JP6758107B2 - スラグの処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、スラグの処理方法に係り、詳しくは、スラグを天然砕石、骨材等の土木材料、建築材料等の代替品としたり、海域環境を修復する資材として利用するなどした際に、スラグから高アルカリ水や白濁水が溶出するのを確実に抑制することができるスラグの処理方法に関する。
製鉄所での製鉄過程や精錬過程において発生する高炉スラグや製鋼スラグ等の鉄鋼スラグ(以下、単にスラグと称する)は、道路の路盤材を始めとした土木材料や建築材料のほか、河川や海域での埋め戻し材、干潟や浅場造成用のマウンド材等のような海域環境修復資材としても広く利用されているが、これらのスラグにはカルシウム成分、特に水可溶性カルシウム成分(水可溶性Ca成分)である遊離CaOやCa(OH)が含まれており、例えば、スラグをそのまま土木材料や建築材料等として利用すると、スラグ中のカルシウム成分が雨水等の水に溶解してpH値の高いスラグ溶出水(pHが約12.5の高アルカリ水)が溶出し、また、このスラグ溶出水中のカルシウム成分が大気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを生成し、スラグ溶出水中の水分が蒸発した後に白色沈殿物となり、白色痕として周辺の美観を損ねる等の環境保全の面で問題となるおそれがある。
そこで、スラグを土木材料や建築材料等として利用する場合、このスラグ中に含まれる水可溶性のカルシウム成分を不溶化させる技術として、古くからスラグとCOを事前に反応させる炭酸化処理が行われている。この炭酸化処理は、スラグ中の水可溶性Ca成分(CaOやCa(OH))が水に溶解して生成するCa2+イオンと、COが水に溶解して生成するCO 2−イオンとが反応し、水に不溶性のCaCOを生成するという水可溶性Ca成分の炭酸化反応を利用するものであり、水は水可溶性Ca成分を溶解する媒体として働く。
そして、スラグの炭酸化処理を行うために、これまでに様々な多くの方法が提案されている。例えば、特許文献1には、大気雰囲気下、加圧雰囲気下又は水蒸気雰囲気下でエージング処理を施した製鋼スラグについて、その水分量を所定の範囲内に調節し、次いで相対湿度が調整された炭酸ガス含有ガスを流す方法が記載されている。また、特許文献2には、回転ドラムを有して撹拌羽を設置したロータリータイプの反応容器等を用い、製鋼スラグに機械的撹拌を付与しながら、二酸化炭素(CO)を含むCO含有ガスを供給して反応させる方法が記載されている。更に、特許文献3には、製鋼スラグの炭酸化処理を行うにあたり、最小粒子径が限界粒子径以上の製鋼スラグを用いて、固定床方式により炭酸化処理する方法が記載されている。
ここで、以下に記述されているスラグ溶出水のpHについては、JIS K0058−1を参考にし、処理済スラグ40g(S)と水1リットル(L)とを混合し(液固比:L/S=25)、攪拌子で溶液部を攪拌しながら24時間静置し、得られた試料についてガラス電極式pH計を用いて測定した値である。
そして、スラグを炭酸化処理して得られる炭酸化処理後のスラグ(処理済スラグ)については、上述したように、これを土木材料、建築材料の代替品や海域環境修復資材等として有効利用するために、この処理済スラグから溶出するスラグ溶出水のpH(溶出水pH)を可及的に低下させることが望ましいが、この処理済スラグの溶出水pHは、炭酸化処理の理論からしても10.0程度にまでしか低下させることができず(炭酸カルシウム(CaCO)の溶解平衡がおよそpH=10である)、また、反応の進行に伴って製鋼スラグの粒子表面に生成し形成されるCaCO膜の影響で反応速度が徐々に低下することから、自ずと限界がある。そのため、処理済スラグから溶出するスラグ溶出水のpHを理論値近傍まで安定して低下させるのは難しいと考えられ、実際のスラグの炭酸化処理では低下したpHの値にばらつきがあり、また、ある程度のpH低下が見込まれたところで処理を終えてしまうようなこともある。
