JP6753143B2 - FcγRIIaをコードするポリヌクレオチド及びFcγRIIaの製造方法 - Google Patents
FcγRIIaをコードするポリヌクレオチド及びFcγRIIaの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6753143B2 JP6753143B2 JP2016108211A JP2016108211A JP6753143B2 JP 6753143 B2 JP6753143 B2 JP 6753143B2 JP 2016108211 A JP2016108211 A JP 2016108211A JP 2016108211 A JP2016108211 A JP 2016108211A JP 6753143 B2 JP6753143 B2 JP 6753143B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fcγriia
- human
- amino acid
- polynucleotide
- sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
(A)配列番号1に記載のアミノ酸配列のうち少なくとも34番目のグルタミンから208番目のプロリンまでのアミノ酸残基を含むタンパク質をコードするポリヌクレオチドであって、大腸菌型コドンを用いて表されていることを特徴とする前記ポリヌクレオチド。
(I)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるヒトFcγRIIaのうち、少なくとも34〜208番目アミノ酸残基をコードするポリヌクレオチドに対して、PCR等のDNA増幅法を用いて、大腸菌型コドンとなるよう変異を導入し、作製する方法や、
(II)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるヒトFcγRIIaのうち少なくとも34〜208番目のアミノ酸配列を大腸菌型コドンを用いてヌクレオチド配列に変換したものを設計し、当該設計した配列からなるポリヌクレオチドを人工的に合成する方法、
が例示できる。なお前記(I)または(II)の方法で作製した本発明のポリヌクレオチドの5’末端側にシグナルペプチドをコードするポリヌクレオチドを付加してもよく、宿主が大腸菌の場合は、前記シグナルペプチドとしてpelB、DsbA、MalE(UniProt No.P0AEX9に記載のアミノ酸配列のうち1番目から26番目までの領域)、TorTといったペリプラズムにタンパク質を分泌させるシグナルペプチドをあげることができる(特開2011−097898号公報)。
(1)配列番号1に記載のヒトFcγRIIaアミノ酸配列のうち、34番目のグルタミンから208番目のプロリンまでのアミノ酸配列を基に、使用コドンを大腸菌に最適化するプログラムを用いた人工DNA合成(株式会社ファスマック社製)により、コドンをヒト型から大腸菌型に変換した配列番号2に示すヌクレオチド配列を設計した。配列番号2の5’末端側に制限酵素サイト(NcoI)およびリンカー配列Glyを、および3’末端側にリンカー配列としてGly、Glyの2アミノ酸とタグ配列として6×Hisの6アミノ酸の合計8アミノ酸を付与したアミノ酸配列と終止コドンと制限酵素消化サイト(HindIII)をコードする配列番号3に示すポリヌクレオチド配列を設計した。
(1)実施例1で得られた、発現ベクターpET−eFcR2aで形質転換した大腸菌BL21(DE3)株を、50μg/mLのカナマイシンを含む3mLの2YT液体培地(ペプトン16g/L、イーストエキストラクト10g/L、塩化ナトリウム5g/L)に接種後、37℃で一晩、好気的に振とう培養することで前培養を行なった。
(2)50μg/mLのカナマイシンを添加した20mLの2YT液体培地に(1)の前培養液を200μL接種し、37℃で好気的に振とう培養を行なった。
(3)培養開始90分後、培養温度を20℃に変更して30分間振とう培養後、終濃度0.01mMとなるようIPTGを添加し、引き続き20℃で一晩、好気的に振とう培養した。
(4)培養終了後、遠心分離により集菌し、BugBuster Protein extraction kit(タカラバイオ社製)を用いてタンパク質抽出液を調製した。
(5−1)ヒト抗体であるガンマグロブリン製剤(化学及血清療法研究所製)を、96穴マイクロプレートのウェルに1μg/wellから150mMのNaClを含んだ20mMのTris−HCl緩衝液(pH7.4)にて希釈系列を作製し固定化した(4℃で18時間)。固定化終了後、0.5%(w/v)のBovine serum albumin(Aldrich社製)、および150mMのNaClを含んだ20mMのTris−HCl緩衝液(pH7.4)によりブロッキングした。
(5−3)反応終了後、前記洗浄緩衝液で洗浄し、100ng/mLに希釈したAnti−6His抗体(Bethyl Laboratories社製)を100μL/wellで添加した。
(5−4)30℃で1時間反応させ、前記洗浄緩衝液で洗浄した後、TMB Peroxidase Substrate(KPL社製)を50μL/wellで添加した。1Mのリン酸を50μL/well添加することで発色を止め、マイクロプレートリーダー(Tecan社製)にて450nmの吸光度を測定した。
