JP6756286B2 - 共振インバータ - Google Patents

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Description

本発明は、プッシュプル回路を用いた共振インバータに関する。
従来から、プッシュプル回路を用いた共振インバータが知られている(図20、図21参照)。上記プッシュプル回路は、直流電源の電圧を平滑化する平滑コンデンサと、トランスと、第1メインスイッチと第2メインスイッチとの一対のメインスイッチとを備える。トランスの二次コイルは、負荷に接続している。また、トランスの一次コイルにはセンタタップが設けられている。このセンタタップによって、一次コイルを第1コイル部と第2コイル部とに区画してある。
センタタップは、平滑コンデンサの正極端子に接続している。また、第1コイル部の、センタタップを設けた側とは反対側の端子と、平滑コンデンサの負極端子との間に、上記第1メインスイッチが設けられている。さらに、第2コイル部の、センタタップを設けた側とは反対側の端子と、平滑コンデンサの負極端子との間に、上記第2メインスイッチが設けられている。上記共振インバータは、第1メインスイッチと第2メインスイッチとを交互にオンオフさせることにより、一次コイルに交流電流を流し、これにより、二次コイルに出力電流を発生させている。また、上記共振インバータでは、上記メインスイッチを、出力電流の共振周波数で駆動させている。これにより、出力電流を効率的に共振させ、高い出力電力を得られるようにしている。
上記共振インバータでは、以下の方法により、メインスイッチを共振周波数付近で駆動させている。すなわち、交流負荷では、出力電流が0になる瞬間がある。このとき、第1コイル部を流れる電流(以下、第1電流とも記す)、又は第2コイル部を流れる電流(以下、第2電流とも記す)は0になる。そのため、電流センサを用いてこれらの電流を測定し、この測定値が0になる瞬間、すなわちゼロクロスになるタイミングで、メインスイッチを切り替える。このようにすると、メインスイッチを共振周波数で駆動でき、出力電流を効率的に共振させることができる。そのため、高い出力電力を得ることができる。
しかしながら、上記共振インバータは、第1コイル部及び第2コイル部に流す電流を、主に上記平滑コンデンサから取り出しているため、平滑コンデンサの負担が大きく、リップル電流が大きくなりやすいという課題がある。そのため、大きなリップル電流を流せるように、平滑コンデンサを大型化する必要があった。
近年、共振インバータの平滑コンデンサを小型化する研究が進められている。例えば、上記プッシュプル回路に、後述する共振タンク回路を設けることが検討されている。これにより、平滑コンデンサのリップル電流を低減し、平滑コンデンサを小型化することが検討されている。
特開2010−283998号公報
しかしながら、本発明者らが検討した結果、共振タンク回路を設けると、出力電流が0になる瞬間に、上記第1電流または第2電流が0にならないことが分かった。そのため、従来のように、第1電流又は第2電流がゼロクロスになった瞬間にメインスイッチを切り替える方法を採用できない。つまり、第1電流又は第2電流の測定値を用いても、メインスイッチを共振周波数で駆動できない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、平滑コンデンサのリップル電流を低減でき、かつメインスイッチを共振周波数で駆動できる共振インバータを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、プッシュプル回路(11)と、共振タンク回路(12)と、制御部(5)とを備える共振インバータ(1)であって、
上記プッシュプル回路は、
直流電源(10)の電圧を平滑化する平滑コンデンサ(C1)と、
該平滑コンデンサの正極端子(13)に接続したセンタタップ(23)を備える一次コイル(21)と、負荷(C3)に接続した二次コイル(22)とを有し、上記センタタップによって上記一次コイルを、第1コイル部(21a)と第2コイル部(21b)とに区画してあるトランス(2)と、
上記第1コイル部の、上記センタタップとは反対側の端子(211)と、上記平滑コンデンサの負極端子(14)との間に設けられた第1メインスイッチ(3a)と、
上記第2コイル部の、上記センタタップとは反対側の端子(212)と、上記平滑コンデンサの上記負極端子との間に設けられた第2メインスイッチ(3b)とを備え、
上記共振タンク回路は、第1補助スイッチ(4a)と、第2補助スイッチ(4b)と、補助コンデンサ(C2)とを有し、該補助コンデンサの第1の端子(15)は、上記平滑コンデンサの上記負極端子に接続し、上記第1コイル部と上記第1メインスイッチとの接続点(17)と、上記補助コンデンサの第2の端子(16)との間に上記第1補助スイッチが設けられ、上記第2コイル部と上記第2メインスイッチとの接続点(18)と、上記補助コンデンサの上記第2の端子との間に上記第2補助スイッチが設けられ、