ところで、製鋼スラグに含まれる遊離CaOが水と接触してCa(OH)となると体積が約2倍に膨張してしまうことから、製鋼スラグを土木材料、建築材料の代替品等として利用するにあたり、通常、事前にその遊離CaOを減らす処理が行われる。代表的には、スラグを野外で山積みし、3〜6月以上放置して雨水等により水和反応を行わせて遊離CaOを安定化させる大気エージングや、ピット等に堆積したスラグに保温シートを被せて、下方から蒸気を供給して水和反応を行わせる蒸気エージング等のようなエージング処理があるが、これらエージング処理以外で遊離CaOを減らす方法として、溶融状態のスラグにSiOを含んだSiO含有改質材を添加して遊離CaOにSiOを反応させ、体積安定性のある化合物(2CaO・SiO)に変化させる方法が知られている(例えば特許文献4、5参照)。
特開2005−97076号公報 特開2005−200234号公報 特開2011−84424号公報 特開平6−115984号公報 特開2007−297693号公報
上述したように、炭酸化処理後のスラグは、理論上、スラグ溶出水のpHが炭酸カルシウム(CaCO)の溶解平衡pH=10まで低下するはずであるが、実際には、スラグ溶出水のpHが10程度まで低下するものから11以上になるものまで様々であり、炭酸化処理の程度は大きくばらついてしまう。この理由について、これまでは、炭酸化処理中にスラグ粒子の表面に形成されるCaCO膜の影響や水分量など、専ら炭酸化の反応条件によるものと考えられてきた。
ところが、本発明者らがスラグの炭酸化処理について種々の実験、研究を行ったところ、スラグ溶出水のpHのばらつきはスラグの種類に起因することが新たに分かった。そして、更なる検討を重ねた結果、スラグ中に特定の鉱物(ダイカルシウムフェライト:CaFe)が含まれる場合にスラグ溶出水のpHが低下しきれないことが原因であることを突き止めた。このような鉱物は炭酸化されずにスラグに残存し、当該鉱物が存在しないスラグに比べて炭酸化後のスラグ溶出水のpHが高くなってしまうと考えられる。
そこで、本発明者らは、鉄鋼製造工程において溶融状態で排出されたスラグを成分調整してダイカルシウムフェライトが含まれないようにすることで、冷却後のスラグを炭酸化処理して、スラグ溶出水のpHを理論値近傍まで安定して低下させることができることを見出し、本発明を完成した。
したがって、本発明の目的は、スラグを天然砕石、骨材等の土木材料、建築材料等の代替品としたり、海域環境を修復する資材として利用するなどした際に、炭酸化処理後のスラグから高アルカリ水や白濁水が溶出するのを確実に抑制して、品質の安定化した処理済みスラグを得ることができるスラグの処理方法を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)鉄鋼製造工程において排出されたダイカルシウムフェライトを含んだスラグについて、該スラグが溶融状態において、SiO を含んだSiO 含有改質材を添加するか、Fe を含んだFe 含有改質材を添加するか、酸素含有ガスを付加するか、又は、これらのいずれかを2以上を組み合わせて、CaO、SiO、及びFeの各化学成分のモル比がCaO−SiO−Fe三元状態図における(CaO:SiO:Fe)=(0:1:0)、(0:0:1)、(2:1:0)、及び(1:0:1)の組成で囲まれた範囲内になるようにして実質的にダイカルシウムフェライトを含まないように成分調整した上で、冷却後のスラグに二酸化炭素を含んだCO含有ガスを供給して接触させ、スラグ中の水可溶性Ca成分を炭酸化処理することを特徴とするスラグの処理方法。
(2)前記ダイカルシウムフェライトを含むスラグが、少なくとも脱リン処理と脱炭処理とを同一転炉で行う精錬方法により排出されたものである(1)に記載のスラグの処理方法。
)前記酸素含有ガスを付加する際に、溶融状態で排出されたスラグにFe及び/又はFeOを含んだFe/FeO含有改質材を添加する(1)又は(2)に記載のスラグの処理方法。
)前記SiO含有改質材が、珪石、フライアッシュ、又はスラグである(1)又は(2)に記載のスラグの処理方法。
)前記Fe含有改質材が、鉱石、鉄さび、鉄鋼ダスト、又はスラグである(1)又は(2)に記載のスラグの処理方法。
)前記Fe/FeO含有改質材が、スクラップ、スケール、又はスラグである(3)に記載のスラグの処理方法。
)溶融状態で排出されたスラグが撹拌された状態で前記成分調整が行われる(1)〜()のいずれかに記載のスラグの処理方法。
