JP6760006B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式による画像形成装置において、像担持体上の未転写トナーや転写残トナー等の残留トナーを除去するための手段として、例えば、弾性体からなる平板状のクリーニングブレードを像担持体の表面に当接し、これにより像担持体上の残留トナーを除去するブレードクリーニング方式のクリーニング装置が知られている。
近年、電子写真方式による画像形成装置においては、高画質化の観点からトナー粒子の小粒径化の要請があり、トナー粒子の小粒径化に伴ってトナー粒子と像担持体との付着力が大きくなるために、像担持体上の残留トナーの除去が困難になっている。特に、いわゆる重合トナーを用いた場合には、トナー粒子の形状が球形に近いものとなるため、トナー粒子が像担持体上で転がりクリーニングブレードを通りぬける、いわゆる「スリヌケ」と呼ばれるクリーニング不良が発生しやすくなり、像担持体上の残留トナーの除去が一層困難になる、という問題がある。さらに、ブレードをすり抜けたトナーを核としてトナーの凝集物が像担持体上に形成され、ベタ画像印字部に粒状の白抜け(粒状ノイズ)が発生する場合もある。
このような「スリヌケ」や「粒状ノイズ」といった品質問題に対応するために現状では像担持体上に滑剤を供給し、トナー粒子と像担持体との付着力を低下させた状態でクリーニングを行っている。像担持体上に滑剤を供給する方法としては、滑剤を棒状に固めた固形滑剤にブラシを当接しブラシで滑剤を掻き取り、像担持体表面に供給する滑剤塗布方式がある。
幅広サイズの画像形成に対応した画像形成装置の滑剤塗布機構においては、固形滑剤が像担持体の軸方向に複数個配置されているものが知られており、複数の固形滑剤は像担持体の軸方向に滑剤重なり部を有している(例えば、特許文献1)。
ところが、特許文献1に記載の滑剤塗布機構においては、滑剤重なり部での滑剤塗布量が増加し、塗布ムラによるスジが発生してしまう。
このような問題に対処するため、特許文献2には、像担持体の回転方向に複数の固形滑剤が画像形成装置において、滑剤重なり部におけるブラシの径を、他の部分における径よりも小さくすることで、滑剤重なり部においてブラシへ付着する滑剤量を低減し、塗布ムラを抑制する技術が開示されている。
特開2007−279159号公報 特開2008−40346号公報
しかしながら、特許文献2に記載の滑剤塗布機構では、滑剤重なり部とそれ以外の箇所で像担持体とブラシとの間の食い込み量に差が生じる。従って、耐久によってブラシが小径化すると、滑剤重なり部ではない部分の小径化がより顕著になる。これによって、ブラシの径の差が小さくなることから、滑剤重なり部での塗布過多によるスジが目立つようになる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、幅広サイズの画像形成に対応した滑剤塗布機構において、像担持体に滑剤を均一に塗布可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙に転写するトナー画像を担持する像担持体と、
前記像担持体にトナー画像を現像する現像手段と、
前記像担持体に形成されたトナー画像を用紙に転写させる転写手段と、
前記像担持体の回転方向において、前記転写手段の下流側且つ前記現像手段の上流側に配置され、前記像担持体に滑剤を供給する供給手段と、を備え、
前記供給手段は、
前記像担持体に当接し、前記像担持体の回転軸方向に沿って複数配置され、前記像担持体の回転軸と平行な回転軸を有する塗布ブラシと、
前記塗布ブラシに当接し、前記像担持体の回転軸方向に沿って複数配置された固形滑剤と、を含み、
前記固形滑剤は、前記像担持体の回転軸方向に直交する方向に互いに重なり合った一つ以上の滑剤重なり部を有し、
前記塗布ブラシは、少なくとも前記滑剤重なり部に当接する領域に、前記像担持体の回転軸方向に直交する方向に互いに重なり合った一つ以上のブラシ重なり部を有し、
前記ブラシ重なり部においては、重なり合う二つの前記塗布ブラシの回転中心を結んだ距離が、当該重なり合う二つの前記塗布ブラシのそれぞれの半径を足した長さよりも短くなるように配置されている
ことを特徴とする。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記塗布ブラシは、全て同一方向に回転することを特徴とする。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記転写手段の下流側に配置され、前記像担持体に付着したトナーを、前記像担持体に接触して清掃除去する清掃手段を備え、
前記供給手段は、前記像担持体の回転方向において、前記清掃手段の下流側に配置され、
前記塗布ブラシは、前記像担持体の回転方向に対して反対方向に回転することを特徴とする。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記転写手段の下流側に配置され、前記像担持体に付着したトナーを、前記像担持体に接触して清掃除去する清掃手段を備え、
前記供給手段は、前記像担持体の回転方向において、前記清掃手段の上流側に配置され、
前記塗布ブラシは、前記像担持体の回転方向に対して同一方向に回転することを特徴とする。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記ブラシ重なり部は、第1の塗布ブラシと、前記像担持体の回転方向において前記第1の塗布ブラシの下流に配置された第2の塗布ブラシと、を有し、
