JP6757554B2 - 連続炊飯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続炊飯を行なう連続炊飯装置に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された連続炊飯装置(自動炊飯装置)が知られている。
この連続炊飯装置は、炊飯釜を搬送方向に移動させる搬送手段と、炊飯釜の移動領域の下方に配設され、搬送方向に並んで位置する複数、すなわち例えば13個のバーナ手段(ガスバーナ)とを備えている。
また、この連続炊飯装置では、釜入口側3個のバーナ手段が昇温区域を、次の3個のバーナ手段が沸騰区域を、続く4個のバーナ手段が水引き区域を、釜出口側3個のバーナ手段が焼き上げ区域をそれぞれ構成している。
そして、4つの各区域ごとに1本の混合ガス供給用主パイプが配置され、この各混合ガス供給用主パイプに混合ガスの供給・燃焼量を調節するための燃焼量調節装置が介設されている。
特開平9−168480号公報
しかしながら、上記従来の連続炊飯装置では、細かな火力調整ができないため、所望するような最適なご飯に炊き上がらない場合がある。
すなわち例えば、4つの各区域ごとのバーナ手段の火力が、図10(a)に示すものであった場合には、炊飯釜内の温度(以下、「釜内温度」という)の時間変化は、図10(b)に示す標準的な温度曲線αとなり、この温度曲線αでは、かやく飯(五目ご飯)は焦げてしまう。
そこで、例えば図10(a)に点線で示すように、昇温区域の3個のバーナ手段の火力を弱めると、釜内温度の時間変化は、図10(b)に示す温度曲線βとなる。
しかし、この温度曲線βでは、釜内温度が下がり過ぎて加熱不足となり、炊き上がったかやく飯に芯が残ることがある。
このように、従来の連続炊飯装置では、各区域ごとに一括した火力調整しかできないため、ご飯の種類(アイテム)に応じた細かな火力調整ができず、その結果、ご飯の種類によっては、最適なご飯に炊き上がらない場合がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、最適なご飯に炊き上げることができる連続炊飯装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の連続炊飯装置は、加熱室内において複数の炊飯釜を搬送方向に断続的に移動させて釜1個分ずつタクト搬送する搬送手段と、炊飯釜の移動領域の下方に配設され、前記搬送方向に並んで位置し、それぞれが単独で炊飯開始から炊飯完了までの加熱処理を行うことが可能な複数のバーナ手段と、この各バーナ手段ごとに対応して設けられ、対応するバーナ手段の火力を調整する火力調整手段と、一炊飯釜ごとに炊飯釜内の温度の時間変化が炊飯釜内で炊飯されるご飯の種類に適した最適温度曲線となるように、予め設定された加熱プログラムに従って前記各火力調整手段をそれぞれ個別に制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記加熱室内においてタクト搬送されながら加熱されている複数の炊飯釜がこれら複数の炊飯釜の各々と対応する前記バーナ手段の上方の所定位置に炊飯途中で停止した場合であっても、その停止した炊飯釜内の温度の時間変化が最適温度曲線となるように前記火力調整手段を制御することにより、その炊飯途中から炊飯完了までの加熱処理を継続させ、かつ、その加熱処理の継続により炊飯完了した際には、その炊飯完了した炊飯釜を前記搬送手段で移動させることなく停止させたまま、当該炊飯完了した炊飯釜が上方の所定位置に停止している前記対応するバーナ手段を消火させるものである。