)前記炭酸化処理に先駆けて、前記成分調整後のスラグをエージング処理する(1)〜()のいずれかに記載のスラグの処理方法。
なお、本発明の説明においては、上述した水可溶性の遊離CaO及び/又はCa(OH)を水可溶性カルシウム成分(水可溶性Ca成分)と称する。
本発明によれば、炭酸化処理後のスラグから溶出されるスラグ溶出水のpHのばらつきを抑えて、炭酸化処理後のスラグから高アルカリ水や白濁水が溶出するのを確実に防ぐことができる。そのため、例えば、スラグを天然砕石、骨材等の土木材料、建築材料等の代替品としたり、海域環境を修復する資材として利用するなどする際に、品質の安定化した処理済みスラグとすることができ、スラグの一層の有効利用やその利用範囲の拡大等に資するものである。
スラグA〜Cを事前実験により炭酸化処理した際の炭酸化時間とスラグ溶出水のpHとの関係を示すグラフである。 事前実験で用いたスラグA〜CについてX線回折(XRD)分析を行った結果のX線回折パターンである。 スラグ中の主な結晶相の炭酸化反応度をそれぞれ測定した結果のグラフである。 CaO−SiO−Fe三元状態図と本発明における調整組成範囲内を示す図である。 実施例1における(i)〜(iii)のスラグの炭酸化時間とスラグ溶出水のpHとの関係を示したグラフである。 実施例2における(iv)〜(v)のスラグの炭酸化時間とスラグ溶出水のpHとの関係を示したグラフである。 実施例3における(vi)〜(vii)のスラグの炭酸化時間とスラグ溶出水のpHとの関係を示したグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。
はじめに、本発明を得るにあたり、3種類のスラグA〜Cを用意して、それぞれを炭酸化処理して行った事前実験について説明する。先ず、圧力容器(容量530L)のなかにスラグ100kgを入れて密閉し、真空引きにより圧力容器内の空気を除去した後、CO濃度100%のCO含有ガスを導入して所定の圧力まで昇圧した。次いで、それぞれの圧力で保持されるようにしながら圧力容器内に加圧したCO含有ガスを供給してスラグの炭酸化を開始し、一定時間が経過したごとに圧力容器内からスラグを100g程度採取して、そのスラグから溶出されるスラグ溶出水のpHを測定した。このような事前実験をスラグA〜Cについてそれぞれ行い、炭酸化時間と採取されたスラグのスラグ溶出水のpHとの関係をグラフにした。結果は図1に示したとおりである。
ここで、炭酸化処理の圧力条件として、スラグAについては0.02、0.50、0.95とし、スラグB及びCについては0.02、0.102、0.50、0.95とした(単位はMPaG)。また、スラグ溶出水のpHは、上述したとおり、JIS K0058−1を参考にして、スラグ40g(S)と純水1リットル(L)とを混合し(液固比:L/S=25)、150rpmの回転速度で溶液部分を攪拌しながら24時間静置した後、ガラス電極式pH計を用いて測定した値である。一方、スラグA〜Cはいずれもエージング処理が施されたものであり、このうち、スラグAは銑鉄を脱リン処理と脱炭処理とに分けて精錬する精錬工程での脱リン処理で排出されたスラグであり、スラグB及びCは、少なくとも脱リン処理と脱炭処理とを同一転炉で行う精錬により排出されたスラグであって、異なる製鉄所から回収したものである。なお、これらのスラグA〜Cは、いずれも0〜4.75mmに粒度調整されており、また、この事前実験による炭酸化処理にあたっては、系外から水の補給は行わずに、各スラグが保有する水分(水分量はいずれのスラグもおよそ4〜7質量%)で炭酸化反応が行われるようにした。
図1に示した結果から分かるように、スラグAについては0.02MPaGの圧力条件の炭酸化により溶出水のpHが10.3程度まで低下し、0.50及び0.95MPaGの圧力条件下では理論値であるpH=10.0近傍までスラグ溶出水のpHが低下した。一方、スラグB及びCでは、いずれの圧力条件の場合であってもスラグ溶出水のpHは11.3〜11.5程度までしか低下しない。このような原因を探るべく、炭酸化処理する前のスラグA〜Cについて、それぞれX線回折(XRD)分析を行った。結果を図2に示す。なお、図2中の結晶組織の同定で用いた記号の意味は表1に示すとおりである。また、蛍光X線分析結果から、スラグ中では元素が全て酸化物として存在するとしたときの各酸化物濃度を算出すると表2のとおりになる。
