JP6756304B2 - 防水シート及び防水施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、屋外タンク、特に主に製油所等に多く設置されている大型タンクの底部側と土台部分との境界部分への雨水の浸入を防止するのに有効に用いられる防水シート及び防水施工方法に関する。
従来より、屋外タンク、主に製油所等に多く設置されている大型タンクには、その底部側と土台部分との境界部分への雨水の浸入の点で問題があった。この問題の対策として、該境界部分を、シーラント層を積層した弱粘性ゴムシートで覆うことで雨水の浸入を防止することが行われてきた。しかし、弱粘性ゴムシートは天然ゴムや未加硫ブチルゴム等の合成ゴムからなり、耐候性、耐熱性、耐寒性に問題があり、雨水の浸入を長期間防止することができずに、屋外タンク底部に錆が発生しタンクが破損する危険性があった(特許文献1)。
また、シリコーン製防水シート以外の事例として、EPDM系加硫ゴムをシール材として用いることが提案されている。設置基盤と貯留タンクの底板との間を止水するシール材において、可撓性部材の一端にレ字状の折り返し部を設け、上記折り返し部下面及び可撓性部材の他端の下面を、それぞれ設置基盤または貯留タンクの底面との水密取り付け部として、それぞれに未加硫ブチルゴムの自着層を設けることを特徴としている(特許文献2)。しかし、未加硫ブチルゴムは、本願発明者による浸水試験の結果、モルタル貼付け面から簡単に剥離してしまうことが確認されており、満足な防水機能を有しているとは言い難い。
また、厚さ1mmのEPDMシートに、ブチル系の粘着剤の中間に繊維補強層を挟持されてなる防水シートが提案されている(特許文献3)。これら粘着層はブチル系であるため、上記と同様に満足な防水機能を有しているとは言い難い。
耐候性、耐熱性、耐寒性に優れるシリコーンゴムをシート状にして、シリコーンゴム製シートにシリコーン粘着層を一体化させた防水シートを用いて、該境界部分を覆うことで雨水の浸入防止を目的に使用される(特許文献4)。このシリコーンゴム製防水シートは耐候性、耐熱性、耐寒性に優れるものの、実際に施工すると破損する事例が若干ではあるが確認されている。その例として、寒冷地においてタンク上部が氷結した場合、その氷結物が落下して、衝撃により破損する事例が確認された。また、小動物による被害も数件確認されている。それらは、カラスが嘴で突いて破損したことが判明している。宇都宮大学農学部のカラスの生態調査研究によると、合成ゴムより臭気の少ないシリコーンゴムで、適度な伸びと硬さ(目安として100〜500%の伸び、硬さ(デュロメータA)で50〜80)のものは、その感触を味わったカラスにとって興味の対象となる場合があり、破損することがあるようである。
特開平8−198384号公報 特開2000−309394号公報 特開平3−190730号公報 特開2012−215057号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、屋外タンクの底部側と土台部分との境界部分に雨水の浸入を目的として敷設する防水シートにおいて、長期に亘り安定した貼着特性を保持すると共に、落下物の衝撃や小動物の被害等に耐え得る防水シートを提供することを目的とする。また、貼着特性と共に耐衝撃性を付与された防水シートを敷設することにより、該防水シートの剥がれや破損が長期に亘って起こりにくく、構造物の水分に起因する劣化を長期に亘って抑制することができる防水施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、下記のエラストマー製防水シート及び防水施工方法を提供する。
[1]
基材層に粘着層を積層してなる防水シートであり、上記粘着層が、
(A)1分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、
(B)R2 3SiO1/2単位(式中、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であるが、R2はアルケニル基を含む)とSiO2単位とを主成分とする樹脂質共重合体、
(C)珪素原子と結合する水素原子(SiH基)を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(D)付加反応触媒
を含有してなる付加反応硬化型シリコーン組成物の硬化物からなり、該硬化物の硬さがCSR−2型硬度計で3〜20であり、
上記基材層が、主成分のポリマーにシリコーンを含まず、かつ上記(C)成分及び(D)成分を含有してなるエラストマー組成物の硬化物からなることを特徴とする防水シート。
[2]
上記エラストマー組成物が、(E)非共役ポリエンが、下記一般式(1)又は(2)
Figure 0006756304
(式中、nは0〜10の整数であり、R1は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基である。)
Figure 0006756304
(式中、R3は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。)
で示される少なくとも1種のノルボルネン化合物よりなる、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムを含む組成物である[1]記載の防水シート。
[3]
(A)成分の配合量が、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して20〜100質量部であり、(B)成分の配合量が、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して0〜80質量部である[1]又は[2]記載の防水シート。
[4]
付加反応硬化型シリコーン組成物における(C)成分の配合量が、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して0.5〜20質量部である[1]〜[3]のいずれかに載の防水シート。
[5]
(E)成分において、(a)エチレン単位と(b)α−オレフィン単位のモル比[(a)/(b)]が40/60〜95/5である[2]〜[4]のいずれかに記載の防水シート。
[6]
(E)成分のアルケニル基の含有量が0.0001〜0.01モル/gである[2]〜[5]のいずれかに記載の防水シート。
[7]
エラストマー組成物の硬化物のデュロメータータイプA硬さが30〜90である[1]〜[6]のいずれかに記載の防水シート。
[8]
エラストマー組成物に、更に、ゴム補強剤及び/又は無機充填剤を含有する[1]〜[7]のいずれかに記載の防水シート。
[9]
[1]〜[8]のいずれかに記載の複数の防水シートを併設して、水分の浸入を防止する箇所を含む部分を液密に被覆すると共に、互いに隣接する上記防水シートを重なり部分の幅を5mm以上として液密に重ね合せて貼着するようにした防水シートの防水施工方法。