請求項2記載の連続炊飯装置は、加熱室内において複数の炊飯釜を搬送方向に断続的に移動させて釜1個分ずつタクト搬送する搬送手段と、炊飯釜の移動領域の下方に配設され、前記搬送方向に並んで位置し、それぞれが単独で炊飯開始から炊飯完了までの加熱処理を行うことが可能な複数のバーナ手段と、この各バーナ手段ごとに対応して設けられ、対応するバーナ手段の火力を調整する火力調整手段と、一炊飯釜ごとに炊飯釜内の温度の時間変化が炊飯釜内で炊飯されるご飯の種類に適した最適温度曲線となるように、予め設定された加熱プログラムに従って前記各火力調整手段をそれぞれ個別に制御する制御手段とを備え、前記各火力調整手段は、空気を圧送する送風機と、この送風機にて圧送される空気に混合される燃料ガスの流量を検知する流量センサとを有し、前記制御手段は、予め設定された加熱プログラムに従って前記流量センサの検知に基づいて前記送風機を制御する連続炊飯装置であって、前記制御手段は、前記加熱室内においてタクト搬送されながら加熱されている複数の炊飯釜がこれら複数の炊飯釜の各々と対応する前記バーナ手段の上方の所定位置に炊飯途中で停止した場合であっても、その停止した炊飯釜内の温度の時間変化が最適温度曲線となるように前記火力調整手段を制御することにより、その炊飯途中から炊飯完了までの加熱処理を継続させ、かつ、その加熱処理の継続により炊飯完了した際には、その炊飯完了した炊飯釜を前記搬送手段で移動させることなく停止させたまま、当該炊飯完了した炊飯釜が上方の所定位置に停止している前記対応するバーナ手段を消火させるものである。
求項記載の連続炊飯装置は、請求項1または2記載の連続炊飯装置において、各バーナ手段は、同一構成のものであるものである。
請求項記載の連続炊飯装置は、請求項記載の連続炊飯装置において、バーナ手段と同じ数の各火力調整手段は、同一構成のものであるものである。
本発明によれば、制御手段による火力調整手段の制御によって細かな火力調整ができるため、最適なご飯に炊き上げることができる。
本発明の一実施の形態に係る連続炊飯装置の加熱室の側面視断面図である。 同上連続炊飯装置の要部の側面視断面図である。 同上連続炊飯装置の要部の正面視断面図である。 同上連続炊飯装置の加熱手段の平面視概略図である。 同上連続炊飯装置の全体側面図である。 同上連続炊飯装置の全体平面図である。 同上連続炊飯装置の概略構成図である。 (a)は同上連続炊飯装置のバーナ手段の火力を示すグラフで、(b)は釜内温度を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態に係る連続炊飯装置の加熱室の側面視断面図である。 (a)は従来の連続炊飯装置のバーナ手段の火力を示すグラフで、(b)は釜内温度を示すグラフである。
本発明の一実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。
図中の1は連続炊飯装置で、この連続炊飯装置1は、複数の炊飯釜2を移動させながら加熱して連続炊飯を自動的に行なう業務用炊飯機(自動炊飯装置)である。
つまり、この連続炊飯装置1は、複数の炊飯釜2を前後に隣り合うもの同士が互いに接触した状態で搬送方向に移動させながら加熱して連続炊飯を行なうものである。なお、図1に示す矢印方向を前後方向、図3に示す矢印方向を左右方向として説明する。
炊飯釜2は、上面開口部4を有する直方体状で箱状の釜本体5と、この釜本体5の上面開口部4を開閉可能に覆う蓋体6とを備えている。
釜本体5は、矩形板状の底板部7と、この底板部7の周端部に立設された側板部8と、この側板部8の上端部に外側方に向かって突設された鍔部9とを有している。
蓋体6は、釜本体5の上面開口部4を開閉可能に覆う板状の蓋本体部11と、この蓋本体部11の中央部に立設された取手部12とを有している。なお、図1および図2では、蓋体6の図示が省略されている。
連続炊飯装置1は、炊飯釜2が通過する前後方向長手状(搬送方向長手状)の加熱室16が内側下部に形成されかつ炊飯釜2が通過する蒸らし室17が内側上部に形成された装置本体15を備えている。
そして、加熱室16の前面が炊飯釜2の加熱室入口部(釜入口部)18となっており、加熱室16の後面が炊飯釜2の加熱室出口部(釜出口部)19となっている。なお、加熱室出口部19から出た炊飯釜2は、蒸らし室17を通過した後、蒸らし室出口部(釜最終出口部)20から装置本体15外へ排出される(図5参照)。
加熱室16の上面は、複数対をなす左右の覆蓋21にて開閉可能に覆われている。加熱室16の左右の側面は、鉛直板状の側壁である断熱側板23にて覆われている。なお、装置本体15の天井部には、排気用ファン24が設けられている。
