JP2019154177A - コンバータの制御装置 - Google Patents

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芳賀 浩之
Hiroyuki Haga
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Abstract

【課題】周波数変調とデューティ変調が切替る際に、コンバータの出力電流変動値が大きくなることを避ける。【解決手段】コンバータの入力電圧を変えて、デューティが100%に近い状態で動作することを避ける。コンバータの入力電圧は、前段のコンバータを制御して変化させる。【選択図】図13

Description

本発明は、コンバータの制御装置に関するものである。
本願発明者は以前カスケードマルチセル型の力率改善コンバータとカスケードマルチセル型のDC/DCコンバータを組み合わせた回路について発明をし、その内容は特許出願(特願2016−177585(以下、「特許出願1」という。)、特願2016−220135(以下、「特許出願2」という。))に記載されている。図15にこの方式の回路図を示す。1は力率改善コンバータであり、二つの回路ブロック11の入力が直列接続され、この直列回路に交流電源2とチョーク10の直列回路が接続されている。回路ブロック11の中ではダイオード21、ダイオード22、MOSFET31、MOSFET32がブリッジ接続されており、このブリッジの直流出力にコンデンサ41が接続されている。
回路ブロック11はセルと呼ばれ、それら複数のセルを直列に接続、すなわちカスケード接続することからカスケードマルチセル型と呼ばれる。
図15から力率改善コンバータ1と交流電源2、負荷3を除いた部分がマルチレベルDC/DCコンバータである。MOSFET33、MOSFET34、MOSFET35、MOSFET36がブリッジ接続されてトランス駆動手段12を構成している。二つのトランス駆動手段12の直流入力は、力率改善コンバータ1の出力にそれぞれ接続されており、交流出力には共振回路13を介してトランス14、トランス15の一次巻線が接続されている。トランス14の二次巻線とトランス15の二次巻線は直列接続され、この直列回路がダイオード23、ダイオード24、ダイオード25、ダイオード26からなる整流回路に接続され、この整流回路の出力にコンデンサ42と負荷3が接続されている。
力率改善コンバータ1は、チョーク10の電流から図示しないフィルタによって高周波成分を除去した電流が入力電流となるので、チョーク10の電流の低周波成分が交流電源2の電圧と相似の波形となる様に制御する事で力率改善機能を持つようになる。その方法については特許文献1で開示されている。
またDC/DCコンバータについては、その変調方法についても前述した特許出願1と特許出願2に記載されている。特許出願2の変調方法を使うとトランス駆動手段12の各入力電流をバランスさせることができる。
特許出願1と特許出願2記載の変調方法は固定周波数で動作させるものだが、DC/DCコンバータが共振型コンバータである場合は、周波数変調でも出力電力を変えられることが一般に知られている。出力電力を変えられるのは、共振回路のインピーダンスが動作周波数によって変わるためである。
周波数変調と区別するために、特許出願1と特許出願2記載の変調方法を以後マスターデューティ変調、もしくは単にデューティ変調と呼ぶ。マスターデューティ変調と周波数変調にはそれぞれメリットとデメリットがある。
マスターデューティ変調のデメリットはスイッチング素子のターンオフ損失が大きいことである。これは共振動作の途中でスイッチング素子をターンオフさせるために、ターンオフ時の電流が大きくなることが原因である。この問題は周波数変調で、スイッチング周波数を共振周波数よりも低くすることで避けられるので、これが周波数変調のメリットとなる。
周波数変調のデメリットは、周波数変動範囲が広くなるとトランスが大型化することである。トランスは最低周波数で磁気飽和しないように設計する必要があるので、最低周波数が下がるとトランスが大型化する。これを避けるために最高周波数を上げてスイッチング周波数が共振周波数より高くなると、ターンオフ損失が増えるデメリットが生じる。この問題は固定周波数で動作するマスターデューティ変調では避けられるので、これがマスターデューティ変調のメリットとなる。
以上のようにマスターデューティ変調と周波数変調にはそれぞれのデメリットがあるために、スイッチング素子のターンオフ損失を小さくすることとトランスを小型化することを両立できない問題があった。
なお、この問題は図15のカスケードマルチセル型の力率改善コンバータとカスケードマルチセル型のDC/DCコンバータの組み合わせに限定されているわけではない。図16は別の回路例であり、二つのトランス駆動手段12の直流入力が並列接続されている点を除けばDC/DCコンバータとしては同じ回路になっている。したがってスイッチング素子のターンオフ損失を小さくすることと、トランスを小型化することを両立できない問題は同様に存在する。