本発明の防水シートは、屋外タンクの底部側と土台部分との境界部分に雨水の浸入を目的として敷設され、長期に亘り安定した貼着特性を保持すると共に、落下物の衝撃や小動物の被害等に耐え得る特性を有するため、破損による雨水の浸入も起こり難く、敷設された構造物の劣化が抑制されることで、長期使用が可能となる。また、本発明に係る防水施工方法は、敷設された構造物の劣化を効果的に抑制し得、長期にわたる使用を可能とするものである。
本発明に係る防水シートの一実施例を示す断面図である。 屋外タンクの設置状態を示す概略断面図である。 図2における土台と屋外タンクとの境界部分を拡大した断面図である。 本発明に係る防水シートの防水施工方法の一実施例を示し、屋外タンクの底部側(アニュラ板)と土台部分との境界部分に、図1の防水シートを貼着した状態を示す概略断面図である。 図4に示した実施例において、屋外タンクの底部側(アニュラ板)と土台部分との境界部分に、複数枚の防水シートを貼着した施工部分の一部を拡大した平面図である。
以下、本発明につき更に詳述する。
図1に、本発明の防水シートの構造を説明する断面図を示す。図1に示すように、本発明の防水シート10は、基材層11の片面に粘着層12を積層がされてなるものであり、通常粘着層12上には保護フィルム13が剥離可能に積層される。使用時には、保護フィルム13が剥離され、粘着層12を所用箇所に粘着する。
上記粘着層12は、付加反応硬化型シリコーン組成物の硬化物を使用する。当該シリコーン組成物は、
(A)1分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、
(B)R2 3SiO1/2単位(式中、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であるが、R2はアルケニル基を含む)とSiO2単位とを主成分とする樹脂質共重合体、
(C)珪素原子と結合する水素原子(SiH基)を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(D)付加反応触媒
を含有してなる付加反応硬化型シリコーン組成物であり、硬化後の硬さがCSR−2型硬度計で3〜20である。
上記付加反応硬化型シリコーン組成物の(A)成分は、1分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンであり、この(A)成分のオルガノポリシロキサンとしては、下記平均組成式(I)
1 aSiO(4-a)/2 (I)
で示されるものが用いられる。
式中、R1は互いに同一又は異種の炭素数1〜10、好ましくは1〜8の非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数である。ここで、上記R1で示される珪素原子に結合した非置換又は置換の1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられるが、全R1の90モル%以上がメチル基であることが好ましい。
この場合、R1のうち少なくとも2個はアルケニル基(炭素数2〜8のものが好ましく、更に好ましくは2〜6である)であることが必要である。なお、アルケニル基の含有量は、全有機基(即ち、上記の非置換又は置換の1価炭化水素基)R1中、0.00001〜0.05mol/g、好ましくは0.00001〜0.01mol/gとすることが好ましい。このアルケニル基は、分子鎖末端の珪素原子に結合していても、分子鎖途中の珪素原子に結合していても、両者に結合していてもよいが、少なくとも分子鎖両末端の珪素原子に結合したアルケニル基を含有するものが好ましい。アルケニル基の含有量が0.00001mol/gより少ないと、十分なゴム様物性が得られなくなってしまい、0.05mol/gより多いと、硬度が高くなりすぎて粘着力が低下してしまうおそれがある。
重合度については特に制限はないが、常温で液状のものが好ましい。通常、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の平均重合度が50〜20,000、好ましくは100〜10,000、より好ましくは100〜2,000程度のものが好適に使用される。
また、このオルガノポリシロキサンの構造は基本的には主鎖がジオルガノシロキサン単位(R1 2SiO2/2)の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基(R1 3SiO1/2)又はヒドロキシジオルガノシロキシ基((HO)R1 2SiO1/2)で封鎖された直鎖状構造を有するが、部分的には分岐状の構造、環状構造等であってもよい。
(B)成分の樹脂質共重合体(即ち、三次元網状構造の共重合体)は、R2 3SiO1/2単位及びSiO2単位を主成分とする。ここで、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であり、炭素数1〜10、特に1〜8のものが好ましく、R2で示される1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられる。
(B)成分の樹脂質共重合体は、上記R2SiO1/2単位及びSiO2単位のみからなるものであってもよく、また必要に応じ、R2 2SiO単位やR2SiO3/2単位(R2は上記の通り)をこれらの合計量として、全共重合体質量に対し、50%以下、好ましくは40%以下の範囲で含んでよいが、R2 3SiO1/2単位とSiO2単位とのモル比[R2 3SiO1/2/SiO2]は0.5〜1.5、特に0.5〜1.3が好ましい。このモル比が0.5より小さくても、1.5より大きくても十分な硬度・強度が得られなくなってしまう。更に、(B)成分の樹脂質共重合体は、好ましくは1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、アルケニル基の含有量が0.0001mol/g以上であり、好ましくは0.0001〜0.003mol/g、更に好ましくは0.0002〜0.002mol/gの範囲である。アルケニル基の含有量が0.0001mol/gより少ないと、十分なゴム様物性が得られなくなってしまい、0.003mol/gより多いと、硬度が高くなりすぎて粘着力が低下してしまうおそれがある。
上記樹脂質共重合体は、常温(25℃)で流動性を有する液状(例えば10mPa・s以上、好ましくは50mPa・s以上)のものでも、流動性のない固体状のものであってもよい。固体状の場合は、トルエン等の有機溶媒に溶解した状態であってもよい。この樹脂質共重合体は、通常適当なクロロシランやアルコキシシランを当該技術において周知の方法で加水分解することによって製造することができる。
上記(A)及び(B)成分の配合量は、(A)及び(B)成分の合計を100質量部とした場合、(A)成分は20〜100質量部、好ましくは20〜90質量部、特に30〜90質量部の範囲が、また(B)成分は0〜80質量部、好ましくは10〜80質量部、特に10〜70質量部の範囲が好ましい。(A)成分が少なすぎる、即ち(B)成分が多すぎると、ゴム様物性が著しく低下してしまう。粘着性、強度の点から、(A)成分に(B)成分を併用することが好ましい。