また、連続炊飯装置1は、複数の炊飯釜2を前後に隣り合うもの同士が互いに接触した状態でトンネル状の加熱室16に沿って搬送方向(前方)に断続的(連続でもよい)に移動させる搬送手段(チェーンコンベヤ)25を備えている。
搬送手段25は、炊飯釜2の鍔部9を下方から支持する左右1対の無端状の搬送体であるチェーン26を有している。チェーン26は、複数のスプロケット27に掛け渡され、駆動手段であるモータ28からの動力で所定方向に回行する。なお、図5に示すように、連続炊飯装置1は、炊飯釜2を蒸らし室17に沿って搬送する搬送コンベヤ29を備えている。
さらに、連続炊飯装置1は、加熱室16の下面を覆うように炊飯釜2の移動領域(加熱室16の一部)30の下方に配設され炊飯釜2を加熱する表面燃焼バーナ式の加熱手段31と、この加熱手段31の水平面状の上面に上方に向かって突出するように固定的に設けられ互いに等しい間隔(例えば図2に示す間隔H)をおいて搬送方向に並んで位置する複数の上方突出部32とを備えている。
各上方突出部32は、例えば平面視で搬送方向と直交する方向に長手方向を有する水平面に沿った矩形状をなす板状(例えば1枚板状)の断熱部材(突出板)33のみにて構成されている。この断熱部材33は、加熱手段31の上面上に載置されて設けられ、左右の断熱側板23間に挟まって固定されている。
また、連続炊飯装置1は、加熱手段31にて加熱(炊飯開始)される前の1個の炊飯釜2と隙間34を介して離間対向する断面U字状(略U字状を含む)で溝状の入口側部材36を備えている。
入口側部材36は、加熱室16のうち加熱室入口部18の近傍位置(加熱前待機位置)に配設されている。この入口側部材36は、水平面状の底面部36aと、この底面部36aの左右方向両端部に立設された鉛直面状の側面部36bとを有している。
そして、入口側部材36の底面部36aは、この入口側部材36の底面部36aに隣接した上方突出部(加熱手段31の入口側端部に位置する上方突出部32a)32の上面よりも下方に位置している。なお、加熱手段31の両端位置の上方突出部(加熱手段31の入口側端部に位置する上方突出部32aおよび加熱手段31の出口側端部に位置する上方突出部32b)は、その搬送方向の幅寸法に関して残りの他の中間位置の上方突出部32cの略半分の大きさである。
ここで、加熱手段31は、炊飯釜2の移動領域30の下方に配設され、搬送手段25の搬送方向に互いに近接した状態で並んで位置し、炊飯釜2を加熱する同一構成の複数、すなわち例えば12個の表面燃焼バーナ式のガスバーナ手段であるバーナ手段41にて構成されている。
そして、対応するバーナ手段41の火力を調整する火力調整手段42が各バーナ手段41ごとに対応して設けられている。つまり、連続炊飯装置1は、対応するバーナ手段41に所望量の混合ガス(燃料ガスと空気との混合ガス)を供給する同一構成の複数、すなわち例えば12個(バーナ手段41と同じ数)の火力調整手段42を備えている。
なお、各バーナ手段(加熱ユニット)41は、混合ガスの燃焼により発生する熱気を利用して炊飯釜2を加熱する耐熱金属繊維からなるメタルニット(登録商標)ガスバーナ等の表面燃焼バーナ式のものであり、2次空気を必要としないものである。
そして、各バーナ手段41は、炊飯釜2の底板部7と離間対向する中空状の燃焼部材支持体である本体45と、この本体45の上面部にこの上面部の略全体に間隔を開けて分散して位置するように設けられ、上面の表面部で混合ガスを燃焼させて炊飯釜2を加熱する略円筒状の複数の表面燃焼部材(バーナ)46とを有している。
本体45の上面部は、複数の孔部47を有する矩形板状の断熱底板48にて構成され、この断熱底板48の各孔部47に表面燃焼部材46が嵌入されている。なお、断熱底板48の上面と表面燃焼部材46の上面とが略同じになっている。本体45の下部には、火力調整手段42が接続されている。
表面燃焼部材46は、その上面部に円形状の燃焼面部46aを有しており、この燃焼面部46aは、耐熱金属繊維をニット状に編んだもので、混合ガスの燃焼により加熱面部となる。
また、搬送手段25の搬送方向に互いに隣り合う両バーナ手段41間には隙間55があるが、この隙間55の上面は、上方突出部32を構成する断熱部材33にて覆われている。つまり、互いに隣り合う前後の両バーナ手段41の断熱底板48の上面の端部間にわたって、上方突出部32cが架設されている。
