JP6756986B2 - データ生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ生成装置に関し、特に、電力系統の状態を示す画像とその電力系統の状態に対する評価の結果とを生成するデータ生成装置に関する。
一般に、発電所、変電所、および送電線等から成る電力供給システム(以下、「電力系統」とも称する。)では、複数の発電所で発電された電力を最も効率的で安定した経路を通して、一般家庭や工場、ビル等のユーザ側の受電設備に供給することが求められる。また、電力系統は、送電線の事故などで停電した場合に、速やかに別の経路に切り替えて電力を供給することにより、停電の範囲を最小限度に止める必要がある。
このように、電力系統では、電力の安定した供給を実現するために、電力供給の経路を切り替える操作(以下、「系統操作」とも称する。)が適宜行われる(例えば、特許文献1参照)。
一般に、系統操作は、所定のルールに従って操作手順書を作成し、その操作手順書に従って、操作対象、例えば発電所や変電所等に設置された遮断器を操作することにより、電力供給の経路の切り替えを実現している。
特開平9−37463号公報
従来、系統操作を行う場合には、操作手順書をその都度作成していた。例えば、予め作成しておいた基本的な経路の切り替え手順を示した標準手順書と、その時点における、発電所の発電電力(供給電力)や受電側の需要電力等の電力需給状況、および変圧器や送電線の定格容量等を考慮して、最も効率的で安定した経路を実現するための操作手順書を作成していた。
例えば、突然の事故の発生によって一部の送電線が使用不能となり、停電が発生した場合、標準手順書に記された操作手順を基に、その時点における、他の送電線の定格容量に対する許容容量と、各変電所の変圧器の定格容量に対する許容容量と、各発電所の供給電力および受電側の需要電力とを総合的に判断して適切な操作手順書を作成し、それに従って経路を切り替えることにより、需要者に対する電力供給の復旧を実現していた。
しかしながら、従来の手法では、電力需給の状況や送電線および変圧器の容量の状態等によっては、操作手順書の作成に多大な時間を要する場合がある。そのため、突然の事故等の発生によって停電が発生した状況では、電力供給の復旧が遅れる場合がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、系統操作に関する適切な操作手順書を短時間に作成できるようにすることを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係るデータ生成装置は、電力系統に対する系統操作の内容を示す情報と、その系統操作を行う前の前記電力系統の状態を示す情報とを含む系統操作条件データを生成する条件生成部と、前記系統操作条件データで指定された系統操作を行った後の前記電力系統の状態を示す電力系統状態データを生成する電力系統状態データ生成部と、前記電力系統状態データに基づいて画像データを生成する画像生成部と、前記画像生成部によって生成された前記画像データに基づいて、当該画像データが示す電力系統状態の評価を行う電力系統状態評価部と、前記画像生成部によって生成された前記画像データと、前記電力系統状態評価部による評価の結果とを含む電力系統状態評価データを生成する電力系統状態評価データ生成部と、前記電力系統状態評価データを記憶する記憶部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るデータ生成装置によれば、系統操作に関する適切な操作手順書を短時間に作成することが可能となる。
実施の形態1に係るデータ生成装置の構成を示す図である。 電力系統を模式的に示す図である。 電力系統に対する系統操作の一例を示す図である。 電力系統に対する系統操作の一例を示す図である。 電力系統に対する系統操作の一例を示す図である。 電力系統に対する系統操作の一例を示す図である。 電力系統に対する系統操作の一例を示す図である。 電力系統を初期状態から目標状態に遷移させるための系統操作手順の一例を示す図である。 電力系統状態データの一例を示す図である。 画像生成部による画像生成処理の概要を説明するための図である。 単位画像の色情報の一例を示す図である。 電力系統状態の評価方法を説明するための図である。 電力系統状態の評価方法を説明するための図である。 電力系統状態の評価方法を説明するための図である。 電力系統状態の評価方法を説明するための図である。 電力系統状態の評価方法を説明するための図である。 電力系統状態の評価方法を説明するための図である。 図8Aの電力系統状態を表す画像データを示す図である。 図8Bの電力系統状態を表す画像データを示す図である。 図8Cの電力系統状態を表す画像データを示す図である。 図8Dの電力系統状態を表す画像データを示す図である。 図8Eの電力系統状態を表す画像データを示す図である。 図8Fの電力系統状態を表す画像データを示す図である。 実施の形態1に係るデータ生成装置のデータ処理の流れを示すフロー図である。 実施の形態2に係るデータ生成装置の構成を示す図である。 系統操作手順の評価方法を説明するための図である。 実施の形態2に係るデータ生成装置のデータ処理の流れを示すフロー図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るデータ生成装置(100)は、電力系統(200)に対する系統操作の内容を示す情報と、その系統操作を行う前の前記電力系統の状態を示す情報とを含む系統操作条件データ(161)を生成する条件生成部(11)と、前記系統操作条件データで指定された系統操作を行った後の前記電力系統の状態を示す電力系統状態データ(162)を生成する電力系統状態データ生成部(12)と、前記電力系統状態データに基づいて画像データ(163)を生成する画像生成部(13)と、前記画像生成部によって生成された前記画像データに基づいて、当該画像データが示す電力系統状態の評価を行う電力系統状態評価部(14)と、前記画像生成部によって生成された前記画像データと前記電力系統状態評価部による評価の結果(164)とを含む電力系統状態評価データ(165)を生成する電力系統状態評価データ生成部(15)と、前記電力系統状態評価データを記憶する記憶部(16)とを備えることを特徴とする。
〔2〕上記データ生成装置において、前記画像データは、前記電力系統を構成する構成要素毎に対応した単位画像(30A)を有し、前記単位画像は、対応する前記構成要素の状態に応じた色情報を含み、前記電力系統状態評価部は、前記画像データにおける前記単位画像の色情報に基づいて、当該画像データで示される前記電力系統状態を評価してもよい。
〔3〕上記データ生成装置において、前記画像生成部は、前記構成要素の定格容量に対する実容量に基づいて、前記構成要素に対応する前記単位画像の前記色情報を決定してもよい。
〔4〕上記データ生成装置において、前記条件生成部は、直前に生成した前記系統操作条件データで指定された系統操作を行った後の前記電力系統の状態において次に実行可能な系統操作の前記系統操作条件データを順次生成してもよい。