前記滑剤重なり部は、前記第1の塗布ブラシに当接する第1の固形滑剤と、前記第2の塗布ブラシに当接する第2の固形滑剤と、を有し、
前記第2の固形滑剤の端部は、前記ブラシ重なり部における前記第2の塗布ブラシの端部と一致するように配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記ブラシ重なり部は、第1の塗布ブラシと、前記像担持体の回転方向において前記第1の塗布ブラシの下流に配置された第2の塗布ブラシと、を有し、
前記滑剤重なり部は、前記第1の塗布ブラシに当接する第1の固形滑剤と、前記第2の塗布ブラシに当接する第2の固形滑剤と、を有し、
前記第1の固形滑剤の端部は、前記ブラシ重なり部における前記第1の塗布ブラシの端部と一致するように配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記塗布ブラシの回転速度を、印刷条件に応じて制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項7に記載の画像形成装置において、
前記供給手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、
前記供給手段近傍の湿度を検出する湿度検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度、前記湿度検出手段が検出した湿度、前記塗布ブラシの使用量のうち少なくとも一つに基づいて、前記塗布ブラシの回転速度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、幅広サイズの画像形成に対応した滑剤塗布機構において、像担持体に滑剤を均一に塗布可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明を適用した実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像形成部の概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る滑剤塗布機構の配置を示す図である。 第1実施形態に係る滑剤塗布機構が行う滑剤塗布動作を示す図である。 第2実施形態に係る滑剤塗布機構の配置を示す図である。 第2実施形態に係る滑剤塗布機構が行う滑剤塗布動作を示す図である。 第3実施形態に係る滑剤塗布機構の配置を示す図である。 第3実施形態に係る滑剤塗布機構が行う滑剤塗布動作を示す図である。 第4実施形態に係る滑剤塗布機構の配置を示す図である。 第4実施形態に係る滑剤塗布機構が行う滑剤塗布動作を示す図である。 本発明における滑剤塗布ブラシの速度補正係数について説明する図である。 本発明の効果を示した図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の画像形成装置に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロの画像形成装置に適用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、画像形成装置1は自動原稿搬送部2と、スキャナー部3と、画像形成部4と、給紙部5と、記憶部6と、操作表示部7と、制御部10と、を備えて構成されている。
自動原稿搬送部2は、原稿Dを載置する載置トレイ、原稿Dを搬送する機構及び搬送ローラー等を備えて構成され、原稿Dを所定の搬送路に搬送する。
スキャナー部3は、光源や反射鏡等の光学系を備えて構成され、所定の搬送路を搬送された原稿D又はプラテンガラスに載置された原稿Dに光源を照射し、反射光を受光する。また、スキャナー部3は、受光した反射光を電気信号に変換して制御部10に出力する。
画像形成部4は、イエロー作像部Yと、マゼンタ作像部Mと、シアン作像部Cと、ブラック作像部Kと、定着装置Fと、を備えて構成されている。
各作像部は、図3に示すように、図中A方向に回転駆動されるドラム状の感光体ドラム41(像担持体)と、この感光体ドラム41の表面を一様に帯電させる帯電装置42と、この帯電装置42により帯電された感光体ドラム41の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置43と、この露光装置43により形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視像化する現像装置44(現像手段)と、感光体ドラム41上に形成されたトナー画像を用紙に転写する転写装置45(転写手段)と、転写領域を通過した感光体ドラム41上のトナーを除去するクリーニング装置46(清掃手段)と、感光体ドラム41の表面に滑剤を塗布する滑剤塗布機構47(供給手段)と、を備え、感光体ドラム41上に形成されたトナー画像を図中B方向に移動する中間転写ベルト451に1次転写する。
中間転写ベルト451に転写されたトナー画像は、2次転写ローラー48によって記録材に転写され、その後定着装置Fに搬送され、記録材上に定着される。
感光体ドラム41は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなり、感光層を構成する樹脂として、例えばポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
帯電装置42としては帯電ローラーを用い感光体ドラム41を一定の電位に帯電する。なお、帯電ローラーの方が感光体ドラム41を均一に一定の電位に帯電させることができる点で好ましいが、帯電装置42にはコロトロン帯電器、スコロトロン帯電器などを用いることも可能である。