なお、一方端の上方突出部32aは、加熱室入口部18に最も近いバーナ手段41の断熱底板48の上面における加熱室入口部18側(入口側部材36側)の端部に設けられている。他方端の上方突出部32bは、加熱室出口部19に最も近いバーナ手段41の断熱底板48の上面における加熱室出口部19側の端部に設けられている。
さらに、搬送手段25の搬送方向に互いに隣り合う両上方突出部32間の空間部56には、点火手段(点火プラグ)57および炎検知手段(フレームロッド)58が配設されている。つまり、各バーナ手段41ごとに、火力調整手段42、点火手段57および炎検知手段58が設けられている。
図4に示すように、各バーナ手段41ごとの平面視矩形状の空間部56は、下方の断熱底板48と、左右の断熱側板23と、前後の断熱部材(上方突出部32)33とによって囲まれており、この空間部56の大きさは例えば1個の炊飯釜2の底板部7と略同じ大きさである。なお、断熱底板48、断熱側板23および断熱部材33は、いずれも同じセラミックファイバー製の断熱材からなるものである。
そして、加熱室16内の空間部56の上方に炊飯釜2が位置すると、炊飯釜2の底板部7の前端部分とバーナ手段41の前側に位置する上方突出部32とが互いに近接しかつ炊飯釜2の底板部7の後端部分とバーナ手段41の後側に位置する上方突出部32とが互いに近接した状態で、空間部56の上方部が炊飯釜2の底板部(1個の炊飯釜2の底面)7によって覆われ、その結果、空間部56が略密閉状態となる。
また、図7に示すように、連続炊飯装置1は、それぞれの炊飯釜2内の温度(以下、「釜内温度」という)の時間変化が、それぞれの炊飯釜2内で炊飯されるご飯の種類に適した最適温度曲線となるように、炊飯釜2が上方に位置している各火力調整手段42をそれぞれ個別に自動的に制御する制御手段60を備えている。
ご飯の種類(アイテム)とは、例えば白飯、酢飯、塩飯、かやく飯等の種類のほか、米自体の品種や、柔らか仕上げ或いは硬め仕上げ等の仕上げ方を含む意味である。そして、これらの各種類ごとに適した最適温度曲線(ご飯の種類に応じた理想的な温度曲線)があり、制御手段60は、一炊飯釜2ごとのご飯の種類に応じて釜内温度の時間変化がその最適温度曲線となるように各火力調整手段42を個別制御する。
ここで、各火力調整手段42は、バーナ手段41の本体45の下部に下流端部が接続された混合ガス供給管61を有し、この混合ガス供給管61の上流端部には、燃料ガスと空気との混合ガスを生成する混合器62の排出側が接続されている。
混合器62の空気供給口には空気供給管63が接続され、この空気供給管63には空気を圧送する送風機(ブロワ)64が接続されている。混合器62の燃料ガス供給口には燃料ガス供給管65が接続され、この燃料ガス供給管65の途中には、送風機64にて圧送される空気に混合される燃料ガスの流量を検知する流量検知手段である流量センサ66が設けられている。なお、これら混合ガス供給管61、混合器62、空気供給管63、送風機64、燃料ガス供給管65および流量センサ66にて、火力調整手段42が構成されている。
また、制御手段60には、各火力調整手段42の送風機64のモータ(駆動部)64a、流量センサ66、および搬送手段25のモータ28が電気的に接続されている。
そして、制御手段60は、各炊飯釜2の釜内温度の時間変化が最適温度曲線となるように、それぞれの炊飯釜2が上方に位置している火力調整手段42に対し、流量センサ66の検知に基づいて送風機64のモータ64aを制御する。つまり、制御手段60は、予め設定された加熱プログラム(釜内温度の時間変化を炊飯しようとするご飯の種類に適した最適温度曲線にするためのプログラム)に従って、各流量センサ66からの検知信号に基づいて燃料ガス供給管65を流れる燃料ガスの流量を常時監視しながら、燃料ガス供給量に対する空気供給量を調整すべく各送風機64のモータ64aの回転数を可変制御する。
なお、流量センサ66は、燃料ガス供給管65を流れる燃料ガスの流量を数値で表示する表示部を有している。また、各バーナ手段41は、制御手段60による火力調整手段42の制御に基づいて、炊飯開始から炊飯完了までの加熱処理(炊飯作業)をそれぞれ単独で可能となっている。
