JP6759781B2 - デュアルクラッチ式変速機 - Google Patents

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本発明は、デュアルクラッチ式変速機に関する。
従来、二個のクラッチを有するデュアルクラッチ式変速機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。一般的なデュアルクラッチ式変速機は、各クラッチに対応する奇数段及び偶数段の2系統の動力伝達機構を有し、各系統を交互に繋ぎ変えながら変速を行うように構成されている。このようなデュアルクラッチ式変速機は、一方の系統を繋いでいる間に、他方の系統が待機(プレシフト)しているので、シフトアップ又はシフトダウンに要する変速時間を効果的に短縮することができる。
例えば、特許文献1には、第1カウンタ軸を挿通させる中空軸状の第2カウンタ軸に互いに離間する二個のカウンタギヤを一体形成すると共に、6速時には動力伝達経路を第1カウンタ軸から第2カウンタ軸に折り返し、各クラッチにそれぞれ対応する二列のプライマリギヤ対を変速用ギヤ列として利用することで、ギヤ数の増加を抑えつつ計6段の変速を実現させた技術が開示されている。
また、特許文献2には、上記特許文献1記載のようなギヤ比の設定に制約が生じる第2カウンタ軸を廃止して、設計の自由度を確保しつつ、ギヤ数を増加させることなく計6段の変速を可能にしたデュアルクラッチ式変速機が開示されている。
特表2010−531417号公報 特開2016−56894号公報
ところで、上記特許文献2記載の技術では、5速・6速ともに第2クラッチを用いて動力伝達経路を確立している。このため、5〜6速の変速時には、通常の変速機と同様、第2クラッチの断接及びギヤの切り替えが必要となり、変速時間が長くなることでデュアルクラッチの特性を十分に発揮できない課題がある。
本開示の技術は、各変速段でプレシフトを可能にすることで、変速時間を効果的に短縮することを目的とする。
本開示の技術は、駆動源からの動力を断接する第1クラッチを有する第1入力軸と、前記駆動源からの動力を断接する第2クラッチを有すると共に、前記第1入力軸が相対回転可能に挿通された第2入力軸と、前記第1入力軸と同軸に配置された出力軸と、前記第1入力軸、前記第2入力軸及び、前記出力軸と平行に配置されたカウンタ軸と、前記第2入力軸に相対回転可能に設けられた第1主ギヤ及び、前記カウンタ軸に一体回転可能に設けられて前記第1主ギヤと噛合する第1カウンタギヤを含む第1ギヤ列と、前記第1入力軸に相対回転可能に設けられた第2主ギヤ及び、前記カウンタ軸に一体回転可能に設けられて前記第2主ギヤと噛合する第2カウンタギヤを含む第2ギヤ列と、前記第1入力軸に相対回転可能に設けられた第3主ギヤ及び、前記カウンタ軸に相対回転可能に設けられて前記第3主ギヤと噛合する第3カウンタギヤを含む第3ギヤ列と、前記第1及び第2主ギヤを前記第2入力軸に選択的に結合させる第1シンクロ機構と、前記第2及び第3主ギヤを前記第1入力軸に選択的に結合させる第2シンクロ機構と、前記第3主ギヤを前記出力軸に結合させる第3シンクロ機構と、前記第3カウンタギヤを前記カウンタ軸に結合させる第4シンクロ機構とを備えることを特徴とする。
また、所定の第1の変速段にて、前記第2シンクロ機構によって前記第2主ギヤを前記第1入力軸と結合させると共に、前記第1クラッチを接続し、前記第1の変速段よりも1段高い第2の変速段にて、前記第2シンクロ機構によって前記第3主ギヤを前記第1入力軸と結合させると共に、前記第3シンクロ機構によって前記第3主ギヤを前記出力軸と結合させ、前記第1の変速段から前記第2の変速段にシフトアップする前に、前記第1クラッチの接続を維持しつつ、前記第1シンクロ機構によって前記第2主ギヤを前記第2入力軸と結合させると共に、前記第2クラッチを接続する第1待機状態に移行させ、さらに、当該第1待機状態から前記第1クラッチを接から断に切り替えると共に、前記第2シンクロ機構を中立位置にする第2待機状態に移行させることが好ましい。
また、前記第1及び第2以外の他の変速段にて、前記第3シンクロ機構によって前記第3主ギヤを前記出力軸に結合させると共に、前記第4シンクロ機構によって前記第3カウンタギヤを前記カウンタ軸に結合させ、前記第1入力軸から前記第2ギヤ列を介して前記カウンタ軸に伝達される動力又は、前記第2入力軸から前記第1ギヤ列を介して前記カウンタ軸に伝達される動力を前記第3ギヤ列から前記出力軸に伝達させることが好ましい。
本開示の技術によれば、各変速段でプレシフトを可能にすることで、変速時間を効果的に短縮することができる。