〔5〕上記データ生成装置(100,100A)において、前記条件生成部は、前記電力系統を初期状態から目標状態に遷移させるために実行可能な系統操作手順を算出し、その系統操作手順に沿って前記系統操作条件データを生成してもよい。
〔6〕上記データ生成装置(100A)において、前記系統操作手順を評価する系統操作手順評価部(17)と、前記系統操作手順の評価結果に基づいて、最適な前記系統操作手順を選択する系統操作手順選択部(18)とを更に備えてもよい。
〔7〕上記データ生成装置(100A)において、前記系統操作手順評価部は、前記系統操作手順に従って系統操作を行った場合の各電力系統状態の遷移に関する情報に基づいて各系統操作手順の評価値を算出してもよい。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
《実施の形態1》
〈データ生成装置の概要〉
図1は、実施の形態1に係る、電力系統シミュレータとしてのデータ生成装置の構成を示す図である。
同図に示されるデータ生成装置100は、所定の入力条件に基づいて系統操作を行った後の電力系統の状態(以下、「電力系統状態」とも称する。)を画像データとして生成し、その画像データで表される電力系統状態の良否を評価するとともに、その画像データとその評価値とを紐付けて記憶することで、系統操作によって起こり得る種々の電力系統状態の良否をデータベース化するための装置である。
図1に示されるように、データ生成装置100は、条件生成部11、電力系統状態データ生成部12、画像生成部13、電力系統状態評価部14、電力系統状態評価データ生成部15、および記憶部16と、を含んで構成されている。
ここで、データ生成装置100は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバなどのコンピュータによって実現される。具体的には、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、メモリやHDD等の記憶装置と、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、またはタッチパネル等の外部から情報の入力を検出する入力装置と、外部との情報の送受を行うI/F(Interface)装置と、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置とを備えたコンピュータが、そのコンピュータにインストールされたプログラムを実行することにより、上述した条件生成部11、電力系統状態データ生成部12、画像生成部13、電力系統状態評価部14、電力系統状態評価データ生成部15、および記憶部16が実現される。
〈電力系統および系統操作〉
データ生成装置100を構成する各機能部について説明する前に、一般的な電力系統の構成と系統操作について説明する。ここでは、2つの発電設備と4つの変電所とから成る一つの電力系統を例にとり、説明する。
先ず、電力系統について説明する。
図2は、電力系統を模式的に示す図である。同図に示されるように、電力系統は、発電設備や遮断器等の構成要素をノード、送電線をブランチと見なした、所謂ノードブランチ図で表現することができる。
具体的に、図2に示される電力系統200は、発電設備2A,2Bと、変電所A,B,C,Dと、送電線と、下位系統7c,7dと、を含んで構成されている。
発電設備2A,2Bは、電力を発生させる設備であり、発電所に相当する。
変電所A、B、C、およびDは、電圧の変換を行うとともに、電力の流れる経路を制御する施設である。具体的に、変電所Aは、変圧器3A、一次側の母線6a_0、二次側の母線6a_1、および遮断器4a_1〜4a_3を含む。変圧器3Aは、母線6a_0を介して発電設備2Aに接続されている。変電所Bは、変圧器3B、一次側の母線6b_0、二次側の母線6b_1、および遮断器4b_1〜4b_4を含む。変圧器3Bは、母線6b_0を介して発電設備2Bに接続されている。変電所Cは、母線6c_1、および遮断器4c_1〜4c_3を含む。変電所Dは、母線6d_1、および遮断器4d_1〜4d_2を含む。
各変電所A、B、C、およびD間には、各変電所A、B、C、およびDが有する遮断器を介して送電線が接続可能にされている。具体的には、変電所Aの遮断器4a_1と変電所Cの遮断器4c_1との間に送電線5ac_1が接続され、変電所Aの遮断器4a_2と変電所Cの遮断器4c_2との間に送電線5ac_2が接続されている。また、変電所Aの遮断器4a_3と変電所Bの遮断器4b_1との間に送電線5abが接続され、変電所Bの遮断器4b_2と変電所Cの遮断器4c_3との間に送電線5bcが接続されている。更に、変電所Bの遮断器4b_3と変電所Dの遮断器4d_1との間に送電線5bd_1が接続され、変電所Bの遮断器4b_4と変電所Dの遮断器4d_2との間に送電線5bd_2が接続されている。
下位系統7c,7dは、ユーザに電力を供給するための電力系統であって、一般家庭、工場、およびビル等に設置されたユーザ側の受電設備にそれぞれ接続されている。
以下の説明では、電力系統200において、各発電設備を総称する場合には「発電設備2」と、各変圧器を総称する場合には「変圧器3」と、各母線を総称する場合には「母線6」と、各遮断器を総称する場合には「遮断器4」と、各送電線を総称する場合には「送電線5」と、それぞれ表記する。
なお、図2において、遮断器4を示す矩形状の図形の内部に示される記号のうち、“O”の記号は、その遮断器4がON、すなわち、その遮断器4に接続されている送電線5と母線6とが接続されている状態を表し、“X”の記号は、その遮断器4がOFF、すなわち、その遮断器4に接続されている送電線5と母線6とが遮断されている状態を表すものとする。また、送電線5は、電流が流れている状態を実線で表し、電流が流れていない状態(停止状態)を破線で表すものとする。
図2に示される電力系統200は、以下の状態を表している。すなわち、電力系統200において、発電設備2A(定格供給電力:“30”)が“30”の電力を変電所Aに供給し、発電設備2B(定格供給電力:“50”)が“50”の電力を変電所Bに供給している。また、変電所Cが、変電所Aから供給される“30”の電力を送電線5ac_1を通して受電するとともに、変電所Bから供給される“10”の電力を送電線5bcを通して受電し、下位系統7cに“40”の電力を供給している。また、変電所Dが、変電所Bから供給される“40”の電力を送電線5bd_1を通して受電し、下位系統7dに“40”の電力を供給している。
次に、系統操作について説明する。
図3A〜3Eは、電力系統に対する系統操作の一例を示す図である。
図3A〜3Eには、電力系統200において受電回線の切り替えを行う場合の系統操作の手順が示されている。具体的には、変電所Aと変電所Cとの間の受電回線として機能している送電線5ac_1の点検を行うために、受電回線を送電線5ac_1から送電線5ac_2に切り替える場合の系統操作の手順が示されている。