このため、例えば炊飯途中で炊飯釜2が停止した場合であっても、制御手段60は、その停止した各炊飯釜2内の温度の時間変化が最適温度曲線となるように、炊飯釜2が上方に位置している各火力調整手段42をそれぞれ個別に制御し、その結果、停止した炊飯釜2内で炊飯完了までの加熱処理が実行される。また、制御手段60は、搬送手段25をタクト搬送(断続的な移動)とし、炊飯釜2を複数個分ずつタクト搬送している場合であっても、そのタクト搬送している炊飯釜2内の温度の時間変化が最適温度曲線となるように、炊飯釜2が上方に位置している各火力調整手段42をそれぞれ個別に制御する。なお、制御手段60による火力調整手段42の制御に関しては、炊飯が完了した後や加熱処理中であっても、ガスの燃焼が不要であれば、消火させることも可能としている。
次に、連続炊飯装置1の作用等を説明する。
図2に示すように、外気が入口側部材36を通過して加熱室16内に侵入してくるとき、特に冷気は、入口側部材36の底面部36aに沿って流れ込もうとするが、入口側部材36と加熱室16との間に底面部36aよりも上方へ突出している上方突出部32によって、その流れが遮られることとなる。
そして、加熱室16内に炊飯釜2が搬送されると、上方突出部32に炊飯釜2の底板部7が接近することから、冷気の侵入が妨げられるようになっている。また、加熱室16内においては、搬送方向に隣り合うバーナ手段(加熱ユニット)41に跨って位置する上方突出部32によって、加熱手段31全体に渡って空気が流れることが妨げられ、かつ、加熱室16内に搬送されてバーナ手段41の上方に位置する炊飯釜2の底板部7とその前後に位置する上方突出部32によって、加熱ユニット41上の空間部56での空気は、漂わされることとなる。
このような状態で、まず、炊飯開始前の点火時においては、バーナ手段41の表面燃焼部材46から放出された混合ガスは、略密閉状態の空間部56に停滞する。このため、点火手段57による1つの表面燃焼部材46への点火に基づいて、残りの表面燃焼部材46のすべてが引火する。
また、炊飯時である燃焼時においては、混合ガスの燃焼により発生した熱気は、略密閉状態の空間部56に停滞する。このため、停滞した高温の熱気によって炊飯釜2の底板部7が効率よく加熱される。
さらに、炊飯釜2の底板部7を加熱し終えた熱気は、炊飯釜2の側板部8に沿って上昇しながらその側板部8を加熱することとなる。このとき、加熱手段31の上面上の上方突出部32が連続炊飯装置1外からの冷気の侵入はもちろん、各バーナ手段41間での空気の流れを遮るようにしていることから、炊飯釜2の側板部8に沿って上昇する熱気もその上昇流が緩やかとなり、その結果、炊飯釜2の側板部8も効率よく加熱される。
こうして、例えば米および水等を収容した複数の炊飯釜2が、搬送手段25によって搬送方向に釜1個分ずつタクト搬送(1タクト搬送)されつつ、各炊飯釜2で炊飯されるご飯の種類に適した最適温度曲線となるように制御手段60が予め設定された加熱プログラムに従ってそれぞれの炊飯釜2が対応するバーナ手段41の上方に位置している各火力調整手段42を制御し、各バーナ手段41によって加熱されて連続炊飯が行なわれる。
ここで、白米をご飯に炊き上げるため、例えば各バーナ手段41の火力が、図8(a)に示すものであった場合には、釜内温度の時間変化は、図8(b)に示す標準的な温度曲線αとなるが、この場合、炊飯しようとするご飯の種類がかやく飯であれば、加熱し過ぎとなり、焦げてしまう。
そこで、例えば図8(a)に点線で示すように、釜入口側から数えて3番目の1個のバーナ手段41の火力を段階的に弱めると、釜内温度の時間変化は、図8(b)に示す温度曲線γとなる。
すなわち例えば、3番目の1個のバーナ手段41に対して割り当てられた時間(例えば90秒)の間に、割り当てられた時間のすべてにおいて火力を変更するだけでなく、割り当てられた時間の途中からでも、そのバーナ手段41の火力を変更することによって、釜内温度の時間変化が温度曲線γとなり、この温度曲線γはかやく飯に適した最適温度曲線である。