(C)成分は、珪素原子と結合する水素原子(SiH基)を1分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、分子中のSiH基が上記(A)成分及び(B)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基とヒドロシリル化付加反応により架橋し、組成物を硬化させるための硬化剤として作用するものである。この(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、下記平均組成式(II)
3 bcSiO(4-b-c)/2 (II)
(式中、R3は炭素数1〜10の非置換又は置換の1価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1、cは0.001〜1.0で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する正数である。)
で示され、1分子中に少なくとも2個(通常2〜200個)、好ましくは3〜100個、より好ましくは3〜50個の珪素原子結合水素原子を有するものが好適に用いられる。ここで、R3の1価炭化水素基としては、R1で例示したものと同様のものを挙げることができるが、脂肪族不飽和基を有しないものが好ましい。また、bは好ましくは0.8〜2.0、cは好ましくは0.01〜1.0、b+cは好ましくは1.0〜2.5であり、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、環状、分岐状、三次元網目状のいずれの構造であってもよい。この場合、1分子中の珪素原子の数(又は重合度)は2〜300個、特に4〜150個程度の室温(25℃)で液状のものが好適に用いられる。なお、珪素原子に結合する水素原子は分子鎖末端、分子鎖の途中のいずれに位置していてもよく、両方に位置するものであってもよいが、反応速度が速い分子鎖末端にあるものが好ましい。即ち、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C65)SiO3/2単位とからなる共重合体等が挙げられる。
この(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して0.5〜20質量部、特に1.0〜10質量部である。配合量が少なすぎても多すぎても、十分な強度が得られなくなってしまう。また、この(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A)及び(B)成分中に含まれる珪素原子に結合したアルケニル基に対する(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子(SiH基)の量がモル比で、0.5〜1.1、より好ましくは0.6〜1.0となる量で配合する。かつ100%付加架橋反応が進行すると仮定したときに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの量は0.005〜0.01mol/gとなる量を配合するのが好ましい。
ここで、系内に存在するアルケニル基量に対する(C)成分のSiH基のモル比をH/Viとして示し、また、理論的架橋量とは、系内に添加された(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子(SiH基)と、系内に存在するアルケニル基が100%反応した場合の架橋量のことである。即ちH/Viが1以下の時は、SiH基の量が、H/Viが1以上の時は、アルケニル基の量が理論的架橋量となる。これらの官能基量は、組成物設計時の計算式に基づいた量でもよいが、実測値を用いた方がより好ましい。官能基量の実測は、公知の分析方法による、水素ガス発生量或いは不飽和基の測定、NMRによる解析等によって行う。系内の官能基量は、分子内の官能基量をXmol/g、添加量がY質量部の場合、X×Ymol/gで表される。
(D)成分は、従来公知のものでよく、通常、白金又は白金化合物に代表される白金族金属系付加反応触媒(通常、(A)及び(B)成分の合計アルケニル基含有オルガノポリシロキサンに対し1〜1,000ppm)を含有するものが用いられる。
この粘着層12は、未加硫の状態でも粘着性を発現するが、長期間に亘り使用されることを想定すると経時変化が少ない方が好ましい。経時変化は粘着層が加硫されたものである方が少ない。加硫方法は、特に限定されないが、作業現場で硬化させるタイプのものよりも既に加硫させてシート状に粘着層を形成したタイプの方が好ましい。
上記シリコーン組成物を用いて得られる粘着層12の硬さは、基材層11の硬さより小さいもので、アスカーC硬度で10未満が好ましい。当該硬度が10を超えると粘着性が低下してしまう場合がある。より好ましくは、アスカーC硬度より低硬度を測定するのに好適なアスカーCSR−2型硬度計で3〜20が好ましく、更に好ましくは10〜18の範囲である。
また、JIS Z 0237に準拠し、モルタルテストピースに粘着し、剥離速度300mm/minで180度ピール試験を行った場合の粘着力が5N/25mm以上であることが好ましい。好ましくは5〜30N/25mmの範囲である。5N/25mm未満では粘着層を所用の被貼着部に貼着する場合、被貼着部に対する粘着力が低く、貼り付けに問題があり、30N/25mmを超えると、リワーク性や再付着性に支障をきたす場合がある。
なお、上記粘着層12を形成する組成物には、上述した成分に加え、必要に応じて、その他の成分として、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、石英粉、珪藻土、炭酸カルシウムのような充填剤や、カーボンブラック、導電性亜鉛華、金属粉等の導電剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱剤等の充填剤を配合してもよい。更に、窒素含有化合物やアセチレン化合物、リン化合物、ニトリル化合物、カルボキシレート、錫化合物、水銀化合物、硫黄化合物等のヒドロシリル化反応制御剤、ジメチルシリコーンオイル等の内部離型剤、接着性付与剤、チクソ性付与剤等を配合することは任意とされる。
上記基材層11は、耐寒性、耐熱性、耐候性に優れ、かつ衝撃に耐え得るエラストマーとしてエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムを含む組成物を使用することが好ましい。
上記基材層11は、主成分のポリマーにシリコーンを含まず、主成分として下記(E)成分を含み、かつ上記(C)成分、(D)成分を含有してなるエラストマー組成物を用いて形成される。
(E)成分は、エチレンに由来する構造単位、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位、少なくとも1種の非共役ポリエンに由来する構造単位を含む。