先ず、初期状態として、電力系統200が図3Aに示す状態にあるとする。すなわち、変電所Aの遮断器4a_1と変電所Cの遮断器4c_1がそれぞれオンし、変電所Aと変電所Cとが送電線5ac_1によって接続され、発電設備2Aの発電電力が、送電線5ac_1を通って変電所Cに接続されている下位系統7cに供給されている。なお、このとき、変電所Aの遮断器4a_2,4a_3および変電所Cの遮断器4c_2,4c_3は、それぞれオフしている。
次に、電力系統200を図3Aに示す初期状態から図3Bに示す状態に遷移させる。具体的には、変電所Aの遮断器4a_2をオフ状態からオン状態に切り替える系統操作を実施する。これにより、変電所Aの二次側の母線6a_1と送電線5ac_2とが電気的に接続される。
次に、電力系統200を、図3Bに示す状態から図3Cに示す状態に遷移させる。すなわち、変電所Cの遮断器4c_2をオフ状態からオン状態に切り替える系統操作を実施する。これにより、変電所Aの二次側の母線6a_1と変電所Cの一次側の母線6c_1とが、送電線5ac_2を介して電気的に接続される。これにより、発電設備2Aの発電電力が、送電線5ac_1および送電線5ac_2を通って、変電所Cに接続された下位系統7cに供給される。
次に、電力系統200を、図3Cに示す状態から図3Dに示す状態に遷移させる。すなわち、変電所Cの遮断器4c_1をオン状態からオフ状態に切り替える系統操作を実施する。これにより、送電線5ac_1が変電所Cから切り離されるが、送電線5ac_2が生きているので、発電設備2Aの発電電力は、送電線5ac_2を通って変電所Cに接続された下位系統7cに供給される。
次に、電力系統200を、図3Dに示す状態から図3Eに示す状態に遷移させる。すなわち、変電所Aの遮断器4a_1をオン状態からオフ状態に切り替える系統操作を実施する。これにより、送電線5ac_1は、変電所Cだけでなく変電所Aからも切り離される。
以上の手順で系統操作を行うことで、下位系統7cへの電力供給を停止させることなく、送電線5ac_1の点検作業を行うことが可能となる。
〈実施の形態1に係るデータ生成装置100の構成〉
次に、本発明の一実施の形態に係る、電力系統シミュレータとしてのデータ生成装置100の構成について詳細に説明する。
データ生成装置100は、電力系統シミュレータとして、所定のシミュレーション条件に従って電力系統をある状態から目標の状態に遷移させるために実行すべき系統操作の手順(系統操作手順)を算出し、その系統操作手順に従って各系統操作を行った後の各電力系統状態を表す画像データを生成するとともに、その画像データと、その画像データで示される電力系統状態の評価値を紐付けて記憶する機能を有する。
以下、上記機能を実現するための図1に示したデータ生成装置100の各機能部について詳細に説明する。
条件生成部11は、電力系統200において実行可能な系統操作の内容を示す系統操作条件データ161を生成する機能部である。具体的に、条件生成部11は、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させるために実行可能な系統操作手順(系統操作の順列)を算出し、算出した系統操作手順に沿って系統操作条件データ161を生成する。
ここで、系統操作条件データ161には、系統操作の具体的な指示内容を示す情報と、その系統操作を行う前の電力系統200の電力系統状態を示す情報とが含まれる。
系統操作の具体的な指示内容を示す情報としては、例えば、各遮断器4のオン/オフの切り替えを示す情報等が含まれる。
また、電力系統状態を示す情報としては、電力系統200を構成する各構成要素の定格容量の情報、およびその状態での実容量の情報等が含まれる。例えば、電力系統200の状態を示す情報には、発電設備2A,2Bの供給電力の定格容量(例えば、“30”)、およびその時点で供給している電力の容量(実容量)と、変圧器3A,3Bの定格容量およびその時点で供給している電力の実容量と、各送電線5の定格容量およびその時点で供給している電力の実容量とが含まれる。更に、電力系統200の状態を示す情報には、下位系統7c,7dが要求する電力(要求電力)や、下位系統7c,7dにおける電力供給障害(停電)の有無の情報等も含まれる。
図4は、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させるための系統操作手順の一例を示す図である。同図には、電力系統200の電力系統状態の遷移図が示され、その遷移図において、参照符号600〜611で示される図形は、電力系統200の電力系統状態を示し、参照符号700〜715で示される矢印は、系統操作を示し、参照符号800〜802で示される点線で示される矢印は、系統操作手順を示している。なお、同図では、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させるために実行可能な系統操作手順のうち、3つの系統操作手順800〜802を代表的に図示している。
図4において、系統操作手順800は、電力系統200が電力系統状態600である初期状態において、系統操作700、系統操作703、および系統操作708を順次実行することにより、電力系統状態600から、電力系統状態601、電力系統状態604、電力系統状態611(目標状態)の順に、電力系統200が遷移することを表している。
また、系統操作手順801は、電力系統200が電力系統状態600である初期状態において、系統操作700、系統操作704、系統操作709、および系統操作713を順次実行することにより、電力系統状態600から、電力系統状態601、電力系統状態605、電力系統状態608、電力系統状態611(目標状態)の順に、電力系統200が遷移することを表している。
更に、系統操作手順802は、電力系統200が電力系統状態600である初期状態において、系統操作702、系統操作707、系統操作712、および系統操作715を順次実行することにより、電力系統状態600から、電力系統状態603、電力系統状態607、電力系統状態610、電力系統状態611(目標状態)の順に、電力系統200が遷移することを表している。
図4に示すように、条件生成部11は、初期状態としての電力系統状態600から目標状態としての電力系統状態611に到達するために実行可能な系統操作の順列としての系統操作手順800〜802を算出するとともに、各系統操作手順800〜802に含まれる各系統操作700〜715を示す系統操作条件データ161を、系統操作手順800〜802毎に、その系統操作手順に従って順次生成し、記憶部16に記憶する。
条件生成部11は、系統操作条件データ161を生成するとき、後述する電力系統状態データ162に基づいて、次に実行可能な系統操作に関する系統操作条件データ161を生成する。この詳細については後述する。
記憶部16は、データ生成装置100による各種のデータ処理に必要な各種パラメータや演算結果等を記憶するための機能部である。記憶部16には、上述した系統操作条件データ161の他に、例えば、後述する電力系統状態データ162および電力系統状態評価データ165等が記憶される。
電力系統状態データ生成部12は、系統操作条件データ161で指定された系統操作を行った後の電力系統200の状態を示す電力系統状態データ162を生成する機能部である。