帯電装置42による帯電後、レーザー等の露光装置43により感光体ドラム41の表面には静電潜像が形成される。
現像装置44は、感光体ドラム41と現像領域を介して対向するよう配置された現像スリーブ441を備えている。この現像スリーブ441には、例えば、帯電装置42の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置42の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、これにより、露光装置43によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
現像装置44により感光体ドラム41上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト451との間で形成される転写装置45に運ばれる。転写装置45では、転写ローラー452にトナーと逆極性の電圧が印加されており、感光体ドラム41上のトナー画像は中間転写ベルト451上に転写される。
転写装置45で中間転写ベルト451上に転写されずに感光体ドラム41上に残ったトナーはクリーニング装置46に搬送され、クリーニング装置46により回収される。クリーニング装置46により表面のトナーが回収された感光体ドラム41は再び帯電装置42により帯電され、次の静電潜像が形成されトナー画像を形成することを繰り返す。
クリーニング装置46としては弾性体よりなる平板状のクリーニングブレードを感光体ドラム41に当接するブレードクリーニング方式が一般的に用いられる。
感光体ドラム41の回転方向Aにおいて、クリーニング装置46の下流側には、感光体ドラム41に滑剤を塗布するための滑剤塗布機構47が設置されている。滑剤塗布機構47は、感光体ドラム41の軸方向に複数配置され、少なくとも滑剤塗布ブラシ471(塗布ブラシ)と固形滑剤472と、を備える。
滑剤塗布ブラシ471は固形滑剤472と感光体ドラム41の両方に当接するように設置され、感光体ドラム41の回転軸と平行な回転軸を有し、Cの方向に回転しながら固形滑剤472から削り出した滑剤粒子を感光体ドラム41に供給する。その際、当接圧によって滑剤粒子を感光体ドラム41上に延展塗布する役割も担っている。
なお、図3においては滑剤塗布ブラシ471の回転方向Cを感光体ドラム41表面の回転方向に対して反対方向(カウンタ方向)としているが、同一方向(ウィズ方向)とすることも可能である。
固形滑剤472の材料としては、感光体ドラム41表面に塗布可能でその表面エネルギーを低下させてトナーと感光体ドラム41の付着力を低減できる材料を選択する。例として脂肪酸金属塩、フッ素系樹脂等が挙げられ、これらは単独または2種類以上を混合して用いることもできる。特に、脂肪酸金属塩が好ましい。脂肪酸金属塩としては、脂肪酸としては、直鎖状の炭化水素が好ましく、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が好ましく、ステアリン酸が一層好ましい。金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チタン、鉄などが挙げられる。これらの中で、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉄などが好ましく、とくに、ステアリン酸亜鉛がもっとも好ましい。上記の材料を溶融して成形する、若しくは上記材料の粒子を圧縮成型することで、滑剤塗布ブラシ471で削り出すことが可能な形状に整え、固形滑剤472として使用する。本実施形態においては、固形滑剤472してステアリン酸亜鉛を使用するものとする。
滑剤塗布ブラシ471の感光体ドラム41の回転方向Aの下流側には、滑剤固定化部材473が設けられている。滑剤固定化部材473は滑剤塗布ブラシ471によって感光体ドラム41上へ供給された滑剤をさらに感光体ドラム41上に延展塗布するとともに過剰な滑剤粒子を排除する目的で設置される。滑剤固定化部材473の材質としてはクリーニング装置46と同様に、弾性体よりなる平板状のブレードが代表的である。
画像形成部4の近傍には、画像形成部4の周辺の温度及び湿度をそれぞれ検出可能な、温度検出装置T及び湿度検出装置Hが配置されている。
給紙部5は、複数の給紙トレイ51〜53を備えて構成され、各給紙トレイ51〜53に種類の異なる複数の用紙Pを収容する。給紙部5は、所定の搬送路により収容される用紙Pを画像形成部4に給紙する。
記憶部6は、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部10から読み書き可能に記憶する。また、後述する印刷条件に応じた滑剤塗布ブラシ471の回転速度の速度補正係数等を記憶する。
操作表示部7は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、表示部71及び操作部72を有する。
表示部71は、制御部10から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、各機能の動作状況等の表示を行う。また、ユーザーによるタッチ操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。