より具体的には、非共役ポリエンが、下記一般式(1)又は(2)で示される少なくとも1種のノルボルネン化合物よりなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムを含む。
Figure 0006756304
(式中、nは0〜10の整数であり、R1は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基である。)
Figure 0006756304
(式中、R3は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。)
上記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンにおいて、炭素数3〜20のα−オレフィン(以下、単に「α−オレフィン」ともいう)に由来する構造単位は、(E)成分に柔軟性(低結晶性)を与える。α−オレフィンの炭素数は、原料コスト、本発明の共重合体の機械的性質及び共重合体を含む組成物から得られる成形品のゴム弾性の観点から、好ましくは3〜8である。このようなα−オレフィンの例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−エイコセン等が挙げられる。なかでもプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン及び1−オクテンが好ましい。これらα−オレフィンは、1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の共重合体全構造単位中のα−オレフィンに由来する構造単位の割合は、種々の公知の方法により測定する事ができ、例えば、1H−NMRスペクトルの測定により求めることができる。
非共役ポリエンに由来する構造単位は、(E)成分に架橋反応性を与える。非共役ポリエンは、二重結合を2つ以上有し、かつその二重結合同士が共役していなければ特に限定されないが、コストの観点から、炭素数5〜20の非共役ジエンが好ましく、炭素数5〜15の非共役ジエンがより好ましい。このような非共役ジエンの例として、5−エチリデン−2−ノルボルネン(以下、ENBと記す)、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン(以下、VNBと記す)、ノルボルナジエン及びメチルテトラヒドロインデンが鎖状非共役ジエンとして、1,4−ヘキサジエン及び7−メチル−1,6−オクタジエンが挙げられる。なかでもENB、VNBが好ましい。これら非共役ポリエンは、1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の共重合体全構造単位中の非共役ポリエンに由来する構造単位の割合は、種々の公知の方法により測定する事ができ、例えば、1H−NMRスペクトルの測定により求めることができる。
上記(E)成分は、(a)エチレン単位と(b)α−オレフィン単位のモル比[(a)/(b)]を40/60〜95/5、好ましくは50/50〜90/10、より好ましくは55/45〜85/15の割合で含有していることが好ましい。このモル比が上記範囲内にあると、特に耐熱性、強度特性、ゴム弾性に優れると共に、耐寒性及び加工性に優れた基材層11を与えるエラストマー組成物が得られる。
なお、非共役ポリエンの割合は、共重合したエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム中における非共役ポリエン由来のアルケニル基(末端ビニル基)の含有量が0.0001〜0.01モル/g、特には0.0002〜0.005モル/gとなる割合で配合することが好ましい。このアルケニル基(末端ビニル基)含有量が少なすぎると十分なゴム物性を有する硬化物が得られない場合があり、多すぎると硬くて脆い硬化物となってしまう場合がある。
また、(E)成分のヨウ素価は、0.5〜50(g/100g)が好ましく、0.8〜40(g/100g)がより好ましく、1〜30(g/100g)が更に好ましい。このヨウ素価が0.5(g/100g)未満の場合、架橋度が小さくなり、ゴム物性が不十分になってしまう場合があり、50(g/100g)より大きくなると、流動性が悪くなり、その結果加工性に問題が生じてしまう場合がある。
上記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムとして、エチレン・プロピレン・ENB共重合体であるKeltanシリーズ(LANXESS社製)が挙げられる。そのなかでも、Keltan2650(125℃ムーニー粘度25、エチレン含有量53質量%、ENB量6.0質量%)、Keltan2450(125℃ムーニー粘度28、エチレン含有量48質量%、ENB量4.1質量%)等が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
(C)成分は、上記付加反応硬化型シリコーン組成物で使用できるものと同様のものを使用することができる。
エラストマー組成物における上記(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、後述する(E)成分100質量部に対して1〜20質量部が好ましく、1〜10質量部がより好ましい。配合量が少なすぎても多すぎても、十分なゴム物性が得られない。
(D)成分は、上記付加反応硬化型シリコーン組成物で使用できるものと同様のものを使用することができ、通常、白金又は白金化合物に代表される白金族金属系付加反応触媒(通常、(C)成分及び(E)成分の合計質量に対し1〜1,000ppm程度)とを含有するものが用いられる。
上記基材層11を形成する組成物には、従来公知のゴム補強剤、無機充填剤、軟化剤、老化防止剤、着色剤、分散剤、難燃剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
上記ゴム補強剤は、架橋ゴムの引張り強度、引裂き強度、耐摩耗性等の機械的強度を高める効果がある。このようなゴム補強剤としては、具体的には、SRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF、FT、MT等のカーボンブラック、シランカップリング剤等により表面処理が施されているこれらのカーボンブラック、微粉ケイ酸、シリカ等が挙げられる。シリカの具体例としては、煙霧質シリカ、沈降性シリカ等が挙げられる。これらのシリカは、ヘキサメチルジシラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等の反応性シランあるいは低分子量のシロキサン等で表面処理されていてもよい。また、これらシリカの比表面積(BET法)は好ましくは50m2/g以上、より好ましくは100〜400m2/gである。