図5は、電力系統状態データ162の一例を示す図である。
同図には、一例として、上述した図2に示した電力系統200の電力系統状態データ162が示されている。
同図に示されるように、電力系統状態データ162には、電力系統200を構成する構成要素毎に、それらの状態を示す種々のパラメータが記憶されている。上記パラメータには、上述した電力系統200の状態を示す情報の他に、各構成要素の負荷状態を示す情報等が含まれる。
ここで、各構成要素の負荷状態を示す情報には、各構成要素の負荷状態を段階的に示す情報が含まれる。例えば、負荷状態の評価値を、“停止(負荷レベル0)”、“低負荷(負荷レベル1)”、“中負荷(負荷レベル2)”、“中負荷(負荷レベル3)”、“中負荷(負荷レベル4)”、“中負荷(負荷レベル5)”、“高負荷(負荷レベル6)”、および“定格超過(負荷レベル7)”の8段階に分けるとともに、構成要素毎に評価値を付与する。
負荷状態の評価値は、例えば、各構成要素の定格容量に対する実容量に基づいて決定すればよい。例えば、図5に示す例において、発電設備2Aは、発電電力の定格容量が“30”、実際の発電電力が“30”であることから、発電設備2Aの負荷状態の評価値は、“高負荷(負荷レベル6)”となる。仮に、発電設備2Aの定格容量が“30”であるのに対して実際の発電電力が“40”であった場合には、発電設備2Aの負荷状態の評価値は、“定格超過(負荷レベル7)”となる。
電力系統状態データ生成部12は、条件生成部11によって系統操作条件データ161が生成される毎に、その系統操作条件データ161で指定された系統操作を行った後の電力系統200の状態を算出するとともに、その電力系統状態を示す電力系統状態データ162を生成して記憶部16に記憶する。
電力系統状態データ生成部12によって生成された電力系統状態データ162は、後述する画像生成部13による画像データ163の生成に利用される。
また、電力系統状態データ162は、上述した条件生成部11による系統操作条件データ161の生成にも利用される。すなわち、条件生成部11は、電力系統状態データ生成部12によって生成された電力系統状態データ162に基づいて、次に実行可能な系統操作に関する系統操作条件データ161を生成する。
例えば、図4に示す系統操作手順800の場合、先ず、条件生成部11が、電力系統状態600において実行可能な系統操作700に関する系統操作条件データ161を生成する。このとき、系統操作条件データ161には、電力系統状態600を示す情報と、系統操作700の内容を示す情報とが含まれる。
次に、電力系統状態データ生成部12が、その系統操作条件データ161に基づく系統操作700を行った後の電力系統状態601を示す電力系統状態データ162を生成する。次に、条件生成部11が、電力系統状態601を示す電力系統状態データ162に基づいて、電力系統状態601において実行可能な系統操作703に関する系統操作条件データ161を生成する。この場合、系統操作条件データ161には、電力系統状態601を示す情報と、系統操作703の内容を示す情報とが含まれる。
このように、条件生成部11は、上述した系統操作手順800〜802に含まれる各系統操作700〜715の系統操作条件データ161を生成する際に、直前に生成した系統操作条件データ161で指定された系統操作を行った後の電力系統状態を示す電力系統状態データ162に基づいて、次に実行可能な系統操作の系統操作条件データ161を生成する。
画像生成部13は、電力系統状態データ162から画像を生成する画像生成処理を行う機能部である。画像生成部13は、電力系統状態データ162に基づいて、電力系統200における各構成要素の接続状態および各構成要素の負荷状態を表す画像データ163を生成する。
図6は、画像生成部13による画像生成処理の概要を説明するための図である。
図6に示されるように、画像生成部13は、図3A〜3E等に示される電力系統図を、n×m個(n,mは、2以上の整数)の単位領域30から成る格子状の平面31に、マッピングする。図6では、一例として、n=10,m=10とした平面31が示されている。
画像生成部13は、平面31における各単位領域30を一つの単位画像30Aにそれぞれ割り当てることにより、n×m個の単位画像30Aから成るビットマップ状の画像データ163を生成する。
平面31の“行”、すなわちレイヤーL1〜L10は、電力系統200を構成する各構成要素にそれぞれ割り当てられている。例えば、レイヤーL1には“発電設備2”が割り当てられ、レイヤーL3には“変圧器3”が割り当てられ、レイヤーL2、L4,およびL9には母線6が割り当てられ、レイヤーL5およびレイヤーL8には“遮断器4”が割り当てられ、レイヤーL6およびL7には“送電線5”が割り当てられ、レイヤーL10には下位系統7c,7dが割り当てられている。
画像生成部13は、各レイヤーL1〜L10の単位領域30に対応する単位画像30Aの色情報を、各レイヤーL1〜L10に対応する構成要素の状態に応じて決定する。
ここで、色情報とは、色、色の濃淡、明暗、および模様等の色に関する値である。
具体的に、画像生成部13は、構成要素の定格容量に対する実容量に基づいてその構成要素に対応する単位画像30Aの色情報を決定するとともに、決定した色情報を含む単位画像30Aに基づいて画像データ163を生成する画像生成処理を行う。以下、画像生成処理について詳細に説明する。
図7は、単位画像30Aの色情報の一例を示す図である。
画像生成部13は、下位系統7c,7d、発電設備2、変圧器3、母線6、および送電線5について、電力系統状態データ162に含まれるそれらの構成要素の負荷状態の評価値に基づいて単位画像30Aの色情報を決定する。
例えば、図7に示すように、負荷状態の評価値が“定格超過(負荷レベル7)”である場合には、ハッチングを付した模様の色情報とし、負荷状態の評価値が“低負荷(負荷レベル1)”から“高負荷(負荷レベル6)”の範囲にある場合には、負荷レベルが高くなるほど色が濃くなるべたパターンの色情報とし、負荷状態の評価値が“停止(負荷レベル0)”の場合には、“定格超過(負荷レベル7)”とは異なるハッチングを付した模様の色情報とする。
また、画像生成部13は、各遮断器4について、各遮断器4のオン/オフの状態に基づいて単位画像30Aの色情報を決定する。例えば、図7に示すように、遮断器4がオン状態である場合には、黒のべたパターンを示す色情報とし、遮断器4がオフ状態である場合には、ハッチングを付した模様を示す色情報とする。
このように、電力系統状態データ162に含まれる構成要素毎に割り当てた単位画像30Aの色情報を決定するとともに、それらの単位画像30Aをビットマップ状に並べることにより、電力系統200の状態を表す画像データ163を生成することができる。
電力系統状態評価部14は、画像生成部13によって生成された画像データ163に基づいて、当該画像データ163に対応する電力系統状態の評価を行う機能部である。電力系統状態評価部14は、画像データ163における色情報に基づいて、当該画像データ163で示される電力系統状態を評価する。具体的に、電力系統状態評価部14は、画像データ163に含まれる各単位画像30Aの色情報に基づいて、その画像データ163で特定される電力系統状態の評価値を決定し、その評価値を含む評価値データ164を生成する。