本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機を示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の1速時の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の2速時の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の3速時の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機において、3速からシフトアップする前の第1待機状態に移行した際の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機において、第1待機状態から第2待機状態に移行した際の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の4速時の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の5速時の動力伝達経路を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機の6速時の動力伝達経路を説明する図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すデュアルクラッチ式変速機10は、車両等に搭載されるものである。具体的に、デュアルクラッチ式変速機10は、図示しないコントロールユニットによって動作が制御されるものであり、第1クラッチ11と、第2クラッチ12と、第1入力軸21と、第2入力軸22と、出力軸23と、カウンタ軸24と、第1変速部30と、第2変速部40とを備えている。
第1クラッチ11は、エンジン2のクランクシャフト3に一体回転可能に設けられた第1プレッシャプレート11Aと、第1入力軸21の入力側端に一体回転可能に設けられた第1クラッチディスク11Bとを備えている。第1プレッシャプレート11Aが移動して第1クラッチディスク11Bに圧接すると、エンジン2の動力は第1クラッチ11を介して第1入力軸21に伝達されるようになっている。
第2クラッチ12は、エンジン2のクランクシャフト3に一体回転可能に設けられた第2プレッシャプレート12Aと、第2入力軸22の入力側端に一体回転可能に設けられた第2クラッチディスク12Bとを備えている。第2プレッシャプレート12Aが移動して第2クラッチディスク12Bに圧接すると、エンジン2の動力は第2クラッチ12を介して第2入力軸22に伝達されるようになっている。
第1入力軸21は、何れも図示しない変速機ケース等に軸受を介して回転可能に軸支されている。第2入力軸22は、第1入力軸21を挿通させる中空軸であって、何れも図示しない変速機ケース等に軸受を介して回転可能に軸支されている。
出力軸23は、第1及び第2入力軸21,22と同軸上に第1入力軸21の出力側端から間隔を隔てて配置されており、何れも図示しない変速機ケース等に軸受を介して回転可能に軸支されている。カウンタ軸24は、各入力軸21,22及び、出力軸23と間隔を隔てて平行に配置されており、何れも図示しない変速機ケース等に軸受を介して回転可能に軸支されている。
第1変速部30は、2/5速用入力ギヤ列31と、3/6速用入力ギヤ列32と、入出力用ギヤ列33と、第1シンクロ機構34と、第2シンクロ機構35と、第3シンクロ機構36と、第4シンクロ機構37とを備えている。
2/5速用入力ギヤ列31は、本発明の第1ギヤ列の一例であって、第2入力軸22に相対回転可能に設けられた2/5速用入力ギヤ31Aと、カウンタ軸24に一体回転可能に設けられて、2/5速用入力ギヤ31Aと常時噛合する2/5速用カウンタギヤ31Bとを有する。
3/6速用入力ギヤ列32は、本発明の第2ギヤ列の一例であって、第1入力軸21に相対回転可能に設けられた3/6速用入力ギヤ32Aと、カウンタ軸24に一体回転可能に設けられて、3/6速用入力ギヤ32Aと常時噛合する3/6速用カウンタギヤ32Bとを有する。
入出力用ギヤ列33は、本発明の第3ギヤ列の一例であって、第1入力軸21に相対回転可能に設けられた入出力用主ギヤ33Aと、カウンタ軸24に相対回転可能に設けられて、入出力用主ギヤ33Aと常時噛合する入出力用カウンタギヤ33Bとを有する。
第1シンクロ機構34は、2/5速用入力ギヤ31Aと3/6速用入力ギヤ32Aとの間の第2入力軸22に一体回転可能に設けられた第1シンクロハブ34Aと、第1シンクロハブ34Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第1シンクロスリーブ34Bと、2/5速用入力ギヤ31Aに一体回転可能に設けられた2/5速用ドグギヤ34Cと、3/6速用入力ギヤ32Aに一体回転可能に設けられた3速用ドグギヤ34Dと、第1シンクロハブ34Aと各ドグギヤ34C,Dとの間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第1シンクロ機構34は、図示しないシフトフォークによって第1シンクロスリーブ34Bがシフト移動されて各ドグギヤ34C,Dと噛合することで、各入力ギヤ31A,32Aを第2入力軸22に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