Figure 0006758107
Figure 0006758107
図2に示した結果から分かることは、スラグB及びCのX線回折で12度付近に存在するダイカルシウムフェライト(CaFe)のピークが、スラグAでは確認されないことである。
ここで、図3には、スラグ中に存在する主な結晶相について炭酸化試験を行い、炭酸化率について評価した結果を示す。この炭酸化試験では、CaOやSiO等の単体試薬を用いて各相を合成し、粉砕した後、10質量%の水分を添加した試料を密閉容器中に密閉後、内部をCOガス(100%)で置換し、CO圧力が0.1MPaで一定となるよう調整し、所定時間毎の試料(結晶相)の質量増加量を計測した。図3では、質量増加量は全てCOによるものとして、各相に含まれるCaO量の全てがCOと反応した場合の質量変化に対して、実際に測定された質量変化の比をとったものを炭酸化率と定義して、炭酸化時間との関係を求めている。また、これらの合成した各結晶相についてpH測定を行った結果を含めて考えると下記のようになる。すなわち、スラグ中の結晶相のうち、先ず、Caを含んだCa(OH)は平衡pHを実測するとpH=12.4であるが、炭酸化処理すれば図1に示されるようにスラグ溶出水のpH値はこの平衡pH値より下回ることから明らかなように、このCa(OH)は炭酸化反応が進む。また、例えば、CaSiOは実測平衡pHが11.77であるが、図3に示されるように炭酸化反応は進む。同じく、CaFeSiOは実測平衡pHが10.3であり、炭酸化反応はやや進む。ところが、CaFeは実測平衡pHが11.66でありながら、図3からも分かるように、炭酸化反応は進まない。このように、スラグ中にはCaを含んだ鉱物がいくつか存在し、例えばカルシウムシリケート系の化合物が含まれるが、それらは全て炭酸化するものの、ダイカルシウムフェライトは炭酸化されない。そのため、ダイカルシウムフェライトを含んだスラグでは、例えば、炭酸化処理後の表層の炭酸化膜中にそれが残存し、スラグ溶出水のpHが11〜11.5程度を示すものと考えられる。
また、この事前実験で使用したスラグCについて、炭酸化処理が終了したものについてX線回折(XRD)分析を行ったところ、金属元素としてCaとFeのみ検出される個所がいくつか確認された。すなわち、これらの箇所にはダイカルシウムフェライト(CaFe)が存在し、このCaFeは炭酸化反応が進まないことから、たとえ、加圧条件で炭酸化を行ったり、処理時間を長時間にしたとしても、CaFeを含んだスラグは、炭酸化処理によりスラグ溶出水のpHを理論値近傍まで低下させることができないと考えられる。
以上のような知見のもと、本発明では、鉄鋼製造工程において溶融状態で排出されたスラグについて、図4に示したようなCaO、SiO、及びFeの各化学成分のモル比がCaO−SiO−Fe三元状態図における(CaO:SiO:Fe)=(0:1:0)、(0:0:1)、(2:1:0)、及び(1:0:1)の組成で囲まれた範囲内(以下、この組成の範囲内を「調整組成範囲内」と言う)になるように成分調整することにより、冷却後のスラグにダイカルシウムフェライト(CaFe)が含まれないようにする。ここで、本発明において、処理対象のスラグの成分が既に調整組成範囲内であったとしても、より確実に冷却後のスラグにダイカルシウムフェライトが含まれないようにする目的で後述するような成分調整を行うようにしてもよいが、本発明による効果を直接享受する観点から、処理対象となるスラグの組成を確認して、スラグ成分が調整組成範囲から外れるものについて調整組成範囲に含まれるように成分調整を行うのが好適である。なお、図4のCaO−SiO−Fe三元状態図はPhase Diagrams for Ceramists Vol.1から引用したものであり、これを用いて本発明に係る調整組成範囲を示している。