操作部72は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。ユーザーは、操作表示部7を操作して、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等の画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。
制御部10は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成され、CPUはROMに記憶されている各種プログラムをRAMに展開し、展開された各種プログラムと協働して、自動原稿搬送部2、スキャナー部3、画像形成部4、給紙部5、記憶部6、操作表示部7等の画像形成装置1の各部の動作を統括的に制御する(図2参照)。例えば、制御部10は、スキャナー部3からの電気信号を入力して各種画像処理を行い、画像処理により生成されたYMCK各色の画像データDy、Dm、Dc、Dkを画像形成部4に出力する。また、制御部10は、画像形成部4の動作を制御して記録材に画像を形成する。
次に、図4及び図5を用いて、第1実施形態における滑剤塗布量制御動作について説明する。
図4は滑剤塗布機構47を、感光体ドラム41表面側から眺めた図である。図4に示すように、本実施形態においては、感光体ドラム41の回転方向に対して上流側に滑剤塗布ブラシ471としての第1ブラシ471a(第1の塗布ブラシ)を、第1ブラシ471aよりも下流側に滑剤塗布ブラシ471としての第2ブラシ471b(第2の塗布ブラシ)が配置されている。また、第1ブラシ471aには固形滑剤472としての第1の固形滑剤472aが、第2ブラシ471bには固形滑剤472としての第2の固形滑剤472bがそれぞれ当接されている。
第1の固形滑剤472a及び第2の固形滑剤472bは、感光体ドラム41の回転軸方向に直交する方向に重なり合った滑剤重なり部472cを有するように配置されている。本実施形態においては、第1の固形滑剤472a及び第2の固形滑剤472bによって、画像形成領域の全域をカバーする。
第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bは、感光体ドラム41の回転軸方向に直交する方向に重なり合ったブラシ重なり部471cを有するように配置され、少なくとも滑剤重なり部472cに当接するように配置されている。さらに、ブラシ重なり部471cにおいて、第2ブラシ471bの端部は第2の固形滑剤472bの端部と一致するように配置されている。
図5は、ブラシ重なり部471cを、感光体41及び滑剤塗布ブラシ471の回転軸方向から眺めた図である。本実施形態においては、第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bの回転方向Cは、感光体ドラム41の回転方向Aに対して反対方向(カウンタ方向)であり、例えば、第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bは150mm/s、感光体ドラム41は300mm/sの周速度で回転している。
第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bは、例えば、芯金の外周上に直毛のアクリル繊維からなるブラシ毛を有する。第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bは、感光体ドラム41表面から第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bのそれぞれの回転中心への距離が、第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bの半径よりも小さくなるように配置されているため、ブラシ毛の先端が感光体ドラム41の表面に接触しながら回転し、ブラシ毛に付着した滑剤を感光体ドラム41の表面に塗布することができる。
また、第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bの回転中心を結んだ距離は、第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bの半径を足した長さよりも小さくなるように配置されているため、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bのブラシ毛は、滑剤重なり部472cにおいて互いに重なり合うように配置されている。
図5に示すように、第1ブラシ471aは、第1の固形滑剤472aから滑剤を掻き取りながら回転するが、第1の固形滑剤472aの下流において第2ブラシ471bと接触した際に、第2ブラシ471bへと滑剤が移行する。これは、当該接触部においては、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bの進行方向が逆方向になることによって、両者のブラシ毛が強く接触するためである。
その結果、第1ブラシ471a上には滑剤がほとんど存在しなくなるため、第1ブラシ471aによる感光体ドラム41表面への滑剤塗布は低減される。
一方、第2ブラシ471bは第2の固形滑剤472bから滑剤を掻き取り、回転しながら感光体ドラム41と接触し、ブラシ毛に付着した滑剤を感光体ドラム41の表面に塗布する。
従って、第1実施形態に係る滑剤塗布機構47においては、ブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471a上の滑剤を第2ブラシ471bが掻き取るため、第1ブラシ471aによる滑剤塗布が低減され、実質的に第2ブラシ471bのみで滑剤を塗布することとなるため、滑剤重なり部472cにおける塗布量過多を抑制することができる。