電力系統状態評価部14は、例えば、所謂減点方式で電力系統状態の評価値を決定する。例えば、電力系統状態評価部14は、画像データ163全体に対する画像データ163内のマイナス要素の割合を算出し、その割合に応じた値を調整値とする。そして、問題が生じていない電力系統状態に対する評価値を最大値としたとき、その最大値からその調整値を減算することにより、電力系統状態の評価値を算出する。具体的には、問題が生じていない電力系統状態に対する評価値を“100(最大値)”としたとき、ある電力系統状態の調整値が“20”であった場合には、その電力系統状態の評価値を“80(=100−20)”とする。
上記調整値は、電力系統におけるそれぞれの構成要素の役割や故障した場合の被害の大きさ等を考慮して任意の値に設定すればよい。例えば、発電設備2、変圧器3、母線6、および送電線5については、その状態が“定格超過”の場合に、評価値の調整値を“10”とし、下位系統7c,7dについては、電力供給障害(停電)が発生している場合に、評価値の調整値を“100”としてもよい。
以下、電力系統状態評価部14による電力系統状態の評価方法について、具体例を挙げて説明する。
図8A〜8Fは、電力系統状態の評価方法を説明するための図である。図8A〜8Fには、電力系統200における電力系統状態が示されている。
図9A〜9Fは、図8A〜8Fの各電力系統状態を表す画像データ163_A〜163_Fをそれぞれ示す図である。
ここでは、図8Aに示す電力系統状態を初期状態400Aとし、初期状態400Aから図8B、図8Cの順に系統操作を行った場合と、初期状態400Aから図8D、図8E、図8Fの順に、電力系統200の系統操作を行った場合とを例にとり、各電力系統状態の評価値を決定するためのアルゴリズムについて説明する。
また、以下の説明では、一例として、初期状態400Aの評価値を“100(最大値)”とし、“定格超過”の構成要素1つにつき調整量“10”とし、下位系統7c,7dに電力供給障害(停電)が生じた場合の調整量を“100”とする。また、それ以外の状態(“高負荷(負荷レベル6)”〜“低負荷(負荷レベル1)”)では、調整量を“0”とする。
なお、上述した調整量の具体的な数値は、あくまで一例であって、各構成要素の負荷状態に応じて調整量を任意に設定できることは言うまでもない。
また、図8Aに示す初期状態400Aは、変電所Cに接続されている下位系統7cに対して発電設備2A,2Bから電力が供給され、変電所Dに接続されている下位系統7dに対して変電所Bから電力が供給されている状態である。図9Aには、初期状態400Aを表す画像データ163Aが示されている。
先ず、図8Aに示す初期状態400Aから図8B、図8Cの順に電力系統200の系統操作を行う場合を考える。
初期状態400Aにおいて遮断器4a_1をオフ状態にして送電線5ac_1を停止させた場合、電力系統200は、図8Bに示す電力系統状態400Bに遷移する。電力系統状態400Bでは、発電設備2A(変電所A)から変電所Cへの電力供給が停止し、発電設備2B(変電所B)のみから変電所Cへ電力が供給される。
これにより、発電設備2Bの電力供給量(実容量)が“80”となり、定格容量の“50”を超える。同様に、変電所Bの変圧器3Bの実容量が定格容量を超え、且つ変電所Bと変電所Cとを接続する送電線5bcの実容量が定格容量を超える。その結果、図9Bに示されるように、電力系統状態400Bを示す画像データ163Bにおいて、発電設備2B、変圧器3B、および送電線5bcにそれぞれ対応する単位画像30Aは、“定格超過”を示す色情報を有する。電力系統状態評価部14は、画像データ163_Bに“定格超過”を示す色情報を有する構成要素が“3つ”あることから、“100”から“30(=10×3)”を減算した“70”を画像データ163Bの評価値とする。
次に、電力系統状態400Bにおいて遮断器4b_2をオフ状態にして送電線5bcを停止させた場合、電力系統200は、図8Cに示す電力系統状態400Cに遷移する。電力系統状態400Cでは、送電線5bcが停止しているため、発電設備2B(変電所B)から変電所Cへの電力供給が停止する。
これにより、発電設備2Bの電力供給量(実容量)が“80”から“50”に下がる。その一方で、変電所Cに接続されている下位系統7cへ電力の供給が完全に停止してしまうため、下位系統7cに対する電力供給障害、すなわち停電が発生する。その結果、図9Cに示すように、電力系統状態400Cを示す画像データ163Cにおいて、下位系統7cに対応する単位画像30Aは、“電力供給障害(停電)”を示す色情報を有する。電力系統状態評価部14は、画像データ163C内に“電力供給障害”を示す色情報があることから、“100”から“100”を減算した“0”を画像データ163Cの評価値とする。
次に、図8Aに示す初期状態400Aから図8D、図8E、図8Fの順に、電力系統200の系統操作を行う場合を考える。
初期状態400Aにおいて遮断器4b_2をオフ状態にして送電線5bcを停止させた場合、電力系統200は、図8Dに示す電力系統状態400Dに遷移する。電力系統状態403では、発電設備2B(変電所B)から変電所Cへの電力供給が停止するため、発電設備2A(変電所A)のみから変電所Cへ電力が供給される。
これにより、発電設備2Aの電力供給量(実容量)が“40”となり、定格容量の“30”を超える。その結果、図8Dに示されるように、電力系統状態400Dを示す画像データ163_Dにおいて、発電設備2Aに対応する単位画像30Aは、“定格超過”を示す色情報を有する。電力系統状態評価部14は、この画像データ163Dに、“定格超過”を示す色情報を含む構成要素が“1つ”あることから、“100”から“10(=10×1)”を減算した“90”を画像データ163Dの評価値とする。
次に、図8Dに示される電力系統状態400Dにおいて遮断器4b_1をオン状態にした場合、電力系統200は、図8Eに示す電力系統状態400Eに遷移する。電力系統状態404では、発電設備2A(変電所A)のみから変電所Cへ電力が供給される状態が継続される。このため、図8Eに示されるように、電力系統状態400Eを示す画像データ163Eにおいて、発電設備2Aに対応する単位画像30Aは、引き続き、“定格超過”を示す色情報を有する。電力系統状態評価部14は、この画像データ163Eに、“定格超過”を示す色情報を含む構成要素が“1つ”あることから、“100”から“10(=10×1)”を減算した“90”を画像データ163Eの評価値とする。
次に、図8Eに示される電力系統状態400Eにおいて遮断器4a_3をオン状態にした場合、電力系統200は、図8Fに示す電力系統状態400Fに遷移する。電力系統状態400Fでは、送電線5abが使用状態となるため、変電所Bから変電所Aに発電設備2Bの電力が一部供給される。