このような調整組成範囲から外れる成分を有するスラグとしては、先に説明したスラグBやCのようにダイカルシウムフェライトを含むものがこれに該当する。すなわち、これらのスラグB及びCは、MURC(Multi-Refining Converter)法やダブルスラグ法等の名称で呼ばれて、少なくとも脱リン処理と脱炭処理とを同一転炉で行う精錬方法により排出されたものである。この方法では、転炉での脱リン処理後、リン濃度が高くなったスラグを1度捨て(中間排さい)、脱リン済みの溶銑を残して新たな石灰等を足したスラグで溶銑中に残ったリンの除去と脱炭とを行い、最後に残ったリン濃度が低いスラグを次の溶銑の脱リンで再び使用する。このことから、化学成分のCaOが比較的多く含まれてダイカルシウムフェライトが形成されると考えられる。また、このような精錬方法で排出されたスラグ以外であっても、例えば製錬中の転炉から吹きこぼれたスラグすなわちスロッピングスラグ等では製錬状況にもよるが、石灰を多く含む場合があることからダイカルシウムフェライトを含む可能性が高くなり、本発明により成分調整を行うようにするのがよい。
上記のような調整組成範囲内に成分調整を行うための手段については特に制限はないが、好適には、溶融状態で排出されたスラグに対して、例えば、イ)SiOを含んだSiO含有改質材を添加したり、ロ)Feを含んだFe含有改質材を添加して、調整組成範囲内となるように成分調整する方法や、ハ)溶融状態で排出されたスラグに酸素含有ガスを付加する(吹き込む)ことで、スラグ中のメタル鉄(Fe)やFeOを酸化させてFeの成分割合を増やし、調整組成範囲内となるように成分調整する方法等を挙げることができる。また、ニ)酸素含有ガスを付加する際に、FeやFeOのいずれか一方又は両方を含んだFe/FeO含有改質材を溶融状態で排出されたスラグに添加して、これらを酸化させて調整組成範囲内となるように成分調整するようにしてもよい。更には、これらイ)〜ニ)のいずれか2以上を組み合わせて、溶融状態で排出されたスラグの成分調整を行うこともできる。
このうち、溶融状態のスラグに添加して成分調整を行うためのSiO含有改質材としては、SiOを含有するものであればよく、特に制限されないが、例えば、珪石、フライアッシュ、石炭燃焼灰等を挙げることができるほか、SiOを多く含んだスラグを用いるようにしてもよい。同様に、Feを含有するFe含有改質材としては、鉱石、鉄さび、鉄鋼ダスト、スラグ等を挙げることができ、FeやFeOを含有するFe/FeO含有改質材としては、スクラップ、スケール、スラグ等を挙げることができる。また、溶融状態のスラグに吹き付ける酸素含有ガスについては酸素を含んだものであればよく、好適には空気を挙げることができる。
これらのSiO含有改質材等を添加したり、酸素含有ガスを付加するにあたっては、例えば、冷却後のスラグで事前に化学成分を調べておき、予め、溶融状態で排出されたスラグにおけるCaO、SiO、及びFeの各化学成分のモル比を把握した上で、SiO含有改質材の添加等により調整組成範囲内になるようにするのがよい。また、SiO含有改質材等を添加する際には、これらの改質材がスラグに十分溶け込むようにするために、例えば微粉炭や高炉灰、転炉灰等の炭素源を別途添加して、スラグの溶融状態が維持されるようにしてもよい。なお、先に説明した特許文献4や特許文献5に係る従来技術は、スラグの膨張を防ぐために行うものである。すなわち、これらの技術では、エージング処理の代わりにSiO含有改質材を添加して遊離CaOを完全に反応させなければならないが、本発明では、後に炭酸化処理を行うため遊離CaOが残留していてもよく、溶融状態で排出された溶融スラグ中にSiO含有改質材等が均一に混合されていればよい。
また、本発明においては、溶融スラグが撹拌された状態で成分調整が行われるようにすることで、上記のような改質材や酸素含有ガスとの反応を促進させることができる。このように、溶融スラグが撹拌された状態にする手段については特に制限はないが、例えば、耐火物でできたランスを溶融スラグに挿入し、ランスを通じて空気や窒素ガス、排ガス等のガスの吹き込みを行って溶融スラグを攪拌したり、転炉からスラグ鍋への排滓時のスラグ流を利用して攪拌する方法等を挙げることができる。溶融スラグを撹拌する際には、予め改質材を添加してから溶融スラグを攪拌したり、溶融スラグを攪拌しつつ改質材を添加するようにしてもよく、さらに、攪拌しつつ改質材を吹き込んだり、または、攪拌ガスに改質材を随伴して攪拌と吹き込みを同時に行ってもよい。或いは、事前に、スラグ鍋やスラグ鍋中に改質材を入れておき、転炉からスラグ鍋への排滓時のスラグ流によって改質材と溶融スラグが混ざりながら撹拌されるようにしてもよい。また、転炉からスラグ鍋への排滓に合わせて改質材を投入して、スラグ流によって溶融スラグが攪拌されるようにしてもよい。