上記制御部は、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチと上記第1補助スイッチと上記第2補助スイッチとの、各スイッチのオンオフ動作を制御することにより、上記二次コイルの出力電流(IO)を共振させるよう構成され、
上記センタタップに流れるセンタタップ電流(IC)を測定するセンタ用電流センサ(6C)と、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチとの2つのメインスイッチのうち、少なくとも一方に設けられ、該メインスイッチを流れるスイッチ電流(IS)を測定するスイッチ用電流センサ(6S)とを有し、
上記制御部は、上記メインスイッチをターンオンしたときにおける、上記センタタップ電流の瞬時値であるセンタオン電流ICON、および上記スイッチ電流の瞬時値であるスイッチオン電流ISONと、上記メインスイッチをターンオフしたときにおける、上記センタタップ電流の瞬時値であるセンタオフ電流ICOFF、および上記スイッチ電流の瞬時値であるスイッチオフ電流ISOFFを用いて、下記式によって表される差電流ΔIを算出し、該差電流ΔIを用いて、上記スイッチの駆動周波数(f)を制御するよう構成されている、共振インバータにある。
ΔI=(ISOFF−ICOFF)−(ISON−ICON
上記共振インバータにおいては、プッシュプル回路に、上記共振タンク回路を設けてある。
このようにすると、平滑コンデンサから供給される電流と、共振タンク回路に含まれる補助コンデンサから供給される電流とを、それぞれ一次コイルに流すことができる。したがって、平滑コンデンサの負担を減らすことができ、平滑コンデンサのリップル電流を低減できる。そのため、平滑コンデンサを小型化できる。
また、上記共振インバータは、下記式によって算出される差電流ΔIを用いて、メインスイッチの駆動周波数を制御するよう構成されている。
ΔI=(ISOFF−ICOFF)−(ISON−ICON
後述するように、差電流ΔIは共振周波数と一定の関係がある。そのため、差電流ΔIを指標にして駆動周波数を制御すれば、メインスイッチを共振周波数で駆動させることができる。したがって、高い出力電力を得ることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、平滑コンデンサのリップル電流を低減でき、かつメインスイッチを共振周波数で駆動できる共振インバータを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t1に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t2に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t3に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t4に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t5に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t6に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図8の時刻t7に対応する図。 実施形態1における、出力電流IO、ゲート電圧VG、センタタップ電流IC、第1スイッチ電流IS1、第2スイッチ電流IS2等の波形図。 実施形態1における、出力電力および差電流ΔIと、駆動周波数との関係を表したグラフ。 実施形態1における、駆動周波数と共振周波数とが一致した場合での、各電流の関係を説明するための図。 実施形態1における、駆動周波数が共振周波数より高い場合での、各電流の関係を説明するための図。 実施形態1における、制御部のフローチャート。 実施形態2における、共振インバータの回路図。 実施形態2における、第1スイッチ電流と第2スイッチ電流の波形図。 実施形態2における、制御部のフローチャート。 図15に続くフローチャート。 実施形態3における、出力電力および差電流ΔIと、駆動周波数との関係を表したグラフ。 実施形態3における、制御部のフローチャート。 実施形態4における、共振インバータの回路図。 比較形態1における、第1メインスイッチをオンしたときの、共振インバータの回路図。 比較形態1における、第2メインスイッチをオンしたときの、共振インバータの回路図。
(実施形態1)
上記共振インバータに係る実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。図1に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、プッシュプル回路11と、共振タンク回路12と、制御部5とを備える。プッシュプル回路11は、平滑コンデンサC1と、トランス2と、第1メインスイッチ3aと、第2メインスイッチ3bとを有する。