これらのゴム補強剤の種類及び配合量は、適宜選択できるが、ゴム補強剤の配合量は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム100質量部に対して、300質量部以下が好ましく、200質量部以下がより好ましい。下限は、特に制限されないが、ゴム補強剤を配合する場合、その配合量は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましい。
上記無機充填剤としては、具体的には、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー等が挙げられる。
これらの無機充填剤の種類及び配合量は、適宜選択できるが、無機充填剤の配合量は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム100質量部に対して、300質量部以下が好ましく、200質量部以下がより好ましい。下限は、特に制限されないが、無機充填剤を配合する場合、その配合量は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム100質量部に対して30質量部以上が好ましく、50質量部以上がより好ましい。
上記軟化剤としては、通常ゴムに使用される軟化剤を用いることができる。具体的には、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン等が挙げられる。これらの軟化剤の配合量は、架橋物の用途により適宜選択される。
上記老化防止剤としては、加硫阻害を起こしにくいヒンダードフェノール系の老化防止剤が好ましい。
上記エラストマー組成物は、未硬化であるよりは、硬化させる方がゴム弾性に優れるため、その特性をより発揮しやすい。通常エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムは、硫黄加硫、有機過酸化物加硫により硬化させるが、これらにより得られた成形品は、シリコーン組成物を付加反応硬化により粘着層として積層することが困難であり、本発明の目的を達成し得ない。
上記エラストマー組成物には、上記のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムの他に、SiH基を1分子中に少なくとも2個以上持つオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び付加反応触媒、反応制御剤を含み、付加反応により硬化物を得る。前述の通り、従来公知のゴム補強剤、無機充填剤、軟化剤、老化防止剤、着色剤、分散剤、難燃剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。反応抑制剤としては公知のものでよいが、不飽和基含有化合物が好ましい。このなかで環状ビニルメチルシロキサン(V−4)等のビニル基含有オルガノポリシロキサン、エチニルシクロヘキサノール等のエチニル基含有アルコールが好適に用いられる。
上記エラストマー組成物は、押出成形、カレンダー成形、プレス成形、インジェクション成形、トランスファー成形、或いは任意の溶剤に溶解させてコーティング成形等により、架橋成形することができる。通常100〜300℃の温度で1〜30分間加熱により組成物を硬化させる。この硬化においては、常圧熱気加硫(HAV)、スチーム加硫による成形も可能である。本発明ではシート状に成形するのが望ましいため、カレンダー成形、コーティング成形が特に好ましい。このシート状成形物を基材層として用いる。
上記エラストマー組成物の硬化後のゴム物性は、特に限定されないが、硬化した状態でゴム特性を示すものであればよい。その目安は、触感で極端なべたつきがないのが好ましい。ゴム物性は、JIS K 6249に準拠した測定方法において、デュロメータータイプA硬さが30〜90であることが好ましく、50〜85であることがより好ましい。引張り強さは2MPa以上が好ましく、3MPa以上がより好ましい。伸びは50〜800%が好ましく、100〜600%がより好ましい。引裂き強さは10kN/m以上が好ましく、15kN/m以上がより好ましい。これらの物性の範囲を外れた場合、防水シート表面に傷や破損が生じやすくなる可能性が考えられる。
なお、上記基材層11を形成する組成物には、上述した成分に加え、必要に応じて、その他の成分として、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、石英粉、珪藻土、炭酸カルシウムのような充填剤や、カーボンブラック、導電性亜鉛華、金属粉等の導電剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱剤等の充填剤を配合してもよい。更に、窒素含有化合物やアセチレン化合物、リン化合物、ニトリル化合物、カルボキシレート、錫化合物、水銀化合物、硫黄化合物等のヒドロシリル化反応制御剤等を配合することは任意とされる。
上記防水シート10の厚さは0.7〜6mmが好ましい。そのうち基材層11の厚さは、0.2〜3mm、好ましくは0.2〜1.5mmである。基材層11の厚さが0.2mm未満では、シートの弾性を生かすのに不十分な場合があり、3mmを超えると、重量が大きくなり、貼り付けに影響を及ぼし、またコスト的に不利になってしまう場合が生じる。また、粘着層12の厚さは、0.5〜3mmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜2mmの範囲である。粘着層12の厚さが0.5mm未満では、粘着層12が被貼着部の表面凹凸を吸収できなくなり、3mmを超えると、貼り付け面のゴム強度が粘着層12の強度に依存してしまいゴム破壊を起こす可能性がある。
本発明の防水シート10では、上記基材層11上に粘着層12を積層するが、上記基材層を形成する組成物を硬化して基材層11を形成した後に粘着層12を形成するようにしてもよいし、基材層を形成する組成物をポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム上にカレンダー成形して分出しして、未加硫の状態で粘着層を形成する組成物を積層してもよい。
粘着層を形成する組成物は、基材層を形成する組成物上に、ディッピング、コーティング、スクリーン印刷等する方法で積層シートを得る方法があり、コーティング成形が好適に使用できるので好ましい。なお、これらの硬化条件としては、80〜250℃で10秒〜1時間の範囲が好ましい。更に、低分子成分を除く等の目的で120〜250℃で1〜100時間程度のアフターキュアを行ってもよい。
ここで、本発明の防水シートは、主に屋外タンクの底部側と土台部分との境界部分における雨水の浸入を目的として敷設することにより使用されるものである。その方法の一例について説明する。