上記で説明したように、本発明に係るスラグの処理方法は、溶融スラグの状態で調整組成範囲内になるようにスラグの成分調整を行うものである。そのため、成分調整後のスラグが冷却すると、いわゆるスラグの崩壊が問題になる程度の遊離CaOを含んでしまう可能性がある。そのため、成分調整後に空冷や水冷するなどして溶融状態から冷却・固化したスラグをエージング処理して、スラグに含まれる遊離CaOを水和反応させるようにするのが望ましい。このようなエージング処理としては、大気エージングや蒸気エージング等のような公知のエージング処理を行うことができる。また、路盤材等にスラグを利用する場合等には、例えば、JIS A5015“道路用鉄鋼スラグ”で規定される路盤材膨張抑制のための水浸膨張比が1.5%以下になるようにエージング処理を行うようにすればよい。
また、本発明によって成分調整したスラグは、空冷や水冷するなどして冷却した後、二酸化炭素を含んだCO含有ガスを供給してスラグに接触させて、スラグに含まれた遊離CaOやCa(OH)等の水可溶性カルシウム成分(水可溶性Ca成分)を炭酸化させる炭酸化処理を行うようにする。その際、本発明で成分調整したスラグは、実質的にダイカルシウムフェライトを含まないことから、炭酸化処理後のスラグから溶出されるスラグ溶出水のpHをpH=10.5程度から理論値のpH=10.0近傍まで安定して低下させることができる。なお、処理後のスラグがダイカルシウムフェライトを実質的に含まないとは、例えば、X線回折における12度付近のピークが存在しないことをもって確認することができる。
この炭酸化処理にあたっては、従来公知の方法を採用することができる。例えば、積み上げられたスラグの左右側面と上面の三方をビニールシートや鉄板等の囲繞材で囲むと共に前後の面を開閉可能な囲繞材で囲み、その底部のガス配管からCO含有ガスを供給してスラグの炭酸化処理を行う固定床式の炭酸化処理装置を用いた炭酸化処理のほか、特許文献2等に記載されているように、内部に攪拌羽等を備えた回転ドラムにスラグを入れてCO含有ガスを供給し、スラグに機械攪拌を加えるロータリー式の処理装置を用いた炭酸化処理方法等を挙げることができる。更には、先の事前実験で説明したように、開閉蓋等を備えて密閉することができる圧力容器にスラグを収容して、この圧力容器内に加圧したCO含有ガスを供給して、加圧状態で炭酸酸化処理を行うようにしてもよく、このような加圧炭酸化によれば、処理に要する時間を短縮することが可能である。
また、本発明で処理対象とするスラグとしては、製鉄所での製銑過程や精錬過程で発生する高炉スラグや製鋼スラグ等のように、鉄鋼製造工程で発生するスラグであれば特に制限されない。なかでも、靭性・加工性のある鋼にする製鋼工程で生じる製鋼スラグは石灰分を主体としたものであることから、本発明のような方法で処理することで、例えば、スラグを天然砕石、骨材等の土木材料、建築材料等の代替品とし、海域環境を修復する資材として利用するなどした際に、スラグから高アルカリ水や白濁水が溶出するのを抑制する上で好適であると言える。
以下、実施例に基づいて、本発明を具体的に説明する。なお、本発明は下記の内容に制限されるものではない。
(実施例1)
溶融銑鉄の精錬工程において発生した表2に記載のスラグCに対して、SiO含有改質材として下記表3に示す組成を有したフライアッシュを用いて、以下のようにしてスラグCの処理を行った。
先ず、スラグCの500gを溶融状態のままるつぼに流し込み、(i)スラグCに対してフライアッシュが添加されない場合、(ii)スラグCに対して質量割合でスラグ:フライアッシュ=100:7となるようにフライアッシュが添加された場合、及び、(iii)スラグCに対して質量割合でスラグ:フライアッシュ=100:20となるようにフライアッシュが添加された場合の3種類の成分調整を行った。このとき、(i)〜(iii)の成分調整後のスラグにおけるCaO、SiO、及びFeの各化学成分のモル比は表4のとおりとなり、CaO−SiO−Fe三元状態図においては図4に示したようになる。すなわち、(i)及び(ii)の成分調整後のスラグは調整組成範囲から外れるのに対して、(iii)の成分調整後のスラグは調整組成範囲内に含まれる。また、(ii)及び(iii)では、所定量のフライアッシュを予めるつぼに入れておき、溶融状態のスラグCがるつぼに流し込まれる際に、そのスラグ流によりスラグCがフライアッシュと混ざりながら撹拌されるようにした。