そして、制御手段60は、炊飯釜2でかやく飯を炊く場合、加熱室16内で加熱される各炊飯釜2の釜内温度の時間変化が温度曲線(最適温度曲線)γとなるように、所定の加熱プログラムに従って各火力調整手段42をそれぞれ個別に制御する。
このような上記連続炊飯装置1によれば、制御手段60によるすべての火力調整手段42の制御によって、炊き上げるべきご飯の種類に応じて、炊飯開始から炊飯完了までの時間の経過に伴い、細かな火力調整ができるため、ご飯の種類(アイテム)に拘わらず、所望する最適なご飯に炊き上げることができる。
また、炊飯釜2を1タクト搬送に限らず、例えば各バーナ手段41に割り当てられる所定時間を90秒から180秒に変更して、複数タクト搬送である2タクト搬送(釜2個分ずつタクト搬送)し、連続炊飯装置1から炊飯釜2を2個ずつ排出することが、連続炊飯装置1の前工程や後工程との兼ね合いがよくなるならば、複数タクト搬送とし、炊飯ライン上で必要とするときに供給できる連続炊飯を行い、最適なご飯に炊き上げることができる。なお、最大では、総入れ換えするように炊飯釜2を12個分ずつタクト搬送(複数タクト搬送)して連続炊飯を行なうことができる。
さらに、例えば炊飯途中で、搬送手段25が駆動を停止して炊飯釜2が加熱室16内にとどまった場合であっても、制御手段60による火力調整手段42の制御変更により、その停止した炊飯釜2内でその炊飯途中から炊飯完了まで加熱処理を継続でき、所望する最適なご飯に炊き上げることができる。
また一方、加熱手段31の上面に設けられ互いに間隔をおいて搬送方向に並んで位置する複数の上方突出部32を備え、加熱手段31の上面全体における空気の流れを妨げるため、炊飯釜2の底板部7と加熱手段31の上面との間に熱気が停滞しやすく、炊飯釜2の底板部7を加熱手段31によって効率よく加熱でき、よって、連続炊飯を効率よく行なうことができる。
また、加熱室16の加熱室入口部18付近では、入口側部材36の底面部36aが上方突出部32aの上面よりも下方に位置するため、入口側部材36の底面部36aに沿って流れてきた低温の外気の空間部56への流入を、上方突出部32aによって(つまり底面部36aと上方突出部32aとの段差によって)抑制でき、炊飯釜2の底板部7を効率よく加熱できる。
さらに、加熱手段31への点火時には、混合ガスが略密閉状態の空間部56に停滞しやすいため、各加熱ユニット41の複数(多数)の表面燃焼部材46のそれぞれを火移りのため隣接させることなく間隔を開けて配置させていても、それら表面燃焼部材46を容易に引火させることができる。
なお、上記一実施の形態では、加熱室16の上方に蒸らし室17が形成された構成について説明したが、例えば図9に示すように、蒸らし室17を有さず、炊飯完了後の炊飯釜2が加熱室出口部19から装置本体15外へ排出されるようにしてもよい。
この図9に示す連続炊飯装置1は、加熱手段31にて加熱(炊飯完了)された後の1個の炊飯釜2と隙間35を介して離間対向する断面U字状(略U字状を含む)で溝状の出口側部材37とを備えている。
出口側部材37は、加熱室16のうち加熱室出口部19の近傍位置(加熱後待機位置)に配設されている。この出口側部材37は、前記入口側部材36と同様、水平面状の底面部37aと、この底面部37aの左右方向両端部に立設された鉛直面状の側面部37bとを有している。このため、加熱室16の加熱室出口部19付近では、出口側部材37の底面部37aが上方突出部32bの上面よりも下方に位置するため、出口側部材37の底面部37aに沿って流れてきた低温の外気の空間部56への流入を、上方突出部32bによって(つまり底面部37aと上方突出部32bとの段差によって)抑制でき、炊飯釜2の底板部7を効率よく加熱できる。
また、加熱手段31上の上方突出部32は、断熱底板48の上面に載置されて設けられたものには限定されず、例えば断熱底板48の上面に一体に設けられたもの等でもよい。
さらに、例えば上方突出部32が加熱手段の上面に搬送方向に沿って移動調整可能に設けられた構成や、上方突出部32が加熱手段の上面に脱着可能に設けられた構成等でもよい。