これにより、発電設備2Bの電力供給量(実容量)が“40”から“50”に上がる一方で、発電設備2Aの実容量が“40”から“30”に下がる。その結果、図9Fに示されるように、電力系統状態405を示す画像データ163Fには、“定格超過”を示す色情報を含む構成要素がなくなるため、調整値が“0”となり、画像データ163Fの評価値は“100(=100−0)”となる。
電力系統状態評価部14は、上述したアルゴリズムにより、各電力系統状態400A〜400Fの評価値を決定し、その評価値を含む評価値データ164を生成する。
電力系統状態評価データ生成部15は、画像生成部13によって生成された画像データ163と、その画像データ163で表される電力系統状態の評価値データ164とを対応付けたデータを、電力系統状態評価データ165として記憶部16に記憶する。例えば、電力系統状態評価データ生成部15は、画像データ163と評価値データ164のペアが生成される毎に、その2つのデータを1セットとした電力系統状態評価データ165を、記憶部16に順次記憶する。
〈実施の形態1に係るデータ生成装置100の処理の流れ〉
次に、データ生成装置100による処理の流れについて説明する。
図10は、実施の形態1に係る、電力系統シミュレータとしてのデータ生成装置100によるデータ処理の流れを示すフロー図である。
先ず、データ生成装置100に対して、電力系統200の初期状態としての電力系統状態を示す情報と目標状態としての電力系統状態を示す情報とともに、データ処理の開始の指示が入力された場合には、データ生成装置100の条件生成部11が、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させるための系統操作手順を算出する(ステップS1)。
次に、条件生成部11が、上述した手法により、ステップS1で算出した系統操作手順に従って系統操作の系統操作条件データ161を生成し、記憶部16に記憶する(ステップS2)。具体的に、ステップS1において、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させる系統操作手順を複数算出した場合には、その一つの系統操作手順における系統操作の系統操作条件データ161を生成する。例えば、上述の図4に示すように、ステップS1において3つの系統操作手順800〜802が算出された場合には、先ず、例えば系統操作手順800における系統操作の系統操作条件データ161を生成する。
次に、電力系統状態データ生成部12が、上述した手法により、記憶部16に記憶された系統操作条件データ161で指定された系統操作を行った後の電力系統200の状態を算出するとともに、その電力系統状態を示す電力系統状態データ162を生成して記憶部16に記憶する(ステップS3)。
次に、画像生成部13が、ステップS2で記憶部16に記憶された電力系統状態データ162に基づいて、その電力系統状態データ162によって特定される電力系統状態の画像データ163を、上述した手法によって生成する(ステップS4)。
次に、電力系統状態評価部14が、ステップS4で生成した画像データ163に基づいて、その画像データ163で特定される電力系統状態の評価値データ164を、上述した手法によって生成する(ステップS5)。
次に、電力系統状態評価データ生成部15が、ステップS4で生成された画像データ163と、ステップS5で生成された評価値データ164とを対応付けたデータを、電力系統状態評価データ165として記憶部16に記憶する(ステップS6)。
その後、条件生成部11は、目標状態の電力系統状態評価データ165が生成されたか否かを判定する(ステップS7)。すなわち、条件生成部11は、直前のステップS6で生成された電力系統状態評価データ165が、目標状態の電力系統状態評価データ165であるか否かを判定する。例えば、図4の場合、目標状態としての電力系統状態611の電力系統状態評価データ165が生成されたか否かを判定する。
ステップS7において、目標状態の電力系統状態評価データ165が生成されていない場合には、ステップS2に戻り、条件生成部11が、直前のステップS6で電力系統状態評価データ165が生成された電力系統状態において、次に実行可能な系統操作の系統操作条件データ161を生成する。例えば、系統操作手順800において、電力系統状態601の電力系統状態評価データ165まで生成されている場合には、次に実行可能な操作手順703の系統操作条件データ161を生成する。
一方、ステップS7において、目標状態の電力系統状態評価データ165が生成された場合には、条件生成部11が、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させるための別の系統操作手順があるか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8において、別の系統操作手順がない場合には、データ生成装置100は、一連の処理を終了する。
一方、ステップS8において、別の系統操作手順がある場合には、条件生成部11が別の系統操作手順の系統操作条件データ161を生成する(ステップS2)。例えば、系統操作手順800に関する電力系統状態評価データ165の生成が完了した場合には、ステップS2に戻り、系統操作手順801に関する電力系統状態評価データ165を生成するための処理を開始する。
その後は、上述したステップS2〜S8が繰り返し行われることにより、電力系統200を初期状態から目標状態に遷移させるための全ての系統操作手順800〜802に関する電力系統状態評価データ165が記憶部16に蓄積される。
〈実施の形態1に係るデータ生成装置による効果〉
以上、実施の形態1に係るデータ生成装置100は、ある電力系統に対して種々の系統操作を行った場合の電力系統状態を示す画像データ163と、その画像データ163が示す電力系統状態に対する評価値データ164とを紐付けた電力系統状態評価データ165を生成する。
これによれば、種々の電力系統状態において実行可能な系統操作と、その系統操作に対する妥当性とをデータベースとして蓄積することが可能となる。このデータベースを利用することで、様々な電力系統状態における適切な系統操作の操作手順書を、従来の人手作業で行う場合に比べて短時間に作成することが可能となる。
また、データ生成装置100によれば、系統操作後の電力系統状態の画像データを生成し、その画像データに基づいて系統操作後の電力系統状態の評価値を決定するので、人手作業に比べて、より短時間且つ適切に系統操作の良否判定することが可能となる。
また、データ生成装置100によれば、系統操作後の電力系統状態を、電力系統200を構成する構成要素毎の状態に応じた色情報を含む単位画像30Aをビットマップ状に並べた画像データ163によって表すとともに、画像データ163に含まれる色情報に基づいて、その画像データ163で表される電力系統状態を評価するので、複雑なアルゴリズムを用いることなく、系統操作後の電力系統状態の評価値を算出することが可能となる。
特に、データ生成装置100によれば、構成要素の定格容量に対する実容量に基づいて、その構成要素に対応する単位画像30Aの色情報を決定するので、電力系統を構成する各構成要素の負担の大きさを画像として適切に表現することが可能となる。