Figure 0006758107
Figure 0006758107
次いで、(i)〜(iii)の成分調整後のスラグを空冷にて冷却した後、全て0〜4.75mmになるよう粉砕と分級を交互に繰り返して粒度調整し、(i)〜(iii)のスラグをそれぞれオートクレーブによりエージング処理した。このとき、オートクレーブ内は水蒸気により圧力0.45MPaGで維持して5時間のエージング処理を行った。
次いで、これらエージング処理後の(i)〜(iii)のスラグについて、それぞれ、先の事前実験で使用したものと同じ圧力容器(容量530L)を用いて、圧力容器内にスラグ500gを入れて密閉し、真空引きにより圧力容器内の空気を除去した後、CO濃度100%のCO含有ガスを導入して昇圧した。そして、圧力容器内が0.02MPaGの圧力で保持されるようにしながら圧力容器内に加圧したCO含有ガスを供給してスラグの炭酸化を開始し、一定時間が経過したごとに圧力容器内からスラグを50g程度採取して、そのスラグから溶出されるスラグ溶出水のpHを測定した。なお、この炭酸化処理にあたっては、系外から水の補給は行わずに、エージング処理後に各スラグが保有する水分(水分量はいずれのスラグもおよそ4〜7質量%)で炭酸化反応を進行させた。また、スラグ溶出水のpHは、上記と同様にスラグ40g(S)と純水1リットル(L)とを混合し(液固比:L/S=25)、150rpmの回転速度で溶液部分を攪拌しながら24時間静置した後、ガラス電極式pH計を用いて測定した値である。
図5には、(i)〜(iii)のスラグにおける炭酸化時間と採取されたスラグのスラグ溶出水のpHとの関係が示されている。このグラフから明らかなように、(i)及び(ii)の成分調整後のスラグではスラグ溶出水のpHがpH=11.4程度までしか低下していないのに対して、(iii)の成分調整後のスラグでは、炭酸化時間が30分ほどでスラグ溶出水のpHがpH=11以下に下がり、更には、100分ほどの炭酸化時間でpH=10.3程度まで低下することが確認された。すなわち、これらの結果から、(i)及び(ii)の成分調整後のスラグにはダイカルシウムフェライトが存在してスラグ溶出水のpHが低下せず、高アルカリ水や白濁水の溶出が抑制できないのに対して、(iii)の成分調整後のスラグにはダイカルシウムフェライトが存在せず、スラグ溶出水のpHを安定して低下させることができて、高アルカリ水や白濁水の溶出を確実に抑制することができる。
(実施例2)
溶融銑鉄の精錬工程において発生した表2に記載のスラグCに対して、Fe含有改質材として下記表5に示す組成を有した鉱石(−10mm程度の大きさに粉砕されたもの)を用いて、以下のようにしてスラグCの処理を行った。
先ず、スラグCの500gを溶融状態のままるつぼに流し込み、(iv)スラグCに対して質量割合でスラグ:鉱石=100:7となるように鉱石が添加された場合、及び、(v)スラグCに対して質量割合でスラグ:鉱石=100:50となるように鉱石が添加された場合の2種類の成分調整を行った。このとき、(iv)、(v)の成分調整後のスラグにおけるCaO、SiO、及びFeの各化学成分のモル比は表4のとおりとなり、CaO−SiO−Fe三元状態図においては図4に示したようになる。すなわち、(iv)の成分調整後のスラグは調整組成範囲から外れるのに対して、(v)の成分調整後のスラグは調整組成範囲内に含まれる。この実施例2で用いた鉱石の組成を特定するにあたり、表5中のFeOはハロゲン分解後に残渣を滴定分析して定量したものである。また、T−Fe(トータル鉄)は酸分解して滴定分析して定量し、T−FeからFeOを引いた値を表5中のFeとして算出した。なお、鉱石中でFe成分はほぼすべて酸化物として存在しているため上記のような計算を行っている。また、この実施例2においても実施例1と同様に、予め所定量の鉱石をるつぼに入れて溶融状態のスラグCを流し込むようにした。
