記所定条件を満たすと判断する請求項7記載の情報処理装置。
  9. 第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる他の情報処理装置からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理を制御する制御部を具備する情報処理装置。
  10. 前記制御部は、前記他の情報処理装置において通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値が前記パケット検出条件として使用されている間、前記パケットの送信を抑制する請求項9記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、前記他の情報処理装置において通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値が前記パケット検出条件として使用されている間、前記他の情報処理装置に送信すべきパケットが存在するときには、前記第2パケット検出閾値の使用解除を要求するための解除要求パケットを前記他の情報処理装置に送信する請求項9記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されている間に、前記他の情報処理装置において前記第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、前記解除要求パケットの送信電力を調整する処理を行って前記他の情報処理装置に送信する請求項11記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、前記送信電力に関する情報を前記解除要求パケットに含めて送信する請求項12記載の情報処理装置。
  14. 前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されている間に、前記他の情報処理装置において前記第2パケット検出閾値を超える受信レベルとなるように、ビームステアリング処理を行って前記解除要求パケットを前記他の情報処理装置に送信する請求項11記載の情報処理装置。
  15. 前記制御部は、前記ビームステアリング処理を行った送信であることを通知するための情報を前記解除要求パケットに含めて送信する請求項14記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、前記第2パケット検出閾値が使用されている間、優先度が閾値を基準として高いパケットのみを前記他の情報処理装置に送信すべきパケットとする請求項11記載の情報処理装置。
  17. 前記制御部は、前記解除要求パケット内に、前記情報処理装置および前記他の情報処理装置の双方が属するネットワークを識別するためのネットワーク識別子と、前記情報処理装置を識別するための端末識別子とのうちの少なくとも1つを含めて送信する請求項11記載の情報処理装置。
  18. 第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケットの受信レベルと比較するためのパケット検出閾値であって通常の待機状態で使用される第1パケット検出閾値と、前記第1パケット検出閾値よりもパケット検出確率が低い値となる第2パケット検出閾値とを切り替えることによりパケット検出条件を変化させる制御を行う情報処理方法。
  19. 第1の待ち受けモードが設定されている場合に、パケット検出条件を変化させる他の情報処理装置からの通知に基づいて、パケットの送信に係る処理を制御する情報処理方法。
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