また、データ生成装置100によれば、ある電力系統状態において実行可能な系統操作の条件を順次生成し、生成された条件の系統操作を行った場合の電力系統状態の画像データとその評価値を繰り返し生成する。具体的には、上述したように、電力系統を初期状態から目標状態に遷移させるための系統操作手順を算出し、その系統操作手順に従って各系統操作に関する系統操作条件データ161を順次生成するので、人手作業では考えつかないような様々なバリエーションの系統操作の手順を見いだすことが可能となる。これにより、様々な局面において対応可能な系統操作の操作手順書を作成することが可能となる。
≪実施の形態2≫
〈実施の形態2に係るデータ生成装置100Aの構成〉
図11は、実施の形態2に係るデータ生成装置の構成を示す図である。
実施の形態2に係るデータ生成装置100Aは、系統操作手順を評価し、その評価に基づいて最適な系統操作手順を選択する機能を有する点において、実施の形態1に係るデータ生成装置100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係るデータ生成装置100と同様である。
図11に示されるように、データ生成装置100Aは、系統操作手順評価部17および系統操作手順選択部18を更に備えている。
系統操作手順評価部17は、条件生成部11によって算出された系統操作手順を評価する機能部である。具体的に、系統操作手順評価部17は、条件生成部11によって算出された系統操作手順に従って系統操作を行った場合の電力系統状態の遷移に関する情報に基づいて、その系統操作手順を評価する。
ここで、上記電力系統状態の遷移に関する情報としては、系統操作手順に従って系統操作を行った場合に遷移する各電力系統状態の評価値、許容できない事象(例えば、停電等の電力供給障害)が発生している電力系統状態の有無、初期状態から目標状態までの電力系統状態の遷移回数、および系統操作の実行回数等を例示することができる。なお、これらの情報の少なくとも一つを、上記電力系統状態の遷移に関する情報として用いればよい。
次に、系統操作手順の評価方法の具体例について説明する。
図12は、実施の形態2に係るデータ生成装置による系統操作手順の評価方法を説明するための図である。
同図には、電力系統200の電力系統状態の遷移図が示され、その遷移図は、図4に示した電力系統状態の遷移図と同様である。図12において、各電力系統状態600〜611を示す図形内に記載されている数値は、電力系統状態評価部14によって算出されたその電力系統状態600〜611の評価値をそれぞれ示している。また、図12において、電力系統状態610では電力供給障害(停電)が発生しているものとする。
系統操作手順評価部17は、電力系統状態の遷移に関する情報として、例えば、初期状態(電力系統状態600)から目標状態(電力系統状態611)に至るまでに実行した系統操作の回数、その系統操作手順800〜802に含まれる電力系統状態の評価値の平均値(例えば算術平均値)、および電力供給障害の有無の情報を用いて、系統操作手順800〜802の評価値を決定する。
例えば、系統操作手順評価部17は、下記式(1)に示す評価関数を用いて、系統操作手順800〜802の評価値Pを算出する。
上記式(1)において、nは、系統操作手順を実行した場合に初期状態から目標状態までの間に存在する電力系統状態の個数を表し、aは、k番目の電力系統状態の評価値を表し、mは、初期状態から目標状態に至るまでに実行した系統操作の回数を表し、bは、初期状態から目標状態に至るまでに実行した系統操作の回数に応じた評価値の調整量を表している。また、cは、電力供給障害の有無を表し、電力供給障害が無い場合にはc=1であり、電力供給障害が有る場合にはc=0である。なお、以下の説明では、一例として、調整量b=5とする。
例えば、系統操作手順800の場合、図12に示されるように、3回(m=3)の系統操作が行われ、初期状態(電力系統状態600)から目標状態(電力系統状態611)までの間に存在する電力系統状態601,604の評価値a601,a604がそれぞれ“50”,“70”であり、電力供給障害が発生している電力系統状態は存在しない(c=1)。この場合、系統操作手順評価部17は、例えば式(1)に基づいて、系統操作手順800の評価値P800={(50+70)/2−5×3}×1=45と算出する。
また、系統操作手順801の場合、図12に示されるように、4回(m=4)の系統操作が行われ、初期状態(電力系統状態600)から目標状態(電力系統状態611)までの間に存在する電力系統状態601,605,608の評価値a601,a605,a608がそれぞれ“50”,“70”,“70”であり、電力供給障害が発生している電力系統状態は存在しない(c=1)。この場合、系統操作手順評価部17は、例えば式(1)に基づいて、系統操作手順801の評価値P801={(50+70+70)/3−5×4}×1=43.3と算出する。
更に、系統操作手順802の場合、図12に示されるように、4回(m=4)の系統操作が行われ、初期状態(電力系統状態600)から目標状態(電力系統状態611)までの間に存在する電力系統状態603,607,610の評価値a603,a607,a610がそれぞれ“50”,“60”,“0”であり、電力系統状態610において電力供給障害が発生している(c=0)。この場合、系統操作手順評価部17は、例えば式(1)に基づいて、系統操作手順802の評価値P802={(50+60+0)/3−5×4}×0=0と算出する。
このように、系統操作手順評価部17は、条件生成部11によって算出された各系統操作手順800〜802のそれぞれの評価値P800〜P802を算出する。
系統操作手順選択部18は、系統操作手順評価部17による各系統操作手順の評価結果に基づいて、最適な系統操作手順を選択する機能部である。具体的に、系統操作手順選択部18は、各系統操作手順800〜802の中から、最も高い評価値P800〜P802が付与された系統操作手順800〜802を選択する。上述の例の場合、系統操作手順800の評価値P800が“45”、系統操作手順801の評価値P801が“43.3”、系統操作手順802の評価値P802が“0”であることから、系統操作手順選択部18は、系統操作手順800を最適な系統操作手順として選択し、最適系統操作手順データ166として記憶部16に記憶する。
〈実施の形態2に係るデータ生成装置100Aの処理の流れ〉
図13は、実施の形態2に係る、電力系統シミュレータとしてのデータ生成装置100によるデータ処理の流れを示すフロー図である。
先ず、データ生成装置100Aに対して、電力系統200の初期状態としての電力系統状態を示す情報と目標状態としての電力系統状態を示す情報とともに、データ処理の開始の指示が入力された場合には、データ生成装置100Aは、データ生成装置100と同様に、ステップS1からステップS8までの処理を実行することにより、初期状態から目標状態に遷移可能な系統操作手順に含まれる全ての電力系統状態の電力系統状態評価データ165を生成する。