また、加熱手段31として、12個のバーナ手段41を搬送手段25の搬送方向に沿って配列しているが、同一構成としている複数のバーナ手段41のそれぞれに同一構成としている火力調整手段42を設け、また、各火力調整手段42をそれぞれ個別に自動的に制御し、ご飯の種類に応じて炊飯開始から炊飯完了までの時間の経過に伴って細かな火力調整を可能とする制御手段60を備えていれば、加熱手段31として配列しているバーナ手段41の数に関係はなく、所望する最適なご飯に炊き上げることができる。
1 連続炊飯装置
2 炊飯釜
25 搬送手段
30 移動領域
41 バーナ手段
42 火力調整手段
46 表面燃焼部材
60 制御手段
64 送風機
66 流量センサ

Claims (4)

  1. 加熱室内において複数の炊飯釜を搬送方向に断続的に移動させて釜1個分ずつタクト搬送する搬送手段と、
    炊飯釜の移動領域の下方に配設され、前記搬送方向に並んで位置し、それぞれが単独で炊飯開始から炊飯完了までの加熱処理を行うことが可能な複数のバーナ手段と、
    この各バーナ手段ごとに対応して設けられ、対応するバーナ手段の火力を調整する火力調整手段と、
    一炊飯釜ごとに炊飯釜内の温度の時間変化が炊飯釜内で炊飯されるご飯の種類に適した最適温度曲線となるように、予め設定された加熱プログラムに従って前記各火力調整手段をそれぞれ個別に制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記加熱室内においてタクト搬送されながら加熱されている複数の炊飯釜がこれら複数の炊飯釜の各々と対応する前記バーナ手段の上方の所定位置に炊飯途中で停止した場合であっても、その停止した炊飯釜内の温度の時間変化が最適温度曲線となるように前記火力調整手段を制御することにより、その炊飯途中から炊飯完了までの加熱処理を継続させ、
    かつ、その加熱処理の継続により炊飯完了した際には、その炊飯完了した炊飯釜を前記搬送手段で移動させることなく停止させたまま、当該炊飯完了した炊飯釜が上方の所定位置に停止している前記対応するバーナ手段を消火させる
    ことを特徴とする連続炊飯装置。
  2. 加熱室内において複数の炊飯釜を搬送方向に断続的に移動させて釜1個分ずつタクト搬送する搬送手段と、
    炊飯釜の移動領域の下方に配設され、前記搬送方向に並んで位置し、それぞれが単独で炊飯開始から炊飯完了までの加熱処理を行うことが可能な複数のバーナ手段と、
    この各バーナ手段ごとに対応して設けられ、対応するバーナ手段の火力を調整する火力調整手段と、
    一炊飯釜ごとに炊飯釜内の温度の時間変化が炊飯釜内で炊飯されるご飯の種類に適した最適温度曲線となるように、予め設定された加熱プログラムに従って前記各火力調整手段をそれぞれ個別に制御する制御手段とを備え、
    前記各火力調整手段は、
    空気を圧送する送風機と、
    この送風機にて圧送される空気に混合される燃料ガスの流量を検知する流量センサとを有し、
    前記制御手段は、予め設定された加熱プログラムに従って前記流量センサの検知に基づいて前記送風機を制御する連続炊飯装置であって、
    前記制御手段は、
    前記加熱室内においてタクト搬送されながら加熱されている複数の炊飯釜がこれら複数の炊飯釜の各々と対応する前記バーナ手段の上方の所定位置に炊飯途中で停止した場合であっても、その停止した炊飯釜内の温度の時間変化が最適温度曲線となるように前記火力調整手段を制御することにより、その炊飯途中から炊飯完了までの加熱処理を継続させ、
    かつ、その加熱処理の継続により炊飯完了した際には、その炊飯完了した炊飯釜を前記搬送手段で移動させることなく停止させたまま、当該炊飯完了した炊飯釜が上方の所定位置に停止している前記対応するバーナ手段を消火させる
    ことを特徴とする連続炊飯装置。
  3. 各バーナ手段は、同一構成のものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の連続炊飯装置。
  4. バーナ手段と同じ数の各火力調整手段は、同一構成のものである
    ことを特徴とする請求項3記載の連続炊飯装置。
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