第2シンクロ機構35は、3/6速用入力ギヤ32Aと入出力用主ギヤ33Aとの間の第1入力軸21に一体回転可能に設けられた第2シンクロハブ35Aと、第2シンクロハブ35Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第2シンクロスリーブ35Bと、3/6速用入力ギヤ32Aに一体回転可能に設けられた6速用ドグギヤ35Cと、入出力用主ギヤ33Aに一体回転可能に設けられた入力用ドグギヤ35Dと、第2シンクロハブ35Aと各ドグギヤ35C,Dとの間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第2シンクロ機構35は、図示しないシフトフォークによって第2シンクロスリーブ35Bがシフト移動されて各ドグギヤ35C,Dと噛合することで、各ギヤ32A,33Aを第1入力軸21に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
第3シンクロ機構36は、出力軸23の出力側端に一体回転可能に設けられた第3シンクロハブ36Aと、第3シンクロハブ36Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第3シンクロスリーブ36Bと、入出力用主ギヤ33Aに一体回転可能に設けられた出力用ドグギヤ36Cと、第3シンクロハブ36Aと出力用ドグギヤ36Cとの間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第3シンクロ機構36は、図示しないシフトフォークによって第3シンクロスリーブ36Bがシフト移動されて出力用ドグギヤ36Cと噛合することで、入出力用主ギヤ33Aを出力軸23に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
第4シンクロ機構37は、カウンタ軸24に一体回転可能に設けられた第4シンクロハブ37Aと、第4シンクロハブ37Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第4シンクロスリーブ37Bと、入出力用カウンタギヤ33Bに一体回転可能に設けられたカウンタドグギヤ37Cと、第4シンクロハブ37Aとカウンタドグギヤ37Cとの間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第4シンクロ機構37は、図示しないシフトフォークによって第4シンクロスリーブ37Bがシフト移動されてカウンタドグギヤ37Cと噛合することで、入出力用カウンタギヤ33Bをカウンタ軸24に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
第2変速部40は、前進用ギヤ列41と、後進用ギヤ列42と、第5シンクロ機構43とを備えている。
前進用ギヤ列41は、出力軸23に相対回転可能に設けられた前進用出力ギヤ41Aと、カウンタ軸24に一体回転可能に設けられて、前進用出力ギヤ41Aと常時噛合する前進用カウンタギヤ41Bとを有する。
後進用ギヤ列42は、出力軸23に相対回転可能に設けられた後進用出力ギヤ42Aと、カウンタ軸24に一体回転可能に設けられて、後進用出力ギヤ42Aと常時噛合する後進用カウンタギヤ42Bと、後進用カウンタギヤ42Bと常時噛合するアイドラギヤ42Cとを有する。
第5シンクロ機構43は、前進用出力ギヤ41Aと後進用出力ギヤ42Aとの間の出力軸23に一体回転可能に設けられた第5シンクロハブ43Aと、第5シンクロハブ43Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第5シンクロスリーブ43Bと、前進用出力ギヤ41Aに一体回転可能に設けられた前進用ドグギヤ43Cと、後進用出力ギヤ42Aに一体回転可能に設けられた後進用ドグギヤ43Dと、第5シンクロハブ43Aと各ドグギヤ43C,Dとの間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第5シンクロ機構43は、図示しないシフトフォークによって第5シンクロスリーブ43Bがシフト移動されて各ドグギヤ43C,Dと噛合することで、各出力ギヤ41A,42Aを出力軸23に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
次に、本実施形態のデュアルクラッチ式変速機10による各前進段の動力伝達経路を図2〜9に基づいて説明する。