ステップS8において、全ての系統操作手順の電力系統状態評価データ165の生成が完了した場合には、データ生成装置100Aの系統操作手順評価部17が、上述した手法により、電力系統状態評価データ165が生成された各系統操作手順の評価値を算出する(ステップS9)。
次に、データ生成装置100Aの系統操作手順選択部18が、電力系統状態評価データ165が生成された全ての系統操作手順の中から、最も高い評価値が付与された系統操作手順を選択する(ステップS10)。選択された系統操作手順は、最適系統操作手順データ166として記憶部16に記憶される。
〈実施の形態2に係るデータ生成装置による効果〉
以上、実施の形態2に係るデータ生成装置100Aによれば、算出した系統操作手順を評価し、その評価結果に基づいて最適な系統操作手順を選択するので、適切な系統操作の操作手順書を更に短時間に作成することが可能となる。
特に、データ生成装置100Aによれば、系統操作手順評価部17が、系統操作手順に従って系統操作を行った場合の各電力系統状態の遷移に関する情報、すなわち、系統操作手順に従って系統操作を行った場合に遷移する各電力系統状態の評価値、許容できない事象(例えば、停電等の電力供給障害)が発生している電力系統状態の有無に関する情報、初期状態から目標状態までの電力系統状態の遷移回数、および系統操作の実行回数等、に基づいて各系統操作手順の評価値を算出するので、系統操作手順をより適切に評価することが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、画像データ163を、電力系統200の各構成要素をn×m個の格子状の平面31の各レイヤーL1〜L10に対応付けたデータとする場合を例示したが、これに限定されるものではない。画像データ163は、電力系統200の各構成要素の状態が画像として表現されているデータであればよい。
また、上記実施の形態では、電力系統状態を表す画像データの評価方法において、画像データ163の区画単位(単位画像30A)毎の調整量の重み付けを、人手作業によって予め設定する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、電力系統状態全体に対する評価値を人手作業によって予め設定し、その電力系統状態全体の評価値から各単位画像30Aの調整量の重み付けを機械学習によって決定してもよい。すなわち、電力系統状態全体を示す画像データ163毎に、その電力系統状態全体の評価値を人手作業によって設定し、それらの画像データ163とその評価値とを対応付けたデータ対(教師データ)を複数用意する。次に、それらのデータ対に基づいて、画像データ163を構成する単位画像30A毎のレイヤーおよび色情報に基づく調整量を算出するための評価関数を生成し、その評価関数を機械学習によってチューニングする。これにより、単位画像30A毎の調整量の重み付けを機械学習によって決定することが可能となる。
また、実施の形態2では、系統操作手順の評価値を算出するための評価関数として、式(1)で表される関数を例示したが、これに限定されるものではなく、種々の関数を用いることができる。
また、実施の形態2では、予め定義した固定の評価関数(式(1))を用いて系統操作手順の評価値を算出する場合を例示したが、この評価関数のパラメータ(例えば、各電力系統状態の評価値や系統操作の実行回数等)の重み付けを、公知の機械学習によって調整してもよい。これによれば、上記評価関数が最適化されるので、より適切な系統操作手順を選択することが可能となる。
100,100A‥データ生成装置、11…条件生成部、12…電力系統状態データ生成部、13…画像生成部、14…電力系統状態評価部、15…電力系統状態評価データ生成部、16…記憶部、17…系統操作手順評価部、18…系統操作手順選択部、161…系統操作条件データ、162…電力系統状態データ、163…画像データ、164…評価値データ、165…電力系統状態評価データ、166…最適系統操作手順データ、30…単位領域、30A…単位画像、31…平面、L1〜L10…レイヤー、A〜D…変電所、2,2A,2B…発電設備、3,3A,3B…変圧器、4,4a_1〜4d_2…遮断器、5,5ac_1,5ac_2,5ab,5bc,5bd_1,5bd_2…送電線、6,6a_0〜6d_1…母線、7c,7d…下位系統。

Claims (4)

  1. 電力系統を初期状態から目標状態へ遷移させるための系統操作手順を算出し、その系統操作手順の系統操作の内容を示す情報と、その系統操作を行う前の前記電力系統の状態を示す情報とを含む系統操作条件データを生成する条件生成部と、
    前記系統操作条件データで指定された系統操作を行った後の前記電力系統を構成する構成要素の状態を示す情報を含む電力系統状態データを生成する電力系統状態データ生成部と、
    前記構成要素毎に単位画像を割り当てるとともに、前記電力系統状態データに含まれる前記構成要素毎の状態に応じて各前記単位画像の色情報を決定し、前記色情報が決定された前記単位画像を含む画像データを生成する画像生成部と、
    前記画像データに含まれる前記単位画像の色情報に基づいて、前記画像データで特定される電力系統状態の評価値を決定する電力系統状態評価部と、
    前記画像生成部によって生成された前記画像データと、前記電力系統状態評価部によって決定された前記電力系統状態の評価値とを含む電力系統状態評価データを生成する電力系統状態評価データ生成部と、
    前記電力系統状態評価データを記憶する記憶部と、を備え
    前記条件生成部は、前記系統操作手順に従って系統操作を行うことにより前記目標状態の前記電力系統状態評価データが得られたか否かを判定する
    データ生成装置。
  2. 請求項に記載のデータ生成装置において、
    前記画像生成部は、前記構成要素の定格容量に対する実容量に基づいて、前記構成要素に対応する前記単位画像の前記色情報を決定する
    ことを特徴とするデータ生成装置。
  3. 請求項1または2に記載のデータ生成装置において、
    前記条件生成部は、直前に生成した前記系統操作条件データで指定された系統操作を行った後の前記電力系統の状態において次に実行可能な系統操作の前記系統操作条件データを順次生成する
    ことを特徴するデータ生成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のデータ生成装置において、
    前記系統操作手順に従って系統操作を行った場合の各電力系統状態の遷移に関する情報に基づいて各系統操作手順の評価値を算出する系統操作手順評価部と、
    前記系統操作手順評価部によって算出された前記系統操作手順の評価に基づいて、最適な前記系統操作手順を選択する系統操作手順選択部と、を更に備え
    前記電力系統状態の遷移に関する情報は、前記系統操作手順に従って系統操作を行った場合に遷移する前記電力系統状態の評価値、許容できない事象が発生している電力系統状態の有無、前記初期状態から前記目標状態までの電力系統状態の遷移回数、および前記系統操作の実行回数の少なくとも一つを含む
    ことを特徴とするデータ生成装置。
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