なお、ブラシ重なり部471cにおいて、第2ブラシ471bの端部と第2の固形滑剤472bの端部とを一致させ、ブラシ重なり部471cにおいて必ず第2ブラシ471bが第2の固形滑剤472bと接触するように配置している。これは、ブラシ重なり部471cにおいて第2ブラシ471bが第2の固形滑剤472bに接触しない領域が存在すると、当該領域では第2ブラシ471bによって滑剤が塗布されず、滑剤量が不足するためである。
[第2実施形態]
次に、図6及び図7を用いて、第2実施形態における滑剤塗布量制御動作について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の記号を付してその詳細な説明を省略する。
図6は、滑剤塗布機構47を、感光体ドラム41表面側から眺めた図であり、図7は、ブラシ重なり部471cを、感光体41及び滑剤塗布ブラシ471の軸方向から眺めた図である。
第2実施形態における滑剤塗布機構47は、第1実施形態と同様にクリーニング装置46の下流に配置されているが、図7に示すように、回転方向Cは第1ブラシ471a、第2ブラシ471bともに感光体ドラム41の回転方向Aと同一方向(ウィズ方向)であり、例えば、周速度450mm/sで回転している。また、図6に示すように、第2実施形態においては、ブラシ同士が重なり合ったブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471a(第1の塗布ブラシ)の端部と第1の固形滑剤472aの端部が一致するように配置されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図7に示すように、第1ブラシ471aは回転しながら第1の固形滑剤472aから滑剤を掻き取り、感光体ドラム41表面上に滑剤を塗布する。一方、第2ブラシ471bは回転しながら第2の固形滑剤472bから滑剤を掻き取るが、第1ブラシ471aとの接触部において、ブラシ毛上の滑剤が第1ブラシ471aへと移行する。これは、当該接触部においては、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bは互いに逆方向に進行しているため、両者のブラシ毛が強く接触するためである。
その結果、第2ブラシ471b上にはほとんど滑剤が存在しなくなり、第2ブラシ471bによる滑剤塗布が低減されるうえ、第2ブラシ471bは、第1ブラシ471aが感光体ドラム41上に塗布した滑剤を掻き取りながら回転する。
従って、第2実施形態に係る滑剤塗布機構47においては、ブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471aが第2ブラシ471b上の滑剤を掻き取るため、実質的に第1ブラシ471aのみで滑剤を塗布することとなり、滑剤重なり部472cにおける塗布過多を抑制することができる。
なお、ブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471aの端部と第1の固形滑剤472aの端部とを一致させ、ブラシ重なり部471cにおいて必ず第1ブラシ471aが第1の固形滑剤472aと接触するように配置している。これは、ブラシ重なり部471cにおいて第1ブラシ471aが第1の固形滑剤472aに接触しない領域が存在すると、当該領域では第1ブラシ471aによって滑剤が塗布されず、滑剤量が不足するためである。
[第3実施形態]
次に、図8及び図9を用いて、第3実施形態における滑剤塗布量制御動作について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の記号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、滑剤塗布機構47を感光体ドラム41表面側から眺めた図であり、図9は、ブラシ重なり部471cを、感光体41及び滑剤塗布ブラシ471の軸方向から眺めた図である。
第3実施形態における滑剤塗布機構47は、第1実施形態及び第2実施形態における滑剤塗布機構47と比べ、クリーニング装置46の上流に配置される点が異なる。この場合、第1ブラシ471aは感光体ドラム41上のトナーを掻き取りながら回転する。
第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bの回転方向Cは、感光体ドラム41の回転方向Aに対して反対方向であり、例えば、周速度150mm/sで回転している。また、第3実施形態においては、ブラシ同士が重なり合ったブラシ重なり部471cにおいては、第2ブラシ471b(第2の塗布ブラシ)の端部と第2の固形滑剤472bの端部が一致するように配置されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図9に示すように、第1ブラシ471aは第1の固形滑剤472aから滑剤を掻き取りながら回転するが、第2ブラシ471bとの接触部において、第1ブラシ471a上の滑剤は第2ブラシ471bへと移行する。これは、当該接触部においては、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bは互いに逆方向に進行しているため、両者のブラシ毛が強く接触するためである。
その結果、第1ブラシ471a上には滑剤がほとんど存在しなくなるため、第1ブラシ471aによる感光体ドラム41表面への滑剤塗布は低減される。