図2は、屋外タンクの設置状態を示す概略断面図であり、図中、屋外タンク30は、コンクリート製の土台20に支持されて設置されている。この屋外タンク30内には、例えば石油類、アスファルト、種々のガス類等の内容物が収容されている。この屋外タンク30は、通常円柱形をしており、おおむね直径は10〜80m、高さは10〜50mである。なお、図2において、21は地面であり、40は屋外タンク30上部に付着した氷結物である。屋外タンク30のタンク底部はアニュラ板31にて構成され、土台20とアニュラ板31との境界部分32を露出させることなく、防水シートで完全に覆うことで雨水の浸入を長期間防止することができる。なお、土台はコンクリート、モルタル、アスファルトコンクリート、アスファルトモルタル、アスファルトサンドのいずれかあるいはその組み合せからなる。なお、33はタンクの側面を示す。
図3は、図2の土台20と屋外タンク30との境界部32を拡大した図である。このような場合、外部に露呈している境界部32から雨水などが浸入するおそれがあり、ここに雨水が浸入するとタンク30に錆が発生してしまう。
図4及び図5に、本発明の防水シート10を敷設して防水施工した状態を示す。
図4は、本発明の防水シート10を敷設して、上記境界部32を被覆した状態を示す断面であり、図5は、上記境界部32に、複数枚の防水シート10を貼着した施工部分を示す上面図である。
図4のように、防水シート10は、土台20と屋外タンク30に密着され、境界部32を覆うように敷設される。そして、図5のように、防水シート10は通常複数枚を用い、これら複数枚を上記境界部32に沿って並設し、境界部分全部を防水シート10にて被覆する。この場合、隣り合うシート10,10は端部同士を重ね合せることが好ましく、その重なり部分の幅は5〜50mmとすることが好ましく、10〜20mmとすることがより好ましい。重なり部分の幅が5mmより小さいと施工中に剥がれが生じることがあり、該境界部分を完全に覆うことができず、防水機能を果たさないおそれがある。50mm以上では境界部分を覆うための防水シートの必要量が多くなり、コスト高となる。
本発明では、この防水シート10として、上述した構成を有するものを使用することにより、図2に示した氷結物40の落下や小動物による破損が起こりにくく、長期に亘って防水性能が維持される。
防水シートを貼着した時に必ずしもシーリング材を用いる必要はないが、より強固に貼着させるためにシートの境界部分やシートとシートとの重ね合わせ部分にシーリング材を用いてもよい。なお、シーリング材としては特に制限はなく、公知のシリコーン系、ポリサルファイド系、ポリウレタン系等のいずれのものも使用できるが、シリコーンシーリング材が好適に用いられる。このようなシーリング材としては市販品を用いてもよく、例えばシリコーンシーリング材としては、信越化学工業(株)製のシーラントマスター300、シーラント70、シーラント701等が使用できる。また、信越ポリマー(株)製のポリマエースHJ−14S、HJ−1588Lもシーリング材として使用できる。これらについては、本発明の防水シートに用いても、硬化性やシーリング性に特別問題がないことを確認した。
防水シートの貼着は、貼着施工部分を前処理して、シートが貼着しやすいようにしてもよい。防水シートに粘着性があるため、貼着施工部分の粘着性向上を目的とした、プライマー等による前処理は必要ではない。粘着面を貼着側にして貼着を行なう。また、境界部分に段差が生じて、貼着面に過度なストレスがかかることが想定される場合は、段差解消のための手段を実施することが好ましい。その手段としては、例えば、段差にモルタルを敷設したり、バックアップ材を用いたりする方法が挙げられる。
本発明の防水シートとして、粘着性のある防水シートを用いることにより、プライマーレスでの施工が可能になり、大幅に工期を短縮することができる。また、再度粘着力で防水機能を発揮できることが大きな特徴である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1]
[防水シートAの作製]
ポリオレフィン系合成ポリマーとして、エチレン・プロピレン・ENB共重合体であるKeltan2650(前出)100質量部を加圧ニーダーにて2分間練った(素練り工程)。その後湿式シリカであるNipsil−VN3(東ソー・シリカ(株)製)15質量部、ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)製)18質量部、分散剤として平均重合度20〜30のヒドロキシ末端メチルビニルシロキサン5質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤イルガノックス−1010/1質量部を加圧ニーダーに添加し2分間混練りした。その後Nipsil−VN3は15質量部ずつ分割で添加し各々2分間混練りし、合計60質量部のNipsil−VN3を混練りし終えてから更に2分間混練りしてゴムコンパウンドAを得た。混練りは加圧ニーダーの設定温度を120℃にして行い、混練り終了時のゴムコンパウンドAのタップ温度は135℃であった。
得られたゴムコンパウンドAに付加反応触媒であるX−93−1410P−70/0.14質量部、反応抑制剤であるX−93−1122P−70/0.10質量部、付加反応架橋剤であるX−93−1346P−70/3.11質量部(いずれも信越化学工業(株)製)を二本ロールで添加混合後、プレス成形にて150℃、10分間加熱して平均厚さ0.7mmの基材層Aを得た。
一方、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度1,000のジメチルポリシロキサン92.5質量部、室温(25℃)で固体の(CH2=CH)(CH32SiO1/2単位、(CH33SiO1/2単位及びSiO2単位からなる樹脂質共重合体[((CH2=CH)(CH32SiO1/2単位+(CH33SiO1/2単位)/SiO2単位(モル比)=0.85、CH2=CH−基含有量:0.0008mol/g]7.5質量部を含む50%トルエン溶液を撹拌混合器に入れ、30分混合した後、トルエンを完全に留去した(アルケニル基量0.00865mol/g)。このシリコーンベース100質量部に、架橋剤として(CH32HSiO1/2単位とSiO2単位を主成分としたSiH基を有する樹脂質共重合体(SiH基量0.0013mol/g)を6.0質量部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.1質量部を添加し、15分撹拌を続けて、シリコーン組成物Aを得た。このシリコーン組成物Aに白金触媒(Pt濃度1質量%)0.2質量部を混合し、粘着性組成物Aを得た。
上記の基材層Aに、卓上コータを使用して上記粘着性組成物Aを1.0mmになるように積層コーティングし、加熱炉で140℃、5分間加熱硬化させて、2層の防水用積層硬化シートAを得た。得られた防水用積層硬化シートAの平均厚さは1.7mmであった。
[実施例2]
[防水シートBの作製]