平滑コンデンサC1は、直流電源10の電圧を平滑化するために設けられている。トランス2は、一次コイル21と二次コイル22とを備える。一次コイル21にはセンタタップ23が設けられており、このセンタタップ23により、一次コイル21を、第1コイル部21aと第2コイル部21bとに区画してある。センタタップ23は、平滑コンデンサC1の正極端子13に接続している。また、二次コイル22は、容量性の負荷C3に接続している。
第1メインスイッチ3aは、第1コイル部21aの、センタタップ23とは反対側の端子211と、平滑コンデンサC1の負極端子14との間に設けられている。また、第2メインスイッチ3bは、第2コイル部21bの、センタタップ23とは反対側の端子212と、平滑コンデンサC1の負極端子14との間に設けられている。
共振タンク回路12は、第1補助スイッチ4aと、第2補助スイッチ4bと、補助コンデンサC2とを備える。補助コンデンサC2の第1の端子15は、平滑コンデンサC1の負極端子14に接続している。第1補助スイッチ4aは、第1コイル部21aと第1メインスイッチ3aとの接続点17と、補助コンデンサC2の第2の端子16との間に設けられている。第2補助スイッチ4bは、第2コイル部21bと第2メインスイッチ3bとの接続点18と、補助コンデンサC2の第2の端子16との間に設けられている。
制御部5は、第1メインスイッチ3aと第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aと第2補助スイッチ4bとの、各スイッチ3,4のオンオフ動作を制御する。制御部5は、第1メインスイッチ3aと第2補助スイッチ4bとを両方ともオンする第1期間T1(図1参照)と、第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aとを両方ともオンする第2期間T2(図5参照)とを、交互に切り替える。これにより、二次コイル22の出力電流IOを共振させるよう構成されている。
図1に示すごとく、共振インバータ1は、センタ用電流センサ6Cと、スイッチ用電流センサ6Sとを備える。センタ用電流センサ6Cは、センタタップ23に流れるセンタタップ電流ICを測定する。また、スイッチ用電流センサ6Sは、メインスイッチ3(本形態では第1メインスイッチ3a)を流れるスイッチ電流IS測定する。
制御部5は、メインスイッチ3をターンオンしたときにおける、センタタップ電流ICの瞬時値であるセンタオン電流ICON(図8参照)、およびスイッチ電流ISの瞬時値であるスイッチオン電流ISONと、メインスイッチ3をターンオフしたときにおける、センタタップ電流ICの瞬時値であるセンタオフ電流ICOFF、およびスイッチ電流ISの瞬時値であるスイッチオフ電流ISOFFを用いて、下記式1によって表される差電流ΔIを算出する。そして、この差電流ΔIを用いて、スイッチ3,4の駆動周波数fを制御するよう構成されている。
ΔI=(ISOFF−ICOFF)−(ISON−ICON) ・・・(1)
本形態の共振インバータ1は、車両に搭載するための、車載用共振インバータである。容量性の負荷C3は、オゾンを発生するための放電リアクタである。本形態では、共振インバータ1を用いて放電リアクタに高い電圧を加え、オゾンを発生させている。このオゾンを用いて、車両の排ガスを改質するよう構成されている。
上記直流電源10には、図示しない電圧センサと電流センサとが設けられている。これらのセンサを用いて、直流電源10の電圧VBと電流IBとを測定している。制御部5は、これらの測定値を用いて、二次コイル22の出力電力P(≒VBB)を算出する。また、図示しないECUから、出力電力Pの目標値POが制御部5に送られる。制御部5は、この目標値POに合せて、スイッチ3,4のデューティを調整するよう構成されている。
次に、共振インバータ1の構成および動作について、より詳細に説明する。図1に示すごとく、本形態では、メインスイッチ3(3a,3b)及び補助スイッチ4(4a,4b)として、MOSFETを用いている。個々のMOSFETには、ボディダイオードが逆並列接続している。
上述したように、本形態の共振インバータ1は、センタ用電流センサ6Cと、スイッチ用電流センサ6Sとを備える。これらの電流センサ6を用いて、センタタップ電流ICと、スイッチ電流IS(第1スイッチ電流IS1)とを測定している。制御部5は、測定した電流IC,ISの値を用いて、上記式(1)から差電流ΔIを算出する。そして、この差電流ΔIが0に近づくように、メインスイッチ3の駆動周波数fを制御している。
図1に示すごとく、制御部5は、算出部51と、PI制御部52と、駆動回路53とを備える。算出部51は、電流IC,ISの測定値を用いて差電流ΔIを算出する。PI制御部52は、差電流ΔIが0に近づくように、駆動周波数fの指令値を出力する。駆動回路53は、指令された駆動周波数fでスイッチ3,4を駆動する。駆動回路53は、スイッチ3,4のゲートに電圧を加え、スイッチング動作させる。
図8に、出力電流IOと、スイッチ3,4に加えるゲート電圧VGと、センタタップ電流ICと、第1コイル部21aを流れる電流(第1電流I1)と、第2コイル部21bを流れる電流(第2電流I2)と、スイッチ電流IS1,IS2の波形図を示す。上述したように、本形態では、第1期間T1と第2期間T2とを交互に切り替えている。これに伴って、各電流IO、IC、I1、I2、IS1、IS2が、図8に示すように変化する。
第1期間T1では、第1電流I1の方が、第2電流I2よりも多く流れる。また、第2期間T2では、第2電流I2の方が、第1電流I1よりも多く流れる。なお、図8の波形図では、センタタップ23から端部211,212側に電流I1,I2が流れる場合を正とし、端部211,212からセンタタップ23側に電流I1,I2が流れる場合を負としてある(図2参照)。
図8に示すごとく、第1期間T1では、センタタップ電流ICが一次関数的に増加する。また、第2電流I2は負の値となる。すなわち、第2電流I2は、一次コイル21の端部212(図2参照)からセンタタップ23側に流れる。この第2電流I2とセンタタップ電流ICとを加えた電流が、第1スイッチ電流IS1となる。すなわち、図2に示すごとく、第1期間T1では、平滑コンデンサC1からセンタタップ電流ICが、センタタップ23、第1コイル部21a、第1メインスイッチ3aを流れる。また、出力電流IOによって一次コイル21に電流(以下、誘導電流iとも記す)が誘起され、この誘導電流iが第2コイル部21b、第1コイル部21aを通って、第1メインスイッチ3aへ流れる。そのため、第1メインスイッチ3aには、センタタップ電流ICと誘導電流i(すなわち第2電流I2)とを足し合わせた電流が流れる。
また、図8に示すごとく、第2期間T2では、第1電流I1が負の値となる。この第1電流I1とセンタタップ電流ICとを足し合わせた電流が、第2メインスイッチ3b(図6参照)を流れ、第2スイッチ電流IS2となる。
次に、図1〜図7を用いて、図8の波形図の説明をする。図1、図8に示すごとく、時刻t1において、第1期間T1が始まる。このとき、第1メインスイッチ3aと第2補助スイッチ4bがオンになり、平滑コンデンサC1からセンタタップ電流ICが流れ始める。センタタップ電流ICは、センタタップ23、第1コイル部21a、第1メインスイッチ3aを流れる。
時刻t1の後、図2、図8に示すごとく、一次コイル21に誘導電流iが流れる。誘導電流iは、補助コンデンサC2から供給され、第2補助スイッチ4b、一次コイル21、第1メインスイッチ3aを流れる。また、時刻t2において、第2コイル部21bを流れる誘導電流i(すなわち第2電流I2)と、第1電流I1と、出力電流IOは極値になる。
その後、図3、図8に示すごとく、出力電流IOが減少し、誘導電流iの向きが変わる。このとき、誘導電流iによって補助コンデンサC2が充電される。時刻t3において、第1メインスイッチ3aおよび第2補助スイッチ4bはターンオフする。
図4、図8に示すごとく、第1期間T1が終了した後、暫くの間、全てのスイッチ3,4がオフになる。この間は、センタタップ電流IC、誘導電流iは、スイッチ3,4のボディダイオードを通って還流する。
その後、図5、図8に示すごとく、時刻t5において第2期間T2が始まる。第2期間T2では、第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aとがオンになる。また、第2期間T2では、センタタップ電流Icは、センタタップ23、第2コイル部21b、第2メインスイッチ3bを流れる。
その後、図6、図8に示すごとく、誘導電流iが一次コイル21を流れる。誘導電流iは、補助コンデンサC2から供給され、第1補助スイッチ4a、一次コイル21、第2メインスイッチ3bを流れる。時刻t6において、第1電流I1(すなわち誘導電流i)と第2電流I2は極値になる。また、出力電流IOも極値になる。
その後、図7、図8に示すごとく、出力電流IOが減少し、誘導電流iの向きが変わる。このとき、誘導電流iは、補助コンデンサC2を充電する向きに流れる。また、時刻t7において、第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aはターンオフする。以下、時刻t1〜t7を繰り返す。
上述したように、本形態では、上記式(1)で表される差電流ΔIが略0となるように、駆動周波数fを制御している。このようにすると、スイッチ3,4の駆動周波数fを、出力電流IOの共振周波数f0により近づけることができる。その理由を、図10を用いて説明する。
スイッチ3,4を交互に切り替えると、図10に示すごとく、出力電流IOが流れる。第1期間T1では上述したように、センタタップ電流ICが流れ、これに誘導電流iを足し合わせた電流が、スイッチ電流IS(第1スイッチ電流IS1)となる。スイッチ電流ISからセンタタップ電流ICを減算すると、誘導電流iが得られる。すなわち、
S−IC=i
となる。誘導電流iは、出力電流IOによって一次コイル21に誘起された電流であるため、スイッチ3,4がオンしている期間では、誘導電流iは出力電流IOに近似した波形になる。この期間における誘導電流iが正弦波である場合、スイッチ3,4をターンオフしたときにおける誘導電流i(=iOFF)から、ターンオンしたときにおける誘導電流i(=iON)を減算した値が0になれば、すなわち下記式を満たせば、スイッチ3,4は、出力電流IOのピーク時tPからそれぞれ均等な時間をおいて、オンオフしたことになる。
ΔI=iOFF−iON=(ISOFF−ICOFF)−(ISON−ICON)=0
そのため、上記式を満たせば、第1期間T1(スイッチ3a,4bがオンする期間)の中心から、次の第1期間T1の中心までの周期T1(=1/f)を、出力電流IOの周期TP_P(=1/fO)と等しくすることができる。したがって、スイッチ3,4の駆動周波数fを、出力電流IOの共振周波数fOと一致させることができる。そのため、出力電流IOを効率的に共振させることができ、高い出力電力を得ることができる。
図11に示すごとく、スイッチ3,4の駆動周波数fが共振周波数fOよりも高い場合、iOFFの方がiONよりも高くなる。そのため、差電流ΔI(=iOFF−iON)は、正の値になる。この場合、出力電流IOを効率的に共振できない。そのため制御部5は、ΔIが0に近づくように、駆動周波数fを制御している。
図9に、差電流ΔI及び出力電力Pと、駆動周波数fとの関係を示す。同図に示すごとく、差電流ΔIが0に近づくように駆動周波数fを制御すれば、駆動周波数fを共振周波数fOに近づけることができる。そのため、出力電力Pを最大値に近づけることができる。
次に、図12を用いて、制御部5のフローチャートの説明をする。同図に示すごとく、制御部5は、まずステップS1を行う。ここでは、第1メインスイッチ3a、及び第2補助スイッチ4bを所定時間オンし(図1〜図3参照)、センタオン電流ICON、センタオフ電流ICOFF、スイッチオン電流ISON、スイッチオフ電流ISOFFを測定する。
その後、ステップS2に移る。ここでは、測定した電流値を用いて、差電流ΔIを測定する。その後、ステップS3に移り、差電流ΔIが0より大きいか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS4に移り、駆動周波数fを所定値下げる。
また、ステップS3においてNoと判断した場合は、ステップS5に移り、差電流ΔIが0より小さいか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS6に移り、駆動周波数fを所定値上げる。
ステップS5においてNoと判断した場合は、ステップS7に移る。ここでは、第2メインスイッチ3b、第1補助スイッチ4aを所定時間オンする。すなわち、第2期間T2に切り替える。その後、ステップS1に戻る。
本形態の作用効果について説明する。図1に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、プッシュプル回路11と、共振タンク回路12とを備える。
そのため、平滑コンデンサC1から供給される電流(すなわちセンタタップ電流IC)と、補助コンデンサC2から供給される電流(すなわち誘導電流i)とを、それぞれ一次コイル21に流すことができる。したがって、平滑コンデンサC1の負担を減らすことができ、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減できる。そのため、平滑コンデンサC1を小型化できる。
ここで仮に、図20、図21に示すごとく、プッシュプル回路11に共振タンク回路12を設けなかったとすると、一次コイル21に流れる電流を、全て平滑コンデンサC1から供給する必要が生じる。そのため、平滑コンデンサC1のリップル電流が増加しやすくなり、平滑コンデンサC1として、高いリップル電流を流すことが可能な、体格の大きなものを用いる必要が生じる。これに対して、本形態のように共振タンク回路12を設ければ、補助コンデンサC2から供給される電流を一次コイル21に流すことができ、平滑コンデンサC1の負担を低減できる。そのため、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減でき、平滑コンデンサC1を小型化できる。
また、本形態では、上記式(1)を用いて差電流ΔIを算出し、この差電流ΔIを、駆動周波数fの制御に用いている。
図9に示すごとく、差電流ΔIと共振周波数fOとの間には一定の関係がある。そのため、差電流ΔIを指標にして駆動周波数fを制御すれば、メインスイッチ3,4を共振周波数fOで駆動させることができる。したがって、出力電力Pを高めることができる。
より詳しくは、本形態では、差電流ΔIが0に近づくように、駆動周波数fを制御している。そのため、スイッチ3,4の駆動周波数fを共振周波数fOに効率的に近づけることができる。したがって、出力電力Pを容易に高めることができる。
図20、図21に示すごとく、共振タンク回路12を設けない場合は、第1電流I1=0、又は第2電流I2=0となったときに、出力電流IO=0となる。そのため、第1電流I1または第2電流I2がゼロクロスした瞬間にスイッチ3,4の切り替えを行えば、スイッチ3,4の駆動周波数fを共振周波数fOに一致させることができる。すなわち、第1電流I1および第2電流I2を、駆動周波数fを制御するための指標にすることできる。
しかしながら、本形態のように共振タンク回路12を設けた場合、図8に示すごとく、第1電流I1又は第2電流I2が0になる瞬間と、出力電流IOが0になる瞬間とは一致しなくなる。そのため、第1電流I1および第2電流I2を、駆動周波数fを制御するための指標に用いることはできない。そのため本形態では、上記差電流ΔIを、駆動周波数fを制御するための指標に用いている。すなわち、差電流ΔIが0に近づくように、駆動周波数fを制御している。そのため、駆動周波数fを共振周波数fOに近づけることができ、高い出力電力Pを得ることができる。
以上のごとく、本形態によれば、平滑コンデンサのリップル電流を低減でき、かつメインスイッチを共振周波数で駆動できる共振インバータを提供することができる。
以下の実施形態においては、図面に用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1と同様の構成要素等を表す。
(実施形態2)
本形態は、制御部5の制御方法を変更した例である。図13に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、スイッチ用電流センサ6Sとして、第1スイッチ用電流センサ6Saと、第2スイッチ用電流センサ6Sbとを備える。第1スイッチ用電流センサ6Saは、第1メインスイッチ3aを流れる電流である第1スイッチ電流IS1を測定する。第2スイッチ用電流センサ6Sbは、第2メインスイッチ3bを流れる電流である第2スイッチ電流IS2を測定する。
制御部5は、第1スイッチ電流IS1の電流値と、第2スイッチ電流IS2の電流値とが互いに近づくように、スイッチ3,4のデューティを調整するよう構成されている。より詳しくは、本形態では、第1スイッチ電流IS1の最大値IS1MAX(図14参照)と、第2スイッチ電流IS2の最大値IS2MAXとが互いに近づくように、スイッチ3,4のデューティを調整する。
2つのメインスイッチ3a,3bの特性の差等が原因となって、これらのメインスイッチ3a,3bを流れる電流(第1スイッチ電流IS1、第2スイッチ電流IS2)に差が生じる場合がある。このように電流差が生じると、トランス2が偏磁し、トランス2のコアが磁気飽和する等の問題が生じやすくなる。そのため本形態では、第1スイッチ電流IS1と第2スイッチ電流IS2とが等しくなるように、2つのメインスイッチ3a,3bのデューティを調整している。これにより、第1コイル部21aと第2コイル部21bとに流れる電流を等しくし、トランス2の偏磁を抑制している。これによって、コアが磁気飽和する等の問題を抑制している。
本形態のフローチャートを図15、図16に示す。本形態の制御部5は、まずステップS10を行う。ここでは、第1メインスイッチ3a、及び第2補助スイッチ4bを所定時間オンし、センタオン電流ICON、センタオフ電流ICOFF、第1スイッチオン電流IS1ON、第1スイッチオフ電流IS1OFF、第1スイッチ電流IS1の最大値IS1MAXを測定する。
次いで、ステップS11を行う。ここでは、第2メインスイッチ3b、及び第1補助スイッチ4aを所定時間オンし、第2スイッチ電流IS2の最大値IS2MAXを測定する。
その後、ステップS12に移り、差電流ΔIを算出する。次いでステップS13に移り、差電流ΔIが0より大きいか否かを判断する。ここでYesと判断したときは、ステップS14に移り、駆動周波数fを所定値、下げる。また、ステップS13でNoと判断したときは、ステップS15に移り、差電流ΔIが0より小さいか否かを判断する。ここでYesと判断したときは、ステップS16に移り、駆動周波数fを所定値、上げる。
また、ステップS15でNoと判断したときは、ステップS17に移る。ここでは、IS1MAXがIS2MAXより大きいか否かを判断する。ここでYesと判断したときは、ステップS18に移る。そして、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bのデューティを所定値、低くし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aのデューティを所定値、高くする。
また、ステップS17においてNoと判断したときは、ステップS19に移る。ここでは、IS1MAXがIS2MAXより小さいか否かを判断する。ここでYesと判断したときは、ステップS20に移動する。そして、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bのデューティを所定値、高くし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aのデューティを所定値、低くする。
制御部5はこのように、上記ステップS18、ステップS20を行うことにより、IS1MAXとIS2MAXとの差を小さくしている。
本形態の作用効果について説明する。本形態では上述したように、2つのスイッチ電流IS1,IS2の最大値IS1MAX,IS2MAXが互いに近づくように、スイッチ3,4のデューティを調整している。そのため、一次コイル21の第1部分21aと第2部分21bとに流れる電流を略等しくすることができ、トランス2の偏磁を抑制できる。そのため、コアが磁気飽和する等の問題を効果的に抑制できる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本形態では、2つのスイッチ電流IS1,IS2の最大値IS1MAX,IS2MAXが互いに等しくなるようにデューティを調整したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、例えば、2つのスイッチ電流IS1,IS2をターンオンしたときの電流IS1ON,IS2ONが互いに等しくなるようにデューティを調整してもよい。また、2つのスイッチ電流IS1,IS2をターンオフしたときの電流IS1OFF,IS2OFFが互いに等しくなるようにデューティを調整してもよい。
(実施形態3)
本形態は、制御部5の制御方法を変更した例である。本形態では、共振インバータ1の出力電力Pを常に最大値PMAXにするのではなく、それよりも低い値に設定できるようにしている。図17に示すごとく、例えば、出力電力Pと駆動周波数fとの関係が曲線CL1で表されたとする。制御部5には、図示しないECUから、出力電力Pの目標値POが入力される。
制御部5は、出力電力Pが上記目標値POに近づくように、駆動周波数fの制御をする。例えば制御部5は、駆動周波数fを、予め定められた最大値fMAXから次第に低くする。そして、出力電力Pが目標値POに達した場合、そのときの駆動周波数fで、スイッチ3,4を動作させ続ける。
しかしながら、駆動周波数fを変化させても、出力電力Pが目標値POに達しないことがある。例えば、負荷C3(図1参照)や二次コイル22の特性が温度等により変化し、高い出力電力Pを得られない場合がある。このとき、出力電力Pと駆動周波数fの関係は、例えば図17の曲線CL2で表されるようになる。この場合、駆動周波数fを最大値fMAXから下げ続けても、目標値POには達しない。
本形態では、駆動周波数fを低下させる過程において、差電流ΔI=0となった場合、駆動周波数fの低減を停止し、そのときの駆動周波数f(すなわち共振周波数fO)で、スイッチ3,4を駆動させる。すなわち、駆動周波数fが共振周波数fOよりも低くならないように制御する。これにより、目標値POに達しない場合であっても、より目標値POに近い出力電力Pを得られるようにしている。
次に、図18を用いて、本形態のフローチャートの説明をする。同図に示すごとく、制御部5は、まずステップS21を行う。ここでは、第1期間T1から第2期間T2へ、又は第2期間T2から第1期間T1への切り替えを行う。その後、ステップS22に移り、出力電力Pを測定する。次いで、ステップS23に移り、出力電力Pが目標値POに達したか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS21に戻る。
また、ステップS23でNoと判断した場合は、ステップS24に移る。ここでは、後述する、駆動周波数fの変更停止指示が出ているか否かを判断する。ここでYesと判断した場合、ステップS21に戻る。また、ステップS24でNoと判断した場合は、ステップS25に移る。
ステップS25では、駆動周波数fを所定値、下げる。この後、ステップS26に移り、差電流ΔI=0か否かを判断する。ここでNoと判断した場合は、ステップS21に戻る。また、ステップS26でYesと判断した場合は、ステップS27に移り、駆動周波数fの変更を停止する指示を出す。その後、ステップS21に戻る。
本形態の作用効果について説明する。上記構成にすると、出力電力Pが、最大値PMAXよりも低い目標値POに近づくように、駆動周波数fを制御することができる。また、出力電力Pが目標値POに達しなかった場合(図17の曲線CL2の場合)、駆動周波数fが共振周波数fO(差電流ΔI=0となったときの駆動周波数f)よりも低くなることを抑制できる。そのため、目標値POに達しなかった場合でも、より目標値POに近い出力電力Pを得ることができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本形態では、出力電力Pを目標値POに近づける際、駆動周波数fを最大値fMAXから次第に低減させたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、駆動周波数fを、予め定められた最小値fMINから次第に増加させてもよい。そして、駆動周波数fを増加させる過程において、差電流ΔIが略0となったときに、駆動周波数fの増加を停止するよう構成してもよい。
また、本形態では、図18のステップS26において、差電流ΔIが0になったか否かを判断しているが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、ステップS26において、差電流ΔIが、予め定められた値ΔITHよりも0に近づいたか否かを判断してもよい。つまり、下記式を満たすか否かを判断してもよい。
|ΔI|<ΔITH
そして、ステップS26において、差電流ΔIが上記値ΔITHより0に近づいた場合には、ステップS27に移り、駆動周波数fの変更を停止するようにしてもよい。この場合でも、差電流ΔIが0に近づいたとき、すなわち出力電力Pが目標値POに比較的近づいたときの駆動周波数fで、スイッチ3,4を動作させることができる。
(実施形態4)
本形態は、センタ用電流センサ6Cの配置位置を変更した例である。図19に示すごとく、本形態ではセンタ用電流センサ6Cを、平滑コンデンサC1と補助コンデンサC2との間に設けてある。この位置に設けても、センタタップ電流ICを測定することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
1 共振インバータ
2 トランス
21 一次コイル
22 二次コイル
3a 第1メインスイッチ
3b 第2メインスイッチ
4a 第1補助スイッチ
4b 第2補助スイッチ
2 補助コンデンサ
5 制御部

Claims (4)

  1. プッシュプル回路(11)と、共振タンク回路(12)と、制御部(5)とを備える共振インバータ(1)であって、
    上記プッシュプル回路は、
    直流電源(10)の電圧を平滑化する平滑コンデンサ(C1)と、
    該平滑コンデンサの正極端子(13)に接続したセンタタップ(23)を備える一次コイル(21)と、負荷(C3)に接続した二次コイル(22)とを有し、上記センタタップによって上記一次コイルを、第1コイル部(21a)と第2コイル部(21b)とに区画してあるトランス(2)と、
    上記第1コイル部の、上記センタタップとは反対側の端子(211)と、上記平滑コンデンサの負極端子(14)との間に設けられた第1メインスイッチ(3a)と、
    上記第2コイル部の、上記センタタップとは反対側の端子(212)と、上記平滑コンデンサの上記負極端子との間に設けられた第2メインスイッチ(3b)とを備え、
    上記共振タンク回路は、第1補助スイッチ(4a)と、第2補助スイッチ(4b)と、補助コンデンサ(C2)とを有し、該補助コンデンサの第1の端子(15)は、上記平滑コンデンサの上記負極端子に接続し、上記第1コイル部と上記第1メインスイッチとの接続点(17)と、上記補助コンデンサの第2の端子(16)との間に上記第1補助スイッチが設けられ、上記第2コイル部と上記第2メインスイッチとの接続点(18)と、上記補助コンデンサの上記第2の端子との間に上記第2補助スイッチが設けられ、
    上記制御部は、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチと上記第1補助スイッチと上記第2補助スイッチとの、各スイッチのオンオフ動作を制御することにより、上記二次コイルの出力電流(IO)を共振させるよう構成され、
    上記センタタップに流れるセンタタップ電流(IC)を測定するセンタ用電流センサ(6C)と、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチとの2つのメインスイッチのうち、少なくとも一方に設けられ、該メインスイッチを流れるスイッチ電流(IS)を測定するスイッチ用電流センサ(6S)とを有し、
    上記制御部は、上記メインスイッチをターンオンしたときにおける、上記センタタップ電流の瞬時値であるセンタオン電流ICON、および上記スイッチ電流の瞬時値であるスイッチオン電流ISONと、上記メインスイッチをターンオフしたときにおける、上記センタタップ電流の瞬時値であるセンタオフ電流ICOFF、および上記スイッチ電流の瞬時値であるスイッチオフ電流ISOFFを用いて、下記式によって表される差電流ΔIを算出し、該差電流ΔIを用いて、上記スイッチの駆動周波数(f)を制御するよう構成されている、共振インバータ。
    ΔI=(ISOFF−ICOFF)−(ISON−ICON
  2. 上記制御部は、上記差電流ΔIが0に近づくように、上記駆動周波数を制御するよう構成されている、請求項1に記載の共振インバータ。
  3. 上記スイッチ用電流センサとして、上記第1メインスイッチを流れる第1スイッチ電流(IS1)を測定する第1スイッチ用電流センサ(6Sa)と、上記第2メインスイッチを流れる第2スイッチ電流(IS2)を測定する第2スイッチ用電流センサ(6Sb)とを備え、上記制御部は、上記第1スイッチ電流の電流値と、上記第2スイッチ電流の電流値とが互いに近づくように、上記スイッチのデューティを調整するよう構成されている、請求項1又は2に記載の共振インバータ。
  4. 上記制御部は、上記二次コイルの出力電力(P)が目標値(PO)に近づくように、上記駆動周波数を、予め定められた最高周波数から次第に減少させるか、又は予め定められた最低周波数から次第に増加させ、上記制御部は、上記駆動周波数を変化させる過程において、上記差電流ΔIが予め定められた値よりも0に近づいた場合には、上記駆動周波数の変化を停止するよう構成されている、請求項1に記載の共振インバータ。
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