一方、第2ブラシ471bは回転しながら感光体ドラム41と接触し、ブラシ毛に付着した滑剤を感光体ドラム41の表面に塗布する。
従って、第3実施形態に係る滑剤塗布機構47においては、ブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471a上の滑剤を第2ブラシ471bが掻き取るため、第1ブラシ471aによる滑剤塗布が低減され、実質的に第2ブラシ471bのみで滑剤を塗布することとなるため、滑剤重なり部472cにおける塗布量過多を抑制することができる。
なお、第1実施形態と同様に、ブラシ重なり部471cにおいて、第2ブラシ471bの端部と第2の固形滑剤472bの端部とを一致させ、ブラシ重なり部471cにおいて必ず第2ブラシ471bが第2の固形滑剤472bと接触するように配置している。これは、ブラシ重なり部471cにおいて第2ブラシ471bが第2の固形滑剤472bに接触しない領域が存在すると、当該領域では第2ブラシ471bによって滑剤が塗布されず、滑剤量が不足するためである。
[第4実施形態]
次に、図10及び図11を用いて、第4実施形態における滑剤塗布量制御動作について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の記号を付してその詳細な説明を省略する。
図10は、滑剤塗布機構47を感光体ドラム41表面側から眺めた図であり、図11は、ブラシ重なり部471cを、感光体41及び滑剤塗布ブラシ471の軸方向から眺めた図である。
第4実施形態における滑剤塗布機構47は、第3実施形態と同様に、クリーニング装置46の上流に配置され、第1ブラシ471aは感光体ドラム41上のトナーを掻き取りながら回転する。
第1ブラシ471a及び第2ブラシ471bの回転方向Cは、感光体ドラム41の回転方向Aに対して同一方向であり、例えば、周速度450mm/sで回転している。また、第4実施形態においては、ブラシ同士が重なり合ったブラシ重なり部471cにおいては、第1ブラシ471a(第1の塗布ブラシ)の端部と第1の固形滑剤472aの端部が一致するように配置されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図11に示すように、第1ブラシ471aは回転しながら第1の固形滑剤472aから滑剤を掻き取り、像担持体41表面上に滑剤を塗布する。一方、第2ブラシ471bは回転しながら第2の固形滑剤472bから滑剤を掻き取るが、第1にブラシとの接触部において、ブラシ毛上の滑剤が第1ブラシ471aへと移行する。これは、当該接触部においては、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bは互いに逆方向に進行しているため、両者のブラシ毛が強く接触するためである。
その結果、第2ブラシ471b上にはほとんど滑剤が存在しなくなり、第2ブラシ471bによる滑剤塗布が低減されるうえ、第2ブラシ471bは、第1ブラシ471aが感光体ドラム41上に塗布した滑剤を掻き取りながら回転する。
従って、第4実施形態に係る滑剤塗布機構47においては、ブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471aが第2ブラシ471b上の滑剤を掻き取るため、実質的に第1ブラシ471aのみで滑剤を塗布することとなり、滑剤重なり部472cにおける塗布過多を抑制することができる。
なお、第2実施形態と同様に、ブラシ重なり部471cにおいて、第1ブラシ471aの端部と第1の固形滑剤472aの端部とを一致させ、ブラシ重なり部471cにおいて必ず第1ブラシ471aが第1の固形滑剤472aと接触するように配置している。これは、ブラシ重なり部471cにおいて第1ブラシ471aが第1の固形滑剤472aに接触しない領域が存在すると、当該領域では第1ブラシ471aによって滑剤が塗布されず、滑剤量が不足するためである。
また、第4実施形態においては、第2ブラシ471bが感光体41表面上に塗布された滑剤を掻き取るため、周囲に比べて滑剤量が少なくなる場合があるが、ブラシが感光体ドラム41上のトナーで汚染されるため、画像形成部全体として滑剤の塗布量が少ないため、周囲とのムラは軽微である。
次に、本発明の有効性を確認する実験について説明する。
(実験条件)
(1)感光体ドラム41
感光体ドラム41は、アルミニウムよりなる径60mmのドラム状の金属基体の外周面に、ポリカーボネート樹脂よりなる感光層が形成されたドラム状の有機感光体を用いた。感光体ドラム41は300mm/sで回転している。
(2)現像装置44
現像装置44としては、現像スリーブ441と現像剤とを備え、現像スリーブ441に感光体ドラム41の表面電位と同極性のバイアス電圧が印加され、二成分現像剤によって反転現像が行われるものを用いた。
二成分現像剤を構成するトナーは、体積平均粒径が6μmのトナー粒子からなる。
(3)クリーニング装置46
クリーニング装置46として、ウレタンゴムよりなるクリーニングブレードを用いた。
(4)滑剤塗布機構47
滑剤塗布ブラシ471として、感光体ドラム41の回転方向上流側に第1ブラシ471a、下流側に第2ブラシ471bを配置し、それぞれに第1の固形滑剤472a、第2の固形滑剤472bが押圧されている。第1の固形滑剤472a及び第2の固形滑剤472bによって、画像幅420mmの画像が形成される領域をカバーするように配置されている。