Figure 0006758107
次いで、これらの成分調整後スラグ(iv)、(v)について、実施例1と同様に空冷して粒度調整してからエージング処理を行った後、同じく実施例1と同様にして炭酸化処理を行って、炭酸化時間とスラグ溶出水のpHとの関係を求めた。結果は図6に示したとおりであり、(iv)の成分調整後のスラグではスラグ溶出水のpHがpH=11.4程度までしか低下していないのに対して、(v)の成分調整後のスラグでは、炭酸化時間が30分ほどでスラグ溶出水のpHがpH=11程度に下がり、更には、100分ほどの炭酸化時間でpH=10.3程度まで低下することが確認された。すなわち、実施例1の場合と同様に、(iv)の成分調整後のスラグにはダイカルシウムフェライトが存在してスラグ溶出水のpHが低下せず、高アルカリ水や白濁水の溶出が抑制できないのに対して、(v)の成分調整後のスラグにはダイカルシウムフェライトが存在せず、スラグ溶出水のpHを安定して低下させることができて、高アルカリ水や白濁水の溶出を確実に抑制することができる。
(実施例3)
上記実施例2と同じ鉱石を用いて、(vi)スラグCに対して質量割合でスラグ:鉱石=100:25となるように添加した場合、及び、(vii)スラグCに対して質量割合でスラグ:鉱石=100:25となるように添加した後、スラグを保温しながら流量10L/minにて15分間空気を吹き込みした場合の2種類の成分調整を行うようにした以外は実施例2と同様にし、また、エージング処理後に炭酸化処理を行って、炭酸化時間とスラグ溶出水のpHとの関係を求めた。結果は図7に示したとおりであり、調整組成範囲から外れる(vi)の成分調整後のスラグではpHが11以下まで低下しないのに対して、調整組成範囲内である(vii)の成分調整後のスラグでは調整組成範囲内である他のスラグと同様にpH=10.3程度まで低下することが確認された。これは、溶融状態のスラグに対する酸素含有ガス(空気)の吹き込みにより、スラグ中のメタル鉄(Fe)やFeOが酸化してFeの成分割合が増し、ダイカルシウムフェライトが存在し得ないように成分調整されたためと考えられる。

Claims (8)

  1. 鉄鋼製造工程において排出されたダイカルシウムフェライトを含んだスラグについて、該スラグが溶融状態において、SiO を含んだSiO 含有改質材を添加するか、Fe を含んだFe 含有改質材を添加するか、酸素含有ガスを付加するか、又は、これらのいずれかを2以上を組み合わせて、CaO、SiO、及びFeの各化学成分のモル比がCaO−SiO−Fe三元状態図における(CaO:SiO:Fe)=(0:1:0)、(0:0:1)、(2:1:0)、及び(1:0:1)の組成で囲まれた範囲内になるようにして実質的にダイカルシウムフェライトを含まないように成分調整した上で、冷却後のスラグに二酸化炭素を含んだCO含有ガスを供給して接触させ、スラグ中の水可溶性Ca成分を炭酸化処理することを特徴とするスラグの処理方法。
  2. 前記ダイカルシウムフェライトを含むスラグが、少なくとも脱リン処理と脱炭処理とを同一転炉で行う精錬方法により排出されたものである請求項1に記載のスラグの処理方法。
  3. 前記酸素含有ガスを付加する際に、溶融状態で排出されたスラグにFe及び/又はFeOを含んだFe/FeO含有改質材を添加する請求項1又は2に記載のスラグの処理方法。
  4. 前記SiO含有改質材が、珪石、フライアッシュ、又はスラグである請求項1又は2に記載のスラグの処理方法。
  5. 前記Fe含有改質材が、鉱石、鉄さび、鉄鋼ダスト、又はスラグである請求項1又は2に記載のスラグの処理方法。
  6. 前記Fe/FeO含有改質材が、スクラップ、スケール、又はスラグである請求項に記載のスラグの処理方法。
  7. 溶融状態で排出されたスラグが撹拌された状態で前記成分調整が行われる請求項1〜のいずれかに記載のスラグの処理方法。
  8. 前記炭酸化処理に先駆けて、前記成分調整後のスラグをエージング処理する請求項1〜のいずれかに記載のスラグの処理方法。
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