実施例1で得られた形質転換体で発現させたヒトFcγRIIa部分配列、および市販のヒトFcγRIIa(R&Dシステムズ社製)のヒトIgGサブクラスへの特異性を評価した。固定化抗体をガンマグロブリン製剤からヒトIgG1、ヒトIgG2、ヒトIgG3、ヒトIgG4(シグマアルドリッチ社製)に変更し、プレートへの固定化量を10μg/wellとした他は、実施例2(5)と同様の方法で評価した。
(1)配列番号1に記載のヒトFcγRIIaアミノ酸配列のうち、34番目のグルタミンから208番目のプロリンまでのアミノ酸配列を基に、使用コドンをヒト型に最適化するプログラムを用いた人工DNA合成(株式会社ファスマック社製)により、コドンをヒト型に変換した配列番号8に示すヌクレオチド配列を設計した。配列番号8の5’末端側に制限酵素サイト(NcoI)およびリンカー配列Glyを、および3’末端側にリンカー配列としてGly、Glyの2アミノ酸、およびタグ配列として6×Hisの6アミノ酸の合計8アミノ酸を付与したアミノ酸配列と終止コドンと制限酵素消化サイト(HindIII)をコードする配列番号9に示すポリヌクレオチド配列を設計した。
(2)設計した配列番号9に示したポリヌクレオチド配列を含んだ人工DNA合成プラスミドから(株式会社ファスマック社製より購入)、配列番号9に示すポリヌクレオチド配列を制限酵素NcoIとHindIIIで消化後、アガロース電気泳動にて切り出し、精製した。
(4)(3)で得られた形質転換体を50μg/mLのカナマイシンを含むLB培地にて培養後、QIAprep Spin Miniprep kit(キアゲン社製)を用いて、発現ベクターpET−hFcR2aを抽出した。
(5)作製した発現ベクターpET−hFcR2aのうち、FcγRIIa部分配列をコードするポリヌクレオチドおよびその周辺の領域について、実施例1(5)と同様の方法で配列解析を行なった。
(1)実施例1で作製した発現ベクターpET−eFcR2a、または比較例1で作製した発現ベクターpET−hFcR2aで形質転換された大腸菌BL21(DE3)株を、50μg/mLのカナマイシンを含む3mLの2YT液体培地に接種し、37℃で一晩、好気的に振とう培養することで前培養を行なった。
(2)50μg/mLのカナマイシンを添加した20mLの2YT液体培地に(1)の前培養液を200μL接種し、37℃で好気的に振とう培養を行なった。
(3)培養開始90分後、培養温度を20℃に変更して30分間振とう培養後、終濃度0.01mMとなるようIPTGを添加し、引き続き20℃で好気的に振とう培養した。
(5)(4)で調製したタンパク質抽出液に含まれるヒトFcγRIIa部分配列の濃度を、実施例2(5)に記載のELISA法を用いて測定した。なおヒトFcγRIIa部分配列の濃度は、濃度既知のFcγRIIa(R&Dシステムズ社製)を用いて検量線を作製して算出した。
Claims (4)
- 配列番号1に記載のアミノ酸配列のうち少なくとも34番目のグルタミンから208番目のプロリンまでのアミノ酸残基を含むタンパク質をコードするポリヌクレオチドであって、配列番号2又は3に記載のヌクレオチド配列を含むことを特徴とする、前記ポリヌクレオチド。
- 請求項1に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
- 請求項2に記載のベクターで大腸菌を形質転換して得られる形質転換体。
- 請求項3に記載の形質転換体を培養し、得られた培養物からヒトFcγRIIa又はその部分配列を回収する、ヒトFcγRIIa又はその部分配列の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016108211A JP6753143B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | FcγRIIaをコードするポリヌクレオチド及びFcγRIIaの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016108211A JP6753143B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | FcγRIIaをコードするポリヌクレオチド及びFcγRIIaの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017212902A JP2017212902A (ja) | 2017-12-07 |
JP6753143B2 true JP6753143B2 (ja) | 2020-09-09 |
Family
ID=60574812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016108211A Active JP6753143B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | FcγRIIaをコードするポリヌクレオチド及びFcγRIIaの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6753143B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020154424A1 (en) * | 2019-01-22 | 2020-07-30 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | Antigen-presenting neutrophil-derived dendritic cells and methods of use thereof |