滑剤塗布ブラシ471は、直径6mmの芯金の表面上に長さ3mmのブラシ毛を有し、ローラーの直径はφ12mmであり、感光体ドラム41の表面から各ブラシの回転中心までの距離は5mmである。ブラシ毛には直毛状アクリル繊維を用い、繊維径3d、密度150kF/inchである。
固形滑剤472は滑剤塗布ブラシ471に対して圧縮バネにより押圧保持されている。固形滑剤472にはステアリン酸亜鉛を使用し、初期押圧量4N(印刷開始時)、末期押圧力2N(350kp印刷時)で押圧されている。
<比較例1>
滑剤重なり部472cにおける各ブラシのローラー直径のみをφ11.5mmとし、当該滑剤重なり部472cにおける感光体ドラム41へブラシ毛が当接する長さを0.75mm、それ以外の部分の感光体ドラム41へブラシ毛が当接する長さを1mmとし、滑剤重なり部472cにおいて、ブラシ同士を接触させない構成とした。
<実施例1>
実施形態1に係る滑剤塗布機構47に対応する。クリーニング装置46の下流に配置され、各ブラシの回転方向は、感光体ドラム41の回転方向に対してカウンタ方向である。
各ブラシの感光体ドラム41への接触量は1mm、ブラシ重なり部471cにおける互いのブラシ毛の接触量は0.7mmである。
<実施例2>
実施形態2に係る滑剤塗布機構47に対応する。クリーニング装置46の下流に配置され、各ブラシの回転方向は、感光体ドラム41の回転方向に対してウィズ方向である。
各ブラシの感光体ドラム41への接触量は1mm、ブラシ重なり部471cにおける互いのブラシ毛の接触量は0.7mmである。
<実施例3>
実施形態3に係る滑剤塗布機構47に対応する。クリーニング装置46の上流に配置され、各ブラシの回転方向は、感光体ドラム41の回転方向に対してカウンタ方向である。
各ブラシの感光体ドラム41への接触量は1mm、ブラシ重なり部471cにおける互いのブラシ毛の接触量は0.7mmである。
<実施例4>
実施形態4に係る滑剤塗布機構47に対応する。クリーニング装置46の上流に配置され、各ブラシの回転方向は、感光体ドラム41の回転方向に対してウィズ方向である。
各ブラシの感光体ドラム41への接触量は1mm、ブラシ重なり部471cにおける互いのブラシ毛の接触量は0.7mmである。
<実施例5>
実施例1において、ブラシ使用量・環境条件(温湿度)に応じたブラシ速度制御を搭載した。具体的には、図12(A)に示すように、各実施例及び比較例における全印刷量(350kp)を100%とし、これに対する印刷量の割合に応じてブラシ耐久補正計数bを設定した。さらに、図12(B)に示すように、温度検出装置T(温度検出手段)及び湿度検出装置H(湿度検出手段)によって検出された、画像形成装置1の機内湿度及び機内温度から絶対湿度を算出し、当該絶対湿度に応じた環境補正計数cを設定した。これらの計数を用いて、
ブラシ速度:V=150×b×c(mm/s)
とした。なお、気温10℃・相対湿度20%の環境下ではc=1.0、気温30℃・相対湿度80%の環境下ではc=0.8である。
(評価内容)
比較例1及び実施例1〜5において、印字率5%の画像を4000p、印字率50%の画を1000pの印刷を繰り返した。定期的にハーフトーンサンプルを採取し、ハーフトーン画像での画像不良(FDスジ)を比較した。なお、1p〜300kpは気温10℃・相対湿度20%の環境下で、300〜350kpは気温30℃・相対湿度80%の環境下で、画像ランクを5段階評価した。
(実験結果)
図13は、実験結果を表す。
実施例1〜5は、比較例1に対して、印刷量の増加に伴った画像形成能の悪化が抑制された。
特に、実施例5は、クリーニング装置46の下流において滑剤を塗布し、且つブラシ速度制御を搭載したため、最良の結果を得られた。ブラシ使用量が増加しても良好な画像形成能を維持することができ、高温・高湿環境下においても、画像形成能が大きく低下することなく、良好な結果を得られた。
クリーニング装置46の下流塗布においては、実施例1が実施例2よりも良好な結果を得られた。これは、実施例2においては、第2ブラシ471bが感光体ドラム41上に塗布された滑剤を掻き取るのに対し、実施例1では実質的にブラシ1つで塗布した場合の塗布量に近いため、滑剤塗布ムラが生じにくく、画像不良を抑制できるためである。
クリーニング装置46の上流塗布においては、実施例4が実施例3よりも良好な結果を得られた。これは、実施例3においては、ブラシ重なり部471cにおいてトナーに汚染されていない第2ブラシ471bによる滑剤塗布量が周囲より多くなるのに対し、実施例4においては、ブラシ重なり部471cにおいて第2ブラシ471bが感光体ドラム41上の滑剤を掻き取るものの、全体として滑剤の塗布量が少ないために、ブラシ重なり部471cと周囲との塗布ムラとしては軽微になり、画像不良が生じにくくなるためである。
比較例1は、実施例1〜5に対して、印刷量の増加に伴った画像形成能の悪化が顕著であった。これは、耐久によって滑剤重なり部472cではない部分の小径化がより顕著になり、これによって、ブラシの径の差が小さくなることから、滑剤重なり部472cでの塗布過多によるスジが目立つようになったためである。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態においては、感光体ドラム41の回転軸方向に並べられた2つの滑剤塗布ブラシ471の動作について説明したが、これに限定されず、滑剤塗布ブラシ471は3つ以上であってもよい。
また、上記実施形態においては、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bの回転方向を同一方向としたが、反対方向としても構わない。但し、この場合は接触部においてブラシ間で滑剤を移動させるには、第1ブラシ471aと第2ブラシ471bの回転速度に速度差を生じさせなければならない。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