図2は、1速時の動力伝達経路を示している。1速の場合は、第2シンクロ機構35によって入出力用主ギヤ33Aと第1入力軸21とを結合すると共に、第4シンクロ機構37によって入出力用カウンタギヤ33Bとカウンタ軸24とを結合する。さらに、第5シンクロ機構43によって前進用出力ギヤ41Aと出力軸23とを結合すると共に、第1クラッチ11を接続する。すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11から第1入力軸21、入出力用ギヤ列33、カウンタ軸24及び、前進用ギヤ列41を介して出力軸23に伝達されることで、1速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図3は、2速時の動力伝達経路を示している。2速の場合は、1速の状態から第1シンクロ機構34によって2/5速用入力ギヤ31Aと第2入力軸22とを結合して2速にプレシフトさせ、さらに、クラッチの接続を第1クラッチ11から第2クラッチ12に切り替えると共に、第2シンクロ機構35及び第4シンクロ機構37を中立位置に戻すことで実現される。すなわち、エンジン2の動力が第2クラッチ12から第2入力軸22、2/5速用入力ギヤ列31、カウンタ軸24及び、前進用ギヤ列41を介して出力軸23に伝達されることで、2速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図4は、3速時の動力伝達経路を示している。3速の場合は、2速の状態から第2シンクロ機構35によって3/6速用入力ギヤ32Aと第1出力軸21とを結合して3速にプレシフトさせ、さらに、クラッチの接続を第2クラッチ12から第1クラッチ11に切り替えると共に、第1シンクロ機構34を中立位置に戻すことで実現される。すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11から第1入力軸21、3/6速用入力ギヤ列32、カウンタ軸24及び、前進用ギヤ列41を介して出力軸23に伝達されることで、3速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図5は、3速から4速にシフトアップする前の第1待機状態の動力伝達経路を示している。本実施形態では、図4に示す3速の動力伝達経路が確立された際に、車両運転状態からシフトアップが予測される場合には、図5に示すように、第1クラッチ11の接続を維持しつつ、第1シンクロ機構34によって3/6速用入力ギヤ32Aと第2出力軸22とを結合すると共に、第2クラッチ12を断から接に切り替えてクラッチ両繋ぎ状態とする第1待機状態に移行される。さらに、図6に示すように、第2クラッチ12の接続を維持しつつ、第1クラッチ11を接から断に切り替えると共に、第2シンクロ機構35を中立位置とする第2待機状態に移行される。
このように、第1クラッチ11を接続する3速時にシフトアップが予測される場合には、クラッチ両繋ぎとする第1待機状態を経由して、第1クラッチ11を断、且つ、第2クラッチ12を接とする第2待機状態にすることで、詳細を後述する第1クラッチ11を用いる4速のプレシフトが可能となり、3〜4速の変速時間の短縮が図られるようになっている。
なお、図4に示す3速の状態から2速にシフトダウンする場合は、第1待機状態に移行することなく、第1シンクロ機構34によって2/5速用入力ギヤ31Aと第2入力軸22とを結合して第2クラッチ12を接とする図3に示す2速の状態に制御される。
図7は、4速時の動力伝達経路を示している。4速の場合は、上述した第2待機状態から第2シンクロ機構35によって入出力用主ギヤ33Aと第1入力軸21とを結合すると共に、第3シンクロ機構36によって入出力用主ギヤ33Aと出力軸23とを結合して4速にプレシフトさせ、さらに、クラッチの接続を第2クラッチ12から第1クラッチ11に切り替えて、第1及び第5シンクロ機構34,43を中立位置に戻すことで実現される。すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11から第1入力軸21及び、入出力用主ギヤ33Aを介して出力軸23に直接的に伝達されることで、4速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図8は、5速時の動力伝達経路を示している。5速の場合は、4速の状態から第1シンクロ機構34によって2/5速用入力ギヤ31Aと第2入力軸22とを結合すると共に、第4シンクロ機構37によって入出力用カウンタギヤ33Bとカウンタ軸24と結合してプレシフトさせ、さらに、クラッチの接続を第1クラッチ11から第2クラッチ12に切り替えると共に、第2シンクロ機構35を中立位置に戻すことで実現される。すなわち、エンジン2の動力が第2クラッチ12から第2入力軸22、2/5速用入力ギヤ列31、カウンタ軸24及び、入出力用ギヤ列33を介して出力軸23に伝達されることで、5速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図9は、6速時の動力伝達経路を示している。6速の場合は、5速の状態から第2シンクロ機構35によって3/6速用入力ギヤ32Aと第1入力軸21とを結合してプレシフトさせ、さらに、クラッチの接続を第2クラッチ12から第1クラッチ11に切り替えると共に、第1シンクロ機構34を中立位置に戻すことで実現される。すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11から第1入力軸22、3/6速用入力ギヤ列32、カウンタ軸24及び、入出力用ギヤ列33を介して出力軸23に伝達されることで、5速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
以上のように構成された本実施形態のデュアルクラッチ式変速機10によれば、第1クラッチ11が接続される3速時に、当該3速と同じ第1クラッチ11を用いる4速へのシフトアップが予測される場合には、クラッチ両繋ぎとする第1待機状態を経由して、第1クラッチ11を断、且つ、第2クラッチ12を接とする第2待機状態に制御するように構成されている。これにより、4速を含めた1〜6速までの全ての変速段にてプレシフトが可能となり、変速時のトルク抜けを防止しつつ、変速時間を効果的に短縮することができる。
また、第1待機状態にて、第1及び第2クラッチ11,12を両繋ぎにすることで、各クラッチ11,12に必要な押し付け力を低減することが可能となり、各プレッシャプレート11A,12Aや各クラッチディスク11B,12Bの耐久性を効果的に向上することができる。
また、1速時に入力用ギヤ列として機能する入出力用ギヤ列33を5/6速時に出力用ギヤ列として再利用することで、上記特許文献1記載のような第2カウンタ軸を用いることなく、同数のギヤ数で計6段の変速を実現することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、前進用ギヤ列41と後進用ギヤ列42は、それらの配置関係を入れ替えて構成してもよい。また、前進用ギヤ列41及び後進用ギヤ列42は、カウンタ軸24に相対回転可能に設けられるものであってもよい。この場合は、第5シンクロ機構43をカウンタ軸24に設ければよい。
2 エンジン
10 デュアルクラッチ式変速機
11 第1クラッチ
12 第2クラッチ
21 第1入力軸
22 第2入力軸
23 出力軸
24 カウンタ軸
30 第1変速部
31 2/5速用入力ギヤ列
32 3/6速用入力ギヤ列
33 入出力用ギヤ列
34 第1シンクロ機構
35 第2シンクロ機構
36 第3シンクロ機構
37 第4シンクロ機構
40 第2変速部
41 前進用ギヤ列
42 後進用ギヤ列
43 第5シンクロ機構

Claims (3)

  1. 駆動源からの動力を断接する第1クラッチを有する第1入力軸と、
    前記駆動源からの動力を断接する第2クラッチを有すると共に、前記第1入力軸が相対回転可能に挿通された第2入力軸と、
    前記第1入力軸と同軸に配置された出力軸と、
    前記第1入力軸、前記第2入力軸及び、前記出力軸と平行に配置されたカウンタ軸と、
    前記第2入力軸に相対回転可能に設けられた第1主ギヤ及び、前記カウンタ軸に一体回転可能に設けられて前記第1主ギヤと噛合する第1カウンタギヤを含む第1ギヤ列と、
    前記第1入力軸に相対回転可能に設けられた第2主ギヤ及び、前記カウンタ軸に一体回転可能に設けられて前記第2主ギヤと噛合する第2カウンタギヤを含む第2ギヤ列と、
    前記第1入力軸に相対回転可能に設けられた第3主ギヤ及び、前記カウンタ軸に相対回転可能に設けられて前記第3主ギヤと噛合する第3カウンタギヤを含む第3ギヤ列と、
    前記第1及び第2主ギヤを前記第2入力軸に選択的に結合させる第1シンクロ機構と、
    前記第2及び第3主ギヤを前記第1入力軸に選択的に結合させる第2シンクロ機構と、
    前記第3主ギヤを前記出力軸に結合させる第3シンクロ機構と、
    前記第3カウンタギヤを前記カウンタ軸に結合させる第4シンクロ機構と、を備える
    ことを特徴とするデュアルクラッチ式変速機。
  2. 所定の第1の変速段にて、前記第2シンクロ機構によって前記第2主ギヤを前記第1入力軸と結合させると共に、前記第1クラッチを接続し、前記第1の変速段よりも1段高い第2の変速段にて、前記第2シンクロ機構によって前記第3主ギヤを前記第1入力軸と結合させると共に、前記第3シンクロ機構によって前記第3主ギヤを前記出力軸と結合させ、
    前記第1の変速段から前記第2の変速段にシフトアップする前に、前記第1クラッチの接続を維持しつつ、前記第1シンクロ機構によって前記第2主ギヤを前記第2入力軸と結合させると共に、前記第2クラッチを接続する第1待機状態に移行させ、さらに、当該第1待機状態から前記第1クラッチを接から断に切り替えると共に、前記第2シンクロ機構を中立位置にする第2待機状態に移行させる
    請求項1に記載のデュアルクラッチ式変速機。
  3. 前記第1及び第2以外の他の変速段にて、前記第3シンクロ機構によって前記第3主ギヤを前記出力軸に結合させると共に、前記第4シンクロ機構によって前記第3カウンタギヤを前記カウンタ軸に結合させ、前記第1入力軸から前記第2ギヤ列を介して前記カウンタ軸に伝達される動力又は、前記第2入力軸から前記第1ギヤ列を介して前記カウンタ軸に伝達される動力を前記第3ギヤ列から前記出力軸に伝達させる
    請求項2に記載のデュアルクラッチ式変速機。
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