ポリオレフィン系合成ポリマーとして、エチレン・プロピレン・ENB共重合体であるKeltan2650(前出)100質量部を加圧ニーダーにて2分間練った(素練り工程)。その後乾式処理シリカであるAEROSIL R972(日本アエロジル(株)製)10質量部、ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)製)28質量部、分散剤として平均重合度20〜30のヒドロキシ末端メチルビニルシロキサン8質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤イルガノックス−1010/1質量部を加圧ニーダーに添加し2分間混練りした。その後AEROSIL R972は10質量部ずつ分割で添加し各々2分間混練りし、合計80質量部のAEROSIL R972を混練りし終えてから更に2分間混練りしてゴムコンパウンドBを得た。混練りは加圧ニーダーの設定温度を120℃にして行い、混練り終了時のゴムコンパウンドBのタップ温度は140℃であった。
得られたゴムコンパウンドBにX−93−1410P−70/0.14質量部、X−93−1122P−70/0.10質量部、X−93−1346P−70/2.32質量部(いずれも信越化学工業(株)製)を二本ロールで添加混合後、HAV加硫にて150℃、10分間加熱して平均厚さ0.9mmの基材層Bを得た。
上記の基材層Bに、卓上コータを使用して上記粘着性組成物Aを1.0mmになるように積層コーティングし、加熱炉で140℃、5分間加熱硬化させて、2層の防水用積層硬化シートBを得た。得られた防水用積層硬化シートBの平均厚さは1.9mmであった。
[実施例3]
[防水シートCの作製]
上記ゴムコンパウンドB100質量部を加圧ニーダーにて1分間素練り後、珪藻土(商品名セライトSF、(株)東京興業貿易商会)100質量部、分散剤として平均重合度20〜30のヒドロキシ末端メチルビニルシロキサン6質量部を加圧ニーダーにて添加し2分間混練り、更に2分間混練りしてゴムコンパウンドCを得た。混練りは加圧ニーダーの設定温度を120℃にして行い、混練り終了時のゴムコンパウンドAのタップ温度は135℃であった。
得られたゴムコンパウンドCにX−93−1410P−70/0.14質量部、X−93−1122P−70/0.10質量部、X−93−1346P−70/1.16質量部(いずれも信越化学工業(株)製)を二本ロールで添加混合後、プレス成形にて150℃、10分間加熱して平均厚さ0.8mmの基材層Cを得た。
上記の基材層Cに、コンマコータを使用して実施例1と同様に、上記粘着性組成物Aを1.0mmになるように積層コーティングし、加熱炉で140℃、5分間加熱硬化させて、2層の防水用積層硬化シートCを得た。得られた防水用積層硬化シートCの平均厚さは1.8mmであった。
[実施例4]
[防水シートDの作製]
ポリオレフィン系合成ポリマーとして、エチレン・プロピレン・ENB共重合体であるKeltan2650(前出)100質量部を加圧ニーダーにて2分間練った(素練り工程)。その後FEF級カーボンである#60(旭カーボン(株)製)65質量部、ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)製)60質量部、粘度700Pa・sのビニル末端メチルフェニルシロキサン5質量部、酸化カルシウムVESTA−20(井上石灰(株)製)5質量部を加圧ニーダーに添加し2分間混練りした。その後上記#60/60質量部を添加し2分間混練りし、合計125質量部の#60を混練りし終えてから更に2分間混練りしてゴムコンパウンドDを得た。混練りは加圧ニーダーの設定温度を120℃にして行い、混練り終了時のゴムコンパウンドDのタップ温度は125℃であった。
得られたゴムコンパウンドDにX−93−1410P−70/0.14質量部、X−93−1122P−70/0.10質量部、X−93−1346P−70/2.39質量部(いずれも信越化学工業(株)製)を二本ロールで添加混合後、プレス成形にて150℃、10分間加熱して平均厚さ0.7mmの基材層Dを得た。
上記の基材層Dに、卓上コータを使用して実施例1と同様に、上記粘着性組成物Aを1.0mmになるように積層コーティングし、加熱炉で140℃、5分間加熱硬化させて、2層の防水用積層硬化シートDを得た。得られた防水用積層硬化シートDの平均厚さは1.7mmであった。
[比較例1]
(シリコーン製硬化シートEの作製)
ミラブル型シリコーンゴム組成物KE−675−U(信越化学工業(株)製)に加硫剤として付加反応硬化剤であるC−19A/1.0質量部、C−19B/2.5質量部(いずれも信越化学工業(株)製)を二本ロールで添加混合後、カレンダー成形にて、100μmのシボ付きPETフィルム上に厚さ0.8mmのシート状に成形し、連続して加熱炉で140℃、10分間加熱硬化させて、PETフィルム上に積層された状態で基材層Eを得た。
上記の基材層Eに、コンマコータを使用して、実施例1と同様にして得た上記粘着性組成物Aを1.0mmになるように積層コーティングし、加熱炉で140℃/5分間加熱硬化させて、2層の防水用積層硬化シートEを得た。得られた防水用積層硬化シートEの平均厚さは1.8mmであった。
[比較例2]
(シリコーン製硬化シートFの作製)
IPCスペック1080ガラスクロス(厚さ0.055mm、日東紡績(株)製)に付加反応硬化型の液状シリコーンゴム組成物KE−1950−60A/KE−1950−60B=1/1(いずれも信越化学工業(株)製)の混合分散液をコーター装置にてガラスクロス両面に塗布し、加硫炉で150℃、15分間加熱硬化により、平均厚さ0.5mmの基材層Fを得た。
上記の基材層Fに、比較例1と同様に、コンマコータを使用して上記粘着性組成物Aを1.0mmになるように積層コーティングし、加熱炉で140℃、5分間加熱硬化させて、4層の防水用積層硬化シートFを得た。得られた防水用積層硬化シートFの平均厚さは1.5mmであった。
[比較例3]
市販のEPDM製シート(入間川ゴム(株)製:商品名EP−5065、厚さ1mm)に、実施例1のシリコーン粘着層Aを積層しようとしたが、粘着層は140℃、5分間で硬化しなかったため、目的のシートは得られなかった。
[比較例4]
市販のEPDM製シート(入間川ゴム(株)製:商品名EP−5065PO、厚さ1mm)に、実施例1のシリコーン粘着層Aを積層しようとしたが、粘着層は140℃、5分間で硬化しなかったため、目的のシートは得られなかった。
[比較例5]
市販のEPDM製シート(入間川ゴム(株)製:商品名EP−5065、厚さ1mm)に、シーラント45(信越化学工業(株)製)を塗布した。15cm角のシートに14〜15gのシーラント45を用いたので、比重換算からその平均厚さは0.5mmと計算される。その上に比較例1のシートEの非粘着層をシーラント45塗布後10分以内に積層させた。室温24時間静置後に接着性を確認したが、シーラント45の硬化層とEP−5065とは界面剥離したため、目的のシートは得られなかった。
[比較例6]
市販のEPDM製シート(入間川ゴム(株)製:商品名EP−5065PO、厚さ1mm)に、シーラント45(信越化学工業(株)製)を塗布した。15cm角のシートに14〜15gのシーラント45を用いたので、比重換算からその平均厚さは0.5mmと計算される。その上に比較例1のシートEの非粘着層をシーラント45塗布後10分以内に積層させた。室温24時間静置後に接着性を確認したが、シーラント45の硬化層とEP−5065POとは界面剥離したため、目的のシートは得られなかった。
得られた防水シートについては、下記の手順に従い各項目について試験した。評価結果を表1及び表2に示す。
(粘着層の硬さ)
得られたシートの粘着層について、アスカーC型硬度計(高分子計器(株)製、JIS K7312準拠)を用いて硬度を測定した。また、C型硬度計で1未満の硬度を示した場合は、より低硬度領域の硬度測定に適しているCSR−2型硬度計(高分子計器(株)製)を用いて、改めて硬度を測定した。
(基材層の硬さ)
得られたシートの基材層について、JIS K 6249に準拠した測定方法において、デュロメータータイプAを用いて硬度を測定した。
(引張り強さ、引裂き強さ、切断時伸び)
作製したシートを用い、JIS K 6249に準じて、引張り強さ、引裂き強さ及び切断時伸びを測定した。
(防水性試験)
200mm×25mmにカットした各積層シートを、150mm×50mm×厚さ10mmのモルタルテストピースの中央に貼り、粘着層がモルタルに馴染むように強く手で押さえつけた。室温1日経過後、モルタルテストピースと一体化した試験片を水道水で満たしたバットの中に試験片全体が水に浸かるように置いた。室温の状態で7日間経過後試験片を取出し、表面の水分を拭きとってから180度方向剥離試験で粘着力を測定した。
粘着力の測定は、JIS C 2107電気絶縁用粘着テープ試験方法に準じて、テストスピード300mm/minで実施した。
使用装置:(株)島津製作所製オートグラフ
評価は、目視による粘着度合と共に、5N以上の数値を示した場合、十分に粘着力があると判断した。5Nより小さい場合、手で引張って剥がす時に簡単に剥がれ、5N以上の場合は手で剥がすのに十分な抵抗を感じるので、5N(/25mm)を閾値とした。
○:室温7日浸水後の粘着力が5N/25mm以上
×:室温7日浸水後の粘着力が5N/25mm未満
(耐衝撃性試験)
図2に示すタンク上部から氷塊物が落下する様子をモデル化して、本試験を実施する。150mm×50mm×厚さ10mmのモルタルテストピースを幅方向に3枚並べ150mm角とした。その上にシーラントマスター300(信越化学工業(株)製)を塗布し2mm厚とした。厚さはモルタルテストピースの周辺にガイドを設けて調整した。塗布後10分以内に、150mm角にカットした各積層シートを積層させ、室温24時間静置後ガイドを外した。さらに48時間(計72時間)経過させた。
炭素鋼板テストピース(150mm×50mm×厚さ5mm、0.3kg/枚)を厚さ方向に4枚ビニルテープで束ね1.2kgのおもりを準備した。このおもりを高さ2mの位置から、貼り付けた積層シートに当たるように、初速度ゼロで落下させた。落下を最大5回繰り返し、落下後のシートの様子を観察した。
○:5回落下させて、亀裂等の破損が観察されない。
△:5回落下させて、シート表面の破損は観察されるものの、破損がモルタルまで到達していない。
×:5回落下させて、モルタルまで到達した破損が1カ所以上観察された。
Figure 0006756304
Figure 0006756304
10 防水シート
11 基材層
12 粘着層
13 保護フィルム
20 土台
30 屋外タンク
31 タンク・アニュラ板(底部側)
33 タンク・壁面
40 氷結物

Claims (9)

  1. 基材層に粘着層を積層してなる防水シートであり、上記粘着層が、
    (A)1分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、
    (B)R2 3SiO1/2単位(式中、R2は非置換又は置換の1価炭化水素基であるが、R2はアルケニル基を含む)とSiO2単位とを主成分とする樹脂質共重合体、
    (C)珪素原子と結合する水素原子(SiH基)を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
    (D)付加反応触媒
    を含有してなる付加反応硬化型シリコーン組成物の硬化物からなり、該硬化物の硬さがCSR−2型硬度計で3〜20であり、
    上記基材層が、主成分のポリマーにシリコーンを含まず、かつ上記(C)成分及び(D)成分を含有してなるエラストマー組成物の硬化物からなることを特徴とする防水シート。
  2. 上記エラストマー組成物が、(E)非共役ポリエンが、下記一般式(1)又は(2)
    Figure 0006756304
    (式中、nは0〜10の整数であり、R1は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基である。)
    Figure 0006756304
    (式中、R3は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。)
    で示される少なくとも1種のノルボルネン化合物よりなる、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴムを含む組成物である請求項1記載の防水シート。
  3. (A)成分の配合量が、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して20〜100質量部であり、(B)成分の配合量が、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して0〜80質量部である請求項1又は2記載の防水シート。
  4. 付加反応硬化型シリコーン組成物における(C)成分の配合量が、(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して0.5〜20質量部である請求項1〜3のいずれか1項記載の防水シート。
  5. (E)成分において、(a)エチレン単位と(b)α−オレフィン単位のモル比[(a)/(b)]が40/60〜95/5である請求項2〜4のいずれか1項記載の防水シート。
  6. (E)成分のアルケニル基の含有量が0.0001〜0.01モル/gである請求項2〜5のいずれか1項記載の防水シート。
  7. エラストマー組成物の硬化物のデュロメータータイプA硬さが30〜90である請求項1〜6のいずれか1項記載の防水シート。
  8. エラストマー組成物に、更に、ゴム補強剤及び/又は無機充填剤を含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の防水シート。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の複数の防水シートを併設して、水分の浸入を防止する箇所を含む部分を液密に被覆すると共に、互いに隣接する上記防水シートを重なり部分の幅を5mm以上として液密に重ね合せて貼着するようにした防水シートの防水施工方法。
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