2 自動原稿搬送部
3 スキャナー部
4 画像形成部
41 感光体ドラム(像担持体)
42 帯電装置
43 露光装置
44 現像装置(現像手段)
441 現像スリーブ
45 転写装置(転写手段)
451 中間転写ベルト
452 転写ローラー
46 クリーニング装置(清掃手段)
47 滑剤塗布機構(供給手段)
471 滑剤塗布ブラシ(塗布ブラシ)
471a 第1ブラシ(第1の塗布ブラシ)
471b 第2ブラシ(第2の塗布ブラシ)
471c ブラシ重なり部
472 固形滑剤
472a 第1の固形滑剤
472b 第2の固形滑剤
472c 滑剤重なり部
473 滑剤固定化部材
5 給紙部
6 記憶部
7 操作表示部
10 制御部(制御手段)
T 温度検出装置(温度検出手段)
H 湿度検出装置(湿度検出手段)

Claims (8)

  1. 用紙に転写するトナー画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体にトナー画像を現像する現像手段と、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を用紙に転写させる転写手段と、
    前記像担持体の回転方向において、前記転写手段の下流側且つ前記現像手段の上流側に配置され、前記像担持体に滑剤を供給する供給手段と、を備え、
    前記供給手段は、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体の回転軸方向に沿って複数配置され、前記像担持体の回転軸と平行な回転軸を有する塗布ブラシと、
    前記塗布ブラシに当接し、前記像担持体の回転軸方向に沿って複数配置された固形滑剤と、を含み、
    前記固形滑剤は、前記像担持体の回転軸方向に直交する方向に互いに重なり合った一つ以上の滑剤重なり部を有し、
    前記塗布ブラシは、少なくとも前記滑剤重なり部に当接する領域に、前記像担持体の回転軸方向に直交する方向に互いに重なり合った一つ以上のブラシ重なり部を有し、
    前記ブラシ重なり部においては、重なり合う二つの前記塗布ブラシの回転中心を結んだ距離が、当該重なり合う二つの前記塗布ブラシのそれぞれの半径を足した長さよりも短くなるように配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記塗布ブラシは、全て同一方向に回転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写手段の下流側に配置され、前記像担持体に付着したトナーを、前記像担持体に接触して清掃除去する清掃手段を備え、
    前記供給手段は、前記像担持体の回転方向において、前記清掃手段の下流側に配置され、
    前記塗布ブラシは、前記像担持体の回転方向に対して反対方向に回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段の下流側に配置され、前記像担持体に付着したトナーを、前記像担持体に接触して清掃除去する清掃手段を備え、
    前記供給手段は、前記像担持体の回転方向において、前記清掃手段の上流側に配置され、
    前記塗布ブラシは、前記像担持体の回転方向に対して同一方向に回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記ブラシ重なり部は、第1の塗布ブラシと、前記像担持体の回転方向において前記第1の塗布ブラシの下流に配置された第2の塗布ブラシと、を有し、
    前記滑剤重なり部は、前記第1の塗布ブラシに当接する第1の固形滑剤と、前記第2の塗布ブラシに当接する第2の固形滑剤と、を有し、
    前記第2の固形滑剤の端部は、前記ブラシ重なり部における前記第2の塗布ブラシの端部と一致するように配置されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記ブラシ重なり部は、第1の塗布ブラシと、前記像担持体の回転方向において前記第1の塗布ブラシの下流に配置された第2の塗布ブラシと、を有し、
    前記滑剤重なり部は、前記第1の塗布ブラシに当接する第1の固形滑剤と、前記第2の塗布ブラシに当接する第2の固形滑剤と、を有し、
    前記第1の固形滑剤の端部は、前記ブラシ重なり部における前記第1の塗布ブラシの端部と一致するように配置されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記塗布ブラシの回転速度を、印刷条件に応じて制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記供給手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    前記供給手段近傍の湿度を検出する湿度検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度、前記湿度検出手段が検出した湿度、前記塗布ブラシの使用量のうち少なくとも一つに基づいて、前記塗布ブラシの回転速度を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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