図15の力率改善コンバータは二出力なのでやや特殊な回路方式だが、図16の力率改善コンバータは単出力なので、より一般的な回路方式のものを使うことができる。
国際公開第2016/031061号 Zhijian Fang, Tao Cai, Shanxu Duan, and Changsong Chen, "Optimal Design Methodology for LLC Resonant Converter in Battery Charging Applications Based on Time-Weighted Average Efficiency" IEEE Transactions on Power Electronics, Vol.30, No.10, pp. 5469-5483, Oct.2015
本発明は周波数変調、もしくはデューティ変調のデメリットを緩和させるコンバータの制御方法を開示するものである。
本発明は周波数変調とデューティ変調を切替えて動作させるコンバータにおいて、切り替えの際にコンバータの出力電流変動値が大きくなることを避ける方法を開示するものである。
本発明の第一のコンバータの制御装置が解決する課題は、スイッチング素子のターンオフ損失が大きくなる、あるいはトランスが大きくなることである。
本発明の第二のコンバータの制御装置が解決する課題は、変調方法が切替る際にコンバータの出力電流変動値が大きくなることである。
本発明の第一のコンバータの制御装置は、
複数個のトランスと、
前記トランスの各々の一次巻線に正電圧、負電圧、ゼロ電圧を与えるトランス駆動手段と、
前記トランスの全ての二次巻線を直列接続した直列回路に接続された整流平滑回路と、
前記各トランス駆動手段と前記各トランスの間、もしくは前記二次巻線の直列回路と前記整流平滑回路の間、もしくはその両方に共振回路と、を有するコンバータにおいて、
周波数変調である第一の変調方法と、
全ての前記トランス駆動手段が最大正電圧デューティと最大負電圧デューティを出力し、かつ同相である状態を変調度が最も大きい状態とし、前記トランス駆動手段を二つ一組として、前記一組の前記トランス駆動手段の一方の正電圧のデューティをゼロまで減らすと同時に、前記一組の前記トランス駆動手段の他方の負電圧のデューティをゼロまで減らす、前記変調度を下げる第一の手順と、
前記一組の前記トランス駆動手段の一方の位相と前記一組の前記トランス駆動手段の他方の位相を同相から逆相までずらす、前記変調度を下げる第二の手順と、を用いて、
前記第一の手順において正電圧のデューティを減らす量と負電圧のデューティを減らす量を等しくし、前記変調度を下げるために、前記第一の手順と前記第二の手順を全ての前記トランス駆動手段に順次適用する第二の変調方法と、を有し、
予め設定した操作量を境に第一の変調方法と第二の変調方法を切替える、
制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第二のコンバータの制御装置は、
第二の変調方法における変調度が、
第一の変調方法と第二の変調方法を切替える際の変調度になることを、トランス駆動手段の入力電圧を変化させることにより回避する
制御手段を持つことを特徴とする。
本発明の力率改善コンバータの制御装置には、次の効果がある。
本発明の第一の制御装置によって、リチウムイオン電池を充電する際に実効的な効率の低下を抑制しつつトランスを小型化することができる。
本発明の第二の制御装置によって、変調方法が切替る際にコンバータの出力電流変動値が大きくなる問題を解決することができる。
図1は本発明のコンバータの制御装置の、第一の実施例である。 図2は従来のコンバータの制御装置の実施例である。 図3は従来のコンバータの制御装置の、別の実施例である。 図4は図1の変調手段の特性図である。 図5は図2の変調手段の特性図である。 図6は図3の変調手段の特性図である。 図7は本発明のコンバータの制御装置の、第二の実施例である。 図8は本発明のコンバータの制御装置の、第一の実施例である。 図9は従来のコンバータの制御装置の、問題点を示す各部波形である。 図10はDC/DCコンバータの操作量対出力電流特性の一例である。 図11は本発明のコンバータの制御装置の、第二の実施例の特性を表す模式図の一例である。 図12は本発明のコンバータの制御装置の、第二の実施例の特性を表す模式図の他の例である。 図13は本発明のコンバータの制御装置の、第二の実施例の特性を表す模式図の別の例である。 図14は本発明のコンバータの制御装置の、第一の実施例の特性を表す模式図の一例である。 図15はカスケードマルチセル型の力率改善コンバータと、カスケードマルチセル型のDC/DCコンバータを組み合わせた回路例である。 図16はカスケードマルチセル型のDC/DCコンバータの、別の回路例である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかである。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
本発明の力率改善コンバータの制御装置の第一の実施例は、図1に示す様に補償器52の入力に目標電流生成手段50の出力と出力電流検出手段51の出力を接続し、補償器52の出力に変調手段53の入力を接続し、変調手段53のそれぞれの出力にデューティ設定手段54の入力と周期設定手段55の入力を接続し、デューティ設定手段54の出力と周期設定手段55の出力をそれぞれのMOSFET駆動手段56に接続し、それぞれのMOSFET駆動手段56の出力が、それぞれトランス駆動手段12に接続されている。
そして図1のトランス駆動手段12を除いた全てで制御装置を構成している。
ここで補償器52は位相補償をする手段であり、積分器やPI補償器、PID補償器などが使われる。アナログ回路の場合はオペアンプと抵抗、コンデンサを使って構成する誤差増幅回路が使われる。
(実施例1の動作)
このように構成された実施例1のコンバータの制御装置の中で、目標電流生成手段50、出力電流検出手段51、補償器52、変調手段53、デューティ設定手段54、周期設定手段55、及び、MOSFET駆動手段56の各要素はコンバータの制御装置としては一般的な構成である。
例えば図2はデューティを変調する従来の制御装置であり、図3は周波数を変調する従来の制御装置であって、目標電流生成手段50、出力電流検出手段51、補償器52、変調手段53、デューティ設定手段54、周期設定手段55、及び、MOSFET駆動手段56の各要素は図1と共通である。図2の変調手段53の特性を図5に示す。変調手段53の入力が操作量なので、図5は変調手段53の入出力特性を表す。操作量に応じてマスターデューティをゼロから最大値まで変化させる特性となっている。
図3は周波数を変調する従来の制御装置である。ここでは周波数を設定せず周期を設定しているが、これらは逆数の関係にあるので本質的な意味は変わらない。一般にマイコンに設定するのは周波数ではなく周期なので、このような表記とした。図3の変調手段53の特性を図6に示す。操作量に応じて周期を最小値から最大値まで変化させる特性となっている。
これらの実施例ではバッテリーの充電器を想定しているので出力電流を制御しているが、一般的な定電圧出力のコンバータであれば50を目標電圧生成手段、51を出力電圧検出手段とすればよい。
また図15と図16の例に合わせてトランス駆動手段を二つとしているが、トランス駆動手段が増えた場合は、それに合わせてMOSFET駆動手段56を増やせばよい。
なおトランス駆動手段がMOSFETで構成されている例を挙げているので、56をMOSFET駆動手段と命名したが、スイッチング素子はMOSFETに限定されるわけではない。
さて、図15や図16のDC/DCコンバータをリチウムイオン電池の充電器として用いる場合、リチウムイオン電池の充電特性を考慮して設計すると、スイッチング素子のターンオフ損失を小さくすることと、トランスを小さくすることを両立できない問題を緩和することができる。
リチウムイオン電池の充電特性が、非特許文献1のFig.1で開示されている。これによると充電初期に電圧が急激に上昇し、その後あまり電圧が変化しない時期が長く続く特性となっていることがわかる。
したがって、図15や図16のDC/DCコンバータをリチウムイオン電池の充電器として用いる場合、周波数変調とマスターデューティ変調を切替えて用いることが効果的となる。つまり充電初期の電圧が急激に上昇する領域は短時間で抜けていくので、ターンオフ損失の大きなマスターデューティ変調で動作させても、全充電期間における平均効率に与える影響が少なくなるため問題ない。一方で電圧があまり変化しない領域には長時間留まるので、ここはターンオフ損失の小さな周波数変調を用いる。
このように電池の特性に合わせて、出力電圧が予め設定した電圧以上の場合は周波数変調、予め設定した電圧未満の場合はマスターデューティ変調で動作させる。これにより図3で示す従来の制御装置と比べて、周波数変調における周波数変動範囲を狭くすることができ、周波数変調によるデメリットの影響を小さくすることができる。
これを実現するのが図1であり、図1の変調手段53の入出力特性が図4である。図4では操作量がゼロから予め設定した値までの間はマスターデューティが変化し、スイッチング周期が最小値となる。ここがマスターデューティ変調で動作する領域である。操作量が予め設定した値から最大値までの間はスイッチング周期が変化し、マスターデューティが最大値となる。ここが周波数変調で動作する領域である。
このように変調手段53の入出力特性を変えることで、周波数変調とマスターデューティ変調を滑らかに切替えることができる。
(実施例1の効果)
以上の作用により、本発明のコンバータの制御装置の第一の実施例は、運用上動作時間が短い領域をマスターデューティ変調で、動作時間が長い領域を周波数変調で動かすことにより、全充電期間における実効効率の低下を抑制しつつ、周波数変動範囲を狭くすることでトランスを小型化できる利点を持つ。
(実施例2の構成)
本発明の力率改善コンバータの制御装置の第二の実施例は、図7に示す様にDC/DCコンバータ制御装置61から力率改善コンバータ制御装置60に対して目標電圧の指令値を送る構成となっている。
(実施例1の問題点)
実施例1の構成を図8に示す。実施例1ではDC/DCコンバータ制御装置61から力率改善コンバータ制御装置60に対して目標電圧の指令値を送っていないので、力率改善コンバータの出力電圧、すなわちDC/DCコンバータの入力電圧は一定である。
しかしながら動作中に変調方式がマスターデューティ変調と周波数変調の間で切替わると、出力電流が大きく変動する問題が生じる。図9はこの問題を示すものであり、コンバータの入力電圧波形、出力電流波形と操作量が載っている。ここで入力電圧と出力電流がACカップリングの波形となっている点に注意が必要である。すなわち入力電圧波形と出力電流波形からは直流成分が除かれており、交流成分だけが残った波形となっている。
DC/DCコンバータの入力電圧が一定と書いたが、厳密に表現すれば入力電圧の直流成分が一定となる。瞬時値は一定ではない。前段に力率改善コンバータが接続されている場合は、商用電源周波数の二倍の周波数のリップル電圧がコンバータの入力電圧に発生するからである。図9は商用電源周波数が50Hzの例なので、DC/DCコンバータの入力電圧に100Hzのリップル成分が重畳している。この入力電圧変動により、図9では出力電流が大きく変動している。変動が大きくなるのは操作量がデューティ変調領域にあり、しかも周波数変調領域に切替わる値に近い時である。
このようになる原因はコンバータの静特性にある。図10は図15の回路における静特性の一例である。横軸が操作量で縦軸が出力電流である。負荷はバッテリーとしている。複数のカーブは出力電圧すなわちバッテリー電圧の違いを表しており、入力電圧は一定の条件である。出力電圧が260Vのカーブと270Vのカーブに変曲点がみられるが、この変曲点における操作量がちょうど周波数変調とマスターデューティ変調が切替る操作量となっている。具体的な値は109,605digitであり、それ以上で周波数変調、それ未満でマスターデューティ変調で動作する。
出力電圧が260Vのカーブによく現れているが、マスターデューティ変調領域では、操作量が周波数変調に切替わる値に近づくにつれて、出力電流の増え方が頭打ちになる。したがって、たとえフィードバック制御により操作量が同じように変化していたとしても、出力電流があまり変わらなくなる。図9の様に入力電圧の瞬時値が変化していると、入力電圧変動によって出力電流が変動するが、それを打ち消そうとして操作量を変化させても出力電流がほとんど変化しない。したがって入力電圧変動の影響が強く表れて、出力電流の変動が大きくなってしまう。
出力電圧と操作量の関係が、出力電圧によってどのように変化するのかを模式的に表したのが図14である。これは入力電圧が一定である実施例1の場合である。矢印は無負荷から全負荷までの間で操作量が変化する範囲を示しており、複数の矢印は出力電圧による違いを表している。
この図では左から3本目から5本目の矢印が、変調1と変調2が切替る点線をよぎっており、出力電流が大きく変動する問題が発生する可能性がある。
(実施例2の動作)
実施例2ではDC/DCコンバータ制御装置61から力率改善コンバータ制御装置60に対して目標電圧の指令値を送るので、出力電圧に応じて入力電圧を変更することができる。例えば図11のように入力電圧を切替えることにより、変調1と変調2が切替る点線をよぎらないようにすることができる。ここでは入力電圧を上げると、同じ電力を出力するためにより操作量を下げてパワーを絞らなければならなくなること、逆に入力電圧を下げると、同じ電力を出力するためにより操作量を上げてパワーを出す動きにしなければならなくなることを利用している。
図10を見ると、傾きが小さくなるのは変調方法が切替わる一点だけではない。したがって、例えば切替わり時のデューティを100%とした場合に90%から100%の領域を避ける設定にする、などのように禁止領域を設けることが望ましい場合もある。これを模式的に表したのが図12である。このように入力電圧の設定を変えることで、禁止領域で動作しないようにすることが可能である。
これまではある出力電圧を境に入力電圧指令値を切替えるとしてきたが、これでは計測値にノイズが重畳した場合に指令値が激しく切り替わり、入力電圧が発振する危険性がある。したがって図13のようにヒステリシスを設けておくと安全である。
(実施例2の効果)
以上の様に、コンバータの入力電圧を切替えることで、操作量を変化させても出力電流があまり変化しない領域で動作させることを避けることができるため、入力電圧の瞬時値が変化することで出力電流が大きく変動してしまう問題を解決することができる。
本発明を、マルチレベル変換技術を適用した共振型DC/DCコンバータに適用すると、運用上動作時間が短い領域をマスターデューティ変調で、動作時間が長い領域を周波数変調で動かすことにより、全充電期間における実効効率の低下を抑制しつつ、周波数変動範囲を狭くすることでトランスを小型化できる効果が得られる。
また本発明を、力率改善コンバータに接続された、マルチレベル変換技術を適用した共振型DC/DCコンバータに適用すると、コンバータの入力電圧を切替えることで、操作量を変化させても出力電流があまり変化しない領域で動作させることを避けることができるため、入力電圧の瞬時値が変化することで出力電流が大きく変動してしまう問題を解決することができる。
1 力率改善コンバータ
2 交流電源
3 負荷
10 チョーク
11 回路ブロック
12 トランス駆動手段
13 共振回路
14,15 トランス
21〜26 ダイオード
31〜36 MOSFET
41,42 コンデンサ
50 目標電流生成手段
51 出力電流検出手段
52 補償器
53 変調手段
54 デューティ設定手段
55 周期設定手段
56 MOSFET駆動手段
60 力率改善コンバータ制御装置
61 DC/DCコンバータ制御装置

Claims (6)

  1. 複数個のトランスと、
    前記トランスの各々の一次巻線に正電圧、負電圧、ゼロ電圧を与えるトランス駆動手段と、
    前記トランスの全ての二次巻線を直列接続した直列回路に接続された整流平滑回路と、
    前記各トランス駆動手段と前記各トランスの間、もしくは前記二次巻線の直列回路と前記整流平滑回路の間、もしくはその両方に共振回路と、を有するコンバータにおいて、
    周波数変調である第一の変調方法と、
    全ての前記トランス駆動手段が最大正電圧デューティと最大負電圧デューティを出力し、かつ同相である状態を変調度が最も大きい状態とし、前記トランス駆動手段を二つ一組として、前記一組の前記トランス駆動手段の一方の正電圧のデューティをゼロまで減らすと同時に、前記一組の前記トランス駆動手段の他方の負電圧のデューティをゼロまで減らす、前記変調度を下げる第一の手順と、
    前記一組の前記トランス駆動手段の一方の位相と前記一組の前記トランス駆動手段の他方の位相を同相から逆相までずらす、前記変調度を下げる第二の手順と、を用いて、
    前記第一の手順において正電圧のデューティを減らす量と負電圧のデューティを減らす量を等しくし、前記変調度を下げるために、前記第一の手順と前記第二の手順を全ての 前記トランス駆動手段に順次適用する第二の変調方法と、を有し、
    予め設定した操作量を境に前記第一の変調方法と前記第二の変調方法を切替える、
    制御手段を有するコンバータの制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記トランス駆動手段の入力電圧を変化させることにより、前記第二の変調方法における変調度が、前記第一の変調方法と前記第二の変調方法を切替える際の変調度になることを回避する請求項1に記載のコンバータの制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記トランス駆動手段の入力電圧を変化させることにより、前記第二の変調方法における変調度が、前記第一の変調方法と前記第二の変調方法を切替える際の変調度から予め設定した値までの値になることを回避する請求項1に記載のコンバータの制御装置。
  4. 前記コンバータの入力に第二のコンバータが接続されており、
    前記トランス駆動手段の入力電圧を変化させる手段として、前記第二のコンバータの出力電圧を変化させる第二の制御手段を有する請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項に記載のコンバータの制御装置。
  5. 前記複数個のトランスが偶数個である、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれか1項に記載のコンバータの制御装置。
  6. 前記第一の変調方法と、前記第二の変調方法を切替える際の変調度が、前記変調度が最も大きい状態である、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか1項に記載のコンバータの制御装置。
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