-
2016
- 2016-05-31 JP JP2016108211A patent/JP6753143B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017212902A (ja) | 2017-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1339208C (en) | Fusion proteins containing a hinge region for enhanced cleavage | |
JP4857279B2 (ja) | カルボキシ末端をアミド化したペプチドの製造方法 | |
JP5522723B2 (ja) | 新規ポリペプチド,アフィニティークロマトグラフィー用材,及びイムノグロブリンの分離及び/又は精製方法 | |
US11345722B2 (en) | High pH protein refolding methods | |
EP2917388A1 (en) | Nucleic acids encoding chimeric polypeptides for library screening | |
JPWO2010110288A1 (ja) | 免疫グロブリンに親和性を有するタンパク質および免疫グロブリン結合性アフィニティーリガンド | |
US11053278B2 (en) | Tangential flow filtration based protein refolding methods | |
JP2011097898A (ja) | 組換えFc受容体およびそれの製造方法 | |
JP6710451B2 (ja) | 改変型組換えFcγRIIb | |
JP6753143B2 (ja) | FcγRIIaをコードするポリヌクレオチド及びFcγRIIaの製造方法 | |
JP5865002B2 (ja) | 組換えプラスミドベクターおよびそれを用いたタンパク質の製造方法 | |
WO2019163919A1 (ja) | 酸安定性が向上したFc結合性タンパク質、当該タンパク質の製造方法および当該タンパク質を用いた抗体吸着剤 | |
JP2009201403A (ja) | ヒト型Fcレセプターをコードするポリヌクレオチド、およびそれを利用したヒト型Fcレセプターの製造方法 | |
EP0527778B1 (en) | Improved process of purifying recombinant proteins and compounds useful in such process | |
JP6828291B2 (ja) | ヒトFcRnをコードするポリヌクレオチドおよび当該ポリヌクレオチドを利用したヒトFcRnの製造方法 | |
JP6116884B2 (ja) | 改良Fc結合性タンパク質およびその製造方法 | |
JP2015035958A (ja) | ヒトFcレセプターをコードするポリヌクレオチドおよび当該ポリヌクレオチドを利用したヒトFcレセプターの製造方法 | |
JP2000247999A (ja) | 固定化蛋白質の製造法 | |
JP7009913B2 (ja) | アミノ酸置換したFc結合性タンパク質 | |
EP1981978A2 (en) | Affinity polypeptide for purification of recombinant proteins | |
JP7562962B2 (ja) | 熱に対する安定性が向上したFc結合性タンパク質、当該タンパク質の製造方法および当該タンパク質を用いた抗体吸着剤 | |
US20200031895A1 (en) | Stabilized proteolytically activated growth differentiation factor 11 | |
JP2012130294A (ja) | 抗体結合タンパク質およびその製造方法 | |
CN111757938B (zh) | 酸稳定性提高的Fc结合性蛋白质、该蛋白质的制造方法和使用该蛋白质的抗体吸附剂 | |
JP2021073877A (ja) | 酸安定性が向上したFc結合性タンパク質、当該タンパク質の製造方法および当該タンパク質を用いた抗体吸着剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190417 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200303 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200721 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200803 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6753143 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |